专利摘要:

公开号:WO1992003119A1
申请号:PCT/JP1991/001087
申请日:1991-08-15
公开日:1992-03-05
发明作者:Hirokazu Tanaka;Naoyuki Enomoto
申请人:Catalysts & Chemicals Industries Co., Ltd.;
IPC主号:A61K8-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 薄片状微粉末およびその製造方法ならびに化粧料 技術分野
[0003] 本発明は、 化粧料、 顔料および塗料などの配合剤、 またはプラス チックなどの充塡剤として用いられる薄片状微粉末およびその製造 方法に関する。 更に、 本発明は前記薄片状微粉末を配合した化粧料 に関する。 背景技術
[0004] 従来より、 化粧料、 顔料および塗料などの配合剤、 またはプラス チックなどの充塡剤として、 薄片状微粉末が用いられており、 この ような薄片状微粉末としては、 基質としての雲母などの薄片状物質 表面に、 金属酸化物などを被覆したものが知られている。
[0005] そして、 これら薄片状微粉末は、 基質の薄片状物質の共存下、 金 属塩水溶液から水酸化物の沈'殿を生成させ、 該水酸化物を薄片状物 質の表面に析出させて製造されている。 .
[0006] しかしながら、 前記薄片状物質 表面に形成される被覆層は水酸 化物の 1次粒子および または凝集粒子から成る不特定の厚さを有 する層となっている。 従って、 その被覆粒子の形状や被覆粒子の厚 さを制御することは極めて困難である。
[0007] また、 このような従来の酸化物被覆薄片状微粉末は、 主として被 覆酸化物固有の物性 (屈折率、 光透過率等) を利用することを目的 としたものであるのに対し、 特定形状の粒子を被覆し、 その形状に 由来する機能を利用する薄片状微粉末は知られていなかった。 ところで、 この国際特許出願の優先権主張日 ( 1 9 9 0年 8月 1 6日) 後の、 1 9 9 1年 1月 1 7日に公開されたドィッ公開特許第 3 9 2 2 1 7 8号には、 微小薄片状基質と比べて小さい径を有する 球状の粒子を、 重量で少なく とも 0 . 5 %含有していることを特徴 とする、 非凝集性で、 かつ、 易分散性の微小薄片状基質が開示され ている。 そして、 同公開公報には、 微小薄片状基質として、 最大 1 〜 5 0 0 mの径を有するものが適当であり、 球状の粒子の直径は 0 . 0 5〜 5 0 〃 mの範囲が好ましいことが述べられている。
[0008] 球状の粒子は微小薄片状基質の表面上において、 一種のボールべ ァリ ングとして作用し、 基質が移動し易くなるようである。
[0009] 更に、 前記公報には、 前記非凝集性で、 かつ、 易分散性の微小薄 片状基質の製造方法として、 微小薄片状基質の懸濁液を、 この基質 と比べて小さぃ径を有する球状の粒子の懸濁液と混合し、 次いで、 その基質を濾別し、 乾燥し、 必要により、 焼成する方法が開示され ている。 また、 前記混合物を調製する場合、 超音波処理により双方 の懸濁液を十分に混合することが重要である旨説明されている。 発明の開示
[0010] 本発明は、 基質としての薄片状物質の表面に球状の粒子を被覆す ることにより、 その表面の光の乱反射による基質の光沢度の抑制、 すべり性の向上などを図ることを目的としたもので、 新規かつ有用 な薄片状微粉末およびその製造方法を提供するものである。
[0011] 本発明の薄片状微粉末は、 薄片状物質の表面にシリ力粒子が担持 されるか、 または、 そのシリカ粒子が更にアルコキシシランの加水 分解物またはシリ力ゲルで固定化されてなるものである。 本発明の薄片状微粉末の製造方法は、 薄片状物質とシリカ粒子を 含有する分散液中に、 アルコキシシランを添加してこれを加水分解 するか、 または、 ゲイ酸液を添加して、 これをゲル化するものであ o
[0012] 更に、 本発明の薄片状微粉末の製造方法によれば、 分散液中にお ける基質上へのシリカ粒子の担持操作、 または、 アルコキシシラン の加水分解物および/またはシリ力ゲルによる固定操作という極め て簡便かつ経済的な方法により、 薄片状物質の表面に球状のシリ力 粒子が強固に担持され、 薄片状微粉末は物理的に安定であるので、 上記各種の用途に利用可能である。 図面の簡単な説明
[0013] 第 1図は横軸に誘電率 (ε ) 〔―〕 をとり、 縦軸にイオン濃度 ( Ν ) 〔 ppm 〕 をとつて、 薄片状物質にシリカ粒子を付着する際 の分散液の好ましい領域を図示したものである。
[0014] 第 2図および第 3図は、 実施例 1および実施例 2 1 によって、 そ れぞれ得られた薄片状微粉末表面の粒子構造を示す写真であり、 第 4図および第 5図は、 実施例 1 と実施例 2 1の薄片状微粉末を固着 強度テストに供した後の、 それぞれの表面の粒子構造を示す写真で め o
[0015] 第 6図〜第 1 0図は、 試料 A〜試料 Eに光を照射したときの、 そ の反射光の散乱状態を示す反射光分布図である。 発明を実施するための最良の形態
[0016] 以下に本発明に係る薄片状微粉末およびその製造方法について具 体的に説明する。
[0017] 本発明において、 基質としては薄片状または鱗片状のものであれ ば特に制限はなく、 一般的には、 白雲母、 黒雲母、 セリサイ トなど の天然の雲母群、 合成雲母、 タルク、 板状シリカ、 板状チタニアま たはガラス薄片などの薄片状物質を使用することができる。
[0018] 薄片状物質の厚さは、 その用途によって適宜の厚さのものを用い ることができるが、 通常は、 約 1 //m以下のものが多用される。 薄片状物質に担持されるシリカ粒子は、 ほぼ球状であり、 平均粒 径は約 5. 0 m以下が好ましく、 0. 0 5〜3 /mの範囲が特に 好ましい。 シリカ粒子は S i〇2 のみから成るものでも良いし、 ま た、 主成分が A 1203、 T i〇2、 Z r 02、 MgO、 ZnO、 C e
[0019] 02、 F e 203など S i 02以外の成分の 1種または 2種以上との複 合酸化物または混合物であってもよい。
[0020] シリ力粒子自体の調製法および分散液への分散法には、 特別の限 定はなく、 また、 水分散ゾル、 有機溶媒分散ゾル、 粉末、 いずれの 形態でも使租可能である。
[0021] シリカ粒子の基質表面への担持操作は、 分散液中で行う。
[0022] 分散媒としては、 アルコール、 グリ コール、 エステル、 ケ ト ンま たは芳香族系溶媒などの有機溶媒や水を、 単独で、 またはこれらを 組み合わせて用いることができる。
[0023] 担持操作として、 具体的には次の 3つの方法を挙げることができ る。
[0024] ( 1 ) シリカ粒子が分散した分散液中に基質を添加し、 混合攪拌す る。
[0025] ( 2) 基質が分散した分散液中にシリカ粒子を添加し、 混合攪拌す る。
[0026] (3) シリカ粒子と基質を同時に、 または、 別々に分散液中に加え て、 混合攪拌する。
[0027] 薄片状物質とシリ力粒子を混合して、 両者が共存する分散液は、 その誘電率 ( e ) が、
[0028] 1 5≤ ε≤ 8 0
[0029] の範囲にあって、 しかも、 分散液中のカチオンとァニオンの合計ィ オン濃度 (Ν) が次の範囲にあることが好ま しい。
[0030] ① e = 1 5のとき、 200ppm≤ N≤ 5X 104ppm
[0031] ② e = 8 0のとき、 3xl04ppm≤N≤ 2xl0 ppni
[0032] ③ 1 5く ε < 8 0のとき、 誘電率 ( e ) 〔一〕 を X軸 . イオン濃 度 (N) 〔 ppm 〕 を Y軸にとって表した (X、 Y) 座標において、 A (15、 200 ) 、 B (15、 5X104 ) 、 C (80、 2X105 ) および D (80、 3X104 ) によって形成される四辺形の領域内
[0033] 第 1図は横軸に誘電率 (ε ) 〔一〕 をとり、 縦軸にイオン濃度 (Ν) 〔 ppm 〕 をとつて、 この領域を図示したものである。
[0034] この範囲内にあれば、 シリ力粒子が分散液中で薄片状物質に付着 し、 その表面をほぼ単層に被覆する。
[0035] 分散液のイオン濃度と誘電率をこの範囲に調整する方法としては、 例えば、 脱イオンあるいはアル力リなどのイオンを添加する方法に より行う。
[0036] シリカ粒子の粒度は、 担持操作の際に揃っている必要はない。 粒 径の異なる粒子が混在している場合でも、 粒径が 5. 0 m以下で あれば、 特に問題なく付着する。 粒径が 5. 0 zmを越えるシリカ 粒子は付着しないことはないが、 基質の表面から剝離しゃすい。 ま た、 基質の表面に、 シリカ粒子が複数層となって付着することもあ るが、 基質の表面に直接付着したシリ力粒子以外のシリ力粒子の付 着力は極めて弱い。 従って、 それらの粒子は容易に剝離する。
[0037] シリ力粒子と基質とが混合された分散液中の固形分濃度は、 攪拌 などの操作に支障のない範囲であれば格別の制限はないが、 7 0重 量%以下であることが好ましい。
[0038] 本発明においては、 基質の全表面がシリ力粒子で被覆される必要 はない。 基質に対するシリカ粒子の添加量は、 基質の表面が全て被 覆されるために必要な量、 または、 それ以下の量が目的に応じて選 択される。
[0039] 上記付着操作の後、 分散質を濾過、 洗浄および乾燥すれば、 表面 がシリ力粒子で被覆された薄片状微粉末を得ることができる。
[0040] 前記のようにして得られた薄片状微粉末は基質の表面にシリカ粒 子が付着した状態にあり、 基質の表面に固定化されているのではな い。 そこで、 シリカ粒子が基質の表面に強固に接着した薄片状微粉 末を所望する場合、 例えば、 化粧料におけるソフ トフォーカス効果 を発揮させる目的で、 シリ力粒子が容易に剥離しないことが望まれ る場合には、 シリ力粒子を基質の表面に固定化することが必要であ る o
[0041] 本発明において、 固定化処理はアルコキシシランまたはゲイ酸液 を用いて行われる。
[0042] また、 固定化処理は前記付着処理後、 続けて行ってもよいし、 固 定化処理と付着処理を同時に行ってもよい。
[0043] 固定化剤としてアルコキシシランを用いるときには、 前記分散液 中にアルコキシシランを添加した後、 そのアルコキシシランを加水 分解する。
[0044] 添加されるアルコキシシランとしては、 テトラアルコキシシラン を用いるのが好ましい。 テトラアルコキシシランは、 一般式 S i ( O R ) 4で示されるもので、 Rは炭素数 1〜 7のアルキル基である < 具体的には、 テトラメ トキシシラン、 テ トラエトキシシラン、 テ ト ライソプロポキシシラン等がある。
[0045] アルコキシシランの添加量は、 薄片状微粉末の用途により要求さ れるシリカ粒子の固着強度によって異なる。 具体的には、 薄片状物 質の表面に担持されたシリ力粒子間の間隙部分を、 アルコキシシラ ンの加水分解物が一定の厚さで埋めるのに要するアルコキシシラン の量を S i 0 2に換算して算出する。
[0046] 加水分解物の埋入量が多いほどシリ力粒子の固着力は強く なるが、 シリカ粒子の粒径以上に埋入、 被覆しても、 固着力はそれ以上強く ならない。
[0047] テトラアルコキシシランの加水分解の条件には、 特別の制限はな く、 通常の方法で行われる。 例えば、 テトラアルコキシシランを添 加した分散液を、 2 0〜 1 5 0 °Cで加水分解する。
[0048] このとき、 加水分解をより促進するためにアルカ リまたは酸を触 媒として添加してもよい。 アルカリ触媒としては、 アンモニア、 ァ ルカ リ金属の水酸化物、 アミ ン類を用いることができる。 また、 酸 触媒としては、 各種の無機酸と有機酸を用いることができる。
[0049] 前記したように、 固定化操作はゲイ酸液を用いて行うこともでき るが、 ここでいうゲイ酸液とは、 水ガラス等のアルカ リ金属ゲイ酸 塩の水溶液をイオン交換処理して脱アル力リ したゲイ酸の低重合物 の水溶液である。 分散媒が水単独または水の割合が多い場合には、 ゲイ酸液による固定化処理が推奨される。
[0050] このゲイ酸液を薄片状物質が分散した分散液中に、 所定量添加し, ゲイ酸液を重合 · ゲル化させ、 シリ力粒子の間隙部分をシリ力ゲル で埋める。 シリカ粒子はシリカゲルによって、 基質の表面に固定化 される。
[0051] なお、 ゲイ酸液とアルコキシシランを併用して固定化処理を行う ことも^能である。
[0052] また、 固定化処理においては、 前記付着処理における分散液に関 する誘電率 ( ε ) とイオン濃度 (Ν ) の条件は適用されない。 即ち、 付着後の固定化操作によりシリ力粒子が基質の表面にある程度固定 化されれば、 もはや分散液はこの範囲内になくてもよい。
[0053] 上記固定操作の後、 分散質を濾過、 洗浄および乾燥すれば、 表面 にシリカ粒子が担持され、 かつ、 そのシリカ粒子がアルコキシシラ ンの加水分解物および Ζまたはシリ力ゲルで固定化された薄片状微 粉末を得ることができる。 更に、 この薄片状微粉末を、 必要により- 焼成してもよい。
[0054] このようにして得られた薄片状微粉末は、 これをそのまま、 もし く は、 必要に応じて更に既知の処理剤により表面処理し、 一般に粉 体を用いる化粧料中に、 従来の無機顔料を配合するのと同様の方法 により配合することができる。
[0055] このような化粧料としては、 リキッ ドファンデーショ ン、 パウダ —ファ ンデーショ ン、 ケーキファ ンデーショ ン、 スティ ックファ ン デ一シヨ ン、 フヱイスパウダー、 口紅、 頰紅、 アイライナ一、 アイ シャ ドー、 アイブローペンシル等の化粧料を中心として、 その他、 ボディパウダー、 制汗剤、 日焼止めク リーム、 固型白粉、 乳液、 化 粧水等が例示される。 これら化粧料は、 皮膚に塗り、 伸ばすときの 感触などの使用感と、 化粧仕上り効果、 例えば、 小皺を目立たなく するなどのいわゆるソフ トフォ一カス効果が顕著であるので最適で める o
[0056] 上記表面処理の方法としては、 通常のシランカップリ ング剤によ る処理方法がある。 また、 例えば、 耐水性、 耐汗性を向上させる目 的でシリ コ一ン油、 パーフルォ口アルキル基を含むフッ素系油剤、 高級脂肪酸またはその塩、 高級脂肪酸エステル等で処理するか、 ま たは、 しっとり感の付与を目的として、 レシチン、 水添レシチン、 ァシルアミノ酸、 ぺプタイ ド等で処理する方法が挙げられる。
[0057] 上記化粧料に対する薄片状微粉末の配合量は、 各化粧料の性質に 応じて任意に選択され、 例えば、 リキッ ドファンデーショ ンでは凡 そ 0 . 5〜 4 0重量%、 ケーキファ ンデーショ ンでは凡そ 1〜 8 0 重量%、 パウダーファンデーショ ンでは凡そ 1 . 5〜 8 5重量%、 フェイスパウダーでは凡そ 1〜 9 5重量%、 ク リームでは凡そ 0 . 5〜 2 0重量%等であり、 従って、 通常は化粧料全体に対して凡そ 0 . 5〜 9 5重量%、 好ましく は、 2〜 8 5重量%の範囲が選択さ れる。
[0058] そして、 上記化粧料には、 通常化粧料に用いられる各種の成分、 例えば、 高級脂肪族アルコール、 高級脂肪酸、 エステル油、 バラフ イ ン油、 ワックス等の油分、 エチルアルコール、 プロピレングリ コ ール、 ソルビトール、 グルコース等のアル ール類、 ムコ多糖類、 コラーゲン類、 P C A塩、 乳酸塩等の保湿剤、 ノニオン、 カチオン、 ァニオン、 両性の各種界面活性剤、 アラビアガム、 キサンタンガム、 ポ リ ビニルピロ リ ドン、 ェチルセルロース、 カルボキシメチルセル ロース、 カルボキシビ二ルポリマー、 変成または未変成の粘土鉱物 等の増粘剤、 酢酸ェチル、 アセ トン、 トルエン等の溶剤、 無機、 有 機の顔染料、 B H T、 トコフニロール等の酸化防止剤、 水、 薬剤、 紫外線吸収剤、 有機、 無機酸の塩から成る p H緩衝剤、 キレー ト剤、 防腐剤、 香料等が適宜選択され、 配合される。
[0059] 以上、 薄片状微粉末を化粧料中に配合する場合について詳述した が、 本発明により得られる薄片状微粉末は化粧料に限られず、 頭書 に記載した通り、 単独でまたは他の成分と混合して、 その他、 顔料 やつや消し塗料の配合剤、 プラスチックなどの充塡剤として利用す ることができる。 次に実験例を示してこの発明を詳述するが、 これらの実験例は例 示に過ぎない。 薄片状微粉末を製造する場合、 以下に記した実験例 以外にも、 シリカ粒子の平均粒径を変えたり、 または、 テトラエト キシシランゃテトラメ トキシシラン以外のアルコキシシランを用い ることができる。 それ故、 この実験例により本発明を限定的に解釈 してはならない。 この発明の範囲は請求の範囲によって示され、 明 細書本文には何ら拘束されない。 また、 請求の範囲の均等範囲に属 する変形や変更は、 全て本発明の範囲内のものである。
[0060] (薄片状微粉末の調製)
[0061] 実施例 1
[0062] 平均粒径 0 . 6 i m. S i 0 2 濃度 2 0重量%のモノエチレング リ コールを分散媒とするシリカオルガノゾル 1 0 0 gと、 イソプロ パノール 2 2 0 gとの混合液を調製した。 この混合液に、 厚さ 0 . 3 〃 m、 アスペク ト比 1 0 0の天然雲母 8 0 gを添加した後、 室温 で攪拌しながら 5 0 0 gのェタノールを加え、 更に 2 8 %アンモニ ァ水を加えて P H 9. 5以上に調整して、 シリカ粒子を雲母の表面 に付着させた。
[0063] 第 1表には、 以下に記載する他の実施例の値とともに、 この分散 液の誘電率 ( e ) 、 イオン濃度 (N) および固形分濃度を示す。 本発明の実施例を通じて、 分散液の誘電率 ( ε ) ( 2 5 °C) は、 誘電損失がないとして、 分散液の屈折率 nを測定することにより、 次式より求めた。
[0064] ε = η 2
[0065] なお、 屈折率計は ATAGO Co. , Ltd. model RX- 1000を用いて、 2 5 °Cで測定した。
[0066] また、 分散液のイオン濃度 (N) は、 分散液 5 0 m 1 を、 3 0 0 0 rpmで 3 0分間遠心分離機にかけ、 その上澄液を採取して測定し アンモニゥムイオンはゲルダール蒸留法により、 ナ ト リ ウムィォ ン、 カルシウムイオン、 アルミニウムイオンなどのカチオンは原子 吸光分析 (偏光ゼーマン原子吸光允度計.、 日立 1 8 0 — 8 0 ) によ り、 塩素イオン、 硫酸イオン、 硝酸イオンなどのァニオンはイオン クロマ トグラフィ ー (DI0NEX製、 2 0 1 0 i ) により測定した。 次いで、 この分散液を 4 5 °Cに加温した後、 この温度と前記 p H を維持しつつ、 攪拌しながらテトラエトキシシランと 2 8 %アン乇 二ァ水を同時に 5時間かけて添加した。 テトラエトキシシランの添 加量は S i 02として 1 3. 3 g、 アンモニア水の添加量は 1 5 3 gであった。
[0067] 添加終了後、 更に 2時間攪拌混合した後、 濾過、 洗浄後、 1 1 0 °Cで乾燥し、 更に、 6 0 0 °Cで 4時間焼成して、 シリカ粒子が雲母 表面にほぼ単層に固定化された薄片状微粉末を得た。
[0068] 第 2図に、 その電子顕微鏡写真 ( 3 5 0 0倍) を示す。
[0069] 実施例 2
[0070] 実施例 1のイソプロパノールをェタノールに代えた以外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観 察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ 粒子がほぼ単層に固定化されているのが観察された。
[0071] 実施例 3
[0072] 実施例 1のモノエチレングリ コールを 1 , 3 —ブチレングリコ一 ルに代えた以外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 こ れを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母 の表面に、 球状のシリ力粒子がほぼ単層に固定化されているのが観 察された。
[0073] 実施例 4
[0074] 実施例 1のモノエチレングリコールをェタノ一ルに代えた以外は 実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写 真で観察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球状の シリ力粒子がほぼ単層に固定化されているのが観察された。
[0075] 実施例 5
[0076] 実施例 1のテトラエトキシシランをテトラメ トキシシランに代え た以外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子 顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に. 球状のシリ力粒子がほぼ単層に固定化されているのが観察された。 実施例 6
[0077] 実施例 1 のシリ力粒子の平均粒径を 0 . 3 mに代えた以外は実 施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真 で観察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球状のシ リ力粒子がほぼ単層に固定化されているのが観察された。
[0078] 実施例 7
[0079] 実施例 1 のシリ力粒子の平均粒径を 1 . 0 // mとし、 S i 0 2 濃 度を 6 0重量%に代えた以外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉 末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様 に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ粒子がほぼ単層に固定化され ているのが観察された。
[0080] 実施例 8
[0081] 実施例 1 のモノエチレングリコールを 1 , 3 —ブチレングリコー ルに代え、 エタノールを n —ブタノールに代えた以外は実施例 1 と 同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察し たところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ粒子 がほぼ単層に固定化されているのが観察された。
[0082] 実施例 9
[0083] 実施例 1 のモノエチレングリコールを 1 , 3—ブチレングリ コー ルに代え、 ェタノールをァセ トンに代えた以外は実施例 1 と同様に 行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したとこ ろ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ粒子がほぼ 単層に固定化されているのが観察された。
[0084] 実施例 1 0
[0085] 実施例 1 のシリカオルガノゾルの S i 0 2 濃度を 4 0重量%とし、 またィソプロパノールを加えず、 天然雲母の量を 6 0 gに代えた以 外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微 鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球 状のシリ力粒子がほぼ単層に固定化されているのが観察された。 実施例 1 1
[0086] 実施例 1において、 分散液中にエタノールを加えず、 この分散液 の温度を 3 5 °Cに代えた以外は実施例 1 と同様に行い、 薄片状微粉 末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様 に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ粒子がほぼ単層に固定化され ているのが観察された。 ―
[0087] 実施例 1 2
[0088] 実施例 1 1においてシリカオルガノゾルの S i 0 2 濃度を 4 0重 量%とし、 天然雲母を 1 6 0 gに代えた以外は実施例 1 1に準じた 操作を行い、 薄片状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察し たところ、 第 2図と同様に、 天然雲母の表面に、 球伏のシリカ粒子 がほぼ単層に固定化されているのが観察された。
[0089] 実施例 1 3
[0090] 平均粒径 0 . 3 m、 S i 0 2 濃度 1 0重量%の水を分散媒とす るシリカゾル 2 0 0 gと、 メタノール 2 2 0 gとの混合液を調製し た。 この混合液に、 厚さ 0 . 、 アスペク ト比 1 2 0のタルク
[0091] 8 0 gを添加した後、 室温で攪拌しながら 2 8 %アンモニア水を加 えて P H 1 2 . 5以上に調整し、 シリカ粒子をタルクの表面に付着 させた。 次いで、 液温を 3 5 °Cとした後、 この温度と前記 p Hを維 持しつつ、 攪拌しながらテトラエトキシシランと 2 8 %アンモニア 水による固定化処理を実施例 1 と同様の方法で行い、 第 2図と同様 に、 シリ力粒子がタルク表面にほぼ単層に固定化された薄片状微粉 末を得た。
[0092] 実施例 1 4
[0093] 平均粒径 0. 1 / m、 S i 02 濃度 2 0重量%のモノエチレング リコールを分散媒とするシリカオルガノゾル 1 0 0 gと、 イソプロ パノール 2 2 0 gとの混合液を調製した。 この混合液に、 厚さ 0. 3〃m、 アスペク ト比 1 0 0の天然雲母 1 8 0 gを添加した後、 室 温で攪拌しながら 5 0 0 gの水を加え、 ; ^に 2 8 %アンモニア水を 加えて P H 1 1. 0以上に調整し、 シリカ粒子を雲母表面に付着さ せた。
[0094] 次いで、 分散液を 4 5てに加温した後、 この温度と p Hを維持し つつ、 攪拌しながらテトラエ トキシシランと 2 8 %アンモニア水に よる固定化処理を実施例 1 と同様に行い、 第 2図と同様に、 シリカ 粒子が雲母表面にほぼ単層に固定化された薄片状微粉末を得た。 実施例 1 5
[0095] 実施例 1 3において、 テトラエトキシシランをテトラメ トキシシ ランに代えた以外は実施例 1 3と同様に操作を行い、 薄片状微粉末 を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様に、 タルクの表面に、 球状のシリ力粒子がほぼ単層に固定化されている のが観 された。
[0096] 実施^ .6
[0097] 実施例 1 1において、 テトラエトキシシランの量を 4 5 g (S i 02として) に代えた以外は実施例 1 1に準じた操作を行い、 薄片 状微粉末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図 と同様に、 天然雲母の表面に、 球状のシリカ粒子がほぼ単層に固定 化されているのが観察された。
[0098] 実施例 1 7
[0099] 平均粒径 0. 6〃m、 S i 02 濃度 2 0重量%のモノエチレング リ コールを分散媒とするシリカオルガノゾル 1 0 0 gと、 イソプロ パノール 2 2 0 gとの混合液に、 厚さ 0. 5〃m、 アスペク ト比 9 0の板状シリ力 8 0 gを添加すると同時に、 S i 02として 1 3. 3 gのテトラエトキシシランとエタノール 5 0 0 との混合溶液を 添加し、 更に 2 8 %ァン乇ニァ水を加えて p H 1 1. 0とし、 この p H値と液温を 2 5 eCに維持しつつ、 2時間攪拌混合した。
[0100] その後、 この分散液を濾過、 洗浄して、 1 1 0 °Cで乾燥し、 更に、 6 0 0 °Cで 4時間焼成して、 第 2図と同様に、 シリカ粒子が板状シ リ力表面にほぼ単層に固定化された薄片状微粉末を得た。
[0101] 実施例 1 8
[0102] 実施例 1 7のテトラエトキシシランの代わりに、 テトライソプロ ポキシシランを用いた以外は実施例 1 7と同様に行い、 薄片状微粉 末を得た。 これを電子顕微鏡写真で観察したところ、 第 2図と同様 に、 板状シリカの表面に、 球状のシリカ粒子がほぼ単層に固定化さ れているのが観察された。
[0103] 実施例 1 9
[0104] 平均粒径 0. 6 /m、 S i 02 濃度 2 0重量%の水を分散媒とす るシリカゾル 1 0 0 gに、 厚さ 0. 3〃m、 アスペク ト比 1 0 0の 天然雲母 8 0 gを添加した後、 室温で攪拌しながら 1 7. 1 %苛性 ソーダ水溶液 8 3 gを添加して、 シリ力粒子を雲母表面に付着させ た。
[0105] 次いで、 この分散液に S i 02 濃度 5重量%のゲイ酸液 9 1 gを 添加し、 液温を 9 5 °Cに維持して、 実施例 1に準じた操作を行い、 第 2図と同様に、 シリカ粒子が雲母表面にほぼ単層に固定化された 薄片状微粉末を得た。
[0106] 実施例 2 0
[0107] 実施例 1 9のシリカゾル 1 0 0 gに、 実施例 1 9の天然雲母 8 0 gと、 S i 0 2 濃度 5重量%のゲイ酸液 6 7 gを同時に添加し、 更 に、 2 5 %苛性ソーダ水溶液 2 4 6 gを加えた後、 実施例 1 9と同 様の操作を行い、 第 2図と同様に、 シリカ粒子が雲母表面にほぼ単 層に固定化された薄片状微粉末を得た。
[0108] 実施例 2 1
[0109] 平均粒径 0 . 6 /z m、 S i O z 濃度 2 0重量%のモノエチレング リコールを分散媒とするシリカオルガノゾル 1 0 0 gとィソプロパ ノール 2 2 0 gの混合液を調製した。 これに、 実施例 1 と同じ天然 雲母 8 0 gを添加し、 室温で良く攪拌しながら 5 0 0 gのェタノ一 ルを加え、 更に 2 8 %アンモニア水を加えて p H 9 . 5以上に調整 して、 シリカ粒子を雲母の表面に付着させた。
[0110] 次いで、 この分散液を濾過後、 1 1 0 °Cで乾燥して、 シリカ粒子 で表面が被覆された薄片状微粉末を得た。 第 3図に、 その電子顕微 鏡写真 ( 3 5 0 0倍) を示す。 第 1 表 実施例 イオン濃度 固形分濃度
[0111] Να c - -〕 〔 P P m〕
[0112] 1 2 4 . 6 8 6 0 1 1 . 1
[0113] 2 2 5 . 8 8 6 0 1 1 . 1
[0114] 3 2 4 . 0 8 6 0 1 1 . 1
[0115] 4 2 3 . 3 8 6 0 1 1 . 1
[0116] 5 2 4 . 6 8 6 0 1 1 . 1
[0117] 6 2 4 . 6 8 6 0 1 1 . 1
[0118] 7 2 3 . 9 7 2 0 1 5 . 5
[0119] 8 1 9 - 5 8 6 0 1 1 . 1
[0120] 9 2 1 · 7 8 6 0 1 1 . 1
[0121] 1 0 2 7 . 5 1 3 7 3 0 1 4 . 5
[0122] 1 1 3 1 . 4 5 0 7 4 0 2 1 . 4
[0123] 1 2 3 2 . 2 6 1 7 8 0 3 5 . 7
[0124] 1 3 5 5 . 1 6 5 2 4 0 1 6 . 1
[0125] 1 4 5 5 . 8 1 4 3 8 0 1 9 . 1
[0126] 1 5 5 5 · 1 6 5 2 4 0 1 6 . 1
[0127] 1 6 ¾ 1 . 4 5 0 6 4 0 2 1 . 4
[0128] 1 7 2 5 . 2 1 3 .0 9 0 1 0 . 1
[0129] 1 8 2 4 . 9 1 3 0 7 0 1 ο·. 0
[0130] 1 9 7 8 . 5 4 9 2 4 0 3 8 . 0
[0131] 2 0 7 8 . 5 9 0 1 2 0 2 1 . 0
[0132] 2 1 2 4 . 6 8 6 0 1 1 · 1 (シリ力粒子の固着強度テスト)
[0133] 実施例 1 と実施例 2 1で得た薄片状微粉末の水分散液をミキサー で約 1 0分間攪拌後、 微粉末を取り出し電子顕微鏡で観察した。 実施例 2 1 の薄片状微粉末は、 第 5図 ( 3 5 0 0倍) に示すよう にシリカ粒子の大部分が剝離していたが、 実施例 1の薄片状微粉末 は、 第 4図 ( 3 5 0 0倍) に示すようにミキサ一による攪拌前の状 態と わりがなかった。
[0134] (化粧料の調製)
[0135] 実施例 2 2
[0136] 実施例 1で得た薄片状微粉末と下記の原料を配合してケーキ型フ ァンデーショ ンを調製した。
[0137] 薄片状微粉末 3 5 0重量%
[0138] タルク 2 5 0 〃
[0139] セリサイ ト 2 0 0 〃
[0140] 酸化チタン顔料 1 0 0 〃 酸化鉄顔料 (赤) 1 4
[0141] 酸化鉄顔料 (黒) 0 . 2 〃
[0142] 酸化鉄顔料 (黄) 2 . 9 〃
[0143] ステアリルアルコール 2 0
[0144] ラノ リ ン 2 0 〃
[0145] ソルビタン脂肪酸エステル 0 5
[0146] ト リエ夕ノールアミ ン 0 〃
[0147] 香料
[0148] 先ず、 ステアリルアルコール、 ラノ リ ン、 ソルビタン脂肪酸エス テル、 トリエタノールァミ ンおよび香料を 8 0 °Cに加熱混合し、 こ の混合液に残部の粉末を予め混合したものを加える。 これを充分混 合してプレス成型しケーキ型ファンデーシヨンを得た (試料 A) 。 実施例 2 3
[0149] 実施例 2 2で用いた薄片状微粉末を実施例 6の薄片状微粉末に代 えた以外は実施例 2 2と同様に行い、 ケーキ型ファ ンデーショ ンを 得た (試料 B) 。
[0150] 実施例 2 4
[0151] 実施例 2 2でほいた薄片状微粉末を実施例 7の薄片状微粉末に代 えた以外は実施例 2 2と同様に行い、 ケーキ型ファンデーションを 得た (試料 C) 。
[0152] 比較例 1
[0153] 実施例 2 2で用いた微粉末の代わりに、 シリカ粒子を被覆してな い天然雲母 (実施例 1で用いたもの) を用いた以外は実施例 2 2と 同様にして、 ケーキ型ファンデ一ションを得た (試料 D) 。
[0154] 実施例 2 5
[0155] 実施例 1で得た薄片状微粉末と下記の原料を配合して乳液状ファ ンデーションを調製した。
[0156] 薄片状微粉末 1 8. 0重量%
[0157] 純水 6 1, 1 //
[0158] ト リエタノールァミ ン 1. 1 〃
[0159] パラォキシ安息香酸メチル
[0160] カルボキシメチルセルロース 0. 2重量%
[0161] ベントナイ ト 0. 5 〃
[0162] ステアリ ン酸 2. 4 " モノステアリ ン酸
[0163] プロピレングリ コール 0 〃
[0164] セ トステアリルアルコール 2 〃 流動バラフィ ン 3 0
[0165] 液状ラノ リ ン 2 0 〃
[0166] ミ リスチン酸ィソプロピル 8 5 〃
[0167] パラォキシ安息香酸プロピル 適量
[0168] 酸化チタン顔料 1 . 0重量%
[0169] 香料
[0170] 先ず、 純水にカルボキシメチルセルロースを分散させた後、 ベン トナイ トを加え、 十分に攪拌しながら 7 0 °Cに加熱する。 次いで、 この混合液に ト リエタノールアミ ンとパラォキシ安息香酸メチルを 加えた後、 酸化チタン顔料と薄片状微粉末の混合物を加えて、 コロ イ ドミルで十分に分散し、 7 5 °Cに加熱する。
[0171] 上記混合物と別に、 ステアリ ン酸、 モノステアリ ン酸プロピレン グリ コール、 セ トステアリルアルコール、 流動パラフィ ン、 液状ラ ノ リ ン、 ミ リスチン酸イソプロピルおよびパラス キシ安息香酸プロ ピルの混合物を調製し、 8 0 °Cに加熱し、 前記分散混合物と混合し, 十分攪拌する。 その後、 この混合物を冷却し、 4 5 °Cで香料を加え て室温まで攪拌冷却して乳液状ファンデーショ ンを得た (試料 E ) c
[0172] (化粧料の評価)
[0173] 上記試料 A、 B、 C、 Dおよび Eについて、 ソフ トフォーカスの 程度を以下のように評価した。 両面接着テープの片側に試料 A〜Eを薄く塗って接着し、 これを 白色板に貼り付けて測定用試験片とした。
[0174] この試験片を変角光沢度計 (スガ試験機製、 U G V— 5 D ) にか け、 試料塗布面に入射角 4 5度で光を照射し、 反射光の散乱状態を 測定した。
[0175] 第 6図〜第 1 0図は、 試料 A〜試料 Eの測定結果を示す反射光分 布図であり、 試験片の試料面に一定の角度で光を入射したときの反 射光の反射量が、 基準板 (試料を塗布してない白色板) の反射量に 対する相対値 (%) として線分の長さにより表されている。
[0176] 試料 A (第 6図) 、 試料 B (第 7図) 、 試料 C (第 8図) および 試料 E (第 1 0図) は、 いずれも、 試料 D (第 9図) よりも反射光 が均一に散乱しており、 ソフトフォーカス効果が優れていることが 分かる。 産業上の利用可能性
[0177] 本発明の方法により得られる薄片状微粉末は、 従来公知の薄片状 微粉末のように表面が形状の不特定な粒子層ではなく、 球状のシリ 力粒子で被覆されているので、 従来の薄片状微粉末とは異なつた特 有の機能を備えたものである。 従って、 化粧料、 顔料の配合剤、 プ ラスチックなどの充塡剤、 または、 高級感を出すために塗布後の光 沢を抑えたつや消し'塗料等の原料として有用である。
[0178] 特に、 化粧料配合剤として用いれば、 基質雲母の過度の光沢を抑 制するとともに、 小皺を目立たなくするなどのいわゆるソフトフォ 一カス効果を発揮することができる。 また、 使用時のすべり性ゃ感 触なども一段と改善された化粧品を得ることができる。
权利要求:
Claims 請 求 の 範 囲
1. 薄片状物質とシリカ粒子を含有する分散液中に、 アルコキシシ ランおよび Zまたはゲイ酸液を添加し、 該アルコキシシランを加水 分解し、 およびノまたはゲイ酸液をゲル化して前記シリカ粒子を前 記薄片状物質の表面に固定化することを特徴とする薄片状微粉末の 製造方法。
2. 分散液の誘電率 (e ) が、
1 5≤ ε≤ 8 0
の範囲にあって、 しかも、 該分散液中のカチオンとァニオンの合計 イオン濃度 (Ν) が、
① ε = 1 5のとき、 200ppm≤N≤ 5xl04ppm
② ε = 8 0のとき、 3xl04ppm≤N≤ 2xl05ppm
③ 1 5 < e < 8 0のとき、 誘電率 (ε ) 〔一〕 を X軸、 イオン濃 度 (Ν) 〔 ppm 〕 を Υ軸にとって表した (Χ、 Υ) 座標において、 A (15、 200 ) 、 B (15、 5X104 ) 、 C (80、 2X105 ) および D (80、 3X104 ) によって形成される四辺形の領域内
にあることを特徴とする請求の範囲第 1項記載の薄片状微粉末の製 造方法。
3. 有機溶媒および Zまたは水からなる分散媒に、 薄片状物質と球 状のシリ力粒子を分散させて、 該薄片状物質の表面に該シリ力粒子 を付着させ、 次いで、 該分散液中に、 アルコキシシランおよび/ま たはゲイ酸液を添加し、 該アルコキシシランを加水分解し、 および ノまたはゲイ酸液をゲル化して前記シリ力粒子を前記薄片状物質の 表面に固定化することを特徴とする薄片状微粉末の製造方法。
4. 分散液の誘電率 (ε ) が、
1 5≤ ε≤ 8 0
の範囲にあって、 しかも、 該分散液中のカチオンとァニオンの合計 イオン濃度 (Ν) が、
① ε = 1 5のとき、 200ppm≤N≤ 5X 104ppm
② e = 8 0のとき、 3xl04ppni≤N≤ 2xl05ppm
③ 1 5 < ε < 8 0のとき、 誘電率 ( ε ) 〔一〕 を X釉、 イオン濃 度 (Ν) 〔 ppm 〕 を Y釉にとって表した (X、 Y) 座標において、 A (15、 200 ) 、 B (15、 5X104 ) 、 C (80、 2X105 ) および D (80、 3X104 ) によって形成される四辺形の領域内
にあることを特徴とする請求の範囲第 3項記載の薄片状微粉末の製 造方法。
5. 薄片状物質の表面に球状のシリ力粒子が被覆されてなる薄片状 微粉末。
6. 薄片状物質の表面にシリ力粒子がアルコキシシランの加水分解 物および Zまたはシリ力ゲルで固定化されてなる請求の範囲第 5項 記載の薄片状微粉末。
7. 薄片状物質の表面に球状のシリ力粒子が被覆された薄片状微粉 末が配合されてなる化粧料。
8. 薄片状物質の表面にシリ力粒子がアルコキシシランの加水分解 物および κまたはシリ力ゲルで固定化された薄片状微粉末が配合さ れてなる請求の範囲第 7項記載の化粧料。
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