专利摘要:

公开号:WO1991003033A1
申请号:PCT/JP1990/001067
申请日:1990-08-22
公开日:1991-03-07
发明作者:Miyuki Hakamatsuka;Yoshihisa Ashida;Akiyoshi Sagara;Katsuyuki Ohshima;Jitsuhiko Andoh;Michio Kurata;Tetsuo Irita
申请人:Dai Nippon Printing Co., Ltd.;
IPC主号:B42D25-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] I D力一 ド発行システム
[0003] 技 術 分 野
[0004] 本発明はフル力ラー画像も印刷することができ、 スムーズ な力一ド発行を行うことが可能な I D力一ド発行システムに 関するものであり、 さらに改ざん防止、 偽造防止加工を施す ようにするとともに、 生力一 ドに対するプリ ン ト加工時に、 各種力一ドに対する偽造又は混入等の防止を確実に実行でき るようにした I Dカー ド発行システムに関するものである。
[0005] 背 景 技 術
[0006] 従来、 さまざまな I Dカードが発行されて各方面で利用さ れているが、 力一ド類は金銭の処理と密接な関係があるため に、 カード使用における安全性の向上が不可欠である。 その ため、 種々な対策、 例えばユーザ本人確認のための暗証番号 システムの採用、 指紋の確認、 顔写真の導入等が考えられて いる。 これらの中で顔写真の導入がヒ ューマ ンイ ンタ ーフヱ ースゃコス トの点で優れており、 顔写真を埋め込んだ I D力 一ドが作成されているが、 手作業を伴って作成に時間がかか ると言う問題があった。
[0007] この対策として、 従来、 以下のような提案がなされている, ①ビデオ力メ ラで人物画像を撮影し、 さらに名前等の記号を 撮影し、 これらを画像合成してビデオプリ ンタで記録するこ とにより人物画像と名前等を記録した I Dカー ドを作成する (特開昭 6 3— 7 1 3 9 9号公報) 。
[0008] ②カ一ドの一部にポリエステル樹脂と熱硬化性樹脂とを含む 1層構成の染料記録層を設け、 この染料記録層に対して複数 色の熱移行性染料を順次塗布して形成した染料層を有するィ ンクフ ィ ルムをサーマルへッ ドで加熱圧着することによりフ ルカラ一画像を力一ドに記録する (特開昭 6 4— 4 3 6 8号 公報) 。
[0009] ③転写フィルムが昇華転写フィルムか溶融転写フィルムかを 判別し、 転写フィル厶の種類に応じてサ一マルへッ ドによる エネルギ印加量を制御して 1台の記録装置で昇華染料と溶融 イ ンクとによる記録が行えるようにする (特開昭 6 3— 2 9 6 9 6 6号公報) 。
[0010] しかしながら、 ①では白黒画像を対象としており、 近年高 まつている顔写真をフル力ラーにしたいという要請には応え られなかった。 また、 ②ではカラー化は可能であるが、 単に カラ一化を行うことを開示しているのみで、 I Dカードを力 ラー化する場合、 顔写真はフルカラー、 名前等の記号は白黒 画像というように、 I Dカード作成に際しての極め細かい対 応はできなかった。 さらに③では、 1台の記録装置を用いて 階調表現に適した昇華転写と、 白黒表現に適した溶融転写を 行うことを開示しているのみで、 I Dカー ドのような 1つの 対象物への具体的適用方法は開示されておらず、 その実現は 困難であった。
[0011] さらに、 顔写真のような画像データと、 各個人の属性デ一 タとが大量に存在する場合に、 これらを各個人毎に正確に ド ッキングさせ、 かつ能率的にプリ ン トアウ ト して I Dカード を発行できることが望ましいが、 現状においてはそのような 技術は開発されていない。
[0012] さらに、 従来の I Dカー ド発行システムにおいては、 偽造 防止策が施されていないため、 I Dカー ドが偽造される恐れ があり、 また偽造防止策を施そうとすると、 カー ド基材上に 画像出力をした後の後工程として何らかの偽造防止加工を施 す必要があり、 そのために作成に時間がかかり、 コス トアツ プ要因になってしまうという問題があった。
[0013] また、 紙に写真を添付し、 名前、 社員番号等の属性データ を記入して作成した身分証明書等の紙製 I Dカードも汎用さ れているが、 このような紙製 I Dカードにおいては、 最 的 に発行者の承認印として割り印を押し、 改ざんを防止するよ うにしている。
[0014] しかし、 近年においてはキャ ッ シュカー ド、 ク レジッ トカ ード等に見られるようにあらゆるカードのプラスチックカー ド化が一般的であり、 紙製であった各種証明書用のカードが プラスチッ クカード化された場合、 厚さ、 材質の違いなどか ら従来の紙製カー ドのような承認印を割り印として押すこと は不可能となる。 このような割り印のない顔写真入りブラス チックカードでは顔写真加工後、 改ざん防止のための加工が なんら施されていないことになり、 たとえ顔写真を貼り替え て改ざんされたとしても改ざんカードであると識別すること ができなくなつてしまう可能性がある。
[0015] また、 会員証, キャ ッ シュカー ド, ク レジッ トカー ド等で 普及している身分証明用の I Dカードは、 材質や形状等が制 約されないものと、 例えば磁気カー ドゃ I Cカードの如く種 々のカー ド処理装置に対して互換性が得られるように、 外形 寸法や構造等が厳格に規定されるものとに大別される。 例え ば、 ク レジッ トカードに関する規定を挙げれば、 材質 ·形状 •寸法♦物理特性 · エ ンボス文字の位置 ·形状 ·寸法 ·磁気 ス ト ラ イ プの位置 ·形状 ·寸法 ·物理特性等がある。 このよ うな I D力一ドは、 実際には生カー ドに対してカー ド加工機 により絵柄, 顔写真等の画像データや、 エンボス, ネームラ ベル等の属性データがプリ ン ト加工された上で発行される。 第 2 3図 ( A ) 〜 (D ) はそれぞれ従来の I Dカードの発 行方法を説明するものであり、 第 2 3図 (A ) の場合は顔写 真 pとネームラベル Lとを所定の位置にセッ ト し、 市販され たラ ミネ一夕により簡易的に発行するものである。 又第 2 3 図 (B ) の場合は予め生カード上に設けられた 03部 Hに対し、 手作業により顔写真 Ρを貼込ん からこれを保護するための 被覆フィ ルム Fをシールし、 引き続きエ ンボス Εやネームラ ベル L等の属性データを付するもので、 第 2 3図 (C ) の場 合は生カードに対する原稿 Rを予め用意しておき、 エングレ 一バーにより原稿 Rの読取と同時に力一ド本体の彫刻部 Sに 対して彫刻し、 原稿通りの写真又は文字データ等をカード上 の再現させている。 更に、 第 2 3図 (D ) の例は、 予め再現 すべく顔写真 Ρ等の画像データをビデオ力メ ラ又はスキャナ から入力し、 属性情報 Τ等の文字データをフロッ ピーディス ク等に格納して用意しておき、 パソ コ ンを中心にイ ンターフ エース等で構成されるデータ編集機により画像データ、 及び 属性データを処理し、 生カード上にカラ一プリ ンタで出力 るものである。
[0016] ここで、 第 2 3図 (A ) 及び (B ) の発行方法は、 比較的 制約が厳しくない会員証の I D力一 ドに適するものであり、 同図 (C ) 及 ( D ) の発行方法は、 規格の準拠を要する各 種キャ ッ シュカー ドゃク レジッ トカー ド等の I Dカー ドに導 入されている。
[0017] このように、 簡易的に加工を行う第 2 3図 (A ) 及び ( B ) の発行方法の場合は、 生カー ド自体の材質や形状等に厳 しい制約がない為、 顔写真や属性データのプリ ン ト部を変更 すれば容易に偽造力一ドが作成されてしまうという弱点があ る。 又生カード自体の制約が厳しい第 2 3図 (C ) 及び ( D ) の発行方法の場合も、 生カー ドの形状や材質等の規格が 充足されていれば良く、 例えばデザィ ンが異なっていたり、 ロ ッ トが異なる別カードであっても、 カー ド加工機において は何ら判別を行うことなくプリ ン ト加工されてしまう。 この 為、 製造目的以外のカードが濫発行される危険があり、 こう した濫発行に関しては防止対策を図り得ない現状になる。 本発明は上記課題を解決するためのものである。
[0018] 本発明の目的は、 正確に複数の情報をマッチングさせ、 か つ量産性よく、 フルカラ一の画像も記録できる I Dカー ド発 行システムを提供することである。
[0019] 本発明の他の目的は、 偽造防止加工のための時間、 コ ス ト 上の口スを軽減化し、 セキユ リテ の高い I Dカードを発行 一 3 る とで ¾る。
[0020] 本発明の他の目的は、 顔写真入りカードの改ざんを防止す ることである。
[0021] 本発明の他の目的は、 偽造カードの作成や製造目的以外の 力一ドの濫発行を防止することである。
[0022] 発 明 の 開 示
[0023] 本発明は、 複数の異なる情報を入力する入力手段と、 入力 した異なる情報間の対応付け手段と、 対応付けした情報の配 置を決定するためのレイ アウ ト手段と、 レイ アウ ト された 1嘖1 報を力一ド基材上に出力する出力手段とを備えたことを特徴 とする。
[0024] また、 本発明は、 顔写真情報、 属性情報、 レイァゥ ト情報 を画像処理手段に取り込んで画像処理し、 カード基材上に編 集した画像情報を出力する I Dカード発行システムにおいて、 画像処理手段に顔写真情報、 属性情報、 レイァゥ ト情報とと もに偽造防止情報を入力して画像処理し、 画像情報出力時に 偽造防止加工を同時に行うことを特徴とする。
[0025] また、 本発明は、 顔写真入りカードの顔写真上に、 または 顔写真と力一ド基材にまたがってエ ンボス加工を施すことを 特徵とする。
[0026] また、 本発明は、 画像データ又は属性データがプリ ン トさ れる前の生力ー ドに対してロッ ト毎に異なる特殊パターンの プレ印刷を施し、 特定コ一ドの設定に従って前記特殊パタ一 ン毎の識別を行う力一ド加工機で判別を行ない、 良と判別さ れた場合に前記生力一ドに画像データ又は属性データをプリ ン ト加工することを特徴とする。
[0027] 図面の簡単な説明 第 1 図は本発明の I Dカー ド発行システムの構成を示す図、 第 2図はデータ構造を示す図、
[0028] 第 3図は貼り込み台紙の作成を説明するための図、
[0029] 第 4図は写真貼着台紙を説明するための図、
[0030] 第 5図は画像読み取り方法を説明するための図、
[0031] 第 6図はレイァゥ ト処理を説明するための図、
[0032] 第 7図、 第 8図は転写フィ ルムの構成を示す図、
[0033] 第 9図はプリ ン夕の構成を説明するための図、
[0034] 第 1 0図は転写方式を説明するための図、
[0035] 第 1 1 図は塩ビカー ド構成を示す図、
[0036] 第 1 2図は P E Tカー ドの構成を示す図、
[0037] 第 1 3図は I Dカー ドを示す図、
[0038] 第 1 4図はエンボスノエンコー ド加工を説明するための図、 第 1 5図は I Dカー ド作成工程を示す図、
[0039] 第 1 6図は偽造防止情報の例を示す図、
[0040] 第 1 7図は偽造防止加工処理フローを説明するための図、 第 1 8図は作成した I Dカー ドを示す図、
[0041] 第 1 9図は顔写真とカー ド基材にまたがって活字をェンボ スした実施例を示す図、
[0042] 第 2 0図は顔写真の上に活字をエンボスした実施例を示す 図、
[0043] 第 2 1 図はエンボスを改ざん防止に流用するようにした実 施例を示す図、
[0044] 第 2 2図は I D力一 ドの発行システムの説明図、
[0045] 及び第 2 3図は従来の I Dカー ドの発行システムの説明図 である。
[0046] 発明を実施するための最良の形態
[0047] 第 1 図は本発明の I D力一 ド発行システムの構成を示す図、 第 2図はデータ構造を示す図、 第 3図は貼り込み台紙の作成 を説明するための図、 第 4図はレイアウ ト処理を説明するた めの図、 第 5図、 第 6図は転写フィルムの構成を示す図、 第 7図はプリ ン夕の構成を説明するための図である。 図中、 1 aは C C Dスキャナ、 l bはカメラ、 l cはキ一ボー ド、 1 dはマウス、 2は画像処理制御装置、 3 aは磁気テープ、 3 bは画像用メモリ、 3 cはフロ ッ ピーディ スク、 4 は駆動装 置、 5はプリ ンタ、 6はディスプレイ、 7はバーコ一ドリ一 ダ、 8 はビデオカメラ、 9はスキャナー読み取りヘッ ド、 1 1、 1 4は I Dカー ド、 1 2はエンボス エンコーダ、 1 3 は磁気テープ、 1 5は貼り込み台紙、 1 6はバーコー ド、 1 7は写真貼付領域、 1 8は貼付写真、 2 1 は転写フィ ルム、
[0048] 2 3はべ一ス、 2 4は粘着層、 2 5はベース、 2 6は剝離層、 3 1〜 3 5はヘッ ド、 3 6はカー ド、 3 7は搬送台である。 第 1 図において、 例えば個人の名前、 社員番号、 住所、 電 話番号等の属性データをキーボー ドにより直接入力するか、 或いは属性データがフロッ ピ一、 磁気テープ等に記憶されて いる場合は記憶データを読み込むことにより入力するととも に、 各個人毎のデータにはそれぞれ対応付け情報 (個人を特 定する番号) を割り付けて第 2図 (a)に示すような属性データ からなるファイルを作成し、 必要に応じて磁気テープ 3 a、 画像用メモリ 3 b、 フロッ ピ一ディスク 3 cに記憶させてお く。 画像用メモ リ 3 bは、 磁気ディスク、 光ディスク、 光磁 気ディスクなどの大容量記録装置からなるものである。 この ようにすれば必要に応じて再利用することが可能である。
[0049] —方、 例えば熱転写プ リ ンタ、 イ ンク ジェ ッ トプリ ンタ等 を用い、 第 3図 (a)に示すように各個人に割り付けた前述の対 応付け情報をバーコ一ド化して普通紙にバーコー ド 1 6を印 字し、 写真貼付領域を形成した写真貼り込み台紙 1 5を作成 する。 なお、 上記対応付け情報に対応する印字パターンは、 上記パーコードに限られるものではなく、 O C R ( Opt i ca l Character Reader) 、 O M R ( Opt i ca l Mar k Reader ) 等の 機械語の読み取り可能なパタ一ンであればなんでもよい。
[0050] 次に、 第 3図 (b)に示すように写真貼付領域 1 7に写真 1 8 を貼付する。 この写真の貼付は、 第 4図に示すように、 台紙 1 5の写真貼付領域 1 7にタ ッ ク紙 (粘着紙) 2 2を接着し ておき、 これに写真を貼付するようにする。 タ ック紙 2 2は 第 4図 (b) (第 4図 (a)の A— A断面図) に示すようにペース 2 3の両面に粘着層 2 4 a、 2 4 bを設け、 さらに粘着層 2 4 a上に剝離層 2 6を形成したベース 2 5を積層した構造にな つており、 台紙 1 5上に粘着層 2 4 bにより接着させておき, 剝離層 2 6からベースを剝離することにより粘着層 2 4 aを 露出させ、 この上に写真を貼付する。 このようにすれば台紙 に凹部を形成する必要がないため台紙の強度が保持できると ともに、 台紙より盛り上がった部分を引っ張って剝がすこと ができるので作業性がよく、 しかも糊を使用しないため台紙 や写真にゆがみが発生することがないメ リ ッ トがある。 こう して写真を貼付した台紙 1 5を第 1図の平面走査型画 像入力装置である C C Dスキ ャナ 1 a、 或いはテ レビカメ ラ、 電子スチルカメ ラ等のカメ ラ 1 bで撮影して印字してある写 真情報を入力する。 この場合、 写真の特定範囲を撮影して取 り込むようにするが、 写真情報のうち人物像の中心線を求め る機能、 人物像の最頂点を求める機能、 添付された人物像の 下縁を求める機能等が備えられ、 人物の中心線より左右のク 口ッ ビング位置を求めることで自動的にク口ッ ビング位置を 決定することができるようにしてもよい。
[0051] なお、 第 5図 (a)に示すようにカメ ラ 8で写真撮影し、 バー コード 1 6はバーコ一ドリ一ダ 7で読み込むか、 或いは第 5 図 (b)に示すように、 例えばスキャナへッ ド 9により写真とと もにバーコ一ドを同時に読み込むようにしてもよい。
[0052] 読み込んだィメ ージデータ及びバーコ一ドは、 第 2図 (b)に 示すように、 属性データと同様にデータ フ ァ イ ル化して記憶 させ、 再利用可能にしておく。
[0053] なお、 手書きのサイ ンは筆圧によって濃度が異なるので階 調を有する画像であり、 必要に応じて写真画像と同様にィメ ージデータとして取り込むようにしてもよい。 さらにロゴマ ークなどもィメ ージデータとして取り込んでもよい。
[0054] また、 写真画像データの取り込みは、 写真台紙に貼付され たものに限らず、 直接本人を撮影したデータをそのまま取り 込むようにすることも可能であり、 もちろん複数の撮影装置 を通してデータを取り込むことも可能である。 さらに写真画 像撮影装置をシステムから切り離し、 遠隔地で撮影して光デ イスク等にィ メ ージデータを格納し、 ディスクからシステム へ読み込むようにすることも可能である。
[0055] そして、 第 2図 (a)に示す属性データファイルから各個人の 名前、 社員番号等のコー ド情報を読み出し、 また第 2図 (b)に 示す写真画像データフアイルから写真情報を読み出すととも に、 属性データと写真画像データに割り付けられた対応付け 情報を突き合わせることによりコード情報と写真情報とをマ ッチングさせて両者の対応付けを行う。
[0056] この対応付けは同じ対応付け情報の属性データとイ メ ージ データとを読み出して結合すればよいので、 対応付けは任意 の順序で行うことができ、 また一人であっても、 複数であつ ても柔軟に対応することができるとともに、 同一対応付け情 報のデータを結合するので、 正確に、 かつ大量のデータであ つても能率よく処理することが 能である。 対応付けしたィ メ ージデータと属性データのセッ トは、 適宜光ディスク等に 記憶させてデータフアイル化し、 再利用可能にしておく。
[0057] 次に、 どのような配置によって文字や写真をカードへプリ ン トァゥ トするかのレイ アウ ト処理を行う。
[0058] このレイァゥ ト処理は、 例えば第 6図 (a)に示すようなレイ ァゥ ト情報を参照して行われる。 すなわち、 項目 A、 項目 B が文字であり、 項目 aが手書きのサイ ン、 項目 bが写真画像 であるとすると、 それぞれ位置情報 (X, Y ) 、 サイズ (た て, よこ) がそれぞれ設定され、 また文字データについては 文字種、 文字サイズ、 文字間隔が設定され、 これらの設定値 に基づいて、 例えば第 6図 (b)に示すようなレイァゥ トが決定 される。
[0059] レイ アウ トが決まると、 次に、 写真画像データと属性デ一 タとを、 別途用意した生力ードにプリ ン トアウ トするが、 こ の際、 写真や手書きのサイ ンのような階調画像は昇華転写方 式とし、 名前、 バーコード等の非階調画像は溶融転写方式と すれば、 それぞれの転写方式の特性を活かしたプリ ン トァゥ トを行うことができる。 すなわち、 バーコードリーダや O C R装置は赤外線を用いて情報の検出を行うので、 バーコ一ド や文字情報は赤外線吸収を生ずることが必要であり、 階調画 像の記録には熱ェネルギに応じて濃度が滑らかに変化する昇 華転写方式が適しているが、 染料を用いるので赤外線吸収特 性が小さ く、 溶融転写方式は 2値表現であるが、 顔料を使用 するので赤外線吸収特性が得られる。 そこで、 写真のような 階調画像は昇華転写方式とすることにより目視に適した記録 を行い、 名前、 バーコード等の非階調画像は溶融転写方式と することにより機械読取りに適した記録を行うことができる。 なお、 バーコ一ドリーダゃ O C R装置が染料に対しても感度 を有するものであれば昇華転写方式のみでプリ ン トァゥ トす れば、 装置を簡素化することができる。 また、 昇華染料層中 に赤外線吸収染料を添加することにより、 O C Rセンサの検 出感度を向上させることや 0 C Rセンサの波長域の選択範囲 を広げることが可能である。 前記赤外線吸収染料としては、 例えばァゾ系、 ノナシァニン系、 スクア リ ン系の染料が挙げ られる。 もちろん、 必要に応じて溶融転写方式のみでプリ ン トアウ トするようにしてもよい。 ' なお、 大量にカード発行するような場合には、 複数のプリ ンタを設置してプリ ン トァゥ トするようにしてもよく、 その 場合、 すべて昇華転写方式のプリ ンタ、 あるいはイ メ ージ情 報に対しては昇華転写方式、 コ一ド情報に対しては溶融転写 方式を採用したプリ ンタというような構成にしてもよい。
[0060] また、 画像処理により写真情報の拡大、 縮小等を行って記 録することも可能である。
[0061] 本発明において使用する転写フィルムは、 例えば第 Ί図に 示すように昇華転写用ィ ンク領域 Y、 M、 Cと溶融転写用ィ ンク領域 B kをもつ面順次構成の転写フ イ ルム 2 1である。 ただし、 第 5図では転写フ イ ルムの溶融ィ ンク領域に層状に オーバープリ ン ト ( O P ) 層を設けており、 これを用いてコ 一ド情報記録部に保護膜を設ける例を示しているが、 第 8図 に示すように、 別途 0 P層を単独に設けてカード全面、 或い はイ メ ージ情報 (写真) 領域、 コード情報領域等、 適宜必要 な領域に保護膜を形成するようにしてもよい。 ィ メ ージ情報 もコー ド情報も昇華転写方式で耘写する場合には、 溶融転写 用 B kの代わりに昇華転写用 B kを使用することになる。 記録は量産型の場合には、 第 9図 (a)に示すように、 搬送台 3 7上を搬送されてく るカード 3 6を 4へッ ド或いは 5へッ ドのマルチへッ ド構成により昇華転写方式、 或いは溶融転写 方式で記録する。 この場合、 転写フ ィ ルムは Y、 M、 C . B k、 O Pの各独立したへッ ド 3 1〜 3 5で行う。 スピードは 4秒 Z枚程度であり、 へッ ドは 1 2本 Z麵である。 なお、 0 Pは別のプリ ンタで記録するようにしてもよい。 また、 簡易型の場合、 第 9図 (b)に示すように、 1本のへ ッ ド 4 1で Y、 M、 C、 B kを印字し、 他のへッ ド 4 2で 0 Pを転写する。 ス ピードは 8〜 1 2秒 Z枚、 へッ ドは 1 2本 Zmmで搬送台 3 7が往復することにより Y、 M、 C . B kを 順次印字する。 この場合も、 O Pは別のプリ ンタで転写する ようにしてもよい。
[0062] また、 第 9図 (c)に示すように 1本のへッ ド 4 3で Y、 Μ、 C . B k、 O Pを転写するようにしてもよい。
[0063] 第 1 0図 (a)は昇華転写方式における転写機構を示している < 転写フ イ ルム 2 1 は、 »熱滑性層 2 1 a、 転写ベース材 2 1 b、 昇華転写層 2 1 cを、 塗工材の基材への接着を良くす るためにプライマを介在させて積層したものである。 なお、 易接着処理を施したフ ィ ルムでも良い。 耐熱滑性層 2 1 aと しては、 ポリ ビニールブチラール、 ポリイ ソシァネー ト、 り ん酸エステルの混合物、 転写ベース材 2 1 bとしてはポリエ チレンテ レフタ レー ト、 ポ リ イ ミ ド等、 昇華転写層 2 1 c と しては、 イ ン ドア二リ ン系、 ピラゾロ ン系、 ァゾ系等の昇華 性染料、 ポリ ビニールァセタール、 セルロース系等のバイ ン ダ一からなつている。
[0064] また受像紙 2 2は、 受像層 2 2 b、 受像紙ベース材 2 2 a をプラ イマを介在させて積層したもので、 受像層 2 2 bは飽 和ポ リ エステル、 塩化ビニール等、 ベース材 2 2 aは合成紙、 発泡ポ リ エステル、 発泡ポ リ プロ ピレン等、 裏面層はバイ ン ダ、 滑剤、 塗工剤等からそれぞれなっている。
[0065] また、 塩化ビニル樹脂自身を受容層としても良い。 プラテ ンロール 2 3の周囲には受像紙 2 3が巻きつけられ これに転写フ イ ルム 2 1が密着した状態で重ねられ、 サーマ ルへッ ド 2 4を転写フ イ ルム 2 1の背面に当接して加熱する ことにより、 昇華転写染料を加熱移行させ、 受像層 2 2 bに 付着させて染めつける。 昇華転写装置は、 加えた熱量だけ染 料が受像層へ移行するので、 各画素ドッ ト毎に熱量に応じた 階調の記録ができる。
[0066] 溶融型感熱転写は、 第 1 0図 (b)に示すように、 ゴムロール 2 3 と転写フ イ ルム 2 1間に普通紙 2 2 をセ ッ ト し、 サ一マ ルへッ ド 2 4で画像データに応じて転写フィル厶を加熱する と、 転写べ一スフ イ ルム 2 1 bに塗布されている溶融転写層 (ワ ッ ク ス) が、 加えられる熱量が所定値以上の場合は溶融 して普通紙 2 2に転写され、 所定値以下の場合は転写されず、 画素ドッ ト単位では 2値化されて記録される。 この記録方式 で階調表現する場合は 1画素を構成する ドッ ト数に対する記 録ドッ ト数の比率で行う。
[0067] したがって、 写真画像は昇華転写方式、 文字情報等は溶融 転写方式によって記録する場合には、 第 1図において、 画像 処理制御装置 2により、 顔写真のような階調情報の場合と記 号のような非階調情報の場合とで駆動装置 4によるへッ ドへ のエネルギ印加量を異ならせるようにすればよい。
[0068] 第 1 0図(a) (b)のようなプラテンロ ールを用いるロールタ ィプの転写装置によって転写機構の説明を行ったが、 第 9図 (a) (b)に示される.ような搬送台 3 7 と、 端面型サーマルへッ ドを用いるフ ラ ッ トタイプであっても転写機構は同様である。 なお後述の P E Tカードのように可撓性が十分なカードで あれば、 口ールタィプの転写装置により転写可能であるが、 塩ビカー ドのように可撓性に欠けるカー ドに対しては、 フラ ッ トタイプの転写装置が好適である。
[0069] 第 1 1図は塩ビカー ド構成を示す図である。
[0070] 塩ビ基材 5 1の両面に対して模様や会社のマ ー ク等の固定 情報をデザィ ン印刷し、 その上にオーバーシ一 ト 5 3を積層 し、 前述のような方法で転写を行う。 なお、 磁気ス トライプ や I Cチップ 5 4を設ける場合にはオーバーシー ト 5 3に埋 め込むようにする。 なお、 カードの厚みは 0 . 2 〜 1 , 0 ran 程度である。
[0071] 第 1 2図は P E Tカー ドの構成を示す図である。
[0072] P E T基材 6 1 に対して受像層 6 2を積層し、 この上に前 述の転写を行う。 一方の面には、 例えば磁気層 6 3、 バーコ ー ド 6 4を設け、 この上を隠蔽層 6 5を設けてバーコードの 存在を隠すようにして安全性を確保する。 勿論、 バーコード は機械読み取りできるようになつている。 なお、 P E Tカー ドの厚みは、 1 9 0 ~ 2 8 0 程度が一般的である。
[0073] また、 これらプラスチック、 A B S、 ポリカーボネィ トカ ード以外にも紙、 合成紙カードを用いることも可能である。
[0074] このようにして、 第 1 3図に示すように、 顔写真 1 1 aを フルカラーとし、 バーコード 1 1 b、 名前、 社員審号等のコ 一ド情報 1 1 cを白黒画像とした I Dカードを容易に作成す ることができる。 図では顔写真 1 1 aとコード情報 1 1 cの 記録領域に保護層 1 1 dを設けている。 なお、 1 1 6は磁¾ ス ト ライプである。
[0075] こう して作成したカー ド 1 1 に対して、 第 1 4図に示すよ うにエ ンボスエ ンコーダ 1 2により適宜必要な領域にェンボ ス文字を押捺 (エ ンボス Zェ ンコ一ド加工) して I Dカ ー ド が完成する。 エンボス Zエンコード加工を施すためには、 写 真とエ ンボス Zエ ンコー ドデータとが符合しなければならな い。 そこで、 本発明においては第 2図 (a)に示すように、 属性 データとしてエ ンボス Zェンコ一ド情報もあらかじめ割り付 けるようにしておき、 対応付け情報により写真とェンボス Z エンコード情報とをマッチングさせるようにする。 なお、 ェ ンコー ド情報は力一ドに形成された磁気ス ト ラィプゃカー ド に埋め込まれた I Cに書き込まれる。
[0076] 次に、 第 1 5図により本発明の I Dカード作成工程を説明 する。
[0077] 先ず、 依頼主より入手したカードデザィ ン仕様書により生 カー ドの製造を行う (工程①) 。 この工程では模様、 会社の マーク等の固定情報をデザイ ン印刷する。 同時に、 カードレ ィアウ ト指示書を作成して編集工程⑥に送付する。 また、 依 頼主からのコード情報フ ァ イ ル、 例えば M T (マグネチック テープ) を基にしてフ ァ イ ル加工を行い、 対応付け情報をバ 一コー ド化してプリ ンタで印字出力して貼り込み台紙を作成 する (工程③) 。 次に、 写真貼り込み台紙の指定された箇所 に写真を添付し、 例えば C C Dスキ ャナにより読み込み、 個 別バーコ一ドにより文字、 コ一ド情報と写真情報をマッチ ン グさせ (工程⑤) 、 写真情報、 文字 · コ一ド情報、 カード レ ィァゥ ト情報を基に編集を行って (工程⑥) 生カードに対し て記録を行う (工程⑦) 。 記録した生カードは検査工程⑧を 経て納品されることになる。 なお、 工程⑦において、 前記ェ ンボス Zェンコ一ドを うようにしてもよい。
[0078] 以上のように、 複数の異なる情報、 例えば写真画像情報や、 名前、 生年月日等の属性情報をそれぞれバーコー ド等により 対応付け可能にして入力し、 それぞれの情報をバーコ一ドの ような対応付け情報を参照してマッチングをとるようにした ので、 正確に、 かつ能率良く、 品質のよい I Dカードを作製 することができる。 また、 顔写真のような階調画像情報は昇 華耘写方式によりフル力ラ一で、 名前 · 記号等は溶融転写方 式により白黒画像として記録することも可能である。 また、 基材上に直接加工することができるとともに、 後加工の必要 がなく、 編集処理して記録できるので、 個々の顔写真、 コ ー ド情報、 例えば名前、 所属、 I D番号、 磁気ス ト ラィプ記録 情報、 エンボス情報を完全にマツチングさせることができ、 またプラスチックカー ド上に加工した場合、 金融取引の力一 ドとして使用できる。 さらに、 一度入力した像情報は、 光デ ィスク等の記録媒体に蓄積されるので再発行時の処理が簡単 化でき、 写真の拡大、 縮小も容易であり、 コード情報と顔写 真とは機械的にマッチングできるため、 互いの情報がラ ンダ ムな順序であつても容易に処理することができる。
[0079] 次に、 第 1 6図〜第 1 8図により偽造防止加工を施すよう にした実施例について説明する。
[0080] 前述したように、 写真画像データと属性データとを対応さ せて I Dカードを発行する際、 第 1 6図に示すような偽造防 止情報を入力する。
[0081] 偽造防止情報としては、 例えば、 顔写真の背景に万線 7 0 を入れる (第 1 6図 (a) ) 、 顔写真全体に波線 7 1を入れる (第 1 6図 (b) ) 、 顔写真にロゴマーク 7 2を入れる (第 1 6 図 )) 、 顔写真のエッジに切手のようにギザギザ部 7 3を設 ける (第 1 6図 (d) ) 、 顔写真と力一ド基材との境界領域に枠 状にィ メ一ジパターン 7 4を入れる (第 1 6図 )) 、 顔写真 に割り印 7 5を入れる (第 1 6図 (f) ) など複雑なィ メ 一ジパ ターンを顔写真情報に重ねたり、 顔写真情報の境界に偽造防 止情報を付加する。 このような、 万線、 波線、 ロゴマーク等 を付加した写真の加工を行うことは通常の技術では真似する ことは困難であり、 また写真のエツジをギザギザにして出力 したものを写真で偽造しょうとすると、 写真を張り替えると きに縁をギザギザに切らなければならず、 実際上は不可能で ある。 このような偽造防止情報の作成は、 例えばマウス 4を 使用してディスプレイ画面との対話形式で特定のパタ一ンを 入力する方法、 割り印や口ゴなどが記録されている原稿を C C Dスキャナやビデオカメ ラなどで撮影して入力する方法、 画像処理制御装置内で万線、 波線、 ギザギザ等の特定のバタ ーンを計算により発生させる方法等があり、 何れの方法によ つてもよい。 また属性情報と同時編集を行う際、 個別の I D ナンバーなどを暗号化し、 顔写真上にパタ一ン状に出力する ようにしてもよい。 こう して、 顔写真情報、 属性情報、 レイ ァゥ ト情報、 偽造防止情報が入力されると、 蓄積されている 個人のデータファイルから属性情報を読み出し、 これと写真 情報とともに読み込んだバーコ一ドとを突き合わせることに より属性情報と写真情報とをマッチングさせ、 さらに偽造防 止情報を写真情報と合成してカー ド基材にプリ ン トアウ トす o。
[0082] なお、 顔写真に割り印 7 5を入れる場合、 力一ドの絵柄を プリ ン トするときに同時に割り印をプリ ント しておけば、 こ の上に昇華転写プリ ンタにより写真を重ねてプリ ント しても 昇華転写染料は透明性がよいために充分に認識することが可 能である。
[0083] 偽造防止加工処理は第 1 7図に示すようなステツプで行う。 まず、 顔写真情報の読み出しを行う (ステップ①) 。 この ステップでは、 C C Dスキャナやビデオカメ ラなどの顔写真 入力手段で入力した顔写真情報を画像処理制御装置のメモリ 上に読み出す。 顔写真情報はカラーのラスターデータで、 例 えば R、 G、 B 3色で、 各色 8ビッ トデータとして 2 5 6階 調をもっている。 次に、 偽造防止用情報の読み出しを行う
[0084] (ステップ②) 。 このステップで、 予め作成した偽造防止情 報を画像処理制御装置のメ モリ上に読み出す。 偽造防止情報 も顔写真情報と同様に R、 G、 B 3色で、 各色 8 ビッ トデ一 タとして 2 5 6階調をもたせる。 顔写真情報と偽造防止情報 の読み出しを行うと、 両情報の各画素間で演算を実行し、 顔 写真情報への偽造防止加工処理を行う。 情報間の演算は次式 により行う。
[0085] X (i, j ) = a x A ( i, j ) + b x B ( i, j ) ' こ こに X (i ) は偽造防止加工処理済画像の i行、 j列の 1画素の階調値、 A(i,j) 、 B(i,j) はそれぞれ顔写真情報、 偽造防止用情報の i行、 j列の 1画素の階調値、 a、 bは偽 造防止加工用係数である。 偽造防止加工用係数 a、 bの組合 せの選択により、 濃度のコ ン トロールを行い、 イ メージパ夕 —ンを白く抜いたり、 黒く したり、 あるいは顔写真情報とィ メ―ジパターンの色を混ぜ合わせたりする。 例えば、 顔写真情報全体に黒の波線を入れる場合には a = 1、 b =— 1 とし、 波線部は B = 2 5 5、 非波線部は B = 0 のデータが格納されている偽造防止用情報と顔写真情報との 間で演算を行えばよい。
[0086] そして、
[0087] a X A(i, j) + b x B (i, j) < 0→X (i, j)= 0
[0088] a x A(i, j)+b x B (i, j) > 255'→ X (i, j)=255 とする。 こ のとき波線部は X(i, j) = 0、 非波線部は X(i,j) = a X A (i, j) 、 すなわちもとの階調値となるので、 これを各色全画 素に対して行えば顔写真情報の上に黒の波線があらわれるこ とになる。 なお、 顔写真の背景のみに黒線を入れたい場合に は、 ディスプレイをみながら顔の輪郭を指定してく り抜き、 輪郭内は b = 0として同様の処理を行えばよく、 また、 カラ —の波線を入れたい場合は上記演算を R、 G、 Bごとに行え ばよい。 また、 a、 bを位置の関数とすれば、 場所により異 なる濃度の偽造防止パターンを付加することができる。 次に ステツプ④で処理画像の外部記憶装置への記録を行う。 この 場合、 情報量が多いので光ディスクなどの外部記憶装置に書 き込む。 もちろん、 処理済画像を特に保存する必要が無い場 合には、 このデータを直接プリ ンタにより出力するようにし てもよい。
[0089] 第 1 8図はプリ ン ト したカード 8 0を示したものであり、 顔写真 8 1 にロゴマーク Ί 2が付加されおり、 図ではさらに バーコード 8 2、 磁気ス ト ライプ 8 4が設けられている。 そ して顔写真領域、 および属性情報領域 8 3にカバーフィルム 8 5を保護層として設けて I Dカードの作成が完了する。 このように、 画像処理によりいろいろなィ メ ージパターン を顔写真情報と合成することができるため、 複雑なパターン をカードの顔写真上に出力プリ ン トすることにより、 偽造防 止を図ることができ、 また画像編集時に同時に偽造防止加工 処理ができるため、 偽造防止加工のための時間的、 ュス ト的 なロスを軽減することができ、 第 1図で示したような画像編 集処理装置およびプリ ンタによってしか偽造防止加工ができ ないのでカー ドとしてのセキュ リティを向上させることがで
[0090] 3·る。
[0091] 次に、 第 1 9図〜第 2 1図により顔写真部分と力—ド基材 に活字をエンボスした実施例を説明する。
[0092] 第 1 9図は顔写真部分とカード基材にまたがって活字をェ ンボスした実施例であり、 同図 (a)は斜視図、 同図 (b)は断面図 である。 図中、 9 1 はエンボス加工活字、 9 4は顔写真、 9 5は凹凸、 9 6は磁気ス ト ライプ、 1 0 0、 1 0 1、 1 0 2 はカード基材層、 1 0 3は保護層である。
[0093] 第 1 9図に示す力一ドは、 塩ビ、 ポリエステルを主材とし たク レジッ トカー ドサイ ズのプラスチッ クカー ドであり、 力 一ド基材層 1 0 0、 1 0 1、 1 0 2を積層し、 基材層 1 0 2 に形成した穴に顔写真 4を埋め込んで保護層 1 0 3を設けた もので、 顔写真 9 4とカー ド基材とにまたがってェンボス加 ェにより特定の活字 9 1を形成する。 このように特定の活字 をェンボス加工した力一ドを改ざんする場合には、 保護層 1 0 3を剝がして顔写真 9 4を取り除き、 この部分に別途顔写 真を入れることになるが、 エ ンボス加工によって写真 9 4が 載置される基材層 1 0 1の表面には凹凸 9 5が形成されてい るために顔写真を入れたときにこの部分が盛り上がってしま い、 そのため貼り替えが困難となり、 また貼り替え写真に凹 凸 9 5 と同様の凹凸を設けて嵌合させるようにェンボス処理 を施そうとしてもカー ド基材部分の凹凸と符号するように凹 凸を設けることは通常の技術では極めて困難であるので改ざ んを防止することができる。 また、 エ ンボス文字として独自 の活字やロゴマーク等ォ リ ジナ リティを有する真似しにくい ものを使用することにより、 一層偽造が困難になり、 カー ド としてのセキュ リティを高めることができる。
[0094] 第 2 0図は顔写真の上に活字をェンボスした他の実施例を 示す図で、 同図 (a)は斜視図、 同図 (b)は断面図である。
[0095] 本実施例においては写真の上にェンボス加工を施したもの であり、 第 1 9図の場合と同様に写真の貼り替えが困難であ るので改ざんを防止することができる。
[0096] 第 2 1図は通常行われるエ ンボスを改ざん防止に流用する ようにした実施例を示す図で、 同図 (a)は斜視図、 同図 (b)は断 面図である。
[0097] 本実施例においては、 ィ ン ♦ プリ ンターにおいてエ ンボス するジャ一ナル用文字、 あるいは I D番号等ビジュアル表示 用文字のように、 通常エンボス加工されることが明らかな位 置に顔写真を埋め込むことにより、 通常のエンボスを改ざん 用として使用するようにしたもので、 図示するように通常使 用する算用数字 9 3をエ ンボス加工することにより、 特別の 加工を行わなく て通常のェ ンボス加工と同時に改ざん防止加 ェを施すことができ、 第 1 9図、 第 2 0図の場合と同様の効 果を得ることができる。
[0098] なお、 第 1 9図〜第 2 1図では直接写真にエ ンボス加工を 施す例について説明したが、 第 1図に示すシステムで形成し た写真画像の場合にも、 形成した写真部分を削ったり して取 り除く とどう しても凹凸がつき、 ー且凹凸が付く と、 その上 には昇華転写染料がうま くのらないので同様に改ざん防止に 役立たせることができる。 また、 エンボス文字は何個設けて もよく、 エ ンボスする位置も特に制限はないが、 I D蕃号等 の通常のエ ンボスを妨げないような位置に設けることが望ま しく、 またカードに磁気ス トラ イ プ 9 6が設けられている場 合は磁気データの読み取りを妨げないように磁気ス ト ライプ からある程度離した位置に設けることが望ましい。
[0099] このように、 エ ンボスによってカード上に DA凸が形成され るので、 顔写真の貼り替えや写真画像のプリ ントァゥ トが困 難となり、 力一ドの改ざんを事実上不可能とすることができ、 さらにエ ンボス文字として独自の活字、 マークを作成して俊 用することにより、 一層偽造防止の役割りを果たしてカード としてのセキュ リティを高めることができ、 また特別の加工 を行わなくても、 ェンボス位置の選択だけで通常のエ ンボス と同時に改ざん防止加工を施すことができる。
[0100] 第 2 2図は偽造力一ドの作成や製造目的以外の力一ドの溢 発行を防止する実施例を説明するための図である。
[0101] 力一ド生産工程より送られて来る生力一ド 1 1 0には磁気 ス ト ライプ M Sが設けられると共に、 螢光パターンゃ透明バ ーコー ド等による特殊パターン 1 1 3が付され、 カード加工 機 1 1 2は生カー ド 1 1 0に対する画像データや属性データ のプリ ン ト加工を行なう為に必要な搬送装置やプリ ンタ等の 手段の他、 特定コ一ドを設定することにより特殊バタ一ン 1 1 3を専用に識別するためのパターン認識ュニッ ト 1 1 2 a を内蔵している。 このパタ ーン認識ュニッ ト 1 1 2 aは、 生 カード 1 1 0に付された特定の特殊バタ一ン 1 1 3を識別す るための判別機能を有しており、 挿入された生カー ド 1 1 0 に対して特殊パタ一 ン 1 1 3に関するマ ッチングをチユック し、 その結果により "0K"と判別されたものに対してのみ顔写 真 Pや属性情報 T等をプリ ン ト加工し、 " NO"と判別されたも のには動作をス ト ップしてその生カードを除去するためのも のである。
[0102] そして、 特殊パター ン 1 1 3をパタ一ン認識ュニッ ト 1 1 2 aで特定して識別させる為に、 力―ド加工機 1 1 2に対し ては特定コー ドを設定している。 又、 パターン認識ュニッ ト 1 1 2 aにより特殊パターン 1 1 3の特定は、 この特定コ一 ドにより変更し得るもので、 例えば他の特殊パタ一ンが付さ れた生力一ドに対しては、 必要に応じてそれを識別する特定 コ一ドを設定することが出来る。 生カー ド 1 1 0に関する特 殊パタ一ン 1 1 3は、 通常口 ッ ト毎に異なるように付される ので、 実際には生カードは単一ではなく複数枚が用意されて 同一口 ッ トとして連続的にプリ ン ト加工が行われる。
[0103] このようにカード加工機 1 1 2によって I D力一 ドを発行 すれば、 力一ド加工機 1 1 2は例えば第 2 2図に示す如く特 殊パタ一ン 1 1 3が付された生力ード 1 1 0のみを限定的な 対象とし、 特殊パター ン 1 1 3以外のものが付されている生 カード又は特定パターン 1 1 3が付されていない生カードを パターン認識ュニッ ト 1 1 2 aで識別して除外しながら、 顔 写真 Pや属性情報 T等の画像データ又は文字データを生力一 ド 1 1 0にプリ ン ト加工することにより、 I Dカー ド 1 2 0 が発行されることになる。 このような I Dカード 1 2 0の発 行方法は、 力一ド加工機 1 1 2で生力ード 1 1 0の特殊パタ ーン 1 1 3をチヱック した上でプリ ン ト加工を行なっている ので、 製造目的以外のカードの濫発行を事前に防止すること が出来ると共に生カード 1 1 0の状態で付された特殊パタ一 ンをそのまま残しているので、 発行された I Dカード 1 2 0 に対する偽造力一ドの作成を困難にすることが出来る。
[0104] このように、 ロッ ト毎に異なる特殊パターンを付して生力 ードを分類し、 特定コードの設定により特殊パター ン毎の識 別を行ない得るような判別機能を具備したカード加工機で、 分類された特定口 ッ ト分の生力一ドのみを対象としてプリ ン ト加工しているので、 製造目的以外の力―ドの濫発行を完全 に防止すると共に、 偽造力一ドの作成が極めて困難な I D力一 ドを発行することが出来る。 更に、 大量発行を行なう場合に も、 各力一 ド加工機毎に特定コ一 ドを設定してプリ ン ト加工 する生カードを限定することが出来るので、 各カード加工機 間の互換性を排除して各種 I D力一ドを迅速かつ正確に同時発 行することが出来る。
[0105] 産業上の利用可能性
[0106] 本発明の I Dカード発行システムは、 フルカラー画像を含 み、 かつセキューリティの高い I Dカー ドを能率よく製造す るために利用して非常に有効であると共に、 I Dカードの大 量発行のほか小量発行にも利用することが可能である。
权利要求:
Claims請求の範囲
( 1 ) カー ド基材上に複数の異なる情報を形成するシステム であって、 複数の異なる情報を入力する入力手段と、 入力し た異なる情報間の対応付けを行う対応付け手段と、 対応付け した情報の配置を決定するためのレイ アウ ト手段と、 レイァ ゥ トされた情報を力一ド基材上に出力する出力手段とを備え たことを特徴とする I Dカード発行システム。
( 2 ) 請求項 1記載のシステムにおいて、 複数の異なる情報 は、 階調画像情報と非階調画像情報からなることを特徴とす る I Dカー ド発行システム。
( 3 ) 請求項 1 または 2記載のシステムにおいて、 さらに入 力された情報、 対応付けられた情報、 レイ アウ トされた情報 のうち 1つ以上の情報を記憶する記憶手段を備えたことを特 徴とする I Dカー ド発行システム。
( 4 ) 前記入力手段は、 平面走査型画像入力手段であること を特徵とする請求項 1 または 2記載の I Dカー ド発行システ ム0
( 5 ) 前記平面走査型画像入力手段は、 必要な領域をク σ ッ ビングする機能を有することを特徴とする請求項 4記載の I Dカ ー ド発行システム。
( 6 ) 前記入力手段はキーボー ド、 磁気情報読み取り装置、 または光学情報読み取り装置であることを特徴とする請求項 1 または 2記載の I D力一ド発行システム。
( 7 ) 前記対応付け手段は、 入力情報にそれぞれ関連して入 力された対応付け情報に基づき情報間のマッチ ングをとる i とを特徵とする請求項 1または 2記載の I Dカー ド発行シス テム。
( 8 ) 対応付け情報は画像情報と同時に入力されることを特 徵とする請求項 7記載の I Dカー ド発行システム。
( 9 ) 前記出力手段は、 昇華転写及び Zまたは溶融転写プリ ンタからなることを特徴とする請求項 1または 2記載の I D 力一ド発行システム。
( 1 0 ) カー ド基材上に形成された情報上の一部または全部 に保護層を転写する保護層転写手段を設けたことを特徴とす る請求項 1または 2記載の I Dカ ー ド発行システム。
( 1 1 ) 保護層の転写は、 サ一マルへッ ドを用いて行うこと を特徴とする請求項 1 0記載の I Dカー ド発行システム。
( 1 2 ) さらにエ ンボス Zェンコ 一 ド手段を備え、 対応付け 情報に基づき情報間のマツチングをとつてエ ンボス Zェンコ 一ド加工することを特徵とする請求項 1または 2記載の I D 力一ド発行システム。
( 1 3 ) 請求項 1 2記載のシステムにおいて、 エ ンボス加工 は、 階調画像上、 または階調画像とカード基材にまたがって 施されることを特徴とする I Dカード発行システム。
( 1 4) 請求項 1 2記載のシステムにおいて、 エ ンボス加工 により独自の活字、 またはマークを形成することを特徴とす る I Dカ ー ド発行システム。
( 1 5) 請求項 1 2記載のシステムにおいて、 通常のェ ンボ ス加工が施される位置に階調画像を設けてェンボス加工を施 すようにしたことを特徴とする I Dカー ド発行システム。 ( 1 6 ) 請求項 1または 2記載のシステムにおいて、 さらに 偽造防止情報を入力し、 レイ アウ トされた情報の出力時に偽 造防止加工を同時に行うことを特徴とする I D力一ド発行シ ステム。
( 1 7 ) 請求項 1 6記載のシステムにおいて、 偽造防止情報 が、 階調画像領域、 あるいは階調画像領域とカード基材の境 界領域の少なく とも一部に描画されるィ メ ージパターンであ る I Dカ ー ド発行システム。
( 1 8 ) ィ メ ージパタ一ンは、 万線、 波線、 斜線、 破線等の 線状パタ一ンである請求項 1 7記載の I Dカードの偽造防止 加工処理方法。
( 1 9 ) イ メージパターンは、 ロゴマークからなっている請 求項 1 7記載の I Dカー ド発行システム。
( 2 0 ) イ メ ージパタ ーンは文字パターンからなつている請 求項 1 7記載の I Dカード発行システム。
( 2 1 ) 偽造防止情報が、 階調画像領域のエッ ジ部をギザギ ザ状にする情報である請求項 1 6記載の I Dカード発行シス テム。
( 2 2 ) 偽造防止情報が、 階調画像領域とカード基材の境界 領域の少なく とも一部に描画される割印である請求項 1 6記 載の I Dカー ド発行システム。
( 2 3) 割印は、 力一ド絵柄印刷と同時に印刷され、 割印の 一部が重なるように階調画像を昇華転写方式によりプリ ン ト アウ トすることを特徵とする請求項 1 6記載の I Dカード発 行システム。 ( 2 4 ) 請求項 1記載のシステムにおいて、 プリ ン ト前の生 カードに対してロ ッ ト毎に異なる特殊パター ンのプレ印刷を 施す手段、 特定コ一ドの設定に従って前記特殊パタ一ン毎の 識別を行う手段を有する力一ド加工機を備え、 力一ド加工機 で判別を行い、 良と判別された場合に生力一ドにプリ ン ト出 力するようにしたことを特徴とする I Dカード発行システム。
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