![]() ロイコトリエンb4阻害剤
专利摘要:
式(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩がここに提供され、ここで、置換基は、明細書に開示されるものである。これらの化合物およびそれらを含む薬学的組成物は、例えばCOPDのような疾患の処置に有用である。 公开号:JP2011513351A 申请号:JP2010549092 申请日:2009-02-24 公开日:2011-04-28 发明作者:グッドナウ・ジュニア,ロバート・アラン;コヴァルチク,アニエシュカ;シドゥリ,アチュサラオ;チャオ,チ;ティリー,ジェファーソン・ライト;ドミニク,ロミヤー;ロウ,チェンピン 申请人:エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft; IPC主号:C07C317-22
专利说明:
[0001] 本発明は、式I:] [0002] ] [0003] の化合物またはその薬学的に許容される塩、それを含む薬学的製剤および医薬の製造のためのそれらの使用に関する。 これらの化合物は、BLT−1およびBLT−2受容体に結合するロイコトリエンB4(LTB4)炎症促進性脂質メディエーターの相互作用を阻害し、例えば重症喘息および慢性閉塞性肺疾患(COPD)のような、過剰な炎症性応答に由来する疾患状態の改善をもたらす。] [0004] 以下に記載され、依拠される全ての文献は、明確に、参照により本明細書に組み入れられる。] [0005] LTB4は、5−リポキシゲナーゼシグナル経路を経るアラキドン酸由来の潜在的な炎症促進性脂質メディエーターである。LTB4は、好中球、単球、マクロファージ、ケラチノサイト、リンパ球および肥満細胞のような複数の細胞タイプにより産生される。それは、化学誘引物質として、また好中球細胞の活性化因子として働く。LTB4は、G−タンパク質共役受容体BLT−1およびBLT−2のアゴニズムを通して、その作用をもたらすことが示されている(Prostaglandins, Leukotrienes and Essential Fatty Acids69, 2003, 123-134)。] [0006] LTB4は、急性および慢性の炎症性疾患の重要なメディエーターであると考えられている。LTB4のレベルの増加が、重症喘息およびCOPDの患者の肺中で検出されている。したがって、LTB4ならびにBLT−1およびBLT−2の作用の有効な阻害剤が、喘息およびCOPDのような炎症性状態の処置用の有効な治療法を提供するであろうということが予想される。] [0007] 当技術分野において、COPDのような疾患の処置に効能を有するLTB4阻害剤が必要とされている。本発明は、LTB4の阻害剤に関する。好ましい態様において、本発明は、LTB4の阻害剤として有用な、式I:] [0008] ] [0009] の薬学的な化合物およびその薬学的に許容される塩を提供する。] [0010] 本発明の態様において、式(I):] [0011] ] [0012] (式中、 R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −非置換または低級アルキルで置換されたインドール、 −シクロアルキル、 −非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、 −非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、または −N−アリールであり;そして、 R2は、 −低級アルキルである) の化合物およびその薬学的に許容される塩を提供する。] [0013] 本発明の他の態様において、治療上有効量の請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物を提供する。] [0014] 本発明のさらなる態様において、治療上有効量の請求項1記載の化合物を、それを必要とする患者に投与する段階を含む、炎症性疾患または障害を処置する方法を提供する。] [0015] 本発明のさらなる態様において、重症喘息または慢性閉塞性肺疾患の処置用の医薬を製造するための、式Iの化合物の使用を提供する。] [0016] 本明細書で使用する用語は、特定の態様を記述するためのものであり、限定することを意図するものではないことを理解すべきである。さらに、本明細書に記載のものと同様または等価な全ての方法、装置および材料を本発明の実施または試験において使用することができるが、好ましい方法、装置および材料をここに記述する。] [0017] 本明細書で使用される、用語「アルキル」は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜16、より好ましくは炭素数1〜10の分枝鎖または直鎖の一価飽和脂肪族炭化水素基を指す。] [0018] 用語「シクロアルキル」は、炭素数3〜7、好ましくは3〜6の一価の炭素環基を指す。この用語には、さらに、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルのような基が例示される。好ましい態様において、「シクロアルキル」部分は、1個、2個、3個または4個の置換基で場合により置換されていてもよく、ここで各置換基は、独立して、他に特記されない限り、例えば、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、ハロゲンまたはアミノである。シクロアルキル部分の例として、場合により置換されているシクロプロピル、場合により置換されているシクロブチル、場合により置換されているシクロペンチル、場合により置換されているシクロペンテニル、場合により置換されているシクロヘキシル、場合により置換されているシクロヘキシレン、場合により置換されているシクロヘプチルなど、または本明細書において具体的に例示されているものが挙げられるが、それらに限定されるわけではない。用語「ヘテロシクロアルキル」は、炭素環原子の1個、2個または3個が、N、OまたはSのようなヘテロ原子で置き換えられている環状アルキル環を意味する。ヘテロシクロアルキル基の例として、モルホリン、チオモルホリン、ピペラジン、ピペリジンなどが挙げられるが、それらに限定されるわけではない。ヘテロシクロアルキル基は、非置換または置換されていてもよい。] [0019] 用語「低級アルキル」は、単独でまたは他の基と組み合わせて、炭素数1〜6、好ましくは炭素数1〜4の分枝鎖または直鎖の一価アルキル基を指す。この用語は、さらに、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、s−ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシル、2−エチルブチルなどのような基によって、例示される。] [0020] 用語「アリール」は、芳香族の一価のモノ−またはポリ炭素環式基、例えばフェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルを指す。] [0021] 用語「ヘテロアリール」は、単独でまたは他の基と組み合わせて、N、O、およびSから選択される、1個、2個、または3個の環ヘテロ原子を含み、残りの環原子がCである、少なくとも1個の芳香環を有する、5〜12個の環原子の単環式または二環式基を意味する。ヘテロアリール基の1個または2個の環炭素原子は、カルボニル基で置き換えられていてもよい。上記のヘテロアリール基は、例えば、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルチオ、アミノ、アミノC1−6アルキル、一置換もしくは二置換アミノC1−6アルキル、ニトロ、シアノ、アシル、カルバモイル、一置換もしくは二置換アミノ、アミノカルボニル、一置換もしくは二置換アミノ−カルボニル、アミノカルボニルC1−6アルコキシ、一置換もしくは二置換アミノカルボニル−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ−C1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、アリールC1−6アルコキシ、ヘテロアリールC1−6アルコキシ、ヘテロシクリルC1−6アルコキシ、C1−6アルコキシカルボニルC1−6アルコキシ、カルバモイルC1−6アルコキシおよびカルボキシC1−6アルコキシ、好ましくはハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルチオ、アミノ、モノC1−6アルキル置換アミノ、ジC1−6アルキル置換アミノ、アミノC1−6アルキル、モノC1−6アルキル置換アミノ−C1−6アルキル、ジC1−6アルキル置換アミノ−C1−6アルキル、ニトロ、カルバモイル、一置換もしくは二置換アミノ−カルボニル、ヒドロキシ−C1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニルおよびシアノのような1個、2個または3個の置換基、好ましくは1個または2個の置換基で独立して、置換されていてもよい。より具体的には、用語へテロアリールとして、ピリジニル、フラニル、チエニル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリミジニル、ベンゾフラニル、テトラヒドロベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、インドリル、イソインドリル、ベンゾオキサゾリル、キノリル、テトラヒドロキノリニル、イソキノリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾイソオキサゾリルまたはベンゾチエニル、イミダゾ[1,2−a]−ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、およびこれらの誘導体が挙げられるが、それらに限定されるわけではない。最も好ましくは、ヘテロアリールは、ベンゾチアゾリル、チエニル、ピラゾリル、チアゾリルまたはピリミジニルを指す。] [0022] アルキルおよびアリール基は、非置換または置換されていてもよい。置換されている場合、一般的に、例えば、1個〜3個、好ましくは1個の置換基が存在しうる。置換基として、例えば、炭素含有基、例えばアルキル、アリール、アリールアルキル(例えば、置換および非置換フェニル、置換および非置換ベンジル);ハロゲン原子およびハロゲン含有基、例えばハロアルキル(例えば、トリフルオロメチル);酸素含有基、例えばアルコール(例えば、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、アリール(ヒドロキシ)アルキル)、エーテル(例えば、アルコキシ、アリールオキシ、アルコキシアルキル、アリールオキシアルキル)、アルデヒド(例えば、カルボキシアルデヒド)、ケトン(例えば、アルキルカルボニル、アルキルカルボニルアルキル、アリールカルボニル、アリールアルキルカルボニル、アリールカルボニルアルキル)、酸(例えば、カルボキシ、カルボキシアルキル)、酸誘導体、例えばエステル(例えば、アルコキシカルボニル、アルコキシカルボニルアルキル、アルキルカルボニルオキシ、アルキルカルボニルオキシアルキル)、アミド(例えば、アミノカルボニル、モノ−またはジ−アルキルアミノカルボニル、アミノカルボニルアルキル、モノ−またはジ−アルキルアミノカルボニルアルキル、アリールアミノカルボニル)、カルバマート(例えば、アルコキシカルボニルアミノ、アリールオキシカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、モノ−またはジ−アルキルアミノカルボニルオキシ、アリールアミノカルボニルオキシ)および尿素(例えば、モノ−もしくはジ−アルキルアミノカルボニルアミノまたはアリールアミノカルボニルアミノ);窒素含有基、例えばアミン(例えば、アミノ、モノ−またはジ−アルキルアミノ、アミノアルキル、モノ−またはジ−アルキルアミノアルキル)、アジド、ニトリル(例えば、シアノ、シアノアルキル)、ニトロ;硫黄含有基、例えばチオール、チオエーテル、スルホキシドおよびスルホン(例えば、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルチオアルキル、アルキルスルフィニルアルキル、アルキルスルホニルアルキル、アリールチオ、アリールスルフィニル、アリールスルホニル、アリールチオアルキル、アリールスルフィニルアルキル、アリールスルホニルアルキル);および1個または複数の、好ましくは1個のヘテロ原子を含有するヘテロ環状基(例えば、チエニル、フラニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、テトラヒドロフラニル、ピラニル、ピロニル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピペリジル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、モルホリニル、チアナフチル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、インドリル、オキシインドリル、イソインドリル、インダゾリル、インドリニル、7−アザインドリル、ベンゾピラニル、クマリニル、イソクマリニル、キノリニル、イソキノリニル、ナフトリジニル、シノリニル、キナゾリニル、ピリドピリジル、ベンゾオキサジニル、キノキサリニル、クロメニル、クロマニル、イソクロマニル、フタラジニルおよびカルボリニル)を挙げることができる。] [0023] 低級アルキル基は、置換されているかまたは非置換であってもよいが、好ましくは非置換である。置換されている場合、一般的に、例えば、1個〜3個、好ましくは1個の置換基が存在しうる。] [0024] 本明細書で使用される、用語「アルコキシ」は、アルキル−O−を意味し;「アルカノイル」は、アルキル−CO−を意味する。アルコキシ置換基またはアルコキシ含有置換基は、例えば、1個以上のアルキル基で置換されていてもよい。] [0025] 本明細書で使用される、用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素基、好ましくはフッ素、塩素または臭素基、より好ましくはフッ素または塩素基を意味する。] [0026] 式Iの化合物は、1個または複数の不斉炭素原子を有することができ、光学的に純粋な鏡像異性体、例えばラセミ体のような鏡像異性体の混合物、光学的に純粋なジアステレオ異性体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体のラセマートまたはジアステレオ異性体のラセミ体の混合物の形態で存在することができる。光学活性な形態は、例えば、ラセミ体の分割、不斉合成または不斉クロマトグラフィー(キラル吸着剤または溶出剤でのクロマトグラフィー)により得ることができる。] [0027] 本明細書で使用される、用語「薬学的に許容される塩」は、式(I)の化合物の任意の薬学的に許容される塩を意味する。塩は、無機および有機の酸および塩基を包含する、薬学的に許容される非毒性の酸および塩基から調製しうる。このような酸として、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。特に好ましいものは、フマル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、コハク酸、硫酸およびメタンスルホン酸である。許容される塩基の塩として、アルカリ金属(例えば、ナトリウム、カリウム)、アルカリ土類金属(例えば、カルシウム、マグネシウム)およびアルミニウムの塩が挙げられる。] [0028] 本発明の方法の実施において、有効量の、本発明の化合物のいずれか一つもしくは本発明の化合物のいずれかの組み合わせまたはその薬学的に許容しうる塩を、当分野において公知の慣用で許容される方法のいずれかを経て、単独でまたは組み合わせてのいずれかで投与される。そこで、化合物または組成物は、経口的に(例えば、口腔内に)、舌下的に、非経口的に(例えば、筋肉内に、経静脈的に、または皮下的に)、経直腸的に(例えば、座薬または洗浄剤により)、経皮的に(例えば、皮膚エレクトロポレーション)、または吸入により(例えば、エアゾールにより)、ならびに錠剤および懸濁剤を含む、固体、液体、または気体状の投薬形態で投与することができる。投与は、連続療法で単回単位投薬形態で、または適宜の単回投与療法で行うことができる。治療組成物は、また、パモ酸のような親油性塩と共に油乳濁液もしくは分散液の形態で、または皮下もしくは筋肉内投与用の生分解性持続放出組成物の形態であることができる。] [0029] その組成物の製造用に有用な薬学的担体は、固体、液体または気体であることができ;そこで、組成物は、錠剤、丸薬、カプセル剤、座薬、粉末剤、腸溶性コーティングされたまたは他の保護された処方物(例えば、イオン交換樹脂上への結合または脂質−タンパク質小胞中への充填)、持続放出剤、溶液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアゾール剤等の形態をとることができる。担体は、石油、動物、植物または合成起源のものを含む種々の油、例えばピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等から選択することができる。水、食塩水、水性デキストロース、およびグリコールが、特に(血液と等張である場合)、注射可能溶液用の、好ましい液体担体である。例えば、経静脈投与用の処方物は、水に固体活性成分を溶解して水溶液を製造し、そしてその溶液を無菌にすることにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。好適な薬学的賦形剤として、澱粉、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。組成物は、慣用の薬学的添加物、例えば保存料、安定化剤、湿潤または乳化剤、浸透圧を調整する塩、緩衝剤等に処してもよい。好適な薬学的担体およびそれらの処方物は、E. W. MartinによるRemington's Pharmaceutical Sciencesに記載されている。そのような組成物は、いずれにしても、受容者に適正に投与するための適正な投薬形態が調製されるように、好適な担体と共に、有効量の活性化合物を含有するであろう。] [0030] 本発明の化合物の用量は、いくつもの要素、例えば、投与の方法、対象の年齢および体重、および処置すべき対象の状態などに依存し、最終的には、関与する医師または獣医師により決定される。関与する医師または獣医師により決定される活性化合物のそのような量は、本明細書および特許請求の範囲において、「治療有効量」と称する。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には、一日あたり約1〜約1000mgの範囲である。好ましくは、治療有効量は、一日あたり約1mg〜約500mgの量である。] [0031] 本発明の態様において、式(I):] [0032] ] [0033] (式中、 R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −非置換または低級アルキルで置換されたインドール、 −シクロアルキル、 −非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、 −非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、 −ジヒドロベンゾフラニル、 −非置換またはハロゲンで置換されたO−アリール、 −NH−シクロアルキル、または −NH−アリールであり; R2は、 −低級アルキルである) の化合物およびその薬学的に許容される塩が提供される。] [0034] 本発明のさらなる態様において、式(I):] [0035] ] [0036] (式中、 R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −非置換または低級アルキルで置換されたインドール、 −シクロアルキル、 −非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、 −非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、または −N−アリールであり; R2は、 −低級アルキルである) の化合物およびその薬学的に許容される塩が提供される。] [0037] 式(I)の特定の態様において、R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −非置換または低級アルキルで置換されたインドール、 −シクロアルキル、 −非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、 −非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、または −NH−アリールであり; R2は、メチルである。] [0038] 式(I)の特定の態様において、R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −非置換または低級アルキルで置換されたインドール、または −シクロアルキルであり; R2は、低級アルキルである。] [0039] 式(I)の特定の態様において、R1は、 −ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −ベンゾ[1,4]ジオキシン、 −ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、 −チオフェニル、 −ベンゾチアゾリル、または −非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキルで一置換、二置換もしくは三置換されたフェニルであり; R2は、低級アルキルである。] [0040] 式(I)の特定の態様において、R1は、非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリールであり;R2は、低級アルキルである。] [0041] 式(I)の特定の態様において、R1は、非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたフェニルであり;R2は、低級アルキルである。 式(I)の特定の態様において、R1は、フェニルであり;R2は、メチルである。] [0042] 式(I)の特定の態様において、R1は、非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリールであり;R2は、メチルである。] [0043] 式(I)の特定の態様において、R1は、フェニル、ピラゾール、チオフェン、チアゾール、ピリジンまたはピリミジンである。] [0044] 式(I)の特定の態様において、R2は、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである。] [0045] 好ましくは、本発明は、 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸、 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−シクロプロピルアミノ−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、 4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸、 4−[3−[6−(3−ベンゾチアゾール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸、 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸、 4−[2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−エタンスルホニル−3’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ]−酪酸、 4−[2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−(プロパン−1−スルホニル)−4’−フルオロ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ]−酪酸、および 4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−(プロパン−2−スルホニル)−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸 から選択される化合物を提供する。] [0046] 本発明における一般式Iの化合物は、その官能基において誘導体化されて、インビボで親化合物に変換され戻されることが可能な誘導体を提供しうることが理解されよう。一般式Iの親化合物を生成しうる、生理学的に許容されかつ代謝的に易変化性の誘導体も、本発明の範囲内である。] [0047] 本発明の化合物は、任意の慣用の手段により調製することができる。これらの化合物を合成する好適な方法は、実施例に提供されている。一般的に、式Iの化合物は、下記のスキームに従って調製することができる。これらの反応の出発物質の起源についても記載する。] [0048] ] [0049] 本発明内に含まれる化合物は、スキーム1中に下記する以下の一般的な合成計画に従って合成することができる。1の合成は、R0=低級アルキルのジエステル、好ましくはジエステル(R0=エチル)として保護され、Eが脱離基、例えばハロゲンまたはメシラートである3、すなわち4−[2−(2−カルボキシ−エチル)−3−(6−E−ヘキシル)−フェノキシ]−酪酸を、一級ハロゲン化物またはメシラートによるフェノールのアルキル化に使用される標準的な条件下で、フラグメント2(式中、Dは、ヒドロキシル基のような求核剤である)と縮合することにより達成しうる。記号R1で表される官能基は、ハロゲン、ニトロ、およびアミノ基であり、本発明に記載の化学に従って、3にカップリングする前または後に、アリール、アリールエーテル、またはアミン部分に変換することができる。] [0050] E=BrかつR0=Etの3の合成は、Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (1994), 4(24), 2883-8に記載されている。E=BrかつR0=Etの3の合成は、また、スキーム2およびスキーム3に下記されている。] [0051] ] [0052] スキーム2において、2,3−ジメチルフェノール4を、非プロトン性溶媒、好ましくはジメチルスルホキシド中、塩基、好ましくは水素化リチウムの存在下で、4−ブロモ酪酸エステル5と反応させると、ジメチル中間体6が得られる。次いで、6の2位の反応性がより高いメチル基を、混合溶媒系、好ましくは水とアセトニトリル中で酸化条件、例えば硫酸銅(II)五水塩および過硫酸カリウムを用いて、選択的に対応するアルデヒド7へと酸化する。2炭素鎖のエステル部分は、プロトン性溶媒、好ましくはエタノール中、ナトリウムエトキシドのような塩基の存在下に、アルデヒド7およびホスホノ酢酸トリエチル8から改良Horner-Emmons縮合条件により、選択的に導入することができる。その後、9のベンジル臭素化は、四塩化炭素またはクロロベンゼンもしくはベンゼンのような非プロトン性溶媒中、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の存在下で、N−ブロモコハク酸イミドを用いて達成される。ヒドロキシが保護された5炭素鎖アルデヒド12は、当業者に周知の反応である、Swern酸化またはTEMPO酸化のような任意の好適な酸化条件でモノ保護ペンタン−1,5−ジオールの酸化により得ることができる。11および12上の保護基は、一級アルコールの任意の好適な保護基、例えばt−ブチルジメチルシリル基であることができる。保護基の使用および除去は、文献に十分に示されている。有力な文献としては、P. G. M. Wuts and T. W. Greene in Green's Protective Groups in Organic Synthesis, Wiley and Sons, 2007を参照されたい。] [0053] ] [0054] スキーム3に示されているように、ワンポットでのウィッティヒ縮合反応は、最初にアセトニトリル中で臭化ベンジル10とトリフェニルホスフィンから、系中でウィッティヒ塩を調製し、次いで、1,2−エポキシブタン中で得られたウィッティヒ塩を保護されたアルデヒド12と反応させて、シス:トランス比が〜1:3のオレフィン中間体13を得ることにより行われる。シスとトランス化合物の混合物は、例えば保護基がt−ブチルジメチルシリル基の場合にはフッ化テトラブチルアンモニウムを用いて保護基を除去し、二重結合を水素化し、ヒドロキシル基を臭化物に変換することにより、対応する臭化アルキル中間体16に変換することができる。これらの変換は、慣用のものであり、当業者に周知である。] [0055] ] [0056] 目的分子1(式中、R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、R2=メチル)は、スキーム4に示されているように合成することができる。市販の1−ヨード−3,5−ジニトロベンゼン17から出発して、チオアニソール誘導体18は、DMSO中で(メチルチオ)トリメチルシラン(TMSSMe)とCs2CO3の組み合わせを用いて調製することができよう。ニトロアレーンと電子吸引性基との求核的芳香族置換反応(SNAr)は、周知の工程である(Tetrahedron 1978, 34, 2057-2068)。反応は、1.2当量のTMSSMe、1.4当量のCs2CO3を用い、室温で一晩攪拌して、高収率で進行する。チオアニソール誘導体を調製するいくつかの他の方法が文献に存在する。一つの方法は、メチルチオ部分を導入するための、ナトリウムチオメトキシドを用いる電子欠乏性芳香族の求核的芳香族置換を含んでいる(Org. Proc. Res. Div. 2003, 7, 385-392)。または、臭化アリールを、また、ジメチルスルフィドとn−ブチルリチウムで処理すると、所望のチオアニソール誘導体を生成することができよう(Chem. Pharm. Bull. 2005, 53, 965-973)。18中のチオメチル官能基は、メチルスルホン19に変換することができる。この変換は、当業者に周知の方法を用いて達成することができる。一般的に、塩化メチレン中のメタクロロ過安息香酸または30%過酸化水素と溶媒としての酢酸が、この反応の好ましい条件である。メチルスルホン誘導体を入手するより直接的な経路は、芳香族ニトロ基のメタンスルフィン酸ナトリウムでの求核置換よりなる(Helv. Chim. Acta 1985, 68, 854-859)。必要なフェノール20は、求核的芳香族置換を経るDMF中での置換ニトロベンゼンとベンズアルドキシムおよび炭酸セシウムとの反応により生成される(J. Org. Chem. 1974, 39, 3343-3346)。反応中に生成したO−アリールアルドキシムは塩基性条件下に切断されて、フェノールとベンゾニトリルを生じる。炭酸カリウムもまた、この反応に使用できる。フェノール20と臭化アルキル16とのカップリングは、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムのような過剰の塩基の存在下で、温度約75℃で還流するアセトンまたはアセトンとN,N−ジメチルホルムアミド中で達成することができる。したがって、構造22の化合物は、ジエステル21の加水分解により調製することができる。エチルエステルのケン化は、アルコールと水またはテトラヒドロフランと水の混合物のような好適な溶媒中で、過剰の水酸化アルカリ金属、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウムまたは水酸化リチウムを用いて、好都合に遂行することができる。反応は、0℃〜70℃の範囲の温度で行うことができる。最後に、構造23の化合物は、鈴木カップリング反応を経て得ることができる。最近の総説については、Tetrahedron 2002, 58, 9633-9695を参照されたい。] [0057] ] [0058] または、構造23の化合物は、また、スキーム5、方法Bに示されているように、21から得ることができる。鈴木カップリング反応は、触媒として[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)を用いて、無水条件下に行われ、その後ジエチルエステルをケン化する。] [0059] ] [0060] 方法Cは、Suzukiカップリング反応に必要な条件および試薬の代わりにStilleカップリング反応を使用することを除いて、方法Bと同様である。この反応は、ボロン酸の代わりに有機スズを使用すること、および反応混合物中に塩基が存在しないことにより、鈴木反応とは一部異なっている。最近の総説として、Angew. Chem. Int. Ed. 2004, 43, 4704-4734を参照されたい。いくつかの例において、本発明では、Stille反応生成物にさらなる修飾、例えばチオメチル部分を除去するためのラネーニッケルを用いる脱硫反応を加えることができる。スルフィドの炭素−硫黄結合を還元するために、ラネーニッケルは、ニッケル(0)触媒、ホウ化ニッケル、溶解金属、アマルガム、および水素化スズのような他のものの内で最も普通の試薬の一つである。総説として、Trost, B. M; Fleming, I.編、"Comprehensive Organic synthesis", Vol. 8, p 853-870, Pergamon Press, Oxford, 1991を参照されたい。エチルエステルのケン化は、上記のような標準的な条件を用いて遂行される。] [0061] ] [0062] 目的分子1(式中、R1は、フェノキシ基であり、R2=メチル)は、スキーム7に示されているように、方法Dに従って合成することができる。構造24の化合物中に見出されるジアリールエーテル部分は、Org. Lett. 2003, 5, 3799-3802に記載の手法に従ってヨウ化アリール21とフェノールの間の銅で触媒されるUllmannカップリング反応を用いて調製される。ジアリールエーテル合成のための多数の有用な方法が、同じく、文献中で入手可能である(最近の総説として、Synthesis 2006, 2271-2285を参照されたい)。エチルエステルのケン化は、上記のような標準的な条件を用いて遂行される。] [0063] ] [0064] 目的分子1(式中、R1は、アミンであり、R2=メチル)は、スキーム8に示されているように、方法Eに従って合成することができる。ヨウ化物21とシクロプロピルアミンおよびアニリンのようなアミンとの間のUllmann型のアリールアミノ化反応は、Org. Lett. 2003, 5, 2453-2455に記載の手法を用いて達成された。または、Pdで触媒される芳香族C−N結合形成は、また、BuchwaldおよびHartwigにより開発された手法を用いて達成することができる。総説として、Aldrichimica Acta, 2006, 39, 17-24を参照されたい。このように、標準的な条件下でのジエチルエステルのケン化の後に、構造25の化合物を得ることができた。] [0065] ] [0066] 構造23の化合物(式中、R=アリール、ヘテロアリール)は、スキーム9に記載されているように、方法Fに従って合成することができる。この方法では、ベンジルオキシ基が、臭化アルキル16とのカップリングに必要なフェノール部分をマスクするための保護基として用いられる。スルホン部分とアリール基の導入後、脱ベンジル化は、メタノール、酢酸エチルまたはテトラヒドロフランのような溶媒中、炭素上に吸着されたパラジウム触媒上での水素ガスを用いる触媒的水素化により達成される。または、三臭化ボロンを、炭素−酸素結合を切断してフェノールを遊離させるために使用することができる。ベンジル基を除去するための他の方法が、T. GreeneおよびP. Wutsによる"Protective Groups in Organic Synthesis", 第三版、John Wiley & Sons, Inc. pp. 266-269に記載のように、利用可能である。その後、式23の化合物を調製するための残りの2工程は、前述の方法中に記載されている。] [0067] ] [0068] スキーム10に示されているように、23のような構造を有する化合物は、また、方法Gを用いて得ることができる。市販の3,5−ジニトロアニソール32から出発して、DMSOのような極性溶媒中で塩基、好ましくは炭酸セシウムの存在下にメチルチオトリメチルシランを用いて、ニトロ基の一方を選択的に3−ニトロ−5−メチルスルファニルアニソールに変換する。5−メチルスルファニル基を化合物33の対応する5−メチルスルホニル基へ変換することは、任意の酸化条件、例えばmcpba、過酸化水素またはオキソン、好ましくはジクロロメタン中のmcpbaを用いて行うことができる。化合物33の他方のニトロ基は、メタノール及び水のようなプロトン性溶媒の混合物中で亜鉛末と塩化アンモニウムのようなより穏和な還元条件を用い、続いてヨウ化カリウムの存在下に水中で亜硝酸ナトリウムと塩酸のようなジアゾ化条件を用いる2工程で、対応するヨウ化物誘導体34に変換することができる(例えば、Lucas, H.J.; Kennedy, E. R. Org. Synth. Coll. Vol, II 1943, 351を参照されたい)。最後に、メチルエーテル結合の切断は、アセトニトリル中でヨウ化ナトリウムとクロロトリメチルシランを用いて効果的に行うことができ、所望のフェノールが得られ、これは、前述の方法中で記述されたものと同じ手法を用いて、中間体16にカップリングすることができる。式23の化合物を調製する残りの2工程は、既に記述した。] [0069] ] [0070] 目的分子1(式中、R1は、アリールまたはヘテロアリール基であり、R2=低級アルキル)は、スキーム11に示されているように、方法Hに従って合成することができる。市販の3,5−ジブロモフェノール35より出発し、フェノール部分への保護基の付加およびそれらの除去は、T. GreeneおよびP. Wutsによる"Protective Groups in Organic Synthesis", 第三版、John Wiley & Sons, Inc.に記載の手法に従って達成することができる。メチル、p−メトキシベンジルおよびメトキシメチル基のような保護基が使用できる。アルキルスルファニル類縁体36は、文献の報告(Michael, F. L.ら、Organic Process Research & Development 2003, 7, 385-392)に従って、高温、好ましくは105℃でDMFのような極性溶媒中でナトリウムチオアルコキシドを用いて得ることができ、またはアルキルスルフィド部分は、文献に報告された方法(Morita, Y., Kashiwagi, A., Nakasuji, K. J. Org. Chem., 1997, 62, 7464-7468)に従って付加される。式1の化合物を調製するための残りの工程は、既に記述した。] [0071] ] [0072] 本発明の化合物の調製において有用な置換フェニルボロン酸(40、R=H)および4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン(40、R=−(C(CH3)2)2−)のようなボロン酸エステルは、市販されており、それらは、有機合成の分野で周知の反応により作製される。アリールボロン酸およびアリールボロン酸エステルは、ハロゲン化アリール39をn−ブチルリチウムのような有機金属試薬で処理し、続いてボロントリイソプロポキシドまたは4,4,4’,4’5,5,5’,5’−オクタメチル−2,2’−ビ−1,3,2−ジオキサボロランで処理し、続いて当業者に周知のように酸での後処理により生成される(文献中の例については、Org. Process Res. Dev. 2004, 8, 201を参照されたい)。] [0073] この手法で使用される市販のボロン酸を以下に列挙する。利用可能な化学データベース(ACD)は、7百より多くの市販のアリールボロン酸の利用可能性を示している。本発明の化合物の調製に有用ないくつかのボロン酸を以下に列挙する。] [0074] ] [0075] ] [0076] 本発明の方法の実施において、有効量の、本発明の化合物のいずれか一つもしくは本発明の化合物のいずれかの組み合わせまたはその薬学的に許容しうる塩を、当分野において公知の慣用で許容される方法のいずれかを経て、単独でまたは組み合わせてのいずれかで投与される。そこで、化合物または組成物は、経口的に(例えば、口腔内に)、舌下的に、非経口的に(例えば、筋肉内に、経静脈的に、または皮下的に)、経直腸的に(例えば、座薬または洗浄剤により)、経皮的に(例えば、皮膚エレクトロポレーション)、または吸入により(例えば、エアゾールにより)、ならびに錠剤および懸濁剤を含む、固体、液体、または気体状の投薬形態で投与することができる。投与は、連続療法で単回単位投薬形態で、または適宜の単回投与療法で行うことができる。治療組成物は、また、パモ酸のような親油性塩と共に油乳濁液もしくは分散液の形態で、または皮下もしくは筋肉内投与用の生分解性持続放出組成物の形態であることができる。] [0077] その組成物の製造用に有用な薬学的担体は、固体、液体または気体であることができ;そこで、組成物は、錠剤、丸薬、カプセル剤、座薬、粉末剤、腸溶性コーティングされたまたは他の保護された処方物(例えば、イオン交換樹脂上への結合または脂質−タンパク質小胞中への充填)、持続放出剤、溶液剤、懸濁剤、エリキシル剤、エアゾール剤等の形態をとることができる。担体は、石油、動物、植物または合成起源のものを含む種々の油、例えばピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油等から選択することができる。水、食塩水、水性デキストロース、およびグリコールが、特に(血液と等張である場合)、注射可能溶液用の、好ましい液体担体である。例えば、経静脈投与用の処方物は、水に固体活性成分を溶解して水溶液を製造し、そしてその溶液を無菌にすることにより調製される、活性成分の無菌水溶液を含む。好適な薬学的賦形剤として、澱粉、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、乾燥スキムミルク、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールなどが挙げられる。組成物は、慣用の薬学的添加物、例えば保存料、安定化剤、湿潤または乳化剤、浸透圧を調整する塩、緩衝剤等に処してもよい。好適な薬学的担体およびそれらの処方物は、E. W. MartinによるRemington's Pharmaceutical Sciencesに記載されている。そのような組成物は、いずれにしても、受容者に適正に投与するための適正な投薬形態が調製されるように、好適な担体と共に、有効量の活性化合物を含有するであろう。] [0078] 本発明の化合物の用量は、いくつもの要素、例えば、投与の方法、対象の年齢および体重、および処置すべき対象の状態などに依存し、最終的には、関与する医師または獣医師により決定される。関与する医師または獣医師により決定される活性化合物のそのような量は、本明細書および特許請求の範囲において、「治療有効量」と称する。例えば、本発明の化合物の用量は、典型的には、一日あたり約1〜約1000mgの範囲である。好ましくは、治療有効量は、一日あたり約1mg〜約500mgの量である。] [0079] 本発明を、ここに、以下実施例でさらに説明するが、これらは説明としてのみ意図されるものであり、本発明の範囲を限定するものではない。] [0080] 実施例 試薬は、Aldrich, Sigma, Maybridge, Advanced ChemTechおよびLancasterまたは以下に示す他の供給者から購入し、さらに精製することなく使用した。加熱用のマイクロ波照射を用いる反応は、Personal Chemistry Emrys Optimizer SystemまたはCEMDiscovery Systemのいずれかを用いて行った。多ミリグラム〜多グラムスケールの精製は、当業者に公知の方法、例えばシリカゲルフラッシュカラムの溶出により行い;分取用フラッシュカラム精製は、また、いくつかの場合に、CombiFlashシステムで溶出される使い捨てプレパック多グラムシリカゲルカラム(RediSep)の使用により達成された。Biotage(商標)およびISCO(商標)は、また、中間体の精製用に本発明で使用されうるフラッシュカラム機器である。] [0081] 化合物の同一性および純度を判定する目的で、LC/MS(液体クロマトグラフィー/質量分析)スペクトルは、以下のシステムを用いて記録した。質量スペクトルの測定のためには、システムは、Micromass Platform IIスペクトロメーター:ポジティブモードでのESイオン化(質量範囲:150〜1200amu)よりなる。同時のクロマトグラフィーでの分離は、以下のHPLCシステムで達成された:ES Industries Chromegabond WR C-18 3u 120 angstrom (3.2x30mm)カラムカートリッジ;移動相A:水(0.02%TFA)および相B:アセトニトリル(0.02%TFA);グラジエント3分で10%Bから90%へ;1分の平衡時間;流速2mL/分。いくつかの場合には、20ミリモル濃度の酢酸アンモニウムが、分取用HPLCの間、有効なイオン化用の修飾剤(modifier)として使用された。そのような場合に、アンモニウム塩が単離された。] [0082] いくつかの分離のために、超臨界流体クロマトグラフィーの使用が、また、有用でありうる。超臨界流体クロマトグラフィー分離は、以下の典型的な条件でのMettler−Toledo Minigramシステムを用いて行った:100バール、30℃、超臨界流体CO2中の40%MeOHで2.0mL/分で溶出する12mmADカラム。塩基性アミノ基を有する被分析体の場合には、0.2%イソプロピルアミンをメタノール修飾剤に加えた。] [0083] 式1の多くの化合物は、また、当業者に周知の方法を用いて、逆相HPLCにより精製された。いくつかの場合に、分取用HPLC精製は、島津分取用HPLCシステムおよびLeap自動注入器に結合されたGilson215を制御するPE Sciex 150EX Mass Specを用いて行った。化合物は、陽イオン検出におけるLC/MS検出を用いて、溶出流から収集された:C−18カラム(20ml/分で溶出する2.0X10cm)からの化合物の溶出は、10分にわたって、溶媒(A)0.05%TFA/H2Oおよび溶媒(B)0.035%TFA/アセトニトリルの適切な直線的グラデーションモードを用いてなされた。HPLCシステムへの注入のためには、粗試料を、メタノール、アセトニトリルおよびDMSOの混合物中に溶解した。] [0084] H−Cube(商標)(Thales Nanotechnology製)は、その場での水素発生および使い捨て触媒カートリッジCatCart(商標)を備えた連続フロー水素化反応器である。反応混合物は、それぞれ、100℃および100バール(1450psi)まで、加熱および加圧することができる。反応スケールは、10mgから100gまで変化させることができる。] [0085] 化合物は、Varian Inova 400MHzNMR分光計またはVarianMercury 300MHzNMR分光計を用いる1H−NMRおよびBruker Apex−II高分解能4.7T FT質量分析計を用いる高分解能質量分析のいずれかにより特徴付けされた。] [0086] 略語の一覧 AIBN(2,2’−アゾビスイソブチロニトリル);Bu(ブチル);DCE(1,2−ジクロロエタン);DCM(ジクロロメタン);DIPEA(ジイソプロピルエチルアミン);DMF(N,N−ジメチルホルムアミド);DMSO(ジメチルスルホキシド);EtOAc(酢酸エチル);EtOH(エチルアルコール);FCC(フラッシュカラムクロマトグラフィー);h(時間);HPLC(高圧液体クロマトグラフィー);HRMS(高分解能質量スペクトル);LRMS(低分解能質量スペクトル);LC(液体クロマトグラフィー);L−Pro(L−プロリン);MCPBA(メタ−クロロペルオキシ安息香酸);MeOH(メチルアルコール);MW(マイクロ波);NIS(N−ヨードスクシンイミド);NBS(N−ブロモスクシンイミド);NMP(1−メチル−2−ピロリジノン);PdCl2(dppf)([1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II));PG(保護基);PyBroP(ブロモ−トリス−ピロリジノ−ホスホニウムへキサフルオロホスファート);rt(室温);TBAF(フッ化テトラブチルアンモニウム);TBDMS(tert−ブチル−ジメチルシリル);TBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート);TMS(トリメチルシリル);TMSSMe((メチルチオ)トリメチルシラン);TEA(トリエチルアミン);TEMPO(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル);TFA(トリフルオロ酢酸);THF(テトラヒドロフラン)] [0087] I. 好ましい中間体の調製 4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製 1) 4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステルの調製] [0088] ] [0089] DMSO(205mL)中の2,3−ジメチルフェノール(25g、204mmol)の溶液に、4−ブロモ−酪酸エチルエステル(40.96g、210mmol)及び水素化リチウム(2.0g、250mmol)を室温で加えた。得られた明褐色の溶液を2日間撹拌した。次に反応混合物を0℃に冷却し、水(200mL)をゆっくりと加えた。有機化合物をヘキサン類(2×200mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより明褐色の油状物を得た。粗混合物を、ヘキサン類中の5%酢酸エチルで溶離するBiotage(商標)(40L)カラムクロマトグラフィーを使用することにより精製して、4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(45.32g、94%)を無色の油状物として単離した:ES(+)−HRMS m/e C14H20O3(M+)+の計算値236.1412、実測値236.1419。] [0090] 2) 4−(2−ホルミル−3−メチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステルの調製] [0091] ] [0092] 水(396mL)中の硫酸銅(II)五水和物(21.98g、88.06mmol)と過硫酸カリウム(71.42g、264mmol)の混合物を、63〜65℃に加熱して、青色の溶液を得た。次にアセトニトリル(220mL)中の4−(2,3−ジメチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(20.81g、88.06mmol)の溶液を上記温度で加えた。得られた明緑色の溶液を40分間還流した。次に反応混合物を約5℃に冷却し、無機固体の大部分を沈殿させた。得られた固体を濾過により回収し、固体ケークをジクロロメタン(1.0L)で洗浄した。濾液の二つの層を分離し、水層をジクロロメタン(200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより、褐色の油状物を得た。粗混合物を、ヘキサン類中の5〜10%酢酸エチルで溶離するBiotage(商標)(40L)カラムクロマトグラフィーを使用することにより精製して、4−(2−ホルミル−3−メチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(45.32g、94%)を無色の油状物として得た:EI(+)−HRMS m/e C14H18O4(M+)+の計算値250.1205、実測値250.1202。] [0093] 3) 4−[2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−3−メチル−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0094] ] [0095] ナトリウム金属球(1.6g、69.6mmol)を、撹拌しながらエタノール(100mL)に窒素雰囲気下で室温にて15分間かけて加えた。発熱反応が起こり、混合物を更に15分間撹拌して、ナトリウムエトキシドを形成した。室温に冷ました後、トリエチルホスホノアセタート(14.7mL、73.4mmol)及び4−(2−ホルミル−3−メチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(13.25g、52.9mmol)を順次加えた。4−(2−ホルミル−3−メチル−フェノキシ)−酪酸エチルエステルの添加の間に、溶液の色は褐色に変化し、温度は約55℃に上昇した。得られた褐色の溶液を室温で2日間撹拌した。次に反応混合物を水(150mL)で希釈し、1時間撹拌した。次に有機化合物をヘキサン類(3×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより明黄色の油状物を得た。粗油状物をヘキサン類(約50mL)に溶解し、活性炭で処理し、ヒートガンを用いて穏やかに加熱した。室温に冷ました後、活性炭を濾別し、濾液を減圧下で除去して、4−[2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−3−メチル−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(13.25g、78%)を無色の油状物として得た:EI(+)−HRMS m/e C18H24O5(M+)+の計算値320.1624、実測値320.1626。] [0096] 4) 4−[3−ブロモメチル−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0097] ] [0098] クロロベンゼン(190mL)中の4−[2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−3−メチル−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(8.0g、25.0mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(6.67g、37.5mmol)及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)(591mg、3.6mmol)を室温で加えた。次に溶液を85℃に加熱し、1時間撹拌した。次に反応混合物を室温に冷まし、水(100mL)で希釈した。次に有機化合物をヘキサン類(3×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより粗油状物を得た。粗油状物を、ヘキサン類中の15〜25%酢酸エチルで溶離するBiotage(40L)カラムを使用することにより精製して、4−[3−ブロモメチル−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(7.11g、71%)を低融点の固体として単離した:ES(+)−HRMS m/e C18H23BrO5(M+Na)+の計算値421.0621、実測値421.0621。] [0099] 5) 5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ペンタナールの調製] [0100] ] [0101] ジクロロメタン(30mL)中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ペンタノール(16.8mmol、3.66g)の溶液に、水(5.6mL)、臭化カリウム(1.7mmol、202mg)、n−テトラブチルアンモニウム硫酸水素塩(0.84mmol、290mg)、及びTEMPO(30mg)を室温で加えた。得られた明褐色の溶液を、約5℃に冷却し、次亜塩素酸ナトリウム(19.3mmol、30mL、5%)の溶液をこの温度で滴下した。次亜塩素酸ナトリウム溶液の半分を加えた後、固体の炭酸カリウム(300mg)を加えて、反応混合物を塩基性に保持した。次に残りの次亜塩素酸ナトリウム溶液を5〜10℃で加えた。この時点までに沈殿物がすでに形成され、反応混合物を約10〜15℃で更に1時間撹拌した。次に水(100mL)を加え、得られた溶液をジエチルエーテル(2×100mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより、5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ペンタナール(3.32g、91%)を明褐色の油状物として得た:ES(+)−HRMS m/e C11H24O2Si(M+H)+の計算値217.1619、実測値217.1619。] [0102] 6) 4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキス−1−エニル]−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0103] ] [0104] アセトニトリル(12mL)中の4−[3−ブロモメチル−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(2.0mmol、798mg)及びトリフェニルホスフィン(2.2mmol、577mg)の溶液を、窒素雰囲気下で1時間加熱還流した。次にそれを室温に冷まし、1,2−エポキシブタン(22mL)中の5−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ペンタナール(2.8mmol、606mg)の溶液を室温で加え、混合物を再び15時間加熱還流した。この時間の間に、混合物は最初に赤レンガ色に変化し、反応の終わりにはそれはすでに淡黄色の溶液になっていた。次に反応混合物を室温に冷まし、溶媒を減圧下で除去した。残留物を酢酸エチル及びヘキサン類の溶液(1:3、150mL)に溶解し、得られた濁った溶液をメタノールと水(2:1、225mL)の混合物で洗浄した。水層を酢酸エチル及びヘキサン類(1:3、50mL)でもう一度抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより明褐色の油状物を得た。粗混合物を、ヘキサン類中の5及び15%酢酸エチルで溶離するBiotage(商標)(40L)カラムクロマトグラフを使用することにより精製して、所望の4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキサ−1−エニル]−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(760mg、74%)を無色の油状物として得た:ES(+)−HRMS m/e C29H46O6Si(M+Na)+の計算値541.2956、実測値541.2953。] [0105] 7) 4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキシル]−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0106] ] [0107] 酢酸エチル(10mL)中の4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキサ−1−エニル]−2−((E)−2−エトキシカルボニル−ビニル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(0.977mmol、507mg)の溶液に、10%パラジウム担持炭(350mg)を室温で加えた。得られた黒色の混合物をバルーン中の大気水素ガスの存在下で室温にて36時間撹拌した。次に濾過紙を使用する濾過により触媒を除去し、残留物を熱酢酸エチル(約60mL)で洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、得られた残留物を高真空下で乾燥させて、4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキシル]−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(438mg、86%)を無色の油状物として得た:ES(+)−HRMS m/e C29H50O6Si(M+Na)+の計算値545.3269、実測値545.3267。] [0108] 8) 4−[2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−(6−ヒドロキシ−ヘキシル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0109] ] [0110] THF(12mL)中の4−[3−[6−(tert−ブチル−ジメチル−シラニルオキシ)−ヘキシル]−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(0.837mmol、438mg)の溶液に、THF中のn−テトラブチルアンモニウムフルオリド(1.25mmol、1.25mL、1.0M)の溶液を0℃加えた。次に得られた無色の溶液を室温に2時間温まるにまかせ、混合物を室温にて更に2時間撹拌した後、水(約50mL)で希釈した。有機化合物を酢酸エチル(2×50mL)に抽出し、合わせた抽出物をブライン溶液(100mL)で洗浄した。有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、乾燥剤を濾過した後に濾液を減圧下で除去した。粗残留物を高真空下で更に乾燥させ、所望の4−[2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−(6−ヒドロキシ−ヘキシル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(342mg、99%)を無色の油状物として単離した:ES(+)−HRMS m/e C23H36O6(M+Na)+の計算値431.2404、実測値431.2404。] [0111] 9) 4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0112] ] [0113] ジクロロメタン(10mL)中の4−[2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−(6−ヒドロキシ−ヘキシル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(0.85mmol、349mg)及び四臭化炭素(1.26mmol、423mg)の溶液に、トリフェニルホスフィン(1.07mmol、281mg)を約0℃で加えた。得られた無色の溶液を5〜10℃で3時間撹拌した。次に溶媒を減圧下で除去し、粗生成物を酢酸エチルとヘキサン類の混合物(1:3、50mL)に溶解しようとした。結果として、いくらかの沈殿物を含有する濁った溶液を形成し、濁った溶液を分液漏斗に移し、メタノールと水の混合物(2:1、150mL)で洗浄した。水層を酢酸エチル及びヘキサン類(1:3、50mL)でもう一度抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(100mL)で洗浄し、有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶媒を除去することにより無色の油状物を得て、それをヘキサン類中の10%酢酸エチルで溶離するBiotage(商標)(40M)カラムクロマトグラフィーを使用することにより精製して、所望の4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(350mg、87.5%)を無色の油状物として得た:ES(+)−HRMS m/e C23H35BrO5(M+Na)+の計算値493.1560、実測値493.1560。] [0114] II. 好ましい化合物の調製 方法A 工程1: 1−ヨード−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼン] [0115] ] [0116] DMSO150mL中の1−ヨード−3,5−ジニトロベンゼン(15g、51mmol)の溶液に、トリメチル(メチルチオ)シラン(10mL、70.6mmol)をゆっくりと加えた。得られた反応混合物はこの時点で紫色に変化した。次に炭酸セシウム99.9%(23.13g、71.4mmol)を加えた。室温で18時間撹拌した後、反応混合物をエーテル150mLで希釈し、飽和重炭酸ナトリウム溶液400mL及びブライン150mLで洗浄した。次に合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−ヨード−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼンを黄色の固体として得た。粗物質を更に精製しないで次の工程で使用した。HR−EI(+) m/e C7H6NO2SI(M+)の計算値294.9164、実測値294.9164。] [0117] 工程2: 1−ヨード−3−メタンスルホニル−5−ニトロ−ベンゼン] [0118] ] [0119] 塩化メチレン600mL中の1−ヨード−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼン(51mmol)の溶液に、メタ−クロロ過安息香酸(26.31g、153mmol)を加え、反応混合物を室温で3時間撹拌した。飽和重炭酸ナトリウム溶液600mLを加え、有機相を抽出した。(飽和重炭酸ナトリウム溶液での抽出を2回繰り返して、すべての残留メタ−クロロ安息香酸の完全なる除去を確実にした)。水相を別の塩化メチレン200mLで洗浄した。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させた。次に粗黄色の固体を熱塩化メチレン(150mL)中で再結晶化した。固体を濾過し、ヘキサンで洗浄して、1−ヨード−3−メタンスルホニル−5−ニトロ−ベンゼン12.6g(76%)を明黄色の固体として得た。HR−EI(+) m/e C7H6NO4SI(M+)の計算値326.9062、実測値326.9059。] [0120] 工程3: 3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノール] [0121] ] [0122] DMF(80mL)中のsyn−ベンズアルデヒドオキシム(3.71g、30.6mmol)の溶液に、炭酸セシウム(19.9g、61.3mmol)を加え、90℃に1〜2分間加熱した後、DMF(80mL)中の1−ヨード−3−メタンスルホニル−5−ニトロ−ベンゼン(5.0g、15.3mmol)の溶液を加えた。得られた暗褐色の溶液を90℃で15時間撹拌した。次に反応混合物を冷まし、EtOAcで希釈し、10% HClで洗浄した。次に有機相をブラインで再び洗浄した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で蒸発させて、粗褐色の油状物を得て、それをISCOカラム(330g)で精製した。所望の化合物を70% EtOAc−ヘキサン類で溶離した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させて、3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノール2.5g(55%)を橙色の固体として得た。HR−ES(+) m/e C7H7O3SI(M+H)+の計算値298.9234、実測値298.9234。] [0123] 工程4: 4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル] [0124] ] [0125] ジメチルホルムアミド(40mL)及びアセトン(80mL)中の4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(3.79g、8.05mmol)、3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノール(2.0g、6.71mmol)の溶液に、炭酸カリウム(9.25g、67.1mmol)を加えた。得られた懸濁液を70℃で24時間加熱した。次に反応混合物を室温に冷まし、EtOAcで希釈し、10% HCl及び水で洗浄した。次に合わせた有機抽出物をブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、それをISCO120gカラムを使用することにより精製した。所望の化合物を40% EtOAc−ヘキサン類で溶離した。所望の画分を合わせ、減圧下で蒸発させて、標記化合物4.5g(97%)を無色の油状物として得た。HR−ES(+) m/e C30H41O8SI(M+Na)+の計算値711.1459、実測値711.1465。] [0126] 工程5: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0127] ] [0128] 熱エタノール(40mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(0.9g、1.31mmol)の溶液に、1.0N水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加えた。得られた溶液を60℃に加熱し、4時間撹拌した。次に反応混合物を冷まし、EtOAcで希釈し、10% HCl及びブラインで洗浄した。合わせた酢酸エチル抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、標記化合物805mg(97%)を明黄色の油状物として得た。HR−ES(+) m/e C26H33O8SI(M+H)+の計算値633.1014、実測値633.1008。] [0129] 工程6: 鈴木カップリングに関する一般手順 EtOH(4mL)/H2O(1mL)中の4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸(100mg、0.16mmol)、炭酸カリウム(77mg、0.56mmol)、ボロン酸(0.32mmol)の溶液に、Pd(PPh3)4(9mg、5mol%)を加えた。反応混合物を78℃で4時間加熱し、室温に冷まし、次にEtOAcで希釈した。得られた溶液を10% HCl及びブラインで洗浄した。次に有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗物質を得た。所望の生成物を分取HPLCにより単離した。] [0130] 実施例1: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(1H−インドール−5−イル)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0131] ] [0132] 標記化合物を、上記工程6に記載の鈴木カップリングに関する一般手順にしたがうことにより、5−インドリルボロン酸を用いて調製した。HR−ES(+) m/e C34H39NO8S(M+Na)+の計算値644.2288、実測値644.2288。] [0133] 実施例2: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−4’−メトキシ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0134] ] [0135] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがって、3−フルオロ−4−メトキシフェニルボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C33H39O9SF(M+Na)+の計算値653.2191、実測値653.2194。] [0136] 実施例3: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’,5’−ジフルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0137] ] [0138] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがって、3,5−ジフルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C32H36O8SF2(M+Na)+の計算値641.1991、実測値641.1989。] [0139] 実施例4: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(1−メチル−1H−インドール−5−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0140] ] [0141] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、N−メチルインドール−5−ボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C35H41NO8S(M+Na)+の計算値658.2445、実測値658.2445。] [0142] 実施例5: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−ヒドロキシ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0143] ] [0144] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、4−ヒドロキシフェニルボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C32H38O9S(M+H)+の計算値599.2310、実測値599.2309。] [0145] 実施例6: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0146] ] [0147] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、1H−ピラゾール−4−ボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C29H36N2O8S(M+H)+の計算値573.2265、実測値573.2264。] [0148] 実施例7: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0149] ] [0150] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、1−メチル−4−{4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル}−1H−ピラゾールを使用して調製した。HR−ES(+) m/e C30H38N2O8S(M+H)+の計算値587.2422、実測値587.2418。] [0151] 実施例8: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0152] ] [0153] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、4−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C32H37O8SF(M+Na)+の計算値623.2085、実測値623.2083] [0154] 実施例9: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0155] ] [0156] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、4−クロロフェニルボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C32H37O8SCl(M+Na)+の計算値639.1790、実測値639.1792。] [0157] 実施例10: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−シクロヘキサ−1−エニル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0158] ] [0159] 標記化合物を、実施例1に記載されている同様の手順にしたがうことにより、1−シクロヘキセン−1−イル−ボロン酸を使用して調製した。HR−ES(+) m/e C32H42O8S(M+Na)+の計算値609.2492、実測値609.2497。] [0160] 方法B 方法Bに関する一般手順: 密閉可能な管中に、DME(3mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(100mg、0.157mmol)を、続いてボロン酸(100mg)、Cs2CO3(100mg)、及びPdCl2(dppf)(20mg)を加えた。反応混合物を90℃で一晩振とうした。反応物をEtOAc(5mL)で希釈し、水(3mL)で洗浄した。有機層を分離し、減圧下で濃縮することにより油状物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。粗試料をEtOH(5mL)に溶解し、3N NaOH(0.5mL)を加え、60℃で3時間撹拌した。3N HCl(0.55mL)を加え、反応物を中和した。減圧下で濃縮することにより油状物を得て、それを分取HPLCにより精製した。] [0161] 実施例11: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−4’−メチル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0162] ] [0163] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、3−フルオロ−4−メチルフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C33H40FO8S(M+Na)1+の計算値628.2423、実測値628.2418。] [0164] 実施例12: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チオフェン−3−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0165] ] [0166] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、チオフェン−3−ボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C30H36O8S2(M+Na)1+の計算値611.1744、実測値611.1740。] [0167] 実施例13: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−エチル−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0168] ] [0169] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、4−エチルフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C34H42O8S(M+Na)1+の計算値633.2492、実測値633.2492。] [0170] 実施例14: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−クロロ−3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0171] ] [0172] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、4−クロロ−3−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度93%を示した。HR−ES(+):C32H36ClFO8S(M+Na)1+の計算値657.1695、実測値657.1696。] [0173] 実施例15: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−3’−メトキシ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0174] ] [0175] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、3−メトキシフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C33H40O9S(M+Na)1+の計算値635.2285、実測値635.2284。] [0176] 実施例16: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0177] ] [0178] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、2,3−ジヒドロベンゾフラン−5−ボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度91%を示した。HR−ES(+):C34H40O9S(M+Na)1+の計算値647.2285、実測値647.2282。] [0179] 実施例17: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ−酪酸] [0180] ] [0181] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、3−クロロフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度93%を示した。HR−ES(+):C32H37ClO8S(M+Na)1+の計算値639.1790、実測値639.1790] [0182] 実施例18: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−エトキシ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ−酪酸] [0183] ] [0184] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、4−エトキシフェニルボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C34H42O9S(M+Na)1+の計算値649.2442、実測値649.2436。] [0185] 実施例19: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(4−メチル−チオフェン−3−イル)−フェノキシ]−ヘキシル−フェノキシ)−酪酸] [0186] ] [0187] 標記化合物を、方法Bに関する一般手順にしたがって、4−メチル−3−チオフェンボロン酸を使用して調製した。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度100%を示した。HR−ES(+):C31H38O8S2(M+Na)1+の計算値625.1900、実測値625.1901。] [0188] 方法C 実施例20: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チアゾール−2−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0189] ] [0190] トルエン(4mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(90mg、0.14mmol)及び2−(トリブチルスタニル)チアゾール(0.088mL、0.28mmol)を含有する溶液に、Pd(PPh3)4(8mg、5mol%)を加えた。反応混合物を110℃で12時間撹拌し、次にEtOAcで希釈した。得られた溶液をブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、それを熱エタノール(4mL)に溶解した。この溶液に、1N水酸化ナトリウム(1mL)を加え、反応混合物を60℃で3時間撹拌した。LCMSにより測定されたように加水分解が完了すると、直ちに反応混合物をEtOAcで希釈し、10% HCl及びブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、それを分取HPLCにより精製した。HR−ES(+) m/e C29H35NO8S2(M+H)+の計算値590.1877、実測値590.1876。] [0191] 実施例21: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チアゾール−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0192] ] [0193] 工程1: 4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チアゾール−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル] [0194] ] [0195] トルエン(20mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(300mg、0.436mmol)の溶液に、4−(トリブチルスタニル)チアゾール(243mg、0.25mL、0.653mmol)を、続いてPd(PPh3)4(25mg、0.0217mmol)を加えた。反応混合物を90℃で一晩加熱した。反応物をEtOAc(250mL)で希釈し、水(100mL)で洗浄した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、減圧下で濃縮することにより油状物を得て、それをカラムクロマトグラフィーにより精製した。標記化合物を50% EtOAc/ヘキサン類で溶離して、標記化合物(280mg、99%)を油状物として得た。1H NMR(CDCl3): 8.91 (d, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 4.17-4.06 (m, 6H), 3.99 (dd, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.97 (dd, 2H), 2.61 (m, 2H), 2.56-2.46 (m, 4H), 2.17-0.89 (m, 16H)。] [0196] 工程2: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チアゾール−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0197] ] [0198] EtOH(20mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チアゾール−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(280mg、0.434mmol)の溶液に、3N NaOH(1mL)を加え、70℃で2時間加熱した。反応物を3N HCl(1.1mL)で酸性化した。減圧下で濃縮することにより油状物を得た。分取HPLCにより標記化合物(119mg、収率46%)を得た。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度92%を示した。HR−ES(+):C29H36NO8S2(M+H)1+の計算値590.1877、実測値590.1876。] [0199] 実施例22: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリミジン−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0200] ] [0201] 工程1: 4−(2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸エチルエステル] [0202] ] [0203] 標記化合物を、実施例21、工程1に記載されている同様の手順にしたがって、4−{2−(2−エトキシカルボニルエチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(300mg、0.436mmol)を2−メチルスルファニル−4−トリメチルスタンナニル−ピリミジン(189mg、0.653mmol)と反応させることにより調製して、4−(2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(292mg、収率97%)を油状物として得た。1H NMR(CDCl3): 8.62 (d, 1H), 8.16 (s, 1H), 7.92 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.42(d, 1H), 7.09 (dd, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.68 (d, 1H), 4.17-4.07 (m, 6H), 3.99 (dd, 2H), 3.10 (s, 3H), 2.97 (dd, 2H),2.66-2.61 (m, 5H), 2.56-2.46 (m, 4H), 2.17-0.89 (m, 16H)。] [0204] 工程2: 4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリミジン−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル] [0205] ] [0206] MeOH(15ml)及びTHF(15mL)中の4−(2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−{6−[3−メタンスルホニル−5−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸エチルエステル(292mg、0.423mmol)の溶液に、ラネーニッケル(2mL)を加え、室温で3時間撹拌した。反応物を濾過し、残留物をMeOHで洗浄し、濃縮することにより油状物を得て、それを更に精製しないで次の工程で使用した。(164mg)。] [0207] 工程3: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリミジン−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0208] ] [0209] 標記化合物を、実施例21、工程2に記載されている同様の手順にしたがって、4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリミジン−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(164mg)を、3N NaOH(1mL)と反応させることにより調製した。分取HPLCにより標記化合物を得た。LC/MSは、UV214nMにより測定されたように純度84%を示した。HR−ES(+):C30H37N2O8S(M+H)1+の計算値582.2265、実測値585.2267。] [0210] 方法D 方法Dに関する一般手順: マイクロ波管中に、4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(100mg、0.15mmol)、フェノール(0.30mmol)、CuI(28mg、0.15mmol)、N,N−ジメチルグリシン塩酸塩(21mg、0.15mmol)、Cs2CO3(170mg、0.53mmol)及びジオキサン(4mL)を加えた。管を密閉し、アルゴンでパージし、Emrys Optimizerを使用して200℃で30分間マイクロ波照射に付した。懸濁液を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗試料をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、それを熱エタノール(4mL)に溶解した。この溶液に、1N水酸化ナトリウム(1mL)を加え、反応混合物を60℃で4時間撹拌した。LCMSにより測定されたように加水分解を完了すると、直ちに反応混合物をEtOAcで希釈し、10% HCl及びブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、それを分取HPLCにより精製した。] [0211] 実施例23: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(4−クロロ−フェノキシ)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0212] ] [0213] 標記化合物を、上記の一般的方法Dにしたがうことにより、4−クロロフェノールを用いて調製した。HR−ES(+) m/e C32H37O9SCl(M+Na)+の計算値655.1739、実測値655.1744。] [0214] 実施例24: 4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸] [0215] ] [0216] 標記化合物を、上記の一般的方法Dにしたがって、4−フルオロフェノールを用いて調製した。HR−ES(+) m/e C32H37O9SF(M+Na)+の計算値639.2034、実測値639.2036。] [0217] 方法E 方法Eに関する一般手順: DMSO(4mL)中の4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(100mg、0.15mmol)、アミン(0.30mmol)、CuI(11mg、0.06mmol)、L−プロリン(7mg、0.06mmol)、K2CO3(116mg、0.84mmol)の混合物を、80℃で12時間加熱した。完了した後、反応混合物をEtOAcで希釈し、ブライン及び水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、熱エタノール(4mL)に溶解した。この溶液に、1N水酸化ナトリウム(1mL)を加え、反応混合物を60℃で4時間撹拌した。LCMSにより測定されるように加水分解を完了すると、直ちに反応混合物をEtOAcで希釈し、10% HCl及びブラインで洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、粗試料を得て、それを分取HPLCにより精製した。] [0218] 実施例25: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−シクロプロピルアミノ−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0219] ] [0220] 標記化合物を、上記の一般的方法Eにしたがうことにより、シクロプロピルアミンを用いて調製した。HR−ES(+) m/e C29H39NO8S(M+H)+の計算値562.2469、実測値562.2467。] [0221] 実施例26: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−フェニルアミノ−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0222] ] [0223] 標記化合物を、上記の一般的方法Eにしたがって、アニリンを用いて調製した。HR−ES(+) m/e C32H39NO8S(M+H)+の計算値598.2469、実測値598.2466。] [0224] 方法F 工程1: 1−ベンジルオキシ−3,5−ジブロモ−ベンゼン] [0225] ] [0226] 乾燥DMF(40mL)中のベンジルアルコール(10.8g、100mmol)の溶液に、60% NaH(4.4g、110mmol)を少量ずつ加え、混合物を55℃で10分間撹拌した。次に1,3,5−トリブロモベンゼン(22.0g、70mmol)を反応混合物にゆっくりと加え、得られた溶液を120℃で4時間加熱した。室温に冷ました後、反応混合物を激しく撹拌しながらジエチルエーテル(500mL)と水(200mL)の混合物に注いだ。有機層を分離し、水(2×100mL)、5% HCl(100mL)、飽和NaHCO3水溶液(100mL)及びブライン(100mL)で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘキサン類−アセトン(10:0.5)を使用するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物18.5g(77%)を黄色の油状物として得た。1H NMR(CDCl3, 300MHz): 7.45-7.32 (m, 5H); 7.25 (s, 1H); 7.07 (s, 2H); 5.05 (s, 2H)。] [0227] 工程2: 1−ベンジルオキシ−3−ブロモ−5−メチルスルファニル−ベンゼン] [0228] ] [0229] 乾燥DMF(55mL)中の1−ベンジルオキシ−3,5−ジブロモ−ベンゼン(9.6g、28.1mmol)の溶液に、ナトリウムチオメトキシド(1.97g、28.1mmol)を加えた。次に反応混合物を100℃で1時間撹拌した。室温に冷ました後、反応混合物を激しく撹拌しながらジエチルエーテル(50mL)と水(20mL)の混合物に注いだ。有機層を分離し、水及びブラインで洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘキサン類−アセトン(5:0.2)を使用するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物3.68g(42%)を黄色の油状物として得た。1H NMR(CDCl3, 300MHz): 7.41-7.26 (m, 5H); 6.96 (s, 1H); 6.90 (s, 1H); 6.80 (s, 1H); 5.05 (s, 2H); 2.46 (s, 3H)。] [0230] 工程3: 1−ベンジルオキシ−3−ブロモ−5−メタンスルホニル−ベンゼン] [0231] ] [0232] 氷酢酸(20mL)中の1−ベンジルオキシ−3−ブロモ−5−メチルスルファニル−ベンゼン(3.68g、12mmol)の溶液に、30% H2O2溶液をゆっくりと加えた。次に反応混合物を95℃で5時間加熱した。室温に冷ました後、反応混合物をジクロロメタン(150mL)で希釈し、水、飽和Na2CO3水溶液及び5%ピロ亜硫酸ナトリウム(Na2S2O5)水溶液で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘキサン類−アセトン(10:1)を使用するシリカカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物3.46g(85%)を白色の固体として得た。1H NMR(CDCl3, 300MHz): 7.66 (s, 1H); 7.45 (s, 1H); 7.43-7.34 (m, 6H); 5.09 (s, 2H); 3.01 (s, 3H)。] [0233] 工程4: 鈴木カップリングに関する一般手順] [0234] ] [0235] 方法A: 1−ベンジルオキシ−3−ブロモ−5−メタンスルホニル−ベンゼン(300mg、0.88mmol)、適切なボロン酸成分(1.23mmol)、Na2CO3水溶液(水2.2mL中の0.55g)、触媒量のKI(10mg)、Pd(PPh3)4(65mg、5mol%)及び乾燥DCE(2.2mL)の混合物を、8mLマイクロ波ガラス管に入れた。管を密閉し、反応混合物をCEMExplorer Labmate Microwave装置を使用して、キャビティ内で80W出力を用いて、160℃にて30〜60分間照射した。室温に冷ました後、管を注意深く開けて、反応をTLCにより確認した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcを加えた。得られた溶液を水で洗浄した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘキサン類−EtOAc(4:1)を使用するbiotage精製ステーションによるシリカカラムで精製した。] [0236] 方法B: 1−ベンジルオキシ−3−ブロモ−5−メタンスルホニル−ベンゼン(300mg、0.88mmol)、適切なボロン酸成分(1.23mmol)、フッ化セシウム(2.2mmol)、Pd(PPh3)4(65mg、5mol%)及び乾燥アセトニトリル(3mL)の混合物を、8mLマイクロ波ガラス管に入れた。管を密閉し、反応混合物をCEMExplorer Labmate Microwave装置を使用して、キャビティ内で80W出力を用いて、160℃にて30〜60分間照射した。室温に冷ました後、管を注意深く開けて、反応をTLCにより確認した。反応混合物を減圧下で濃縮し、ジクロロメタンを加えた。得られた溶液を水で洗浄した。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残留物を、溶離剤としてヘキサン類−EtOAc(3:2)を使用するBiotage精製システムによるシリカカラムで精製した。] [0237] 工程5:ベンジル基の除去に関する一般手順] [0238] ] [0239] 方法A: 磁気撹拌子を備えた丸底フラスコ中で、工程4で精製した生成物の総量をジクロロメタン(10mL)に溶解した。フラスコに乾燥窒素ガスを流した。溶液を−65℃に冷却し、次に三臭化ホウ素(ジクロロメタン0.5mLに溶解した4mol当量)を注意深く加えた。混合物を室温で一晩撹拌した。次に砕氷及びジクロロメタンを反応混合物に加えた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。次に得られた粗残留物をヘキサン類で粉砕し、濾過して、所望のフェノールを得た。(ある場合では、氷及びジクロロメタンの添加の後でフェノールが沈殿したため、フェノールを濾過し、ヘキサン類で洗浄した)。] [0240] 方法B: 工程4で生成された生成物の総量を、MeOH−DCM(5mL)の1:1混合物に溶解し、次に10% Pd/C触媒(出発物質に対して40重量%)を加えた。H2ガスを泡立て入れることにより、反応混合物を大気圧下、直接溶液中で室温にて水素化した。反応時間は、概して1.5〜3時間の間で変動する。次に反応混合物をHyflo Super Celパッドを通して濾過し、MeOH−DCMで洗浄した。濾液を減圧下で濃縮し、残留物をヘキサン類で粉砕し、濾過して、所望のフェノールを得た。] [0241] 3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オール] [0242] ] [0243] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、3−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C13H11FO3S[M+H]+の計算値267.04、実測値267.04。] [0244] 5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オール] [0245] ] [0246] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、フェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C13H12O3S[M+H]+の計算値249.05、実測値249.08.] [0247] 5−メタンスルホニル−4’−メトキシ−ビフェニル−3−オール] [0248] ] [0249] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法B、工程5の一般手順にしたがって、4−メトキシフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C14H14O4S[M+H]+の計算値279.06、実測値279.16。] [0250] 4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−オール] [0251] ] [0252] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、4−フルオロ−3−メチルフェニルボロン酸を使用して調製した。] [0253] 3’−クロロ−4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オール] [0254] ] [0255] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、3−クロロ−4−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。] [0256] 2’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オール] [0257] ] [0258] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、2−フルオロフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C13H11FO3S [M+H]+の計算値267.04、実測値267.15] [0259] 5−メタンスルホニル−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−オール] [0260] ] [0261] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、2−トリフルオロメチルフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C14H11F3O3S[M+H]+の計算値317.04、実測値317.15。] [0262] 5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−オール] [0263] ] [0264] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、3−メチルフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C14H14O3S[M+H]+の計算値263.07、実測値263.17。] [0265] 2’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オール] [0266] ] [0267] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、2−クロロフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C14H14O3S[M+H]+の計算値283.01、実測値283.07。] [0268] 5−メタンスルホニル−4’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−3−オール] [0269] ] [0270] 標記化合物を、方法A、工程4及び方法B、工程5の一般手順にしたがって、4−トリフルオロメトキシフェニルボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C14H11F3O4S [M−H]−の計算値331.03、実測値330.97。] [0271] 3−メタンスルホニル−5−ピリジン−4−イル−フェノール] [0272] ] [0273] 標記化合物を、方法B、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、ピリジン−4−ボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C12H11NO3S[M+H]+の計算値250.05、実測値250.02。] [0274] 3−メタンスルホニル−5−ピリジン−3−イル−フェノール] [0275] ] [0276] 標記化合物を、方法B、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、ピリジン−3−ボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C12H11NO3S[M+H]+の計算値250.05、実測値249.86。] [0277] 3−メタンスルホニル−5−チオフェン−2−イル−フェノール] [0278] ] [0279] 標記化合物を、方法B、工程4及び方法A、工程5の一般手順にしたがって、チオフェン−2−ボロン酸を使用して調製した。 LC/MS C11H10O3S2[M+H]+の計算値255.01、実測値255.01。] [0280] 工程6: 方法Fに関する一般手順 アセトンとDMFの混合物(2:1、2mL)中のフェノール(0.05mmol〜0.4mmol)の溶液に、炭酸カリウム又は炭酸セシウム(5〜10当量)及び4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(1.1当量)を加えた。得られた混合物を75℃で2日間撹拌した。次に不溶性物質を濾別し、濾液を酢酸エチルで希釈し、水及びブラインで洗浄した。有機抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、更に精製しないで次の工程のために使用した。先の工程からの物質の総量をEtOH(2mL)に溶解し、続いて10M NaOH溶液(10当量)を加えた。得られた反応混合物を室温で一晩撹拌した。次にそれを3N HClで中和し、酢酸エチルに抽出した。有機抽出物を水及びブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗物質を逆相HPLCにより精製した。] [0281] 実施例27: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0282] ] [0283] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、3’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:7%(2工程後) HRMS C32H37O8FS[M+H]+の計算値623.2085、実測値623.2088] [0284] 実施例28: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0285] ] [0286] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:42%(2工程後) HRMS C32H38O8S[M+Na]+の計算値605.2179、実測値605.2182] [0287] 実施例29: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−4’−メトキシ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0288] ] [0289] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、5−メタンスルホニル−4’−メトキシ−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:52%(2工程後) HRMS C33H40O9S[M+Na]+の計算値635.2285、実測値635.2284] [0290] 実施例30: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0291] ] [0292] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:28%(2工程後) HRMS C33H39O8FS[M+Na]+の計算値637.2242、実測値637.2240] [0293] 実施例31: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3’−クロロ−4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0294] ] [0295] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、3’−クロロ−4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:37%(2工程後) HRMS C32H36O8ClFS[M+Na]+の計算値657.1695、実測値657.1707] [0296] 実施例32: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(2’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0297] ] [0298] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、2’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:80%(2工程後) HRMS C32H37O8FS[M+Na]+の計算値623.2085、実測値623.2089] [0299] 実施例33: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0300] ] [0301] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、5−メタンスルホニル−2’−トリフルオロメチル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:65%(2工程後) HRMS C33H37O8F3S[M+Na]+の計算値673.2053、実測値673.2050] [0302] 実施例34: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0303] ] [0304] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、5−メタンスルホニル−3’−メチル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:82%(2工程後) HRMS C33H40O8S[M+Na]+の計算値619.2336、実測値619.2337] [0305] 実施例35: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(2’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0306] ] [0307] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、2’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:76%(2工程後) HRMS C32H37O8ClS[M+Na]+の計算値639.1790、実測値639.1790] [0308] 実施例36: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−メタンスルホニル−4’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0309] ] [0310] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、5−メタンスルホニル−4’−トリフルオロメトキシ−ビフェニル−3−オールから出発して調製した。収率:40%(2工程後) HRMS C33H37O9F3S[M+Na]+の計算値689.2002、実測値689.2005] [0311] 実施例37: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリジン−2−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0312] ] [0313] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、3−メタンスルホニル−5−ピリジン−2−イル−フェノールから出発して調製した。収率:19%(2工程後) HRMS C31H37NO8S [M+H]+の計算値584.2313、実測値584.2312] [0314] 実施例38: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−ピリジン−4−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0315] ] [0316] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、3−メタンスルホニル−5−ピリジン−4−イル−フェノールから出発して調製した。収率:28%(2工程後) HRMS C31H37NO8S[M+H]+の計算値584.2313、実測値584.2309] [0317] 実施例39: 4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−メタンスルホニル−5−チオフェン−2−イル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸] [0318] ] [0319] 標記化合物を、方法Fに関する一般手順にしたがって、3−メタンスルホニル−5−チオフェン−2−イル−フェノールから出発して調製した。収率:56%(2工程後) HRMS C30H36O8S2[M+Na]+の計算値611.1744、実測値611.1744] [0320] 方法G 実施例40: 4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸] [0321] ] [0322] 工程1: 1−メトキシ−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼンの調製] [0323] ] [0324] ジメチルスルホキシド(50mL)中の3,5−ジニトロアニソール(5.0g、25.23mmol)の溶液に、メチルチオトリメチルシラン(4.86g、40.37mmol)及び炭酸セシウム(16.61g、50.46mmol)を室温で加えた。得られた暗緑色の溶液をこの温度で15時間撹拌した。次に反応混合物を90℃に加熱し、得られた褐色の混合物を更に5時間撹拌し、その時点で混合物のTLC分析は出発物質の非存在を示した。反応混合物を室温に冷まし、水(100mL)及び酢酸エチル(100mL)で希釈した。二つの層を分離し、水層を酢酸エチル(50mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン溶液(150mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、溶液を減圧下で濃縮することにより粗残留物を得て、それをヘキサン類中の0〜20%酢酸エチルで溶離するISCO120カラムクロマトグラフィーを使用することにより精製して、1−メトキシ−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼン(1.44g、28.6%)を黄色の固体として得た:EI(+)−HRMS m/e C8H9NO3S(M)+の計算値199.0303、実測値199.0294。] [0325] 工程2: 1−メタンスルホニル−3−メトキシ−5−ニトロ−ベンゼンの調製] [0326] ] [0327] ジクロロメタン(48.75mL)中の1−メトキシ−3−メチルスルファニル−5−ニトロ−ベンゼン(1.56g、7.83mmol)の溶液に、m−クロロ過安息香酸(4.5g、15.66mmol)を−10℃で加えた。得られた白色の懸濁液を−10℃で10分間撹拌し、次にそれを室温に温まるにまかせた。得られた清澄な溶液を15時間撹拌し、その時点で混合物のTLC分析は出発物質の非存在を示した。次にジクロロメタンを減圧下で除去し、残留物を酢酸エチル(100mL)に溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(3×100mL)で洗浄した。次に酢酸エチル層をブライン溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。次に粗残留物を、ヘキサン類中の0〜40%酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムを使用することにより精製して、1−メタンスルホニル−3−メトキシ−5−ニトロ−ベンゼン(1.58g、87%)を白色の固体として得た:EI(+)−HRMS m/e C8H9NO5S(M)+の計算値231.0204、実測値231.0201。] [0328] 工程3: 1−メタンスルホニル−5−メトキシ−フェニルアミンの調製] [0329] ] [0330] 1−メタンスルホニル−3−メトキシ−5−ニトロ−ベンゼン(1.5g、6.48mmol)、亜鉛末(4.3g、64.87mmol)及び塩化アンモニウム(5.2g、97.31mmol)の混合物に、メタノール(20.32mL)及び水(9.9mL)を室温で加えた。水の添加後、反応は発熱性であった。懸濁液を30分間撹拌し、反応混合物を、Celiteを通して濾過した。フィルターケーキを水及びメタノールで洗浄した。濾液を濃縮して、メタノールを除去し、残留物を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた抽出物をブライン溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮して、1−メタンスルホニル−5−メトキシ−フェニルアミン(1.0g、76%)を明黄色の固体として単離した:ES(+)−HRMS m/e C8H12NO3S(M+H)+の計算値202.0533、実測値202.0532。] [0331] 工程4: 3−ヨード−1−メタンスルホニル−5−メトキシ−ベンゼンの調製] [0332] ] [0333] 水(2.66mL)中の1−メタンスルホニル−5−メトキシ−フェニルアミン(1.0g、4.94mmol)の溶液に、濃塩酸(2.21mL、29.66mmol、36%)を0℃で加えた。この混合物に、水(3.78mL)中の亜硝酸ナトリウム(0.622g、8.89mmol)の冷却した溶液を激しく撹拌しながら滴下した。次に得られた有色の混合物を0℃で15分間撹拌し、水(3.78mL)中のヨウ化カリウム(1.64g、9.88mmol)の冷溶液を注意深く加えた。この添加の間に、黒褐色の固体が形成され、添加後に氷浴を取り外し、反応混合物を室温で2日間撹拌した。次に反応混合物を水(50mL)及び飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(100mL)で希釈した。有機化合物を酢酸エチル(3×50mL)に抽出した。合わせた有機抽出物をブライン溶液(100mL)で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させた。乾燥剤を濾過し、濾液を減圧下で濃縮させることにより粗残留物を得て、それをヘキサン類中の0〜35%酢酸エチルで溶離するシリカゲルカラムを使用することにより精製して、3−ヨード−1−メタンスルホニル−5−メトキシ−ベンゼン(1.08g、70%)を白色の固体として得た:ES(+)−HRMS m/e C8H9IO3S(M+H)+の計算値312.9390、実測値312.9390。] [0334] 工程5: 3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノールの調製] [0335] ] [0336] アセトニトリル(30mL)中の3−ヨード−1−メタンスルホニル−5−メトキシ−ベンゼン(1.03g、3.31mmol)及びヨウ化ナトリウム(4.97g、33.15mmol)の懸濁液に、塩化トリメチルシリル(2.09mL、16.58mmol)を室温で加えた。次に得られた明黄色の懸濁液を48時間加熱還流した。次にそれを室温に冷まし、水(50mL)で希釈した。有機化合物を酢酸エチル(2×50mL)に抽出し、合わせた酢酸エチル抽出物を飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(100mL)で洗浄して、ヨウ素の色を除去し、ブライン溶液(100mL)でも洗浄した。次に有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残留物を、ヘキサン類中の0〜25%酢酸エチルで溶離するISCO40gカラムを使用することにより精製して、3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノール(628mg、63.5%)を明褐色の固体として得た:ES(+)−HRMS m/e C7H7IO3S(M+H)+の計算値298.9234、実測値298.9234。] [0337] 工程6: 4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステルの調製] [0338] ] [0339] 4−[3−(6−ブロモ−ヘキシル)−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステル(1.17g、2.49mmol)、3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノール(620mg、2.08mmol)、及び炭酸カリウム(575mg、4.16mmol)の混合物に、ジメチルホルムアミド(13.4mL)及びアセトン(26.8mL)を室温で加えた。得られた懸濁液を2日間加熱還流した。次に反応混合物を室温に冷まし、水(100mL)で希釈した。有機化合物を酢酸エチル(3×50mL)に抽出し、合わせた有機抽出物を水(100mL)及びブライン溶液(100mL)で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、乾燥剤を濾過し、溶媒を濃縮することにより粗生成物を得て、それをヘキサン類中の2〜20%酢酸エチルで溶離するISCO40gカラムを使用することにより精製して、4−{2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−3−[6−(3−ヨード−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸エチルエステル(1.3g、91%)を無色の油状物として得た:ES(+)−HRMS m/e C30H41IO8S(M+Na)+の計算値711.1459、実測値711.1460。] [0340] 工程7: 4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−エトキシカルボニル−エチル)−フェノキシ]−酪酸エチルエステルの調製] [0341] ]
权利要求:
請求項1 式(I):(式中、R1は、−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−ベンゾ[1,4]ジオキシン、−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−非置換または低級アルキルで置換されたインドール、−シクロアルキル、−非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、−非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、−ジヒドロベンゾフラニル、−非置換またはハロゲンで置換されたO−アリール、−NH−シクロアルキル、または−NH−アリールであり;そして、R2は、−低級アルキルである)の化合物およびその薬学的に許容される塩。 請求項2 請求項1記載の式(I):(式中、R1は、−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−ベンゾ[1,4]ジオキシン、−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−非置換または低級アルキルで置換されたインドール、−シクロアルキル、−非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、−非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、または−N−アリールであり;そして、R2は、−低級アルキルである)の化合物およびその薬学的に許容される塩。 請求項3 R1が、−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−ベンゾ[1,4]ジオキシン、−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−非置換または低級アルキルで置換されたインドール、−シクロアルキル、−非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、−非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリール、または−N−アリールであり;そして、R2が、メチルである、請求項1記載の化合物。 請求項4 R1が、−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−ベンゾ[1,4]ジオキシン、−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール、−非置換または低級アルキルで置換されたインドール、または−シクロアルキルであり;そして、R2が、低級アルキルである、請求項1記載の化合物。 請求項5 R1が、−非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、低級アルキル、−CF3、−OCF3もしくはメタンスルホニルで一置換、二置換もしくは三置換されたアリール、最も好ましくはフェニルであり;または、R2が、低級アルキルである、請求項1記載の化合物。 請求項6 R1が、フェニルであり;そして、R2が、メチルである、請求項1記載の化合物。 請求項7 R1が、非置換または低級アルキルもしくはヒドロキシで一置換、二置換もしくは三置換されたヘテロアリールであり;そして、R2が、メチルである、請求項1記載の化合物。 請求項8 R1が、フェニル、ピラゾール、チオフェン、チアゾール、ピリジンまたはピリミジンである、請求項1記載の化合物。 請求項9 R2が、メチル、エチル、プロピルまたはブチルである、請求項1記載の化合物。 請求項10 化合物が、4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−フルオロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(4’−クロロ−5−メタンスルホニル−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(4−フルオロ−フェノキシ)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸、4−{2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(3−シクロプロピルアミノ−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−フェノキシ}−酪酸、4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸、4−[3−[6−(3−ベンゾチアゾール−5−イル−5−メタンスルホニル−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸、4−(2−(2−カルボキシ−エチル)−3−{6−[3−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル)−5−メタンスルホニル−フェノキシ]−ヘキシル}−フェノキシ)−酪酸、4−[2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−エタンスルホニル−3’,4’−ジフルオロ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ]−酪酸、4−[2−(2−カルボキシ−エチル)−3−[6−(5−(プロパン−1−スルホニル)−4’−フルオロ−ビフェニル−3−イルオキシ)−ヘキシル]−フェノキシ]−酪酸、および4−[3−[6−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−5−(プロパン−2−スルホニル)−フェノキシ)−ヘキシル]−2−(2−カルボキシ−エチル)−フェノキシ]−酪酸である、請求項1記載の化合物。 請求項11 治療有効量の請求項1記載の化合物またはその薬学的に許容される塩および薬学的に許容される担体を含む、医薬組成物。 請求項12 治療有効量の請求項1記載の化合物を、それを必要とする患者に投与する段階を含む、炎症性疾患または障害を処置する方法。 請求項13 重症喘息または慢性閉塞性肺疾患の処置用の医薬を製造するための、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物の使用。 請求項14 重症喘息または慢性閉塞性肺疾患の処置に使用するための、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物。 請求項15 本明細書に記載の発明。
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