专利摘要:

公开号:WO1986002547A1
申请号:PCT/JP1985/000593
申请日:1985-10-24
公开日:1986-05-09
发明作者:Yoshitaka Fukui
申请人:Daicel Chemical Industries, Ltd.;
IPC主号:A61Q11-00
专利说明:
[0001] 明 細 書
[0002] 歯磨用粘結剤組成物
[0003] 技 術 分 野
[0004] 本発明は歯磨、 特にチューブ入り練り歯磨の粘結剤として使 用するに適した組成物に関するものであり、 詳しくはカルボキ シメチルセルロース · ナ ト リ ゥ厶 (以下 C M C - N aと略す ) にミクロフイブリル化セルロ ース (以下 M F Cと略す)の水懸 濁液を混合し、 該混合物を脱水してなる組成物に関するもので める。
[0005] 背 景 技 術 ' 歯磨には種々の形態のものがあるが、 使用に便利であるため、 その大部分がチューブ入り練歯磨の形で市販され、 使用されて いる。 歯磨は、 研磨効果を与えることが本来の目的であるが、 歯刷子上に押し出したときの保形性、 歯磨時の口ざわりの良さ、 菌磨後の洗浄性の良さ、 保存品質安定性など種々の性能を要求 され、 これを満すために多数の薬品が配合されて構成されてい
[0006] '練歯磨中のそれらの配合成分は、 研磨剤などの固体成分と、 湿潤剤、 水などの液体成分に大別することができるが、 これら の固体成分と液体成分の混合状態を安定に保ち、 チューブから の押し出し性、 歯刷子上での保形性を良好ならしめるため、 粘 結剤が使用される。 この粘結剤は同時に歯磨の外観、 使用感、 発泡性、 水洗性にも影響を与える。
[0007] 従来、 粘結剤には、 水溶性高分子が用いられているが、 特に 性能的にすぐれ、 品質的にも安定したものとして C M C - N a が広く用いられている。
[0008] C M C - Na は、 価格、 衛生性、 水分の分離防止、 外観、 使
[0009] ' 用感など各種の性能を総合的に評価すれば現状では最もすぐれ
[0010] た粘結剤の一つであるが、 練歯磨用粘結剤として十分満足でき
[0011] るものではない。
[0012] 即ち、 C M C - Na の粘性は、 温度や共存する電解質(研磨
[0013] 剤の多くは電解質である)の影響をうけやすく、 高温条件ゃィ
[0014] オンの共存によってその粘性が低下する傾向がある。
[0015] この場合 C M C - Na を増量することはチューブ押出時の抵
[0016] 抗が大きくなりすぎたり、 使用時の口ざわりに糊感を与える傾
[0017] 向がある。 天然多糖類例えばカラギ一ナンなどイオンや温度に
[0018] 対し、 C M C - Na より安定なものもしばしば使用されている
[0019] 力 特有の臭いがあったり、 品質が不安定であったりして工業
[0020] 的に使用し難い点がある。
[0021] われわれはさきに、 M F Cを配合した歯磨組成物に関して特
[0022] 許出願した(特開昭 5 9 - 3 3 2 1 0 )。 M F Cとは、 パルプ
[0023] 繊維をスラリ一状で、 特開昭 5 6 - 1 0 0 8 0 1号明細書に示
[0024] ざれた方法で水媒体中で叩解することによって挦られるもので
[0025] あって、 同明細書には 「微小繊維状セルロ ース」 として定義さ
[0026] れているもので、 通常水懸濁液として得られる。 固型分濃度が
[0027] 0.5〜 6 程度の M F Cの水懸濁液はペースト状であって、 安
[0028] 定な分散状態を呈するものである。 '
[0029] M F Cの水懸濁液は、 保水性が大きく、 温度やイオンに耐性
[0030] のある粘性を与えるので、 粘結-剤として C M C - Na に併用す
[0031] ることにより、 保型性、 口ざわり :、 水すすぎ性などにすぐれた - 練歯磨がえられる。
[0032] しかしながら、 上に述べたように、 M F C水懸濁液の固型分 はせいぜい数 のものであり、 多量の水を同伴するため、 粘結 剤として歯磨に配合する場合、 その添加量に制限があった。
[0033] 発 明 の 開 示
[0034] 本発明は、 M F Cを C M C - Na に併用することにより、 練 歯磨に適した粘結剤を提供することを目的とする。 M F Cの水 懸濁液の粘性は、 温度やイオンにより影饗され難いので、 CMC - Na と併用した場合、 C M C - Na の欠点を改良した粘結剤 として挙動することが期待される。
[0035] 本発明は、 C M C - Na に M F C水懸濁液を添加混合し、 M F C水懸濁液の含有水分に C M C - Na を溶解することによ り均一な混合物とし、 該混合物を脱水してなる組成物であって、 練歯磨の粘結性賦与に使用する組成物に関する。
[0036] 歯磨組成物に M F C水懸濁液を添加することは可能であるが、 上述したように同伴する水が多量であるため、 添加量に制限が ある。 M F C水懸濁液を乾燥して水分を除去することは可能で あるが、 この場合、 セルロースが角質化し、 水に再分散させて も、 もとのような粘度を与えない。 しかし、 ミク ロフイブリ ル 化セルロ ース懸濁液に水溶性高分子を添加して均一な組成物と してから、 乾燥すると、 再分散性の良好な脱水組成物を得るこ とができる。 この方法は、 特願昭 5 9 - 4 2 3 6 2号明細書に nL し 7_ o
[0037] 本発明においては、 C M C - Na を M F C水懸濁液のセル口 —ス固形分に対し、 3 0〜 6 0 0 %の範囲で使用し、 乾燥する と、 本発明の目的に適する粘結剤を与える。 このようにして得
[0038] られた粘結剤は、 一般の水溶性高分子粉体と同様水分をも含め
[0039] た他の歯磨成分と混合することにより、 練歯磨としての粘性を
[0040] 賦与することができる。
[0041] 本発明の粘結剤に適した C M C - N a としては、 エーテル化 ' 度 0. 9以上 2. 6以下の通常高工一テル化度 C M Cと呼ばれてい
[0042] るものが適当である。 エーテル化度 0. 9以上の C M C - N a は
[0043] ィォンゃ酵素の存在による粘度変化に対する抵抗性が高いが、
[0044] 同一粘度での保型性に劣る傾冋がある。 この高エーテル化度
[0045] C M C - N a の欠点が M F Cの配合.によって補われた粘結剤が
[0046] えられることが見出された。 またエーテル化度 2. 6以上の CMC
[0047] - N a は製造コストが高くつく割には性能的に特徴が発揮され
[0048] ない。
[0049] 粘結剤の便用量としては、 通常歯磨組成物全体の 0. 1 〜 5重
[0050] 量 、 特に:!〜 1. 5重量 が配合される。
[0051] 本発明において、 粘結剤以外の成分は、 歯磨組成物の種類に
[0052] 応じた通常の成分を用いることができる。 例えば、 研磨剤とし
[0053] て炭酸カルシゥム、 リン酸ニカルシゥムの無水物または二水和
[0054] 物、 リ ン酸三カルシウム、 硫酸カルシウム、 水酸化アルミニゥ 厶、 アルミ ナ、 不溶性メ タ リ ン酸ナト リ ウ ム、 シ リ カ、 アルミ
[0055] X
[0056] ノシリケ一 ト、 ピロ リ ン酸カルシゥム、 等が配合される。 また、
[0057] グリ セリ ン、 ソルビトール、 プロ ピレングリ コ一ル等の湿潤剤、
[0058] ラゥ リノレ硫酸ナ ト リ ウム、 N - ラウ ロイルザルコシン酸ナ ト リ
[0059] ゥム等の洗浄剤、 サッカ リ ンナ ト リ ゥム、 ステビォサイ ド'等の
[0060] 甘味剤、 防腐剤、 香料、 着色料、 その他必要に応じて各種の有 効成分、 例えば収斂剤としての食塩が配合される。
[0061] 発明を実施するための最良の形態 以下に実施例をあげて本発明を説明する。
[0062] 製造例 1
[0063] セルロース固型分濃度 3 の M F C水懸濁液(粘度 8 0 0 0 ¾ s , 2 5 °C, B L型粘度計, ロータ/ ½ 4 , 6 0 rpm ) 1 0 0 9 、 エーテル化度 2.4の C M C - Na ( 1 水溶液粘度 130 cps , 2 5で, B L型粘度計, ロータ/ ¾ 2 , 6 0 rpm ) 3 ^を 加えて攪拌し、 M F C水懸濁液の水相に C M C - が溶解し た均一混合物を得た。 この混合物を 1 0 5 °Cで 8時間通風乾燥 して乾燥粘結剤( I :)を得た。 該粘結剤に水を加えて攪拌す ると、 容易に均一な水懸濁液を再生する。 粘結剤/ ¾ 1を、 固型 分濃度 1 となるよう水に再懸濁した場合の粘度は以下の通り であった。 ( 2 5 °C, B L型粘度計, ロータ一/ M 2 )
[0064] 5 2 0 cps ( 6 0 rpm ) , 2 9 9 0 cps ( 6 rpm ) 上記の数字はチキソ ト口ヒ。一性が大きいものであることを示 す。 '
[0065] 製造例 2
[0066] C M C - Na として、(エーテル化度 0. 5 > 1 水溶液粘度 ¾ 1 5 cps )のものを用いたほかは、 製造例 1と同様にして、 乾燥粘結剤/ ¾ 2を得た。 固型分濃度 1 を有する再生した水懸 濁液の粘度は以下の通りであった。
[0067] 3 9 0 cps ( 6 0 rpm ) , 1 5 7 0 cps ( 6 rpm ) 粘結剤/ 2も、 Λ と同様にチキソ ト 口ビ一性の大きいもので ある。 実施例 1 , 2及び比較例 1
[0068] 粘結剤のみをかえた同一の処方で 3種類の練歯磨を製造した 処方を下記に示す。 (数字は重量 , 簡略処方)
[0069] リ ン酸三カノレシゥム 4 2. 0
[0070] グリ セ リ ン 1 5. 0
[0071] ソ ルビッ ト ( 7 0 % ) 1 5. 0
[0072] 水. 2 7. 8
[0073] 粘結剤 1. 2
[0074] 使用粘結剤は次の通りである。 尚これらの粘結剤はロータ回転 数 6 0 rpmにおける粘度の値が近いものを選んだものである。
[0075] - 実施例 1 …… 粘結剤 M 1
[0076] 実施例 2 …… 粘結剤. 2
[0077] 比較例 …… C M C - N a (エーテル化度 0. 7, 1 ^水溶 液粘度 4 0 0 cps ( 6 0 rpm) ,
[0078] 4 8 0 cps ( 6 rpm)
[0079] 得られた練歯磨をそれぞれ^リエチレン製チューブに充塡し、 径 7'麟の口金を通じて歯刷子の上に 1 5舰の長さを押出した。 押し出しやすさ及び押出した歯磨の表面のつやは次の順序であ つた。
[0080] 実施例 1 =実施例 2》比較例
[0081] 押出した歯磨の保型性外観は次の順序で良好であった。
[0082] 実施例 1〉実施例 2》比較例
[0083] 実施例 3及び比較例 2
[0084] 粘結剤のみをかえた同一の処方で 2種類の練 ¾磨を製造した。 処方を下記に示す。 (数字は重量 , 完全処方) リン酸二カルシウム二水塩 4 2.0 %
[0085] ■f グリ セ リ ン 1 5.0
[0086] '、 ソルビッ ト ( 7 0 ) 1 5.0
[0087] 無水ケィ酸 3.0
[0088] 5 フッ化第 1スズ 1.4
[0089] 粘結剤 1.2
[0090] 香料 1.0
[0091] サッ カ リ ンナ ト リ ウム 0.2
[0092] ラ ウリル硫酸ナ ト リ ウム 2.0
[0093] 10 パラォキシ安息香酸ブチル' 0. 1
[0094] 水 2 0.0
[0095] 粘結剤として、 C M C - Na ( エーテル化間 1.5 , 1 %水溶液 の粘度 6 0 0 cps ( 6 0 rpm ) )を用いた菌磨を比較例 2、 同 じ C M C - から製造例 1の方法で M F Cを等量含有する乾 15 燥組成物としたものを使用した歯磨を実施例 3とする。
[0096] 実施例 3と比較例 2をそれぞれ^リエチレン製チューブに充 項し、 径 7»の口金を通じて菌刷子の上に押出した。 比較例は 押出し形状が少しダレたようになったが実施例は形くずれしな かった。 実施例 3及び比較例 2を用いて歯を磨いたところ、 口 20 ざわり及び磨いた後の水す ぎによる洗滌性とも実施例がすぐ
[0097] . ' れて 、た。
[0098] なお、 チューブ充塡後 4 0 °Cに加温してから歯刷子の上に押 出しても同様の結果が得られ、 比較例 2は多少型くずれしたの に対し、 実施例 3の保形性は良好であった。
[0099] 25 産業上の利用可能性 上記組成物を粘結剤として使用した歯磨は、 保型性、 押し出
[0100] し容易性、 洗滌性にすぐれているほか、 口ざわり性保存性が良
[0101] 好であり、 高温時の貯蔵、 食塩配合処方にも適用可能であるな
[0102] どの特徵を有するものである。 特にチューブからの歯磨の押出
[0103] しが容易でしかも押出し後の保型性の良好なことは従来の歯磨
[0104] と対比して、 顕著な特徴である。
[0105] V
权利要求:
Claims
請 求 の 範 囲 カ^^ボキシメチノレセノレロース · ナ ト リ ゥムにミ クロフィ ブリ ノレ化セルロ ース懸濁液を添加し、 均一に混合し、 脱水してなる 組成物であって、 練歯磨の粘結性賦与に使用する組成物。
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
1986-05-09| AK| Designated states|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): US |
1986-05-09| AL| Designated countries for regional patents|Kind code of ref document: A1 Designated state(s): DE FR GB |
1986-06-24| WWE| Wipo information: entry into national phase|Ref document number: 1985905422 Country of ref document: EP |
1986-10-22| WWP| Wipo information: published in national office|Ref document number: 1985905422 Country of ref document: EP |
1991-09-18| WWG| Wipo information: grant in national office|Ref document number: 1985905422 Country of ref document: EP |
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
JP59/223380||1984-10-24||
JP22338084A|JPH0460449B2|1984-10-24|1984-10-24||DE19853584160| DE3584160D1|1984-10-24|1985-10-24|Bindemittel fuer zahnpaste.|
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