专利摘要:
CRF受容体拮抗作用を有する式(I’)の化合物もしくはその塩、またはそのプロドラッグ、およびその用途を提供する。 [式中、Xは窒素またはCRx(Rxは水素等)を示し、R1は、置換されていてもよい炭化水素基等を示し、R2は、置換されていてもよい炭化水素基等を示し、環Aは、5〜8員複素環等を示し、Y1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素等を示す。]なし
公开号:JP2011509923A
申请号:JP2010528624
申请日:2009-01-21
公开日:2011-03-31
发明作者:拓人 小島;克巳 小林;保孝 帆足;和之 徳丸;倫代 望月;隆文 高井;和義 麻生
申请人:武田薬品工業株式会社;
IPC主号:C07D471-04
专利说明:

[0001] 本発明は、コルチコトロピン放出因子拮抗作用を有する新規の三環系化合物及びそれらを含有する医薬組成物に関する。]
背景技術

[0002] コルチコトロピン放出因子(以下、「CRF」と略記する)は、41個のアミノ酸からなる神経ペプチドであり、下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の放出を促進するペプチドとして単離・精製された。最初に、その構造はヒツジ視床下部から決定され、その後、その存在はラットまたはヒトにおいても確認され、その構造が決定された[Science, 213, 1394(1981); Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 80, 4851(1983);EMBO J. 5, 775(1983)]。アミノ酸配列はヒト及びラットにおいて同一であるが、ウシにおいては7個のアミノ酸で異なる。CRFはプレプロCRFのカルボキシ末端として合成され、切断され、分泌される。CRFペプチドおよびそのmRNAは、視床下部及び下垂体中に最も多量に存在し、脳(例、大脳皮質、小脳、海馬及び扁桃体)に広く分布する。また、末梢組織においては、その存在は胎盤、副腎、肺、肝臓、膵臓、皮膚及び消化管において確認されている[J. Clin. Endocrinol. Metab., 65, 176(1987); J. Clin. Endocrinol. Metab., 67, 768(1988); Regul. Pept., 18, 173(1987), Peptides, 5 (Suppl. 1), 71(1984)]。CRF受容体は、7回膜貫通型Gタンパク質共役受容体であり、CRF1及びCRF2の2つのサブタイプが存在する。CRF1は、主に大脳皮質、小脳、嗅球、下垂体及び扁桃核に存在することが報告されている。一方、CRF2は、CRF2αおよびCRF2βの2つのサブタイプを有する。CRF2α受容体は、視床下部、中隔野及び脈絡叢に多く分布し、CRF2β受容体は、主に、骨格筋などの末梢組織に存在し、脳内血管に分布する[J. Neurosci. 15, 6340(1995); Endocrinology, 137, 72(1996); Biochim. Biophys. Acta., 1352, 129(1997)]。各受容体は生体中の分布において異なるので、その役割も異なると考えられる[Trends. Pharmacol. Sci. 23, 71(2002)]。]
[0003] CRFの生理作用として、内分泌系での作用が知られている。そこでは、CRFは視床下部でストレスに応答して生産および分泌され、下垂体で作用し、ACTHの放出を促進する[Recent Prog. Horm. Res., 39, 245(1983)]。内分泌系での作用に加え、CRFは脳内で神経伝達物質または神経調節因子として働き、ストレスに対する電気生理的、自律神経および行動を統合している[Brain Res. Rev., 15, 71(1990); Pharmacol. Rev., 43, 425(1991)]。CRFがラットなどの実験動物の脳室中に投与されると、不安行動が観察され、CRF過剰発現マウスでは、正常動物と比較してさらに多くの不安行動が観察される[Brain Res., 574, 70(1992); J. Neurosci., 10, 176(1992); J. Neurosci., 14, 2579(1994)]。また、ペプチド作動性CRF受容体アンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)は、動物モデルにおいて抗不安作用を発揮する[Brain Res., 509, 80(1990); J. Neurosci., 14, 2579(1994)]。ラットの血圧、心拍数及び体温は、ストレスまたはCRF投与により増加するが、ペプチド作動性CRFアンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)はストレスに起因する血圧、心拍数及び体温の増加を抑制する[J. Physiol., 460, 221(1993)]。ペプチド作動性CRF受容体アンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)は、アルコール及びコカインなどの依存性薬物の離脱に起因する異常行動を抑制する[Psychopharmacology, 103, 227(1991); Pharmacol. Rev.53, 209(2001)]。また、ラットにおいて、CRF投与により、学習・記憶が促進されることが報告されている[Nature, 375, 284(1995); Neuroendocrinology, 57, 1071(1993); Eur. J. Pharmacol., 405, 225(2000)]。]
[0004] CRFは生体におけるストレス応答に関連するため、ストレスに関連したうつまたは不安についての臨床報告が存在する。うつ病患者の脳脊髄液中のCRF濃度は、健常人のものに比べて高く[Am. J. Psychiatry, 144, 873(1987)]、うつ病患者の視床下部中のCRFのmRNAレベルは健常人のものに比べて高い[Am. J. Psychiatry, 152, 1372(1995)]。自殺した患者由来の大脳皮質のCRF結合部位は減少していることが分かった[Arch. Gen. Psychiatry, 45, 577(1988)]。CRF投与に起因する血漿ACTH濃度の増加は、うつ病患者においては小さい[N. Engl. J. Med., 314, 1329(1986)]。パニック障害を患う患者においては、CRF投与に起因する血漿ACTH濃度の増加は小さい[Am. J. Psychiatry, 143, 896(1986)]。強迫神経症、精神的外傷後ストレス障害、トゥレット・シンドローム等のストレスにより誘発される不安症を患う患者の脳脊髄液中のCRF濃度は、健常人のものと比べて高い[Arch. Gen. Psychiatry, 51, 794(1994); Am. J. Psychiatry, 154, 624(1997); Biol. Psychiatry, 39, 776(1996)]。統合失調症患者の脳脊髄液中のCRF濃度は、健常人のものと比べて高い[Brain Res., 437, 355(1987); Neurology, 37, 905(1987)]。従って、ストレス関連の精神疾患においては、CRFを介する生体応答システムに異常が存在することが報告されている。]
[0005] 内分泌系におけるCRFの作用は、CRF遺伝子導入動物の特徴、及び実験動物における作用によって推測され得る。CRF過剰発現マウスにおいては、ACTH及び副腎皮質ステロイドの過剰分泌が起こり、筋肉の萎縮、脱毛症、不妊症等のクッシング症候群に類似した異常が観測される[Endorcrinology, 130, 3378(1992)]。CRFは、ラットのような実験動物において、摂食を抑制する[Life Sci., 31, 363 (1982); Neurophamacology, 22, 337(1983)]。また、ペプチド作動性CRFアンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)は、実験モデルにおいて、ストレス負荷に起因する摂食の減少を抑制する[Brain Res. Bull., 17, 285(1986)]。CRFは、遺伝性の肥満動物における体重増加を抑制する[Physiol. Behav., 45, 565(1989)]。神経性無気力患者においては、CRF投与時の血漿中のACTHの増加が小さい[J. Clin. Endocrinol. Metab., 62, 319(1986)]。低CRF値は肥満症候群と関連することが示唆されている[Endocrinology, 130, 1931(1992)]。セロトニン再取り込み阻害剤の摂食抑制及び体重減少作用は、CRFの放出を介して発揮されることが示唆されている[Pharmacol. Rev., 43, 425(1991)]。]
[0006] CRFは、ストレスまたは炎症が関与する消化管運動に、中枢性または末梢性に関連する[Am. J. Physiol. Gastrointest. Liver Physiol. 280, G315(2001)]。CRFは、中枢性または末梢性に作用し、胃の収縮能を弱め、胃排出能を低下させる[Regulatory Peptides, 21, 173(1988); Am. J. Physiol., 253, G241(1987)]。また、ペプチド作動性CRFアンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)は、開腹手術による胃の機能低下に対して回復作用を有する[Am. J. Physiol., 258, G152(1990)]。CRFは、胃内の重炭酸イオンの分泌を阻害し、胃酸分泌を減少させ、低温拘束ストレスに起因する潰瘍を阻害する[Am. J. Physiol., 258, G152(1990)]。さらに、ペプチド作動性CRFアンタゴニストのα−ヘリックスCRF(9−41)は、拘束ストレスに起因する、胃酸分泌低下、胃排出低下、小腸輸送低下および大腸輸送亢進における阻害作用を示す[Gastroenterology, 95, 1510(1988)]。健常人においては、精神的ストレスは不安や腸拡張に起因するガスや腹痛の増加をもたらし、CRFが不快域値を減少させる[Gastroenterology, 109, 1772(1995); Neurogastroenterol. Mot., 8, 9[1996]。過敏性腸症候群の患者においては、健常人と比較して、CRF投与により大腸運動が過剰に亢進する[Gut, 42, 845(1998)]。]
[0007] 実験動物での研究および臨床研究から、CRFは炎症により誘導され、炎症反応に関与することが報告されている。実験動物の炎症部位および関節リウマチ患者の関節液中では、CRFの生産が局所的に増加している[Science, 254, 421(1991); J. Clin. Invest., 90, 2555(1992); J. Immunol., 151, 1587(1993)]。CRFは、肥満細胞の脱顆粒を誘導し、血管透過性を高める[Endocrinology, 139, 403(1998); J. Pharmacol. Exp. Ther., 288, 1349(1999)]。CRFは、自己免疫性甲状腺炎患者の甲状腺においても検出され得る[Am. J. Pathol. 145, 1159(1994)]。CRFを実験的自己免疫性脳脊髄膜炎ラットに投与すると、麻痺などの症状の進行が顕著に阻害された[J. Immunol., 158, 5751(1997)]。ラットにおいては、CRF投与またはストレス負荷により、Tリンパ球増殖およびナチュラルキラー細胞活性などの免疫応答活性が減少する[Endocrinology, 128, 1329(1991)]。]
[0008] 上述の報告から、CRF受容体アンタゴニスト化合物は、CRFが関与する様々な疾患を治療または予防する優れた効果を発揮するであろうことが記載される。
CRFアンタゴニストとして、例えば、ヒトまたは他の哺乳動物のCRFまたは関連ペプチドのアミノ酸配列の一部が変化もしくは欠失したペプチド性CRF受容体ンタゴニストが報告され、それらはACTH放出阻害作用および抗不安作用のような薬理作用を示すことが報告されている[Science, 224, 889(1984); J. Pharmacol. Exp. Ther., 269, 564(1994); Brain Res. Rev., 15, 71(1990)]。しかしながら、生体内での経口投与時の化学的安定性および吸収性、バイオアベイラビリティ、並びに脳内移行性のような薬物動態学的観点から、ペプチド誘導体は薬剤としての利用価値が低い。]
[0009] CRFアンタゴニスト化合物としては、例えば、窒素含有の縮合複素環化合物が、WO2005/44793、WO2005/099688およびWO2006/116412で報告されている。
三環系化合物としては、例えば、特開昭51−006993、Izvestiya Vysshikh Uchebnykh Zavedenii, Khimiya i Khimicheskaya Tekhnologiya (1986), 29(6), 20-3;Chemical & Pharmaceutical Bulletin (1975), 23(8), 1696-701;Journal of Chemical Information and Modeling (2007), 47(2), 572-582;Synthesis (1992), (6), 596-601;などに記載の化合物が報告されている。]
課題を解決するための手段

[0010] 本発明においては、
[1]式(I’):]
[0011] ]
[0012] {式中、Xは、窒素またはCRx[式中、Rxは、水素またはC1−9アルキルを示す(但し、Xが二重結合を形成する場合、Rxは存在しない。)。]を示し;
R1は、
(1)置換されていてもよい炭化水素基、
(2)アシル、
(3) 置換されていてもよい複素環基、
(4) 置換されていてもよいアミノ、
(5)ニトロ、
(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、
(7) 置換されていてもよいメルカプト、
(8)シアノ、または
(9)ハロゲンを示し;
R2は、
(1) 置換されていてもよい炭化水素基、
(2) アシル、
(3) 置換されていてもよい複素環基、または
(4) 置換されていてもよいアミノ
(但し、メチル、エチル、プロピルおよびメトキシメチルは除く。)を示し;
環Aは、置換されていてもよい5〜8員複素環を示し;および
Y1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素を示す。}で表される化合物
[(i) Y1およびY3がそれぞれ窒素であり、R1がアミノであり、R2が置換されていてもよいアルキルである化合物、
(ii) 2,4,7−トリクロロ−9−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリミド[2,1−f]プリン、
(iii) N−アセチル−N−(8−アセチル−7,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−f]プリン−4−イル)アセトアミド、および
(iv) R1およびR2が、それぞれ同時に]
[0013] ]
[0014] である化合物を除く。]、またはその塩;
[2]式(I):]
[0015] ]
[0016] [式中、R1は、
(1)置換されていてもよい炭化水素基、
(2)アシル、
(3) 置換されていてもよい複素環基、
(4) 置換されていてもよいアミノ、
(5)ニトロ、
(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、
(7) 置換されていてもよいメルカプト、
(8)シアノ、または
(9)ハロゲンを示し;
R2は、
(1) 置換されていてもよい炭化水素基、
(2) アシル、
(3) 置換されていてもよい複素環基、または
(4) 置換されていてもよいアミノ
(但し、メチルを除く。)を示し;
環Aは、置換されていてもよい5〜8員複素環を示し;および
Y1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素を示す。]
で表される化合物
[(i) Y1およびY3が、それぞれ窒素であり、R1がアミノであり、R2が置換されていてもよいアルキルである化合物、
(ii) 2,4,7−トリクロロ−9−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリミド[2,1−f]プリン、および
(iii) N−アセチル−N−(8−アセチル−7,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−f]プリン−4−イル)アセトアミド
を除く。]、またはその塩;
[3]環Aが置換されていてもよい5〜7員複素環である、上記[1]記載の化合物;
[4]Y1、Y2およびY3が、それぞれ、置換されていてもよい炭素である、上記[1]記載の化合物;
[5]Y1、Y2およびY3が、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシおよびC3−6シクロアルキルから選択される置換基で置換されていてもよい炭素である、上記[1]記載の化合物;
[6]Y3が、ハロゲンで置換されていてもよい炭素である、上記[1]記載の化合物;
[7]R1が、ニトロ、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、置換されていてもよいカルバモイル、アシル、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC2−6アルケニル、置換されていてもよいアミノ、または置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基である、上記[1]記載の化合物;
[8]R1が、
(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2) ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキル
である、上記[1]記載の化合物;
[9]R2が、置換されていてもよいC6−10アリール、または置換されていてもよい5〜10員複素環基である、上記[1]記載の化合物;
[10]R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、上記[1]記載の化合物;
[11]R2が、置換されていてもよいアミノ、シアノ、ハロゲン、置換されていてもよいC1−9アルキル、および置換されていてもよいC1−6アルコキシから選択される置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルである、上記[1]記載の化合物;
[12]式(I’)が、以下の式:]
[0017] ]
[0018] (式中、R1、R2、Y1、Y2およびY3は上記[1]で定義した通りであり、環Aaはさらに置換されていてもよい。)
から選択される、上記[1]記載の化合物;
[13]式(I’)が、以下の式:]
[0019] ]
[0020] (式中、R1およびR2は上記[1]で定義した通りであり、Rbは、水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、またはC3−6シクロアルキルを示す。)
である、上記[1]記載の化合物;
[14]R1が、
(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2) ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、上記[13]記載の化合物;
[15]式(I’)が以下の式:]
[0021] ]
[0022] (式中、R1およびR2は上記[1]で定義した通りであり、Rbは上記[13]で定義した通りである。)
である、上記[1]記載の化合物;
[16]R1が、
(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、上記[15]記載の化合物;
[17]R1が、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;
R2が、
(1) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびハロゲン化されていてもよいC1−9アルキルから選択される置換基で置換されていてもよいフェニル、
(2) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−9アルキル、C3−6シクロアルキル、およびハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよいピリジル、または
(3)C1−9アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびC3−6シクロアルキルから選択される置換基で置換されていてもよいピリミジニルであり;および
Rbが水素、ハロゲン、またはC1−6アルコキシである、上記[15]記載の化合物;
[18]式(I’)が以下の式:]
[0023] ]
[0024] (式中、R1およびR2は上記[1]で定義した通りであり、Rbは上記[14]で定義した通りである。)
である、上記[1]記載の化合物;
[19]R1が、
(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;および
R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、上記[18]記載の化合物;
[20]式(Ix):]
[0025] ]
[0026] (式中、Y1、Y2、Y3、R1および環Aは、上記[1]で定義した通りである。)
で表される化合物[R1が、ニトロ、メチル、ハロゲン、または式:]
[0027] ]
[0028] (式中、ベンゼン環は置換されていてもよい。)
の基である化合物を除く。]またはその塩;
[21]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩;
[22]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[21]記載の化合物;
[23]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[21]記載の化合物;
[24]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩;
[25]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[24]記載の化合物;
[26]9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[24]記載の化合物;
[27]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテート、またはその塩;
[28]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートが(+)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートである、上記[27]記載の化合物;
[29]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートが(−)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートである、上記[27]記載の化合物;
[30]9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩;
[31]9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[30]記載の化合物;
[32]9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、上記[30]記載の化合物;
[33]1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテート、またはその塩;
[34]1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートが、(+)−1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートである、上記[33]記載の化合物;
[35]1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートが(−)−1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピル アセテートである、上記[33]記載の化合物;
[36]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オール、またはその塩;
[37]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールが、(+)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールである、上記[36]記載の化合物;
[38]1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールが、(−)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールである、上記[36]記載の化合物;
[39]5−[10−クロロ−7−(1−エチルプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−[1,3]ジアゼピノ[1,2−a]ベンズイミダゾール−1−イル]−N,N,4−トリメチルピリジン−2−アミン、またはその塩;
[40]3−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]ペンタン−3−オール、またはその塩;
[41]1−(2,4−ジクロロフェニル)−N,N−ジエチル−9−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−アミン、またはその塩;
[42][8−クロロ−1−(2,4−ジクロロ−6−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−5−イル](ジシクロプロピル)メタノール、またはその塩;
[43]ジシクロプロピル[1−(2,4−ジクロロフェニル)−9−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]メタノール、またはその塩;
[44][9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル](ジシクロプロピル)メタノール、またはその塩;
[45]上記[1]記載の化合物のプロドラッグ;
[46]上記[1]記載の化合物、またはそのプロドラッグを含む医薬;
[47]CRF受容体の機能に関連する疾患の治療または予防のための、上記[46]記載の医薬;
[48]疾患が、情動障害、うつ病または不安症である、上記[47]記載の医薬;
[49]上記[1]記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を、それを必要とする対象に投与することを含む、CRF受容体の機能に関連する疾患を治療または予防する方法;
[50]CRF受容体の機能に関連する疾患の治療または予防剤を製造するための、上記[1]記載の化合物またはそのプロドラッグの使用;等
が提供される。]
[0029] 以下、上記式中の各記号について、より詳細に説明する。
本明細書中で用いられる「ハロゲン原子」または「ハロゲン」としては、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素が挙げられる。]
[0030] 本明細書中で用いられる用語「ハロゲン化されていてもよい」は、1〜5個、好ましくは1〜3個のハロゲン原子で置換されていてもよいことを意味する。]
[0031] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、脂肪族炭化水素基、単環系飽和炭化水素基、および芳香族炭化水素基等が挙げられ、1〜16個の炭素原子を有するものが好ましい。特に、例えば、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール等が用いられる。]
[0032] 「アルキル」は、好ましくは、例えば、低級アルキル等であり、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1−6アルキル等が広く用いられる。]
[0033] 「アルケニル」は、好ましくは、例えば、低級アルケニル等であり、例えば、ビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルなどのC2−6アルケニル等が広く用いられる。]
[0034] 「アルキニル」は、好ましくは、例えば、低級アルキニル等であり、例えば、エチニル、プロパルギル、1−プロピニルなどのC2−6アルキニル等が広く用いられる。]
[0035] 「シクロアルキル」は、好ましくは、例えば、低級シクロアルキル等であり、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルなどのC3−6シクロアルキル等が広く用いられる。]
[0036] 「アリール」は、好ましくは、例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、2−アントリルなどのC6−14アリール等、より好ましくは、C6−10アリールであり、例えば、フェニル等が広く用いられる。]
[0037] 本明細書中で用いられる「C1−9アルキル」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどが挙げられる。]
[0038] 「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」が有していてもよい置換基としては、例えば、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
(2)ニトロ、
(3)シアノ、
(4) 置換されていてもよいアルキル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC1−9アルキル(好ましくは、C1−6アルキル);例えば、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなど)等]、
(5) 置換されていてもよいアリール[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC6−10アリール;例えば、C6−10アリール(例、フェニル、ナフチルなど)等]、
(6) ヒドロキシ、
(7) ハロゲン化されていてもよいアルキレンジオキシ[例、ハロゲン化されていてもよいC1−3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシなど)等]、
(8) 置換されていてもよい低級アルコキシ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C3−6シクロアルキル、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ;例えば、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、トリフルオロメトキシなど)等]、
(9) 置換されていてもよいアリールオキシ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリールオキシ;例えば、C6−10アリールオキシ(例、フェニルオキシ、ナフチルオキシなど)等]、
(10) 置換されていてもよい低級アルカノイルオキシ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、C1−6アルキルスルホニル、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ、tert−ブチル(ジメチル)シリルオキシ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよい、ホルミルオキシ;C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ;C1−6アルキル−カルボニルオキシ;例えば、C1−6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシなど)等]、
(11) 置換されていてもよいアリールカルボニルオキシ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC6−10アリール−カルボニルオキシ;例えば、C6−10アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシなど)等]、
(12) ハロゲン化されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ[例、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メチルスルホニルオキシなど)]、
(13) カルボキシ、
(14) 置換されていてもよい低級アルカノイル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニル、またはホルミル;例えば、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、またはホルミル等]、
(15) 置換されていてもよいアリールカルボニル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC6−10アリール−カルボニル;例えば、C6−10アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、ナフトイルなど)等]、
(16) 置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノなどから選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル;例えば、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)等]、
(17) 置換されていてもよいアラルキルオキシカルボニル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC7−12アラルキルオキシ−カルボニル;例えば、C7−12アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニルなど)等]、
(18) カルバモイル、
(19) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたカルバモイル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいモノ−C1−6アルキル−カルバモイル;例えば、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)等]、
(20) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたカルバモイル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよい、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル;例えば、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルなど)等]、
(21) 置換されていてもよいアリールカルバモイル[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基で置換されていてもよいC6−10アリール−カルバモイル;例えば、C6−10アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイル、ナフチルカルバモイルなど)等]、
(22) アミノ、
(23) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいモノ−C1−6アルキルアミノ;例えば、モノ−C1−6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノなど)等]、
(24) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいジ−C1−6アルキルアミノ;例えば、ジ−C1−6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)等]、
(25)炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有してもよい、3〜6員環状アミノ(該アミノは置換基を有していてもよい)[例、炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有してもよい、3〜6員環状アミノ(該アミノは、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ、オキソ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよい);例えば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペラジニル等]、
(26) 置換されていてもよい低級アルキルカルボニルで置換されたアミノ[例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ;例えば、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノなど)等]、
(27) オキソ、
(28) 置換されていてもよい複素環基[例、炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有してもよい、5または6員複素環基(該複素環基は、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ、オキソ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよい);例えば、チエニル、フリル、ピロリル、ピロリジニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、チオモルホリニル、モルホリニル、ピペリジノ、ピペリジル、チオピラニル、オキサジニル、チアジニル、ピペラジニル、トリアジニル、ピリダジニル、ピラジニル等;好ましくは、ピリジル等]、
(29)メルカプト、
(30) 低級アルキルチオ[例、C1−6アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオなど)等]、
(31)アリールチオ[例、C6−10アリールチオ(例、フェニルチオ、ナフチルチオなど)等]、
(32) 低級アルキルスルフィニル[例、C1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニルなど)等]、
(33) アリールスルフィニル[例、C6−10アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル、ナフチルスルフィニルなど)等]、
(34) 低級アルキルスルホニル[例、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニルなど)等]、
(35)アリールスルホニル[例、C6−10アリールスルホニル(例、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニルなど)等]
(36)スルファモイル、
(37) 1個の低級アルキルで置換されたスルファモイル[例、モノ−C1−6アルキルスルファモイル(例、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピルスルファモイル、N−ブチルスルファモイルなど)等]、
(38) 2個の低級アルキルで置換されたスルファモイル[例、ジ−C1−6アルキルスルファモイル(例、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N,N−ジブチルスルファモイルなど)等]、
(39) C3−6シクロアルキル、
(40) ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシで置換されたイミノ(例、メトキシイミノ、ジフルオロメトキシイミノなど)、
(41) ホルミル、
(42) C2−6アルケニルオキシ(例、エテニルオキシなど)、
(43) 置換されていてもよい低級シクロアルキルオキシ(例、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよいC3−6シクロアルキル)、
(44) ハロゲン化されたC1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC3−6シクロアルキル−カルボニルから選択される1〜5個の置換基を有していてもよいアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、トリフルオロエチルアミノ、エチルカルバモイルアミノ、ジフルオロメチルカルボニルアミノ、メトキシカルボニルアミノ、シクロプロピルカルボニルアミノなど)、
(45)アジド、
等が用いられる。]
[0039] 「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、前記に置換基(1)〜(45)[以下、これらの(1)〜(45)からなる群を「置換基群A」と略記する場合がある]から選択される1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基を、炭化水素基の置換可能な位置に有していてもよい。置換基の数が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。]
[0040] 「炭化水素基」が有していてもよい置換基としては、好ましくは、(1)ハロゲン原子、(2)ニトロ、(3)シアノ、(4)ヒドロキシ、(5)置換されていてもよいC1−6アルキル(例、ハロゲン原子、ヒドロキシおよびジ−C1−6アルキルアミノなどから選択される置換基を有していてもよいC1−6アルキル)、(6)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、(7) C7−13アラルキルオキシ、(8)アミノ、(9)モノ−C1−6アルキルアミノ、(10) ジ−C1−6アルキルアミノ、(11)カルボキシ、(12) C1−6アルキル−カルボニル、(13) C1−6アルコキシ−カルボニル、(14)カルバモイル、(15) モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、(16) ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、(17) C6−10アリール−カルバモイル、(18) C6−10アリール(例、フェニル)、(19) C6−10アリールオキシ、(20) C1−6アルキル−カルボニルアミノ、(21) C1−6アルキル−カルボニルオキシ、(22)複素環基(例、ピリジル等)等から選択される1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基が挙げられる。]
[0041] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1または2種の1〜4個(好ましくは、1〜3個)のへテロ原子を含有していてもよい、5〜14員(好ましくは、5〜10員)(単環、二環または三環系、好ましくは、単環または二環系)複素環基が挙げられる。例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜4個のへテロ原子を含有する、5員環基(例、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、1−、2−または3−ピロリル、1−、2−または3−ピロリジニル、2−、4−または5−オキサゾリル、3−、4−または5−イソキサゾリル、2−、4−または5−チアゾリル、3−、4−または5−イソチアゾリル、3−、4−または5−ピラゾリル、2−、3−または4−ピラゾリジニル、2−、4−または5−イミダゾリル、2−または4−イミダゾリニル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリル等);例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜4個のへテロ原子を含有する6員環基(例、2−、3−または4−ピリジル、N−オキシド−2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または5−ピリミジニル、N−オキシド−2−、4−または5−ピリミジニル、チオモルホリニル、モルホリニル、ピペリジノ、2−、3−または4−ピペリジル、チオピラニル、1,4−オキサジニル、1,4−チアジニル、1,3−チアジニル、1−または2−ピペラジニル、トリアジニル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル、N−オキシド−3−または4−ピリダジニル等);例えば、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜4個のへテロ原子を含有する、二環または三環系縮合環基(好ましくは、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜4個のへテロ原子を含有していてもよい、1または2個の、5または6員環基と前記の5または6員環の縮合により形成される基)(例、インドリル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、インドリジニル、キノリジニル、1,8−ナフチリジニル、ジベンゾフラニル、カルバゾリル、アクリジニル、フェナントリジニル、クロマニル、フェノチアジニル、フェノキサジニル等)等が用いられる。これらの中でも、炭素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のへテロ原子を含有する5〜7員(好ましくは、5または6員)複素環基が好ましい。]
[0042] 「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」が有していてもよい置換基としては、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等が挙げられる。特に好ましくは、例えば、
(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)、
(2)ハロゲン化されていてもよいアルキル[例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなどのハロゲン化されていてもよいC1−9アルキル(好ましくは、C1−6アルキル)等]、
(3)シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどのC3−6シクロアルキル等)、
(4) 低級アルキニル(例、エチニル、1−プロピニル、プロパルギルなどのC2−6アルキニル等)、
(5) 低級アルケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルなどのC2−6アルケニル等)、
(6)アラルキル(例、ベンジル、α−メチルベンジル、フェネチルなどのC7−12アラルキル等)、
(7)アリール(例、フェニル、ナフチルなどのC6−10アリール等、好ましくはフェニル)、
(8) ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、ジフルオロメトキシなどのハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ等)、
(9)アリールオキシ(例、フェノキシなどのC6−10アリールオキシ等)、
(10) 低級アルカノイル(例、ホルミル;アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリルなどのC1−6アルキル−カルボニル等)、
(11)アリールカルボニル(例、ベンゾイル、ナフトイルなどのC6−10アリール−カルボニル等)、
(12) 低級アルカノイルオキシ(例、ホルミルオキシ;アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオキシなどのC1−6アルキル−カルボニルオキシ等)、
(13)アリールカルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシなどのC6−10アリール−カルボニルオキシ等)、
(14) ハロゲン化されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ(例、メチルスルホニルオキシなどのハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ)、
(15)カルボキシ、
(16) 低級アルコキシカルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなどのC1−6アルコキシ−カルボニル等)、
(17)アラルキルオキシカルボニル(例、ベンジルオキシカルボニルなどのC7−12アラルキルオキシ−カルボニル等)、
(18)カルバモイル、
(19)オキソ、
(20)アミジノ、
(21)イミノ、
(22)アミノ、
(23) 1個の低級アルキルで置換されたアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、ブチルアミノなどのモノ−C1−6アルキルアミノ等)、
(24) 2個の低級アルキルで置換されたアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジブチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノなどのジ−C1−6アルキルアミノ等)、
(25)炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のへテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(該アミノは、置換基を有していてもよい)[例、炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のへテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(該アミノは、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ、ジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル、C6−10アリール−カルバモイル、C6−10アリール、C6−10アリールオキシ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ、オキソ等から選択される1〜5個の置換基を有していてもよい);例えば、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ピロリニル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、イミダゾリジニル、ピペリジル、モルホリニル、ジヒドロピリジル、テトラヒドロピリジル、ピペラジニル、N−メチルピペラジニル、N−エチルピペラジニル等]、
(26) ハロゲン化されていてもよいアルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、ジフルオロメチレンジオキシなどのハロゲン化されていてもよいC1−3アルキレンジオキシ等)、
(27) ヒドロキシ、
(28) ニトロ、
(29) シアノ、
(30)メルカプト、
(31)スルホ、
(32)スルフィノ、
(33)ホスホノ、
(34)スルファモイル、
(35) 1個の低級アルキルで置換されたスルファモイル(例、N−メチルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N−プロピルスルファモイル、N−イソプロピルスルファモイル、N−ブチルスルファモイルなどのモノ−C1−6アルキルスルファモイル等)、
(36) 2個の低級アルキルで置換されたスルファモイル(例、N,N−ジメチルスルファモイル、N,N−ジエチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファモイル、N,N−ジブチルスルファモイルなどのジ−C1−6アルキルスルファモイル等)、
(37) 低級アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオなどのC1−6アルキルチオ等)、
(38)アリールチオ(例、フェニルチオ、ナフチルチオなどのC6−10アリールチオ等)、
(39) 低級アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニルなどのC1−6アルキルスルフィニル等)、
(40) アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル、ナフチルスルフィニルなどのC6−10アリールスルフィニル等)、
(41) 低級アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニルなどのC1−6アルキルスルホニル等)、
(42)アリールスルホニル(例、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニルなどのC6−10アリールスルホニル等)
(43) 1個の低級シクロアルキルで置換されたアミノ(例、シクロプロピルアミノなどのモノ−C3−6シクロアルキルアミノ)等が用いられる。]
[0043] 「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」は前記の置換基(1)〜(43)[以下、これらの(1)〜(43)からなる群を「置換基群B」と略記する場合がある]から選択される1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基を、複素環基の置換可能な位置に有していてもよい。置換基の数が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。]
[0044] 本明細書中で用いられる「アシル」としては、例えば、式:−CORA、−CO−ORA、−SO2RA、−SORA、−CO−NRA’RB’または−CS−NRA’RB’(式中、RAは水素、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示し;RA’およびRB’は、それぞれ独立して、水素、置換されていてもよい炭化水素基または置換されていてもよい複素環基を示すか、あるいは、RA’とRB’は、隣接する窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい含窒素複素環を形成してもよい。)の基。]
[0045] RA’とRB’が隣接する窒素原子と一緒になって形成する、用語「置換されていてもよい含窒素複素環」の「含窒素複素環」は、例えば、炭素原子以外に少なくとも1個の窒素原子を有し、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1または2個のヘテロ原子をさらに含有していてもよい、5〜7員含窒素複素環である。該「含窒素複素環」としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリジン、ピラゾリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン等を有していてもよい。]
[0046] 「含窒素複素環」は、該含窒素複素環の置換可能な位置に1〜3個(好ましくは、1または2個)の置換基を有していてもよい。置換基としては、前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。置換基の数が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。]
[0047] 「アシル」の例としては、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C3−6シクロアルキル−カルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロブチルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルなど)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど)、C6−14アリール−カルボニル(例、ベンゾイルなど)、C7−16アラルキル−カルボニル(例、フェニルアセチル、3−フェニルプロピオニルなど)、C6−14アリールオキシ−カルボニル(例、フェノキシカルボニルなど)、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニルなど)、5または6員複素環−カルボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニルなど)、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイルなど)、C6−14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイルなど)、C1−6アルコキシ−カルバモイル(例、メトキシカルバモイル、エトキシカルバモイルなど)、5または6員複素環カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイルなど)、C1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、ブチルスルフィニルなど)、C6−14アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニルなど)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、ブチルスルホニルなど)、C6−14アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニルなど)等が挙げられる。]
[0048] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいアミノ」は、置換基として、例えば、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等から選択される、1または2個の、同一または異なった基を有していてもよいアミノを意味する。「アミノ」が有していてもよい置換基の好ましい例としては、置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC6−10アリール、C3−6シクロアルキル等が挙げられる。「C1−6アルキル」、「C6−10アリール」および「C3−6シクロアルキル」が有していてもよい置換基としては、前記の「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。]
[0049] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいカルバモイル」は、(1) カルバモイル、または(2) カルバモイルの水素原子の代わりに、例えば、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等から選択される1つの基を有するカルバモイルを意味する。「カルバモイル」が有していてもよい置換基の好ましい例としては、置換されていてもよいC1−6アルキル、置換されていてもよいC6−10アリール、C3−6シクロアルキル等が挙げられる。「C1−6アルキル」、「C6−10アリール」および「C3−6シクロアルキル」が有していてもよい置換基としては、前記の「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。]
[0050] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいヒドロキシ」は、(1) ヒドロキシ、または(2) ヒドロキシの水素原子の代わりに、例えば、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等から選択される1つの基を有するヒドロキシを意味する。「置換されていてもよいヒドロキシ」としては、例えば、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、置換されていてもよいC2−6アルケニルオキシ、置換されていてもよいC2−6アルキニルオキシ、置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシ、置換されていてもよいC6−14アリールオキシ等が挙げられる。好ましくは、ヒドロキシ、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、置換されていてもよいC6−14アリールオキシ等である。「C1−6アルコキシ」、「C2−6アルケニルオキシ」、「C2−6アルキニルオキシ」、「C3−6シクロアルキルオキシ」および「C6−14アリールオキシ」が有していてもよい置換基としては、前記の「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。]
[0051] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいメルカプト」は、(1) メルカプト、または(2) メルカプトの水素原子の代わりに、例えば、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等から選択される1つの基を有するメルカプトを意味する。「置換されていてもよいメルカプト」としては、例えば、メルカプト、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ、置換されていてもよいC2−6アルケニルチオ、置換されていてもよいC2−6アルキニルチオ、置換されていてもよいC3−6シクロアルキルチオ、置換されていてもよいC6−14アリールチオ等が挙げられる。好ましくは、メルカプト、置換されていてもよいC1−6アルキルチオ、置換されていてもよいC6−14アリールチオ等である。「C1−6アルキルチオ」、「C2−6アルケニルチオ」、「C2−6アルキニルチオ」、「C3−6シクロアルキルチオ」および「C6−14アリールチオ」が有していてもよい置換基としては、前記の「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。]
[0052] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいアルキル」の「アルキル」としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど)等が挙げられる。「アルキル」は、置換基として、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0053] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよい低級アルキル」の「低級アルキル」としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなど)等が挙げられる。「低級アルキル」は、置換基として、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0054] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいC1−9アルキル」の「C1−9アルキル」としては、例えば、C1−9アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなど)等が挙げられる。「C1−9アルキル」は、置換基として、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0055] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいC1−6アルキル」の「C1−6アルキル」としては、例えば、C1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシルなど)等が挙げられる。「C1−6アルキル」は、置換基として、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0056] 本明細書中で用いられる用語「置換されていてもよいC2−6アルケニル」の「C2−6アルケニル」としては、例えば、C2−6アルケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニルなど)等が挙げられる。「アルケニル」は、置換基として、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0057] 本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていてもよいC1−9アルキル」としては、例えば、1〜5個(好ましくは1〜3個)のハロゲン原子を有していてもよいC1−9アルキル(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル等)が挙げられる。]
[0058] 本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル」としては、例えば、1〜5個(好ましくは1〜3個)のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキル(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル等)が挙げられる。]
[0059] 本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ」としては、例えば、1〜5個(好ましくは1〜3個)のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ、トリフルオロメトキシ等)が挙げられる。]
[0060] 本明細書中で用いられる「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ」としては、例えば、1〜5個(好ましくは1〜3個)のハロゲン原子を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ等)が挙げられる。]
[0061] 本明細書中で用いられる「C7−13アラルキルオキシ」としては、例えば、ベンジルオキシ、フェネチルオキシ等が挙げられる。]
[0062] 式(I’)中のXは、窒素またはCRx[式中、Rxは、水素またはC1−9アルキルを示す(但し、Xが二重結合を形成する場合、Rxは存在しない。)。]を示す。]
[0063] Rxにおける「C1−9アルキル」の好ましい例としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル等が挙げられる。]
[0064] Xは、好ましくは、窒素である。]
[0065] 式(I’)または(I)中のR1は、(1)置換されていてもよい炭化水素基、(2)アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、(4) 置換されていてもよいアミノ、(5)ニトロ、(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、(7) 置換されていてもよいメルカプト、(8)シアノ、または(9)ハロゲンを示す。]
[0066] 式(I’)または(I)中のR1は、より好ましくは、(1)ニトロ、(2)ハロゲン、(3)シアノ、(4)カルボキシ、(5)置換されていてもよいカルバモイル、(6)アシル、(7) 置換されていてもよいC1−9アルキル、(8) 置換されていてもよいC2−6アルケニル、(9) 置換されていてもよいアミノ、または(10) 置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基である。]
[0067] 「置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基」の用語「N結合性」は、R1が、R1の5もしくは6員複素環基の窒素原子を介して、式(I)または(I’)で表される化合物における縮合三環系環部分に結合していることを意味する。R1における「置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基」の「5もしくは6員複素環基」の例としては、前記の「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」のうちの5もしくは6員環基(例、チエニル、ピリジル、チアゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピロリジニル)が挙げられる。
「置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基」の「N結合性5もしくは6員複素環基」が有していてもよい置換基としては、(i) 前記の「置換されていてもよい炭化水素基」、(ii) 「置換されていてもよい炭化水素基」が有していてもよい置換基の例として列挙した基等が挙げられる。]
[0068] R1における「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましい例としては、アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルなどのC1−9アルキル等)が挙げられる。「アルキル」は、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基等を有していてもよい。]
[0069] R1における「置換されていてもよい炭化水素基」の置換基の好ましい例としては、(i)ハロゲン、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv) 置換されていてもよい低級アルキル、(v)ヒドロキシ、(vi) 置換されていてもよい低級アルコキシ、(vii) 置換されていてもよい低級アルカノイルオキシ、(viii) 置換されていてもよい低級アルカノイル、(ix) 置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル、(x)カルバモイル、(xi) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル、(xii)アミノ、(xiii) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xiv) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xv)炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(該アミノは置換基を有していてもよい)、(xvi) 置換されていてもよいアミノ、(xvii)オキソ、(xviii) 置換されていてもよい複素環基、(xix) 低級アルキルチオ、(xx) 低級アルキルスルホニル、(xxi) C3−6シクロアルキル、(xxii)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシで置換されていてもよいイミノ、(xxiii)ホルミル、(xxiv) C2−6アルケニルオキシ、(xxv) 置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシ、(xxvi) ハロゲン化されたC1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC3−6シクロアルキル−カルボニルから選択される1〜5個の置換基を有していてもよいアミノ、(xxvii)アジド等が挙げられる。]
[0070] R1における「置換されていてもよい炭化水素基」の置換基のより好ましい例としては、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシが挙げられる。]
[0071] R1における「置換されていてもよいアミノ」の好ましい例としては、2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノなどのジ−C1−6アルキルアミノ等)が挙げられる。「アルキル」は、例えば、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基等を有していてもよい。]
[0072] R1は、好ましくは、置換されていてもよい炭化水素基、置換されたアミノ等である。]
[0073] 式(I’)または(I)中のR2は、(1)置換されていてもよい炭化水素基、(2)アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、または(4) 置換されていてもよいアミノ(但し、メチル、エチル、プロピルおよびメトキシメチルは除く。)を示す。]
[0074] R2における「置換されていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましい例としては、アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、2−アントリルなどのC6−14アリールなど)、より好ましくは、C6−10アリール(例、フェニルなど)等が挙げられる。「アリール」は、前記「炭化水素基」が有していてもよい1〜5個(好ましくは、1〜3個)の置換基等を有していてもよい。]
[0075] R2における「置換されていてもよい複素環基」の「複素環基」の好ましい例としては、5〜10員(好ましくは5〜7員、より好ましくは5または6員)の複素環基(例、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリルなど)等が挙げられる。「5〜10員複素環基」は、例えば、前記「複素環基」が有していてもよい1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基等を有していてもよい。]
[0076] R2は、好ましくは、置換されていてもよいC6−10アリール、置換されていてもよい5〜10員複素環基等である。]
[0077] R2における「置換されていてもよいC6−10アリール」の置換基の好ましい例としては、(i)ハロゲン、(ii)シアノ、(iii) 置換されていてもよいアルキル、(iv) 置換されていてもよい低級アルコキシ、(v)カルボキシ、(vi)カルバモイル、(vii) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル、(viii) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル (ix)アミノ、(x) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xi) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xii) 置換されていてもよい低級アルキルカルボニルで置換されたアミノ、(xiii) 低級アルキルチオ、(xiv) 低級アルキルスルフィニル、(xv) 低級アルキルスルホニル、(xvi)ホルミル等が挙げられる。]
[0078] R2における「置換されていてもよい5〜10員複素環基」の置換基の好ましい例としては、(i)ハロゲン、(ii)ハロゲン化されていてもよいアルキル、(iii)シクロアルキル、(iv) ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ、(v) 低級アルカノイル、(vi) ハロゲン化されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ、(vii)カルバモイル、(viii)オキソ、(ix)アミノ、(x) 1個の低級アルキルで置換されたアミノ、(xi) 2個の低級アルキルで置換されたアミノ、(xii)炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(該アミノは、置換基を有していてもよい)、(xiii)ヒドロキシ、(xiv)ニトロ、(xv)シアノ、(xvi) 低級アルキルスルホニル、(xvii) 1個の低級シクロアルキルで置換されたアミノ等が挙げられる。]
[0079] 炭化水素基(例、フェニル)または複素環基(例、ピリミジニル、ピリジル、ピラゾリルなどの5〜10員複素環基)が有していてもよい置換基としては、好ましくは、置換されていてもよいアミノ、シアノ、ハロゲン、置換されていてもよいC1−9アルキル、および置換されていてもよいC1−6アルコキシから選択される1〜5個(好ましくは1〜3個)の置換基。]
[0080] 式(I’)または(I)中の環Aは、置換されていてもよい5〜8員複素環を示す。]
[0081] 用語「置換されていてもよい5〜8員複素環」の「5〜8員複素環」は、例えば、2個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有する5〜8員環基である。]
[0082] 「5〜8員複素環」は、5〜8員複素環の置換可能な位置に、例えば1〜3個の置換基を有していてもよい。置換基としては、前記「複素環基」が有していてもよい置換基と同様のものが用いられる。置換基の数が2個以上である場合、各置換基は同一でも異なっていてもよい。]
[0083] 「5〜8員複素環」の例としては、以下の式:]
[0084] ]
[0085] ]
[0086] ]
[0087] ]
[0088] ]
[0089] ]
[0090] ]
[0091] ]
[0092] ]
[0093] ]
[0094] ]
[0095] ]
[0096] (式中、nは0〜2を示し、破線は単結合または二重結合を示し、Rxは水素またはC1−9アルキルを示す。)の環等が挙げられる。上記「5〜8員複素環」は、例えば、前記「複素環」が有していてもよい1〜3個の置換基等を有していてもよい。]
[0097] 環Aにおける「5〜8員複素環」の好ましい置換基としては、例えば、ハロゲン原子、低級アルコキシ、低級アルコキシカルボニル、オキソ等が挙げられる。]
[0098] 環Aは、好ましくは、置換されていてもよい5〜7員複素環である。]
[0099] 式(I’)または(I)中のY1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素を示す。]
[0100] Y1、Y2およびY3における「置換されていてもよい炭素」の置換基としては、例えば、(1) 置換されていてもよい炭化水素基、(2)アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、(4) 置換されていてもよいアミノ、(5)ニトロ、(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、(7) 置換されていてもよいメルカプト、(8)シアノ、(9)ハロゲン等が挙げられる。]
[0101] Y1、Y2およびY3における「置換されていてもよい炭素」の好ましい置換基は、ハロゲン、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、置換されていてもよいC1−9アルキル、シアノ、C3−6シクロアルキル等である。
Y1、Y2およびY3における「置換されていてもよい炭素」のより好ましい置換基は、ハロゲン、C1−4アルコキシ、C1−4アルキル、シアノ等である。
Y3における「置換されていてもよい炭素」のより好ましい置換基は、ハロゲンである。]
[0102] 式(I’)中のXは、窒素またはCRx、好ましくは窒素である。Rxは、水素またはC1−9アルキル、好ましくは水素である。]
[0103] 式(I’)中の式:]
[0104] ]
[0105] の三環の好ましい例としては、式:]
[0106] ]
[0107] ]
[0108] (式中、環Aaは、環Aの定義の通りである。)の三環が挙げられる。上記の三環は、Y1、Y2およびY3における、前記「置換されていてもよい炭素」が有していてもよい置換基を有していてもよい。]
[0109] 式(I’)で表される化合物(以下、化合物(I’)と略記する場合がある)のうち、Xが窒素である化合物は、式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)と略記する場合がある)である。]
[0110] 化合物(I)の好ましい例としては、
R1が、(1)(i)ハロゲン、(ii)ニトロ、(iii)シアノ、(iv)置換されていてもよい低級アルキル、(v)ヒドロキシ、(vi) 置換されていてもよい低級アルコキシ、(vii) 置換されていてもよい低級アルカノイルオキシ、(viii) 置換されていてもよい低級アルカノイル、(ix) 置換されていてもよい低級アルコキシカルボニル、(x)カルバモイル、(xi) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル、(xii)アミノ、(xiii) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xiv) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(xv)炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(例、アゼチジニル)(該アミノは置換基を有していてもよい)、(xvi) 置換されていてもよいアミノ、(xvii)オキソ、(xviii) 置換されていてもよい複素環基、(xix) 低級アルキルチオ、(xx) 低級アルキルスルホニル、(xxi) C3−6シクロアルキル、(xxii)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシで置換されていてもよいイミノ、(xxiii)ホルミル、(xxiv) C2−6アルケニルオキシ、(xxv) 置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシ、(xxvi) ハロゲン化されたC1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルカルバモイル、C1−6アルコキシ−カルボニル、およびC3−6シクロアルキル−カルボニルから選択される1〜5個の置換基を有していてもよいアミノ、(xxvii)アジドからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいC1−9アルキル、
(2)(i)カルボキシ、(ii) C1−6アルキル−カルボニル、(iii) C1−6アルコキシ−カルボニル、(iv) ホルミル、(v) C3−6シクロアルキル−カルボニル、(vi) 1または2個のC1−6アルキルで置換されていてもよいカルバモイル、および(vi) ヒドロキシで置換されていてもよい3〜6員環状アミノカルボニル(例、アゼチジニルカルボニル)からなる群から選択されるアシル、(3) C1−6アルキルで置換されていてもよいアミノ、(4) ニトロ、(5) シアノ、(6) オキソまたはC1−6アルキルで置換されていてもよい5または6員複素環基、(7) ヒドロキシ、ハロゲン、またはハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ−カルボニルで置換されていてもよいC2−6アルケニル、または(8)ハロゲン原子であり;
R2が、(i)(1) ハロゲン、(2) シアノ、(3) 置換されていてもよいアルキル、(4) 置換されていてもよい低級アルコキシ、(5) カルボキシ、(6) カルバモイル、(7) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル、(8) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアルキルカルバモイル、(9) アミノ、(10) 1個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(11) 2個の置換されていてもよい低級アルキルで置換されたアミノ、(12) 置換されていてもよい低級アルキルカルボニルで置換されたアミノ、(13) 低級アルキルチオ、(14) 低級アルキルスルフィニル、(15) 低級アルキルスルホニル、(16) ホルミルからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されたフェニル、または(ii)(1) ハロゲン、(2) ハロゲン化されていてもよいアルキル、(3) シクロアルキル、(4) ハロゲン化されていてもよい低級アルコキシ、(5) 低級アルカノイル、(6) ハロゲン化されていてもよい低級アルキルスルホニルオキシ、(7) カルバモイル、(8) オキソ、(9) アミノ、(10) 1個の低級アルキルで置換されたアミノ、(11) 2個の低級アルキルで置換されたアミノ、(12) 炭素原子および1個の窒素原子以外に、窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を含有していてもよい3〜6員環状アミノ(該アミノは置換基を有していてもよい)、(13) ヒドロキシ、(14) ニトロ、(15) シアノ、(16) 低級アルキルスルホニル、(17) 1個の低級シクロアルキルで置換されたアミノからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換された、ピラゾリル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、ベンズイミダゾリル、イソキサゾリルまたはピリジルであり;
環Aが、以下の式:]
[0111] ]
[0112] (式中、R2は前記で定義した通りである。)の環であり、該環は、(1)オキソ、(2)ハロゲン原子、(3)ヒドロキシ、(4) C1−6アルキルスルホニルオキシ、(5) C1−6アルコキシ、(6) C1−6アルキルスルホニルオキシ、(7)アジド、(8)アミノ、(9) C1−6アルキル−カルボニルアミノ、および(10)カルボキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニルオキシからなる群から選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよいC1−6アルキルからなる群から選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Y1およびY2が、炭素であり;および
Y3が、ハロゲン化されていてもよい炭素である化合物が挙げられる。]
[0113] 化合物(I)以外の、化合物(I’)の好ましい例としては、
R1が、(1)(i)ヒドロキシ、および(ii) C3−6シクロアルキルからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよいC1−9アルキル、(2)(i)ホルミル、(ii) C1−6アルコキシ−カルボニル、および(iii) C3−6シクロアルキル−カルボニルからなる群から選択されるアシル、または(3) ジ−C1−6アルキルアミノであり;
R2が、ハロゲン化されていてもよいフェニルであり;
環Aが、以下の式:]
[0114] ]
[0115] (式中、R2およびRxは前記で定義した通りである。)の環であり、該環は、(1) C1−6アルキル、(2) C1−6アルコキシ−カルボニル、および(3)オキソからなる群から選択される1または2個の置換基でさらに置換されていてもよく;
Y1およびY2が、炭素であり;および
Y3が、ハロゲン化されていてもよい炭素である化合物が挙げられる。]
[0116] 化合物(I’)のより好ましい例としては、以下の式:]
[0117] ]
[0118] (式中、R1、R2、Y1、Y2およびY3は前記の通りであり、環Aaはさらに置換されていてもよい。)から選択される式で表される化合物が挙げられる。]
[0119] 化合物(I’)のうち、以下の式(I’’):]
[0120] ]
[0121] (式中、R1およびR2は前記で定義した通りであり、Rbは水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、またはC3−6シクロアルキルを示す。)
で表される化合物が好ましい。]
[0122] これらのうち、R1が、
(1)モノまたはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである化合物が好ましい。]
[0123] 化合物(I’)のうち、以下の式(I’’’):]
[0124] ]
[0125] (式中、R1およびR2は前記で定義した通りであり、Rbは前記で定義した通りである。)
で表される化合物が好ましい。]
[0126] これらのうち、R1が、
(1)モノまたはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;およびR2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである化合物、またはR1が、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、
(1) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびハロゲン化されていてもよいC1−9アルキルから選択される置換基で置換されていてもよいフェニル、
(2) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−9アルキル、C3−6シクロアルキル、およびハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよいピリジル、または
(3)C1−9アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびC3−6シクロアルキルから選択される置換基で置換されていてもよいピリミジニルであり;および
Rbが、水素、ハロゲン、またはC1−6アルコキシである化合物が好ましい。]
[0127] 化合物(I’)のうち、以下の式(I’’’’):]
[0128] ]
[0129] (式中、R1およびR2は前記で定義した通りであり、Rbは前記で定義した通りである。)
で表される化合物が好ましい。]
[0130] これらのうち、R1が、
(1)モノまたはジ−C1−6アルキルアミノ、または
(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよい1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである化合物が好ましい。]
[0131] 本発明において、以下の式(IX):]
[0132] ]
[0133] (式中、Y1、Y2、Y3、R1および環Aは前記で定義した通りである。)
で表される化合物[R1が、ニトロ、メチル、ハロゲン、または式:]
[0134] ]
[0135] (式中、ベンゼン環は置換されていてもよい。)
の基である化合物を除く。]、またはその塩も好ましい。]
[0136] 化合物(I’)または(I)の塩としては、例えば、薬理学的に許容される塩等が用いられる。例えば、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性もしくは酸性アミノ酸との塩等が挙げられる。無機塩基との塩の好ましい例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アルミニウム塩、アンモニウム塩等が挙げられる。有機塩基との塩の好ましい例としては、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン等との塩が挙げられる。無機酸との塩の好ましい例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等との塩が挙げられる。有機酸との塩の好ましい例としては、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等との塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好ましい例としては、アルギニン、リジン、オルニチン等との塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好ましい例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸等との塩が挙げられる。これらのうち、薬学的に許容される塩が好ましい。化合物(I’)または(I)が塩基性の官能基を有する場合のその例としては、塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸等の無機酸との塩、酢酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等の有機酸との塩が挙げられる。化合物(I’)または(I)が酸性の官能基を有する場合のその例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等が挙げられる。]
[0137] 化合物(I’)または(I)が光学異性体、立体異性体、位置異性体、回転異性体等の異性体を有する場合、任意の異性体および混合物が化合物(I’)または(I)に包含される。例えば、化合物(I’)または(I)が光学異性体を有する場合、ラセミ体から分離された光学異性体も化合物(I’)または(I)に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成方法または分離方法(例、濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶等)、光学分割法(例、分別再結晶、キラルカラム法、ジアステレオマー法等)等により単独の生成物として入手し得る。]
[0138] 化合物(I’)または(I)は結晶であってもよく、単結晶および結晶混合物のいずれもが、本発明の化合物(I’)または(I)に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法に従って、結晶化により製造することができる。]
[0139] 化合物(I’)または(I)は、溶媒和物(例、水和物など)または非溶媒和物(例、無水和物など)であってもよく、そのいずれもが化合物(I’)または(I)に包含される。]
[0140] 同位元素(例、3H、14C、35S、125I等)で標識された化合物(I’)または(I)も、化合物(I’)または(I)に包含される。重水素化された化合物(I’)または(I)も、化合物(I’)または(I)に包含される。]
[0141] 化合物(I’)または(I)の製造方法を、以下に説明する。下記の実施例は、本発明を説明するために提供されるものであり、いかなる方法によっても本発明を限定することを意図するものではない。当業者によって別法が提供されてもよく、化合物(I’)または(I)の置換基は公知技術によって他の置換基に変換されてもよい。]
[0142] 化合物(I’)または(I)は、例えば、以下の反応スキームで示される方法、またはそれらと同様の方法等により得ることができる。
スキーム中の化合物は、その塩を包含する。塩としては、例えば、化合物(I’)または(I)の塩と同様のもの等が用いられる。]
[0143] 各工程で得られた化合物は、反応混合物または粗生成物として、次の反応に直接用いてもよく、通常の方法に従って、反応混合物から単離することができ、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段により、容易に精製することができる。]
[0144] 以下、反応スキーム(スキーム中の化合物の各記号は上記で定義した通りである。)を示す。
スキーム中の各物質は、それが市販品である場合にはそのまま用いることができ、また、自体公知の方法またはそれと同様の方法に従って製造することができる。]
[0145] (スキーム1)]
[0146] ]
[0147] 上記のL1は、ハロゲン原子(例、塩素、臭素、ヨウ素など)、スルホニルオキシ(例、p−トルエンスルホニルオキシ、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシなど)およびアシルオキシ(例、アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、ホスホニウムオキシなど)を含む脱離基である。]
[0148] 工程aにおいて、化合物(III)は、それぞれハロゲン化試薬、スルホン化試薬またはアシル化試薬を用いて、化合物(II)のハロゲン化、スルホン化またはアシル化により調製することができる。化合物(II)は、スキーム2または10で調製することができる。化合物(II)および化合物(III)はまた、WO2005/044793、WO2006/116412などに記載の方法から調製することができる。]
[0149] ハロゲン化試薬の例としては、オキシ塩化リン、オキシ臭化リン、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、塩素、臭素、塩化チオニルなどが挙げられる。ハロゲン化試薬は、化合物(II)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。
反応温度は、用いる化合物(II)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。]
[0150] 化合物(III)において、L1がスルホニルオキシ、アシルオキシまたはホスホニウムオキシである場合、化合物(III)は、化合物(II)をスルホン化試薬、アシル化試薬またはホスフィン試薬と反応させることにより調製することができる。本工程においては、塩基を用いてもよい。]
[0151] 塩基の例としては、アルカリ金属水酸化物(例、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなど)、アルカリ金属炭酸水素塩(例、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムなど)、アルカリ金属炭酸塩(例、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなど)、セシウム塩(例、炭酸セシウムなど)、アルカリ金属水素化物(例、水素化ナトリウム、水素化カリウム、ナトリウムアミドなど)、アルカリ金属アルコキシド(例、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなど)、アミン(例、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミンなど)、環状アミン(例、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジン、DBUなど)が挙げられる。これらの塩基は、化合物(II)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
スルホン化試薬の例としては、塩化p−トルエンスルホニル、塩化メタンスルホニル、塩化トリフルオロメタンスルホニルなどが挙げられる。スルホン化試薬は、化合物(II)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。]
[0152] アシル化試薬の例としては、塩化アセチル、塩化ベンゾイルなどが挙げられる。アシル化試薬は、化合物(II)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
ホスフィン試薬の例としては、トリフェニルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィンなどが挙げられる。ホスフィン試薬は、化合物(II)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0153] 反応温度は、用いる化合物(II)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは0〜150℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
このようにして得られた化合物(III)は、公知の単離および精製手段(例えば、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0154] 工程bにおいて、化合物(I)は、化合物(III)の環化により調製することができる。本工程では、塩基を用いてもよい。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている 。塩基は、化合物(III)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0155] 反応温度は、用いる化合物(III)およびその他の条件により異なるが、−20〜200℃、好ましくは0〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(I)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0156] (スキーム2)]
[0157] ]
[0158] 上記R3は、置換されていてもよい炭化水素である。]
[0159] 工程cにおいて、化合物(V)は、それぞれハロゲン化試薬、スルホン化試薬またはアシル化試薬で、化合物(IV)をハロゲン化、スルホン化またはアシル化することによって調製することができる。化合物(IV)は、スキーム3および19で調製することができる。化合物(IV)は、WO2005/044793、WO2006/116412などに記載の方法から調製することもできる。]
[0160] ハロゲン化試薬の例は、工程aにおいて前記する。ハロゲン化試薬は、化合物(IV)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0161] 反応温度は、用いる化合物(IV)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
化合物(V)において、L1がスルホニルオキシまたはアシルオキシである場合、化合物(V)は、塩基性条件下で、化合物(IV)をスルホン化試薬またはアシル化試薬と反応させることにより調製することができる。]
[0162] 塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(IV)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
スルホン化試薬の例は、上記の工程aに記載されている。スルホン化試薬は、化合物(IV)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
アシル化試薬の例は、上記の工程aに記載されている。アシル化試薬は、化合物(IV)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0163] 反応温度は、用いる化合物(IV)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは0〜150℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
このようにして得られた化合物(V)は、公知の単離および精製手段(例えば、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0164] 工程dにおいて、化合物(VI)は、化合物(V)をR2NH2と反応させることにより調製することができる。本工程では、酸、塩基、パラジウム触媒または銅試薬を使用してもよい。触媒量のホスフィンリガンドを用いてもよい。化合物(VI)は、WO2005/044793、WO2006/116412などに記載の方法から調製することもできる。]
[0165] 本工程では、化合物(V)1モルあたり、1〜20モル、好ましくは1〜10モルのR2NH2で表される化合物またはその塩を用いる。
酸の例としては、無機酸(例、塩酸、硫酸、硝酸、塩化チオニルなど)および通常の有機酸(例、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸など)、並びに、ルイス酸(例、三塩化アルミニウム、三塩化鉄、四塩化ジルコニウムなど)が挙げられる。酸は、化合物(V)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(V)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。]
[0166] パラジウム触媒の例としては、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、trans−ジクロロビス(トリ−o−トリルホスフィン)パラジウム(II)、トリフルオロ酢酸パラジウム(II)および酢酸パラジウム(II)などが挙げられる。パラジウム触媒は、化合物(V)1モルあたり0.001モル〜0.5モルの量で使用することができる。
ホスフィンリガンドの例としては、トリフェニルホスフィン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル、2−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリ−tert−ブチルホスフィン、およびトリシクロヘキシルホスフィンなどが挙げられる。ホスフィンリガンドは、パラジウム触媒1モルあたり1モル〜5.0モルの量で使用することができる。]
[0167] 銅試薬の例としては、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅、酢酸銅などが挙げられる。銅試薬は、化合物(V)1モルあたり0.01モル〜10モルの量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0168] 反応温度は、用いる化合物(V)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃であるか、あるいは、該反応はマイクロ波照射により加熱してもよい。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(VI)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0169] 工程eにおいて、化合物(II)に包含される化合物(IIa)は、化合物(VI)の還元または水素化により調製することができる。]
[0170] 還元試薬の例としては、水素化アルミニウム、水素化アルミニウムリチウム、水素化アルミニウムナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素カルシウム、ボラン−テトラヒドロフラン複合体などが挙げられる。還元試薬は、化合物(VI)1モルあたり0.25モル〜10モルの量で使用することができる。
水素化試薬の例としては、酸化レニウム、クロム酸銅などが挙げられる。水素化試薬は、化合物(VI)1モルあたり0.01モル〜5モルの量で使用することができる。]
[0171] 水素源の例としては、水素、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸トリエチルアンモニウム、ホスフィン酸ナトリウム、ヒドラジンなどが挙げられる。水素源は、化合物(VI)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。]
[0172] 反応温度は、用いる化合物(VI)およびその他の条件により異なるが、0〜300℃、好ましくは0〜250℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
このようにして得られた化合物(IIa)は、公知の単離および精製手段(例えば、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0173] (スキーム3)]
[0174] ]
[0175] 上記のR4は、置換されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル(例、ホルミル、メチルカルボニルおよびエチルカルボニルなど)、フェニルカルボニル、C1−6アルキルオキシカルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル(例、ベンゾキシカルボニルなど)、C7−10アラルキル−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニルなど)、C7−10アラルキル(例、ベンジル、4−メトキシベンジルなど)、トリチル、およびフタロイルなどである。上記で列挙された各基の置換基としては、ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル−カルボニル(例、メチルカルボニル、エチルカルボニル、ブチルカルボニルなど)およびニトロを用いることができる。]
[0176] 工程fにおいて、化合物(VIII)は、化合物(VII)をR4−L1または無水物(R4)2Oと反応させることにより調製することができる。本工程では、塩基を用いてもよい。化合物(VII)は、スキーム20で調製することができる。化合物(VII)は、WO2005/044793、WO2006/116412などに記載の方法から調製することもできる。]
[0177] 本工程では、化合物(VII)1モルあたり、1〜10モル、好ましくは1〜5モルのR4−L1で表される化合物もしくは無水物(R4)2O、またはそれらの塩を用いる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(VII)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0178] 反応温度は、用いる化合物(VII)およびその他の反応条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃であるか、あるいは、該反応はマイクロ波照射により加熱してもよい。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(VIII)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0179] 工程gにおいて、化合物(IX)は、工程fにおける同様の方法により、化合物(VIII)から調製することができる。]
[0180] 工程hにおいて、化合物(IV)は、酸、塩基または接触水素化での化合物(IX)の脱保護により調製することができる。]
[0181] 酸の例は、上記の工程dに記載されている。酸は、化合物(IX)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(IX)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
水素化触媒の例としては、パラジウム触媒(例、パラジウム黒、酸化パラジウム、硫酸パラジウムバリウム、パラジウム炭素、水酸化パラジウムなど)、白金触媒(例、白金黒、酸化白金、白金炭素など)、またはニッケル触媒(例、還元ニッケル、酸化ニッケルなど)およびラネーニッケルなどが挙げられる。水素化触媒は、化合物(IX)1モルあたり0.01モル〜0.5モルの量で使用することができる。本工程では、化合物(IX)1モルあたり1モル〜過剰量の酸または塩基を用いてもよく、あるいは、酸を溶媒として用いてもよい。]
[0182] 水素源の例は、上記の工程eに記載されている。水素源は、化合物(IX)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0183] 反応温度は、用いる化合物(IX)およびその他の反応条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。反応は、通常、大気圧下で行うが、必要により、圧力(3〜10気圧)下で行うことができる。
用いる触媒の量は、用いる触媒の種類により異なるが、通常、活性中間体またはその塩に基づいて0.1〜20重量%である。]
[0184] このようにして得られた化合物(IV)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0185] 工程iにおいて、化合物(IV)は、工程gにおける同様の方法により、化合物(VII)から調製することができる。]
[0186] (スキーム4)]
[0187] ]
[0188] 工程jにおいて、化合物(I)は、化合物(X)をL1−R2と反応させることにより調製することができる。本工程では、酸、塩基、パラジウム触媒または銅試薬を使用してもよい。触媒量のホスフィンリガンドを用いてもよい。化合物(X)は、スキーム5および8で調製することができる。]
[0189] 本工程では、化合物(X)1モルあたり1〜20モル、好ましくは1〜10モルのL1−R2で表される化合物またはその塩を用いる。
酸の例は、上記の工程dに記載されている。酸は、化合物(X)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(X)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
パラジウム触媒の例は、上記の工程dに記載されている。パラジウム触媒は、化合物(X)1モルあたり0.001モル〜0.5モルの量で使用することができる。]
[0190] ホスフィンリガンドの例は、上記の工程dに記載されている。ホスフィンリガンドは、パラジウム触媒1モルあたり1モル〜5.0モルの量で使用することができる。
銅試薬の例は、上記の工程dに記載されている。銅試薬は、化合物(X)1モルあたり0.01モル〜10モルの量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0191] 反応温度は、用いる化合物(X)およびその他の反応条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃であるか、あるいは、該反応はマイクロ波照射により加熱してもよい。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(I)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0192] (スキーム5)]
[0193] ]
[0194] 工程kにおいて、化合物(XII)は、工程eにおける同様の方法により、化合物(XI)から調製することができる。化合物(XI)は、スキーム6で調製することができる。]
[0195] 工程lにおいて、化合物(XIII)は工程aにおける同様の方法により、化合物(XII)から調製することができる。]
[0196] 工程mにおいて、化合物(X)は、工程bにおける同様の方法により、化合物(XIII)から調製することができる。]
[0197] (スキーム6)]
[0198] ]
[0199] 工程oにおいて、化合物(XIV)は、化合物(V)をアジド源と反応させることにより調製することができる。化合物(V)は、スキーム2で調製することができる。]
[0200] アジド源の例は、ジフェニルホスホリルアジド、アルカリ金属アジド(例、アジ化ナトリウム、アジ化リチウムなど)、シリルアジド(例、トリメチルシリルアジド、トリエチルシリルアジド、トリフェニルシリルアジドなど)でよい。アジド源は、化合物(V)1モルあたり1モル〜10モル、好ましくは1モル〜5モルの量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、クロロベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、スルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)、および酸(例、酢酸など)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。]
[0201] 反応温度は、用いる化合物(V)およびその他の条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは0〜150℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
このようにして得られた化合物(XIV)は、公知の単離および精製手段(例えば、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0202] 工程pにおいて、化合物(XI)は、化合物(XIV)を、還元試薬での還元または水素化により反応させることによって調製することができる。]
[0203] 還元試薬の例としては、水素化物源(例、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化アルミニウムリチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなど)、トリアルキルまたはトリアリールホスフィン(例、トリメチルホスフィン、トリフェニルホスフィンなど)が挙げられる。還元試薬は、化合物(XIV)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
水素化触媒の例は、上記の工程hに記載されている。水素化触媒は、化合物(XIV)1モルあたり0.01モル〜0.5モルの量で使用することができる。本工程では、化合物(XIV)1モルあたり1モル〜過剰量の酸または塩基を使用することができ、あるいは、酸を溶媒として使用することができる。]
[0204] 水素源の例は、上記の工程eに記載されている。水素源は、化合物(XIV)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0205] 反応温度は、用いる化合物(XIV)およびその他の反応条件により異なるが、0〜200℃、好ましくは20〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。反応は、通常、大気圧下で行うが、必要により、圧力(3〜10気圧)下で行うことができる。用いる触媒の量は、用いる触媒の種類により異なるが、通常、活性中間体またはその塩に対して0.1〜20重量%である。
このようにして得られた化合物(XI)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0206] (スキーム7)]
[0207] ]
[0208] 上記のR1b、R1cは、独立して、置換されていてもよい炭化水素基であるか、あるいは、R1bとR1cは置換されていてもよい環状形であってもよく、R1ba、R1bb、R1caおよびR1cbは、独立して、水素または置換されていてもよい炭化水素基であるか、あるいは、R1baとR1bbまたはR1caとR1cbは、置換されていてもよい環状形であってもよい。]
[0209] 工程qにおいて、化合物(I)に包含される化合物(Ia)は、工程jにおける同様の方法により、化合物(X)に包含される化合物(Xa)から調製することができる。化合物(Xa)は、スキーム8で調製することができる。]
[0210] 工程rにおいて、化合物(I)に包含される化合物(Ib)は、水素化触媒の存在下での化合物(Ia)の水素化により、あるいは化合物(Ia)の還元反応により調製することができる。]
[0211] 水素化触媒の例は、上記の工程hに記載されている。水素化触媒は、化合物(Ia)1モルあたり0.01モル〜0.5の量で使用することができる。本工程では、化合物(Ia)1モルあたり1モル〜過剰量の酸または塩基を使用してもよく、あるいは、酸を溶媒として使用してもよい。
水素源の例は、上記の工程eに記載されている。水素源は、化合物(Ia)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0212] 反応温度は、0℃〜200℃、好ましくは20℃〜100℃である。反応時間は、通常0.5〜48時間、好ましくは1〜16時間である。反応は、通常、大気圧下で行うが、必要により、圧力(3〜10気圧)下で行うことができる。
用いる触媒の量は、用いる触媒の種類により異なるが、通常、活性中間体またはその塩に対して0.1〜20重量%である。]
[0213] 工程rにおいて、化合物(I)に包含される化合物(Ib)はまた、化合物(Ia)の還元により調製することができる。還元試薬は、好ましくは、Fe、Zn、SnまたはSnCl2である。本工程では、酸性条件が用いられ得る。]
[0214] 酸の例は、上記の工程dに記載されている。酸は、化合物(Ia)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応溶媒は、例えば、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)でよい。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0215] 反応温度は、用いる基質およびその他の条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜100℃である。反応時間は、通常5分〜24時間、好ましくは5分〜10時間である。
このようにして得られた化合物(Ib)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0216] 工程s−1において、化合物(I)に包含される化合物(Ic)は、化合物(Ib)およびカルボニル化合物R1baR1bcC=OまたはR1caR1cbC=Oから、イミンのin situ合成を行い、その後、適切な還元試薬、または水素化触媒の存在下での水素化により還元することで調製することができる。R1bが化合物(Ic)中のR1cと同一である場合は、R1baR1bcC=Oを工程s−1で使用することができる。R1bが化合物(Ic)中のR1cと同一でない場合は、工程s−1において、アルキル化反応を、R1baR1bcC=OおよびR1caR1cbC=Oにより段階的に行うことができる。]
[0217] 還元試薬の例は、好ましくは、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムなどである。還元試薬は、化合物(Ib)1モルあたり1モル〜10モルの量で使用することができる。
水素化触媒の例は、上記の工程hに記載されている。水素化触媒は、化合物(Ib)1モルあたり0.01モル〜0.5の量で使用することができる。本工程では、化合物(Ib)1モルあたり1モル〜過剰量の酸または塩基を使用することができ、または酸を溶媒として使用することができる。]
[0218] 水素源の例は、上記の工程eに記載されている。水素源は、化合物(Ib)1モルあたり1モル〜過剰量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0219] 反応温度は、用いる化合物(Ib)およびその他の反応条件により異なるが、0℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。反応は、通常、大気圧下で行うが、必要により、圧力(3〜10気圧)下で行うことができる。
用いる触媒の量は、用いる触媒の種類により異なるが、通常、活性中間体またはその塩に対して0.1〜20重量%である。]
[0220] イミンを製造する場合、モレキュラーシーブスの使用または酸の添加は、反応を促進するのに役立つ。ここで使用する酸は、好ましくは、酢酸およびトリフルオロ酢酸などである。
このイミンの製造における反応温度は、化合物(Ib)およびその他の条件により異なるが、0℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、30分〜48時間、好ましくは1時間〜24時間である。
還元反応における反応温度は、−20〜200℃、好ましくは0〜100℃である。反応時間は、30分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。]
[0221] 化合物(Ic)はまた、化合物(Ib)をR1bL1またはR1cL1と反応させることにより調製することできる。R1bが化合物(Ic)中のR1cと同一である場合、工程s−2においてR1bL1を使用することができる。R1bが化合物(Ic)中のR1cと同一でない場合、工程s−2において、アルキル化反応を、R1bL1およびR1cL1により段階的に行うことができる。]
[0222] 工程s−2においては、化合物(Ib)1モルあたり1〜10モル、好ましくは1〜5モルのR1bL1およびR1cL1で表される化合物またはそれらの塩、および1〜10モル、好ましくは1〜3モルの塩基を使用する。]
[0223] 塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(Ib)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0224] 反応温度は、用いる化合物(Ib)およびその他の反応条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
化合物(Ic)を調製するための化合物(Ib)のアルキル化は、工程s−1およびs−2を組合せた反応により行うことができる。
このようにして得られた化合物(Ic)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0225] (スキーム8)]
[0226] ]
[0227] 工程tにおいて、化合物(XVI)は、化合物(XV)を]
[0228] ]
[0229] と反応させることにより調製することができる。該工程では、塩基を使用してもよい。]
[0230] 本工程では、化合物(XV)1モルあたり、1〜20モル、好ましくは1〜10モルの]
[0231] ]
[0232] またはその塩を用いる。化合物(XV)は、スキーム9で調製することができる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(XV)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0233] 反応温度は、用いる化合物(XV)およびその他の反応条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(XVI)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0234] 工程uにおいて、化合物(X)に包含される化合物(Xa)は、塩基性条件下での化合物(XVI)の環化により調製することができる。]
[0235] 塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(XVI)1モルあたり0.001モル〜5.0の量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。]
[0236] 反応温度は、用いる化合物(XVI)およびその他の反応条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、5分〜72時間、好ましくは5分〜48時間である。
このようにして得られた化合物(Xa)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0237] (スキーム9)]
[0238] ]
[0239] 工程vにおいて、化合物(XVIII)は、化合物(XVII)をホルミル化源と反応させることにより調製することができる。]
[0240] ホルミル化源の例としては、ギ酢酸無水物、ギ酸、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ホルミルピペリジンなどが挙げられる。ホルミル化源は、化合物(XVII)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0241] 反応温度は、用いる化合物(XVII)およびその他の反応条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(XVIII)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0242] 工程wにおいて、化合物(XV)は、化合物(XVIII)をハロゲン化により反応させることによって調製することができる。本反応は、Ferchland et al.(DE3134134)およびKuhle et al.(Angew. Chem., 1967, 79, 663)、並びにその修飾方法の手順に従って行うことができる。]
[0243] (スキーム10)]
[0244] ]
[0245] 工程xにおいて、化合物(XX)は、(XIX)をR2NCSまたはその塩と反応させることにより調製することができる。化合物(XIX)は、スキーム11において調製することができる。]
[0246] 本工程では、化合物(XIX)1モルあたり、1〜20モル、好ましくは1〜10モルのR2NCSまたはその塩を用いる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。]
[0247] 反応温度は、用いる化合物(XIX)およびその他の条件により異なるが、0℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃である。反応時間は、30分〜120時間、好ましくは1〜72時間である。
このようにして得られた化合物(XX)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0248] 工程yにおいて、化合物(II)に包含される化合物(IIb)は、化合物(XX)を脱ヒドロチオール化試薬で処理することにより調製することができる。本工程では、塩基を用いてもよい。]
[0249] 脱ヒドロチオール化試薬の例としては、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−シクロヘキシル−N’−モルホリノエチルカルボジイミド、N−シクロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミド、N,N’−ジエチルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、ヨウ化メチル塩化水銀(II)、酸化水銀(II)、臭化銅(II)、塩化銅(II)、酸化銀、酸化銀(I)、炭酸銀などが挙げられる。脱ヒドロチオール化試薬は、化合物(XX)1モルあたり、1〜10モル、好ましくは1〜3モルの量で使用することができる。]
[0250] 塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(XX)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0251] 反応温度は、用いる試薬およびその他の条件により異なるが、−20℃〜150℃、好ましくは20℃〜100℃である。反応時間は、5分〜10時間、好ましくは5分〜2時間である。
このようにして得られた化合物(IIb)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0252] (スキーム11)]
[0253] ]
[0254] 工程zにおいて、化合物(XXII)は、化合物(XXI)を]
[0255] ]
[0256] と反応させることにより調製することができる。本工程では、塩基を用いてもよい。]
[0257] 本工程では、化合物(XXI)1モルあたり、1〜5モル、好ましくは1〜3モルの]
[0258] ]
[0259] で表される化合物またはその塩、および1〜5モル、好ましくは1〜3モルの塩基を用いる。]
[0260] 塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(XXI)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは。用いなくてもよい。]
[0261] 反応温度は、用いる化合物(XXI)およびその他の反応条件により異なるが、−20℃〜200℃、好ましくは0℃〜150℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(XXII)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0262] 工程aaにおいて、化合物(XIX)は、工程rにおける同様の方法により、化合物(XXII)から調製することができる。]
[0263] (スキーム12)]
[0264] ]
[0265] 工程abにおいて、化合物(VI)は、工程dにおける同様の方法により、化合物(V)から調製することができる。化合物(V)は、スキーム2において調製することができる。]
[0266] 工程acにおいて、化合物(XXIII)は、化合物(VI)のカルボキシル保護基を除去することにより調製する。]
[0267] カルボキシル保護基の除去反応において用いられる通常の方法の例としては、加水分解、還元、およびルイス酸を用いた脱離が挙げられる。加水分解は、塩基または酸の存在下で行うことが好ましい。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基を用いる加水分解は、多くの場合、水もしくは親水性有機溶媒、または混合溶媒中で行う。塩基は、化合物(VI)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
酸の例は、上記の工程dに記載されている。酸は、化合物(VI)1モルあたり1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
本加水分解反応は、通常、有機溶媒、水またはそれらの混合溶媒中で行う。
反応温度は特に制限されないが、カルボキシル保護基の種類、および脱離方法により、適宜選択される。]
[0268] ルイス酸を用いる脱離は、化合物(VI)をルイス酸と反応させることにより行う。
ルイス酸の例としては、三ハロゲン化ホウ素(例、三塩化ホウ素、三フッ化ホウ素など)、四ハロゲン化チタン(例、四塩化チタン、四臭化チタンなど)、およびハロゲン化アルミニウム(例、塩化アルミニウム、臭化アルミニウムなど)、または有機酸(例、トリクロロ酢酸、トリフルオロ酢酸など)が挙げられる。
本脱離反応は、アニソール、フェノールなどのカチオンスカベンジャーの存在下で行うことが好ましい。
溶媒の例としては、ニトロアルカン(例、ニトロメタン、ニトロエタンなど)、ハロゲン化アルキレン(例、塩化メチレン、塩化エチレンなど)、ジエチルエーテル、二硫化炭素、および反応に悪影響を及ぼさない溶媒が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0269] 還元による脱離は、ハロゲン化アルキル(例、2−ヨードエチル、2,2,2−トリクロロエチルなど)、エステル、およびアラルキル(例、ベンジルなど)、エステルなどを含む保護基の脱離に適用されることが好ましい。
本脱離反応に用いる還元方法の例としては、金属(例、亜鉛,亜鉛アマルガムなど)、またはクロム化合物の塩(例、クロム酸塩化物(chromate chloride)、クロム酸酢酸塩(chromate acetate)など)、および有機または無機酸(例、酢酸、プロピオン酸、塩酸など)の組合せ;または通常の金属触媒(例、パラジウム炭素およびラネーニッケルなど)の存在下での通常の触媒還元が挙げられる。
反応温度は特に制限されないが、反応は、冷却下、室温または加熱下で行う。
このようにして得られた化合物(XXIII)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0270] 工程adにおいて、化合物(I)に包含される化合物(Ie)は、カルボン酸(XXIII)またはそのカルボキシにおける反応性誘導体、およびその塩を反応させることにより調製する。]
[0271] 化合物(XXIII)のカルボキシにおける適切な反応性誘導体の具体例としては、酸ハロゲン化物、酸無水物、活性化アミド、活性化エステル等が挙げられる。適切な反応性誘導体の例としては、酸塩化物;酸アジ化物;酸(例、置換リン酸(例、ジアルキルリン酸、フェニルリン酸、ジフェニルリン酸、ジベンジルリン酸、ハロゲン化リン酸等)、ジアルキル亜リン酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、スルホン酸(例、メタンスルホン酸等)、脂肪族カルボン酸(例、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、ピバル酸、ペンタン酸、イソペンタン酸、トリクロロ酢酸等)または芳香族カルボン酸(例、安息香酸等)との混合酸無水物;対称酸無水物;イミダゾールとの活性化アミド;4−置換イミダゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾールまたはテトラゾール;活性化エステル(例、シアノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジメチルイミノメチルエステル、ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニトロフェニルエステル、トリクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニルエステル、メシチルエステル、フェニルアゾフェニルエステル、フェニルチオエステル、p−ニトロフェニルエステル、p−クレシルチオエステル、カルボキシルメチルチオエステル、ピラニルエステル、ピリジルエステル、ピペリジルエステル、8−キノリニルチオエステル等)、またはN−ヒドロキシ化合物とのエステル(例、N,N−ジメチルヒドロキシアミン、1−ヒドロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミド、1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール等)が挙げられる。]
[0272] 化合物(XXIII)の適切な反応性誘導体の例としては、アルカリ金属塩(例、ナトリウム塩、カリウム塩等)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩、マグネシウム塩等)、および塩基性塩(例、アンモニウム塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N−ベンジルエチレンジアミン塩等の有機塩基塩)が挙げられる。
反応は、通常、一般的な溶媒(例、水、メタノール、エタノール等のアルコール、アセトン、ジオキサン、アセトニトリル、クロロホルム、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミドおよびピリジン)中で行うが、反応に悪影響を及ぼさない限り、任意の他の有機溶媒中で行ってもよい。これらの溶媒は、水との混合物として使用してもよい。]
[0273] 本反応において、化合物(XXIII)を遊離酸またはその塩の形態として用いる場合、該反応は、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド;N−シクロヘキシル−N’−モルホリノエチルカルボジイミド;N−シクロヘキシル−N’−(4−ジエチルアミノシクロヘキシル)カルボジイミド;N,N’−ジエチルカルボジイミド、N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド、N−エチル−N’−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;N,N’−カルボニルビス(2−メチルイミダゾール);ペンタメチレンケテン−N−シクロヘキシルイミン;ジフェニルケテン−N−シクロヘキシルイミン;エトキシアセチレン;1−アルコキシ−1−クロロエチレン;亜リン酸トリアルキル;リン酸ポリエチル;リン酸ポリイソプロピル;オキシ塩化リン;ジフェニルホスホリルアジド;塩化チオニル;塩化オキサリル;ハロギ酸低級アルキル(例、クロロギ酸エチル、クロロギ酸イソプロピル等);トリフェニルホスフィン;2−エチル−7−ヒドロキシベンズイソオキサゾリウム塩;2−エチル−5−(m−スルホフェニル)イソオキサゾリウム水酸化物内部塩;N−ヒドロキシベンゾトリアゾール;1−(p−クロロベンゼンスルホニルオキシ)−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾール;N,N−ジメチルホルムアミドと、塩化チオニル、ホスゲン、クロロギ酸トリクロロメチル、オキシ塩化リン等との反応により調製される、通常使用される縮合試薬(例、いわゆるビルスマイヤー(Vilsmeier)試薬等)の存在下で行うことが望ましい。あるいは、該反応は、無機塩基または有機塩基(例、アルカリ金属重炭酸塩、トリ(低級)アルキルアミン、ピリジン、N−(低級)アルキルモルホリン、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミン等)の存在下で行ってもよい。反応温度は特に制限されないが、該反応は冷却下または加温下で行う。]
[0274] 反応温度は、用いる化合物(XXIII)およびその他の反応条件により異なるが、−78℃〜200℃、好ましくは30℃〜100℃である。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜20時間である。
このようにして得られた化合物(Ie)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0275] 工程aeにおいて、化合物(Ie)はまた、R2NH2を用いた分子内環化によって、化合物(V)から調製することができる。本工程では、酸、塩基、パラジウム触媒または銅試薬を用いてもよい。触媒量のホスフィンリガンドを用いてもよい。]
[0276] 本工程では、化合物(V)1モルあたり、1〜20モル、好ましくは1〜10モルのR2NH2で表される化合物またはその塩を用いる。]
[0277] 酸の例は、上記の工程dに記載されている。酸は、化合物(V)1モルあたり、1〜10モル、好ましくは1〜5モルの量で使用することができる。
塩基の例は、上記の工程aに記載されている。塩基は、化合物(V)1モルあたり、1モル〜過剰量で、または溶媒として使用することができる。
パラジウム触媒の例は、上記の工程dに記載されている。パラジウム触媒は、化合物(V)1モルあたり、0.001モル〜0.5モルの量で使用することができる。
ホスフィンリガンドの例は、上記の工程dに記載されている。ホスフィンリガンドは、パラジウム触媒1モルあたり、1モル〜5.0モルの量で使用することができる。
銅試薬の例は、上記の工程dに記載されている。銅試薬は、化合物(V)1モルあたり、0.01モル〜10モルの量で使用することができる。]
[0278] 反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、水、アルコール(例、メタノール、エタノールなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエンキシレンなど)、エステル(例、酢酸エチルなど)、ハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)、ニトリル(例、アセトニトリルなど)、アミド(例、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、1−メチル−2−ピロリジノンなど)、ケトン(例、アセトン、2−ブタノンなど)、およびスルホキシド(例、ジメチルスルホキシドなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよく、あるいは、用いなくてもよい。]
[0279] 反応温度は、用いる化合物(V)およびその他の反応条件により異なるが、0℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃であるか、あるいは、該反応はマイクロ波照射により加熱してもよい。反応時間は、5分〜48時間、好ましくは5分〜24時間である。
このようにして得られた化合物(Ie)は、公知の単離および精製手段(例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
[0280] (スキーム13)]
[0281] ]
[0282] 上記のL2は、ハロゲン原子(例、塩素、臭素およびヨウ素)であり、R3a、R3b、R3cおよびR3dは、独立して、置換されていてもよい炭化水素基であり、R5およびR6は、独立して、水素または置換されていてもよい炭化水素基であるか、あるいは、R5とR6は、置換されていてもよい環状形であってもよく、R7およびR8は、独立して、水素または置換されていてもよい炭化水素基、ヒドロキシまたは置換されていてもよいアルコキシであるか、あるいは、R7とR8は、置換されていてもよい環状形であってもよく、R1dは置換されていてもよい炭化水素基、置換されていてもよい複素環基、置換されていてもよいアミノ、置換されていてもよいアルコキシ、−SR3c(置換されていてもよいスルファニル)、−SOR3c(置換されていてもよいスルフィニル)、または−SO2R3c(置換されていてもよいスルホニル)である。]
[0283] 工程afにおいて、化合物(I)に包含される化合物(Ig)は、化合物(I)に包含される化合物(If)を、有機金属試薬で処理した後、R3aCHOで表されるアルデヒドまたはその塩でアルキル化することにより調製することができる。化合物(If)は、スキーム1において調製することができる。]
[0284] 有機金属試薬の例としては、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert−ブチルリチウム、メチルマグネシウムブロミド、リチウムジイソプロピルアミドおよびリチウムビス(トリメチルシリル)アミド等が挙げられる。有機金属試薬は、化合物(If)1モルあたり、1〜10モル、好ましくは1〜5の量で使用することができる。
R3aCHOは、化合物(If)1モルあたり、1〜10モル、好ましくは1〜5の量で使用することができる。
反応に悪影響を及ぼさない溶媒の例としては、炭化水素(例、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど)、芳香族炭化水素(例、ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、エーテル(例、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなど)、およびハロゲン化炭化水素(例、クロロホルム、ジクロロメタンなど)が挙げられる。これらの溶媒は、適宜の割合で混合して用いてもよい。]
[0285] 反応温度は、化合物(If)およびその他の条件により異なるが、−80℃〜100℃、好ましくは−80℃〜50℃である。反応時間は、10分〜24時間、好ましくは30分〜12時間である。
このようにして得られた化合物(Ig)は、公知の単離および精製手段(例えば、減圧濃縮、溶媒での抽出、結晶化、再結晶、転溶およびクロマトグラフィー)により、単離および精製することができる。]
权利要求:

請求項1
式(I’):{式中、Xは、窒素またはCRx[式中、Rxは、水素またはC1−9アルキルを示す(但し、Xが二重結合を形成する場合、Rxは存在しない。)。]を示し;R1は、(1)置換されていてもよい炭化水素基、(2)アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、(4) 置換されていてもよいアミノ、(5)ニトロ、(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、(7) 置換されていてもよいメルカプト、(8)シアノ、または(9)ハロゲンを示し;R2は、(1) 置換されていてもよい炭化水素基、(2) アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、または(4) 置換されていてもよいアミノ(但し、メチル、エチル、プロピルおよびメトキシメチルは除く。)を示し;環Aは、置換されていてもよい5〜8員複素環を示し;およびY1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素を示す。}で表される化合物[(i) Y1およびY3がそれぞれ窒素であり、R1がアミノであり、R2が置換されていてもよいアルキルである化合物、(ii) 2,4,7−トリクロロ−9−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリミド[2,1−f]プリン、(iii) N−アセチル−N−(8−アセチル−7,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−f]プリン−4−イル)アセトアミド、および(iv) R1およびR2が、それぞれ同時にである化合物を除く。]、またはその塩。
請求項2
式(I):[式中、R1は、(1)置換されていてもよい炭化水素基、(2)アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、(4) 置換されていてもよいアミノ、(5)ニトロ、(6) 置換されていてもよいヒドロキシ、(7) 置換されていてもよいメルカプト、(8)シアノ、または(9)ハロゲンを示し;R2は、(1) 置換されていてもよい炭化水素基、(2) アシル、(3) 置換されていてもよい複素環基、または(4) 置換されていてもよいアミノ(但し、メチルを除く。)を示し;環Aは、置換されていてもよい5〜8員複素環を示し;およびY1、Y2およびY3は、それぞれ、置換されていてもよい炭素または窒素を示す。]で表される化合物[(i) Y1およびY3が、それぞれ窒素であり、R1がアミノであり、R2が置換されていてもよいアルキルである化合物、(ii) 2,4,7−トリクロロ−9−(4−メチルフェニル)−6,7,8,9−テトラヒドロピリミド[2,1−f]プリン、および(iii) N−アセチル−N−(8−アセチル−7,8−ジヒドロ−6H−イミダゾ[2,1−f]プリン−4−イル)アセトアミドを除く。]、またはその塩。
請求項3
環Aが置換されていてもよい5〜7員複素環である、請求項1記載の化合物。
請求項4
Y1、Y2およびY3が、それぞれ、置換されていてもよい炭素である、請求項1記載の化合物。
請求項5
Y1、Y2およびY3が、それぞれ独立して、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシおよびC3−6シクロアルキルから選択される置換基で置換されていてもよい炭素である、請求項1記載の化合物。
請求項6
Y3が、ハロゲンで置換されていてもよい炭素である、請求項1記載の化合物。
請求項7
R1が、ニトロ、ハロゲン、シアノ、カルボキシ、置換されていてもよいカルバモイル、アシル、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC2−6アルケニル、置換されていてもよいアミノ、または置換されていてもよいN結合性5もしくは6員複素環基である、請求項1記載の化合物。
請求項8
R1が、(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルである、請求項1記載の化合物。
請求項9
R2が、置換されていてもよいC6−10アリール、または置換されていてもよい5〜10員複素環基である、請求項1記載の化合物。
請求項10
R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、請求項1記載の化合物。
請求項11
R2が、置換されていてもよいアミノ、シアノ、ハロゲン、置換されていてもよいC1−9アルキル、および置換されていてもよいC1−6アルコキシから選択される置換基でそれぞれ置換されていてもよい、フェニル、ピリジルまたはピリミジニルである、請求項1記載の化合物。
請求項12
式(I’)が、以下の式:(式中、R1、R2、Y1、Y2およびY3は請求項1で定義した通りであり、環Aaはさらに置換されていてもよい。)から選択される、請求項1記載の化合物。
請求項13
式(I’)が、以下の式:(式中、R1およびR2は請求項1で定義した通りであり、Rbは、水素、ハロゲン、シアノ、置換されていてもよいC1−9アルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、またはC3−6シクロアルキルを示す。)である、請求項1記載の化合物。
請求項14
R1が、(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、請求項13記載の化合物。
請求項15
式(I’)が以下の式:(式中、R1およびR2は請求項1で定義した通りであり、Rbは請求項13で定義した通りである。)である、請求項1記載の化合物。
請求項16
R1が、(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、請求項15記載の化合物。
請求項17
R1が、ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;R2が、(1) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびハロゲン化されていてもよいC1−9アルキルから選択される置換基で置換されていてもよいフェニル、(2) ハロゲン、ハロゲン化されていてもよいC1−9アルキル、C3−6シクロアルキル、およびハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシから選択される置換基で置換されていてもよいピリジル、または(3)C1−9アルキル、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルコキシ、およびC3−6シクロアルキルから選択される置換基で置換されていてもよいピリミジニルであり;およびRbが水素、ハロゲン、またはC1−6アルコキシである、請求項15記載の化合物。
請求項18
式(I’)が以下の式:(式中、R1およびR2は請求項1で定義した通りであり、Rbは請求項14で定義した通りである。)である、請求項1記載の化合物。
請求項19
R1が、(1)モノもしくはジ−C1−6アルキルアミノ、または(2)ハロゲン、ヒドロキシ、C3−6シクロアルキル、置換されていてもよいC1−6アルコキシ、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C3−6シクロアルキル−カルボニルオキシ、および置換されていてもよいC3−6シクロアルキルオキシから選択される置換基で置換されていてもよいC1−9アルキルであり;およびR2が、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいピリジル、または置換されていてもよいピリミジニルである、請求項18記載の化合物。
請求項20
式(Ix):(式中、Y1、Y2、Y3、R1および環Aは、請求項1で定義した通りである。)で表される化合物[R1が、ニトロ、メチル、ハロゲン、または式:(式中、ベンゼン環は置換されていてもよい。)の基である化合物を除く。]またはその塩。
請求項21
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩。
請求項22
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項21記載の化合物。
請求項23
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(2−メトキシ−4,6−ジメチルピリミジン−5−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項21記載の化合物。
請求項24
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩。
請求項25
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項24記載の化合物。
請求項26
9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項24記載の化合物。
請求項27
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテート、またはその塩。
請求項28
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートが(+)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートである、請求項27記載の化合物。
請求項29
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートが(−)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートである、請求項27記載の化合物。
請求項30
9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール、またはその塩。
請求項31
9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(+)−9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項30記載の化合物。
請求項32
9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールが、(−)−9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−6−[1−(ジフルオロメトキシ)−2,2,2−トリフルオロエチル]−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾールである、請求項30記載の化合物。
請求項33
1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテート、またはその塩。
請求項34
1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートが、(+)−1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートである、請求項33記載の化合物。
請求項35
1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートが、(−)−1−[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロピルアセテートである、請求項33記載の化合物。
請求項36
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オール、またはその塩。
請求項37
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールが、(+)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールである、請求項36記載の化合物。
請求項38
1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールが、(−)−1−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]プロパン−1−オールである、請求項36記載の化合物。
請求項39
5−[10−クロロ−7−(1−エチルプロピル)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−[1,3]ジアゼピノ[1,2−a]ベンズイミダゾール−1−イル]−N,N,4−トリメチルピリジン−2−アミン、またはその塩。
請求項40
3−[9−クロロ−1−(2,4−ジクロロフェニル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]ペンタン−3−オール、またはその塩。
請求項41
1−(2,4−ジクロロフェニル)−N,N−ジエチル−9−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−アミン、またはその塩。
請求項42
[8−クロロ−1−(2,4−ジクロロ−6−メチルフェニル)−2,3−ジヒドロ−1H−イミダゾ[1,2−a]ベンズイミダゾール−5−イル](ジシクロプロピル)メタノール、またはその塩。
請求項43
ジシクロプロピル[1−(2,4−ジクロロフェニル)−9−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル]メタノール、またはその塩。
請求項44
[9−クロロ−1−(6−メトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−1,2,3,4−テトラヒドロピリミド[1,2−a]ベンズイミダゾール−6−イル](ジシクロプロピル)メタノール、またはその塩。
請求項45
請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
請求項46
請求項1記載の化合物、またはそのプロドラッグを含む医薬。
請求項47
CRF受容体の機能に関与する疾患の治療または予防のための、請求項46記載の医薬。
請求項48
疾患が、感情障害、うつ病または不安症である、請求項47記載の医薬。
請求項49
請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの有効量を、それを必要とする患者に投与することを含む、CRF受容体の機能に関与する疾患の治療または予防方法。
請求項50
CRF受容体の機能に関与する疾患の治療または予防剤を製造するための、請求項1記載の化合物またはそのプロドラッグの使用。
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