专利摘要:
本発明は、シールドモノリシック電気化学システム(1)およびシステム(1)のような個々に分離する方法に関する。システムは、電気的絶縁基板(3)と、前記基板(3)上に配置された多孔質構造の複数のブロック(9ij)をサポートするために配置された電気導電パターン(5)と、を具備する。各多孔質構造は、作用電極(41)と、絶縁層(43)と、カウンタ電極(45)と、を具備する。電解質は、複数の電気化学セルおよび多孔質構造の前記複数のブロック(9ij)を被覆するエンキャプスレーションを形成するために、多孔質構造の前記複数のブロック(9ij)内に少なくとも部分的に満たされる。ブロックは、システム(1)がシールドされる前および/または後に、個々に分離されてもよい。
公开号:JP2011514620A
申请号:JP2010544634
申请日:2009-01-29
公开日:2011-05-06
发明作者:ペッターソン、ヘンリク
申请人:ダイナモ・エービーDyenamo AB;
IPC主号:H01M14-00
专利说明:

[0001] 本発明は、シールドモノリシック電気化学システムに関する。シールドモノリシック電気化学システムは、電気的絶縁基板と、前記基板上に配置された多孔質構造の複数のブロックをサポートするために配置されたキャリアエリアおよびコンタクト部分を含む電気導電パターンとを具備する。各多孔質構造は、作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を具備する。電解質は、複数の電気化学セルおよび前記多孔質構造の複数のブロックを被覆するエンキャプスレーションを形成するために、前記多孔質構造の複数のブロック内に少なくとも部分的に満たされる。各ブロックは、少なくとも1つの多孔質構造を含んでいる。前記複数のブロックは、直列に接続される。ブロック中の少なくとも1つのカウンタ電極は、次のブロック中の少なくとも1つの作用電極に接続される。前記複数のブロックは、直列接続されたブロックのマトリックス内に配置される。]
[0002] 発明は、さらに次の方法ステップを具備するシールドモノリシック電気化学システムを動作する方法に関する。方法は、(a)電気的絶縁基板を提供することと、(b)前記基板上に多孔質構造の複数のブロックをサポートするために配置されたキャリアエリアを含む電気導電パターンを配置し、前記導電パターンの上に前記多孔質構造を形成することと、(c)複数の電気化学セルを形成するために、前記多孔質構造のブロック内に少なくとも部分的に満たす電解質を堆積することと、(d)エンキャプスレーションを備えた前記多孔質構造のブロックを被覆することと、を具備する。各多孔質構造は、作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を具備する。各ブロックは、少なくとも1つの多孔質構造を含んでいる。前記複数のブロックは、直列に接続される。ブロック中の少なくとも1つのカウンタ電極は、次のブロック中の少なくとも1つの作用電極に接続される。前記複数のブロックは、直列接続されたブロックのマトリックス内に配置される。]
背景技術

[0003] 化石燃料の制限のある供給、およびそのような燃料の燃焼で生じる問題は、風、水、太陽および核エネルギーのような代替エネルギー源を見つけるために、徹底した研究を起こした。太陽放射エネルギーを電気エネルギーに変換するために太陽電池を使用することは、エミッションフリーで再生可能な発電量を達成する有望な方法である。]
[0004] 太陽電池技術は、第一、第二または第三世代に分けることができる。第一世代太陽電池は、シリコンに基づく。これらの太陽電池は、非常に高度な効率を持っている。しかしながら、必要な高品質シリコンの供給は、制限があり、産業の速い成長のために十分でない。さらに、シリコン太陽電池は、高価すぎるので、製造することができず、したがって、従来のエネルギー源で経済的に対抗し得るところにまだ近づいていない。]
[0005] 第二世代の太陽電池は、いわゆる薄層太陽電池、例えば、CIS、CIGS太陽電池である。半導体材料の層が非常に薄いので(<1μm)、この種の太陽電池の使用は、材料消費量、したがって製造原価を減少させる。層は、例えば気化によって、基板上に直接適用される。したがって、生成されたモジュールのサイズは、シリコンウェハシートのサイズによって制限されていない。したがって、モジュールは、デバイス設計および選択のガラスシートのサイズに依存して、広く変えることができる。さらに、非常に高性能が得られた。技術の欠点は、生産を始めるための非常に高い投資コストがあり、従来のエネルギー源と製品が経済的に競合するかもしれないレベルで、コストを減らすことは困難である。]
[0006] 第三世代太陽電池は、太陽エネルギーから電気を生産するためのコストを低下させる大望と共に、研究開発段階であるものとして定義されるかもしれない。第三世代太陽電池の最も有望な技術のうちの1つは、ダイセンシティブ太陽電池として知られているフォト電気化学システムである。これらのセルは、光を吸収するダイでぬらされたナノプロセス半導体材料、カウンタ電極および電解質を含む。フォト電気化学システムのポテンシャルは、特に3つの要因(製造を始めるための低い投資コスト、切り開くことができない重大なコスト障害の不足、および異なるサイズのデバイスの生産を可能にする柔軟性のある設計)によって定義される。ダイセンシティブ太陽電池の効率が第一および第二世代太陽電池で得られたものより低いにもかかわらず、太陽電池からの電気を起こすための全費用は、従来のエネルギー源で競合し得るようになるかもしれない、高いポテンシャルがある。]
[0007] モノリシック電気化学システムは、作用電極とカウンタ電極が単一の統合ボデイの中に組み立てられたフォト電気化学システムであり、以前に技術で知られている。作用電極とカウンタ電極は、多孔性の絶縁材料の中間層を用いて分離される。作用およびカウンタ電極は、多孔質構造で作られている。また、電解質は、多孔質構造で少なくとも部分的に満たされる。それは、作用電極を形成する層と、カウンタ電極を形成する層と、作用電極からカウンタ電極を分ける絶縁層とを具備するモノリス(monolith)である。]
[0008] モノリシックフォト電気化学システムの初期の例は、複数の直列接続された光電池のモノリシックアセンブリから成る一連の光電池について記述するWO97/16838に開示される。伝統的に、フォト電気化学システムは、第1の電極を備える第1の基板、および第2の電極を備える第2の基板を含んでいる。第1および第2の基板は、電極が互いに対面するように位置し、間の小さなギャップによって分離される。ギャップが希望の範囲内の大きさであることを保証するために、スペーサは、一定距離によって基板を分離するために使用することができる。電解質がセル間の接続を防ぐためにおよび/または電解質とセルの電流コレクタの間の望まれない接続を回避するために、システムは、第1および第2の基板のエッジでおよび隣接セル間でシールドされる。システムの全体のアクティブエリアに一定の特性を持っているフォト電気化学システムを作成するために、電極の間の距離が狭い範囲内に維持されることが必要である。それは生産を悪化させる。心に留めておくべき別の重要なアスペクトは、隣接する直列接続されたセル間の接続を電解質が防ぐべきであるということである。したがって、2つの基板の水平および垂直の位置付けは、非常に高精度で作られるに違いない。それはさらに生産を困難にする。この従来のさらなる短所は、ビリティック(bilithic)タイプのフォト電気化学システムは、システムのアセンブリの後に、電解質が通常導入されるということである。電解質が漏れるのを防ぎ、かつ、水または不純物による浸透からセルを保護するために、電解質が導入される通路の開口は、電解質の導入の後に、よくシールドしなければならない。さらに、分離された開口は、多くのセルを備えたシステムの多くの開口に帰着して、各セルに必要である。その上、狭い通路を通って基板間の本質的に閉じられた空間に導入する電解質は、システム内にエアポケットの生成または電解質の不均等な分散をもたらすかもしれない。これらの要因の全ては、生産を困難にし、システムの質を下げるかもしれない。]
[0009] モノリシック電気化学システムは、第2の基板からの特定距離に位置している第1の基板の必要性をなくして、非常にコンパクトおよび単純な設計を許可する。この場合、電気化学システムは、電気化学システムが閉じられた後、基板に多重構造を適用することによって、構築することができる。電解質は、好ましくは、電気化学システムを閉じる前に、導入される。構造は、少なくとも1つのポリマー層のフレキシブルシートを用いて、適切に閉じられることができる。それは、熱およびサブ大気圧がある状態で前記構造に好ましくは適用される。]
[0010] 実験は、たとえそれらが同じ基板上で同時に製造されても、セルに同一の特性または希望の範囲内の特性があるように、多くのモノリシックフォト電気化学セルを製造するのは難しいことを示した。1つのフォト電気化学セルは、その電流−電圧特性によって特徴づけられる。セル用の電流−電圧特性は、光の強さおよび光のスペクトルに応じて変わる。フォト電気化学セルの電流−電圧特性について記述する重要なパラメータは、短絡電流(Isc)、開路電圧(Uoc)および最大電力ポイント(Pmax)である。ターム充填比(ff)は、ff=Pmax/(Uoc*Isc)として曲線を記述するためにしばしば使用される。共通基板上で配置された個々のセルの電流−電圧特性の差を縮小するために、その生産は、化学成分の高純度および清潔な生産環境および生産プロセスを要求する。そのような手段は、さらに高価な生産に結びつく。重要な例は、カウンタ電極が絶縁層に部分的に浸透するのを防ぐために、作用電極、絶縁層およびカウンタ電極の蒸着の完全なコントロールを有する必要である。それによって、基板上で作用電極および/または中間導電層に触れ、エネルギーロスを起こす、したがって共通基板上の個々のセルの電流−電圧特性の違いを引き起こす。作用およびカウンタ電極の間のレドックス対の電解質の拡散の促進によって最良のセルパフォーマンスを得るために、薄い絶縁スペーサ層が望ましいので、これはさらに重大になる。別の重要な例は、ピンホールのような欠陥を回避するために、エンキャプスレーション手順の完全なコントロールをする必要である。ピンホールは、高めた効率および/または安定性に結びつくデバイスで、電解質と電流コレクタの間の望まれない接続を作るかもしれない。さらに、それは、あるセルから別のセルへさまよう電解質、いわゆる電気泳動をもたらすかもしれない。エンキャプスレーションの欠陥に関する問題は、太陽デバイスのサイズが増加するにつれて、より難しくなる。]
[0011] モノリシックフォト電気化学システムを製造するための技術が比較的安いので、太陽電池の大きな構造の生産のためのコストは非常に低い。しかしながら、実験の経験が上記であると考えることは、1つのセルの故障回数が非常に高いことを示唆する。セルが直列接続される時に、誤ったセルは負方向で働くかもしれない。つまり、負電圧値は、与えられた電流値のために得られる。パフォーマンスの減少が誤ったセルによって大きい場合、システムは廃棄されるに違いない。それは、減少した生産歩留まりおよび増加した生産費に結びつく。フォト電気化学システムの縮小されたパフォーマンスも、セルの異なるエージングおよび/またはシステムの部分的なシェーディングにより得られてもよい。ここで、両方の場合では、それらがシステムで他のセルに関してのあまりにも少量の電流を生成するので、セルは負方向で働いてもよい。]
[0012] この問題の解決策は、フォト電気化学のモジュールシステムにおける誤ったセルの分離かもしれない。]
[0013] 地絡の場合の太陽電池ストリングの分離は、米国特許のUS6,593,520に以前に開示される。ドキュメントは、複数の直列接続された太陽電池パネルによって形成された太陽電池ストリング、太陽電池ストリング中の地絡の検波上の異常検知信号を出力するための検波器、および異常検知信号によって開状態へシフトするストリングに沿って途中で提供される少なくとも1つの中間スイッチについて記述する。太陽電池ストリングからの出力は、中間スイッチ、ストリングスイッチ、地絡異常検波器およびその他同種のものを含むコレクタボックスによって集められる。言いかえれば、ストリングの全ては、外部コントロールデバイスに接続される。]
[0014] 発明の目的は、共通基板上に配置された複数のセルを具備するモノリシックフォト電気化学システムを提供することである。モノリシックフォト電気化学システムは、生産プロセスにより厳密な必要条件を課さずに、従来技術システムに関しての生産歩留まりおよび効率を改善した。したがって、そのような電気化学システムの生産コスト効果を可能にした。]
[0015] この目的は、請求項1で示されるようなモノリシックシステムによって達成される。]
[0016] システムに含まれたコンタクト手段は、高い表面効率を維持しながらシステムのシールドがなされる前および/または後に、ブロックの個々の分離を許可する。素子を分離するためのターミナルがブロックのそばに位置するので、これは可能であり、それは役立つ。]
[0017] 前記モノリシックフォト電気化学システムは、ブロックが逆方向で動作し始める場合に、ブロックの分離を保証するために、前記コンタクト手段に接続されたダイオードを備えた1つの実施形態で提供される。]
[0018] ブロックの分離は、短絡経路を形成するはんだポイントのアプリケーションによってまたは金属ピンのアプリケーションによって、ターミナルTijを閉じることにより、作られてもよい。]
[0019] 分離は、システムがエンキャプスレーションされる前または後に、なされてもよい。
マトリックスのサイズは、m×nである。ここで、マトリックスのエッジとのコンタクトなしで内部ブロックがある場合、mとnは整数である。つまり、mとnは3以上である。]
[0020] さらに、マトリックスは、各々内部交差領域を有する複数のブロックの4倍を含んでいてもよい。ブロックの4倍は、左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成される。内部交差領域は、垂直の通路がブロックの2カラムを分離し、水平の通路がブロックのカラムで2つの連続ブロックを分離するところで、中心を有する小さいエリアである。コンタクト手段は、前記内部交差領域に配置される。]
[0021] 前記ターミナルへのアクセスを提供するために、基板を通るまたはエンキャプスレーション被膜を通るリードは、内部交差領域で提供される。]
[0022] 本発明は、さらに、請求項19によってシールドモノリシックフォト電気化学システムを動作する方法を提供する。]
図面の簡単な説明

[0023] 内部コンタクトポイントと接続することにより各ブロックを分離することができる場合、16の直列接続されたブロックのマトリックスの概略図である。
ブロックの4倍のための交差領域用コンタクト手段の詳細を示す。
各ブロックが1つのモノリシックセルから成る場合、図1に示される16の直列接続されたブロックのマトリックスのための中間層の概要図である。
中間層を備えた基板上に配置された1つのモノリシック多孔質構造を含むブロックを持つ電気化学システムの構造の断面図を示す。
カウンタ電極とカウンタ電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する構造を示す。
カウンタ電極とカウンタ電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する第2の構造を示す。
カウンタ電極とカウンタ電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する第3の構造を示す。
カウンタ電極とカウンタ電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する第4の構造を示す。
作用電極と作用電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する構造を示す。
作用電極と作用電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する第2の構造を示す。
作用電極と作用電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する第3の構造を示す。
作用電極、電流コレクタ、作用およびカウンタ電極のための共通の電流コレクタの間の電気的接続を実現する構造を示す。
直列に接続された多くのモノリシックセルを含むブロックを示す。
図13に示されるブロックに適した中間層を示す。
図14に示される中間層上に配置された第1および第2のブロックを示す。
並列接続されたモノリシックセルから成るブロックを示す。
内部コンタクトポイントと接続することにより各ブロックを分離することができる、8つの並列接続されたセルを含む、16の直列接続されたブロックのマトリックスの基板を通して見た概要図である。
内部コンタクトポイントと接続することにより各ブロックを分離することができる、4つの直列接続されたセルを含む、16の直列接続されたブロックのマトリックスの基板を通して見た概要図である。
シーリングの前または後に、エンキャプスレーション材料の開口によって内部コンタクトポイントと接続することにより、各ブロックを分離することができることを保証する、図17および18に示される、16の直列接続されたブロックのマトリックスのエンキャプスレーション側面から見た概要図である。] 図1 図13 図14 図17
[0024] 記述された図面は、単に概要で、限定されない。図面では、素子のうちのいくつかのサイズは、説明の目的のために、拡大縮小するために誇張されまたは図示されなくてもよい。特に、キャリアエリア、カウンタ電極、絶縁層および作用電極を含む複数の層の厚さ寸法は、各層の水平拡張と比較して非常に誇張される。別の例は、水平の寸法における層および電流コレクタの幅は、別のものに関して正しい大きさを必ずしも有しないということである。]
詳細な説明

[0025] 図1では、モノリシック電気化学システム1の概要の平面図が示される。モノリシック電気化学システムは、電気的絶縁基板3上に従来のやり方で形成される。電気的絶縁基板3において、電気導電パターン5(図3)は、前記基板3上に配置された多孔質構造の複数のブロック911…944をサポートするために配置される。平面図は、技術背景として基板を有するシステムの側面から見た図がここで意図される。エンキャプスレーションが存在しないので、システムのカウンタ電極を見ることは可能である。] 図1 図3
[0026] 複数のブロック911…944は、直列接続されたブロック911…944のマトリックス内に配置される。ブロック91iの第1のカラムは、図1中でトップからボトムに直列に接続される。カラムの端で、ボトムに位置しているブロック914は、ブロックの次のカラムのボトムに位置しているブロック924に接続される。ブロック92iの第2のカラムは、ブロック92iの第2のカラムのボトムに位置しているブロック924を始めとして、そして、トップに位置しているブロック921を終わりとして、図1中でボトムからトップに直列に接続される。したがって、ブロック92iの第2のカラムは、図1中でボトムからトップに直列に接続される。ブロック92iの第2のカラムのトップに位置しているブロック921は、ブロック93iの第3のカラムのトップに位置しているブロック931に接続される。ブロック93iの第3のカラムは、図1中でトップからボトムに直列に接続される。カラムの端で、ボトムに位置しているブロック934は、ブロック94iの第4のカラムのボトムに位置しているブロック944に接続される。ブロック94iの第4のカラムは、ブロック94iの第4のカラムのボトムに位置しているブロック944を始めとして、そして、トップに位置しているブロック941を終わりとして、図1中でボトムからトップに直列に接続される。したがって、ブロック94iの第4のカラムは、図1中でボトムからトップに直列に接続される。] 図1
[0027] このようにして、ブロックは、各連続したカラムに関して交互にトップからボトムまでおよびボトムからトップまでリードするジグザグパターンで直列に配置される。ブロックは、全体の基板3を本質的に被覆するだろう。目的は、サイズ4×4あるいはそれ以上のブロックのマトリックスを有するシステムのために、70%を超える、望ましくは90%を超える、基板のトータルエリアによって分けられた電気化学セルのエリアとして定義された充填領域を作成することにある。]
[0028] 各ブロックは、入力電流コレクタ11および出力電流コレクタ13を含んでいる。最初のカラム91iの最初のブロック911の入力電流コレクタ11は、電気化学システム1の第1のターミナル15に接続される。一方、最後のカラム94iの最後のブロック941の出力電流コレクタは、電気化学システム1の第2のターミナル17に接続される。図1に示された例において、電気化学システムは、カラムの偶数、4を含んでいる。それによって、ちょうど最初のブロックが最初のカラムのトップに位置するように、最後のカラムの最後のブロックが最後のカラムのトップに位置される。したがって、両方のターミナルは、電気化学システムの同じ側に置かれる。電気化学システムがカラムの奇数を含む場合、ターミナルは電気化学システムの反対側に置かれるだろう。] 図1
[0029] ブロック9ijの入力電流コレクタ11は、ブロックの幅に沿って伸び、ブロック9ijに配置された1つ以上の作用電極に接続される。一方、ブロック9ijの出力電流コレクタは、ブロックの幅に沿って伸び、ブロック9ijに配置された1つ以上のカウンタ電極に接続される。図1に挙げられた例において、最後のロウ中の最後のブロックを除いて、ブロック941、ブロック9ijの出力電流コレクタ13は、次の連続ブロックの入力電流コレクタ11に接続される。それは、次の連続ブロックが同じカラムにあってブロック9ijの下に置かれた場合はブロック9ij+1、次の連続ブロックが同じカラムにあってブロック上方に置かれた場合はブロック9ij−1、連続ブロックが次のカラムにある場合はブロック9i+1jになるだろう。] 図1
[0030] 好ましくは、ブロックの同じカラムにおける2つの連続ブロック9ijと9ij+1の間に位置した出力電流コレクタ13および入力電流コレクタ11は、単一構造素子によって構成される。]
[0031] 入力および出力電流コレクタは、低い抵抗エネルギーロスで電流が通過することを可能にするために配置される。したがって、入力および出力電流コレクタ11、13は、好ましくは、金属導体によって構成される。]
[0032] 以前に言及されたように、ブロックのカラム中のブロックは、カラム数に依存して、垂直方向にトップからカラムまたはボトムからトップに直列に接続される。入力および出力電流コレクタ11、13は、各ブロックの幅に沿って伸びるだろう。すなわち、入力および出力電流コレクタ11、13は、水平方向に伸びる。]
[0033] 発明によれば、コンタクト手段19は、前記複数の電気化学セルが前記エンキャプスレーションによってシールドされた後、各ブロックの個々の分離を許可するために提供される。前記分離は、同じブロックの出力電流コレクタ13を備えたブロックの入力電流コレクタ11を接続することにより形成されている。したがって、ブロックは短絡している。図2では、コンタクト手段19が詳細に示される。] 図2
[0034] この目的のために、コンタクト手段19は、ブロック9ij、9i+1jの2つのカラムを分離する通路Pに位置している各ブロック9ijのためのコンダクタ21ijを含んでいる。コンダクタ21ijは、ブロックの場所によって、ブロック9ijの入力電流コレクタ11または出力電流コレクタ13から、同じブロック9ijの出力電流コレクタ13または入力電流コレクタ11の方へ、ブロック9ijの側面に沿って伸びる。その結果、各ブロック9ijのためのターミナルTijを作成する。コンダクタ21ijは、コンダクタ21ijの自由端Fへ伸びる。自由端Fは、同じブロック9の入力または出力電流コレクタ11、13のコンタクト部Cから短距離に位置している。したがって、コンダクタは、入力または出力電流コレクタ11、13と自由端Fのいずれかに接続された付属端を有している。それは、入力または出力電流コレクタ11、13の他方のコンタクト部Cの近くに位置する。したがって、ターミナルTijは、ブロック9ij、9i+1jの2つのカラムを分離する通路Pに位置するブロック9ijのコンダクタ21ijの自由端Fと、同じブロック9ijの入力または出力電流コレクタ11、13のコンタクト部Cとの間の接続ポイントである。ブロック9ijのコンダクタ21ijが入力電流コレクタ11に接続される場合、コンダクタ21ijは、同じブロック9ijの出力電流コレクタ13のコンタクト部Cの方へ、入力電流コレクタ11から伸びるだろう。コンタクト部は、ブロック9ij、9i+1jの2つのカラムを分離する通路Pへ伸びてもよい、入力または出力電流コレクタ11および13の一部である。したがって、この場合、ターミナルのTijは、ブロック9ij、9i+1jの2つのカラムを分離する通路Pに位置するブロック9ijのコンダクタ21ijと、同じブロック9ijの出力電流コレクタ13のコンタクト部Cとの間の接続ポイントである。ブロック9ijのコンダクタ21ijが出力電流コレクタ13に接続される場合、コンダクタ21ijは、同じブロック9ijの入力電流コレクタ11のコンタクト部Cの方へ、出力電流コレクタ13から伸びるだろう。したがって、この場合、ターミナルTijは、ブロック9ij、9i+1jの2つのカラムを分離する通路P位置するブロック9ijのコンダクタ21ijと、同じブロック9ijの入力電流コレクタ11との間の接続ポイントである。接続ポイントで、これらのコンダクタ21ijが、ギャップGが位置していない他の端で接続されることに依存して、入力電流コレクタ11または出力電流コレクタ13からコンダクタ21ijを分離する狭いギャップGがここで意図される。ギャップGは、単にコンダクタの長さのごく一部分であるべきである。ギャップは、はんだポイントの形成によってまたは小さな金属ピンの導入によって、閉じるのに便利に違いない。適切に、ギャップGは、コンダクタの幅と同じ大きさである。ギャップGがダイオードの導入によって閉じられる場合、ギャップはダイオードのサイズである。]
[0035] コンタクト部C、ギャップGおよび自由端Fは、図19に示される。] 図19
[0036] 入力電流コレクタ11、コンダクタ21ijおよび出力電流コレクタ13は、ブロック9ijのターミナルTijが閉じた場合にブロックが低い抵抗エネルギーロスでバイパスすることができることを、保証する。低い抵抗エネルギーロスを達成するために、入力電流コレクタ11および出力電流コレクタ13は、金属の導電特性を有しており、低い抵抗ロスで水平方向での電子伝達を許可するブロック9ijの幅に沿って伸びる。ブロック9ijのターミナルTijが閉じる場合、コンダクタは、ブロックのバイパスを許可するために、ブロックに沿ってブロックのカラム間の通路で伸びる。]
[0037] したがって、ブロック9ijのターミナルTijが閉じる場合、ブロックは、入力および出力側、および入力および出力側を接続する第3の側のその幅に沿った金属導体によって、バイパスする。したがって、ブロック9ijのターミナルTijが閉じる場合、入力電流コレクタ11、コンダクタ21ij、出力電流コレクタ13および閉じたターミナルTijは、垂直方向でのブロックの一面が開いているかもしれないところで、ブロックを部分的に囲む金属導体の[または]ブラケットを形成する。
要約すると、コンタクト手段19は、ブロックがバイパスされてもよいところで、ブロックのターミナルのTijを形成するために、ブロックの幅に沿って伸びる入力電流コレクタ11と、反対側でブロックの幅に沿って伸びる出力電流コレクタ13と、入力および出力電流コレクタ11、13のうちの1つに接続され、前記入力および出力電流コレクタ11の他方から短距離で入力および出力電流コレクタ11の他方の方へ伸びるコンダクタ21ijと、を含んでいる。ここで、ブロックの「幅」によって、直列接続されたブロックのカラムが方向付けられた一般的な方向に垂直な方向でブロックの伸張が意図される。図1に、直列接続されたブロックのカラムが方向付けられた一般的な方向は、検討されたカラムに依存して、トップからボトムまでまたはボトムからトップまで走る垂直方向である。したがって、図面における幅は、水平方向に走る。] 図1
[0038] 入力電流コレクタ11は、ブロックの1つ以上の作用電極に接続されるだろう。ブロックが作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる1つのモノリシック電気化学の多孔質構造を含んでいる場合、または、ブロックが作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる直列接続されたモノリシック電気化学の多孔質構造の1つのロウを含んでいる場合、入力電流コレクタは、1つの作用電極に接するだろう。ブロックが並列接続された作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる複数のモノリシック電気化学の多孔質構造を含んでいる場合、入力電流コレクタ11は、複数の作用電極に接するだろう。]
[0039] 出力電流コレクタ13は、ブロックの1つ以上のカウンタ電極に接続されるだろう。ブロックが作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる1つのモノリシック電気化学の多孔質構造を含んでいる場合、または、ブロックが作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる直列接続されたモノリシック電気化学の多孔質構造の1つのロウを含んでいる場合、出力電流コレクタは、1つのカウンタ電極に接するだろう。ブロックが並列接続された作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を含んでいる複数のモノリシック電気化学の多孔質構造を含んでいる場合、出力電流コレクタ11は、複数のカウンタ電極に接するだろう。]
[0040] 便利なことに、直列接続されたブロックのカラムで2つの連続ブロックターミナルTijは、内部交差領域23に互いに接近して位置することができる。それは、左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成されたブロックの4倍911、912、921、922におけるブロック間の中心を有する場所で提供される。]
[0041] ブロック911、…914;921、…924;931、…934;941、…944;のカラムは、前記コンダクタのセットがブロック間に位置することを可能にする幅Dを有する垂直の通路P1、P2、P3によって分離される。ブロックのカラムの2つの連続ブロック911、912は、入力および出力電流コレクタが位置する水平の通路Hによって分離される。水平および垂直の通路では、各ブロックは、好ましくは、あるブロックから別のブロックまで流れなくてもよい電解質のようなエンキャプスレーション層によって、近隣のブロックからシールドされる。後で示されるように、ブロックが複数のセルを含んでいる場合、各セルは、ブロック中の異なるセル間に電解質が流れることを防ぐために、シールドされてもよい。]
[0042] それは、垂直および水平の通路間の交差でのターミナルTijに配置することが好まれる。しかしながら、それは、入力電流コレクタおよび出力電流コレクタ11、13が垂直の通路Pへ伸びることを可能にすることができる。それによって、ターミナルTijは、垂直の通路Pに位置するだろう。同様に、それは、コンダクタ21ijが水平の通路Hへ伸びることを可能にすることができる。それによって、ターミナルTijは、水平の通路Hに位置するだろう。]
[0043] ブロック9ijの入力電流コレクタ11、出力電流コレクタ13およびコンダクタ21ijは、ブロックの個々の分離を許可するコンタクト手段19を形成する役目をするので、入力電流コレクタ11、出力電流コレクタ13およびコンダクタ21ijは、金属導体を有する材料から形成される。入力電流コレクタ11、出力電流コレクタ13およびコンダクタ21ijが導電中間層上に置かれることは、必要でない。図5〜12に例証されたように、それらは、基板上に直接、または、カウンタ電極の下方または上方に、または、作用電極に接して、置かれてもよい。しかしながら、ブロック9ijの入力電流コレクタ11、出力電流コレクタ13およびコンダクタ21ijは、基板によって常にキャリーされ、基板上に置かれて、シールド電気化学システムの内部に位置している。ここに、置かれたこととは、基板上に直接または間接的に置かれること、つまり、基板上に直接ある、または、基板上に置かれた任意の材料(中間層、または、作用またはカウンタ電極のような材料)上にある、ということが意図される。したがって、ブロック9ijの入力電流コレクタ11、出力電流コレクタ13およびコンダクタ21ijは、システムの外部に伸びる、故に、基板にキャリーされずに基板上に置かれない、外部コンダクタによって、形成されない。
さらに好ましくは、直列接続されたブロックのカラムの4つの連続ブロックのターミナルTijは、内部交差領域23に互いに接近して位置する。内部交差領域23は、左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成されたブロックの4倍911、912、921、922のブロック間の中心を有する場所に提供される。] 図10 図11 図12 図5 図6 図7 図8 図9
[0044] これは、ブロックの第1のカラムのための右側およびブロックの次のカラムのための左側に、コンダクタ21ijを配置することによって、達成される。この方法で、第1のカラムのコンダクタ21ijは、第2のカラムのコンダクタ21i+1jがあるように、第1の垂直の通路に位置する。したがって、2つの近隣のカラムのコンダクタ21ij、21i+1jは、同じ垂直の通路に配置される。]
[0045] ブロック911、912、921、922の最初の4倍のために、第1のコンダクタ2111は、ブロック911の入力電流コレクタ11からブロック911の出力電流コレクタ13へ、2つの近隣のブロック911、921の間に伸びる。同じ方法で、第2のコンダクタ2121は、ブロック921の出力電流コレクタ13からブロック921の入力電流コレクタ11へ、2つの近隣のブロック911、921の間に伸びる。さらに、第3のコンダクタ2112は、ブロック912の出力電流コレクタ13からブロック912の入力電流コレクタ13へ、2つの近隣のブロック912、922の間に伸びる。最後に、第4のコンダクタ2122は、ブロック922の入力電流コレクタ11からブロック922の出力電流コレクタ13へ、2つの近隣のブロック912、922の間に伸びる。]
[0046] この方法で、各ブロック911、912、921、922を個々に分離するためのターミナルT12、…T22は、内部交差領域23に位置する。]
[0047] ブロックの4倍の中の各ブロックの個々の分離用の4つのターミナルT12…T22全てへの便利なアクセスを許可するために、ターミナルが配置された内部交差領域23は、2Dより小さな放射状のエクステンションを有している。ここで、Dは、垂直の通路Pの幅である。垂直の通路の幅は、近隣の2つのカラムで近隣の2つのブロックのカウンタ電極のエッジ間の水平距離として測定される。内部交差領域23の中心は、好ましくは、垂直および水平の通路間の交差するジオメトリックな中心に位置する。交差領域は、ブロックのターミナルの適切な近接配置を定義する仮想領域である。ターミナルは、ブロック間のおよびそれが役立つブロックのそばの、垂直および/または水平の通路に配置される。適切に、ターミナルは、4D未満で、好ましくは上に示されるような2D未満で、放射状のエクステンションを有している内部交差領域でペアか4倍で配置される。互いに接近して置いたペアまたは4倍のターミナルを配置することによって、それは、垂直および水平の通路の間の交差のジオメトリックな中心から4Dまたは好ましくは2D未満である。]
[0048] 一般に、内部交差領域23は、垂直の通路Pと水平の通路Hとの間の交差に中心を持っている場所に形成される。]
[0049] したがって、内部交差領域は、好ましくは、ブロックのカラムのブロックを分離する水平の通路が垂直の通路を横断する大体の場所で、ブロックのカラムを分離する垂直の通路内の場所である。上に示されるように、入力および出力電流コレクタが、垂直の通路へ、さらに、垂直の通路に少し上方へおよび/または下方へ、伸びることを可能にすることができ、ターミナルTijが、水平および垂直の通路の間の交差ポイントからのある距離に位置することを可能にすることができる。さらに、水平の通路でターミナルTijを置くために、コンダクタが水平の通路へ少し伸びることを可能にすることができる。表面の効率が減少しないために、すなわち、それは、基板の合計面積で分けられたセルによって被覆されたエリアであり、それが役立つブロックのそばにターミナルが位置しない場合は多くのコンダクタのためのスペースが必要であるので、垂直の通路およびそれが役立つブロックのそばにターミナルが位置することが好まれる。]
[0050] したがって、ブロック911の分離は、ブロック911の出力電流コレクタ13を備えた接続コンダクタ2111によって作られる。ブロック912の分離は、ブロック912の入力電流コレクタ11を備えた接続コンダクタ2112によって作られる。ブロック921の分離は、ブロック921の入力電流コレクタ11を備えた接続コンダクタ2121によって作られる。また、ブロック922の分離は、ブロック922の出力電流コレクタ13を備えた接続コンダクタ2122によって作られる。]
[0051] コンタクト手段19へのアクセスは、基板の開口または好ましくはエンキャプスレーションの開口によって提供されてもよい。システムを形成する場合、ホールは、基板またはエンキャプスレーションの中にあることが好適であるが、システムがシールドされた後にエンキャプスレーションの浸透によって、または、システムの完成の後に基板中の空胴を形成することによって、形成されてもよい。好ましくは、エンキャプスレーション材料は、交差領域の場所で開口を有している。開口は、少なくとも非常に大きくあるべきであるので、交差領域のターミナルは、アクセス可能である。エンキャプスレーション材料は、例えばラミネートから成ってもよい。そのようなラミネートは、一般的には、金属フォイルと一緒にラミネートされた少なくとも1つのプラスチック材料から成る。金属フォイルは、例えばガス、水分によいバリアを可能にする。その場合、エンキャプスレーションは、プラスチック材料と金属フォイルのラミネートから成る。それは、エンキャプスレーション材料を通して見ることは可能ではないだろう。これは、モノリシックフォト電気化学システムの裏側から、つまり、エンキャプスレーション側からの平面図ということを意味する。図1に示されるモノリシックフォト電気化学システムは、各交差領域の1つに少なくとも4つの開口を有するだろう。さらに、エンキャプスレーションは、第1および第2のターミナル15、17のための2つの開口を有してもよい。エンキャプスレーションは、例えば、モノリシックフォト電気化学システムの基板とエンキャプスレーション材料がどこで適用されるかによって定義されたパターン中の別の基板との間で、カプセル化された、プラスチック材料かガラスフリット材料の接合から成ってもよい。好ましくは、電気泳動および/または電解質と電流コレクタとの間の望まれないコンタクトを回避するために、エンキャプスレーション材料は、各セルの周りで適用される。この第2の基板は、ガラスから成ってもよいが、他の材料も使用することができる。この場合、エンキャプスレーションの後にターミナルへのアクセスを可能にするために、開口は、好ましくは、交差領域のトップに第2の基板内に作られる。] 図1
[0052] さらに、システムのエンキャプスレーションの前に、ターミナルTijでダイオードをマウントすることは可能である。そのようなダイオードは、ブロックが負バイアスで動作するべきである場合、電流が通過することを可能にする。さらに、この場合、ダイオードがエンキャプスレーション中に破損されるのを防ぐために、エンキャプスレーション材料または第2の基板内の開口を有することが好まれる。]
[0053] モノリシック電気化学システム1は、好ましくは、サイズm×nのマトリックスの中で配置された複数のブロック9ijを含んでいる。ここで、mとnは、3以上の整数値である。mとnが3以上の整数値である場合、少なくとも1つの内部ブロックは存在する。そのブロックには、ブロックのマトリックスの周囲に隣接しているその側面の1つがない。代わりに、内部ブロックは、他のブロックによって迂回されるだろう。少なくとも他のブロックによって迂回されている内部ブロックのために、内部交差領域23でターミナルを配置することによって、ブロックのマトリックスの周囲での代わりに、ブロック間に配置されなければならないコンダクタの数を減らすことは可能だろう。したがって、個々のブロックがそれぞれ分離されることを可能にする間、高い表面効率を維持することは可能だろう。]
[0054] 好ましくは、マトリックスは、垂直および水平方向の両方に4倍の整数を含んでいるそのようなサイズである。特に、m×nのとき、mとnが4以上の整数値である場合、マトリックス上の内部にコンタクト手段19を形成すること、つまり、ターミナルがマトリックスの周囲で形成されないときは、ブロックの個々の分離を許可するために、水平または垂直の通路で配置されるに違いないコンダクタの数を減らすだろう。したがって、マトリックスのエッジとのコンタクトを持たずに、ブロックに囲まれている少なくとも1つの内部ブロックをマトリックスが含むことは好まれる。]
[0055] 左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成されたブロックの4倍の中のブロック間の内部交差領域の形成によって、そして、前記内部交差領域でコンタクト手段を配置することによって、基板またはエンキャプスレーションのいずれかによって前記コンタクト手段が本質的に垂直に関与することにより、または、前記ブロックの4倍の1つまたはいくつかのターミナルTijのダイオードの場所により、前記コンタクト手段によって各ブロックを有効に独立して分離することが可能である。左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成された複数のブロックの4倍へマトリックスを細分することができる場合、特に有益である。また、その前記コンタクト手段は、4倍内の2つのブロック間の水平の通路が4倍内の2つのブロック間の垂直の通路と交差するエリアで形成された内部交差領域に配置される。このように、4倍内の各ブロックを個々に分離するための4つのターミナルは、小さいエリアの手近にあるだろう。]
[0056] 重要な特徴は、システムのエンキャプスレーションの前および/または後に、マトリックスがシールドされた前または後に故障が分離される場合、各ブロックが独立して接続されることができることが、発明によって達成されることである。別の重要な特徴は、例えば、システムの部分的なシェーディング、および/または、負電圧で動作するシステムの一部につながるシステムのある部分の速い劣化、したがって効率を低下させることによって引き起こされたオペレーティングシステムの低い効率ロスを可能にするシステムのエンキャプスレーションの前または後に、ダイオードを効率的に適用することができるということである。]
[0057] 図1に関して、これが16のブロックの直列接続のための1つの解決法であると言うことに言及することは重要である。ブロックは、他の多くの配置で直列接続されてもよい。例として、4つの異なるブロックの分離のためにターミナルを各々含んでいる4つの交差エリアを得る別の可能性は、ブロック912からスタートし、次の順(912、911、921、922、932、931、941、942、943、944、934、933、923、924、914および913)にブロックを直列接続することである。これは、交差エリアをシェアする4つのブロックの4倍が、第1の交差エリア用のブロック912、911、921および922、第2の交差エリア用のブロック932、931、941および942、第3の交差エリア用のブロック943、944、934および933、第4の交差エリア用のブロック923、924、914および913であろうことを意味する。この配置の利点は、互いに接近して隣接したブロックに2つのターミナル15、17を置くことができるということである。明らかに、これまたは任意の他の配置は、中間層と電流コレクタのようなシステムの様々な部分の適したデザインを要求する。] 図1
[0058] 図3は、図1に示されるような16の直列接続されたブロック9ijから成る、モノリシック電気化学システム1のための基板3の例である。適切な基板は、この技術において周知で、ガラスまたはプラスチック材料で好ましくは作られていてもよい。この例において、各ブロックは、1つの多孔質構造、つまり、1つのモノリシックフォト電気化学セルから成る。基板3は、基板3に付着させた中間層の電気導電パターン5を持つ。電気導電パターン5は、分離領域25klに構築される。カラムの全ての領域25klは、互いからカラムiの中の領域25ijを分ける分離線26の形成によって、互いから分離される。ブロック9ijのコンダクタ21ijが入力電流コレクタ11に接続される領域25ijに関して、分離線は直線の水平線26として形成されてもよい。そのようなブロックに関して、ブロック9ijのコンダクタ21ijは、ブロックの入力電流コレクタ11の一端に接続される。それは、ブロックの幅に沿って水平方向で伸びる。コンダクタ21ijは、領域25ij+1から領域25ijを分離する水平線26の方へ下がって伸びる。しかしながら、コンダクタ21ijは、分離線を通過しない。代わりに、ターミナルが閉じていれば、ターミナルTijは、接続しているブロックが短絡するであろうというところで、水平線で形成される。ブロック9ijのコンダクタ21ijが出力電流コレクタに接続される領域25ijに関して、分離線26は、より複雑な形状を持つだろう。これは、ブロックの直列接続が下方へまたは上方へ走るかどうかによって、コンダクタ21ijが、近隣の領域25ij+1または領域25ij−1のそばを通る必要があるからである。図3に示される例において、領域2513の延在部、すなわち、コンダクタ2112をサポートするために配置されたコンタクトパス2912は、ブロック912の入力電流コレクタ11をサポートするために配置されたコンタクトパス3012の上方へ導かれるだろう。しかしながら、近隣の領域2512のコンタクトパス3012の間の通路は、維持するだろう。したがって、ロック9ijのコンダクタ21ijがブロック9ijの出力電流コレクタに接続される領域25ijのタイプに関して、分離線26は、キャリアエリアの下方に走る水平部分26a、ブロックの入力電流コレクタをサポートするために配置されたコンタクトパス3012の上方へ走る垂直部26b、およびコンタクトパスに沿って垂直分離線28まで外に及ぶ第2の水平部分26cを含んでいる。] 図1 図3
[0059] コンダクタ21ijは金属の導電率があるべきであるので、コンタクトパス29ijを備えた領域25ijを提供する必要はなく、コンダクタは基板3上に直接置いてもよい。入力および出力電流コレクタ11および13は金属の導電率があるべきであるので、コンタクトパス30ijを備えた領域に25ijを提供する必要はない。カウンタ電極、作用電極、導電層および基板に関する入力および出力電流コレクタの様々な可能な位置は、図5〜12に示される。] 図10 図11 図12 図5 図6 図7 図8 図9
[0060] カラムに位置するブロックが次のカラムのブロックと直列に接続されるべき場合、カラムの最初の領域または最後の領域は、次のカラムの最初の領域または最後の領域に接続されてもよい。この目的のために、垂直分離線28は、ロウ中の最後の領域を除いて、個別のカラムに領域25klを分ける電気導電パターンのトップ33から電気導電パターンのボトムへ、交互に伸びる。それは、2つのカラム上に伸びてもよい、または、カラムの最上部の領域を除いて、個別のカラムに領域25klを分ける、電気導電パターンのボトム35から電気導電パターンのトップへ伸びる。それは、2つのカラム上に交互に伸びてもよい。トップおよびボトム領域は、2つのカラムを接続する接続37を有していてもよい。接続37の含有物は、第3および第4のカラムの間の接続で示される。ここは、領域2535、2545は分離されないが、接続37によって接続された1つの中断されない表面を形成する。2つのカラム間のブリッジが金属導体を含んでいるので、近隣の2カラムに2つの接続された領域間の接続37を含むことは必要でない。したがって、垂直分離線28は、近隣のカラムの2つのブロックが直列に接続されるべき場所でのボトムまたはトップの領域をそれがさらに分割するように、伸びてもよい。接続37の非存在は、領域2515、2525が垂直分離線28によってボトム35で分離された、第1および第2のカラム間の接続で示される。領域2515、2525の間の接続は、ブロック914の出力電流コレクタ13(図3に示されない)およびブロック924の入力電流コレクタ11(図3に示されない)を形成する金属導体によって作られるだろう。接続37の非存在は、第2と第3のカラムの間の接続で、さらに示される。ここは、領域2521、2531が垂直分離線28によってトップ33で分離される。領域2521、2531の間の接続は、ブロック921の出力電流コレクタ13(図3に示されない)およびブロック931の入力電流コレクタ11(図3に示されない)を形成する金属導体によって作られるだろう。当業者は、2つの近隣のカラムのブロックが直列に接続されるべき近隣のカラムの領域25ij、25i+1jは分離されないが、接続37によって接続された1つの中断されない表面を形成するような、接続37を含むべきかどうか、または、そのような接続が含まれるべきでないかどうかを選択してもよい。例において示されるように、他のカラムのためのではなく、あるカラムのための接続を含むことは可能である。領域25klは、例えば、従来手法によるレーザー構造化または化学的エッチングによって、または、例えばスクリーン印刷により中間層を選択的に適用することによって、選択的に中間層を除去することにより形成されてもよい。] 図3
[0061] 領域25klのカラムは、最初の領域25k1および最後の領域25kNを含んでいる。ここで、Nは、カラムの領域の数である。最初の領域および最後の領域以外の全ての領域は、ブロック9klの作用電極をサポートするために配置されたキャリアエリア27klを形成する部分と、ブロック9klの入力電流コレクタ11およびブロック9kl−1または9kl+1(奇数カラムで、直列接続がトップからボトムまで配置されるか、または、偶数カラムで、直列接続がボトムからトップへ配置されるかどうか次第で)の出力電流コレクタ13をサポートするために配置されたコンタクトパス30klと、ブロックのカウンタ電極に接して配置されたコンタクト部分31ij−1または9kl+1(奇数カラムで、直列接続がトップからボトムまで配置されるか、または、偶数カラムで、直列接続がボトムからトップへ配置されるかどうか次第で)と、を含んでいる。ブロック9ijのコンダクタ21ijをサポートするために配置されたコンタクトパス29ijは、各ブロック9ijに存在する。しかしながら、コンタクトパスは、全ての領域がコンタクトパスを含むように、分散されない。ブロック9kjのキャリアエリア27kjを含む領域25klは、奇数カラムで、直列接続がトップからボトムまで配置されるか、または、偶数カラムで、直列接続がボトムからトップへ配置されるかどうか次第で、コンタクトパス29kj−1または29kj+1と同様に、ブロック9kjのためのコンタクトパス29kjを含むだろ。それは、コンダクタ21kjがブロックの出力電流コレクタに接続され、そのブロックはカラムのボトムまたはトップに位置しない。最初の領域25k1および最後の領域25kNは、コンタクトパス29kjをそれぞれ含む。一方、ブロック9kjのキャリアエリア27kjを含む領域25klは、コンタクトパス29kjを含まないだろう。それは、コンダクタ21kjがブロックの入力電流コレクタに接続され、そのブロックはカラムのボトムまたはトップに位置していない。図3に示された例において、領域2511は、1つのコンタクトパス2911を含んでいる。領域2512は、コンタクトパスを含んでいない。領域2513は、2つのコンタクトパス2912、2913を含んでいる。領域2514は、コンタクトパスを含んでいない。領域2515は、1つのコンタクトパス2915を含んでいる。次のカラムで、領域2521は、1つのコンタクトパス2911を含んでいる。領域2522は、コンタクトパスを含んでいない。領域2523は、2つのコンタクトパス2922、2923を含んでいる。領域2524は、コンタクトパスを含んでいない。領域2525は、1つのコンタクトパス29を含んでいる。次のカラムは、同じ方法で配置される。
奇数を有するカラム用の最初の領域25k1は、コンタクト部分31ijではなく、キャリアエリア27k1を含むだろう。奇数が有するカラム用の最後の領域25kNは、キャリアエリア27ijではなく、コンタクト部分31kNを含むだろう。偶数を有するカラム用の最初の領域25k1は、キャリアエリア27ijではなく、コンタクト部分31k1を含むだろう。偶数を有するカラム用の最後の領域25kNは、コンタクト部分31ijではなく。キャリアエリア27kNを含むだろう。] 図3
[0062] したがって、N領域から成るカラムは、N−1ブロック9をキャリーするであろうことは気づくかもしれない。]
[0063] 第1のカラムの最初の領域2511は、電気化学システムの第1のターミナル15につながる導電性領域39を含んでいる。直列接続されたマトリックス中の最後のブロックのコンタクト部分をキャリーするように意図される領域は、電気化学システムの第2のターミナル17につながる導電性領域39を含んでいる。それは、カラムの数に依存する領域の最後のカラムの最初の領域または最後の領域である。]
[0064] ここに、この例で、ブロック9ijの作用電極をサポートするために配置されたキャリアエリア27ij、ブロック9ijの入力電流コレクタ11および近隣のブロックの出力電流コレクタ13をサポートするために配置されたコンタクトパス30ijを形成する部分間の分離において、現在、ブロック9ijのカウンタ電極に接して配置された近隣のブロックのコンタクト部分が、純粋に仮想であるので、これらの領域は、中間層で形成された1つの中断されないエリアの一部を形成する。1または2つのコンタクトパスの場合、上に示されたような方法で、領域25ijでコンタクトパスにも適用する。図4は、中間層を備えた基板上に配置された、1つのモノリシック多孔質構造(つまり、1つのモノリシックフォト電気化学セル)を含むブロックを持つ電気化学システム1の構造の断面を示す。断面は、最初の2つの領域2511、2512で図3に示される線B−Bによって得られる。図4に示される実施形態では、各ブロック911、912は、このように1つの多孔質構造を含んでいる。そのため、各ブロックは、それぞれのキャリアエリア2711、2712上に配置された1つの作用電極41を含んでいる。絶縁層43は、作用電極41を被覆し、そして、絶縁層43のトップ上に位置し、絶縁層43の少なくとも一部を被覆する、カウンタ電極45から作用電極41を分離している。カウンタ電極45は、コンタクト部分3111まで下方に伸びる。第1のブロック911の入力電流コレクタ11は、コンタクトパス3011および第1のブロック911の出力電流コレクタを形成するコンダクタ上に位置する。第2のブロック912の入力電流コレクタ13は、コンタクトパス3012上に位置する。] 図3 図4
[0065] 1つのモノリシックフォト電気化学セル(つまり、作用電極、絶縁層およびカウンタ電極の多孔質構造)の構造の初期の例は、WO97/16838に開示される。モノリシックフォト電気化学システムのより最近の例は、WO2004/038745A3およびJP2007−194039に開示される。これらのドキュメント中で言及された構造の全ては、本出願に含まれており、多孔質構造として使用することができる。]
[0066] 図4に示される電気化学システムの例でのセルは、シーリング材料47によって封入される。それは、それぞれのセル内の電解質を封入する。] 図4
[0067] カウンタ電極とカウンタ電極の電流コレクタとの間の電気的接続を実現する様々な構造の例は、図5〜8に示される。図5に示される第1の例において、カウンタ電極45の電流コレクタである出力電流コレクタ13は、カウンタ電極45のエッジからの一定距離に置かれる。電流コレクティングコンダクタが電解質と化学的な適合性をもたない場合、および/または、電解質が隣接する直列接続されたブロック間の接続を防ぐエンキャプスレーションバリア47が得られるべき場合、この構造が好まれる。そのようなエンキャプスレーションは、例えばプラスチック材料、いわゆるガラスフリット、または、他の適切なエンキャプスレーション材料で、実現されてもよい。図6に示される第2の例において、カウンタ電極47の電流コレクタ13は、カウンタ電極45に接している。電流コレクタが電解質と化学的な適合性をもつ場合、この構造は可能である。これは、電流コレクタ材料がフォト電気化学システムの多孔質構造を部分的に満たす電解質に化学的な適合性をもつことを意味する。このように、コンダクタは、セルの劣化の危険のない電解質にさらすことができる。一方、電解質とコンダクタとの間の非化学的な適合性は、時間とともにデバイス性能の劣化や寿命時間の減少を導くだろう。フォト電気化学セルの従来の電解質は、有機溶媒にしばしば溶かされて、ヨウ化物/トリヨウ化物のレドックス対(redox couple iodide/tri-iodide)を含んでいる。しかしながら、他のレドックス対および電解質の変化は、使用し、したがって、含むことが可能である。電解質を含んでいる一般的なヨウ化物/トリヨウ化物と化学的な適合性をもつ電流コレクタ材料は、例えばチタン、ニッケルである。しかしながら、互いに化学的な適合性をもつ電解質およびコンダクタの他の全てのコンビネーションが含まれている。第3の例において、カウンタ電極45の電流コレクタ13は、図7に示されるようなカウンタ電極47の下方に少なくとも部分的に置かれる。この構造は、さらに電解質と化学的な適合性をもつ電流コレクタ材料を要求する。この構造の利点は、電流コレクタによって引き起こされた表面ロスが少ない。図8に示される第4の例において、カウンタ電極45の電流コレクタ13は、コンタクト部分31および/または中間層25の導電パス30の下方に置かれる。この場合、好ましくは、カウンタ電極45の電流コレクタ13は、カウンタ電極47へできるだけ接近して置かれる。コンタクト部分31の下方にカウンタ電極45の電流コレクタ13を位置することが可能である。] 図5 図6 図7 図8
[0068] 作用電極と作用電極41の電流コレクタである入力電流コレクタ11との間の電気的接続を実現する様々な配置は、可能である。図9に示される第1の例において、作用電極41の入力電流コレクタ11は、作用電極41から一定距離で置かれる。電流コレクタ材料が電解質溶液と化学的な適合性をもたない場合、および/または、電解質が隣接する直列接続されたブロック間の接続を防ぐエンキャプスレーションバリア47が得られるべき場合、この構造が好まれる。図10に示される第2の例において、作用電極の電流コレクタ11は、作用電極41および/または絶縁層43に接している。電流コレクタ材料が電解質と適合性をもつ化学物質である場合、この構造は可能である。第3の例において、図11に示されるように、作用電極41の電流コレクタ11は、中間層25の下方に、好ましくは導電パス30の下方に置かれる。この場合、好ましくは、電流コレクタは、可能な限り作用電極へ接近して置かれる。] 図10 図11 図9
[0069] 実際には、ブロックのカウンタ電極の電流コレクタ、および次のブロックの作用電極の入力電流コレクタの電流コレクタは、ほとんどの場合、同じ中の1つだろう。したがって、構造は、図12に示された1つとしてあってもよい。ここで、あるブロックの出力カウンタ電極および次のブロックの入力作用電極の共通の電流コレクタ11、13が、電極に一定距離を備えたブロック間に置かれる。電流コレクタは、銀または他の高導電材料から作られてもよい。これは、電解質が隣接した直列接続されたブロックの中でセル間の接続を防ぐ直列接続されたブロック間のエンキャプスレーション47の余地を与える。電流コレクタ材料が電解質に化学的な適合性をもつ場合、あるブロックの出力カウンタ電極および次のブロックの入力作用電極の共通の電流コレクタは、作用電極および/またはカウンタ電極に接して置かれてもよい。実際、図5〜11で示された他の全ての可能な構造または図5〜11に示された例の任意のコンビネーションも使用することができる。] 図10 図11 図12 図5 図6 図7 図8 図9
[0070] 図5〜12中の全ての例において、高導電材料の電流コレクタは、作用電極およびカウンタ電極の幅に平行に位置する直線の導体パスから成る。しかしながら、電流コレクティングコンダクタは、例えば、ブロック中の1つまたはいくつかのセルからの電流コレクションを改善するブランチのセットをさらに含めてもよい。これらのブランチは、例えば、ブロック中の1つまたはいくつかの作用電極の電流コレクションを改善するために、作用電極の電流コレクタからカウンタ電極の電流コレクタに向かう方向で垂直に、および/または、ブロック中の1つまたはいくつかのカウンタ電極の電流コレクションを改善するために、カウンタ電極の電流コレクタから作用電極の電流コレクタに向かう方向で垂直に、走ってもよい。] 図10 図11 図12 図5 図6 図7 図8 図9
[0071] 図13に、直列接続された多くのモノリシックフォト電気化学セル21、22、23を含むブロックが、概要の断面で示される。各セル21、22、23は、多孔質構造を構成し、作用電極またはフォト電極41、絶縁層43およびカウンタ電極45を具備する。セル21、22、23または多孔質構造は、電気導電パターン5中の基板3上で配置された中間導電層25に適用される。] 図13
[0072] そのようなシステムのブロック中の直列接続されたセルの例は、WO97/16838およびWO01/97237に記述される。それらの記述は、この記述中のその全体に組み入れられる。]
[0073] モノリシックブロックは、基板上に構築されたナノプロセスフォト電極の形状をしている作用電極41を含む。基板は、導電透明材料の中間層25の電気導電パターン5を具備する。基板3は、ガラスまたはプラスチックで作ることができる。中間層は、例えば、FをドープしたSnO2またはITOが可能であるが、適切な全ての材料が含まれている。各作用電極41は、中間層25上に置かれる。中間層25は、中間層25が除去されまたは選択的に適用された、薄い分離線49のパターンに分割される。したがって、3つの直列接続されたセル21、22および23のセットをキャリーすることを設計したパターンが形成される。パターンは、好ましくは、細長い長方形のセットから成る。しかし、好ましくは高い表面効率を許可するパターンではあるが、任意のやり方でもちろん設計することができる。]
[0074] 作用電極41は、絶縁層43の多孔性層によって被覆される。それは、多孔性のカウンタ電極45から作用電極41を絶縁する。それは、絶縁層43上に置かれる。絶縁層43は、好ましくは、拡散反射体を構成することができる。それは、それに吸収されることなく、作用電極41を通り抜けた光を反射する。システムの吸収の程度は、増加している。]
[0075] 好ましい実施形態では、それが本質的に絶縁層43を被覆し、絶縁層41によって被覆されない隣接セル上の中間層まで伸びるように、カウンタ電極45は適用される。このように、1つのセルのカウンタ電極が次のセルの作用電極に電気的に接続されるので、直列接続されたセルが作られる。入力電流コレクタ11および出力電流コレクタ13は、ブロックのそれぞれの端に提供される。]
[0076] 電解質が隣接セル間のブリッジを作ることを妨げられることは重要であり、いわゆる電気泳動である。これが、セルのパフォーマンスおよび寿命の長さを減少させ、隣接セル間の望まれないパフォーマンス差をもたらすかしれない。可能性の1つは、拡散することができない電解質を使用することである。例えば、いわゆるホールコンダクタ、または、高粘着性の電解質である。しかしながら、慣例通りに、電解質はかなり液体で、したがって、隣接セル間を移動することができる。この場合、空間51によって隣接セルを分離することが好まれる。空間51は、電解質が多孔質構造から漏れ、異なるセルの電極間に望まれない接続を作ることを防ぐ絶縁材料で満たすことができる。好ましい実施形態では、この絶縁材料は、空間51内にプレスされたシーリング材料47の一部から成る。]
[0077] 図13に示される直列接続されたセルの中間層25の適切なパターンの一例は、図14に示される。それは、上方から見た2つの連続する領域2511、2512を示す。連続する各領域2511、2512は、3つの直列接続されたモノリシックセルをサポートするために設計されている。中間層は、図3に示されるような1つのモノリシックセルを含むブロック用の領域と同じ形状を本質的に有する領域25ijを含むだろう。しかしながら、キャリアエリア27ijは、複数の分離された領域へ分割されるだろう。図14中で示された例では、各ブロック9ijは、図13に示されるような直列に接続された3つのセルを含むだろう。この目的のために、キャリアエリア27ijに対応するエリアは、3つの部分に分割されるだろう。第1の部分Iは、ブロック9ijのコンタクトパス30ijに接続される。第2および第3の部分II、IIIは、第1の部分の下方に位置し、互いに分離される。第1の部分は、第1のセルのキャリアエリアを含んでいる。第2の部分は、第1のセルのコンタクト部分および第2のセルのキャリアエリアを含んでいる。また、第3の部分は、第2のセルのコンタクト部分および第3のセルのキャリアエリアを含んでいる。1つのセルを含むブロックの場合のように、第3のセルのコンタクト部分は、近隣領域に位置するだろう。] 図13 図14 図3
[0078] 図15は、図14中に示された領域2511、2512上に配置された第1および第2のブロック911、912の平面図を示す。ここに、線L1、L2、L3は、カウンタ電極がコンタクト部分まで伸びるところである、セル21、22および23の下端が次のように位置することを示す。セル21の下端は、第2の部分II上に置かれたコンタクト部分と電気的に接するだろう。セル22の下端は、第3の部分III上に置かれたコンタクト部分と電気的に接するだろう。セル23の下端は、近隣領域上に置かれたコンタクト部分と電気的に接するだろう。位置A−Aのブロックによる断面が作られた場合、線C1の上方の構造は、1つのモノリシックセルを含むブロックと同一であることに気づくはずである。線C1は、絶縁層が分離線49の方へ下り始めるだろうところまで途中ずっと伸びてもよい。同様に、線C2の下方の構造は、1つのセルを含むブロックと同一であることに気づくはずである。線C2は、絶縁層が分離線49の方へ下り始めるだろうところまたはカウンタ電極の端部のところまで途中ずっと伸びてもよい。さらに、図13では、1つのセルまたは複数の直列接続された素子がブロックの中にあるかどうかにかかわらず、ブロックの構造が同一かもしれないところからラインC1およびC2が示される。] 図13 図14 図15
[0079] これは、図5〜8に示されるような構造を備えた図9〜11に示される構造のうちのどれか1つの接続により、直列接続されたセルから成るブロックが作られてもよいことを意味する。実際には、図5〜12中で示されるあらゆる構造または図5〜11中に示される例の任意のコンビネーションは、使用することができる。] 図10 図11 図12 図5 図6 図7 図8 図9
[0080] 複数の直列接続されたセルがブロックの中で配置されるためにある場合、線C1およびC0間、図9〜11に示されるような構造と図5〜8に示されるような構造との間の構造の整数の反復の含有物は、直列接続された複数のセルを含んでいるブロックを生成するだろう。] 図10 図11 図5 図6 図7 図8 図9
[0081] ブロックが直列接続された複数のセルを含んでいる場合、各ブロックは、最初のセルの作用電極に接続された入力電流コレクタと、ブロック内で直列接続されたセルの最後のセルのカウンタ電極に接続された出力電流コレクタとを含んでいる。入力電流コレクタは、入力電流コレクタ11として指定されるだろう。出力電流コレクタは、出力電流コレクタ13として指定されるだろう。1つのセルソリューションのように、1つを超える多孔質構造がブロックに含まれている場合、それは、直列に接続されたブロックの入力電流コネクタ11および出力電流コネクタ13を形成する金属の一片によってブロックに接続することが好まれる。]
[0082] 図4に示される方法でカラムのブロックが直列に接続される場合、内部交差領域は、カラムの連続する2つのキャリアエリア間の垂直の通路Pと水平の通路Hとの間の交差に形成される。] 図4
[0083] ブロックにあるモノリシックフォト電気化学セルの並列接続は、図16に例証される。この例において、長方形のセル21…22nのロウ48中の並列に配置された複数のモノリシックセルを含むブロックが示される。この実施形態では、入力および出力電流コレクタ11および13は、次のものを含んでいる。
前記ロウ48に沿って伸びる第1のベース20、および前記第1のベース20に接続されたエクステンション22の第1のセット;前記エクステンション22の第1のセットは、ロウ48中の最初のセル21の前およびそばに伸びる最初のエクステンション24と、前記ロウ48中の最後のセル22nの後およびそばに伸びる最後のエクステンション26と、前記第1のベース20およびエクステンション22の第1のセットがくし状のパターン(Ш)を形成するように、第2のギャップで始まるセル間の他の全てのギャップ30に伸びる中間エクステンション18の第1のセットと、を含んでいる。] 図16
[0084] 前記ロウに沿って伸びる第2のベース32、および前記第2のベース32に接続された中間エクステンション50の第2のセット;前記第1および第2のベース20、32は、ロウ48の両側に置かれる。前記中間エクステンション50の第2のセットは、前記第2のベースおよびエクステンションの第2のセットがくし状のパターン(П)を形成するように、第1のギャップで始まるセル間の他の全てのギャップに伸びる。
各中間エクステンション18、50は、隣接セルの両方に電気的に接続される。第1のベースおよびエクステンションの第1のセットは、入力または出力電流コレクタのうちの一方の一部を形成する。一方、第2のベースおよびエクステンションの第2のセットは、他方の一部を形成する。すなわち、1つの実施形態によれば、第1のベース20およびそのエクステンションは、セルの作用電極に接続された入力電流コレクタを形成する。一方、第2のベース32およびそのエクステンションは、並列に配置されたセルのカウンタ電極に接続された出力電流コレクタを形成する。別の他の実施形態では、第1のベース20およびそのエクステンションは、並列に接続しているセルのカウンタ電極に接続された出力電流コレクタを形成する。一方、第2のベース32およびそのエクステンションは、作用電極に接続された入力電流コレクタを形成する。]
[0085] したがって、ロウに含まれたセルの全てが入力および出力電流コレクタに並列に接続されるように、フォト電気化学セルのロウは配置される。]
[0086] ロウ中の個々のセルの全ては延長され、形状では、好ましくは長方形で、互いに対向する長い面側によって側面が位置する。電子伝達の間のエネルギーロスは、作用電極をキャリーする中間層のオームシート抵抗、およびカウンタ電極のオームシート抵抗で生じるので、セルの幅が制限される。したがって、キャリアエリアおよびセルのコンタクト部分は、電極間のギャップへ伸びるコンダクタによってターミナルに接続される。セルの長さが伸びるので、エクステンション18、50の寸法は、ロスを低く維持するために、伸びるに違いない。したがって、セル間の必要なギャップの幅は、セルの増加した長さとともに伸びる。基板上の最大の可能なアクティブエリアを提供するために、セルの適切な寸法は5〜10mmの幅および30〜200mmの長さであることが示された。
したがて、この例において、8つの並列接続されたセルのロウは、ブロックを形成する。ブロックは、直列に接続される。つまり、1つのブロックの入力作用電極は、前のブロックの出力カウンタ電極に接続される。]
[0087] 並列に配置されたセルを備えたブロックの適切な構造は、EP1840916に開示される。それは、この記述の中へその全体に組み入れられる。]
[0088] 図17は、8つの並列接続されたセルを具備する16の直列接続されたブロックのマトリックスの例についての概略図を示す。図18は、4つの直列接続されたセルを具備する16の直列接続されたブロックのマトリックスの例の正面図を示す。図17および図18の両方は、底面図から、つまり基板を通して見られる。] 図17 図18
[0089] 図17および18は、ブロックを分離するためのターミナルが位置する交点の拡大図を含んでいる。これらのブロックからの出力は、ブロック911、912、921および922の交点に位置する。マトリックスがシールドされた後、達することができる内部コンタクトポイントを形成する(図17および図18)。ブロック中の1つまたはいくつかのセルが不適切に動作することが検知される、または、ダイオードを用いて負電圧で動作することから保護されるべき場合、ブロックは対応するコンダクタの接続により分離することができる。例えば、ブロック911は、接続コンダクタ60および62によって分離される。ブロック912は、接続コンダクタ62および64によって分離される。ブロック921は、接続コンダクタ66および68によって分離される。ブロック922は、接続コンダクタ70および68によって分離される。] 図17 図18
[0090] 内部コンタクトポイント72へのアクセスは、デバイスのエンキャプスレーション層の開口74によって、または、これがエンキャプスレーションに使用される場合、マトリックスがシールドされた後にブロックの分離を可能にする時は、第2の基板によって得られてもよい。例えば、エンキャプスレーションの前のダイオードをマウントすることも可能である。例えばエンキャプスレーション材料または第2の基板からのプレスのために、システムはダイオードを破壊せずに閉じられることが可能である。コンダクタ21ijの自由端Fおよび入力または出力電流コレクタ11、13のコンタクト部Cは、開口74の縁の内部に位置する。したがって、コンダクタ21ijの自由端Fおよび入力または出力電流コレクタ11、13のコンタクト部Cは、開口74によってアクセス可能である。明白なように、1つ以上のコンダクタは、同じ開口内のそれらの自由端を有してもよい。図中で示される実施形態では、4つの自由端は、同じ開口によりアクセス可能である。図19は、エンキャプスレーション材料の開口74が示される場合に、エンキャプスレーション側から見られた図17および18で上述したマトリックスを示す。図19が上面図であるのに対し、図17および図18は底面図(つまり、基板を通して参照)であるので、ブロックの位置は、図19に関して図17および図18に鏡逆さまである。さらに、図19に示される配置で、エンキャプスレーション材料は不透明であり、したがって、セルは見られないことは、強調されるだろう。他の場合に、例えば、エンキャプスレーションのために第2の基板としてガラスを使用する場合、セルを見ることができる。しかしながら、エンキャプスレーション材料または第2の基板を通る開口74は、同じ場所で作られるだろう。したがって、ターミナルTijは、選択されたブロックを分離するために、開口によってアクセス可能である。開口74は、システムのシーリングに先立ってまたはシステムのシーリングの後に、さらに作られ、完成した。それぞれのブロックの入力および出力電流コレクタがブロックの分離を許可するためのコンダクタ21ijに直接近辺に位置するところのブロックの4倍の配置は、ブロックの4倍のそれぞれのために1つの開口だけで十分であることを保証する。さらに2つの開口76は、ターミナル15、17へのアクセスを提供するエンキャプスレーション材料または第2の基板で作られることが望ましい。明白に、後者は、エンキャプスレーション材料または第2の基板のサイズを単に縮小することによって得られてもよい。] 図17 図18 図19
[0091] 分離は、電流コレクタとコンダクタとの間の接続が作成されるようなターミナルTijで、選択されたコンダクタ21ijとそれぞれの入力または出力電流コレクタ11および13を接続するブリッジ素子の導入によって可能かもしれない。ブリッジ素子は、はんだポイントによって、または、選択されたコンダクタ21ijと入力または出力電流コレクタ11および13を接続してもよい他の適切な導体素子によって、形成されてもよい。ダイオードの含有物によってターミナルTijで選択されたコンダクタ21ijとそれぞれの入力または出力電流コレクタ11および13を接続することも可能かもしれない。それは、このようにブロックを分離する負バイアスで働く場合に、ブロックをバイパスするだろう。ダイオードは、システムがシーリング材料または基板のいずれかを介してアクセスによってシールドされた後、システムをシーリングする前に導入されてもよい。ダイオードがシステムのエンキャプスレーションの前に導入される場合、それは、例えば、電極を焼結した後に、フォトセンシティブダイを適用した後に、または電解質溶液を適用した後に、導入されてもよい。]
[0092] 電気エネルギーへの光の変換のためにデバイスとして使用された直列接続されたセルを具備するフォト電気化学システムにおける1つのセルまたはいくつかのセルは、例えば、部分的なシェーディング、オリジナルの違い、および/またはセルの異なる老化のために、他のものより低い短絡電流を有する場合、システムが前記セルの短絡電流より高い流れで操作されるとき、電流は、逆方向バイアス(つまり負極性)の下でこれまたはこれらのセルを通ってもよい。エネルギーは、逆方向バイアスの下、セル中で消されるので、これは、セルの劣化をもたらし、必ずシステムの能力低下をもたらすだろう。発明の結果として、逆方向バイアスで動作するセルを含んでいるブロックは、効率的に検知され、分離されることができる。それにより、全体のマトリックスを廃棄する必要を除去することができる。]
[0093] 電解質は、システムをシーリングする前に、複数の電気化学セルを形成するために多孔質構造の前記ブロック内で少なくとも部分的に満たされる。それは、前記多孔質構造の複数のブロック上で被覆するエンキャプスレーションのアプリケーションによって行われる。]
[0094] ブロックのモノリシックセルの例は、1つのセル、直列接続された複数のセル、および並列接続された複数のセルから成った。明らかに、ブロック中で直列および並列接続されたセルを結合することが可能である。1つは、異なるセルに関してセルの電気的出力が非常に類似することを維持する限り、1つのブロック内の異なるジオメトリを持つことを想像することができる。同様に、1つは、異なるブロックに関して電気的出力が非常に類似することを維持する限り、異なるブロック内の異なるジオメトリを持つことを想像することができる。その発明は、さらに、次の方法ステップを具備するシールドモノリシック電気化学システムを動作する方法に関する。]
[0095] 電気的絶縁基板を提供すること。]
[0096] 前記基板上に多孔質構造の複数のブロックをサポートするために配置された電気導電パターンを配置し、前記導電パターンの上に前記複数の多孔質構造を形成すること。各多孔質構造は、作用電極、絶縁層およびカウンタ電極を具備する。各ブロックは、少なくとも1つの多孔質を含む。前記複数のブロックは、直列接続されたブロック(2)のマトリックス(1)の中で配置される。]
[0097] 方法は、さらに、前記複数のブロック内の各ブロックのためのコンタクト手段19を形成するステップを含んでいる。コンタクト手段19は、ブロックの1以上の作用電極に接続された入力電流コレクタ11と、ブロックの1以上のカウンタ電極に接続された出力電流コレクタ13と、を含んでいる。コンダクタ21ijは、入力および出力電流コレクタ11、13の一方に接続され、入力および出力電流コレクタ11、13の他方に向かって前記入力および出力電流コレクタ11、13の他方から短距離で伸び、ブロックのターミナルTijを形成する。]
[0098] 最後に、方法は、前記ブロックの少なくとも1つを分離するステップを含んでいる。前記分離は、ブロックのターミナルTijを閉じることによって形成される。]
[0099] エンキャプスレーション被膜がシステムをシーリングする前または後に、分離がなされてもよい。]
[0100] システムがシールドされる前に、複数の電気化学セルの形成のために、多前記孔質構造のブロックに少なくとも部分的に満たすために電解質を堆積するステップがなされる。]
[0101] 分離は、好ましくは、セルがパフォーマンスに関してテストされた後になされるべきであるので、分離は、電解質が堆積された後およびシステムがシールドされた後になされることが好まれる。]
[0102] これを達成するために、方法は、システムがエンキャプスレーションによってシールドされた後、エンキャプスレーション被膜を備えた前記多孔質構造の複数のブロックを被覆するステップをさらに含むことが好まれる。前記エンキャプスレーション被膜は、ターミナルTijへのアクセスを与えるために配置された開口のセットを含んでいる。]
[0103] 水平および垂直の記述は、図面の平面での方向を参照する。当然、使用する場合、システムは任意の方向に設置することができる。水平および垂直への言及は、純粋に、ブロックのマトリックスが配置された平面を形成する異なる方向を参照する。同じことは、ブロックのそれぞれのカラムで上方および下方へのタームに当てはまる。]
[0104] セルの形状は、セルの低い抵抗ロスによってセルの高歩留まりを与える、セルの長いサイドに沿って位置した入力作用電極および出力電流電極のための接続を備えた長方形が好ましい。しかしながら、高い表面効率を有するやり方でセルを配置することができる限り、セルの他の配置および形状は可能かもしれない。六角形、菱形および三角形は、考慮されてもよい。しかしながら、入力電流コレクタおよび出力電流コンダクタの配置と同様に、セルの間の接続はより困難になる。]
[0105] ブロックは、矩形形状も好ましい。菱形、六角形・三角形のような、ブロックの他の形状が考慮されてもよい。]
[0106] ブロックが菱形の場合、ブロックのロウおよび/またはブロックのカラムでのブロック間の分離通路は、基板の平面中で一般に傾けられるだろう。分離通路は、どうしても互いに交差するだろう。また、内部交差領域のための場所は、同様に見つけることができる。六角形の形状が意図される場合、内部交差領域は、4つよりもむしろ3つのブロックが接続される場所で形成されるだろう。三角形が意図される場合、内部交差領域は、複数のブロック(例えば、ブロックが三角形の面のような形状を有する場合は6つのブロック)が接続されるところで形成されるだろう。]
权利要求:

請求項1
シールドモノリシック電気化学システム(1)は、電気的絶縁基板(3)と、前記基板(3)上に配置された多孔質構造の複数のブロック(9ij)をサポートするために配置された電気導電パターン5と、を具備し、各多孔質構造は、作用電極(41)と、絶縁層(43)と、カウンタ電極(45)と、を具備する、電解質は、複数の電気化学セルおよび多孔質構造の前記複数のブロック(9ij)を被覆するエンキャプスレーションを形成するために、多孔質構造の前記複数のブロック(9ij)内に少なくとも部分的に満たされる、前記複数のブロック(9ij)は、直列接続されたブロックのマトリックスの中に配置される、コンタクト手段(19)は、前記複数のブロック内の各ブロック(9ij)に含まれる、前記コンタクト手段(19)は、前記ブロック(9ij)の1以上の作用電極(41)に接続された入力電流コレクタ(11)と、前記ブロック(9ij)の1以上のカウンタ電極(45)に接続された出力電流コレクタ(13)と、を含んでいる、前記コンタクト手段(19)は、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の一方に接続され、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方に向かってコンダクタ(21ij)の自由端(F)まで伸びる前記コンダクタ(21ij)をさらに含んでいる、前記自由端(F)は、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方のコンタクト部(C)から離れて位置している、 前記ブロック(9ij)のターミナル(Tij)は、前記自由端(F)で、形成される、前記ターミナル(Tij)は、前記コンダクタ(21ij)の前記自由端(F)と前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方のコンタクト部(C)との間のギャップ(G)よって構成される、前記複数のブロック中の各ブロック(9ij)は、関連するターミナル(Tij)を閉じることにより、個々にバイパスされてもよい。
請求項2
前記コンタクト手段(19)は、各ブロック(9ij)の個々の分離を許可するために提供される、前記分離は、各ブロック(9ij)の入力電流コレクタ(11)を同じブロック(9ij)の出力電流コレクタ(13)につなげることにより形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項3
前記入力電流コレクタ(11)は、前記ブロック(9ij)の第1の側面で前記ブロック(9ij)の幅に沿って伸びる、前記出力電流コレクタ(13)は、第2の側面で前記ブロック(9ij)の幅に沿って伸びる、前記コンダクタ(21ij)は、ブロック(9ij)の側面に伸びる、ことを特徴とする請求項1または2に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項4
ダイオードは、前記コンタクト手段19に接続される、ブロック9ijが逆方向で動作する場合、ブロック9ijは分離される、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項5
前記ターミナル(Tij)は、短絡経路を形成するはんだポイントのアプリケーションによって閉じられる、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項6
前記ターミナル(Tij)は、短絡経路を形成する金属ピンのアプリケーションによって閉じられる、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項7
前記マトリックスは、サイズm×nである、mとnは、3以上の整数値である、前記マトリックスは、前記マトリックスのエッジとのコンタクトを持たずに、ブロックに囲まれた少なくとも1つの内部ブロックを具備する、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項8
内部交差領域(23)は、左上ブロック、右上ブロック、左下ブロックおよび右下ブロックによって形成されたブロックの4倍でブロック間に中心を有する位置で提供される、前記コンタクト手段(19)は、前記内部交差領域で配置される、ことを特徴とする請求項7に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項9
前記ブロックの4倍内の各ブロックの前記ターミナル(Tij)は、前記内部交差領域(23)に位置する、ことを特徴とする請求項8に記載のシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項10
前記コンダクタ(21ij)は、2つの連続するカラムのブロック間の垂直の通路に配置される、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項11
基板を通るリードは、前記ブロックの4倍の前記入力および出力電流コレクタ(11、13)へのアクセスを提供するために、前記内部交差領域(23)に提供される、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項12
エンキャプスレーション被膜を通るリードは、前記ブロックの4倍の前記入力および出力電流コレクタ(11、13)へのアクセスを提供するために、前記内部交差領域(23)に提供される、ことを特徴とする請求項8〜10のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項13
前記マトリックスは、前記内部交差領域(23)をそれぞれ有する複数のブロックの4倍を含んでいる、ことを特徴とする請求項8〜12のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項14
各ブロック(9ij)は、1つの電気化学セルを含む、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項15
各ブロック(9ij)は、並列接続された複数の電気化学セルを含む、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項16
各ブロック(9ij)は、直列接続された複数の電気化学セルを含む、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項17
前記電気化学システムは、フォト電気化学システムである、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項18
前記電気化学システムは、前記ターミナル(Tij)を閉じることにより分離された少なくとも1つの分離されたブロック(9ij)を含んでいる、ことを特徴とする先の請求項のいずれかによるシールドモノリシック電気化学システム(1)。
請求項19
シールドモノリシック電気化学システム(1)を動作する方法は、電気的絶縁基板(3)を提供することと、 前記基板(3)上に多孔質構造の複数のブロック(9ij)をサポートするために配置された電気導電パターン(5)を配置し、前記導電パターンの上に前記複数の多孔質構造を形成することと、各多孔質構造は作用電極(41)、絶縁層(43)およびカウンタ電極(45)を具備する、前記複数のブロックは直列接続されたブロックのマトリックスの中で配置される、複数の電気化学セルを形成するために、前記多孔質構造のブロック9ij内に少なくとも部分的に満たす電解質を堆積することと、を具備し、前記方法は、前記複数のブロック(9ij)内の各ブロックのためのコンタクト手段(19)を形成するステップを含んでいる、前記コンタクト手段(19)は、前記ブロック(9ij)の1以上の作用電極(41)に接続された入力電流コレクタ(11)と、前記ブロック(9ij)の1以上のカウンタ電極(45)に接続された出力電流コレクタ(13)と、を含んでいる、コンダクタ(21ij)は、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の一方に接続され、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方に向かって前記コンダクタ(21ij)の自由端(F)まで伸びる、前記自由端(F)は、前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方のコンタクト部(C)から短距離に位置している、前記ブロック(9ij)のターミナル(Tij)は、前記自由端(F)で、形成される、前記ターミナル(Tij)は、前記コンダクタ(21ij)の前記自由端(F)と前記入力および出力電流コレクタ(11、13)の他方のコンタクト部(C)との間のギャップ(G)よって構成される、前記方法は、ブロックのターミナル(Tij)を閉じることにより、前記ブロックの少なくとも1つを個々に分離するステップを含んでいる。
請求項20
前記方法は、前記システムがエンキャプスレーションによってシールドされた後、エンキャプスレーション被膜を備えた前記多孔質構造の複数のブロックを被覆するステップをさらに含んでいる、前記エンキャプスレーション被膜は、前記ターミナルTijへのアクセスを与えるために配置された開口(74)のセットを含んでいる、請求項19による方法。
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