专利摘要:
側面衝突の発生時に車両(1)の乗員を保護する少なくとも1つの乗員安全装置(6)を含む車両安全システムと、1つ以上の車両センサ(2、3、4、5)から情報を受信して、乗員安全装置(6)を作動させるトリガ信号を生成する制御ユニット(7)とを含み、通常の運転時にはデフォルトの展開アルゴリズムを制御ユニット(7)が使用してトリガ信号を生成すべきか否かを判定し、車両(1)が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測され、さらに車両(1)の縦速度が第1の閾値を超過した場合には、制御ユニット(7)は第1の他の展開アルゴリズムを用いてトリガ信号を生成すべきか否かを判定し、第1の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、デフォルトの展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間でトリガ信号を生成させるよう構成されている。
公开号:JP2011510854A
申请号:JP2010544262
申请日:2008-01-28
公开日:2011-04-07
发明作者:アンドレアス ヴォーリン、;ヤニック エルブ、;ペータ ハード、;ヤン ルメリエ、
申请人:オートリブ ディベロップメント エービー;フォード・グローバル・テクノロジーズ・エルエルシー;
IPC主号:B60R21-0132
专利说明:

[0001] 本発明は車両安全システムに関し、特に、様々なタイプの衝突事故中に車両乗員を保護するシステムに関するものである。]
[0002] ほとんどの車両は通常、複数の安全装置を備えていて、側面衝突事故において車両乗員を保護する。しかし通常、横方向において、車両乗員と車両外装との距離は比較的短い。これは、車両側部が細いからである。したがって、側面衝突の発生中に乗員を保護するよう構成されている車内サイドエアバッグなどの安全装置は、可能な限り早期に作動することが重要となる。]
[0003] 例えばレーダまたはライダ(LIDAR)検知を用いて側面衝突を予知し、衝撃が発生する事前に1つ以上の適切な車両安全システムを作動させることが可能な場合もある。さもなければ、衝撃センサを用いて側面衝突を検知し、これによって、実際に衝撃が発生して初めて車両安全システムを展開させる場合もある。]
[0004] 安全システムの展開は、展開アルゴリズムに従い、オンボードプロセッサによって制御される。しかし、競合しあう複数の優先事項が存在し、これらを展開アルゴリズムを組み立てる際に考慮しなければならない。一方の優先事項として、上述のように、衝突事故の発生時には、適切な側面衝突安全システムを可能な限り迅速に作動させる必要がある。他方の優先事項として、展開アルゴリズムは、側面衝突安全システムを不必要に展開させてしまう「偽陽性」の判定に対して耐性を有する必要がある。かかる判定は、車両のドアが平均的な力を超える力でバタンと閉められたときや、車両乗員に危害が及ばないほど弱い衝撃の衝突が生じたときに生じ得る。このように、展開アルゴリズムとは、一般的に、これら2つの競合しあう優先事項を折衷させるものであることが分かる。]
[0005] 本発明は、かかるタイプの安全システムを改善することを目的とする。]
[0006] したがって、本発明の1つの側面によれば、車両安全システムは、側面衝突の発生時に車両乗員を保護する少なくとも1つの乗員安全装置と、1つ以上の車両センサから情報を受信して、乗員安全装置を作動させるトリガ信号を生成する制御ユニットとを含む。通常の運転時にはデフォルトの展開アルゴリズムを制御ユニットが使用してトリガ信号を生成すべきか否かを判定する。車両が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測され、さらに車両の縦速度が第1の閾値を超過した場合には、制御ユニットは第1の他の展開アルゴリズムを用いてトリガ信号を生成すべきか否かを判定する。第1の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、デフォルトの展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間でトリガ信号を生成させるよう構成されている。]
[0007] 有利には、車両が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測されるのは、次のような場合である。すなわち、アンダーステア、オーバーステア、横滑り、衝突回避操作、緊急ブレーキング、および走行中の道路からの車両の逸脱のうち、1つ以上が車両に生じていると判定された場合である。]
[0008] 好ましくは、制御ユニットは複数の基準値を備えていて、これら基準値は、アンダーステア、オーバーステア、横滑り、衝突回避操作、緊急ブレーキングまたは道路からの逸脱のうち1つ以上が生じているか否かを、1つ以上の車両センサで生成される信号から評価するために用いられる。]
[0009] 便利なことには、第2の他の展開アルゴリズムが用いられるのは、車両の縦速度および横速度の両方がそれぞれの閾値を超過し、車両が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測される場合である。]
[0010] 有利には、第2の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、第1の他の展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間でトリガ信号を生成させるよう構成されている。]
[0011] 好ましくは、予め決定された車両速度の閾値は、5〜20km/hである。]
[0012] 便利なことには、予め決定された閾値は15km/hである。]
[0013] 本発明の他の側面によれば、側面衝突の発生時に車両乗員を保護する、車両の乗員安全装置の制御方法は、1つ以上の車両センサから情報を受信する工程と、受信した信号を展開アルゴリズムに従って分析する工程と、安全装置の作動が必要と判定された場合にトリガ信号を生成して乗員安全装置を作動させる工程とを含む。通常の運転時にはデフォルトの展開アルゴリズムを使用してトリガ信号を生成すべきか否かを決定する。車両が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測され、さらに車両の縦速度が第1の閾値を超過した場合には、第1の他の展開アルゴリズムを用いてトリガ信号を生成すべきか否かを決定する。第1の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、デフォルトの展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間でトリガ信号を生成させるよう構成されている。]
[0014] 本発明の他の側面によれば、コンピュータプログラムは、プログラムがコンピュータ上で実行されたときに上記のすべての工程を実行するよう構成されたコンピュータプログラムコードを含む。]
[0015] 本発明の他の側面によれば、上記のコンピュータプログラムは、コンピュータで読取可能な媒体に実装される。]
[0016] 本発明をより容易に理解するため、その実施形態を、以下、添付図面を参照しながら説明する。]
図面の簡単な説明

[0017] 本発明の実施形態である安全システムを有する車両を示す概略図である。
本発明の実施形態であるシステムの意思決定プロセスを示す概略図である。]
[0018] まず図1に車両1の概略図を示す。当業者には周知の通り、車両1は複数のセンサを有する。これらセンサは、車両1の位置、動きおよび制御を検知するよう構成されている。これらのセンサには一連の加速度計2が含まれ、これら加速度計は車両1の縦方向xの加速度ax、横方向yの加速度ayおよび垂直方向(図1の紙面から真っ直ぐに離れる方向)の加速度azを計測する。車両1の様々な方向への速度も、これら加速度計2からの出力から計測可能である。車両の縦方向の速度vxは速度計から得られる。加速度計2はヨー(yaw)センサも含み、これはヨーレートωzを計測する。GPSその他の位置計測システム3が設けられていて、これは地球上の車両1の位置を計測する。各センサ4も備えられていて、これらは、ステアリングホイールの角度αと、スロットルの角度βと、車両1のブレーキペダルに加わるブレーキ圧pとを検出する。] 図1
[0019] 各側面衝突センサ5は車両1の側面に沿って搭載されていて、それぞれ、センサ5の横方向の加速度を指示する信号を出力するように構成されている。]
[0020] 車両1はサイドエアバッグ6などの1つ以上の安全装置も含み、これによって側面衝突の発生時に車両乗員を保護する。1つ以上のプロセッサを含む制御ユニット7はセンサ2、3、4、5が出力する信号を解析し、各安全装置を作動させるべきか否かを決定する。]
[0021] これらセンサ2、3、4、5の一部または全部から得られる情報を用いることにより、車両1が危険な側面衝突に巻き込まれそうな状況にあるか否かを判定可能である。とりわけ、かかる衝撃は、車両の制御が失われた場合や失われそうな場合に、より生じ易い。かかる状況は、車両1のアンダーステア、車両1のオーバーステアまたは車両1の横方向へのスリップ(すなわち車両1が横滑りする場合)によって示すことが可能である。車両1に衝突回避操作や緊急ブレーキングが生じたり、あるいは車両1が走行中の道路から逸脱したと見なされたりすると、制御が失われ始めたり、失われそうになったりすることもある。]
[0022] こうした条件のうちいずれかが成立すると、車両1が危険な側面衝突に巻き込まれている可能性が高まる。また、車両1の縦速度が相当に高い場合には、危険な側面衝突が生じている可能性が高まる。例えば車両速度が5km/hを超過したとき、とりわけ車両速度が15km/hを超過したときには、危険な衝撃の可能性が高いと判断してよい。速度の下限値は次のように選択される。すなわち、その速度を下回ると、たとえ側面衝突が生じても車両乗員に危害が及ぶ可能性が低い速度が選択される。]
[0023] 本発明の実施形態である各車両安全システムは、デフォルトの展開アルゴリズムを含み、このアルゴリズムは、少なくとも各側面衝突センサ5からのデータを解析し、1つ以上の安全装置を展開させて車両乗員を側面衝突から保護すべきか否かを決定するよう、構成されている。個々の安全装置のタイプに応じて、アルゴリズムは、安全装置を作動させるモードを決定してもよい。このデフォルトの展開アルゴリズムは、従来の展開アルゴリズムと類似していてよく、横方向の加速度の積分値が閾値Th3を超過したときに安全装置を展開させてよい。]
[0024] 車両の制御ユニット7は、少なくとも第1の他の展開アルゴリズムも含んでいて、このアルゴリズムは、車両1が危険な側面衝突に巻き込まれている可能性が高いと判定された場合に用いられる。かかる判定がなされると、横方向の加速度の積分値の閾値、すなわち、それを超過すると展開が生じる閾値が、低い値Th4まで低下する。]
[0025] 好ましい実施形態においては、第2の他の展開アルゴリズムを用いてもよい。このアルゴリズムは、危険な側面衝突が生じている可能性がさらに高まったと判定された場合に用いてよい。第2の他の展開アルゴリズムを用いるときは、横方向の加速度の積分値の閾値、すなわち、それを超過すると展開が生じる閾値が、より低い値Th5まで低下する。]
[0026] 上述のように、デフォルトのアルゴリズム用の閾値Th3は、以下のように設定する必要がある。すなわち、あらゆる不適切な事象、例えば車両1のドアが乱暴に閉められたときや、車両1の乗員に一切危害が及ばないほど弱い衝撃の衝突が生じたときには、各安全システムが作動しないような値に設定する必要がある。]
[0027] しかし、車両1が危険な側面衝突に遭遇しそうな状態にあると判定されると、衝撃センサ5の横方向の加速度の積分値と比較される閾値を低下させることが可能である。これは、各安全システムが早期に作動することで得られる利点のほうが、各安全システムが誤作動する潜在的なリスクよりも重視されるからである。]
[0028] 例えば、車両1の運転者が急な曲がり角を高速で通過しようとすると、車両1は横滑りして道路から逸脱しそうになる。かかる場合、制御ユニット7は、車両の各センサ2、3、4が出力する情報から、次の事象のうち1つ以上を判定可能である。すなわちアンダーステア状態が生じていること、車両が横方向へスリップしていること、および車両が道路から逸脱していること、である。これらの状況下では、車両1は全体として横方向に比較的高速で移動している可能性があり、車両1が柱状物、樹木等の物体に衝突し、それによる衝撃が車両乗員に危害を及ぼすおそれが大きい。]
[0029] こうした状況下では、車両のドアをバタンと閉めるといったような、各安全システムを誤作動させる事象であるリスクは小さい。]
[0030] 本発明の好ましい実施形態では、第1の他の展開アルゴリズムは、次のような状況下で用いられる。すなわち、車両1が制御不能となったあるいは制御不能となることが予測されたとき、および車両の縦速度が所定の安全縦速度閾値Th1を超過したときである。]
[0031] 有利な実施形態では、第2の他の展開アルゴリズムは、次のような状況下で用いられる。すなわち、車両が制御不能となったあるいは制御不能となることが予測されたとき、および車両の縦速度・横速度の両方が所定の安全閾値Th1、Th2を超過したときである。]
[0032] 図2には、いずれの展開アルゴリズムを使用するかを決定する意思決定プロセスの概略図を示す。] 図2
[0033] 意思決定プロセスは複数の意思決定要素を含み、これらは、特殊な車両動作が生じているか否かを判定するよう構成されている。特殊な車両動作とは、車両制御が失われたこと、あるいは車両制御が失われそうであることを示す動作である。]
[0034] オーバーステア/アンダーステア意思決定要素8は、ヨーレートセンサ2、ステアリングホイール角度センサ4および車両1の縦速度に関する情報のうち、一部または全部からの入力を受けることが可能であり、これによって、車両1にアンダーステアまたはオーバーステアが起こっていることを判定する。]
[0035] 車体スリップ意思決定要素9は、ヨーレートセンサ2、検出された車両1の横方向の加速度、および車両1の縦速度のうち、一部または全部からの情報を取得することが可能であり、これによって、車両1が横滑りしているか否かを判定する。]
[0036] 道路逸脱意思決定要素10は、位置計測システム4と、車両1の垂直方向の加速度azとのうち、一方または両方から情報を受け、これによって車両1が走行中の道路から逸脱しているか否かを判定する。]
[0037] 緊急ブレーキング意思決定要素11は、車両のブレーキペダルに加えられたブレーキ圧pと、スロットルペダルの角度βの変化レートとのうち、一方または両方から情報を受け、これによって車両1の運転者が緊急ブレーキング操作を行っているか否かを判定する。]
[0038] 衝突回避操作意思決定要素12は、ステアリングホイール角度αの変化レートと、車両1の縦速度とのうち、一方または両方の入力を受け、これによって車両1の運転者が衝突回避操作を行っているか否かを判定する。]
[0039] これらの基準は、その一部をあらゆる組み合わせで用いてもよく、本発明は、これらの基準すべてを考慮するものに限定されない。]
[0040] これら意思決定要素8、9、10、11、12の各々からの出力は第1のOR要素13に入力され、第1のOR要素13は、意思決定ユニット8、9、10、11、12のいずれかが意思決定要素8、9、10、11、12に関する車両状態にあることを示す肯定的な出力を出した場合に、肯定的な出力を出す。]
[0041] また、縦速度意思決定要素14は、車両1の縦速度に関する情報を受信し、その値を安全縦速度閾値Th1と比較し、これによって、車両1の縦速度が所定の安全レベルを超過しているか否かを判定する。]
[0042] 横方向速度意思決定要素15は、車両のヨーレートωzに関する情報と、車両1の横方向yの加速度ayとを受信し、これによって、横方向の車両1の速度が安全横方向速度閾値Th2を超過しているか否かを判定する。]
[0043] 縦方向および横方向速度意思決定要素14、15は、それぞれ、これらの速度がそれぞれの安全閾値Th1、Th2を超過したと判定された場合に、肯定的な出力を出す。]
[0044] アンダーステア/オーバーステア意思決定要素8、車体スリップ意思決定要素9および道路逸脱意思決定要素10からの出力は、第2のOR要素16に供給される。]
[0045] 縦方向および横方向速度意思決定要素14、15からの出力と、第2のOR要素16からの出力とは、第1のAND要素17に入力され、第1のAND要素17の出力は、上記3つの要素からの入力が肯定的であった場合に、肯定的になる。縦速度意思決定要素14からの出力と、第1のOR要素13からの出力とは、第2のAND要素18に入力され、第2のAND要素18は、入力が両方とも肯定的であった場合のみ、供給する出力を出す。]
[0046] 側面衝突センサ5からの積分されたデータ、あるいは他の1つ以上の適切なセンサからのデータは、3つの独立したコンパレータ19、20、21に供給され、これらコンパレータはそれぞれ、横方向の加速度ayの積分値をそれぞれの閾値と比較する。第1のコンパレータ19は、加速度の積分値をデフォルトのアルゴリズムの閾値Th3と比較する。第2のコンパレータ20は、加速度の積分値を、他の展開アルゴリズムで用いられる低下させた閾値Th4と比較する。第3のコンパレータ21は、加速度の積分値を、第2の他の展開アルゴリズムで用いられるさらに低下させた閾値Th5と比較する。]
[0047] 第3のOR要素22が設けられていて、これは3つの入力を有する。第3のOR要素22への入力のいずれかが肯定的である場合、第3のOR要素22は肯定的な信号を出力し、この肯定的な信号によってサイドエアバッグ6の展開が作動する。]
[0048] 第1のコンパレータ19で判定された横方向の加速度ayの積分値が、デフォルトの展開アルゴリズムで用いられる閾値Th3を超過している場合、第3のOR要素22へ肯定的な入力が行われる。したがって、横方向の加速度ayの積分値がこのデフォルトの閾値Th3を超過すると、サイドエアバッグ6は、他のいかなるセンサからの出力にも拘らず、作動する。]
[0049] 第2のコンパレータ20からの出力は、第2のコンパレータ20が、第1の他の展開アルゴリズムで用いられる低下させた閾値Th4を横方向の加速度ayの積分値が超過していると判定すると、肯定的になる。第2のコンパレータ20からの出力は第3のAND要素23に入力され、第3のAND要素23は、第2のAND要素18の出力も入力として有している。第3のAND要素23の出力は、第3のOR要素22の入力となる。したがって、次の場合にサイドエアバッグ6が作動することが分かる。すなわち、横方向の加速度ayの積分値が、第1の他の展開アルゴリズムで用いられる低下させた閾値Th4を超過し、車両の縦速度vxが適切な安全閾値Th1を超過し、アンダーステアリング/オーバーステアリング、車体スリップ、道路からの逸脱または緊急ブレーキング、あるいは回避操作のうち1つ以上が車両に生じていると判定された場合である。]
[0050] 第3のコンパレータ21の出力は第4のAND要素24に供給され、第4のAND要素24は、第1のAND要素17からの出力も入力として有している。]
[0051] したがって次の場合にサイドエアバッグ6が作動することが分かる。すなわち、横方向の加速度ayの積分値が、第2の他の展開アルゴリズムで用いられるさらに低下させた閾値Th5を超過し、縦方向および横方向速度のそれぞれの安全閾値Th1、Th2が両方とも超過され、オーバーステア/アンダーステア、車体スリップまたは道路からの逸脱のいずれかが生じていると判定された場合である。]
[0052] 上述のように、第1または第2の他の展開アルゴリズムが用いられるとき、横方向の加速度ayの積分値との比較に用いられる閾値は低下し、これによって事実上、他の各展開アルゴリズムは、起こりうる側面衝突に対して、より感度が高くなる。その結果、各安全システムは、現実の側面衝突が発生したとき、より早い段階で作動することとなる。]
[0053] 全体として、任意の数の異なる他の展開アルゴリズムを用いてよいことが分かる。そうした他の展開アルゴリズムでは、低下させた閾値を用いて、横方向の加速度の積分値(あるいはこれに代えてあらゆる他の物量)のレベルを判定する。このレベルは、ある安全装置を作動させるときに、満たすべき様々な他の基準を用いて、検出する必要がある。]
[0054] 車両1が危険な側面衝突に遭いそうな状態にあると判定されたが、側面衝突が生じず、車両1が安全に停止しあるいは安全な方法で再び走行を開始したときには、上述の状態はもはや解消され、車両1がもはや危険な側面衝突に遭いそうな状態にないと判定される。かかる場合、したがって、側面衝突安全システム用のデフォルトの展開アルゴリズムが再び用いられることとなる。]
[0055] 以上の実施形態では、他の各展開アルゴリズムは、起こりうる側面衝突に対して、より感度が高くなっている。これは横方向の加速度ayの積分値との比較に用いられる閾値を低下させることによって行なわれる。しかし本発明はこれに限られるものではなく、側面衝突が生じている可能性または生じそうな可能性を評価するあらゆる適切な閾値または基準を低下させるか、あるいは、他の展開アルゴリズムが側面衝突に対してより高感度になるよう設定してよい。]
[0056] 本発明の各実施形態によれば、各側面衝突安全システムを状況に応じて最も適切な方法で作動させる柔軟なシステムが提供され、かかるシステムによって乗員の安全性が著しく向上することが分かる。]
[0057] 本明細書および特許請求の範囲にて用いられる用語「含む」「含んでいる」およびそれらの変形は、特定の特徴、工程または完全体が含まれていることを意味する。これらの用語は、他の特徴、工程または構成物の存在を除外する意味に解釈されるものではない。]
[0058] 上述の記載、後続の特許請求の範囲または添付図面に開示された特徴であって、特定の形態として、または開示された機能を奏する手段として表現され、あるいは開示された結果を達成する方法もしくはプロセスとして適切に表現された特徴は、単独でも、そうした他の特徴とのいかなる組み合わせでも、本発明を多様な形態で実現するために利用可能である。]
权利要求:

請求項1
側面衝突の発生時に車両(1)の乗員を保護する少なくとも1つの乗員安全装置(6)と、1つ以上の車両センサ(2、3、4、5)から情報を受信して、前記乗員安全装置(6)を作動させるトリガ信号を生成する制御ユニット(7)とを含み、通常の運転時にはデフォルトの展開アルゴリズムを前記制御ユニット(7)が使用して前記トリガ信号を生成すべきか否かを判定し、前記車両(1)が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測され、さらに前記車両(1)の縦速度が第1の閾値を超過した場合には、前記制御ユニット(7)は第1の他の展開アルゴリズムを用いて前記トリガ信号を生成すべきか否かを判定し、第1の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、前記デフォルトの展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間で前記トリガ信号を生成させるよう構成されていることを特徴とする車両安全システム。
請求項2
請求項1に記載のシステムにおいて、前記車両(1)が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測されるのは、アンダーステア、オーバーステア、横滑り、衝突回避操作、緊急ブレーキング、および走行中の道路からの前記車両(1)の逸脱のうち、1つ以上が車両に生じていると判定された場合であることを特徴とする車両安全システム。
請求項3
請求項2に記載のシステムにおいて、前記制御ユニット(7)は複数の基準値を備えていて、該基準値は、アンダーステア、オーバーステア、横滑り、衝突回避操作、緊急ブレーキングまたは道路からの逸脱のうち1つ以上が生じているか否かを、前記1つ以上の車両センサ(2、3、4、5)で生成される信号から評価するために用いられることを特徴とする車両安全システム。
請求項4
請求項1から3のいずれか1項に記載のシステムにおいて、第2の他の展開アルゴリズムが用いられるのは、前記車両(1)の縦速度および横速度の両方がそれぞれの閾値を超過し、該車両(1)が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測される場合であることを特徴とする車両安全システム。
請求項5
請求項1から4のいずれか1項に記載のシステムにおいて、第2の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、第1の他の展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間で前記トリガ信号を生成させるよう構成されていることを特徴とする車両安全システム。
請求項6
請求項4または5に記載のシステムにおいて、予め決定された車両速度の閾値は、5〜20km/hであることを特徴とする車両安全システム。
請求項7
請求項6に記載のシステムにおいて、前記予め決定された閾値は15km/hであることを特徴とする車両安全システム。
請求項8
側面衝突の発生時に車両(1)の乗員を保護する、車両(1)の乗員安全装置(6)の制御方法において、1つ以上の車両センサ(2、3、4、5)から情報を受信する工程と、前記受信した信号を展開アルゴリズムに従って分析する工程と、前記乗員安全装置(6)の作動が必要と判定された場合にトリガ信号を生成して該乗員安全装置(6)を作動させる工程とを含み、通常の運転時にはデフォルトの展開アルゴリズムを使用して前記トリガ信号を生成すべきか否かを決定し、前記車両(1)が制御不能になっていると判定されあるいは制御不能となることが予測され、さらに該車両(1)の縦速度が第1の閾値を超過した場合には、第1の他の展開アルゴリズムを用いて前記トリガ信号を生成すべきか否かを決定し、第1の他の展開アルゴリズムは、側面衝突の発生後、前記デフォルトの展開アルゴリズムを用いる場合より短い時間で前記トリガ信号を生成させるよう構成されていることを特徴とする乗員安全装置の制御方法。
請求項9
コンピュータ上で実行されたときに請求項8に記載のすべての工程を実行するよう構成されたコンピュータプログラムコードを含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
請求項10
請求項9に記載のコンピュータプログラムにおいて、コンピュータで読取可能な媒体に実装されることを特徴とするコンピュータプログラム。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
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引用文献:
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法律状态:
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