![]() ピラゾロピリミジンpi3k阻害剤化合物および使用方法
专利摘要:
その立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物および薬学的に許容される塩を含めた式Iの化合物は、p110アルファおよびPI3Kの他のアイソフォームを含めた脂質キナーゼを阻害するために、および脂質キナーゼによって媒介される癌などの障害を治療するために有用である。哺乳動物細胞におけるこのような障害、または関連する病的状態のインビトロ、インサイチュ、およびインビボ診断、予防または治療のための式Iの化合物の使用方法が開示されている。[式I] 公开号:JP2011510995A 申请号:JP2010545168 申请日:2009-01-29 公开日:2011-04-07 发明作者:オリベロ,アラン;ピイ. スザーリン,ダニエル;チュ,ビング−ヤン;チュコウリー,イリナ;ドットソン,ジェナファー;フォルクス,アドリアン;へフロン,ティム;チ ワン,ナン;ワング,シュメイ 申请人:エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft;ジェネンテック, インコーポレイテッド; IPC主号:C07D487-04
专利说明:
[0001] 本出願は、参照により全内容が組み込まれている2008年1月30日に出願された米国特許仮出願第61/024,813号の優先権を主張するものである。] [0002] 本発明は、全般的には抗癌活性を有する化合物に関し、さらに具体的にはPI3キナーゼ活性を阻害する化合物に関する。本発明はまた、哺乳動物細胞または関連する病的状態のインビトロ、インサイチュ、およびインビボ診断もしくは治療のための化合物の使用方法に関する。] 背景技術 [0003] ホスファチジルイノシトール(以下、「PI」と略す)は、細胞膜において見出されるいくつかのリン脂質の1つである。近年、PIが細胞内のシグナル伝達において重要な役割を果たしていることが明らかになった。3’−リン酸化ホスホイノシチドを介する細胞シグナル伝達は、種々の細胞過程、例えば、悪性転換、増殖因子情報伝達、炎症、および免疫において関連付けられてきた(Ramehら(1999)J.Biol Chem.274:8347〜8350)。これらのリン酸化情報伝達生成物の生成に関与する酵素であるホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3−キナーゼまたはPI3Kとも称される)は、ウイルス性腫瘍タンパク質、ならびにイノシトール環の3’−ヒドロキシルにおいてホスファチジルイノシトール(PI)およびそのリン酸化誘導体をリン酸化する増殖因子受容体チロシンキナーゼと関連する活性として当初同定された(Panayotouら(1992)TrendsCell Biol2:358〜60)。] [0004] ホスホイノシチド3−キナーゼ(PI3K)は、イノシトール環の3−ヒドロキシル残基において脂質をリン酸化する脂質キナーゼである(Whitmanら(1988)Nature、332:664)。PI3−キナーゼによって生成された3−リン酸化リン脂質(PIP3)は、(プレクストリン相同(PH)領域を含めた)脂質結合ドメインを有するキナーゼ(Aktおよびホスホイノシチド依存性キナーゼ−1(PDK1)など)を補充してセカンドメッセンジャーの機能を果たす。Aktの膜PIP3への結合は、形質膜へのAktのトランスロケーションをもたらし、これによってAktはPDK1と接触し、これはAktの活性化に関与している。腫瘍抑制物質ホスファターゼであるPTENは、PIP3を脱リン酸化し、したがってAkt活性化の負の調節因子の役目を務めている。PI3−キナーゼAktおよびPDK1は、細胞周期調節、増殖、生存、アポトーシスおよび運動性を含めた多くの細胞過程の調節において重要であり、癌、糖尿病および免疫性炎症などの疾患の分子機構の重要な要素である(Vivancoら(2002)Nature Rev. Cancer2:489;Phillipsら(1998) Cancer83:41)。] [0005] 癌における主要なPI3−キナーゼアイソフォームは、クラスIのPI3−キナーゼ、p110α(アルファ)である(US5824492;US5846824;US6274327)。他のアイソフォームが、心血管疾患および免疫性炎症性疾患において関連付けられている(Workman P(2004)Biochem Soc Trans32:393〜396;Patelら(2004)米国癌研究学会の予稿集(抄録LB−247)第95回年次会議、3月27〜31日、Orlando、Florida、USA;Ahmadi KおよびWaterfield MD(2004)Encyclopedia of Biological Chemistry(Lennarz W J、Lane M D編)Elsevier/Academic Press)。] [0006] PI3キナーゼ/Akt/PTEN経路は、制癌剤の開発のための魅力的なターゲットである。なぜならこのような薬剤は、癌細胞の増殖を阻害し、アポトーシスの阻止を逆行させ、細胞傷害性剤への耐性を克服することが期待されているためである。PI3キナーゼ阻害剤について報告がされてきた(Yaguchiら(2006)Jour.of the Nat.Cancer Inst.98(8):545〜556;US7173029;US7037915;US6608056;US6608053;US6838457;US6770641;US6653320;US6403588;US6703414;WO97/15658;WO2006/046031;WO2006/046035;WO2006/046040;WO2007/042806;WO2007/042810;WO2004/017950;US2004/092561;WO2004/007491;WO2004/006916;WO2003/037886;US2003/149074;WO2003/035618;WO2003/034997;US2003/158212;EP1417976;US2004/053946;JP2001247477;JP08175990;JP08176070)。] [0007] ある特定のチエノピリミジン化合物は、p110α結合、PI3キナーゼ阻害活性を有し、癌細胞の増殖を阻害する(WO2006/046031;WO2007/122410;WO2007/127183;WO2007/129161;米国特許出願番号第11/951,189号、「PHOSPHOINOSITIDE 3−KINASEINHIBITOR COMPOUNDS AND METHODS OF USE」、Castanedoら、出願日2007年12月5日;米国特許出願番号第11/951,203号、「PHOSPHOINOSITIDE 3−KINASE INHIBITOR COMPOUNDS AND METHODS OF USE」、Baylissら、出願日2007年12月5日)。] 発明が解決しようとする課題 [0008] 本発明は、全般的には抗癌活性、さらに具体的にはPI3キナーゼ阻害活性を有する式Iのピラゾロ[3,4−d]ピリミジン化合物に関する。特定の高増殖性障害は、PI3キナーゼ機能の調節、例えばタンパク質の変異または過剰発現によって特徴付けられている。したがって、本発明の化合物は、癌などの高増殖性障害の治療において有用であり得る。化合物は、哺乳動物において腫瘍増殖を阻害し得、ヒト癌患者の治療のために有用であり得る。] [0009] 本発明はまた、哺乳動物細胞、生物、または関連する病的状態のインビトロ、インサイチュ、およびインビボ診断または治療のための式Iのピラゾロ[3,4−d]ピリミジン化合物の使用方法に関する。] 課題を解決するための手段 [0010] 式Iの化合物は、] [0011] ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩を含む。様々な置換基R1、R2、R3、R4は、本明細書に定義されている通りである。] [0012] 本発明の他の態様は、式Iのピラゾロ[3,4−d]ピリミジン化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。医薬組成物は、1種または複数のさらなる治療剤をさらに含み得る。] [0013] 本発明の他の態様は、PI3キナーゼを、有効阻害量の式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩と接触させるステップを含む、PI3キナーゼ活性の阻害方法を提供する。] [0014] 本発明の他の態様は、このような治療を必要としている哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、PI3キナーゼによって調節される高増殖性の疾患または障害を予防または治療する方法を提供する。そのような高増殖性の疾患または障害の例には、それだけに限らないが、癌が挙げられる。] [0015] 本発明の他の態様は、単独で、または抗過剰増殖特性を有する1種もしくは複数のさらなる化合物と組み合わせて、このような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩を投与するステップを含む、高増殖性障害を予防または治療する方法を提供する。] [0016] さらなる態様において、本発明は、哺乳動物においてPI3キナーゼによって調節される高増殖性の疾患または状態を治療するための本発明の化合物の使用方法を提供する。] [0017] 本発明のさらなる態様は、哺乳動物においてPI3キナーゼによって調節される疾患または状態の治療または予防のための医薬の調製における本発明の化合物の使用である。] [0018] 本発明の他の態様には、式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、または薬学的に許容される塩と、容器と、任意選択で治療を指示する添付文書またはラベルとを含むキットが含まれる。] [0019] 本発明の他の態様には、式Iの化合物の調製方法、分離方法、および精製方法が含まれる。] [0020] 本発明の他の態様には、式Iの化合物の調製に有用な新規中間体が含まれる。] [0021] 本発明のさらなる利点および新規な特徴は、部分的には下記の説明に記載され、部分的には下記の明細書の検討によって当業者には明らかとなり、または本発明の実施によって知り得る。本発明の利点は、添付の特許請求に特に指摘されている手段、組合せ、組成物、および方法によって実現および達成し得る。] [0022] ここで本発明の特定の実施形態について詳細に言及するが、それらの例は添付の構造および式において例示する。列挙した実施形態と関連して本発明を記載するが、本発明をそれらの実施形態に限定することを意図しないことは理解されるであろう。反対に、本発明は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲内に含まれてもよい全ての代替物、修正物、および等価物を包含することを意図する。当業者であれば、本発明の実施において使用することができる、本明細書に記載されているものと同様または等しい多くの方法および材料を認識するであろう。本発明は、記載されている方法および材料には決して限定されない。それだけに限らないが、定義した用語、用語の用法、記載された技術、または同様のものを含めて、組み込まれている文献、特許、および同様の資料の1つまたは複数が、本出願と異なるまたは矛盾する場合には、本出願が優先する。] [0023] 定義 「アルキル」という用語は、本明細書において使用する場合、1〜12個の炭素原子(C1〜C12)の飽和直鎖または分岐鎖の一価炭化水素基を意味し、アルキル基は、下記の1個または複数の置換基で独立に任意選択で置換されていてもよい。他の実施形態において、アルキル基は、1〜8個の炭素原子(C1〜C8)、または1〜6個の炭素原子(C1〜C6)である。アルキル基の例には、それだけに限らないが、メチル(Me、−CH3)、エチル(Et、−CH2CH3)、1−プロピル(n−Pr、n−プロピル、−CH2CH2CH3)、2−プロピル(i−Pr、i−プロピル、−CH(CH3)2)、1−ブチル(n−Bu、n−ブチル、−CH2CH2CH2CH3)、2−メチル−1−プロピル(i−Bu、i−ブチル、−CH2CH(CH3)2)、2−ブチル(s−Bu、s−ブチル、−CH(CH3)CH2CH3)、2−メチル−2−プロピル(t−Bu、t−ブチル、−C(CH3)3)、1−ペンチル(n−ペンチル、−CH2CH2CH2CH2CH3)、2−ペンチル(−CH(CH3)CH2CH2CH3)、3−ペンチル(−CH(CH2CH3)2)、2−メチル−2−ブチル(−C(CH3)2CH2CH3)、3−メチル−2−ブチル(−CH(CH3)CH(CH3)2)、3−メチル−1−ブチル(−CH2CH2CH(CH3)2)、2−メチル−1−ブチル(−CH2CH(CH3)CH2CH3)、1−ヘキシル(−CH2CH2CH2CH2CH2CH3)、2−ヘキシル(−CH(CH3)CH2CH2CH2CH3)、3−ヘキシル(−CH(CH2CH3)(CH2CH2CH3))、2−メチル−2−ペンチル(−C(CH3)2CH2CH2CH3)、3−メチル−2−ペンチル(−CH(CH3)CH(CH3)CH2CH3)、4−メチル−2−ペンチル(−CH(CH3)CH2CH(CH3)2)、3−メチル−3−ペンチル(−C(CH3)(CH2CH3)2)、2−メチル−3−ペンチル(−CH(CH2CH3)CH(CH3)2)、2,3−ジメチル−2−ブチル(−C(CH3)2CH(CH3)2)、3,3−ジメチル−2−ブチル(−CH(CH3)C(CH3)3、1−ヘプチル、1−オクチル等が挙げられる。] [0024] 「アルキレン」という用語は、本明細書において使用する場合、1〜12個の炭素原子(C1〜C12)の飽和直鎖または分岐鎖の二価炭化水素基を意味し、アルキレン基は、下記の1個または複数の置換基で独立に任意選択で置換されていてもよい。他の実施形態において、アルキレン基は、1〜8個の炭素原子(C1〜C8)、または1〜6個の炭素原子(C1〜C6)である。アルキレン基の例には、それだけに限らないが、メチレン(−CH2−)、エチレン(−CH2CH2−)、プロピレン(−CH2CH2CH2−)等が挙げられる。] [0025] 「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの部位の不飽和、すなわち、炭素−炭素sp2二重結合を有する、2〜8個の炭素原子(C2〜C8)の直鎖または分岐鎖の一価炭化水素基を意味し、アルケニル基は、任意選択で置換されていてもよく、「cis」および「trans」配向、または代わりに、「E」および「Z」配向を有する基が含まれる。その例には、それだけに限らないが、エチレニルまたはビニル(−CH=CH2)、アリル(−CH2CH=CH2)などが挙げられる。] [0026] 「アルケニレン」という用語は、少なくとも1つの部位の不飽和、すなわち炭素−炭素sp2二重結合を有する、2〜8個の炭素原子(C2〜C8)の直鎖または分岐鎖の二価炭化水素基を意味し、アルケニル基は、任意選択で置換されていてもよく、「cis」および「trans」配向、または代わりに、「E」および「Z」配向を有する基を含む。その例には、それだけに限らないが、エチレニレンまたはビニレン(−CH=CH−)、アリル(−CH2CH=CH−)等が挙げられる。] [0027] 「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの部位の不飽和、すなわち、炭素−炭素sp三重結合を有する、2〜8個の炭素原子(C2〜C8)の直鎖状または分岐状の一価炭化水素基を意味し、アルキニル基は、任意選択で置換されていてもよい。その例には、それだけに限らないが、エチニル(−C≡CH)、プロピニル(プロパルギル、−CH2C≡CH)などが挙げられる。] [0028] 「アルキニレン」という用語は、少なくとも1つの部位の不飽和、すなわち炭素−炭素sp三重結合を有する、2〜8個の炭素原子(C2〜C8)の直鎖または分岐鎖の二価炭化水素基を意味し、アルキニル基は、任意選択で置換されていてもよい。その例には、それだけに限らないが、エチニレン(−C≡C−)、プロピニレン(プロパルギレン、−CH2C≡C−)等が挙げられる。] [0029] 「炭素環」、「カルボシクリル」、「炭素環」および「シクロアルキル」という用語は、単環式環として3〜12個の炭素原子(C3〜C12)、または二環式環として7〜12個の炭素原子を有する、一価非芳香族の飽和または部分不飽和環を意味する。7〜12個の原子を有する二環式炭素環は、例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]または[6,6]系として用意することができ、9個または10個の環原子を有する二環式炭素環は、ビシクロ[5,6]または[6,6]系として、あるいはビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタンおよびビシクロ[3.2.2]ノナンなどの架橋系として用意することができる。単環式炭素環の例には、それだけに限らないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、1−シクロペント−1−エニル、1−シクロペント−2−エニル、1−シクロペント−3−エニル、シクロヘキシル、1−シクロヘキサ−1−エニル、1−シクロヘキス−2−エニル、1−シクロヘキス−3−エニル、シクロヘキサジエニル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロデシル、シクロウンデシル、シクロドデシルなどが挙げられる。] [0030] 「アリール」とは、親芳香環系の単一の炭素原子からの1個の水素原子の除去によって誘導される6〜20個の炭素原子(C6〜C20)の一価芳香族炭化水素基を意味する。いくつかのアリール基は、例示的な構造中に「Ar」として表される。アリールには、飽和環、部分不飽和環に縮合している芳香環、または芳香族炭素環を含む、二環式基が含まれる。典型的なアリール基には、それだけに限らないが、ベンゼン(フェニル)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニル、インデニル、インダニル、1,2−ジヒドロナプタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナプチルから誘導される基などが挙げられる。アリール基は、任意選択で置換されている。] [0031] 「アリーレン」とは、親芳香環系の2個の炭素原子からの2個の水素原子の除去によって誘導される6〜20個の炭素原子(C6〜C20)の二価芳香族炭化水素基を意味する。いくつかのアリーレン基は、例示的な構造中に「Ar」として表される。アリーレンには、飽和環、部分不飽和環に縮合している芳香環、または芳香族炭素環を含む、二環式基が含まれる。典型的なアリーレン基には、それだけに限らないが、ベンゼン(フェニレン)、置換ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ビフェニレン、インデニレン、インダニレン、1,2−ジヒドロナフタレン、1,2,3,4−テトラヒドロナフチルから誘導される基等が挙げられる。アリーレン基は、任意選択で置換されている。] [0032] 「複素環」、「ヘテロシクリル」および「複素環」という用語は、本明細書において互換的に使用され、少なくとも1個の環原子は、窒素、酸素、リンおよび硫黄から選択されるヘテロ原子であり、残りの環原子はCであり、1個または複数の環原子が、例えば、オキソ(=O)、メルカプト、またはアミノなどで任意選択で置換されている、3〜約20個の環原子の飽和または部分不飽和(すなわち、環中に1つまたは複数の二重および/または三重結合を有する)炭素環基を意味する。複素環は、3〜7環員(2〜6個の炭素原子、ならびにN、O、P、およびSから選択される1〜4個のヘテロ原子)を有する単環、または7〜10環員(4〜9個の炭素原子、ならびにN、O、P、およびSから選択される1〜6個のヘテロ原子)を有する二環、例えば、ビシクロ[4,5]、[5,5]、[5,6]、または[6,6]系でよい。複素環は、Paquette、Leo A.;「Principles of Modern Heterocyclic Chemistry」(W.A.Benjamin、New York、1968)、特に第1、3、4、6、7、および9章;「The Chemistry of Heterocyclic Compounds,A series of Monographs」(John Wiley & Sons、New York、1950年から現在まで)、特に第13、14、16、19、および28巻;ならびにJ.Am.Chem.Soc.(1960)82:5566に記載されている。「ヘテロシクリル」はまた、複素環基が飽和環、部分不飽和環、または芳香族炭素環もしくは複素環と縮合している基を含む。複素環の例には、それだけに限らないが、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチエニル、テトラヒドロピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノ、チオキサニル、ピペラジニル、ホモピペラジニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ホモピペリジニル、オキセパニル、チエパニル、オキサゼピニル、ジアゼピニル、チアゼピニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、インドリニル、2H−ピラニル、4H−ピラニル、ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、ピラゾリニル、ジチアニル、ジチオラニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロチエニル、ジヒドロフラニル、ピラゾリジニルイミダゾリニル、イミダゾリジニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、アザビシクロ[2.2.2]ヘキサニル、3H−インドリルキノリジニル1Hベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン−5−イルおよびN−ピリジル尿素が挙げられる。スピロ部分はまた、この定義の範囲内に含まれる。1個または複数のオキソ(=O)部分で置換されている複素環基の例は、ピリミジノニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルである。] [0033] 「ヘテロアリール」という用語は、5員、6員、または7員環の一価芳香族基を意味し、窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する、5〜約20個の環原子の縮合環系(その少なくとも1個は芳香族である)が含まれる。ヘテロアリール基の例は、ピリジニル(例えば、2−ヒドロキシピリジニルを含めた)、イミダゾリル、イミダゾピリジニル、ピリミジニル(例えば、4−ヒドロキシピリミジニルを含めた)、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、テトラヒドロイソキノリニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、シンノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、およびフロピリジニルである。ヘテロアリール基は、任意選択で置換されている。] [0034] 複素環またはヘテロアリール基は、そのようなことが可能であれば、炭素(炭素結合型)または窒素(窒素結合型)結合でよい。限定のためではなく例示として、炭素結合型複素環またはヘテロアリールは、ピリジンの2位、3位、4位、5位、または6位、ピリダジンの3位、4位、5位、または6位、ピリミジンの2位、4位、5位、または6位、ピラジンの2位、3位、5位、または6位、フラン、テトラヒドロフラン、チオフラン、チオフェン、ピロールまたはテトラヒドロピロールの2位、3位、4位、または5位、オキサゾール、イミダゾールまたはチアゾールの2位、4位、または5位、イソオキサゾール、ピラゾール、またはイソチアゾールの3位、4位、または5位、アジリジンの2位または3位、アゼチジンの2位、3位、または4位、キノリンの2位、3位、4位、5位、6位、7位、または8位、あるいはイソキノリンの1位、3位、4位、5位、6位、7位、または8位で結合している。] [0035] 限定のためではなく例示として、窒素結合型複素環またはヘテロアリールは、アジリジン、アゼチジン、ピロール、ピロリジン、2−ピロリン、3−ピロリン、イミダゾール、イミダゾリジン、2−イミダゾリン、3−イミダゾリン、ピラゾール、ピラゾリン、2−ピラゾリン、3−ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、インドール、インドリン、1H−インダゾールの1位、イソインドール、またはイソインドリンの2位、モルホリンの4位、およびカルバゾール、またはβ−カルボリンの9位で結合している。] [0036] 「単環式ヘテロアリール」という用語は、N、OおよびSから独立に選択される1個、2個、3個または4個の環ヘテロ原子を含有する、5員または6員の非置換または置換単環式ヘテロアリール基を意味する。単環式ヘテロアリールは、単環式ヘテロアリールR3基の任意の炭素(炭素結合型)原子で、式Iによりピリミジン環のC−4位およびC−6位に結合していてよい。単環式ヘテロアリール基には、それだけに限らないが、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、3−イソオキサゾリル、4−イソオキサゾリル、5−イソオキサゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリル、3−ピラゾリル、4−ピラゾリル、2−ピロリル、3−ピロリル、2−チアゾリル、4−チアゾリル、5−チアゾリル、3−ピリダジニル、4−ピリダジニル、5−ピリダジニル、2−ピリミジニル、5−ピリミジニル、6−ピリミジニル、2−ピラジニル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、5−オキサゾリル、2−フラニル、3−フラニル、2−チエニル、3−チエニル、3−トリアゾリル、1−トリアゾリル、5−テトラゾリル、1−テトラゾリル、および2−テトラゾリルが挙げられる。単環式ヘテロアリールは、任意選択で置換されている。] [0037] 窒素、酸素、および硫黄から独立に選択される1個または複数のヘテロ原子を含有する「縮合二環式C4〜C20ヘテロシクリル」および「縮合二環式C1〜C20ヘテロアリール」は、それらの芳香族特性によってのみ異なり、共に縮合している2つの環を有し、すなわち共通の結合を共有している。縮合二環式ヘテロシクリルおよびヘテロアリール基は、式Iによって、縮合二環式C3〜C20ヘテロシクリルまたは縮合二環式C1〜C20ヘテロアリール基R3基の任意の炭素(炭素結合型)原子で、ピリミジン環のC−4位およびC−6位に結合していてよい。縮合二環式ヘテロシクリルおよびヘテロアリール基には、それだけに限らないが、1H−インダゾール、1H−インドール、インドリン−2−オン、1−(インドリン−1−イル)エタノン、1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン、1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン、1H−ベンゾ[d]イミダゾール、1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン、1H−ピラゾロ[3,4−c]ピリジン、1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン、3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン、7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン、7H−プリン、1H−ピラゾロ[4,3−d]ピリミジン、5H−ピロロ[3,2−d]ピリミジン、2−アミノ−1H−プリン−6(9H)−オン、キノリン、キナゾリン、キノキサリン、イソキノリン、イソキノリン−1(2H)−オン、3,4−ジヒドロイソキノリン−1(2H)−オン、3,4−ジヒドロキノリン−2(1H)−オン、キナゾリン−2(1H)−オン、キノキサリン−2(1H)−オン、1,8−ナフチリジン、ピリド[3,4−d]ピリミジン、ピリド[3,2−b]ピラジン、ベンゾ[d][1,3]ジオキソール、および2,3−ジヒドロベンゾ[d][1,4]ジオキシンが挙げられる。] [0038] 「治療する」および「治療」という用語は、治療的処置および防止的または予防的措置の両方を意味し、その目的は、癌の発達または拡散などの望ましくない生理的変化または障害の防止または減速(減少)である。本発明の目的のために、有益なまたは所望の臨床結果には、それだけに限らないが、検出可能であれ検出不能であれ、症状の軽減、疾患の程度の減少、病状の安定化(すなわち、悪化しない)、疾患の悪化の遅延または減速、病態の改善または緩和、および(部分的また完全な)寛解が挙げられる。「治療」はまた、治療を受けない場合に予想される生存時間と比較した生存時間の延長を意味することができる。治療を必要としているものには、既にその状態または障害を有しているもの、および状態または障害を有しがちであるもの、または状態または障害が予防すべきであるものが含まれる。] [0039] 「治療有効量」という句は、(i)特定の疾患、状態、または障害を治療または予防する、(ii)特定の疾患、状態、または障害の1つもしくは複数の症状を弱め、改善し、または除去する、あるいは(iii)本明細書に記載されている特定の疾患、状態、または障害の1つもしくは複数の症状の発症を防止または遅延させる、本発明の化合物の量を意味する。癌の場合、薬物の治療有効量は、癌細胞の数を減少させ;腫瘍の大きさを減少させ;末梢器官への癌細胞浸潤を阻害(すなわち、ある程度遅延、好ましくは停止)し;腫瘍転移を阻害(すなわち、ある程度減速、好ましくは停止)し;腫瘍増殖をある程度阻害し;かつ/または癌と関連する症状の1つもしくは複数をある程度軽減し得る。薬物が増殖を防止し、かつ/または存在する癌細胞を殺し得る範囲で、それは細胞増殖阻害性および/または細胞毒性でよい。癌治療のために、例えば、疾患の悪化までの時間(TTP)の評価および/または反応速度(RR)の決定によって、有効性を測定することができる。] [0040] 「癌」および「癌の」という用語は、未制御の細胞増殖によって典型的には特徴付けられる哺乳動物における生理条件を意味し、または説明する。「腫瘍」は、1個または複数の癌細胞を含む。癌の例には、それだけに限らないが、癌腫、リンパ腫、芽細胞腫、肉腫、および白血病またはリンパ性悪性腫瘍が挙げられる。このような癌のさらなる特定の例には、扁平上皮細胞癌(例えば、上皮性扁平細胞癌);小細胞肺癌、非小細胞肺癌(「NSCLC」)、肺腺癌および肺扁平上皮癌を含めた肺癌;腹膜癌、肝細胞癌、消化管癌を含めた胃部または胃癌、膵癌、神経膠芽腫、子宮頸癌、卵巣癌、肝臓癌、膀胱癌、肝細胞腫、乳癌、結腸癌、直腸癌、結腸直腸癌、子宮内膜または子宮癌、唾液腺癌、腎臓癌または腎癌、前立腺癌、外陰癌、甲状腺癌、肝癌、肛門癌、陰茎癌、および頭頸部癌が挙げられる。] [0041] 「化学療法剤」は、作用機序とは無関係に、癌の治療に有用な化学的化合物である。化学療法剤のクラスには、それだけに限らないが、アルキル化剤、代謝拮抗物質、紡錘体毒植物性アルカロイド、細胞毒性/抗腫瘍抗生物質、トポイソメラーゼ阻害剤、抗体、光感作物質、およびキナーゼ阻害剤が挙げられる。化学療法剤には、「標的療法」および従来の化学療法に使用される化合物が含まれる。化学療法剤の例には、エルロチニブ(TARCEVA(登録商標)、Genentech/OSIPharm.)、ドセタキセル(TAXOTERE(登録商標)、Sanofi−Aventis)、5−FU(フルオロウラシル、5−フルオロウラシル、CAS No.51−21−8)、ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標)、Lilly)、PD−0325901(CAS No.391210−10−9、Pfizer)、シスプラチン(cis−ジアミン、ジクロロ白金(II)、CAS No.15663−27−1)、カルボプラチン(CAS No.41575−94−4)、パクリタキセル(TAXOL(登録商標)、Bristol−Myers Squibb Oncology、Princeton、N.J.)、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、テモゾロマイド(4−メチル−5−オキソ−2,3,4,6,8−ペンタアザビシクロ[4.3.0]ノナ−2,7,9−トリエン−9−カルボキサミド、CAS No.85622−93−1、TEMODAR(登録商標)、TEMODAL(登録商標)、Schering Plough)、タモキシフェン((Z)−2−[4−(1,2−ジフェニルブト−1−エニル)フェノキシ]−N,N−ジメチル−エタンアミン、NOLVADEX(登録商標)、ISTUBAL(登録商標)、VALODEX(登録商標))、およびドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商標))、Akti−1/2、HPPD、ならびにラパマイシンが挙げられる。] [0042] 化学療法剤のさらなる例には、オキサリプラチン(ELOXATIN(登録商標)、Sanofi)、ボルテゾミブ(VELCADE(登録商標)、Millennium Pharm.)、スーテント(SUNITINIB(登録商標)、SU11248、Pfizer)、レトロゾール(FEMARA(登録商標)、Novartis)、メシル酸イマチニブ(GLEEVEC(登録商標)、Novartis)、XL−518(Mek阻害剤、Exelixis、WO2007/044515)、ARRY−886(Mek阻害剤、AZD6244、Array BioPharma、Astra Zeneca)、SF−1126(PI3K阻害剤、Semafore Pharmaceuticals)、BEZ−235(PI3K阻害剤、Novartis)、XL−147(PI3K阻害剤、Exelixis)、PTK787/ZK222584(Novartis)、フルベストラント(FASLODEX(登録商標)、AstraZeneca)、ロイコボリン(フォリン酸)、ラパマイシン(シロリムス、RAPAMUNE(登録商標)、Wyeth)、ラパチニブ(TYKERB(登録商標)、GSK572016、Glaxo Smith Kline)、ロナファルニブ(SARASAR(商標)、SCH 66336、Schering Plough)、ソラフェニブ(NEXAVAR(登録商標)、BAY43−9006、Bayer Labs)、ゲフィチニブ(IRESSA(登録商標)、AstraZeneca)、イリノテカン(CAMPTOSAR(登録商標)、CPT−11、Pfizer)、チピファルニブ(ZARNESTRA(商標)、Johnson&Johnson)、パクリタキセルのアルブミン加工ナノ粒子製剤であるABRAXANE(商標)(クレモフォール非含有)(American Pharmaceutical Partners、Schaumberg、Il)、バンデタニブ(rINN、ZD6474、ZACTIMA(登録商標)、AstraZeneca)、クロランブシル、AG1478、AG1571(SU5271;Sugen)、テムシロリムス(TORISEL(登録商標)、Wyeth)、パゾパニブ(GlaxoSmithKline)、カンフォスファミド(TELCYTA(登録商標)、Telik)、チオテパおよびシクロホスファミド(cyclosphosphamide)(CYTOXAN(登録商標)、NEOSAR(登録商標));ブスルファン、インプロスルファンおよびピポスルファンなどのスルホン酸アルキル;ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドパ、およびウレドパなどのアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびトリメチロールメラミンを含めたエチレンイミンおよびメチルメラミン;アセトゲニン(特に、ブラタシンおよびブラタシノン);カンプトテシン(合成類似化合物トポテカンを含めた);ブリオスタチン;カリスタチン;CC−1065(そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成類似化合物を含めた);クリプトフィシン(特に、クリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成類似化合物、KW−2189およびCB1−TM1を含めた);エレウセロビン;パンクラチスタチン;サルコジクチイン;スポンギスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、クロロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、塩酸メクロレタミンオキシド、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニムスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなどのナイトロジェンマスタード;カルムスチン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムヌスチンなどのニトロソ尿素;エンジイン抗生物質などの抗生物質(例えば、カリケアマイシン、カリケアマイシンガンマ1I、カリケアマイシンオメガI1(Angew Chem.Int.Ed.Engl.(1994)33:183〜186);ジネマイシン、ジネマイシンA;クロドロネートなどのビスホスホネート;エスペラマイシン;ならびにネオカルチノスタチン発色団および関連する色素タンパクであるエンジイン抗生物質発色団)、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、オースラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6−ジアゾ−5−オキソ−L−ノルロイシン、モルホリノ−ドキソルビシン、シアノモルホリノ−ドキソルビシン、2−ピロリノ−ドキソルビシンおよびデオキシドキソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、ミコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポルフィロマイシン、ピューロマイシン、クエラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシンなど;メトトレキサートおよび5−フルオロウラシル(5−FU)などの代謝拮抗剤;デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキサートなどの葉酸類似体;フルダラビン、6−メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6−アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジン、ドキシフルリジン、エノシタビン、フロクスウリジンなどのピリミジン類似体;カルステロン、プロピオン酸ドロモスタノロン、エピチオスタノール、メピチオスタン、テストラクトンなどのアンドロゲン;アミノグルテチミド、ミトタン、トリロスタンなどの抗副腎剤;フロリン酸などの葉酸補給剤;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトラキセート;デホファミン;デメコルシン;ジアジクォン;エフロルニチン;酢酸エリプチニウム;エポチロン;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダイニン;メイタンシンおよびアンサミトシンなどのマイタンシノイド;ミトグアゾン;ミトキサントロン;モピダンモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;ポドフィリン酸;2−エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖類複合体(JHS Natural Products、Eugene、OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクォン;2,2’,2’’−トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特に、T−2毒素、ベラクリンA、ロリジンAおよびアングイジン);ウレタン;ビンデシン;ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara−C」);シクロホスファミド;チオテパ;6−チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチンおよびカルボプラチンなどの白金類似体;ビンブラスチン;エトポシド(VP−16);イホスファミド;ミトキサントロン;ビンクリスチン;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;テニポシド;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;カペシタビン(XELODA(登録商標)、Roche);イバンドロネート;CPT−11;トポイソメラーゼ阻害剤RFS2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイン酸などのレチノイド;ならびに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸および誘導体が挙げられる。] [0043] また「化学療法剤」の定義に含まれるのは、(i)腫瘍へのホルモン作用を調節または阻害する作用をする抗ホルモン剤(例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);クエン酸タモキシフェンを含めた)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4−ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびFARESTON(登録商標)(クエン酸トレミフェン)を含めた抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)など);(ii)副腎においてエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤(例えば、4(5)−イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、フォルメスタン、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca)など);(iii)抗アンドロゲン剤(フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリン;ならびにトロキサシタビン(1,3−ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体)など);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤(MEK阻害剤(WO2007/044515)など);(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、異常な細胞増殖に関与しているシグナル伝達経路における遺伝子(例えば、PKC−α、RafおよびH−Ras)の発現を阻害するもの(オブリメルセン(GENASENSE(登録商標)、Genta Inc.)など);(vii)リボザイム(VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤など);(viii)遺伝子治療ワクチンなどのワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、およびVAXID(登録商標);PROLEUKIN(登録商標)rIL−2;トポイソメラーゼ1阻害剤(LURTOTECAN(登録商標)など);ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)血管形成阻害剤(ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech)など);ならびに上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸および誘導体である。] [0044] また「化学療法剤」の定義に含まれるのは、アレムツズマブ(Campath)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標)、Genentech);セツキシマブ(ERBITUX(登録商標)、Imclone);パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標)、Amgen)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標)、Genentech/Biogen Idec)、ペルツズマブ(OMNITARG(商標)、2C4、Genentech)、トラツズマブ(HERCEPTIN(登録商標)、Genentech)、トシツモマブ(Bexxar、Corixia)、および抗体薬物複合体、ゲムツズマブオゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標、Wyeth)等の治療抗体である。] [0045] 本発明のPI3K阻害剤と組み合わせた化学治療剤として治療可能性を有するヒト化モノクローナル抗体には、アレムツズマブ、アポリズマブ、アセリズマブ(aselizumab)、アトリズマブ、バピネオズマブ、ベバシズマブ、ビバツズマブメルタンシン、カンツズマブメルタンシン、セデリズマブ(cedelizumab)、セルトリズマブペゴール、シドフシツズマブ(cidfusituzumab)、シドツズマブ(cidtuzumab)、ダクリズマブ、エクリズマブ、エファリズマブ、エプラツズマブ、エルリズマブ(erlizumab)、フェルビズマブ(felvizumab)、フォントリズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、イノツズマブオゾガマイシン、イピリムマブ、ラベツズマブ、リンツズマブ、マツズマブ、メポリズマブ、モタビズマブ、モトビズマブ(motovizumab)、ナタリズマブ、ニモツズマブ、ノロビズマブ(nolovizumab)、ヌマビズマブ(numavizumab)、オクレリズマブ、オマリズマブ、パリビズマブ、パスコリズマブ(pascolizumab)、ペクフシツズマブ(pecfusituzumab)、ペクツズマブ(pectuzumab)、ペルツズマブ、パキセリズマブ、ラリビズマブ(ralivizumab)、ラニビズマブ、レスリビズマブ(reslivizumab)、レスリズマブ、レシビズマブ(resyvizumab)、ロベリズマブ(rovelizumab)、ルプリズマブ(ruplizumab)、シブロツズマブ、シプリズマブ、ソンツズマブ(sontuzumab)、タカツズマブテトラキセタン(tacatuzumab tetraxetan)、タドシズマブ(tadocizumab)、タリズマブ、テフィバズマブ(tefibazumab)、トシリズマブ、トラリズマブ(toralizumab)、トラスツズマブ、ツコツズマブセルモロイキン(tucotuzumab celmoleukin)、ツクシツズマブ(tucusituzumab)、ウマビズマブ(umavizumab)、ウルトキサズマブ、およびビジリズマブが含まれる。] [0046] 「代謝物」は、特定の化合物またはその塩の、体内で代謝によって生じる産物である。化合物の代謝物は、当技術分野で公知の通常の技術を使用して同定することができ、それらの活性は本明細書に記載されているものなどの試験を使用して決定し得る。このような産物は、例えば、投与した化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド、エステル化、エステル分解、触媒的切断などから生じ得る。したがって、本発明には、その代謝産物を生じさせるのに十分な期間、本発明の化合物を哺乳動物と接触させるステップを含む方法によって生じる化合物を含めた、本発明の化合物の代謝物が含まれる。] [0047] 「添付文書」という用語は、このような治療薬の使用に関する適応症、用法、投与量、投与、禁忌症および/または警告についての情報を含有する、治療薬の商業用パッケージ中に通常含まれる指示を意味するために使用される。] [0048] 「キラル」という用語は、鏡像パートナーの重ねることができない特性を有する分子を意味し、一方「アキラル」という用語は、それらの鏡像パートナー上に重ねることができる分子を意味する。] [0049] 「立体異性体」という用語は、同一の化学構造を有するが、空間における原子または基の配置に関して異なる化合物を意味する。] [0050] 「ジアステレオマー」とは、2つ以上のキラル中心を有し、その分子が互いの鏡像ではない立体異性体を意味する。ジアステレオマーは、異なる物理学的性質、例えば融点、沸点、分光特性、および反応性を有する。ジアステレオマーの混合物は、電気泳動およびクロマトグラフィーなどの高分解能分析手順によって分離し得る。] [0051] 「エナンチオマー」とは、互いに重ねることができない鏡像である化合物の2つの立体異性体を意味する。] [0052] 本明細書において使用されている立体化学的定義および取決めは一般に、S.P.Parker、編、McGraw−Hill Dictionary of Chemical Terms(1984)McGraw−Hill Book Company、New York;およびEliel,E.およびWilen,S.、「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley & Sons、Inc.、New York、1994に従う。本発明の化合物は、不斉中心またはキラル中心を含有し、したがって異なる立体異性体の形態で存在し得る。それだけに限らないが、ジアステレオマー、エナンチオマーおよびアトロプ異性体、ならびにラセミ混合物などのそれらの混合物を含めた、本発明の化合物の全ての立体異性体の形態は、本発明の部分を形成することが意図されている。多くの有機化合物は、光学活性な形態で存在し、すなわちそれらは平面偏光面を回転させる能力を有する。光学活性な化合物を説明する上で、接頭辞DおよびL、またはRおよびSは、そのキラル中心(複数可)の周りの分子の絶対配置を示すために使用される。接頭辞dおよびlまたは(+)および(−)は、化合物による平面偏光の回転の徴候を示すために用いられ、(−)またはlは、化合物が左旋性であることを意味する。(+)またはdを接頭辞として付けた化合物は、右旋性である。所与の化学構造について、これらの立体異性体は、それらが互いの鏡像であることを除いて同一である。特定の立体異性体はまた、エナンチオマーと称してもよく、このような異性体の混合物は、エナンチオマー混合物と称されることが多い。エナンチオマーの50:50混合物は、ラセミ混合物またはラセミ体と称され、これは化学反応または化学過程において立体選択または立体特異性がない場合に起こり得る。「ラセミ混合物」および「ラセミ体」という用語は、光学活性を欠いている2種のエナンチオマー種の等モル混合物を意味する。] [0053] 「互変異性体」または「互変異性型」という用語は、低いエネルギー障壁によって相互転換可能な異なるエネルギーの構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られている)には、ケトエノールおよびイミン−エナミン異性化などのプロトンの移動を介した相互変換が含まれる。原子価互変異性体には、結合電子のいくつかの再編成による相互変換が含まれる。] [0054] 「薬学的に許容される塩」という句は、本明細書において使用する場合、本発明の化合物の薬学的に許容される有機または無機塩を意味する。例示的な塩には、これらだけに限定されないが、硫酸塩、クエン酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硝酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸性リン酸塩、イソニコチン酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、酸性クエン酸塩、酒石酸塩、オレイン酸塩、タンニン酸塩、パントテン酸塩、酒石酸水素塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチシン酸塩(gentisinate)、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルクロン酸塩、サッカリン酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩「メシル酸塩」、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、およびパモ酸塩(すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩))が挙げられる。薬学的に許容される塩は、酢酸イオン、コハク酸イオンまたは他の対イオンなどの他の分子の包含を伴ってもよい。対イオンは、親化合物上の電荷を安定化させる任意の有機または無機部分でよい。さらに、薬学的に許容される塩は、その構造中に複数の電荷を帯びた原子を有し得る。複数の電荷を帯びた原子が薬学的に許容される塩の部分である例は、複数の対イオンを有することができる。それ故、薬学的に許容される塩は、1つもしくは複数の電荷を帯びた原子および/または1つもしくは複数の対イオンを有することができる。] [0055] 本発明の化合物が塩基である場合、所望の薬学的に許容される塩は、当技術分野で利用可能な任意の適切な方法、例えば、遊離塩基の無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸など)による処理、あるいは有機酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(pyranosidyl acid)(グルクロン酸またはガラクツロン酸など)、αヒドロキシ酸(クエン酸または酒石酸など)、アミノ酸(アスパラギン酸またはグルタミン酸など)、芳香族酸(安息香酸またはケイ皮酸など)、スルホン酸(p−トルエンスルホン酸またはエタンスルホン酸など)、あるいは同様のものなど)による処理によって調製し得る。] [0056] 本発明の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容される塩は、任意の適切な方法、例えば、遊離酸の無機または有機塩基(アミン(第一級、第二級もしくは第三級)、アルカリ金属水酸化物もしくはアルカリ土類金属水酸化物、または同様のものなど)による処理によって調製し得る。適切な塩の実例には、それだけに限らないが、アミノ酸に由来する有機塩(グリシンおよびアルギニンなど)、アンモニア、第一級、第二級、および第三級アミン、ならびに環状アミン(ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンなど)、ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムに由来する無機塩が挙げられる。] [0057] 「薬学的に許容される」という句は、物質または組成物が、製剤を構成する他の成分、および/またはそれによって治療される哺乳動物と化学的および/または毒物学的に適合性でなくてはならないことを示す。] [0058] 「溶媒和物」とは、1種または複数の溶媒分子と本発明の化合物との会合体または錯体を意味する。溶媒和物を形成する溶媒の例には、それだけに限らないが、水、イソプロパノール、エタノール、メタノール、DMSO、酢酸エチル、酢酸、およびエタノールアミンが挙げられる。「水和物」という用語は、溶媒分子が水である場合の錯体を意味する。] [0059] 「保護基」という用語は、特定の官能基を遮断または保護しながら化合物上の他の官能基を反応させるために一般に使用される置換基を意味する。例えば、「アミノ保護基」とは、化合物中のアミノ官能基を遮断または保護する、アミノ基に結合している置換基である。適切なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBZ)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。同様に、「ヒドロキシ保護基」とは、ヒドロキシ官能基を遮断または保護する、ヒドロキシ基の置換基を意味する。適切な保護基には、アセチルおよびシリルが挙げられる。「カルボキシ保護基」とは、カルボキシ官能基を遮断または保護する、カルボキシ基の置換基を意味する。一般的なカルボキシ保護基には、フェニルスルホニルエチル、シアノエチル、2−(トリメチルシリル)エチル、2−(トリメチルシリル)エトキシメチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチル、2−(p−ニトロフェニルスルフェニル)エチル、2−(ジフェニルホスフィノ)−エチル、ニトロエチル等が挙げられる。保護基およびそれらの使用の概要については、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley&Sons、New York、1991を参照されたい。] [0060] 「この発明の化合物」および「本発明の化合物」および「式Iの化合物」という用語には、式Iの化合物、ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、および薬学的に許容される塩およびプロドラッグが含まれる。] [0061] ピラゾロ[3,4−D]ピリミジン化合物 本発明は、PI3キナーゼによって調節される疾患、状態および/または障害の治療において強力に有用なピラゾロ[3,4−d]ピリミジン化合物、およびその医薬製剤を提供する。より具体的には、本発明は、式Iの化合物] [0062] ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩を提供し、式中、 R1は、H、C1〜C12アルキル、−C(=O)NR10R11、−NR12C(=O)R10、−NR12C(=O)OR11、−NR12C(=O)NR10R11、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルキル−NR10R11、C1〜C12アルキル−OR10、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CN、−CF3、−CO2H、−C(=O)NR10R11、−NO2、−NR10R11、−NHCOR10、−OR10、−S(O)2NR10R11、および−S(O)2R10から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、 R2は、C1〜C12アルキルであり、 R3は、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールから選択され、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CH3、−CN、−CF3、−CH2OH、−CO2H、−CONH2、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−OH、−OCH3、−SH、−NHC(=O)NHCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、 R4は、−NR10R13、−NR12C(=O)R10、−NR10(C1〜C12アルキル)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキル)OR10、−NR10(C1〜C12アルキル)C(=O)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−OR10、−O(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)NR10R13、−(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C2〜C8アルキニレン)NR10R13、−(C2〜C8アルキニレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C6〜C20アリール)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリーレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C6〜C20アリール)−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−C(=O)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルキレン、アルキニル、アルキニレン、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH3、−CH2OH、−CN、−CF3、−CO2H、−COCH3、−CONH2、−CONHCH3、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−S(O)2N(CH3)2、−SCH3、−CH2OCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、 R10、R11およびR12は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−CH2OCH3、−CH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、 あるいはR10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成し、 R13は、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−OCH2CH2−N(CH3)2、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、 あるいはR10およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成する。] [0063] 例示的な実施形態には、R1がHまたはCH3であるものが含まれる。] [0064] 例示的な実施形態には、R2がCH3であるものが含まれる。] [0065] 例示的な実施形態には、R3が、ピリジル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、フラニル、チエニル、トリアゾリル、およびテトラゾリルから選択される単環式へテロアリールであるものが含まれる。] [0066] 例示的な実施形態には、R3が、] [0067] (式中、波線は結合部位を示す)から選択される縮合二環式C4〜C20ヘテロシクリルまたはC1〜C20ヘテロアリールであるものが含まれる。] [0068] 例示的な実施形態には、R3が、] [0069] (式中、波線は結合部位を示す)から選択されるものが含まれる。] [0070] 例示的な実施形態には、R3が、] [0071] (式中、波線は結合部位を示す)から選択される縮合二環式C4〜C20ヘテロシクリルまたはC1〜C20ヘテロアリールであるものが含まれる。] [0072] 例示的な実施形態には、R3が、1H−インダゾール−4−イルまたは1H−インドール−4−イルであるものが含まれる。] [0073] 例示的な実施形態には、R3が、構造] [0074] (式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式ヘテロアリールが含まれる。] [0075] 例示的な実施形態には、R3が、構造] [0076] (式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式ヘテロアリールが含まれる。] [0077] 例示的な実施形態には、R3が、構造] [0078] (式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式へテロアリールであるものが含まれる。] [0079] 例示的な実施形態には、R3が、F、−CF3、−NH2、−NHCH3、−OH、−OCH3、−C(O)CH3、−NHC(O)CH3、−N(C(O)CH3)2、−NHC(O)NH2、−CO2H、−CHO、−CH2OH、−C(=O)NHCH3、−C(=O)NH2、および−CH3から選択される1個または複数の基で置換されているC1〜C20ヘテロアリールであるものが含まれる。] [0080] 例示的な実施形態には、R4が、任意選択で置換されているピリミジン−5−イル、任意選択で置換されているC6〜C20アリール、または任意選択で置換されているフェニルであるものが含まれる。] [0081] 例示的な実施形態には、R4が、−OR10(式中、R10は、任意選択で置換されているフェニルである)であるものが含まれる。] [0082] 例示的な実施形態には、フェニルが、−OCH3、−SO2CH3、−SO2NH2、−NHSO2CH3、−CH2OCH3、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCH3、−NHC(=O)CH3、−CF3、−OH、−CH3、および−Clから独立して選択される1個または複数の基で置換されているものが含まれる。] [0083] 例示的な実施形態には、R4が、−OR10(式中、R10は、任意選択で置換されているピリジルまたは任意選択で置換されているC1〜C12アルキルである)であるものが含まれる。] [0084] 例示的な実施形態には、R4が、−O(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、または−O(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)であるものが含まれる。] [0085] 例示的な実施形態には、R4が、−NR10R13(式中、R10は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、またはC2〜C8アルキニルである)であり、R13が、任意選択で置換されているフェニル、インダゾール−6−イルまたはインダゾール−4−イルであるものが含まれる。] [0086] 例示的な実施形態には、R4が、−NR10(C1〜C12アルキル)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキル)OR10、または−NR10(C1〜C12アルキル)C(=O)NR10R13であるものが含まれる。] [0087] 例示的な実施形態には、R4が、−NR10R13(式中、R10およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリニル、4−メチルピペラジン−1−イル、4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル、または4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イルを形成する)であるものが含まれる。] [0088] 本発明の式Iの化合物は、不斉中心またはキラル中心を含有してもよく、したがって異なる立体異性体の形態で存在し得る。それだけに限らないが、ジアステレオマー、エナンチオマーおよびアトロプ異性体、ならびにラセミ混合物などのそれらの混合物を含めた、本発明の化合物の全ての立体異性体形態は、本発明の部分を形成することが意図される。] [0089] さらに、本発明は、全ての幾何異性体および位置異性体を包含する。例えば、式Iの化合物が二重結合または縮合環を含む場合、cis−およびtrans−形態、ならびにその混合物は、本発明の範囲内に包含される。単一の位置異性体および位置異性体の混合物の両方もまた、本発明の範囲内である。] [0090] 任意の特定のキラル原子の立体化学が特定されていない、本明細書において示されている構造において、全ての立体異性体が、本発明の化合物として意図され、含まれる。立体化学が特定の立体配置を表す実線のくさびまたは点線によって特定されている場合、その立体異性体はこのように特定および定義される。] [0091] 本発明の化合物は、非溶媒和形態、および水、エタノールなどの薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態で存在してもよく、本発明は溶媒和および非溶媒和形態の両方を包含することを意図する。] [0092] 本発明の化合物はまた、異なる互変異性型で存在してもよく、全てのこのような形態は、本発明の範囲内に包含される。「互変異性体」または「互変異性型」という用語は、低いエネルギー障壁によって相互転換可能な異なるエネルギーの構造異性体を意味する。例えば、プロトン互変異性体(プロトトロピック互変異性体としても知られている)には、ケトエノールおよびイミン−エナミン異性化などのプロトンの移動を介した相互変換が含まれる。原子価互変異性体には、結合電子のいくつかの再編成による相互変換が含まれる。] [0093] 本発明はまた、本明細書に記載されたものと同一の同位体標識された本発明の化合物を包含するが、1個または複数の原子が、天然に通常見出される原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられている。規定されているような任意の特定の原子または元素の全ての同位体は、本発明の化合物、およびそれらの使用の範囲内に企図される。本発明の化合物に組み込むことができる例示的な同位体には、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、15O、17O、18O、32P、33P、35S、18F、36Cl、123Iおよび125Iなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素およびヨウ素の同位体が挙げられる。特定の同位体標識された本発明の化合物(例えば、3Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化した(3H)および炭素14(14C)同位体は、それらの調製の容易性および検出性のために有用である。さらに、重水素(すなわち、2H)などのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性(例えば、インビボ半減期の増加または投与必要量の減少)からもたらされる特定の治療上の利益をもたらすことができ、それ故にいくつかの状況下では好ましいであろう。15O、13N、11Cおよび18Fなどのポジトロン放出同位体は、基質受容体占有率を調べるポジトロン放出断層撮影(PET)研究のために有用である。同位体標識された本発明の化合物は、本明細書における下記のスキームおよび/または実施例に開示されているものと類似した手順に従うことによって、同位体標識されていない試薬を同位体標識された試薬で置換することによって一般に調製することができる。] [0094] 式Iの化合物の調製 式Iのピラゾロ[3,4−d]ピリミジン化合物は、特に本明細書において含有されている記載に照らして、化学の技術分野において周知のものと類似した方法を含む合成経路によって合成し得る。出発物質は一般に、Aldrich Chemicals(Milwaukee、WI)などの商業的供給源から入手可能であり、または当業者には周知の方法を使用して容易に調製される(例えば、Louis F.FieserおよびMary Fieser、Reagents for Organic Synthesis、第1〜23巻、Wiley、N.Y.(1967〜2006編)、またはBeilsteins Handbuch der organischen Chemie、4、Aufl.ed.Springer−Verlag、Berlin、追補を含む(Beilsteinオンラインデータベースによっても入手可能である)に一般に記載されている方法によって調製される。] [0095] 特定の実施形態では、式Iの化合物は、ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン(Southwickら(1975)、J.of Heterocyclic Chem.12(6):1199〜1205;Chernら(2004)Bioorganic & Med.Chem.Letters 14(10):2519〜2525;Wuら(2003)Organic Letters 5(20):3587〜3590;Quintelaら(2003)Bioorganic & Med.Chem.11(6):863〜868;Braendvangら(2007)Tetrahedron Letters 48(17):3057〜3059;Katiyarら(2006)Synthetic Communications 36(20):2963〜2973;Hollaら(2006)Bioorganic & Medicinal Chemistry 14(6):2040〜2047;Kimら(2003)European Journal of Medicinal Chemistry 38(5)、pp525〜532;Quintelaら(2001)European Journal of Medicinal Chemistry 36(4)、pp321〜332;US4001230;US4044130;US6921763;US6660744;US7217710;US2006/0128729;US2007/0155716;WO2005/117909);ならびに、Comprehensive Heterocyclic Chemistry II、KatritzkyおよびRees編集、Elsevier、1997、例えば第3巻;Liebigs Annalen der Chemie、(9):1910〜16、(1985);Helvetica Chimica Acta、41:1052〜60、(1958);Arzneimittel−Forschung、40(12):1328〜31、(1990)に記載の他の複素環を調製する周知の手順を使用して容易に調製され得る。] [0096] 式Iの化合物は、単一で、あるいは少なくとも2種、例えば5種〜1,000種の化合物、または10種〜100種の化合物を含む化合物ライブラリーとして調製し得る。式Iの化合物のライブラリーは、組合せの「スプリットおよびミックス」アプローチによって、または液相もしくは固相化学反応を使用した複数の平行合成によって、当業者には公知の手順によって調製し得る。したがって、本発明のさらなる態様によれば、少なくとも2種の化合物、または薬学的に許容されるその塩を含む化合物ライブラリーを提供する。] [0097] 例示の目的のために、スキーム1〜3は、式Iの化合物、ならびに重要中間体を調製する一般法を示す。個々の反応段階のより詳細な記載については、下記の実施例の項を参照されたい。他の合成経路は本発明の化合物を合成するために使用し得ることを当業者なら理解するであろう。特定の出発物質および試薬がスキームにおいて示され、下記で議論されているが、他の出発物質および試薬で容易に置換し、種々の誘導体および/または反応条件を提供することができる。さらに、下記に記載されている方法によって調製された化合物の多くは、当業者には周知の従来の化学反応を使用してこの開示に照らしてさらに修飾することができる。] [0098] 式Iの化合物の調製において、中間体の遠隔官能基(例えば、第一級または第二級アミン)の保護は必要であり得る。このような保護の必要性は、遠隔官能基の性質および調製方法の条件によって変わるであろう。適切なアミノ保護基には、アセチル、トリフルオロアセチル、t−ブトキシカルボニル(BOC)、ベンジルオキシカルボニル(CBz)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル(Fmoc)が挙げられる。このような保護の必要性は、当業者によって容易に決定される。保護基およびそれらの使用の概要については、T.W.Greene、Protective Groups in Organic Synthesis、John Wiley & Sons、New York、1991を参照されたい。] [0099] ] [0100] スキーム1は、エトキシリデンニトリルエステル51から出発するジハロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン中間体54(式中、Halは、独立にF、Cl、Br、またはIである)の調製のための一般法を示す。メチルヒドラジン等の式R2NHNH2のアルキルヒドラジンによる51aまたは51bの環化により、化合物52が得られる。高温での尿素による化合物52の処理により、化合物53が得られる。塩化ホスホリル等の試薬POHal3による化合物53の処理により、化合物54が得られる。] [0101] ] [0102] スキーム2は、化合物56が得られる、メチルヒドラジン等のアルキルヒドラジンR2NHNH2による化合物55aまたは55bの処理を示す。硫酸または過酸化水素および水酸化ナトリウムのいずれかを使用したニトリル基の加水分解により、化合物57が生成する。高温での尿素による化合物57の処理により、化合物53が得られる。塩化ホスホリル等の試薬POHal3および五塩化リン等の試薬PHal5による化合物53の処理により、化合物54が得られる。] [0103] ] [0104] スキーム3は、アミド58を形成しR3置換基を導入するための、アシル化剤による化合物52の処理を示す。エステル58の1級アミド59への変換により、60への環化が可能となる。4位および6位でのハロゲン化により、4,6ジクロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン61が生成する。] [0105] 分離方法 本発明の化合物の調製方法において、反応生成物を互いにおよび/または出発物質から分離することは有利であり得る。各ステップまたは一連のステップの所望の生成物を、当技術分野で一般の技術によって所望の程度の均質性まで分離および/または精製(以下、分離)する。典型的には、このような分離は、多相抽出、溶媒もしくは溶媒混合物からの結晶化、蒸留、昇華、またはクロマトグラフィーを伴う。クロマトグラフィーは、例えば、逆相および順相クロマトグラフィー;サイズ排除クロマトグラフィー;イオン交換クロマトグラフィー;高、中および低圧力液体クロマトグラフィー法および装置;小規模分析クロマトグラフィー;疑似移動床(SMB)クロマトグラフィーおよび分取薄層または厚層クロマトグラフィー、ならびに小規模薄層およびフラッシュクロマトグラフィーの技術を含めて任意の数の方法を伴うことができる。] [0106] 他のクラスの分離方法は、所望の生成物、未反応出発物質、反応副生物、または同様のものに結合するかそうでなければ分離することができるようにするために選択した試薬による混合物の処理を伴う。このような試薬には、活性炭、分子篩、イオン交換媒体、または同様のものなどの、吸着剤または吸収剤が挙げられる。代わりに、試薬は、酸(塩基性材料の場合)、塩基(酸性材料の場合)、結合試薬(抗体など)、結合タンパク質、選択性キレート剤(クラウンエーテルなど)、液体/液体イオン抽出試薬(LIX)、または同様のものでよい。] [0107] 適切な分離方法の選択は、関連する材料の性質に依存する。例えば、蒸留および昇華における沸点および分子量、クロマトグラフィーにおける極性官能基の有無、多相抽出における酸性および塩基性媒体中の材料の安定性などである。当業者であれば、所望の分離を最も達成しそうな技術を適用するであろう。] [0108] ジアステレオマー混合物は、クロマトグラフィーおよび/または分別結晶などの当業者には周知の方法によるそれらの物理的化学的差異に基づいて、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。エナンチオマーは、適切な光学活性な化合物(例えば、キラルアルコールなどのキラル補助基、またはモッシャーの酸塩化物)との反応によってエナンチオマー混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを相当する純粋なエナンチオマーに変換(例えば、加水分解)することによって分離することができる。また、本発明の化合物のいくつかは、アトロプ異性体(例えば、置換されているビアリール)でよく、本発明の一部として考えられる。エナンチオマーはまた、キラルHPLCカラムの使用によって分離することができる。] [0109] 単一の立体異性体、例えば、その立体異性体が実質的にないエナンチオマーは、光学活性な分割剤を使用したジアステレオマーの形成などの方法を使用して、ラセミ混合物の分割によって得ることができる(Eliel,E.およびWilen,S.「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley & Sons,Inc.、New York、1994;Lochmuller,C.H.、(1975)J.Chromatogr.、113(3):283〜302)。本発明のキラル化合物のラセミ混合物は、(1)キラル化合物とのイオン性ジアステレオマー塩の形成、および分別結晶または他の方法による分離、(2)キラル誘導体化試薬とのジアステレオマー化合物の形成、ジアステレオマーの分離、および純粋な立体異性体への変換、ならびに(3)直接のキラル条件下での実質的に純粋または濃縮された立体異性体の分離を含めた任意の適切な方法によって分離および単離することができる。「Drug Stereochemistry,Analytical Methods and Pharmacology」、Irving W.Wainer、編、Marcel Dekker,Inc.、New York(1993)を参照されたい。] [0110] 方法(1)では、ジアステレオマー塩は、鏡像異性的に純粋なキラル塩基(ブルシン、キニーネ、エフェドリン、ストリキニーネ、α−メチル−β−フェニルエチルアミン(アンフェタミン)など)と酸性官能基を担持する不斉化合物(カルボン酸およびスルホン酸など)との反応によって形成することができる。分別結晶またはイオンクロマトグラフィーによって分離するために、ジアステレオマー塩を誘導してもよい。アミノ化合物の光学異性体の分離のために、キラルなカルボン酸またはスルホン酸(カンファースルホン酸など)、酒石酸、マンデル酸、または乳酸の添加によって、ジアステレオマー塩の形成をもたらすことができる。] [0111] 代わりに、方法(2)によって、分割すべき基質をキラル化合物の1種のエナンチオマーと反応させて、ジアステレオマー対を形成する(E.およびWilen,S.「Stereochemistry of Organic Compounds」、John Wiley & Sons, Inc.、1994、322ページ)。ジアステレオマー化合物は、不斉化合物と鏡像異性的に純粋なキラル誘導体化試薬(メンチル誘導体など)との反応、それに続くジアステレオマーの分離および加水分解によって形成させることができ、純粋なまたは濃縮されたエナンチオマーが生じる。光学純度を決定する方法は、ラセミ混合物のキラルエステル、例えば、メンチルエステル、例えば、塩基の存在下での(−)メンチルクロロホルメート、またはモッシャーエステル、α−メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニルアセテート(Jacob III.J.Org.Chem.(1982)47:4165)を作製し、2種のアトロプ異性エナンチオマーまたはジアステレオマーの存在について1HNMRスペクトルを分析することを伴う。アトロプ異性化合物の安定的なジアステレオマーは、アトロプ異性ナフチル−イソキノリンの分離方法(WO96/15111)に従って順相および逆相クロマトグラフィーによって分離および単離することができる。方法(3)によって、2種のエナンチオマーのラセミ混合物は、キラル固定相を使用してクロマトグラフィーによって分離することができる(「Chiral Liquid Chromatography」(1989)W.J.Lough、編、Chapman and Hall、New York;Okamoto,J.Chromatogr.、(1990)513:375〜378)。濃縮または精製されたエナンチオマーは、旋光性および円二色性など不斉炭素原子を有する他のキラル分子を識別するために使用される方法によって識別することができる。] [0112] 生物学的評価 式Iの化合物のPI3キナーゼ活性の活性の決定は、いくつかの直接的および間接的検出方法によって可能である。本明細書に記載されている特定の例示的な化合物を、それらのPI3K結合活性(実施例83)ならびに腫瘍細胞に対するインビトロ活性(実施例84)についてアッセイした。PI3K結合活性の範囲は、1nM(ナノモル)未満から約10μM(マイクロモル)であった。特定の例示的な本発明の化合物は、10nM未満のPI3K結合活性IC50値を有した。特定の本発明の化合物は、100nM未満の腫瘍細胞をベースとする活性のIC50値を有した。] [0113] 式Iの例示的な化合物の細胞毒性または細胞分裂抑制作用は、細胞培養培地中で増殖性哺乳動物腫瘍細胞株を確立し、式Iの化合物を加え、約6時間から約5日の期間、細胞を培養し;細胞生存率を測定するによって測定した(実施例84)。セルベースインビトロアッセイを使用して、生存率、すなわち、増殖(IC50)、細胞傷害性(EC50)、およびアポトーシスの誘導(カスパーゼ活性化)を測定した。] [0114] 式Iの例示的化合物のインビトロ効力を、Promega Corp.、Madison、WIから市販されている細胞増殖アッセイCellTiter−Glo(登録商標)発光細胞生存率アッセイによって測定した(実施例84)。この均一系アッセイ法は、甲虫類ルシフェラーゼの組換え発現に基づき(US5583024;US5674713;US5700670)、代謝的に活性な細胞の指標である存在するATPの定量化に基づいて培養物中の生細胞の数を決定する(Crouchら(1993)J.Immunol.Meth.160:81〜88;US6602677)。CellTiter−Glo(登録商標)アッセイを、96または384ウェルフォーマットで行い、自動ハイスループットスクリーニング(HTS)を容易にできるようにした(Creeら(1995)Anticancer Drugs6:398〜404)。均一系アッセイの手順は、単一の試薬(CellTiter−Glo(登録商標)試薬)を、血清補足培地で培養した細胞に直接添加することを伴う。細胞洗浄、培地の除去および多数のピペット操作ステップは必要ない。このシステムは、試薬を加え混合した後10分で、384ウェルフォーマットにおいて僅か15個の細胞/ウェルを検出する。] [0115] 均一な「添加−混合−測定」フォーマットは、細胞溶解、および存在するATPの量に比例する発光シグナルの生成をもたらす。ATPの量は、培養物中に存在する細胞数と直接比例する。CellTiter−Glo(登録商標)アッセイによって、ルシフェラーゼ反応によって生成する「グロー型」発光シグナルが生じ、これは使用する細胞型および培地によって一般に5時間超の半減期を有する。生細胞は、相対発光量(RLU)で示される。基質のカブトムシルシフェリンは、組換えホタルルシフェラーゼによって酸化的に脱カルボキシル化され、ATPがAMPに同時に変換され、光子が発生する。半減期の延長によって、試薬注入器を使用する必要性がなくなり、多数プレートの連続またはバッチ式処理のための柔軟性を実現する。この細胞増殖アッセイは、様々なマルチウェルフォーマット、例えば96または384ウェルフォーマットで使用することができる。データは、照度計またはCCDカメラ撮像装置によって記録することができる。発光出力は、時間と共に測定した相対発光量(RLU)として示される。] [0116] 式Iの例示的化合物の抗増殖効果は、PC3、Detroit562、およびMDAMB361.1を含めたいくつかの腫瘍細胞系に対するCellTiter−Glo(登録商標)アッセイ(実施例84)により測定した。試験した化合物についてEC50値を確立した。インビトロの細胞効力活性の範囲は、約100nM〜約10μMであった。] [0117] 特定のADME特性を、Caco−2透過性(実施例85)、肝細胞クリアランス(実施例86)、シトクロムP450阻害(実施例87)、シトクロムP450誘導(実施例88)、血漿タンパク質結合(実施例89)、およびhERGチャネル遮断(実施例90)を含めたアッセイによって、特定の例示的な化合物について測定した。] [0118] 本発明の方法に従い、表1の例示的な式Iの化合物番号101〜189を作製し、特性決定し、PI3K活性について試験したが、これらは以下の構造および対応する名称(ChemDraw Ultra、Version 9.0.1、CambridgeSoft Corp.、Cambridge MA)を有する。] [0119] ] [0120] 式Iの化合物の投与 本発明の化合物は、治療される状態に適した任意の経路によって投与し得る。適切な経路には、経口、非経口(皮下、筋内、静脈内、動脈内、皮内、くも膜下腔内および硬膜外を含めた)、経皮、直腸、経鼻、局所(口腔および舌下を含めた)、腔、腹腔内、肺内および鼻腔内が挙げられる。局所免疫抑制治療のために、化合物は、潅流またはさもなければ移植前に移植片を阻害剤と接触させることを含めて、病巣内投与によって投与し得る。好ましい経路は、例えばレシピエントの状態によって変化し得ることを理解されたい。化合物を経口投与する場合、薬学的に許容される担体または賦形剤と共に、丸剤、カプセル剤、錠剤などとして製剤し得る。化合物を非経口的に投与する場合、下記で詳述するように、薬学的に許容される非経口ビヒクルと共に、および単位用量の注射剤形中で製剤し得る。] [0121] ヒト患者を治療する用量は、式Iの化合物約10mg〜約1000mgの範囲であり得る。典型的な用量は、化合物約100mg〜約300mgであり得る。用量は、特定化合物の吸収、分布、代謝、および排泄を含めた薬物動態および薬力学的特性によって、1日1回(QD)、1日2回(BID)、またはさらに頻繁に投与し得る。さらに毒性要因は、投与量および投与計画に影響を与え得る。経口投与する場合、丸剤、カプセル剤、または錠剤は、特定の期間に、1日1回またはより少なく摂取してもよい。投与計画は、数サイクルの治療で繰り返してもよい。] [0122] 式Iの化合物による治療方法 本発明の化合物は、それだけに限らないが、脂質キナーゼ、例えば、PI3キナーゼの過剰発現によって特徴付けられるものを含めた高増殖性の疾患、状態および/または障害の治療に有用である。したがって、本発明の他の態様は、PI3を含めた脂質キナーゼを阻害することによって治療または予防することができる疾患または状態の治療または予防方法を含む。一実施形態では、この方法は、それを必要としている哺乳動物に治療有効量の式Iの化合物、またはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、もしくは薬学的に許容される塩を投与するステップを含む。一実施形態では、ヒト患者は、式Iの化合物、および薬学的に許容される担体、補助剤、またはビヒクルで治療され、前記式Iの化合物は、PI3キナーゼ活性を検出可能な程度に阻害する量で存在する。] [0123] 本発明の方法によって治療することができる癌には、それだけに限らないが、乳房癌、卵巣癌、子宮頸部癌、前立腺癌、睾丸癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、神経膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝癌および胆汁道癌、腎臓癌、骨髄障害、リンパ障害、毛様細胞、口腔および咽頭(口部)の癌、唇癌、舌癌、口腔癌、咽頭癌、小腸癌、結腸−直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳腫瘍および中枢神経系癌、ホジキン病および白血病が挙げられる。] [0124] 本発明の他の態様は、本明細書に記載されている疾患または状態に罹患している哺乳動物、例えば、ヒトにおいて、このような疾患または状態の治療に使用するための本発明の化合物を提供する。このような障害に罹患している哺乳動物、例えばヒトなどの温血動物において、本明細書に記載されている疾患および状態を治療するための医薬の調製における本発明の化合物の使用もまた提供する。] [0125] 医薬製剤 ヒトを含めた哺乳動物の(予防的治療を含めた)治療上の処置のために本発明の化合物を使用するために、それは通常、標準的な薬務に従って医薬組成物として製剤される。本発明のこの態様によると、薬学的に許容される希釈剤または担体と合わせて本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。] [0126] 典型的な製剤は、本発明の化合物と、担体、希釈剤または賦形剤とを混合することによって調製される。適切な担体、希釈剤および賦形剤は当業者には周知であり、炭水化物、ワックス、水溶性および/または膨潤性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、水などの材料が挙げられる。使用される特定の担体、希釈剤または賦形剤は、本発明の化合物が適用される手段および目的によって決まる。溶媒は、哺乳動物に投与するのに、当業者に安全と認められる(GRAS)溶媒に基づいて一般に選択される。一般に、安全な溶媒は、水中で可溶性または混和性の、水および他の無毒性溶媒などの無毒性水性溶媒である。適切な水性溶媒には、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)など、およびこれらの混合物が挙げられる。製剤にはまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)の洗練された提示または医薬品(すなわち、医薬)の製造における補助を提供するために、1種または複数の緩衝液、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、滑沢剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味料、香料剤、香味剤および他の公知の添加剤を含み得る。] [0127] 製剤は、従来の溶解および混合手順を使用して調製し得る。例えば、原薬(すなわち、本発明の化合物または化合物の安定化した形態(例えば、シクロデキストリン誘導体との複合体または他の公知の複合体形成剤)は、上記の賦形剤の1種または複数の存在下で適切な溶媒に溶解する。本発明の化合物は典型的には、医薬品剤形に製剤され、薬物の容易に制御可能な投与量を実現し、処方された投与計画による患者の薬剤服用順守を可能にする。] [0128] 使用のための医薬組成物(または製剤)は、薬物投与のために使用される方法によって、種々の方法で包装し得る。一般に、分配のための物品には、その中に適切な形態の医薬製剤が入れられる容器が含まれる。適切な容器は当業者には周知であり、ビン(プラスチックおよびガラス)、小容器、アンプル、プラスチック袋、金属円筒などの材料が含まれる。容器はまた、パッケージの内容への不注意なアクセスを防止するためのいたずら防止の集合体を含み得る。さらに、容器は、その上に容器の内容を記載するラベルを有する。ラベルはまた、適切な警告を含んでもよい。] [0129] 本発明の化合物の医薬製剤は、投与の様々な経路およびタイプのために調製し得る。例えば、所望の程度の純度を有する式I化合物は、凍結乾燥した製剤、粉砕した粉末、または水溶液の形態で、薬学的に許容される希釈剤、担体、賦形剤または安定剤と任意選択で混合し得る(Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980)、第16版、Osol,A.編)。製剤は、周囲温度にて適切なpHで所望の程度の純度で、生理学的に許容できる担体、すなわち、用いられる投与量および濃度でレシピエントにとって無毒性の担体と混合することによって行い得る。製剤のpHは、主として化合物の特定の使用および濃度に依存するが、約3から約8の範囲となり得る。pH5でのアセテート緩衝液中での製剤が、適切な実施形態である。] [0130] 本明細書における使用のための本発明の化合物は、好ましくは無菌である。特に、インビボ投与のために使用される製剤は、無菌でなくてはならない。このような滅菌は、滅菌濾過膜を通す濾過によって容易に達成される。] [0131] 化合物は、通常、固体組成物、凍結乾燥した製剤として、または水溶液として保存することができる。] [0132] 本発明の医薬組成物は、適切な医療行為と一致した様式で、すなわち量、濃度、計画、治療単位、ビヒクルおよび投与経路で、製剤化、服用および投与される。これに関連した考慮の因子としては、治療されている特定の障害、治療されている特定の哺乳動物、患者一人一人の病態、障害の原因、薬剤送達部位、投与方法、投与計画、および医師に公知のその他の因子が挙げられる。投与される化合物の「治療有効量」は、そのような考慮点により左右され、凝固因子媒介障害を予防、改善、または治療するための必要最小量である。そのような量は、好ましくは、宿主に対し毒性を有する、または宿主をより出血を起こしやすくする量より低い。] [0133] 一般の提案として、非経口で投与する阻害剤の当初の服用量当たりの医薬有効量は、約0.01〜1000mg/kgの範囲、すなわち1日当たり患者の体重1kg当たり約0.1〜20mg、使用する化合物の典型的な当初の範囲は0.3〜15mg/kg/日であろう。] [0134] 許容される希釈剤、担体、賦形剤および安定剤は、用いる投与量および濃度でレシピエントにとって無毒性であり、(リン酸、クエン酸および他の有機酸などの)緩衝液;アスコルビン酸およびメチオニンを含めた抗酸化剤;保存剤(塩化オクタデシルジメチルベンジルアンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルまたはベンジルアルコール;アルキルパラベン(メチルまたはプロピルパラベンなど);カテコール;レソルシノール;シクロヘキサノール;3−ペンタノール;およびm−クレゾールなど);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;タンパク質(血清アルブミン、ゼラチン、または免疫グロブリンなど);親水性ポリマー(ポリビニルピロリドンなど);アミノ酸(グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、またはリシンなど);グルコース、マンノース、またはデキストリンを含めた単糖類、二糖類および他の炭水化物;キレート剤(EDTAなど);糖類(スクロース、マンニトール、トレハロースまたはソルビトールなど);塩形成対イオン(ナトリウムなど);金属錯体(例えば、Zn−タンパク質複合体);および/または非イオン性界面活性剤(TWEEN(商標)、PLURONICS(商標)またはポリエチレングリコール(PEG)など)が挙げられる。活性医薬成分はまた、例えば、コアセルベーション技術によって、または界面重合によって調製したマイクロカプセル、例えば、各々、コロイド薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフィア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およびナノカプセル)中、またはマクロエマルジョン中のヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチンマイクロカプセルおよびポリ−(メチルメタクリレート)マイクロカプセル中に封入し得る。このような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences、第16版、Osol,A.編(1980)に開示されている。] [0135] 式Iの化合物の持続放出調製品を調製してもよい。持続放出調製品の適切な例には、式Iの化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが含まれ、マトリックスは、造形物品の形態、例えば、フィルム、またはマイクロカプセルである。持続放出マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2−ヒドロキシエチル−メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3773919号)、L−グルタミン酸とγ−エチル−L−グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレン−酢酸ビニル、LUPRON DEPOT(商標)などの分解性乳酸−グリコール酸コポリマー(乳酸−グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドからなる注射用ミクロスフィア)、およびポリ−D(−)3−ヒドロキシ酪酸が含まれる。] [0136] 製剤は、本明細書に詳述される投与経路に適したものを含む。製剤は、好都合にも単位投薬形態であってもよく、また製薬分野において周知の方法のいずれかによって調製され得る。技術および製剤は、一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.、Easton、PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1種または複数の副成分を構成する担体と会合させるステップを含む。一般に、製剤は、活性成分を、液体担体もしくは微粉化固体担体またはその両方と均一かつ密に会合させ、次いで、必要に応じて生成物を成形することによって調製される。] [0137] 経口投与に適した式Iの化合物の製剤は、各々所定の量の式Iの化合物を含有する丸剤、カプセル剤、カシェ剤または錠剤などの個別単位として調製し得る。] [0138] 圧縮錠剤は、適切な機械中で粉末または顆粒などの易流動性形態の活性成分を圧縮し、結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、保存剤、表面活性剤または分散剤と任意選択で混合することによって調製し得る。成形錠剤は、適切な機械中で不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末の活性成分の混合物を成形することによって作製し得る。錠剤は、任意選択でコーティングまたは刻み目を付けてもよく、活性成分のそこからの持続放出または制御放出を実現するために任意選択で製剤される。] [0139] 錠剤、トローチ剤、ロゼンジ、水性もしくは油懸濁液、分散性散剤もしくは顆粒剤、乳剤、硬質もしくは軟質カプセル剤、例えば、ゼラチンカプセル剤、シロップ剤、またはエリキシル剤を、経口使用のために調製してもよい。経口用である式Iの化合物の製剤は、医薬組成物のメーカーの技術分野で公知の方法によって調製してもよく、このような組成物は、口当たりがよい調製品を調製するための甘味剤、香味剤、着色剤および保存料を含めた1種または複数の薬剤を含有してもよい。錠剤の製造に適した無毒性の薬学的に許容される賦形剤と混合した活性成分を含有する錠剤が許容される。これらの賦形剤は、例えば、不活性希釈剤(炭酸カルシウムもしくは炭酸ナトリウム、ラクトース、カルシウムまたはリン酸ナトリウムなど);造粒剤および崩壊剤(トウモロコシデンプン、またはアルギン酸など);結合剤(デンプン、ゼラチンまたはアカシアなど);および滑沢剤(ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなど)でよい。錠剤はコーディングされていなくてもよく、またはマイクロカプセル化を含めた公知の技術によってコーティングされて、消化管内での崩壊および吸着を遅らせ、それによってより長期間に亘る持続性の作用を実現してもよい。例えば、時間遅延材料(モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリル単独またはワックスと合わせたものなど)を用いてもよい。] [0140] 目または他の外部組織、例えば、口および皮膚の治療のために、製剤は好ましくは、活性成分(複数可)を例えば0.075〜20%w/wの量で含有する局所軟膏またはクリーム剤として施用される。軟膏に製剤された場合、活性成分はパラフィン性または水混和性の軟膏基剤と共に用いてもよい。代わりに、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共にクリームに製剤し得る。] [0141] 所望ならば、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、2個以上のヒドロキシル基を有するアルコール(プロピレングリコール、ブタン1,3−ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロールおよびポリエチレングリコール(PEG400を含めた)、ならびにこれらの混合物など)を含み得る。局所製剤は、皮膚または他の患部領域を通る活性成分の吸収または浸透を増強する化合物を望ましくは含み得る。このような皮膚浸透増強剤の例には、ジメチルスルホキシドおよび関連する類似体が挙げられる。] [0142] 本発明の乳剤の油性相は、公知の成分から公知の態様で構成し得る。この相は乳化剤のみを含み得るが、それは望ましくは、脂肪もしくは油と、または脂肪および油の両方と少なくとも1種の乳化剤の混合物を含む。好ましくは、親水性乳化剤は、安定剤として作用する親油性乳化剤と一緒に含まれる。油および脂肪の両方を含めることもまた好ましい。一緒になって、安定剤(複数可)を有するまたは有さない乳化剤(複数可)は、いわゆる乳化ワックスを構成し、ワックスは油脂と一緒になって、クリーム製剤の油性分散相を形成するいわゆる乳化軟膏基剤を構成する。本発明の製剤における使用に適した乳化剤および乳化安定剤には、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリルおよびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。] [0143] 式Iの化合物の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合した活性材料を含有する。このような賦形剤には、懸濁化剤(カルボキシメチルセルロースナトリウム、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアゴムなど)、ならびに分散剤または湿潤剤(天然リン脂質(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)、エチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトール由来の部分エステルとの縮合生成物(例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン)など)が挙げられる。水性懸濁液はまた、1種または複数の保存剤(エチルまたはn−プロピルp−ヒドロキシベンゾエートなど)、1種または複数の着色剤、1種または複数の香味剤、および1種または複数の甘味剤(スクロースまたはサッカリンなど)を含有し得る。] [0144] 式Iの化合物の医薬組成物は、無菌注射用水性または油性懸濁剤などの無菌注射用調製品の形態でよい。この懸濁剤は、上記のそれらの適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して公知の技術によって製剤し得る。無菌注射用調製品はまた、1,3−ブタンジオール中の溶液などの無毒性の非経口的に許容される希釈剤もしくは溶媒中の、または凍結乾燥した粉末として調製した無菌注射用溶液剤または懸濁剤でよい。用いてもよい許容されるビヒクルおよび溶媒の中に、水、リンゲル液および等張食塩液がある。さらに、無菌不揮発性油は、溶媒または懸濁媒として通常用いてもよい。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含めて任意の無菌性不揮発性油を用いてもよい。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は同様に、注射剤の調製において使用し得る。] [0145] 単一の剤形を生じさせるために担体材料と合わせ得る活性成分の量は、治療されるホストおよび特定の投与方法によって変化するであろう。例えば、ヒトへの経口投与用の持続放出製剤は、全組成物の約5〜約95%(重量:重量)で変化し得る適切で好都合な量の担体材料と配合された約1〜1000mgの活性材料を含有し得る。医薬組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するために調製することができる。例えば、静脈内注入用の水溶液は、約30mL/時間の速度の適切な容量の注入が起こり得るように、溶液1ミリリットル毎に約3〜500μgの活性成分を含有し得る。] [0146] 非経口投与に適切な製剤には、水性および非水性の無菌注射液(抗酸化剤、緩衝液、制菌剤および製剤を意図するレシピエントの血液と等張にさせる溶質を含有し得る);ならびに水性および非水性の無菌懸濁剤(懸濁化剤および増粘剤を含み得る)が挙げられる。] [0147] 目への局所投与に適した製剤にはまた、活性成分が、適切な担体、特に活性成分のための水性溶媒に溶解または懸濁した、点眼薬が含まれる。活性成分は、好ましくはこのような製剤中に約0.5〜20%w/w、例えば約0.5〜10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度で存在する。] [0148] 口腔内の局所投与に適した製剤には、香味を付けた基剤、通常スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ;ゼラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアカシアなどの不活性な基剤中に活性成分を含む香錠;ならびに適切な液体担体中に活性成分を含む口内洗浄剤が含まれる。] [0149] 直腸投与のための製剤は、例えば、カカオバターまたはサリチレートを含む適切な基材を有する坐薬として提示し得る。] [0150] 肺内または経鼻投与に適した製剤は、例えば0.1〜500ミクロンの範囲の粒径(0.5ミクロン、1ミクロン、30ミクロン、35ミクロンなどのミクロン単位で、0.1ミクロン〜500ミクロンの範囲の粒径を含めた)を有し、肺胞嚢に達するように鼻腔を通る急速な吸入によってまたは口を通る吸入によって投与する。適切な製剤には、活性成分の水性または油性溶液が含まれる。エアロゾルまたは乾燥粉末による投与に適した製剤は、従来の方法に従って調製してもよく、下記で説明するような障害の治療または予防においてこれまで使用された化合物などの他の治療剤と共に送達してもよい。] [0151] 膣投与に適した製剤は、活性成分に加えて当技術分野において適切であるとして公知のものなどの担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤またはスプレー製剤として提示し得る。] [0152] 製剤は、単位用量または複数用量の容器、例えば密封したアンプルおよびバイアルに詰めてもよく、注射のために使用の直前に無菌液体担体、例えば水を添加することのみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)した状態で保存してもよい。即時調合注射液および懸濁液は、上記のものなどの無菌粉末、顆粒および錠剤から調製される。好ましい単位製剤は、活性成分の、本明細書における上記のような1日用量もしくは単位1日部分用量、またはその適切な画分を含有するものである。] [0153] 本発明は、したがって獣医学的担体と一緒に、上記で定義したような少なくとも1種の活性成分を含む獣医学的組成物をさらに提供する。獣医学的担体は、組成物を投与する目的のために有用な材料であり、その他の場合は不活性もしくは獣医学的技術分野において許容される固体、液体または気体材料でよく、活性成分と適合する。これらの獣医学的組成物は、非経口、経口でまたは任意の他の所望の経路によって投与し得る。] [0154] 併用療法 式Iの化合物は、単独で、または高増殖性障害(例えば、癌)などの本明細書に記載されている疾患または障害を治療するための他の治療剤と組み合わせて用いてもよい。特定の実施形態では、式Iの化合物を、医薬品の組合せ製剤、または併用療法としての投与計画において、抗過剰増殖特性を有し、または高増殖性障害(例えば、癌)の治療に有用な第2の化合物と合わせる。医薬品の組合せ製剤または投与計画の第2の化合物は、それらが互いに悪影響を与えないように、好ましくは式Iの化合物への相補的活性を有する。このような化合物は、意図した目的のために、組合せにおいて有効な量で適切に存在する。一実施形態では、本発明の組成物は、本明細書に記載されているものなどの化学療法剤と組み合わせた、式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、または薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む。] [0155] 併用療法は、同時または順次の投与計画として投与し得る。順次に投与する場合、組合せは、2つ以上の投与で投与し得る。合わせた投与には、別々の製剤または単一の医薬製剤を使用した同時投与、およびいずれかの順序の連続投与が含まれ、両方(または全て)の活性剤がそれらの生物活性を同時に及ぼす期間があることが好ましい。] [0156] 上記の同時投与した薬剤のいずれかについての適切な用量は、現在使用されているものであり、新規に同定された薬剤および他の化学療法剤または治療の合わせた作用(相乗作用)によって低下し得る。] [0157] 併用療法は、「相乗作用」を実現し、「相乗的」であること、すなわち活性成分が共に使用される場合に達成される作用が、化合物を別々に使用することからもたらされる作用の合計より大きいことを証明し得る。活性成分を、(1)同時製剤および投与する、または合わせた単位製剤において同時に送達するとき;(2)別々の製剤として交互にまたは並行して送達するとき;あるいは(3)いくつかの他の投与計画によるときに、相乗効果を達成し得る。交互の治療において送達する場合、化合物が順次に、例えば、別々のシリンジ中の異なる注射剤、別々の丸薬もしくはカプセル剤、または別々の注入剤によって投与または送達するときに、相乗効果を達成し得る。一般に、交互の治療の間、有効量の各活性成分は順次に、すなわち連続的に投与し、一方、併用療法において、有効量の2種以上の活性成分が共に投与する。] [0158] 抗癌治療の特定の実施形態において、式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、または薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグは、本明細書に記載されているものなどの他の化学療法剤、ホルモン剤または抗体剤と合わせてもよく、外科療法および放射線療法と合わせてもよい。したがって、本発明による併用療法は、少なくとも1種の式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、または薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグの投与、および少なくとも1種の他の癌治療法の使用を含む。式Iの化合物(複数可)および他の薬学的に活性な化学療法剤(複数可)の量、ならびに投与の相対的タイミングは、所望の組み合わせた治療効果を達成するために選択される。] [0159] 式Iの化合物の代謝物 また本発明の範囲内に入るのは、本明細書に記載されている式Iのインビボ代謝産物である。このような産物は、例えば、投与した化合物の酸化、還元、加水分解、アミド化、脱アミド、エステル化、エステル分解、触媒的切断などからもたらし得る。したがって、本発明には、その代謝産物を生じさせるのに十分な期間、本発明の化合物を哺乳動物に接触させるステップを含む方法によって生じた化合物を含めた、式Iの化合物の代謝物が含まれる。] [0160] 代謝産物は典型的には、本発明の化合物の放射標識された同位体(例えば、14Cまたは3H)を調製し、それをラット、マウス、モルモット、サルなどの動物またはヒトに、検出可能な用量(例えば、約0.5mg/kg超)で非経口的に投与し、代謝が起こるのに十分な時間をとり(典型的には、約30秒から30時間)、その変換産物を尿、血液または他の生体試料から単離することにより同定される。これらの産物は、それらが標識化されているため容易に単離される(他は代謝物中に残存しているエピトープに結合することができる抗体を使用することにより単離される)。代謝物の構造は、従来の態様で、例えばMS、LC/MSまたはNMR分析によって決定される。一般に、代謝物の分析は、当業者には周知の従来の薬物代謝研究と同様に行われる。代謝産物は、それらがインビボで別に見出されない限り、本発明の化合物の治療用投与についての診断アッセイにおいて有用である。] [0161] 製造品 本発明の他の実施形態において、上記の疾患および障害の治療に有用な材料を含有する製造品、または「キット」を提供する。一実施形態では、キットは、式Iの化合物、あるいはその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、溶媒和物、代謝物、または薬学的に許容される塩もしくはプロドラッグを含む容器を含む。キットは、容器上または容器に付随したラベルまたは添付文書をさらに含み得る。「添付文書」という用語は、このような治療薬の使用に関する適応症、用法、投与量、投与、禁忌症および/または警告についての情報を含む、治療薬の商業用パッケージ中に通常含まれる指示を意味するために使用される。適切な容器には、例えば、ビン、バイアル、シリンジ、ブリスターパックなどが挙げられる。容器は、ガラスまたはプラスチックなどの種々の材料から形成し得る。容器は、状態の治療のために有効な式Iの化合物またはその製剤を保持することができ、無菌アクセスポートを有し得る(例えば、容器は、皮下注射針によって穴を開けることが可能なストッパーを有する静脈注射用溶液のバッグまたはバイアルであり得る)。組成物中の少なくとも1種の活性剤は、式Iの化合物である。ラベルまたは添付文書は、組成物が癌などの選択した状態の治療に使用されることを示す。さらに、ラベルまたは添付文書は、治療される患者が、高増殖性障害、神経変性、心肥大、疼痛、片頭痛、または神経外傷性疾患もしくは事象などの障害を有するものであることを示し得る。一実施形態では、ラベルまたは添付文書は、式IaまたはIbの化合物を含む組成物が異常細胞増殖からもたらされる障害を治療するために使用することができることを示す。ラベルまたは添付文書はまた、組成物が他の障害を治療するために使用することができることを示し得る。代わりに、またはさらに、製造品は、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液などの薬学的に許容される緩衝液を含む第2の容器をさらに含んでもよい。それは、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針、およびシリンジを含めた、商業的および使用者の観点から望ましい他の材料をさらに含み得る。] [0162] キットは、式Iの化合物、および存在する場合は第2の医薬製剤の投与のための指示をさらに含み得る。例えば、キットが、式Iの化合物を含む第1の組成物と第2の医薬製剤とを含む場合、そのキットは、それを必要としている患者への第1および第2の医薬組成物の同時、順次または別々の投与のための指示をさらに含み得る。] [0163] 他の実施形態では、キットは、錠剤またはカプセル剤などの式Iの化合物の固体経口剤形の送達のために適切である。このようなキットは、多数の単位用量を好ましくは含む。このようなキットは、それらの意図した使用の順番に配置した投与量を有するカードを含むことができる。このようなキットの一例は、「ブリスターパック」である。ブリスターパックは、包装産業において周知であり、医薬の単位剤形を包装するために広範に使用されている。必要に応じて、例えば数字、文字、または他のマークの形態の、または適量を投与することができる治療スケジュールにおける日を指定するカレンダーの折り込みを有する、記憶補助を提供することができる。] [0164] 一実施形態によれば、キットは、(a)その中に含まれている式Iの化合物を有する第1の容器と;任意選択で(b)その中に含まれている第2の医薬製剤を有する第2の容器(第2の医薬製剤は、抗過剰増殖活性を有する第2の化合物を含む)とを含み得る。代わりに、またはさらに、キットは、注射用静菌水(BWFI)、リン酸緩衝生理食塩水、リンゲル液およびデキストロース溶液などの薬学的に許容される緩衝液を含む第3の容器をさらに含み得る。それは、他の緩衝液、希釈剤、フィルター、針、およびシリンジを含めて、商業的および使用者の観点から望ましい他の材料をさらに含み得る。] [0165] キットが式Iの組成物と第2の治療剤とを含む、特定の他の実施形態では、キットは、別々の組成物を含有するための容器(分割されたビンまたは分割されたホイルパケットなど)を含んでもよいが、別々の組成物はまた、単一の分割されていない容器中に含有されてもよい。典型的には、キットは、別々の成分の投与のための指示を含む。別々の成分が異なる剤形(例えば、経口および非経口)で好ましくは投与するとき、異なる投与間隔で投与するとき、または組合せの個々の成分を用量設定することが処方する医師の所望であるときに、キット形態は特に有利である。] [0166] 一般の調製手順 一般手順A 鈴木カップリング:] [0167] ] [0168] 鈴木型カップリング反応は、単環式ヘテロアリール、縮合二環式複素環、縮合二環式へテロアリール、またはフェニルを、6−クロロ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン21のピリミジン環の6位に結合させるのに有用である(スキーム4を参照されたい)。例えば、21は、1.5当量の4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)1H−インダゾール24と合わせ、水中の1モル溶液として3当量の炭酸ナトリウムおよび同容量のアセトニトリルに溶解し得る。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリドなどの触媒量以上の低原子価パラジウム試薬を加える。種々のボロン酸またはボロン酸エステルを、示したインダゾールボロン酸エステルの代わりに使用することができる。また代わりに、インダゾールの窒素は保護し得る(例えば、N−THP保護化合物41)。ある場合には、酢酸カリウムを炭酸ナトリウムの代わりに使用して、水層のpHを調節した。次いで、反応物をマイクロ波反応器(Biotage Optimizer(Biotage、Inc.)など)中で約140〜150℃に加圧下で10〜30分間加熱する。内容物を酢酸エチルまたは他の有機溶媒で抽出する。有機層の蒸発後、鈴木カップリング生成物である1,3,4−置換6−(1H−インダゾール−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン22、または1,3,4−置換5−(1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)ピリミジン−2−アミン23は、シリカ上または逆相HPLCによって精製し得る。置換基R1’、R2’、R4’は、定義されたようなR1、R2、R4、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。] [0169] ボロン酸エステル(または酸)(1.5当量)24または25、およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド等のパラジウム触媒(0.05当量)を、アセトニトリル中のクロロ中間体(1当量)21と1Mの炭酸ナトリウム水溶液(アセトニトリルと等容量)との混合物中に添加する。反応混合物をマイクロ波中で150℃に15分間加熱する。LC/MSは、反応が完了する時間を示す。混合物に水を加え、沈殿した生成物を濾過し、HPLCで精製し、生成物22または23を得る。置換基R1’、R2’、R4’は、定義されたようなR1、R2、R4、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。] [0170] 様々なパラジウム触媒を鈴木カップリングステップ中に使用して、例示的実施形態22および23を含む化合物を形成することができる。鈴木カップリングは、21等のハロゲン化アリールと24または25等のボロン酸とのパラジウム媒介クロスカップリング反応である。PdCl2(PPh3)2、Pd(t−Bu)3、PdCl2 dppf CH2Cl2、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)/PPh3、Cl2Pd[(Pet3)]2、Pd(DIPHOS)2、Cl2Pd(Bipy)、[PdCl(Ph2PCH2PPh2)]2、Cl2Pd[P(o−tol)3]2、Pd2(dba)3/P(o−tol)3、Pd2(dba)/P(フリル)3、Cl2Pd[P(フリル)3]2、Cl2Pd(PMePh2)2、Cl2Pd[P(4−F−Ph)3]2、Cl2Pd[P(C6F6)3]2、Cl2Pd[P(2−COOH−Ph)(Ph)2]2、Cl2Pd[P(4−COOH−Ph)(Ph)2]2、ならびにカプセル化触媒Pd EnCat(商標)30、Pd EnCat(商標)TPP30、およびPd(II)EnCat(商標)BINAP30(US2004/0254066)を含む低原子価Pd(II)およびPd(0)触媒が、鈴木カップリング反応において使用されてもよい。] [0171] 一般手順B] [0172] ] [0173] エタノール等の溶媒中の4,6−ジクロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン中間体27に、1級または2級アミン(R10R13NH、1.1当量)およびトリエチルアミン(NEt3、1.5当量、63μl)等の非求核塩基を加える。代わりに、アセトニトリルを溶媒として使用してもよく、炭酸カリウムを塩基として使用してもよい。反応混合物を室温で約1時間または一晩撹拌し、揮発成分を真空中で除去し、残渣をDCMおよびブラインに分配する。混合物が不溶性である場合は超音波処理してもよく、固体生成物を濾過により集めた。硫酸マグネシウムで乾燥させ、溶媒を蒸発させると、多くの場合結晶性固体として、または磨砕により、N’−(6−クロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−アミン置換中間体28が得られる。置換基R1’およびR2’は、定義されたようなR1およびR2、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。] [0174] 一般手順D] [0175] ] [0176] 4,6−ジクロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン中間体27を、乾燥THF中のアルコールR10OH(1.1当量)および水素化ナトリウム(例えば鉱物油中60重量%懸濁液、1.4当量)の撹拌中の冷たい(0℃)溶液に加える。反応混合物を一晩室温に温め、次いで水でクエンチする。続くDCM/ブライン抽出およびカラムクロマトグラフィーによる精製によって、6−クロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)アルコール置換中間体30が得られる。置換基R1’およびR2’は、定義されたようなR1およびR2、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。] [0177] 一般手順E 4−クロロでの鈴木カップリング] [0178] ] [0179] 4,6−ジクロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン中間体27およびアリールボロン酸またはピナコールエステル(1当量)を、アセトニトリル中、および炭酸ナトリウム(3当量、80mg)の水溶液中に懸濁させる。ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.05当量)を加える。反応混合物をマイクロ波中で約80℃で約5分間加熱する。混合物に水を加え、沈殿した生成物を濾過し、カラムクロマトグラフィーで精製し、4−アリール,6−クロロピラゾロ[3,4−d]ピリミジン生成物31を得る。置換基R1’およびR2’は、定義されたようなR1およびR2、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。] [0180] 一般手順F アミドカップリング] [0181] ] [0182] 1,4,6−置換1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−3−カルボン酸32を、ジメチルホルムアミド(DMF)中の1.5当量のHATU、3当量のアルキルアミン(R10R11NH)および3当量のジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)で約0.1M濃度まで処理する。反応物を完全に撹拌し、酢酸エチル中で飽和重炭酸塩溶液にて抽出する。有機層を乾燥させ、濾過し、濃縮し、粗中間体を得る。この中間体を逆相HPLCによって精製し、R1が−C(=O)NR10R11である生成物33を得る。置換基R2’、R3’、R4’は、定義されたようなR2、R3、R4、またはそれらの保護された形態もしくは前駆体であってもよい。]
权利要求:
請求項1 式Iから選択される化合物、ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩[式中、R1は、H、C1〜C12アルキル、−C(=O)NR10R11、−NR12C(=O)R10、−NR12C(=O)OR11、−NR12C(=O)NR10R11、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルキル−NR10R11、C1〜C12アルキル−OR10、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CN、−CF3、−CO2H、−C(=O)NR10R11、−NO2、−NR10R11、−NHCOR10、−OR10、−S(O)2NR10R11、および−S(O)2R10から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており;R2は、C1〜C12アルキルであり、R3は、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールから選択され、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CH3、−CN、−CF3、−CH2OH、−CO2H、−CONH2、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−OH、−OCH3、−SH、−NHC(=O)NHCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、R4は、−NR10R13、−NR12C(=O)R10、−NR10(C1〜C12アルキル)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキル)OR10、−NR10(C1〜C12アルキル)C(=O)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、NR10(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−OR10、−O(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)NR10R13、−(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C2〜C8アルキニレン)NR10R13、−(C2〜C8アルキニレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C6〜C20アリール)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリーレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C6〜C20アリール)−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−C(=O)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルキレン、アルキニル、アルキニレン、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH3、−CH2OH、−CN、−CF3、−CO2H、−COCH3、−CONH2、−CONHCH3、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−S(O)2N(CH3)2、−SCH3、−CH2OCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、R10、R11およびR12は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−CH2OCH3、−CH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、あるいはR10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成し、R13は、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−OCH2CH2−N(CH3)2、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、あるいはR10およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成する]。 請求項2 R1が、HまたはCH3である、請求項1に記載の化合物。 請求項3 R2が、CH3である、請求項1に記載の化合物。 請求項4 R3が、ピリジル、イソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリル、チアゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、フラニル、チエニル、トリアゾリル、およびテトラゾリルから選択される単環式へテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項5 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項6 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項7 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される単環式ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項8 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される縮合二環式C4〜C20ヘテロシクリルまたはC1〜C20ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項9 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される、請求項1に記載の化合物。 請求項10 R3が、(式中、波線は結合部位を示す)から選択される縮合二環式C4〜C20ヘテロシクリルまたはC1〜C20ヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項11 R3が、1H−インダゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。 請求項12 R2が、CH3である、請求項11に記載の化合物。 請求項13 R3が、1H−インドール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。 請求項14 R4が、任意選択で置換されているピリミジン−5−イルである、請求項1に記載の化合物。 請求項15 R4が、任意選択で置換されているC6〜C20アリールである、請求項1に記載の化合物。 請求項16 R4が、任意選択で置換されているフェニルである、請求項15に記載の化合物。 請求項17 R4が、−OR10(式中、R10は、任意選択で置換されているフェニルである)である、請求項1に記載の化合物。 請求項18 フェニルが、−OCH3、−SO2CH3、−SO2NH2、−NHSO2CH3、−CH2OCH3、−CN、−C(=O)NH2、−C(=O)NHCH3、−NHC(=O)CH3、−CF3、−OH、−CH3、および−Clから独立して選択される1個または複数の基で置換されている、請求項17に記載の化合物。 請求項19 R4が、−OR10(式中、R10は、任意選択で置換されているピリジルである)である、請求項1に記載の化合物。 請求項20 R4が、−OR10(式中、R10は、任意選択で置換されているC1〜C12アルキルである)である、請求項1に記載の化合物。 請求項21 R4が、−O(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、または−O(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)である、請求項1に記載の化合物。 請求項22 R4が、−NR10R13(式中、R10は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、またはC2〜C8アルキニルである)であり、R13が、任意選択で置換されているフェニルである、請求項1に記載の化合物。 請求項23 R4が、NR10R13(式中、R10は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、またはC2〜C8アルキニルである)であり、R13が、任意選択で置換されているインダゾール−6−イルまたはインダゾール−4−イルである、請求項1に記載の化合物。 請求項24 R4が、−NR10(C1〜C12アルキル)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキル)OR10、または−NR10(C1〜C12アルキル)C(=O)NR10R13である、請求項1に記載の化合物。 請求項25 R4が、−NR10R13(式中、R10およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、モルホリニル、4−メチルピペラジン−1−イル、4−メチルスルホニルピペラジン−1−イル、または4−(2−ピリジル)ピペラジン−1−イルを形成する)である、請求項1に記載の化合物。 請求項26 N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;4−(3,4−ジメトキシフェノキシ)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェノキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;N−(3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)メタンスルホンアミド;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(3−(メトキシメチル)フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリル;3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N−メチルベンズアミド;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;N−(3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)フェニル)アセトアミド;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;4−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(3−メトキシフェノキシ)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;5−(4−(3−メトキシフェニルアミノ)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2(3H)−オン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(キノリン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(キノリン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(3−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(ピリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−6−(ピリジン−3−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;5−(4−(3−メトキシフェノキシ)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−6−イル)ピリジン−2−アミン;6−(6−アミノピリジン−3−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(2−アミノピリミジン−5−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(メチルスルホニル)ベンジル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−N−(2−メトキシエチル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N1−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N1,N2,N2−トリメチルエタン−1,2−ジアミン;N−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(2−(ピリジン−3−イル)エトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(ピリジン−3−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)ベンジルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(3−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;4−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド;4−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド;4−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;4−(3,4−ジクロロフェニル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1,3−ジメチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(4−(メチルスルホニル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(2−フェノキシエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(2−(ピリジン−3−イル)エチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(3−(トリフルオロメチル)フェネトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−フェネトキシ−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;1−エチル−6−(1H−インダゾール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;4−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−S−ジオキソチオモルホリン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(2−メトキシエトキシ)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;4−(ベンジルオキシ)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−4−(3−メトキシベンジルオキシ)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(2−モルホリノエチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(4−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)フェニル)アセトアミド;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(3−(ピリジン−3−イル)プロポキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N,N−ジメチルベンズアミド;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N−(4−(2−(ジメチルアミノ)エトキシ)フェニル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;1−(3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)プロピル)ピロリジン−2−オン;4−(2−(1H−イミダゾール−1−イル)エトキシ)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(ピリジン−4−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(3−(ピリジン−4−イル)プロポキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;1−(2−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシ)エチル)ピロリジン−2−オン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(ピロリジン−1−イル)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;N1−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イル)−N3,N3−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−モルホリノプロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(2−(ピリジン−2−イル)エトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;N−(3−(1H−イミダゾール−1−イル)プロピル)−6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(ピリジン−2−イルメトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(2−(ピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インドール−4−イル)−N−(3−メトキシフェニル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;1−(4−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシ)ピペリジン−1−イル)エタノン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−((4−メチルピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;3−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−1−(ピペラジン−1−イル)プロパン−1−オン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(2−(4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)エトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(3−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(4−((4−(メチルスルホニル)ピペラジン−1−イル)メチル)フェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−((1−メチルピペリジン−4−イル)メチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(メチルスルホニル)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(2−(ピペラジン−1−イル)エトキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−4−(ピペリジン−4−イルオキシ)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(メチルスルフィニル)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(ピペリジン−4−イルメチル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−N−(3−(メチルチオ)プロピル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン;および4−(2−(6−(1H−インダゾール−4−イル)−1−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−イルオキシ)エチル)モルホリンから選択される、請求項1に記載の化合物。 請求項27 請求項1または請求項26に記載の化合物と、薬学的に許容される担体、流動促進剤、希釈剤、または賦形剤とからなる、医薬組成物。 請求項28 化学療法剤、抗炎症剤、免疫調節剤、神経向性因子(neurotropicfactor)、心臓血管疾患治療用薬剤、肝疾患治療用薬剤、抗ウイルス剤、血液障害治療用薬剤、糖尿病治療用薬剤、および免疫不全障害治療用薬剤から選択されるさらなる治療剤をさらに含む、請求項27に記載の医薬組成物。 請求項29 哺乳動物に、治療有効量の請求項1または請求項25に記載の化合物を投与するステップを含む、哺乳動物において高増殖性障害を治療する方法。 請求項30 高増殖性障害が癌であり、癌が、乳癌、卵巣癌、子宮頸部癌、前立腺癌、睾丸癌、尿生殖路癌、食道癌、喉頭癌、膠芽腫、神経芽細胞腫、胃癌、皮膚癌、角化棘細胞腫、肺癌、類表皮癌、大細胞癌、非小細胞肺癌(NSCLC)、小細胞癌、肺腺癌、骨癌、結腸癌、腺腫、膵臓癌、腺癌、甲状腺癌、濾胞腺癌、未分化癌、乳頭状癌、精上皮腫、黒色腫、肉腫、膀胱癌、肝臓癌および胆汁道癌、腎臓癌、膵臓癌、骨髄障害、リンパ腫、毛様細胞、口腔前庭癌、上咽頭癌、咽頭癌、口唇癌、舌癌、口腔癌、小腸癌、結腸直腸癌、大腸癌、直腸癌、脳および中枢神経系の癌、ホジキン病または白血病である、請求項29に記載の方法。 請求項31 請求項1または請求項25に記載の化合物と薬学的に許容される担体とを合わせるステップを含む、医薬組成物の作製方法。 請求項32 癌の予防的または治療上の処置のための医薬の製造における、請求項1または請求項26に記載の化合物の使用。 請求項33 癌の治療のための、請求項1または請求項26に記載の化合物の使用。 請求項34 脂質キナーゼを阻害有効量の請求項1または請求項26に記載の化合物と接触させるステップを含む、脂質キナーゼ活性を阻害または調整するための方法。 請求項35 脂質キナーゼが、PI3Kである、請求項34に記載の方法。 請求項36 PI3Kが、p110αサブユニットである、請求項35に記載の方法。 請求項37 哺乳動物に治療有効量の請求項1または請求項26に記載の化合物を投与するステップを含む、前記哺乳動物において脂質キナーゼ活性を阻害または調節するための方法。 請求項38 脂質キナーゼが、PI3Kである、請求項37に記載の方法。 請求項39 a)請求項1または請求項26に記載の化合物を含む第1の医薬組成物と、b)使用説明書とを含む、PI3Kが媒介する状態を治療するためのキット。 請求項40 式IIの化合物と、単環式へテロアリール、縮合二環式複素環、または縮合二環式へテロアリールを含むボロネート化合物とを反応させ、それによって式Iの化合物ならびにその立体異性体、幾何異性体、互変異性体、または薬学的に許容される塩が形成されるステップを含む、式Iの化合物を作製する方法[式中、R1は、H、C1〜C12アルキル、−C(=O)NR10R11、−NR12C(=O)R10、−NR12C(=O)OR11、−NR12C(=O)NR10R11、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C1〜C12アルキル−NR10R11、C1〜C12アルキル−OR10、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CN、−CF3、−CO2H、−C(=O)NR10R11、−NO2、−NR10R11、−NHCOR10、−OR10、−S(O)2NR10R11、および−S(O)2R10から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており;R2は、C1〜C12アルキルであり、R3は、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールから選択され、炭素結合型C2〜C20ヘテロシクリルおよび炭素結合型C1〜C20ヘテロアリールは、C1〜C12アルキル、C6〜C20アリール、F、Cl、Br、I、−CH3、−CN、−CF3、−CH2OH、−CO2H、−CONH2、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−OH、−OCH3、−SH、−NHC(=O)NHCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、R4は、−NR10R13、−NR12C(=O)R10、−NR10(C1〜C12アルキル)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキル)OR10、−NR10(C1〜C12アルキル)C(=O)NR10R13、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−NR10(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−OR10、−O(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−O(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)NR10R13、−(C1〜C12アルキレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C2〜C8アルキニレン)NR10R13、−(C2〜C8アルキニレン)−(C3〜C12カルボシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C6〜C20アリール)、−(C2〜C8アルキニレン)−(C1〜C20ヘテロアリール)、−(C1〜C12アルキレン)−(C6〜C20アリーレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−(C6〜C20アリール)−(C1〜C12アルキレン)−(C2〜C20ヘテロシクリル)、−C(=O)NR10R11、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルキレン、アルキニル、アルキニレン、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH3、−CH2OH、−CN、−CF3、−CO2H、−COCH3、−CONH2、−CONHCH3、−CON(CH3)2、−NO2、−NH2、−NHCH3、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−S(O)2N(CH3)2、−SCH3、−CH2OCH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、R10、R11およびR12は、H、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから独立して選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−CH2OCH3、−CH3、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、あるいはR10およびR11は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成し、R13は、C1〜C12アルキル、C2〜C8アルケニル、C2〜C8アルキニル、C3〜C12カルボシクリル、C2〜C20ヘテロシクリル、C6〜C20アリール、およびC1〜C20ヘテロアリールから選択され、アルキル、アルケニル、アルキニル、カルボシクリル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールは、F、Cl、Br、I、−CH2OH、−CH2C6H5、−CN、−CF3、−CO2H、−CONH2、−CONHCH3、−NO2、−N(CH3)2、−NHCOCH3、−NHS(O)2CH3、−OH、−OCH3、−OCH2CH3、−S(O)2NH2、−SCH3、−S(O)CH3、−OCH2CH2−N(CH3)2、および−S(O)2CH3から独立して選択される1個または複数の基で任意選択で置換されており、あるいはR10およびR13は、それらが結合している窒素原子と一緒になって、C2〜C20ヘテロシクリル環を形成する]。
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