专利摘要:
ランタン元素(La);任意のプラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)及びこの混合物を含む群から選択される(Ln)元素、任意のセリウム元素(Ce);カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)及びこの混合物を含む群から選択されるQa元素;マンガン元素(Mn);マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)及びこの混合物を含む群から選択されるQb元素;酸素元素を含有する溶融生成物に関する。
公开号:JP2011510892A
申请号:JP2010538880
申请日:2008-12-22
公开日:2011-04-07
发明作者:カロライン・レヴィ;サミュエル・マーラン
申请人:サン−ゴベン・セントル・ドゥ・レシェルシェ・エ・デチュード・ユーロペアン;
IPC主号:C04B35-653
专利说明:

[0001] 本発明は、以下:
−元素ランタン(La)、
−任意に、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Ln、
−任意に、元素セリウム(Ce)、
−カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、
−元素マンガン(Mn)、
−任意に、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、
−元素酸素(O)
を含む生成物を製造する方法に関する。]
[0002] 以下の明細書において、そのような生成物を、「ランタンおよびマンガンをベースとする生成物」と称する。本発明はまた、融合によって得られる場合、そのような生成物にも関する。]
背景技術

[0003] ランタンおよびマンガンをベースとする生成物は、例えば特許文献1から7に記載されている、固体酸化物燃料電池(SOFC)カソードの製造に特に用いられる。これらのSOFCカソードは、一般には押圧による成形後、固相焼結によって工業的に合成される。]
[0004] ランタンおよびマンガンをベースとする生成物の粉末はまた、例えば特許文献5に記載されている固相焼結法によっても一般に製造される。]
[0005] ランタンおよびマグネシウムをベースとする生成物の粉末は、現在、非常にコストがかかる。]
先行技術

[0006] 米国特許第4562124号明細書
欧州特許第0577420号明細書
米国特許第5342704号明細書
欧州特許第0639866号明細書
米国特許第5686198号明細書
米国特許第5916700号明細書
米国特許第6492051号明細書
国際公開第2008/050063号
米国特許第3993119号明細書
仏国特許発明第1208577号明細書
仏国特許発明第1430962号明細書]
発明が解決しようとする課題

[0007] したがって、ランタンおよびマンガンをベースとする生成物を低コストかつ工業量で製造する新規方法に対する必要性が存在する。]
[0008] 本発明の一目的は、この必要性を満たすことである。]
[0009] さらに、固体酸化物燃料電池(SOFC)において、現在、各電極は、一般に2層に分割されている。特にカソードの場合、第1層は、集電体(CCL)の役割をする。SOFC技術においてカソード材料として用いられる原材料の1つは、ドープされたランタン−マンガンペロブスカイト((La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δ)の粉末である。]
[0010] CCL層と電解質との間に位置する、カソードにおける機能層(CFL)は、電子を系に供給して空気中の酸素をO2−イオンに還元することと、これらのO2−イオンを電解質に輸送することとの両方の働きをしなければならない。この目的のために、機能層CFLは、イオン伝導性材料と電子伝導性材料との混合物(ドープされたランタン−マンガンペロブスカイト(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δ)から一般に構成される。2種の材料と空気との接触が適切でなければならない、すなわち、三重点の数が最大でなければならず、また、各材料についてグレインのパーコレーションが起こらなければならない。]
[0011] ドープされたジルコニア(酸化イットリウムで安定化された立方晶ジルコニア、スカンジウムで安定化された立方晶ジルコニアなど)が、電解質材料として、またはカソード機能層において一般に用いられている。]
[0012] したがって、ドープされたジルコニア粉末とドープされたランタン−マンガンペロブスカイト粉末(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δとの間の接触は密接であり、2種の粉末間の接触点の数は多い。]
[0013] 実際、カソード材料のドープされたランタン−マンガンペロブスカイト(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δは、電解質またはカソード機能層のドープされたジルコニアと反応して、それらの界面、特に:
−特に(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δのペロブスカイト式において、(1−w−x−y)が0.4未満、もしくはさらには0.3未満であるとき、パイロクロア型La2Zr2O7の相、ならびに/または
−a、bおよびcが整数である、型QaaZrbOcの相、ならびに/または
−d、f、hが厳密には正の実数であり、eおよびgが、e=0であるときg≠0であり、g=0であるときe≠0である方程式を満たす正の実数、もしくはゼロである型LadQaeZrfQbgOhの相
に新しい相を形成することができる。]
[0014] パイロクロア相の存在は、セルの性能を低下させる。]
[0015] したがって、SOFCセルの性能を向上させるために、ドープされたジルコニア粉末と接触するとき、少量のパイロクロア型La2Zr2O7相および/またはQaaZrbOc相および/またはLadQaeZrfQbgOh相のみを形成するのに好適であるドープされたランタン−マンガンペロブスカイト(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δに対する必要性が存在する。]
[0016] 本発明の別の目的は、この必要性を満たすことである。]
課題を解決するための手段

[0017] 本発明は、以下の:
a)ランタン、マグネシウム、元素Qa、および任意に元素Ln、および/または元素Qbおよび/またはセリウム、および好ましくは酸素を与える原材料を混合して、開始投入物を形成するステップであって、
−元素Qaが、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)およびこれらの混合物から選択され、
−元素Lnが、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、
−元素Qbが、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択されるステップ;
b)溶融材料の浴が得られるまで開始投入物を溶融するステップ;
c)冷却して前記溶融材料の固化を完了させるステップ
を含み、原材料は、以下:
Lapをランタンのモル含有量;
Mnpをマンガンのモル含有量;
Lnpを元素Lnのモル含有量;
Cepをセリウムのモル含有量;
Qapを元素Qaのモル含有量;
Qbpを元素Qbのモル含有量
と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、以下:
s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、
z=Qbp/(Mnp+Qbp)、
w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、
x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、および
y=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)
と設定することによって、「溶融生成物」と称されるステップc)の後に得られる固体生成物が、以下の化学組成:
0≦w≦0.4、
0≦x≦0.4、
0.1≦y≦0.6、
0≦z≦0.5、および
0.8≦s≦1.25
を有するように選択される製造方法(「一般的方法」と称する)を提案する。]
[0018] 開始投入物の組成を簡単に調整することにより、従来の融合方法が、これにより、溶融材料の浴から、有利な組成を有する種々のサイズの溶融生成物を、例えば粒子またはブロックの形態で製造する働きをする。]
[0019] さらに、本発明者らは、驚くべきことに、融合による前記製造プロセスが、任意にアニール後に、ペロブスカイト、特にペロブスカイト(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δの比率であって、w、x、y、zおよびsがモル比であり、δが電気的中性を確実にするのに必要な値に相当する比率を有する生成物を得る働きをすることを見出した。したがって、これらの生成物は、例えば固体酸化物燃料電池のカソードの製造に有利に用いられ得る。]
[0020] さらに、以下の明細書においてより詳細に示すように、本発明による生成物は、酸化イットリウムがドープされたジルコニア粉末と接触するとき、従来技術と同じ組成を有する生成物に比べて、特に焼結生成物に比べて、より少ないパイロクロア型La2Zr2O7の相ならびに/または型QaaZrbOcおよび/もしくはLadQaeZrfQbgOhの相を系統的に生成する。したがって、本生成物は、SOFCカソードの製造に特に好適である。]
[0021] 本発明による製造方法は、以下の一般的な選択的特徴のただ1つまたは複数をさらに含むことができる。]
[0022] 元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOは、ステップc)の後に得られる固体生成物の、重量パーセントで、95%超、好ましくは98.5%超、好ましくは99%超、好ましくは99.3%超、またはさらに99.6%超を好ましくは占める。]
[0023] 100%への補完は、好ましくは不純物からなる。]
[0024] 好ましくは、不純物は、ランタン、元素Ln、セリウム、マンガン、元素Qa、元素Qb、元素酸素およびこれらの組合せ以外の全ての元素である。]
[0025] 開始投入物は、ステップc)の終わりにおいて、酸化物の形態で表される、溶融生成物の不純物の重量含量が、1.5%未満、好ましくは1%未満、好ましくは0.7%未満、好ましくはさらには0.4%未満であるように適合される。なおより好ましくは、
SiO2<0.1%、好ましくはSiO2<0.07%、好ましくはSiO2<0.06%、および/または
ZrO2<0.5%、好ましくはZrO2<0.1%、好ましくはZrO2<0.05%、および/または
Na2O<0.1%、好ましくはNa2O<0.07%、好ましくはNa2O<0.05%である。]
[0026] 原材料は、ステップc)の終わりにおいて、溶融生成物が、0.85から1.15の間、好ましくは0.90から1.10の間、好ましくは0.90から1.00の間、なおより好ましくは0.95から1.00の間のパラメータ値sを有するように選択される。]
[0027] ランタン、マンガン、元素Qaおよび任意に元素Qb、セリウムおよび元素Lnは、これらの元素の前駆体化合物によって開始投入物に好ましくは与えられる。好ましくは、前記前駆体は、酸化物、炭酸塩、水和物、硝酸塩、シュウ酸塩およびこれらの混合物の群から選択される。なおより好ましくは、前記前駆体は、酸化物、炭酸塩およびこれらの混合物の群から選択される。]
[0028] 元素ランタン、元素Ln、元素Qa、元素Qb、セリウムおよびマンガンの少なくとも1つが酸化物形態で導入される。]
[0029] ランタン、マンガン、元素Qaおよび任意に元素Qb、セリウムおよび元素Lnを与える化合物は、重量パーセントとして、開始投入物の構成要素の90%超、好ましくは99%超を占める。好ましくは、これらの化合物は、不純物と併せて、開始投入物の構成要素の100%を占める。]
[0030] ステップc)の終わりに得られる生成物は、不純物を含まずに、30%超、好ましくは50%超、好ましくは70%超、好ましくは85%超、好ましくは90%超、好ましくはさらには95%超、またはさらには96%超のLaLnCeQaMnQbのペロブスカイト含量を有することができる。]
[0031] 開始投入物は、溶融生成物が電気的に中性であるように決定される。]
[0032] 開始投入物は、好ましくは溶融生成物の電気的中性を確実にする量で酸素を提供するために、酸化物および/または炭酸塩および/または水和物および/または硝酸塩および/またはシュウ酸塩を含む。酸素を、融合の際に気体環境によって少なくとも部分的に供給してもよい。特に、融合をこのように酸化条件において実施することができる。]
[0033] 溶融生成物は、2/(3+s)≦Op、またはさらには2.5/(3.5+s)≦Op、またはさらには2.7/(3.7+s)≦Op、またはさらには2.8/(3.8+s)≦Op、またはさらには2.85/(3.85+s)≦Opおよび/またはOp≦4/(5+s)、またはさらにはOp≦3.5/(4.5+s)、またはさらにはOp≦3.3/(4.3+s)、またはさらにはOp≦3.2/(4.2+s)、またはさらにはOp≦3.15/(4.15+s)、またはさらにはOp=3/(4+s)であるように、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にして、モルパーセントとして、元素酸素のモル含有量Opを有する。]
[0034] 開始投入物は、溶融生成物において、z>0であるように決定される。]
[0035] 開始投入物は、溶融生成物において、z=0ならびに:
1.1<s≦1.25または
0.8≦s≦1.1であり
wが0と異なり、LnがYbおよび/もしくはYではなく、または
wが0と異なり、LnがYbおよび/もしくはYに等しく、x+y+w>0.6875であり、または
w=0かつ(x+y).s>0.55である
ように決定される。]
[0036] 開始投入物は、溶融生成物が特許文献8に記載されている生成物ではないように決定される。]
[0037] 本発明の一般的方法の第1代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはカルシウム(Ca)であり;元素Qbは、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0≦z≦0.5であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0である。]
[0038] 本発明の一般的方法の第1代替案の第1の特定の実施形態において、
0 <z≦0.5であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0である。]
[0039] 本発明の一般的方法の第1代替案の第2の特定の実施形態において、
z=0であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0.80≦s<0.9である。
好ましくは、w=0である。]
[0040] 本発明の一般的方法の第1代替案の第3の特定の実施形態において、
z=0であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.5<x+y≦0.7であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0である。]
[0041] 例えば、第1代替案によると、
QaはCaであり、
z=0であり、
x=0.2であり、
y=0.5であり、
s=1である。]
[0042] 本発明の一般的方法の第2代替案において、元素Qaはカルシウム(Ca)であり、元素Qbはクロム(Cr)であり、
0.18≦y≦0.4であり、
0.05≦z≦0.15であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0およびx=0である。]
[0043] 例えば、第2代替案によると、
x=0であり、
w=0であり、
z=0.125であり、
y=0.222であり、
s=0.9である。]
[0044] 本発明の一般的方法の第3代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、
0.01≦x≦0.047であり、
0.155≦y≦0.39であり、
0.80≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.90≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1、なおより好ましくは0.96≦s≦0.995である。
好ましくは、w=0およびz=0である。]
[0045] 本発明の一般的方法の第3代替案の第1の特定の実施形態において、0.80≦s<0.9である。]
[0046] 本発明の一般的方法の第4代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbは、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0≦x≦0.205であり、
0.15≦y≦0.25、好ましくはy=0.2であり、
0.03≦z≦0.2であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0である。]
[0047] 例えば、第4代替案によると:
QaはCaであり、
QbはNiであり、
w=0であり、
z=0.125であり、
x=0.1であり、
y=0.2であり、
s=1である。]
[0048] また、例えば:
QaはCaであり、
Qbは、2/3Crおよび1/3Niのモル混合物であり、
w=0であり、
z=0.06であり、
x=0.105であり、
y=0.199であり、
s=1.005である。]
[0049] さらに、例えば:
QaはCaであり、
Qbは、1/2Crおよび1/2Niのモル混合物であり、
w=0であり、
z=0.125であり、
x=0.1であり、
y=0.2であり、
s=1である。]
[0050] 本発明の一般的方法の第5代替案において、元素Lnは、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはプラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qaは、好ましくはカルシウムであり;元素Qbは、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0.05≦w≦0.4、好ましくは0.05≦w≦0.3、なおより好ましくは0.05≦w≦0.2であり、
0≦x≦0.4、好ましくは0≦x≦0.3、なおより好ましくは0≦x≦0.2であり、
0.1≦y≦0.2であり、
0.05≦z≦0.1であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0051] 本発明の一般的方法の第6代替案において、元素Lnは、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは元素Lnは、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素からなり、好ましくは元素Lnは、サマリウム(Sm)であり;元素Qaはカルシウム(Ca)であり、ならびに
0.005≦w≦0.4、好ましくは0.175≦w≦0.185であり、
0.005≦x≦0.02であり、
0.1≦y≦0.6、好ましくは0.255≦y≦0.265であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは1≦s≦1.02、なおより好ましくは1.001≦s≦1.01であり、
好ましくは0.55≦1−w−x−y≦0.56である。
好ましくは、z=0である。]
[0052] 例えば、第6代替案によると:
QaはCaであり、
Lnが、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、例えば、また、Lnが、Sm、GdまたはDyであり、
w=0.179であり、
z=0であり、
x=0.01であり、
y=0.259であり、
s=1.005である。]
[0053] 本発明の一般的方法の第7代替案において、元素Qaはカルシウム(Ca)であり、
0.1≦x≦0.2であり、
0.2≦y≦0.55であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0およびz=0である。]
[0054] 本発明の第7代替案の第1の特定の実施形態によると:
0.1≦x≦0.2であり、
0.5<x+y≦0.75であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。
好ましくは、w=0およびz=0である。]
[0055] 本発明はまた、ステップc)に由来する本発明による生成物にも関する。]
[0056] 一般的方法の第1バージョンにおいて、本発明は、本発明による生成物の粒子を製造する方法に関する。]
[0057] 本発明は、一般的製造方法との関連で上記され、一般的方法のこの第1バージョンにおいてはそれぞれ「a1)」および「b1)」で示されるステップa)およびb)を含む製造方法であって、ステップc)が、以下:
c1)溶融材料を液滴の形態で分散させるステップ
d1)溶融粒子を得るために、これらの液滴を酸素含有流体との接触によって固化するステップ
を含む方法に特に関する。]
[0058] 開始投入物の組成の簡単な調整により、特に吹き込みまたは噴霧による従来の分散方法は、これにより、本発明による生成物の粒子を溶融材料の浴から製造する働きをする。]
[0059] 一般的方法のこの第1バージョンにおいて、製造方法はまた、以下に列挙する一般的な選択的特徴および/もしくは以下の特定の選択的特徴の1つまたは複数を含むこともできる。]
[0060] ステップb1)において、プラズマトーチもヒートガンも用いない。例えば、アーク炉を用いる。有利なことに、これにより生産性が向上する。また、プラズマトーチまたはヒートガンを用いる方法は、200ミクロンサイズを超える、または少なくとも500ミクロンを超える粒子を一般には製造することができない。]
[0061] ステップc1)および/またはステップd1)において、固化の過程における前記溶融材料および/または前記液滴は、酸素含有流体と接触し、好ましくはステップc1)およびステップd1)について同一である。]
[0062] 酸素含有流体、好ましくは気体、例えば空気は、少なくとも20体積%、またはさらには少なくとも25体積%の酸素を含む。]
[0063] 分散ステップおよび固化ステップは同時である。]
[0064] 前記液滴が完全に固化するまで、液滴と酸素含有流体との接触が維持される。]
[0065] ステップd1)の後、溶融粒子をアニールする。好ましくは、粒子を1050℃から1700℃の間、好ましくは1200℃から1650℃の間、好ましくは1450℃から1650℃の間の温度で、好ましくは2時間超、好ましくは5時間超、10時間超、好ましくは15時間超、好ましくは24時間超および/または好ましくは72時間未満の温度保持時間にわたってアニールする。なおより好ましくは、粒子を、少なくとも20体積%の酸素を含有する雰囲気下、好ましくは空気下、好ましくは大気圧下でアニールする。]
[0066] 溶融粒子は、特に、得られる粒子が0.1μm超、もしくはさらには1μm超、もしくはさらには0.3μm超、もしくはさらには0.5μm超、もしくはさらには1μm超および/または6mm未満、もしくはさらには4mm未満、もしくはさらには3mm未満のサイズを有するように、粉砕されてよく、および/または、例えば篩による、意図される用途にしたがった粒径選択操作に付されてよい。]
[0067] 一般的方法の第2バージョンにおいて、本発明は、本発明による溶融生成物のブロックを少なくとも部分的に、またはさらには全体を製造する方法に関する。]
[0068] 本発明は、一般的製造方法との関連において上記され、一般的方法のこの第2バージョンにおいてはそれぞれ「a2)」および「b2)」で示されるステップa)およびb)を含む製造方法であって、ステップc)が、以下:
c2)前記溶融材料を型に流し込むステップ;
d2)型に流し込まれた材料を、少なくとも部分的に固化されたブロックが得られるまで冷却することによって固化するステップ;
e2)ブロックを離型するステップ
を含む方法に特に関する。]
[0069] 一般的方法のこの第2バージョンにおいて、製造方法はまた、以下に列挙する一般的な選択的特徴および/もしくは以下の特定の選択的特徴の1つまたはさらに複数を含むこともできる。]
[0070] ステップb2)において、誘導炉を用いる。]
[0071] ステップc2)および/もしくはステップd2)において、ならびに/またはステップe2)の後で、流し込みの過程または固化の過程において、前記溶融材料を直接または間接的に酸素含有流体と接触させ、前記酸素含有流体は、少なくとも20体積%、またはさらには少なくとも25体積%の酸素を、好ましくは気体、例えば空気とともに好ましくは含む。]
[0072] 前記接触を、ブロックを離型した直後に好ましくは開始する。]
[0073] 前記接触を、ブロックを完全に固化するまで好ましくは維持する。]
[0074] ステップe2)の離型を、ブロックの完全な固化の前に好ましくは実施する。]
[0075] ブロックは、その形状を実質的に保つのに十分な剛性を有するとすぐに、好ましくは離型される。]
[0076] 固化の際の溶融材料の冷却速度は、好ましくは常に1000K/s未満、好ましくは100K/s未満、なおより好ましくは50K/s未満である。鋳鉄または黒鉛の型を用いる場合、冷却速度は好ましくは1K/s未満である。]
[0077] ステップe2)の後、離型されたブロックをアニールする。好ましくは、ブロックを、1050℃から1700℃の間、好ましくは1200℃から1650℃の間、好ましくは1450℃から1650℃の間の温度で、全ブロックが(ブロックの表面およびブロックのコアにおいて)保持温度に到達した瞬間から測定された、好ましくは2時間超、好ましくは5時間超、好ましくは10時間超、好ましくは15時間超、好ましくは24時間超および/または好ましくは72時間未満の温度保持時間にわたってアニールする。なおより好ましくは、ブロックを、少なくとも20体積%の酸素を含有する雰囲気下、好ましくは空気下、好ましくは大気圧下でアニールする。]
[0078] 任意に、アニールされた離型されたブロックを、小さくして小片または粉末にする。]
[0079] 本発明はまた、融合、例えば本発明による方法によって得られる生成物であって、
−元素ランタン(La)、
−任意の、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素(Ln)、
−任意の、元素セリウム(Ce)、
−カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、
−元素マンガン(Mn)、
−任意の、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、
−元素酸素(O)
を含み、以下:
Lapをランタンのモル含有量;
Mnpをマンガンのモル含有量;
Lnpを元素Lnのモル含有量;
Cepをセリウムのモル含有量;
Qapを元素Qaのモル含有量;
Qbpを元素Qbのモル含有量
と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、以下:
s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、
z=Qbp/(Mnp+Qbp)、
w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、
x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、および
y=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、
と設定することによって、前記生成物の組成が
0≦w≦0.4、
0≦x≦0.4、
0.1≦y≦0.6、
0<z≦0.5、および
0.8≦s≦1.25
であるような化学組成を有する生成物にも関する。]
[0080] 本発明による生成物は、本発明による方法によって得られる、または得られ得る。]
[0081] 本発明による生成物は、以下の選択的特徴のただ1つまたは複数をさらに含むことができる。]
[0082] 元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOは、生成物の質量の、重量パーセントとして、95%超、好ましくは98.5%超、好ましくは99%超、好ましくは99.3%超、またはさらには99.6%超を占める。]
[0083] 生成物は酸化物である。]
[0084] 生成物は多結晶である;上記方法は、多結晶生成物を特にもたらす。]
[0085] 100%への補完は、不純物からなってよい。]
[0086] 好ましくは、不純物は、ランタン、元素Ln、セリウム、マンガン、元素Qa、元素Qb、元素酸素およびこれらの組合せ以外の全ての元素である。]
[0087] 元素酸素のモル含有量Opは、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にして、モルパーセントとして、2/(3+s)≦Op、またはさらには2.5/(3.5+s)≦Op、またはさらには2.7/(3.7+s)≦Op、またはさらには2.8/(3.8+s)≦Op、またはさらには2.85/(3.85+s)≦Opおよび/またはOp≦4/(5+s)、またはさらにはOp≦3.5/(4.5+s)、またはさらにはOp≦3.3/(4.3+s)、またはさらにはOp≦3.2/(4.2+s)、またはさらにはOp≦3.15/(4.15+s)、またはさらにはOp=3/(4+s)であるようにする。]
[0088] 一実施形態において、z>0である。]
[0089] 別の実施形態において、z=0ならびに:
1.1<s≦1.25または
0.8≦s≦1.1であり
wが0と異なり、LnがYbおよび/もしくはYではなく、または
wが0と異なり、LnがYbおよび/もしくはYに等しく、x+y+w>0.6875であり、または
w=0かつ(x+y).s>0.55である。]
[0090] 溶融生成物は、特許文献8に記載されている生成物ではない。]
[0091] 不純物の重量含量は、1.5%未満、好ましくは1%未満、好ましくは0.7%未満、好ましくはさらには0.4%未満であってよい。なおより好ましくは、
SiO2<0.1%、好ましくはSiO2<0.07%、好ましくはSiO2<0.06%、および/または
ZrO2<0.5%、好ましくはZrO2<0.1%、好ましくはZrO2<0.05%、および/または
Na2O<0.1%、好ましくはNa2O<0.07%、好ましくはNa2O<0.05%である。]
[0092] 好ましくは、本発明による生成物は、不純物を含まずに、30%超、好ましくは50%超、好ましくは70%超、好ましくは85%超、好ましくは90%超、好ましくはさらには95%超、またはさらには96%超、なおより好ましくは99%超、好ましくはなお99.9%超、またはさらには実質的には100%のLaLnCeQaMnQbのペロブスカイト含量を有する。]
[0093] 本発明による生成物は、1mm超、好ましくは2mm超、好ましくは5cm超、好ましくはさらに15cm超の厚さを有するブロックの形態を有することができ、ブロックの厚さは、最小寸法である。好ましくは、このブロックは、200g超の質量を有する。]
[0094] 本発明による生成物はまた、好ましくは0.1μm超、もしくはさらには1μm超、もしくはさらには0.3μm超、もしくはさらには0.5μm超、もしくはさらには1μm超および/または6mm未満、もしくはさらには4mm未満、もしくはさらには3mm未満のサイズを有する粒子の形態であってもよい。粒子の球形度は、0.5超、好ましくは0.6であってよく、球形度は、粒子の最大寸法に対する最小寸法の比として定義される。]
[0095] 本発明による生成物はまた、層、または基材に適用されるコーティングの形態であってもよい。]
[0096] 本発明による生成物は、固化もしくは冷却後にアニール加熱処理を経なくてもよく、および/または粉砕から生じなくてもよい。]
[0097] 本発明による生成物は、任意に粉砕後に得られる粉末の形態を有することができる。粒子の平均サイズは、特に、0.1μm超、もしくはさらには0.3μm超、もしくはさらには0.5μm超、もしくはさらには1μm超、もしくはさらには10μm超、および/または4mm未満、もしくはさらには3mm未満であってよい。この粉末は、本発明による溶融生成物の粒子の90重量%超、またはさらには95重量%超、またはさらには実質的には100%重量%を特に含むことができる。]
[0098] 生成物の第1代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはカルシウム(Ca)であり;元素Qbは、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0≦z≦0.5であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0099] 本発明の生成物の第1代替案の第1の特定の実施形態において、
0 <z≦0.5であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0100] 本発明の生成物の第1代替案の第2の特定の実施形態において、
z=0であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.1≦x+y≦0.7、好ましくは0.4≦x+y≦0.7であり、
0.80≦s<0.9である。]
[0101] 本発明の生成物の第1代替案の第3の特定の実施形態において、
z=0であり、
0.05≦x≦0.25、好ましくは0.1≦x≦0.2であり、
0.5<x+y≦0.7であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0102] 例えば、第1代替案によると、
QaはCaであり、
z=0であり、
x=0.2であり、
y=0.5であり、
s=1である。]
[0103] 生成物の第2代替案において、元素Qaはカルシウム(Ca)であり、元素Qbはクロム(Cr)であり、
0.18≦y≦0.4であり、
0.05≦z≦0.15であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0104] 例えば、第2代替案によると、
z=0.125であり、
y=0.222であり、
s=0.9である。]
[0105] 生成物の第3代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、
0.01≦x≦0.047であり、
0.155≦y≦0.39であり、
0.80≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.90≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1、なおより好ましくは0.96≦s≦0.995である。]
[0106] 本発明の生成物の第3代替案の第1の特定の実施形態において、0.80≦s<0.9である。]
[0107] 生成物の第4代替案において、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbは、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0≦x≦0.205であり、
0.15≦y≦0.25、好ましくはy=0.2であり、
0.03≦z≦0.2であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0108] 例えば、第4代替案によると:
QaはCaであり、
QbはNiであり、
z=0.125であり、
x=0.1であり、
y=0.2であり、
s=1である。]
[0109] また、例えば:
QaはCaであり、
Qbは、2/3Crおよび1/3Niのモル混合物であり、
z=0.06であり、
x=0.105であり、
y=0.199であり、
s=1.005である。]
[0110] さらに、例えば:
QaはCaであり、
Qbは、1/2Crおよび1/2Niのモル混合物であり、
z=0.125であり、
x=0.1であり、
y=0.2であり、
s=1である。]
[0111] 生成物の第5代替案において、元素Lnは、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはプラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qaは、好ましくはカルシウムであり;元素Qbは、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくはニッケル(Ni)、マグネシウム(Mg)およびこれらの混合物からなる群から選択され、ならびに
0.05≦w≦0.4、好ましくは0.05≦w≦0.3、なおより好ましくは0.05≦w≦0.2であり、
0≦x≦0.4、好ましくは0≦x≦0.3、なおより好ましくは0≦x≦0.2であり、
0.1≦y≦0.2であり、
0.05≦z≦0.1であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0112] 生成物の第6代替案において、元素Lnは、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは元素Lnは、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素からなり、好ましくは元素Lnは、少なくともサマリウム(Sm)からなり、好ましくは元素Lnは、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、好ましくは元素Lnは、サマリウム(Sm)であり;元素Qaはカルシウム(Ca)であり、ならびに
0.005≦w≦0.4、好ましくは0.175≦w≦0.185であり、
0.005≦x≦0.02であり、
0.1≦y≦0.6、好ましくは0.255≦y≦0.265であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは1≦s≦1.02、なおより好ましくは1.001≦s≦1.01であり、
好ましくは0.55≦1−w−x−y≦0.56である。]
[0113] 例えば、第6代替案によると:
QaはCaであり、
Lnが、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、エルビウム(Er)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、例えば、また、Lnが、Sm、GdまたはDyであり、
w=0.179であり、
x=0.01であり、
y=0.259であり、
s=1.005である。]
[0114] 第7代替案において、元素Qaはカルシウム(Ca)であり、
0.1≦x≦0.2であり、
0.2≦y≦0.55であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0115] 本発明の生成物の第7代替案の第1の特定の実施形態によると、
0.1≦x≦0.2であり、
0.5<x+y≦0.75であり、
0.8≦s≦1.25、好ましくは0.85≦s≦1.15、好ましくは0.9≦s≦1.1、好ましくは0.9≦s≦1、好ましくは0.95≦s≦1である。]
[0116] 本発明はまた、本発明による生成物、特に本発明による方法によって製造されるまたは製造に好適である生成物の、固体酸化物燃料電池(SOFC)用のカソードの製造における使用にも関する。本発明はまた、特に本発明による方法によって製造される、本発明による生成物を含む、またはさらにはそれからなる固体酸化物燃料電池用カソードにも関する。]
[0117] 定義
従来的に、「ペロブスカイト」は、ABO3−δ型の構造を有するあらゆる元素を意味する。前記ペロブスカイトは、AサイトおよびBサイトを有し、電気的に中性であって、値δは、その電気的中性を確実にするのに必要な値に相当する。本発明による方法から製造される生成物がペロブスカイト相からなるとき、その組成は、以下の形態:
(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δ
で表され得る。]
[0118] 値s、w、x、y、およびzは、上記条件を好ましくは満たす。]
[0119] 従来的に、上記式は、元素La、Ln、CeおよびQaがAサイトにあり、元素MnおよびQbがBサイトにあることを意味する。]
[0120] 明確のために、前記ペロブスカイトを、本明細書において、「LaLnCeQaMnQbのペロブスカイト」と称する。]
[0121] 不純物を含まないLaLnCeQaMnQbのペロブスカイトの比率は、以下の式(1):
T=100*(ALaLnCeQaMnQb)/(ALaLnCeQaMnQb+A他の相) (1)
によって、%で定義され、
−ALaLnCeQaMnQbは、銅DX管を備えたBruker製D5000回折計型の装置を用いて得られるX線回折図形において測定される、デコンボリューション処理を行わない、La、MnおよびO、ならびに任意の元素Ln、Ce、QaおよびQbの少なくとも1つからなるペロブスカイト相の存在に起因する主ピークまたは主な回折多重線の面積であり;本発明者らは、この主ピークまたはこの主な多重線がLaLnCeQaMnQbペロブスカイト相に相当すると考え;本明細書において、用語「LaLnCeQaMnQbのプロブスカイト」は、したがって、この主ピークまたはこの主な多重線に相当する相を称する;
−A他の相は、デコンボリューション処理を行わない、LaLnCeQaMnQbペロブスカイト相とは異なる各相の各主ピークまたは主な回折多重線の同図形において測定される面積の合計である(後者は、La、MnおよびO、ならびに任意の元素Ln、Ce、QaおよびQbの少なくとも1つからなるペロブスカイト相の存在に起因する主ピークまたは主な回折多重線によって測定される)。中でも、CeO2相またはドープされたCeO2相は、例えば、X線回折図形において同定される他の相の1つであってよい。]
[0122] 多重線は、複数のピークの部分的重畳である。例えば、2つのピークを含む多重線は二重線であり、3つのピークを含む多重線は三重線である。]
[0123] 一般に、表現「溶融生成物」または「融合によって得られる」とは、任意にアニールされる、溶融材料の浴の冷却による完全な固化によって得られる、固体生成物を意味する。ステップe2)の終わりに得られる「離型された」生成物は、離型直後に、未固化領域を依然として含んでいてよく、したがって、溶融生成物としては考えない。]
[0124] 溶融材料の「浴」は、その形状を保つために、容器に含有される必要がある集合である。見かけ上液体である溶融材料の浴は、固体部分を、これらが前記集合を構造化するには十分でない量で含有することができる。]
[0125] 粒子の「サイズ」という用語は、その最大寸法dMおよびその最小寸法dmの平均:(dM+dm)/2である。]
[0126] ブロックの厚さは最小寸法である。]
[0127] 用語「不純物」は、不可避の構成要素であり、原材料とともに必然的に導入され、またはこれらの構成要素との反応から必然的に生じる。]
図面の簡単な説明

[0128] 以下に記載する実施例1の生成物のX線回折図形を示す。X−軸は、考慮される角領域2θを表す。]
実施例

[0129] 一般的方法の第1バージョンによる方法の詳細な説明
本発明の一般的方法の第1バージョンによる方法をここで詳細に説明する。]
[0130] ステップa1)において、本発明による粒子を製造する働きをする開始投入物を、ランタン、マンガン、元素Qa、セリウム、元素Qbおよび元素Lnの化合物から、特にこれらの種々の元素の前駆体の形態で、特に酸化物、炭酸塩、硝酸塩、水和物、シュウ酸塩の形態で形成する。組成は、純粋な酸化物、または酸化物および/もしくは前駆体の混合物の添加によって調整され得る。酸化物および/または炭酸塩および/または水和物および/または硝酸塩の使用は、ペロブスカイトの形成に必要とされる酸素の利用可能性を改善するため、好ましい。]
[0131] 開始投入物のランタン、マンガン、元素Qa、セリウム、元素Qbおよび元素Lnの量は、製造される溶融生成物に本質的に見出される。融合条件によって変動するこれらの構成要素の部分は、融合ステップの間に揮発され得る。この一般知識から、または簡単な日常的試験から、当業者には、溶融生成物および適用される融合条件において見出されるよう望まれる含有量によって開始投入物中のこれらの構成要素の量をどのようにして調整するかが公知である。]
[0132] 用いられる粉末の粒径分布は、融合方法において一般的に生じるものであってよい。]
[0133] 基本的な混合物は、ランタン、マンガン、元素Qa、セリウム、元素Qbおよび元素Lnを与える化合物ならびに不純物に加えて、特定の性質を製造される粒子に付与するように導入される他の化合物を含んでよい。]
[0134] しかし、好ましくは、元素ランタン、マンガン、元素Qa、セリウム、元素Qbおよび元素Lnを与えるもの以外の化合物は、開始投入物には自発的に導入されず、ここで、存在する他の元素とは、不純物である。]
[0135] 好ましくは、元素ランタンおよびマンガンを与える化合物は、La2O3、MnO2、MnO、Mn3O4から選択される。同様に、元素セリウム、カルシウム、マグネシウムおよびストロンチウムを与える化合物は、CeO2、炭酸セリウム(Ce2(CO3)3.vH2O)、シュウ酸セリウム、(Ce2(C2O4)3.vH2O)、CaO、CaCO3、Ca(NO3)2、MgO、MgCO3、Mg(NO3)2、SrO、SrCO3、Sr(NO3)2から好ましくは選択される。]
[0136] LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を増加させるために、開始投入物中の元素La、Ln、Ce、Qa、MnおよびQbのモル含有量が、製造されるべきペロブスカイトのモル含有量に近いことが好ましい。]
[0137] したがって、開始投入物中の、ランタンLn、セリウム、Qa、マンガン、およびQbのモル含有量Lap、Lnp、Cep、Qap、Mnp、Qbpそれぞれについて、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしてモル百分率で以下の条件:
k1.w/x≦Lnp/Cep≦k2.w/xおよび/または
k1.w/y≦Lnp/Qap≦k2.w/yおよび/または
k1.x.s/z≦Cep/Qbp≦k2.x.s/zおよび/または
k1.w.s/z≦Lnp/Qbp≦k2.w.s/zおよび/または
k1.y.s/z≦Qap/Qbp≦k2.y.s/zおよび/または
k1.(1−w−x−y)/w≦Lap/Lnp≦k2.(1−w−x−y)/wおよび/または
k1.(1−z)/z≦Mnp/Qbp≦k2.(1−z)/z、
を満たすことが好ましく、以下の条件:
k1.w/x≦Lnp/Cep≦k2.w/xおよび
k1.w/y≦Lnp/Qap≦k2.w/yおよび
k1.x.s/z≦Cep/Qbp≦k2.x.s/zおよび
k1.w.s/z≦Lnp/Qbp≦k2.w.s/zおよび
k1.y.s/z≦Qap/Qbp≦k2.y.s/zおよび
k1.(1−w−x−y)/w≦Lap/Lnp≦k2.(1−w−x−y)/wおよび
k1.(1−z)/z≦Mnp/Qbp≦k2.(1−z)/z
を好ましくは満たし、式中
−w、x、y、zおよびsは、上に定義した値、特に:
0≦w≦0.4、
0≦x≦0.4、
0.1≦y≦0.6、
0≦z≦0.5、および
0.8≦s≦1.25
を有することができ、
−k1は、0.7、好ましくは0.8、好ましくは0.9に等しく、
−k2は、1.3、好ましくは1.2、好ましくは1.1に等しい。]
[0138] 明らかに、k1およびk2のこれらの値は、定常状態の操作条件下、すなわち、異なる成分間の遷移相の外側、および開始相の外側で採用されるべき値である。実際、所望の生成物が、開始投入物の組成において、上記生成物を製造するのに用いられる開始投入物と比べて変化を伴うとき、炉内の上記生成物の残りが考慮されなければならない。しかし、当業者には、このように、開始投入物をどのようにして調整するかについて公知である。]
[0139] 一実施形態において、水酸化ランタンの形成を制限するために0.95≦s≦1である。]
[0140] 原材料の密接化合物をミキサーにおいて調製することができる。次いで、この混合物を溶融炉内に流し込む。]
[0141] ステップb1)において、開始投入物を好ましくは電気アーク炉において溶融する。有利な収率で多量の粒子を製造するには電気融合が実際には好適である。]
[0142] 2つの電極を含み、約0.8mの直径を有するタンクを備えた、約180kgの溶融材料を含有することができるエルー式電気アーク炉を例えば用いることができる。好ましくは、電圧は140から180ボルトの間であり、ワット数は、約240kWであり、電力供給は、1150から2800kWh/Tの間である。]
[0143] しかし、誘導炉、プラズマ炉、またはエルー式の他の炉などの全ての公知の炉を用いることができる。ただし、これらは開始投入物の溶融を可能にすることを条件とする。これは、系統的ではないが、特許文献10に言及されている酸化気体(例えば、空気または酸素)をバブリングすることによって混合の質を向上することができる。溶融材料の混合の質を、特に、35体積%の酸素を含有する気体をバブリングすることによって改善することができる。]
[0144] ステップb1)の終わりにおいて、全開始投入物は、溶融材料の浴の形態である。]
[0145] ステップc1)において、溶融材料のストリームを、好ましくは1500℃を超え、好ましくは2200℃未満の温度で、小さい液滴中に分散させる。]
[0146] 分散は、溶融材料のストリームを横断する吹き込みから得ることができる。しかし、当業者に公知である溶融材料を噴霧する他のあらゆる方法が実行可能である。]
[0147] ステップd1)において、液滴を好ましくは気体状の酸素含有流体、なおより好ましくは空気および/または水蒸気と接触させることによって固体粒子に変換する。酸素含有流体は、好ましくは少なくとも体積20%、またはさらには少なくとも25体積%の酸素を含む。]
[0148] 好ましくは、溶融材料の液滴が形成されるとすぐに酸素含有流体と接触するような方法を採用する。なおより好ましくは、分散(ステップc1))および固化(ステップd1))は実質的に同時であり、溶融材料は、前記材料を冷却固化することができる酸素含有流体によって分散される。]
[0149] 好ましくは、酸素含有流体との接触を、粒子が完全に固化するまで維持する。]
[0150] 好ましくは、酸素含有流体との接触による冷却以外の固化の手段を使用しない。したがって、例えば、好ましくは、冷却された金属壁に溶融材料の小滴を噴霧することを含む高クエンチ方法を用いない。]
[0151] 周囲温度での空気の吹き込みが好適である。]
[0152] 冷却速度は、粒子の径に依存する。好ましくは、冷却速度は、回収容器と接触する前に少なくとも周囲で硬化されるように調整される。]
[0153] ステップd1)の終わりにおいて、本発明による固体粒子は、分散条件により、0.1μmから3mmの間、またはさらには0.1μmから4mmの間のサイズを有して得られる。]
[0154] 有利なことに、驚くべきことに、説明できないほどに、溶融材料と酸素含有流体との接触は、不純物を含まない、有利なLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率が85%超、90%超、95%超、およびさらには96%超に達する生成物を、工業量および低コストで、アニールステップによらずに得る働きをする。]
[0155] 任意の後続のステップe1)において、溶融粒子を炉内に導入し、アニール加熱処理に付す。有利なことに、このアニールは、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率をさらに増大させる働きをする。これにより、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率は、不純物を含まず、90%超、またはさらには95%超、またはさらには96%超、またはさらには99%超、またはさらには99.9%超、またはさらには実質的に100%に等しいものが得られる。]
[0156] アニール温度は、好ましくは2時間超、好ましくは5時間超、好ましくは10時間超、好ましくは15時間超、好ましくは24時間超および/または好ましくは72時間未満の温度保持時間にわたって好ましくは1050℃から1700℃の間、好ましくは1200℃から1650℃の間、好ましくは1450℃から1650℃の間である。なおより好ましくは、粒子は、少なくとも20体積%の酸素を含む雰囲気下、好ましくは空気下、好ましくは大気圧下でアニールされる。]
[0157] 本発明による溶融粒子を、アニールの前後に粉砕することができる。次いで、意図される用途にしたがって、必要に応じて粒子サイズ選択を行う。]
[0158] 本発明による粒子は、有利には種々の寸法を有し、製造方法は、サブミクロンスケールの粉末を得ることに限定されない。したがって、これは、工業的製造に完全に好適である。]
[0159] さらに、得られる粒子は、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトを含む。特定の条件において、前記粒子は、例えばアニール後に、固体酸化物燃料電池(SOFC)用カソードの製造に有用であるのに十分な前記ペロブスカイトを有する。]
[0160] しかし、LaLnCeQaMnQbペロブスカイト以外の他の相が存在していてよく、原材料からの不純物も存在してよい。]
[0161] 説明のために以下の例を提供するが、これらの例は本発明を限定するものではない。試験粒子を以下のように製造した。]
[0162] まず、以下の開始原材料をミキサーで密に混合した。
−TREIBACHERで販売され、99重量%超の純度および45μm未満の平均サイズを有するLa2O3粉末;
−LA GLORIETTEで販売され、93重量%超の純度および90%超の80μmの小型のメッシュを有するCaO粉末;
−DELTAで販売され、91重量%超の純度および約45μmの平均サイズを有するMnO2粉末;
−ALTICHEMで販売され、99重量%超の純度および20μm未満の最大サイズを有するCeO2粉末;
−DELTAMAT PAQUETで販売され、99重量%超の純度および1mm未満の最大サイズを有するMgO粉末;
−TREIBACHERで販売され、99.99重量%超の純度および2から10μmの間の平均サイズを有するGd2O3粉末。]
[0163] このようにして得られた50kgの質量の開始投入物をエルー式アーク溶融炉に流し込んだ。次いで、これを長時間のアーク融合(電圧150ボルト、ワット数225kW、印加エネルギー1400kWh/T)によって溶融して全混合物を完全かつ均一に溶融した。処理状態は酸化であった。]
[0164] 溶融が完了すると、溶融材料を流し込んでストリームを形成させた。流し込みの際に測定された溶融材料の温度は、1565から1640℃の間であった。]
[0165] 周囲温度および1から4バールの間の圧力で圧縮ドライエアーを吹き込むことにより、ストリームを中断させ、溶融材料を小滴中に分散させる。]
[0166] 前記吹き込みによりこれらの小滴を冷却して溶融粒子の形態にする。吹き込み条件によって、溶融粒子は球形であってもなくてもよく、中空であっても中実であってもよい。前記粒子は、0.1mmから3mmの間、または0.1から4mmの間のサイズを有する。]
[0167] LaLnCeQaMnQbペロブスカイト相の化学分析および測定を、粉砕後40μm未満の平均サイズを有するサンプルについて実施した。]
[0168] 化学分析を蛍光X−線により実施した。]
[0169] LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率の決定を、銅DX管を備えたBruker製D5000回折計によって得られたX線回折図形から実施した。溶融後、得られた生成物は、LaLnCeQaMnQbペロブスカイト相およびさらに他の相、例えばCeO2、または例えばカルシウムがドープされたCeO2を含むことができる。]
[0170] 実際には、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率の測定を、X線回折図形が、以下:
−LaLnCeQaMnQbペロブスカイト相
−他の相
を示すとき、実施する。]
[0171] 次いで、EVAソフトウェア(Brukerによって販売されている)を用いて、バックグラウンド(バックグラウンド0.8)を差し引いた後で、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの主ピークまたは主な回折多重線の面積ALaLnCeQaMnQb(デコンボリューション処理なし)および他の相の主ピークまたは主な回折多重線の面積A他の相(デコンボリューション処理なし)を測定することができる。次いでLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を式(1)によって算出する。]
[0172] したがって、ランタンペロブスカイト相LaLnCeQaMnQbがX線回折図形において存在する唯一の相であるとき、ペロブスカイトの比率は100%である。]
[0173] 例えば、実施例1における生成物のLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率の算出を、以下のように行う:]
[0174] 図1に与えた実施例1の生成物のX線回折図形は、以下であることを示す:
31.2°から34.2°の間の角領域2θにおいてLaCeCaMnMgペロブスカイトの主ピークが265の測定面積を有する;
27.3°から29.2°の間の角領域2θにおいて、ドープされたCeO2の主ピークが11.2の測定面積を有する。] 図1
[0175] 実施例1の生成物のLaCeCaMnMgペロブスカイトの比率を、式(1):100.(265/(265+11.2))=95.9%によって算出する。]
[0176] Table 1(表1)は、あらゆるアニール加熱処理の前に得られた結果を示す。]
[0177] ]
[0178] Table 1(表1)は、本発明方法の有効性を明らかにする。]
[0179] 次いで、以下の条件下で実施例1の生成物について熱処理を実施する:
温度:1600℃
保持時間:48時間
雰囲気:空気、大気圧(周囲)]
[0180] 熱処理後、生成物は、不純物を含まず、99%のLaCeCaMnMgペロブスカイト比率を有する。]
[0181] ここで明らかに分かるように、本発明の一般的方法の第1バージョンによる方法は、ランタンおよびマンガンをベースとする生成物の粒子を、工業量で、または可能ならば多量のLaLnCeQaMnQbペロブスカイトも含んで、簡単かつ経済的に製造する働きをする。]
[0182] 特に、この方法は、不純物を含まず、85%超、またはさらには90%超、またはさらには95%超、またはさらには96%超、またはさらには99%超、またはさらには99.9%超、またはさらには100%超の、式(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δを有するペロブスカイトからなる粒子を製造し、Lnが、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qaが、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qbが、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、0≦w≦0.4;0≦x≦0.4;0.1≦y≦0.6;0≦z≦0.5;0.8≦s≦1.25であり、δは、前記ペロブスカイトの電気的中性を確実にするように働く。]
[0183] 次いで、これらの粒子の寸法を、その意図する用途によって所望により、例えば粉砕によって減少させて、より微細な粉末の形態にすることができる。]
[0184] 一般的方法の第2バージョンによる方法の詳細な説明
本発明の一般的方法の第2のバージョンによる方法をここで詳細に説明する。]
[0185] ステップa2)において、開始投入物を、上記ステップa1)に記載のように調製し、ステップa2)は、ステップa1)と同一の好ましい特徴を有する。]
[0186] ステップb2)において、開始投入物を、好ましくは電気アーク炉または誘導炉において溶融する。]
[0187] 例えば、2つの電極を含む直径約0.8mのタンクを有し、約180kgの溶融材料を含有することができるエルー式の電気アーク炉を用いることができる。好ましくは、電圧は、140から180ボルトの間であり、ワット数は約240kWであり、電力供給は、1150から2800kWh/Tの間である。]
[0188] しかし、プラズマ炉または他のタイプのエルー炉など全ての公知の炉を用いることができ、ただし、これらは、開始投入物の溶融が可能であることを条件とする。これは、系統的ではないが、特許文献10に言及されている酸化気体(例えば、空気または酸素)をバブリングすることによって混合の質を向上することができる。溶融材料の混合の質を、特に、35体積%の酸素を含有する気体をバブリングすることによって改善することができる。]
[0189] なおより好ましくは、例えば特許文献11に記載のように、中でも、誘導炉が好ましい。有利には、ブロックのコアは依然として液体のままであって、完全な固化の前にこのようにブロックを離型することができる。]
[0190] ステップb2)の終わりにおいて、全開始投入物は、溶融材料の浴の形態である。]
[0191] ステップc2)において、溶融材料を型に流し込む。流し込まれた溶融材料は、好ましくは1500℃超かつ好ましくは2200℃未満の温度を有する。好ましくは、黒鉛、鋳鉄型、または例えば特許文献9に定義されたものを用いる。誘導炉の場合には、コイルは、型を構成するものとして考えられる。流し込みを、空気中で好ましくは実施する。]
[0192] ステップd2)において、型に流し込まれた材料を、少なくとも部分的に固化されたブロックが得られるまで冷却する。]
[0193] 好ましくは、固化の際、溶融材料を酸素含有流体、好ましくは気体、好ましくは空気と接触させる。この接触を流し込みのときから実施することができる。しかし、この接触は流し込みの後のみに開始するのが好ましい。実用的理由のために、酸素含有流体との接触は、好ましくは離型後のみ、好ましくは離型後できるだけ早く開始する。]
[0194] 酸素含有流体は、少なくとも20体積%、またはさらには少なくとも25体積%の酸素を好ましくは含む。]
[0195] 好ましくは、酸素含有流体との接触は、ブロックが完全に固化するまで維持される。この接触は、例えば、周囲の空気との界面を形成する型に流し込まれた溶融材料の表面に直接であってよい。前記接触は、例えば、外側表面が既に固化しているブロックのコアに依然として溶融する材料について非直接的であってもよい。したがって、酸素は、これにより生成される「壁」を渡って溶融材料に到達しなければならない。]
[0196] 固化の際の溶融材料と酸素含有流体との前記接触は、固化の開始後、好ましくは1時間未満、好ましくは30分未満、なおより好ましくは20分未満で開始する。]
[0197] 有利には、驚くべきことに、説明できないほどに、溶融材料を酸素含有流体と接触させることにより、本発明による溶融ブロックにおいて、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を有利に増大させることができる。]
[0198] さらに、本発明者らは、固化の際の冷却速度がLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率の改善を決定づけないことを見出した。好ましくは、冷却速度は、したがって通常1000K/s未満、好ましくは100K/s未満、好ましくは50K/s未満に保たれる。有利には、したがって簡単な従来の冷却手段を使用することができる。好ましくは、溶融材料を固化するために、すなわち前記材料を固定するために、周囲の空気と接触した、または特に熱伝導流体の循環によって冷却された、もしくはブロックが型から取り出され、依然として溶融材料を含むときの、またはこのブロックと酸素含有流体との接触によって冷却された型のみを使用する。これにより、信頼性およびコストが改善される。]
[0199] ステップe2)において、ブロックを離型する。溶融材料と酸素含有流体との接触を容易にするために、可能な場合には完全な固化の前に、ブロックをできるだけ早く離型することが好ましい。これにより、固化がステップe2)において継続する。]
[0200] 好ましくは、ブロックがその形状を実質的に保存するのに十分な剛性を示すや否やブロックを離型する。好ましくは、ブロックをできるだけ早く離型して、酸素含有流体との接触を直ちに開始する。]
[0201] 好ましくは、固化の開始後20分未満で離型を実施する。]
[0202] 完全な固化後、溶融材料が固化の早い段階で酸素との接触を保つにしたがい比例して多くのLaLnCeQaMnQbペロブスカイトを含む、本発明によるブロックを得る。]
[0203] 任意のステップf2)において、離型したブロックを炉に投入してアニール加熱処理に付す。有利には、このアニールはLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を実質的に増大する働きをする。これにより、不純物を含まない、85%超、好ましくは90%超、好ましくは95%超、好ましくは96%超、好ましくは99%超、好ましくは99.9%超、またはさらには100%のLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を得る。]
[0204] まず、不純物を含まない、99.9%のLaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率について、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの組成および構造を式(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δによって表すことができ、Lnは、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho);エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qaは、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qbは、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択され、0≦w≦0.4;0≦x≦0.4;0.1≦y≦0.6;0≦z≦0.5;0.8≦s≦1.25であり、ここで、δは、前記ペロブスカイトの電気的中性を確実にする働きをする。]
[0205] 有利には、溶融材料が酸素含有流体と接触していなくても、例えば、製造されたブロックが離型の際に既に完全に固化されており、鋳型での冷却の際または流し込みの際に酸素含有流体との接触が実現可能でないため、アニール加熱処理は、LaLnCeQaMnQbペロブスカイトの比率を増大させる。]
[0206] アニール加熱処理のパラメータは、処理されるブロックの寸法に依存する。好ましくは、これらのパラメータは、以下の通りである:
・アニール温度:1050℃から1700℃の間、好ましくは1200℃から1650℃の間、好ましくは1450℃から1650℃の間。
・保持時間:全ブロックが(ブロックの表面においておよびブロックのコアにおいて)保持温度に達したときから、好ましくは2時間超、好ましくは5時間超、好ましくは10時間超、好ましくは15時間超、好ましくは24時間超、および/または好ましくは72時間超未満。例えば、全寸法が5mm未満であるブロックについて、保持時間は、好ましくは5時間である。200mmの直径および150mmの高さを有する円筒形ブロックについて、保持時間は、好ましくは15時間である。]
[0207] 全ての場合において、好ましくは、アニール加熱処理を、少なくとも20体積%の酸素を含有する雰囲気下、好ましくは空気下、好ましくは1バールの大気圧で実施する。]
[0208] アニール加熱処理を、ブロックの完全な固化の後に実施しなければならない。しかし、アニールの前に、ブロックを小片または粉末に小さくしてもよい。好ましくは、ブロックを5mm以下のサイズを有する粒子の形態に粉砕する。]
[0209] 上記方法により、本発明によるブロックを得る。]
[0210] 本発明によるブロックは、任意の寸法を有利には有し得る。]
[0211] したがって、前記ブロックは、工業的製造に完全に適している。好ましくは、ブロックは、1mm超、好ましくは2mm超、好ましくは5cm超、なおより好ましくは15cm超の厚さを有し、ブロックの厚さはその最小寸法である。]
[0212] 粉末を得るために、例えば固体酸化物燃料電池(SOFC)用カソードを製造するために、任意にアニールされたブロックを、次いで破砕および粉砕して所望の粒径分布にする。有利には、本発明の方法は、低コストでの種々の寸法の粒子の製造を可能にする。]
[0213] 好ましくは、離型されたブロックを初めに0から5mmの小片に破砕する。次いで、これらの小片にアニール加熱処理を実施し、次いでこれらを粉砕して所望の粒径分布にする。]
[0214] 本発明の一般的方法の第2バージョンによる方法は、本発明による生成物のブロックを工業量で簡単かつ経済的に製造する働きをする。特に、この方法は、不純物を含まない、85%超、またはさらには90%超、またはさらには95%超、またはさらには99%超、またはさらには99.9%超、またはさらには実質的に100%の、式(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δを有するLaLnCeQaMnQbペロブスカイトからなるブロックを製造する働きをし、Lnが、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)、イットリウム(Y)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qaが、カルシウム(Ca)、ストロンチウム(Sr)、バリウム(Ba)、およびこれらの混合物からなる群から選択され、Qbが、マグネシウム(Mg)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、鉄(Fe)、コバルト(Co)、チタン(Ti)、スズ(Sn)、タンタル(Ta)、インジウム(In)、ニオブ(Nb)およびこれらの混合物からなる群から選択され、0≦w≦0.4;0≦x≦0.4;0.1≦y≦0.6;0≦z≦0.5;0.8≦s≦1.25であり、δは、前記ペロブスカイトの電気的中性を確実にするように働く。]
[0215] 次いでブロックの寸法を、例えば、その意図する用途での要求に応じて粉末の形態に粉砕することによって小さくすることができる。]
[0216] 明らかに、本発明は、実例として提供される非限定的な記載された実施形態に限定されない。]
[0217] 特に、本発明による生成物は、特定の形状または寸法に限定されない。]
[0218] 本発明は、それでもなお、溶融生成物に限定されない。]
[0219] ドープされたランタン−マンガンペロブスカイト(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δの溶融生成物は、ドープされたジルコニアと直接接触する場合、特に有利である。なぜなら、以下のプロトコルによって測定される、生成されるパイロクロア型La2Zr2O7の相、ならびに/または型QaaZrbOcの相および/もしくはLadQaeZrfQbgOhの相(a、b、c、d、f、hは、厳密には正の実数であり、eおよびgが正の実数または0であり、e=0であるときg≠0であり、g=0であるときe≠0である方程式を満たす)の量が、融合以外の方法によって得られるペロブスカイト粉末によって、特に焼結された粉末によって同じ条件下で生成されるものよりも系統的に低いからである。この特性は、本発明による生成物のサインを構成するとなお思われる。]
[0220] この特性を測定するのに用いられる方法は以下の通りである:
1.5ミクロン未満の平均サイズを有する、試験される10グラムの(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δペロブスカイト粉末を、8mol%の酸化イットリウムを含有する同量の安定化ジルコニア粉末と密に混合する。次いでこの混合物のペレットを、1375℃にて24時間の保持水平状態を有するサイクルにおいて高温で押圧および焼結する。粉末(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δの平均サイズおよび焼結加熱処理の際のパラメータを、パイロクロア型La2Zr2O7の相ならびに/または型QaaZrbOcの相および/もしくは型LadQaeZrfQbgOhの相の形成を促進するように決定し、これにより8mol%の酸化イットリウムを含有する安定化ジルコニア粉末と接触する(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δ粉末の挙動の差を同定した。]
[0221] 焼結サンプルに含まれるパイロクロア型La2Zr2O7の相ならびに/または型QaaZrbOcおよび/もしくは型LadQaeZrfQbgOhの相の量は、パイロクロア型La2Zr2O7の相、型QaaZrbOcの相、型LadQaeZrfQbgOhの相およびこのサンプルのジルコニアの総量に対してそれぞれ表され、X−線回折によって測定される。したがって、採取された測定値は、比較測定値であり、定量的測定値ではない。]
[0222] 種々の(La(1−W−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−Z)Qbz)O3−δペロブスカイト粉末間の比較を、同じプロトコルおよびまた同じ安定化ジルコニア粉末を注意して用いて、容易に行う。特性決定されるべきサンプルを調製する方法によって誘導される起こり得る散乱を制限するように配慮して、好ましくは全サンプルを同じ炉で焼結させる。
(実施例)]
[0223] 溶融ペロブスカイト生成物の容量を明らかにするために以下の試験を実施し、La2Zr2O7の相ならびに/またはQaaZrbOcの相および/もしくは型LadQaeZrfQbgOhの相は、安定化ジルコニア粉末と高温で接触するとき、より少ない量で生成する。]
[0224] これらの試験は、ジルコニア粉末とドープされたランタン−マンガンペロブスカイト粉末(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δとを密に混合すること、ペレットを成形すること、次いでLa2Zr2O7の相、ならびに/またはQaaZrbOcおよび/もしくはLadQaeZrfQbgOhの相の作製を助けるために、これを高温に加熱することにある。次いで、パイロクロア型La2Zr2O7の相、型QaaZrbOcの相、型LadQaeZrfQbgOhの相およびこのサンプルのジルコニアの総量に対してのこれらの相のそれぞれに生成された量を、X−線回折によって決定する。]
[0225] 詳細には、以下の手順を実施する:]
[0226] 比較のために(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δの粉末を含むサンプルを以下のように調製した:
10グラムのジルコニアTZ−8Y粉末(TOSOHによって販売されている、8mol%の酸化イットリウムを含有し、(セディグラフによって測定された)0.212μmの平均サイズd50および15.2m2/gの比表面積を有する安定化ジルコニア)、ならびに例えばNETZSCH LMEグラインダ(1)において場合による粉砕の後0.25μmの平均サイズを有する、比較対象の10グラムの(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δペロブスカイト粉末の1つを、ガラスビーカーにおいてステンレス鋼スパチュラを用いて、0.8〜1mmの粒径分布を有する16.5mol%の酸化セリウムを含有する安定化ジルコニアビーズと、色が均一になるまで混合する。次いで、混合物を少量でメノウ乳鉢に移して、メノウ乳棒を用いて手で粉砕し、次いで全ての粉末をガラスビーカーにおいてステンレス鋼スパチュラを用いて再び混合する。]
[0227] 次いで、13mmの直径および実質的に5mmの厚さを有するペレットを、ペレタイザを用いて調製し:これに2.8グラムの粉末を導入し、Weber手動プレスを用いて1分間、50kNで押圧する。]
[0228] 次いでペレットを蓋を備えたアルミナ匣鉢に置く。]
[0229] 全てをNaberthermによって販売されているNaber1800炉内に導入し、次いで5℃/分の昇温速度および5℃/分の降温速度で、24時間かけて1375℃に加熱する。]
[0230] 次いで、焼結されたペレットをそれぞれラッピングマシンにおいて動かして、約2mmの厚さを除去することにより、材料のコアを取り除く。次いでペレットを透明樹脂でコートし、研磨する。]
[0231] 次いで、銅DX管を備えたBruker製D5000装置を用いてX−線回折測定が実施される。0.02°ステップおよびステップあたり4秒の取得でX線回折図形を作製する。実際に、これらの図形は、以下を検出する働きをする:
主ピークが2θ≒28.7°(データシートICDD 00−017−0450)で回折する、パイロクロア型La2Zr2O7の相
2θ≒30.5°(データシートICDD 00−027−0997または01−049−1642)で回折する主ピークを有する立方晶ジルコニア相
例えば、(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−z)Qbz)O3−δペロブスカイトの元素Qaが:
・同定される相がCaZrO3である、カルシウムCa;
・同定される相がSrZrO3である、ストロンチウムSr;
・同定される相がBaZrO3である、バリウムBa;
・同定される相がCaZrO3であってもSrZrO3であってもよい、CaおよびSrの混合物;
であるとき、型QaaZrbOcの1つまたは複数の相;ならびに
例えば、Ca0.9Zr0.9La0.2O3であってもLa(Mg0.5Zr0.5)O3であってもよい、型LadQaeZrfQbgOhの1つまたは複数の相。]
[0232] 次いで、EVAソフトウェア(Brukerによって販売されている)を用いて、バックグラウンド(バックグラウンド0.8)を差し引いた後で、角領域28.4°<2θ<29.1°におけるパイロクロア型相La2Zr2O7のピークの面積、角領域29.3°<2θ<30.8°における立方晶ジルコニア相のピークの面積、ならびに例えば、相CaZrO3については角領域30.9°<2θ<31.7°、相SrZrO3については角領域30.5°<2θ<31.2°、および相BaZrO3については角領域29.7°<2θ<30.5°における相QaaZrbOcのピークの面積を測定することができる。]
[0233] 結果を以下の比の形態で与える:
面積(La2Zr2O7)/[面積(La2Zr2O7) +Σ[面積(QaaZrbOc)] +Σ[面積(LadQaeZrfQbgOh)] +面積(立方晶ジルコニア)]
(Σ[面積(QaaZrbOc)] +Σ[面積(LadQaeZrfQbgOh)])/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(QaaZrbOc)]+Σ[面積(LadQaeZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]]
[0234] 例えば、(La(1−W−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−Z)Qbz)O3−δペロブスカイトの元素Qaが:
−カルシウムCaであるとき、同定される(QaaZrbOc)相がCaZrO3であり、結果を以下の比の形態で与える:
面積(La2Zr2O7)/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(CaZrO3)]+Σ[面積(LadQaeZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]
(Σ[面積(CaZrO3)]+Σ[面積(LadCaeZrfQbgOh)])/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(CaZrO3)]+Σ[面積(LadQaeZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]
−ストロンチウムSrであるとき、同定される(QaZrbOc)相がSrZrO3であり、結果を以下の比の形態で与える:
面積(La2Zr2O7)/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(SrZrO3)]+Σ[面積(LadSreZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]
(Σ[面積(SrZrO3)]+Σ[面積(LadSreZrfQbgOh)])/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(SrZrO3)]+Σ[面積(LadSreZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]
−バリウムBaであるとき、同定される相はBaZrO3であり、結果を以下の比の形態で与える:
面積(La2Zr2O7)/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(BaZrO3)]+Σ[面積(LadBaeZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]
(Σ[面積(BaZrO3)]+Σ[面積(LadBaeZrfQbgOh)])/[面積(La2Zr2O7)+Σ[面積(BaZrO3)]+Σ[面積(LadBaeZrfQbgOh)]+面積(立方晶ジルコニア)]。]
[0235] 比較される(La(1−W−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−Z)Qbz)O3−δペロブスカイトの種々の粉末は以下の通りである。]
[0236] 参照粉末(比較例)を、特許文献5の実施例1の製造に記載されている方法(融合とは異なる)によって製造した。詳細には、以下の粉末を、初めに、例えばビーカーにおいてスパチュラを用いて密に混合した:
−TREIBACHERで販売され、99重量%超の純度および45μm未満の平均サイズを有する、112.04gのLa2O3粉末;
−LA GLORIETTEで販売され、93重量%超の純度を有し、80μmの小型のメッシュが90%超である、12.45gのCaO粉末;
−DELTAで販売され、91重量%超の純度および約45μmの平均サイズを有する、76.30gのMnO2粉末;
−ALTICHEMで販売され、99重量%超の純度および20μm未満の最大サイズを有する、18.45gのCeO2粉末;
−DELTAMAT PAQUETで販売され、99重量%超の純度および1mm未満の最大サイズを有する、4.95gのMgO粉末。]
[0237] 用いた種々の粉末の量を算出し、焼結後の所望の(La(1−W−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−Z)Qbz)O3−dペロブスカイトを得た。]
[0238] 粉末の密接混合物を円筒の形態で平衡に押圧し、空気中1500℃で4時間の保持時間にわたって3回焼結させる。それぞれの焼結サイクルの後に、ペレットをタングステンカーバイドのローラーミルにおいて50秒間粉砕して乾燥し、次いで篩にかけて160μmにし、所望のペロブスカイトの化学的均一性を改善する。第3焼結に由来する最終粉末を、0.25ミクロンの平均サイズを有するように磨砕によって粉砕する。]
[0239] 比較例を、先に「実施例5」と称した、アニール処理に付されていない、本発明による溶融ペロブスカイト生成物の粉末と比較した。]
[0240] これらのペロブスカイトは以下の化学組成を有する。]
[0241] ]
[0242] 上記のように、これらの粉末のそれぞれと安定化ジルコニアとの混合物からペレットを調製した。]
[0243] X−線回折は、型(LadCaeZrfQbgOh)の相として、相Ca0.9Zr0.9La0.2O3および相La(Mg0.5Zr0.5)O3を同定する働きをし、したがってTable 3(表3)で比の測定値をまとめる:
「面積(La2Zr2O7)/[面積(La2Zr2O7)+面積(CaZrO3)+面積(Ca0.9Zr0.9La0.2O3)+面積(La(Mg0.5Zr0.5)O3)+面積(立方晶ジルコニア)]」、および
「(面積(CaZrO3)+面積(Ca0.9Zr0.9La0.2O3)+面積(La(Mg0.5Zr0.5)O3)/[面積(La2Zr2O7)+面積(CaZrO3)+面積(Ca0.9Zr0.9La0.2O3)+面積(La(Mg0.5Zr0.5)O3)+面積(立方晶ジルコニア)]」。]
[0244] ]
[0245] Table 3(表3)は、本発明による溶融ペロブスカイト生成物の粉末が、融合以外の方法によって得られるペロブスカイト粉末の生成物よりも比較的かなり低い比:
(面積(CaZrO3)+面積(Ca0.9Zr0.9La0.2O3)+面積(La(Mg0.5Zr0.5)O3)/[面積(La2Zr2O7)+面積(CaZrO3)+面積(Ca0.9Zr0.9La0.2O3)+面積(La(Mg0.5Zr0.5)O3)+面積(立方晶ジルコニア)]
を有することを明確に示す。本発明の生成物において、相CaZrO3、Ca0.9Zr0.9La0.2O3、La(Mg0.5Zr0.5)O3は、同定可能でなくてもよい。]
[0246] 有利なことに、これにより、これらの生成物を用いた固体酸化物燃料電池の性能を改善する。]
权利要求:

請求項1
融合によって得られる生成物であって、−元素ランタンLa、−任意の、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Ln、−任意の、元素セリウムCe、−カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、−元素マンガンMn、−マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、−元素酸素Oを含み、Lapをランタンのモル含有量;Mnpをマンガンのモル含有量;Lnpを元素Lnのモル含有量;Cepをセリウムのモル含有量;Qapを元素Qaのモル含有量;Qbpを元素Qbのモル含有量と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、z=Qbp/(Mnp+Qbp)、w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、およびy=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)と設定することによって、不純物を含まず、式(La(1−w−x−y)LnwCexQay)s(Mn(1−Z)Qbz)O3−δを有するペロブスカイトの比率が30%超であり、w、x、y、zおよびsがモル比であり、δが前記ペロブスカイトの電気的中性を保証するように決定され、0≦w≦0.4であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.6であり、0≦z≦0.5であり、0.8≦s≦1.25である化学組成を有する生成物。
請求項2
0.85≦s≦1.15である、請求項1に記載の生成物。
請求項3
0.9≦s≦1.1である、請求項2に記載の生成物。
請求項4
融合によって得られる生成物であって、−元素ランタンLa、−任意の、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Ln、−任意の、元素セリウムCe、−カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、−元素マンガンMn、−任意の、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、−元素酸素Oを含み、Lapをランタンのモル含有量;Mnpをマンガンのモル含有量;Lnpを元素Lnのモル含有量;Cepをセリウムのモル含有量;Qapを元素Qaのモル含有量;Qbpを元素Qbのモル含有量と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、z=Qbp/(Mnp+Qbp)、w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、およびy=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)と設定することによって、0≦w≦0.4であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.6であり、z=0であり、1.1≦s≦1.25である化学組成を有する生成物。
請求項5
融合によって得られる生成物であって、−元素ランタンLa、−任意の、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択され、イットリウムおよび/またはイッテルビウムではない元素Ln、−任意の、元素セリウムCe、−カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、−元素マンガンMn、−任意の、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、−元素酸素Oを含み、Lapをランタンのモル含有量;Mnpをマンガンのモル含有量;Lnpを元素Lnのモル含有量;Cepをセリウムのモル含有量;Qapを元素Qaのモル含有量;Qbpを元素Qbのモル含有量と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、z=Qbp/(Mnp+Qbp)、w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、およびy=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)と設定することによって、0<w≦0.4であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.6であり、z=0であり、0.8≦s≦1.1である化学組成を有する生成物。
請求項6
融合によって得られる生成物であって、−元素ランタンLa、−任意の、イッテルビウムYb、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Ln、−任意の、元素セリウムCe、−カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、−元素マンガンMn、−任意の、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、−元素酸素Oを含み、Lapをランタンのモル含有量;Mnpをマンガンのモル含有量;Lnpを元素Lnのモル含有量;Cepをセリウムのモル含有量;Qapを元素Qaのモル含有量;Qbpを元素Qbのモル含有量と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、z=Qbp/(Mnp+Qbp)、w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、およびy=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)と設定することによって、0<w≦0.4であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.6であり、z=0であり、0.8≦s≦1.1であり、x+y+w>0.6875である化学組成を有する生成物。
請求項7
融合によって得られる生成物であって、−元素ランタンLa、−任意の、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素Ln、−任意の、元素セリウムCe、−カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qa、−元素マンガンMn、−マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択される元素Qb、−元素酸素Oを含み、Lapをランタンのモル含有量;Mnpをマンガンのモル含有量;Lnpを元素Lnのモル含有量;Cepをセリウムのモル含有量;Qapを元素Qaのモル含有量;Qbpを元素Qbのモル含有量と示すことにより、これらの含有量が元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qbの総モル量を基準にしたモル百分率として表され、s=(Lap+Lnp+Cep+Qap)/(Mnp+Qbp)、z=Qbp/(Mnp+Qbp)、w=Lnp/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、x=Cep/(Lap+Lnp+Cep+Qap)、およびy=Qap/(Lap+Lnp+Cep+Qap)と設定することによって、w=0であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.6であり、z=0であり、0.8≦s≦1.1であり、(x+y).s>0.55である化学組成を有する生成物。
請求項8
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbが、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択され、不適合である場合を除いて、0.05≦x≦0.25であり、0.1≦x+y≦0.7であり、0<z≦0.5であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項9
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbが、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択され、w=0であり、0.05≦x≦0.25であり、0.1≦x+y≦0.7であり、0<z≦0.5であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から4、7および8のいずれか一項に記載の生成物。
請求項10
0.1≦x≦0.2である、請求項8または9に記載の生成物。
請求項11
0.4≦x+y≦0.7である、請求項8から10のいずれか一項に記載の生成物。
請求項12
元素Qaが、カルシウムCaである、請求項8から11のいずれか一項に記載の生成物。
請求項13
0.9≦s≦1である、請求項8から12のいずれか一項に記載の生成物。
請求項14
0.95≦s≦1である、請求項13に記載の生成物。
請求項15
z=0および0.8≦s≦0.9である、請求項8から14のいずれか一項に記載の生成物。
請求項16
z=0および0.5≦x+y≦0.7である、請求項8から15のいずれか一項に記載の生成物。
請求項17
元素Qaが、カルシウムCaであり、元素Qbが、クロムCrであり、不適合である場合を除いて、0.18≦y≦0.4であり、0.05≦z≦0.15であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項18
元素Qaが、カルシウムCaであり、元素Qbが、クロムCrであり、w=0であり、x=0であり、0.18≦y≦0.4であり、0.05≦z≦0.15であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から4、7および17のいずれか一項に記載の生成物。
請求項19
0.9≦s≦1である、請求項17または18に記載の生成物。
請求項20
0.95≦s≦1である、請求項19に記載の生成物。
請求項21
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、不適合である場合を除いて、0.01≦x≦0.047であり、0.155≦y≦0.39であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項22
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、w=0であり、0.01≦x≦0.047であり、0.155≦y≦0.39であり、z=0であり、0.8≦s≦1.25である、請求項4、7および21のいずれか一項に記載の生成物。
請求項23
0.9≦s≦1である、請求項21または22に記載の生成物。
請求項24
0.95≦s≦1である、請求項23に記載の生成物。
請求項25
0.96≦s≦0.995である、請求項24に記載の生成物。
請求項26
0.8≦s<0.9である、請求項21または22に記載の生成物。
請求項27
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbが、ニッケルNi、クロムCr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、不適合である場合を除いて、0≦x≦0.205であり、0.15≦y≦0.25であり、0.03≦z≦0.2であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項28
元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbが、ニッケルNi、クロムCr、およびこれらの混合物からなる群から選択され、w=0であり、0≦x≦0.205であり、0.15≦y≦0.25であり、0.03≦z≦0.2であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から4、7および27のいずれか一項に記載の生成物。
請求項29
0.9≦s≦1である、請求項27または28に記載の生成物。
請求項30
0.95≦s≦1である、請求項29に記載の生成物。
請求項31
y=0.2である、請求項27から30のいずれか一項に記載の生成物。
請求項32
元素Lnが、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBa、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素Qbが、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、およびこれらの混合物からなる群から選択され、0.05≦w≦0.4であり、0≦x≦0.4であり、0.1≦y≦0.2であり、0.05≦z≦0.1であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から3のいずれか一項に記載の生成物。
請求項33
元素Lnが、プラセオジムPr、ネオジムNd、サマリウムSmおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32に記載の生成物。
請求項34
元素Qaがカルシウムである、請求項32または33に記載の生成物。
請求項35
元素Qbが、ニッケルNi、マグネシウムMgおよびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項32から34のいずれか一項に記載の生成物。
請求項36
0.05≦w≦0.3である、請求項32から35のいずれか一項に記載の生成物。
請求項37
0.05≦w≦0.2である、請求項36に記載の生成物。
請求項38
0≦x≦0.3である、請求項32から37のいずれか一項に記載の生成物。
請求項39
0≦x≦0.2である、請求項38に記載の生成物。
請求項40
0.9≦s≦1である、請求項32から39のいずれか一項に記載の生成物。
請求項41
0.95≦s≦1である、請求項40に記載の生成物。
請求項42
元素Lnが、ネオジムNd、サマリウムSm、ガドリニウムGd、ジスプロシウムDy、エルビウムEr、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素QaがカルシウムCaであり、不適合である場合を除いて、0.005≦w≦0.4であり、0.005≦x≦0.02であり、0.1≦y≦0.6であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項43
元素Lnが、ネオジムNd、サマリウムSm、ガドリニウムGd、ジスプロシウムDy、エルビウムEr、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択され、元素QaがカルシウムCaであり、0.005≦w≦0.4であり、0.005≦x≦0.02であり、0.1≦y≦0.6であり、z=0であり、0.8≦s≦1.25である、請求項4から6、および42のいずれか一項に記載の生成物。
請求項44
元素Lnが、サマリウムSm、ガドリニウムGd、ジスプロシウムDy、エルビウムEr、およびこれらの混合物からなる群から選択される元素からなる、請求項42または43に記載の生成物。
請求項45
元素LnがサマリウムSmからなる、請求項44に記載の生成物。
請求項46
0.175≦w≦0.185である、請求項42から45のいずれか一項に記載の生成物。
請求項47
0.255≦y≦0.265である、請求項42から46のいずれか一項に記載の生成物。
請求項48
1≦s≦1.02である、請求項42から47のいずれか一項に記載の生成物。
請求項49
1.001≦s≦1.01である、請求項48に記載の生成物。
請求項50
0.55≦1−w−x−y≦0.56である、請求項42から49のいずれか一項に記載の生成物。
請求項51
元素QaがカルシウムCaであり、不適合である場合を除き、0.1≦x≦0.2であり、0.2≦y≦0.55であり、0.8≦s≦1.25である、請求項1から7のいずれか一項に記載の生成物。
請求項52
元素QaがカルシウムCaであり、w=0であり、0.1≦x≦0.2であり、0.2≦y≦0.55であり、z=0であり、0.8≦s≦1.25である、請求項4、7および51のいずれか一項に記載の生成物。
請求項53
0.9≦s≦1である、請求項51または52に記載の生成物。
請求項54
0.95≦s≦1である、請求項53に記載の生成物。
請求項55
0.5<x+y≦0.75である、請求項51から54のいずれか一項に記載の生成物。
請求項56
不純物の重量含量が1.5%未満である、請求項1から55のいずれか一項に記載の生成物。
請求項57
不純物の重量含量が1%未満である、請求項56に記載の生成物。
請求項58
不純物の重量含量が0.7%未満である、請求項57に記載の生成物。
請求項59
不純物を含まず、式La(1−w−x−y)LnwCexQaysMn(1−Z)QbzO3−δを有するペロブスカイトの比率が30%超であり、w、x、y、zおよびsがモル比であり、請求項1から58のいずれか一項に記載の条件のいずれか1つを満たし、δが前記ペロブスカイトの電気的中性を確実にするように決定される、請求項4から58のいずれか一項に記載の生成物。
請求項60
前記ペロブスカイトの比率が、85%超である、請求項59に記載の生成物。
請求項61
前記ペロブスカイトの比率が、90%超である、請求項60に記載の生成物。
請求項62
前記ペロブスカイトの比率が、95%超である、請求項61に記載の生成物。
請求項63
前記ペロブスカイトの比率が、99%超である、請求項62に記載の生成物。
請求項64
前記ペロブスカイトの比率が、100%である、請求項63に記載の生成物。
請求項65
元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOが、重量パーセントで、前記生成物の合計95%超を占める、請求項1から64のいずれか一項に記載の生成物。
請求項66
元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOが、前記生成物の合計98.5%超を占める、請求項65に記載の生成物。
請求項67
元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOが、前記生成物の合計99%超を占める、請求項66に記載の生成物。
請求項68
元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、およびOが、前記生成物の合計99.3%超を占める、請求項67に記載の生成物。
請求項69
元素酸素のモル含有量Opが、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にしたモル%で、2/(3+s)≦Op≦4/(5+s)であるようになっている、請求項1から68のいずれか一項に記載の生成物。
請求項70
元素酸素のモル含有量Opが、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にしたモル%で、2.5/(3.5+s)≦Op≦3.5/(4.5+s)であるようになっている、請求項69に記載の生成物。
請求項71
元素酸素のモル含有量Opが、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にしたモル%で、2.7/(3.7+s)≦Op≦3.3/(4.3+s)であるようになっている、請求項70に記載の生成物。
請求項72
元素酸素のモル含有量Opが、元素La、Ln、Ce、Qa、Mn、Qb、Oの総モル量を基準にしたモル%で、2.85/(3.85+s)≦Op≦3.15/(4.15+s)であるようになっている、請求項71に記載の生成物。
請求項73
溶融生成物を製造する方法であって、a)ランタン、マンガン、任意の酸素、元素Qaおよび任意の元素Lnおよび/または任意の元素Qbおよび/または任意のセリウムを与える原材料を混合して、開始投入物を形成するステップであって、−元素Qaが、カルシウムCa、ストロンチウムSr、バリウムBaおよびこれらの混合物からなる群から選択され、−元素Lnが、プラセオジムPr、ネオジムNd、プロメチウムPm、サマリウムSm、ユーロピウムEu、ガドリニウムGd、テルビウムTb、ジスプロシウムDy、ホルミウムHo、エルビウムEr、ツリウムTm、イッテルビウムYb、ルテチウムLu、イットリウムY、およびこれらの混合物からなる群から選択され、−元素Qbが、マグネシウムMg、ニッケルNi、クロムCr、アルミニウムAl、鉄Fe、コバルトCo、チタンTi、スズSn、タンタルTa、インジウムIn、ニオブNbおよびこれらの混合物からなる群から選択されるステップ;b)溶融材料の浴が得られるまで開始投入物を溶融するステップ;c)冷却して前記溶融材料の固化を完了させるステップを含み、原材料は、ステップc)の後に得られる固体生成物が請求項1から72のいずれか一項に一致するように選択される方法。
請求項74
ステップc)が、c1)溶融材料を液滴の形態で分散させるステップ、d1)溶融粒子を得るために、これらの液滴を酸素含有流体と接触させることによって固化するステップを含む、請求項73に記載の方法。
請求項75
ステップc)が、c2)前記溶融材料を型に流し込むステップ;d2)型に流し込まれた材料を、少なくとも部分的に固化されたブロックが得られるまで冷却することによって固化するステップ;e2)ブロックを離型するステップを含む、請求項73に記載の方法。
請求項76
ステップc1)および/もしくはステップd1)において、またはステップc2)および/もしくはステップd2)において、および/またはステップe2)の後で、固化の過程において、前記溶融材料を直接または間接的に酸素含有流体と接触させる、請求項73から75のいずれか一項に記載の方法。
請求項77
前記酸素含有流体が少なくとも25体積%の酸素を含む、請求項76に記載の方法。
請求項78
ステップe2)の離型するステップをブロックの完全な固化の前に実施し、前記接触をブロックの離型の直後に開始し、前記接触を、ブロックを完全に固化するまで維持する、請求項76または77に記載の方法。
請求項79
ステップd1)の後またはステップe2)の後で、得られた粒子またはブロックを1050℃から1700℃の間の温度でアニールする、請求項73から78のいずれか一項に記載の方法。
請求項80
請求項1から72のいずれか一項に記載の生成物、または請求項73から79のいずれか一項に記載の方法によって得られるもしくは得られ得る溶融生成物を含む、固体酸化物燃料電池用カソード。
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FR2925486B1|2011-07-01|
FR2925486A1|2009-06-26|
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