![]() 共融混合物を含む電解質及びそれを備えた電気化学素子
专利摘要:
本発明は、(a)特定構造のヘテロ環化合物と、(b)イオン化可能なリチウム塩とで構成された共融混合物(eutectic mixture)を含む電解質、及びそれを備えた電気化学素子を開示する。 本発明の電解質に含まれた共融混合物は、優れた熱的安定性と化学的安定性など共融混合物の固有特性を有するため、電解質の蒸発及び発火による問題点が改善される。 公开号:JP2011512002A 申请号:JP2010543049 申请日:2008-12-30 公开日:2011-04-14 发明作者:オー、ジェ、スン;キム、ドン‐ス;チェ、シン‐ジュン;パク、ジ‐ウォン;パク、ジェ‐ドゥク;リー、ビャン‐ベ;リー、ヒョ‐ジン 申请人:エルジー・ケム・リミテッド; IPC主号:H01B1-06
专利说明:
[0001] 本発明は、共融混合物(eutectic mixture)を含む電解質及びそれを備えた電気化学素子に関する。] 背景技術 [0002] 近年、多く使用されている電気化学素子、例えばリチウム二次電池、電解コンデンサ、電気二重層キャパシター、エレクトロクロミック表示素子、及び将来実用化に向かって多様に研究されている色素増減型太陽電池などには、多種の電解質が使用されており、これらの重要性は日々高まりつつある。] [0003] 最近、最も広く使用されている電解質は、リチウム塩のようにイオン化可能な塩をエチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、ジメトキシエタン、γ‐ブチロラクトン(GBL)、N,N‐ジメチルホルムアミド、テトラハイドロフランまたはアセトニトリルなどの有機溶媒に溶解させた非水系電解液である。] [0004] ところが、このような非水系電解液に使用される有機溶媒は、粘度が低く漏れ易いだけでなく、揮発性が非常に強く蒸発する恐れがある。また、発火性も強い。それ故に、それを備えた電気化学素子は耐久性及び安定性に問題がある。] [0005] このような問題点を解決するため、イミダゾリウム系列またはアンモニウム系列のイオン性液体をリチウム二次電池の電解質として使用する方法が提案された。しかし、このようなイオン性液体は、負極でリチウムイオンより高い電圧で還元されるか、リチウムイオンとともにイミダゾリウムまたはアンモニウム陽イオンが負極に挿入され、かえって電池性能が劣化するという問題がある。] [0006] 一方、特許文献1、特許文献2などには、電解質としてアセトアミド、尿素、メチル尿素、カプロラクタム、バレロラクタム、トリフルオロアセトアミド、カーバメート、ホルムアミドなど所定化学式で表されるアミド化合物とリチウム塩との共融混合物が開示されている。このような共融混合物は、比較的広い電気化学窓(electrochemical window)の他、高い熱的及び化学的安定性を示すため、従来の有機溶媒の使用による電解液の蒸発、発火などの問題点が解決される。] [0007] このようなことから、電解質として有用な様々な共融混合物の開発が加速化されている。] 先行技術 [0008] 韓国特許登録10−751203号公報 韓国特許公開10−2007−85575号公報] 発明が解決しようとする課題 [0009] 本発明は、高い熱的及び化学的安定性を示す新規な共融混合物を含む電解質、及びそれを備えた電気化学素子を提供することを目的とする。] 課題を解決するための手段 [0010] 上記の課題を達成するため、本発明の電解質は(a)下記化学式1で表されるヘテロ環化合物と、(b)イオン化可能なリチウム塩とで構成された共融混合物(eutectic mixture)を含む。] [0011] 化学式1において、 R1は、水素、または、炭素数1から10のアルキル基、アルキルアミン基、アルケニル基、アリール基及びアルアリール基からなる群より選択されたいずれか1つであり、 R2は、水素または炭素数1から10のアルキル基であり、 A、B及びDは、それぞれ相互独立して炭素または窒素であり、 nは、1から5の整数である。] [0012] 本発明の電解質において、前記ヘテロ環化合物はイミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリミジン、4‐イソプロピルイミダゾール、4‐メチルイミダゾール、エトキシピリジン及びN‐エチルイミダゾールからなる群より選択されたいずれか1つであることが望ましい。] [0013] また、本発明の電解質において、前記リチウム塩の陰イオンとしては、F−、Cl−、Br−、I−、NO3−、N(CN)2−、BF4−、ClO4−、PF6−、(CF3)2PF4−、(CF3)3PF3−、(CF3)4PF2−、(CF3)5PF−、(CF3)6P−、CF3SO3−、CF3CF2SO3−、(CF3SO2)2N−、(FSO2)2N−、CF3CF2(CF3)2CO−、(CF3SO2)2CH−、(SF5)3C−、(CF3SO2)3C−、CF3(CF2)7SO3−、CF3CO2−、CH3CO2−、SCN−、(CF3CF2SO2)2N−などが挙げられる。] [0014] 本発明の電解質において、前記共融混合物のヘテロ環化合物とリチウム塩とのモル比が1から8:1であることが望ましい。] [0015] また、本発明の電解質において、電解質が液体電解質であるとき、共融混合物は液体電解質の総重量を基準にして50から100重量%含まれ得る。] [0016] 上記のような本発明の電解質は、リチウム二次電池のような電気化学素子に有用に使用され得る。] 発明の効果 [0017] 本発明による電解質に含まれた新規な共融混合物は、優れた熱的安定性と化学的安定性など共融混合物の固有特性を示すため、従来の有機溶媒の使用による電解液の蒸発、発火、副反応などの問題点が大幅に改善される。] 図面の簡単な説明 [0018] 実施例1によるイミダゾール‐LiTFSI共融混合物の電気化学窓を示したグラフである。 比較例1によるアセトアミド‐LiTFSI共融混合物の電気化学窓を示したグラフである。] [0019] 以下、本発明について詳しく説明する。本明細書及び請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。] [0020] 本発明の電解質は、(a)下記化学式1で表されるヘテロ環化合物と(b)イオン化可能なリチウム塩とで構成された共融混合物を含む。] [0021] 化学式1において、 R1は、水素、または、炭素数1から10のアルキル基、アルキルアミン基、アルケニル基、アリール基及びアルアリール基からなる群より選択されたいずれか1つであり、 R2は、水素または炭素数1から10のアルキル基であり、 A、B及びDは、それぞれ相互独立して炭素または窒素であり、 nは、1から5の整数である。] [0022] 本発明者等は上述した構造のヘテロ環化合物を用いてリチウム塩との共融混合物を形成した。得られた共融混合物は、メチルカーバメートなどのアミド系化合物とリチウム塩との共融混合物のように、共融混合物特有の高い熱的及び化学的安定性を示す。] [0023] 本発明の電解質において、共融混合物を構成する化学式1のヘテロ環化合物としては、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリミジン、4‐イソプロピルイミダゾール、4‐メチルイミダゾール、エトキシピリジン及びN‐エチルイミダゾールからなる群より選択されたいずれか1つであることが望ましい。特に、イミダゾール、ピラゾール及びエトキシピリジンを使用すれば、電気化学窓の還元電位が低くなり、多様な負極材を適用した電気化学素子の電解質として有用に使用でき、さらに望ましい。] [0024] また、本発明の電解質において、上述したヘテロ環化合物とともに共融混合物を構成するリチウム塩は、イオン化可能なリチウム塩であって、Li+X−で表される。このようなリチウム塩の陰イオンとしては、特に制限されないが、F−、Cl−、Br−、I−、NO3−、N(CN)2−、BF4−、ClO4−、PF6−、(CF3)2PF4−、(CF3)3PF3−、(CF3)4PF2−、(CF3)5PF−、(CF3)6P−、CF3SO3−、CF3CF2SO3−、(CF3SO2)2N−、(FSO2)2N−、CF3CF2(CF3)2CO−、(CF3SO2)2CH−、(SF5)3C−、(CF3SO2)3C−、CF3(CF2)7SO3−、CF3CO2−、CH3CO2−、SCN−、(CF3CF2SO2)2N−などが挙げられる。] [0025] 本発明による電解質の共融混合物の溶融温度は、化学式1のA、B、D、R1、R2などによって変化し得るが、常温(25℃)で共融混合物が液体状態で存在することが望ましい。また、共融混合物の粘度に特に制限はないが、2000cP以下であることが望ましい。] [0026] 本発明による電解質の共融混合物は、当業界に周知の常法によって製造することができる。例えば、上述したヘテロ環化合物とリチウム塩とを常温で混合した後、70℃以下の適切な温度で反応させた後、精製して製造することができる。このとき、製造された共融混合物のヘテロ環化合物とリチウム塩とのモル比は、望ましくは1から8:1、さらに望ましくは2から6:1である。] [0027] 本発明の電解質は、リチウムイオンをそれ自体に含む共融混合物を含むため、リチウム二次電池に適用する場合にもリチウム塩を別途に添加しなくても良いが、リチウム塩のような塩を、例えば0から1M/Lの濃度でさらに含むこともできる。電解質にリチウム塩をさらに添加するとき、電解質に対する溶解性を向上させるために、共融混合物を構成するリチウム塩の陰イオンと同じ陰イオンを有するリチウム塩を使用することが望ましい。] [0028] また、本発明の電解質は、本発明の目的から逸脱しない限度内で多種の添加剤や有機溶媒をさらに含み得ることは言うまでもない。] [0029] 本発明の電解質は、例えば液体電解質、ポリマー自体でなる固体状またはゲル状ポリマー電解質など、電解質の形態にかかわらず全て使用し得る。本発明の電解質として液体電解質を使用する場合、上述した共融混合物を単独で使用するか、または、塩、有機溶媒、添加剤などをさらに添加して使用することができる。電解質内の共融混合物の望ましい含量は、電解質の総重量を基準にして50から100重量%である。] [0030] 一方、本発明の電解質がポリマー電解質である場合、共融混合物と、重合反応によってポリマーを形成し得るモノマーを含む前駆体溶液との重合によって形成されるゲル状のポリマー電解質として、または共融混合物が固体状またはゲル状のポリマーに含浸された形態のポリマー電解質として製造し得る。] [0031] (1) まず、前駆体溶液の重合反応によって製造されたゲル状のポリマー電解質について説明する。] [0032] 本発明の一態様によるゲル状のポリマー電解質は、(i)上述した化学式1の共融混合物と、(ii)重合反応によってポリマーを形成し得るモノマーを含む前駆体溶液とを重合させて形成することができる。] [0033] モノマーは、重合反応の進行に伴って共融混合物とともにゲルポリマーを形成し得る全種のモノマーを使用でき、非制限的な例としてはビニルモノマーが挙げられる。ビニルモノマーは共融混合物と混合されてゲルポリマーを形成する場合、重合が非常に簡単であるという長所がある。] [0034] 使用し得るビニルモノマーの非制限的な例としては、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、メタクリロニトリル、メチルスチレン、ビニルエステル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、テトラフルオロエチレン、ビニルアセテート、メチルビニルケトン、エチレン、スチレン、パラメトキシスチレン、パラシアノスチレンなどが挙げられ、これらはそれぞれ単独でまたはこれらを2種以上混合して使用し得る。] [0035] 前駆体溶液は、通常の重合開始剤または光開始剤をさらに含むことができる。開始剤は、熱や紫外線によって分解されてラジカルを形成し、フリーラジカル重合によってモノマーと反応してゲルポリマー電解質を形成する。また、開始剤を使用しなくても、モノマーを重合することもできる。一般に、フリーラジカル重合は、反応性の強い一時的な分子または活性点が形成される開始反応、活性鎖の末端にモノマーが付け加えられ、鎖の末端に活性点が再び形成される成長反応、活性点を他の分子に移動させる鎖移動反応、活性鎖の中心が破壊される停止反応の過程を経る。] [0036] 使用し得る熱重合開始剤の非制限的な例としては、ベンゾイルペルオキシド、アセチルペルオキシド、ジラウリルペルオキシド、ジ‐tert‐ブチルペルオキシド、クミルヒドロペルオキシド、ハイドロゲンペルオキシドなどの有機過酸化物類やヒドロ過酸化物類、2,2‐アゾビス(2‐シアノブタン)、2,2‐アゾビス(メチルブチロニトリル)、AIBN(アゾビス(イソ‐ブチロニトリル)、AMVN(アゾビスジメチル‐バレロニトリル)などのアゾ化合物類、アルキル化銀類のような有機金属などがある。また、紫外線のような光によってラジカルを形成する光開始剤の非制限的な例としては、クロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン(DEAP)、1‐フェニル‐2‐ヒドロキシ‐2‐メチルプロパノン(HMPP)、1‐ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、α‐アミノアセトフェノン、ベンゾインエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、チオキサントン、2‐エチルアントラキノン(2‐ETAQ)などが挙げられる。] [0037] 上述した成分の外に、本発明によるゲルポリマー電解質の前駆体溶液は当業界に周知のその他添加剤などを選択的に含み得る。] [0038] 上述した前駆体溶液を用いて当業界に周知の常法によってゲルポリマー電解質を形成する。このとき、電気化学素子の内部でIn‐Situ重合反応(その場の重合反応)によってゲルポリマー電解質を製造することが望ましい。In‐Situ重合反応は熱または紫外線を照射することで行われる。前駆体溶液内の共融混合物とモノマーとの含量比は、0.5〜0.95:0.05〜0.5に調節することが望ましい。ゲルポリマーの重合程度は、反応因子である重合時間、重合温度または光照射量によって調節できるため、電解質が漏れず、かつ、ポリマーが過重合されて体積が収縮されることのない程度に調節する。] [0039] (2) 本発明による共融混合物を含むポリマー電解質の他の製造方法として、共融混合物を予め形成した固体状ポリマーまたはゲル状ポリマーに注入し、共融混合物がポリマーに含浸された形態で製造することができる。] [0040] ポリマーとしては、ポリメチルメタクリレート、ポリビニリデンジフルオライド、ポリビニルクロライド、ポリエチレンオキサイド、ポリヒドロキシエチルメタクリレートなどをそれぞれ単独でまたはこれらを2種以上混合して使用し得るが、これに限定されることはない。この方法は上述したIn‐Situ方法に比べ、製造工程を単純化することができる。] [0041] (3) 本発明による共融混合物を含むポリマー電解質のさらに他の製造方法としては、ポリマーと共融混合物とを溶媒に溶解させた後、溶媒を除去することでポリマー電解質を形成する方法がある。このとき、共融混合物はポリマーマトリクスの内部に含まれた形態になる。] [0042] 使用し得る溶媒に特に制限はなく、非制限的な例としては、トルエン、アセトン、アセトニトリル、THFなどがある。また、溶媒を除去する方法にも特に制限がなく、熱を加えるなどの常法を用いることができる。] [0043] 本発明による共融混合物を含む電解質は、使用目的に合わせて多様な電気化学的特性が求められる当業界に周知の通常の電気化学素子(electrochemical device)に使用することができる。] [0044] 前記電気化学素子の非制限的な例としては、全種の一次電池、二次電池、燃料電池、太陽電池、エレクトロクロミック素子、電解コンデンサまたはキャパシターなどがあり、その具体例としてはリチウム二次電池、電気二重層キャパシター、色素増減型太陽電池、エレクトロクロミック素子などがある。] [0045] 以下、本発明を具体的な実施例を挙げて説明する。しかし、本発明による実施例は多くの他の形態に変形でき、本発明の範囲が後述する実施例に限定されると解釈されてはならない。本発明の実施例は当業界で平均的な知識を持つ者に本発明をより完全に説明するために提供されるものである。] [0046] 実施例1 イミダゾール/LiTFSI共融混合物の合成 精製されたイミダゾール14.2gとLiTFSI 20gを丸底フラスコに入れて40℃の窒素雰囲気下で2時間に亘って徐々に撹拌させ、イミダゾール‐LiTFSI共融混合物34gを得た。] [0047] 実施例2 1,2,4‐トリアゾール‐LiTFSI共融混合物の合成 精製された1,2,4‐トリアゾール3.6gとLiTFSI 5gを丸底フラスコに入れて70℃の窒素雰囲気下で4時間に亘って徐々に撹拌させ、目的とする共融混合物8.5gを得た。] [0048] 実施例3 ピラゾール‐LiTFSI共融混合物の合成 精製されたピラゾール2.13gとLiTFSI 3gを丸底フラスコに入れて30℃の窒素雰囲気下で5時間に亘って徐々に撹拌させ、ピラゾール‐LiTFSI共融混合物5.1gを得た。] [0049] 実施例4 ピラゾール‐LiSO3CF3共融混合物の合成 精製されたピラゾール2.61gとLiSO3CF3 2gを丸底フラスコに入れて50℃の窒素雰囲気下で50分間撹拌させ、ピラゾール‐LiSO3CF3共融混合物4.6gを得た。] [0050] 実施例5 ピラゾール‐LiClO4共融混合物の合成 精製されたピラゾール3.85gとLiClO4 2gを丸底フラスコに入れて40℃の窒素雰囲気下で常温で5時間に亘って撹拌し、ピラゾール‐LiClO4共融混合物5.8gを得た。] [0051] 実施例6 イミダゾール‐LiBETI共融混合物の合成 精製されたイミダゾール5.3gとLiBETI 10gを丸底フラスコに入れて50℃の窒素雰囲気下で50分間撹拌させ、イミダゾール‐LiBETI共融混合物15.2gを得た。] [0052] 実施例7 ピリミジン‐LiTFSI共融混合物の合成 精製されたピリミジン10gとLiTFSI 11.94gを丸底フラスコに入れて40℃の窒素雰囲気下で1時間に亘って撹拌させ、ピリミジン‐LiTFSI共融混合物21.5gを得た。] [0053] 実施例8 2‐エトキシピリジン‐LiTFSI共融混合物の合成 精製された2‐エトキシピリジン10gとLiTFSI 7.77gを丸底フラスコに入れて50℃の窒素雰囲気下で50分間撹拌させ、2‐エトキシピリジン‐LiTFSI共融混合物17.5gを得た。] [0054] 製造例1 イミダゾール‐LiTFSI共融混合物の熱重合によるゲルポリマー電解質 実施例1で合成したイミダゾール‐LiTFSI共融混合物、HEMA(2‐ヒドロキシエチルメタクリレート)モノマー、熱重合開始剤としてAMVN(アゾビスジメチル‐バレロニトリル)を重量比8:2:0.01で混合して55℃の温度で1時間重合させ、ゲルポリマー電解質を形成した。] [0055] 製造例2 イミダゾール‐LiTFSI共融混合物の紫外線重合によるゲルポリマー電解質 実施例1で製造したイミダゾール‐LiTFSI共融混合物、架橋剤としてTAEI(トリス[2‐(アクリロイルオキシ)エチル]イソシアヌレート)、モノマーとしてMPEGM(メトキシポリ(エチレングリコール)メタクリレート)、紫外線重合開始剤としてIRGACURE 184(チバ社製)を50:0.5:50:10の質量%で混合した前駆体溶液を用意し、紫外線を照射して30分間重合させることでゲルポリマー電解質を形成した。] [0056] 比較例1 アセトアミド‐LiTFSI共融混合物の合成 精製されたアセトアミド5gとLiTFSI 6gを丸底フラスコに入れ、窒素雰囲気下、常温で12時間に亘って徐々に撹拌した後、3日間真空オーブンで水分を除去してアセトアミド‐LiTFSI共融混合物11gを得た。] [0057] 上述した実施例及び比較例による共融混合物の物性を評価するため、以下のようなテストを行った。] [0058] 試料としては、実施例1から8で製造した共融混合物及び比較例1の共融混合物を使用した。このとき、使用した共融混合物の割合は、アミド化合物と塩との比が全て3:1であった。粘度はRS150粘度計を使用して25℃で測定し、伝導度はInolab740を使用して測定した。その結果は、下記表1に示した。] 実施例 [0059] 表1の結果を参照すれば、本発明による実施例の共融混合物が有用な物理的、化学的性質を示すことが分かる。特に、実施例1、3及び8の共融混合物は電気化学窓の還元電位が従来の共融混合物より有意義に底いことが分かる。実施例1及び比較例1の共融混合物に対する電気化学窓を示したグラフをそれぞれ図1及び図2に示した。] 図1 図2
权利要求:
請求項1 (a)下記化学式1で表されるヘテロ環化合物と、(b)イオン化可能なリチウム塩とで構成された共融混合物を含んでなる、電解質。[上記化学式1において、R1は、水素、または、炭素数1から10のアルキル基、アルキルアミン基、アルケニル基、アリール基及びアルアリール基からなる群より選択されたいずれか1つであり、R2は、水素または炭素数1から10のアルキル基であり、A、B及びDは、それぞれ相互独立して炭素または窒素であり、nは、1から5の整数である。] 請求項2 前記ヘテロ環化合物が、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、ピリミジン、4‐イソプロピルイミダゾール、4‐メチルイミダゾール、エトキシピリジン及びN‐エチルイミダゾールからなる群より選択されたいずれか1つである、請求項1に記載の電解質。 請求項3 前記リチウム塩の陰イオンが、F−、Cl−、Br−、I−、NO3−、N(CN)2−、BF4−、ClO4−、PF6−、(CF3)2PF4−、(CF3)3PF3−、(CF3)4PF2−、(CF3)5PF−、(CF3)6P−、CF3SO3−、CF3CF2SO3−、(CF3SO2)2N−、(FSO2)2N−、CF3CF2(CF3)2CO−、(CF3SO2)2CH−、(SF5)3C−、(CF3SO2)3C−、CF3(CF2)7SO3−、CF3CO2−、CH3CO2−、SCN−、及び(CF3CF2SO2)2N−からなる群より選択されたいずれか1つである、請求項1に記載の電解質。 請求項4 前記共融混合物における前記ヘテロ環化合物とリチウム塩とのモル比が、1から8:1である、請求項1に記載の電解質。 請求項5 前記共融混合物の粘度が、2000cP以下である、請求項1に記載の電解質。 請求項6 前記電解質が、リチウム塩をさらに含んでなる、請求項1に記載の電解質。 請求項7 前記リチウム塩の陰イオンが、前記共融混合物を構成するリチウム塩の陰イオンと同一である、請求項6に記載の電解質。 請求項8 前記リチウム塩の濃度が、0から1M/Lである、請求項6に記載の電解質。 請求項9 前記電解質が液体電解質であり、前記共融混合物が前記電解質の総重量を基準として50から100重量%で含まれてなる、請求項1に記載の電解質。 請求項10 前記電解質が、ポリマー電解質である、請求項1に記載の電解質。 請求項11 前記ポリマー電解質が、(i)前記共融混合物と、(ii)重合反応によってポリマーを形成し得るモノマーを含む前駆体溶液との重合によって形成されたゲル状のポリマー電解質である、請求項10に記載の電解質。 請求項12 前記モノマーが、ビニルモノマーである、請求項11に記載の電解質。 請求項13 前記ビニルモノマーが、アクリロニトリル、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、メタクリロニトリル、メチルスチレン、ビニルエステル類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリルアミド、テトラフルオロエチレン、ビニルアセテート、メチルビニルケトン、エチレン、スチレン、パラメトキシスチレン及びパラシアノスチレンからなる群より選択されたいずれか1種またはそのうち2種以上の混合物である、請求項12に記載の電解質。 請求項14 前記前駆体溶液内の共融混合物とモノマーとの含量比が、0.5〜0.95:0.05〜0.5である、請求項11に記載の電解質。 請求項15 前記ゲル状のポリマー電解質が、電気化学素子の内部でIn‐situ重合して製造されてなるものである、請求項11に記載の電解質。 請求項16 前記ポリマー電解質が、前記共融混合物がポリマーに含浸されたものである、請求項10に記載の電解質。 請求項17 前記ポリマーが、ポリメチルメタクリレート、ポリビニリデンジフルオライド、ポリビニルクロライド、ポリエチレンオキサイド及びポリヒドロキシエチルメタクリレートからなる群より選択されたいずれかの一種又は二種以上の混合物である、請求項16に記載の電解質。 請求項18 正極と、負極と、及び電解質を備えてなる電気化学素子において、前記電解質が、請求項1〜17の何れか一項に記載の電解質である、電気化学素子。 請求項19 前記電気化学素子が、リチウム二次電池である、請求項18に記載の電気化学素子。
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