专利摘要:

公开号:WO1988003027A1
申请号:PCT/JP1987/000810
申请日:1987-10-22
公开日:1988-05-05
发明作者:Hirofumi; Nagai;Yoshinori; Kubota;Youko; Tamura;Mineo; Sado;Shinichi; Kora;Akio Kimura;Shigetoshi Suzue;Norioki Miyamoto
申请人:Terumo Kabushiki Kaisha;Kao Corporation;
IPC主号:A61J1-00
专利说明:
[0001] 明細書
[0002] 溶血防止剤ならびにこれらを用いた医療用樹脂組成物、 医療用具および血液保存液
[0003] [技 術 分 野]
[0004] 本発明は溶血防止剤ならびにこれらを用いた医療用樹脂 組成物、 医療用具および血液保存液に開するものである。 詳しく述べると本発明は極めて高い安全性を有しかっ血液 を保存する際に発生する溶血現象を極めて効果的に抑制す ることのできる溶血防止剤、 ならびにこの溶血防止剤を配 合してなる医療用樹脂組成物、 該医療用樹脂組成物により 実質的に構成される医療用具および上記溶血防止剤を配合 してなる血液保存液に関するものである。
[0005] [背 景 技 術]
[0006] 血液は流出してから 1 0〜2 0分以内に凝固が明瞭にな る。 この際生じる血餅はフイブリノ一ゲンがフイブリンへ と転換するまでの一連の化学反応の最終産物である。 フィ プリンは相互に連結し、 その過程で血餅中には赤血球が捕 捉される。 従って、 輸血用の血液は液状のままであるよう に、 正常の血液凝固反応を阻止する方法を講じつつ採血さ れなければならず、 従来、 採血された血液に血'液保存液と して抗凝固液を添加することが行なわれている。 今日使用 されている抗凝固液は、 凝固の過程で重要な因子である力 ルシゥムを結合して凝固を阻止するものである。
[0007] ところで、 このようにして採血された血液は、 必要に応 じて成分分離された後、 使用に洪するまで血液バッグ等に 入れられて保存されるが、 全血もしくは赤血球濃厚液 ( C R C ) などの成分血液を長期閬保存すると、 赤血球膜が破 壌されヘモグロビンが外界に遊離するいわゆる溶血現象が 生じる。 溶血の生じる主な要因としては、 血液中のイオン 組成の差から生じる浸透圧の変化、 ヘモグロビンなどのタ ンパク質成分によるコロイ ド浸透圧の差異、 赤血球の膜タ ンパク質および脂質の変化、 N a ÷ や K の能動翰送の障 害、 薬剤や毒物の作用などが挙げられるが、 最も重要な要 因は使用される抗凝固液にある。 このため、 従来より抗凝 固液の改良に多くの努力が費やされ、 今日使用されている すべての抗凝固液は、 抗凝固作用を有すると-共に赤血球保 護作用を有するものとされ-ている。 しかしながら、 このよ うな抗凝固液における赤血球保護作用は未だ十分であると は言い難いものであった。
[0008] またこのような採血された血液を保存する血液バック等 の容器も血液成分に対して対して不活性であることが重要 である。 今日、 血液保存容器またはその他の医療用具とし ては軟質塩化ビニル樹脂製のものが広く使用されているが、 このような医療用軟質塩化ビニル樹脂中に可塑剤として含 まれるジ— 2—ェチルへキシルフタレート ( D O P〉 は、 移行性が大きいため例えば上記のような軟質塩化ビニル樹 脂を血液と接触させると血液中にジー 2 —ェチルへキシル フタレートが溶出してくることが知られている ! 54 221 ( 1984) ) 。 このジ一 2—ェチルへキシルフタレ一 トは、 血小板の凝集能を抑制する事が報告されており (日 本輸血学会雑誌, 28 ( 3 ) 282 ( 1981 ) ) 、 例えばこのよう な軟質塩化ビニル樹脂製の保存容器を用いて血液を保存し た場合、 輸血の際に保存血と共にジ— 2—ェチルへキシル フタレートが体内にはいる虞れのあることは、 血小板機能 への影響の面から問題のあるものであった。
[0009] このような問題を解決するために、 ジー 2—ェチルへキ シルフタレ一卜を含まない材質の使用が検討されたが、 こ のようにジー 2—ェチルへキシルフタレ一トを含まない材 質を用いて構成された保存容器に血液を保存すると、 保存 中に赤血球が溶血してしまうことが明らかとなった。 この 原因を調べたところ、 これは、 ジ一 2—ェチルへキシルフ タレートに溶血仰制効果があるためである (ブラッ ド 64 6 1270〜 (1984) [ B l ood 64 6 1270- ( 1984 ) ] 》 という ことがわかった。 つまり、 従来のジ一 2—ェチルへキシル フタレートを可塑剤として配合した軟質塩化ビニル樹脂に より構成した血液保存容器で血液を保存した場合には、 血 液中に溶出してきたジー 2—ェチルへキシルフタレ一トが 赤血球の溶血を抑制していたものである。
[0010] したがって、 このような現象に対する対応策として、 可 塑剤が溶出しない (もしくは可塑剤を含まない〉 材質より なる保存容器に保存した血液に、 ジ - 2 -ェチルへキシル フタレートを添加して溶血を抑制するといった矛盾した方 法 (米国特許第 6326025号〉 が提案されているものの、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレートを溶血防止剤として使用 することは、 生理学的安全性の面で好ましいこととは言え ないものであった。
[0011] さらにまた、 献血により採血された血液を入れた血液バ ッグには一般に、 血液バッグ中の血液と同一の血液をいれ た採血管が輸血前に患者の血液との適合性を調べるために 付けられて、 病院へ送られているが、 赤血球濃厚液の有効 期限である 2 1日目 (日本の場合〉 近くになると、 採血管 に入った血液は上記と同様に溶血を起してしまい、 溶血に より遊離したヘモグロビンは臨床検査のための種々の測定 結果-に悪影響を及ぼし、 試験に支障をきたすようになって しまうため問題となっていた。 '
[0012] 上記に例示した観点からも明らかなように、 赤血球に対 して高い保護作用を有するマテリアルの岀現は、 医学分野 を始めとする各種の分野において切望されるものであった。
[0013] 従って、 本発明は新規な溶血防止剤、 ならびにこれらを 用いた医療用樹脂組成物、 医療用具および血液保存液を提 供することを目的とするものである。
[0014] 本発明はまた血液を保存する際に生じる溶血現象を極め て効果的に仰制することのできる溶血防止剤を提供するこ とを目的とするものである。 さらに本発明は生理的安全性 においても優れた溶血防止剤を提供することを目的とする ものである。 本発明はまた樹脂組成物に配合することも直 接赤血球含有液中に添加すること も可能な溶血防止剤を提 供することを目的とするものである。
[0015] さらに本発明は接触した赤血球含有液における溶血現象 を極めて効果的に抑制することのできる医療用樹脂組成物 を提供することを目的とするものである。 さらに本発明は 可塑剤の溶出が少なく (あるいは本質的に発生しない) 生 理的安全性に優れかつ溶血仰制作用に優れており、 血液バ ッグ等の医療用具の素材と して最適な軟質樹脂系の医療用 樹脂組成物を提供することを目的とするものである。 また 本発明は溶血仰制作用に優れ採血管等の医療用具の素材と して最適な硬質樹脂系の医療用樹脂組成物を提供すること を目的とするものである。
[0016] 加えて本発明は、 ^血球含有液中の赤血球を始めとする 血液成分を長期間にわたり損傷することなく保持し得る医 療用具を提供することを目的とするものである。 本発明は また、 生理的安全性の高い医療用具を提供することを目的 とするものである。
[0017] さらに本発明は赤血球の保存性に優れかつ安全性の高い 血液保存液を提供することを目的とするものである。 本発 明は長斯間の血液の保存を "^能とする血液保存液を提供す ることを目的とするものである。 本発明はまた抗凝固液お よびアディ ッティブ システム [ Ad ch' t i ve Syst em ] にお ける保存液として使用することができる血液保存液を提供 することを目的とするものである。 [発 明 の 開 示]
[0018] 上記諸目的は、 下記化合物の 1種または 2種以上の混合 物からなる溶血防止剤によって達成される。
[0019] ( A ) i 〉 2個以上のエステル結合を有し、
[0020] i i 〉 上記ェステル結合にっながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
[0021] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、 ♦ V ) 分子量が 1 0 0 0以下である
[0022] カルボン酸エステル化合物、
[0023] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつェ一テ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜 2 0の鑌式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および
[0024] ( C ) 一般式 ( Γ〉
[0025] R C O O R ' ( V )
[0026] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物。
[0027] 本発明はまた、 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) 2個のエステル結合を有するものである溶血防止剤を示す ものである。 本発明はさらに上記カルボン酸エステル化合 物 ( A〉 がジカルボン酸エステルである溶血防止剤を示す ものである。 本発明はまた上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル結合につながる 1価の炭化水素基の 1つ が炭素数 3の炭化水素基であり、 他方が炭素数 8〜 2 0の 炭化水素基である溶血防止剤を示すものである。 本発明は また、 ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である溶血防止剤を示すも のである。 本発明はさらに、 ジカルボン酸エステルの酸部 分がマレイン酸、 コハク酸、 グルタル酸、 アジピン酸、 ィ タコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸 残基である溶血防止剤を示すものである。 本発明はさらに、 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 力 イソプロピル 2 一ェチルへキシルマレエート、 イ ソプロピルデシルマレエ ート、 イ ソプロピルイ ソ トリデシルマレエート、 イ ソプロ ピルテトラデシルマレエー卜、 およびィ ソプロピルミ リス チルマレエー卜からなる群から選ばれたものである溶血防 止剤を示すものである。
[0028] 本発明はまた、 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸 素と結合した 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構 造を有するものである溶血防止剤を示すものである。 本発 明はさらにまた、 上記エーテル化合物 ( B〉 が 2個以上の エーテル結合を有するものである溶血防止剤を示すもので ある。 本発明はさらに、 ェ一テル酸素と結合した 1価の炭 化水素基の少なくとも 2つは互いに鎖長の異なる のであ る溶血防止剤を示すものである。 本発明はさらに、 上記ェ 一テル化合物 ( B ) が一般式 ( W ' 〉
[0029] C H2 - O - R 1
[0030] I
[0031] CHOH ( W ' )
[0032] I
[0033] C H2 — O—
[0034] (但し、 式中、 R1 および R2 それぞれ炭素数 3〜20 の鎮式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである溶血防止剤を示すものである。 本発明はまた、 一般式 (IV' ) で表わされるグリセリンジエーテルがダリ セリン - 1 -ブチル - 3 -イソステアリルエーテルまたは グリセリン - 1,3-ビス ( 2 -ェチルへキシル〉 エーテル である溶血防止剤を示すものである。
[0035] 本発明はまた、 モノカルボン酸エステル化合物 (C ) の 一般式 (V) こおける Rまたは R' の少なくとも一方が分 岐構造を有するものである血液保存液を示すものである。 本発明はさらにまた、 一般式 (V) で表わされる化合物が、 ィソプロピルィソラウレ一ト、 ィソプロピルォレエート、 2 -ェチルへキシルイソステアレ一卜または 2 -ェチルへ キシル - 2 -ェチルへキサノエートである血液保存液を示 すものである。
[0036] 上記諸目的はまた、 塩化ビニル系樹脂、 可塑剤ならびに ( A ) i } 2個以上のエステル結合を有し、
[0037] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
[0038] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも
[0039] 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V } 上記 1価の炭化氷素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0040] V ) 分子量が 1 0 ◦ 0以下である
[0041] 力ルボン酸ェステル化合物、
[0042] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および
[0043] ( C ) 一般式 ( V )
[0044] R C O O R ' ( V )
[0045] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鑌式炭化水素基であり、 かつ Rと との炭素 数の和が 1 1〜: 3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0046] からなる群から選ばれた少なぐとも 1種の溶血防止剤を含 んでなることを特徴とする医療用軟質塩化ビニル系樹脂組 成物により達成される。
[0047] 本発明はまた可塑剤 1 0〜4 5重量%および上記溶血防 止剤 1〜 3 ◦重量%を配合するものである医療用軟質塩化 ビニル系樹脂組成物を示すものである。 本発明はまた可塑 剤が低溶出性のものである医療用軟質塩化ビ二ル系樹脂組 成物を示すものである。 本発明はさらに可塑剤が、 トリア ルキルトリメリテート、 ジノルマルアルキルフタレー卜お よびテトラアルキルピロメリテートからなる群から選ばれ' たものである医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物を示すも のである。 本発明はさらに可塑剤がジノルマルデシルフタ レートである医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物を示すも のである。 本発明はまたさらに可塑剤がトリオクチルトリ メリテートである医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物を示 すものである。
[0048] 上記諸目的はまた、 可塑剤を含有しない軟質樹脂組成物 中に、 一 - ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0049] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0050] i i i 〉 上記 1価の炭化水素基のうち少なくと も
[0051] 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V〉 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0052] V ) 分子量が 1 ◦ 0 0以下である
[0053] カルボン酸エステル化合物、
[0054] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 0 〇 〇以下のエーテル化合物、 および
[0055] ( C ) 一般式 ( V )
[0056] R C O O R ' ( V )
[0057] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 ◦である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0058] からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合したことを特徴とする医療用軟質樹脂組成物によっても 達成される。
[0059] 本発明はまた上記溶血防止剤 5〜 3 5重量%を配合する ものである医療用軟質樹脂組成物を示すものである。 本発 明はまた、 軟質樹脂が内部可塑化塩化ビニル系樹脂、 ポリ エステル、 ポリウレタン、 エチレン—酢酸ビニル共重合体、 またはポリ塩化ビニルとポリウレタン、 エチレン系ポリマ 一もしくは力プロラクトン系ポリマーとのポリマ一プレン ドである医療用軟質樹脂組成物を示すものである。 本発明 はさらに内部可塑化塩化ビニル系樹脂が、 ウレタン一塩化 ビニル共重合体、 酢酸ビニルー塩化ビニル共重合体または エチレン一酢酸ビニル—塩化ビニル共重合体である医療用 軟質樹脂組成物を示すものである。
[0060] 上記諸目的はまた、 硬質樹脂組成物中に、
[0061] ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、 - i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少 くとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0062] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1偭の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、
[0063] i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0064] V〉 分子量が 1 0 0 0以下である
[0065] カルボン酸エステル化合物、 3
[0066] ' ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数: 3〜2 ◦の鎖式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および
[0067] ( C ) 一般式 ( V )
[0068] R C 0 0 R ' ( V )
[0069] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0070] からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合したことを特徴とする医療用硬質樹脂組成物によっても 達成される。
[0071] 本発明'はまた溶血防止剤 0 . 5〜5重量%を配合するも のである医療用硬質樹脂組成物を示すものである。 本発明 はまた、 硬質樹脂が硬質塩化ビニル系樹脂、 アクリル系樹 脂、 スチレン系樹脂、 ォレフィン系樹脂.、.熟可塑性ポリエ ステル系樹脂およびポリカーボネー卜からなる群から選ば れたものである医療用硬質樹脂組成物を示すものである。 本発明はさらに、 ァクリル系樹脂がメチルメタクリレー卜 メチルアタリレート、 ェチルメタクリレート、 ェチルァク リレート、 アクリロニトリルまたはメタクリロニトリルの 単独重合体もしくは共重合体である医療用硬質樹脂組成物 を示すものである。 本発明はまた、 スチレン系樹脂がポリ スチレン、 アクリロニトリル—スチレン共重合体またはァ タリロニトリル一ブタジエン—スチレン共重合体である医 療用硬質樹脂組成物を示すものである。 本発明はまた、 ォ レフィン系樹脂がポリエチレン、 ポリプロピレンまたはェ チレン一プロピレン共重合体である医療用硬質樹脂'組成物 を示すものである。 本発明はまた、 熟可塑性ポリエステル 樹脂がポリエチレンテレフタレートまたはポリブチレンテ レフタレ一卜である医療用硬質樹脂組成物を示す のであ る。
[0072] さらに上記諸目的は、 塩化ビニル系樹脂、 可塑剤ならび に ·
[0073] ( A ) i ) 2個以上のエステ / 結合を有し、
[0074] i i ) 上記エステル結合につながる 1—価の炭化水 '素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0075] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i ) 上記 1価の-炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0076] 〉 分子量が 1 0 0 0以下である
[0077] 力ルボン酸ェステル化合物、 5
[0078] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数: 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 0 ◦ ◦以下のエーテル化合物、 および
[0079] ( C ) 一般式 ( V )
[0080] R C 0 0 R ' ( V )
[0081] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0082] からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を含 んでなる軟質塩化ビニル系樹聘組成物により実質的に構成 されていることを特徴とする医療用具-によって達成される。
[0083] 本発明はま'た上記軟質塩化ビニル系樹脂組成物により実 質的に構成された血液収納用容器であることを特徴とする 医療用具を示すものである。 本発明はまたオートクレープ 滅菌に耐え得るものである医療用具を示すものである。
[0084] また上記諸目的は、 可塑剤を含有しない軟質樹脂組成物 中に、
[0085] ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0086] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素'数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0087] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 6
[0088] 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0089] ) 分子量が 1 0 0 0以下である
[0090] カルボン酸エステル化合物、
[0091] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎮式炭化水素基である分子量 1 0 〇 0以下のエーテル化合物、 および
[0092] ( C ) 一般式 (ΛΟ
[0093] • R C〇〇 R ' ( V )
[0094] (但し式中 Rおよび はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0095] からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合してなる軟質樹脂組成物により実質的に構成されている ことを特徴とする医療用具によっても達成される。
[0096] 本発明はまた上記軟質樹脂組成物により実質的に構成さ れた血液収納用容器であることを特徴とする医療用具を示 すものである。 本発明はまたォートクレープ滅菌に耐え得 7
[0097] るものである医療用具を示すものである。
[0098] あるいはまた上記諸目的は、 硬質樹脂組成物中に、
[0099] ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0100] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0101] i i i 〉 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V〉 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、 .
[0102] V ) 分子量が 1 0 0 0以下である
[0103] カルボン酸エステル化合物、
[0104] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつェ一テ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鑌式炭化水素基である分子量 1 〇 〇 〇以下のエーテル化合物、 および
[0105] ( C ) 一般式 ( V )
[0106] R C 0 O R ' ( V )
[0107] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基 'あり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 8
[0108] ルボン酸エステル化合物
[0109] からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合してなる硬質樹脂組成物により実質的に構成されている ことを特徴とする医療用具によっても達成される。
[0110] 本発明は上記硬質樹脂組成物'により実質的に構成された 採血管である医療用具を示すものである。
[0111] 加えて上記諸目的は、
[0112] ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0113] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
[0114] i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての l rfの炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0115] ) 分子量が 1 0 0 0以下である
[0116] カルボン酸エステル化合物、
[0117] ( B ) - 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鑌式炭化水素基である分子量 1 ◦ 0 0以下のエーテル化合物、 および ( C ) 一般式 ( V )
[0118] RC OOR ' ( V )
[0119] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0120] からなる群から ¾ばれてなる少なくとも 1種の溶血防止剤 が配合されていることを特徴とする血液保存液によって達 成される。
[0121] 本発明はまた抗凝固保存液である血液 存液を示すもの である。 本発明はまた他の成分としてクェン酸ナトリウム、 クェン酸、 ブドウ糖、 リン酸ーナトリウム、' アデニン、 塩 化ナトリウム、 、 マンニトール、 マルト一ス、 ソルビトー ル、 マルチトール、 ショ糖および乳糖からなる群から選ば れた少なく とも 1つの化合物が含まれている血液保存液を 示すものである。 本発明はまた、 AC D液、 C P D液、 C P D A— 1液、 C P D A— 2液、 S AG液、 およびマンニ トール、 マルトース、 マルチトール、 ソルビトール、 ショ 糖または乳糖を添加してなる S AG液からなる群から選ば れた基本液に上記溶血防止剤を配合するものである血液保 存液を示すものである。 本発明はまた、 上記溶血防止剤が、 最終濃度で 1 0 0 nM〜 1 0 m M、 さらに望ましくは 4 0 〇 //M〜4 m Mとなるように配合されるものである血液保 存液を示すものである。 [図 面 の 簡 単 な 説 明]
[0122] 第 1図は本発明の医療用具の一実施例である血液バッグ を示す正面図、 第 2図は本発明の医療用具の別の実施例で ある採血管を示す断面図であり、 また第 3〜4図は同実施 例の使用状態を表わす断面図である。
[0123] [ 発 明 を 実 施 す る た め の 最 良 の 形 態 ] しかして、 本発明の溶血防止剤は、
[0124] ( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0125] i i ) 上'記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鍾'式炭化水素基であり、
[0126] i i ΐ ) 上記 1値の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 - であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の ¾化水素基どなることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、
[0127] "i V〉 上記 1価の炭化水素碁の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0128] ) 分子量が 1 0 0 0以下である
[0129] カルボン酸エステル化合物、
[0130] ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎮式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および { c ) 一般式 ( v )
[0131] R C O O R ' ( V )
[0132] (但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜 3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
[0133] からなる群から選ばれた 1種または 2種以上の混合物から なるものである。 驚くべきことにこのようなカルボン酸ェ ステル化合物 ( A〉 、 エーテル化合物 ( B ) およびモノ力 ルボン酸エステル化合物 ( C ) はいずれもジ— 2 —ェチル へキシルフタレ一トと同様な赤血球の溶血を防止する作用 を有し、 また一方、 ジ一 2—ェチルへキシルフタレートと は異なり、 血小板凝集能を抑制する作用は認められず、 安 全性の高いものであることが見い出された。 ' さらにこれらの化合物はいずれも赤血球含有液中に分散 可能であり、 特にエマルジョンの形態にするとより均一に 分.散可能であるから直接赤血球含有液中に添加することも できるが、 これらの化合物は、 塩化ビニル系樹脂をはじめ とする各種の合成樹脂との相溶性も十分なものであること から、 これらの化合物を合成樹脂組成物中に配合すること によっても溶血防止剤の作用を発揮させることができる。 すなわち、 カルボン酸エステル化合物 ( A〉 、 エーテル化 合物 ( B〉 および Zまたはモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) を配合した合成樹脂組成物が赤血球含有溶液中に接 触した際、 樹脂組成物中より該化合物が赤血球含有溶液へ と溶出移行するために、 直接赤血球含有溶液中に添加した 場合と同様の効果を得ることができるものである。
[0134] 加えて、 上記のごときカルボン酸エステル化合物 (A ) 、 ェ一テル化合物 ( B〉 および またはモノカルボン酸エス テル化合物 ( C〉 を軟質塩化ビニル系樹脂組成物中に配合 する態様において、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレート以 外の他の可塑剤、 特により安全性の高いかつ低溶出性の可 塑剤を使用すればさらに顕著な効果が得れるものとなる。 すなわち、 該軟質塩化ビニル系樹脂組成物が血液と接触し た場合、 樹脂組成物中より溶出移行してくる上記のごとき カルボン酸エステル化合物 (A〉 、 エーテル化合物 ( B〉 'およびゾまたはモノカルボン酸エステル化合物 ( C〉 の儺 きにより赤血'球の溶血が防止され、 一方ジ - 2 -ェチルへ キシルフタレ一卜のように血小板凝集能を抑制するような 物質が溶出することはないために、 生体に対する安全性に ί暈れかつ赤血球に対する保護作用に優れたものどなるため である。 またこれと同様のことが、 上記のごときカルボン 酸エステル化合物 (Α > 、 エーテル化合物 ( Β〉 および またはモノカルボン酸エステル化合物 ( C〉 を可塑剤を含 まない軟質樹脂組成物中に配合する態檨においても言える ものである (すなわち、 この態様においては本質的に可塑 剤の溶出による問題は生じないためである。 〉 。 これゆえ 本発明の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物および医療用 軟質樹脂組成物は、 医療用具の素材と して適したものであ り、 また該素材を用いて成形された成形物は、 その優れた 安全性、 加工性、 柔軟性、 透明性、 耐熱性を有するがゆえ に医療用具と.して用いた場合にその効果を遺憾なく発揮で き、 特に血液などの体液と接触する血液バッグなどのよう な医療用具の場合その効果は顥著である。
[0135] また上記のごときカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 ェ 一テル化合物 ( B〉 および Zまたはモノカルボン酸エステ ル化合物 ( C ) を硬質樹脂組成物中に配合する態様におい ても、 上記したようにこれらの化合物の働きにより赤血球 の溶血が防止されて赤血球に対する保護作用に優れたもの となるために、 医療用具の素材と して適したものとなり、 該素材を用いて成形された成形物は、 その優れた安全性、 加工性透明性、 耐熱性などを有するがゆ Λに、 医療用具と して用いた場合にその効果を遺憾なく発揮でき、 特に血液— などの体液と接触する採血管などのような医療用具の場合 その効果は顕著である。
[0136] また上記のごときカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 ェ 一テル化合物 ( B ) およびノまたはモノカルボン酸エステ ル化合物 ( C ) はェマルジヨンあるいは包接化合物の形態 と して水溶液中に分散させることが可能であり、 このよう な形態においても上記のごとき赤血球溶血防止作用を有す ることから、 血液成分に対して悪影響を与えない適当な界 面活性剤あるいは —シクロデキストリンなどを用いるこ とによって、 これらの化合物を血液保存液に配合すれば、 生体に対する安全性に優れかつ赤血球に対する保護作用に 優れたものとなるものである。 このため本発明の血液保存 液を全血あるいは赤血球濃厚液等の赤血球含有液中に添加 することによって、 長期間大部分の赤血球が採血直後と同 じ状態を維持できるものであり、 保存血輸血における問題 を解消できるものとなる。
[0137] 以下、 本発明を実施態様に基づきょり具体的に述べるが、 本発明の理解を容易とするために以下の文章において溶血 防止剤、 医療用樹脂組成物、 医療用具、 血液保存液および 実施例という文節を設ける。
[0138] 溶血防止剤
[0139] 本発明の溶血防止剤は、 以下に詳述するようなカルボン 酸エステル化合物 (A) 、' エーテル化合物 ( B ) およびモ ノカルボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群から選ばれ た 1種または 2種以上の混合物からなるものである。
[0140] 本発明の溶血防止剤は、 全血、 赤血球濃厚液などの赤血 球含有溶液に直接添加されて使用される (血液バッグ等の 血液収納容器に AC D ( acid-citrate dextrose ) 液や C P D (citrate phosphate dextrose) 液などの抗凝固 '保 存液と共にあらかじめ収納され、 赤血球含有溶液に添加さ れる場合を含む) ことも、 あるいはまた血液バッグ、 採血 管等の血液収納用容器、 カテーテル、 輸血セット、 血液面 路などの赤血球含有溶液と接触する医療用具を構成する医 療用合成樹脂組成物中に配合されて使用されることも可能
[0141] 〔ある。
[0142] 本発明の溶血防止剤を赤血球含有溶液に直接添加する場 合、 以下に詳述されるような化合物は、 そのまま添加して もよいが、 好ましくは赤血球含有溶液においてより均"1な 分散混合ができるようにェマルジョンあるいは包接化合物 の形態として添加されることが望ましい。 溶血防止剤のェ マルジョンを調製するには、 下記の 「血液保存液」 の文節 において例示されるような血液成分に対して悪影響を与え •ない界面活性剤もしくは硬化ひまし油などを用いて、 生理 食塩水、 緩衝液などの適当な水性媒休中にあるいは A C D 液や C P D液などの抗凝固 · 保存液中に分散させることに よって得られる。 また溶血防止剤の包接化合物を調製する には、 α—デキストリンなどを用いればよい。 このよう こ 赤血球含有溶液に直接添加する場合の添加量は、 赤血球含 有溶液および溶血防止作用を有する化合物の種類によって も異なってくるが、 例えば全血に対しては最.終濃度で 1 0 0 Μ〜 1 0 m M、 より好ましくは 3 0 0 / M〜 5 m Mで あることが望ましい。
[0143] 一方、 本発明の溶血防止剤を医療用合成樹脂組成物に配 合する場合には、 以下に詳述されるような化合物が、 例え ば塩化ビニル系樹脂、 ォレフ ィ ン系樹脂、 スチレン系樹脂、 (メタ〉 アクリル系樹脂、 カーボネート系樹脂などの各種 樹脂組成物中に均一に分散混合されることが可能であるた め、 樹脂組成物混練時に単に該溶血防止剤を合成樹脂組成 物中に添加すればよい。 このように該溶血防止剤を配合さ れた合成樹脂組成物は、 従来用いられている成形法、 例え ばカレンダー成形、 押出し成形、 射出成形、 プラスチゾル 成形などのいずれの方法によっても成形可能であり、 また 接着法と して 徒来用いられている高周波融着、 熟融着、 超音波融着等が可能である。 本発明の溶血防止剤がこのよ うな各種合成樹脂組成物中に配合された場合、 合成樹脂組 成物中より溶出移行した該溶血防止剤が赤血球含有溶液に 接触して赤血球保護作用をもたらすものであるので、 その 配合量は、 配合される合成樹脂組成物および溶血防止作用 を有する化合物の種類によっても異なるが、 一般に樹脂組 成物中において 0 . 5〜3 5重量%程度とされる。 溶血防 止剤の配合量がこのような範囲内に存在していれば、 該合 成樹脂組成物により形成された医療用具等に赤血球含有溶 液が接触した際有効な赤血球保護作用をもたらすど もに、 実質的に合成樹脂組成物の物性を低下させることもない。 カルボン酸エステル化合物 (A )
[0144] 本発明に係わる溶血防止作用を有するカルボン酸エステ ル化合物は、
[0145] i ) 2個以上のエステル結合を有し、
[0146] i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な • る鎖式炭化水素基であり、 i i i 〉 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
[0147] V ) 分子量が 1 ◦ ◦ 0以下である
[0148] という条件を満たすものである。
[0149] 本発明に係わるカルボン酸エステル化合物としては、 上 記の i 〉 〜 V〉 の条件を満すものである限りにおいて、 以 下に述べるよ .うに、 多偭カルボン酸と 1価アルコールとの エステル化合物および 1価カルボン酸と多価アルコールの エステル化合物の双方が含まれるが、 好ましくは、 多価力 ルボン酸と 1価のアルコールのエステル化合物である。 該 カルボン酸エステル化合物において、 上記エステル結合に つながる 1価の炭化水素基のうち少なくとも 2つは互いに 異なる鎖長を有するものとするのは、 いずれの炭化水素基 も同じ鎮長を有するものであると、 溶血抑制作用が生じる ものではなく、 また上記 1価の炭化水素基のうち少なくと も 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基である 力 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3以下の炭化水素 基となることまたは炭素数 1 3以上の炭化水素基となるこ とはないものであるものとするのは、 すべての 1価の炭化 水素基の炭素数が 3以下同士または 1 3以上同士であると 樹脂組成物中に配合する場合に各種樹脂との相溶性がなく なり、 また赤血球に対する保護作用もなくなってしまい、 一方、 すべての 1価の炭化水素基の炭素数が 4以上 1 2以 下の範囲のものであると、 血小板の凝集能が阻害されてし まう恐れがあるためである。 さらに、 上記 1価の炭化水素 基の少なくとも 1つが分岐構造を有するものとするのは、 いずれの 1価の炭化水素基も直鎮犾のものであると各種樹 脂との相溶性および溶血抑制効果が低下するおそれがある ためである。 またこのカルボン酸エステル化合物において 分子量を 1 ◦ 0 0以下とするのは、 分子量が 1 0 0 0を越 えるものであると固体状となり、 各種樹脂との相溶性がな くなり樹脂組成物中への均一な分散が困難になり、 また同 様に 血球含有液中への分散も困難になるためである。
[0150] このようなカルボン酸エステル化合物が多価カルボン酸 と 1価アルコールとで構成される場合においては、 酸部分 は、 例えば、 シユウ酸、 マロン酸、 コハク酸、 グルタル酸、 アジピン酸、 マレイン酸、 フマル酸、 ィタコン酸、 —ケ トグルタル酸、 ォキサ口酢酸、 クェン酸、 イソクェン酸、 セパシン酸、 ドテカン 2酸などの炭素数 2〜 1 2、 好まし くは、 炭素数 4〜 6の鎮状多価カルボン酸の残基で、 また 各アルコール部分は、 例えば、 メチルアルコール、 ェチル アルコール、 プロピルアルコール類、 ブチルアルコール類、 ァミルアルコール類、 へキシルアルコール類、 ヘプチルァ ルコール類、 ォクチルアルコ一ル類、 ノニルアルコール類、 デシルアルコール類、 ゥンデシルアルコール類、 ラウリル アルコール類、 トリデシルアルコール類、 ミ リスチルアル コール類、 ペンタデシルアルコール類、 パルミチルアルコ ール類、 ヘプタデシルアルコ一ル類'、 ステアリルアルコ一 ル類、 ベへニルアルコール類などの炭素数 1〜2 2、 好ま しくは 1〜2 0の鎖状 1価アルコールの残基で構成されう る。 このようにカルボン酸エステル化合物が多価カルボン 酸と 1偭アルコールとで構成される場合においては、 多価 カルボン酸残基よりなる酸部分の多価の炭化水素基は (分 岐状または直鎖状の〉 飽和炭化水素基であつても不飽和炭 化水素基であって,もよく、 またこのような炭化水素基中に 特性基と して水酸基を含むものであってもよい。 一方、 1 価アルコール残基よりなる各アルコール部分の 1価の炭化 水素基も飽和炭化水素基であっても不飽和炭化水素基であ つてもよい。
[0151] さらにこのようなカルボン酸エステル化合物が多価アル コールと 1価カルボン酸とで構成される場合においては、 アルコール部分は、 例えば、 エチレングリコール、 ジェチ レングリコール、 トリエチレングリコール、 テトラエチレ ングリコール、 プロピレングリコール、 トリメチレングリ コール、 ジプロピレングリコール、 1 , 2—ブタンジォ一 ル、 1 , 3—ブタンジオール、 1 , 4—ブタンジオール、 2 , 3 —ブタンジオール、 グリセリンなどのような炭素数 2〜 1 2、 好ましくは、 炭素数 2〜 6の多価アルコールの 残基で、 また各酸部分は、 例えば、 酢酸、 プロビオン酸、 イソプロピオン酸、 酪酸、 イソ酪酸、 吉草酸、 イソ吉草酸、 ピバル酸、 カプロン酸、 イソカプロン酸、 ェナント酸、 ィ ソヘプタン酸、 力プリル酸、 イソ力プリル酸、 2—ェチル へキサン酸、 ペラルゴン酸、 イソペラルゴン酸、 力プリン 酸、 イソ力プリン酸、 ゥンデシル酸、 イソゥンデシル酸、 ラウリン酸、 イソラウリン酸、 トリデシル酸、 イソトリデ シル酸、 ミリスチン酸、 イソミ リスチン酸、 ペンタデシル 酸、 イソペンタデシル酸、 パルミチン酸、 イソパルミチン 酸、 ヘプタデシル酸、 イソへプタデシル酸、 ステアリン酸、 イソステアリン酸、 ノナデカン酸、 イソノナデカン酸、 ァ ラキン酸、 ィソアラキン酸、 アクリル酸、 クロトン酸、 ィ ソクロトン酸、 ゥンデシレン酸、 ォレイン馥、 エライジン 酸、 ソルビン酸、 リノール酸、 リノレン酸、 ァラキドン酸 などのような炭素数 2〜2 0、 好ましくは炭素数 2〜1 8 の脂肪酸の残基で構成され得る。 このようにカルボン酸ェ ステル化合物が多価アルコールと 1価カルボン酸とで構成 される場合においては、 多価アルコール残基よりなるアル コール部分の多価の炭化水素基は (分岐状または直鑌状の〉 飽和炭化水素基であつて 不飽和炭化水素基であつてもよ く、 またこのような炭化水素基中に特性基と してエーテル 酸素を含むものであってもよい。 一方、 1価カルボン酸残 基よりなる各酸部分の 1価の炭化水素基も飽和炭化水素基 であっても不飽和炭化水素基であってもよい。 このよう なカルボン酸エステル化合物のうち、 溶血仰制効果のより 優れたものと しては、 2個のカルボン酸エステル結合を有 するもの、 さらに望ましくは、 ジカルボン酸エステルが挙 げられる。 特に、 このような化合物群においてエステル結 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基であり、 他方が炭素数 8〜 2 0の炭化水素基であるも のの効果は顕著である。 さらにジカルボン酸エステルの場 合においては、 酸部分の 2価の炭化水素基が、 例えば、 マ レイン酸、 コハク酸、 グルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン 酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基な どのような炭素数 2〜 1 2の炭化水素基であることが好ま しく、 最も好ましぐは、 -一般式 ( ェ 〉-、
[0152] H C O O R
[0153] C
[0154] - ( ェ 〉
[0155] C
[0156] H C 0 0 R 2
[0157] (但し、 式中、 R 1 は炭素数 1〜3、 好ましくは、 炭素数 3の鎮式炭化水素基、 また R 2 は炭素数 8〜2 0、 好まし くは、 炭素数 8〜 1 6の鎖式炭化水素基であり、 かつ または R 2 の少なくとも一方は分岐構造を有するものであ る。 〉
[0158] で表されるマレイン酸エステル化合物である。
[0159] 一般式 ( I ) で表される化合物としては、 具体的には、 例えば、 イソプロピル 2 "へキシルマレエート、 イソプロ ピルデシルマレエ一卜、 イソプロピルイゾトリデシルマレ エート、 イソプロピルテトラデシルマレエート、 イ ソプロ ピルミリスチルマレエートなどが好ましく含まれる。
[0160] エーテル化合物 ( B )
[0161] 本発明に係わる溶血防止作用を有するェ一テル化合物は、 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテル酸素と 結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭素 3〜2 0、 より 好ましくは 4〜1 8の鎮式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物である。
[0162] このエーテル化合物において、 エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基をそれぞれ炭素数 3〜 2 0の鎮式炭化水 素基とするのは、 炭素数が 3未満の鎖式炭化水素基を有す るものであると溶血抑制作用を有せず、 一方の炭素数が 2 0を越える鎖式炭化水素基を有するものであると固体状と なり、 樹脂組成物中に配合する場合において各種樹脂との 相溶性がなくなり樹脂組成物中への均一な分散が困難とな り、 また同様に赤血球含有液中への均一な分散も困難とな るためである。 さらにこのエーテル化合物において分子量 1 0 0 0以下とするのは、 分子量が 1 0 0 0を越えるもの である場合も同様に固体状となり各種樹脂との相溶性がな くなり樹脂組成物中への均一な分散が困難となり、 また赤 血球含有液中への均一な分散も困難となるためである。 ま たこのエーテル化合物においてエーテル酸素と結合した 1 価の炭化水素基の少なくと 1つが分岐構造をとることが各 種樹脂との相溶性および溶血抑制効果を高める上からより 好ましい。 また、 このエーテル化合物は 2個以上のエーテ ル結合を有することが、 さらには、 このように 2個以上の エーテル結合を有する場合においてエーテル酸素と結合し た 1価の炭化水素基の少なくとも 2つは互いに鑌長の異な るものであることが、 より優れた溶血仰制を示す上から望 ましい。 なお、 このエーテル化合物においてエーテル酸素 と結合した 1価の炭化水素基はそれぞれ飽和鎮式炭化水素 基であつてもまた不飽和鎖'式炭化水素基であつてもよい。
[0163] このようなエー'テル化合物と しては、 例えば一般式 ( H ) R 1 - 0 - R 2 ( E )
[0164] (但し、 式中 R 1 および R 2 はそれぞれ炭素数 3〜2 0鎖 式炭化水素基である。 〉 、 ' 一般式 ( 1H )
[0165] R 1 一 0 + R 4 〇十 n R 2 ( I )
[0166] (但し、 式中 R 1 および R 2 は炭素数 3〜2 ◦の鎖式炭化 水素基、 R 4 は炭素数 1〜3の直鎮または分岐状飽和炭化 水素基であり、 n は 1〜5の整数である。 〉 、
[0167] および一般式 ( W )
[0168] R6 - C - O - R 1
[0169] R -C-O- 3 (IV)
[0170] R8 -C-O-R2
[0171]
[0172] (但し、 式中 R1 〜: R3 はそれぞれ炭素数 3〜20の鎮式 炭化水素基または水素であり、 また 〜R9 はそれぞれ メチル基または水素であるが、 R1 〜R3 のうち 2つ以上 が同時に水素となることはない。 ) で表わされるものがそ の代表的なものとして挙げられるが、 もちろんこれらに限 定される のではない。'
[0173] より具体的には、 一般式 ( II ) で表わされる化合物とし ては、 例えば 2-ェチルへキシル イソプロピルエーテル ジ - 2 -ェチルへキシルエーテル、 ジイ ソペンチルエーテ ル、 ジイ ソラウリルェ一テル、 ジイ ソミ リスチルエーテル ジィ ソパルミチルエーテル、 ジィ ソステアリルエーテルな どがあり、 また、 一般式 ( ) で表わされる化合物として は例えばエチレングリコール =ジ ( 2-ェチルへキシル) エーテル、 エチレングリコ一ル= 2-ェチルへキシル =ィ ソプロピルエーテル、 エチレングリコール =ィソペンチル =イ ソプロピルエーテル、 エチレングリコ一ル =イ ソペン チルニブチルエーテル、 エチレングリコール =イ ソラゥリ ル-ィ ソプロピルエーテル、 エチレングリコール =イ ソラ ゥリル =ブチルエーテル、 エチレングリコール =ィ ソミ リ スチル =ィソプロピルエーテル、 エチレングリコール =ィ ソミ リスチル =ブチルエーテル、 エチレングリコール =ィ ソパルミチル =イソプロピルエーテル、 エチレングリコー ルニイ ソパルミチル-ブチルエーテル、 エチレングリコ一 ル=イ ソステアリル =ィ ソブチルエーテル、 エチレングリ コール =イ ソステアリル =ブチルエーテル等のェチレング リコールジエーテル類、 ジエチレングリコール =ジ ( 2 - ェチルへキシル) エーテル、 ジエチレングリコール お 2 - ェチルへキシル =ィ ソプロピルエーテル、 ジエチレングリ コール-ィ ソペンチル =ィ ソ.プロピルエーテル、 ジェチレ ングリコール =ィ ソペンチル =ブチルエーテル、 ジエレン グリコール-イ ソラウリル =イ ソプロピルエーテル、 ジェ チレングリコール-ィ.ソラウリル =ブチルエーテル、 ジェ チレングリコール =ィ ソミ リスチル =ィソプロピルエーテ ル、 ジエチレングリコール =イソミ リスチル =ブチルエー テル、 ジェチレングリコール =イ ソノ、。ルミチル =ィ ソプ π ピルエーテル、 ジエチレングリコール =ィ ソノ、 °ルミチル二 ブチルエーテル、 ジエチレングリコール =ィ ゾステアリル =ィソプロピルエーテル、 ジエチレングリコール =ィ ソス テアリル =ブチルエーテル等のジエチレングリコールジェ 一テル類、 プロピレングリコール =ジ'( 2 -ェチルへキシ ル) エーテル、 プロピレングリコー/レニ 2 -ェチルへキシ ル-ィ ソプロピルエーテル、 プロピレングリコール-ィ ソ ベンチル=ィ ソプロピルエーテル、 プロピレングリコール =ィソペンチル=ブチルエーテル、 プロピレングリコール =イ ソラウリル =ィソプロピルエーテル、 プロピレングリ コール-ィソラウリル =ブチルエーテル、 プロピレングリ 一コル =ィソミ リスチル =ィソァロピルエーテル、 プロピ レングリコール =ィ ソミリスチル =ブチルエーテル、 プロ ピレングリコール-イソパルミチル =イソプロピルエーテ ル、 プロピレングリコール =ィソパルミチル-ブチルエー テル、 ァロピレングリコール =ィ ソステアリル =ィソプロ ピルエーテル、 プロピレングリコール =ィソ テアリゾレ= ブチルエーテル等のプロピレングリコールジェ一テル類な らびに同様の卜リエチレングリコールジエーテル類、 ジプ 口ピレンダリコールジエーテル類、 ブチレングリコールジ エーテル類などあり、 さらに一般式 ( IV) で表わされる化 合物と しては、 グリセリン - 1,3 - ビス ( 2 -ェチルへキ シル) エーテル、 グリセリン - 1 -イソプロピル - 3 -
[0174] ( 2 -ェチルへキシル〉 エーテル、 グリセリン - 1 - イ ソ プロピル - 3 - ィソペンチルエーテル、 グリセリン - 1 - ブチル - 3 - ィ ソペンチルエーテル、 グリセリン - 1 - ィ ソプロピル - 3 - イ ソラゥリルェ一テル、 グリセリン - 1
[0175] - ブチル - 3 - イソラウリルエーテル、 グリセリン - 1 - イ ソプロピル - 3 - イ ソミ リスチルエーテル、 グリセリン - 1 - ブチル - 3 - イ ソミ リスチルエーテル、 グリセリン - 1 - イソプロピル - 3 - イ ソパルミチルエーテル、 グリ セリン - 1 - ブチル - 3 - ィ ソパルミチルェ一テル、 グリ セリン - 1 - イ ソプロピル - 3 - イ ソステアリルエーテル、 グリセリン - 1 - ブチル - 3 - ィ ソステアリルエーテルな どのグリセリンジエーテル類、 グリセリントリイソプロピ ルエーテル、 グリセリントリイ ソプチルェ一テル、 グリセ リン卜リイ ソペンチルエーテル、 1,3 - ジィ ソプロポキシ - 2 - ( 2 -ェチルへキシロキシ) プロパン、 1,3 - ビス (ェチルへキシロキシ〉 - 2 - イ ソプロポキシプロノヽ。ン、 1,3 - ジブトキシ - 1 - ( 2 -ェチルへキシロキシ〉 プロ パン、 1,3 - ビス ( 1 -ェチルへキシロキシ) - 2 - ブト ' キシプロパン、 1,3 - ジイ ソプロボキシ - 2 - イ ソペンチ ロキシプロパン、 1, 3 - ジイ ソペンチ口キシ - 2 - ブトキ シプロパンなどのグリセリントリエーテル類などが挙げら れる。 これらのエーテル化合物'のうち、 特に好ま しくは、 一般式 ( IV ' 〉
[0176] C H2 一 O— R 1
[0177] I
[0178] C H O H ( IV ' )
[0179] I
[0180] C H2 - 0 - R2
[0181] (但し、 式中、 R1 および R2 はそれぞれ炭素数 3〜 2 0 の鑌式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルであり、 さらに好ましくはグリセリン - 1 -ブチル
[0182] - 3 - イソステアリルエーテルおよびグリセリン - 1,3 - ビス ( 2 -ェチルへキシル) エーテルである。
[0183] モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) - 本発明に係わる溶血防止作用を有するモノカルボン酸ェ ステル化合物は、 一般式 (V)
[0184] RCOOR' ( V )
[0185] (伹し式中 Rおよび R' はそれぞれ炭素数 3以上、 好まし くは 3〜22、 最も好ましくは 3〜 18の鎖式炭化水素基 であり、 かつ: Rと R' との炭素数の和が 1 1〜30、 好ま しくは 1 1〜21である。 〉
[0186] で表されるものである。
[0187] 一般式 (V) で表わされるモノカルボン酸エステル化合 物において、 Rおよび R' の炭素数を 3以上とするのは、 炭素数が 3未満の鎮式炭化水素鎖である場合、 化合物の毒 性が生じる虞れがあるため種々の態様において溶血防止剤 として作用させることが適当でなくなるためである。 また、 一般式 (V) で表わされるモノカルボン酸エステル化合物 において、 Rと R' との炭素数の和を 1 1〜30とするの は、 炭素数の和が 1 1未満であると溶血防止作用を有せず、 一方炭素数の和が 30を越えると樹脂組成物中に配合する 態様において各種樹脂との相溶性がなくなり、 樹脂組成物 中への均一な分散が困難となり、 また同様に赤血球含有液 中への均一な分散も困難となるためである。 また一般式 ( V ) であるモノカルボン酸エステルにおいて鎖式炭化水 素基 Rおよび R ' のうち少なくとも一方が分岐構造をとる ことが各種樹脂との相溶性および溶血防止効果を高める上 からよ り好ましい。 さらに鎖式炭化水素基 Rおよび R ' は 飽和鎖式炭化水素基であつてもまた不飽和鎖式炭化水素基 であってもよい。 一般式 ( V ) で表わされるモノカルボン 酸エステルと しては具体的に、 2 -ェチルへキシルブチレ 一卜、 2 -ェチルへキシルイ ソブチレート、 イ ソへプチル ノ レレート、 2 -ェチルへキシルバレレー卜、 イ ソへプチ ルピノくレ一卜、 2 -ェチルへキシルビバレー卜、 イ ソペン チルへキサノエート、 イ ソへキシルへキサノエート、 2 - ェチルへキシルへキサノエ一卜、 イ ソブチル - 2 -ェチル へキサノ.エー卜、 イソペンチル - 2 -ェチルへキサノエ一 ト、 2 -ェチルへキシル - 2 -ェチルへキサノエ一卜、 ィ ソプロビルデカノエート、 イソブチルデカノエート、 2 - ェチルへキシルデカノエート、 ィ ソプロピルラウレート、 ィ ソブチルラウレート、 2 -ェチルへキシルラウレート、 2 -ェチルへキシルイ ソラウレート、 ィ ソプロピルミ リス テ一ト、 イ ソブチルミ リステート、 '2 -ェチルへキシルミ リステート、 イ ソプロピルパルミテート、 イソブチルパル ミテート、 2 -ェチルへキシルパルミテート、 イ ソプロピ ルステアレート、 イ ソプチルステアレート、 2 -ェチルへ キシルステアレート、 イ ソプロピルイ ソステアレート、 ィ ソブチルイソステアレート、 1 -ェチルへキシルイソステ ァレート、 イソプロピルォレエー卜、 イソブチルォレエ一 ト、 2 -ェチルへキシルォレエ一トなどが挙げられるがも ちろんこれらに限定されるわけではない。 これらの化合物 のうち好ましくは、 イソプロピルイソラウレート、 イソプ 口ピルォレエート、 2 -ェチルへキシルイソステアレー卜、 および 2 -ェチルへキシル 2 -ェチルへキサノエートであ り、 最も好ましくはィソプロピルィソラウレートである。
[0188] 医療用樹脂組成物
[0189] 本発明の医療用樹脂組成物は、 いずれも上記したような カルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C〉 からなる群か ら選ばれた少なくとも 1 の溶血防止剤を各種の合成樹脂 組成物中に配合してなるもので る。
[0190] 上記したようにこれらのカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B〉 およびモノカルボン酸エステル化 合物 ( C ) は、 各種の合成樹脂と相溶性を-有し、 軟質ある いは硬質の種々の合成樹脂組成物中に均一に分散させるこ とが可 である。 このように医療用樹脂組成物中に配合さ れたカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 ェ一テル化合物 ( B ) および Zまたはモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) は、 合成樹脂組成物が赤血球含有溶液中に接触した際、 樹 脂組成物中より赤血球含有溶液へと溶出移行して、 赤血球 保護作用をもたらす。 従って、 本発明の医療用樹脂組成物 は医療用具、 特に血液などの体液と接触する血液バッグ、 採血管などのような医療用具の素材と して最適なものであ る。 本発明の医療用樹脂組成物は、 その用途に応じて軟質 あるいは硬質のものとすることができるが、 これらのうち 特に好ましいものと しては軟質塩化ビニル系樹脂組成物が 挙げられる。 すなわち、 上記のごときカルボン酸エステル 化合物 ( A;) 、 エーテル化合物 ( B ) および Zまたはモノ カルボン酸エステル化合物 ( C〉 を軟質塩化ビニル系樹脂 組成物中に配合すれば、 樹脂組成物中より溶出移行してく るこれらの化合物により溶血防止作用がもたらされるため に、 可塑剤と してジ - 2 -ェチルへキシルフタレ一ト以外 の他の可塑剤、 特により安全性の高いかつ低溶出性の可塑 剤を使用することができるためである。
[0191] 医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物
[0192] 本発明の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物は塩化ビニ ル系樹脂、 可塑剤ならびに上記したようなカルボン酸エス テル化合物 ( A〉 、 エーテル化合物 ( B〉 およびモノカル ボン酸エステル化合物 ( C〉 からなる群から選ばれた少な くとも 1種の溶血防止剤を含んでなることを特徴とするも のである。
[0193] 本発明に係る医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物におい て使用される塩化ビニル樹脂としては、 塩化ビニルの単独 重合体の他にポリ塩化ビニリデン、 塩化ビニルを 4 0重量 %以上、 好ましくは 6 5重量%以上、 より好ま'しくは 7 5 重量%以上含有する他の共重合し得る単量体との共重合体 等があり、 その平均重合度は 4 0 0〜3, 0 0 0、 好まし くは 6 0 0〜2, 7 0 0、 最も好ましくは 8 0 0〜 1, 7 0 0である。 塩化ビニルに対する共単量体と しては、 塩化 ビニリデン、 エチレン、 プロピレン、 酢酸ビニル、 臭化ビ ニル、 弗化ビニル、 スチレン、 ビニルトルエン、 ビニルビ リジン、 アクリル酸、 アルキル タリレート (例えばメチ ルアタリレート、 ェチルァクリレート、 イソァロビルァク リレート、 n - ブチルアタリレート、 2 -ェチルへキシル アタリレ一卜等) 、 メタクリル酸、 アルキルメタクリレー ' ト (例えば、 メチルメタタリレート、 ェチルメタクリレー 卜、 2 -ェチルへキシルメタクリレート等) 、 アタリロニ トリル、 メタクリロニトリル等がある。 また、 塩化ビニル 樹脂には、 スチレン -ァクリロ二'トリル共重合体、 スチレ ン -メタクリロニトリル共重合体を配合することができる。
[0194] また本発明の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物おいて 用いられる可塑剤としては、 安全性が高く、 さらに好まし くは低溶出性の のが望まれ、 例えば、 ジノルマルォクチ ルフタレート、 ジノルマルノニルフタレート、 ジノルマル ァシ /レフタレ一卜、 シノ /レマゾレゥンアシノレフタレ一卜、 シ ラウリルフタレ一卜等のジノルマルアルキルフタレート類、 卜リ 2 -ェチルへキシルトリメリテート、 トリノルマルォ クチルトリメリテート等のトリアルキルトリメリテー卜類、 テ卜ラ 2 -ェチルへキシルビロメリテート等のテトラアル キルピロメリテー卜類などが挙げられ、 特に好ましくはジ ノルマルデシルフタレ一卜および卜リオクチルトリメリテ ートである。 本発明の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物 において、 これらの可塑剤は可塑剤の種類によって異なる が通常 1 0〜4 5重量%、 好ましくは 1 5〜3 5重量%配 合される。 可塑剤量が 1 0重量%未満であると得られる組 成物は柔軟性に欠け、 一方 4 5重量%を越えるとプリ一ド 現象が生じる虞れがあるためである。
[0195] しかして、 本発明の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物 中には、 上記したごときカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化合 物 ( C〉 からなる群から選ばれた溶血防止剤が配合される。 なお溶血防止剤と して上記の化合物群から選ばれた 1種の 化合物を配合することもあるいは 2種以上の化合物を配合 することもできる。 このような溶血防止剤は、 本発明の医 療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物において 1〜3 ◦重量%、 より好ましくは: 3〜 1 5重量%配合される。 すなわち該溶 血防止剤の配合量が 1重量%未満であると赤血球の溶血を 抑制する作用が十分とならず、 一方 3 0重量%を越えると 軟質塩化ビニル系'樹脂組成物の物性を低下させる虞れがあ るからである。
[0196] さらに本発明の医療用塩化ビニル系樹脂組成物には必要 に応じて、 安定剤兼補助可塑剤としてのエポキシ化大豆油、 エポキシ化アマ二油等のエポキシ化植物油類、 安定剤と し 'てのカルシウム、 亜鉛等とステアリン酸、 ラウリン酸、 リ シノール酸、 ナフテン酸等との金属石鑌類、 その他、 滑剤、 酸化防止剤などが配合され得る。 安定剤兼補助可塑剤と し てのエポキシ化植物油の配合量は、 3〜1 0重量%、 より 好ましくはら〜 9重量%であり、 また安定剤としての金属 石鈹の配合量は 0 . 0 5〜3重量%、 より好ましくは 0 . 1〜1 . 5重量%である。
[0197] 本発明の医療用塩化ビニル系樹脂組成物の成形方法と し ては、 従来の塩化ビニル系樹脂組成物に関して用いられて いる方法、 例えばカレンダー成形、 押出し成形、 プラスチ ゾル成形等のいずれの方法によっても成形可能であり、 ま た接着法としても高周波融着、 熟融着、 超音波融着等が可 能で る。
[0198] 医療用軟會 脂組成物
[0199] 本発明の溶血防止剤は軟質塩化ビニル系樹脂組成物以外 の軟質樹脂組成物中にも同様に配合されることができ、 良 好な医療用軟質樹脂組成物を構成する。 . ·
[0200] すなわち、 本発明の医療用軟質樹脂組成物は、 可塑剤を 含まない軟質樹脂組成物中に、 上記したようなカルボン酸 エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B〉 およびモノ カルボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群から選ばれた 少なくとも 1種の溶血防止剤を配合したことを特徴とする ものである。 .
[0201] この医療用軟質樹脂組成物において使用される軟賀樹脂 は、 可塑剤 (なお本明細書中において 「可塑剤」 とは、 特 にことわらない限り狭義に外部可塑剤を指すものである。 〉 により外部可塑化を行なわなくとも充分な可塑性、 殊に柔 軟性を有する軟質樹脂であり、 これゆえこの医療用軟質樹 脂組成物中には可塑剤は含有されない。 従って、 本発明の 医療用軟質樹脂組成物においては、 可塑剤などの溶出によ る血液成分あるいは生体に対する悪影響という問題は本質 的に生じないものである。
[0202] このような軟質樹脂と しては、 例えば、 内部可塑化塩化 ビニル系樹脂、 ポリエチレン、 熱可塑性ポリエステル、 ポ リウレタン、 エチレン一酢酸ビニル共重合体、 およびポリ 塩化ビニルとポリウレタン、 エチレン系ポリマー (例えば エルバロイ 〉 、 もしくは力プロラク トン系ポリマ一等と のポリマーブレンドなどが挙げられるがもちろんこれらに 限定されるものではない。 内部可塑化塩化ビニル樹脂と し ては、 例えばウレタン—塩化ビニル共重合体、 酢酸ビニル 一塩化ビニル共重合体、 またはエチレン一酢酸ビニルー塩 化ビニル共重合体などがあり、 このような内部可塑化塩化 ビニル系樹脂において塩化ビニルモノマー成分と、 共重合 される可塑化作用のあるモノマー成分との重量比は 7 : 3 〜3 : 7、 より好ましくは 6 : 4〜4 : 6程度のものであ る。 ポリエチレンと しては低密度ポリエチレン、 好ましく はメル卜ィンデックス 0 . 1〜 5程度のものが好ましい。 また熟可塑性ポリエステルと しては、 冽えばポリエチレン テレフタレートフィルムなどがある。 ポリウレタンと して はポリエステル型ポリウレタンぉよびポリエーテル型ポリ ウレタンエラストマ一が含まれるが、 好ましくはポリエー テ'ル型セグメント化ポリウレタンである。 さらに、 ェチレ ン—酢酸ビニル共重合体としては、 エチレンモノマー成分 と酢酸ゼ ルモノマー成分との重量比は 9 5 : 5〜7 0 : 3 0、 より好.ましくは 9 0 : 1 0〜 8 0 : 2 0程度のもの である。
[0203] 本発明の医療用軟質樹脂組成物においては、 上記したよ うに軟質樹脂成分については特に限定はないが、 好ましい ものとしては、 ポリウレタンおよびエチレン一酢酸ビニル 共重合体が挙げられる。 ·
[0204] しかして、 本発明の医療用軟質樹脂組成物中には、 上記 したごときカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化 合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) か らなる群から選ばれた溶血防止剤が配合される。 なお溶血 防止剤として上記の化合物群から選ばれた 1種の化合物を 配合することもあるいは 2種以上の化合物を配合すること もできる。 このような溶血防止剤は、 本発明の医療用軟質 樹脂組成物において 5〜3 5重量%、 より好ましくは 1 0 〜2 5·重量%配合される。 すなわち該溶血防止剤の配合量 が 5重量%未満であると赤血球の溶血を抑制する作用が十 分とならず、 一方 3 5重量%を越えると軟質樹脂組成物の 物性を低下させる虞れがあるからである。 さらに本発明の医療用軟質樹脂組成物には必要に応じて、 各種安定剤、 滑剤、 酸化防止剤などの添加剤が配合され得 本発明の医療用軟質樹脂組成物の成形方法としては、 従 来の軟質樹脂組成物に関して用いられている各種の方法、 例えばカレンダー成形、 押出し成形、 ブロー成形、 プラス チゾル成形等のいずれの方法によっても成形可能であり、 また接着法と しても軟質樹脂の種類に応じて高周波融着、 熟融着、 超音波融着等が可能である。
[0205] 医療用硬質樹脂組成物
[0206] 本発明の医療用硬質樹脂組成物は、 硬質樹脂組成物中に 上記したようなカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテ ル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合したことを特徴とするものである。
[0207] 本発明に係る医療用硬質樹脂組成物において使用される 硬質樹脂としては、 生理的に安全なものでありかつ上記し たようなカルボン酸エステル化合物 ( A〉 、 エーテル化合 物 ( B ) および Zまたはモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) と適度な相溶性を有するものであれば特に限定され ず、 例えば、 硬質塩化ビニル系樹脂、 アクリル系樹脂、 ス チレン系樹脂、 ォレフィン系樹脂、 熱可塑性ポリエステル 系樹脂、 ポリ力一ボネートなどが挙げられる。 またこれら の硬質樹脂においては、 硬質樹脂の種類に係わらず、 その メルトフローインデックスが 0 . 5 g Z 1 0 m i n 、 特に 5 〜 1 2 g Z l O m i n 程度であるものが好ましい。 硬質塩化 ビニル系樹脂としては、 塩化ビニルの単独重合体の他に塩 化ビニルを 4 0重量%以上、 好ましくは 6 5重量%以上、 最も好ましくは 7 5重量%以上含有する他の共重合し得る、 例えば、 塩化ビニリデン、 エチレン、 プロピレン、 スチレ ン、 メチルメタクリレート、 アクリロニトリル等の単量体 との共重合体等がある。 ァクリル系樹脂としては、 例えば、 メチルメタクリレート、 メチルァクリレート、 ェチルメタ クリレート、 ェチルァクリレートなどのアルキル (メタ) アタリレー卜、 アクリロニトリル、 メタタリロニトリル等 の単独重合体および共重合体があり、 ポリスチレン系樹脂 としては、 ポリスチレン、 アクリロニトリル一スチレン共 . 重合体、 アタリロニトリル—ブダジェンースチレン共重合 体 ( A B S樹脂〉 等があり、 ォレフィン系樹脂と して.は、 中ないし高密度のポリエチレン、 ポリプロピレンまたはェ チレン—プロピレン共重合体などのようなエチレン、 ァロ ピレンおよびその他の —ォレフィンの組合せによる共重 合体等があり、 また熟可塑性ボリエステル系樹脂と しては、 ポリエチレンテレフタレート、 ポリブチレンテレフタレー ト等がある。 さらにポリカーボネー卜としては、 ビスフエ ノール A型ポリカーボネートの他、 各種の炭酸エステル型 構造を有するものが含まれる、。 なお、 本発明の医療用硬質 樹脂組成物において用いられる硬質樹脂としては、 上記に 洌示したものに限定されるものではないことはもちろんで あるが、 さらに硬質樹脂と しては各種の樹脂のポリマーブ レンドも含まれるものである。 - しかして、 本発明の医療用硬質組成物中には、 上記した ごときカルボン酸エステル化合物 (A ) 、 エーテル化合物 およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群か ら選ばれた溶血防止剤が配合される。 なお溶血防止剤と し て上記の化合物群から選ばれた 1種の化合物を配合するこ ともあるいは 2種以上の化合物を配合することもできる。 このような溶血防止剤は、 本発明の医療用硬質樹脂組成物 において 0 . 5〜5重量%、 より好ましくは 2〜3重量% 配合される。 すなわち溶血防止剤の配合量が 0 . 5重量% 未満であると赤血球の溶血を仰.制する作用が十分とならず、 一方 5重量%を越えると硬質樹脂組成物の物性を低下させ る虞れがあるからである。
[0208] さらに本発明の医療用硬質樹脂組成物には必要に応じて、 各種安定剤、 滑剤、 酸化防止剤などの添加剤が配合され得 る。
[0209] 本発明の医療用硬質樹脂組成物の成形方法としては、 従 来の硬質樹脂組成物に関して用いられている方法、 例えば 射出成形、 押出成形等のいずれの方法によっても成形可能 である。
[0210] 医療用具
[0211] 本発明の医療用具は、 前記した医療用軟質塩化ビニル系 樹脂組成物、 医療用軟質樹脂組成物あるいは医療用硬質樹 脂組成物により実質的に構成されるものである。
[0212] すなわち本発明の医療用具は、 塩化ビニル系樹脂、 可塑 剤ならびに上記したようなカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化 合物 ( C〉 からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血 防止剤を含んでなる軟質塩化ビニル系樹脂組成物により実 質的に構成されていることを特徴とするものであり、 優れ た安全性、 加工性、 柔軟性、 耐熱性等の諸物性を有するも のであって、 特に赤血球の溶血に対する抑制作用が優れた ものである。
[0213] また本発明の別の医療用具は、 可塑剤を含まない軟質樹 脂組成物中に、 上記したようなカルボン酸エステル化合物 ( 、 エーテル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エス テル化合物 ( C } からなる群から選ばれた少なくとも 1種 の溶血防止剤を配合してなる軟質樹脂組成物により実質的 に構成されていることを特徴とするものであり、 優れた安 全性、 加工性、 柔軟性、 耐熱性等の諸物性を有するもので あって、 特に赤血球の溶血に対する抑制作用が優れたもの である。
[0214] 徒って、 上記のごとき本発明の医療用軟質塩化ビニル系 樹脂組成物あるいは医療用軟質樹脂組成物により構成され る医療用具としては、 血液バッグ等の血液収納用容器、 力 テ一テル、 輸血セット、 血液回路などの血液ないし体液と 接触する医療用具が好適に含まれるが、 また前記医療用具 用包装容器、 錠剤等の薬剤用包装容器なども含まれるもの である。
[0215] つぎに図面を参照しながら、 血液バッグを例にと り、 本 発明による医療用具の一実施態様を説明する。 すなわち、 第 1図は血液バッグを示すものであり、 複数個のピールタ ブ付き排出口 1および連結用排出口 2を備えた上記軟質塩 化ビニル系樹脂組成物ないしは上記軟質樹脂組成物製の採 血バッグ ま、 その周緣部 4を高周波加熱あるいはその他 の加熟手段によりヒートシ一ルされており、 また該採血バ ッグ 3の内部空間 5に連通する上記軟質塩化ビニル系樹脂 組成物ないしは上記軟質樹脂組成物製の採血チューブらが 連結されている。 また、 前記採血チューブ 6の先端に設け られた 基 7には穽剌針 8が取付けられ、 この穿刺針 8に はキヤップ 9が取付けられている。 さらに前記採血バッグ の連結用棑出口 2には先端の連結針 1 6により連結され た連結チューブ 1 7が設けられ、 この連結チューブ 1 7に は分岐管 1 5を介して、 ピ一ルタブ付き排出口 1 0を備え 上記軟質塩化ビニル系樹脂組成物ないしは上記軟質樹脂組 成物製の同様に周縁部 1 1をヒートシールされた第 1の子 バッグ丄 Aの内部空間 1 2に連通する上記軟質塩化ビニル 系樹脂組成物ないしは上記軟質樹脂組成物製の連結チュー ブ 1 3が連通され、 またさらにこれらの連結チュ一ブ 1 7 および 1 3には、 分岐管 1 5を介して、 ピールタブ付き排 出口 1 8を備え上記軟質塩化ビニル系樹脂組成物ないしは 上記軟質樹脂組成物製の同様に周緣部 1 9をヒートシール された第 2の子バッグ ϋの内部空間 2 0に連通する上記 軟質塩化ビニル系樹脂組成物ないしは上記軟質樹脂組成物 製の連結チューブ 2 2が連通されている。
[0216] この三連式の血液バッグばクローズドシステムで採血さ れた血液を成分分離することが可能である。 すなわち、 ま ず献血者の静脈に穿刺された穽剌針 8より採血チューブ 6 を通り採血バッグ _内に所定量の血液が採血される。 採血 完了の後、 採血バッグ J_は遠心処理にかけられ血液は上層 の多血小板血漿と下層の血球層とに分離される。 次に採血 バッグ J_より上層の多血小板血槳を押し出し連結チユーブ 1 7および 1 3を通して第 1の子バッグ丄 に多血小板血 漿を移す。 多血小板血漿が入れられた状態で第 1の子バ'ツ グ! _ はさらに遠心処理にかけられて、 上層の濃縮血小板 と下層の乏血小板血漿とに分離され、 上層の濃縮血小板は 第 ·1·の子バッグ丄 より押し出されて連結チューブ 1 3お よび 2 2を ί直り第 2の子バッグ^^へと移されるものであ る。 このように採血された血液が遠心処理により成分分離 されて各血液バッグに保存されるというように、 血液成分 が長時間血液バッグおよびチューブに接触して 、 上記し たように各血液バッグおよびチューブを構成する本発明の 軟質塩化 ニル系樹脂組成物ないしは上記軟質樹脂組成物 は赤血球保護効果に優れまた血小板の凝集能を阻害するこ と もないので安全でかつ有効な成分輸血を可能とするもの である。
[0217] 以上は血液バッグを例にとつて説明したが、 その他の体 液保存容器、 カテーテル、 輸血セッ ト、 血液回路等の医療 用具、 ならびに前記医療用具用包装容器、 錠剤等の薬剤用 包装容器などについても同様に上記の軟質塩化ビニル系樹 脂組成物ないしは上記軟質樹脂組成物により好適に構成さ れるものである。
[0218] これらの医療用具は、 その使用前に滅菌処理されるが、 滅菌処理法としては、 エチレンォキサイ ド滅菌、 オートク レーブ滅菌などが用いられ、 好ましくはォ一トクレーブ滅 菌が用いられる。 オートクレープ滅菌においては、 医療用 具は通常約 1 2 1 Cで約 6 0分間処理されるが、 上述した ように本発明の医療用具はこのようなオート 'クレープ滅菌 処理条件に耐え得る十分な耐熱性を有するものである。
[0219] 本発明のさらに別の医療用具は、 硬質樹脂組成物中に、 上記したようなカルボン酸エステル化合物 ( A ) 、 エーテ ル化合物 ( B ) およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群から選ばれた少なく とも 1種の溶血防止剤を配 合してなる硬質樹脂組成物により実質的に構成されている ことを特徴とするものであり、 優れた加工性、 耐熱性等の 諸物性を有するものであって、 特に赤血球の溶血に対する 抑制作用が優れたものである。
[0220] 従って、 本発明の上記のごとき医療用硬質樹脂組成物に より構成される医療用具としては、 採血管などのように血 液、 赤血球濃厚液等の体液ないしは体液成分溶液と接触 ^す る特に長時間接触するものが好適に含まれ、 採血管の他に 例えば、 採血瓶、 試験管、 シャーレ、 ならびに人工肺、 人 ェ腎臓などのような各種人工臓器および熱交換器等のハゥ ジングなどが好ましい例と して挙げることができるがもち ろんこれらに限定されるものではない。
[0221] つぎに図面を参照しながら、 採血管を例にと り、 本発明 による医療用具の一実施態様を説明する。 すなわち、 第 2 図は、 一端が閉塞しか?他端が開口した本発明による医療 用硬質樹脂組成物により構成された管状部材 3 2と該管状 部材 3 2の開口端 3 3を密閉した穽剌可能なブチルゴム製 の栓部材 3 4とにより形成される内部空間 3 5を減圧状態 に保ってなる減圧採血管! _1を示すものである。 このよう な構成を有する減圧採血管 3 1は次のようにして使用され る。 すなわち、 第 3図に示ずように一端が閉塞しかつ他端 が開口し該閉塞端 4 0のねじ穴 3 6内に採血針 3 7を螺着 した本発明による医療用硬質樹脂組成物により構成された 採血管ホルダー 3 8内に減圧採血管 ^_丄を前記開口端 3 3 側から嶔揷する。 この採血針 3 7は、 血管剌逋部 3 7 a と 栓穽剌部 3 8 b とよりなり合成樹脂製のルアーアダプター 3 9で包装されている。 ついで、 採血針 3 7の血管剌通部 3 7 a を採血管ホルダー 3 8の閉塞端 4 0へ押圧掙入する と第 4図に示すように採血針 3 7の栓穿刺部 3 7 がルァ 一アダプター 3 9および栓部材 3 4を穿刺して採血管 _丄 - の内部空間 3 5に達するので、 血管と該内部空間 3 5とが 連通し、 該内部空間 3 5の負圧により血管内の血液は減圧 度に相当するだけ採血.管 丄の内部空間 3 5内に流入する。 ついで、 採血針 3 7の血管剌通部 3 7 を血管より外すこ とにより採血が終了し、 採血された血液は検査にかけられ るまで採血管! _1內に保存される。 しかしながら、 前記し たように採血管 3 1は本発明による医療用硬質樹脂組成物 により構成されており、 該組成物中より血液中へ溶出移行 してくる上記のごとき溶血防止剤の作用により赤血球の溶 血は仰制されるため、 保存期間が長時間にわたる場合にお いても、 臨床検査のための種々の測定に遊離ヘモグロビン が悪影響を及ぼすこともなく、 正確な検査値が得られるも のとなる。
[0222] 以上は採血管を例にとって説明したが、 その他の採血瓶、 試験管、 シャーレ、 ならびに人工肺、 人工腎臓などのよう な各種人工臓器および熱交換器等のハウジングなどについ ても同様に上記の硬質樹脂組成物により好適に構成される ものである。
[0223] 血液保存液
[0224] 本発明の血液保存液は、 上記したようなカルボン酸エス テル化合物 ( A〉 、 エーテル化合物 ( B〉 およびモノカル ボン酸エステル化合物 ( C ) からなる群から選ばれた溶血 防止剤を配合されていることを特徴とするものである。 な お溶血防止剤と して上記の化合物群から選ばれた 1種の化 合物を配合することもあるいは 2種以上の化合物を配合す ることもできる。
[0225] 上記したようなカルボン酸エステル化合物 (Α ) 、 エー テル化合物 ( Β〉 およびモノカルボン酸エステル化合物 ( C ) はいずれも、 血液成分に対して悪影響を与えない適 当な界面活性剤あるいは α—シクロデキス卜リンなどを用 いることによって水溶液中に分散させることが可能であり、 このような形態においても上記のごとき赤血球溶血防止作 用を有することから、 該化合物を血液保存液に配合すれば、 生体に対する'安全性に優れかつ赤血球に対する保護作甩に 優れたものとなるものである。 このため本発明の血液保存 液を全血ある は赤血球濃厚液等の赤血球含有液中に添加 することによって、 長期間大部分の赤血球が採血直後と同 じである状態を維持できるものであり、 保存血輸血におけ る問題を解消できるものとなる。
[0226] 上記のごときカルボン酸エステル化合物 ( Α〉 、 エーテ ル化合物 ( Β ) および /またはモノカルボン酸エステル化 合物 ( C ) はエーテル化合物を本発明の血液保存液中に均 一に分散させて配合するには、 血液成分に対して悪影響を 与えない界面活性剤、 例えばポリォキシエチレンソルビタ ンモノラウレート (Tweer20)、 ポリオキシエチレンソルビ タミンモノパルミテート ( Tween40 ) . ポリオキシエチレン ソルビタンモノステアレー卜 ( T een60 ) . ポリォキシェチ レンソルビタンモノォレエート ( Tween80)などのポリオキ シエチレンソルビタンモノエステル類 ( Tween シリーズな ど) _、 ポリオキシエチレンピリォキシプロピレンブロック コポリマー類 ( P l u radot HA-430 BASF社など) 、 ソルビタ ンモノァシルラウレート ( Span20) 、 ソルビタンモノァシ ルパルミテ一ト ( Spar O) 、 ソルビタンモノァシルステア レート ( Spar)60) 、 ソルビタンモノァシルォレエ一卜 ( Sp an80) などのソルビタンモノァシルエステル類 (Spanシリ ーズなど〉 等あるいは硬化ひまし油などを用いてェマルジ ョンの形態とする、 またはな—シクロデキストリンなどを 用いて包接化合物の形態とすることなどにより好適に行な われ得る。 もちろんこれらの界面活性剤あるいは"—シク ロデキス トリンなどの添加量は生理的安全性の面から最小 濃度とされることが望ましい。 驚くべきことに上記のごと きエーテル化合物はこのような形態においても赤血球保護 作用を有するものである。
[0227] 本発明の血液保存液において上記したようなカルボン酸 エステル化合物 ( A ) 、 エーテル化合物 ( B〉 およびモノ カルボン酸エステル化合物 ( C〉 からなる群から選ばれた 溶血防止剤は、 その種類によっても異なるが、 この血液保 存液が添加される保存血液中において最終濃度で 1 ◦ ◦ M〜4 mM、 より好ましくは 4 0 0 M〜 4 mMとなるよ うに配合されることがより高い赤血球保護作用をもたらす 上から望まれる。 本発明の血液保存液中に含まれるその他の成分としては、 例えば採血された全血に添加される抗凝固保存液、 あるい はアディ ッティブ システムにおいて赤血球濃厚液に添加 される血球保存液等として従来公知の血液保存液中に含ま れるものと同様の成分、 冽えば、 クェン酸ナトリウム、 ク ェン酸、 ブドウ糖、 リン酸一ナトリウム、 アデニン、 塩化 ナトリウム、 、 マンニトール、 マルト一ス、 ソルビトール、 マルチトール、 ショ糖、 乳糖などの成分が含まれ得る。 具 体的には、 本発明の血液保存液は、 ACD液 (Acid citra t& dextrose anticoagulant solution) 、 C PD液 ( C i t r are phosphate dextrose anticoagulant solution ) 、 C PDA— 1液 ( Ci trate phosphate dextrosed.25 x CPD) plus 0.25mM adenine) 、 C P D A— 2液.( Ci trat& phos phate dextrosed.75 x CPD) plus 0.50mM adeni ne) など の抗凝固保存液、 あるいは SAG液 ( Sal ine-adenine-glu cose sof ut i on ) もしくはマンニ ί ^一ル、 マ/レ ί—ス、 マ ルチトール、 ソルビトール、 ショ糖または乳糖を添加して なる SAG液 (特開昭 56 - 1394 1 9号〉 などの血球 保存液等を基本液として、 これに上記のごときカルボン酸 エステル化合物 ( A〉 、 エーテル化合物 ( B ) および Zま たはモノカルボン酸エステル化合物を配合したものとして 調製されることが望ましい。 しかしながら本発明の血液保 存液はもちろんこれらの組成に何ら限定されるものではな く、 上記カルボン酸エステル化合物 (A〉 、 エーテル化合 物 ( β ) および ζまたはモノカルボン酸エステル化合物 ( c ) が配合されかつ生理的に安全な組成のものであれば いかなるものであってもよい。
[0228] なお本発明の血液保存液の使用形態と しては、 血液に直 接添加する方法の他に、 あらかじめ血液バッグ等の医療用 具中に収納しておいて、 採血時に血液に混合するようにし てもよい。
[0229] 実施例
[0230] 次に、 本発明の理解をより一層容易なものとするために にいくつかの実施例を挙げるが、 これらの実施例はあくま で本発明を説明するための目的において示されるものであ り、 本発明の範囲を何ら制限するものでは い。
[0231] 実施例 1
[0232] ィソプロピルイゾトリデシルマレエー卜を 2000 g Zmlのポリオキシエチレンモノォレエー卜 (Tween80 、 和 光純薬 (株) 製、 特級) Z生理食塩水混合液中に 4m Mの 濃度となるように分散させた。 このェマルジヨン 0. 2 ml をへマトクリッ ト値約 70%に調整したヒト赤血球濃厚液 (以下 CRCと称する。 ) へ第 1表に示す最終濃度となる ように添加し栓付きポリプロピレン製チューブ中で 4 Cに て 4週間静置保存した。 その後血漿へモグロビン濃度を T M B法 (クリ二カル ケミストリー 749〜(1977) [CI in. D ein. 23 749〜(1977)])で測定した。 結果を第 1表に 示す。
[0233] 実施洌 2,
[0234] ィソプロピルイ-ゾトリデシルマレエートに代えそィソプ 口ピルデシルマレエートを用いる以外は実施例 1と同様に してェマルジヨンを調製し、 CRC中に添加し、 静置保存 後の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。 結果を第 1表に示 す。
[0235] 比較例 1〜2·
[0236] ィソァロピルイソトリデシルマレエートに代えて、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレート (比較例 1〉 または本発明 の範囲外のカルボン酸エステル化合物であるジィソプロピ ルマレエート (比較例 2 ) を用いる以外は実施例 1と同様 にしてェマルジヨンを調製し、 CRC中に添加し、 静置保 'ら 1
[0237] 存後の血槳へモグ口ビン濃度を測定した。 結果を第 1表に 示す。
[0238] 比較例 3
[0239] 20 O O jLi sZ mlのポリオキシエチレンモノォレエート
[0240] ( TweenSO 、 和光純薬 (株〉 製、 特級) /生理食塩水混合 液のみを C RC中に添加し静置保存後の血漿ヘモグロビン 濃度を測定した。 結果を第 1表に示す。 . なお実施例 1〜 2および比較例 1〜 3は全く同一の C R
[0241] Cに対して行なわれたものである。
[0242] £_1表
[0243] 血漿中の 試料終濃度 へモグロビン 試 料 {mMl 濃度(mg/ml) 実施例 1 イソプ Dピル ノトリデシルマレ I-卜 4.0 33
[0244] 0.4 35 実施例 2 ^プ Dピルデシルマレ 《ト 4.0 43
[0245] 0.4 41 比較例 1 ジ -2-工チルへキシルフタレ-卜 0.5 比較例 2 ジイソプ Πピルマレエ-ト 4.0 138
[0246] 4
[0247] 1·
[0248] 0.4 Ί24 比較例 3 123 実施例 3
[0249] ィソプロピルィソトリデシルマレエー卜をへマトクリッ ト値約 70 %に調整した C R Cへ第2表に示す最終濃度と なるように添加し、 軽く攪拌した後、 栓付きポリプロピレ ン製チューブ中で 4 Cにて 1週間毎に輊く攪拌を行ないな がら 4週間静置保存した。 その後実施例 1と同様にして血 漿へモグ口ビン濃度を測定した。 結果を第 2表に示す。 実施例 4
[0250] ィソプロピルィソトリデシルマレエートに代えてィ ソプ 口ピルデシルマレエートを用いる以外は実施例 3と同様に して C R C中に添加し、 静置保存後の血漿ヘモグロビン濃 度を測定した。 結果を第 2表に示す。
[0251] 比較例 4〜 5
[0252] ィソプロピルィソトリデシルマレエートに代えて、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレ一ト (比較例 1 ) または本発明 の範囲外のカルボン酸エステル化合物であるジイソプロピ ルマレエート (比較例 2 ) を用いる以外は実施例 3と同様 にして C R C中に添加し、 静置保存後の血漿ヘモグロビン 濃度を測定した。 結果を'第 2表に示す。
[0253] 比較例 6 *
[0254] C R Cを栓付きポリプロピレン ュ一ブ中に入れ、 実施 例 3と同様にして静置保存し、 保存後の血槳ヘモグロビン 濃度を測定した。 結果を第 2表に示す。
[0255] なお実施例 3〜4および比較例 4〜 6は全く同一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0256] 第 2表
[0257] 血漿中の 試料終濃度 へモグロビン 試 1 {m ) 濃度(fflg/mU 実施例 3 イソプ Πピルイソトリデシルマ -ト .0 95
[0258] 0.4 90 実施例 4 ^プ Πピルデシル 7レエ-卜 4.0 99
[0259] 0.4 95 比較例 4 ジ- 2-ェチルへキシルフタレ -ト 比鞍例 5 ジイソプ Qピルマレエ-ト
[0260] 比較例 6 135 実施例 5
[0261] グリセリン一 1—プチル一 3—ィソステアリルェ一テル を 2 ◦ 0 0 g 1のポリォキシエチレンモノォレエート ( TweenSO 、 和光純薬 (株) 製、 特級) Z生理食塩水'混合 液中に 4m Mの濃度となるように分散させた。 このエマル ジョン 0 . 2 tdをへマトクリッ ト値約 7 0 %に調整した C R Cへ第 3表に示す最終濃度となるように添加し栓付きボ リプロピレン製チューブ中で 4 にて 4週間静置保存した。 その後実施例 1 と同様にして血漿ヘモグロビン濃度を測定 した。 結果を第 3表に示す。
[0262] 実施例ら
[0263] グリセリン— 1 —ブチルー 3 —イソステアリルエーテル に代えてグリセリン— 1 , 3 —ジォクチルエーテルを用い る以外は実施例 5と同様にしてェマルジョンを調製し、 C R C中に添加し、 静置保存後の血漿ヘモグロビン濃度を測 定した。 結果を第 3表に示す。
[0264] 比較例 7〜8
[0265] グリセリン— 1 —ブチル一 3 —イソステアリルエーテル に代えて、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレート (比較例 7 〉 または本発明の範囲外のエーテル化合物であるダリセリン モノォクチルェ一テル (比較例 8〉 を用いる以外は実施例 5と同様にしてェマルジョンを調製し、 C R C中に添加し、 静置保存後の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。 結果を第 3表に示す。
[0266] 比較例 9
[0267] 2 〇 0 0 j mlのホ。リオキシエチレンモノォレエート
[0268] ( Tween80 、 和光純薬 (株) 製、 特級〉 Z生理食塩水混合 . 液のみを c R C中に添加し静置保存後の血漿へモグロビン 濃度を測定した。 結果を第 3表に示す。
[0269] なお実施例 5〜らおよび比較例 7〜9は全く同一の C R Cに対して行なわれたものである。 第 3表
[0270] 血漿中の 試料終濃度 へモグロビン 試 料 _ M1 濃度(mg/mU 実施例 5 グリセリン十ブチル -3- 4.0 93
[0271] イソステ ル I-テル 0.4 56 実施例 6 グリセリン- 1, 3-ジォクチル .0 100 0
[0272] ェ-テル 0, 78 比較例 7 ジ -2-1チルへキシルフタレ-ト 0.5 62 比較例 8 グリセ!!ンモノォクチル テル 4.0 20000
[0273] , 0.4 251 比鞍例 9 150 実施例 7
[0274] グリセリン— 1—ブチル一 3—イ ソステァリルェ一テル をへマトクリ ッ ト値約 70 %に調整した C RCへ第 4表に 示す最終濃度となるように添加し、 軽く攪拌した後、 · 栓付 きポリプロピレン製チユーブ中で 4。Cにて 1週間毎に軽ぐ 攪拌を行ないながら 4週間静置保存した。 その後実施例 1 と同様にして血漿ヘモグロビン濃度を測定した。 結果を第 4表に示す。
[0275] 実施例 8
[0276] グリセリン一 1—プチルー 3 —ィ ソステアリルェ一テル に代えてグリセリンー 1 , 3—ジォクチルエーテルを用い る以外は実施例 7と同様にして C R C中に添加し、 静置保 存後の血漿ヘモグロビン濃度を測定した。 結果を第 4表に 示す。
[0277] 比較例 1 0〜 1 1
[0278] グリセリン一 1 一プチルー 3 —ィ ソステアリルエーテル に代えて、 ジ - 2 -ェチルへキシルフタレート (比較例 1 〇 ) または本発明の範囲外のエーテル化合物であるダリセ リンモノォクチルエーテル (比較例 1 1 ) を用いる以外は 実施例 7と同様にして. C R C中に添加し、 静置保存後の血 - 漿ヘモグロビン.濃度を測定した。 結果を第 4表に示す。
[0279] 比較例 1 2
[0280] C R Cを栓付きポリプロピレン製チューブ中に入れ、 実施 例 7と同様にして静置保存し、 保存後の血漿ヘモグロビン 濃度を測定した。 結果を第 4表に示す。
[0281] なお実施例?〜 8および比較例 1 0〜 1 2は全く同一の C R Cに対して行なわれたものである。 ' 第 4表
[0282] 血槳中の 試料終濃度 へモグロビン
[0283] Μ iL _ I 濃度(mg/mU 実施例 Ί グリセリン十ブチル十 4.0 124
[0284] イソステア!!ルェーテル 0.4 103 実施例 8 グリセリン- 1, 3-ジォクチル 4-.0 18000
[0285] エーテル 0.4 110 比較例 10 ジ -2-ェチルへキシルフタレ-卜 比較例 11. グ Uセ!;ンモノォクチル -テル - 比較例 12 138 実施例 9
[0286] ィソプロピルィソラウレートを 20 0 0 JUL gZmlのポリ ォキシエチレンモノォレエート (Tween80 、 和光純 (株〉 製、 特級) Z生理食塩水混合液中に 4 m Mの濃度となるよ ゔに分散させた。 このェマルジヨン 0. 2 mlをへマトクリ ッ卜値約 70 %に調整した C RCへ第 5表に示す最終濃度 となるように添加し栓付きポリプロピレン製チューブ中で 4。Cにて 4週間静置保存した。 その後実施例 1 と同様にし て血漿ヘモグロビン濃度を測定した。 結果を第 5表に示す。 実施例 1 0
[0287] イ ソプロピルイ ソラウレ一トに代えて 2—ェチルへキシ ルイ ソステアレートを用いる以外は実施例 9と同様にして ェマルジョンを調製し、 C R C中に添加し、 静置保存後の 血漿へモグロビン濃度を測定した。 結果を第 5表に示す。 比較例 1 3〜 1 4
[0288] イ ソプロピルイ ソラウレートに代えて、 ジ - 2 -ェチル へキシルフタレ一ト (比較例 1 3 ) または本発明の範囲外 のモノカルボン酸エステル化合物であるェチル一 2—ェチ ルへキサノエート (比較例 1 4〉 を用いる以外は実施例 9 と同様にしてェマルジョンを調製し、 C R C中に添加し、 静置保存後の血漿へモグロビ'ン濃度を測定した。 結果を第 5表に示す。
[0289] 比較例 1 5
[0290] 2〇 0 0 M g Z mlのポリオキシエチレンモノォレエート ( TweenSO 、 和光純薬 (株) 製、 特級) /生理食塩水混合 液のみを C R C中に添加し静置保存後の血漿ヘモグロビン 濃度を測定した。 結果を第 5表に示す。
[0291] なお実施例 9〜 1 ◦および比較例 1 3〜 1 5は全く同一 の C R Cに対して行なわれたものである。 第 5表
[0292] 血漿中の 試料終濃度 ヘモグロビン 試 羞 _ ) 濃度 {mg/ml) 実施例 9 イソプ Πピル /ラヴレ-ト 4.0 105
[0293] 0.4 37 実施例 10 2 - チルへキシルイソステアレ-ト 4.0 40
[0294] 0.4 91 比較洌13 ジ -2-1チルへキシルフタレ-ト 0.5 比較例 Iチル -2- チルへキサノ I-ト 4.0
[0295] .A ^ ί
[0296] 5 比較例 15 87 実施例 1 1
[0297] ィソプロピルイソラウレ""トをへマ卜クリ ッ 卜値約 70 %に調整した C RCへ第 4表に示す最終濃度となるように 添加し、 軽く攪拌'した後、 栓付きポリプロピレン製チュー ブ中で 4 Cにて 1週間毎に輊く撹拌を行ないながら 4週間 静 S保存した。 その後実施例 1と同様にして血漿へモグロ ビン濃度を測定した。 結果を第 6表に示す。 実施例 1 2
[0298] イソプロピルイソラウレ一トに代えて 2—ェチルへキシ ルイソステアレートを用いる以外は実施例 1 1 と同様にし て C RC中に添加し、 静置保存後の血漿ヘモグロビン濃度 を測定した。 結果を第 6表に示す。
[0299] 比較例 1 6〜 1 7
[0300] イソプロピルイソラウレートに代えて、 ジ - 2 -ェチル へキシルフタレ一ト (比較例 1 6 ) または本発明の範囲外 のモノカルボン酸エステル化合物であるェチル— 2—ェチ ルへキサノエート (比較例 1 7 ) を用いる以外は実施例 1 1 と同様にして C RC中に添加し、 静置保存後の血漿へモ グロビン濃度を測定した。 結果を第 6表に示す。
[0301] 比較例 1 8
[0302] C RCを栓付きポリプロピレン製チューブ中に入れ、 実施 例 1 1 と同様にして静置保存し、 保存後の血漿へモグロビ ン濃度を測定した。 結果を第 6表に示す。
[0303] なお実施例 1 1〜 1 2および比較例 1 5〜 1 8は全く同 一の C RCに対して行なわれたものである。
[0304] 第 6表
[0305] 血漿中の 試料終濃度 へモグロビニ 試 料 ( ) 濃度(mg/ml) 実施洌 11 ^プ Dピル ^ラウレ-ト 4.0 110
[0306] 0.4 93 実施例 12 2-1チ キシルイソステアレ-ト .0 95
[0307] 0.4 100 比較例 16 ジ -2-ェチルへキシルフタレ-ト 0.5 87 比較例 17 Iチル -2- チ キサノ -ト 4.0 202
[0308] 0.4 124 比較例 18 120 第 1〜6表に示す結果から明らかなように本発明の溶血 防止剤 (実施例 1〜12〉 は、 溶血防止作用を有する公知 の化合物であるジ一 2—ェチルへキシルフタレ一卜 (比較 例 1, 4 , 7 , 1 0, 13 , 16〉 と同等の溶血防止作用 を有し、 他方本発明の範囲外のカルボン酸エステル化合物 (比鞍例 2, 5 ) 、 エーテル化合物 (比較例 8, 1 1〉 お よびモノカルボン酸エステル化合物 (比較例 14 , 17 ) はほとんど溶血防止作用がないかまたは逆に溶血を引起こ している。
[0309] 実施例 1 3〜 1 5および比較例 19〜20
[0310] イ ソプロピルイ ソ トリデシルマレエートの 40 mMメタ ノール溶液 (実施例 13 ) 、 グリセリン— 1—プチルー 3 —ィ ソステアリルエーテルの 40 mMメタノール溶液 (実 施例 14〉 、 イ ソプロピルイ ソラウレートの 40mMメタ ノール溶液 (実施例 1 5 ) 、 ジ— 2—ェチルへキシルフタ レートの 4 O mMメタノール溶液 (比較例 1 9 ) または何 も添加していないメタノール (比較例 20 ) を、 ヒ ト多血 小板血漿 (血小板数約 30万/關 3 ) に 1/ 100量加え、 室温で 2時間放置後ァグリコーダー (京都第一科学㈱製〉 を用いて血小板凝集能を測定した。
[0311] なお、 多血小板血漿溶液のみ (ブランク) の光の最大透 過率に対する各試料添加多血小板血漿溶液の光透過率の百 分率を凝集率として表した。 また凝集惹起物質には 5 M AD P (アデノシン二リン酸) と 5 g _/mlコラーゲン を用いた。 得られた結果を第 7表に示す。
[0312] 第 7表
[0313] 血小板凝集率 (%)
[0314] 凝集惹起物質
[0315] 料 H iiiiilii 実施例 13 ィ、 /プ13ピルイ、ん チシルマレ X-ト 94.3 94.5 実施例 14 グリセ ブチル- 101.0 103.1
[0316] 3-ィゾステアリル エーテル
[0317] 実施例 15 イソブ nピルイ、/ラウレ-ト 99.3 101.6 比鲛例 19 ジ -2-ェチルへキシルフタレ-ト 92.1 89.6 比較例 20 メタノールのみ 100 97.9 ブランク 100 100 第 7表から明らかなように、 ジ一 2—ェチルへキシルフ タレ一卜 (比較例 19 ) には血小板の凝集能回復に対する 抑制作用が見られる。 これはジ一 2—ェチルへキシルフタ レートが体内に入った時に血小板機能を阻害する可能性が あることを示唆するものであり、 溶血防止剤として血液な どに配合することが適当でないことを示すものである。 こ れに対し本発明の溶血防止剤 (実施例 13〜15 ) にはこ のような抑制作用は認められず、 より安全性の高い物質で あるといえることから、 本発明に係わる溶血防止剤が血小 板に与える影響も少ないことがわかる。
[0318] 実施例 1 6〜 : L 8
[0319] 第 8表に示すような組成を有する軟質塩化ビニル樹脂組 成物を 1 5 0 Cで 5分間ロール混練した後、 押出機を用い て〇 . 4麵厚のシートに成形した。 得られたシートを 2枚 重ね合せて所定部を高周波シールすることにより 20 ml容 のミ二血液バッグを作製した。 該バッグにへマトクリッ ト 値約 70 %に調整したヒト C P D加 C RC約 20 mlを分注 し、 4 Cで 4週間静置保存した。 その後、 血漿へモグロビ ン濃度を実施例 1 と同様にして測定した。 また C RC中へ の溶出物の濃度を静置保存後の C RCを 0. 5 ml取出しこ れにィソプロピルアルコール 5 mlおよびジェチルエーテル 5 mlを加え撹拌後、 1 5 ◦ 0 X gで 1 0分間遠心処理し、 上澄を蒸発乾固させ 1 mlのァセトニトリルに溶解させた後 これを高速液休クロマトグラフで分析することにより測定 した。 結果を第 9表に示す。
[0320] 比較例 2 1〜23
[0321] 第 8表に示すような組成を有する軟質塩化ビニル樹脂組 成物を用いて実施例 1 6〜 1 8と同様なミニ血液バッグを 作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化および溶出物濃度を 調べた。 結果を第 9表に示す。
[0322] なお実施例 1 6〜 1 8および比較例 2 1〜23は全く同 一の C RCに対して行なわれたものである。 第 8表 組 成 ( 重 量 部 〉
[0323] 鍾例 截讓 比棚 21 比赚 2 颜列 23 ボリ塩化ビニル (P=l 300) 00 100 100 100 00 00 ジ一 2—ェチルへキシルフタレ一卜 50
[0324] (DOP)
[0325] ジノルマルデシルフタレ一ト 30 30 30 30 50
[0326] (Dn DP) '
[0327] ィソプロピルデシルマレエ一ト 20
[0328] ィソプロピルテトラデシルマレエ一ト 20
[0329] ィソフ。口ピルデシルイタコネ一卜 20
[0330] ジ一 2—エチルへキシルマレエート 20
[0331] エポキシィ t±豆油 10 10 0 10 10 0
[0332] C a/Z n系安細 0 0, 1 0. 0. 1 0 0.
[0333] 第 9表
[0334] 実施例 16 実施例 17 »fe例 18 J:議 23
[0335] ς¾ς中の綱匆
[0336] DOP 180
[0337] Dn DP 3. 3. 3 3. 2 3. 5 5. 5 イソプロピルデシル 05
[0338] マレエー卜
[0339] イソフ°口ピルテ卜ラ 110
[0340] テシルマレエ一ト
[0341] イソ ロピルデシル 15
[0342] イタコ不一卜
[0343] ジー 2—ェチルへキシル 108
[0344] マレエ一ト
[0345] 第 9表に示す結果から明らかなように、 本発明に係る軟 質塩化ビニル樹脂組成物を用いた場合 (実施例 16〜18 ) においては、 可塑剤として Dn D Pを用い血液中にほとん ど何も溶出しない場合 (比較例 23 ) と比較して溶血が低 く抑えられており、 可塑剤と しで DOPを用いた場合 (比 較例 22〉 と比較的近い値を示した。
[0346] 実施例 1 9〜 2 1および比較冽 24〜 26
[0347] 実施例 16〜18で用いた化合物の血小板に対する影響 を調べるために、 以下の手順で血小板の機能回復実験を行 なった。
[0348] まず、 メタノールにィソプロピルデシルマレエート 20 000 ppm を溶解した溶液 (実施例 19 ) 、 メタノールに ィソプロピルテトラデシルマレエート 2000 Oppm を溶 解した溶液 (実施例 20 ) 、 メタノールにイソプロビルデ シ'ルイタコネ一卜 20000 ppm を溶解した溶液 実施-例 2 1 ) 、 メタノールにジ一 2—ェチルへキシルマレエート 20000 ppm を溶解した溶液 (比較例 24 ) 、 メタノー ルにジ一 2—ェチルへキシルフタレ一ト 2000 Q pp を 溶解した溶液 (比較例 25 ) 、 メタノールにジノルマルデ シルフタレート 200ひ O ppm を溶解した溶液 (比較例 2 6 ) 、 および何も添加していないメタノール (ブランク) を用意した。 これらの溶液をそれぞれヒト乏血小板血漿に 1/100 量となるように添加し、 この乏血小板血漿 2 mlをヒ 卜多血小板血漿 1 mlに加えさらにタイロード [ Tyrode]液 ( 1 M M P GE J 4 X 1 0一3単位 /ml、 アビラーゼ、 3. 5 m/m B S Aを含む〉 を添加した後 3 7 Cで 9 ◦分 間インキュベートした。 この後、 血小板を洗浄し (レグラ ンドら, ョ一口ビアン ジャーナル ォブ バイオケミス トリー 142, 465 ( 1984) [Leorand et al., Eur. J. Bi ochem. 142, 465 ( 1984) ] ) 、 アビラーゼ 2 gタンパ ク質 Zml添加タイロード [ rode] ZB S A液 ( 0. 2 m M C a C 3 2 , 1 mM M g C ΰ 2 , 5 m M HEPES , 3. 5mg"Znil B S Aを含むタイロード液, p H 7. 3 5 ) に再浮遊し、 0. 2 Zmlフイブリノ一ゲン存在下 5 0 M AD Pおよび 1 0 gZniiコラーゲンに対する最大凝 集率をァグリコーダー (京都第一科学㈱製) を用いて測定 した。 結果を第 1 0表に示す。
[0349] 最 大 凝 集 率 (%〉 添 力 Π 物 ADP50 iM 截賺 イソプロピルデシル 49. 3 71. 6 マレレエ一ト
[0350] 難例 20 イソ、プロピルテ卜ラ 40. 2 70. 1 チノノレマレ: 1 "卜
[0351] 車倫例 21 ィ フ。 ϋピゾレデシノレ ' 39. 5
[0352] ィタコ 、一卜
[0353] 比講 4 ジー 2—ェチレへキシスレ 30. 5 60. 1 マレエー卜
[0354] 比賺 5 ジ _2-ェチルエキシル 21. 2 57, 9
[0355] フタレ一卜
[0356] 比較冽 2δ ジノルマルデシルフタレ一卜 39. 0 70. 5 ブランク 41. 6 72. 4
[0357] 第 1 0表に示す結果は、 第 7表に示す結果と同様に本発 明に係わる溶血防止剤 (実施例 1 9〜2 1 ) には血小板の 凝集能回復に対する仰制作用は見られないことを示すもの であった。
[0358] 実施例 22
[0359] 第 1 1表に示すような組成を有する軟質塩化ビニル樹脂 組成物を 1 5 5。Cで 5分間口一ル混練した後、 プレス成形 機を用いて◦ . 4誦厚のシートに成形した。 得られたシー トを 2枚重ね合せて所定部を高周波シールすることにより 2〇 ml容のミ二血液バッグを作製した。 該バッグにへマト クリ ッ ト値約 7 0 %に調整したヒト C P D加 C RC約 20 mlを分注し、 4 で 4週間静置保存した。 その後、 実施例 1 6〜 1 8と同様にして血漿ヘモグロビン濃度の変化およ び C RC中への溶出物の濃度を測定した。 結果を第 1 2表 に示す。
[0360] 比較例 27〜29
[0361] 第 1 1表に示すような組成を有する軟質塩化ビニル樹脂 組成物を用いて実施例 22と同様なミニ血液バッグを作製 し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化および溶出物濃度を調べ た。 結果を第 1 2表に示す。
[0362] なお実施例 22および比較例 27〜29は全く同一の C RCに対して行なわれたものである。 第 1 1表
[0363] 組 — 成
[0364] 比翻 27 比棚 28
[0365] リ塩 、 .100 00 00 100 ジ- 2-ェチルへキシル 50
[0366] フタレート (DOP)
[0367] ジノルマルデシル 、 30 50 30
[0368] フタレ一卜 (Dn DP)
[0369] ク"リセリン- 1-フ"チノレ- 20
[0370] 3-イソステアリルェテル
[0371] t グリセリン- 1 -メチル- 20
[0372] 3-ォクチルェ テル
[0373] エポキシ 油 10 0 10 10
[0374] 系安 ij 0 0. 0. 0. 1
[0375] 第 1 2表
[0376] ¾*W2 比醫 7 比賺 β
[0377] 中の 出物
[0378] DOP 175
[0379] Dn DP 3. 5 4. 2 3. 6 グ Uセリン- 1 -プチル- 3 120
[0380] -イソステアリルエーテル
[0381] グリセリン- 1-メチル- 3 39 -ォクチルエーテル
[0382] 第 1 2表に示す結果から明らかなように、 本発明に係る '軟質塩化ビニル樹脂組成物を用いた場合 (実施例 2 2〉 に おいては、 可塑剤と して D n D Pを用い血液中にほとんど 何も溶出しない場合 (比較例 2 8 ) と比較して溶出が低く 抑えられており、 可塑剤として D O Pを用いた場合 (比較 例 2 7〉 と比較的近い値を示した。 これに対し、 本発明の 軟質塩化ビニル樹脂組成物に配合されるエーテル化合物と は炭化水素鎖の鎮長の異なるグリセリン - 1 - 3 -ォクチ ルエーテルを配合した軟質塩化ビニル樹脂組成物を用いた 場合 (比較例 2 9 ) においては、 逆に溶血の度合が増加し た。
[0383] 実施例 2 3 〜 .2 5
[0384] ' 第 1 3表に示すような組成を直する軟質塩化ビニ 樹脂 組 物 1 5 0 °Cで 5分間ロール混練した後、 プレス成形 機を用いて 0 . 4 丽厚のシートに成形した 得られたシー トを 2枚重ね合せて所定部を高周波シールすることにより 2 〇 ml容のミ二血液バッグを作製した。 該バッグにへマト クリ ツ ト値約 7 0 %に調整したヒト C P D加 C R C約 2 0 mlを分注し、 4でで 4週間静置保存した。 その後、 実施例 1 ら〜.1 8と同様にして血漿ヘモグロビン濃度の変化およ び C R C中への溶出物の濃度を測定した。 結果を第 1 4表 に示す。
[0385] 比較例 3 0 〜 3 2
[0386] 第 1 3表に示すような組成を有する軟質塩化ビニル樹脂 組成物を用いて実施例 2 3と同様なミニ血液バッグを作製 し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化および溶出物濃度を調べ た。 結果を第 1 4表に示す。 _ なお実施例 2 3〜2 5および比較例 3 0〜3 2は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0387] 第 1 4表に示す結果から明らかなように、 本発明に係る 軟質塩化ビニル樹脂組成物を用いた場合 (実施例 2 3〜2 5 ) においては、 可塑剤と して D ri D Pを用い血液中にほ とんど何も溶出しない場合 (比較例 3 1 ) と比較して溶出 が低く仰えられており、 可塑剤と して D O Pを用いた場合 (比較例 3 0〉 と比較的近い値を示した。
[0388] 成 (一 ¾l
[0389] 鐘列 23 難例 24 難例 25 比謹 Q J:國 31 比娜 2 ポリ ¾g化ビニル 100 100 100 100 100 (平: ¾合度 P=1300)
[0390] ジ 2-ェチ へキシ/、レ 一 50
[0391] フタレート (DOP)
[0392] ジカレマルデシルフタレート 30 30 30 50 30 (DH DP)
[0393] イソプロピルイソラウレート 20
[0394] 2-エチルへキシルイソ ― 20
[0395] ステアレー卜
[0396] 2 -ェチルへキシル 2 -ェチ ― 20
[0397] ルへキサノエ一ト
[0398] ェチル - 2 -ェチルへキ 一 20 サノエ一ト
[0399] エポキシィ 豆油 10 10 10 10 10 10 C a/Z n系安 IJ 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1
[0400] o
[0401] 第 1 4表
[0402] 難例 23 麵例 24 麵例 25 J:圖 30 J:國 32
[0403] «ぺモ^ロビ^ I
[0404] 6b 69 65 48 95 145
[0405] CRC中 溶
[0406] DOP 一 210
[0407] Dn DP 3.7 3.3 3.5 4.0 3.2 イソプ Dピルイソラウレ一ト 111
[0408] 2-ェチルへキシルイソ 一 125
[0409] ステアレ一卜
[0410] 2-ェチルへキシル- 2- ― 120
[0411] ェチルへキサェ一卜
[0412] ェチル - 2 -ェチルへキサ - 124 ノエ一卜
[0413] 実施例 26〜 27および比較洌 33
[0414] 実施例 24で用いた 2—ェチルへキシルイソステアレー 卜および実施例 2 5で用いた 2—ェチルへキシルー 2—ェ チルへキサノエ一卜の血小板に対する影響を調べるために 実施例 1 9〜2 1におけるものと同様にして血小板の機能 回復実験を行なった。 すなわち、 メタノールに 2 -ェチル へキシルイソステアレート 2◦ 000 ppm を溶解した溶液 (実施例 26〉 、 メタノールに 2 -ェチルへキシル - 2 - ェチルへキサノエート 200 0 0 ppm を溶解した溶液 (実 施例 27〉 、 メタノールにジ - 2 -ェチルへキシルフタレ ート 200 00 PPfll を溶解した溶液 (比較例 33 ) および 何も添加していないメタノール (ブランク〉 を用意し、 こ れらの溶液で実施例 1 9〜2 1におけるものと同様の手順 に従い、 0 , 2 ノ1111フイブリノ一ゲン存在下 50 M AD Pおよび 1 ◦ gZmlコラーゲンに対する最大凝集能 を測定した。 結果を第 1 5表に示す。
[0415] 第 1 5¾; 最大凝集率 ( % ) 添 加 物 ΑΡΡ50^Μ コラーゲン 10 g/ml 難例 2δ -ェチルへキシルイソステアレート 88. 2 92. 0 難例 27 2-ェチルへキシル- 2-ェチル 89. 8
[0416] へキサノエ一ト 93. 3 ジ- 2 -ェチルへキシルフタレート S3. 0 89. 2 ブランク 90. 1 92. 7
[0417] 第 1 5表に示す結果は、 第 7表に示す結果と同様に本発 明に係わる溶血防止剤 (実施例 2 6〜2 7 ) には血小板の 凝集能回復に対する抑制作用は見られないことを示すもの であった。
[0418] 実施例 2 8
[0419] エチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン E V A ) 1 0 0重量部にイソプロピルデシルマレエート 2 0 '重量部を配合したペレッ トをベント付きの 2軸押出機 を用いて作成した。 このペレッ トを用いて押出し成形によ りシートを作成し、 得られたシート ¾ 2枚重ね合せて所定 部を高周波シールすることにより 2 O ml容のミニ血液バッ グをィ 製した。 該バッグにへマドクリッ ト値約 7 0 %に調 整しだヒト C P D加 C R C約 2 0 mlを分注し、 4 Cで 4週 間静置保存した。 その後、 実施例 1 と同様にして血漿へモ グロビン濃度の変化を測定した。 結果を第 1 6表に示す。 実施例 2 9
[0420] エチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン E V A ) 1 0 0重量部にィゾプロピルテトラデシルマレ エート 2 0重量部を配合した以外は実施例 2 8と同様にし てミニ血液バッグを作製し、 血漿へモグロビン濃度の変化 を調べた。 結果を第 1 6表に示す。
[0421] 比較例 3 4
[0422] 比較のためにエチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱油化 眯製、 ユカロン E V A ) のみで実施例 2 8と同檨にしてミ 二血液バッグを作製し、 血槳へモグロビン濃度の変化を調 ベた。 結果を第 1 6表に示す。
[0423] 実施例 3 0
[0424] エチレン—酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス) を用いる以 外は実施例 2 8と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 槳ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 6表に示 す。
[0425] 実施例 3 1
[0426] エチレン一酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業脒製、 パンデックス〉 を用いる以 外は実施例 2 9と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 6表に示 す。
[0427] 比較例 3 5
[0428] 比較のためにポリウレタン (大日本インキ化学工業調製、 パンデックス) のみで実施例 3 0と同様にしてミニ血液バ ッグを作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結 杲を第 1 6表に示す。
[0429] なお実施例 2 8〜3 1および比較例 3 4〜3 5は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。 jioiヘモグロビン 添 加 * (mg/d ϋ ) 麵 m イソフ°口ピル 65
[0430] テシルマレエ一卜
[0431] 難例 29 ィソプロピルテトラ 72
[0432] テシルマレエ一卜
[0433] リウレタン イソフ°口ピル 70
[0434] τシルマレエ一卜
[0435] 難例 31 ポリウレタン ィ、ソプロピルテトラ 74
[0436] デシルマレエ一卜
[0437] 比藝 5 ポリウレタン 135
[0438] 実施例 3 2
[0439] エチレン一酢酸ビニル共重合休 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン E V A〉 1 0 ◦重量部にグリセリン一 1 —プチルー 3 - ィ ソステアリルエーテル 2 0重量部を配合したペレツ 卜を ベント付きの 2軸押出機を用いて作成した。 このペレッ ト を用いて押出し成形によりシートを作成し、 得られたシー トを 2枚重ね合せて所定部を高周波シールすることにより 2 O ml容のミニ血液バッグを作製した。 該バッグにへマト クリ ッ ト値約 7 0 %に調整したヒト C P D加 C RC約 2 0 mlを分注し、 4 Cで 3週間静置保存した。 その後、 実施例 1 と同様にして血漿ヘモグロビン濃度の変化を測定した。 結果を第 1 7表に示す。
[0440] 実施例 3 3
[0441] エチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱'油化㈱製、 ユカ口 ン E VA ) 1 0 0重量部にグリセリン— 1 —ォクチルー 3 ーィソステアリルエーテル 2 0重量部を配合した以外は実 施例 3 2と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血漿へモ グロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 7表に示す。 比較例 3 6
[0442] 比較のためにエチレン一酢酸ビニル共重合休 (三菱油化 ㈱製、 ユカロン E VA ) のみで実施例 28と同様にしてミ 二血液バッグを作製し、 血漿へモグロビン濃度の変化を調 ベた。 結果を第 1 7表に示す。
[0443] 実施例 34 エチレン一酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス〉 を用いる以 外は実施例 3 2と同様にしてミ二血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 7表に示 す。
[0444] 実施例 3 5
[0445] エチレン一酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス〉 を用いる以 外は実施例 3 3と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃庫の変化を調べた。 結果を第 1 7表に示 す。
[0446] 比較例 3 7 '
[0447] ' 比較のためにポリウレタン (大日本インキ化学工業驄製、 パンデックス) のみで実施例 3 4と同様にしてミ二血液バ ッグを作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結 果を第 1 7表に示す。
[0448] なお実施例 3 2〜3 5および比較例 3 6〜3 7は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0449] 第 1 7表 軟 質 樹 脂 a 諭例 32 グリセリン- 1-プチ/レ 39 ビ 共重 -3-イソステアリルエーテル 麵例 33 グリセリン- 1-ォクチル 42 ビ ル共重 -3-イソステア ルェ一テル 上國 36 エチレン 00 ビ '、二ニル fし ¾: tt|
[0450] 顯 ポリウレタン グリセリン- 1- ブチル 42
[0451] -3-イソステアリルエーテル 麵例 ポリウレタン グリセリン- 1-才クチノレ 42
[0452] -3-イソステアリルェ一テル 比娜 7 ポリウレタン 105
[0453] 実施例 36
[0454] エチレン—酢酸ビニル共重合体 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン EVA) 1 00重量部にィソプロピルィソラウレート 2 0重量部を配合したペレッ 卜をベント付きの 2軸柙出機を 用いて作成した。 このペレツ トを用いて押出し成形により シートを作成し、 得られたシートを 2枚重ね合せて所定部 を高周波シールすることにより 2 Qml容のミニ血液バッグ を作製した。 該バッグにへマトクリ ッ ト値約 70 %に調整 したヒト C P D加 C RC約 20 mlを分注し、 4°Cで 3週間 静 S保存した。 その後、 実施例 1と同様にして血漿へモグ ロビン濃度の変化を測定した。 結果を第 18表に示す。 実施例 37
[0455] エチレ 一酢酸ビ二/レ共重合体 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン EVA ) 1 ◦ 0重量部に 2—iチルへキシルイソステア レ一ド 20重量部を配合した以外は実施例 3 6と同様にし てミニ血液バッグを作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化 を調べた。 結果を第 1.8表に示す。
[0456] 実施例 38
[0457] エチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱油化㈱製、 ユカ口 ン E VA) 1 0 0重量部に 2—ェチルへキシル— 2—ェチ ルへキサノエ一ト 20重量部を配合した以外は実施例 3 6 と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血漿ヘモグロビン 濃度の変化を調べた。 結果を第 18表に示す。
[0458] 比較例 38 比較のためにエチレン一酢酸ビニル共重合体 (三菱油化 ㈱製、 ユカロン E V A ) のみで実施例 3 6と同様にしてミ _二血液バッグを作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化を調 ベた。 結果を第 1 8表に示す。
[0459] 実施例 3 9
[0460] エチレン—酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス) を用いる以 外は実施例 3 6と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 8表に示 す。
[0461] 実施例 4 0
[0462] エチレン一酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス〉 を用いる以 外は実施例 3 7と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 8表に示 す。
[0463] 実施例 4 1
[0464] エチレン—酢酸ビニル共重合体に代えてポリウレタン (大日本イ ンキ化学工業㈱製、 パンデックス〉 を用いる以 外は実施例 3 8と同様にしてミニ血液バッグを作製し、 血 漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 1 8表に示 す。
[0465] 比較例 3 9
[0466] 比較のためにポリウレタン (大日本インキ化学工業㈱製、 パンデックス〉 のみで実施例 3 9と同様にしてミニ血液バ ッグを作製し、 血漿ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結 果を第 1 8表に示す。
[0467] なお実施例 3 6〜4 1および比較例 3 8〜 3 9は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0468] 第
[0469] モ 、口、ビン 歡 質 樹 脂 加
[0470] イソプロピル 42 ビ イソラウレ一卜
[0471] 魏例 37 2—ェチルぺキシル 40
[0472] ヒニ一ルノ i共t重i 合 イソステナレー卜
[0473] 鍾例 38 2—ェチルぺキシル 35
[0474] ビニル共重 ¾ 2—ェチルへキサノエ一
[0475] Jrb»J38 95
[0476] ビ ίル^ «
[0477] 顏 ポリウレタン イソプロピル 40
[0478] ィソフウレ一卜
[0479] 難例 40 ポリウレタン 2—ェチルへキシル 38
[0480] イソステアレー卜
[0481] 難例 4Ί ポリウレタン 2—ェチルへキシル 35
[0482] 2—ェチルへキサノエ一卜
[0483] 上國39 ポリウレタン 97
[0484] 第 1 6〜1 8表に示す結果から明らかなように、 本発明 に係る軟質樹脂組成物を用いた場合 (実施例 2 8〜4 1 ) においては、 軟質樹脂組成物中に何も添加しない場合 (比 較例 34〜3 9〉 と比較して溶血が低く抑えられているこ とがわかる。
[0485] 実施例 42
[0486] ポリエチレンテレフタレート (ュニぺッ ト ®RT 56 0、 日本ュニぺッ ト微製) 1 0 0重量部にィゾプロピルデシル マレエート 3重量部を配合したペレットをベント付きの 2 軸式柙出機を用いて作成し、 このペレッ トを用いて射出成 形により 5 ml容の採血管を作製した。 該採血管にヒト ED T A加血約 3 ndを分注し、 4 で 3週間静置保存した。 そ ,の後、、 血漿ヘモグロビン濃度を TMB法 (クリニカル ケ ミストリー ' 〜い 977) [Cl in. C em. 23 749〜(197 T) ] ) で測定した。 結果を第 1 9表に示す。
[0487] 実施例 43
[0488] ィソプロピルデシルマレエ一トに代えてィソプロピルテ トラデシルマレエートを用いる以外は実施例 42と同様に して、 採血管を作製し、 この採血管について同様の実験を 行なった。 結果を第 1 9表に示す。
[0489] 比較例 40
[0490] 比較のために、 ポリエチレンテレフタレ一ト (ュニぺッ ト⑧ RT 5 6 0、 曰本ュニぺッ ト眯製》 のみによるべレッ トを用いて実施例 42と同様にして、 採血管を作製し、 こ の採血管について同様の実験を行なった。 結果を第 1 9表 に示す。 またこの結果は第 2 0表および第 2 1表における 比較を簡単なものとするためこれらの表にも示される。
[0491] 実施例 4 4
[0492] ポリエチレンテレフタレ一トに代えてポリスチレン (ェ スチレン ® G— 1 2 F、 新日鐵化学㈱製) を用いる以外は 実施例 4 2と同様にして、 採血管を作製し、 この 血管に ついて同様の実験を行なった。 結果を第 1 9表に示す。
[0493] 実施例 4 5
[0494] ィソァロピルデシルマレエ一トに代えてィソァロピルテ トラデシルマレエートを用いる以外は実施例 4 4と同様に して、 採血管を作製し、 この採血管について同様の実験を 行なった。 結果を第 1 9表に示す。
[0495] 比較例 4 1 '
[0496] 比較のために、 ポリスチレン (エスチレン ^ G— i: 2 F 、 · 新曰鐡化学㈱製〉 のみによるペレツ トを用いて実施例 4 4 と同様にして、 採血管を作製し、 この採血管について同様 の実験を行なった。 結果を第 1 9表に示す。 またこの結果 は第 2 0表および第 2 1表における比較を簡単なものとす るためこれらの表にも示される。
[0497] 実施例 4 6
[0498] ポリエチレンテレフタレートに代えてポリメチルメタク リレート (パラぺッ ト ^ G 協和ガス化学工業㈱製) を用 いる以外は実施例 4 2と同様にして、 採血管を作製し、 こ の採血管について同様の実験を行なった。 結果を第 1 9表 に示す。
[0499] 実施例 4 7
[0500] ィソプロピルデシルマレェートに代えてィソァロピルテ トラデシルマレエ一トを用いる以外は実施例 4 6と同様に して、 採血管を作製し、 この採血管について同様の実験を 行なった。 結果を第 1 9表に示す。
[0501] 比較例 4 2
[0502] 比較のために、 ポリメチルメタクリレート (パラペッ ト ^ G . 協和ガス化学工業騸製〉 のみによるペレツ トを用い て実施例 4 6と同様にして、 採血管を作製し、 この採血管 について同様の実験を行なった。 結果を第 1 9表に示す。 またこの結果は第 2· 0表および第 2 1表における比較を簡 単なものとするためこれらの表にも示される。
[0503] 実施例 4 8
[0504] ポリエチレンテレフタレートに代えてポリァクリロニト リル ( B A R E X ® 2 1 0、 ヴエストロン社 [ Vestron Co P. ] 製〉 を用いる以外は実施例 4 2と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同樣の実験を行なった。 結 果を第 1 9表に示す。
[0505] 実施例 4 9
[0506] ィソプロピルデシルマレエートに代えてィソプロピルテ トラデシルマレエートを用いる以外は実施例 4 8と同様に して、 採血管を作製し、 この採血管について同様の実験を 行なった。 結果を第 1 9表に示す。
[0507] 比較例 4 3
[0508] 比較のために、 ポリアクリロニトリル ( B A R E X 2
[0509] 1 0、 ヴ ストロン社 [ vest ron Corp . ] 製) のみによる ペレツ トを用いて実施例 4 8と同様にして、 採血管を作製 し、 この採血管について同様の実験を行なった。 結果を第 1 9表に示す。 またこの結果は第 2 0表および第 2 1表に おける比較を箇単なものとするためこれらの表にも示され る。 実施例 5 0
[0510] ポリエチレンテレフタレ一ト (ュニペッ ト ^ R T 5 6 0 、 日本ュニぺッ ト㈱製) 1 ◦ ◦重量部にグリセリン— 1—ブ チル— 3—ィソステアリルエーテル 3重量部を配合したぺ レッ トをベント付きの 2'軸式押出機を用いて作成し、 この ペレッ トを用いて射出成形^ ^り 5 m l容の採血管を作製し た。 該採血管にヒト E D T A加血約 3 mlを分注し、 4 で 3週間静置保存した。 その後、 血漿ヘモグロビン濃度の変 化を実施例 1 と同様にして測定した。 結果を第 2 0表に示 . · す。
[0511] 実施例 5 1
[0512] グリセリン— 1 ーブチル一 3 —ィ ソステアリルエーテル に代えてダリセリン一 1—ォクチル一 3 —イソステアリル ェ一テルを用いる以外は実施例 5 0と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同様の実験を行なった。 結 杲を第 2 ◦表に示す。 実施例 5 2
[0513] ボリエチレンテレフタレートに代えてポリスチレン (ェ スチレン ® G— 1 2 F、 新日鐵化学脯製〉 を用いる以外は 実施例 5 0と同様にして、 採血管を作製し、 この採血管に ついて同様の実験を行なった。 結果を第 2 0表に示す。
[0514] 実施例 5 3
[0515] グリセリン一 1ーブチル一 3—ィソステアリルエーテル に代えてグリセリンー 1—ォクチルー 3—ィソステアリル エーテルを用いる以外は実施例 5 2と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同檨の実験を行なった。 結 果を第 2 0表に示す。
[0516] 実施例 5 4
[0517] ポリエチレンテレフタレートに代えてポリメチルメタク リレー卜 (パラペッ ト 協和ガス化学工業㈱製) を用 いる以外は実施例 5 0と同様にして、 採血管を作製し、 こ の採血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 0表 に示す。 . 実施例 5 5
[0518] グリセリン— 1ーブチル一 3 —ィソステアリルエーテル に代えてグリセリン— 1—ォクチル— 3—イソステアリル エーテルを用いる以外は実施例 5 4と同様にして; 搽血管 を作製し、 この採血管について同檨の実験を行なった。 結 果を第 2 Q表に示す。
[0519] 実施例 5 6 ポリエチレンテレフタレー卜に代えてポリアクリロニト リル ( BARE X®2 10、 ヴエストロン社 [Vestron Co P. ] 製〉 を用いる以外は実施例 50と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同様の実験を行なった。 結 果を第 20表に示す。
[0520] 実施例 57
[0521] グリセリン一 1ーブチルー 3—ィ ソステアリルエーテル に代えてグリセリン一 1—ォクチルー 3—イソステアリル エーテルを用いる以外は実施例 56と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同様の実験を行なった。 結 果を第 20表に示す。
[0522] 実施例 58
[0523] ポリエチレンテレフタレー卜 (ュ二べッ ト ®RT 560、 日本ュニぺッ ト眯製〉 1◦ 0重量部にィソプロピルィソラ ゥレート 3重量部を配合したべレッ トをベント付きの 2軸 式押出機を用いて作成し、 このペレッ トを用いて射出成形 により 5 ml容の採血管を作製した。 該採血管にヒト E DT A加血約 3mlを分注し、 4 Cで 3週間静置保存した。 その 後、 血漿ヘモグロビン濃度をの変化を実施例 1と同様にし て測定した。 結果を第 2 1表に示す。
[0524] 実施例 59〜60
[0525] ィソプロピルイソラウレートに代えて 2—ェチルへキシ ルイソステアレート (実施例 59〉 または 2—ェチルへキ シル一 2—ェチルへキサノエ一ト (実施例 60 ) を用いる 以外は実施例 5 8と同様にして、 採血管を作製し、 この採 血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 1表に示 す。
[0526] 実施例 6 1
[0527] ポリエチレンテレフタレートに代えてポリスチレン (ェ スチレン⑩ G— 1 2 F、 新日鐵化学㈱製〉 を用いる以外は 実施例 5 8と同様にして、 採血管を作製し、 この搽血管に ついて同様の実験を行なつた。 結果を第 2 1表に示す。 実施例 6 2〜 6 3 ' ィソプロピルィソラウレ一トに代えて 2—ェチルへキシ ルイソステアレ一卜 (実施例 6 2 ) または 2—ェチルへキ シル— 2—ェチルへキサノエ一ト (実施例 6 3 ) を用いる 以外は実施 6 1と同様にして、 採血管を作製し、 この採 血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 1-表に示 す。 一 実施例 6 4
[0528] ポリエチレンテレフタレー卜に代えてポリメチルメタク リレート (パラペット ® G、 協和ガス化学工業髑製〉 を用 いる以外は実施例 5 8と同様にして、 採血管を作製し、 こ の採血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 1表 に示す。
[0529] 実施例 6 5〜6 6
[0530] ィソプロピルィソラウレートに代えて 2—ェチルへキシ ルイソステアレート (実施例 6 5 ) または 2—ェチルへキ • シル— 2—ェチルへキサノエ一ト (実施例 6 6 } を用いる 以外は実施例 6 4と同様にして、 採血管を作製し、 この採 血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 1表に示 す。
[0531] 実施例ら 7
[0532] ポリエチレンテレフタレ一トに代えてポリアクリロニト リル ( B A R E X ® 1 0、 ヴエス トロン社 [ Vest ron Co
[0533] P. J 製〉 を用いる以外は実施例 5 8と同様にして、 採血管 を作製し、 この採血管について同様の実験を行なった。 結 果を第 2 1表に示す。
[0534] 実施例 6 8〜6 9
[0535] ィゾプロピルィソラウレートに代えて 2—ェチルへキシ ルイソステアレート (実施例 6 8〉 または 2—ェチルへキ シルー 2二 ±チルへキサノエ一卜 (実施例 6 9〉 を用いる 以外は実施例 6 7と同様にして、 採血管を作製し、 この採 血管について同様の実験を行なった。 結果を第 2 1表に示 す。
[0536] なお実施例 4 2〜6 9および比較例 4 0〜4 3は全く同 一のヒ ト血に対して行なわれたものである。
[0537] 第: L Q表 硬 質 樹 脂 加 剤
[0538] - fe例 42 ポリエチレン ィソァ ύピルデシルマレ工^-卜
[0539] てレフタレ一卜
[0540] ポリ ^ レ t ィソプロピルテトラデシルマレエ一卜 ァレフタレ一卜
[0541] itm ポリェチレ 、
[0542] テレフタレ一卜
[0543] ¾6fe例 ポリスチレン ィソプロピルデシルマレエ一ト
[0544] »feW5 ポリスチレン ィソプロピルテトラデシルマレエー卜 m ポリメチル ィソプロピルデシルマレエ一卜
[0545] メタクリレー卜
[0546] ¼i ホ°リメチノレ ィソプロピルテトラデシルマレエ一ト メタクリレート
[0547] 比翻 42 ポリメチル
[0548] _ , メタクリレ一卜
[0549] Ufe例 48 ポリアクリロニ卜リゾレ ィソプロピルデシルマレエート
[0550] ¾fe例 49 ポリァクリロニ卜リル ィソプロピルテ卜ラデシルマレエート J »M3 ポリァクリロニトリル
[0551] «ヘモグロビ^ 直は、 それぞれ 3つのデータ値の平: ί直として表わされて
[0552] 第 2 〇表
[0553] 離へモ 口 a 質 樹 脂 _Jfl M
[0554] ^&fe例 50 ポリエチレン グリセリン-一 1—ブチルー 7 0 テレフタレ一卜 3—イソステア ルェ一テル
[0555] Hlife例 51 ポリエチレン グリセリン一 1—ォクチル一 80 テレフタレート 3 イソステアリルエーテル
[0556] i ¼ ポリエチレン 1 0 5 テレフタレー卜
[0557] 例 52 ポリスチレン グリセリン一 1—ブチル— 7 5
[0558] 3 -イソステアリルェ一テル
[0559] Hfife例 53 ポリスチレン グリセリン一: L一才クチルー 83
[0560] 3—イソステアリルエーテル
[0561] 比較例 41 ポリスチレン 丄 丄 U 戴 fe例 54 ポリメチル グリセリン一: L—プチル一 7 0 メタクリレ 卜 3—イツステアリルェ一テル
[0562] 截 fe例 55 ポリメチル グリセリン一 1一才クチルー 84 メタクリレ一卜 3—ィソステアリルエーテル
[0563] imw ポリメチル 9 7 メタクリレー卜
[0564] m ポリアクリロニ卜リノレ グリセリン一 1一ブチルー 6 6
[0565] 3—イソステアリルェ一テル
[0566] HSfe例 57 ポリァクリロニ卜リル グリセリン一 1一才クチノレ一 80
[0567] 3—イソステアリルェーテル
[0568] i w ポリアクリロニ卜リゾレ 1 2 0
[0569] * IKヘモグロビ ilJKの値は、 それぞれ 3つのデータ値の平 直として表わされている,
[0570] 5¾¾ ^ 1 hz 加 M
[0571] 匕 H
[0572]
[0573] * «へモグ Θビン の値は、 それぞれ 3つのデ一タ値の平 直として表わされている,
[0574] 錄
[0575] グ { c ピ ¾ 、 rt= 第 1 9〜2 1表に示す結果から明らかなように、 本発明 に係る硬質樹脂組成物を用いた場合 (実施洌 4 2〜6 9 ) においては、 本発明に係わる溶血防止剤を配合せず血液中 にほとんど何も溶出しない硬質樹脂組成物を用いた場合 (比較例 4 0〜4 3〉 と比較して溶出が低く抑えられてい ることがわかった。
[0576] 実施例 7 0
[0577] S A G液 ( 1 4 0 mM N a C 1 、 1 . 2 5 mM アデ ニン、 5 0 m M ブドウ糖〉 に、 トウイ ーン 8 0 (和光純 薬㈱製、 特級〉 を 6 0 0 Z m lとなるように溶解し、 こ の溶液にィソァロピルイソ トリデシルマレエ一ト 1 2 mM を添加し、 均一に分散させてェマルジヨンとした。 このよ うにして調製されたェマル-ジョン溶液 1 . O .m lをへマトク リ ッ ト値約 7 0 %に調整したヒ ド C R C 2 . 0 m lに加え栓 付きポリプロピレン製チューブを用いて 4 °Cで静置保存し た。 5週間経過後、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度を実施 例 1 と同様にして測定した。 結果を第 2 2表に示す。 実施 例 7 1
[0578] ィソプロピルイソ トリデシルマレエートの添加量を 1 . 2 mMとする以外は実施例 7 Qと同様にして血液保存液を 調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 2表に示す。
[0579] 実施例 7 2 ...
[0580] ィソプロピルィソトリデシルマレエートに代えてィソプ 口ピルデシルマレエートを用いる以外は実施例 7 0と同様 にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃 度の変化を調べた。 結果を第 2 2表に示す。
[0581] 実施例 7 3
[0582] イソプロピルデシルマレエート'の添加量を 1 . 2 mMと する以外は実施例 7 2と同様にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 2表に示す。
[0583] 比較例 4 4
[0584] 比較のために本発明の範囲外のカルボン酸エステル化合 物であるジィソプロピルマレエートを、 ィソプロピルイソ トリデシルマレエートに代えて用いる以外は実施例 7 0と 同様にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離へ乇グロビ ン濃度の変化を調べた。 結果を第 2表に示す。
[0585] 比較例 4 5
[0586] ジイソプロピルマレエ一ドの添加量を 1 . 2 ΙΠΜとする 以外は比較例 4 4と同.様にして血液保存液を調製し、 血漿 中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 2 表に示す。
[0587] 比較例 4 6
[0588] 比較のために溶血防止作用を有する公知の化合物である ジ一 2—ェチルへキシルフタレ一トを、 ィソプロピルィソ ラウレートに代えて用いる以外は実施例 7 0と同様にして 血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変 化を調べた。 結果を第 2 2表に示す。
[0589] 比較例 4 7
[0590] ジ— 2—ェチルへキシルフタレートの添加量を 1 · 2 m Mとする以外は比較例 4 6と同様にして血液保存液を調製 し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果 を第 2 2表に示す。
[0591] なお実施例 7 0〜7 3および比較例 4 4〜4 7は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0592] 第 2
[0593] 誕液
[0594] 添 加 物 m
[0595] ィ、ソノ口匕ノレイソ卜リ 4 • U 58
[0596] テシルマレエ一卜
[0597] 翔綱 71 ゾノ P匕 レイソ 卜リ 0 • 4 Λ 69
[0598] テシルマレエー卜
[0599] ¾ιϋ例 72 イソ/ 匕ゾレ^ *ン レ 4 • U Β8
[0600] マレエ一ト
[0601] y レ ,| 、、 ' k Λ
[0602] 綱 73 ィソノロ匕ノレアン レ 0 • 4 92
[0603] マレエート
[0604] 比腳 J44 ンィソノ p匕 レ 4 , U 240
[0605] マレエ一卜 比腳 Mb ンィソノ口し レ 0 235
[0606] マレエ一卜
[0607] 比較, ジ一 2—ェチルへキ 4 . 0 70
[0608] シルフタレ一ト
[0609] i:國 47 ジ一 2—ェチルへキ 0 ..4 96
[0610] シルフタレ一卜
[0611] ブランク 214
[0612] 実施例 7 4
[0613] S A G液に、 トウィーン 8 0 (和光純薬㈱製、 特級〉 を 6 0 0 Z m lとなるように溶解し、 この溶液にグリセリ ン一 1 —ブチル一 3 —イ ソステアリルエーテル 1 2 mMを 添加し、 均一に分散させてェマルジヨンとした。 このよう にして調製されたェマルジョン溶液 1 . O m lをへマトクリ ッ ト値約 7◦ %に調整した C R C 2 . O m lに加え栓付きポ リプロピレン製チューブを用いて 4 °Cで静置保存した。 5 週間経過後、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度を実施例 1 と 同様にしてで測定した。 結果を第 2 3表に示す。
[0614] 実施例 7 5
[0615] グリセリン一 1 —ブチルー 3 —ィソステアリルェ一テル の添加量を 1 . 2 mMとする以外は実施例 7 4と-同様にし - て血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度め 変化を調べた。 結果を第 2 3表に示す。
[0616] 実施例 Ί 6
[0617] グ.リセリン一 1 —ブチルー 3 —ィ ソステアリ.ルエーテル に代えてグリセリン一 1 , 3 —ジォクチルェ一テルを用い る以外は実施例 7 4と同様にして血液保存液を調製し、 血 漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 3表に不す。
[0618] 実施例 7 7
[0619] グリセリン— 1 , 3—ジォクチルエーテルの添加量を 1 . 2 01 Mとする以外は実施例 7 6と同様にして血液保存液を 調製し、 血槳中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 3表に示す。
[0620] 比鞍例 4 8
[0621] 比較のために本発明の範囲外のエーテル化合物であるグ リセリンモノ才クチルエーテルを、 グリセリン一 1一プチ ル— 3—ィソステアリルエーテルに代えて用いる以外は実 施例 7 4と同様にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離 ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 3表に示す。 比較例 4 9
[0622] グリセリンモノォクチルェ一テルの添加量を 1 . 2 m とする以外は比較例 4 8と同様にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 3表に示す。 - '
[0623] 比較例 5 0 .
[0624] 比較のために溶血防止作用を有する公知の化合物である ジー 2—ェチルへキシルフタレートを、 グリセリン一 1— プチル— 3—ィソステアリルエーテルに代えて用い'る以外 は実施例 7 4と同様にして血液保存液を調製し、 血槳中の 遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 3表に 示す。
[0625] 比較例 5 1
[0626] ジ一 2—ェチルへキシルフタレートの添加量を 1 . 2 m Mとする以外は比較例 5 0と同様にして血液保存液を調製 し、 比較例 3と同様にして血漿中の遊離へモグロビン濃度 の変化を調べた。 結果を第 2 3表に示す。
[0627] なお実施例 7 4〜7 7および比較例 4 8〜5 1は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0628] jn 物
[0629] 難例 74 グリセリン- 1- ブチル 4. 0 102
[0630] -3- イソステアリルエーテル
[0631] 難例 75 グリセリン- Ί-ブチル 0. 4 71
[0632] -3-イソステアリルエーテル
[0633] 難例 76 グリセリン- 1,3- ' 4. 0 2500
[0634] ジ才クチルェーテル
[0635] グリセリン- 1,3- 0, 4 96 ジ才クチルェ一テル
[0636] 比較綱 グリセリンモノ 4, 0 8000
[0637] ォクチルェーテル
[0638] 比翻 49 ク"リセリンモノ 0. 4 379
[0639] オ チルェ一テル
[0640] ジ -2 -ェチルへキ 4. 0 70 シルフタレ一ト
[0641] ジ -2-ェチルへキ 0. 4 83 シルフタレ一ト
[0642] 186
[0643] ザ
[0644] 実施例 78
[0645] S AG液に、 トウイ ーン 80 (和光純薬㈱製、 特級) を 6 0 0 g Zmlとなるように溶解し、 この溶液にィソプロ ピルイソラウレート 1 2 mMを添加し、 均一に分散させて ェマルジヨンとした。 このようにして調製されたェマルジ ョン溶液 1 . 0 mlをへマトクリ ツ ト値約 7◦ %に調整した C RC 2. ◦ mlに加え栓付きポリプロピレン製チューブを 用いて 4 で静置保存した。 5週間経過後、 血漿中の遊離 ヘモグロビン濃度を実施例 1 と同様にして測定した。 結杲 を第 24表に示す。
[0646] 実施例 7 9
[0647] ィ ソプロピルィ ソラウレ一トの添加量を 1 . 2 mMとす る以外は実施例- 78と同様にじて血液保存液を-調製:し、 血 槳中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を ftベた。 結果を第 2
[0648] 4表に示す。
[0649] 実施例 8〇
[0650] ィ ソプロピルィソラウレーに代えて 2—ェチルへキシル ィソステアレートを用いる以外は実施例 78と同様にして 血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変 化を調べた。 結果を第 24表に示す。
[0651] 実施例 8 1
[0652] 2—ェチルへキシルイソステアレートの添加量を 1 . 2 IDMとする以外は実施例 80と同様にして血液保存液を調 製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結 果を第 2 4表に示す。
[0653] 比較例 5 2
[0654] 比較のために本発明の範囲外のモノカルボン酸エステル 化合物であるェチル一 2—ェチルへキサノエ一卜を、 イソ プロピルィソラウレートに代えて用いる以外は実施例 7 8 と同様にして血液保存液を調製し、 血漿中の遊離へモグロ ビン濃度の変化を調べた。 結果を第 2 4表に示す。
[0655] 比較例 5 3
[0656] ェチル一 2—ェチルへキサノエ一トの添力 量を 1 . 2 m Mとする以外は比較例 5 2と同様にして血液保存液を調製 し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果 を第 2 4表に示す。
[0657] ' 比較例 5 4
[0658] 比較のために溶血防止作用を有する公知の化合物である ジー 2—ェチルへキシルフタレ一トを、 イソプロピルイソ ラウレートに代えて用いる以外は実施例 7 8と同様にして 血液保存液を調製し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変 化を調べた。 結果を第 2 4表に示す。
[0659] 比較例 5 5
[0660] ジ一 2—ェチルへキシルフタレートの添加量を 1 . 2 m Mとする以外は比較例 5 4と同様にして血液保存液を調製 し、 血漿中の遊離ヘモグロビン濃度の変化を調べた。 結果 を第 2 4表に示す。
[0661] なお実施例 7 8〜8 1および比較例 5 2〜 5 5は全く同 一の C R Cに対して行なわれたものである。
[0662] 第 24表
[0663] 添 加
[0664] «讓 イソプロピノレイソ 4. 0 230
[0665] ラウレ一卜
[0666] 鎌例 79 イソプロピルイソ 0. 4 86
[0667] フウレ一卜
[0668] 2—ェチルへキシル 4. 0 97
[0669] イソステアレート
[0670] 難例 81 2—ェチルぺキシル 0. 4 214
[0671] イソステアレー卜
[0672] t 比較冽 52 ェチル一 2 --工チル 4. 0 722 t へキサノエート
[0673] 比較冽 53 Jチノレ一 2—ェチル 0. 4 189
[0674] へキザノエ一卜
[0675] ジ一 2—ェチルへキ 4. 0 70
[0676] シルフタレ一卜
[0677] 比麵 5 ジ一 2—ェチルへキ 0. 4 85
[0678] シルフタレ一卜
[0679] ブランク 207
[0680] 第 22〜24表から明らかなように本発明に係わる溶血 防止剤を配合した血液保存液 (実施例 70〜81 ) は、 ジ — 2—ェチルへキシルフタレートを配合したもの (比較例 46, 47, 50, 5 1 , 54, 55 ) と同様に溶血抑制 作用を発揮しているが、 本発明の範囲外の化合物を配合し たもの (比較例 44 , 45, 48, 49 , 52 , 53〉 は ほとんど溶血抑制作用がないかあるいは逆に溶血を引き起 こすものであった。
[0681] 〔産 業 上 の 利 用 可 能 性]
[0682] 以上述べたように、 本発明に係わる溶血防止剤は、 赤血 球に対する優れた保護作用を有するとともに、 その安全性 においても良好なものであり、 また例えば、 合成樹脂組成 物に配合するあるいは水性媒体中にェマルジョンの形態と して配合するなどの'種々の形態を取り得、 いずれの形態に おいてもその溶血防止作用を発揮することができるもので ある。 これゆえ、 全血あるいは赤血球濃厚液などのような 赤血球含有液中の赤血球を採血直後と変わらない状態に長 期間維持することが可能となり、 輸血学、 臨床検査学ない しは医学をはじめとする各種の分野において大きな貢献を もたらすものである。
权利要求:
Claims
請求の範囲
1 . 下記化合物の 1種または 2種以上の混合物からなる溶 血防止剤。
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる ί価の炭化水 素基のうち少なぐとも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも
1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
V ) 分子量が 1 0 0 0以下である
カルボン酸エステル化合物、
( B Γ 少なく'とも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 0
0 0以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V》
R C O O R ' ( V )
(但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎮式炭化水素基であり、 かつ Rと R '' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 〉 で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物。
2 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) が 2個のエステ ル結合を有するものである請求の範囲第 1項に記載の溶血 防止剤。
3 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 がジカルボン酸 エステルである請求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
4 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル結合 につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水素 基であり、 他方が炭素数 8〜2 0の炭化水素基である請求 の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
5 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基が 炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である請求の範囲第 3項に記 載の溶血防止剤。 '
6 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コハク 酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範囲第 3項に記載の溶血防止剤。
7 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 が、 イソァロピ ル 2—ェチルへキシルマレエート、 イソプロピルデシルマ レエート、 イソプロピルイソ トリデシルマレエート、 イソ プロピルテトラデシルマレエート、 およびイソプロピルミ リスチルマレエートからなる群から選ばれたものである請 求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
8. 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有するも のである請求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
9 - 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル結合 を有するものである請求の範囲第 1項に記载の溶血防止剤。
10. エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なく とも 2つは互いに鎮長の異なるものである請求の範囲第 9 項に記載の溶血防止剤。
1 1. 上記エーテル化合物 ( B )が一般式 (IV )
C H2 - O - R 1

CHOH ( IV ' )
CH2 -0-R2
(但し、 式中、 R1 およ-び R2 はそれぞれ炭素数 3〜2〇 の :式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
12. —般式 (W' 〉 で表わされるグリセリンジエーテル がグリセリン - 1 - ブチル - 3 -イソステアリルエーテル またはグリセリン -. 1,3-ビス ( 2 -ェチルへキシル) ェ —テルである請求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
13. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( V〉 における Rまたは R' の少なくとも一方が分岐構造を有す るものである請求の範囲第 1項に記載の溶血防止剤。
1 4 . 一般式 ( V ) で表わされる化合物が、 イソプロピル イソラウレート、 イソプロピルォレエート、 2 -ェチルへ キシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 2 - ェチルへキサノエートである請求の範囲第 1項に記載の溶 血防止剤。
1 5 . 塩化ビニル系樹脂、 可塑剤ならびに
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 ' 以下の炭化水素基となる iとまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、
L V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
V ) 分子量が 1 ◦◦ 0以下である
力ルボン酸ェステル化合物、
( B ) 少なく とも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 0 ◦ 0以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V ) RCOOR' ( V )
(但し式中 Rおよび R' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎮式炭化水素基であり、 かつ Rと R' との炭素 数の和が 1 1〜30である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を含 んでなることを特徴とする医療用軟質塩化ビニル系樹脂組 成物 o
16. 可塑剤 10〜45重量%および上記溶血防止剤 1〜 30重量%を配合するものである請求の範囲第 15項に記 载の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
17. 上記カルポン酸エステル化合物 ( A〉 が 2個のエス テル結合を有するものである請求の範囲第 1.5項または第 16項に記载の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
18. 上記カルボン酸エステル化合物 ( A) がジカルボン 酸エステルである請求の範囲第 1 5項または第 16項に記
' 载の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
19. 上記カルボン酸エステル化合物 ( A) のエステル結 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基であり、 他方が炭素数 8〜20の炭化水素基である請 求の範囲第 15項または第 16項に記載の医療用軟質塩化 ビニル系樹脂組成物。
20. ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜12の炭化水素 ¾である請求の範囲第 18項
1 2.9
に記载の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
2 1 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コハ ク酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範囲第 1 8項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
2 2 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) が、 イソプロ ピル 2—ェチルへキシルマレエー卜、 イ ソプロピルデシル マレエ一ト、 イソプロピルイソ トリデシルマレエート、 ィ ソプロピルテトラデシルマレエ一ト、 およびイソプロピル ミ リスチルマレエー卜からなる群から選ばれたものである 請求の範囲第 1 5項または第 1 6項に記載の医療用軟質塩 化ビニル系樹脂組成物。 ·
2 3 . 上記エーテル化合物 ( B〉 のェ一テル酸素と結合し た 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有する ものである請求の範囲第 1 5項または第 1 6項に記載の医 療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
2 4 . 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル結 合を有するものである請求の範囲第 1 5項または第 1 6項 に記載の医療用軟贅塩化ビニル系樹脂組成物。
2 5 . エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なく と も 2つは互いに鑌長の異なるものである請求の範囲第 2
4項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
2 6 . 上記エーテル化合物 ( B ) が一般式 ( IV ' ) CH2 -O-R1
CHOH ( IV " )
ί
C H2 - O - R2
(但し、 式中、 Rf ぉょび112 はそれぞれ炭素数320 の鎮式炭化水素基である。 、 で表わされるグリセリンジェ —テルである請求の範囲第 1 5項または第 16項に記載の 医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
27. —般式 (ΠΓ 〉 で表わされるグリセリンジエーテル がグリセリン - 1 -プチル - 3 - イソステアリルェ一テル またはグリセリン - 1,3 - ビス ( 2 -ェチルへキシル〉 ェ 一テルである請求の範囲第 1 5項または第 16項に記载の 医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
28. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 (V) における Rまたは R ' の少なくとも一方が分岐構造を有す るものである請求の範囲第 15項または第 16項に記載の 医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
29. 一般式 (V) で表わされる化合物が、 イソプロピル イソラウレート、 イソプロピルォレエート、 2-ェチルへ キシルイソステアレートまたは 2-ェチルへキシル - 2- ェチルへキサノエートである請求の範囲第 15項または第 16項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。
30. 可塑剤が低溶出性のものである請求の範囲第 15項 または第 1 6項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成 物。
3 1 . 可塑剤が、 トリアルキルトリメリテート、 ジノルマ ルアルキルフタレートおよびテトラアルキルピロメリテ一 トからなる群から選ばれたものである請求の範囲第 1 5項 ' または第 1 6項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成 物。
3 2 . 可塑剤がジノルマルデシルフタレ一トである請求の 範囲第 3 1項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。 3 3 . 可塑剤がトリオクチルトリメリテートである請求の 範囲第 3 : L項に記載の医療用軟質塩化ビニル系樹脂組成物。 3 4 . 可塑剤を含有しない軟質樹脂組成 φ中に、
( A ) i 〉 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なく とも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
V ) 分子量が 1 0 0 0以下である カルボン酸エステル化合物、
( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基が-それぞれ炭 素数 3〜2 0の鑌式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および
( C》 一般式 ( V〉
R C O O R ' ( V )
(但し式中 Rおよび はそれぞれ炭素数 3以上 の鎮式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合したことを特徴とする-医療用軟質樹脂組成物。 _
3 5 . 上記溶血防止剤 5〜3 5重量%を配合するものであ る請求の範囲第 3 4項に記载の軟質樹脂組成物。
3 6 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A》 が 2個のエス テル結合を有するものである請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医療用軟質樹脂組成物。
3 7 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) がジカルボン 酸エステルである請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記 载の医療用軟質樹脂組成物。
3 8 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル結 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基であり: 他方が炭素数 8〜2 0の炭化水素基である請 求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医療用軟質樹脂 組成物。
3 9 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である請求の範囲第 3 7項 に記載の医療用軟質樹脂組成物。
4 0 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コハ ク酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範囲第 3 7項に記載の医療用軟質樹脂組成物。 '
4 1 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) 力 ィ ソプロ ピル 2—ェチルへキシルマレエート、 ィソプロピルデシル マレエ一ト、 イ ソプロピルイ ソ トリデシルマレエート、 ィ ソプロピルテトラデシルマレエート、 およびィ ソプロピル ミリスチルマ エートからなる群から選ばれたものである 請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医療用軟質樹 脂組成物。
4 2 . 上記エーテル化合物 ( B } のエーテル酸素と結合し た 1価の炭化水素基の少なく とも 1つが分岐構造を有する ものである請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医 療用軟質樹脂組成物。
4 3 . 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル結 合を有するものである請求の範囲第 3 4項または第 3 5項 に記載の医療用軟質樹脂組成物。
4 4 . エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なく とも 2つは互いに鎮長の異なるものである請求の範囲第 4 3項に記載の医療用軟質樹脂組成物。
45. 上記エーテル化合物 ( β ) がー殷式 ( IV ' 〉
C H2 -O-R1
I
CHOH ( IV " )
I
C H2 -0- R2
(但し、 式中、 R1 および R2 はそれぞれ炭素数 3〜20 の鑌式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 34項または第 35項に記載の 医療用軟質樹脂組成物。
46. —般式 (W' ) で表わされるグリセリンジエーテル がグリセリン - 1 -ブチル - 3 - イソステアリルエーテル またはグリセリン - 1,3- ビス ( 2-ェチルへキシル) ェ —テルである請求の範囲第 34項または第 35項に記载の 医療用軟質樹脂組成物。
47. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( V ) における Rまたは R' の少なくとも一方が分岐構造を有す る のである請求の範囲第 34項または第 35項に記载の 医療用軟質樹脂組成物。
48. —般式 (V ) で表わされる化合物が、 イソプロピル イソラウレート、 イソァロピルォレエート、 2-工チルへ キシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 2- ェチルへキサノエ一トである請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医療用軟質樹脂組成物。
4 9 . 軟質樹脂が内部可塑化塩化ビニル系樹脂、 ポリエス テル、 ポリウレタン、 エチレン一酢酸ビニル共重合体、 ま たはポリ塩化ビニルとポリウレタン、 ェ+レン系ポリマ一 もしくは力プロラク トン系ポリマーとのポリマープレンド である請求の範囲第 3 4項または第 3 5項に記載の医療用 軟質樹脂組成物。
5 0 - 内部可塑化塩化ビニル系樹脂が、 ウレタン一塩化ビ ニル共重合体、 酢酸ビニルー塩化ビニル共重合体またはェ チレン一酢酸ビニルー塩化ビニル共重合体である請求の範 囲第 4 9項に記載の医療用軟質樹脂組成物。
5 1 . 硬質樹脂組成物中に、
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有'し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎖式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なく とも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、 v ) 分子量が 1000以下である
カルボン酸エステル化合物、
( B ) 少なくとも 1個のェ_一テル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜20の鑌式炭化水素基である分子量 10 0◦以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 V
RCOOR' ( V )
(但し式中 Rおよび はそれぞれ炭素数 3以上 の鎮式炭化水素基であり、 かつ と ' との炭素 数の和が 1 1〜30である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合したことを特徴とする医療用硬質樹脂組成物。 '
52. 溶血防止剤 0. 5〜5重量%を配合するものである 請求の範囲第 5 1項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
53. 上記カルボン酸エステル化合物 ( A) が 2個のエス テル結合を有するものである請求の範囲第 5 1項または第 52項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
54. 上記カルボン酸エステル化合物 (A〉 がジカルボン 酸エステルである請求の範囲第 5 1項または第 52項に記 载の医療用硬質樹脂組成物。
5 5 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 のエステル結 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基であり、 他方が炭素数 8〜 2 0の炭化水素基である請 求の範囲第 5 1項または第 5 2項に記載の医療用硬質樹脂 組成物。
5 6 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である請求の範囲第 5 4項 に記載の医療用硬質樹脂組成物。
5 7 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コハ ク酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル'酢酸残基である請求の範囲第 5 4項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
5 8 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) が、 ィ ソプロ ピル 2—ェチルへキシルマレエート、 ィ ソプロピルデシル マレエ一卜、 イ ソプロピルイ ソ トリデシルマレエ一卜、 ィ ソプロピルテトラデシルマレエート、 およびィ ソプロピル ミ リスチルマレエートからなる群から選ばれたものである 請求の範囲第 5 1項または第 5 2項に記載の医療用硬質樹 脂組成物。 .
5 9 . 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合し た 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有する ものである請求の範囲第 5 1項または第 5 2項に記載の医 療用硬質樹脂組成物。
6 〇 . 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル結 合を有するものである請求の範囲第 5 !_項または第 5 2項 に記載の医療用硬質樹脂組成物。
61. エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なく とも 2つは互いに鎖長の異なるものである請求の範囲第 6 0項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
62. 上記エーテル化合物 ( B〉 が一般式 (IV' )
C H2 一〇一 R1 c HO H ( ir )
I
CH2 -0- R2
(但し、 式中、 R, および R2 はそれぞれ炭素数 3〜20 の鎖式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 51項または第 52項に記載の 医療用硬質樹脂組成物。
63. 一般式 ( W' ) で表わされるグリセリンジエーテル がグリセリン - 1 -ブチル - 3-ィソステアリルエーテル またはグリセリン - 1,3-ビス ( 2-ェチルへキシル) ェ 一テルである請求の範囲第 5 1項または第 52項に記載の 医療用硬質樹脂組成物。
64. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( Y ) における Rまたは R' の少なくとも一方が分岐構造を有す るものである請求の範囲第 51項または第 52項に記載の 医療用硬質樹脂組成物。
65. —般式 (V) で表わされる化合物が、 イソプロピル イソラウレ一ト、 イソプロピルォレエート、 2-ェチルへ キシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 1 - ェチルへキサノエ一トである請求の範囲第 5 1項または第 5 2項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
6 6 . 硬質樹脂が硬質塩化ビニル系樹脂、 ァクリル系樹脂、 スチレン系樹脂、 ォレライン系樹脂、 熟可塑性ポリエステ ル系樹脂およびポリカーボネートからなる群から選ばれた ものである請求の範囲第 5 1項または第 5 2項に記載の医 療用硬質樹脂組成物。
6 7 . アクリル系樹脂がメチルメタクリレート、 メチルァ クリレー卜、 ェチルメタクリレー卜、 ェチルアタリレート、 ァクリロニトリルまたはメタクリロニトリルの単独重合体 もしくは共重合体である請求の範囲第 6 6項に記載の医療 用硬質樹脂組成物。
6 8 . スチレン系樹脂がポリスチレン、 アクリロニトリル —スチレン共重合体またはァクリロニトリル—ブタジエン 一スチレン共重合体である請求の範囲第ら 6項に記載の医 療用硬質樹脂組成物。 '
6 9 . ォレフィン系樹脂がポリエチレン、 ポリプロピレン またはエチレン一プロピレン共重合体である請求,の範囲第 6 6項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
7 0 . 熟可塑性ポリエステル樹脂がポリエチレンテレフタ レートまたはポリブチレンテレフタレートである請求の範 囲第 6 6項に記載の医療用硬質樹脂組成物。
7 1 . 塩化ビニル系樹脂、 可塑剤ならびに 4 0
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素 _基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鑌式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも
1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
V〉 分子量が 1 0 0 0以下である
カルボン酸エステル化合物、 . ( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎮式炭化水素基である分子量 1 ひ
〇 0以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V )
. R C O O R ' ( V )
(但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎮式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を含 んでなる軟質塩化ビニル系樹脂組成物により実質的に構成 されていることを特徴とする医療用具。
7 2 . 可塑剤 1 0〜4 5重量%および上記溶血防止剤 1〜 3 ◦重量%を配合してなる軟質塩化ビニル系樹脂組成物に より実質的に構成されていることを特徴とする請求の範囲 第 7 1項に記載の医療用具。
7 3 . 上 ΐ カルボン酸エステル化合物 ( Α〉 が 2個のエス テル結合を有するものである請求の範囲第 7 1項また
7 2項に記載の医療用具。
7 4 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) がジカルボン 酸エステルである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記 載の医療用具。
7 5 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル結 ' 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基で り、 他方が炭素数 8〜2 0の炭化水素基である請 求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記載の医療用具。
7 6 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である請求の範囲第 7 4項 に記載の医療用具。
7 7 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイ ン酸、 コハ ク酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範囲第 7 4項に記載の医療用具。
7 8 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) 力 、 ィソプロ ピル 2—ェチルへキシルマレエート、 ィソプロ'ピルデシル マレエー卜、 イ ソプロピルイソ トリデシノレマレエー卜、 ィ ソプロピルテトラデシルマレエート、 およびイ ソプロピル ミリスチルマレエートからなる群から選ばれたものである 請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記载の医療用具。
7 9 . 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合し た 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有する ものである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記载の医 療用具。
8 0 . 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル結 合を有するものである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項 に記載の医療用具。
8 1 . エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少なく とも 2つは互いに鎮長の異なるものである請求の範囲第 8 * 0項に記載の医療用具。
8 2 . 上記エーテル化合物 ( B ) が一般式 (IV ' 〉
C H 2 - O - R 1
C H O H ( IV " )
i
C H 2 - O - R 2
(但し、 式中、 R 1 および R 2 はそれぞれ炭素数 3〜2 0 の鎮式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記載の ' 医療用具。
8 3 . 一般式 ( IV ' 〉 で表わされるグリセリンジエーテル がグリセリン - 1 - ブチル - 3 - イ ソステアリルエーテル またはグリセリン - 1 , 3 - ビス ( 2 -ェチルへキシル ) ェ 一テルである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記載の 医療用具。
8 4 . モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( V ) における Rまたは R ' の少なくとも一方が分岐構造を有す るものである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記載の 医療用具。
8 5 . 一般式 ( V ) で表わされる化合物が、 ィソプロピル イ ソラウレ一ト、 イ ソプロピルォレエート、 2 - ェチルへ キシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 1 - ェチルへキサノエ一トである請求の範囲第 7 1項または第 7 2項に記載の医療用具。
8 6 . 可塑剤が低溶出性のものである請求の範囲箄 7 1項 または第 7 2項に記載の医療用具。.
8 7 . 可塑剤が、 トリアルキルトリメリテート、 ジノルマ ルアルキルフタレートおよびテトラアルキルピロメ リテー 卜からなる群から選ばれたものである請求の範囲第 7 1項 または第 7 2項に記載の医療用具。
8 8 . 可塑剤がジノルマルデシルフタレ一トである請求の 範囲第 8 7項に記載の医療用具。 ...、
8 9 . 可塑剤がトリオクチルトリメリテートである請求の 範囲第 8 7項に記載の医療用具。
9 0 . 血液収納用容器であることを特徴とする請求の範囲 第 7 1項または第 7 2項に記載の医療用具。
9 1 . ォ一トクレーブ滅菌に耐え得るものである請求の範 囲第 7 1項または第 7 2項に記載の医療用具。
9 2 . 可塑剤を含有しない軟質樹脂組成物中に、
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎩式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下ま卞;は 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V〉 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、 ·
) 分子量が 1 0 0 0以下である
カルボン酸エステル化合物、
( B ) 少なく とも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鑌式炭化水素基である分子量 1 0 0 0以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V ) R C〇〇 R ' ( V )
(但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鑌式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なくとも 1種の溶血防止剤を配 合してなる |質樹脂組成物により実質的に構成されている ことを特徴とする医療用具。
9 3 . 上記溶血防止剤 5〜3 5重量%を配合してなる軟質 樹脂組成物により実質的に構成されるものである請求の範 囲第 9 2項に記載の医療用具。
9 4 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 が 2個のエス テル結合を有するものである請求の範囲第 9. 項または第 9 3項に記載の医療用具。
9 5 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) がジカルボン 酸エステルである請求の範囲第 9 2項または第 9 3項に記 载の医療用具。
6 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル結 合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化水 素基であり、 他方が炭素数 8〜 2 0の炭化水素基である請 求の範囲第 9 2項または第 9 3項に記載の医療用具。
9 7 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素基 が炭素数 2〜 1 2の炭化水素基である請求の範囲第 9 5項 に記載の医療用具。
9 8 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コハ ク酸、 グルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン酸、 - ドデ力ン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範囲第
5項に記載の医療用具。
9 9 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 が、 イソプロ ピゾレ 2—ェチ /レへキシルマレエート、 イソプロピゾレデシノレ マレエート、 ィソプロピルイソ トリデシルマレエート、 ィ ソプロピルテ卜ラデシルマレエー卜、 およびィソプロピル ミ リスチルマレエ一トかちなる群から'選ばれたものである 請求の範囲第 9 2項または第 9 3項に記載の医療用具。
1 0 0 . 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合 した 1価の炭化水素基の少な-くとも 1つが分岐構造を有す るものである請求の範囲第 9 2項または第 9 3項に記載の 医療用具。 '
1 0 1 . 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル 結合を有するものである請求の範囲第 9 2項または第 9 3 項に記載の医療用具。 .
1 0 2 . エーテル酸素と結合した 1価の.炭化水素基の少な くとも 2つは互い 鎖長の異なるものである請求の範囲第
1 0 1項に記載の医療用具。
1 0 3 . 上記エーテル化合物 ( B ) が一般式 ( IV ' ) C H2 -O-R'
I
C H O H ( IV ' )
I
C H2 - O - R2
(但し、 式中、 R1 および R2 はそれぞれ炭素数 3〜20 の鎖式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 92項または第 93項に記载の 医療用具。
1 04. 一般式 ( IV ' 〉 で表わされるグリセリンジエーテ ルがグリセリン - 1 - ブチル - 3 - ィ ソステアリルエーテ ルまたはグリセリン - 1,3 - ビス ( 2 -ェチルへキシル) エーテルである請求の範囲第 92項または第 93項に記載 の医療用用具。
1 〇 5. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( V ) における Rまたは R ' の少なくとも一方が分岐構造 を有するものである請求の範囲第 92項または第 93項に 記載の医療用具。 '
1 06. 一般式 ( V ) で表わされる化合物が、 ィソァロピ ルイ ソラウレ一ト、 イ ソプロピルォレエート、 2 -ェチル へキシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 2
-ェチルへキサノエ一トである請求の範囲第 92項または 第 93項に記載の医療用具。
1 07. 軟質樹脂が内部可塑化塩化ビニル系樹脂、 ポリエ ステル、 ポリウレタン、 エチレン—酢酸ビニル共重合体、 またはポリ塩化ビニルとポリウレタン、 エチレン系ポリマ 一もしくは力プロラタ卜ン系ポリマーとのポリマープレン ドである請求の範囲第 9 2項または第 9 3項に記載の医療 用具。 "
1 0 8 . 內部可塑化塩化ビニル系樹脂が、 ウレタン一塩化 ビニル共重合体、 酢酸ビニルー塩化ビニル共重合体または エチレン一酢酸ビ二ルー塩化ビニル共重合休である請求の 範囲第 1 ◦ 7項に記載の医療用軟質樹脂組成物。
1 ひ 9 . 血液収鈉用容器であることを特徴とする請求の範 囲第 9 2項または第 9 3項に記载の医療用具。
1 1 0 . オートクレープ滅菌に耐え得るものである請求の 範囲第 9 2項または第 9 3項に記載の医療用具。
1 1 1 . 硬質樹脂組成物中に、 '
( A ) i ) 2個以上のエステル結合を有し.、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少.なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i ) 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
V ) 分子量が 1 ◦ 0◦以下である
カルボン酸エステル化合物、
( B ) 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜20の鎖式炭化水素基である分子量 1 〇 〇 0以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V〉
RC 00 R ' ( V )
(但し式中 Rおよび R' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R' との炭素 数の和が 1 1〜3◦である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれた少なく とも 1種の溶血防止剤を配 合してなる硬質樹脂組成物により実質的に構成されている ことを特徴とする医療用具。
1 12. 溶血防止剤◦ . 5〜5重量%を配合してなる医療 用硬質樹脂組成物により実質的に構成されるものである請 求の範囲第 1 1 1項に記載の医療用具。
1 13. 上記カルボン酸エステル化合物 (A ) が 2個のェ ステル結合を有するものである請求の範囲第 1 1 1項また は第 1 12項に記載の医療用具'。
1 14. 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) がジカルボ ン酸エステルである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 12 項に記載の医療用具。
1 1 5 上記カルボン酸ェステル化合物 (A) のエステル 結合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化 水素基であり、 他方が炭素数 8〜 20の炭化水素基である 請求の範囲第 1 1 1項または第 1 12項に記載の医療用具。
1 16. ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素 基が炭素数 2〜1 2の炭化水素基である請求の範囲第 1 1 4項に記載の医療用具。
1 1 7. ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コ ハク酸、 グルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン 酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範 囲第 1 14項に記載の医療用具。
1 18. 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 が、 ィソプ 口ピル 2—ェチルへキシルマレエ一ト、 イソプ-ロピルデシ ルマレエート、 ィソプロピルイソ 卜リデシルマレエート、 ィ ソプロピ /レテトラデシゾレマレエート、 およびィ ソプロピ ルミリスチルマレエ一卜からなる群から選ばれたものであ る請求の範囲第 1 1 1項または第 1 12項に記載の医療用 m
1 1 . 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合 した 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有す るものである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 12項に記 載の医療用具。
120. 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル 結合を有するものである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 1 2項に記載の医療用具。
1 2 1 . エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少な くとも 2つは互いに鎖長の異なるものである請求の範囲第 1 2 0項に記載の医療用具。
1 22. 上記エーテル化合物 ( B ) が一般式 ( IV ' )
C H2 -0 -R1
1
C H O H ( IV " )
I
C H2 - O - R2
(但し、 式中、 R1 および R2 はそれぞれ炭素数 3〜 2 〇 の鎖式炭化水素基である。 〉 で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 1 2項に記' 載の医療用具。
1 2 3 . 一般式 (IV' ) で表わされるグリセリンジェ一テ ルが '、リセリン - 1 - ブチル - 3 - ィ ソステアリルェーテ ルまたはグリセリン - 1,3 - ビス ( 2 -ェチルへキシル〉 エーテルである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 1 2.項に、 記載の医療用具。
1 24. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) の一般式 ( V ) における Rまたは R ' の少なくとも一方が分岐構造 を有するものである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 1 2 項に記載の医療用具。 125 —般式 ( V) で表わされる化合物が、 ィソプロピ ルイソラウレート、 ィソプロピルォレエー卜、 2 -ェチル へキシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 2 -ェチルへキサノエ一トである請求の範囲第 1 1 1項また は第 1 12項に'記载の医療用具。
126. 硬質樹脂が硬質塩化ビニル系樹脂、 アクリル系樹 脂、 スチレン系樹脂、 ォレフィン系樹脂、 熟可塑性ポリエ ステル系樹脂およびポリカーボネートからなる群から選ば れたものである請求の範囲第 1 1 1項または第 1 12項に 記載の医療用具。
127. ァクリル系樹脂がメチルメタクリレート、 メチル t ァクリレート、 ェチルメタクリレート、 ェチルァクリレー ト、 ァクリロ二トリルまたはメタクリロニトリルの単独重 合体もしくは共重合体である請求の範囲第 Γ26項に記載 の医療用具。
128. スチレン系樹脂がポリスチレン、 アタリロニトリ ル一.スチレン共重合体またはァクリロニトリル一ブタジェ ンースチレン共重合体である請求の範囲第 126項に記載 の医療用具。
129. ォレフィ ン系樹脂がポリエチレン、 ポリプロピレ ンまたはエチレン—プロピレン共重合休である請求の範囲 第 126項に記载の医療用具。
130. 熟可塑性ボリエステル樹脂がポリエチレンテレフ タレートまたはポリブチレンテレフタレ一トである請求の 範囲第 1 2 6項に記載の医療用具。
1 3 1 . 採血管である請求の範囲第 1 1項または第 1 1 2項に記载の医療用具。
1 3 2
( A } i ) 2個以上のエステル結合を有し、
i i ) 上記エステル結合につながる 1価の炭化水 素基のうち少なくとも 2つは互いに炭素数の異な る鎮式炭化水素基であり、
i i i ) 上記 1価の炭化水素基のうち少なくとも 1つは炭素数 3以下または 1 3以上の炭化水素基 であるが、 すべての 1価の炭化水素基が炭素数 3 以下の炭化水素基となることまたは炭素数 1 3以 上の炭化水素基となることはなく、 さらに、 i V〉 上記 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが 分岐構造を有し、 かつまた、
) 分子量が 1 0 0 0以下である
カルボン酸エステル化合物、
B 少なくとも 1個のエーテル結合を有しかつエーテ ル酸素と結合した 1価の炭化水素基がそれぞれ炭 素数 3〜2 0の鎖式炭化水素基である分子量 1 ◦ 〇 〇以下のエーテル化合物、 および
( C ) 一般式 ( V )
R C〇〇 R ' ( V )
(但し式中 Rおよび R ' はそれぞれ炭素数 3以上 の鎖式炭化水素基であり、 かつ Rと R ' との炭素 数の和が 1 1〜3 0である。 ) で表されるモノ力 ルボン酸エステル化合物
からなる群から選ばれてなる少なくとも 1種の溶血防止剤 が配合されていることを特徴とする血液保存液。
1 3 3 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) が 2個のェ ステル結合を有するものである請求の範囲第 1 3 2項に記 載の血液保存液。
1 3 4 . 上記カルポン酸エステル化合物 ( A ) がジカルボ ン酸エステルである請求の範囲第 1 3 2項に記載の血液保 存液◊
1 3 5 . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A ) のエステル 結合につながる 1価の炭化水素基の 1つが炭素数 3の炭化 水素基であり、 他方が炭素数.8〜 2 0の炭化水素基である 請求の範囲第 1 3 2項に記載の血液保存液。
1 3 6 . ジカルボン酸エステルの酸部分の 2価の炭化水素 基が炭素数 2〜! _ 2の炭化水素基である請求の範囲第 1 3 4項に記載の血液保存液。
1 3 7 . ジカルボン酸エステルの酸部分がマレイン酸、 コ ハク酸、 ダルタル酸、 アジピン酸、 ィタコン酸、 セバシン 酸、 ドデカン 2酸またはォキサル酢酸残基である請求の範 囲第 1 3 4項に記載の血液保存液。
1 3 S . 上記カルボン酸エステル化合物 ( A〉 が、 イソプ 口ピル 2—ェチルへキシルマレエ一卜、 ィソプロピルデシ ルマレエート、 ィ ソプロピルイ ソ 卜リデシルマレエ一卜、 イソプロピルテトラデシルマレエート、 およびイソプロピ ルミ リスチルマレエー卜からなる群から選ばれたものであ る請求の範囲第 1 32項に記载の血液保存液。
1 3 9. 上記エーテル化合物 ( B ) のエーテル酸素と結合 した 1価の炭化水素基の少なくとも 1つが分岐構造を有す るものである請求の範囲第 1 32項に記載の血液保存液。
1 4 0. 上記エーテル化合物 ( B ) が 2個以上のエーテル 結合を有するものである請求の範囲第 1 3 2項に記载の血 液保存液。
14 1 . エーテル酸素と結合した 1価の炭化水素基の少な く とも 2つは互いに鎖長の異なるものである請求の範囲第
140項に記載の ·血液保存液。 '
14 2. 上記エーテル 合物 ( B ) が一般式 ( IV ' )
C H2 - 0 - R1
C H 0 H ( IV ' )
C H2 一〇— R2
(但し、 式中、 R1 および R2 はそれぞれ炭素数 3〜2 0 の鎖式炭化水素基である。 ) で表わされるグリセリンジェ 一テルである請求の範囲第 1 3 2項に記載の血液保存液。 -
143 . 一般式 ( W ' 〉 で表わされるグリセリンジェ一テ ルがグリセリン - 1 - ブチル - 3 - イソステアリルェ一テ ルまたはグリセリン - 1,3- ビス ( 2 -ェチルへキシ.
エーテルである請求の範囲第 132項に記載の血液保存液.
144. モノカルボン酸エステル化合物 ( C ) のー般式
( V ) における Rまたは R' の少なくとも一方が分岐構造
を有するものである請求の範囲第 132項に記载の血液保
存液。
145. 一般式 ( Y ) で表わされる化合物が、 ィソプロピ
ルイソラウレ一卜、 イソァロピルォレエート、 2-ェチル
へキシルイソステアレートまたは 2 -ェチルへキシル - 1
-ェチルへキサノエ一小である請求の範囲第 132項に記
载の血液保存液。
146. 上記溶血防止剤がェマルジヨンの形態で添加され
ているものである請求の範囲第 132項に記載の血液保存
液。
147. 上記溶血防止剤が包接化合物の形態で添加されて
いるものである請求の範囲第 132項に記载の血液保存液
148. 抗凝固保存液である請求の範囲第 132項に記载
の血液保存液。
149. 他の成分としてクェン酸ナトリウム、 クェン酸、
ブドウ糖、 リン酸一ナトリウム、 アデニン、 塩化ナ卜リウ や ム、 、 マンニトール、 マルトース、 ソルビトール、 マルチ
ト一ル、 ショ糖および乳糖からなる群から選ばれた少なく
とも 1つの化合物が含まれている のである請求の範囲第
132項に記载の血液保存液。
1 50. AC D液、 C PD液、 C PDA— 1液、 C PDA — 2液、 SAG液、 およびマンニトール、 マルトース、 マ ルチトール、 ソルビトール、 ショ糖または乳糖を添加して なる S A G液からなる群から選ばれた基本液に上記溶血防 止剤を配合するものである請求の範囲第 1 32項に記載の 血液保存液。
1 5 1. 上記溶血防止剤が、 最終濃度で 1 し 0 M〜 1 〇 m Mとなるように配合されるものである請求の範囲第 1 3 2項に記載の血液保存液。
1 52... 上記溶血防止剤が、 最終濃度で 40 IV!〜 4 in Mとなるように配合されるものである請求の範囲第 1 32 項に記載の血液保存液。
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