专利摘要:
シングルチューナーラジオを動作させる方法は、第一の周波数にチューニングすることを含む。第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズが検出される。チューニングが第一の周波数から第二の周波数に切り替えられる。第二の周波数についての信号品質メトリックが測定される。チューニングが第二の周波数から第一の周波数に切り替えられる。
公开号:JP2011515985A
申请号:JP2011501753
申请日:2008-03-27
公开日:2011-05-19
发明作者:モハマド カンジ、;シリー ジャイシムハ、;ドナルド トーマス、;ジェイソン ヒンガートン、
申请人:パナソニック オートモーティブ システムズ カンパニー オブ アメリカ ディビジョン オブ パナソニック コーポレイション オブ ノース アメリカ;
IPC主号:H04B1-16
专利说明:

[0001] 本発明は、車輌中での使用のためのラジオに関し、より特定には、車輌中での使用のためのラジオにおける感度設定に関する。]
背景技術

[0002] カーラジオが世界中により幅広く普及するようになるにつれて、ラジオがそれらの環境の特性を検出して、ラジオの内部設定をそれに従って調整することがより有利になってきている。現在ほとんどのデジタルAM/FMチューナーは、チューナーオートシーク動作、即ち、十分な強度の信号を有する周波数に来てそこで止まるまでチューナーが自動的に周波数帯に渡ってスキャンする動作、のための固定されたチューナー感度閾値を利用する。ほとんどのデジタルAM/FMチューナーはまた、その他の機能についての固定されたパラメータを利用する。固定されたチューナー感度閾値と固定されたパラメータの使用は、異なる信号条件下において均一ではないオーディオ品質に結果としてなり得る。固定された閾値とパラメータの値は典型的には、地域に従ったカリブレーションデータ内で規定される。]
[0003] チューナー感度閾値の場合には、より低い閾値はラジオがノイズと有効な局をより良く区別することを可能とする一方で、固定されたより高いレベルの閾値の使用は、ドライバーが市街地から郊外または田舎の周囲環境に走行するにつれて、ラジオがオートシーク動作を介して有効な局を同定する能力を制限し得る。チューナーシーク動作を介した有効な局を同定する能力の低下は、郊外または田舎の環境では、ラジオが上限に設定された実際の閾値よりも下のより低い信号レベルだけを受信し得るために起こり得る。]
[0004] ほとんどのデジタルAM/FMチューナーが固定されたパラメータを利用するその他の機能のいくつかには、ソフトミュート、ハイカット、ステレオブレンドが含まれる。ソフトミュートは、定常的なノイズがエンドユーザのリスニングの心地よさを阻害することを防止するために低信号感度条件においてオーディオをミュートするのに使われ得る。ハイカットは同様に、信号強度、マルチパスまたは隣接チャネルが特定のレベルを超えている場合における高周波数の抑圧を規定する。ステレオブレンドはまた、ステレオ信号をモノラル信号にブレンドし、信号条件が改善された時に信号をモノラルからステレオに変換し戻すことによって、苛酷な環境におけるユーザの全体的なリスニング体験を拡充する。]
[0005] デジタル信号プロセッサ(DSP)の動作では、「アタックタイム」は帯域幅が増加するレートを規定し得て、「リリースタイム」は帯域幅が縮小するレートを規定し得る。従来のAM/FMチューナーは、ソフトミュート、ステレオブレンド、およびハイカット特徴のために固定されたアタックおよびリリースタイムを設定する。しかしながら、高感度地域について最適化された、例えばステレオブレンドのためのアタックタイムとリリースタイムは、低感度地域ではうまく働かないかもしれない。]
[0006] 世界の地域間で異なる無線慣行または標準は、無線データシステム(RDS)と無線放送データシステム(RBDS)の使用である。RDSは、従来のFMラジオ放送を使って少量のデジタル情報を送るための欧州放送ユニオンからの標準である。RDSシステムは、時刻や、トラック、アーティストおよびラジオ局の識別のような、いくつかのタイプの情報の送信フォーマットを標準化する。RBDSは、RDSの米国版である。RDS/RBDS感度に関しては、RDS/RBDS標準プロトコルに規定されたプログラム識別コード、プログラムサービス名、代替周波数リスト等を受信するためにRDS/RBDS同期が達成できる前に、ラジオは典型的にはいくらかの電界強度感度を必要とする。感度は、フロントエンドフィルター帯域幅、電界強度、マルチパス、現在リスニングしている局が晒されている隣接チャネル干渉を含んだ無線環境の特性に依存度を有し得る。]
[0007] 従来の自動車ラジオヘッドユニットは、カリブレーションデータ内でのチューナーオートシーク動作のために2つのチューナーシーク感度閾値設定、即ちローカルおよびDX閾値設定、を格納する。ローカルシーク動作は典型的にはより高い閾値を維持し、シークのトリガー中には、このより高い閾値を利用した第一の通過がこの閾値レベルに合うかまたは超える局信号を見つけようとしても良い。もしローカル閾値で全スペクトルレンジ(米国では87.7MHzから107.9MHz)に渡った一回の通過が完了した後に閾値レベルを超える信号が見つけられなければ、より低いDX閾値を超える信号の局を見つけるようにローカル閾値よりも低いDX閾値を利用しても良い。]
[0008] 最初にローカル閾値でスキャンしてからDX閾値で再びスキャンする必要のため、従来のラジオは典型的には、ローカル閾値に合う局が存在しない場合にDX閾値に合う局を見つけるために、低感度エリア中に2つの通過を必要とする。田舎エリアでは、シーク速度が局当り75ミリ秒であると仮定して、これらの2つのスキャンは16秒までユーザに待つことを要求する。つまり、米国のFMバンドは102個の周波数を有し、これらの周波数の各々で75ミリ秒を費やすことは、一つのスキャンを完了するために約8秒を必要とする。]
[0009] 従って、従来技術に鑑みて先行されてもおらず自明でもないことであるのは、周波数スペクトルの2つの別々のスキャンを行う必要無しに、非チューナーモードの動作中に閾値の値を設定する方法である。これもまた従来技術に鑑みて先行されてもおらず自明でもないことであるのは、適応的に、IF信号上のゲインを増加し、フロントエンド帯域幅の限界を変更し、ハイカットフィルター帯域幅を調節するあらゆる手段である。]
[0010] 本発明は、チューナーモードと非チューナーモードのどちらにおいてもエンドユーザによって知覚可能ではない感度チェックを行うことによって、ラジオヘッドユニットがそれのいる領域の全体的感度を計測するための方法を提供する。よって、チューナー感度が、ローカル環境に基づいて動的に適応されても良い。発明は、チューナー感度、オーディオ感度およびRDS/RBDS感度を、ラジオが現在位置している環境のローカル感度に合うように、動的に適応する方法およびシステムを提供する。]
[0011] 低感度領域の場合には、RDS/RBDS感度を向上するために、ラジオは、ラジオが現在位置している領域の現行の感度に基づいて6dBuVまでの中間周波数(IF)ゲインを適応的に可能または不能にしても良い。]
[0012] オーディオ感度設定のためのラジオヘッドユニット上でのオーディオパラメータ微調整は、運転中にリスナーの快適さの体験を拡充し得るステレオブレンド、ソフトミュートおよびハイカットのためのパラメータを含んでいても良い。オーディオリスニングの快適さはまた、フロントエンドIFフィルター帯域幅の動的な適応に依存していても良い。隣接チャネル干渉によって引き起こされることができる低信号品質の場合には、干渉が取り除かれることを確かなものとするようにフロントエンドIFフィルター帯域幅が抑圧されても良い。これはオーディオリスニングの快適さを向上し得るが、もし最小帯域幅が狭すぎるように保たれれば、それはRDS同期とFMステレオ多重化(MPX)信号の57kHzサブキャリア中に存在するRDS/RBDS信号のデコーディングに間接的に影響を与え得る。]
[0013] 本発明は、その一つの形では、第一の周波数にチューニングすることを含むシングルチューナーラジオを動作させる方法からなる。第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズが検出される。チューニングが第一の周波数から第二の周波数に切り替えられる。第二の周波数についての信号品質メトリックが測定される。チューニングが第二の周波数から第一の周波数に切り替えられる。]
[0014] 本発明は、その別の形では、無線周波数のレンジをスキャンすることを含むチューナーを構成する方法からなる。複数の周波数の各々について信号品質メトリックが測定される。信号品質メトリックの複数の測定の平均値と標準偏差が計算される。チューナーのために動作周波数のセットが選択される。選択することは計算するステップに依存する。]
[0015] 本発明は、その更に別の形では、第一の周波数にチューニングすることを含むシングルチューナーラジオを動作させる方法からなる。第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズが検出される。チューニングが第一の周波数から第二の周波数に切り替えられる。第二の周波数についての信号品質メトリックが測定される。チューニングが第二の周波数から第一の周波数に切り替えられる。車輌によって走行された距離が監視される。もし第二の周波数についての信号品質メトリックの前回の測定から車輌が閾値距離走行していれば、第二の周波数についての信号品質メトリックは再度測定されることが可能とされる。]
[0016] 本発明の利点は、ラジオが現行のローカル環境を計測することが可能とされ、それはなかんずくRDS/RBDS感度が向上することを可能とすることである。]
[0017] 別の利点は、本発明が、チェックをユーザに知覚不能にすることによってチューナーモードにある間に品質チェックを行うことの困難さを克服し得ることである。特に、チューナー感度チェックは、FMチューナーソースと非チューナーソースの両方において行われても良い。FMソースにおけるチェックは、DSPがポーズを検出した時にはいつでも知的かつ便宜的に行われても良い。]
[0018] 更なる利点は、チェックの量を制限してそれらが効率的になされることを確かなものにするために、各品質チェック更新が、車輌の速度によって漸減され得るタイマーに関連付けられても良いことである。一実施形態では、もし品質チェックが特定の周波数上で行われていれば、タイマーが期限切れになっている場合に限って品質チェックが同一局上で再び行われる。ワンショットタイマーは、ユーザがチェックを知覚することができるために十分に長い間オーディオがミュートされることを避けるために、連続したチェックが立て続けに行われないことを確かなものとしても良い。]
[0019] 更に別の利点は、本発明は、ラジオの向上したチューナー、オーディオおよびRDS/RBDS感度を可能とし得ることである。]
[0020] 更なる利点は、本発明が、あらゆるAMまたはFMデジタルチューナーシステムに適用可能であり得ることである。]
[0021] 更に別の利点は、本発明が、閾値を調節することができるために2つの通過を通ってくるか非チューナーソースにあることの要求を取り除くことである。]
[0022] もっと更なる利点は、発明が、その閾値を動的に適応することによってオートシーク動作を支援し得る一方で、発明の応用が、オートストアプリセットや動的局リストのようなOEM顧客によって要求される追加的特徴のための動的閾値設定を提供するように拡張されることができることである。例えば、オートストアは、必要な時に周波数がユーザによって思い出されるようにするために、スペクトル全体をスキャンし、RAM上に12個のベストの周波数を格納することをラジオに要求し得る特徴である。]
[0023] 添付された図面と共に発明の実施形態の以下の記載を参照することによって、この発明の上述したものおよびその他の特徴と目的とそれらを達成するやり方がより明白になるであろうし、発明自身がより良く理解されるであろう。]
図面の簡単な説明

[0024] 図1は、FMチューナー感度のプロットのセットである。
図2は、本発明のラジオシステムの一実施形態を描いているブロック図である。
図3は、隣接周波数チェック中のミューティングを描写しているタイミング図である。
図4aは、本発明の方法の一実施形態におけるFM周波数のスキャンにおいて測定された電界強度対FM周波数の例示的プロットである。
図4bは、本発明の方法の一実施形態におけるFM周波数のスキャンにおいて測定された電界強度対FM周波数の別の例示的プロットである。
図5は、品質チェックを行うための本発明の方法の一実施形態のフローチャートである。
図6は、本発明の決定分析方法の一実施形態のフローチャートである。
図7は、車輌内のラジオを動作させるための本発明の方法の一実施形態のフローチャートである。
図8は、チューナーを構成するための本発明の方法の一実施形態のフローチャートである。] 図1 図2 図3 図4a 図4b 図5 図6 図7 図8
実施例

[0025] これ以降に開示される実施形態は、網羅的であることや以下の記載に開示された厳密な形態に発明を限定することを意図されていない。寧ろ実施形態は、当業者がその教示内容を利用し得るように選択され記載される。]
[0026] ここで図面、特に図1を参照すると、dBuVでの信号レベル(x軸)対信号雑音比(y軸)をプロットした典型的なFMチューナー感度曲線が示されている。様々なプロットには、特定のラジオについてのハイカット性能、ソフトミュートカットオフ、ステレオ信号ノイズとモノラル信号ノイズのレベルが含まれる。] 図1
[0027] ソフトミュート、ハイカットおよびステレオブレンドのパラメータの設定は典型的には、ラジオヘッドユニットが現在位置している環境のローカル感度に基づいた分散を有する。これらの設定は典型的には、アンテナタイプ(即ち、受動的、能動的またはダイバーシティ)と地域に基づいて変動する。例えば、ハイカットの値は、高および低感度地域に基づいて変動することができる。]
[0028] 上述したパラメータは典型的には地域毎に変動し、またカーラジオが現在位置している地域の全体的感度に基づいて変動しても良い。低および高感度地域の両方についての性能要求を満たす係数のユニークなセットを同定するのに、フィールドテストが使われても良い。]
[0029] 本発明は、ラジオが現在リスニングしている局から隣接する周波数をスキャンし、平均値の周りの、信号強度のような信号パラメータの標準偏差を計算するための枠組みを提供し得る。ラジオはこの情報を、シークストップのための、即ち、もし周波数の信号パラメータが閾値を超えればチューナーが周波数で止まることを引き起こされるような信号パラメータ閾値の設定のための、動的な閾値を設定するために利用しても良い。ラジオはまた、各地域についての、オーディオ係数の適切なセット、即ち、信号パラメータ閾値、をメモリ中に搭載しても良い。本発明では、DX閾値についての第二の通過スキャンを行う必要はもはや無くても良い。寧ろ、ラジオは、ローカル環境の測定された特性に基づいて動的に変動する単一の閾値を利用できる。オーディオ感度のチューニングについては、発明は、車が高感度または低感度の地域に位置しているかどうかに基づいて、ラジオが係数の別々のセット、即ち、閾値の値の別々のセット、を動的に搭載することを可能としても良い。]
[0030] もしそれが位置している地域の感度をラジオが計測することができれば、またはもしラジオが現在リスニングしている局の現行の感度を確定することができれば、ラジオはチューナーICにおける6dBuVまでの中間周波数信号ゲインを動的に可能や不能としても良い。隣接チャネル干渉によって引き起こされ得る低信号品質の場合には、干渉を取り除くためにフロントエンドIFフィルター帯域幅が抑圧されても良い。これはオーディオリスニングの快適さを支援し得るが、もし最小帯域幅が狭すぎるように保たれれば、それはRDS同期とFMMPX信号の57kHzサブキャリア中に存在するRDS/RBDS信号のデコーディングに間接的に影響を与えることができる。]
[0031] 地域の感度を知っていることはまた、それが例えば非チューナーソースにある時にラジオがそのフロントエンド帯域幅を増加することを可能とすることができ、RDS/RBDS背景スキャンをRDS/RBDS感度にとって有益なやり方で行うことができるようにする。最小帯域幅は、57kHzFMMPXサブキャリア信号を抑制しないように十分に広く保たれても良い。]
[0032] 従来のラジオでは、IFゲイン特徴を可能または不能とすること、あるいはフロントエンドIFフィルター帯域幅を変更することは、製作中だけに構成されて製作後は固定されたままとなる静的な特徴である。本発明は、適応的にIF信号上のゲインを増加する手段を提供し、それはマルチパスと超音波ノイズが或る限度内であるという或る状況の下で、もしラジオが現在のローカル環境を計測することができれば、RDS/RBDS感度を向上することができる。IFゲインは信号を増幅することから離れたものとして注意深く使用されるべきであるので、上では「或る状況」という用語が使われた。特に、もし高いマルチパスと隣接チャネルノイズがあれば、IFゲインはノイズも増幅でき、それはオーディオ品質に全体的に有害な影響を及ぼすことができる。]
[0033] 本発明は、チューナーFMソースにある間に背景チェックを行う方法を提供する。本発明のラジオシステム20(図2)は、ユーザ入力を処理するのに使われ得るマイクロコントローラ22を含んでいても良い。デジタル信号プロセッサ(DSP)24が、空気伝達IF入力信号のオーディオ復調を提供するのに使用されても良い。DSP24はまた、I2Cのようなシリアル通信プロトコルを介してメインマイクロコントローラ22へ品質情報パラメータを提供するのに使用されても良い。品質情報パラメータは、マルチパス、隣接チャネルノイズ、および電界強度を含んでいても良い。DSP24は、フロントエンドRF復調とゲインコントロールを行うことをチューナーIC26に依存していても良い。チューナーIC26はまた、中間周波数をDSP24に出力しても良く、そこで中間周波数は復調されて処理されても良い。チューナーIC26は更に、信号をDSP24に送ることに先立って、6dBuVまでのIF(中間周波数)へのゲインを提供しても良い。チューナーIC26とDSP24の間の通信は、27で示されるように、400kbpsで動作し得るI2Cのようなシリアル通信プロトコルを介したものであっても良い。] 図2
[0034] アンテナシステム28は、チューナーIC26に通信可能に結合されていても良い。アンテナシステム28は、例えば、受動的マスト、または位相ダイバーシティの能動的マストの形のものであっても良い。]
[0035] DSP24は、復調されたチューナーオーディオの信号品質パラメータ化を提供しても良く、それをシリアルバス30を介してマイクロコントローラ22に利用可能としても良い。一実施形態では、シリアル通信バス30は、400kbpsの高速I2Cの形のものである。]
[0036] 信号パラメータ化は、電界強度、マルチパスおよび超音波ノイズを含んでいても良い。電界強度は、信号受信の指標を与えても良く、ラジオ局がユーザの近傍において良好な信号カバレージを有するかどうかを決定するのを助けても良い。この電界強度品質パラメータは、AMおよびFM変調信号受信の両方に適用可能であっても良い。]
[0037] 信号は高電界強度を有することができるが、それは信号を反射/屈折する樹木および高い建物から起きてくることができる反射に晒されることができる。マルチパスパラメータは、マルチパスのレベルが確定されることを可能としても良く、受信品質に影響を与えても良い。マルチパス品質パラメータは、AMおよびFM変調信号受信の両方に適用可能であっても良い。]
[0038] しばしば局はそれらの信号を過剰変調することができ、隣接チャネル干渉に繋がる。例えば、米国では、FM周波数は200kHzの間隔が空けられている。隣接チャンネル干渉は、現在リスニングしている局の次にある隣接する局が高電界強度を有する場合に超音波ノイズに繋がることができる。高電界強度は、隣接する局のスペクトルが現在リスニングしている局のそれと重複し、それによりオーディオ歪曲を引き起こすことに結果としてなり得る。超音波ノイズは典型的には、もしDSPがIF復調後に150kHzバンドを過ぎた高調波を検出すればDSPによって検出され得る。]
[0039] 本発明の新規な特徴は、ユーザが現在の前景ソースとしてFM信号をリスニングしている間のFM信号のサンプリングである。特にシングルチューナー環境における、FMモードにある間に感度チェックを行うことに伴う困難は、リスナーがリスニングしているチューナーを瞬間的に別の局に切り替え、品質チェックを行い、それからリスニングしている局にチューニングし直さなければならないことである。ユーザは、局の切り替えと局のチューニングし直しの間の期間中は局をリスニングすることができない。このリスニングしている局の信号中の中断はユーザによって知覚可能であり得て、よってユーザにとっての不快感の元になり得る。]
[0040] もしオーディオシステムがコンパクトディスク(CD)または非チューナーソースにあれば、ユーザが非チューナーソースをリスニングしているため、チェックをユーザに知覚可能にすることなくチューナーはチェックを行うことができるので、周波数のバンドスキャンチェックは容易に行うことができる。知覚不能なやり方でチェックを行えるようにするために、本発明は、復調されたオーディオストリーム中のポーズ(即ち、無音の期間または音声化されない活動)を検出することができるポーズ検出ロジックを含んだDSPを利用しても良い。一実施形態では、ポーズは、時間の特定のウィンドウ中のゼロクロッシングの数を計算することによって検出され、そこでは信号強度の値がゼロまたはほぼゼロまで落ちることとしてゼロクロッシングが定義され得る。別の実施形態では、ポーズは、その下ではオーディオがポーズ中であると特徴付けられても良いところの信号強度閾値を利用することによって検出される。一実施形態では、ポーズは、ポーズの長さが約40ミリ秒を超えた時に認識されても良い。]
[0041] ポーズが続いている期間が長ければ長い程、ポーズが将来継続する期間が長いと仮定しても良い。よって、品質チェックは、ポーズは品質チェックが完了されるのに十分な長さ継続する可能性が高いという仮定に基づいて、40ミリ秒のような所定の期間ポーズが続いた後に始動されても良い。]
[0042] 各認識されたポーズはメインマイクロプロセッサを中断しても良く、それはそれから隣接する周波数の品質値について隣接する周波数に問い合わせをしても良い。品質値は、マルチパス、信号強度および/または隣接チャネルノイズ(「超音波ノイズ」とも呼ばれる)の関数であっても良い。]
[0043] 図3は、DSP24のポーズ検出ロジックによってトリガーされた隣接周波数チェック中のミューティングを描写したタイミング図である。ミューティングは、32で示されているように、オーディオ周波数(AF)ホールドラインがLOWである間に起こり得る。図3に描かれた例では、32で示された隣接周波数チェックは、DSP24と相互作用しているチューナーIC26を使って約5.2ミリ秒の長さを持つ。チューニング電圧の大きさは、隣接周波数ジャンプ、即ち現在リスニングしている周波数とチェックすべき隣接周波数の間の周波数差に依存していても良い。隣接チェックを行うのに要求される全体の時間は、一実施形態では約7ミリ秒であっても良い。AFホールドラインは、特定の隣接周波数へのチューナーIC26の実際のチューニング、そのチューニングは34で示されている、に先立ってオーディオをミュートするためにLOWになっても良い。36で示されているようにチューニングが始まった後、38で示されているようにAFサンプルラインがHIGHになる時間の間に行われる実際のサンプリングに先立って位相ロックループ(PLL)ロッキングの設定のために約1ミリ秒が設けられても良い。品質AFサンプルチェックの後、40で示されているように、チューニング周波数は元々リスニングしている局に設定し戻されても良い。チューニング周波数が設定し戻された後、42で示されているようにAFホールドラインがHIGHになる前にPLL設定のために時間が設けられて、現在リスニングしている局のオーディオをミュート解除しても良い。] 図3
[0044] 一実施形態では、34に示されるようにチューナーIC26が隣接周波数に切り替えられた後に、電界強度、マルチパス、超音波ノイズの3つのパラメータの表示を集めるように品質サンプルチェックが行われる。表示は、400kbpsに設定されたI2Cバスを介して集められても良い。素早いアクセスを促進し、電界強度、マルチパス、超音波ノイズのパラメータについてDSP中の3つの別々で本質的に異なるメモリ位置から3つの連続したI2C読み出しをする必要を避けるために、DSP24はこの情報を一つのI2C読み出しを通して保持する3つのレジスタの呼び出しをサポートしても良い。単一のI2C読み出しを可能とするために、DSP24は自動漸増とポインターアクセスを介した本質的に異なるメモリ位置をマップする能力をサポートしても良い。これらの特徴は、品質サンプルチェックを取り決められた時間フレーム内で行うことと、ミュート、即ち可聴放送の中断が車輌の搭乗者によって知覚されることを避けることに役に立ち得る。]
[0045] 品質サンプルチェックが隣接周波数上で行われた時、オーディオは、ユーザによって知覚不能であり得る5.2ミリ秒、即ち図3の32のおおよその長さまでミュートされる。しかしながら、実際のタイミングは、現在リスニングしている周波数からサンプルチェックされている周波数への実際の周波数ジャンプに基づいて変動し得ることに注意すべきである。比較的長いジャンプ(例えば、87.7〜90.0MHzの比較的短いジャンプと比較して87.7〜107.9MHzの)は、より大きなPLL(位相ロックループ)ロッキング時間を必要とし得る。一実施形態では、品質サンプルチェックを行うのに必要とされる時間の上限は、エンドユーザに知覚不能であり得る約7ミリ秒である。] 図3
[0046] フルバンドサーチを完了するのに掛かる実際の時間は、ポーズが検出される回数に依存し得る。フィールドで取られた経験的測定に基づくと、ラジオトークショーのための1分の期間中に15個までのポーズの検出があり得る。]
[0047] オーディオシステムがチューナーモードにある時、各品質サンプルチェックは、品質サンプルチェックが連続的に、即ち途中に休憩なしに立て続けに行われない限りリスナーには知覚不能であり得る約7ミリ秒を取り得る。一実施形態では、連続した品質サンプルチェックが行われることを防止するかまたは禁止するために予防措置が追加されても良い。そうでなければ、チェックの連続した実施が7ミリ秒よりも大きなオーディオ放送の中断に結果としてなり得て、それはエンドユーザリスナーに知覚可能となり得る。]
[0048] 本発明は、リアルタイムマルチスレッド環境で利用されても良い。カーラジオのようなリアルタイム埋め込みシステムは、同時に走る多くのスレッドを持ち得る。品質サンプルチェックはユーザがそれを知覚しないように好都合には素早くなされ得るので、一実施形態では、本発明はイベントスレッドハンドラーを使用する。イベントスレッドハンドラーはイベントフラッグによってトリガーされても良い。イベントフラッグは、ポーズ検出中断が起こる度に設定されても良い。一実施形態では、イベントフラッグハンドラーはより高い優先度で実行され、よって実行の現行スレッドに先行することができ、約300マイクロ秒の大きさのリアルタイム確定的処理に結果としてなる。]
[0049] 一実施形態では、ラジオは、フルバンドサーチを介してラジオの現在位置の感度を決定しても良い。フルバンドサーチは標準偏差についてより良い分解能を提供し得るが、より多くの処理を要求し得る。一実施形態では、フルバンドサーチは、ユーザが長い期間、即ち閾値期間を超える期間に渡って局にロックされている場合にだけ行われる。フルバンドサーチにおいては、米国FMバンド(200kHz間隔で87.7〜107.9MHz)には合計で102個の可能な局があるので、米国地域では102個までの周波数がチェックされても良い。この特定のサーチ中にある時、もしフルバンドサーチが行われるべきであれば、動的閾値の計算は以下の式を利用しても良い。]
[0050] ここで、xはスキャン中に計算されたn個の周波数の各々の個別の電界強度を表し、σはバイアス推定量であり得る標準偏差である。サンプルサイズが大きければ大きい程、分散はより低くなり得る。変数nは、スキャンされた周波数の総数を表す。]
[0051] 一実施形態では、nの値はカリブレートされても良い。例えば、米国FM周波数スペクトルの場合には、変数nは、局の間の間隔が200kHzで87.7と107.9MHzの間の可能な周波数の数である102という値を取り得る。]
[0052] 電界強度のための動的な上限閾値は、以下の式を使って計算されても良い。]
[0053] 別の実施形態では、ラジオは、限定的サーチモードの使用を介してラジオの現在位置の感度を決定しても良い。限定的サーチモードは標準偏差についてより低い分解能を提供し得る。ラジオは、いくつかの異なる状況のいずれかの下で限定的サーチモードに入り得る。例えば、バッテリーの最初の電気的接続に際して局信号強度情報が利用可能ではないという場合において、ラジオは限定的サーチを行っても良い。別の例としては、局信号強度データ収集が完了される前にユーザがシーク動作をトリガーした場合に、ラジオは限定的サーチを行っても良い。もし収集されたサンプルサイズが或る値よりも下であれば、n個の局の信号強度データが収集されるまでカリブレートされた閾値が利用されても良い。閾値とnの値はカリブレート可能であっても良い。例えば、もし102個の周波数の信号強度データが米国地域に基づいて収集されていれば、動作はフルバンドサーチモードで進められても良い。]
[0054] しかしながら、サンプルサイズがスペクトルレンジ全体を包含しない時には、以下のバイアスされていない標準偏差推定量が利用されても良い。]
[0055] 電界強度のための動的な上限閾値は、以下の式を使って計算されても良い。]
[0056] 一般に、収集されたデータに基づいて、本発明は、ラジオが低感度設定か高感度設定のどちらに好適な環境に置かれているかを決定または計算し得る。標準偏差は周波数の信号強度が平均値の周りでどれ程本質的に異なって変動するかの指標である。例えば、市街地エリアは典型的には強い電界強度を有する局を持っている。周波数のレンジに渡った強い電界強度の一貫性は低い標準偏差値に結果としてなり得る。]
[0057] 本発明は、ラジオが配置された地域は低感度か高感度のどちらが適切であるかを決定しても良い。第一のシナリオでは、収集された電界強度データは高い標準偏差を有し、或る電界強度(例えば、28dBuV)より上の局の数は、低感度動作が適切であろうことを示す閾値局数より下である。閾値局数はカリブレート可能な値であっても良い。]
[0058] 第二のシナリオでは、収集された電界強度データは低い標準偏差を有し、或る電界強度(例えば、28dBuV)より上の局の数は、低感度動作が適切であろうことを示す閾値局数より下である。閾値局数はカリブレート可能な値であっても良い。上述した第一および第二のシナリオは、市街地エリアの周縁にあり、郊外エリアと考えられ得る場所の特性であり得る。]
[0059] 第三のシナリオでは、収集された電界強度データは低い標準偏差を有し、或る電界強度(例えば、28dBuV)より上の局の数は、閾値局数より上である。これとその他全てのシナリオでは、高感度動作が適切であり得る。閾値局数はカリブレート可能な値であっても良い。この第三のシナリオは、ローカルな近傍に存在しているか建物の屋上にリピーターを有している送信機ネットワークに起因し得る強い信号強度を一般に有する市街地エリアの特性であり得る。郊外および田舎エリアは典型的には、信号を増幅するリピーターを有していない。]
[0060] 本発明は、ラジオ内のモード状態を作動させるようにラジオがラジオの現在位置の感度を決定することを可能としても良い。このスキャンの効率を増大するために、冷たいスタートまたは最初のバッテリー接続において、ラジオはアクセサリー(ACC)がONに切り替えられる前にスキャンを開始しても良い。例えば、スキャンは、ラジオが車輌に設置された後に車輌のアクセサリースイッチが最初に入れられる前に行われても良い。これは、エンドユーザに透明な背景スキャンを可能とし得る。アクセサリー(ACC)がOFFに切り替えられると、ラジオは、ラジオがHALT状態(即ち、低電流引き出しスリープ状態)に入り得る完全なシャットダウンに先立って、その集められた統計を更新するスキャンを行っても良い、
ユーザがオーディオミュートを知覚することに結果としてなり得るチェックが立て続けにまたは連続的に行われることを禁止するかまたは防止するために、チェックが行われる毎にワンショットタイマーが設定されても良い。ワンショットタイマーの設定は、もし仮に前回のポーズ検出によってトリガーされたチェックが行われた直後にポーズ検出トリガーがあったとしても、第二のチェックはこのタイマーが期限切れになった場合のみに行われるであろうことを確かなものとし得る。この連続的チェック防止のワンショットタイマーは、カリブレート可能であっても良い。]
[0061] 品質サンプルチェックにおける効率を増大するために、品質が計算された時にタイマーが利用されても良い。タイマーは、車輌ローカルエリアネットワークによって提供された速度情報を使って漸減されても良い。局が品質のためにサンプルされるやいなや、特定の局に関連付けられたタイマーが設定されても良い。タイマーが有効である(即ち、非ゼロ値を有する)限り、その局上では品質チェックが再度行われなくても良い。ただし、一旦タイマーがゼロまで漸減されると、別の品質チェックが行われても良い。]
[0062] タイマーは、周期的なタイマーの刻みによってかまたは車内のローカルエリアネットワークによって提供された速度情報を通して漸減されても良い。速度情報を介したタイマーの漸減は、車輌が静止していればタイマーの漸減がないので、一実施形態では特に有利であり得る。漸減のレートは、車輌の速度に依存していても良い。]
[0063] 一実施形態では、本発明は知覚的に重み付けされたチェックを利用しても良い。ポーズ検出ロジックチェックを補完するために、本発明は、現在リスニングしている局が貧弱な受信品質を有する時に、代替周波数チェックをトリガーすることを含んでも良い。つまり、現在リスニングしている局が貧弱な受信品質を有する時に、本発明は、ユーザによって容易に知覚されないチェックを「忍び込ませ」ても良い。追加のチェックを許容するには、本発明は、品質パラメータに基づいた知覚的重み付けフィルターを利用しても良い。知覚的に重み付けされたチェックは、チェックを行うのに現在リスニングしている局の貧弱な信号受信を活用しても良い。]
[0064] 追加の品質チェックをサポートするには、一実施形態では、約500ミリ秒の長さを持つワンショットタイマーが、現在の品質状態を連続的にチェックするのに使われる。もし品質チェックがノイズを示しており、かつもし品質チェックが前回の1秒の時間フレーム内で行われていなければ、品質チェックが始動される。]
[0065] 本発明によって利用される知覚的フィルターは、電界強度、マルチパス、超音波ノイズを品質ファクターに入力する3次元関数を含んでいても良い。3つのパラメータは、DSPから自動漸増レジスタを通して受け取られても良い。]
[0066] 一実施形態では、DSPから読み出された電界強度、マルチパス、超音波ノイズのパラメータは全て、0から100の範囲の値を持つ正規化されたレンジ中にある。100×100×100の値の品質テーブルを作り出して格納することは、マイクロコントローラ中でROMメモリの過剰な量を消費するであろう。オーディオの歪曲は通常0〜25%の範囲において知覚されるので、100%のフルスケールで動作することは要求はされていない。経験的リスニングテストに基づくと、0〜25%のレンジ中のセグメント内にスケール値をグループ化することがより効率的であり得ることが見つけられており、これはユーザの観点からは24%での歪曲と25%での歪曲の間に差は知覚され得ないからである。DSPからのマルチパスと超音波ノイズを正規化する例として、この0〜25%のレンジが、パラメータの各々について0、1または2のレベルに以下のように細分化されても良い。]
[0067] マルチパスについてのレベル0 − 0〜10%のマルチパス値を含む。]
[0068] マルチパスについてのレベル1− 11〜20%のマルチパス値を含む。]
[0069] マルチパスについてのレベル2 − 20〜25%のマルチパス値を含む。]
[0070] 同様に、超音波ノイズについては、0〜25%のレンジが0、1または2のレベルに以下のやり方で細分化されても良い。]
[0071] 超音波ノイズについてのレベル0 − 0〜15%の超音波ノイズ値を含む。]
[0072] 超音波ノイズについてのレベル1− 15〜20%の超音波ノイズ値を含む。]
[0073] 超音波ノイズについてのレベル2 − 20〜25%の超音波ノイズ値を含む。]
[0074] 一実施形態では、レンジはカリブレート可能である。電界強度は、受信の強度に比例しているので、品質テーブル中の最も重要なパラメータであり得る。電界強度は、5dBuVの単位で正規化されても良く、80dBuVの上方レベルキャップを有していても良く、16個の可能な電界強度値に結果としてなる。]
[0075] よって、品質テーブルのサイズは、16個の電界強度値×3つのマルチパス値×3つの超音波ノイズ値に設定されても良い。しかしながら、これらのテーブルサイズのパラメータはカリブレート可能であっても良い。品質テーブルは、車輌によって使用されるアンテナタイプ、即ち、受動的アンテナ、能動的アンテナまたはダイバーシティアンテナ、基づいて変動しても良い。]
[0076] 本発明はここでは、シングルチューナーのオーディオシステムに適用されたものとして記載されてきた。しかしながら、本発明は、デュアルチューナー環境またはシングルチューナー環境のどちらでも実装され得ることが理解されるべきである。]
[0077] 外部ダイバーシティを持ったデュアルチューナーシステムでは、チューナーの一つは背景スキャンのために専用とすることができる。信号パラメータは、平均化の目的で無限インパルス応答フィルターを介してローパスフィルタリングされても良い。1秒のヒステリシスが、信号パラメータ化チェックのために使われることができる。平均して約3回のチェックがなされても良い。チェックは、ユーザが局をリスニングしているFMソース中にある間中、50ミリ秒の間隔で離されていても良い。つまり、サブチューナーは常時背景スキャンに携わっているので、一次チューナーは、中断されないやり方で望ましい局または複数局をリスニングすることをユーザに許容しても良い。]
[0078] 位相ダイバーシティを持ったデュアルチューナーシステムでは、もし他のアンテナ上での信号受信が良好であると知覚されれば、チューナーの一つは背景スキャンのために専用とされても良い。信号パラメータは、平均化の目的で無限インパルス応答フィルターを介してローパスフィルタリングされても良い。1秒のヒステリシスが、信号パラメータ化チェックのために使われることができる。平均して約3回のチェックがなされても良い。チェックは、ユーザが局をリスニングしているFMソース中にある間中、50ミリ秒の間隔で離されていても良い。しかしながら、信号受信が貧弱な場合には、位相ダイバーシティによるより良い信号受信を提供するために両アンテナが使用されても良い。この場合には、ポーズ検出の方法論が利用されているときにだけ隣接周波数の信号チェックが行われても良い。]
[0079] シングルチューナーシステムでは、チェックが知覚されることを避けるために、検出されたポーズ当りで、またはもしラジオがチューナーFMソースをソ−スとしていれば知覚的に重み付けされたチェックを通して、1回だけのチェックが典型的には行われる。しかしながら、もしユーザが非チューナーソースをソースとしていれば、ユーザはチューナーソースをリスニングしていないので、シングルチューナーは無限インパルス応答(IIR)平均化された信号パラメータ化チェックを適用しても良い。]
[0080] 図4a−bは、PeachtreeCity, GeorgiaのPanasonic Software Design Centerにおいて取得されたバンドスキャンについての電界強度対周波数のプロットであり、そこではx軸が周波数を表し、y軸がdBマイクロボルトでの電界強度を表す。特に、図4aは、87.5〜108MHzのレンジ中の100kHzの周波数ステップを持ったFMバンドスキャンに相当し、図4bは、76〜90MHzのレンジ中の100kHzの周波数ステップを持ったFMバンドスキャンに相当する。] 図4a 図4b
[0081] 品質チェックを行うための本発明の方法500の一実施形態が図5に描かれている。最初のステップ502では、現在リスニングしている信号中にポーズが検出されたかどうかが決定される。一実施形態では、少なくとも40ミリ秒が経過した時にポーズが認識される。] 図5
[0082] もしポーズが検出されなければ、それからステップ504において現在リスニングしている信号の品質が閾値レベルよりも小さいかどうかが決定される。もし現在リスニングしている信号の品質が閾値レベルよりも大きければ、506で示されているように何の動作も行われず、動作はステップ502に戻る。]
[0083] しかし、もしステップ502でポーズが検出されれば、あるいはもしステップ504で現在の信号の品質が閾値より小さいものと見つけられれば、それからステップ508において、連続タイマーが設定されているかどうかが決定される。つまり、ワンショットタイマーが現在動いているかどうかが決定され、それは品質チェックが現在行われていることを示す。リスナーによって気付かれるのに十分長い期間の間オーディオを無音にするであろう立て続けの品質チェックを行うことを避けるために、506で示されているようにもし連続タイマーが設定されていれば、何の動作も行われない。]
[0084] もしステップ508で連続タイマーが設定されていないと決定されれば、それからデータベースがチェックされ(ステップ510)、ステップ512において無効エントリータイマーを持った周波数があるかどうかが決定される。つまり、局が品質のためにサンプリングされるやいなや、その特定の局に関連付けられたエントリータイマーが設定されても良い。タイマーが有効である(即ち、非ゼロ値を有する)限り、品質チェックはその局上で再び行われなくても良い。しかし、一旦タイマーがゼロまで漸減され、それにより無効になると、別の品質チェックが行われても良い。よって、もしステップ512で無効エントリータイマーを持った周波数が無いと決定されれば、動作はステップ506に進み、そこでは何の動作も採られない。一方もしステップ512で無効エントリータイマーを持った周波数が有ると決定されれば、動作はステップ514に進む。]
[0085] ステップ514では、オーディオ周波数チェックが行われ、連続チェック防止タイマーが設定される。例えば、与えられたオーディオ周波数における電界強度、マルチパス、超音波ノイズの3つのパラメータの表示を集めるように品質サンプルチェックが行われても良い。ユーザがオーディオミュートを知覚することに結果としてなり得るチェックが立て続けにまたは連続的に行われることを禁止または防止するために、チェックが行われる毎に連続チェック防止タイマーが設定されても良い。連続チェック防止タイマーの設定は、もし仮に前回のポーズ検出によってトリガーされたチェックが行われた直後にポーズ検出トリガーがあったとしても、第二のチェックはこのタイマーが期限切れになった場合のみに行われるであろうことを確かなものとし得る。]
[0086] 最後のステップ516では、品質テーブルが更新され、エントリーのためのタイマーが設定される。品質テーブルは、各オーディオ周波数についての電界強度、マルチパスおよび超音波ノイズの値で更新されても良い。ステップ512について上述したように、局が品質のためにサンプリングされるやいなや、その特定の局に関連付けられたエントリータイマーが非ゼロ値で設定されても良く、その後漸減し始める。タイマーが非ゼロ値を有する限り、品質チェックはその局上で再び行われなくても良い。しかし一旦タイマーがゼロまで漸減されると、別の品質チェックが行われても良い。ステップ516の完了において、動作はステップ502に戻り、上述した処理が際限なく繰り返されても良い。]
[0087] 図5のステップ510、512、514および516との関係で起こり得る本発明の決定分析方法600が図6に描かれている。最初のステップ602では、情報がデータベースから取り出される。取り出された情報は、それらの品質がチェックされることになる周波数のリストを含んでいても良い。一実施形態では、10秒タイマーが背景で動かされても良く、10秒タイマーが期限切れになるとチューナー感度、オーディオ感度およびRDS/RBDSのパラメータへの更新がなされても良い。次のステップ604では、フルバンドまたは限定的サーチのどちらが行われるべきであるかが決定される。この決定は、ラジオが現在その中にいるところの現行モードと、リスナーが気付くことなしにフルバンドサーチを行うのに十分な時間が利用可能であるかどうかに依存していても良い。フルバンドサーチが行われる(ステップ606)か限定的サーチが行われる(ステップ608)かに拘わらず、チューナー感度、オーディオ感度およびRDS/RBDSパラメータがシリアル通信の使用によってDSP中で更新されても良い(ステップ610)。] 図5 図6
[0088] 車輌内のラジオを動作させるための本発明の方法700の一実施形態が図7に描かれている。最初のステップ702では、第一の周波数にチューニングされる。つまり、車輌内の搭乗者が或る望ましいラジオ局の放送周波数に合わせるようにラジオのチューニング周波数を設定しても良い。次に、ステップ704では、第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズが検出される。一実施形態では、少なくとも40ミリ秒続く現在リスニングしている周波数中の内容の欠如がポーズとして認識される。次のステップ706では、チューニングが第一の周波数から第二の周波数に切り替えられる。つまり、ポーズが認識された直後に、チューナーはそのチューニングを現在リスニングしている周波数から品質がチェックされるべき別の周波数に切り替えても良い。ステップ708では、第二の周波数についての信号品質メトリックが測定される。例えば、マルチパス、信号強度、超音波ノイズの信号品質メトリックが、品質がチェックされるべき周波数について測定されても良い。次に、ステップ710では、チューニングが第二の周波数から第一の周波数に切り替えられる。つまり、他の周波数の品質がチェックされた直後に、チューナーはそのチューニングを現在リスニングしている周波数に切り替えて戻しても良い。車輌によって走行された距離が次のステップ712で監視される。一実施形態では、走行された距離は、車輌コンピュータから受け取られた速度情報との関係でワンショットタイマーを使って監視される。別の実施形態では、ラジオが特定の周波数上で品質チェックを最後に行った位置から車輌がどれだけ離れているかを決定し得るように、車輌によって走行された方向も考慮に入れられる。最後のステップ714では、車輌が第二の周波数についての信号品質メトリックの前回の測定から閾値距離を走行している場合にだけ、第二の周波数についての信号品質メトリックは再度測定されることが可能とされる。つまり、もし特定の周波数についての前回の品質チェックから車輌によって走行された距離が、信号品質が実質的に異なり得るように十分に大きければ、信号品質メトリックの別の測定が行われても良い。] 図7
[0089] チューナーを構成するための本発明の方法800が図8に描かれている。最初のステップ802では、無線周波数のレンジがスキャンされる。例えば、フルバンドサーチでは、米国地域では102個の周波数がチェックされても良い。次のステップ804では、複数の周波数の各々について信号品質メトリックが測定される。一実施形態では、102個の周波数の各々について電界強度が測定される。ステップ806では、信号品質メトリックの複数の測定の平均値と標準偏差が計算される。例えば、電界強度測定の標準偏差と平均値は、上述した式(1)と(2)によって計算されても良い。最後のステップ808では、動作周波数のセットがチューナーのために選択され、選択は計算するステップに依存している。例えば、シークストップ動作中に含まれるべき周波数が、それらの電界強度が平均値とどれ程似ているかに基づいて、またそれらの電界強度が平均値からの標準偏差とどれ程似ているかに基づいて、選択されても良い。] 図8
[0090] この発明は例示的なデザインを有するものとして記載されたが、本発明はこの開示の精神と範囲内で更に変形されても良い。この出願は従って、その一般的原理を使った発明のあらゆる変形、使用または適応をカバーすることが意図されている。更に、この出願は、この発明が関係する技術分野における周知または慣例的慣行内に入るような本開示からの逸脱をカバーすることが意図されている。]
权利要求:

請求項1
第一の周波数にチューニングするステップと、第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズを検出するステップと、チューニングを第一の周波数から第二の周波数に切り替えるステップと、第二の周波数についての信号品質メトリックを測定するステップと、チューニングを第二の周波数から第一の周波数に切り替えるステップと、を含む、シングルチューナーラジオ(20)を動作させる方法。
請求項2
チューナー(26)のための動作周波数のセットを選択するステップであって、前記選択することは測定するステップに依存するもの、を更に含む請求項1の方法。
請求項3
選択するステップは、チューナーがそこから受け入れ可能な品質の信号を受信し得るところの放送局の数を最大化するように動作周波数のセットを選択することを含む、請求項2の方法。
請求項4
測定するステップの後にタイマーを設定するステップと、タイマーを周期的に漸減するステップと、タイマーがゼロまで漸減される前に第二の周波数についての信号品質メトリックの更なる測定を禁止するステップと、タイマーがゼロまで漸減された後に第二の周波数についての信号品質メトリックの更なる測定を許容するステップと、を更に含む請求項1の方法。
請求項5
タイマーは、車輌速度に基づいて漸減される、請求項5の方法。
請求項6
信号品質メトリックは、電界強度、マルチパスレベルおよび超音波ノイズの少なくとも一つに依存している、請求項1の方法。
請求項7
電界強度、マルチパスレベルおよび超音波ノイズの測定を3つのそれぞれのメモリ位置に格納するステップと、電界強度、マルチパスレベルおよび超音波ノイズの測定を3つのそれぞれのメモリ位置から単一のI2C読み出しで取り出すステップと、を更に含む請求項6の方法。
請求項8
第二の周波数にチューニングすることに関連するチューニング電圧は、第一の周波数と第二の周波数の間の周波数差に依存している、請求項1の方法。
請求項9
第二の切り替えるステップは、第一の切り替えるステップが行われた後の7ミリ秒以内に行われる、請求項1の方法。
請求項10
無線周波数のレンジをスキャンするステップと、複数の周波数の各々についての信号品質メトリックを測定するステップと、信号品質メトリックの複数の測定の平均値と標準偏差を計算するステップと、チューナーのための動作周波数のセットを選択するステップであって、前記選択することは計算するステップに依存することと、を含む、チューナー(26)を構成する方法。
請求項11
信号品質メトリックは、電界強度、マルチパスレベルおよび超音波ノイズの少なくとも一つに依存している、請求項10の方法。
請求項12
選択するステップは、信号品質メトリックのための閾値を設定することを含む、請求項10の方法。
請求項13
閾値は、シークストップのための閾値を含む、請求項12の方法。
請求項14
チューナーの地理的位置と共に閾値を動的に変動させるステップ、を更に含む請求項12の方法。
請求項15
選択するステップは、チューナーがそこから受け入れ可能な品質の信号を受信し得るところの放送局の数を最大化するように動作周波数のセットを選択することを含む、請求項10の方法。
請求項16
選択するステップを低感度を使って行うべきか高感度を使って行うべきかを決定するステップ、を更に含む請求項15の方法。
請求項17
チューナーを車輌に設置するステップと、設置するステップの後で車輌のアクセサリースイッチが最初に入れられる前に少なくともスキャンするステップを行うステップと、を更に含む請求項10の方法。
請求項18
第一の周波数にチューニングするステップと、第一の周波数と関連する第一の信号中のポーズを検出するステップと、チューニングを第一の周波数から第二の周波数に切り替えるステップと、第二の周波数についての信号品質メトリックを測定するステップと、チューニングを第二の周波数から第一の周波数に切り替えるステップと、車輌によって走行された距離を監視するステップと、もし第二の周波数についての信号品質メトリックの前回の測定から車輌が閾値距離走行していれば、第二の周波数についての信号品質メトリックが再度測定されることを可能とするステップと、を含む、車輌内のラジオ(20)を動作させる方法。
請求項19
可能とするステップは、もし第二の周波数についての信号品質メトリックの前回の測定が行われた位置から車輌が少なくとも所定の距離離れていれば、第二の周波数についての信号品質メトリックが再度測定されることを可能とすることを含む、請求項18の方法。
請求項20
チューナーのための動作周波数のセットを選択するステップであって、前記選択することは測定するステップに依存するもの、を更に含む請求項18の方法。
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