专利摘要:
本発明は、n個(n≧3)のプローブ2を備え、その各々がコイル4が設けられた磁性合金の磁心3を備えた磁場センサ1の製造方法に関する。本発明の製造方法は下記の工程を備える。・非磁性の基板上の、交点に集まる軸(x,y,z)に沿って延びるとともに交差領域zにより互いに接続するn個の帯状体6に対応する表面の少なくとも一部または全部への、磁性合金の磁心3の堆積を実施する工程。・上記堆積の前または後に、少なくとも1つの接続部により基板に接続された状態を保ちながら、基板に切れ目を入れてn個の帯状体6の輪郭を形成する工程。・帯状体6の各々にコイル4を設ける工程。・少なくとも1つの帯状体6を、その軸に垂直な折り目に沿って折り曲げる工程。
公开号:JP2011513722A
申请号:JP2010548153
申请日:2009-02-25
公开日:2011-04-28
发明作者:モレル,ロラン;レヤル,ジャン−ピエール
申请人:アルセロールミタル−ステンレス・アンド・ニツケル・アロイ;サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ スィヤンティフィック(セーエヌエルエス)Centre National De La Recherche Scientifique(Cnrs);ユニベルシテ・クロード・ベルナール・リヨン・プルミエ;
IPC主号:G01R33-02
专利说明:

[0001] 本発明は、磁場を測定するためのセンサ、すなわち磁力計の技術分野に関する。]
[0002] より詳細には、本発明の対象は、フラックスゲート磁力計、または磁気誘導型の磁力計に関する。]
背景技術

[0003] 従来技術において、多種の方式の磁力計が知られている。一般的に、磁力計は、1または複数の磁気プローブを備え、これらの磁気プローブの各々は、コイルが設けられている磁心を備える。一般的に、上記のような磁心は薄く、厚さは25μmに達する程度である。実施の態様の一例では、磁心は、アルミナ中の2つのセミシェル(demi-coquilles)中に挿入された高透磁率の強磁性合金の薄膜により構成される。このような膜は、2本の銅線により保持される。このアセンブリを高温で処理して磁気特性を回復させた後に、当該アルミナボビンに銅コイルを巻き付けて、測定の主軸を有するプローブを得る。例えば、磁力計は、1つのプローブまたは磁場のベクトル測定のために直交するように配置されているプローブ群を備える。プローブの各々は、知られたタイプの測定回路および制御回路に接続されている。例えば、特許文献WO90/04150には、地球の磁場の3成分の測定のための磁力計の利用について記載されている。]
[0004] 上記のような磁力計の製造には、特に磁心の形成および磁心の熱処理に関連する問題が少なからず存在する。なお、磁心としてアモルファス合金のような他のタイプの合金を用いれば、熱処理を省略できるが、このタイプの合金は不安定である。また、上記のプローブを組み立てて多軸型の磁力計を構成するのはかなり複雑な作業である。]
[0005] なお、特許出願GB2386198には、同一の基礎基板から切り抜いた薄い磁性層の組み立てを実施することにより、磁場センサを形成することが開示されている。]
[0006] 本発明は、安全かつ確実にプローブの組み立てを実施することができ、比較的容易にかつ低コストで工業的に製造可能となるように設計された、磁場センサの新規な製造方法を提供し、従来技術の不利益を解消することを目的とする。]
[0007] この目的を達成するために、本製造方法では、n個のプローブを備え、これらのプローブの各々がコイルが設けられた磁性合金の磁心を備えた磁場センサを製造する。ただし、n≧3である。]
[0008] 本発明の製造方法は、下記の工程を備える。
・非磁性の基板上の、交点に集まる軸に沿って延びるとともに交差領域により互いに接続するn個の帯状体に対応する表面の少なくとも一部または全部への、磁性合金の磁心の堆積を実施する工程。
・上記堆積の前または後に、少なくとも1つの接続部により帯状体が基板に接続された状態を保ちながら、上記基板に切れ目を入れてn個の帯状体の輪郭を形成する工程。
・帯状体の各々にコイルを設ける工程。
・少なくとも1つの帯状体を、その帯状体の軸に垂直な折り目に沿って折り曲げる工程。]
[0009] 有利な一実施形態によれば、本製造方法では、接続部を除去して、基板からセンサを取り外す。]
[0010] 本発明の実施形態の一変形例によれば、本製造方法は、下記の工程を備える。
・少なくとも1つの接続部が残された状態で、帯状体の輪郭に沿って切れ目を入れて磁性合金の磁心の輪郭を形成する工程。
・必要に応じて、磁性合金の磁心を帯状体の間の交差領域から除去し、当該帯状体の間において磁性合金の磁心を分離する工程。]
[0011] 特定の一実施形態によれば、本製造方法では、少なくとも1つのナノ結晶合金または他のタイプの磁性合金の層を基板に被着させる。]
[0012] 別の特定の実施形態によれば、本製造方法では、基板の一部または全部に、合金を真空蒸着させる。]
[0013] 別の特定の実施形態によれば、本製造方法では、ポリマーによりコーティングされた粉末状の磁性合金をセリグラフィー(serigraphie)する。]
[0014] 実施形態の一変形例によれば、本製造方法では、帯状体の各々に、筒状コイルを、帯状体上を滑らせて配置する。]
[0015] 実施形態の別の変形例によれば、本製造方法では、帯状体の各々に扁平コイルを設ける。]
[0016] 有利には、本製造方法では、扁平コイルを、基板の帯状体の各々に配置し、絶縁体を介してナノ結晶合金の磁心に被着させる。]
[0017] 実施形態の別の変形例によれば、本製造方法では、帯状体の延伸方向に沿って幅および形状が変化するように、磁性合金の磁心を各々の帯状体に堆積させる。]
[0018] 実施形態の好ましい一変形例によれば、本製造方法は下記の工程を含む。
・3つの帯状体の輪郭を、2つの帯状体が互いに直交する軸に沿って延び、第3の帯状体の軸が隣り合う帯状体の軸との間に約135度の角度を形成するように、切れ目を入れることにより形成する工程。
・第3の帯状体の延伸方向の軸が、他の2つの帯状体の軸により形成される平面との間に所定の角度を形成するように、第3の帯状体を折り曲げる工程。]
[0019] 本発明のまた別の目的は、n個のプローブを備え、これらのプローブの各々が、コイルが設けられている磁性合金の磁心を備えた磁場センサであって、n個のプローブが、交差領域を介して互いに接続されているとともに交点に集まるn個の軸に沿って延びる、共通の基板のn個の帯状体を備える磁場センサを提供することである。ただしn≧3である。]
[0020] 実施形態の一変形例によれば、センサは、磁性合金の磁心として、帯状体に被着している少なくとも1つのナノ結晶合金の層、薄膜を堆積可能な真空蒸着により堆積させた磁性合金の層、またはセリグラフィーにより堆積させた磁性複合材料の層を備える。]
[0021] 実施形態の一変形例では、筒状コイルが基板の帯状体の各々の上を滑らせて配置されている。]
[0022] 実施形態の一変形例では、扁平コイルが基板の帯状体の各々に固着している。]
[0023] 有利には、磁性合金の磁心の各々は、関連する基板の帯状体が延びる軸に沿って変化する幅および形状を有する。]
[0024] 本発明によれば、磁性合金の磁心の各々は、磁心の中央の部分を基準にして、帯状体が延びる軸に対称に、徐々に減少または増加する幅を有する。]
[0025] 本発明によれば、磁性合金の磁心の各々は、この磁心が結合したプローブの飽和領域を形成する、帯状体が延びる軸を中心とする少なくとも1つの狭窄領域を有する。]
[0026] 本発明の種々の特徴は、添付の図面を参照しながら非限定的実施形態として以下に各々記載している。]
図面の簡単な説明

[0027] 図1は、本発明による磁場センサの構成の一例の図である。
図2は、本発明による磁場センサの平面図であり、製造過程における特徴的な一段階を表す。
図3は、本発明による磁場センサの平面図であり、製造過程における特徴的な一段階を表す。
図4は、本発明による磁場センサの平面図であり、製造過程における特徴的な一段階を表す。
図5は、本発明による磁場センサの平面図であり、製造過程における特徴的な一段階を表す。
図6は、本発明による磁場センサの平面図であり、製造過程における特徴的な一段階を表す。
図7は、本発明による磁場センサの製造過程のその他の特徴的な工程を表す横断立面図である。
図8は、本発明による磁場センサの製造過程のその他の工程の平面図である。
図9は、本発明による磁場センサの実施形態のその他の変形例の断面図である。図9Aは、本発明によるセンサのための扁平コイルの実施形態の一例の底面図である。
図10Aから図10Dは、本発明による磁場センサのための磁心の実施形態のそれぞれの特徴的な形状を示す。
図11は、本発明による4つのプローブを備える磁場センサの製品の概略図である。] 図1 図10A 図10D 図11 図2 図3 図4 図5 図6 図7
実施例

[0028] 図1においてより正確に示すように、本発明の対象は、n個のプローブ2を備える磁場センサ1に関する。ただし、nは3と等しい、または3よりも大きい。プローブ2の各々は、軸すなわち測定方向を有し、それぞれをx軸、y軸、z軸…と表す。図1から図8に示す実施形態の例では、磁場センサ1は、互いに直交する3つの軸すなわちx軸、y軸およびz軸を有する3つのプローブ2を備える。プローブ2の各々は、コイル4が設けられた磁性合金の磁心3を備える。] 図1 図8
[0029] 上記のセンサ1の製造は、図2から図8を参照して以下で説明する製造方法による。] 図2 図8
[0030] 図2においてより明確に示すように、本製造方法では、非磁性の基板5に切れ目を入れて、交点Iに集まるx軸、y軸およびz軸に沿って延びるとともに交差領域すなわち接合部zにより互いに接続するn個(n≧3であり、図示の例ではn=3である)の帯状体6の輪郭を形成する。x軸およびy軸に沿って延びる帯状体6は、相互に90度の角度を有し、z軸に沿って延びる帯状体6は、x軸およびy軸に沿う帯状体6の各々との間にそれぞれ135度の角度を有する。なお、3つの帯状体6は、少なくとも1つの、図示の例では2つの、接続部7により基板5に接続されている。また、帯状体6の輪郭を形成する切れ目は、接続部7を構成する接続領域以外の帯状体の周囲すべてに形成される。接続部7は、1つまたは複数の帯状体6に関する1つまたは複数の折り目Iを定めるように配置される。] 図2
[0031] 図示の例では、2つの接続部7は、z軸に沿う帯状体6から連続しており、x軸およびy軸に沿う他の2つの帯状体6との連絡部において設けられている。以下で説明するように、z軸に沿う帯状体6の一端に設けられたこれら2つの接続部7によれば、x軸およびy軸に沿う他の2つの帯状体6との連絡部において、z軸に沿う帯状体6を折り曲げることができる。上記の非磁性の基板5は、例えば、非磁性の金属基板であり、または、好ましくは薄いポリマー基板である。非磁性の金属基板としては、信号周波数にもよるが、例えば、非磁性のオーステナイトステンレス鋼、アルミニウム、銅またはこういった材料の非磁性の合金を用いればよい。ポリマー基板のポリマーとしては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエステル、またはポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン)を用いればよい。]
[0032] 本発明による製造方法は、プローブの磁心3を形成するための、基板5の帯状体6の全部または一部への1つまたは複数の磁性合金の層9の堆積を含む。図3に示す実施形態の好ましい一態様によれば、本製造方法では、基板5全体の上に1つまたは複数のナノ結晶合金の薄層9を堆積させる。例えば、帯状体の各々におけるナノ結晶合金は、例えば特許文献WO2005/002308および特許文献WO00/43556に開示されているように、基板に被着される。例えば、銅合金、CoCrNi合金、チタン合金などの合金を用いることができる。一例では、ナノ結晶合金の薄層の各々は、20μmオーダの厚さを有し、電気的な絶縁性を確保する接着剤によって基板から分離される。] 図3
[0033] プローブの磁心3は、異なる方法を用いても製造可能である。例えば、真空蒸着または陰極スパッタリングにより1つまたは複数の磁性合金の薄層(例えば、厚さ数μmの鉄ニッケル合金)を堆積させてもよい。実施形態の別の変形例では、セリグラフィーにより、例えばエポキシ系のポリマーによりコーティングされた粉末状の磁性合金を堆積させる。]
[0034] 上記のような種々の方法を用いて、接続部7を介して基板5に接続されながら単一部材を構成している各プローブの帯状体6の全部または一部の上に、磁性合金の磁心3を形成することができる。磁性合金の磁心3の堆積は、帯状体6のみに関連する領域である、基板5の表面の全部または一部に対して実施してもよい。また、この堆積は、帯状体6の外側領域にまで及ぶ、基板5の全部または一部に対して実施してもよい。]
[0035] 図2から図8を参照して説明する実施形態の例では、磁性合金の磁心の堆積は、基板5全体に対して実施される。実施形態のこの例による製造方法では、接続部7が残された状態で、帯状体6の輪郭に沿って磁性合金の層9に切れ目を入れる。実施形態の一態様によれば、この切れ目は、レーザーまたはマイクロサンディング(micro-sablage)によるエッチングにより形成される。この目的のために、図4により明確に示すように、磁性合金の層9は、マスクとして作用する基板5側へと反転させた状態でエッチングされる。] 図2 図4 図8
[0036] 上記のように、基板5への磁性合金の磁心3の堆積は、少なくとも1つの接続部7により帯状体6が基板5に接続された状態を保ちながら、切れ目を入れて帯状体6の輪郭を形成する工程よりも前に実施される。ただし、堆積の工程と切れ目を入れる工程の順番が逆になってもよい。この場合は、帯状体6が基板5に接続された状態を保ちながら、切れ目を入れてこれらの帯状体6の輪郭を形成する工程は、基板5上の全部または一部に、特に帯状体6上の全部または一部に磁性合金の磁心3を堆積させる工程の前に実施されることになる。]
[0037] 磁性合金の層9により形成された、帯状体6における磁心3は、帯状体6の交差領域zにおいて接続されている。一実施形態では、それぞれの帯状体6に形成された磁性合金の層9を接続させたままにして、プローブ2の磁心を共通とする。]
[0038] 別の実施形態による製造方法では、帯状体6の交差領域Zにおける磁性合金の層9を除去し、帯状体6の磁性合金の層9を分離する。図示の実施形態では、図5に示すように、金属カバー10を帯状体6の交差領域Zを除く帯状体6の全領域を覆うように配置する。次に、例えば、金属カバー10が存在しない部分に対してマイクロサンディングを実施して、上記の磁性合金の層9を除去する。図6においてより正確に示すように、上記により、3つの帯状体6の各々におけるナノ結晶磁心3が分離される。すなわち、帯状体6における磁心3は、磁性合金の層9が存在しない交差領域Zにより、互いに分離されることになる。なお、金属カバーを用いる代わりに、ポリマーの層またはエラストマーの層を、エッチングから保護する必要のある領域にセリグラフさせてもよい。また、化学エッチングにより磁性合金の層9を除去してもよい。] 図5 図6
[0039] 本発明による製造方法では、次に、帯状体6すなわち磁心3の各々にコイル4を設ける。図7に示す実施形態の例では、コイル4は筒状である。実施形態のこの変形例によれば、帯状体6は接続部7の近傍で折り曲げられ、コイル4の各々が、帯状体6の周りに通されるようになる。コイル4の各々は、帯状体6の自由端側から接続される。] 図7
[0040] (図8に示すように)本発明の製造方法では、少なくとも1つの帯状体6を、この帯状体6の軸に垂直な折り目Iに沿って折り曲げて、この帯状体6の軸を基板5の面内で延びる帯状体が形成する平面に対して垂直にする。図示の例では、z軸に沿う帯状体6を、2つの接続部7により定められた、z軸に垂直な折り目Iに沿って折り曲げる。すなわち、z軸に沿う帯状体6は、x軸およびy軸に沿う帯状体6が延びる基板5の平面に対して90度の角度で折り曲げられる。共通の基板5に直角に切れ目を入れてx軸に沿う帯状体6とy軸とに沿う帯状体6とが直交するようにすれば、組み立て後の3つのプローブにおけるいずれの2つのプローブも直交することになる。] 図8
[0041] 折り曲げた後に、必要に応じて接続部7を除去して、基板5からセンサを取り外してもよい。ただし、基板5に取り付けられたままであっても、センサ1を用いることはできる。]
[0042] 図1から図8に示す実施形態の例において、帯状体6のそれぞれには筒状コイル4が設けられている。] 図1 図8
[0043] 図9に示す例のように、帯状体6の各々に、扁平コイル4を設けてもよい。実施形態のこの例では、扁平コイル4は、基板の帯状体6の各々に固着される。例えば、扁平コイル4は、基板5の直接のエッチングにより形成される。扁平コイル4は、円形であってもよく、図9Aに示すように長方形であってもよい。磁性合金の磁心3は、絶縁体12を介して扁平コイル4上に固着される。すなわち、扁平コイル4と磁心3とは反対側に配置され、対向している。上記のように、磁心3は、扁平コイル4が設けられている基板上に1つまたは複数のナノ結晶合金の層を被着させて形成可能である。帯状体6は、上記の方法を用いて形成され、切れ目を入れられる。] 図9 図9A
[0044] 図1から図10に示す実施形態の例では、磁性合金の磁心3の各々は、x軸、y軸またはz軸方向に沿って均一な幅を有する。] 図1
[0045] 図10から図10Dに示す例では、磁性合金の磁心3の各々は、帯状体6が延びる軸に沿って変化する幅または形状を有する。] 図10D
[0046] 図10および図10Bに示す例では、磁性合金の磁心3の各々は、磁心3の中央の部分を基準にして、帯状体が延びる軸に対称に、例えばx軸に対称に、徐々に減少または増加する幅を有する。図10Aおよび図10Bのそれぞれに示す形状によれば、センサの異方性を増加および減少させることができる。] 図10A 図10B
[0047] 図10Cおよび図10Dに示す実施形態の別の例では、磁心3の各々は、帯状体が延びるx軸を中心とする少なくとも1つの狭窄領域15を有する。この狭窄領域15は、この磁心が結合したプローブの飽和領域を形成する。図10Cおよび図10Dに示す変形例によれば、図10Aおよび図10Bにそれぞれ示す磁心を用いた場合よりも、プローブの感度を高めることができる。磁心の飽和は、狭窄領域15において効果的に発生する。図10Cおよび図10Dに示す例では、狭窄領域15は、磁心の幅を狭めることにより、および、磁心3の中央において穴16を設けることにより、それぞれ形成されている。] 図10A 図10B 図10C 図10D
[0048] 上記のように、本発明によれば、プローブの各々が磁場の向きおよび強度の測定に好適となるように相対的な向きが定められたプローブを有するセンサを製造することができる。本発明の製造方法では、単一の基板5に切れ目を入れて帯状体6を形成してプローブ2を製造する際に、1つの帯状体の、他の帯状体に対する少なくとも1つの折り目を定める接続部7が残された状態とするので、プローブ2を他のプローブ2に対して正確かつ容易に配置させることができる。センサは、上記とは異なる数のプローブを備えていてもよく、プローブ相互の角度は上記とは異なっていてもよい。]
[0049] 例えば、図1から図8を参照して説明した例では、センサ1は、互いに直交する3つの軸のそれぞれに沿う3つのプローブ2を備える。ただし、プローブの測定軸相互の角度は、90度ではなくてもよく、そのような3方向に沿ってプローブが延びていてもよい。また、センサにおけるプローブの数は、3つよりも多くてもよい。このようにすれば、磁場ベクトルの計算精度が向上され、主測定軸に沿う方向のセンサの感度を向上させることができる。] 図1 図8
[0050] 図11は、4つのプローブ2を備える磁場センサ1の実施形態の例を示す。プローブ2のx軸、y軸、z軸およびt軸の向きは、センサ1の用途により選択される。例えば、電力系統における電気故障を探知するために、所定の方向の磁場を知り得ることは有益である。図11に示す例では、例えばx軸およびt軸に沿う2つのプローブ2が、例えば基板5の平面である、試料平面方向に向けられ、y軸およびz軸に沿う他のプローブは、任意の角度でこの平面方向とは異なる方向に延びている。] 図11
[0051] 本発明は、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であり、図示の実施態様に限定されない。]
权利要求:

請求項1
n≧3として、n個のプローブ(2)を備え、前記プローブの各々がコイル(4)が設けられた磁性合金の磁心(3)を備えた磁場センサ(1)の製造方法であって、下記の工程を備えることを特徴とする、製造方法。・非磁性の基板(5)上の、交点に集まる軸(x,y,z)に沿って延びるとともに交差領域(z)により互いに接続するn個の帯状体(6)に対応する表面の少なくとも一部または全部への、前記磁性合金の磁心(3)の堆積を実施する工程。・前記堆積の前または後に、少なくとも1つの接続部(7)により当該帯状体(6)が前記基板(5)に接続された状態を保ちながら、前記基板(5)に切れ目を入れてn個の前記帯状体(6)の輪郭を形成する工程。・帯状体(6)の各々にコイル(4)を設ける工程。・少なくとも1つの帯状体(6)を、当該帯状体(6)の軸に垂直な折り目に沿って折り曲げる工程。
請求項2
前記接続部(7)を除去して、前記基板(5)から当該センサを取り外すことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
請求項3
下記の工程を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の製造方法。・少なくとも1つの接続部(7)が残された状態で、前記帯状体(6)の輪郭に沿って切れ目を入れて前記磁性合金の磁心(3)の輪郭を形成する工程。・必要に応じて、前記磁性合金の磁心(3)を前記帯状体の間の前記交差領域から除去し、前記帯状体の間において前記磁性合金の磁心を分離する工程。
請求項4
前記磁性合金の磁心(3)の前記堆積の工程が、少なくとも1つのナノ結晶合金または他のタイプの磁性合金の層を前記基板(5)上に被着させる工程であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
請求項5
前記磁性合金の磁心(3)の前記堆積の工程が、前記基板(5)の一部または全部に前記合金を真空蒸着させる工程であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
請求項6
前記磁性合金の磁心(3)の前記堆積の工程が、ポリマーによりコーティングされた粉末状の磁性合金をセリグラフィー(serigraphie)する工程であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製造方法。
請求項7
帯状体(6)の各々に、筒状コイル(4)を、前記帯状体上を滑らせて配置することを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
請求項8
帯状体(6)の各々に扁平コイル(4)を設けることを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。
請求項9
扁平コイル(4)を、前記基板(5)の帯状体(6)の各々に配置し、絶縁体(12)を介してナノ結晶合金の磁心(3)に被着させることを特徴とする、請求項8に記載の製造方法。
請求項10
前記帯状体の延伸方向に沿って幅および形状が変化するように、前記磁性合金の磁心(3)を各々の帯状体(6)に堆積させることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の製造方法。
請求項11
下記の工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の製造方法。・3つの帯状体(6)の輪郭を、2つの帯状体が互いに直交する軸(x,y)に沿って延び、第3の帯状体の軸(z)が隣り合う帯状体の軸との間に約135度の角度を形成するように、切れ目を入れることにより形成する工程。・前記第3の帯状体の延伸方向の軸が、他の2つの前記帯状体の軸により形成される平面との間に所定の角度を形成するように、前記第3の帯状体を折り曲げる工程。
請求項12
n≧3として、n個のプローブ(2)を備え、前記プローブの各々が、コイル(4)が設けられている磁性合金の磁心(3)を備えた磁場センサであって、n個の前記プローブが、交差領域(z)を介して互いに接続されているとともに交点(I)に集まるn個の軸(x;y,z,t…)に沿って延びる、共通の基板(5)のn個の帯状体(6)を備えることを特徴とする、磁場センサ。
請求項13
前記磁性合金の磁心(3)として、帯状体(6)に被着している少なくとも1つのナノ結晶合金の層を備えることを特徴とする、請求項11に記載の磁場センサ。
請求項14
筒状コイル(4)が、前記基板(5)の帯状体(6)の各々の上を滑らせて配置されていることを特徴とする、請求項11に記載の磁場センサ。
請求項15
扁平コイル(4)が、前記基板(5)の帯状体(6)の各々に固着していることを特徴とする、請求項11に記載の磁場センサ。
請求項16
磁性合金の磁心(3)の各々が、関連する前記基板の前記帯状体(6)が延びる軸に沿って変化する幅および形状を有することを特徴とする、請求項11または12に記載の磁場センサ。
請求項17
磁性合金の磁心(3)の各々が、前記磁心の各々の中央の部分を基準にして、前記帯状体が延びる軸に対して徐々に減少または増加する幅を有することを特徴とする、請求項16に記載の磁場センサ。
請求項18
磁性合金の磁心(3)の各々が、当該磁心が結合した前記プローブの飽和領域を形成する、前記帯状体が延びる軸を中心とする少なくとも1つの狭窄領域(15)を有することを特徴とする、請求項16に記載の磁場センサ。
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同族专利:
公开号 | 公开日
EP2247956B1|2012-06-20|
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CA2715654A1|2009-09-17|
FR2928006A1|2009-08-28|
EP2247956A2|2010-11-10|
US20110095754A1|2011-04-28|
WO2009112764A2|2009-09-17|
FR2928006B1|2011-03-04|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
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2013-05-16| A601| Written request for extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20130515 |
2013-05-23| A602| Written permission of extension of time|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20130522 |
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优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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