专利摘要:
薄鋼ストリップ連続鋳造装置及び方法は、セットアップステーションから移送ステーションを介し鋳造位置へと移送可能な、ロールカセットに取付けられ相互方向に回転可能な一対の鋳造ロールと位置決めされたガイドとを含み、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールはセットアップステーションでは鋳造用に準備され、移送ステーションでは鋳造ロールは交換可能であり、鋳造位置では鋳造ロールは作動可能であり、ガイドはロールカセットに取付けられた鋳造ロールをセットアップステーションと鋳造位置との間で移送ステーションを介し移動可能にする。ガイドは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールをほぼ同一高さでセットアップステーションから移送ステーションを介し鋳造位置へと動かすことができる。鋳造位置下方に位置決めされたスクラップ容器は、相反方向に排出ステーションへと移動可能である。更に、可動タンディッシュは加熱ステーションから鋳造位置へと移送可能である。
公开号:JP2011514259A
申请号:JP2011500011
申请日:2009-03-17
公开日:2011-05-06
发明作者:フルブライト エリック;ジェイ;オンドロヴィック ジョン;勝巳 中山
申请人:ニューコア・コーポレーション;
IPC主号:B22D11-06
专利说明:

[0001] 本発明は双ロール鋳造機での連続鋳造による金属ストリップの鋳造に関する。]
背景技術

[0002] 双ロール鋳造機では、溶融金属が相互方向に回転する一対の冷却水平鋳造ロール間に導入されるので、移動するロール表面上に金属殻が凝固してロール間のロール間隙で合わせられて凝固ストリップ品を生み出し、ロール間のロール間隙から下方に送給される。「ロール間隙」という用語は本明細書ではロール同士が最も接近する領域全般を指すのに用いられる。溶融金属は取鍋から1つ又は一連の小容器へと注がれ、そこからロール間隙の上方に位置した金属送給ノズルを介して流れ、ロール間隙直上のロール鋳造表面に支持されてロール間隙長さ方向に延びる溶融金属鋳造溜めを形成する。通常、この鋳造溜めは側部プレート又は側部堰間に画成され、該側部プレート又は側部堰はロール端面に摺動係合保持されて鋳造溜めの両端から溢流しないよう堰止めている。]
[0003] 更に、双ロール鋳造機は一連の取鍋を介し溶鋼から鋳造ストリップを連続的に製造することができる。取鍋から小容器へと溶融金属を注いだ後に金属送給ノズルに流すことにより、鋳造ストリップの製造を乱すことなく空の取鍋と満杯の取鍋との交換ができる。]
先行技術

[0004] アメリカ特許第7,073,565号]
発明が解決しようとする課題

[0005] 鋳造機には操業中の保守が必要な部分がある。寿命の続く限り操業した鋳造ロールのテクスチャ(texture)は消失して有効でなくなったりその他の悪条件が生じたりして、鋳造ロール表面の熱伝達が増減する可能性がある。この場合、溶融金属流を中断し、鋳造ロールを新しい又は調整し直した対の鋳造ロールと交換することができる。鋳造ロール交換の場合、金属送給システムの他の部分も交換し得る。又、鋳造機下方に配置したスクラップ容器が鋳造機の操業中に満杯になることがあり、満杯になったら、満杯のスクラップ容器を排除し空のスクラップ容器に交換することができる。これらやその他のアイテムの交換に掛かる時間が交換時間として積み重なってしまい、交換時間の少なくとも一部では双ロール鋳造機での金属鋳造が中断されるので、交換時間を減らすことが望まれている。]
課題を解決するための手段

[0006] (a)横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持され得る溶融金属の鋳造溜めが形成できる、一対の相互方向に回転可能な鋳造ロールと、
(b)ロールカセットに取付けられた前記鋳造ロールであって、セットアップステーションでは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールが鋳造用に準備可能であり、移送ステーションでは鋳造ロールを取付けたロールカセットが交換可能であり、鋳造位置ではロールカセットに取付けられた鋳造ロールが鋳造機内で作動可能である、セットアップステーションから移送ステーションを介し鋳造位置へと移送可能な鋳造ロールと、
(c)ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと移送ステーションとの間の移動及び移送ステーションと鋳造位置との間の移動を可能とするよう構成された鋳造ロールガイドと
からなる薄鋼ストリップ連続鋳造装置が開示される。]
[0007] 鋳造ロールガイドは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションから移送ステーションを介して鋳造位置へのほぼ同一高さでの移動を可能にするよう構成できる。若しくは又は加えて、第1及び第2レールは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと移送ステーションとの間の移動を、移送ステーションから鋳造位置への移動とは異なる高さで可能とするよう構成できる。]
[0008] 鋳造ロールガイドは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと鋳造位置との間での移送ステーションを介した移動を可能にするレールからなることができる。第1レールがセットアップステーションと移送ステーションとの間を延び、第2レールが移送ステーションと鋳造位置との間を延び、第1及び第2レールの両方が移送ステーションのターンテーブル上のレールと相並び可能であることにより、ターンテーブルが回転することで、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールを第1レール・第2レール間で交換できるようになっている。第1及び第2レールは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールをセットアップステーションから鋳造位置へと移送ステーションを介しほぼ同じ高さで又は異なる高さで移動できるよう構成できる。]
[0009] 鋳造位置で、鋳造ロールは薄ストリップ鋳造作業位置へと動かされる。この作業位置へと鋳造ロールを動かすのは、鋳造ロールを昇降又は横移動させることにより行うことができる。鋳造ロールのこの作業位置への移動は鋳造ロールとロールカセットの一体移動によるもの、若しくは少なくともロールカセットの一部とは別個に鋳造ロールを移動させることによるものであってよい。この移動は一般には所望される特定の実施例次第であるが、鋳造ロールを作業位置に位置決めする動きと時間を減らすために移動は一般にはできるだけ小さくする。作業位置は鋳造ロールが高さを変えずに又は横移動することなく鋳造位置に到達するところであってよい。]
[0010] 薄鋼ストリップ連続鋳造装置は、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる包囲体と、包囲体の上部を覆う閉じ位置と鋳造ストリップをロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造できる待避位置との間で移動できる上カバーとを含むことができる。一対のレール等のガイドは、上カバーの閉じ位置と待避位置との間の移動を可能にするよう設けることができる。複数のアクチュエータは、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構、回転アクチュエータからなる群から選択でき、上カバーをガイドに沿って閉じ位置と待避位置との間で動かすことができる。]
[0011] 装置は上カラー部を含むことができ、該上カラー部は、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持するシール係合した伸長位置と、上カバーを閉じ位置へと移動させることができる開放位置との間で移動可能である。上カラー部を伸長位置と開放位置との間で移動させることができる、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択された複数のアクチュエータが設けられる。]
[0012] 加えて、ハウジング部が鋳造ロールに隣接して位置決めされることができ、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持でき、ナイフシールが各鋳造ロールに隣接し且つハウジング部に隣接して位置決めされ、ハウジング部と回転する鋳造ロールとの間の部分包囲部を形成する。]
[0013] 鋼ストリップを連続鋳造する装置は、鋳造位置にある鋳造ロールの下方に位置決めされることができてスクラップ容器ガイド上を鋳造位置から離反するいずれかの方向に排出ステーションへと移動可能である少なくとも1つのスクラップ容器から更になることができ、各スクラップ容器は包囲体に取付けられることができ、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる。スクラップ容器ガイドは鋳造位置から相反方向に延びるレールからなることができ、該レールは鋳造位置から排出ステーションへとレールに沿って移動可能な少なくとも2つのスクラップ容器を支持できる。]
[0014] 更に、鋼ストリップ連続鋳造装置はリム部を含むことができ、該リム部は鋳造位置の下方に位置決めされたスクラップ容器の上部とシール係合できる。装置は更に下板を含むことができ、該下板は包囲体内に作動可能に位置決めされて、リム部がスクラップ容器から外された時に包囲体の下部を閉じることができる。下板は、枢支取付けされて閉じ位置へと動く2つの部分を有することができる。サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構、回転アクチュエータからなる群から選択された複数のアクチュエータは、下板を閉じ位置と待避位置との間で移動させることができる。]
[0015] 薄鋼ストリップ連続鋳造装置は更に、
(d)加熱ステーションから鋳造位置へと移送されることができ、鋳造位置にある時に溶融金属を受けて該溶融金属を分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送することができる可動タンディッシュと、
(e)可動タンディッシュを作動温度に加熱できる加熱ステーションから鋳造位置へと可動タンディッシュの移動を可能にするよう構成されたタンディッシュガイド
とからなることができる。]
[0016] タンディッシュガイドは加熱ステーションと鋳造位置との間に延びるレールからなることができる。更に、可動タンディッシュは鋳造位置から離反するいずれかの方向にタンディッシュガイドを介し移動可能とすることができる。]
[0017] 加えて、分配器を待機位置から鋳造位置へと移動させることができるローディング装置を設けることができ、ローディング装置の少なくとも一部は鋳造位置に位置決めされた分配器の高さより頭上とすることができる。ローディング装置は、タンディッシュガイド上を可動タンディッシュと共に移動可能で、分配器を待機位置から持上げ該分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置できるローディングアームであってよい。]
[0018] 鋼ストリップ連続鋳造方法が開示され、該鋼ストリップ連続鋳造方法は、
(a)横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方に鋳造表面に支持される溶融金属鋳造溜めが形成される、第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロールを組立て、
(b)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールをセットアップステーションにて鋳造用に準備し、
(c)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションに移動させ、
(d)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションから、対の相互方向に回転可能な鋳造ロールが薄ストリップ鋳造用に位置決めされる鋳造位置へと移動させる、
という諸段階からなる。]
[0019] 鋼ストリップ連続鋳造方法は、
(e)移送ステーションで、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールと交換し、
(f)第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールを移送ステーションから、第2鋳造ロールの交換(即ち、配置、修理又は磨き直し)ができるセットアップステーションへと移動させる、
という諸段階から更になることができる。]
[0020] 鋼ストリップ連続鋳造方法において、鋳造ロールが取付けられた第1ロールカセット及び第2ロールカセットの、セットアップステーションと鋳造位置との間の移動はレール上で行うことができ、第1レールがセットアップステーションと移送ステーションとの間を延び、第2レールが移送ステーションと鋳造位置との間を延びる。第1及び第2レールは移送ステーションでターンテーブル上のレールと相並びできるようになっていることにより、ターンテーブルを回転させてロールカセットに取付けられた鋳造ロールの交換が第1組のレールと第2組のレールとの間でできるようになっている。ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールはセットアップステーションと鋳造位置との間を移送ステーションを介しほぼ同じ高さで又は異なる高さで移動させることができる。]
[0021] 横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持され得る溶融金属の鋳造溜めが形成できる、ロールカセットに取付けられた一対の相互方向に回転可能な鋳造ロールを用いた、鋼ストリップ連続鋳造方法が開示され、鋳造ロールの迅速な交換を提供するその改良は、
(a)鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できると共に、待避位置と鋳造ロール下方で包囲体を覆うことのできる閉じ位置との間を移動可能な上カバーを有する包囲体を提供し、
(b)上カバーを待避位置へと移動させて、鋳造ストリップがロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造できるようにし、
(c)上カバーを閉じ位置へと移動させて、包囲体内部の保護雰囲気を保持しつつ鋳造ロールの鋳造位置からの取外しを可能にする
という諸段階からなる。]
[0022] 鋼ストリップ連続鋳造方法は、鋳造位置にある鋳造ロールと包囲体の下方に位置決めされることができてスクラップ容器ガイドにより鋳造位置から離反するいずれかの方向に排出ステーションへと移動可能である少なくとも1つのスクラップ容器を配置することから更になることができ、各スクラップ容器は包囲体に取付けられることができて鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる。]
[0023] 方法は、鋳造ロールに隣接して上カラー部を係合させて鋳造ロール下方の包囲体内部の保護雰囲気を支持し、上カラー部を外して上カバーを閉じ位置へと移動させるのを可能にすることを含むことができる。方法は又、スクラップ容器と包囲体との間にシールを掛けて鋳造ロール下方の包囲体の保護雰囲気を支持することを含むことができる。加えて、方法は、シールがスクラップ容器から外される際に、所望ならば、包囲体の下部を閉じてスクラップ容器交換時の鋳造継続を可能にする段階を含むことができる。]
[0024] 鋼ストリップ連続鋳造方法は、レールを位置決めして鋳造位置から相反方向にスクラップ容器ガイドを形成することも含むことができ、該レールは鋳造機から離反した排出ステーションへと、レールに沿って鋳造位置から移動可能な少なくとも2個のスクラップ容器を支持できる。鋼ストリップ連続鋳造方法は、スクラップ容器の上部をシールして包囲体とのシール係合で鋳造位置下方の保護雰囲気を支持することを含むことができる。]
[0025] 鋼ストリップ連続鋳造方法は加えて、溶融金属を受けて該溶融金属を分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる可動タンディッシュを、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールの加熱ステーションから鋳造位置への移動よりも上方に高められたタンディッシュガイドを介し、加熱ステーションから鋳造位置へと移動させることからなることができる。]
[0026] ガイドは、加熱ステーションと鋳造位置との間を延びるレールからなることができる。]
[0027] 鋼ストリップ連続鋳造方法は、分配器を待機位置から移動させて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置できる、可動タンディッシュを備えたローディング装置を、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールの移動よりも上方に高めて提供し、可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、分配器を待機位置から移動させて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置することを含むことができる。]
[0028] 若しくは、鋼ストリップ連続鋳造方法は、
(a)鋳造位置の下方に位置決めされて相反方向に排出ステーションへと延びるレールを提供し、
(b)レールに沿って移動可能な第1及び第2スクラップ容器を支持し、
(c)第1スクラップ容器を包囲体とシール係合させて、一対の鋳造ロール下方の保護雰囲気を支持することを可能にし、
(d)第1スクラップ容器と包囲体との間のシールを解除し、第1スクラップ容器をレールに沿って反第2スクラップ容器方向に排出ステーションへと移動させ、
(e)第2スクラップ容器を鋳造位置へと移動させ、第2スクラップ容器を包囲体とシール係合させる
という諸段階からなることができる。]
[0029] 方法は、第2スクラップ容器に所望の保護ガスを満たしてから第2スクラップ容器を鋳造位置へと移動させることを含むことができる。]
[0030] 鋼ストリップ連続鋳造方法は、
(f)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールをセットアップステーションで鋳造用に準備し、
(g)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールをセットアップステーションから移送ステーションへと移動させ、
(h)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションで、第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールと交換し、
(i)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションから、第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロールが薄ストリップ鋳造用に位置決めされる鋳造位置へと移動させ、
(j)第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールを移送ステーションから、第2鋳造ロールを交換できるセットアップステーションへと移動させる
ことから更になることができる。]
[0031] 薄鋼ストリップ連続鋳造方法は、加えて、溶融金属を受けて該溶融金属を分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる可動タンディッシュを、ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールの移送ステーションから鋳造位置への移動よりも上方に高められたタンディッシュガイドにより、加熱ステーションから鋳造位置へと移動させることからなることができる。]
[0032] タンディッシュガイドは加熱ステーションと鋳造位置との間に延びるレールからなることができる。方法は更に、分配器を待機位置から移動させて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置できる、可動タンディッシュを備えたローディング装置を、第1及び第2鋳造ロールの移動よりも上方へと高めて提供し、可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、分配器を待機位置から位置決めして前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置することを含むことができる。]
図面の簡単な説明

[0033] 本開示の双ロール鋳造機の概略側面図である。
図1の双ロール鋳造機の概略平面図である。
本開示のロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、鋳造位置での部分断面図である。
図1の双ロール鋳造機の包囲体の部分断面図である。
鋳造機から取外した図3のロールカセットの概略平面図である。
鋳造機から取外した図3のロールカセットに取付けられた鋳造ロールの概略側面図である。
図3のロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、鋳造位置での概略端面図である。
本開示の鋳造ロール移送ステーション及びセットアップステーションの概略平面図である。
スクラップ容器ガイドの概略平面図である。
スクラップ容器ガイド及びスクラップ容器の概略部分側面図である。
本開示の可動タンディッシュの概略側面図である。
図11の可動タンディッシュの概略端面図である。
図11の可動タンディッシュの概略平面図である。
分配器シフトカーを備えて鋳造位置にある、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの概略平面図である。
図7の待避位置にある本開示の第1位置決めアセンブリの断面図である。
図3の伸長位置にある図15の位置決めアセンブリの断面図である。
図7の待避位置にある第2位置決めアセンブリの断面図である。] 図1 図11 図15 図3 図7
実施例

[0034] 図1〜図7に関し、例示した双ロール鋳造機を構成する主機械フレーム10は工場床から立上がり、ロールカセット11にモジュール取付けされた(mounted in a module)一対の鋳造ロールを支持する。鋳造ロール12をロールカセット11に取付けるのは以下で述べるように操作及び移動を容易にするためである。ロールカセットにより、鋳造に備えた鋳造ロールを一体としてセットアップ位置から鋳造機の鋳造作業位置へと迅速移動させるのが助長され、鋳造ロールを交換すべき時には鋳造ロールを鋳造位置から容易に除去できる。ロールカセットは、特に望ましい構成はなく、本明細書で述べているように鋳造ロールの移動及び位置決めを助長する機能を果たすものであればよい。] 図1 図2 図3 図4 図5 図6 図7
[0035] 薄鋼ストリップ連続鋳造装置は、横方向に位置決めされる鋳造表面12Aを有して間にロール間隙18を形成する一対の相互方向に回転可能な鋳造ロール12を含む。溶融金属は取鍋13から金属送給システムを介し、鋳造ロール12間のロール間隙18上方に位置決めされた金属送給ノズル17、即ちコアノズルに供給される。斯くして送給された溶融金属は、ロール間隙上方で鋳造ロール12の鋳造表面12A上に支持された溶融金属の鋳造溜め19を形成する。この鋳造溜め19を鋳造領域において鋳造ロール12の両端にて囲むのが一対の側部閉止体、即ち側部堰板20である(図3に点線で示す)。(一般に「メニスカス」レベルと呼ばれる)鋳造溜め19上面が送給ノズル17下端よりも上に上がることにより送給ノズル下端が鋳造溜め内に浸漬してもよい。鋳造領域は、鋳造領域で溶融金属の酸化を抑制する、鋳造溜め19上方の保護雰囲気を追加で含む。] 図3
[0036] 通常、取鍋13は回転タレット40上に支持されるタイプの従来構成のものである。金属送給のために、取鍋13は鋳造位置での可動タンディッシュ14上方に位置決めされ、タンディッシュを溶融金属で満たす。可動タンディッシュ14はタンディッシュカー66上に位置決めでき、該タンディッシュカー66はタンディッシュを鋳造温度付近に加熱する加熱ステーション69から鋳造位置へと移送できる。タンディッシュガイド70はタンディッシュカー66の下に位置決めされ、可動タンディッシュ14の加熱ステーション69から鋳造位置への移動を可能にする。]
[0037] 図11〜図13に示すように、タンディッシュカー66はフレーム71を含むことができ、該フレーム71はタンディッシュ14の各側でタンディッシュアーム75と係合するタンディッシュ支持梁72を有する。タンディッシュ支持梁72はリフタ73,74間に位置決めでき、該リフタ73,74はフレーム71に対しタンディッシュ支持梁72及びタンディッシュ14を昇降させて、該タンディッシュ14をタンディッシュカー66上に位置決めできる。] 図11 図12 図13
[0038] タンディッシュガイドは、加熱ステーションと鋳造位置との間を延びるレール76を含むことができ、タンディッシュカー66は、組立てられてレール76上を移動するホイール77を含むことができる。1つ又は複数の駆動モータ79を使い、ホイール77をレールに沿って駆動できる。図2に示すように、レール76は鋳造位置から相反方向に離反した2つの加熱ステーション69間を延びることができ、2台のタンディッシュカー66を支持できるので、1つのタンディッシュカーを加熱ステーション69の一方に、もう1つのタンディッシュカーを鋳造位置に配することができる。鋳造停止後、鋳造位置にあるタンディッシュ14を第1タンディッシュカーに乗せて反第2タンディッシュカー方向に、対応する加熱ステーションへと動かすことができる。通常、タンディッシュカーは鋳造位置と加熱ステーションとの間を、ロールカセット11内に取付けられた鋳造ロール12より上方の高さで動き、タンディッシュガイド70の少なくとも一部は、タンディッシュを加熱ステーションと鋳造位置との間で移動させるためにロールカセット11に取付けた鋳造ロール12の高さの頭上とすることができる。] 図2
[0039] サーボ機構により作動可能なスライドゲート25を可動タンディッシュ14に取付け、溶融金属をタンディッシュ14からスライドゲート25、更には耐火出口シュラウド15を介して鋳造位置にある遷移ピース、即ち分配器16へと流すことができる。溶融金属は分配器16から、鋳造ロール12間のロール間隙18上方に位置決めされた送給ノズル17へと流れる。]
[0040] 鋳造ロール12は内部が水冷されているので、相互方向に回転される鋳造ロール12の各回転毎に鋳造表面12Aが鋳造溜め19に入り且つ通過するにつれて殻が鋳造表面上に凝固する。殻が鋳造ロール間のロール間隙18にて合わされて凝固薄鋳造ストリップ品21を生み出し、それがロール間隙から下方に送給される。図1に示す双ロール鋳造機が生み出す薄鋳造ストリップ21は、ガイドテーブル30を通り、ピンチロール31Aから成るピンチロールスタンド31に至る。ピンチロールスタンド31を出た薄鋳造ストリップは、一対の圧下ロール32A及びバックアップロール32Bから成る熱間圧延機32を通って熱間圧延されて所望厚に減らされることで、ストリップ表面を改良し、ストリップ平坦度を改良することができる。圧延されたストリップは次いでランアウトテーブル33を通り、図示しない水ジェット等の適宜手段を介し供給される水との接触、対流や輻射により冷却されることができる。いずれにしろ、圧延されたストリップは次いで第2ピンチロールスタンド(図示せず)を通って張力を掛けられてから、コイラに至る。] 図1
[0041] 鋳造作業開始時点では、短い長さの不完全ストリップが通常は鋳造条件が安定化するにつれて造られる。連続鋳造が確立されたら、鋳造ロールはわずかに引離されてから再び合わせられることにより、このストリップ先端が破断されて後続の鋳造ストリップのきれいな頭端を形成する。不完全な材料は、スクラップ容器ガイド上を移動可能なスクラップ容器26に落下する。スクラップ容器26は鋳造機下方のスクラップ受領位置に位置決めされ、以下で述べるようにシールされた包囲体27の一部を形成する。包囲体27は普通、水冷される。このとき、通常はピボット29から包囲体27の片側に垂下している水冷されたエプロン28が所定位置へ旋回され、鋳造ストリップ21のきれいな端をガイドテーブル30上へとガイドし、ガイドテーブルはそれをピンチロールスタンド31へと送給する。次いで、エプロン28は垂下位置へと戻されるので、鋳造ストリップ21は鋳造ロール下方で包囲体27内にループ状に垂下してからガイドテーブル30へ至り、一連のガイドローラと係わり合する。]
[0042] 溢流コンテナ38は可動タンディッシュ14の下方に設けられ、タンディッシュからこぼれた溶融材料を受けることができる。図1及び図2に示すように、溢流コンテナ38はレール39その他のガイド上を移動可能であって、鋳造位置において溢流コンテナ38を所望通り可動タンディッシュ14下方に配置できるようになっている。加えて、溢流コンテナをひとつ、分配器16用に分配器に隣接配置することもできる(図示せず)。] 図1 図2
[0043] シールされる包囲体27を形成するのは複数の別々の壁で、それらを種々のシール接続でつなぎ合わせ、包囲体内部の雰囲気制御を可能にする連続する包囲体壁を形成する。加えて、スクラップ容器26を包囲体27に取付可能とすることにより、包囲体は鋳造位置にある鋳造ロール12の直下の保護雰囲気を支持することが可能である。包囲体27は包囲体の下部、即ち包囲体下部44に開口を含み、スクラップが包囲体27を通りスクラップ受領位置にあるスクラップ容器26へ至る出口を提供する。包囲体下部44は包囲体27の一部として下方に延びることができ、開口はスクラップ受領位置にあるスクラップ容器26の上方に位置決めされる。スクラップ容器26、包囲体27に関し本明細書及び請求項で使われているような「シール」(seal)、「シールされる」(sealed)、「シールする」(sealing)、「シールするように」(sealingly)及び関連する特徴は、漏れを防ぐ完全なシールではなく、漏れを幾分許容できて所望通りに包囲体内部の雰囲気を制御・支持できるのに適切な通常は完全未満のシールであってよい。]
[0044] リム部45は包囲体下部44の開口を囲むことができ、スクラップ容器の上方に移動可能に位置決めでき、スクラップ受領位置にあるスクラップ容器26にシール係合及び/又は取付け可能である。リム部45は、例示では矩形であるスクラップ容器26上縁を選んで係合する(in selective engagement)ので、スクラップ容器は包囲体27とシール係合できる。図1及び図10に示すように、リム部は離反可能である等してスクラップ容器から離脱してシールを解き、スクラップ容器をスクラップ受領位置から移動可能とする。リム部45は、リム部45がスクラップ容器と係合するシール位置とスクラップ容器から解除される解除位置との間を移動可能である。若しくは、鋳造機又はスクラップ容器はリフト機構を含むことができ、スクラップ容器を持上げることで包囲体のリム部45とシール係合させ、降ろすことでスクラップ容器を解除位置にもたらすことができる。] 図1 図10
[0045] 下板46を包囲体下部44内部に又は包囲体下部44に隣接して作動可能に位置決めすることで、スクラップ容器26をスクラップ受領位置から移す場合に、包囲体内部の雰囲気を更に制御でき、新しいスクラップ容器に交換しつつ鋳造を続ける機会を提供する。下板46を包囲体27内部に作動可能に位置決めすることで、リム部45をスクラップ容器から外す場合に、包囲体の下部、即ち包囲体下部44の開口を閉じることができる。次いで、リム部45がスクラップ容器とシール係合する場合には下板46を待避させ、スクラップ材料を包囲体27を介してスクラップ容器26へと通すことが可能となる。図1及び図4に示すように、下板46は、2枚の板部分で構成し、枢支取付けすることで、待避位置と閉じ位置との間を移動可能である。若しくは、下板46は1枚の移動可能な板部分であってもよい。サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータ等の複数のアクチュエータ(図示せず)を包囲体27の外部に適宜位置決めし、下板がどのような構成であれ下板を閉じ位置と待避位置との間で動かすことができる。複数のアクチュエータは下板46をピボットを中心に旋回させるために設けることができる。若しくは、下板46を1つ又は複数のレール等のガイドに沿って横方向に移動可能とし、包囲体下部44を閉じる閉じ位置と、スクラップ材料を包囲体27を経てスクラップ容器26へと下方に通すことができる待避位置との間を移動できるようにしてもよい。] 図1 図4
[0046] 図10に示すように、スクラップ容器を鋳造位置下方のスクラップ受領位置に配置し、鋳造時の鋳造工程でのスクラップその他の副産物を容器に受ける。スクラップ容器26がスクラップ受領位置にあるとき、包囲体壁のリム部45がスクラップ容器26の上縁とシール係合し、下板46は待避される。リム部45はスクラップ容器26の一部と係合して、包囲体27とシール係合する。シールする場合、包囲体27とスクラップ容器26を窒素等の所望のガスで満たして包囲体の酸素量を減らし、鋳造ストリップの保護雰囲気を提供する。] 図10
[0047] 包囲体27は上カラー部43を含むことで、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる。図3及び図7に示すように、上カラー部43は、鋳造ロール直下の保護雰囲気を支持できる伸長位置と、上カバー42が包囲体27上部を覆うのを可能にする開放位置との間を移動可能である。ロールカセット11が鋳造位置にある場合、上カラー部43を伸長位置へ動かして、図3に示すように鋳造ロール12に隣接したハウジング部53と包囲体27と間の空間を閉じる。上カラー部43は包囲体27内部にあるか若しくは包囲体27に隣接し、鋳造ロールに隣接して設けられ、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構、回転アクチュエータ等の複数のアクチュエータ(図示せず)で動かすことができる。アクチュエータは包囲体27外部に位置決めされ、上カラー部43を伸長位置と開放位置との間で動かすことができる。上カラー部43は伸長位置へと持上げられて、ロールカセット11の一部であってもなくともよいハウジング部53とシール係合し、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の包囲体27の保護雰囲気を支持できる。上カラー部43は又、開放位置へと下げられてハウジング部53から外され、上カバー42が鋳造ロール下方の閉じ位置へと動いて以下で述べるように包囲体27上部を覆うことを可能にすることができる。上カラー部43は水冷できる。] 図3 図7
[0048] 上カバー42を作動可能に動かして鋳造ロール下方の包囲体27上部での閉じ位置に至らせることができるので、鋳造ロールを鋳造位置から外したときの包囲体内部の保護雰囲気の更なる制御が可能である。上カバー42は包囲体27上部内部に又は上部に隣接して作動可能に位置決めされ、包囲体を覆う閉じ位置と、鋳造ストリップを鋳造してロール間隙から下方に包囲体27内へ至らせることのできる待避位置との間を移動可能である。上カバー42が閉じ位置にあるとき、包囲体内の保護雰囲気を大幅に失うことなくロールカセット11を鋳造位置から動かすことができる。これにより、鋳造ロールをロールカセットで迅速に交換することが可能となる。何故なら、カバー42が閉じているので包囲体内の保護雰囲気を保つことが可能となり、保護雰囲気の交換が不要だからである。]
[0049] サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構、回転アクチュエータ等の1つ又は複数のアクチュエータ59を設け、上カバー42を閉じ位置と開放位置との間で動かすことができる。図7に示すように、上カバーが閉じ位置にあると包囲体27内の保護雰囲気をほぼ劣化させることなく、ロールカセット11を鋳造位置から動かすことができる。次いで、通例ロールカセット11内にある鋳造ロールを鋳造位置へと動かすとき等には上カバーを待避させることができ、上カラー部43をその伸長位置へと動かして図3に示すように包囲体27内部の保護雰囲気を支持するので、鋳造ストリップは鋳造ロール間のロール間隙から下方に鋳造されて包囲体27内へ至ることができる。図3及び図7に示すように、上カバー42は上カラー部43と連動して包囲体27を閉じることができる。若しくは、上カバー42は2つ以上の部分で構成して包囲体27を閉じることができるようにしてもよい。上カバー42は図3及び図7に示すように一対のレール64等のガイドに沿って横方向に移動可能とし、アクチュエータ59が上カバーをガイドに沿って閉じ位置と待避位置との間を動かすようにできる。若しくは、上カバー42はピボット周りに旋回などの動きを可能とし、待避位置と閉じ位置との間を動くようにしてもよい。いずれにしろ、アクチュエータ59は上カバーを閉じ位置と待避位置との間で動かすことができる。] 図3 図7
[0050] 鋳造ロールを備えたロールカセット11は、ストリップ鋳造に備えるために鋳造機に迅速に据付けるためや据付け用に鋳造ロール12を迅速セットアップするため、モジュールに組立てできる。ロールカセット11は、カセットフレーム52と、鋳造ロール12を支持してカセットフレーム上を移動させることができるロールチョック49と、鋳造ロール下方に位置決めされ、鋳造時に鋳造ロール直下の包囲体27の保護雰囲気を支持できるハウジング部53とからなる。ハウジング部53はロール間隙下方で鋳造ストリップを包囲する包囲体27上部に対応し、且つ包囲体27上部にシール係合するよう位置決めされる。]
[0051] ロールチョック位置決めシステムが主機械フレーム10上に提供され、二対の位置決めアセンブリ50,51を有する。位置決めアセンブリ50,51は、ロールカセットに迅速接続でき、カセットフレーム52上で鋳造ロールの移動を可能にするよう構成され、鋳造時に鋳造ロールの分離に抗する力を提供する。位置決めアセンブリ50,51は、機械的ロール偏寄ユニット又はサーボ機構、流体圧又は空気圧シリンダ又は機構、リニアアクチュエータ、回転アクチュエータ、磁気歪アクチュエータその他の装置等のアクチュエータを含むことができ、該アクチュエータは鋳造ロールの移動を可能にし、鋳造時の鋳造ロールの分離に抗する。]
[0052] 鋳造ロール12は軸部22を含み、該軸部22は図14に最も良く示されているように端カップリング23を介し駆動軸34に接続される。鋳造ロール12は主機械フレームに取付けられた電動モータ(図示せず)及び変速装置35により駆動軸を介し相互方向に回転される。カセットを取外すべき場合、駆動軸は端カップリング23から外すことができ、位置決めアセンブリ50,51のアクチュエータを取外すことなく鋳造ロールの交換を可能にする。鋳造ロール12の有する銅製の周壁内側には一連の長手方向に延び周方向に離間した水冷通路が形成され、水冷通路にはロール端を介し回転継手(図示せず)を経て給水ホース24に接続される軸部22の給水ダクトから冷却水が供給される。鋳造ロール12の径は約500ミリメートルであってよく、又は1200ミリメートルまで若しくはそれ以上でもよい。鋳造ロール12の長さは約2000ミリメートルまで若しくはれそれ以上とすることができ、それは約2000ミリメートル幅のストリップ品の製造を可能にするため、若しくはそれ以上の所望幅の、ほぼロール幅のストリップ品を造るためである。加えて、鋳造表面は、個々の突起が分布して、例えば、特許文献1に開示されその請求項1で請求されているようなランダムの個々の突起が分布して、テクスチャ付けされていてよい。鋳造表面はクロム、ニッケル等の被覆材料で被覆してテクスチャを保護できる。] 図14
[0053] 図3及び図5に示すように、清掃ブラシ36を対の鋳造ロールに隣接配置して、清掃ブラシ36の周が鋳造ロール12の鋳造表面12Aと接触することで、鋳造時の鋳造表面から酸化物を清掃できる。清掃ブラシ36は鋳造ロールに隣接した鋳造領域の両側、ロール間隙18と、鋳造ロールが溶融金属鋳造溜め19に接した保護雰囲気に入る鋳造領域との間に位置決めされる。所望に応じ例えば鋳造作業の開始時と終了時に鋳造ロール12の鋳造表面12Aを更に清掃するため、オプションとして別個のスイーパブラシ37を設けることができる。] 図3 図5
[0054] ナイフシール65は各鋳造ロール12及びハウジング部53に隣接して設けることができる。ナイフシール65は所望に応じ鋳造ロール近傍に位置決めされ、ハウジング部53と回転する鋳造ロール12との間の部分的な遮蔽を形成する。ナイフシール65はブラシ周りの雰囲気の制御ができ、鋳造ロールの周りで包囲体27から高温ガスが出るのを減らすことができる。所望に応じ、ナイフシール65は、鋳造位置にある鋳造ロール表面12Aから3〜4ミリメートルのところに位置決めされる。各ナイフシール65の位置は、流体圧又は空気圧シリンダ等のアクチュエータによりナイフシールを鋳造ロールに対し接近・離反させることにより鋳造時に調整可能である。若しくは、ナイフシール65は鋳造前に位置決めし鋳造時には調整不可とすることができる。]
[0055] 一旦ロールカセット11が鋳造機の鋳造位置に置かれてから、鋳造ロール12は薄ストリップ鋳造用の作業位置へと動かされる。この、作業位置への鋳造ロールの動きは、鋳造ロール12の昇降又は横方向移動により行うことができる。この鋳造ロール12の作業位置への動きは、鋳造ロール12とロールカセット12を一体にした動きにより、又は、ロールカセット11の少なくとも一部とは別個に鋳造ロール12を動かすことによりなされる。この作業位置への動きは一般に所望の特定の実施例次第であるが、鋳造ロールを作業位置へともたらす動きと時間を減らすよう、全般的に動きはできるだけ小さくする。作業位置は、鋳造ロールが高さの変化や横方向の移動なしに鋳造位置に到達するような位置であってよい。]
[0056] 一旦作業位置に着いたら、鋳造ロールは、ロールカセット11に接続される位置決めアセンブリ50,51、端カップリング23に接続される駆動軸、及び給水ホース24に連結される冷却水源に対し固定される。複数のジャッキ57を用いて作業位置で更に鋳造ロールを配置することができる。ジャッキ57は図3に示すように鋳造位置でロールカセット11を上げることができる。若しくは、ロールカセットは鋳造位置で下げられ又は横方向に動かされて鋳造ロールを作業位置に配置することができる。位置決めアセンブリ50,51が鋳造ロール12の少なくとも一方を動かし、鋳造位置における所望のロール間隙、即ちロール間間隙を提供できる。] 図3
[0057] 各鋳造ロール12はロールカセット11内に取付けられ、ストリップ品の鋳造制御のためロール間隙に対し接近・離反動できる。位置決めアセンブリ50,51は、所望に応じ各鋳造ロールをロール間隙に接近・離反動できるアクチュエータを含む。センサは鋳造ロールの位置を検出し、各鋳造ロールの位置を示す電気信号を生み出すことができるように設けられる。制御システムは、鋳造ロール位置を示す電気信号を受け、アクチュエータにより鋳造ロールを金属ストリップ鋳造用の所望位置へと動かすことができるよう設けられる。ストリップ連続鋳造装置は各鋳造ロールを別々に動かすことができる別々のアクチュエータを有することができる。]
[0058] 図15及び図16に示すように、位置決めアセンブリ51は、ロールカセット11に係合して鋳造ロール12を動かすことができるフランジ94を有することができる。位置決めアセンブリ51は軸96との共働でロールカセットに固定できる。軸96はロールチョック49内に出入りするアクチュエータ(図示せず)により位置決めされ、位置決めアセンブリ51を、フランジ94をロールカセット11の対応する表面98に対し押圧することにより固定できる。] 図15 図16
[0059] 位置決めアセンブリ51は第1アクチュエータ100を含む。第1アクチュエータ100はフランジ94に対してスラスト素子102を動かすことができる。第1位置センサ106はスラスト素子102の位置を割出し、それによりフランジ94及びそれに固定されたロールチョック49の位置を割出すために設けられる。第1位置センサ106は制御システムにロールチョック49及び関連する鋳造ロール12の位置を示す信号を提供する。]
[0060] 図17に示すように、位置決めアセンブリ50はロールカセット11に係合できるフランジ112を有する。位置決めアセンブリ50はフランジシリンダ114によりロールカセットに固定できる。フランジシリンダ114は係合することでフランジ112をロールカセット11の対応する表面116に固定する。] 図17
[0061] 位置決めアセンブリ50はフランジ112に対しスラスト素子120を動かすことのできる第2アクチュエータ118を含むことができる。位置決めアセンブリ50のためのスラスト素子120は、ばね位置決め装置122、圧縮ばね124、及びスラスト素子120内を圧縮ばね124に抗して移動可能な摺動可能軸126を含むことができる。ねじジャッキ128等のアクチュエータはばね位置決め装置122を動かし、それにより摺動可能軸126を前進させて圧縮ばね124を圧縮することができるように設けられる。フランジ112は摺動可能軸126に接続され、圧縮ばね124に抗して移動可能である。]
[0062] 第2位置センサ130は、摺動可能軸126の位置を割出し、それによりフランジ112及びそれに固定されたロールチョック49の位置を割り出すために設けることができる。第2位置センサ130は、ロールチョック49及び関連する鋳造ロール12の位置を示す信号を制御システムに提供する。]
[0063] アクチュエータ100,118は鋳造ロールを独立して動かし、鋳造ロール間の距離を変えることができる。加えて、アクチュエータ100,118は、鋳造ロール各端で独立して鋳造ロール間の距離を変えることができる。図14に示すように、位置決めアセンブリ50,51は各鋳造ロールの各端に設けられ、各鋳造ロールの両端を独立して位置決めすることによりロール位置制御を提供できる。] 図14
[0064] 位置センサ106,130は、鋳造ロール12の位置を検出して各鋳造ロール位置を示す電気信号を生み出すことができる。制御システムは鋳造ロール位置を示す電気信号を受けて、アクチュエータにより鋳造ロール12を金属ストリップ鋳造用の所望の位置へと動かすことができる。制御システムは、二対のアクチュエータ100,118により鋳造ロール各端で独立して鋳造ロール間の距離を変えさせることにより各鋳造ロール12各端の位置を独立して制御できる。]
[0065] 制御システムは、プログラム可能なコンピュータ、プログラム可能なマイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、プログラム可能なロジック制御器、信号プロセッサ、又は他のプログラム可能な制御器等、センサから電気信号を受け、電気信号を処理し、アクチュエータ100,118を所望通りに動かせる制御信号を提供できる、1つ又は複数の制御器を含むことができる。]
[0066] 追加のプロフィールセンサがロール間隙下流に位置決めされて、ストリップ幅に沿った複数位置でストリップ厚みプロフィールを検出し、ロール間隙下流のストリップ厚みプロフィールを表す電気信号を生み出すことができる。その結果、制御システムは、ストリップ厚みプロフィールを表す電気信号を処理して、アクチュエータにより鋳造ロールを動かし更には鋳造ストリップの厚みプロフィールを制御することができる。]
[0067] ロールカセット11に取付けられた鋳造ロール12は、図2及び図8に示すように、セットアップステーション47から移送ステーション48を介し鋳造位置へと移送可能である。鋳造ロール12はロールカセット11内に組付けてからセットアップステーション47に移動させることができ、セットアップステーションではロールカセットに取付けられた鋳造ロールは鋳造用に備えることが可能である。移送ステーション48ではロールカセットに取付けられた鋳造ロールは交換可能であり、鋳造位置ではロールカセットに取付けられた鋳造ロールは鋳造機内で運転可能である。鋳造ロールガイドは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールをセットアップステーションと移送ステーションとの間、移送ステーションと鋳造位置との間で移送させることができるよう構成される。ロールカセットに取付けられた鋳造ロールは鋳造位置へと昇降させることができる。] 図2 図8
[0068] 鋳造ロールガイドは、ロールカセット11に取付けられた鋳造ロール12を移送ステーションを介しセットアップステーションと鋳造位置との間で移動可能にできるレールからなることができる。第1レール55はセットアップステーション47から移送ステーション48への間を延びることができ、第2レール56は移送ステーション48から鋳造位置への間を延びることができる。第2レール56は鋳造位置の両側から鋳造位置へと延びることができる。若しくは、第2レール56が鋳造位置から二方向に延び、第2移送ステーション及び第2セットアップステーションは両セットアップステーションから移送ステーションへの第1レールに対応するレールを備えているので、ロールカセット11に取付けられた鋳造ロール12が二方向のいずれかから鋳造位置に到達できるようにすることができる。斯くして、鋳造ロールガイドはロールカセットに取付けられた鋳造ロールをいずれかの移送ステーションから鋳造位置へと、鋳造位置にある場合の鋳造ロールとほぼ同じ高さで動かすことができる。若しくは、又は、加えて、鋳造ロールガイドはロールカセットに取付けられた鋳造ロールをセットアップステーションから移送ステーションへとほぼ同じ高さで又は異なる高さで移動させることができる。1つの代替例では、第1レール55が第2レール56とは異なる高さであって、移送ステーション48が異なる高さ間を動いて、ロールカセット11内に取付けられた鋳造ロール12を第1レール55と第2レール56との間で動かすことができる。]
[0069] いずれにしろ、鋳造ロールガイドにより、必要ならば、鋳造ロールガイド上で位置決めアセンブリ50,51とロールカセット11の施錠係合が可能である。一実施例では、ロールカセット11はロールカセットをレール55,56上で支持し、移動させることができるホイール54を含むことができる。図3及び図7に示すように、ホイール54は、レールと係合してホイールをレール上に留まらせることのできる部分を有することができる。若しくは又は加えて、レールは、ホイールと係合してホイールをレール上に留まらせることのできる部分を有することができる。] 図3 図7
[0070] 鋳造ロールガイドはロールカセット11をレール55,56に沿って動かすことのできる推進システム(図示せず)を含むことができる。加えて、ロールカセット11は、ロールカセット11を動かすことのできる推進システムの少なくとも一部分を含むことができ、該部分は、ホイール54を駆動することができるか又は鋳造ロールガイドの推進装置の対応する部分と協働することができる。推進システムは、例えば、コグ(cog)と駆動チェーン、プーリーとケーブル、駆動ねじとねじジャッキ、ラックとピニオン、リニアアクチュエータ、流体圧又は空気圧シリンダ、流体圧又は空気圧アクチュエータ、電動モータ等の、ロールカセット11をレール55,56に沿って移動させることのできる装置を含むことができる。]
[0071] ロールカセットに取付けられた鋳造ロールは、セットアップステーション47で鋳造用に準備されることができる。ロールカセット上の初期鋳造ロール位置その他の調整は、鋳造ロールが鋳造用に準備されるときに行うことができる。セットアップステーション47は第1レール55上に位置決めできる。若しくは、セットアップステーション47は第1レール55とは別個であって、第1レール55と同じ又は異なる高さであってよい。]
[0072] 図2及び図8に示すように、移送ステーション48はターンテーブル58を含むことができる。第1及び第2レール55,56の両方は、移送ステーションのターンテーブル58上のレールと一列並びすることが可能で、ターンテーブル58が回転されてロールカセットに取付けられた鋳造ロールを第1レール55と第2レール56との間で交換できる。ターンテーブル58は図8の矢印「A」で示すように中央軸線を中心に回転可能で、ロールカセットを1組のレールから別の組のレールへと移すことができる。図8に示すようにターンテーブル58は、各々がロールカセットに取付けられた一組の鋳造ロールを保持でき、各々がそこから延びる一組のレール55,56と一列並びできる少なくとも2本のレール部分を含むことにより、ターンテーブルがその中心軸線を中心に回転する場合に、ターンテーブル上のロールカセットに取付けられた鋳造ロールが前記一組のレールと相並ぶ位置からもう一組のレールと相並ぶ位置へと動くことができる。] 図2 図8
[0073] このように図8に示したターンテーブル58は通例、ロールカセットに取付けられた2組の鋳造ロールを同時に移送するよう構成されているが、移送ステーションは所望なら3組又はそれ以上の組のロールカセットに取付けられた鋳造ロールを移送して1つ又は複数の双ロール鋳造機のサービスを同時に行うことができるよう構成できる。例えば、移送ステーション48はシフトプラットフォーム(図示せず)を含んで、両第1及び第2レール55,56はシフトプラットフォーム上のレールと相並ぶことができる。こうすることで、シフトプラットフォームは水平、垂直又は横方向に動いてロールカセットに取付けられた鋳造ロールを第1レール55と第2レール56との間で動かすことができる。] 図8
[0074] 交換時間を減らすために、鋳造のために準備された鋳造ロール12付きロールカセット11は、ロール交換のために溶融金属の鋳造を停止する以前に又は停止する間にセットアップステーションから移送ステーション48に動かすことができる。このように、交換時間は、ロールカセットに取付けられた排出された鋳造ロールを鋳造位置から移送ステーションへ動かすのに必要な時間、移送ステーションで鋳造ロールを交換する時間、準備された鋳造ロールを移送ステーションから鋳造位置へ移動させる時間を含むことができる。]
[0075] 移送ステーション48は、以下の段階を含む双ロール鋳造機における鋳造ロールの交換方法であって鋳造ロールガイドが一組のレールである場合に用いることができる。即ち、ロールカセット11に取付けられた第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロール12を組立て、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールをセットアップステーション47で鋳造用に準備し、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーション48へと移動させ、移送ステーション48でロールカセット11に取付けられた第1鋳造ロールを第2ロールカセット11’に取付けられた第2組の鋳造ロールと交換し、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロール11を移送ステーションから、対の相互方向に回転可能な鋳造ロールが薄ストリップ鋳造用に位置決めされる鋳造位置へと移動させ、第2ロールカセット11’に取付けられた第2鋳造ロールを移送ステーションから、ロールカセット11’に取付けられた第2鋳造ロールを交換(即ち、交換、研磨し直し、又は修理)できるセットアップステーションへ移動させる、という段階を含む方法に用いることができる。]
[0076] 双ロール鋳造機はスクラップ容器26の迅速な交換ができる。操業中、スクラップ容器26は鋳造作業から生じる様々の材料で満杯となり交換を必要とすることがある。上記で論じたように、スクラップ容器26は包囲体27とシール係合して鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる。操業によっては、満杯のスクラップ容器を空のスクラップ容器と交換する時に保護雰囲気のロスを最小限とすることが望ましい場合もあれば、スクラップ容器21の交換中に鋳造作業を継続するのが望ましい場合もある。]
[0077] スクラップ容器26は鋳造位置にある鋳造ロールの下方に位置決めされ、スクラップ容器ガイド60上の鋳造位置から離反するいずれかの方向へスクラップ排出ステーション61へと移動可能とすることができる。各スクラップ容器26は包囲体に取付けられて鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持することができる。図9及び図10に示すように、スクラップ容器ガイドは鋳造位置から相反方向に延びるレール62であってよく、スクラップ容器レール62は鋳造位置から排出ステーション61へとレールに沿って移動可能な少なくとも2個のスクラップ容器26を支持できる。スクラップ容器26はスクラップ容器レール62上を走行するホイール付き台車63上に取付けることができる。スクラップ排出ステーション61は、鋳造機から離反する各方向にあるスクラップ容器レール62に隣接して位置決めされる。このようにして、満杯のスクラップ容器は鋳造位置からいずれかの離反方向に動かされてスクラップ排出ステーションに到達できる。] 図10 図9
[0078] 交換時間を減らすために、スクラップ容器26を包囲体から外す以前に、交換の準備として空の第2スクラップ容器26’を稼働中のスクラップ容器26の直ぐ隣に位置決めすることができる。このようにすれば、第1スクラップ容器を外したときに第2スクラップ容器26’は短い移動でスクラップ受領位置に至り、交換時間を減らすことができる。]
[0079] 失われる保護雰囲気の量を減らし且つ包囲体27に入り込む空気量を減らすために、スクラップ受領位置へと動かされる前の第2スクラップ容器26を窒素等(これに限定されない)の所望のガスで満たすことのできるガスダクトを位置決めできる。]
[0080] スクラップ容器レール62は、以下の段階を含む鋳造機におけるスクラップ容器の交換方法に用いることができる。即ち、スクラップ容器レール62に沿って移動可能に第1及び第2スクラップ容器26,26’を支持し、第1スクラップ容器26を包囲体とシール係合させて一対の鋳造ロールの下方に保護的な包囲体を形成し、第1スクラップ容器26と包囲体27との間をシール解除し第1スクラップ容器26をスクラップ容器レール62に沿って第2スクラップ容器26’から離反する方向へ排出ステーション61へと移動させ、第2スクラップ容器26’を鋳造位置へと移動させて、第2スクラップ容器を包囲体27にシール係合させる、という段階を含む方法に用いることができる。方法は、第2スクラップ容器26’を鋳造位置へと移動させる以前に第2スクラップ容器26’に所望のガスを満たす段階を含んでもよい。]
[0081] 可動タンディッシュ14には分配器ローディング装置を備えることにより、双ロール鋳造機での分配器の迅速な交換を更に可能とすることができる。双ロール鋳造機は、分配器16を待機位置その他の所望の位置から鋳造位置へ移動させることができるローディング装置を含む。分配器待機位置は鋳造位置にある分配器の位置よりも低い高さとすることができる。鋳造位置へと移動させるために、ローディング装置の少なくとも一部は、鋳造位置に位置決めされた分配器の高さより頭上とすることができる。図11及び図12に示すように、ローディング装置はタンディッシュガイド上を可動タンディッシュ14と共に移動可能な少なくとも1本のローディングアーム78であり、分配器を待機位置から動かして該分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配することができる。若しくは、ローディング装置は天井クレーンその他の配置装置であってよい。] 図11 図12
[0082] 図12の実施例では、2本のローディングアーム78はタンディッシュカー66上に位置決めされることができ、可動タンディッシュ14が加熱ステーション69から鋳造位置へと移動した後に、協働して分配器16を分配器シフトカー80上の待機位置81から移動させ、前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール12の上方に配置できる。図12の実施例では、待機位置81は、タンディッシュカー66が鋳造位置にあるときにタンディッシュカーの下方に配置される。ローディングアーム78はタンディッシュカーフレーム71に移動可能に据え付けられた伸長可能なアーム88を含むことができ、各ローディングアーム78は分配器16と係合できる1つ又は複数のクランプ89を持つことができる。クランプ89は、分配器と係合して分配器を移動させることのできるクランプ、ロック、フック、グリップその他の適宜装置であってよい。図11に示すように、各ローディングアーム78はトランドル82上を移動可能であり、該トランドルはフレーム部材67上を移動可能であり、駆動ねじ(drive screw)83により駆動される。電源ケーブル84はタンディッシュカーフレーム71に対しローディングアーム78を移動可能とするように設けられている。若しくは、移動装置は単一のフレーム部材67上を移動可能である。] 図11 図12
[0083] 図12に示すように、ローディングアーム78はタンディッシュカー66の各側に位置決めされるので、タンディッシュカー66が鋳造位置に来た後に、2本の伸長可能なアーム88を伸長させて分配器16を待機位置81に到達させることができる。リフタ73,74はタンディッシュカー66上のタンディッシュ14を持上げてタンディッシュカー下方で分配器を移動させる空隙を提供するのに用いることができる。各伸長可能なアーム88上のクランプ89は作動可能に分配器16と係合し、ローディングアーム78は分配器16をタンディッシュカー66下方の待機位置81から持上げ、該分配器を鋳造位置にある鋳造ロール12の上方に配置する。次いで、クランプ89が解除され、伸長可能なアーム88が後退できる。次いで、リフタ73,74はタンディッシュ14を分配器16上方の鋳造用の位置へと降下させることができる。] 図12
[0084] 図1、図2及び図14に示すように、分配器シフトカー80は鋳造位置にある鋳造ロールに隣接して位置決めできる。分配器シフトカー80は1つ又は複数の分配器16を支持できる。分配器16は可動台車85上に位置決めできる。台車85はシフトカー上のレールに対応したホイールを含むことができる。若しくは、台車85はスライダ上を若しくは台車の開口を介し1つ又は複数の軸上を移動可能であり、又はもう一つの装置がシフトカー80上で台車85を移動可能に支持できる。シフトカー80は更に、作動可能に台車85に接続された推進システム87を含み、推進システム87は駆動ねじ、流体圧又は空気圧シリンダ等の駆動機構であって、鋳造に備えた分配器を待機位置81へと移動させることができる。] 図1 図14 図2
[0085] シフトカー80は、鋳造に備えて分配器16を予熱する1つ又は複数の予熱器86を含むことができる。予熱器86は作動可能位置と解除位置との間を移動可能であるので、予熱器が解除位置にある場合に分配器16を予熱器下方から待機位置81へと移動させることができる。若しくは、予熱器は作動可能位置を持つことができ、それは分配器16が予熱器の移動なしに動かされ得る空隙を提供する。]
[0086] 待機位置81は、鋳造位置にある分配器の位置とほぼ相並んでシフトカー80上にあってよい。このようにして、ローディングアーム78は分配器を持上げて横方向に鋳造位置へと移動させることができる。分配器16は、分配器16が鋳造位置にある場合、鋳造機フレーム上で分配器を支持する取付けブラケット41を担持する。]
[0087] 作業においては、タンディッシュカー66は以下の段階を含む方法で用いることができる。即ち、可動タンディッシュ14を加熱ステーション69から鋳造位置へと進め、分配器16を可動タンディッシュ下方の待機位置81から持上げ、前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール12の上方へと配置し、次いで、タンディッシュ14を分配器16上方の作動可能位置へと降下させる。タンディッシュカー66は加熱ステーション69から鋳造位置へと、タンディッシュカー66が分配器待機位置81の上方となるまで進めることができる。可動タンディッシュ14はタンディッシュカー66上の高められた位置にあることができる。次いで、2本のローディングアーム78が協働して分配器16を待機位置から持上げ、駆動ねじ83に沿って横方向に移動し、次いで分配器を鋳造位置に配置する。次いで、タンディッシュ14は分配器16上方の作動可能位置へと降下できる。取鍋は、分配器16を可動タンディッシュ下方の待機位置81から持上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール12上方に配置する前に、タンディッシュを満たし始めることができる。]
[0088] ローディングアーム78を備えたタンディッシュカー66は、分配器16とタンディッシュ14を鋳造位置に配置するための天井ロボットその他の配置装置を用いる必要を無くすので、タンディッシュ交換時間を減らすことができる。交換時間を減らすために、溶融金属の鋳造停止前に、加熱ステーション69において第2タンディッシュカー66’を、そして可動タンディッシュ14を所望温度に加熱することができる。又、第2分配器16’は予熱器86により、鋳造に備えた所望温度へと予熱できる。鋳造停止後、ローディングアームは分配器を鋳造位置から持上げ、分配器シフトカー80上方となるまで駆動ねじ83に沿って横方向に移動し、分配器を台車85上に配置する。次いで、鋳造位置にある第1タンディッシュカーが、加熱ステーションにある第2タンディッシュカーから離反する方向にもう一つの加熱ステーションへと移動する。次いで、第2タンディッシュカー66’が自分の加熱ステーションから鋳造位置へと進むことができる。第2タンディッシュカー66’が鋳造位置へと移動している間に、第2分配器16’は予熱器86から待機位置81へと移動されることができ、鋳造位置への配置準備とすることができる。若しくは、タンディッシュカー66は、分配器交換なしに、上記のように第2タンディッシュカー66’と交換することができる。]
[0089] 通例、取鍋の交換は鋳造停止なしに可能であるが、それは、タンディッシュ内の溶融金属の量が、第1タンディッシュを取除いて第2タンディッシュを鋳造位置に位置決めする間、鋳造を維持するのに十分な場合であり、分配器16の容量では交換の間に鋳造を維持するのに必要な溶融金属量が保たれない場合には、タンディッシュの交換は鋳造の中断となり得る。同様に、スクラップ容器の交換も鋳造を止めることなく可能である。]
[0090] 本発明を図面及び以上の記述で詳細に例示し、記述してきたが、それらは例示的性格のものであって限定的性格のものでなく、好適実施例を例示し、記述したのに過ぎず、本発明の範囲内にある全ての変更及び改変の保護が望まれていると理解すべきである。]
权利要求:

請求項1
(a)横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持され得る溶融金属の鋳造溜めが形成できる、一対の相互方向に回転可能な鋳造ロールと、(b)ロールカセットに取付けられた前記鋳造ロールであって、セットアップステーションでは、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールが鋳造用に準備可能であり、移送ステーションでは鋳造ロールを取付けたロールカセットが交換可能であり、鋳造位置ではロールカセットに取付けられた鋳造ロールが鋳造機内で作動可能である、セットアップステーションから移送ステーションを介し鋳造位置へと移送可能な鋳造ロールと、(c)ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと移送ステーションとの間の移動及び移送ステーションと鋳造位置との間の移動を可能とするよう構成された鋳造ロールガイドとからなる薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項2
鋳造ロールガイドが、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと鋳造位置との間での移送ステーションを介した移動を可能にするレールからなり、第1レールがセットアップステーションと移送ステーションとの間を延び、第2レールが移送ステーションと鋳造位置との間を延び、第1及び第2レールの両方が移送ステーションのターンテーブル上のレールと相並び可能であることにより、ターンテーブルが回転することで、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールを第1レール・第2レール間で交換できるようになっている、請求項1に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項3
第1及び第2レールが、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションから移送ステーションを介して鋳造位置へのほぼ同一高さでの移動を可能にするよう構成されている、請求項2に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項4
第1及び第2レールが、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと移送ステーションとの間の移動を、移送ステーションから鋳造位置への移動とは異なる高さで可能とするよう構成されている、請求項2に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項5
オプションでロールカセットを備えた鋳造ロールが、鋳造位置にて鋳造作業位置へと移動される、請求項4に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項6
鋳造ロールガイドが、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションから移送ステーションを介して鋳造位置へのほぼ同一高さでの移動を可能にするよう構成されている、請求項1に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項7
鋳造ロールガイドが、ロールカセットに取付けられた鋳造ロールの、セットアップステーションと移送ステーションとの間の移動を、移送ステーションから鋳造位置への移動とは異なる高さで可能とするよう構成されている、請求項6に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項8
オプションでロールカセットを備えた鋳造ロールが、鋳造位置にて鋳造作業位置へと移動される、請求項7に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項9
鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できる包囲体と、包囲体の上部を覆う閉じ位置と鋳造ストリップがロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造できる待避位置との間で移動できる上カバーとから更になる、請求項1乃至7のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項10
上カバーの閉じ位置と待避位置との間の移動を可能にするよう位置決めされたガイドと、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択され、上カバーをガイドに沿って閉じ位置と待避位置との間で移動させることができる複数のアクチュエータとから更になる、請求項9に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項11
鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持する伸長位置と、上カバーの閉じ位置への移動を可能にする開放位置との間で移動可能な上カラー部と、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択され、上カラーの伸長位置と開放位置との間での移動を可能にする複数のアクチュエータとから更になる、請求項9に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項12
ロールカセットが、鋳造ロールの下方に位置決めされ鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できるハウジング部と、各鋳造ロールに隣接し且つハウジング部に隣接して位置決めされてハウジング部と回転鋳造ロールとの間の部分包囲部を形成するナイフシールとから更になる、請求項1乃至8のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項13
(d)鋳造位置にある鋳造ロールの下方に位置決めされることができてスクラップ容器ガイドにより鋳造位置から離反するいずれかの方向に排出ステーションへと移動可能である少なくとも1つのスクラップ容器から更になり、各スクラップ容器は包囲体に取付けられて鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持することができる、請求項1乃至12のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項14
スクラップ容器ガイドが鋳造位置から相反方向に延びるレールからなり、該レールはレールに沿って鋳造位置から排出ステーションへと移動可能である少なくとも2個のスクラップ容器を支持できる、請求項13に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項15
(d)鋳造位置の下方に位置決めされたスクラップ容器の上部にシール係合できるリム部から更になる、請求項13に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項16
包囲体内部に作動可能に位置決めされ、リム部がスクラップ容器から外された場合に包囲体の下部を閉じることのできる下板から更になる、請求項15に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項17
下板が、枢支取付けされて閉じ位置と待避位置との間を移動する少なくとも部分からなり、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択される複数のアクチュエータが、下板を閉じ位置と待避位置との間で移動できる、請求項16に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項18
加熱ステーションから鋳造位置へ移送されることができ、鋳造位置にあるときに溶融金属を受けて該溶融金属を分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへ移送することができる可動タンディッシュと、可動タンディッシュの、可動タンディッシュが鋳造位置への作動温度に加熱されることのできる加熱ステーションからの移動を可能にするよう構成されたタンディッシュガイドとから更になる、請求項1乃至17のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項19
分配器を待機位置から鋳造位置へと移動させることができるローディング装置から更になり、ローディング装置の少なくとも一部が鋳造位置に位置決めされた分配器の高さの頭上にある、請求項18に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項20
可動タンディッシュと共にタンディッシュガイド上を移動可能な少なくとも1本のローディングアームを有し、分配器を待機位置から移動させて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置することのできるローディング装置から更になる、請求項18に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項21
タンディッシュガイドが、加熱ステーションと鋳造位置との間を延びるレールからなる、請求項18乃至20のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項22
可動タンディッシュがタンディッシュガイドを介し鋳造位置から離反するいずれかの方向に移動可能である、請求項18乃至21のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項23
横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持され得る溶融金属の鋳造溜めが形成できる、ロールカセットに取付けられた一対の相互方向に回転可能な鋳造ロールを有する薄鋼ストリップ連続鋳造装置において、鋳造位置における鋳造ロール直下の保護雰囲気を支持できる包囲体と、包囲体の上部を覆う閉じ位置と鋳造ストリップがロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造されるのを可能にする待避位置との間を移動可能な上カバーとからなる、鋳造ロールの迅速な交換を提供する改良。
請求項24
鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持する伸長位置と、上カバーの閉じ位置への移動を可能にする開放位置との間を移動可能な上カラー部と、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択され上カラーを伸長位置と開放位置との間で移動させることができる複数のアクチュエータとから更になる、請求項23に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項25
ロールカセットが、鋳造ロール下方に位置決めされ、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できるハウジング部と、各鋳造ロールに隣接し且つハウジング部に隣接して位置決めされ、ハウジング部と回転鋳造ロールとの間の部分包囲部を形成するナイフシールとから更になる、請求項23又は請求項24に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項26
鋳造位置下方に位置決めされたスクラップ容器の上部にシール係合できるリム部から更になる、請求項23乃至25のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項27
包囲体内部に作動可能に位置決めされ、リム部がスクラップ容器から外された場合に包囲体の下部を閉じることのできる下板から更になる請求項26に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置
請求項28
下板が閉じ位置へと枢支移動でき、サーボ機構、流体圧機構、空気圧機構及び回転アクチュエータからなる群から選択された複数のアクチュエータが下板を閉じ位置と待避位置との間で移動させることができる、請求項27に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造装置。
請求項29
(a)横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持される溶融金属の鋳造溜めが形成できる、第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロールを組立て、(b)セットアップステーションにてロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを鋳造用に用意し、(c)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションへ移動させ、(d)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションから、対の相互方向に回転可能な鋳造ロールが薄ストリップ鋳造用に位置決めされる鋳造位置へと移動させるという諸段階からなる薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項30
(e)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションにて第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールに交換し、(f)第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールを移送ステーションから第2鋳造ロールの交換ができるセットアップステーションに移動させることから更になる、請求項29に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項31
ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールをレール上でセットアップステーションと鋳造位置との間を移動させ、第1レールがセットアップステーションと移送ステーションとの間を延び、第2レールが移送ステーションと鋳造位置との間を延び、第1及び第2レールが移送ステーションにてターンテーブル上をレールと相並びできることにより、ターンテーブルの回転でロールカセットに取付けられた鋳造ロールを第1レールと第2レールとの間で交換できるようになっていることから更になる、請求項30に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項32
ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールをセットアップステーションと移送ステーションとの間で、ロールカセットに取付けられた第1又は第2鋳造ロールの移送ステーションから鋳造位置への移動とは異なる高さで移動させることから更になる、請求項31に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項33
ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールをセットアップステーションと鋳造位置との間を移送ステーションを介しほぼ同一高さで移動させることから更になる、請求項30に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項34
オプションでロールカセットを備えた鋳造ロールを、鋳造位置にて鋳造作業位置へと配置することから更になる、請求項31乃至33のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項35
ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを、セットアップステーションと鋳造位置との間を移送ステーションを介しほぼ同一高さで移動させることから更になる、請求項29に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項36
オプションでロールカセットを備えた鋳造ロールを鋳造位置で移動させて鋳造作業位置に配置することから更になる、請求項35に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項37
鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できると共に、包囲体の上部を覆う閉じ位置と待避位置との間を移動できる上カバーを有する包囲体を提供し、上カバーを待避位置へと移動させて鋳造ストリップがロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造されるのを可能にする段階から更になる、請求項29乃至36のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項38
包囲体が、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持する伸長位置と上カバーの閉じ位置への移動を可能にする開放位置との間で移動可能な上カラー部から更になる薄鋼ストリップ連続鋳造方法であって、上カラーを伸長させてロールカセットとシール係合させて鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持する段階から更になる、請求項37に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項39
鋳造位置にある鋳造ロールの下方に位置決めされることができ、スクラップ容器ガイドにより鋳造位置から離反するいずれかの方向に排出ステーションへと移動可能である少なくとも1つのスクラップ容器を組立てることから更になり、スクラップ容器が包囲体に取付けられることができて鋳造位置にある鋳造ロール直下の保護雰囲気を支持できる、請求項29乃至38のいずれかに記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項40
レールを位置決めして鋳造位置から相反方向にスクラップ容器ガイドを形成することから更になり、レールが、該レールに沿って鋳造位置から離反する方向に排出ステーションへと移動可能な少なくとも2つのスクラップ容器を支持できる、請求項39に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項41
第2スクラップ容器をレールに沿って移動可能に提供し、鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を更に支持できる包囲体の下部を閉じ鋳造を止めることなく第1スクラップ容器を包囲体から外し、第1スクラップ容器をレールに沿って反第2スクラップ容器方向に排出ステーションへと移動させ、第2スクラップ容器を鋳造位置へと移動させて包囲体に取付け、包囲体の下部を開くことから更になる、請求項40に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項42
スクラップ容器の上部をシールして、包囲体とシール係合することで鋳造位置下方の保護雰囲気を支持することから更になる、請求項39に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項43
スクラップ容器が包囲体から外された場合に包囲体の下部を閉じてスクラップ容器交換時に所望に応じ鋳造が継続できるようにすることから更になる、請求項39に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項44
溶融金属を受けて分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる可動タンディッシュを、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールの移動の上方に持ち上げられたタンディッシュガイドにより、加熱ステーションから鋳造位置へと移動させることから更になる、請求項39に記載の薄鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項45
タンディッシュガイドが、加熱ステーションと鋳造位置との間を延びるレールからなる、請求項44に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項46
分配器を待機位置から持上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配置できる可動タンディッシュを備えたローディング装置を、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールの移動の上方に持ち上げて提供し、 可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、分配器を待機位置から持ち上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置させることから更になる、請求項44又は請求項45に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項47
協働して分配器を待機位置から持上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置できる可動タンディッシュを備えた2本のローディングアームを、ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールの移動の上方に持上げて提供し、可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、分配器を可動タンディッシュ下方の待機位置から持上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配置することから更になる、請求項44又は請求項45に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項48
(a)レール鋳造位置の下方に位置決めされて相反方向に排出ステーションへと延びるレールを提供し、(b)該レールに沿って移動可能な第1及び第2スクラップ容器を支持し、(c)第1スクラップ容器と包囲体との間をシール係合して一対の鋳造ロール下方の保護雰囲気の支持を可能にし、(d)第1スクラップ容器と包囲体との間でシール解除して第1スクラップ容器をレールに沿って反第2スクラップ容器方向に排出ステーションへと移動させ、(e)第2スクラップ容器を鋳造位置へと移動させ、第2スクラップ容器と包囲体とをシール係合させるという段階からなる鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項49
第2スクラップ容器を鋳造位置へと移動させる以前に第2スクラップ容器を所望のガスで満たすことから更になる、請求項48に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項50
(f)ロールカセットに取付けられた第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロールをセットアップステーションで鋳造用に準備し、(g)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールをセットアップステーションから移送ステーションへと移動させ、(h)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションにて、第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールと交換し、(i)ロールカセットに取付けられた第1鋳造ロールを移送ステーションから、第1対の相互方向に回転可能な鋳造ロールが薄ストリップ鋳造用に位置決めされる鋳造位置へと移動させ、(j)第2ロールカセットに取付けられた第2鋳造ロールを移送ステーションから、第2鋳造ロールの交換ができるセットアップステーションに移動させることから更になる、請求項48又は請求項49に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項51
(k)溶融金属を受けて分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる可動タンディッシュを、ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールの移送ステーションから鋳造位置への移動の上方に持ち上げられたタンディッシュガイドにより、加熱ステーションから鋳造位置へ移動させることから更になる、請求項50に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項52
(l)分配器を待機位置から持上げて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配置できる可動タンディッシュを備えたローディング装置を、第1及び第2鋳造ロールの移動の上方に持ち上げて提供し、(m)可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、(n)分配器を待機位置から移動させて前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配置することから更になる請求項51に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項53
(l)協働で分配器を待機位置から移動させ前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロール上方に配置できる可動タンディッシュを備えた2つのローディングアームを、ロールカセットに取付けられた第1及び第2鋳造ロールの移動の上方に持上げて提供し、(m)可動タンディッシュを加熱ステーションから鋳造位置へと前進させ、(n)分配器を可動タンディッシ下方の待機位置から動かして前記分配器を鋳造位置にある鋳造ロールの上方に配置することから更になる、請求項51に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項54
(f)溶融金属を受けて分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる可動タンディッシュを、鋳造位置にある鋳造ロールの上方に持上げられたタンディッシュガイドにより、加熱ステーションから鋳造位置へ移動させることから更になる、請求項48に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項55
タンディッシュガイドが鋳造位置から相反方向に加熱ステーションへと延びるレールからなる、請求項53に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項56
(o)溶融金属を受けて分配器及びコアノズルを介し鋳造溜めへと移送できる第2可動タンディッシュを一方の加熱ステーションで準備し、(p)第1可動タンディッシュを鋳造位置からレールに沿って反第2可動タンディッシュ方向にもう一つの加熱ステーションへと移動させ、(q)第2可動タンディッシュをレールに沿って鋳造位置へと移動させることから更になる。請求項55に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項57
横方向に位置決めされた鋳造表面を有して間に薄鋳造ストリップを鋳造できるロール間隙を形成し、該ロール間隙上方の鋳造表面で支持され得る溶融金属の鋳造溜めが形成できる、ロールカセットに取付けられた一対の相互方向に回転可能な鋳造ロールを用いた鋼ストリップ連続鋳造方法において、(a)鋳造位置にある鋳造ロールの直下の保護雰囲気を支持できると共に、待避位置と包囲体の上部を覆うことのできる閉じ位置との間を移動可能な上カバーを有する包囲体を提供し、 (b)上カバーを待避位置へと移動させて、鋳造ストリップがロール間隙から下方に包囲体内部へと鋳造されるのを可能にし、(c)上カバーを閉じ位置へと移動させて、包囲体内部の保護雰囲気を保持しつつ鋳造ロールの鋳造位置からの取外しを可能とするという段階からなる鋳造ロールの迅速な交換を提供する改良。
請求項58
鋳造ロールに隣接して上カラー部を係合させて鋳造ロール下方の包囲体内部の保護雰囲気を支持する段階から更になる、請求項57に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項59
スクラップ容器と包囲体との間にシールを掛けて鋳造ロール下方で包囲体内部の保護雰囲気を支持するという段階から更になる、請求項57又は請求項58に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
請求項60
シールがスクラップ容器から外される場合に包囲体下部を閉じることにより、所望に応じてスクラップ容器を交換する間に鋳造が継続できるようにすることから更になる、請求項59に記載の鋼ストリップ連続鋳造方法。
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