专利摘要:

公开号:WO1989002821A1
申请号:PCT/JP1988/001015
申请日:1988-10-05
公开日:1989-04-06
发明作者:Shigeo Kaneda;Akio Morinaga;Hitoshi Saito;Masahiro Seshimo
申请人:Tokyo Gas Kabushiki Kaisha;Ashimori Kogyo Kabushiki Kaisha;
IPC主号:B32B1-00
专利说明:
[0001] C I ) 明 細 書 管 路 の 内 張 り 材 技術分野
[0002] 本発明は、 ガ ス導管、 上下水道管、 電力用線や通信用 線等の敷設に用 いる管路、 石油パ イ ブラ イ ン等の主 と し て地中に埋設さ れた管路に対 して、 補修又は補強の 目 的 で、 それ らの管の内面を 内張 り する ための内張 り 材に関 す る も のであ る 。
[0003] 背景技術
[0004] 近年、 上下水道用管や、 ガ ス導管、 電力線や通信線等 を 内臓さ せた敷設管、 石油パ イ プラ イ ン等の種々 の管路 に おいてそれ らが老朽化 した場合の補修又は捕強の 目 的 で、 管路の内面に内張 り を行 う 方法が と られ、 その内張 り の方法と して、 筒状の柔軟な内張 り 材の内面に予め接 着剤を塗布 してお き 、 そ の内張 り 材を流体圧力で内外面 を裏返 し なが ら管路内に挿通す る と 共に、 上記内張 り 材 の内面を裏返 して前記流体圧力で管路内面に圧着 して、 前記接着剤を介 して内張 り 材の内面 を管路内面に接着す る こ と に よ り 内張 り す る 方法が行われてい る 。 こ の工法 に よ れば、 工事のために管路を そ の全長にわた っ て掘 り 起 こ す必要がな く 、 短時間で長い管路に施工する こ と が で き 、. ま た屈曲の多い管路であ っ て も 施工可能であ る と い う 利点があ り 、 極めて優れた方法 と し て、 近年特に注 目 さ れて レ、 る 。 管路内面が内張 り 材に よ り 内張 り さ れた管は、 管路内 部に 内張 り 材の層 に よ り 形成 さ れた も う 一つの管が存在 す る 構造す なわ ち、 パ イ プ イ ンノ イ ブの構造が形成さ れ、 そ の外側の管が外力 に よ り 破壊 さ れた と き に も 、 内張 り 材の層 に よ り 形成 さ れた管は健在であ っ て、 内部の流体 が漏 する の を防止す る と 共に、 暫定的な時間の間に お い て、 流体の流路を確保す る こ と がで き る 。
[0005] こ の よ う な場合に おい て は、 外側の管が外力に よ り 破 壌 さ れた と き に、 そ の 内側に 内張 り さ-れてい る 内張 り 材 層 よ り な る 管のみ は破壊さ れる こ と がない と レ、 う 、 い わ ゆ る 免震性を有する こ と が要求さ れる 。 而 し て管路が破 壊さ れる よ う な状況に遭遇 し た場合に主 と して生ずる 現 ' 象は管の周方向の亀裂、 折損及び、 继手部分の離脱であ り 、 その場合に おける 内張 り 材の材質 と して は、 管の長 さ 方向に十分な強度を有 し、 且つ 10 ~ 20 %程度の伸びを 有する と い う 性質を備え て い る こ と が要求さ れ る 。
[0006] 次に、 管路が地震等に よ り破壊さ れる場合に は、 外部 か ら の地下水に よ る 圧力や土圧が、 直接、 内張 り 材の層 に よ り 形成さ れた内側の管に作用 する こ と に な る の で、 こ の 内張 り 材の材質に は、 地下水圧や土圧に対 して充分 に耐え る だ けの強度を有する 性質、 いわ ゆ る 外圧保形性 が要求さ れる 。 而 し て こ の外圧保形性は、 内側の管を形 成する 内張 り '材の周方向 の 曲げ弾性率に寄与す る と こ ろ が大 き く 、 こ の 曲 げ弾性率が大 き い程、 前記の 内側の管 の外圧保形性は良好に な る 。 し か も 、 管路内 に 加圧流体が送 ら れて い る 場合 に おい て は、 こ の 内張 り 材の層 に よ り 形成 さ れた 内側の 管は そ 'の 内部か ら の圧力に耐え る だ けの耐圧力 を有 し て い る 必 要があ り 、 し たが っ て、 内圧に よ る 径膨脹の径膨脹率が 小 さ レ、 も の であ る こ と が望 ま し い 。 径膨脹率が大 き い と 、 すでに破壊 さ れて い る 外側の管の破壊 を さ ら に 進行さ せ る こ と に な り 、 好ま し く な い。
[0007] 従来、 前記の如 き 内張 り 方法に用 い ら れ る 内張 り 材 と し て は、 例え ば特開昭 56— 8229号公報、 実開昭 56— 361 9 号公報、 特開昭 59 - 225921号公報、 特開昭 59— 225920号 公報等に記載 さ れた も のが知 ら れて い る 。
[0008] 前記特開昭 56 - 8229号公報や実開昭 56— 36 1 9号公報に' 記載 さ れた 内張 り 材に おい て は、 そ の構造の一部 を な す 筒状織布は通常の合成繊維に よ り 形成 さ れて い る も ので あ る が、 そ の 内張 り 層 に 内圧がかか っ た と き の径膨脹が 大 き く 、 管路が破壊 さ れた と き に そ の損傷 を 進行 さ せ る 恐れがあ り 、 ま た外圧保形性に 乏 し く 、 土.圧に よ り 押 し 潰 さ れ る 恐れが多分に あ る 。
[0009] ま た特開昭 59— 225921号公報や特開昭 59— 225920号公 報に 記載 さ れた も の は、 筒状織布に さ ら に 、 筒状の不織 布あ る い は編物 を 併用 し た も の であ っ て、 そ れ に よ り 内 張 り 層 の厚みを増す こ と に よ り 外圧保形性 を 確保 し、 径 膨脹.を押 さ え よ う と す る も の であ る が、 こ れ ら は、 い ず れ も 、 内張 り 材の製造工程 と し て複雑な工程 を 必要 と し 、 ま た内張 り 層が厚い こ と に よ り 、 内張 り 作業そ れ 自 体 も 困難性が増す と い う 欠点を有 してい る 。
[0010] 癸明の 目 的
[0011] 本発明 はかかる 従来技術の実情に鑑み な さ れた も の で あ っ て、 本発明 の 目 的 は、 内張 り 材の層が必要以上に厚 く な る こ と がな く 、 且つ内張 り 材に要求さ れ る 免震性、 外圧保形性及び耐圧力を有 し径膨脹が小 さ い こ と の諳特 性を満足さ せ る 管路の内張 り 材を提供す る こ と に あ る 。
[0012] 以下に、 本発明に よ り 提供 さ れる 第 1 〜第 7 の内張 り 材にっ き 説明す る が、 本明細書中に おけ る 「たて糸」 、 「よ こ 糸」 お よ び 「低伸度高強度繊維」 は下記の意義を 有する も の であ る 。
[0013] 本明細書中でい う 筒状織布を織成す る 際のたて糸 と は: 筒状織布の長 さ方向の糸であ り 、 よ こ 糸 と は筒状織布の 周方向の糸であ る 。
[0014] ま た 、 本 明 細 書 中 、 低 伸 度高 強 度織維 と は 、 俗 に Super Fiber、 あ る レ、 H i gh - per f ormance Fiber、 Hi h- Tech F i berな ど と 呼ばれ る 繊維であ っ て、 そ の例 と して は、 金属繊維、 ガ ラ ス繊維、 炭素繊維の他、 芳香族ポ リ ア ミ ド繊維、 芳香族ボ リ エ ス テ ル繊維、 超高重合度ポ リ エ チ レ ン繊維等が挙げ ら れる 。 低伸度高強度糸 と あ る の は、 こ れ ら繊維か ら つ く られた糸を意味する 。
[0015] ガラ ス繊維は、 ガラ ス を溶融紡糸 し た も の で、 例 を あ げる と 、 - 汎用 の無アル 力 リ の E — ガラ ス繊維 (密度 2.54 9Z cm3、 弓 I張強度 350 / 2 、 弓【張弾性率 7, 400 2 . 破断伸度 3.5% )、 又耐酸性を改良 し た含ア ル カ リ の C 一 ガ ラ ス 繊維 (密度 2.49s/ cm 3、 引張強度 250お gZ mm2、 引 張弾性率 7, 040お 3Ζ 2、 破断伸度 4.2% ) があ る 。
[0016] ' 炭素繊維は、 有機谶維を炭化焼成 し て作 ら れ る 。 ポ リ ァ ク リ ロ ニ ト リ ル系炭素繊維は 、 特殊 グ レ ー ド の PAN (ボ リ ア ク リ ル二 ト リ ル) 系繊維 を 原料 と す る も の で、 生産 の主流 を 占 めて い る 。 PAN系炭素繊維は、 高強度タ イ プ (HT)で は例え ば、 密度 1.802Z cm3、 弓 ί張強度 420 mm2 引張弾性率 24,000fe9Z 2、 破断伸度 1.7% を示 し、 高弾 性率 タ イ プ ( HM) で は例え ば、 密度 1.81 cm3、 引張強 度 250fe3 " mm2、 引張弾性率 40 , 000 ノ //^2、 破断伸度 0.6 % を示 し て い る 。
[0017] ァ ラ ミ ド繊維(Araraid f ibers) は、 全芳香族ポ リ ア ミ' ド(Whol ly aromatic polyamide) 力 ら 作 ら れ る 繊維の総 称であ る 米国 FTC ( Uni ted States Federal Trade Co - mmission、 連邦取引委員会) は 、 Aramidを 「ァ ミ ノ 結合 ( -C0- NH- )の少な く と も 85 %力 S 2 個の芳香環に連結 して い る 長鎖状合成ポ リ ア ミ ド を 繊維形成物質 と す る 合成繊 維」 と 定義 し て い る 。
[0018] 発明の 開示
[0019] 本発明に よ り 、 ま ず第一に 、 下記の如 き 管路の 内張 り 材が提供 さ れ る 。 すな わ ち 、 第 1 の 内張 り 材 は 内面 に 接 着剤 を塗布 し た管状の 内張 り 材 を 、 管路内 に 挿通 し 、 流 体圧.力 に よ り 裏返 し なが ら 管路内 を 前進 さ せ、 裏返 さ れ た 内張 り 材 を 管路内面に圧着 し な 力 S ら 内張 り 材 と 管路 と の間に 介在 さ せ る 前記接着剤に よ り 管路内面に 接着 さ せ る こ と か ら な る 管路の内張 り 方法に使用する その管状の 内張 り 材であ っ て、 その内張 り 材が外面に ゴ ム又は合成 樹脂よ り な る気密層が密着さ れている筒状織布か ら な り その筒状織布は、 適宜の合成繊維糸をたて糸 と して使用 し、 低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸を よ こ糸の全部 又は一部に使用 して、 たて糸がほぼ直線状に延び且つ よ こ糸が屈曲 .し た構造に織成されてい る筒状織布であ る こ と を特徵と する、 管路の内張 り 材であ る 。
[0020] こ の第 1 の内張 り 材 (第 1 図、 第 2·図参照) における 筒状織布 2 はたて糸 4 と よ こ糸 5 と を筒状に織成 した も の であ っ て、 た て 糸 4 と し て は 、 ボ リ エ ス テ ル糸が使用 されている 。 ポ リ エ ス テ ル糸は耐薬品性を有 してお り 、 通常の合成繊維糸の中でも引張 り 強度が特に大き く 且つ 十数%の破断時伸度を有 してお り 、 前記内張 り 材と して の免震性を'発揮する のに適当な特性を有 してい る 。
[0021] よ こ糸の全部又は一部は、 低伸度高強度畿錐の フ イ ラ メ ン ト 糸よ り なる 。
[0022] よ こ糸 5 と しては、 ャ ン グ率 7 0 0 0お g Z m m 2以上の低伸 度高強度饞維の フ ィ ラ メ ン 卜 糸を使用する のが良い。 よ こ糸 5 を搆成する饞維のヤ ン グ率が 7 0 0 0お g Z ra m 2 よ り 低 い と 、 反応硬化型樹脂を含浸 して内張 り 層を形成 し た と き に、 その内張 り 層の曲 げ弾性が充分に大き い も の と な らず、. 外圧保形性が劣る こ と と なる 。
[0023] 低伸度高強度繊維の適当な例と しては、 ガ ラ ス繊維、 炭素繊維、 ァ ラ ミ ド繊維、 金属鐡維等が挙げられる が、 そ の う ち では ガ ラ ス繊維が最 も 適 し て レヽ る 。 こ の 内張 り 材 1 を用 い て管路 を 内張 り し て内張 り 層 を形成す る 際 に 、 筒状織布 2 に反応硬化型樹脂 を 含浸す る が、 こ の反応硬 化型樹脂 と し て は エ ポ キ シ樹脂が最 も 汎用 さ れ る 。 従 つ て、 こ のエ ポ キ シ樹脂 と の親和性に優れ、 エ ポ キ シ樹脂 を マ ト リ ッ タ ス と し て比較的安価 弾性率の大 き な複合 材を形成す こ と の で き る ガ ラ ス繊維は、 上記の低伸度 高強度繊維 と レ て好適であ る 。
[0024] ま た こ の ガ ラ ス繊維 と し て は、 単織-維の直径が 6 以 下の も のが好 ま し い。 こ の内張 り 材 1 の筒状織布 2 は、 織成 さ れた後偏平に折畳ま れて取扱われ る が、 単繊維の 直径が大 き い も のが使用 さ れた フ ィ ラ メ ン ト 糸の場合に ' は折畳み耳部に おい て繊維が折損 し易 い の で、 好 ま し く な い。 ま た管路 を 内張 り す る に あ た り 、 こ の 内張 り 材 を 裏返 し なが ら 管路に揷通す る 際に も 、 単繊維の直径の細 い も の を使用 し た フ ィ ラ メ ン ト 糸 を用 い た場合 は内張 り 材が柔軟性に富み、 そ の た め裏返 し が容易 に な り 、 低い 圧力で裏返 し を進行'さ せ る こ と がで き る 。
[0025] こ の低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 と し て は 、 嵩 高加工 を施 し た も のが好 ま し い。 筒状織布 2 に は反応硬 化型樹脂を充分に 含浸 さ せ る 必要があ る の で、 低伸度高 強度繊維を ヱ ァ ー ジ エ ツ ト 又は ス チ ー ム ジ エ ツ ト で撹乱 し て、. '嵩高加工 を 施 し た も の を 使用 す る のが望 ま し レヽ こ と に な る 。
[0026] こ の よ こ 糸 5 は、 前記低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ( 8 ) ト 糸のみか ら な る も の であ っ て も 良いが、 こ の低伸度高 強度繊維 と 他の織維例え ばポ リ エ ス テ ル繊維の フ ィ ラ メ -ン ト 糸ま た は交絡長繊維糸等 と を 、 混撚 り した も のであ つ て も 良 い。
[0027] こ の場合に は、 よ こ 糸 5 と し て の弾性'率はやや低下す る が、 内張 り 時の内張 り 材 1 の怪膨脹や、 気密層 3 と の 接着力の調整等を容易 に行 う こ と がで き る 。
[0028] 一般に低伸度高強度繊維を使用 して F R Pを形成す る場 合に は、 マ ト リ ッ ク ス と の接着強度を高め る ため に こ の 繊維に予め前処理を す る こ と が行われて い る 。 例えばガ ラ ス織維に おいては、 シ ラ ン 力 ッ プ リ ン グ処理が行われ る 。 し 力 し な力 ら かかる 処理を施 し た も の でも 、 柔軟な. 気密層 3 と の接着力を高め る こ と は 困難であ る 。
[0029] 筒状織布 2 と 気密層 3 と の接着力 を高め る ため に は、 低伸度高強度繊維 と ポ リ エ ス テ ル繊維の交絡長畿維糸 と を併用 す る のが好ま し い。
[0030] ま た よ こ 糸 5 と して低伸度高強度繊維のみ を使用 する 場合に は、 前記たて糸 4 の一部に 、 ポ リ エ ス テ ル繊維の 交絡長繊維糸又は紡績糸を使用 す る こ と に よ り 、 筒状織 布 2 と 気密層 3 と の接着性を高め る こ と がで き る 。
[0031] 第 1 の 内張 り 材におけ る 筒状織布 2 に おいて は、 たて 糸 4 と よ こ糸 5 と を筒状に織布 し て形成 し た筒状織布 2 中 に おいて、 た て糸 4 はほぼ直線状の構造で、 よ こ 糸 5 は屈曲 した構造が採 ら れて い る 。 こ の よ こ糸 5 の屈曲 の 程度は、 前記筒状織布中 に お け る よ こ 糸 5 の織縮み率が 7 ~ 25 % と な る よ う に屈 曲せ し め ら れて い る のが適当 で あ る 。
[0032] ' 筒状織布 2 の織 り祖織 と し て は、 適宜の組織 を 使用.す る こ と が で き 、 平織 り 、 綾織 り 、 畝織 り 等が適当 で あ る 。
[0033] 前記内張 り 材 1 の気密層 3 を 構成す る 素材は、 管路の 種類に応 じ て種 々 の材料が適宜選択 さ れ る が、 管路内 に 通す流体の種類、 温度等の条件に応 じ て耐久性に優れた 素材が選択 さ れ る 。 特に汎用 さ れ る 材料 と し て、 熱可塑 性ポ リ エ ス テル弾性樹脂や、 熱可塑性 ポ リ ウ レ タ ン 弾性 樹脂、 ポ リ オ レ フ イ ン 糸樹脂等が適当 であ る 。
[0034] こ の第 1 の内張 り 材を管路内面に 内張 り す る 際に は、 ' 筒状織布 2 の よ こ 糸 5 が屈 曲 し た構造 と な っ て い る の で こ の屈 曲が伸びる こ と に よ り 怪膨脹 を生 じ る こ と がで き 管路内面に 沿 っ て内張 り す る こ と がで き る 。
[0035] 而 し て管路が地震や振動に よ り 破損に至 る よ う な状況 に おレ、 て は、 筒状織布 2 の た て糸 4 力 ボ リ エ ス テル繊維 糸 よ り な る の で、 外部管に お け る 破損部分の周囲 の 内張 り 層が管路か ら剥がれて伸長す る こ と に よ り 、 内張 り 層 自 体は破壊 さ れ る こ と な く 、 管路の形態 を 維持 し て 内部 の流体の流路を確保す る こ と がで き る 。
[0036] ま た筒状織布 2 の よ こ 糸 5 に低伸度高強度繊維が使用 さ れて い る の で、 管路が破損 さ れ た状態に お い て 内張 り 材に よ り 形成 さ れた内張 り 層 に よ る 内部管が流体に よ る 内圧に 対 し て耐え、 過度に 径膨脹 を す る こ と が な い。 さ ら に筒状織布 2 に反応硬化型樹脂が含浸 して硬化 し、 内張 り 層を形成 し た状態に おいて、 よ こ 糸 5 と して低伸 度高強度繊維が使用 さ れて い る ため、 内張 り 層の周方向 の 曲 げ彈性率が高 く 、 外圧に よ り 押 し潰さ れる こ と がな い。 従 っ て前記外圧保形性に優れた も の と な る 。
[0037] 従 っ て、 第 1 の内張 り 材に よ れば、 前記管路の内張 り 材 と して要求さ れる 兔震性、 外圧保形性及び径膨脹が小 さ い こ と の各性能を すベて満足さ せる も のであ る 。 し-か も 内張 り 層の厚み を必要以上に大 き ぐする こ と な く 、 こ れ ら の要求が満た さ れる の で内張 り 材 1 の繊維層 は単一 の筒状織布 2 のみか ら な り 、 そ の製造は箇単であ る と 共 に、 内張 り 作業 も 小 さ い流体圧力で簡単に行 う こ と がで ' き る の であ る 。
[0038] しか も 第 1 の 内張 り 材に おいて は、 筒状織布 2 の構造 と し て よ こ 糸 5 が屈曲 し た構造を採っ てい る ので、 当該 よ こ 糸 5 と し てほ と ん ど伸びな い低伸度高強度繊維が使 用 さ れて いて も 内張 り 作業に必要な径膨脹は確保 さ れて お り 、 管路の 内面に適切に 内張 り す る こ と がで き る 。
[0039] ま た よ こ 糸 5 に使用 さ れ る 低伸度高強度繊維 と し て、 単戡維の直径が 6 /^ 以下の細い も の を使用 する こ と に よ り 、 筒状織布 2 自 は極め て柔軟で し なやかであ り 、 綠 成工程等で折畳ま れた際に も よ こ 糸が折損す る こ と がな く 、 京 た'単繊維間の滑 り が生 じ易 い の で、 内張 り 時に お い て適切に径膨脹が生 じ、 管路内面に沿い易 い。
[0040] さ ら に低伸度高強度繊維の嵩高加工糸を使用 する こ と に よ り 、 反応硬化型接着剤の含浸量が多 く な り 、 内張 り 層の厚み を確保す る こ と がで き る 。 ま た よ こ 糸 5 に ポ リ ェ ス テ ル繊維等の交絡長繊維糸 を併用 す る こ と に よ り 、 筒状織布 2 と 気密層 3 と の接着力が向上す る 。
[0041] 本発明 に よ り 、 第 2 の 内張 り 材 と し て前述の 内張 り 方 法に使用す る 管状の 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が よ こ 糸の全 ^又は一部に低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 を使用 し、 た て糸 に適宜の合成繊維糸 を 使用 し て織 成 し た筒状織布の 内面に 当該筒状織布-を構成す る よ こ 糸 よ り も 充分に太い糸条を配設 し、 該糸条を前記筒状織布 に対 し て極め て粗い密度で接結 し て繊維層 を形成 さ せ、 前記筒状織布の外面 に ゴ ム又は合成樹脂 よ り な る 気密層 ' を密着 さ せた構造 を有す る こ と を特徵 と す る 、 管路の 内 張 り 材が提供 さ れ る 。
[0042] こ の第 2 の 内張 り 材 (第 3 図参照) は下記に 述べ る 如 き 構造を有す る 。 こ の 内張 り 材に お け る 筒状織布 2 は た て糸 4 と よ こ 糸 5 と を筒状に織成 し た も の であ る 。 た て 糸' 4 と して は、 ポ リ エ ス テル糸や ナ イ ロ ン 糸等の通常の 合成繊維糸が使用 さ れて い る 。 特に ポ リ エ ス テ ル糸 は耐 薬品性 を有 し て お り 、 通常の合成繊維糸の 中 で も 引張 り '強度が特に 大 き く 且つ十数% の破断時伸度を有 し て お り 、 前記内張 り 材 と し て の免震性 を 発揮す る の に 適当 な特性 を有 し て い る 。 ま た筒状織布 2 と 気密層 3 と の接着力 を 向上 さ せ る た め に、 た て糸 4 の全部又 は一部 と し て交絡 長繊維糸 を 使用 す る のが好 ま し い。 ま た よ こ 糸 5 と しては、 その全部又は一部 と して低伸 度高強度繊維の糸が使用 さ れる 。 こ の低伸度高強度繊維 'と しては、 第一の内.張 り 材における 説明で述べたも の と 同 じ く 、 例えばガラ ス繊維又はァ ラ ミ ド繊維等が適当で あ る 。
[0043] 筒状織布 2 の よ こ糸 5 と しては、 内張 り 材の強度の面 ではその全部を低伸度高強度繊維の糸 と する のが好ま し いが、 一部のみを この低伸度高強度糸 と して他の よ こ糸 5 をポ リ エ ス テル等の合成繊維を使用する こ と も で き る またよ こ糸 5 と してこ の高強度糸 と 通常の合成織維糸と を併用 し、 筒状織布 2 を織成 した後合成繊維糸を熱収縮 させて高強度糸に弛みを'生ぜ しめてお き 、 内張 り 時に内' 圧に よ っ て適度に内張 り 材が径膨脹 して管路内面に圧着 さ れ、 内張 り 材に皺を生ずる こ と な く 内張 り 作業を完成 す る こ と 力 で き る 。
[0044] こ の第 2 の内張 り 材に おいて は、 上記筒状镞布 2 の内 側に、 前記よ こ 糸 5 よ り も充分に太い糸条 7 が周方向に 配設さ れてお り 、 該糸条 7 は前記筒状織布 2 に対 して接 結糸 8 に よ り 極めて粗 く 接結されていて、 筒状織布 2 に 固定されてい る 。
[0045] 前記糸条 7 は、 筒状織布 2 の長さ方向に配設されてい て も 良レヽ。
[0046] 接 糸 8 は前記筒状織布 2 を搆成す る たて糸 4 と は別 値の糸であ っ て よ いが筒状織布 2 を構成する たて糸 4 が その接結糸をかねて糸条 7 を接結 していて も よ い。 糸条 7 の筒状織布 2 に 対す る 接結の間隔 は極め て粗で あ っ て良 く 、 数 c m間隔で接結す る のが適当 であ る 。 各糸 条 7 の筒状織布 2 に対す る 接結の位置は、 内張 り 材の長 さ方向 に対 し、 隣接す る 各糸条 7 の接結位置が、 一直線 上に な く 、 互い に食違 っ た位置に存在 し て、 接結点に お け る 凹部が長さ 方向 に一直線状に連銃 し て生 じ る の を避 【ナ る のが好ま し い。
[0047] 第 2 の内張 り 材は、 前記の第 1 の 内張 り'材 と 同 じ く 、 管路の 内張 り 材 と し て要求 さ れ る 免震-性、 外圧保形性及 び径膨脹が小 さ い こ と の各性能 を すベて満足 さ せ る も の であ り 、 し か も こ の 内張 り 材に おけ る 糸条 7 は筒状織布 2 の表面に粗 く 接結 さ れ て い る の で、 糸条 7 を多量に 使 ' 用 し て も で き あが っ た内張 り 材 自 体は非常に柔軟であ り 、 取扱いが容易 であ る と 共に 、 内張 り 材 を 裏返 し て管路に 挿通す る 場合に おい て も 内張 り 材の反転が容易であ り 、 小 さ い圧力で箇単に裏返 し て管路に挿通す る こ と がで き る 。
[0048] さ ら に、 糸条 7 と し て嵩高加工 を 施 し た 糸 を使用 すれ ば、 反応硬化型樹脂の含浸量が多 く な り 、 内張 り 層 の厚 み を 確保す る. こ と がで き る 。 ま た筒状織布 2 の た て 糸 4 に ボ リ エ ス テ ル繊維等の フ ィ ラ メ ン 卜 糸 と 紡績糸又は交 絡長繊維糸 と を併用 す る こ と に よ り 、 繊維層 9 と 気密層 3 と の ½着力が向上す る 。
[0049] 本発明 に よ り 第 3 の 内張 り 材 と し て第 2 の 内張 り 材に おけ る 筒状織布の 内面側、 す な わ ち 、 内張 り の際に 管路 内面 に圧着さ れ る 側に繊維製筒状部林を嵌合 し て当該繊 維製筒状部材 と 前記筒状織布 と で繊維層 を構成 し、 前記 '筒状織布の外面に ゴム又は合成樹脂の気密層 を形成 し た こ と を特徵と す る 、 管路の 内張 り 材が提供さ れる 。
[0050] こ の第 3 の 内張 り 材 (第 4 図参照) は、 上記の筒状織 布 2 の筒内 に、 繊維製筒状部材 1 0を嵌合 し てな り 、 こ の 筒状部材 10と 上記の筒状織布 2 と で繊維層 1 1を構成 して い る も の であ り 、 こ の 内張 り 材が裏返 し さ れた際に、 そ の筒状部材 10の 内面が管路の 内面に接着さ れ、 内張 り さ れた後に は、 前記の気密層 3 の外面が管路内の流体に接 蝕す る 面 と な る 構造と な っ て い る 。
[0051] こ の繊維製筒状部材 10と し て は、 筒状の不織布や厚手' の筒状の織物、 又は不織布 と 織物 と を重ね合わせて一体 化 した筒状物が適当であ る 。
[0052] こ の第 3 の内張 り 材に おい て は、 鏃維製筒状部材 1 0の 厚み を任意の厚みに設定す る こ と がで き る ので、 こ の厚 みを調整する こ と に よ り 内張 り の際、 硬化剤 と し て含浸 さ せ る 反応硬化型樹脂の保持量を 調整す る こ と が可能で あ り 、 管路の種類や敷設状況に応 じ た適切な内張 り 材 を 調製す る こ と がで き る 。
[0053] ' 本 ¾明 に よ り 第 4 の内張 り 材 と し て前記の 内張 り 方法 に用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の内張 り 材がたて糸 と よ こ 糸.と を 筒状に織成 し て な る 筒状織布の内面に、 低伸度 高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸を筒状織布の周方向 に配設 し、 該低伸度高強度糸を筒状镞布に対 し て極めて粗い密 度で接結す る と 共に 、 当該接結点間の低伸度高強度糸 を 弛 ま せて繊維製筒状部材 を形成 し、 当該繊維製筒状部材 に おけ る 前記筒状織布の外面に ゴ ム又 は合成樹脂 よ り な る 気密層 を密着 さ せた構造 を有す る こ と を 特徵 と す る 管 路の内張 り 材が提供 さ れ る 。
[0054] こ の第 4 の 内張 り 材 (第 5 図参照) は、 上記の筒状 布 2 'の内側、 す な わ ち 、 管路の 内張 り を 行 う 際に管路の 内面に接着 さ れ る 側 と な る 面に 、 前述 し た低伸度高強度 繊維の糸 1 2を そ の筒状織布 2 'の周方向 に配設 し、 該高強 度糸 1 2を筒状織布 2 'に 対 し て極め て粗い密度で接結す る と 共に、 当該接結点間の高強度糸 12を弛 ま せ て繊維製筒 状部材 1 3を形成せ し め た こ と を特徵 と, す る も の であ る 。 こ の第 ' 4 の 内張 り 材の上記の高強度糸 12は、 接結糸 8 で 接結 さ れた接結点の間の部分に おい て弛み部分 を形成 し て い る 。
[0055] 接結糸 8 は第 2 の 内張 り 材の場合 と 同 じ く 筒状織布 2 ' を 構成す る た て糸 4 で兼用 し て も よ く 、 も ち ろ ん、 こ の た て糸 4 と は別の糸 を用 レ、 て も よ い。
[0056] 前記筒状織布 2 'を 構成す る た て糸 4 及び よ こ 糸 5 'は、 ボ リ エ ス テル糸、 ナ イ ロ ン 糸等の通常の糸 を 使用 す る こ と がで き る が、 十分な免震性 を 発揮 さ せ る た め に は、 強 度が大 き く 十数% の破断時の伸び を 有す る ポ リ エ ス テル 糸 を使'用 す る のが好 ま し い。 ま た よ こ 糸 5 'と し て は、 ガ ラ ス繊維や芳香族ポ リ ァ ミ ド繊維の よ う な高剛性糸 を 使 用 し て も 良 い。 たて糸 4 又は よ こ糸 5'の少な く と も 一方に は、 筒状織 布 2'と 気密餍 3 と の接着力 を 向上 さ せ る ため に、 ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 と 、 ポ リ エ ス テルの紡績糸又は交 絡長繊維糸 と を 混撚 り し た糸条 を 使用 す る の が好ま し い。
[0057] こ れ ら の た て糸 4 及びよ こ 糸 5'の太 さ や織密度は、 内 張 り すべ き 管路の 口 径や用途に よ っ て も 異な る が、 一般 に 500〜 5000 d 程度の太さ の糸条を使用 し、 これを密に 織成 し て筒状織布 2'と する のが良い。
[0058] 筒状織布 2'の織 り ^織は特に 限定さ れる も のでは な く 平織 り 、 綾織 り 等の適宜の織 り 組織を使用 す る こ と がで き る 。 ' - 前記の高強度糸 12は、 筒状織布 2'を構成する よ こ糸 5' よ り も 充分に太い糸条を使用 す る のが好ま し い。
[0059] こ の内張 り 材を管路に内張 り して内張 り 層 を形成する 際に 、 繊維製筒状部材 13に反応硬化型樹脂を含浸さ せる が、 こ の反応硬化型樹脂 と し て は エ ポ キ シ樹脂が最も 汎 用 さ れる 。 従っ て、 こ の エ ポ キ シ樹脂 と の親和性に優れ エポ キ シ樹脂を マ ト リ ッ タ ス と し て弾性率の大 き な複合 材を形成する こ と の で き る ガラ ス鏃維が好適であ る 。
[0060] 高強度糸 12の太 さ は、 要求 さ れる 外圧保形性の程度に よ つ て も 異な る が、 筒状織布 2'の 内面に高強度糸 12に よ る 厚さ 2 〜 ΙΟππζ程度の層が形成 さ れ る よ う に する のが適 当であ る 。 ま た高強度糸 12と し て嵩高加工糸 を使用 する こ と に よ り 、 見掛けの太 さ が増 し、 反応硬化型樹脂を 量に含浸 し易 く な る ので好ま し い。 嵩高加工の方法 と し て は、 エ ア ー ジエ ツ ト 法ゃ ス チ ー ム ジ エ ツ ト 法が知 られ
[0061] -て レ、 る 。
[0062] さ ら に高強度糸 12は、 筒状織布 2'の内面に相当程度の 密度を も っ て配設する のが好ま し く 、 少な く と も無荷重 状態に おいて、 筒状織布 2'の内面の 50%以上が高強度糸 12で覆われた状態と する のが望 ま し い。 高強度糸 12に よ る 被覆率が低い と 、 その高強度糸 12の間隔部分において 反応硬化型樹脂を包含する こ と がで き ず、 内張 り 材 と し て の樹脂の包含率が低下 し、 外圧保形性を充分に 向上さ せる こ と ができ ない。- 高強度糸 12を筒状織布 2'に接結す る に は、 極めて粗 ぐ 接結する のが良 く 、 数 cm間隔程度で接結す る のが適当で あ る 。 各糸の接結点は内張 り 材の長さ方向 に おいて、 一 直線上に位置 し な い よ う に隣接する 各高強度糸 12を互い に食い違っ た位置で接結 し、 接結点に おけ る 戡維層の厚 みの凹凸 を少な く する のが好ま し い。
[0063] 当該接結点の間の高強度糸 12に は、 図面第 5 図に示す よ う に弛みが形成さ れてい る 。 第 5 図に示さ れた も の は 繊維製筒状部材 13の外面に気密層 3 が形成 さ れて お り 、 こ れ を裏返 し なが ら管路に挿通 し て内張 り す る の であ る が、 こ の内張 り 材を裏返す と 高強度糸 12が筒状織布 2'の 外側に位置す る こ と に な る ので、 従 っ て高強度糸 12に弛 みがな い と 、 内張 り 材が裏返 っ た と き に筒状織布 2 'に皺 が生 じ た り 、 ま た高強度糸 12の剛性に よ っ て怪膨脹を生 じ さ せ る こ と がで き な く な り 、 管路の 内面に密着 さ せる こ と が困難に な る。
[0064] 内張 り 材に おける 気密層 3 の材質は前述の各内張 り 材 の場合 と 同様であ る 。
[0065] こ の第 4 の内張 り 材を製造す る に あ た っ て は、 .たて糸
[0066] 4 と よ こ 糸 5 'と で筒状織布 2ノを織成する と 共に、 当該筒 状織布 2 'に ける 管路の内面に対向すべ き面に沿っ て低 伸度高強度織維の ^ 1 2を筒状镞布 2 'の周方向 に配設す る と 共に、 該高強度糸 1 2を粗い密度で接-結糸 8 に よ り 接結 して、 繊維製筒状部材 13を織成す る 。 こ の と き纖維製筒 状部材 13の径は内張 り 材 と し て要求さ れる 径 ょ り も やや 大 き く な る よ う に織成す る と 共に 、 高強度糸 12に は織成 ' 操作に必要なテ ン シ ョ ン をかけた状態で織成 し、 弛みの な い状態で織 り 込む。
[0067] 然る 後、 こ の繊維製筒状部材 13を そ の長さ方向に引張 る と 、 篇状镞布 2 'の よ こ 糸 5 'が屈曲 し て径方向 に収縮 し、 高強度糸 12は弛んだ状態 と な る 。 そ し てそ の繊維製筒状 部材 13の外面に 、 押出 し成型法な どの適宜の方法に よ り 気密層 3 を形成す る 。 こ の第 4 の内張 り 材を用 いて管路 内面を 内張 り す る 際に は、 繊維製筒状部材 1 3の筒状織布 2 'が織物であ る ため比較的容易 に径膨脹をす る こ と がで き る と 共に、 高強度糸 12は弛み を有する の で、 当該高強 度糸 12に よ つ て筒状織布 2 'の径膨脹が阻害さ れ る こ と が な く 、 内張 り 材は流体圧力 に よ り 適切に径膨脹 を生 じ 、 高強度糸 12を ほぼ伸長 し た状態で管路内面に圧着 さ せ る こ と で き る 。
[0068] ま た内張 り 材が管路内面に挿通 さ れた状態に おいては、 '当該内張 り 材の管路に対向する 面に高強度糸 12が多数配 設されてお り 、 しかも極めて粗い間隔を も っ て筒状織布 2 こ接結さ れて い て筒状織布 2'の表面に弛んだ状態で存 在 し てい る ので、 当該高強度糸 12は大量の反応硬化型樹 脂を包含する こ と がで き る 。 従っ て、 内張 り 後、 管路の 内側に は、 十分な厚み を有 し、 かつ、 高強度糸 12で補強 さ れた FRP構造のパ イ ブが形成さ れる こ と に な る 。
[0069] こ の高強度糸 12は、 管路が破損 し た状態に おいて内張 り 材が内圧に よ つ て過度に径膨脹を する こ と がな い よ う ' に それを防止する 割を有する 。
[0070] こ の内張 り 材に おいて は繊維製筒状部材 13に反応硬化 型樹脂が含浸 し て硬化 し、 内張 り 層 を形成 し た状態に お いて、 周方向に多量の高強度糸 12が配設さ れて い る ので、 内張 り 層の周方向の 曲げ弾性率が高 く 、 外圧に よ り 押 し 潰さ れ る こ と がな い。 従 つ て前記外圧保形性に優れた も の と な る 。
[0071] こ の第 4 の内張 り 材に おいて は髙強度糸 12を筒状織布 2'に織 り 込む こ と な く 、 当該筒状織布 2'の表面に高強度 糸 12を浮いた状態で存在さ せて い る ので、 筒状織布 2'の 厚み を大 き く する こ と な し に内張 り 材の外圧保形性を高 .め る こ と がで き る 。
[0072] しかも 、 高強度糸 12は筒状織布 2'の表面で弛んだ状態 と な っ てい る ので、 こ の内張 り 材を折畳んで取扱 う 際に、 その折畳み部に おいて高強度糸 12が折れて折損する と い う こ と がな い。 ま た、 高強度糸 12を充分に太いも の と す る こ と に よ り 、 内張 り 材の外圧保形性を高度の も の と す る こ と がで き る 。
[0073] さ ら に高強度糸 12は筒状織布 2 'の表面に弛んだ状態で 接結されてい る ので、 高強度糸 12を多量に使用 しても で き あがっ た .内張 り 材は非常に柔軟であ っ て、 取扱いが容 易であ る と 共に、 内張 り 材を裏返 して管路に揷通する場 合において も 内張 り 材の反転が容易であ り 、 小さ い流体 圧力で筒単に裏返 し作業を行 う こ と ができ る 。
[0074] 高強度糸 12と し て嵩高加工を施 した糸を使用する と、 内張 り に際 して、 こ の内張 り 材に含浸さ せ得る反応硬化 型樹脂の量を多 く する こ と がで き、 内張 り 層の厚みを確 保する こ と 力 sで き る 。
[0075] 本発明に よ り 第 5 の內張 り 材 と し て、 前述の内張 り 方 法に用 い る 内張 り 材であ っ て、 その内'張 り 材が、 前記第 4 の内張 り 材における外面に ゴ ム又は合成樹脂よ り な る 気密層を密着形成さ せた筒状織布の内側に、 第 2 の筒状 織布、 すなわ ち、 よ こ糸に低伸度高強度糸をほぼ伸長 した状態で使用 し、 当該よ こ 糸 と たて糸 と を筒状に織 成 してな る 筒状織布を、 弛んだ状態で嵌合 してなる構造 を有する こ と を特徵 と する 、 管路の内張 り 材が提供され る 。
[0076] こ の第 5 の内張 り 材 (第 6 、 7 図参照) は、 上記の第 2 の筒状織布 2 が第 1 の筒状織布 2 'の中に嵌合さ れ、 そ の外側の筒状織布 2 'の外面に ゴ ム又 は合成樹脂 よ り な る 気密層 3 が密着形成 さ れた構造 を 有 し て い る 。
[0077] 前記外側筒状織布 2 'は、 た て糸 4 'と よ こ 糸 5〃と を 筒状 に織成 し て な る も の で あ っ て 、 そ の外側筒状織布 2 'の外 面に、 前記気密層 3 が形成さ れて い る 。
[0078] ま た前記内側筒状織布 2 は、 こ れ も た て糸 4 と よ こ 糸 5 と を 筒状 .に織成 し て な り 、 よ こ 糸 5 と し て は ガ ラ ス 繊 維糸 な'どの低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸が使用 さ れ、 こ の高強度糸がほぼ伸長 し た状態で配設 さ れて い る こ の よ,こ 糸 5 と し て は、 ガ ラ ス繊維糸の嵩高加工糸 を 使 用 す る のが好ま し い。 た て糸 4 は、 ポ リ エ ス テ ル糸 な ど の任意の適当 な合成繊維糸 を使用 す る こ と がで き る 。 . ' そ し て こ の 内側筒状織布 2 は、 外側筒状織布 2 'の内側 に弛んだ状態で嵌合さ れて お り 、 一部が折畳み部 1 4を形 成 し て レ、 る 。
[0079] さ ら に本発明 に よ り 第 6 の 内張 り 材が提供 さ れ る 。 第 6 の内張 り 材 (第 8 、 9 図参照) は、 前記の第 1 の筒状 織布 2 'の外面に ゴ ム又は合成樹脂の気密層 3 が形成 さ れ て お り 、 そ の第 1 の筒状織布 2 'の隣接 した 内側に筒状不 織布 1 5が嵌合 さ れて お り 、 さ ら に 当該筒状不織布 1 5の 内 側に 、 前記第 2 の筒状織布 2 が嵌合 さ れた構造 を 有 し て い る 。
[0080] 前記第 1 の筒状織布す な わ ち 、 外側の筒状織布 2 'は、 第 4 、 第 5 の内張 り 材の場合の筒状織布 と 同様 に 、 た て 糸 4 'と よ こ 糸 5〃と を筒状に織成 し て な る も の であ っ て、 そ の外側筒状織布 2 'の外面に は、 前記気密層 3 が形成さ れてい る 。
[0081] - 筒状不織布 1 5は、 ポ リ エ ス テ ル等の合成繊維糸等の不 織布を使用 する こ と がで き 、 ま た ガ ラ ス繊維等の低伸度 高強度繊維の不織布を使用する こ と も で き る 。 ま た こ の 筒状不織.布 1 5と して は、 筒状に成形 した不織布あ る い は シ ー ト 状の不織布を丸め て両緣を接合 して筒状に し た不 織布、 いずれであ っ て も よ い。
[0082] ま た前記内側筒状織布 2 は、 こ れ も たて糸 4 と よ こ 糸 5 と を筒状に織成 し て な り 、 よ こ 糸 5 と し ては ガラ ス繊 維糸な どの低伸度高強度糸が使用 さ れ、 こ の高強度糸が ほぼ伸長 し た状態で配設さ れて い る 。 こ の よ こ 糸 5 と し て は、 ガ ラ ス繊維糸の嵩高加工糸を使用 す る のが好ま し い。 た て糸 4 は、 ポ リ エ ス テ ル糸な どの適宜の合成繊維 糸 を使用 する こ と がで き る 。
[0083] そ し て こ の 内側の筒状織布 2 は、 筒状不織布 1 5の 内側 に 弛んだ状態で嵌合さ れてお り 、 一部が折畳み部 1 4を形 成 し て い る 。
[0084] 第 5 の 内張 り 材およ び第 6 の内張 り 材の いずれに おい て も 前記外側筒状織布 2 'の た て糸 4 '及び よ こ 糸 5〃と して は、 ポ リ エ ス テ ル糸、 ナ イ ロ ン 糸等の通常の合成繊雜糸 を使用 す る こ と がで き る が、 內張 り 材に充分な免震性を 発揮 さ せ る ため に は、 強度が大 き く 且つ十数%程度の破 断時の伸びを有す る ボ リ エ ス テ ル糸 を 使用 す る のが好 ま し レヽ 。 ま た よ こ 糸 5〃と し て は 、 ガ ラ ス繊維や芳香族ポ リ ア ミ ド繊維 の よ う な 低伸度高強度糸 を 使用 す る こ と も で き る 。
[0085] ま たた て糸 4 '又は よ こ 糸 5〃の 少 く と も 一方に は、 外側 筒状織布 2 'と 気密層 3 と の接着力 を 向上 さ せ る た め に、 ポ リ エ ス テ ノレ : 7 イ ラ メ ン ト 糸 と 、 ポ リ エ ス テ ル の紡績糸 又は交絡長繊維糸 と を 混撚 り し た糸条 を 使用 す る のが好 ま し い。
[0086] こ れ ら の た て糸 4 '及び よ こ 糸 5〃の太、さ や織密度は 内張 り す べ き 管路 の 口 径や用 途 に よ っ て も 異 る が、 一般 に 5 0 0〜 5 0 0 0 d 程度の太 さ の糸条を使用 し、 こ れを密に織 成.し て外側筒状織布 2 'と す る のが良い。
[0087] 第 5 の内張 り 材お よ び第 6 の 内張 り 材に お け る 内側筒 状織布 2 に つ い て説明す る 。 こ の筒状織布の よ こ 糸 5 に は低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸が使用 さ れて い る そ し て こ の よ こ 糸 5 は、 外側筒状織布 2 'を 構成す る よ こ 糸 5〃よ り も 充分 に太 い糸条 を 使用 す る のが好 ま し い。
[0088] こ の 内張 り 材を 内張 り し て 内張 り 層 を形成す る 際に、 内側筒状織布 2 に 反応硬化型樹脂 を含浸す る が、 反応硬 化型樹脂 と し て エ ポ キ シ樹脂や不飽和ポ リ エ ス テ ル樹脂 が最 も 汎用 さ れ る 。 従 っ て、 内側筒状織布 2 の よ こ 糸 5 と し て は 、 こ の エ ポ キ シ樹脂や不飽和ポ リ エ ス テ ル樹脂 と の 和性に 優れ、 こ れ ら の樹脂 を マ 卜 リ ッ ク ス と し て 弾性率の大 き な複合材 を形成す る こ と の で き る ガ ラ ス繊 維の 糸が好適で あ る 。 ま た よ こ糸 5 の太さ は、 要求さ れる外圧保形性の程度 に よ っ て も異る が、 外側筒状織布 2 'の よ こ糸 5 "よ り も充 '分に太 く 、 内側筒状織布 2 の厚み力 s 2 〜 1 0 mm程度と なる 程度の太さ と する のが適当であ る 。 ま た よ こ糸 5 と して 嵩高加工糸を使用する と 、 見掛けの太さ は増 し、 反応硬 化型樹脂を多量に含浸 し易 く な る の で好ま しい。 嵩高加 ェの方法と しては、 エア ー ジエ ツ ト 法ゃ ス チ ー ム ジエツ ト 法が知 られている 。
[0089] 内側筒状織布 2 の たて糸 4 は、 ポ リ エ ス テル糸やナ イ ロ ン糸等の通常の合成繊維の糸を使用する こ と ができ、 外側筒状織布 2 'の たて糸 4 'と 同 じ糸を使用する こ と も で ぎる 。 ' さ ら に よ こ 糸 5 は、 ほぼ伸長された状態で配置されて お り 、 且つ相当程度の密度を も っ て配設する のが好ま し く 、 少 く と も無荷重状態において、 内張 り 材の内面の 50 %以上がよ こ 糸 5 で'覆われた状態と する のが望ま しい。 よ こ 糸 5 に よ る被覆率が低い と 、 その よ こ糸 5 の間隔部 分に おいて反応硬化型樹脂を包含す る こ と がで き ず、 内 張 り 材 と しての樹脂の包含率が低下 し、 外圧保形性を充 分に向上さ せる こ と ができ ない。
[0090] ま たたて糸 4 は外側筒状織布 2 'よ り も 極めて粗 く 配置 する のが良い。 こ れに よ り たて糸 4 間に よ こ 糸 5 が長 く 浮 き.、 こ こ に大量の反応硬化型樹脂を包含さ せる こ と が で き る 。
[0091] 第 5 の内張 り 材に お い て内側筒状織布 2 の よ こ糸 5 の 太 さ を調整す る こ と に よ り 内張 り 材の厚み を 増減 し 、 外 圧保形性を充分に 付与す る こ と も で き る が、 大 口 径の管 路に適用 す る 内張 り 材に あ っ て は 内側筒状織布 2 の よ こ 糸 5 を太い も の と す る だ け では十分な外圧保形性を 得 る に十分な厚 さ が得 ら れ な い。 こ の よ う な場合に は、 第 6 の 内張 り 材を用 い、 外側筒状織布 2 'と 内側筒状織布 2 と の間に筒状 .不織布 1 5を配設 し、 こ れ に よ り 内張 り 材の厚 み を増 し て外圧保形性を確保す る こ と がで き る 。
[0092] 次に、 本発明に よ り さ ら に 、 下記 第 7 の 内張 り 材が 提供 さ れ る 。 す な わ ち 、 第 7 の 内張 り 材は、 前.述の 内張 り 方法に 用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が外面 に ゴ ム 又は合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着形成 さ せた筒 状織布か ら な り 、 そ の筒状織布は多重織組織 よ り な っ て い て、 そ の 内側の織組織す な わ ち 、 内張 り を し た状態に おい て管路の 内面に接す る 側の織組織の よ こ 糸が、 低伸 度高強度繊維の糸 よ り な る こ と を 特徵 と す る 、 管路の 内 張 り 材であ る 。
[0093] 第 7 の内張 り 材 (第 1 0図参照) は、 た て糸 と よ こ 糸 と を筒状に織成 し て な る 筒状織布 6 に 、 当該筒状織布 6 の 外側す な わ ち、 内張 り 状態に おい て管路の 内面 を 構成す る こ と に な る 側に ゴ ム又 は合成樹脂 よ り な る 気密層 3 を 密着形成 し て な る 管路の 内張 り 材に お い て、 前記筒状織 布 6 多重織組織 よ り な り 、 そ の多重織組織の う ち 内張 り 状態に おい て管路の 内面 に 接着 さ れ る 側の面 を 構成す る 織組織の よ こ 糸 1 6が、 低伸度高強度繊維の 糸 よ り な る こ と を特徵 と す る も のであ る 。
[0094] こ の筒状織布 6 は多重織 (図面第 1 0図に おい て は二重 -織の例が示さ れてい る ) の織組織に よ り 構成さ れてい る そ の多重の織組織の う ち外側の織耝織 17は前記気密層 3 と 接 し てお り 、 その外側の織組織 17は、 たて糸 4 と よ こ 糸 5 'と に よ り 筒状に綠成 さ れ、 ま た内側の織組織 18は よ こ 糸 16と し て低伸度高強度繊維の糸が使用 さ れて お り 、 該内側の織耝織 18は外側の織組織 17よ り も 粗 く 織 ら れて い る 。 そ して外側の織組織 1 7と 内側の織耝織 18と は、 接 結糸 8 に よ り接結さ れて い る 。 図面の例に おい て は、 内 側の織組織 1 8を接結す る 接結糸 と し て 4 ( 8 )の表示がな さ れて い る が、 こ れは、 接結糸 8 と し て外側の織組織 1 7を- 搆成する たて糸 4 を使用 し て い る こ と を示 してい る 。 こ の例 と は異な り 、 たて糸 4 と は別の接結糸 を単独に用 い て、 それに よ り 内側の織組織 1 8と 外側の截組織 17と を接 結 して も よ い。
[0095] 前記外側の織組織 1 7につい て は、 そ の た て糸 4 及びよ こ 糸 5 'と し て は、 ポ リ エ ス テル糸、 ナ イ ロ ン 糸等の通常 の合成繊維糸を使用 する こ と がで き る が、 内張 り 材に充 分な免震性を 発揮さ せ る た め に は、 強度が大 き く 且つ十 数%程度の破断時の伸びを有す る ボ リ エ ス テル糸 を使用 す る のが好ま し い。
[0096] ま た よ こ 糸 5 'と して は、 ガ ラ ス纖維や芳香族ポ リ ァ ミ ド繊維の よ う な低伸度高強度繊維の糸 を 使用 す る こ と も で き る 。 ま た たて糸 4 又 は よ こ 糸 5 'の少な く と も 一方 に は、 外 側の織組織 17と 気密層 3 と の接着力 を 向上 さ せ る た め に 、 'ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 と 、 ポ リ エ ス テ ル の紡績糸 又は交絡長繊維糸 と を 混撚 り し た糸条 を 使用 す る のが好 ま し い。
[0097] こ れ ら のた て糸 4 及び よ こ 糸 5'の太 さ や織密度は 内張 り す べ き 管路の 口 径や用 途 に よ っ て も 異 る が、 一般 に 500〜 5000 d 程度の太 さ の糸条を使用 し、 こ れを密に織 成 し て外側の織組織 17と す る のが好ま し い。
[0098] 次に 内側の織組織 18に つ い て説明す る 。 該内側の織組 織 18の よ こ 糸 16に は高強度糸が使用 さ れ、 こ の よ こ 糸 16 と し て は外側の織組織 17を構成す る よ こ 糸 5'よ り も 充分' に太い糸条が使用 さ れ る のが好ま し い。
[0099] こ の 内張 り 材を管路の 内面 に 内張 り し て管路の 内張 り 層 を形成 さ せ る 際に 、 筒状織布 6 の部分に 反応硬化型樹 脂 を含浸 さ せ る が、 反応硬化型樹脂 と し て エ ポ キ シ樹脂 や不飽和ポ リ エ ス テ ル樹脂が最 も 汎用 さ れ る 。 従 っ て、 内側の織組織 18の よ こ 糸 16と し て は、 こ の エ ポ キ シ樹脂 や不飽和ポ リ エ ス テ ル樹脂 と の親和性に 優れ、 こ れ ら の 樹脂 を マ ト リ ッ ク ス と し て弾性率の大 き な複合材 を形成 す る こ と の で き る ガ ラ ス繊維が好適であ る 。
[0100] ま た、 よ こ 糸 16の太 さ は、 内張 り 層 に 要求 さ れ る 外圧 保形性の程度に よ っ て も 異る が、 内側の織組織 18の厚み 力; 2 ~ 10mm程度 と な る 程度の太 さ と す る のが適当 であ る 。 ま た よ こ 糸 16と し て嵩高加工糸 を 使用 す る こ と に よ り 、 見掛けの太さ が増 し、 反応硬化型樹脂を多量に含浸 し易 く な る の で好ま し い 。 嵩高加工の方法 と し て は、 エア ー ジエ ツ ト 法ゃ ス チ ー ム ジエ ツ ト 法が知 られて レ、 る 。
[0101] 内側の織組織 18のたて糸 19は、 ボ リ エ ス テ ル糸やナ イ ロ ン糸等の通常の合成繊維の糸を使用 す る こ と がで き 、 外側の織組織 17の たて糸 4 と 同 じ糸を使用 す る こ と も で き る 。
[0102] さ ら に よ こ 糸 16は、 外側の織組織 17の内面に相当程度 の密度を も っ て配設す る のが好ま し ぐ、 少 く と も 無荷重 状態に おい て、 外側の織 la織 17の内面の 50 %以上が よ こ 糸 16で覆われた状態 と する のが望ま し い。 よ こ 糸 16に よ る 被覆率が低い と 、 そ の よ こ 糸 16の間隔部分において反 応硬化型樹脂を包含す る こ と がで き ず、 内張 り 材 と し て の樹脂の包含率が低下 し、 外圧保形性を充分に 向上 さ せ る こ と がで き な い。
[0103] ま た、 たて糸 19は外側の織組織 17の たて糸 4 よ り も 極 め て粗 く 配置す る のが良い。 こ れに よ り たて糸 19間に よ こ 糸 16が長 く 浮 き 、 こ の部分に大量の反応硬化型樹脂を 包含 さ せる こ と がで き る 。
[0104] 内側の織組織 18及び外側の織組織 17の両方 と も に織組 織 と し て は特に限.定さ れる も のではな く 、 平織 り 、 綾織 り 等の適宜の織組織を使用 す る こ と がで き る 。
[0105] こ の '内張 り 材に お け る 気密層 3の材質は、 前記第 1〜第 6 の 内張 り 材 と 同様に、管路の種類に応 じ て、ま た 当該管 路内 に通す流体の種類に応 じ て、任意に選択さ れ、耐久性 に優れ た も のが使用 さ れ る 。 特に 汎用 さ れ る も の と し て 熱可塑性ポ リ エ ス テル弾性樹脂や、 熱可塑性 ボ リ ウ レ タ ン弾性樹脂やポ リ オ レ フ ィ ン 系樹脂な どが あ げ ら れ る 。
[0106] 図面第 1 0図 に おい て は、 筒状織布 6 は外側の織組織 1 7 と 内側の織組織 1 8と の二重組織 よ り な っ て い る が、 こ の 2 つの織組織 1 7と 1 8と の間に 中間の織組織 を 配 し 、 三重 以上の多重織組織 と す る こ と も 可能であ る 。 三重以上の 多重の織組織に おい て最 も 内側に 位置す る 織組織す な わ ち 、 管路に 内張 り し た状態に おい て管路内面に 接着さ れ る こ と と な る 面 を構成す る 織'組織に おい て は、 そ の よ こ 糸に低伸度高強度繊維の糸が使用 さ れ る 。
[0107] こ の第 7 の 内張 り 材は、 前記管路の 内張 り 材 と し て要 求 さ れる 免震性、 外圧保形性及び径膨脹が小 さ い こ と の 各性能 を すベて備え る も のであ り 、 し かも 、 上記の如 き 構造に よ り 気密層 に密着す る 側の織組織 1 7の厚みや 中間 の織組織の厚み を必要以上に厚 く す る こ と な く 外圧保形 性 を有す る 内張 り 層 を形成 さ せ る こ と がで き る 。 ま た、 上記の低伸度高強度繊維の糸 を充分に太い も の と す る こ と がで き る た め、 高度の外圧保形性 を 有す る 内張 り 層 を 得 る こ と が で き る 。
[0108] さ ら に 、 内側の織組織 1 8のた て糸 1 9の密度 を小 さ く す る こ と に よ り 、 上記の高強度糸 よ り な る よ こ 糸 1 6は外側 の織組織 1 7の表面に お い て接結糸 と 接結糸の 間 に 長 く 浮 い た状態 と な る の で、 高強度糸 を 多量に 使用 し て も 内張 り 材は非常に柔軟であ っ て、 そ の取扱いが容易 であ る と 共に、 内張 り 材を裏返 し て管路に揷通す る 場合に おい て も 内張 り 材の反転が容易 であ り 、 小 さ い流体圧力で簡単 に裏返 し を行 う こ と がで き る の であ る 。
[0109] さ ら に、 内側の織組織 1 8の よ こ 糸 16と し て高強度糸に 嵩高加工を施 し た糸 を使用 す る こ と に よ り 、 反応硬化型 樹脂の含浸量を多 く す る こ と がで き 、 内張 り 層の厚み を 確保す る こ と がで き る 。 ま た外側の織耝織 17の よ こ 糸 5 ' に ボ リ エ ス テ ル繊維等の フ ィ ラ メ ン ト 糸 と 紡鑌糸又は交 絡長織維糸 と を併用す る こ と に よ り 、 筒状織布 6 と 気密 層 3 と の接着力が向上す る 。
[0110] 以上述べた第 1 〜第 7 の 内張 り 材に おける 各筒状織布 に おいて、 そ の織布を構成す る たて糸 と して伸縮性に富 む糸条を用 い る 場合は、 さ ら に、 優れた内張 り 材が提供 さ れる 。 すなわ ち、 こ の たて糸 と して、 使用 さ れる 伸縮 性に 富む糸条 と し て は、 ポ リ ウ レ タ ン彈性糸等の弾性 を 有す る 糸に合成繊維糸を巻回 して な る 糸条を使用す る こ と がで き 、 ま た合成繊維の巻縮加工糸を使用 する こ と も で き る 。 ま たそれ 自 体伸縮性に富む繊維 と してポ リ プチ レ ン テ レ フ タ レ 一 ト 繊維を使用 す る こ と も で き 、 当該ポ U ブチ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 繊維糸の巻縮加工糸が最 も 適 し て レヽ る 。
[0111] 前記弾性を有す る 糸 と して は、 ポ リ ゥ レ タ ン弾性糸の 他に ゴ ム糸等を使用 して も 良 い。 し 力 し な力 s ら ゴ ム 糸は 紫外線や熱等に よ り 容易 に劣化す る ので、 ポ リ ウ レ タ ン の方が適 し て い る 。 ま こ こ の彈性 を有す る 糸に卷回す る 合成繊維糸は、 た て糸の収縮力 を高め る も の であ っ て、 合成繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸ゃ ス パ ン 糸の他、 巻縮加工糸 'を使用 す る こ と も で き
[0112] ま た こ の た て糸 と し て は 、 ポ リ ブ チ レ ン テ レ フ タ レ ー ト 繊維糸 を使用 す る の も 好ま し く 、 ポ リ ブ チ レ ン テ レ フ タ レ ー 卜 繊維はそれ 自 体約 30%の破断時伸度 を有 し て お り 、 合成繊維糸の な かでは特に 伸縮性に富む も の であ つ て 、 上記の た て糸 と し て好適であ る 。 さ ら に ポ リ ブチ レ ン テ レ フ タ レ ー 卜 繊維の巻縮加工糸 を 使用 す る こ と に よ り 、 さ ら に伸縮性を 高め る こ と 力 sで き 、 よ り 好 ま し レヽ 内 張 り 材が得 ら れ る 。
[0113] 以下に、 本発明の実施例 を掲げる 。
[0114] 例 i
[0115] こ の例は第 1 の内張 り 材の例であ る 。
[0116] 呼称 150ramの管路に適用 す る ため の 内張 り 材 と し て、 次の如 く し て 内張 り 材が作製 さ れた。
[0117] 筒状織布の た て糸 と し て liOO d の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン 卜 糸 を 4 本撚 り 合わ せた も の を 2 本引揃え た糸条 を 使用 し 、 こ れ を 240本使用 し た。 ま た よ こ 糸 と し て は、 6000 d 相当の ガ ラ ス蛾維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 を 、 10cm間 に 62本打込んで筒状織布 を 織成 し た。 こ の筒状織布の外面 に 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル彈性樹脂 よ り な る 気密層 を形成 し た。
[0118] 得 ら れ た内張 り 材に 関連 し て行 っ た各種試験の結果 を 第 1 表( 1 )、 ( 2 )に 示す。 . 1
[0119] (32)
[0120] ( 1 )> ( 2 )
[0121] )
[0122] 註 1 : 内張 り 材を単独で使用 し、 それに接着剤を含浸 させて得 られる管状物の重量 註 2 : T字型枝分れ管の主管に 内張 り 材 を 内張 り し た 後、 枝分れ し て い る 管の ロ カゝ ら 水圧 を かけ、 主 管内部に 内張 り 材で搆成 さ れて い る 内張 り 層 の 管が潰れ る 際の圧力。
[0123] 註 3 : 註 1 の管状物に つい て測定。 例 2
[0124] こ の例は第 2 の 内張 り 材の例であ る 。
[0125] 呼称 150 raの管路に適用 す る た め の内張 り 材 と し て、 次の如 く し て 内張 り 材が作製 さ れた。 .
[0126] 筒状織布の た て糸 と し て llOO d の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン 卜 糸 を 4 本撚 り 合わ せた も の を 2 本引揃え た 糸条 を 使用 し、 こ れ を 240本使用 し た。
[0127] よ こ 糸 と し て は、 6000 d 相当の ガ ラ ス繊維の フ ィ ラ メ ン 卜 糸 を 使用 し、 こ れ を 10cm間に 39本打込んだ平織 り 組 織に よ り 筒状織布を 織成 し た 。
[0128] 該筒状織布の 内側に 、 1700 d の ナ イ ロ ン に 嵩高加工 を 施 し た糸 を 8 本撚 り 合わ せ た嵩高加工糸 を 使用 し、 こ れ を 1ひ cm間に 13本の割合で螺旋状に配設 し、 前記た て 糸の 6 本お き に 当該た て糸で嵩高加工糸 を 接結 し て、 繊維層 を形成 し た。
[0129] こ の よ う に し て得 ら れた繊維層 の外面 に 熱可塑性ポ リ エ ス テ ル弾性樹脂 よ り な る 気密層 を形成 し た 。
[0130] 得 ら れ た内張 り 材に 関連 し て行 っ た各種試験の結果 を 第 2 表( 1 )、 ( 2 )に示す。 第 2 表 ( 1 )、( 2 )
[0131] 註 i 〜 3 : 第 i 表に 同 じ 例 3
[0132] こ の例は、 第 4 の内張 り 材の例であ る 。
[0133] ' 呼称 150ramの管路に適用 す る た め の内張 り 材 と し て、 次の如 き 内張 り 材が作製 さ れた。
[0134] 筒状織布の たて糸 と し て llOO d の ポ リ エ ス テ ル フ イ ラ メ ン ト 糸 を 4 本撚 り 合わ せ た も の を 2 本引揃え た糸条 を 使用 し、 こ れ を 240本使用 し た。
[0135] よ こ 糸 と し て は 、 llOO d の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 1 本 と 20番手の ポ リ エ ス テ ル紡績糸 6 本 と を 撚 り 合わ せた糸条を使用 し、 こ れ を 10cm間 に 39本打込んだ平織 り 組織に よ り 筒状織布を織成 し た。
[0136] 該筒状織布の 内側に 、 8000 d 相当 の ガ ラ ス 繊維に嵩高 ' 加工を施 し た糸 を 4'本撚 り 合わ せ た嵩髙加工糸 を 、 10cm 間に 13本の割合で螺旋状に配設 し、 前記た て糸の 6 本お き に 当該た て糸で嵩高加工糸 を 接結 し て、 繊維層 を形成 し た。
[0137] そ し て こ の よ う に し て得 ら れ た繊維層 の外面 に熱可塑 性ポ リ エ ス テ ル弾性樹脂 よ り な る 気密層 を 形成 し た。
[0138] 得 ら れた内張 り 材に 関連 し て行 っ た各種試験の結果 を 第 3 表( 1 )、 ( 2 )に示す。 第 3 表 ( 1 )、(2 )
[0139] 註 1 〜 3 : 第 1 表に同 じ 比較例 1
[0140] 比較例 と し て、 呼称 150mmの管路に適用 す る た め の 内 -張 り 材 を 下記の と お り 作製 し た 。
[0141] 筒状織布の た て糸 と し て llOOd の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 を 4 本撚 り 合わせた も の を 2 本引揃え た糸条を 使用 し 、 こ れ を 240本使用 し た。
[0142] よ こ 糸 と し て は 、 llOOd の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 1 本 と 20番手の ポ リ エ ス テ ル紡績糸 6 本 と を撚 り 合わ せた糸条 を使用 し、 こ れ を 10cm間に 62本打込んで筒状織 布 を織成 し、 こ の外面に熱可塑性ポ リ エ ス テ ル弾性樹脂 よ り な る 気密層 を形成 し た。
[0143] 得 ら れた内張 り 材に 関連 し て行 っ た各種試験の結果 を 第 4 表( 1 )、 ( 2 )に 示す。
[0144] 第 表 C 1 ), ( 2 )
[0145] 状織布
[0146] 重 量 / mj 380 厚 み ) 1.0 縦方向強度(fegZ cm) 289 横方向強度(お SfZ cro) 90.6 破断圧力( Z Cffl2) 8.0 織成折畳み幅(ram) 245 セ ッ ト 折畳み幅(mm) 230 内張 り 材
[0147] i£ l 〜 3 : 第 1 表に 同 し。 比較例 2
[0148] 比較例 と し て、 呼称 150m Hの管路に適用 す る た め の 内 張 り 材 と し て下記の と お り 内張 り 材 を 作製 し た。
[0149] 筒状織布の た て糸 と し て llOOd の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 を 4本撚 り 合わ せた も の を 2 本引揃え た糸条 を 使用 し、 こ れ を 240本使用 し た。
[0150] よ こ 糸 と し て は 、 llOOd の ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 1 本 と 20番手の ポ リ エ ス テ ル紡績糸 6 本 と を撚 り わ せた糸条を使用 し、 こ れ を lOcra間に 39本打込んだ平織 り 組織に よ''り 筒状織布 を織成 し た。
[0151] 該筒状織布の内側に、 1700 d の ナ イ ロ ン に 嵩高加工を 施 し た糸 を 8 本撚 り 合わ せた嵩高加工糸 を使用 し 、 こ れ を 10cm間に 13本の割合で螺旋状に配設 し、 前記た て 糸の 6 本お ぎに 当該た て糸で嵩高加工糸 を接結 し て、 繊維層 を形成 し た。
[0152] こ の よ う に し て得 ら れた繊維層 の外面に熱可塑性 ポ リ エ ス テ ル弾性樹脂 よ り な る 気密層 を形成 し た。
[0153] 得 ら れた内張 り 材に 関連 し て行 っ た各種試験の結果 を 第 5 表( 1 )、 (2 )に示す。
[0154] 第 5 表 ( 1 )、( 2 )
[0155] 註 1 ~ 3 : 第 1 表に同 じ。 図面の筒単な説明
[0156] 第 1 図 は第 1 の内張 り 材の斜視図 であ り 、 第 2 図 は第 - 1 の 内張 り 材の一部 を模式的に拡大 し て示 し た横断面図 であ る 。
[0157] 第 3 図 は第 2 の内張 り 材の横断面の一部 を 模式的 に示 す図であ り 、 第 4 図 は第 3 の 内張 り 材の横断面の一部 を 模式的に示す図であ る 。
[0158] 第 5 図 は、 第 4 の内張 り 材の横断面の一部 を模式的に 示す図であ る 。
[0159] 第 6 図 は第 5 の内張 り 材の斜視図 であ り 、 第 7 図 は第 5 の 内張 り 材の横断面の一部 を模式的 に示す図であ る 。 第 8 図 は第 6 の 内張 り 材の斜視図であ り 、 第 9 図 は第 6 の 内張 り 材の横断面の一部 を模式的 に 示す図であ る 。
[0160] 第 1 0図 は第 7 の内張 り 材の横断面の一部 を模式的に示 す図であ る 。
[0161]
权利要求:
Claims
請 求 の 範 囲
- 內面に接着剤 を塗布 し た管状の 内張 り 材を 、 管路内 に揷通 し、 流体圧力 に よ り 裏返 し なが ら管路内 を前進 さ せ、 裏返さ れた内張 り 材の接着剤を塗布 した面 を管 路内面に圧着 し なが ら 内張 り 材を前記接着剤に よ り 管 路内面に接着 さ せ る 管路の 内張 り 方法に使用 する 前記 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が外面に ゴ ム又は合 成樹脂よ り な る 気密層が密着 さ れて い る 筒状織布か ら な り 、 その筒状織布は、 適宜の合成-鏃維糸を たて糸 と し て使用 し、 低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸を よ こ 糸の全部又は一部に使用 し て、 たて糸がほぼ直線状 に延び且つ よ こ糸が屈 曲 し た構造に織成されて い る 筒 ' 状織布であ る こ と を 特徵 と す る 、 管路の内張 り 林。
. 前記よ こ 糸が、 前記筒状織布の よ こ 糸の織縮み率が 7 〜 25 % と な る よ う に屈 曲せ し め られてい る こ と を特 徵 と す る 、 請求項 1 に記載の管路の内張 り 材。
. 前記の 内張 り 方法に使用 す る 内張 り 材であ っ て そ の 内張 り 材が、 よ こ 糸の全部又'は一部に低伸度高強度緣 維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 を使用 し、 たて糸に適宜の合成蛾 維糸 を使用 し て織成 し た筒状織布の内面 に、 当該筒状 織布を構成す る よ こ 糸 よ り も 充分 に太い糸条を配設 し、 該糸条が前記筒状織布に対 し て極め て粗い密度で接結 さ れて該筒状織布 と と も に繊維層 を形成 し て お り 、 前 記筒状織布の外面に ゴ ム又は合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着 さ せた構造を有す る こ と を 特徵 と す る 、 管路の 内張 り 材。
4 . 前記の 内張 り 方法に 使用 す る 内張 り 材であ っ て、 そ ' の 内張 り 材が、 よ こ 糸の全部又は一部に低伸度高強度 繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 を使用 し 、 該 よ こ 糸 と 適宜の合 成繊維糸 よ り な る た て糸 と を織成 し た筒状織布の 内面 側、 す な わ ち 、 内張 り の際に管路内面に圧着 さ れ る 側 に繊維製筒状部材を嵌合 し て、 当該繊維製筒状部材 と 前記筒状織布 と に よ り 繊維層 を構成 し、 そ の筒状織布 の外面に ゴ ム又は合成樹脂の気密層 を 密着 さ せた構造 を有す る こ と を特徴 と す る 、 管路の 内張 り 材。
5 前記繊維製筒状部材が不織布であ る こ と を特徵 と す る 、 請求項 4 に記載の管路の 内張 り 材。
6 前記繊維製筒状部材が筒状の織物であ る こ と を 特徵 と す る 、 請求項 4 に 記載の管路の 内張 り 材。
7 - 前記の 内張 り 方法に 用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材がた て糸 と よ こ 糸 と を 筒状に織成 し て な る 筒 状織布の内面に、 低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 を そ の筒状織布の周方向 に 配設 し 、 該低伸度高強度糸 を 筒状織布に 対 し て極め て粗い密度で接結す る と 共に . 当該接結点間の低伸度高強度糸 を 弛 ま せた状態 と し て 筒状織布 と と も に繊維製筒状部材を形成 さ せ、 当該蛾 維製筒状部材に お け る 前記筒状織布の外面 に ゴ ム 又は 合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着 さ せ た構造 を 有す る こ と を 特徵 と す る 管路 の 内張 り 材。
8 . 前記低伸度高強度糸が、 筒状織布 を 構成す る よ こ 糸 よ り も 充分に太い こ と を特徴 と す る 、 請求項 7 に記載 の管路の 内張 り 材。
. 前記の 内張 り 方法に用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が、 たて糸 と よ こ 糸 と を筒状に織成 してな る 筒成織布の外面に ゴ ム又は合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着形成 さ せ、 そ の内側に 第 2 の筒成織布、 すなわ ち 、 よ こ糸に低伸度高強度繊維のフ ィ ラ メ ン ト糸をほぼ 伸長 した状態で使用 し、 当該よ こ 糸 と た て糸 と を筒 状に織成 し て な る 筒状織布を、 弛んだ状態で嵌合 し て な る 構造 を 有す る こ と を 特徵 と す る 、 管路 の 内張 り 材。
10 . 前記内側の筒状織布を構成す る よ こ 糸が、 外側の筒 ' 状織布を構成す る よ こ 糸 よ り も 充分に太い糸であ る こ と を特徵 と す る 、 請求項 9 に記載の管路の 内張 り 材。 1 1 . 前記の 内張 り 方法に用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が、 た て糸 と よ こ 糸 と を筒状に織成 し て な る 筒状織布の外面に ゴ ム又は合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着形成 さ せ、 >¾ 筒状緣布の隣接した内側に筒状不綠布が 嵌合さ れて お り 、 さ ら に 当該筒状不镞布の 内側 に請求 項 9 に記載さ れた第 2 の筒状織布が嵌合 さ れて い る 構 造を有す る こ と を 特徵 と す る 管路の 内張 り 材。
12 . 前記の 内張 り 方法に用 い る 内張 り 材であ っ て、 そ の 内張 り 材が外面 に ゴ ム 又 は合成樹脂 よ り な る 気密層 を 密着形成 さ せた筒状織布か ら な り 、 そ の筒状織布は多 重織組織よ り な っ て い て、 その 内側の織組織す な わ ち 、 内張 り を し た状態に おいて管路の内面に接する 側の織 組織の よ こ 糸が、 低伸度高強度繊維の フ ィ ラ メ ン ト 糸 よ り な る こ と を特徵 と する、 管路の内張 り 材。
13. 前記低伸度高強度糸が、 前記気密層に接する面 を構 成する織祖織の よ こ 糸 よ り も充分に太い も のであ る こ と を特徵 と する 、 請求項 12に記載の管路の内張 り 材。
14. 前記の 筒状織布のたて糸が、 伸縮性に富む糸条で あ る請求項 1 〜 13各項に記載の内張 り 材。
15. 前記低伸度高強度糸が、 単繊維の直径が 6 以下の ガ ラ ス繊維 フ ィ ラ メ ン ト 糸であ る こ と を特徵 と す る 、 請求項 1 〜 14各項に記載の管路の内張 り 材。
16. 前記低伸度高強度糸が嵩高加工糸であ る こ と を特徴 ' と する 、 請求項 1 〜 15各項に記載の管路の内張 り 材。
17. 前記筒状織布のたて糸が、 ポ リ エ ス テ ル フ ィ ラ メ ン ト 糸 と 、 ポ リ エ ス テル交絡長繊維糸又は ポ リ エ ス テ ル 紡績糸 と を混合 した も のであ る こ と を特徵 と する'、 請 求項 1 〜 16各項に記載の管路の内張 り 材。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1989-04-06| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): AU DK US |
1989-04-06| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE FR GB IT NL |
1989-06-02| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1988908744 Country of ref document: EP |
1990-05-30| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1988908744 Country of ref document: EP |
1996-09-11| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1988908744 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP62/251375||1987-10-05||
JP25137587A|JPH0692120B2|1987-10-05|1987-10-05|管路の内張り材|
JP62286643A|JPH0692121B2|1987-10-05|1987-11-12|管路の内張り材及びその製造方法|
JP62/286643||1987-11-12||EP88908744A| EP0370108B2|1987-10-05|1988-10-05|Lining material of pipeline|
DE3855537T| DE3855537T3|1987-10-05|1988-10-05|Auskleidungsmaterial für eine rohrleitung|
DE3855537A| DE3855537D1|1987-10-05|1988-10-05|Auskleidungsmaterial für eine rohrleitung|
DK271489A| DK166573B1|1987-10-05|1989-06-02|Foringsmateriale til roerledninger|
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