专利摘要:

公开号:WO1988000139A1
申请号:PCT/JP1987/000439
申请日:1987-06-30
公开日:1988-01-14
发明作者:Noritaka Egashira;Hitoshi Arita
申请人:Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha;
IPC主号:B41M5-00
专利说明:
[0001] 明 細 書 被 熱 転 写 シ ー 卜 技 術 分 野
[0002] 本発明は昇華転写方式による画像形成に用いられる被 熱転写シ一 卜に関し、 さ らに詳しく は、 熱転写シー トと 組合せて使用され、 染料染着性および/または転写画像 の耐光性 (耐候性) にすぐれた被熱転写シー トに関する。
[0003] 背 景 技 術
[0004] 昇華性の分散染料を含有する染料層が形成された熱転 写シー トを、 サーマルヘッ ド等の加熱印字手段により、 画像信号に応じて点状に加熱し、 被熱転写シー トの表面 に、 上記熱転写シー トが移行した染料からなる画像を形 成する試みが行われている。
[0005] しかし、 従来の被熱転写シ一 トにおいては、 染料の染 着性が必ずしも充分良好ではなく 、 高い濃度の画像を得 よう とするとそれに応じて過大な熱量を印字時に必要と し、 そのため、 サ一マルへッ ドへのエネルギー負担が不 可避的に増大し、 サーマルへッ ド駆動電圧が大き く なる という欠点があつた。
[0006] また、 従来の被熱転写シー 卜では、 形成された画像の 耐光性および耐候性が充分でなく 、 一旦形成された画像 の鮮明度が経時的に低下したり変色することがあり得た。 これは、 サーマルへッ ド等により熱転写シー ト側から移 行した染料が被熱転写シー 卜の受容層の表面近傍に存在 するため、 特に光や湿度の影響を受けやすいためである と考 れる。
[0007] 発 明 の 開 示
[0008] 従って本発明においては、 上記従来の被熱転写シー ト における欠点を解消し、 染料の染着性を向上させること、 およびノまたは、 染料の移行により形成された画像の耐 光性 (および耐候性) 向上させることを目的としている。
[0009] 本発明者らは、 被熱転写シー トの性能と して特に問題 となる上記染着性ならびに耐光性 (耐候性) を改善する ベく鋭意研究した結果、 ポリ エステル樹脂に特定の基を 導入して得られた変性ポリエステルを用いて被熱転写シ ― トの受容層を構成することによつて、 上記特性が著し く 向上することを見出した。
[0010] すなわち、 本発明に係る被熱転写シー トは、 熱により 溶融もしく は昇華して移行する染料を含有する染料層を 有する熱転写シー 卜と組合わせて用いられるシー小であ つて、 (ィ) シー ト状基材と、 (σ ) このシー ト状基材 の少なく とも一方の面に形成され加熱印字に際して前記 熱転写シー 卜から移行してく る染料を受容するための受 容層とからなる被熱転写シー 卜において、 前記受容層が 変性ポリエステル樹脂からなることを特徵と している。
[0011] 本発明においては、 上記変性ボリエステル樹脂は、 具 体的には、 ポリオール成分と してフヱニル基を有するポ リオールを用いて合成されたフエニル基変性ポリエステ ル樹脂、 またはノおよび酸成分と して長鎖メチレン基を 有するジカルボン酸を用いて合成された長鎖メチレン基 変性ポリエステル樹脂からなる。
[0012] 上記変性ボリエステル樹脂のうち、 フヱニル基変性ポ リエステル榭脂は染料染着性の向上においてすぐれた効 果を有しており、 一方、 長鏠メチ レ ン基変性ポリ エステ ル樹脂は転写画像の耐光性 (耐候性) の改善においてす ぐれた効果を発揮する。
[0013] 図面の簡単な説明
[0014] 第 1図および第 2図は、 各々本発明の実施例に係る被 熱転写シ一 卜の断面図である。
[0015] 発明を実施するための最良の形態
[0016] 第 1図に示すように、 本発明に係る被熱転写シー ト 1 は、 シー ト状基材 2の表面に、 加熱印字に際して熱転写 シ一 卜から移行してく る染料を受容するための受容層 3 が形成されている。 また、 本発明の被熱転写シー トにお いては、 第 2図に示すように、 シー ト状基材 2と受容層 3 との間に中間層 4を形成すること もできる。 また、 本 . 発明においては、 図示はしないが、 受容層 3がシー ト状 基材 2の両面に形成されていてもよい。 以下、 本発明の 被熱転写シー 卜の構成について詳細に説明する。 シー ト状基材
[0017] シー ト状基材 2としては、 ①合成紙 (ポリオレフィ ン 系、 ポ リ スチレン系等) 、 ②上 K紙、 ァ一十紙、 コ一 卜 紙、 キャス ト コー ト紙、 壁紙裏打ち用紙、 合成樹脂また はェマルジヨ ン含浸紙、 合成ゴムラテッ クス含浸紙、 合 成樹脂内添紙、 板紙、 も しぐはセルロース織維紙等の天 然織維紙、 ③ポリオレフイ ン、 ポリ塩化ビニル、 ポリェ チレンテレフタ レー ト、 ボリスチレン、 メ タク リ レー 卜、 ポリカーボネー ト等の各種のプラスチッ クのフィ ルムも しく はシー 卜が使用できる。 このうち、 ①の合成紙は、 その表面に熱伝導率の低い (換言すれば断熱性の高い) ミ ク ロヴォイ ド層を有しているので好ましい。 また、 上 記①〜③の任意の組み合わせによる積層体も使用できる。 代表的な積層体の例としては、 セルロース繊維紙と合成 紙、 あるいは、 セルロース镞維とプラスチッ クフィ ルム も しく はシー トとの積層体が挙げられる。 このうち、 セ ル口一ス識維紙と合成紙との積層体は、 合成紙が有する 熱的な不安定さ (伸縮など) をセルロース織維紙が捕な い、 合成紙が有する低熱伝導率による印字熱感度の高さ を発揮できてよい。 また、 この組み合わせにおいて積層 体表裏のバラ ンスをとるため、 合成紙〜セルロース鐵維 紙〜合成紙の三層積層体を用いるのがよく、 印字による カールを少なく できる。
[0018] 上記のような積層体に用いる合成紙と しては通常、 被 熱転写シ一 卜の基材と して使用し得るものであればいか なる ものをも使用できるが、 特に微細空孔を有する紙状 層を設けた合成紙 (例えば、 市販品の合成紙 : ュポ : 王 子油化合成紙製) が望ま しい。 上記の紙状層における微 細空孔は、 例えば、 合成樹脂を微細充填剤含有状態で延 伸することにより形成することができる。 上記微細空孔 を合成する紙状層を設けた合成紙を用いて構成した被熱 転写シー トは、 熱転写により画像を形成した場合、 画像 濃度が高く 、 画像のバラツキも生じないという効果があ る。 これは、 微細空孔により断熱効果があり、 熱ェネル ギー効率が良いこ とと、 微細空孔によるク ッ ショ ン性の よさが、 上記合成紙上に設けられ、 画像が形成される受 容層に寄与する ものと思われ 。 また、 上記微細空孔を 含有する紙状層を直接、 セルロース繊維紙などの芯材の 表面に設けることも可能である。
[0019] 上記積層体におけるセル口ース繊維紙以外にブラスチ ッ クフイ ノレムを使用する こ と もでき、 更に、 上記セル口 —ス繊維紙とプラスチッ クフィ ルムをラ ミ ネ一 ト したも のも使用する こ とができる。
[0020] 合成紙とセルロース織維紙との貼着方法と しては、 例 えば、 従来公知の接着剤を用いた貼着、 押出ラ ミ ネー ト 法を用いた貼着、 熱接着による貼着が挙げられ、 また、 合成紙とプラスチッ クフィ ルムとの貼着方法と してはプ ラスチッ クフィ ル厶の形成を同時に兼ねたラ ミ ネ一 ト法、 - - 力レンダ一法等による貼着等が挙げられる。 上記阽着手 段は合成紙と貼着するものの材質に応じて適宜選択され る。 上記接着剤の具体例と しては、 エチレン -酢酸ビニ ル共重合体、 ポリ酢酸ビニル等のエマルジョ ン接着剤、 力ルボキシル基を含むポリエステル等の水溶性接着剤等 が挙げられ、 またラ ミ ネー ト用の接着剤としては、 ポリ ウレタ ン系、 ァク リル系等の有機溶剤溶液としては、 ポ リウレタ ン系、 ァク リル系等の有機溶剤溶液タイプ等の 接着剤が挙げられる 受容層 3を構成する材質は、 熱転写シー トから移行す る染料、 例えば昇華性の分散染料の画像を受容 (受像) し、 受容により形成された画像を維持するための層であ る o
[0021] 本発明において受容層 3は、 主鎩にフ ニル基および Zまたは長鎖メチレン基を有する変性ポリエステル樹脂 を含んで構成されている。
[0022] 変性ポリ エステル樹脂の分子量は、 1 0, 0 0 0〜
[0023] 3 0, 0 0 0、 重合度 1 0 0〜 2 0 0程度であることが 好ま しい。
[0024] 主鑌へのフヱニル基の導入は、 ポリオールとしてフエ 二ル基を有するものを使用することにより行なわれ得る ( この場合、 フユ二ル基を含有するポリオールは使用する ボリオールのうち 1〜 1 〇 0モル%程度であることが好 ま しい。
[0025] 上記変性ポリエステル樹脂を用いて作成した波熱転写 シー トは染料の染着性がすぐれているが、 その理由と し ては、 フエニル基の含有によりボリマーの非晶質状態が 形成されやすく なる こ とにより染料の拡散性が高く なる ためであると考えられる。 本発明者らの知見によれば、 この傾向は、 フ ニル基が側鎖より も主鎖に存在すると きに顕著である。 また、 フヱニル基の含有により染料、 特にアン トラキノ ン系の染料のボリマ一中への溶解性な いし親和性が増加すること も染料染着性に寄与している と考えられる。
[0026] 一方、 変性ポリエステル樹脂が、 長鎖の'メチレン基を 有する ものである場合、 染着した染料の耐悸性が向上す る。 この理由は、 ポリオール中でのエステル結合の数が 相対的に減少するので、 光励起によりエステル結合の部 位において滑性酸素が発生する確率が'减少し、 染料の劣 化を引き起こす酸素や水分の存在下での光分解が起きに く いためであると考えられる。 この意味で、 酸成分と し てのジカルボン酸 (下記)
[0027] H C O C C Hつ) — C O O H
[0028] のメ チレン基は n ≥ 6であることが望ま し く 、 また上限 と しては n ≤ 3 0が好ま しい。 このような長鎖メチレン を有するジカルボン酸は合成時の酸成分中の 2 C!〜 1 0 0モル .9 であることが望ま しい。 尚、 上記のような長鎮メチ レン基変性ボリエステル樹 脂によって受容層を構成した被熱転写シー トは耐光性を 向上させる上ですぐれた効果を有しているが、 特に、 こ の被熱転写シ一 トと組合せて用いられる熱転写シ一 トを 構成する染料が昇華性のアン トラキノ ン系の染料である 場合に一層すぐれた耐光性向上効果が得られる。 このよ うな昇華性のァン トラキノ ン系の染料と してはソルベン 卜ブルー 6 3、 同 5 9、 同 3 6、 同 14、 同 74、 ソル ベン トバイオレツ ト 14、 同 1 1、 デイ スパース レツ ド 6 0、 同 3、 デイ スパースバイオレツ 卜 2 6、 ディ スパ ースブルー 2 6、 同 4 0等、 があり、 これらの染料をフ ェニル基含有ポリエステル樹脂と組み合わせて用いると, 耐光性がよく 、 J I S規格における 3級照射下でほとん ど褪色しない。
[0029] 本発明における変性ポ リ エステル樹脂は、 従って、 次 式 ( I ) に示すような変性酸成分および Zまたは変性ポ リオールとを用いて合成され得る。
[0030] 変性酸成分 :
[0031] H O O C ( C H ) n C O O H ( I ) 上式中、 nは、 好ま しく は 6≤ n≤ 3 0である。
[0032] 変性ボリオール成分:
[0033] ビスフエノ ール A
[0034] ビスフエノ ール B
[0035] ビスフエノ ール A F ビスフエノ ール s
[0036] あるいは上記の他に、 ポ リ オ一ル成分と してフエニル 基を有しないものを併用しても良いし、 酸成分と して n く 5のメ チ レン基を有する前式 ( I ) のものを併用して もよい。
[0037] なお、 合成の際の各成分は単一種類である必要はなく 、 適宜に複数組みあわせて用いること もできる。
[0038] 変性ポ リエステル樹脂は、 他の樹脂と併用して受容層 を構成すること もできる。
[0039] 例えば、 下記 ( a ) 〜 ( e ) の合成樹脂が単独も しく は 2種以上を混合して使用するこ とができる。
[0040] ( a ) エステル結合を有する もの。
[0041] ポ リ エステル樹脂 (フエニル変性以外のもの) 、 ポ リ アク リル酸エステル樹脂、 ポ リ カーボネー ト樹脂、 ボ リ 酢酸ビニル樹脂、 スチレ ンァク リ レー ト樹脂、 ビニル ト ルェンァク リ レー ト樹脂等。
[0042] ( b ) ウ レタ ン結合を有する もの。
[0043] ポ リ ウ レタ ン樹脂等。
[0044] C c ) ア ミ ド結合を有する もの。
[0045] ポ リ ア ミ ド樹脂 (ナイ ロ ン) 。
[0046] ( d ) 尿素結合を有する もの。
[0047] 尿素樹脂等。
[0048] ( e ) その他極性の高い結合を有する もの。
[0049] ポ リ 力プロラ ク ト ン樹脂、 ポ リ スチレ ン系樹脂、 ポ リ • —
[0050] 塩化ビニル樹脂、 ポリアク リ ロニ ト リル樹脂等。
[0051] 例えば、 受容層 3は変性ポリエステルと通常のボリェ ステル樹脂 (フユニル変性でないもの) との混合樹脂に より構成され得る。 このような目的に合致する飽.和ポリ エステルの具体例としては、 例えばバイ ロ ン 2 0 0、 バ ィロ ン 2 9 0、 バイ ロ ン 6 0 0等 (以上、 東洋紡製) 、 K A - 1 0 3 8 C (荒川化学製) 、 T P 2 2 0、 A P 2 3 5 (以上、 日本合成製) 等が用いられ得る。
[0052] あるいは受容層は、 変性ポリ エステル樹脂と塩化ビニ ル樹脂 Z酢酸ビニル共重合体樹脂により構成され得る。 塩化ビニル Z酢酸ビニル共重合体樹脂は塩化ビニル成分 含有率 8 5〜 9 7重量%で、 重合度 2 0 0〜 8 0 0程度 のものが好ま しい。 塩化ビニルノ酢酸ビニル共重合体樹 脂は必ずしも塩化ビニル成分と酢酸ビニル共重合体成分 のみの共重合体である場合に限らず、 ビニルアルコール 成分、 マレイ ン酸成分等を含むものであっても良い。
[0053] 受容層 3はまた、 変性ポ リ エステル樹脂とポ リ スチレ ン系の樹脂との混合樹脂により構成されていてもよく、 例えば、 スチレン系モノマー、 例えば、 スチレン、 - メ チルスチレン、 ビニル トルエンの単独も しく は共重合 体からなるポリ スチレン系樹脂、 或いは、 前記スチレン 系モノマーと他のモノマ一、 例えば、 アク リル酸エステ ル、 メ タク リ ル酸エステル、 アク リ ロニ ト リ ル、 メ タク リ ロニ 卜 リ ル等のァク リルも しく はメ タク リル系モノマ — — 一も しく は無水マレイ ン酸との共重合体であるスチ レ ン 系共重合体樹脂が挙げられる。
[0054] 変性ポ リエステル樹脂と他の榭脂とを併用するときは、 変性ポ リエステル榭脂にもよるが、 変性ポリエステル樹 脂 1 0 0重量部に対し、 その他の樹脂◦〜 1 0 0重量部 とするのがよい。 言い換えれば、 上記のように併用する ときは、 合計の樹脂重量 1 0 0 g中、 変性ポ リ エステル 樹脂が 5 0〜 1 0 0 gを占めればよい。 上記いずれの態 様においても、 受容層 3の白色度を向上して転写画像の 鮮明度を更に高めるとと もに被熱転写シ一 卜表面に筆記 性を付与し、 かつ転写された画像の再転写を防止する目 的で受容層 3中に白色顔料を添加することができる。 白 色顔料と しては、 酸化チタ ン、 酸化亜鉛、 カオリ ン、 ク レー、 炭酸カルシウム、 微粉末シリ カ等が用いられ、 こ れらは 2種以上混合して用いることができることは前述 した通りである。 また転写画像の耐光性を更に高めるた めに、 受像層中に紫外線吸収剤、 光安定剤、 も しく は酸 化防止剤等の添加剤の 1種も し く は 2種以上を必要に応 じ添加することができる。 これら紫外線吸収剤、 光安定 化剤の添加量は受容層 3を構成する樹脂 1 0 0部に対し てそれぞれ 0 , 0 5〜 1 0重量部、 0 . 5〜3重量部が 好ま しい。
[0055] 本発明の被熱転写シー 卜は、 熱転写シー トとの離型性 を向上せしめるために受容層中に離型剤を含有せしめる ことができる。 離型剤と してはポリエチレンワッ クス、 アミ ドワ ッ クス、 テフロ ンパウダー等の固形ワ ッ クス類 ; 弗素系、 燐酸エステル系の界面活性剤 ; シリ コーンオイ ル等が挙げられるがシリ コーンオイルが好ま しい。
[0056] 上記シリ コーンオイルとしては油状のものも用いるこ とができるが、 硬化型のものが好ま しい。 硬化型のシリ コーンオイルとしては、 反応硬化型、 光硬化型、 触媒硬 化型等が挙げられるが、 反応硬化型のシリ コーンオイル が特に好ま しい。 反応硬化型シリ コーンオイルとしては、 ァ ミ ノ変性シリ コーンオイルとエポキシ変性シリコーン オイルとを反応硬化させたものが好ま しく 、 ァ ミ ノ変性 シリ コーンオイルとしては、 K F - 393、 K F - 857、 K F - 858. X - 22 - 3680 X - 22 - 380 1 C (以上、 信越化学工業赖製) 等が挙げられ、 エポキシ変性シリ コーンオイルと しては K F - 1 0 0 T、 K F - 1 0 1. K F - 60 - 1 64. K F - 1 03 (以 上、 信越化学工業㈱製) 等が挙げられる。 また触媒硬化 型あるいは光硬化型シリ コーンオイルと しては K S - 7 0 5 F. K S - 7 70 (以上、 触媒硬化型シリ コーン オイル : 信越化学工業赖製) 、 : K S - 720、 K S - 7 74 (以上、 光硬化型シリ コーンオイル : 信越化学工業 赖製) 等が挙げられる。 これら硬化型シリ コーンオイル の添加量は受像層を構成する樹脂の 0. 5〜 30重量% が好ま しい。 また受像層 3の表面の一部に、 上記離型剤 を適当な溶媒に溶解あるいは分散させて塗布した後、 乾 燥させる等によって離型剤を設けること もできる。 離型 剤を構成する離型剤と しては前記したァ ミ ノ変性シ リ コ —ンオイルとエポキシ変性シリ コーンオイルとの反応硬 化物が特に好ま しい。 離型剤層の厚さは◦ . 0 1 〜 5 ^ m、 特に◦ . 0 5〜 2 mが好ま しい。
[0057] なお、 受容層を形成する際にシリ コーンオイルを添加 して形成すると、 塗布後、 シリ コーンオイルが表面にブ リ一ドさせた後に硬化させても離型剤層を形成すること ができる。
[0058] 以上の白色顔料、 紫外線吸収剤、 光安定化剤、 酸化防 止剤、 離型剤は必要に応じ、 一方の面も しく は両方の面 の受容層に含ませるように適用することができる。
[0059] 受容層 3の形成は、 シー ト状基材 2上に、 受容層を形 成する材料を溶解ないし分散して得られる受容層形成用 組成物を使用して、 公知の塗布も し く は印刷方法により 行なう他に、 シ一 ト状基材 2とは別の一時的キヤ リ ャ一 上に一旦形成した後に、 改めて、 シー ト状基材 2上に転 写する方法により行ってもよい。
[0060] 一時的キヤ リ ャ一と しては、 表面が離型性のシー トを 用いる。 例えば、 ①セルロース織維紙や合成紙などの表 面にアンダーコ ー 卜層を施した後に離型用シリ コーン層 を施したもの、 ②セルロース織維紙の表面にポ リオレフ ィ ン系樹脂も しく はポリエステル樹脂をェクス トルージ - - ヨ ンコーティ ングしたもの、 または、 ③ポ リエステルフ ィ ルムなどのプラスチッ クフィ ルムの表面に離型用シリ コーン層を施したもの、 等である。
[0061] 一時的キヤ リヤー上には、 シー ト状基材 2上に行なう のと同様にして受容層を形成した後、 必要により、 接着 剤層を形成する。 この接着剤層は、 シー ト状基材 2上に 受像層を転写させるときに、 シー ト状基材 2と受容層 3 との間の接着力を確保するためのものである。 この方法 では、 更に他の層、 例えば後述するような、 ク ッ ショ ン 性等を付与するための中間層を一時的キヤ リ ャ一上に形 成しておき、 シー ト状基材 2上に中間層と受容層とを一 度に転写するようにしてもよい。 中藺層が接着剤を兼ね ているときは接着剤層を一時的キヤ リヤー上に形成しな く てもよい。 なお、 いずれの場合においても、 接着剤層 はシ一 卜状基材と、 一時的キヤ リ ヤー上の最上層との間 に介在すればよいから、 接着剤層をシー ト状基材 2上に 形成しておき、 一時的キヤ リ ヤー上には受容層のみ、 あ るいは受容層と中間層を順に形成しておいて転写しても よい。
[0062] 受容層 3を一時的キヤ リヤー上に一旦形成して転写法 により、 シー 卜状基材 2上に形成する方法を採用すると、 シー ト状基材 2上に形成された受容層の表面は、 一時的 キヤ リ ヤーの表面の状態が転写されているために平滑性 が非常にすぐれており、 シー ト状基材 2上に直接に形成 した受容層は、 転写法による ものと く らべると平滑性が 劣っており、 より鮮明で精緻な画像を得たいときは、 転 写法を採用するのがよい。
[0063] 接着剤と しては受容層と基材とを接着できる ものであ れば良く 、 ポ リ エステル系、 ボ リ アク リ ル酸エステル系、 ポ リ ウ レタ ン系、 ポリ塩化ビニル系、 ポリオレフイ ン系、 エチ レ ン - 酢酸ビニル共重合体、 合成ゴム系等の有機溶 剤溶液又は、 ェマルジョ ンが使用できる。 接着剤は熱接 着タイプでも、 常温粘着タイプでもよい。 熱接着タイプ の場合には、 ワ ッ ク ス、 エチ レ ン Z酢酸ビニル共重合体 樹脂、 ポ リオレフィ ン、 石油系樹脂などのホッ トメ ル ト タイプの接着剤による熱接着、 或いはポリオレフィ ンフ ィ ルム等ェクス トル一ジ ョ ンフィ ソレムによるサン ドィ ッ チラ ミ ネー シ ョ ンでもよい。
[0064] 中間層を兼ねる接着剤と しては両面テープを用いても よい。 両面テープはレーョ ンペーパーにァク リル系粘着 剤などを含浸乾燥したもので、 乾燥後の両面テープには 微細空孔が出来ており発泡層と等価の役割を果たすもの と思われる。
[0065] 中間層
[0066] 中間層 4 は、 構成する材質によ り、 ク ッ シ ョ ン性層、 多孔層のいずれかであり、 あるいは場合によっては接着 剤の役目を兼ねている。
[0067] ク ッ ショ ン性層は J I S - K - 6 3 0 1 に規定される 1 0 0 %モジュラスが 1 0 0 kgZcii以下である樹脂を主 とするものであり、 こ こで前記 1 0 ◦ %モジュラスが 1 0 O kgZeifを超えると、 剛性が高すぎるためにこのよ うな樹脂を用いて中間層を形成しても熱転写シー トと被 被転写層の印字の際の充分な密着性を保たれない。 又、 前記 1 0 0 %モジュラスの下限は実際上、 0. 5 gYci 程度である。
[0068] 上記の条件に合致する樹脂と しては次のようなものが 挙げられる。
[0069] ポリ ウ レタン樹脂
[0070] ポリ エステル樹脂
[0071] ポリ ブタジェン樹脂
[0072] ポリ アク リ ル酸エステル樹脂
[0073] エポキシ樹脂
[0074] ポリアミ ド樹脂
[0075] ロジン変性フ ノ ール樹脂
[0076] テルペンフ ノール樹脂
[0077] ェチレン Z酢酸ビニル共重合体樹脂
[0078] 上記の樹脂は、 1種もしく は 2種以上混合して使用す ることができるが、 上記の樹脂は比較的、 粘着性を有し ているので、 加工中に支障があるときは無機質の添加剤、 例えば、 シリ カ、 アルミナ、 ク レー、 炭酸カルシウムな ど、 或いは、 ステアリ ン酸ア ミ ド等のア ミ ド系物質を添 力 []してもよい。 • —
[0079] ク ッ ショ ン性層は上記したような樹脂を必要に応じて 他の添加剤と共に溶剤 ♦ 希釈剤等と混練して塗料も しく はイ ンキと し、 公知の塗布方法も し く は印刷方法により 塗膜と して乾燥させることにより形成でき、 その厚みは 0 . 5〜 5 0 ^ m、 より好ま し く は 2〜 2 0 m程度で ある。 厚みが 0 , 5 mでは設けたシー ト状基材の表面 の粗さを吸収しきれず、 従つて効果がなく 、 逆に 5 0 mを超えると、 効果の向上が見られないばかりか、 受 容層部が厚く なりすぎて突出し、 巻き取ったり、 重ねた りする際の支障となる し、 また、 経済的でない。
[0080] このよ うな中間層を形成すると熱転写シ一 卜と被熱転 写シー 卜との密着性が向上するのは、 中間層自体が剛性 が低いために印字の際の圧力により変形するためと考え られるが、 更に、 前記したような樹脂は通常ガラス転移 点や軟化点が低く 、 印字の際に与えられる熱エネルギー により、 常温におけるより も更に剛性が低下して変形し やすく なる こ と も寄与している ものと推定される。
[0081] 多孔層 3は、 ①ポ リ ウ レタ ン等の合成樹脂ェマルジ ョ ン、 メ チルメ タク リ レ一 ト - ブタ ンジェン系等の合成ゴ ムラテッ クスを機械的攪拌により気泡させた液を基材 2 上に塗布し乾燥させた層、 ②上記合成樹脂ェマルジョ ン、 上記合成ゴムラテッ クスに発泡剤を混合させた液を基材 2上に塗布し、 乾燥させた層、 ③塩ビプラスチッ クゾル、 ポ リ ウ レタ ン等の合成樹脂またはスチ レ ン - ブタジエン 系等の合成ゴムに発泡剤を混合した液を基材 2上に塗布 し加熱するこ とにより発泡された層、 ④熱可塑性樹脂ま たは合成ゴムを有機溶媒に溶解した溶液と、 該有機溶媒 に比べ蒸発しにく く該有機溶媒に対し相溶性を有し且つ 熱可塑性樹脂または合成ゴムに対して溶解性を有しない 非溶媒 (水を主成分とするものも含む) との混合液を、 基材 2上に塗布し、 乾燥させることにより ミ クロ状に凝 集した膜を形成してなる ミ クロポーラス層等が用いられ る。 上記①〜③の層は気泡の大きさが大きいため、 該層 上に受容層 3の形成用溶液を塗布し乾燥させた場合、 乾 燥させて形成された受容層 3の表面に凹凸が生じる恐れ がある。 そのため上記凹凸が小さく また均一性の高い画 像を転写せしめることが可能な受容層 3の表面を得るた めには、 多孔層と して、 上記④のミ クロポーラス層を設 けることが好ま しい。
[0082] 上記ミ ク 口ポーラス層の形成に当たって用いられる熱 可塑性樹脂と しては、 飽和ポリエステル、 ポリ ウレタン、 塩化ビニル /酢酸ビニル共重合体、 セルロースァセテ一 トプロ ピオネー ト等が挙げられ、 また同様に用いられる 上記合成ゴムと しては、 スチレン - ブタジエン系、 イ ソ プレ ン系、 ウ レタ ン系等が挙げられる。 また該ミ ク ロボ —ラス層の形成に当たって用いられる有機溶媒および非 溶媒としては種々のものが可能であるが、 通常、 有機溶 媒と してメチルェチルケ ト ン、 アルコール等の親水性溶 媒が用いられ、 また、 非溶媒と して水が用いられる。 本発明における多孔層の厚みは、 3 m以上のものが 好ま し く 、 特に 5 〜 2 0 111厚のものが好ま しい。 多孔 層の厚みが 3 m未満のものは、 ク ッ ショ ン性、 断熱性 の効果が発揮されない。
[0083] 説明が前後したが、 中間層が接着剤を兼ねる場合もあ るこ とは受容層の形成法の説明において述べた通りであ る o
[0084] 上記の中間層は受容層が両面にあるときは被熱転写シ 一 卜の両面に設けてもよいし、 一方の面のみに設けても よい。
[0085] 滑性層
[0086] 本発明においては、 シー ト状基材の裏面 (受容層のな い面) に滑性層を設けることができる。
[0087] 滑性層は被熱転写シー トを 1枚ずつ取り出すことを容 易にするために設けられる ものであって、 種々の材料か らなるものが用いられるが、 代表的な滑性層は、 その滑 性層表面が隣接する被熱転写シー 卜の受容層表面との間 で滑りやすい、 換言すれば、 静止摩擦係数が小さいもの である。
[0088] このような滑性層は、 メ チルメ タク リ レー 卜樹脂など のメ タク リ レー ト樹脂あるいは対応するァク リ レー ト樹 脂、 塩化ビニル 酢酸ビニル共重合樹脂などのビニル系 樹脂で例示される合成樹脂のコ ーティ ング被膜である。 これらの合成樹脂のコ一ティ ング被膜が被熱転写シー 卜の 1枚ずつの取り出しに効果があるのは予想もしなか つたことであり、 単に基林 2の裏面に帯電防止層を設け ても期待したほどの効果は得られない。
[0089] 滑性層は、 層を構成する合成樹脂を必要に応じて加え る他の成分 (たとえばポリエチレンワッ クス、 フッ素樹 脂粉末、 マイクロシリ カなど) と共に混練して塗料化す ることにより、 受容層と同様のコーティ ング方法により 塗布し、 乾燥させて形成することができ、 その厚みは 1 〜: L 0 mである。
[0090] 蒂電防止剤
[0091] 被熱転写シ一 卜の加工工程中またはプリ ンター内での 走行時に静電気の発生を抑えるために、 少なく とも一方 の面の受容層中または受容層の表面に帯電防止剤を含有 させることもできる。 帯電防止剤としては界面活性剤た とえば陽イオン型界面活性剤 (たとえば第 4級アンモニ ゥム塩、 ポリア ミ ン誘導体等) 、 陰ィォン型界面活性剤 (たとえばアルキルホスフェー ト等) 、 両性イオン型界 面活性剤もしく は非ィォン型界面活性剤が挙げられる。
[0092] 帯電防止剤は、 グラビアコーティ ング、 バーコ一ティ ング等により受容層表面に塗布形成してもよく、 受容層 樹脂中に練り込んで受容層塗工 · 乾燥時に受容層表面に 移行させてもよい。 受容層樹脂と混合する帯電防止剤と して、 カチオン型のアク リルポリマ一を用いることもで さる o
[0093] 次に、 実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。 以下の実施例および比較例において、 熱転写シー 卜お よび被熱転写シー 卜の製造、 両シー 卜を用いた印字、 被 熱転写シー トの試験は次のように行なった。
[0094] 熱転写シー ト
[0095] 片面にコ ロナ放電処理が施された厚さ 6 mのポリエ チ レ ンテ レフ タ レー トフ ィ ルム (東洋紡製 : S - P E T) を基材と し、 基材のコロナ放電処理が施された面上に下 記組成の熱転写層形成用組成物をヮィヤーバーコ一ティ ングにより乾燥時の厚さが l ^ mとなるように塗布して 熱転写層を形成し、 裏面にシ リ コーンオイル (X - 4 1 - 4 0 0 3 A : 信越シ リ コー ン製) をスポイ ト にて 2滴 たら した後、 全面に広げて滑性層を形成して熱転写シー トと した。
[0096] 熱転写層形成用組成物
[0097] 分散染料 4重量部
[0098] (日本化薬製 : 力ャセ ッ ト ブル 7 1 )
[0099] ェチル ヒ ドロキ シセルロース 5重量部 (ハーキュ レス社製)
[0100] ト ルエン 4 0重量部 メ チルェチルケ ト ン 4 0重量部 ジ才キサ ン 1 〇重量部 被熱転写シー 卜
[0101] 厚み 1 5 0 ii mの合成紙 (王子油化製 : ュポ F P G - 1 5 0 ) を基材とし、 この表面に下記組成の受容層形成 用組成物をワイヤーバーコ一ティ ングにより乾燥時の厚 さが 4 mとなるように塗布して ドライヤーで仮乾燥後 1 0 CTCのオーブン中で 3 0分間乾燥させて受容層を形 成し、 被熱転写シ一 トと した。
[0102] 受容層形成用組成物
[0103] 樹 月'曰 4重量部 ァミ ノ変性シリ コーンオイル
[0104] (信越化学工業製 : K F - 3 9 6 )
[0105] エポキシ変性シリ コーンオイル 1重量部 (信越化学工業製 : X - 2 2 - 3 4 3 )
[0106] トルエン 4 2重量部 メチルェチルケ ト ン 4 2重量部 上記.熱転写シ一 トと被熱転写シ一 トとを熱転写層と受 容層とが接するように重ね合わせ、 熱転写シー トの基材 {IJよりサ一マルへッ ドにより、 サ一マルへッ ドの出力 1 W Z ド ッ ト 、 ノ、。ルス幅 0 . 3〜 0 . 4 5 m Z see 、 ド ッ 卜密度 3 ドッ 卜ノ mmで加熱し、 被熱転写シー トの受容層 に熱転写シー トの熱転写層中のシァン色の分散染料を転 写せしめたところ鮮明にシァン色の画像が形成された。
[0107] 変性ポリエステル樹脂の合成
[0108] 下記の例に示す各成分と、 触媒としての、 微量の酢酸 カルシウムおよび三酸化ア ンチモンとを空気冷却器をつ けたク ライゼンフラスコ型反応器に入れ、 N 2雰囲気中 にて徐々に温度を上げ、 約 1 5 0 °Cに保ち、 この温度で 1時間攪拌して反応を行なわせ、 その後、 反応生成物を 熱電対の付いたパイ レ ッ クス管に入れて 0 つを完全に遮 断し、 2 7 5 °C、 0 . 1 〜 0 . 0 5 mmllgの条件で 2時間 重縮合反応させ、 変性ポ リ エステル樹脂を得た。 そして、 このよ うにして得られた樹脂を上記被熱転写シー トの受 容層形成用組成物の樹脂成分と して用いた。
[0109] 実施例 A - 1
[0110] 酸成分
[0111] テレフタル酸 8 〇重量部 イ ソフタル酸 2 0重量部 ポリオール成分
[0112] エチ レ ングリ コール 5 0重量部 ビスフエノ ール A 5 0重量部 実施例 A - 2
[0113] 酸成分
[0114] テレフタル酸 4 0重量部 イ ソフタル酸 4 0重量部 セバチン酸 2 〇重量部 ポ リオール成分
[0115] エチレ ングリ コール 4 0重量部 ネオペンチルグリ コール 4 0重量部 ビスフエノ ール B 2 0重量部 実施例 A - 3
[0116] 実施例 A - 1で得られた変性ポ リ エステルと塩化ビニ ル Z酢酸ビニル共重合体樹脂 ( (ユニオン力一バイ ト製、 ビニライ ト V Y H H ) とを重量比で 1 : 1 に混合したも のを用いた。
[0117] 比較例 A - 1
[0118] 酸成分
[0119] テレフタル酸 4 0重量部 イ ソフタル酸 4 0重量部 セバチン酸 2 0重量部 ポリオール成分
[0120] エチレングリ コール 5 0重量部 ネ才ペンチルグリ コール 5 0重量部 上記で得られた樹脂を用いて被熱転写シ一 トを形成し て、 印字したところ、 実施例 A - 1〜 A - 3におけるも ののほう力《、 比較例 A - 1におけるものにく らべ、 光学 反射濃度で 0 . 2〜 0 . 5向上していることが判明した, 実施例 B - 1
[0121] 酸成分
[0122] テレフタル酸 4 0重量部 ィ ソフタル酸 〇重量部 ノ ナンジカルボン酸 2 0重量部 ポリオ一ル成分
[0123] エチ レングリ コール 5 〇重量部 ビスフエノ ール A 5 〇重量部 実施例 B - 2
[0124] 酸成分
[0125] テレフタル酸 4 0重量部 イ ソフタル酸 4 0重量部 ドデカ ンジ力ルポン酸 2 0重量部 ポリオ一ル成分
[0126] エチ レ ングリ コール 5 0重量部 ネオペンチルグルコール 5 0重量部 実施例 B - 3
[0127] 実施例 B - 1で得られた変性ポ リ エステルとポ リ スチ レ ン樹脂 (理科ハ ーキュ レス製、 ビコラスチッ ク D 1 2 5 ) を重量比で 1 : 1 に混合したものを用いた。 比較例 B - 1
[0128] 酸成分
[0129] テレフタル酸 5 0重量部 イ ソフタル酸 5 0重量部 ポ リオ一ル成分
[0130] エチ レ ングリ コール 5 0重量部 ネオペンチルグリ コール 5 0重量部 上記で得られた樹脂を用いて被熱転写シ一 トを形成し ても、 印字したところ、 実施例 B - 1 〜 B - 3における ものはいずれも耐光性がすぐれ、 ほとんど褪色すること がなかつたが、 比较例 B - 1 のものは 3級 ( J I S ) 照 射後、 著しく 褪色した。
[0131] 実施例 C - 1
[0132] 酸成分
[0133] テレフタル酸 4 0重量部 イ ソフタル酸 4 0重量部 ノ ナンジカルボン酸 2 0重量部 ポ リオール成分
[0134] エチレングリ コール 4 0重量部 ネオペンチルグリ コ一ル 4 0重量部 ビスフエノ 一ル A 2 0重量部 実施例 C - 2
[0135] 酸成分
[0136] テレフタル酸 4 0重量部 ィ ソフタル酸 4 0重量部 ドデ力 ンジ力ルボン酸 2 0重量部 ポ リオール成分
[0137] エチレングリ コール 5 ひ重量部 ビスフニノ ール B 5 〇重量'部 実施例 C - 3
[0138] 実施例 C - 1で得られた変性ポリエステル樹脂と塩化 ビニル 酢酸ビニル共重合体樹脂 (ユニオン力一バイ ド 製、 ビニライ ト V Y H H ) とを重量比で 1 : 1 に混合し - - たものを用いた。
[0139] 比較例 C - 1
[0140] 酸成分
[0141] テ レフタル酸 4 〇重量部 イ ソフタル酸 4 0重量部 セバチン酸 2 0重量部 ポ リオ一ル成分
[0142] エチレ ングリ コール 5 0重量部 ネオペンチルグリ コール 5 0重量部 上記で得られた樹脂を用いて被熱転写シー 卜を形成し て印字したところ、 実施例 C - 1 〜 C - 3における もの のほうが、 比較例 C - 1 における ものにく らべ、 光学反 射濃度で 0 . 2 〜 0 . 5向上していることが判明した。 実施例 D 一 1
[0143] 酸成分
[0144] テレフタル酸 3 0重量部 イ ソフタル酸 6 8重量部 へキサデカ ンジカルボン酸 2重量部 ポリオ一ル成分
[0145] エチレ ングリ コ一ル 4 〇重量部 ビスフエノ ール A 6 0重量部 実施例 D - 2
[0146] 酸成分
[0147] テレフタル酸 5 0重量部 イ ソフ タル酸 5 0重量部 ポリオール成分
[0148] エチレ ングリ コ一ノレ 4 0重量部 ビスフ エ ノ ール A 6 0重量部 ネオペンチノレグリ コーノレ 2 0重量部 比較例 D - 1
[0149] 酸成分
[0150] テ レフ タル酸 7 0重量部 イ ソフタル酸 3 0重量部 ポ リ オ一ル成分
[0151] エチレ ングリ コール 5重量部 ネオペンチノレグリ コーノレ
[0152] 上記各例で得られた樹脂を用いて被熱転写シー トを形 成して、 印字を行ったところ、 耐光性については、 J I S規格で 3級照射において上記実施例 D - 1は 5 % 以下の褪色率であつ たのに対し、 比較例 D - 1では退色 率が 1 0 %以上であつた。
[0153] また、 上記実施例 D - 2と比較例 D - 1 とで印加エネ ルギ一に対する光学反射濃度の値を測定したところ、 第 3図に示すように、 実施例 D - 2のものはすぐ た染着 性を示した。 尚、 上記例において、 光学反射濃度は C O S A R - 6 1 J (コ一サ一社製) を用いて行った。 また、 第 3図における横軸は、 印字エネルギーの大きさ の割合いを示す。 実施例 E - 1
[0154] 酸成分とポリオール成分と して次のものを準備した 酸成分
[0155] テ レフ タル酸 2 0重量部 イ ソフタル酸 2 0重量部 セバチ ン酸 1 0重量部
[0156] 1, 2 - ジフエニル - 1 2 - エタ ンカルボン酸 5 0重量部 ポ リオール成分
[0157] エチ レ ングリ コール 2 5重量部 ネ才ペ ンチノレグリ コール 2 5重量部 1, 2 - ジフユニル - 1 つ - エタ ン ジォ一ノレ 5 0重量部 上記のうち、 1 , 2 - ジフ ニル - 1 , 2 - エタ ンカ ルボン酸は、 な - プロモカルボン酸と K C Nとを反応さ せた後、 カルボキシル化して得たものであり、 その他は 市販品である。
[0158] 上記の各成分と、 触媒と しての、 微量の酢酸カルシゥ ムおよび三酸化アンチモンとを空気冷却器につけたクラ ィゼンフラスコ型反応器に入れ、 Nつ雰囲気中にて徐々 に温度を上げ、 約 1 5 0 に保ち、 この温度で 1.時間攪 拌して反応を行わせ、 その後、 反応生成物を熱電対の付 いたパイ レッ クス管に入れて 0 つを完全に遮断し、 2 7 5 °C、 0 . 1〜 0 . 0 5 mmHgの条件で 2時間重縮合 — - 反応させてフ ニル変性ボリ エステル樹脂を得た。
[0159] 実施例 E - 2
[0160] フエニル変性ポリ エステル樹脂を、 下記の成分を用い、 実施例 E - 1と同様にしてフエニル変性ポリエステル樹 脂を合成して用いた。
[0161] 酸成分
[0162] テレフタル酸 2 0重量部 イ ソフタル睃 2 0重量部 セバチン酸 1 0重量部 1, 2 - ジフエニル - 1, 2 - エタ ンカルボン酸 5 0重量部 ポリオール成分
[0163] エチレングリ コール 5 5重量部 ネオペンチルグリ コール 5 0重量部 実施例 E - 3
[0164] フェニル変性ポリエステル樹脂を、 下記の成分を用い、 実施例 E - 1 と同様にしてフユ二ル変性ポ リエステル樹 脂を合成して用いた。
[0165] 酸成分
[0166] テレフタル酸 2 5重量部 イソフタル酸 2 5重量部 セバチン酸 5 0重量部 ポリオール成分
[0167] エチレングリ コール 2 5重量部 ネオペンチルグリ コール 2 5重量部
[0168] 1, 2 - ジフエ二ル - 1, 2 - エタ ンジオール 5 0重量部 実施例 E - 4
[0169] フヱニル変性ポ リ エステル樹脂を、 下記の成分を用い、 実施例 E - 1 と同様に してフニニル変性ポ リ エステル樹 脂を合成して用いた。
[0170] 酸成分
[0171] テレフタル酸 2 0重量部 イ ソフタル酸 2 0重量部 セバチン酸 1 0重量部
[0172] 1 , 2 - ジフエニル - 1, 2 - エタ ンカルボン酸 5 0重量部 ポリオール成分
[0173] エチ レングリ コール 2 5重量部 ネオペンチルグリ コール 2 5重量部 フエニルチエレ ングリ コール 5 0重量部 実施例 E - 5
[0174] 実施例 E - 1 で得られたフヱニル変性ポ リ エステル榭 脂と、 通常の飽和ポリエステル樹脂 (東洋紡製、 バイ 口 ン 2 〇 0 ) とを重量比で 1 : 1 に混合したものを用いた。 実施例 E - 6
[0175] 実施例 E - 1 で得られたフエニル変性ポ リ エステル榭 脂と、 塩化ビニル 酢酸ビニル共重合体樹脂 (ユニオン 力一バイ ド製、 ビニライ ト V Y H H ) とを重量比で 1 : 1に混合したものを用いた。
[0176] 実施例 E - 7
[0177] 実施例 E - 1で得られたフエニル変性ポリエステル樹 脂とポ リ スチレン樹脂 (理化ハーキュレス製、 ピコラス チッ ク D 1 2 5 ) とを重量比で 1 : 1に混合したものを 用いた。
[0178] 実施例 E - 8
[0179] 実施例 E - 1で得られたフ ニル変性ポリエステル樹 脂とスチレンアク リル酸共重合体樹脂 (ダイセル化学製、 セビア ン No. 5 0 ) とを重量比で 1 : 1に混合したものを 用いた。
[0180] 比較例 E 一 1
[0181] 実施例 E - 1におけるフェニル変性酸成分およびフェ ニル変性ポリオール成分を除き、 下記の成分を用い、 そ の他は実施例 E - 1 と同様にしてフュニル変性ポリエス テル樹脂を合成して用いた。
[0182] 酸成分
[0183] テレフタル酸 2 5重量部 イ ソフタル酸 2 5重量部 セバチン酸 5 0重量部 ポリオール成分
[0184] エチレングリ コール 5 0重量部 ネ才ペンチノレグリ コーノレ 5 〇重量部 上記の実施例 E - 1 E - 8および比較例 E - 1で得 られた波熱転写シー ト の褪色率を表 - 1 に示す。 表- 1
[0185]
[0186] 表中、 ①……耐光性試験、
[0187] ②……耐熱耐湿度試験、
[0188] ③……耐候性試験、 の測定値を示す。 尚、 上記の各例における耐光性試験、 耐熱耐湿度試験 ならびに耐候性試験は、 以下の条件で行った。
[0189] ① 耐光性試験
[0190] 耐光性試験は、 J I S - L 0 8 4 2に基づく条件で 1 〇時間暴露し、 印字直後で耐光性試験前の画像濃度 D ί と耐光性試験後の画像濃度 D 2 とを反射型濃度計で 測定し、 褪色率 Δ D ( D D i ) X 1 0 0 ( % ) を
[0191] 2
[0192] 以つて評価した。
[0193] ② 耐熱耐湿度試験
[0194] 印字後の被熱転写シー トを温度 6 0 °C 相対湿度 9 0
[0195] %の熱囲気中に 1 0 0時間保持し、 耐光試験におけるの と同様に褪色率を測定した。
[0196] ③ 耐候性試験
[0197] 耐光性試験と同様に、 但し、 暴露環境を温度 4 0 °C、 相対湿度 8 0 %の条件に設定して行ない、 褪色率を測定 した。
[0198] 上記実施例の結果からも明らかなように、 本発明の被 熱転写シー トは、 その受容層を、 フ エ二ル基を有するボ リオールおよび Zまたは長鎮メチレン基を有するジカル ボン酸とを用いて合成された変性ポリエステル樹脂を用 いて搆成したことにより、 熱転写シー 卜と組み合わせて サーマルへッ ド等により印字して形成された画像はポリ オール成分のために濃度が高く、 ジカルボン酸成分のた めに長期保存しても色がにじんだり、 ぼやけたり して鮮 明度が低下することがなく 、 変色するような不都合が生 じない。
[0199] 産業上の利用可能性
[0200] 本発明の被熱転写シー トによれば、 受容層が染料の染 着性にすぐれ、 さらに受容層に形成された画像は耐光性 (耐候性) にすぐれているので、 鮮明でしかも経時的安 定性が要求される感熱転写方式による画像形成の分野に おいて極めて有効である。
权利要求:
Claims請 求 の 範 囲
1 . 熱により溶融もしく は昇華して移行する染料を 含有する染料層を有する熱転写シー トと組合わせて用い られるシー トであって、 (ィ) シー ト状基材と、 (口) このシー ト状基材の少なく とも一方の面に形成され加熱 印字に際して前記熱転写シ一 卜から移行してく る染料を 受容するための受容層とからなる被熱転写シー トにおい て、 前記受容層が変性ポリエステル樹脂からなることを 特徵とする、 波熱転写シ一 ト。
2 . 前記受容層を構成する変性ボリエステル樹脂が、 ボリオール成分と して、 フェニル基を有するポリオール を用いて合成されたフエニル基変性ポリエステル樹脂か らな-る、 請求の範囲第 1項に記載の被熱転写シー ト。
3 . 前記受容層を構成する変性ポリエステル樹脂が、 酸成分として、 長鎪メチレン基を有するジカルボン酸を 用いて合成された長鑌メチレン基変性ポリエステル樹脂 からなる、 請求の範囲第 1項に記載の被熱転写シー ト。
4 . 前記受容層を構成する変性ポリエステル樹脂が、 フ 二ル基を有するポリオ一ル成分と、 長鎮メ チレン基 を有するジカルボン酸とを用いて合成された変性ポリェ ステル樹脂からなる、 請求の範囲第 1項に記載の彼熱転 写シー ト。
5 . 前記フエ二ル基を有するポリオールが、 ビスフ エノ ール八、 ビスフエノ ール B、 ビスフエノ ール A F、 ビスフエノ ール S、 およびこれらのポ リ オールとフエ二 ル基を有さないポリオールとの混合物からなる群から選 ばれる、 請求の範囲第 2項または第 4項に記載のの被熱 転写シー ト。
6 . 前記長鎖メ チレ ン基を有するジカルボン酸が、 下記の一般式で表される ものである、 請求の範囲第 3項 または第 4項に記載の被熱転写シ一 卜。
H 0 0 C ( C H ) n C 0 0 H
(上式屮、 nは 6≤ n≤ 3 0である。 )
7 . 前記受容層が、 変性ポリエステル樹脂と他の榭 脂とのプレン ド樹脂からなる、 請求の範囲第 1項に記載 の波熱転写シ一 ト。
8 . 前記シー ト状基材と前記受容層との間に、 中間 層が設けられている、 請求の範囲第 1項に記載の被熱転 写シー ト。 .
9 . 前記中間層が、 J I S - K - 6 3 0 1 に規定さ れる 1 0 0 %モジュラスが 1 0 0 kgノ crf以下の樹脂から なるク ッ シ ョ ン性層、 も し く は多孔層からなる、 請求の 範囲第 8項に記載の被熱転写シー ト。
1 0 . 前記受容層および/ "またはシー ト状基材が帯 電防止剤を含有している、 請求の範囲第 1項に記載の被 熱転写シ一 卜。
1 1 . 前記受容層の表面および/またはシ一 ト状基 材の表面に帯電防止剤層が形成されている、 請求の範囲 第 1項に記載の波熱転写シー ト。
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同族专利:
公开号 | 公开日
US4908345A|1990-03-13|
EP0275319A1|1988-07-27|
EP0275319B1|1994-04-13|
DE3789616D1|1994-05-19|
EP0275319A4|1990-01-08|
DE3789616T2|1994-10-13|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1988-01-14| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
1988-01-14| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE FR GB IT NL |
1988-02-25| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1987904131 Country of ref document: EP |
1988-07-27| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1987904131 Country of ref document: EP |
1994-04-13| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1987904131 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP61/152927||1986-06-30||
JP61152927A|JPH0767866B2|1986-06-30|1986-06-30|被熱転写シ−ト|
JP61152926A|JPH0771875B2|1986-06-30|1986-06-30|被熱転写シ−ト|
JP61152925A|JP2576954B2|1986-06-30|1986-06-30|被熱転写シ−ト|
JP61/152926||1986-06-30||
JP61/152925||1986-06-30||DE19873789616| DE3789616D1|1986-06-30|1987-06-30|Blatt zum empfang eines wärmetransfertbildes.|
EP19870904131| EP0275319B1|1986-06-30|1987-06-30|Sheet for receiving heat-transferred image|
DE19873789616| DE3789616T2|1986-06-30|1987-06-30|Blatt zum empfang eines wärmetransfertbildes.|
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