专利摘要:
本発明は、式(I):の化合物、H3アンタゴニスト/インバースアゴニストとしてのその使用、それを調製するための方法、およびその医薬組成物を提供する。
公开号:JP2011511001A
申请号:JP2010545227
申请日:2009-01-30
公开日:2011-04-07
发明作者:ガイズ−ザワキ、リサ;タオ、ミング;ダンデュ、レッデパレディ;ハドキンス、ロバート、エル.;フアング、チア−ユ;ベーコン、エドワード、アール.
申请人:セファロン、インク.;ファーマコペイア, インコーポレイテッドPharmacopeia, Inc.;
IPC主号:C07D491-107
专利说明:

[0001] 本発明は、置換スピロ環状ピペリジン誘導体、H3アンタゴニスト/インバースアゴニストとしてのその使用、その調製のための方法、およびその医薬組成物に関する。]
背景技術

[0002] 本開示全体を通して引用される出版物は、その内容全体を参照によって本明細書に援用する。]
[0003] ヒスタミンは、ニューロン活性の十分に確立された調節物質である。ヒスタミン受容体の少なくとも4つのサブタイプ、すなわちH1、H2、H3、H4が文献において報告されている。ヒスタミンH3受容体は、中枢神経系における神経伝達において重要な役割を果たす。H3受容体は、シナプス前性に機能することが示される場合、いまや十分に確立された神経伝達物質である生体アミンヒスタミンの放出および合成を調節する(Arrangら、1983年)ヒスタミンを有するニューロンについては、最初に1983年に発見された。H3受容体は、主に脳において発現され、大脳皮質、へんとう、海馬、線条体、視床および視床下部に局在化する。H3受容体はまた、ヒスタミン神経末端上にシナプス前性に局在化され、阻害自己受容体として作用する(AlguacilおよびPerez−Garcia、2003年;Passaniら、2004年;Leursら、2005年;Celanireら、2005年;WitKinおよびNelson、2004年)。これらの受容体がヒスタミンによって活性化される場合、ヒスタミン放出が阻害される。H3受容体はまた、末梢(皮膚、肺、心臓血管系、腸、胃腸管など)において見出すことが可能である。H3受容体はまた、アセチルコリン、ドーパミン、GABA、グルタミン酸塩およびセロトニンの放出のシナプス前調節に関与する(Repka−Ramirez、2003年;ChazotおよびHann、2001年;Leursら、1998年を参照)。H3受容体は、インビトロおよびインビボで高度の構成的または自発的活性を示し(たとえば、受容体はアゴニスト刺激の不在下で活性があり)、それゆえ、受容体に対するリガンドは、アゴニスト、中性アンタゴニストまたはインバースアゴニスト効果を示すことが可能である。]
[0004] CNSにおけるヒスタミンニューロンの位置および機能は、H3受容体と相互作用する化合物が、ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害、摂食行動、摂食障害、肥満、認知、覚醒、記憶、気分障害、気分注意変調(mood attention alteration)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害およびてんかんを含む多数の治療用途において有用性を有する場合があることを示唆する(Leursら、2005年;WitKinおよびNelson、2004年、HancockおよびFox、2004年;Esbenshadeら、2006年)。H3アンタゴニスト/インバースアゴニストであれば、胃腸障害、喘息などの呼吸器障害、炎症、および心筋梗塞において重要でありうる。]
[0005] Ohtakeら(米国特許出願公開第2006/0178375A1号明細書)は、報告によるとヒスタミン受容体H3のアンタゴニストまたはインバースアゴニスト活性を示し、肥満、糖尿病、ホルモン分泌異常、または睡眠障害の治療または予防にとって有用でありうる化合物を開示した。]
[0006] Celanireら(国際公開第2006/103057A1号パンフレットおよび国際公開第2006/103045号パンフレット)は、オキサゾリンまたはチアゾリン部分を含む化合物、それを調製するための方法、その医薬組成物およびそのH3リガンドとしての使用について開示している。]
[0007] Bertrandら(国際公開第2006/117609A2号パンフレット)は、新規のヒスタミンH3受容体リガンド、それを調製するための方法、およびその治療用途について開示した。]
[0008] Schwartzら(国際公開第2006/103546A2号パンフレット)は、ヒスタミンのH3受容体のアンタゴニストである非イミダゾールアルキルアミン誘導体を使用する、パーキンソン病、閉塞性睡眠時無呼吸、ナルコレプシー、レヴィー小体を伴う認知症、および/または血管性認知症に対する治療の特定の方法について開示した。]
[0009] Apodacaら(欧州特許第1311482B1号明細書)は、ヒスタミン受容体によって媒介される障害および症状の治療のための、H3受容体リガンドとしての特定の非イミダゾールアリールオキシピペリジン、その合成、およびその使用について開示した。]
[0010] Xuらは、特定の6−置換フェニル−4,5−ジヒドロ−3(2H)−ピリダジノン、その合成、およびインビトロでADPによって誘発されるウサギ血小板凝集阻害活性について開示した。]
[0011] Barkerら(米国特許出願公開第2006/0217375号明細書)は、オレキシン−1受容体関連障害およびオレキシン−2受容体関連疾患の予防および治療において潜在的に有用な、オレキシン−1受容体の活性アンタゴニストとしてのスピロ[ベンゾジオキサン]化合物について開示した。]
発明が解決しようとする課題

[0012] したがって、有益な特性を有する化合物の新規クラスに対する需要がある。本明細書中で置換スピロサイクル誘導体と称される化合物のここで開示されるクラスが、本明細書で開示されるさまざまな疾患または障害を治療または予防するための作用剤として有用であることが発見されている。]
課題を解決するための手段

[0013] 本発明は、一態様では、H3アンタゴニスト/インバースアゴニストとして有用な新規化合物に関する。これらの化合物は、式(I):]
[0014] の構造ならびに、その立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、およびその薬学的に許容される塩形態を有し、ここで構成要素は下記に定義される。より詳細には、新規化合物は、置換スピロピペリジンである。]
[0015] 本発明の化合物を使用し、次の疾患および障害、すなわちナルコレプシーまたは他の睡眠/覚醒障害、たとえば閉塞性睡眠時無呼吸/呼吸低下症候群、および交代勤務睡眠障害;摂食行動障害、摂食障害、肥満、認知障害、覚醒障害、記憶障害、気分障害、気分注意変調(mood attention alteration)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害、てんかん、胃腸障害、呼吸器障害(喘息など)、炎症、および心筋梗塞を治療することが可能である。]
[0016] もうひとつの態様では、本発明は、薬学的に許容されるキャリアおよび本発明の化合物を、好ましくは治療有効量で含む医薬組成物に関する。]
実施例

[0017] 本発明は、式I:]
[0018] (式中、
R1は、各々、選択的に1〜3のR20で置換される、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル環、C3−C8ヘテロシクロアルキル環、または−(C1−C3アルキル)−C3−C8ヘテロシクロアルキル環であり;
kは、0、1、または2であり;mは、0、1、または2であり;かつmおよびkの合計は、1、2、または3であり;
Y1、Y2、Y3、およびY4は、独立に、−CH=および−N=から選択され;
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4が、独立に−N=から選択される場合、最大でY1、Y2、Y3、およびY4が−N=でありうるという条件であり;
Wは、−O−、−CH2−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−CH2−または−CH2−CH2−O−であり;
Xは、R2、−OR2、−(C1−C3アルキル)−R2;−(C2−C6アルケニル)−R2;−O(C1−C3アルキル)−R2、−O(C2−C6アルケニル)−R2;−NR29R29、−NR29R2、−NR29(C1−C3アルキル)−R2、−(C1−C3アルキル)NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)(C1−C3アルキル)−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;ここで前記(C1−C3アルキル)の各々は、選択的に−OHまたは−OC1−C3アルキルで置換され;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC1−C8アルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された3〜10員ヘテロシクロアルキル環系;
からなる群から選択され;
ただし、R2は、]
[0019] (式中、
Aは、F、Cl、またはBrであり;
R3は、H、F、またはC1−C4アルキルであり;
R4は、H、F、またはC1−C4アルキルであり;
R4Aは、H、F、Cl、Br、またはC1−C4アルキルであり;
R5は、H、F、またはC1−C4アルキルであり;
R5Aは、H、F、Cl、Br、C1−C4アルキル;またはフェニルであり;
あるいは、R4およびR5は、それらが結合する炭素原子と一緒になると、選択的に1、2、もしくは3のR14で置換された縮合C3−C6シクロアルキル環を形成する場合があり;
あるいは、R4AおよびR5Aは、それらが結合する炭素原子と一緒になると、選択的に1、2、もしくは3のR14で置換された縮合フェニル環;
選択的に1、2、もしくは3のR14で置換されたC3−C6シクロアルキル環;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1、2、もしくは3のR14で置換された5〜6員縮合ヘテロアリール環系;または
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1、2、もしくは3のR14で置換された5〜6員縮合ヘテロシクロアルキル環系
を形成する場合があり;
R6は、H、F、またはC1−C4アルキルであり;
R7は、H、F、Cl、Br、またはC1−C4アルキルであり;
R7Aは、H、−C(=O)R270、−CO2R270、選択的に1〜3のR200によって置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR200Aによって置換されたC3−C8シクロアルキル;
選択的に1〜3のR200Aによって置換されたC6−C10アリール;
選択的に1〜3のR200Aによって置換されたC7−C15アリールアルキル;または
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR200Aで置換された5〜10員ヘテロアリール環系
であり;
R14は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、I、−OR210、−OR220、−NR230R240、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R210、−CO2R210、−OC(=O)R210、−C(=O)NR230R240、−NR270C(=O)R210、−NR270C(=O)OR210、−OC(=O)NR230R240、−NR270C(=S)R210、−SR210、−S(O)R210、または−S(O)2R210;選択的にOR260で置換されたC1−C6アルキル;C2−C6アルケニル、またはC2−C6アルキニルであり;
R200は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、I、−OR210、−OR220、−NR230R240、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R210、−CO2R210、−OC(=O)R210、−C(=O)NR230R240、−NR270C(=O)R210、−NR270C(=O)OR210、−OC(=O)NR230R240、−NR270C(=S)R210、−SR210、−S(O)R210、または−S(O)2R210;選択的にOR260で置換されたC1−C6アルキル;C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C3−C7シクロアルキル、フェニル、3〜7員ヘテロシクロアルキル基、または5もしくは6員ヘテロアリール基であり;
R200Aは、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、I、−OR210、−OR220、−NR230R240、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R210、−CO2R210、−OC(=O)R210、−C(=O)NR230R240、−NR270C(=O)R210、−NR270C(=O)OR210、−OC(=O)NR230R240、−NR270C(=S)R210、−SR210、−S(O)R210、または−S(O)2R210;選択的にOR260で置換されたC1−C6アルキル;C2−C6アルケニル、またはC2−C6アルキニルであり;
R210は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C6−C10アリール、またはC7−C15アリールアルキルであり;
R220は、出現するごとに、独立に、カルボキシル基の水酸基が除去された後でのアミノ酸の残渣であり;
R230およびR240は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、およびC6−C10アリールから選択され;
あるいは、R230およびR240は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に=Oで置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系を形成し;
R260は、HまたはC1−C6アルキルであり;
R270は、HまたはC1−C6アルキルである)
でないという条件であり;
R8は、F、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、
選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルキニル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;および
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、C1−C4ハロアルキル、選択的に1〜3のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR22で置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;およびN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R22は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−C1−C6アルコキシ、フェニル、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C7シクロアルキルからなる群から選択され;
R23およびR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり、
R25は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、−(C1−C3アルキル)C6−C10アリール;C6−C10アリール;C3−C7シクロアルキル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R27は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R32は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
nは、0、1、2、または3であり;かつ
zは、0、1、2、3、4、5、または6であり;
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4がそれぞれCHであり、Wが−O−または−CH2−O−であり、kが1であり、mが0または1であり、かつXがR2である場合、R1はC3−C8シクロアルキル環であるという条件である)
の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態に関する。]
[0020] 本発明は、式I:]
[0021] (式中、
R1は、各々、選択的に1〜3のR20で置換される、C1−C8アルキル、C3−C8シクロアルキル環、C3−C8ヘテロシクロアルキル環、または−(C1−C3アルキル)−C3−C8ヘテロシクロアルキル環であり;
kは、0、1、または2であり;mは、0、1、または2であり;かつmおよびkの合計は、1、2、または3であり;
Y1、Y2、Y3、およびY4は、独立に、−CH=および−N=から選択され;
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4は、独立に−N=から選択される場合、最大でY1、Y2、Y3、およびY4が−N=でありうるという条件であり;
Wは、−O−、−CH2−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−CH2−または−CH2−CH2−O−であり;
Xは、R2、−OR2、−(C1−C3アルキル)−R2;−(C2−C6アルケニル)−R2;−O(C1−C3アルキル)−R2、−O(C2−C6アルケニル)−R2;−NR29R29、−NR29R2、−NR29(C1−C3アルキル)−R2、−(C1−C3アルキル)NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)(C1−C3アルキル)−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;ここで前記(C1−C3アルキル)の各々は、選択的に−OHまたは−OC1−C3アルキルで置換され;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC1−C8アルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された3〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
ただし、R2は、置換もしくは非置換ピリダジノン環または置換もしくは非置換ピリダジン環でないという条件であり;
R8は、F、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、
選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルキニル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;および
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、C1−C4ハロアルキル、選択的に1〜3のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR22で置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R22は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−C1−C6アルコキシ、フェニル、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C7シクロアルキル
からなる群から選択され;
R23およびR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり、
R25は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、−(C1−C3アルキル)C6−C10アリール;C6−C10アリール;C3−C7シクロアルキル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R27は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R32は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
nは、0、1、2、または3であり;かつ
zは、0、1、2、3、4、5、または6であり;
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4がそれぞれCHであり、Wが−O−または−CH2−O−であり、kが1であり、mが0または1であり、かつXがR2である場合、R1はC3−C8シクロアルキル環であるという条件である)
の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態に関する。]
[0022] 好ましい実施形態では、R2は、置換もしくは非置換ピリダジンまたはピリダジノンではない。]
[0023] 特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0024] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IA):]
[0025] (式中、
R1は、C1−C8アルキルまたはC3−C8シクロアルキル環であり;
kは、0、1、または2であり;mは、0、1、または2であり;かつmおよびkの合計は、1、2、または3であり;
Y1、Y2、Y3、およびY4は、独立に、−CH=および−N=から選択され;
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4が、独立に−N=から選択される場合、Y1、Y2、Y3、およびY4の1つだけが−N=でありうるという条件であり;
Wは、−O−、−CH2−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;
Xは、R2、−OR2、−O(C1−C3アルキル)−R2、−NR29R2、−NR29(C1−C3アルキル)−R2、−(C1−C3アルキル)NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)(C1−C3アルキル)−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R8は、H、F、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、
(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、
選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルキニル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;および
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、C1−C4ハロアルキル、選択的に1〜3のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系;
R22は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−C1−C6アルコキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C7シクロアルキル
からなる群から選択され;
R23およびR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;
R25は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、C6−C10アリール;C3−C7シクロアルキル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R27は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R32は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
nは、0、1、2、または3である、
ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4がそれぞれCHであり、Wが−O−または−CH2−O−であり、kが1であり、mが0または1であり、かつXがR2である場合、R1はC3−C8シクロアルキル環であるという条件である)
の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0026] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がC3−C8シクロアルキル環である新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルである新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロペンチルである新規化合物を提供する。]
[0027] 好ましい実施形態では、本発明は、Y1、Y2、Y3、およびY4がそれぞれ−CH=である新規化合物を提供する。本発明のもうひとつの好ましい実施形態は、Y1が−CH=または−N=であり、かつY2=Y3が−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、Y1が−N=であり、かつY2、Y3、およびY4がそれぞれ−CH=である新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である。]
[0028] 他の好ましい実施形態では、R1はシクロブチルまたはシクロペンチルである。]
[0029] 好ましい実施形態では、本発明は、式(II):]
[0030] (式中、Y1は、−CH=または−N=であり;かつY2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である)
の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態である式(I)の化合物を提供する。]
[0031] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(II)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(II)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(II)の新規化合物を提供する。]
[0032] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(I)または(II)の新規化合物を提供する。]
[0033] 特定の好ましい実施形態では、kは0である。その他では、kは1である。他の実施形態では、mは0である。その他では、mは1である。さらに他の実施形態では、mおよびkの合計は1である。その他では、mおよびkの合計は2である。]
[0034] 好ましい実施形態では、Wは、−O−、−CH2−O−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−である。好ましくは、Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である。]
[0035] 本発明の好ましい実施形態では、zは0である。]
[0036] 好ましい実施形態では、本発明は、式(II’):]
[0037] (式中、Y1は、−CH=または−N=であり;かつY2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である)
の化合物である式(I)の新規化合物を提供する。]
[0038] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(II’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(II’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(II’)の新規化合物を提供する。]
[0039] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(II’)の新規化合物を提供する。]
[0040] 好ましい実施形態では、本発明は、式(III)]
[0041] (式中、Y2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である)
の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態である式(I)の新規化合物を提供する。]
[0042] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(III)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(III)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(III)の新規化合物を提供する。]
[0043] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(III)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルである式(III)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロペンチルである式(III)の新規化合物を提供する。]
[0044] 好ましい実施形態では、本発明は、式(III’)]
[0045] (式中、Y2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である)
の新規化合物を提供する。]
[0046] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(III’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(III’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(III’)の新規化合物を提供する。]
[0047] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(III’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルである式(III’)の新規化合物を提供する。もうひとつの好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロペンチルである式(III’)の新規化合物を提供する。]
[0048] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IV):]
[0049] の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0050] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IV)
(式中、
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;
Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある)
の新規化合物を提供する。]
[0051] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IV):]
[0052] (式中、
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;
Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC1−C8アルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C10シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
ただし、R2は、置換もしくは非置換ピリダジノン環または置換もしくは非置換ピリダジン環でないという条件であり;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある)
の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0053] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(IV)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(IV)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(IV)の新規化合物を提供する。]
[0054] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(IV)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルである式(IV)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロペンチルである式(IV)の新規化合物を提供する。]
[0055] 好ましい実施形態では、本発明は、XがR2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2である式(IV)の新規化合物を提供する。]
[0056] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IV’):]
[0057] の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態である式(I)の新規化合物を提供する。]
[0058] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IV’):]
[0059] (式中、
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;
Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;
Xは、R2、−OR2、−O(C1−C3アルキル)−R2、−NR29R2、−NR29(C1−C3アルキル)−R2、−(C1−C3アルキル)NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)(C1−C3アルキル)−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R8は、F、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;
R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ、
選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルケニル;
選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルキニル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C7シクロアルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;および
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、C1−C4ハロアルキル、選択的に1〜3のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R22は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−Br、−I、−C1−C6アルコキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C7シクロアルキルからなる群から選択され;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;
R25は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、C6−C10アリール;C3−C7シクロアルキル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系;
R27は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R32は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;
nは、0、1、2、または3である)
の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態である式(I)の新規化合物を提供する。]
[0060] 好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である式(IV’)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−O−である式(IV’)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、Wが−CH2−CH2−である式(IV’)の新規化合物を提供する。]
[0061] 好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである式(IV’)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロブチルである式(IV’)の新規化合物を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、R1がシクロペンチルである式(IV’)の新規化合物を提供する。]
[0062] 好ましい実施形態では、本発明は、XがR2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2である式(IV’)の新規化合物を提供する。]
[0063] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IVa):]
[0064] (式中、
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルであり;
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−であり;
Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C6シクロアルキル;
選択的に1〜3のR20で置換されたフェニル;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、メチル、エチル、メトキシ、またはエトキシであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、
選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C4アルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C6シクロアルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;および
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、−CF3、メチル、エチル、プロピル、ブチル、または1〜2のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R22は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、
−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C6シクロアルキルからなる群から選択され;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、
選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;
選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;
N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびに
N、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;
R25は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF3、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R27は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
R32は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
nは、0、1、または2である)
の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0065] 好ましい実施形態では、本発明は、式(IVa):]
[0066] (式中、
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルであり;
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−であり;
Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;
R2は、
選択的に1〜3のR20で置換されたフェニル;
ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、1H−インダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルから選択される、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
アゼチジニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,4−ジアザピニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、3H−ベンゾオキサゾリル、イミダゾリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル(tetrahydropyrazolopyridinyl)、テトラヒドロ−1,3a,7−トリアザ−アズレニル、およびテトラヒドロフランから選択される、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R9は、出現するごとに、独立に、FまたはClであり;
R20は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−OR21、−NR23R24、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エチレンジオキシ、
R31で置換されたメチル;
選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;ならびに
オキサジアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;
ジヒドロ−オキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21は、出現するごとに、独立に、H、−CF3、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシエチル、シクロプロピルメチル、フェニル、またはピリジルであり;
R22は、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、および−NR27S(=O)2R28からなる群から選択され;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、
選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;
モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロピラニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;
R25は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF3、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニルおよびフラニルであり;
R27は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R28は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R29は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、または−C(=O)CH3であり;
R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2CH3であり;
R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;またはテトラヒドロフラニルであり;
R32は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
nは、0、1、または2である)
の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0067] もうひとつの実施形態では、本発明は、式(V):]
[0068] の新規化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物または薬学的に許容される塩形態を提供する。]
[0069] 好ましい実施形態は、式(V)の化合物を含み、ここで
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;
Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;
R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;かつ
R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある。]
[0070] 式(V)の好ましい化合物は、Wが−CH2−O−または−CH2−CH2−である場合のものを含む。]
[0071] 式(V)の他の好ましい化合物は、R1がシクロブチルまたはシクロペンチルである場合のものを含む。]
[0072] 式(V)のさらに他の好ましい化合物は、R2が、OR2、−OCH2−R2、−OCH(OH)−R2、−OCH(OCH3)−R2、−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−O−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2である場合のものを含む。]
[0073] 式(V)の最も好ましい化合物は、
R1が、シクロブチルまたはシクロペンチルであり;
Wが、−CH2−O−または−CH2−CH2−であり;
Xが、R2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;
R2が、
選択的に1〜3のR20で置換されたフェニル;
ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、1H−インダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルから選択され、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびに
アゼチジニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,4−ジアザピニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、3H−ベンゾオキサゾリル、イミダゾリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル、テトラヒドロ−1,3a,7−トリアザ−アズレニル、およびテトラヒドロフランから選択され、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R9が、出現するごとに、独立に、FまたはClであり;
R20が、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、−OR21、−NR23R24、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エチレンジオキシ、
R31で置換されたメチル;
選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;ならびに
オキサジアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;
ジヒドロ−オキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系
からなる群から選択され;
R21が、出現するごとに、独立に、H、−CF3、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシエチル、シクロプロピルメチル、フェニル、またはピリジルであり;
R22が、出現するごとに、独立に、
−H、−F、−Cl、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、および−NR27S(=O)2R28からなる群から選択され;
R23が、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;
R24が、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;
モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロピラニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;
あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;
R25が、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF3、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニルおよびフラニルであり;
R27が、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R28が、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
R29が、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、または−C(=O)CH3であり;
R30が、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2CH3であり;
R31が、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;またはテトラヒドロフラニルであり;
R32が、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;
nが、0、1、または2であり;かつ
zが0である
ものである。]
[0074] 第2の実施形態では、本発明は、本発明に記載の化合物および1つ以上の薬学的に許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。]
[0075] 第3の実施形態では、本発明は、ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害、摂食行動障害、摂食障害、肥満、認知障害、覚醒障害、記憶障害、気分障害、気分注意変調、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害、てんかん、胃腸障害、呼吸器障害、炎症、および心筋梗塞からなる群から選択される障害を治療するための方法であって、かかる治療を必要とする被検体に、本発明の化合物を治療有効量で投与するステップを含む、方法を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害を治療する方法を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、注意欠陥多動性障害を治療する方法を提供する。好ましい実施形態では、本発明は、認知障害を治療する方法を提供する。]
[0076] 第4の実施形態では、本発明は、治療用途における本発明の化合物の使用を提供する。]
[0077] 第5の実施形態では、本発明は、ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害、摂食行動障害、摂食障害、肥満、認知障害、覚醒障害、記憶障害、気分障害、気分注意変調、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害、てんかん、胃腸障害、呼吸器障害、炎症、および心筋梗塞からなる群から選択される障害を治療するための薬剤の製造における本発明の化合物の使用であって、かかる治療を必要とする被検体に、本発明の化合物を治療有効量で投与するステップを含む、使用を提供する。]
[0078] 定義:
本明細書中で記載され、主張される式においては、任意の記号が特定の式または置換基において2回以上出現する場合、各場合におけるその意味は、他と独立しているように意図される。]
[0079] 次の用語および表現は、指定される意味を有する。]
[0080] 用語「約」は、本明細書で使用される場合、規定値の±10%の値の範囲を示す。たとえば、語句「約50」は、50の±10%、すなわち45〜55を含む。語句「約10〜100」は、10の±10%および100の±10%、すなわち9〜110を含む。]
[0081] 本明細書で使用される場合、形式「xからy(x〜y)」または「xからy(x to y)」または「xからy(x through y)」における値の範囲は、整数x、y、およびその間の整数を含む。たとえば、語句「1から6(1〜6)」または「1から6(1 to 6)」または「1から6(1 through 6)」は、整数1、2、3、4、5、および6を含むように意図される。好ましい実施形態は、同範囲内の個々の各整数、および整数の任意のサブコンビネーション(subcombination)を含む。たとえば、「1から6」における好ましい整数は、1、2、3、4、5、6、1〜2、1〜3、1〜4、1〜5、2〜3、2〜4、2〜5、2〜6などを含んでもよい。]
[0082] 「安定な化合物」または「安定な構造」は、本明細書で使用される場合、反応混合物から有用な純度まで単離するほどに十分に頑丈であり、かつ好ましくは、有効な治療剤への調合が可能な化合物を示す。本発明は、あくまで安定な化合物に関する。]
[0083] 「置換される」は、本明細書で使用される場合、指定される原子上の任意の1個以上の水素原子が、本明細書中で「置換基」と称される選択される基で置換されること(ただし、置換される原子の価数が大きすぎず、かつ置換によって安定な化合物がもたらされることが条件である)を示す。]
[0084] 用語「アルキル」は、本明細書で使用される場合、1〜8個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、ヘキシル、オクチルなどを示す。アルキルを有する基のアルキル部分は、上で定義されるアルキルと同じ意味を有する。「C1−C6アルキル」などの名称は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖または分岐アルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、3−メチルペンチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、ヘキシルなどを示す。低級アルキル基は、好ましいものであり、1〜4個の炭素を有する、上で定義されるアルキル基である。「C1−C4アルキル」などの名称は、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、およびtert−ブチルを示す。「C1−C3アルキル」などの名称は、1〜3個の炭素原子を有するアルキル基、たとえばメチル、エチル、プロピル、およびイソプロピルを示す。]
[0085] 用語「アルケニル」は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する2〜6個の炭素原子の直鎖または分岐炭化水素鎖を示す。名称「C2−C6アルケニル」は、2〜6個の炭素原子を有するアルケニル基を示す。アルケニル基の例として、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、2,4−ペンタジエニルなどがあげられる。]
[0086] 用語「アルキニル」は、本明細書で使用される場合、少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する2〜6個の炭素原子の直鎖または分岐炭化水素鎖を示す。名称「C2−C6アルキニル」は、2〜6個の炭素原子を有するアルキニル基を示す。例として、エチニル、プロピニル、イソプロピニル、3,5−ヘキサジイニルなどがあげられる。]
[0087] 用語「C1−C4ハロアルキル」は、本明細書で使用される場合、安定な化合物を形成するため、1個以上のハロゲン原子によって置換された、本明細書で定義される「アルキル」基を示す。ハロアルキルの例として、限定はされないが、−CF3、−CHF2および−CH2Fがあげられる。]
[0088] 用語「C1−C4アルコキシ」は、本明細書で使用される場合、酸素原子に結合する、本明細書で定義される「アルキル」基を示す。]
[0089] 用語「ハロ」は、本明細書で使用される場合、F、Cl、Br、およびIを示す。好ましいハロ置換基は、FおよびClである。]
[0090] 用語「シクロアルキル」は、本明細書で使用される場合、3〜11個の炭素原子を有する飽和されたまたは部分的に飽和された単または二環式アルキル環系を示す。特定の実施形態は3〜10個の炭素原子を有し、他の実施形態は3〜7個の炭素原子を有し、他の実施形態は3〜6個の炭素原子を有し、また他の実施形態は5もしくは6個の炭素原子を有する。「C3−C7シクロアルキル」などの名称は、3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル基を示す。シクロアルキル基の例として、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、およびシクロヘプチルなどの基があげられる。]
[0091] 用語「アリール」は、本明細書で使用される場合、6〜10個の環炭素原子を有する置換もしくは非置換の単または二環式炭化水素芳香環系を示す。例として、フェニルおよびナフチルがあげられる。]
[0092] 用語「ヘテロアリール」は、本明細書で使用される場合、1個以上の環炭素原子が、O、N、またはSなどの少なくとも1個のヘテロ原子によって置換された、5〜10個の環炭素原子を有する芳香族性基または環系を示す。特定の実施形態は、5もしくは6員環を含む。ヘテロアリール基の例として、ピロリル、フラニル、チエニル、ピラゾリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、オキサゾリル、オキサチオリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、オキサトリアゾリル、フラザニル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ピコリニル、イミダゾピリジニル、インドリル、イソインドリル、インダゾリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、プリニル、キナゾリニル、キノリル、イソキノリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチオフェニル、チアナフテニル、ベンゾキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンズイソオキサゾリル、シンノリニル、フタラジニル、ナフチリジニル、およびキノキサリニルがあげられる。]
[0093] 用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書で使用される場合、1個以上の環炭素原子が、O、N、S、SO、およびSO2などの少なくとも1個のヘテロ原子によって置換されたシクロアルキル基を示す。特定の実施形態は3〜6員環を含み、また他の実施形態は5もしくは6員環を含む。ヘテロシクロアルキル基の例として、アゼチジニル、3H−ベンゾオキサゾリル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,4−ジアザピニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、オキサゾリジニル、ピラゾリジニル(pirazolidinyl)、ピラゾリニル(pirazolinyl)、ピラザリニル(pyrazalinyl)、ピペリジニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロピリミジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾフラニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル、テトラヒドロ−1,3a,7−トリアザ−アズレニル、ジヒドロ−オキサゾリル、ジチオリル、オキサチオリル、ジオキサゾリル、オキサチアゾリル、ピラニル、オキサジニル、オキサチアジニル、およびオキサジアジニルがあげられる。「ヘテロシクロアルキル」の定義の範囲内に、たとえば、芳香環がヘテロシクロアルキル環に縮合された環系およびヘテロ芳香環がシクロアルキル環またはヘテロシクロアルキル環に縮合された環系を含む縮合環系が含まれる。かかる縮合環系の例として、たとえば、2,3−ジヒドロベンゾフラン、2,3−ジヒドロ−1,3−ベンゾオキサゾール、フタルアミド、フタル酸無水物、インドリン、イソインドリン、テトラヒドロイソキノリン、クロマン、イソクロマン、クロメン、およびイソクロメンがあげられる。]
[0094] 用語「メチレンジオキシ」、「エチレンジオキシ」、または「プロピレンジオキシ」は、本明細書で使用される場合、それぞれ−O−CH2−O−、−O−CH2CH2−O−、または−O−CH2CH2CH2−O−基を示し、それらは、本明細書で定義される、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、またはヘテロシクロアルキル部分に、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、またはプロピレンジオキシの2個の酸素原子を介して結合されている。メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、またはプロピレンジオキシ基は、環状部分に、環状部分の1個の炭素原子を介して(すなわちスピロ環状結合)または環状部分の2個の隣接する炭素を介して(すなわち縮合)結合される場合がある。]
[0095] 用語「被検体」は、本明細書で使用される場合、本明細書中に記載の1つ以上の疾患および症状を患っているかまたは患う可能性を有する哺乳動物、好ましくはヒト、またはヒト小児などの温血動物を示す。]
[0096] 「治療有効量」は、本明細書で使用される場合、特定の障害の症候を予防または治療するのに有効な本発明の化合物の量を示す。かかる障害として、限定はされないが、本明細書中に記載の受容体の異常な活性に関連した病理学的および神経障害があげられ、ここでは、治療または予防は、その活性を、受容体を本発明の化合物と接触させることによって阻害する、誘発する、または促進することを含む。]
[0097] 用語「薬学的に許容される」は、本明細書で使用される場合、妥当な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、炎症、アレルギー応答、または他の複雑な問題を伴わない、ヒトおよび動物の組織との接触に好適であり、妥当な利益/リスク比に見合う化合物、材料、組成物、および/または剤形を示す。]
[0098] 用語「単位用量」は、本明細書で使用される場合、患者に投与することができ、かつ容易に処理し、パッケージ化することが可能であり、後に記載のように、活性化合物を、それ自体でまたは薬学的に許容される組成物として含む、物理的かつ化学的に安定な単位用量として維持する単回用量を示す。]
[0099] 本発明の記述において用いられるあらゆる他の用語は、当該技術分野で周知であるようなそれらの意味を有する。]
[0100] もうひとつの態様では、本発明は、上記の化合物の薬学的に許容される塩に関する。本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」は、かかる化合物と非毒性酸または塩基付加塩との組み合わせから得られる、本発明の化合物の塩を含む。]
[0101] 酸付加塩は、塩化水素酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸およびリン酸などの無機酸、ならびに酢酸、クエン酸、プロピオン酸、酒石酸、グルタミン酸、サリチル酸、シュウ酸、メタンスルホン酸、パラ−トルエンスルホン酸、琥珀酸、および安息香酸などの有機酸、ならびにそれに関連する無機酸および有機酸を含む。]
[0102] 塩基付加塩は、アンモニウムおよびアルカリおよびアルカリ土塁金属の水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩などの無機塩基に由来するもの、ならびに脂肪族および芳香族性アミン、脂肪族ジアミン、ヒドロキシアルカミンなどの塩基性有機アミンに由来する塩を含む。したがって、本発明の塩の調製に有用なかかる塩基は、水酸化アンモニウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、水酸化カルシウム、メチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、シクロヘキシルアミン、エタノールアミンなどを含む。]
[0103] 薬学的に許容される塩に加え、他の塩が本発明に含まれる。それらは、化合物の精製、他の塩の調製、または化合物もしくは中間体の同定および特徴づけにおける中間体としての役割を果たすことがある。]
[0104] 本発明の化合物の薬学的に許容される塩はまた、たとえば水、メタノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルなどとのさまざまな溶媒和物として存在しうる。かかる溶媒和物の混合物もまた、調製することが可能である。かかる溶媒和物の供給源は、結晶化の溶媒から得られ、調製または結晶化の溶媒に固有であり、またはかかる溶媒に対して不定のものであってもよい。かかる溶媒和物は、本発明の範囲内に含まれる。]
[0105] 本発明はまた、本明細書で開示される化合物の薬学的に許容されるプロドラッグを包含する。「プロドラッグ」は、本明細書で使用される場合、本発明の範囲内の式を有する活性剤に向けて、被検体の身体内での代謝プロセスによって変換される任意の化合物を含むように意図される。プロドラッグが極めて多数の望ましい医薬品の質(溶解度、バイオアベイラビリティ、製造など)を促進することが知られていることから、本発明の化合物は、プロドラッグ形態で送達してもよい。適切なプロドラッグ誘導体の選択および調製のための従来の手順は、たとえば、「Prodrugs」、Sloane K.B.編;Marcel Dekker(New York)、1992年(その内容全体を参照によって本明細書に援用する)に記載される。]
[0106] 本発明の化合物が、さまざまな立体異性体形態で存在しうることは理解されている。したがって、本発明の化合物は、ジアステレオマーおよびエナンチオマーの双方を含む。化合物は、一般的にラセミ酸塩として調製され、そのままで便益的に使用することが可能であるが、個々のエナンチオマーは、必要に応じて、従来の技術によって単離または合成することが可能である。かかるラセミ酸塩および個々のエナンチオマーおよびその混合物は、本発明の一部を形成する。]
[0107] かかる光学的活性形態を調製し、単離する方法は、当該技術分野で周知である。特定の立体異性体は、鏡像体的に純粋であるかまたは鏡像体に富んだ出発原料を使用する立体特異的合成によって調製することが可能である。出発原料または生成物のいずれかの特定の立体異性体は、当該技術分野で公知の技術、たとえばラセミ形態の分解、順相、逆相、およびキラルクロマトグラフィー、再結晶化、酵素分解、または使用されるその目的で試薬によって形成される付加塩の分別再結晶化により、分離し、回収することが可能である。特定の立体異性体を分離し、回収する有用な方法は、Eliel E.L.;Wilen S.H.、「Stereochemistry of Organic Compounds;Wiley(New York)、1994年、およびJacques Jら、「Enantiomers、Racemates,and Resolutions;Wiley(New York)、1981年(各々、その内容全体を参照によって本明細書に援用する)に記載されている。]
[0108] 式Iの化合物上に存在する官能基が保護基を含みうることはさらに理解されている。たとえば、式Iの化合物のアミノ酸側鎖置換基は、ベンジルオキシカルボニルまたはt−ブトキシカルボニル基などの保護基で置換することが可能である。保護基は、本質的には、水酸基およびカルボキシル基などの官能基(functionalities)に選択的に付加しかつそれから除去されうる化学官能基として知られている。これらの基は、かかる官能基を、化合物が暴露される化学反応条件に対して不活性にする化合物中に存在する。種々の保護基のいずれかは、本発明で使用してもよい。ラクタムを保護するための好ましい基は、t−ブチルジメチルシリル(「TBDMS」)などのシリル基、ジメトキシベンズヒドリル(「DMB」)、アシル、ベンジル(「Bn」)、およびメトキシベンジル基を含む。ヒドロキシ基を保護するための好ましい基は、TBS、アシル、ベンジル、ベンジルオキシカルボニル(「CBZ」)、t−ブチルオキシカルボニル(「Boc」)、およびメトキシメチルを含む。当業者によって使用される多数の他の標準保護基は、Greene T.W.およびWuts P.G.M.、「Protective Groups in Organic Synthesis」 第2版、Wiley & Sons、1991年に見出すことが可能である。]
[0109] 合成
本発明の化合物は、限定はされないが本明細書中に記載の方法を含む当業者に周知の多数の方法で、または有機合成に関する当業者に公知の標準的技術を適用することによるこれらの方法の改良を通じて、調製することができる。本発明と併せて開示されるすべてのプロセスは、ミリグラム、グラム、マルチグラム、キログラム、マルチキログラムまたは商工業規模を含む任意の規模で実行されると考えられる。]
[0110] 本明細書で示される実施例を調製するための一般的経路は、一般的スキーム1〜9において示される。試薬および出発原料は、市販されているか、または当業者により、周知の技術によって容易に合成される。合成スキームにおけるすべての置換基は、他に指定がない限り、先に定義された通りである。
(実施例)]
[0111] 本発明の他の特徴は、下記に示される典型的な実施形態の以下の説明の間に明らかになるであろう。本明細書中に示される化合物は、0.1nM〜10μMの範囲の濃度で、本明細書中に記載の標的における活性を有する。これらの実施例は、本発明の例示を目的に与えられ、それを限定するように意図されていない。]
[0112] 実施例1]
[0113] 実施例1を、スキーム1および下記の手順に従って調製した。]
[0114] ]
[0115] 1a)5−ブロモ−2−ヒドロキシベンジルアルコール(10g,49.2mmol)をCHCl3(150mL)に入れた溶液に、4−エトキシカルボニルピペリドン(9.8g,57.3mmol)およびp−トルエンスルホン酸(0.84g,4.43mmol)を加えた。反応物に対してDean Starkトラップを装備し、18時間還流した。混合物を室温まで冷却した。混合物を2N NaOHおよび塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(80gのカラム(SiO2)、ヘキサン中5%〜30%EtOAcの勾配)による精製により、化合物1Aを得た(10g,58%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.37(m,1H)、7.21(s,1H)、6.82(d,1H)、4.93(s,2H)、4.25(m,2H)、3.73、(m,2H)、3.62(m,2H)、1.98(m,4H);LC/MS(ESI+):355(M+H)。]
[0116] 1b)1A(10g,28mmol)をEtOH(150mL)に入れた溶液を、6N NaOH(40mL)で処理し、一晩還流した。室温まで冷却後、溶媒を除去し、残渣を水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物1B(7.6g,96%)を黄色のオイルとして得た。1H−NMR(CDCl3)δ7.24(m,1H)、7.03(s,1H)、6.72(m,1H)、4.79(s,2H)、2.92(m,4H)、1.81(m,1H)、1.52(br,1H);LC/MS(ESI+):284(M+H)。]
[0117] 1c)化合物1B(7.6g,26.9mmol)をTHF(100mL)に溶解した。水(1mL)、酢酸(10mL)およびシクロブタノン(3mL,40.3mmol)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(2.5g,39.8mmol)を加えた。反応物を60℃で一晩加熱した。混合物を、室温まで冷却し、濃縮した。残渣に飽和NaHCO3溶液を加えた。混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物1C(8.9g,99%)を白色の固体として得た。1H−NMR(CDCl3)δ7.38(m,1H)、7.20(s,1H)、6.81(d,1H)、4.91(s,2H)、2.92(m,1H)、2.41−2.65(m,4H)、1.95−2.23(m,8H);LC/MS(ESI+):338(M+H)。]
[0118] 1d)化合物1C(250mg,0.74mmol)を、20mLのマイクロウェーブバイアル(microwave vial)内の80%EtOH(8mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム(0.18g,2.23mmol)、2−フルオロピリジン−5−ホウ酸(125mg,0.89mmol)、およびPdCl2(dppf)(27mg,0.037mmol)を加えた。バイアルをキャップし、120℃で25分間マイクロ波をかけた(Ermy’s Optimizer)。反応混合物を、セライト小片を通して濾過した。セライトをMeOHで洗浄した。結合濾液を濃縮し、水で希釈し、EtOAcで3回抽出した。有機層を、飽和NaHCO3溶液で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(40gのカラム(SiO2)、DCM中0%〜10%MeOHの勾配)による精製により、実施例1の114mgを得た。実施例1は、逆相HPLC(SunfiredカラムC18 OBD(商標) 5μm、19×100mm、0.01%TFAを含有するH2O中、10%〜90%CH3CNの勾配)によってさらに精製することが可能である。HPLCからの純粋な画分を、濃縮し、MeOH中でMP−炭酸塩樹脂(3当量)とともに一晩撹拌し、TFA塩を除去し、71mgの純粋な実施例1を得た。1H NMR(CDCl3)δ8.32(d,J=2.1Hz,1H)、7.87(m,1H)、7.31(dd,J1=8.4Hz,J2=2.4Hz,1H)、7.11(d,J=2.4Hz,1H)、6.96(m,2H)、4.88(s,2H)、2.79(m,1H)、2.43(bs,4H)、1.80−2.10(m,8H)、1.60−1.78(m,2H);LC/MS(ESI+):355.1(M+H+)。]
[0119] 実施例1に記載と同様の手順を用い、表1における化合物は、化合物1Cと適切なR−ホウ酸またはR−ボロンエステルとのカップリング、それに続くISCO精製によって調製することが可能である。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0120] ]
[0121] ]
[0122] ]
[0123] ]
[0124] ]
[0125] ]
[0126] ステップ1cにおけるシクロブタノンをシクロペンタノンまたはアセトンに置き換えること以外では実施例1およびスキーム1に記載と同様の手順を用い、表2に開示される化合物を、当業者は調製することができる。精製をISCOクロマトグラフィーで行った。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0127] ]
[0128] 実施例65]
[0129] 実施例65を、スキーム2および下記の手順に従って調製した。]
[0130] ]
[0131] 2a)化合物1C(0.2g,0.6mmol)をDMSO(3mL)に入れた溶液に、Bis(ピナコラト)ジボロン(0.17g,0.66)および酢酸カリウム(0.18g,1.8mmol)を加えた。反応混合物を、アルゴンによって脱気し、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−塩化フェロセンパラジウム(0.013g,0.018)を加えた。反応物を不活性雰囲気下で、80℃で3時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、水および塩水で洗浄した。酢酸エチル層を、MgSO4上で乾燥させ、濃縮し、粗化合物2Aを得た。粗材料を、次の反応を意図したものとして使用した。]
[0132] 2b)3−フルオロ−4−ブロモ−ベンゼンスルホニルクロリド(1g,3.94mmol)をピリジン(10mL)に入れた撹拌溶液に、0℃でモルホリン(0.5mL,5.9mmol)を添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。溶媒を除去し、水を反応物に加えた。混合物をEtOAで3回抽出した。有機層を、塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4)、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(40gのカラム(SiO2)、DCM中5%〜30%MeOHの勾配)による精製により、化合物2Bを得た(1.3g,100%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.76(dd,J=8.25Hz,J=6.4Hz,1H)、7.50(dd,J=7.65Hz,J=1.95Hz,1H)、7.42(d,J=8.1Hz,1H)、3.75(t,J=4.8Hz,2H)、3.03(t,J=5.1Hz,2H)。]
[0133] 2c)化合物2Aおよび2Bに対してステップ1dに記載の手順を用いてカップリングを行い、精製後に実施例65を得た。1H−NMR(CDCl3)δ7.55(m,3H)、7.40(d,J=8.6Hz,1H)、7.22(m,1H)、6.99(t,J=10.2Hz,1H)、4.91(d,J=19.2Hz,2H)、3.77(t,J=4.54Hz,4H)、3.48(m,3H)、3.06(t,J=4.79Hz,4H)、2.81(m,2H)、2.38(m,8H)、1.86(m,2H);LC/MS(ESI+):503(M+H)。]
[0134] 実施例65、ステップ2cに記載と同様の手順を用い、表3中の化合物は、化合物2Aと適切なR−ハロゲン化物とのカップリング、その後のISCO精製によって調製することが可能である。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0135] 実施例67、68、69、および72における使用に適したR−ハロゲン化物を、DIEA/DMF中HOBtとともにカップリング試薬としてEDC(2.5当量)を使用し、4−ブロモ安息香酸(1当量)とアミンNH(R’)(R")(1当量)を一晩カップリングすることによって調製した。溶媒を除去後、残渣をCH2Cl2に溶解し、飽和NaHCO3溶液で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濃縮し、粗置換4−ブロモ−ベンゾアミド(benzoamide)を得、それを次の反応のために直接使用した。]
[0136] ]
[0137] ]
[0138] 実施例77]
[0139] 実施例77を、下記の手順を用いて調製した。]
[0140] ]
[0141] 冷却器付きの丸底フラスコに、ヨウ化銅(0.005g,0.022mmol)、炭酸カリウム(0.121g,0.88mmol)およびオキサゾリジノン(0.039g,0.44mmol)を加えた。システムをアルゴンでフラッシュした後、ジオキサン(3mL)、次いでトランス−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.005mL,0.44mmol)および化合物1C(0.150g,0.44mmol)を加えた。得られた溶液を110℃で48時間加熱した。室温まで冷却後、溶液を、DCM(3mL)で希釈し、シリンジフィルターを通して濾過した。溶媒を真空中で除去し、残渣を分取TLC(10%MeOH/DCM)および分取HPLC(SunfiredカラムC18 OBD(商標)5μm、19×100mm、0.01%TFAを含有するH2O中、10%〜90%CH3CNの勾配)によって精製した。得られた塩を、DCM(5mL)中、MP−炭酸塩(150mg)で一晩かけて中和した。溶液を濾過し、溶媒を真空中で除去し、実施例77を得た(28.5mg,19%)。MP=165−168℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.28(d,J=2.7Hz,1H)、7.14(dd,J=2.4,9.0Hz,1H)、6.85(d,J=8.4Hz,1H)、4.82(s,2H)、4.45(t,J=8.4Hz,2H)、3.99(t,J=7.5Hz,2H)2.77(m,1H)、2.39(m,4H)、1.92(m,8H)、1.68(m,2H);LC/MS(ESI+):345.1(M+H)。]
[0142] 実施例77に記載と同様の手順を用い、表4中の化合物を、1Cと適切なR−Hとのカップリング、その後の最終段階での分取TLCおよび/またはHPLC精製によって調製することができる。]
[0143] ]
[0144] 実施例83]
[0145] 実施例83を、スキーム3および下記の手順に従って調製した。]
[0146] ]
[0147] 4a)Pyrex管に、ヨウ化銅(0.01g,0.05mmol)、リン酸カリウム(0.233g,1.1mmol)、ジオキサン(3mL)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン(0.02mL,0.053mmol)、化合物1C(0.179g,0.53mmol)およびカルボン酸メチル−3−インドール(0.111g,0.63mmol)を加えた。得られた溶液を、回転式オーブン内で、100℃で24時間加熱した。室温まで冷却後、溶液を、DCM(3mL)で希釈し、シリンジフィルターを通して濾過した。溶媒を真空中で除去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM、5%MeOH/DCM)によって精製し、中間体4Aを得た(0.170g,75%)。1H−NMR(CDCl3)δ8.33(m,1H)、8.04(m,1H)、7.5(m,1H)、7.38(m,2H)、7.19(m,1H)、7.12(m,1H)、5.4(s,1H)、5.0(s,2H)、4.04(s,3H)、2.95(m,1H)、2.59(m,4H)、2.12(m,8H)、1.83(m,2H);LC/MS(ESI+):433.1(M+H)。]
[0148] 4b)化合物4A(0.085g,0.2mmol)をMeOH(1mL)およびH2O(1mL)に溶解した。水酸化リチウム(0.010g,0.39mmol)を加え、溶液を室温で72時間撹拌した。NaOH(0.5mLの2M溶液)を加え、溶液を72時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣を、H2Oに溶解し、DCMで洗浄した。水相を、1N HClで酸性化し、DCM(2回)およびEtOAc(2回)で洗浄した。結合有機物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮し、化合物4B(0.06g,75%、LC/MS(ESI+):419.1(M+H))を得て、それを精製することなく使用した。]
[0149] 4c)化合物4B(0.06g,0.14mmol)を、DMF(4mL)中、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド(0.04g,0.21mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物(0.28g,0.21mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(0.098mL,0.56mmol)で処理し、室温で2時間撹拌した。ジメチルアミン塩酸塩(0.023g,0.28mmol)を加え、溶液を室温で一晩撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣をDCMに溶解し、1N HCl、塩水および飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。有機物を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で乾燥させた。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(DCM、1%、2%および3%MeOH/DCM)によって精製し、オイルを得た。1M HClをジエチルエーテル(2mL,3倍)に加え、溶媒を真空中で除去し、実施例83を得た(0.0289g,43%)。MP=100−110℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.8(m,1H)、7.51(s,1H)、7.37(m,1H)、7.24(m,3H)、7.07(d,J=2.1Hz,1H)、6.99(d,J=8.4Hz,1H)、4.88(s,2H)、3.18(s,6H)、2.81(m,1H)、2.46(m,4H)、1.95(m,8H)、1.7(m,2H);LC/MS(ESI+):446.2(M+H)。]
[0150] 実施例84]
[0151] 実施例84を、下記の手順を用い、化合物4Aから調製した。]
[0152] ]
[0153] 化合物4A(0.117g,0.27mmol)をTHF(5mL)に溶解した。この溶液に、水素化リチウムアルミニウム(1.08mL,1.08mmol、THF中1M溶液)を、注射器を介して滴下添加した。溶液を室温で2時間撹拌した。反応物を、水(0.04mL)、10%水性NaOH(0.04mL)、および水(0.12mL)で注意深く急冷した。3時間攪拌後、溶液を濾過し、固体をEtOAcおよびDCMで洗浄した。結合有機物を、濾過し、真空中で濃縮した。粗生成物を分取TLC(10%MeOH/DCM)によって精製し、実施例84を得た(0.03g,27.5%)。MP=138−141℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.75(m,1H)、7.41(m,1H)、7.2(m,4H)、7.03(d,J=2.1Hz,1H)、6.7(d,J=9Hz,1H)、4.91(s,2H)、4.86(s,2H)、2.81(m,1H)、2.46(m,4H)、1.97(m,8H)、1.69(m,2H);LC/MS(ESI+):405.2(M+H)。]
[0154] 実施例83に記載と同様の手順を用い、表5中の実施例85および86を調製することができる。実施例87は、実施例83および84に記載の両方の手順を用い、調製することができる。]
[0155] ]
[0156] 実施例88]
[0157] 実施例88を、スキーム4および実施例1に記載と同様の手順に従い、4−ブロモ−2−ヒドロキシフェノールから調製した。実施例88:1H NMR(CDCl3)δ7.65(d,J=6.6Hz,2H)、7.55(d,J=6.6Hz,2H)、7.00(m,2H)、6.82(d,J=8.1Hz,1H)、2.78−2.85(m,1H)、2.52(bs,4H)、2.00−2.18(m,6H)、1.85−1.95(m,2H)、1.60−1.80(m,2H);LC/MS(ESI+):347.1(M+H+)。]
[0158] ]
[0159] 実施例1、ステップ1dに記載と同様の手順を用い、表6中の化合物を、6Cと適切なR−ホウ酸またはR−ボロンエステルとのカップリング、その後のISCO精製によって調製することができる。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0160] ]
[0161] 実施例93]
[0162] 実施例93を、スキーム5および下記の手順に従い、4−ブロモ−2−ヒドロキシベンジル安息香酸から調製した。]
[0163] ]
[0164] 7a)LAH(2.27g,60mmol)をEt2O(40mL)に入れた懸濁液に、4−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸(8.68g,60mmol)をEt2O(80mL)に入れた懸濁液を、エーテルが穏やかに還流されるような速度で滴下添加した。添加の終了後、反応混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を0℃まで冷却し、飽和NH4Cl溶液(30mL)を滴下添加し、反応物を急冷した。次いで、混合物を、混合物が酸性に変化するまで注意深く、2N HCl溶液で処理した。混合物をEtOAcで希釈し、上清液体を、セライト片を通して濾過した。残存する沈殿物をEtOAc(200mL)で洗浄し、上清を、セライトを通して再び濾過した。洗浄をさらに2回繰り返す。濾液を結合させ、有機層を分離した。EtOAc層を、1N HClで3回、徹底的に洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物7Aを黄色っぽい固体として得た(6.54g,81%)。1H−NMR(CD3OD)δ7.31(d,J=7.8Hz,1H)、7.10−7.06(m,2H)、5.02(s,2H,OH+OH)、4.72(s,2H)。]
[0165] 7b)化合物7A(2.83g,13.9mmol)をCHCl3(無水、エタノール安定剤なし、33mL)に入れた溶液に、4−t−ブトキシカルボニルピペリドン(3.9g,19.5mmol)およびp−トルエンスルホン酸(0.28g,1.4mmol)を加えた。反応物に対してDean Starkトラップを装備し、18時間還流した。混合物を室温まで冷却した。溶媒を真空中で除去し、残渣をISCOクロマトグラフィー(120gのカラム(SiO2)、ヘキサン中5%〜20%EtOAcの勾配)によって精製し、化合物7Bを得た(2.93g,54%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.04−7.01(m,2H)、6.81(d,J=8.4Hz,1H)、4.78(s,2H)、3.63−3.55(m,2H)、3.49−3.40(m,2H)、1.92−1.76(m,4H)、1.45(s,9H)。]
[0166] 7c)化合物7B(2.93g,7.65mmol)をDCM(54mL)に入れた撹拌溶液にTFA(23mL)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶媒を真空中で除去した。残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、1N NaOH(150mL×2)、水および塩水で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物7Cを得た。LC/MS(ESI+):284(M+H)。]
[0167] 7d)化合物7Cを、ステップ1cに示される還元的アルキル化法を用い、化合物7Dに変換した。化合物7D 1H−NMR(CDCl3)δ7.15(s,1H)、7.14(d,J=9Hz,1H)、6.92(d,J=9Hz,1H)、4.88(s,2H)、2.93(quint,J=9Hz,1H)、2.66−2.44(m,4H)、2.24−2.10(m,2H)、2.10−1.96(m,6H)、1.91−1.70(m,2H);LC/MS(ESI+):338(M+H)。]
[0168] 7e)化合物7Dを、ステップ1dに示される鈴木カップリング法を用い、実施例93に変換した。化合物7 1H−NMR(CDCl3)δ7.73−7.67(m,4H)、7.26(dd,J=7.8,1.5Hz,1H)、7.22(d,J=1.5Hz,1H)、7.14(1H,J=7.8Hz,1H)、4.99(s,2H)、3.78(t,J=6.6Hz,2H)、3.59(t,J=6.3Hz,2H)、2.92(quint,J=7.8Hz,1H)、2.56(br s,4H)、2.18−1.98(m,12H)、1.86−1.76(m,2H);LC/MS(ESI+):433(M+H)。]
[0169] 実施例93に記載と同様の手順を用い、表7中の化合物を、7Dと適切なR−ホウ酸またはR−ボロンエステルとのカップリング、その後のISCO精製によって調製することができる。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0170] ]
[0171] 実施例98]
[0172] 実施例98を、スキーム6および下記の手順に従って調製した。]
[0173] ]
[0174] 8a)ピロリジン(1.07g,15mmol)をMeOH(150mL)に入れた撹拌溶液に、5−ブロモ−2−ヒドロキシアセトフェノン(6.45g,30mmol)を加えた(溶液は黄色に変化した)。次いで、4−t−ブトキシカルボニル−ピペリドン(5.98g,30mmol)を加えた(溶液は茶色に変化した)。反応物を80℃で一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(300mL)に溶解した。混合物を1N HCl(150mL)、1N NaOH(150mL×2)、水および塩水で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物8Aを得た(11.7g,99%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.95(d,J=2.7Hz,1H)、7.55(dd,J=8.7,2.7Hz,1H)、6.88(d,J=8.7Hz,1H)、3.84(br s,2H)、3.21−3.13(m,2H)、2.03−1.95(m,2H)、1.64−1.55(m,2H)、1.44(s,9H)。]
[0175] 8b)化合物8A(11.7g,29.6mmol)をDCM(210mL)に溶解し、TFA(90mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、1N NaOH(150mL×2)、水および塩水で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物8Bを得た(8.67g,99%)。それを次の反応において直接使用した。]
[0176] 8c)化合物8B(1.48g,5mmol)をTHF/H2O(20mL/0.2mL)に入れた撹拌溶液に、シクロブタノン(0.52g,7.5mmol)および酢酸(2mL)を加えた。混合物を一晩還流した。混合物を、室温まで冷却し、濃縮した。残渣に飽和NaHCO3溶液を加えた。混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、最初にDCM中MeOH(1/20)で溶出するISCOクロマトグラフィー(40gのカラム、SiO2)によって精製し、化合物8Dを得た(0.47g,27%)。1H−NMR(CDCl3)δ8.00(d,J=2.1Hz,1H)、7.60(dd,J=8.7,2.1Hz,1H)、6.94(d,J=8.7Hz,1H)、2.85(quint,J=7.8Hz,1H)、2.75(s,2H)、2.68−2.64(m,2H)、2.31−2.23(m,2H)、2.12−2.07(m,4H)、2.00−1.87(m,2H)、1.83−1.71(m,4H);LC/MS(ESI+):350(M+H)。ISCOカラムをMeOH/DCM(1/10)で溶出し続け、化合物8Cを得た(0.84g,48%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.68(d,J=2.4Hz,1H)、7.41(dd,J=9.0,2.4Hz,1H)、6.84(d,J=9.0Hz,1H)、4.94(t,J=7.2Hz,1H)、2.88(quint,J=7.8Hz,1H)、2.75−2.68(m,2H)、2.37−1.77(m,15H);LC/MS(ESI+):352(M+H)。]
[0177] 8d)化合物8C(1.5g,4.26mmol)をDCM(43mL)に入れた撹拌懸濁液に、0℃でTFA(0.66mL)を加えた。混合物を15分間撹拌し、トリエチルシラン(5.44mL,34mmol)、次いでトリフッ化ホウ素エーテレート(borontrifluoride etherate)(0.96mL,7.67mmol)を加えた。混合物を0℃で3時間、室温で1時間撹拌し、次いで週末にかけて冷蔵庫に入れた。反応物を、飽和Na2CO3溶液で急冷し、DCMで希釈した。有機層を、飽和Na2CO3および塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(DCM中0〜40%アセトン)によって精製し、化合物8Eを得た(0.83g,58%)。MP=78℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.17−7.13(m,2H)、6.69−6.66(m,1H)、2.85(quint,J=7.5Hz,1H)、2.75−2.68(m,4H)、2.30−2.23(m,2H)、2.08−1.96(m,4H)、1.84−1.62(m,8H);LC/MS(ESI+):336(M+H)。]
[0178] 8e)化合物8Eを、ステップ1dで示される鈴木カップリング法を用いて実施例98に変換した。実施例98:MP=73℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.69−7.63(m,4H)、7.45(dd,J=8.4,2.1Hz,1H)、7.41(d,J=2.1Hz,1H)、7.04−6.95(d,J=8.4Hz,1H)、3.77(t,J=6.9Hz,2H)、3.59(t,J=6.5Hz,2H)、3.09−2.92(m,5H)、2.56−2.48(m,2H)、2.24−2.19(m,4H)、2.10−1.76(m,12H);LC/MS(ESI+):431(M+H)。]
[0179] 実施例98に記載と同様の手順を用い、表8中の化合物を、8Eと適切なR−ホウ酸またはR−ボロンエステルとのカップリング、その後のISCO精製によって調製することができる。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0180] ]
[0181] ]
[0182] ]
[0183] 実施例119]
[0184] 実施例119を、実施例77に記載と同じ手順を用い、化合物8Eから調製した。実施例119:MP=186−188℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.24−7.17(m,2H)、6.80(d,J=8.7Hz,1H)、4.47−4.41(m,2H)、4.01−3.96(m,2H)、3.00−2.75(m,5H)、2.39(br s,2H)、2.14−2.04(m,4H)、1.86−1.64(m,8H);LC/MS(ESI+):343(M+H)。]
[0185] ]
[0186] 実施例119に記載と同様の手順を用い、表9中の化合物を、8EとR−Hとのカップリング、その後のISCO精製によって調製することができる。いくつかの実施例では、最終段階でHPLC精製が必要である。]
[0187] ]
[0188] 実施例122]
[0189] 実施例122を、スキーム7および下記の手順に従い、5−ニトロ−2−ヒドロキシベンジルアルコールから調製した。]
[0190] ]
[0191] 10a)実施例1、ステップ1a、1bおよび1cに記載と同様の手順を用い、5−ニトロ−2−ヒドロキシベンジルアルコールを化合物10Cに変換した。1H−NMR(CDCl3)δ8.05(d,J=9.0Hz,1H)、7.9(s,1H)、6.9(d,J=9.0Hz,1H)、4.85(s,2H)、2.80(quintet,J=7.5Hz,1H)、2.41(m,4H)、2.10−1.80(m,7H)、1.8−1.6(m,3H)。LC/MS(ESI+):305.0(M+H)。]
[0192] 10b)化合物10C(2g,6.57mmol)をEtOAc(80mL)に入れた撹拌溶液に、H2O中、ラネーニッケル懸濁液(2g)を加えた。混合物を水素バルーン下で2.5時間撹拌した。上清を、デカンテーションによって固体から分離した。溶液を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物10Dを得た(1.7g,94%)。1H−NMR(CDCl3)δ6.65(d,J=9.0Hz,1H)、6.55(d,J=9.0Hz,1H)、6.3(s,1H)、4.75(s,2H)、3.4(m,2H)、2.4(m,4H)、2.1−1.8(m,8H)、1.6−1.8(m,2H);LC/MS(ESI+):275.1(M+H)。]
[0193] 10c)化合物10D(0.15g,0.54mmol)、4−ブロモベンゾニトリル(0.11g,0.6mmol)、カリウムt−ブトキシド(0.06g,0.54mmol)、酢酸パラジウム(0.02g,0.09mmol)およびBINAP(0.036g,0.05mmol)をマイクロウェーブバイアルに加え、次いでDMF(2.1mL)を加えた。アルゴンを混合物に通して泡立て、密封バイアルに140℃で20分間マイクロ波をかけた(Ermy’s Optimizer)。LC−MSは50%の変換を示した。4−ブロモベンゾニトリル、KOtBu、Pd(OAc)2、およびBINAPの元の量の50%を加え、混合物に、再び10分間、マイクロ波をかけた。混合物を、水に注ぎ、EtOAcで抽出した。有機層溶液を、セライトを通して濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(7gのSiO2、DCM中0〜20%アセトンの勾配)によって精製し、実施例122を得た(65mg,31%)。MP=55−60℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.44(d,J=9Hz,2H)、6.99(d,J=8.4Hz,1H)、6.86(d,J=8.4Hz,1H)、6.78(m,4H)、5.84(s,1H)、4.80(s,2H)、2.80(quintet,J=7.5Hz,1H)、2.44(m,4H)、2.06−1.91(m,7H)、1.74−1.62(m,2H)、LC/MS(ESI+):376.1(M+H)。]
[0194] 実施例122に記載と同様の手順を用い、表10中の化合物を、中間体10DとR−臭化物とのカップリング、その後のカラムクロマトグラフィーによって調製することができる。]
[0195] ]
[0196] 実施例126]
[0197] 実施例126を、下記の手順に従い、化合物10Dから調製した。]
[0198] 小バイアル内、化合物10D(0.1g,0.36mmol)をTHF(1mL)に入れた撹拌溶液に、NaH(0.016g,0.4mmol)を加えた。気体発生の終了時、2−クロロピリジン(0.1g,0.8mmol)を加えた。バイアルをキャップし、混合物を90℃で32時間加熱し、室温まで冷却した。反応サイクルを、新しいNaHおよび2−クロロピリジンを加えることによって2回繰り返した。反応混合物をH2Oで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(6gのSiO2、DCM中0〜20%アセトンの勾配)によって精製し、実施例126を得た(55mg,43%)。MP=159−161℃。1H−NMR(CDCl3)δ8.14(d,J=4.5Hz,1H)、7.45(t,J=7.2Hz,1H)、7.07(d,J=8.7Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.84(d,J=9Hz,1H)、6.68(m,2H)、6.30(s,1H)、4.81(s,2H)、2.80(quintet,J=7.5Hz,1H)、2.44(m,4H)、2.06−1.88(m,7H)、1.73−1.61(m,3H)、LC/MS(ESI+):352.2(M+H)。]
[0199] 実施例127]
[0200] 実施例127を、以下の手順に従い、化合物10Dから調製した。]
[0201] 小バイアル内、化合物10D(0.15g,0.54mmol)を1,4−ジオキサン(1.2mL)に入れた撹拌溶液に、2−クロロピリミジン(94mg,0.82mmol)を加えた。バイアルをキャップし、130℃で3時間加熱した。10%変換をLC−MSによって同定した。2−クロロピリミジンのさらなる当量を加え、混合物を138℃で16時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、飽和Na2CO3および塩水で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(7gのSiO2、DCM中0〜20%アセトンの勾配)によって精製し、実施例127を得た(70mg,37%)。MP=55−58℃。1H−NMR(CDCl3)δ8.36(d,J=4.8Hz,2H)、7.32(s,1H)、7.24(d,J=9Hz,1H)、6.96(s,1H)、6.84(d,J=8.7Hz,1H)、6.68(t,J=4.8Hz,1H)、4.84(s,2H)、2.81(m,1H)、2.43(m,4H)、2.03−1.8(m,7H)、1.73−1.64(m,3H)、LC/MS(ESI+):353.1(M+H)。]
[0202] 実施例128]
[0203] 実施例128を、反応物を112℃で25時間加熱する以外では実施例127に記載と同様の手順を用い、化合物10Dおよび2−クロロ−5−シアノチアゾールから調製した。MP=217−218℃。1H−NMR(DMSO)δ10.96(s,1H)、8.20(s,1H)、7.52(s,1H)、7.43(d,J=9Hz,1H)、6.98(d,J=9Hz,1H)、4.94(s,2H)、2.89(quintet,J=7.5Hz,1H)、2.44(m,4H)、2.08(m,2H)、1.90(m,6H)、1.75(m,2H)、LC/MS(ESI+):383.0(M+H)。]
[0204] 実施例129]
[0205] 実施例129を、次の手順に従い、化合物10Dから調製した。]
[0206] 小バイアル内、化合物10D(0.15g,0.54mmol)をEtOH(1.8mL)に入れた撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.19mL,1.09mmol)および4−クロロピリミジン塩酸塩(165mg,1.09mmol)を加えた。バイアルをキャップし、45℃で16時間加熱した。混合物を濃縮し、DCMを加えた。混合物を10%Na2CO3溶液で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(5gのSiO2、DCM中0〜50%アセトンの勾配)によって精製し、実施例129を得た(59mg,31%)。MP=170−171℃。1H−NMR(CDCl3)δ8.61(s,1H)、8.22(d,J=6.0Hz,1H)、7.09(d,J=9.0Hz,1H)、6.97(s,1H)、6.88−6.84(m,2H)、6.53(d,J=5.7Hz,1H)、4.82(s,2H)、2.80(quintet,J=7.5Hz,1H)、2.43(m,4H)、2.08−1.85(m,7H)、1.79−1.60(m,3H)、LC/MS(ESI+):353.2(M+H)。]
[0207] 実施例130]
[0208] 実施例130を、スキーム8および下記の手順に従い、化合物10Dから調製した。]
[0209] ]
[0210] 15a)小バイアル内、化合物10D(0.5g,1.82mmol)をEtOH(3mL)に入れた撹拌溶液に、6−フルオロ−ニコチン酸メチルエステル(0.34g,2.19mmol)を加えた。バイアルをキャップし、100℃で週末にかけて加熱した。さらなる6−フルオロ−ニコチン酸メチルエステル(0.2g,1.28mmol)を加え、反応物を105℃で一晩加熱した。混合物を濃縮し、EtOAcを加えた。混合物を15%Na2CO3溶液および塩水で洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣を、カラムクロマトグラフィー(25gのSiO2、DCM中0〜20%アセトンの勾配)によって精製し、化合物15Aを得た(0.23g,31%)。1H−NMR(CDCl3)δ8.77(s,1H)、8.01(d,J=9Hz,1H)、7.09(d,J=9Hz,1H)、7.00(s,1H)、6.88−6.81(m,2H)、6.61(d,J=9Hz,1H)、4.82(s,2H)、3.86(s,3H)、2.80(quintet,J=7.8Hz,1H)、2.44(m,4H)、2.03−1.85(m,7H)、1.75−1.6(m,3H)、LC/MS(ESI+):410.1(M+H)。]
[0211] 15b)小バイアル内、化合物15A(0.23g,0.56mmol)をTHF(0.56mL)およびMeOH(0.4mL)に入れた撹拌溶液に、水酸化ナトリウム(25mg)を水(0.26mL)に入れた溶液を加えた。さらなるMeOH(0.9mL)を加えた。バイアルをキャップし、室温で一晩撹拌した。反応は完了しなかった。さらなるMeOH(1mL)を加え、混合物を47℃で一晩加熱した。MeOHおよびTHFを除去し、水層を0℃で冷却し、濃縮HClで中和した。混合物をEtOAcで抽出した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮し、化合物15Bを得た(0.19g,87%)。LC/MS(ES+):396.2(M+H)。]
[0212] 15c)小バイアル内、化合物15B(0.19g,0.48mmol)をTHF(1.5mL)に入れた撹拌溶液に、トリエチルアミン(0.2mL,1.44mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでDCC(99mg,0.48mmol)、HOBt(65mg,0.48mmol)およびメチルアミン塩酸塩(80mg,1.18mmol)を加えた。バイアルをキャップし、室温で一晩撹拌した。混合物を濾過し、沈殿物を除去した。濾液を濃縮し、EtOAcを加えた。混合物を、10%Na2CO3溶液で2回、塩水で1回洗浄した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(5gのSiO2、DCM中0〜20%アセトンの勾配)によって精製し、実施例130を得た(55mg,28%)。Mp=211−213℃。1H−NMR(CDCl3)δ8.51(s,1H)、7.87(d,J=8.7Hz,1H)、7.09(d,J=8.7Hz,1H)、6.99(s,1H)、6.86(d,J=9.0Hz,1H)、6.63−6.60(m,2H)、5.97−5.95(m,1H)、4.81(s,2H)、2.98(d,J=4.8Hz,3H)、2.80(quintet,J=8.4Hz,1H)、2.43(m,4H)、2.08−1.88(m,7H)、1.73−1.61(m,3H)、LC/MS(ESI+):409.1(M+H)。]
[0213] 実施例131]
[0214] 実施例131を、下記の手順に従い、化合物1Cから調製した。]
[0215] ]
[0216] 化合物1C(0.05g,0.15mmol)をピリジン(2mL)に入れた撹拌溶液に、フェノール(0.028g,0.3mmol)、Cs2CO3(0.146g,0.45mmol)、およびテトラキス(アセトニトリル)−ヘキサフルオロリン酸銅(I)(6mg,0.015mmol)を加えた。混合物を、アルゴンによって約2分間脱気し、次いで72時間還流した。2つの同一の反応を起こし、次の処理(work up)のために結合させた。混合物を濃縮し、ピリジンを除去した。残渣を、5%MeOHを含有するDCMに溶解し、濾過した。濾液を濃縮し、残渣を分取HPLCによって精製した。得られた塩を、DCM(5mL)中、MP−炭酸塩(150mg)で一晩かけて中和した。溶液を濾過し、溶媒を真空中で除去し、実施例131をオイルとして得た(41mg,40%)。オイルをジオキサン中、4M HClで処理することで、対応するHCl塩を得た。MP=240−245℃。1H−NMR(CDCl3)δ7.28(t,J=8.0Hz,2H)、7.04(t,J=7.36Hz,1H)、6.93(d,J=7.8Hz,2H)、6.85(m,2H)6.64(s,1H)、4.79(s,2H)、2.81(m,1H)、2.44(m,4H)、1.96(m,8H)、1.71(m,2H);LC/MS(ESI+):352(M+H)。]
[0217] 実施例131に記載と同様の手順を用い、表11中の化合物を、化合物1CとR−OHとのカップリング、その後のprep.HPLC精製によって調製することができる。]
[0218] ]
[0219] 実施例133]
[0220] 実施例133を、スキーム9および下記の手順に従って調製した。]
[0221] ]
[0222] 17a)6−ブロモ−3−ヒドロキシピリジン−2−カルボン酸メチル(2g,8.6mmol、国際公開第2005/009962号パンフレットにおける手順に従って調製)をTHF(30mL)に入れた溶液に、LAH(34mL,34.4mmol、THF中1M)を加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。次いで、溶液に水(1.3mL)、10%水性NaOH(1.3mL)、および水(3.9mL)を加えた。1時間攪拌後、溶液を濾過し、固体をEtOAcで洗浄した。次いで、有機物を1N HClおよび塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、中間体17Aを得た(0.99g,56%)。1H−NMR(CD3OD)δ7.3(d,J=8.4Hz,1H)、7.09(d,J=8.4Hz,1H)、4.67(s,2H);MS(ESI+):204.1(M+H)。]
[0223] 17b)17A(0.33g,1.62mmol)をCHCl3(10mL)に入れた溶液に、4−エチルカルボキシピペリドン(0.332g,1.94mmol)およびp−トルエンスルホン酸(0.03g,0.16mmol)を加えた。反応物に対してDean Starkトラップを装填し、18時間還流した。混合物を室温まで冷却した。混合物を、飽和水性重炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄し、次いで乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、濃縮した。ISCOクロマトグラフィー(12gのカラム(SiO2)、DCM中5%MeOHまでのDCMの勾配)による精製により、化合物17Bを得た(0.371g,64%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.38(d,J=8.7Hz,1H)、7.15(d,J=8.7Hz,1H)、4.95(s,2H)、4.24(m,2H)、3.68(m,4H)、1.99(m,4H)、1.36(m,3H);MS(ESI+):357.3(M+H)。]
[0224] 17c)17B(0.371g,1.04mmol)をEtOH(5mL)に入れた溶液を、6N NaOH(1.5mL)で処理し、一晩還流した。室温まで冷却後、溶媒を除去し、残渣をDCMおよびMeOHで洗浄し、濾過した。溶液を濃縮し、17Cを得た(0.29g,98%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.38(m,1H)、7.15(m,1H)、4.95(m,2H)、3.04(bs,4H)、1.97(bs,4H)、1.45(bs,1H);LC/MS(ESI+):285(M+H)。]
[0225] 17d)化合物17C(0.29g,1.02mmol)をTHF(4mL)に溶解した。水(0.04mL)、酢酸(0.18mL)およびシクロブタノン(0.112mL,1.5mmol)、次いでシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.095g,1.5mmol)を加えた。反応物を60℃で一晩加熱した。混合物を室温まで冷却し、残渣を飽和NaHCO3溶液およびDCMで処理した。有機層を、乾燥させ(Na2SO4)、濾過し、真空中で濃縮した。生成物を、分取TLC(SiO2、DCM中10%MeOH)によって精製し、化合物17Dを得た(0.20g,57%)。1H−NMR(CDCl3)δ7.38(d,J=8.1Hz,1H)、7.15(d,J=8.1Hz,1H)、4.95(s,2H)、2.90(m,1H)、2.53(m,4H)、2.18−1.78(m,10H);MS(ESI+):339.4(M+H)。]
[0226] 17e)化合物17D(0.10g,0.29mmol)を20mLのマイクロウェーブバイアル内の80%EtOH(3mL)に溶解し、重炭酸ナトリウム(0.037g,0.44mmol)、3−フルオロ−4−(メチルカルバモイル)フェニルホウ酸(0.070g,0.35mmol)、およびPdCl2(dppf)(11mg,0.015mmol)を加えた。バイアルをキャップし、100℃で25分間マイクロ波をかけた(Ermy’s Optimizer)。反応混合物を、シリンジフィルターを通して濾過した。溶媒を真空中で除去した。逆相HPLC(SunfireカラムC18 OBD(商標)5μm、19×100mm、0.01%TFAを含有するH2O中、10%〜90%CH3CNの勾配)による精製を行った。HPLCからの純粋な画分を、濃縮し、DCM中で、MP−炭酸塩樹脂(3当量)とともに一晩撹拌し、TFA塩を除去し、純粋な実施例133を得た(27.9mg,23%)。MP172−173℃;1H NMR(CDCl3)δ8.15(t,J=8.7Hz,1H)、7.73(m,2H)、7.58(d,J=8.7Hz,1H)、7.23(d,J=8.7Hz,1H)、6.78(m,1H)、4.92(s,2H)、3.03(m,3H)、2.79(m,1H)、2.43(m,4H)、2.07−1.66(m,10H);LC/MS(ESI+):412.3(M+H+)。]
[0227] Y1、Y2、Y3またはY4が窒素である本発明の化合物を、限定はされないが本明細書中に記載の方法を含む当業者に周知の多数の方法で、または有機合成に関する当業者に公知の標準的技術を適用することによるこれらの方法の改良を通じて、調製することができる。Y1が窒素である実施例を調製するための一般的経路は、一般的なスキーム9において、本明細書中に示される。試薬および出発原料は、市販されているか、または当業者により、周知の技術によって容易に合成される。]
[0228] 実施例134
1’−シクロブチル−スピロベンゾフラン−2(3H)−4’−ピペリジン−(5−(4−メチルアミノカルバモイルフェニル))]
[0229] ステップ18A:化合物18A]
[0230] 5−ブロモ−スピロ[ベンゾフラン−2−(3H)−4’−ピペリジン](260.0mg,0.97mmol)をメタノール(5.0mL,120mmol)に入れた溶液に、100μl(1.75mmol)のAcOH、次いでシクロブタノン(679.6mg,9.7mmol)を室温で加えた。この混合物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(200mg,3.18mmol)を5分間かけて少しずつ加えた。5分後、HPLCは、約10%の出発原料を示した。さらに100μlのAcOH、次いでさらに200mgのNaCNBH3を加えた。15分間攪拌後、LCMSは、出発原料が全く認められないことを示した。混合物を、濃縮し、CH2Cl2/飽和NaHCO3で抽出した。蒸発および乾燥(Na2SO4)後、淡黄色のオイルを得て、それを、CH2Cl2および1%水性NH4OHを含有する0〜10%MeOHを使用するISCOクロマトグラフィーによって精製し、標題化合物をろう様の白色の固体として得た(250mg,74%)。Mp79−80℃、MS:m/z 322/324(M+1,Brの同位体ピーク)。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ7.28(d,J=0.75Hz,1H)、7.20(d,J=8.4Hz,1H)、6.64(d,J=8.4Hz,1H)、2.98(s,2H)、2.80(m,1H)、2.1−2.6(br.s,4H)、1.6−2.1(m,10H)。]
[0231] ステップ18B:実施例134
エタノール(10.00mL,171.3mmol)中、ステップ1からの生成物(1’−シクロブチル−5−ブロモ−スピロ[ベンゾフラン−2(3H)−4’−ピペリジン])(322mg,1.00mmol)、4−(N−メチルアミノカルボニル)フェニルホウ酸(179mg,1.00mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.12g,0.10mmol)の混合物に、飽和水性NaHCO3溶液(2mL)を加え、加熱し、N2下で15時間還流した。反応物を、濃縮し、次いでDCMで抽出し、ISCOクロマトグラフィー(DCM/MeOH/NH4OH)によって精製し、褐色の固体を得た(0.21g,55%)。Mp197−198℃、MS:m/z377(M+1)。1H NMR(CDCl3)δ7.8(d,J=8.1Hz,2H)、7.6(d,J=8.1Hz,2H)、7.4(m,2H)、6.85(d,J=8.1Hz,1H)、6.15(m,1H)、3.07(s,3H)、3.05(s,2H)、2.85(m,1H)、2.4−2.6(br.s,4H)、1.65−2.15(m,10H)。]
[0232] 実施例135
1’−シクロブチル−スピロベンゾフラン−2(3H)−4’−ピペリジン−(5−(4−メチルスルホニルフェニル))]
[0233] この化合物を、実施例134と同じ一般的方法によって作製した。
Mp>25℃;MS:m/z398(M+1)。1H NMR(CDCl3)δ7.95(d,2H)、7.7(d,2H)、7.4(m,2H)、6.85(d,1H)、3.07(s,3H)、3.05(s,2H)、2.85(m,1H)、2.4−2.6(br.s,4H)、1.65−2.15(m,10H)。]
[0234] 式(I)の本発明の化合物は、スピロ−ピロリジン環(k+m=1の場合)を含有しうる。スピロ−ピロリジンを含有する化合物は、本明細書で開示されるスキーム1、スキーム4またはスキーム6において概説される方法を用い、N−Boc−3−ピロリジノンまたは適切なケトンから出発して合成されうる。式(I)の本発明の化合物は、スピロ−アゼピン環(k+m=3の場合)を含有しうる。スピロ−アゼピンを含有する化合物は、本明細書で開示されるスキーム1、スキーム4またはスキーム6において概説される方法を用い、N−Boc−ヘキサヒドロ−1H−アゼピン−4−oneまたは適切なケトンから出発して合成されうる。式(I)の本発明の化合物は、スピロ−3−ピペリジン環(k+m=2の場合)を含有しうる。スピロ−3−ピペリジンを含有する化合物は、本明細書で開示されるスキーム1、スキーム4またはスキーム6において概説される方法を用い、N−Boc−3−ピペリドンまたは適切なケトンから出発して合成されうる。]
[0235] 本発明の化合物(式中、X=NR29COR2、NR29CO(C1−C3−アルキル)−R2またはNR29CONHR2)は、当業者に公知の標準的方法を用い、アニリン中間体、たとえばアニリン10Dから合成されうる。さらなるアニリン中間体は、スキーム7を用い、W=Oにおける1,2−ジヒドロキシ−4−ニトロベンゼンまたはW=CH2CH2Oにおける2−(2−ヒドロキシエチル)−4−ニトロフェノールから出発して合成されうる。スキーム6を使用し、2−ヒドロキシ−5−ニトロアセトフェノンを5−ブロモ−2−ヒドロキシ−アセトフェノンと置き換えることで、アニリン中間体(式中、W=CH2CH2、COCH2、CHOHCH2)は合成されうる。対応するフェノール中間体は、標準的方法を用い、2,5−ジヒドロキシアセトフェノン、2−(2−ヒドロキシ−エチル)−ベンゼン−1,4−ジオールまたはトリヒドロキシベンゼンから出発して合成され、実施例(式中、X=OR2またはO−(C1−C3−アルキル)−R2)の合成において使用されうる。]
[0236] 本発明の化合物の調製におけるブロモ中間体、たとえば1C、8C、8D、8Eを、Buchwald条件(ホスフィンリガンド(BINAPまたはnBu3P;Pd(OAc)2、Cs2CO3、o−キシレン、120℃)を用い、ピペリジン、ピロリジンまたはピペラジン誘導体とカップリングし、本発明のN−ピロリジン、ピペリジンまたはピペラジンの例を得た。]
[0237] 有用性
本発明の化合物は、特に治療剤として有用である。特に、本化合物は、H3受容体との相互作用に有用である。一実施形態では、本発明は、疾患および障害、たとえば本明細書に開示されるものを治療または予防するための方法であって、かかる治療または予防を必要とする被検体に、本発明の化合物を治療有効量で投与するステップを含む、方法を提供する。]
[0238] さらなる実施形態では、本発明は、H3活性を阻害するための方法であって、本発明の化合物を有効な阻害をもたらすのに十分な量で提供するステップを含む、方法を提供する。特に、本発明の化合物を投与し、ナルコレプシーまたは他の睡眠/覚醒障害、たとえば閉塞性睡眠時無呼吸/呼吸低下症候群、および交代勤務睡眠障害;摂食行動、摂食障害、肥満、認知、覚醒、記憶、気分障害、気分注意変調、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害、てんかん、胃腸障害、呼吸器障害(喘息など)、炎症、および心筋梗塞などの疾患および障害を治療することが可能である。特定の実施形態では、本化合物を投与し、ナルコレプシーまたは他の睡眠/覚醒障害、たとえば閉塞性睡眠時無呼吸/呼吸低下症候群、および交代勤務睡眠障害;肥満、認知、注意欠陥多動性障害(ADHD)、および認知症を治療することが可能である。他の実施形態では、本化合物を投与し、ナルコレプシーまたは他の睡眠/覚醒障害、たとえば閉塞性睡眠時無呼吸/呼吸低下症候群、および交代勤務睡眠障害を治療することが可能であり、またはそれらを使用し、肥満を治療することが可能であり、またはそれらを使用し、認知障害を治療することが可能であり、またはそれらを使用し、注意欠陥多動性障害(ADHD)を治療することが可能であり、またはそれらを使用し、認知症を治療することが可能である。]
[0239] 本発明の化合物は、H3の阻害および、それによる本明細書中に記載の症状の治療における有用性について示しているかまたは示すことが予想されている。かかる有用性は、たとえば、下記に示されるような次のアッセイを用いて示すことが可能である。それらは、本開示の範囲を限定するものとして、意図されておらず、また解釈されるべきではない。]
[0240] ラットH3アッセイ:
細胞系の開発および膜の調製
ラットH3受容体cDNAを、ラットヒスタミンH3受容体の445−アミノ酸全体をコードする、Genbankファイル#NM_053506のbp#338〜1672に対応する配列を有するラット視床、視床下部、線条体および前頭前野からプールされた逆転写RNAからPCR増幅した。これをpIRES−neo3哺乳類発現ベクターに改変し、それをCHO−A3細胞系(Euroscreen(Belgium))に安定的に形質移入した後、限界希釈法によってクローン選択を行った。細胞を採取し、細胞ペレットを凍結させた(−80℃)。細胞ペレットを、5nMEDTAおよびプロテアーゼ阻害剤のカクテル(Complete Protease Inhibitior Tablets、Roche Diagnostics)を有する5mMトリス−HCl(pH7.5)に再懸濁した。細胞をポリトロン細胞ホモジナイザーを使用して破壊し、懸濁液を4℃、1000×gで10分間遠心分離した。ペレットを廃棄し、上清を4℃、40,000×gで30分間遠心分離した。この膜ペレットを、0.6mM EDTA、5mM MgCl2およびプロテアーゼ阻害剤とともに50mMトリス−HCl(pH7.5)を含有する膜緩衝液で洗浄し、上記のように遠心分離し、最終ペレットを、膜緩衝液+250mMスクロースに再懸濁し、−80℃で凍結させた。]
[0241] 放射性リガンド結合
膜を、50mMトリスHCl(pH7.4)、5mM MgCl2、0.1%BSAに再懸濁した。膜懸濁液(ウェルあたり10μgのタンパク質)を、[3H]−N−α−メチルヒスタミン(約1nMの最終濃度)、さまざまな濃度(0.01nM〜30μM)での試験化合物および80μlの最終容量でのシンチレーション近接(proximity)ビーズ(Perkin Elmer,FlashBlueGPCRScintillating Beads)を有する96ウェルマイクロタイタープレートで、室温で4時間インキュベートし、光から保護した。非特異的結合を、10μMクロベンプロピットの存在下で測定した。受容体に結合した(したがって、シンチレーションビーズと近接状態での)放射性リガンドを、MicroBetaシンチレーションカウンターを使用して測定した。]
[0242] GTPγS結合
膜を、1mMEDTA、0.17mg/mlのジチオトレイトール、100mM NaCl、30μg/mlのサポニンおよび5mM MgCl2を含有する20mMヘペス(pH7.4)に再懸濁した。インバースアゴニスト活性の測定のため、増加する濃度の試験化合物を、10μg/ウェルの膜タンパク質、5μMGDP、シンチレーション近接ビーズ(Perkin Elmer,FlashBlueGPCRScintillating Beads)および[35S]−GTPγS(0.1nMの最終濃度)を有する96ウェルマイクロタイタープレートでインキュベートした。暗所で、室温で45分間インキュベート後、マイクロタイタープレートを1000×gで5分間遠心分離し、膜に結合した放射能を、MicroBetaシンチレーションカウンターを使用して計数した。非特異的結合を、10μM GTPの存在下で測定した。結合[35S]−GTPγSの低下は、このアッセイにおけるH3受容体のインバースアゴニスト活性を示唆する。試験化合物のアンタゴニスト活性を、次の条件下での類似実験において測定した。膜を、1mM EDTA、0.17mg/mlのジチオトレイトール、200mM NaCl、30μg/mlのサポニンおよび20mM MgCl2を含有する20mMヘペス(pH7.4)に再懸濁した。膜を、増加する濃度の試験化合物、20μM GDP、シンチレーション近接ビーズおよび[35S]−GTPγS(0.1nMの最終濃度)+30nMのR−α−メチルヒスタミンを有するマイクロタイタープレート内、10μg/ウェルの膜タンパク質でインキュベートした。マイクロタイタープレートを、上記のようにインキュベートし、処理した。R−α−メチルヒスタミンで刺激される[35S]−GTPγS結合の低下は、このアッセイにおけるH3受容体アンタゴニスト活性を示唆する。]
[0243] ヒトH3アッセイ:
方法:
ヒトH3受容体(GenBank:NM_007232)を安定的に発現するCHO細胞を採取し、細胞ペレットを凍結させた(−80℃)。細胞ペレットを、5nMEDTAおよびプロテアーゼ阻害剤のカクテル(Complete Protease Inhibitior Tablets,Roche Diagnostics)を有する5mMトリス−HCl(pH7.5)に再懸濁した。細胞を、ポリトロン細胞ホモジナイザーを使用して破壊し、懸濁液を4℃、1000×gで10分間遠心分離した。ペレットを廃棄し、上清を4℃、40,000×gで30分間遠心分離した。この膜ペレットを、0.6mM EDTA、5mM MgCl2およびプロテアーゼ阻害剤とともに50mMトリス−HCl(pH7.5)を含有する膜緩衝液で洗浄し、上記のように遠心分離し、最終ペレットを、膜緩衝液+250mMスクロースに再懸濁し、−80℃で凍結させた。]
[0244] 放射性リガンド結合
膜を、50mMトリスHCl(pH7.4)、5mM MgCl2、0.1%BSAに再懸濁した。膜懸濁液(ウェルあたり10μgのタンパク質)を、[3H]−N−α−メチルヒスタミン(約1nMの最終濃度)、さまざまな濃度(0.01nM〜30μM)での試験化合物および80μlの最終容量でのシンチレーション近接ビーズ(Perkin Elmer,FlashBlueGPCRScintillating Beads)を有する96ウェルマイクロタイタープレートで、室温で4時間インキュベートし、光から保護した。非特異的結合を、10μMクロベンプロピットの存在下で測定した。受容体に結合した(したがって、シンチレーションビーズと近接状態での)放射性リガンドを、MicroBetaシンチレーションカウンターを使用して測定した。]
权利要求:

請求項1
式(I)の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、R1は、各々、選択的に1〜3のR20で置換される、C3−C8シクロアルキル環、C3−C8ヘテロシクロアルキル環、または−(C1−C3アルキル)−C3−C8ヘテロシクロアルキル環であり;kは、0、1、または2であり;mは、0、1、または2であり;かつmおよびkの合計は、1、2、または3であり;Y1、Y2、Y3、およびY4は、独立に、−CH=および−N=から選択され;ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4が、独立に−N=から選択される場合、最大でY1、Y2、Y3、およびY4が−N=でありうるという条件であり;Wは、−O−、−CH2−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、−O−CH2−CH2−または−CH2−CH2−O−であり;Xは、R2、−OR2、−(C1−C3アルキル)−R2;−(C2−C6アルケニル)−R2;−O(C1−C3アルキル)−R2、−O(C2−C6アルケニル)−R2;−NR29R29、−NR29R2、−NR29(C1−C3アルキル)−R2、−(C1−C3アルキル)NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)(C1−C3アルキル)−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;ここで前記(C1−C3アルキル)の各々は、選択的に−OHまたは−OC1−C3アルキルで置換され;R2は、選択的に1〜3のR20で置換されたC1−C8アルキル;選択的に1〜3のR20で置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C10シクロアルキル;選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された3〜10員ヘテロシクロアルキル環系;からなる群から選択され;ただし、R2は、置換もしくは非置換ピリダジンまたはピリダジノンでないという条件であり;R8は、F、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;R9は、出現するごとに、独立に、F、Cl、Br、C1−C4アルキル、またはC1−C4アルコキシであり;R20は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−OR21、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、プロピレンジオキシ;選択的に1〜3のR31によって置換されたC1−C6アルキル;選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR31によって置換されたC2−C6アルキニル;選択的に1〜3のR30で置換されたC3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;およびN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系;からなる群から選択され;R21は、出現するごとに、独立に、H、C1−C4ハロアルキル、選択的に1〜3のR22で置換されたC1−C4アルキル;選択的に1〜3のR22で置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;R22は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、−Br、−I、−C1−C6アルコキシ、フェニル、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、−NR27S(=O)2R28、およびC3−C7シクロアルキルからなる群から選択され;R23およびR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;R25は、出現するごとに、独立に、H、C1−C6アルキル、C1−C4ハロアルキル、−(C1−C3アルキル)C6−C10アリール;C6−C10アリール;C3−C7シクロアルキル;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環系;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;R27は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;R28は、出現するごとに、独立に、HまたはC1−C3アルキルであり;R29は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、または−C(=O)CH3であり;R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルキル、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2R32であり;R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−Br、−I、−OH、=O、C1−C6アルコキシ、C1−C4ハロアルキル、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;またはN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する3〜7員ヘテロシクロアルキル環系であり;R32は、出現するごとに、独立に、H、C1−C3アルキル、またはC1−C3アルコキシであり;nは、0、1、2、または3であり;かつzは、0、1、2、3、4、5、または6であり;ただし、Y1、Y2、Y3、およびY4がそれぞれCHであり、Wが−O−または−CH2−O−であり、kが1であり、mが0または1であり、かつXがR2である場合、R1はC3−C8シクロアルキル環であるという条件である、化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態。
請求項2
式(II):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、Y1は、−CH=または−N=であり;かつY2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である、請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態。
請求項3
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である、請求項1または請求項2に記載の化合物。
請求項4
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルである、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項5
kは0である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項6
kは1である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項7
mは0である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項8
mは1である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項9
mおよびkの合計は1である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項10
mおよびkの合計は2である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項11
Wは、−O−、−CH2−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−または−CH2−CH2−O−である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項12
Wは、−O−、−CH2−O−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項13
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項14
zは0である、上記請求項のいずれか1つに記載の化合物。
請求項15
式(II):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、R1は、C3−C8シクロアルキル環である、請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態。
請求項16
式(III):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、Y2=Y3は、−C(X)=CH−または−CH=C(X)−である、請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態。
請求項17
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である、請求項16に記載の化合物。
請求項18
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルである、請求項16に記載の化合物。
請求項19
式(III):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、R1はC3−C8シクロアルキル環である、請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、N−オキシド体、または薬学的に許容される塩形態。
請求項20
式(IV):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、または薬学的に許容される塩形態。
請求項21
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;かつR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;およびN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある、請求項20に記載の化合物。
請求項22
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である、請求項19または請求項20に記載の化合物。
請求項23
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルである、請求項19〜21のいずれか1つに記載の化合物。
請求項24
Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−OCH(OH)−R2、−OCH(OCH3)−R2、−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−O−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2である、請求項20または請求項21に記載の化合物。
請求項25
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルであり;Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−であり;Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;R2は、選択的に1〜3のR20で置換されたフェニル;ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、1H−インダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルから選択される、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;およびアゼチジニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,4−ジアザピニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、3H−ベンゾオキサゾリル、イミダゾリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル、テトラヒドロ−1,3a,7−トリアザ−アズレニル、およびテトラヒドロフランから選択される、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系;からなる群から選択され;R9は、出現するごとに、独立に、FまたはClであり;R20は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、−OR21、−NR23R24、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エチレンジオキシ、R31で置換されたメチル;選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;ならびにオキサジアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ジヒドロ−オキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系からなる群から選択され;R21は、出現するごとに、独立に、H、−CF3、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシエチル、シクロプロピルメチル、フェニル、またはピリジルであり;R22は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、および−NR27S(=O)2R28からなる群から選択され;R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル:選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロピラニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;R25は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF3、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニルおよびフラニルであり;R27は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;R28は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;R29は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、または−C(=O)CH3であり;R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2CH3であり;R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;またはテトラヒドロフラニルであり;R32は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;nは、0、1、または2であり;かつzは、0または1である、請求項19〜21のいずれか1つに記載の化合物。
請求項26
式(IV):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、または薬学的に許容される塩形態であって、式中、R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;R2は、選択的に1〜3のR20で置換されたC1−C8アルキル;選択的に1〜3のR20で置換されたC2−C6アルケニル;選択的に1〜3のR20で置換されたC3−C10シクロアルキル;選択的に1〜3のR20で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系からなる群から選択され;ただし、R2は、置換もしくは非置換ピリダジノン環または置換もしくは非置換ピリダジン環でないという条件であり;R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある、請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、または薬学的に許容される塩形態。
請求項27
式(V):の請求項1に記載の化合物およびその立体異性体、立体異性体の混合物、または薬学的に許容される塩形態。
請求項28
R1は、C3−C8シクロアルキル環であり;Wは、−O−、−CH2−O−、−C(=O)−CH2−、−C(OH)−CH2−、−CH2−CH2−、または−CH2−CH2−O−であり;R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;かつR24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、選択的に1〜3のR31で置換されたC1−C6アルキル;C3−C7シクロアルキル;選択的に1〜3のR30で置換されたC6−C10アリール;N、O、およびSから選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ならびにN、O、S、SO、およびSO2から選択される1個、2個、もしくは3個のヘテロ原子を有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、1個の窒素原子と、選択的に窒素、酸素、および硫黄から選択される第2のヘテロ原子とを有する、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合がある、請求項27に記載の化合物。
請求項29
Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−である、請求項27または請求項28に記載の化合物。
請求項30
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルである、請求項27〜29のいずれか1つに記載の化合物。
請求項31
Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−OCH(OH)−R2、−OCH(OCH3)−R2、−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−O−(CH2−CH=CH−CH2)−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2である、請求項27〜30のいずれか1つに記載の化合物。
請求項32
R8はHである、請求項27〜31のいずれか1つに記載の化合物。
請求項33
R1は、シクロブチルまたはシクロペンチルであり;Wは、−CH2−O−または−CH2−CH2−であり;Xは、R2、−OR2、−OCH2−R2、−NR29R2、−N(R29)CH2−R2、−CH2NR29R2、−NR29C(=O)R2、−NR29C(=O)CH2−R2、または−NR29C(=O)NHR2であり;R2は、選択的に1〜3のR20で置換されたフェニル;ベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、1H−インダゾリル、インドリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、チアゾリル、およびチエニルから選択され、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロアリール環系;ならびにアゼチジニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、1,4−ジアザピニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、3H−ベンゾオキサゾリル、イミダゾリジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、オキサゾリジニル、チオモルホリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピラゾロピリジニル、テトラヒドロ−1,3a,7−トリアザ−アズレニル、およびテトラヒドロフランから選択され、選択的に1〜3のR20で置換された5〜10員ヘテロシクロアルキル環系からなる群から選択され;R9は、出現するごとに、独立に、FまたはClであり;R20は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、−OR21、−NR23R24、−CN、−CF3、(=O)、−C(=O)R25、−C(=O)OR25、−OC(=O)R25、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R25、−NR27C(=O)OR25、−NR27C(=S)R25、−SR25、−S(=O)R25、−S(=O)2R25、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR25、−NR27S(=O)R25、−NR27S(=O)2R25、メチル、エチル、プロピル、ブチル、エチレンジオキシ、R31で置換されたメチル;選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;ならびにオキサジアゾリル、チアゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、およびピラジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された5〜6員ヘテロアリール環系;ジヒドロ−オキサゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、およびピロリジニルから選択され、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系からなる群から選択され;R21は、出現するごとに、独立に、H、−CF3、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシエチル、シクロプロピルメチル、フェニル、またはピリジルであり;R22は、出現するごとに、独立に、−H、−F、−Cl、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、−NR23R24、−NHOH、−NO2、−CN、−CF3、−CHF2、−CH2F、(=O)、−C(=O)R28、−C(=O)OR28、−OC(=O)R28、−OC(=O)NR23R24、−C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)NR23R24、−NR27C(=O)R28、−NR27C(=O)OR28、−NR27C(=S)R28、−SR28、−S(=O)R28、−S(=O)2R28、−S(=O)2NR23R24、−NR27SR28、−NR27S(=O)R28、および−NR27S(=O)2R28からなる群から選択され;R23は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、およびプロピルから選択され;R24は、出現するごとに、それぞれ独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル、メトキシエチル、エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル;選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロピラニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環系から選択され;あるいは、R23およびR24は、それらが結合する窒素原子と一緒になると、アゼチジニル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピロリジニルから選択される、選択的に1〜3のR30で置換された3〜7員ヘテロシクロアルキル環を形成する場合があり;R25は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、プロピル、ブチル、CF3、フェニル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、モルホリニルおよびフラニルであり;R27は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;R28は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;R29は、出現するごとに、独立に、H、メチル、エチル、または−C(=O)CH3であり;R30は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、または−S(=O)2CH3であり;R31は、出現するごとに、独立に、H、−F、−Cl、−OH、=O、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、CF3、−C(=O)N(R32)2、−NHC(=O)N(R32)2、選択的に1〜3のR30で置換されたフェニル;またはテトラヒドロフラニルであり;R32は、出現するごとに、独立に、Hまたはメチルであり;かつnは0または1である、請求項27〜32のいずれか1つに記載の化合物。
請求項34
請求項1〜33のいずれか1つに記載の化合物と、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
請求項35
ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害、摂食行動障害、摂食障害、肥満、認知障害、覚醒障害、記憶障害、気分障害、気分注意変調、注意欠陥多動性障害(ADHD)、アルツハイマー病/認知症、統合失調症、疼痛、ストレス、片頭痛、乗り物酔い、うつ病、精神障害、てんかん、胃腸障害、呼吸器障害、炎症、および心筋梗塞からなる群から選択される障害を治療するための方法であって、その治療を必要とする被検体に、請求項1〜33のいずれか1つに記載の化合物の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
請求項36
前記疾患は、ナルコレプシーまたは睡眠/覚醒障害である、請求項35に記載の方法。
請求項37
前記疾患は、注意欠陥多動性障害である、請求項35に記載の方法。
請求項38
前記疾患は、認知障害である、請求項35に記載の方法。
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