专利摘要:
第一の端部及び第二の端部を有する第一の支持部材と、該第一の支持部材の第一の端部又は該第一の支持部材の第二の端部に装着され且つ第一の支持部材に対するクロスオーバを形成する第二の支持部材とを含む、管腔内フィルタである。該管腔内フィルタは、第一及び第二の支持部材とクロスオーバと第一の支持部材の第一の端部又は第二の端部との間を伸びる材料捕捉構造体と、第一の支持部材又は第二の支持部材における少なくとも1つの組織アンカーとを含む。フィルタを管腔内に配置する方法は、フィルタを保持するシースを管腔を通して前進させる工程を含む。次に、フィルタの材料捕捉構造体の実質的に全てをシース内に維持しつつ、フィルタの一部分をシースから管腔内に配備して管腔壁と係合するようにする。次に、フィルタの材料捕捉構造体を管腔を横断する位置に配備する。
公开号:JP2011509117A
申请号:JP2010541534
申请日:2008-12-31
公开日:2011-03-24
发明作者:アルコ,フランク;エルキンス,ジェフ;シーリー,マーティン;ジョンソン,エリック;フォガティ,トーマス
申请人:クラックス・バイオメディカル,インコーポレーテッド;
IPC主号:A61B17-00
专利说明:

[0001] [0001] 本出願は、2005年1月3日付けで出願した米国仮特許出願第60/641,327号明細書、2005年4月4日付けで出願した米国仮特許出願第60/668,548号明細書、2005年4月21日付けで出願した米国仮特許出願第60/673,980号明細書に基づく利益を主張する「管腔内フィルタ(Endoluminal Filter)」という名称にて2006年1月3日付けで出願した米国非仮特許出願第11/325,230号明細書[弁護士事件番号第10253−701.201]の一部継続出願であり、上記の米国特許出願の各々は、参考として引用し本明細書に含められており、また、本出願は、2006年1月3日付けで出願した以下の同時出願係属中の米国特許出願、すなわち、「回収可能な管腔内フィルタ(Retrievable Endoluminal Filter)」という名称の米国特許出願第11/325/661号明細書[弁護士事件番号第10253−701.203]、「被覆した管腔内フィルタ(Coated Endoluminal Filter)」という名称の米国特許出願第11/325,611号明細書[弁護士事件番号第10253−701.202]、「ら旋状のフィルタ(Spiral Shaped Filter)」という名称の米国特許出願第11/325,229号明細書[弁護士事件番号第10253−701.204]、「フィルタの送り出し方法(Filter Delivery Methods)」という名称の米国特許出願第11/325,273号明細書[弁護士事件番号第10253−701.206]、「ろ過装置を管腔内にて維持するための方法(Methods for Maintaining A filtering Device Within a Lumen)」という名称の米国特許出願第11/325,249号明細書[弁護士事件番号第10253−701.207]、及び「管腔のろ過方法(Lumen Filtering Methods)」という名称の米国特許出願第11/325,247号明細書[弁護士事件番号第10253−701.208]に関するものであり、上記米国特許出願の各々は、その内容の全体を参考として引用し本明細書に含めてある。]
技術分野

[0002] [0002] 本発明は、全体として、体腔内の残骸物をろ過する装置及び方法に関する。より具体的には、本発明は、塞栓子の通過を防止すべく患者の脈管組織内に経皮的に配置された回収可能なフィルタを提供する。更に、本発明の実施の形態は、非創傷的に配置し且つその後、フィルタの一端を使用して血管から経皮的に除去することができるフィルタを提供する。]
背景技術

[0003] [0003]塞栓症保護は、血流中の塞栓物質が細い血管まで通過し、その細い血管にて血流を塞ぎ、致命傷となるのを防止するため脈管組織の全体にわたって利用される。塞栓物質の転位は、ステント挿入法、血管形成法、関節切除法、動脈内膜切除法、血栓切除法のような、自然の血流を回復するため血管を開く方法に伴って生ずることが多い。これらの方法の補助として使用されるとき、塞栓症保護装置は、残骸物を取り込み且つ、身体のため除去する手段を提供する。]
[0004] 米国特許第3,540,431号明細書
米国特許第3,952,747号明細書
米国特許第5,133,733号明細書
米国特許第6,258,026号明細書
米国特許第6,443,972号明細書
米国特許第2004/0186512号明細書
米国特許第6,388,043号明細書
米国特許第6,160,084号明細書]
先行技術

[0005] キンネイ(Kinney)TBの、JVIR 2003;14:425−440ページの下大静脈フィルタに関する最新の事情(Update on inferior vena cava filters)
デウェッセ MSによる、Arch of Surg 1963;86:852−868における、肺塞栓症を防止するための大静脈フィルタ]
発明が解決しようとする課題

[0006] [0004] 1つの広く使用されている塞栓症保護の施行は、ろ過手段を大静脈内に配置することである。大静脈フィルタ(VCF)は、脚の深静脈からの血栓が血流に進み、最終的に、肺に達するのを防止する。この状態は、肺塞栓症(PE)として知られた致命傷となることがある深静脈血栓症(DVT)として知られている。]
[0007] [0005] 1874年にジョンハンター(John Hunter)によって実施されたPEの最初の外科的治療法は、大腿静脈の結紮である。1950年代に開発された次の重要な進歩は、クリップ、縫合糸又はステープルを使用して大静脈を区画化する方法である。これらの方法は、PEの防止には効果的であるが、顕著な死亡率及び罹患率を伴う。(その内容を参考として引用し本明細書に含めた、例えば、キンネイ(Kinney)TBの、JVIR 2003;14:425−440ページの下大静脈フィルタに関する最新の事情(Update on inferior vena cava filters)を参照)
[0006]静脈血流が維持される、PE治療における重要な進歩は、1955年にデウェッセ(DeWesse)により実現された。この方法は、図1A、図1Bに示したように、「ハープ−ストリング(Harp−string)」フィルタと称され、ここにおいて、血栓を取り込むため腎静脈13の下方の正接面内にて大静脈11をわたってシルク縫合糸12のストランドを縫合した。PEを防止し且つ、大静脈の開通性を維持する上でのこの方法の効果を実証した、臨床結果の報告がある(例えば、その内容を参考として引用し本明細書に含めた、デウェッセ MSによる、Arch of Surg 1963;86:852−868における、肺塞栓症を防止するための大静脈フィルタ(A vena cava filter for the prevention of pulmonary embolism)を参照)。これらの外科的治療法の全てに伴う手術の死亡率は依然として高く、このため、その適用は制限されている。] 図1A 図1B
[0008] [0007]現世代の下大動脈(IVC)フィルタは、米国特許第3,540,431号明細書に更に詳細に記載されたMobin−Uddinアンブレラ21(図1C)の開発に伴い、1967年に初めて登場した。グリーンフィールドフィルタ(図1D)は、1973年に開発され、米国特許第3,952,747号明細書に更に詳細に記載されている。これらの円錐形の装置は、IVC内にて内腔内に配置され且つIVC壁を穿刺し、装置の位置を固定するためフック又は鉤状部20、30を利用した。現在、この着想に基づく円錐形の経皮的に配置した各種の大静脈フィルタが利用可能である。例えば、米国特許第5,133,733号明細書に更に記載されたフィルタ構造体41を有するTULIP(図1E)、米国特許第6,258,026号明細書に記載されたフィルタ構造体51(図1F)を有するRECOVERY、米国特許第6,443,972号明細書に記載されたフィルタ構造体61(図1G)を有するTRAPESEである。] 図1C 図1D 図1E 図1F 図1G
[0009] [0008]フィルタの次の進歩は、回収可能性という要素を追加した。回収可能なフィルタは、最初に配置した後、患者から除去することを許容する設計とされていた。回収可能なフィルタは、全体として、PEを防止するのに効果的であるが、依然として、例えば、血管内に適正に配備することができない、移動し、血管壁を穿刺し、支持構造体を破損させたり、回収可能性が実際には特定の状況にのみ限定されること、及び装置に又は装置の回りに血栓を形成するといったような、多数の短所がある。]
[0010] [0009]図1D、図1E、及び図1Fに示したもののような回収可能な円錐形の装置に伴う問題点は、医学文献に記載されている。これらの報告された問題点は、装置を再捕捉することを困難にし、また、ろ過能力を損なう傾動を含む。これらの装置を固定するため使用されるフック30、40、50、60は、血管壁を穿刺し、送り込むことが難しく、また破損を生じることが報告されている。部分的に回収可能なシステムは、出願係属中の米国特許第2004/0186512号明細書に詳細に記載されている(図1H)。このシステムにおいて、フィルタ部分71は、支持構造体70から除去することができるが、支持構造体は体内に止まる。これらの説明した装置の全ては、一端のみからしか回収できないという共通の難点がある。上述した論文、特許及び特許出願の各々は、その内容を参考として引用し本明細書に含めてある。] 図1D 図1E 図1F 図1H
[0011] [0010]管腔内ろ過の分野にて依然として解決されていない多数の短所及び課題に鑑み、依然として改良された回収可能の管腔内フィルタが必要とされている。]
課題を解決するための手段

[0012] [0011] 本発明の1つの特徴において、第一の端部と、第二の端部とを有する第一の支持体と、第一の支持部材の第一の端部に又は第一の支持部材の第二の端部に装着され且つ、第一の支持部材を有するクロスオーバを形成する第二の支持体と、第一及び第二の支持部材と、クロスオーバと、第一の支持部材の第一の端部又は第二の端部との間を伸びる材料捕捉構造体と、第一の支持部材又は第二の支持部材に設けられた少なくとも1つの組織アンカーとを有する管腔内フィルタが提供される。1つの特徴において、第二の支持部材は、第一の支持部材の第一の端部及び第一の支持部材の第二の端部に装着される。1つの特徴において、第一の支持部材及び第二の支持部材は、単一のワイヤーにて形成される。1つの特徴において、第一の支持部材は、組織アンカーを形成し、第二の支持部材は、回収可能な特徴部を形成する。1つの特徴において、第一の端部に回収可能な特徴部があり、また、第二の端部に回収可能な特徴部がある。別の特徴において、第一の支持部材の第一の端部又は第二の端部に結合した組み合わせた組織アンカー及び回収可能な特徴部がある。別の特徴において、第一の支持部材を第二の支持部材に結合する装着要素がある。1つの代替例において、装着要素は、組織アンカーを含む。1つの特徴において、少なくとも1つの組織アンカーは、第一の支持部材又は第二の支持部材の表面に形成されている。1つの特徴において、第一の支持部材又は第二の支持部材上の少なくとも1つの組織アンカーは、クロスオーバと、第一の端部又は第二の端部との間に配置されている。別の特徴において、組織アンカーは、第一又は第二の支持部材上の位置に1つ以上の組織アンカーを備えている。別の特徴において、組織アンカーは、第一の支持部材又は第二の支持部材の少なくとも一部分を覆う管から形成され又は該管に装着される。別の特徴において、組織アンカーは、組織係合面を有する管である。1つの実施の形態において、組織係合面は、隆起した形態を備えている。1つの代替例において、隆起した形態は、ら旋状の形態を備えている。別の特徴において、組織アンカーは、組織を穿刺し得るようにした少なくとも一端を有する第一の又は第二の支持部材の回りに巻かれたコイルを備えている。]
[0013] [0012] 別の実施の形態において、第一の端部と、第二の端部とを有する第一の支持部材と、第一の端部と、第二の端部とを有する第二の支持部材と、第一の支持部材と、第二の支持部材と、第一の支持部材の第一の端部が第二の支持部材の第一の端部に結合する点と、第一の支持部材が第二の支持部材に結合されずに、横断する点との間にて懸架されたフィルタ構造体と、第一の支持部材の第二の端部又は第二の支持部材の第二の端部の少なくとも一方における組織アンカーとを有するフィルタが提供される。1つの特徴において、第一の支持部材の第一の端部が第二の支持部材の第一の端部と結合する点に組織アンカーがある。1つの特徴において、組織アンカーは、第一の支持部材又は第二の支持部材から形成される。別の特徴において、第一の支持部材の第一の端部が第二の支持部材の第一の端部と結合する点に回収可能な特徴部もある。1つの代替例において、回収可能な特徴部は、第一の支持部材又は第二の支持部材から形成される。別の特徴において、第一の端部と第二の端部とを有する第三の支持部材と、第一の端部と第二の端部とを有し、第三の支持部分に結合された第四の支持部材とがあり、第三の支持部材の第二の端部は、第二の支持部材の第二の端部に装着され、第四の支持部材の第二の端部は、第一の支持部材の第二の端部に装着される。1つの代替例において、第三の支持部材を第二の支持部材に、又は第一の支持部材を第四の支持部材に結合するため管が使用される。別の代替例において、管は、組織係合特徴部を含む。]
[0014] [0013] 1つの実施の形態において、フィルタを保持するシースを管腔を通して前進させる工程と、フィルタの材料捕捉構造体をシース内にて実質的に維持しつつ、フィルタの一部分をシースから管腔内に配備して管腔壁と係合させる工程と、フィルタの材料捕捉構造体をシースから管腔を横断する1つの位置まで配備する工程とを含む、フィルタを管腔内に配置する方法がある。1つの特徴において、フィルタの材料捕捉構造体を配備する工程の前又は後、フィルタのクロスオーバ構造体を管腔内に配備する工程もある。別の特徴において、前進させる工程の間に使用した方向と同一の方向又はその反対方向にフィルタに向けてスネアを操縦する工程と、スネアを管腔の壁に対向して配置されたフィルタの回収可能な特徴部と係合させる工程とがある。1つの特徴において、材料捕捉構造体を配備する工程の前、フィルタの回収可能な特徴部をシースから配備する工程もある。1つの特徴において、材料捕捉構造体を配置する工程の前、フィルタの回収可能な特徴部をシースから配備する工程もある。1つの特徴において、材料捕捉構造体を配備した後及び配備する前、フィルタの回収可能な特徴部をシースから配備する工程がある。1つの代替例において、回収可能な特徴部を配備する工程は、フィルタの回収可能な特徴部を管腔壁に対向して配置する工程を含む。1つの代替的な実施の形態において、フィルタの一部分を配備する工程は、管腔壁をフィルタに装着された固定装置と係合させる工程を含む。別の代替例において、フィルタの一部分を配備する工程は、管腔壁をフィルタ支持構造体により発生された半径方向力にて係合させる工程を含む。]
[0015] [0014] 一例としての実施の形態を示す以下の詳細な説明及び添付図面を参照することにより、本発明の実施の形態の特徴及び有利な効果が一層良く理解できよう。]
図面の簡単な説明

[0016] いろいろな先行技術のフィルタを示す。
管腔の寸法の変化に対するろ過装置の応答性を示す。
管腔壁と構造部材との相互作用を示す。
管腔壁と構造部材との相互作用を示す。
管腔壁と構造部材との相互作用を示す。
ろ過装置内の構造部材のいろいろな特徴を示す。
ろ過装置内の構造部材のいろいろな特徴を示す。
ろ過装置内の構造部材のいろいろな特徴を示す。
全体として平面状の支持フレームのいろいろな特徴を示す。
非平面状の支持フレームのいろいろな特徴を示す。
材料捕捉構造体のいろいろな特徴及び形態を示す。
材料捕捉構造体のいろいろな特徴及び形態を示す。
材料捕捉構造体のいろいろな特徴及び形態を示す。
3つの支持フレームを有するろ過装置のいろいろな特徴を示す。
ろ過装置に対する対称面を示す。
管腔内を流れる残留物が接触したときのろ過装置の応答性を示す。
異なる寸法の支持フレーム及び構造部材の長さを有する代替的なろ過装置の特徴を示す。
異なる寸法の支持フレーム及び構造部材の長さを有する代替的なろ過装置の特徴を示す。
異なる寸法の支持フレーム及び構造部材の長さを有する代替的なろ過装置の特徴を示す。
ろ過装置の端部及び構造部材を接続するいろいろな代替的な技術を示す。
ろ過装置の端部及び構造部材を接続するいろいろな代替的な技術を示す。
ろ過装置の端部及び構造部材を接続するいろいろな代替的な技術を示す。
ろ過装置の端部及び構造部材を接続するいろいろな代替的な技術を示す。
ろ過装置の端部及び構造部材を接続するいろいろな代替的な技術を示す。
いろいろな代替的な回収可能な特徴部を示す。
いろいろな代替的な回収可能な特徴部を示す。
いろいろな代替的な回収可能な特徴部を示す。
回収可能な特徴部を接続し又は形成するいろいろな技術を示す。
回収可能な特徴部が管腔内に配置されたろ過装置を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
材料捕捉構造体を支持フレームに接続し且つろ過構造体を形成する幾つかの代替的な技術を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
幾つかの代替的なろ過構造体を示す。
いろいろなろ過装置の形態を示す。
いろいろなろ過装置の形態を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更に関係したいろいろな技術を示す。
ろ過装置を使用する幾つかの一例としての方法を示す。
ろ過装置を使用する幾つかの一例としての方法を示す。
ろ過装置を使用する幾つかの一例としての方法を示す。
ろ過装置を使用する幾つかの一例としての方法を示す。
薬剤を送り込み得るようにした幾つかの代替的なろ過装置の形態を示す。
薬剤を送り込み得るようにした幾つかの代替的なろ過装置の形態を示す。
薬剤を送り込み得るようにした幾つかの代替的なろ過装置の形態を示す。
薬剤を送り込み得るようにした幾つかの代替的なろ過装置の形態を示す。
幾つかのろ過装置の原型品を示す。
幾つかのろ過装置の原型品を示す。
幾つかのろ過装置の原型品を示す。
幾つかのろ過装置の原型品を示す。
幾つかのろ過装置の原型品を示す。
3つの組織アンカーを有する管腔内フィルタの斜視図である。
図89Cに示した最終的な形態に組み立てることができる個別のフィルタの構成要素を示す。
図89Cに示した最終的な形態に組み立てることができる個別のフィルタの構成要素を示す。
最終的に組み立てたフィルタの斜視図である。
細長い部材の先端を固定要素を形成するよう改変させたフィルタの基端及び末端を示す。
細長い部材の先端を固定要素を形成するよう改変させたフィルタの基端及び末端を示す。
図90A及び図90Bの基端及び末端を使用するフィルタの組立体の斜視図である。
図90Aに示した装置を図90Bに示した装置と接続することにより形成されるフィルタ装置の斜視図である。
細長い本体の端部に形成された固定要素を示す。
遷移部分及び縮小径部分を有する先行技術の固定要素のそれぞれ斜視図及び断面図である。
遷移部分及び縮小径部分を有する先行技術の固定要素のそれぞれ斜視図及び断面図である。
単一のワイヤーから形成されたフィルタ構造体の基端の1つの実施の形態を示す。
図104Aの固定要素と共に単一のワイヤーから形成されたフィルタ構造体の基端の1つの実施の形態を示す。
ろ過構造体が上流位置(図96)及び下流位置(図97)にある、管腔内にて使用される固定要素を有するフィルタ装置を示す。
ろ過構造体が上流位置(図96)及び下流位置(図97)にある、管腔内にて使用される固定要素を有するフィルタ装置を示す。
管腔の側壁と係合した固定要素を示す。
いろいろな固定要素の配置及び向きを示す材料捕捉構造体無しの支持フレームを示す。
端部とクロスオーバとの間のほぼ中間の距離に固定要素を配置する状態を示す。
追加の固定要素がクロスオーバ及び端部付近に配置された、図100と同様の固定要素の配置を示す。
ろ過装置に沿った同一の位置に配置された1つ以上の固定要素を示す。
細長い本体の上(図103A)又は細長い本体の一側部(図103B及び図103C)における固定要素の配置を示す。
両端付きの固定要素(図104A)を示し且つ該両端付きの固定要素を細長い本体に装着する状態(図104B)を示す。
両端付きの固定要素(図104A)を示し且つ該両端付きの固定要素を細長い本体に装着する状態(図104B)を示す。
細長い本体に装着された異なる先端の向きを有する両端付きの固定要素を示す。
支持部材の上方に隆起した一端を有する組織アンカーの実施の形態を示す。
支持部材の上方に隆起した一端を有する組織アンカーの実施の形態を示す。
支持部材に装着された管に装着した組織アンカーを示す。
1対の支持構造体に沿って配置された図107Aに示した複数の組織アンカーを示す。
ろ過装置の細長い本体又はその他の部分の上方に配置された管に形成された組織アンカーを示す。
細長い本体に切り込むことにより形成された組織アンカーを示す。
表面を組織係合特徴部を提供するよう改変した管の斜視図である。
管の壁に、壁の内部に又は壁を通して取り付けることができる代替的な固定特徴部を示す。
隆起したら旋状の形態を有する管に基づく固定要素の斜視図である。
回収可能な特徴部が組織係合特徴部を含むろ過装置の一端の斜視図である。
回収可能な特徴部が固定又は装着特徴部内にて終わる、ろ過装置の一端の斜視図である。
回収可能な特徴部が固定又は装着特徴部内にて終わり、細長い支持構造体の端部が組織係合要素に形成された、ろ過装置の一端の斜視図である。
細長い本体の端部が固定又は装着特徴部を貫通し且つ回収可能な特徴部及び組織係合要素に形成された、ろ過装置の一端の斜視図である。
図116Aに示した固定又は装着特徴部の断面図である。
別個の組織係合及び回収可能な特徴部が細長い支持構造体の端部に形成されずに、設けられた、図16Aの固定又は装着特徴部の断面図である。
1つの細長い本体の端部が固定又は装着特徴部を貫通し且つ回収可能な特徴部に形成され、組織係合要素が固定又は装着特徴部の一部分に形成された、ろ過装置の一端のそれぞれ斜視図及び底面図を示す。
固定又は装着特徴部を使用してろ過装置に接続された別個の組織係合特徴部を示す斜視図である。
中空の先端部分を追加した、図98の組織係合要素の代替的な実施の形態を示す。
中空の先端部分を追加した、図93A及び図93Bの組織係合要素の代替的な実施の形態を示す。
中空の先端部分を追加した、図111A及び図111Bの組織係合要素の代替的な実施の形態を示す。
中空の先端部分を追加した、図111A及び図111Bの組織係合要素の代替的な実施の形態を示す。
管腔内にあり、且つフィルタ装置が配備シース内に格納された(図123A)、配備のため配置されフィルタ装置の斜視図を示す。フィルタ装置は図123Bに示した図にて仮想線で示されている。
一例としてのフィルタの配置及び配備手順を示す。
1つのアプローチ法及び配備したろ過装置を回収する回収手順を示す。
1つのアプローチ法及び配備したろ過装置を回収する回収手順を示す。] 図100 図103A 図103B 図103C 図104A 図104B 図107A 図111A 図111B 図116A
実施例

[0017] [0079] 改良された管腔内フィルタ装置及び方法が依然として臨床的に必要とされている。改良された管腔内フィルタ装置は、ある範囲の腔管寸法をわたって効果的なろ過作用を提供し、また、管腔内に容易に配備し且つ管腔から回収することができる。更に、改良された管腔内フィルタ装置は、装置における血栓の形成又は組織の内部成長を最小にし且つ、管腔に沿った移動に抵抗する。本発明のフィルタ装置の実施の形態は、改良された管腔内フィルタの特徴の多数を、また、場合によってはそれら特徴の全てを提供し、また、塞栓症保護、血栓切除法、血管閉塞法、及び結び又は結ばない末端の保護法を含むが、これらにのみ限定されない多数の用途を有している。]
[0018] [0080] 本発明の幾つかの実施の形態は、ある範囲の寸法にわたって耐久性があり、効果的で且つほぼ一定のフィルタ能力を提供すると共に、装置の一端を介して管腔から容易に送り込み且つ除去することのできる改良されたろ過装置を提供する。更に、本発明の実施の形態は、最小侵襲性の外科技術を用いて管腔内に送り込み且つ管腔から回収することができる。本発明の1つの特徴は、形状記憶材料を用いて支持構造体を製造することである。形状記憶材料は、支持要素が均一に折り畳むことができ、また、配備されたとき、フック又は鉤状部を使用することなく、管腔壁に対して予め定めた範囲の制御可能な力を提供することを保証する所定の形状の形態を有することができる。これと代替的に、フック、鉤状部又はその他の固定要素又は装置を、以下に説明するように、ろ過装置の実施の形態と共に使用することができる。]
[0019] [0081]細長い支持構造体要素は、血管壁に対して一定の並置状態を維持しつつ、自然の血管の動きと共に折り畳まれ且つ拡張する形態とされている。その1つの結果は、支持構造体の形状及び寸法は血管の動きに追従することである。その結果、本発明の実施の形態のフィルタ密度及び能力は、血管の寸法の変化に対して相対的に影響を受けない。更に、支持構造体の自然中心合わせする特徴は、ろ過装置が血管の直径をわたって均一なろ過作用を提供することを保証することになる。従って、本発明の実施の形態は、血管の全内腔にわたり且つ血管が収縮し且つ拡張する間、ろ過能力が維持されることを可能にする。]
[0020] [0082] 均一なフィルタ能力は、従来の装置に優る重要な改良点である。従来の装置は、典型的に、管腔をわたって半径方向に変化するフィルタ能力を有している。フィルタ能力が半径方向へ変化することは、通常、従来のろ過エレメントは、管腔の周縁にて間隔が全体としてより幅が広いこと、中心の管腔軸線に沿って間隔がより狭いことに起因する。その結果は、大きい塞栓子が管腔の周縁に沿って逃げる可能性があることがある。血管が拡張し且つ収縮する間のフィルタ能力の半径方向への変化は、従来の装置にて悪化する。]
[0021] [0083] 本発明の幾つかの実施の形態の別の有利な効果は、規制された状態(すなわち、送り込みシース内にあるとき)から解放されたとき、装置は、血管内にて装置に沿って拡張し且つ装置を自然中心合わせする細長い支持部材を有する所定の形態をとる。これらの細長い支持部材は、血管壁に対し非創傷性の半径方向力を加えて装置の移動を防止し又は最小にする。幾つかの実施の形態において、細長い支持部材により発生された半径方向力は、フック、鉤状部又はその他の固定装置と共に作用し、装置を血管内にて固定する。フック、鉤状部又はその他の固定装置又は要素は、管腔内にある間、ろ過装置の移動に対する追加の予防策として使用することができる。装置の回収を開始したとき、細長い支持部材の均一に折り畳み可能な形態により、装置が再度シース化されるとき、細長い支持部材は血管壁から引き離される。細長い支持部材が血管壁から離れる動きは、装置を血管壁から非創傷的に除去することを容易にする。更に、フック、鉤状部又はその他の固定装置又は要素を有するこれらの実施の形態において、回収する間の細長い部材の動きは、固定要素を管腔壁から引き抜くことも容易にする。]
[0022] [0084] 本発明の追加の実施の形態は、装置の一端又は両端に回収可能な特徴部を含むことができる。装置の一端又は両端に回収可能な特徴部を使用することは、装置の両端から装置を配備し、位置変更し及び除去することを許容する。その結果、装置の一端又は両端に回収可能な特徴部を使用することは、単一の装置にて順行性又は逆行性アプローチ法の双方を使用することを可能にする。回収可能な特徴部は、別の構造部材又は別個の構成要素と一体化することができる。幾つかの実施の形態において、回収可能な特徴部は、折り畳み可能であり、また、湾曲した形状又は全体として正弦波状の形状であるようにすることができる。回収可能な特徴部の追加的な特徴については、以下に説明する。
全体的な部品及び構造
[0085]図2Aには、管腔10内に配置した本発明のろ過装置100の1つの実施の形態が示されている。管腔10は、管腔内に配備され且つ管腔壁と接触したフィルタ100の位置を示すよう切り欠いてある。フィルタ100は、第一の細長い部材105と、第二の細長い部材110とを含む。これらの細長い部材は、端部102、104を形成するよう結合されている。これらの細長い部材は、クロスオーバ106にて交差するが、互いに結合はしない。1つの実施の形態において、これらの細長い部材は、第一及び第二の部分を有している。第一の部分は、端102とクロスオーバ106との間を伸び、第二の部分はクロスオーバ106から第二の端部104まで伸びている。幾つかの実施の形態は、異なる仕方にて管腔と接触するが、図示した実施の形態は、管腔の内壁の一側部に対して端部102、104を有する一方、クロスオーバ106は、管腔の内壁の反対側部と接触し、細長い本体は、端部102、104の間にて管腔の内壁に沿って一定の又はほぼ一定の並置状態にある。] 図2A
[0023] [0086]材料捕捉構造体115のろ過寸法よりも大きい寸法の管腔10を通って流れる材料(すなわち、血栓、プラーク等)は、フィラメント118の間にて捕捉され又は減摩される。図2Aの図示した実施の形態において、材料捕捉構造体115は、端部102とクロスオーバ106との間に形成された細長い部材105、110により形成された丸味を付けたフレームにより支持されている。クロスオーバ106と第二の端部104との間に形成された別の丸味を付けたフレームは、また、材料捕捉構造体115と同一又は異なる構造及びフィルタ能力を有する材料の支持構造体を支持するために使用することもできる。従って、1つの丸味を付けたフレームにより支持された材料の除去構造体は、第一の寸法の材料を除去する形態とされ、また、その他の丸味を付けたフレームにて支持された材料の除去構造体は、第二の寸法の材料を除去する形態とすることができる。1つの実施の形態において、上流の丸味を付けたフレーム内の材料の除去構造体は、下流の丸味を付けたフレーム内の材料の除去構造体よりも大きい寸法の残骸物を除去する。また、図2A−2Cには、材料捕捉構造体115を構成するフィルタセル119が血管の生理学的直径範囲にわたり第一及び第二の構造体部材105、110の動きと相対的に独立的にそれらの寸法及び形状を維持する仕方が示されている。] 図2A
[0024] [0087]図2B及び図2Cは、本発明の実施の形態の細長い支持構造体が血管壁に対して一定の並置状態を維持しつ、自然の血管の動きと共に折り畳まれ且つ拡張する仕方を示す。図2A、図2B及び図2Cは、本発明の実施の形態による装置が半径方向及び軸方向の双方に弾性的である様子も示す。血管の寸法の変化に応答して、端部102、104は、血管の寸法の減少と共に外方に動き(図2B)、次に、血管の寸法の増加と共に内方に動く(図2C)。更に、装置の高さ「h」(端部102、104と接触した管腔からクロスオーバまで測定)も変化する。血管の直径の変化と直接関係した装置の高さ「h」は変化する(すなわち、血管の直径の増加は、装置の高さ「h」を増加させる)。従って、図2Cにおける装置の高さ(「h」)は、図2Aの装置の高さ(「h」)よりも高い一方、該図2Aの装置の高さ(「h」)は、図2Bの装置の高さ(「h」)よりも高い。] 図2A 図2B 図2C
[0025] [0088]図2A、図2B、及び図2Cは、3つの異なる直径の管腔を受容するため単一寸法の装置を使用することができる方法を示す。図2Cは、大きい管腔を示し、図2Aは、中間寸法の管腔を示し、また、図2Bは、小さい寸法の管腔を示す。これらの図面が明確にするように、1つの装置は、ある範囲の血管の寸法をカバーし得るようにすることができる。約12−30mmの範囲、平均内径が20mmにて人間の大静脈の内径の範囲をカバーするため、3つの装置寸法のみがあればよいと考えられる。材料捕捉構造体115の静的又はほぼ静的なフィルタ能力も示されている。異なる血管の寸法の各々において、材料捕捉構造体115、フィルタ118及びフィルタセル119は、細長い本体により形成された支持構造体内にて同一又はほぼ同一の形状及び方向を維持する。これらの図は、また、壁に対して並置状態に止まりつつ、血管の不規則性、蛇行、拡がり及びテーパーを受容し且つこれらに従順するため使用することのできる装置の動的な形状の変化の特徴も示す。細長い本体の各々は、互いに高度の独立性を伴って動くことができるから、該細長い本体により形成されたループ又は支持フレームは、また、これらのループ又は支持フレームが内部に配置される管腔部分の形状/直径と独立的に適合することができる。] 図2A 図2B 図2C
[0026] [0089]図3、図3A、図3Bは、管腔10内に配備した装置100を示す。図3に示したように、装置100は、端部102、104が血管内壁の一側部に沿い、また、クロスオーバ106が反対側部にある状態にて管腔内にて向き決めされている。図3は、管腔を拡張させることなく、管腔10内に嵌まる形状とされた本発明の装置の1つの実施の形態を示す。図3Aにおいて、細長い本体105、110は、クロスオーバ106にて接触しているが、結合されてはいない。図3Bにおいて、細長い本体105、110は、クロスオーバ106にて互いに交差するが、分離している(すなわち、空隙「g」だけ)。] 図3 図3A 図3B
[0027] [0090]図4及び図5は、管腔10の内壁に対して加えられる半径方向力を増加させ得るように装置の特徴を改変することができる方法を示す。固定力が増加した装置は、大量の残骸物が予想される、血管の閉塞又は末端の保護のような幾つかの適用例にて有用である。装置を回収することを意図しない場合(すなわち、管腔内に恒久的に設置する場合)、半径方向力の大きい設計の装置を使用して装置がその位置に止まることを保証することができ、また、拡張を使用して管腔内での身体の応答(すなわち、組織の内部成長の応答)を励起して装置の内部成長及び管腔の内壁との一体化を保証することができる。] 図4 図5
[0028] [0091] 低い又は非創傷性の半径方向力を有する本発明のフィルタ装置の実施の形態は、回収可能な装置にて特に有用である。本明細書にて使用するように、非創傷性の半径方向力は、次の1つ又はより多くを満たすろ過装置の実施の形態により発生された半径方向力、すなわち、殆んど又は全く移動することなく、また、管腔の内壁を損傷させ又は過度に拡張させることなく装置をその位置にて保持するのに十分に大きい半径方向力、血管壁に対する身体の応答を殆んど又は全く励起することなく、装置をその位置にて保持するのに十分に大きい半径方向力、又は減少した身体の応答又は従来のフィルタよりも小さい身体の応答を励起する装置の作動により発生された力を意味する。]
[0029] [0092] 血管の拡張を最小にするため図3の寸法とした装置と相違して、図4は、管腔壁を拡張させる程度までより大きい半径方向力を加える形態とされた装置100を示す。図4及び図5は、端部102による拡張(拡張10b)、クロスオーバ106による拡張(拡張部10a)及び端部104による拡張(拡張部10c)といった管腔壁の拡張部を示す。これらの図面には図示していないが、細長い本体は、同様に、管腔をその長さに沿って拡張させる可能性がある。] 図3 図4 図5
[0030] [0093] 装置の半径方向力は、多数の設計上の因子を使用することにより増加させることができる。半径方向力は、例えば、より大径の細長い本体を使用することにより細長い本体の剛性を増すことで増加させることができる。半径方向力は、細長い本体の形状を形成するとき(すなわち、ニチノール装置等のものに対する熱処理/硬化過程の間)、また、材料の組成及び形態の点にて増加させることもできる。]
[0031] [0094]支持部材105、110の実施の形態の追加的な詳細は、図6A、図6B及び図6Cを参照することにより理解することができる。図6A、図6Bは、分離しており、次に、装置の軸線121の回りにて互いに組み立てた(図6C)支持部材を示す。一般に、装置の軸線121は、その内部に装置が配備される管腔の中心に沿った軸線と同一である。説明の目的のため、支持部材105、110は、全体として円筒状の形状を有する仮想線で示した断面化した管腔に関して説明する。支持部材は、想像上の円筒体内に配備され及び(又は)その表面に沿って伸びるものとみなす。] 図6A 図6B 図6C
[0032] [0095]図6A、図6B及び図6Cの一例としての実施の形態において、支持部材105、110は、拡大した、所定の形状にて示されている。1つの実施の形態において、支持部材は、MRI適合性材料にて形成されている。支持部材は、疲労の問題、血管の浸食に到る応力増大部を発生させる鋭利な曲がり又は角部分が無く、また、装置を折り畳むことを容易にする。幾つかの実施の形態において、各細長い部材は、従来通り、材料を所望の形状となるように規制する、ピンを有する円筒状の成形材料上にて形状記憶金属合金又は形状記憶ポリマーのような、形状記憶材料を規制することにより形成される。その後、材料は、形状を定めるため適当な従来の熱処理を行うことができる。例えば、単一のマンドレル上に且つ同時に、双方の細長い部材を形成することにより、1つ又はより多くの対称面(すなわち、図15)を提供することができる。対称のろ過装置の実施の形態を製造するため、その他の従来の加工技術を使用することもできる。更に、本明細書にて説明した回収可能な特徴部(存在するならば)は、支持部材の加工中、ワイヤー端部上に直接、形成することができる。更に、これらの方法を使用して多数の装置を長いマンドレル上に連続して形成することができる。] 図15 図6A 図6B 図6C
[0033] [0096] 適当な形状記憶合金材料の例は、例えば、銅−亜鉛アルミニウム、銅−アルミニウム−ニッケル、及びニッケル−チタン(NiTi又はNitinol)合金を含む。ニチノール支持構造体は、本発明のフィルタ装置の多数の作用可能な原型品を製造し、また、現在行われている動物の研究及び人間のインプラントにて使用することができる。形状記憶ポリマーは、本発明のフィルタ装置の実施の形態の構成要素を形成するために使用することもできる。一般に、1つの成分、すなわちオリゴ(e−カプロラクトン)ジメタアクリレートは、ポリマーの一時的及び恒久的な形状の双方を決定する結晶化可能な「スイッチング」セグメントを提供する。コモノマーすなわちポリマーネットワーク内のn−ブチルアクリレートの量を変化させることにより、架橋結合密度を調節することができる。このようにして、ポリマーの機械的強度及び転位温度は広範囲にわたって特別に調整することができる。形状記憶ポリマーの更なる詳細は、その内容の全体を参考として引用し本明細書に含めた米国特許第6,388,043号明細書に記載されている。更に、形状記憶ポリマーは、分解型の設計としてもよい。生物分解型形状記憶ポリマーは、その内容の全体を参考として引用し本明細書に含めた、米国特許第6,160,084号明細書に記載されている。]
[0034] [0097]生物分解型ポリマーは、本発明のフィルタ装置の構成要素を形成するのにも適していると考えられる。例えば、生物分解型ポリマーである、ポリラクチド(PLA)は、例えば、組織ねじ、タック、縫合アンカー及び半月及び軟骨の修復のためのシステムを含む、多数の医療装置の用途にて使用されている。例えば、ポリラクチド(PLA)、ポリグリコリド(PGA)、ポリ(ラクチド−co−グリコリド)(PLGA)、ポリ(e−カプロラクトン)、ポリジオキサノン、ポリアンヒドライド、トリメチレンカーボネート、ポリ(β−ヒドロキシ酪酸塩)、ポリ(g−エチルグルタミン酸塩)、ポリ(DTHイミノカーボネート)、ポリ(ビスフェノールA イミノカーボネート)、ポリ(オルトエステル)、ポリシアノアクリレート、及びポリホスファゼンを含む多様な合成生物分解型ポリマーが利用可能である。更に、改質多糖類(セルロース、キチン、デキストラン)又は改質タンパク質(フィブリン、カゼイン)のような、自然のソースから得られた多数の生物分解型ポリマーが利用可能にある。商業的用途にて最も広く使用されている化合物は、PGA及びPLAであり、その次は、PLGA、ポリ(e−カプロラクトン)、ポリジオキサノン、トリメチレンカーボネート、及びポリアンヒドライドである。]
[0035] [0098]支持構造体を形成するものとして説明したが、フィルタ装置のその他の部分を形状記憶合金、形状記憶ポリマー又は生物分解型ポリマーにて形成することもできることを理解すべきである。形状記憶合金、形状記憶ポリマー又は生物分解型ポリマーから形成することもできるその他のフィルタ装置の構成要素は、例えば、回収可能な特徴部、材料捕捉構造体又は材料捕捉構造体と支持構造体との間の装着部の全て又は一部分を含む。更に又は代替的に、本明細書にて説明した装置は、それらの構成要素の全て又は一部分を医療等級ステンレススチールにて形成してもよい。]
[0036] [0099]図6Aは、管腔の内壁(断面化した仮想線)及び装置の軸線121の回りにて時計回りにて一端102から一端104まで伸びる第一の支持部材105を示す。支持部材105は、6時の位置にて部分1の端部102から開始し、部分2の9時、部分3の12時の位置、部分4の3時の位置を通って部分5の6時の位置の端部104まで伸びている。支持部材105は、屈曲部分124の両側部に2つの部分120、122を有している。屈曲点124は、部分3の約12時の位置に配置されている。部分120、122の曲率半径は、同一とし又は異なるものとすることができる。支持部材105の断面形状は、全体として円形であるが、代替的な実施の形態にて、1つ又はより多くの異なる断面形状を有することができる。] 図6A
[0037] [00100]図6Bは、管腔の内壁(断面化した仮想線)及び装置の軸線121の回りにて一端102´から一端104´まで反時計回りに伸びる第二の支持部材105を示す。支持部材110は、6時の位置の部分1の端部102´から部分2の3時の位置、部分3の12時の位置、部分4の9時の位置を通って部分5の6時の位置の端部104´まで伸びている。支持部材110は、屈曲部分134の両側部にて2つの部分130、132を有している。屈曲点134は、部分3の約12時の位置に配置されている。部分120、122の曲率半径は、同一とし又は異なるものとすることができる。支持部材105の断面形状は、全体として円形であるが、代替的な実施の形態にて1つ又はより多くの異なる断面形状を有するようにしてもよい。] 図6B
[0038] [00101]図6Cは、クロスオーバ106と、端部にて互いに結合した第一及び第二の支持部材105、110とを示す。第一の部分120、130は、丸味を付けたフレーム126を形成する。角度βは、管腔壁と接触する端部102の一部分と、フレーム126を保持する面とにより形成され、端部102にて細長い部材の取り出し角度と称される。1つの代替例において、角度βは、端部102と接触する管腔壁の一部分と、部分120、130の一方又は双方の全部又は一部分を保持する面とにより形成される。更に別の代替例において、角度βは、端部102と接触する管腔壁の一部分と、端部102の全て又は一部分又はクロスオーバ106の全て又は一部分を保持する面とにより形成される。別の角度βは、上述したように、一端104に形成されるが、端部104の説明において、図7A−7Cに示したように、端部104と接触する管腔壁と、部分122、132と、丸味を付けたフレーム128とにより形成される。支持部材126、128により形成された角度は、全体として、幾つかの実施の形態にて20゜から160゜の範囲にあり、また、幾つかのその他の実施の形態において、全体として、45゜から120゜の範囲にある。] 図6C 図7A
[0039] [00102]図7Aは、図6Bの部分130の側面図であり、図7Bは、図6Bの頂面図であり、図7Cは、図6Bの部分132の側面図である。角度βは、全体として、幾つかの実施の形態にて20゜から160゜の範囲にあり、また、幾つかのその他の実施の形態において、全体として、45゜から120゜の範囲にある。角度αは、部分120の一部分と、部分130の一部分と、端部102とにより形成される。これと代替的に、角度αは、端部102により形成され、正接角度は、部分120、130の一部分により形成される。別の角度αは、上述したように、端部104上に形成されるが、端部104の説明に関して、端部104と接触する管腔壁の一部分と、部分122、132とにより形成される。角度αは、全体として、幾つかの実施の形態にて40゜から170゜の範囲にあり、また、幾つかのその他の実施の形態にて全体として、70゜から140゜の範囲にある。] 図6B 図7A 図7B 図7C
[0040] [00103]図7Dは、図6Cの頂面図を示す。角度σは、一側部の屈曲点124と端部102との間の部分120の一部分と、反対側部の屈曲点134と端部102´との間の部分130の一部分との間の角度として規定される。角度σは、また、一側部の屈曲点124と端部104との間の部分122の一部分と、反対側部の屈曲点134と端部104´との間の部分132の一部分との間の角度として規定される。部分120、130により規定された角度σは、部分122、132により形成された角度σと同じくし、より大きくし又はより小さくすることができる。角度σは、全体として、幾つかの実施の形態にて10゜から180゜の範囲にあり、また幾つかのその他の実施の形態にて全体として、45゜から160゜の範囲にある。] 図6C 図7D
[0041] [00104]図7Dは、端部102から見た図6Cの端面図を示す。角度θは、部分120の一部分に対して正接する面と、同様に、全体として、装置の軸線121に対して平行な端部102を保持する面との間の角度として規定される。角度θは、また、部分130の一部分に対して正接する面と、同様に、全体として、装置の軸線121に対して平行な端部102を保持する面との間の角度として規定することもできる。部分120により規定された角度θは、部分130により形成された角度θと同じくし、より大きくし又はより小さくしてもよい。同様に、角度θは、上述したように、また、部分122又は132の一部分に対して正接する面と、同様に、全体として装置の軸線121に対して平行な端部102を保持する面との間の角度として使用することにより規定することができる。角度θは、全体として、幾つかの実施の形態にて5゜から70゜の範囲にあり、また、幾つかのその他の実施の形態にて全体として、20゜から55゜の範囲にある。] 図6C 図7D
[0042] [00105]図7F及び図7Gは、図6Cに示した装置の1つの代替的な実施の形態の斜視図である。図7F、図7Gに示した実施の形態において、支持部材110は、下方にて交差し、クロスオーバ106にて支持部材105と接触しない。支持部材間の空隙「g」は、図7Gにも示されている。] 図6C 図7F 図7G
[0043] [00106]図8Aは、全体として円形の断面を有する細長い本体105を示す。しかし、また、例えば、矩形の細長い本体105a(図8B)、丸味を付けた端縁(図示せず)を有する矩形の細長い本体、楕円形の細長い本体105b(図8C)、及び平坦化した端縁105C(図8D)を有する円形の細長い本体のような、その他の多数の断面形状が可能である。幾つかの実施の形態において、細長い本体は、その長さに沿って同一の断面を有するであろう。別の実施の形態において、細長い本体は、その長さに沿って異なる断面を有するであろう。別の実施の形態において、細長い本体は、多数のセグメントを有し、また、セグメントの各々は、ある断面形状を有する。セグメントの断面形状は、同一とし又は異なるものとすることができる。細長い部材の断面形状は、細長い部材に沿って所望の半径方向力を得るため使用される因子である。細長い本体を形成するため使用される材料(すなわち、ニチノールのような、生物適合性金属合金)は、引き抜いて所望の断面形状を有し、又は1つの断面形状にて引き抜き、その後、研磨、レーザ切削等のもののような従来の技術を使用して処理し所望の断面形状を得ることができる。] 図8A 図8B 図8C 図8D
[0044] [00107]図9A、図9Bは、支持部材により形成された全体として、平坦な丸味を付けたフレーム126をわたって伸びた材料捕捉構造体115の1つの実施の形態を示す。図9Aは、装置の側面図の僅かな斜視図である。この実施の形態において、支持部材の部分120、130は、丸味を付けたフレーム126を保持する単一の面内にほぼ位置する(すなわち、図9Aの側面図にて、部分110は見えるが、部分120は見えない)。図9Bは、丸味を付けたフレーム126の間を伸び且つ該フレームに装着された材料捕捉構造体115を示す斜視図である。この実施の形態において、捕捉構造体115は、第一の部分120、130をわたって伸び且つ部分120、130に装着されている。この実施の形態において、材料捕捉構造体は、交差するフィラメント118により形成された全体として矩形の複数のフィルタセル119である。その他の型式のフィルタ構造体は、以下に更に詳細に記載されており、また、構造体部材により形成された支持フレームにより支持することもできる。図9A、図9Bのような、幾つかの実施の形態において、角度βは、装置の軸線と材料捕捉構造体を保持する面との間の角度を規定することもできる。] 図9A 図9B
[0045] [00108]支持フレーム126及び材料捕捉構造体115は、平面状の形態にのみ限定されるものではない。例えば、図10A、図10Bに示したように非平面状及び複合的な形態が可能である。図10Aは、拡張点134と端部102との間の別の拡張点134´を有する非平面状の構造支持体110´の側面図である。構造的支持体110´は、端部102とクロスオーバ106との間に1つ又はより多くの曲率半径を有している。幾つかの実施の形態において、端部102と屈曲点134´との間の1つ以上の曲率半径と、屈曲点134´と屈曲点134との間の1つ以上の曲率半径とが存在するようにすることができる。その結果、部分130´は、異なる形状と、多数の異なる曲率と、少なくとも1つの屈曲点と有するであろう部分である。図10Bに示したように、支持構造体105´は、端部102と屈曲点124との間に1つ以上の異なる曲率半径を有して非平面状である。幾つかの実施の形態において、端部102と、屈曲点124´との間の1つ以上の曲率半径と、屈曲点124´と屈曲点124との間の1つ以上の曲率半径とが存在するようにしてもよい。その結果、部分120´は、異なる形状と、多数の異なる曲率と、1つ以上の屈曲点とを有する部分である。同様の非平面状の形態は、端部104にて使用することができる。材料捕捉構造体115´は、非平面状のフレーム126´の形状に順応し、非平面状のフィルタ支持構造体を形成し得るようにされている。] 図10A 図10B
[0046] [00109]図11は、支持部材105、110の対向する部分間にて全体として平面状の配置に止まる材料捕捉構造体115を示す。上記の図10Bに加えて、支持構造体が全体として平面状であるときでも、その他の代替的な非平面状の捕捉構造体が可能である。図12Aは、支持部材105、110により形成された全体として平面状の支持フレーム内にて非平面状の捕捉構造体245を示す斜視図である。捕捉構造体245は、交差するストランド、ファイバ、フィラメント又はその他の適当な細長い材料218により形成され、フィルタセル219を形成する。捕捉構造体245は、支持フレームの寸法よりも僅かに大きく、その結果、図12Bに示すように、支持構造体により形成された平面外にて変形したフィルタ構造体となる。] 図10B 図11 図12A 図12B
[0047] [00110]材料捕捉構造体115は、多数の異なる位置及び向きの任意のものとすることができる。図13Aは、支持部材105、110により形成された2つの開ループの支持フレームを有する本発明のフィルタの1つの実施の形態を示す。管腔10内の流れは矢印で示されている。この実施の形態において、材料捕捉構造体115は、上流の開ループの支持構造体内に配置されている。これと相違して、材料捕捉構造体は、下流の開ループの支持構造体(図13B)内に配置してもよい。別の代替的な形態において、上流及び下流の支持フレームの双方は、材料捕捉構造体115を保持する。図13Cは、材料捕捉構造体が装置内にて各支持ループ内に配置される1つの実施の形態を示す。] 図13A 図13B 図13C
[0048] [00111]捕捉構造体無しの支持フレームと同数の、捕捉構造体を有する支持フレームを含むフィルタ装置の実施の形態がある(例えば、図13A、図13B)。捕捉構造体を有する支持フレームよりも多数の、捕捉構造体無しの支持フレームを有する、その他の実施の形態がある。図14は、捕捉構造体を有する支持フレームよりも多数の、捕捉構造体無しの支持フレームを有するフィルタの実施の形態190を示す。フィルタ装置190は、互いに隣接するように配置されて管腔10内の流れに対して提供される複数の支持フレームを形成する2つの支持部材105、110を有している。これと代替的に、複数の支持フレームは、装置190又は管腔10の流れ軸線をわたって材料捕捉構造体を支持するよう配置される。支持部材は、端部192にて互いに結合され、また、端部194にて結合される前に、2つの屈曲点を有している。支持部材105、110は、クロスオーバ106、196にて互いに交差する。支持フレーム191は、端部192とクロスオーバ106との間にある。支持フレーム193は、クロスオーバ106、196の間にある。支持フレーム195は、クロスオーバ196と端部194との間にある。] 図13A 図13B 図14
[0049] [00112] 更に、フィルタ装置190は、各端部に回収可能な特徴部140を有している。回収可能な特徴部140は、非創傷性先端又はボール142にて終わる湾曲した部分141を有している。回収可能な特徴部140は、管腔壁の上方に立ち上がり、ボール142及び湾曲した部分141の全て又は一部分を管腔の流路内に入れ、回収又は位置変更のため装置190をスネアする過程を簡略化する。回収可能な特徴部を装置の各端部に有することは、装置190を管腔10内にて装置に対する上流又は下流アプローチから回収することを許容する。本発明の回収可能な特徴部の実施の形態の色々な特徴については、以下に更に詳細に説明する。]
[0050] [00113]図14Aは、7つの部分を有する仮想の円筒体上に重ね合せたフィルタ190を示す。回収可能な特徴部140は、明確化のため省略されている。第一の支持部材105は、装置121の軸線の回りにて且つ軸線に沿って端部192から時計回りに伸びている。第一の支持部材105は、9時の位置にて部分2を横断し、12時の位置にて部分3及びクロスオーバ106を横断し、3時の位置にて部分4を横断し、6時の位置にて部分5及びクロスオーバ196を横断し、9時の位置にて部分6を横断し、12時の位置にて部分7及び端部194を横断する。第二の支持部材110は、3時の位置にて部分2を横断し、12時の位置にて部分3及びクロスオーバ106を横断し、9時の位置にて部分4を横断し、6時の位置にて部分及びクロスオーバ196を横断し、3時の位置にて部分6を横断し、12時の位置にて部分7及び端部194を横断する。図14Bは、細長い部材により形成された全ての支持フレームを使用して材料捕捉構造体を支持する点を除いて、装置190と同様の代替的な装置の実施の形態190aを示す。図示した実施の形態において、フレーム191、193、195の各々は、材料捕捉構造体115を支持する。] 図14A 図14B
[0051] [00114]図14Cは、フィルタ190の代替的な形態を示す。フィルタ装置190bは、装置190、190aと同様であり、また、支持部材105に沿って伸びる追加的な支持部材198を含む。1つの実施の形態において、追加的な支持部材198は、装置の軸線121に沿って伸び、また、第一及び第二の支持部材105、110の間に配置され且つ、第一の端部192及び第二の端部194に装着されている。一例としての実施の形態において、第三の支持部材198は、6時の位置にて部分192の端部192から開始し、12時の位置にて部分3及びクロスオーバ106を横断し、6時の位置にて部分5及びクロスオーバ196を横断し、12時の位置にて端部194の部分7で終わる。] 図14C
[0052] [00115]図15は、本発明の幾つかのフィルタ装置にて見られる対称面を示す。支持フレームの一方又は双方により支持されるであろうろ過構造体は、明確化のため省略されている。1つの特徴において、図15は、フィルタ又はフィルタ軸線121の流れ方向に対して直交する平面182の回りにて全体として対称である支持構造体を有する本発明の管腔内フィルタの1つの実施の形態を示し、この面182は、支持構造体105、110の2つの構成要素の間にてクロスオーバ点106を保持する。別の特徴において、図15は、フィルタ(すなわち軸線121)の流れ方向に対して平行な平面184の回りにて全体として対称である支持構造体を有する本発明の管腔内フィルタの1つの実施の形態を示し、この面184は、支持構造体102、104の両端に保持する。本発明の幾つかのフィルタ装置は、上述した対称の性質の一方又は双方を有することができることを理解すべきである。上述した対称の性質は、単独にて又はフィルタ内に設置した状態にて材料捕捉構造体の実施の形態の構造にも適用可能であることを理解すべきである。] 図15
[0053] [00116]図16A、図16Bは、血栓材料片99が材料捕捉構造体115と接触することに応答するフィルタ装置200の応答を示す。管腔10内での血栓材料99の流れ方向及び動きは、矢印で示されている。フィルタ装置200は、回収可能な特徴部240が端部102、104に追加された、図6A−7Gに関して上述した実施の形態と同様である。回収可能な特徴部240は、非創傷性端部242にて終わる多数の曲線部141を有する湾曲部分を備えている。多数の曲線部141は、回収可能な装置(すなわち、図71A、図71Bのスネア)の回りにて折り畳まれて、回収する間、装置100の捕捉を容易にする形態とされることが望ましい。この一例としての実施の形態において、多数の曲線部は、全体として正弦波状の形態とされ、また、端部242は、ボール又は丸味を付けた先端に類似した形状とされている。] 図16A 図16B 図6A 図71A 図71B
[0054] [00117]塞栓を取り込んだとき、血塊材料99に作用する流体の流れ力は、捕捉構造体115から捕捉構造体115を固定する支持フレーム126まで伝達される。支持フレーム126に、また、一方にて支持部材105、110に作用する力は、端部104を管腔壁内に押し込む。この動作は、第二の支持フレーム128を効果的に固定することになる。支持フレーム126に作用する力によって支持フレーム126と関係した角度βは、管腔壁内への支持フレーム126の楔状の押し込みを更に増加させる。]
[0055] [00118]図17、図18及び図19は、異なる寸法の支持構造体を有し、また、管腔壁と接触していない各種のフィルタ装置の実施の形態を示す。図17は、本発明の1つの実施の形態によるフィルタ装置300の斜視図を示す。この実施の形態において、細長い部材305、310は、端部302、304にて結合され、端部302からのフレーム309、部分301、303、クロスオーバ306、端部304からのフレーム311、部分307、308及びクロスオーバ306を形成する。フレーム309は、本発明に従った材料の捕捉体の別の実施の形態を支持する。図示した材料捕捉構造体312は、複数のフィルタセル315を形成するよう結合した(314)複数のストランド313を含む。ストランド313は、以下に説明する過程を使用して結合され(例えば、図53A−53D)、又は、所望の形状及び寸法のフィルタセル315をある材料から押し出すことにより形成することができる(例えば、図56)。] 図17 図18 図19 図53A 図56
[0056] [00119]図17は、フレーム311を形成する細長い部材は、フレーム309の変化に応答してフレーム311の寸法及び形状を拡張、収縮させ得る形態とされているため、いわゆるコンデンサの設計を示す。この設計上の特徴は、本発明の1つの実施の形態がより広範囲の寸法及び直径の変化に対応することを許容する。図18は、交差するストランド352により形成されたフィルタセル354を有する捕捉構造体350を含むフィルタ装置300の1つの実施の形態を示す。図18は、フレーム309の内方への動き(矢印で図示)がフレーム308内の外方への動き(矢印で図示)に相応する様子を示す。] 図17 図18
[0057] [00120]図19は、第二のフレームが閉じられない、代替的なフィルタ装置を示す。フィルタ装置340は、材料の捕捉装置115を支持する丸味を付けた支持フレーム344を形成する支持部材341、343を含む。支持部材341、343は、クロスオーバ342を超えてかなりの距離を伸びるが、他端を形成するよう結合されてはいない。支持部材343の一部分346は、クロスオーバ342を超えて伸びる状態にて示されている。支持部材341、343は、クロスオーバ342の後、装置の軸線に沿ってかなりの距離を伸び、また、フレーム309内の支持部材の形状と同一又は異なる形状に従うことができる。支持部材は、上述した2つのループの実施の形態と同様の装置に沿って伸びるが、第二の端部にて結合される手前にて終わる(例えば、図87)
[00121] 本発明のフィルタ装置の端部は、多数の仕方にて形成することができる。支持構造体105、110の一部分は、互いに巻く(180)ことができる(図20)。図示した実施の形態において、巻いた部分180を使用して端部102を形成する。別の代替例において、ろ過装置は、それ自体にループ状に巻く単一の支持部材105から形成される。図21の一例としての実施の形態において、支持部材105は、ループ181に形成され端部102を形成する。ループ181の代替例として、ループは、複数の波状部(すなわち、図22のループ181a)を保持することができ、又は、フィルタ装置の回収可能な特徴部又は他の構成要素の形状となるように形成することができる。更に別の代替例において、カバーを使用して構造部材を互いに締止めし、結合し又はその他の方法にて接合する。図23の一例において、全体として円筒状のカバー183を使用して部材105、110を互いに結合する。カバー183は、接着剤、溶接、クリンプ止め等のもののような、任意の従来の接合方法を使用して支持部材を互いに固定することができる。代替的なテーパー付きのカバー185は、図24の実施の形態にて示されている。テーパー付きのカバー185は、円筒状の形状と、テーパー付き端部186とを有している。テーパー付き端部186は、テーパー付きのカバー185を有する端部の回りにあり、また、装置の配備及び回収を容易にする。1つの実施の形態において、カバー185は、構造部材及び(又は)回収可能な特徴部と同一の材料にて出来ている。] 図19 図20 図21 図22 図23 図24 図87
[0058] [00122] 本発明の幾つかのフィルタ装置の実施の形態は、配備したフィルタ装置を再捕捉し且つ部分的に又は完全に回収するのを助けるため、1つ又はより多くの回収可能な特徴部を含むことができる。回収可能な特徴部は、特定のフィルタ装置の設計に依存して、装置上の多数の位置の任意のものに配置することができる。1つの実施の形態において、回収可能な装置は、装置の回収を容易にするように配置されのみならず、回収可能な装置を引っ張ることが実際に、装置の除去を容易にするような仕方にて装置に装着されている。1つの実施の形態において、回収可能な装置を引っ張ったとき、構造部材は管腔壁から引き離される。配備し且つ再捕捉する間の回収可能な特徴部の上記及びその他の特徴並びに協働可能な操作について、図72A−73Dに関して説明する。] 図72A
[0059] [00123] 本発明の回収可能な装置の幾つかの代替的な実施の形態が図25−図27Cに示されている。図25は、一端に形成された単一の曲線部241を有する回収可能な装置240を示す。図26は、図25の曲線部241よりも鋭角な曲率半径を有する曲線部244を有する回収可能な装置240を示す。図27Aは、非創傷性端部142を有する湾曲部分141を含む回収可能な特徴部140を示す。一例としての実施の形態において、非創傷性端部142は、ボールであり、このボールは、曲線部141の端部に追加するか又は特徴部140を形成するため使用される部材の端部上に形成することができる。ボール142は、湾曲した部分141の端部をレーザ加工し、端部をボール内に溶融させることにより形成することができる。図27Bは、複数の湾曲部分241を有する回収可能な特徴部を示す。1つの実施の形態において、湾曲部分241は、全体として正弦波状の形状を有している。別の実施の形態において、湾曲部分241は、スネアのような回収可能な装置により引っ張ったとき、折り畳まれるような形態とされている(すなわち、図71A、図71B)。図27Cは、複数の湾曲部分241と、端部上に形成されたボール142とを有する回収可能な特徴部240を示す。追加的な実施の形態において、本発明の回収可能な特徴部は、医療画像法を使用してフィルタ装置の視認性又は像品質を向上させるのを助けるマーカー又はその他の特徴部を含むことができる。図27Cの一例としての実施の形態において、放射線不透過性マーカー248が湾曲部分241上に配置される。マーカー248は、白金、タンタル又は金のような、任意の適正な材料にて出来たものとすることができる。] 図25 図26 図27A 図27B 図27C 図71A 図71B
[0060] [00124]回収可能な特徴部を一端に又は2つの支持部材に結合するため端部の回りに配置されたカバーを使用することもできる。カバー183は、回収可能な特徴部240を支持部材105に結合するため使用することができる(図28A)。この一例としての実施の形態において、支持構造体105及び回収可能な特徴部240は、別個の部品である。カバー183は、また、2つの部材110105を回収可能な特徴部140(図28B)と互いに結合するため使用することもできる。別の代替的な実施の形態において、回収可能な特徴部は、その他の支持部材に結合される支持部材から形成される。図28Cの一例としての実施の形態において、支持部材105は、テーパー付きのカバー185を貫通して伸び、また、回収可能な特徴部240を形成するため使用される。テーパー付きのカバー185は、第一の支持部材及び第二の支持部材105、110を結合するため使用される。図28Cに示した実施の形態の1つの代替例において、支持部材105の直径は、回収可能な特徴部240の直径よりも大きい。別の実施の形態において、回収可能な特徴部240の直径は、支持部材105の直径よりも小さく、また支持部材の端部を小さい直径に加工することにより形成され、次に、成形して回収可能な特徴部240を形成する。別の実施の形態において、ボール242又はその他の非創傷性の端部は、回収可能な特徴部の端部に形成される。] 図28A 図28B 図28C
[0061] [00125]図29は、管腔10内のフィルタ装置の部分側面図を示す。この図は、回収可能な特徴部と管腔の内壁とにより形成された回収可能な特徴部の角度τを示す。回収可能な特徴部の角度τは、管腔内の回収可能な曲線部214及びボール242の高さ及び向きを調節して、装置の回収性を向上させるときに有用である。全体として、回収性は、回収可能な特徴部が装置の軸線121に近くまで(すなわち、同様に管腔の軸線の中心に向けて)動くのに伴い向上する。回収可能な特徴部の角度の所望の範囲を提供するのに必要なように追加的な曲線部を支持部材110、105に追加することができる。1つの実施の形態において、τは−20゜から90゜の範囲にある。別の実施の形態において、τは、0゜から30゜の範囲にある。
材料捕捉構造体及びその他のろ過構造体の支持構造体への装着
[00126] 材料捕捉構造体を支持部材に装着するため、多数の異なる技術を使用することができる。明確化のため、材料捕捉構造体は、以下の図面にて省略されているが、線351又はループを使用して適宜に固定することができよう。図30は、支持部材105の回りにて多数の回転部353を有する線351を示す。線351は、クリップ351aを使用してそれ自体に固定される。図31は、支持部材105の回りにて多数の回転部353を有し、材料捕捉構造体を接続し又はその他の方法にて固定するため使用することのできるループ353aを固定する線351を示す。線351は、支持体105に接着する(355)こともできる(図32)。別の代替的な実施の形態において、支持部材に形成された穴356を使用して又はより多くの線351を固定する一方にて、これらの線は、材料捕捉構造体を固定するため使用される。穴356を線形に配置することの代替例において、図36は、穴356を多数の異なる向きにて提供し、材料の捕捉体を支持構造体105に固定するのを助ける様子を示す。これと代替的に、線351は、穴356内に接着する(355)ことができる(図34A及び断面図34B)。] 図29 図30 図31 図32 図34A 図34B 図36
[0062] [00127] その他の代替的な実施の形態において、穴356は、線351を固定し、また別の材料を支持構造体105内に組み込むためのキャビティを提供すべく使用される。支持構造体105内に組み込むことのできるその他の材料は、例えば、薬剤又は放射線不透過性材料を含む。放射線不透過性マーカーを使用することは、例えば、支持構造体が例えば形状記憶ポリマー又は生物分解型ポリマーのような、低像視覚性の材料にて形成されるとき、有用である。図34Cは、1つの穴356を使用して線351を固定し、また、その他の穴が材料又はコンパウンド357にて充填される1つの実施の形態を示す。別の代替例において、穴356の幾つか又は全ては、図35に示したように、別の材料にて充填することができる。更に別の代替例において、穴356は、装置を管腔壁に固定するため使用することのできる小さい鉤状部358にて充填される。図37の一例としての実施の形態において、鉤状部358は、管腔の内壁の表面を破るが、管腔壁を穿刺しないのに十分な長さとする。上記の各々は、支持部材105に関して説明したが、これらと同一の技術は材料捕捉構造体を支持するため使用される支持部材110又はその他の構造体に適用することができることを理解すべきである。フック、鉤状部又はその他の固定装置又は要素の追加の代替的な実施の形態に関して以下に、図88−126Dに関して説明する。] 図34C 図35 図37 図88
[0063] [00128]支持構造体は、単一の部材の構造体にのみ限定されないことを理解すべきである。図38Aは、代替的な鉤付きの支持部材105´を示す。鉤付きの支持部材105´は、4つのストランドa、b、c及びdにより形成される。図38Bは、別の代替的な鉤付きの支持部材105´´を示す。鉤付きの支持部材105´´は、3つのストランドa、b、cにより形成される。図38Bは、鉤状構造体を使用して線351を固定する様子を示す。この実施の形態にて理解し得るように、線351を使用することにより材料捕捉構造体(図示せず)は、鉤付き構造体105´´内にて少なくとも1つのストランドに固定される。] 図38A 図38B
[0064] [00129]図39及び図40は、フィルタ支持構造体を支持部材に固定する追加の代替的な技術を示す。図39に示したように、支持フレーム105の回りに巻かれた材料481を使用して材料捕捉構造体を固定する線351を支持フレーム105に固定する技術が示されている。このようにして、材料捕捉構造体(図示しないが、線351に装着されている)は、第一の支持構造体105を少なくとも部分的に覆う材料481に装着される。材料481及び巻き付け部483が支持構造体105に沿って形成されるとき、線351は、材料481と、支持構造体105との間を通る。線351は、図40に示した実施の形態にて省略されており、それは、材料481は巻き付け部483を形成し、また、材料捕捉構造体(図示せず)を固定するため使用されるからである。1つの実施の形態において、材料481は、支持構造体の少なくとも一部分上にて組織の内部成長を最小にする被覆を形成する。これと代替的に、ろ過構造体(図示せず)は、組織の内部成長を最小にする被覆481を使用して支持構造体105に装着される。] 図39 図40
[0065] [00130]図41、図42及び図43は、材料捕捉構造体を支持部材の回りに配設された管腔に固定することに関する。図41は、距離「d」だけ隔てられたセグメント402a、402b、402cに切り込んだ管腔402を示す。線351は、支持部材の回りに装着され、また、隣接するセグメントの間にて隔たり「d」内にある。セグメントは、分離し又は互いに押されたままであり、隔たり「d」を短くし又は解消することができる。図41のセグメントと相違して、図42の管腔402は、線351を固定するための切欠き403を提供する。図43は、支持部材105から離れるように伸びる組織の内部成長を阻止する特徴部408を有する管腔405を示す。断面図406にて見ることができるように、阻止特徴部408は、支持部材105と異なる断面形状を有している。更に、幾つかの実施の形態において、管腔405は、支持構造体上にて組織の内部成長を最小にする被覆と同様に作用するよう適当な組織の内部成長を最小にする材料から選ばれる。その他の実施の形態において、断面形状406は、組織の内部成長を最小にする被覆上にて組織の成長を阻止する形態とされている。] 図41 図42 図43
[0066] [00131]図44及び図45は、二重の管腔構造体を利用するフィルタ装置の実施の形態を示す。二重の管腔構造体420は、管腔422と、管腔424とを含み、また、全体として涙形状の断面積を有している。この一例としての実施の形態において、支持構造体105は、管腔422内に配設され、また、第二の管腔424を使用して線351を保持し且つ材料の捕捉装置(図示せず)を固定する。一例としての実施の形態において、管腔構造体420は、管腔424内にて多数のセグメント420a、420b、420c、420dを形成するよう切り欠いている。セグメント420a−420dにより形成された接続部は、必要に応じて線351を固定するため使用される。図45は、管腔構造体420に対する1つの代替的な形態を示す。この代替的な形態において、解放線430は、切欠いた管腔424を通って伸びる。線351は、解放線430の回りにて伸び、従って、材料捕捉構造体(図示せず)を固定する。線351は、解放線を使用して接続されるため、解放線を管腔424から除去することは、線351を使用して固定された材料捕捉構造体を支持構造体から解放し且つ管腔から除去することを許容する。図45に示したような形態は、開ループ(すなわち、支持構造体により形成された開ループフレーム)に解放可能に装着されるろ過構造体を提供する。図45に示した実施の形態は、開ループ(部材105により形成された)に沿って配置された解放線430を提供し、また、ろ過構造体(図示せず)は、解放線を使用して開ループに装着される。] 図44 図45
[0067] [00132] 別の実施の形態において、本発明のフィルタ装置は、被覆した管腔内フィルタとなるような形態とされている。この装置の支持構造体又はフィルタエレメントの全部又は一部分を被覆することに加えて、支持部材上の被覆は、ろ過構造体を支持構造体に固定するため使用することもできる。1つの実施の形態において、被覆した管腔内フィルタは、支持構造体と、支持構造体に装着したろ過構造体と、支持構造体の少なくとも一部分上の被覆とを有している。1つの特徴において、被覆した支持構造体は、丸味を付けた支持フレームと、本明細書に記載したろ過構造体を支持するための開ループ又はその他の構造体とを形成することができる。1つの実施の形態において、支持構造体の少なくとも一部分上上の被覆は、複数のループ(すなわち、可撓性の形態又は剛性な形態)を支持構造体に固定するため使用される。次に、例えば、材料捕捉構造体のようなろ過構造体を被覆した管腔内フィルタ内にて固定するため、複数のループが使用される。1つの実施の形態において、被覆は、組織の内部成長を最小にする被覆である。]
[0068] [00133] ろ過構造体は、組織の内部成長を最小にする被覆を使用して支持構造体に装着することもできることを理解すべきである。幾つかの実施の形態において、組織の内部成長を最小にする被覆は、支持構造体の回りに巻くことができ、又は、これと代替的に、該被覆は管の形態をとるようにしてもよい。管が使用される場合、管は、連続管とし又は、複数の管セグメントから成るものとしてもよい。管セグメントは、接触し又は隔てることができる。管は、支持部材と同一の又は異なる断面形状を有することができる。別の実施の形態において、組織の内部成長を最小にする被覆は、管の形状をしており、また、支持構造体は、管の内部にある。]
[0069] [00134] 幾つかのその他の実施の形態において、組織の内部成長を最小にする被覆と支持構造体との間に接着材料が提供される。接着材料は、支持構造体の回りに巻くことができ、又は管の形態をとることができる。管が使用される場合、管は連続管とし又は複数の管セグメントから成るものとすることができる。管セグメントは、接触し又は隔てられるようにすることができる。接着材料の管は、支持部材又は接着材料の回りの被覆と同一又は異なる断面形状を有することができる。1つの実施の形態において、接着材料は、接着材料の管の管腔内を通って伸びる支持部材を有する管の形状をしている。1つの実施の形態において、複数のループ(すなわち、可撓性の形態又は剛性な形態)は、支持部材の回りの接着材料と接着材料の回りの被覆との間にてループを形成すべく使用される管を挟持することにより支持構造体に固定される。1つの実施の形態において、接着材料は、接着材料の回りの被覆よりも低い再流温度を有している。この実施の形態において、ループを形成するために使用される管は、少なくとも一部分、接着材料を再流させることにより固定されて、接着材料の回りの被覆と支持構造体との間にて固定する。別の代替例において、接着材料の回りの被覆は、接着材料を再流させる間又は再流させる過程の後、接着構造体と支持部材との回りにシュリンク嵌めするシュリンク嵌め被覆である。上述した代替例の任意のものにおいて、複数のループを使用して材料捕捉構造体のようなろ過構造体を例えば、被覆した管腔内フィルタ内に固定することができる。]
[0070] [00135]被覆した管腔内フィルタの幾つかの実施の形態は、例えば、支持構造体上の回収可能な特徴部、支持構造体の各端部上の回収可能な特徴部、丸味を付けたフレームを形成するよう互いに結合した2つの細長い本体を有する支持構造体と、2つのら旋状の細長い本体を有する支持構造体とのような、本明細書に記載したその他の特徴部の幾つか又は全てを含む。更に、幾つかの被覆した管腔内フィルタは、フィルタの流れ方向に対して直交し且つクロスオーバ点を保持する平面の回りにて全体として対称の支持構造体を有している。別の代替的な被覆した管腔内フィルタの実施の形態において、被覆した管腔内フィルタの支持構造体は、フィルタの流れ方向に対して平行で且つ支持構造体の両端を保持する平面の回りにて全体として対称である。]
[0071] [00136]図46−51Bは、被覆した管腔内フィルタの実施の形態の幾つかの特徴を示す。これらの図は正確な縮尺通りではなく、特定の細部を明確にするため誇張した寸法を有している。図46は、支持部材105の回りに配置された多数の被覆セグメント450を示す。1つ又はより多くの管451がセグメント450と支持部材105との間を伸び且つ複数のループ453を形成する。1つの実施の形態において、管451は、単一の連続管である。形成されたとき、セグメント450は、管451及び支持部材105の回りにてセグメントの直径をシュリンクさせ、これにより管451及びループ453を支持構造体(図47)に対して固定するため適当な加工を受ける。セグメント450は、図51Aの端面図にて示したように、支持部材105の回りに固定される。図47に示した実施の形態におけるセグメント450は、隔てられている。その他の実施の形態において、セグメント450は、接触し又は図47に示したものと異なる隔たりを有するようにすることができる。図46、図47及び図51Aに示した各種の構成要素の寸法は、細部を示すよう誇張して示されている。1つの特定的な実施の形態の寸法は次の通りである。すなわち、支持部材105は、0.279mm(0.011インチ)から0.381mm(0.015インチ)の範囲の外径を有するNiTiワイヤーであり、セグメント450は、予めシュリンクした0.457mm(0.018インチ)の外径と、0.0508mm(0.002インチ)の肉厚とを有するPTFE熱シュリンク管から切断した長さ5.08mm(0.2インチ)であり、管451は、0.0762mm(0.003インチ)の外径のモノフィラメンントePTFEであり、また、ループ453は、約2.54(0.1)から約10.2mm(0.4インチ)の範囲の公称直径を有している。] 図46 図47 図51A
[0072] [00137]図48、図49及び図51Bは、支持部材105の回りの接着材料456と、接着材料456の回りの多数のセグメント455とを示す。1つ又はより多くの管451がセグメント455と接着材料456との間を伸びて且つ複数のループ453を形成する。1つの実施の形態において、管451は、単一の連続的な管である。形成されたとき、接着材料456及び(又は)セグメント450は、接着材料456と被覆455との間にて管451を固定し、これにより管451及びループ453を支持構造体(図49)に対して固定するため適当な加工法を受ける。被覆セグメント450及び接着材料456は、図51Bの端面図にて示したように、支持部材105の回りに固定される。図48に示した実施の形態におけるセグメント455は、間隔「d」だけ隔てられている。他の実施の形態において、セグメント455は、加工後、接触させ(図49)又は図48に示したものと異なる隔たりとなるようにしてもよい。1つの好ましい実施の形態において、セグメント455の間の隔たりは、隣接するセグメント455の間を流れ且つ隣接するセグメントを固定する接着材料456の一部分により解消される。図48、図49及び図51Bに示した各種の構成要素の寸法は、細部を示すよう誇張されている。1つの特定的な実施の形態の寸法は、次の通りである。すなわち、支持部材105は、0.279mm(0.011インチ)から0.406mm(0.016インチ)の外径を有するNiTiワイヤーであり、セグメント455は、0.559mm(0.022インチ)の肉厚と0.0508mm(0.002インチ)の肉厚を有するPTFE熱シュリンク管から切断した7.62mm(0.3インチ)の長さであり、接着材料は、0.457mm(0.018インチ)の予シュリンクした外径と、0.0254mm(0.001インチ)の肉厚とを有するFEP熱シュリンク管であり、管451は、0.0508mm(0.002インチ)の外径のPETモノフィラメントであり、ループ453は、約2.54(0.1)から約10.2mm(0.4インチ)の範囲の公称直径を有している。セグメント450、455及び接着材料456は、例えば、ePTFE、PTFE、PET、PVDF、PFA、FEP及びその他の適当なポリマーにて形成することができることを理解すべきである。更に、本明細書にて記載したストランド、線、ファイバ及びフィラメントの実施の形態は、ePTFE、PTFE、PET、PVDF、PFA、FEP及びその他の適当なポリマーにて形成することもできる。] 図48 図49 図51B
[0073] [00138]図50は、連続的な被覆セグメント450を通って進み、ループ454を形成する連続的な可撓性の線452の使用状態を示す。ループ454は、規則的な間隔にて被覆450の長さに沿って配設されている。連続的な被覆セグメント450は、0.457mm(0.018インチ)の予シュリンクした直径と、0.0508mm(0.002インチ)インチの肉厚とを有するPTFE熱シュリンク管を使用して支持部材105に対して均一な長さである。線452は、0.0762mm(0.003インチ)の外径を有するモノフィラメントePTFEであり、ループ454は、約2.54(0.1)から約10.2mm(0.4インチ)の公称直径を有している。] 図50
[0074] [00139]図52A−53Dは、ろ過構造体を形成し且つ(又は)ろ過構造体を支持構造体に装着するための代替的な技術を示す。図52Aは、上述したように、端部102とクロスオーバ106との間にて支持部材105、110により形成された支持フレーム126の1つの実施の形態を示す。ループ453/454は、図46−51Bに関して上述したように、線451/452を使用して形成される。その後、フィラメント461は、図46−51Bに関して説明した加工工程の間、接続、溶接、接着により又はフィラメント461を組み込むことにより、線451/452に適当に装着される(462)。次に、フィラメントは、フレーム126を横断し且つループ453/454の回りにて交差する。この実施の形態において、ループの間の刺繍パターンは、端部102とクロスオーバ106との間を伸びる線を横断する。全体的なパターンは、フィラメントがフレーム126を横断し且つ1つの右側ループ(1)の回りを伸び、また、フレーム126(2)を横断し且つ左側ループ453/454の回り(3)にて戻る。刺繍過程は、図52B、図52Cに示したように連続する。完成したとき、刺繍過程は、支持部材105/110に固定されたループ451/452に固定した1つ又はより多くのフィラメントからろ過構造体465を作り出す。ろ過構造体465内のフィラメントは、ループ451/452の間にて緊張させ、又は、ある程度の垂るみを有することができる(図52Dに示したように)。材料捕捉構造体を形成するため使用されるフィラメント461又はその他の材料は、薬剤にて被覆することができる(図58の被覆466)。薬剤は、本発明の各種のろ過装置の実施の形態を使用し又はその作用により行った方法にて有用な多様な化合物、薬物等の任意のものとすることができる。薬剤被覆466は、ろ過構造体上にて血栓の形成を防止し又は少なくし、ろ過構造体内に捕集された残骸物等を化学的に溶解させるのに有用な薬剤を含むことができる。] 図46 図52A 図52B 図52C 図52D 図58
[0075] [00140]図53Aは、上述したように、端部102とクロスオーバ106との間にて支持部材105、110により形成された支持フレーム126の1つの実施の形態を示す。ループ453/454は、図46−51Bに関して上述したように、線451/452を使用して形成される。その後、フィラメント461は、図46−51Bに関して説明した加工工程の間、接続、接着又はフィラメント461を組み込むことにより線451/452に適当に接続される(462)。次に、フィラメント461は、ループ453/454の回りにて図52Aに関して上述したように刺繍した。しかし、この実施の形態において、ループの間の刺繍パターンは、端部102とクロスオーバ106との間を伸びる線に対して全体として平行なままである。完成したとき、刺繍過程は、端部102とクロスオーバ106との間にて線に対して平行に伸び且つ支持部材105/110に固定されたループ451/452に固定する1つ又はより多くのフィラメント461からろ過構造体を作り出す。このろ過構造体(図53A)は、本発明のフィルタ装置内にて使用することができる。更に、図53Aのろ過構造体(同様に、図52Dの構造体)は、フィラメント461に隣接して結合するように(468)更に加工し、ろ過構造体470の一部としてフィルタセル469を形成する。フィラメント461に隣接して結合する(468)ために使用される過程は、接続、溶接、接合、接着等のもののような、任意の従来の結合技術を含むことができる。更に、管のセグメント(すなわち、上述したセグメント450、455、456)は、隣接するフィラメント461の部分を結合する(468)ため使用することができる。1つの特定の実施の形態において、フィラメント461は、0.203mm(0.008インチ)の予シュリンクした外径と、0.0254mm(0.001インチ)の肉厚とを有するFEP熱シュリンク管の片を使用して結合した(468)0.0762mm(0.003インチ)の外径を有するePTFEモノフィラメントである。ろ過構造体470は、ループ451/452の間にて緊張させ又は多少の程度の垂るみを持たせることができる(図52Dのろ過構造体により示したように)。フィルタセル469は、以下に更に詳細に説明するように、多数の寸法及び形状にて形成することができる。] 図46 図52A 図52D 図53A
[0076] [00141] これと代替的に、図53A及び図52Dのろ過構造体は、図57Aに示したように、フィラメント461をループ状に形成することにより形成された追加的なループ491を組み込むことができる。
代替的なろ過及び(又は)材料捕捉構造体
[00142] 幾つかの実施の形態において、材料捕捉構造体は、多数のフィルタセルを保持する。フィルタセルは、多数の異なる方法にて形成することができ、また、多数の異なる形状及び寸法を有することができる。特定のフィルタにおけるフィルタセルの形状、寸法及び数は、特定のフィルタの使用に基づいて選ぶことができる。例えば、末端を保護する形態とされた本発明のフィルタ装置は、所望のろ過レベルに適したポア寸法(図63A、63B)を有するフィルタ材料を選ぶことにより形成された数10μm乃至数100μmから5mm以下程度のフィルタセル寸法を有することができる。その他の適用例において、フィルタセルは、2mm以上の寸法の管腔内の残骸物をろ過して除去するセルを形成するようにフィラメントを重ね合わせ(結合するか又は結合させずに横断させる)ことにより形成することができる。本明細書にて説明したように、各種のその他のフィルタ寸法及びろ過能力が可能である。] 図52D 図53A 図57A 図63A
[0077] [00143]菱形の形状のフィルタセル(図54A)及び矩形の形状のフィルタセル(図54B、2A、9B)を形成するため、交差型フィラメント(図54C)を使用することができる。図57Bに示した3つのストランド461a、461b、461cアレーのような、多数のストランドパターンを使用することができる。交差型フィラメントは、結び、接続し又はその他の方法にて結合する(468)ことができる(図55A及び55E)。交差型フィラメントは、例えば、図55Cの細長い楕円形、図55Bの1つ又はより多くの結合した菱形及び図55Dのような結合した多角体の配列のような、同一又は異なるフィルタセルの形状体を形成することができる。図52A−53Dにて上述したような技術を使用してセルを形成することができる。1つの実施の形態において、フィルタセルは、少なくとも3つの交差型フィラメント461により規定される。フィラメントエレメント461は、生物適合性であり、また、残骸物をろ過する多様な許容可能な材料の任意のものから形成することができる。例えば、本明細書にて説明したフィラメント、線及びストランドは、マルチフィラメント縫合糸、モノフィラメント縫合糸、リボン、ポリマーストランド、金属ストランド又は複合ストランドの形態とすることができる。更に、本明細書にて記載したフィラメント、線及びストランドは、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−co−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、又はポリ(フルオロアルコキシ)(PFA)、その他の適正な医療等級ポリマー、その他の生物適合性ポリマー等にて形成することができる。] 図52A 図54A 図54B 図54C 図55A 図55B 図55C 図55D 図57B
[0078] [00144] 結合した多角体は、図60A−60Fに示した形状体の任意のものを有することができる。フィルタセルは、例えば、円形(図60A)、多角形(図60B)、楕円形(図60C)、三角形(図60D)、台形又は切截円錐形(図60E)のような、形状体の任意のもの、1つ又はより多く、又はそれらの複合的組み合わせを有することができる。] 図60A 図60B 図60C 図60D 図60E
[0079] [00145] 更に、材料捕捉構造体は、材料を材料捕捉構造体内に押し出し成形することにより形成されたフィルタセルを有することができる。図56は、材料はストランド313内に押し出し成形され、該ストランドは、結合し(314)及び隔てられて1つ又はより多くのフィルタセル315を形成する、一例としてのろ過構造体312を示す。1つの実施の形態において、ストランドは、ポリプロピレン材料から押し出し成形されて高さ約4mm及び幅3mmの菱形の形状のフィルタセルを形成する。] 図56
[0080] [00146]図59A−63Bは、幾つかの異なるろ過構造体の形態を示す。図面の簡略化のため、ろ過材料は、円形のフレーム501に装着した状態にて示されている。円形のフレーム501は、本明細書に記載した各種の開オープン、丸味を付けたフレーム又はその他の支持フレームの任意のものを表わすことができる。図59Aは、図52Dと同様のフレームパターンを示す。図59Bは、フィラメント461に対してある角度にて追加的な横断フィラメント461を追加している。図59Cは、中央フィラメント461cの回りにてフレームの底部501aから上方に伸びる複数のフィラメント461aと、中央フィラメント461cの回りにてフレームの頂部501bから下方に伸びる複数のフィラメント461bとを示す。この一例としての実施の形態において、フィラメント461a、461bは、中央フィラメント461cの回りにて対称に配置されている。その他の非対称の形態も可能である。1つ以上の中央フィラメント461cを使用して多様な異なる寸法及び形状の多角形のフィルタセルを形成することができる(例えば、図59E)。] 図52D 図59A 図59B 図59C 図59E
[0081] [00147]フィラメントは、多様な半径方向パターンを使用して配置することができる。例えば、多数のフィラメント461は、フレーム501の端縁外に共通点509を形成することができる。幾つかの実施の形態において、共通点は、フレーム501(図59D)の中央にあり、その他の実施の形態において、共通点509は、異なる中心でない位置にある。多数のフィラメント(図59D)により形成されたセクタは、セグメントフィラメント461bの回りにて且つセグメントフィラメント461bを横断してフィラメント461aを巻き付けることにより多数のフィルタセルセグメントに更に分割することができる。図59Gに示したように、点509からら旋状に切り取った単一のストランドと相違して、図59Fのセグメント化したフィルタセルは、単一のフィラメント461aをセグメントフィラメント461bに装着することにより形成される。] 図59D 図59F 図59G
[0082] [00148]図61A−C及び図62は、材料520のシートを使用してフィルタ構造体を形成する状態を示す。材料520は、穿孔、穿刺、レーザ切削等の方法のような任意の適当な方法を使用して形成された多様な形状の任意のものを有することができる。図61Aは、材料520に形成された円形のパターン521を示す。図61Bは、材料520に形成された矩形のパターン523を示す。図61Cは、材料522に切り込んだ複雑なパターン522を示す。材料520は、何らのパターン無しにてフレーム501内に配置することもできる(図62)ことを理解すべきである。図62の一例としての実施の形態は、管腔内にて流れを閉塞するのに有用である。閉塞の目的に適した材料520は、例えば、ウール、絹、ポリマーシート、管腔等わたって伸びたとき、管腔内の血流を防止するのに適したその他の材料等を含む。更に、フィルタ材料520は、ポア530(図63A)を有する多孔質材料とすることができる。材料520は、方法又はフィルタ装置の使用に依存して個々のポア530(図63B)の平均寸法に基づいて選ぶことができる。例えば、材料520は、既存の末端の保護及び塞栓症保護装置にて使用する多孔質材料の任意のものとすることができる。一般に、多様なポア530の寸法が利用可能であり、また、0.254mm(0.010インチ)から7.62mm(0.3インチ)の範囲とすることができる。選んだ材料520に依存してその他のポア寸法も利用可能である。] 図61A 図61B 図61C 図62 図63A 図63B
[0083] [00149] 図64−65Fは、ろ過装置内にて網又はその他のウェブ構造体を使用する状態を示す。本明細書にて説明した各種の網構造体の実施の形態は、本発明のフィルタ装置の実施の形態内にて材料捕捉構造体として使用される。これらの代替例の各々は、図2A及びその他の図における装置100と同様の支持構造体内にて示されている。管腔10内に配備されたとき、材料捕捉構造体560は、別個の頂点565(図64A)を有する円錐体のような規定された形状を有している。この実施の形態において、網構造体は、管腔10内にて配備されたとき、管腔10の側壁と接触するのに十分に長い。これと代替的に、頂点565は、端部104に装着して網560を管腔の側壁(図64B)と非接触状態にて管腔の流路内に保つことができる。網565は、丸味を付けた頂点565(図65A)又は切截円錐体(平坦な底部)(図65D)を有することもできる。これと代替的に、網560は、配備されたとき(図65B)、管腔の側壁と接触しないよう個別の頂点565を有するようにしてもよい。短い網は、丸味を付けた頂点565(図65B)、平坦な頂点(図65E)又は鋭角な頂点(図65C)を有することもできる。更に、網560は、複合的な頂点565(図65F)を有することができる。] 図2A 図64A 図64B 図65A 図65B 図65C 図65D 図65E 図65F
[0084] [00150]図66、図67は、上述した各種の異なる特徴部を組み合わせるための方法を示す。例えば、図66は、一端にのみ回収可能な特徴部を有する多数支持のフレーム装置480と、開フレーム(すなわち、フィルタ構造体無し)とを示す。図67は、各端における異なる回収可能な特徴部と、支持構造体の各々におけるフィルタ構造体と、を有し、フィルタ構造体の各々が異なるフィルタ能力を有する、代替的な多数支持のフレーム装置485を示す。本明細書にて説明した各種のフィルタ装置の実施の形態における構造体、要素、寸法、及びその他の詳細は、多数の異なる方法にて組み合わせて、多様な代替的なフィルタ装置の実施の形態を作り出すことができることを理解すべきである。
ろ過装置の送り込み、回収及び位置変更
[00151]図68Aは、脈管内送り込みシース705内に装填した本発明のフィルタ装置100の1つの実施の形態を示す。装置100は、例えば、図16Aに関して開示し且つ上記に説明した。従来の管腔内及び最小侵襲外科技術を使用して、装置は、シース705を脈管内に前進させる前に、又は前進させた後に、シース705の基端内に装填し、次に、従来のプッシュロッドを使用してシースを通して前進させることができる。プッシュロッドは、装置100を送り込みシースの管腔を通して前進させ且つ、装置の配備のため装置の位置を固定する(シース705に対して)ため使用される。1つの好ましい技術において、装置は、既に、脈管内の所望の位置まで前進させた(図68B)送り込みシースの基端内に装填される。装置100は、重合系管又はその他の適正なカートリッジの短いセグメント内に予め装填することができ、このことは、装置100を止血弁を通してより容易に前進させることを許容する。] 図16A 図66 図67 図68A 図68B
[0085] [00152] 柔軟性の送り込みシース705と共に使用したとき、装置100の予め形成した形状は、シースを装置の形状に順応するように変形させる(図69A、図69B)。従って、可撓性、柔軟性シース705は、格納した装置の曲率をとる。送り込みシース705の変形は、脈管内のシース705の位置を安定化させ且つ、装置100を所期の送り込み箇所に正確に配備することを容易にする。これに反して、非柔軟性の送り込みシース705(すなわち、装置100の予め形成した形状に順応するように変形しないシース)は、装置100が内部に格納されたときでさえ、全体として円筒状の外観を保つ(図69C)。使用されるシースの型式に関係なく、装置の送り込みは、装置の基端側にてプッシュロッドを使用しシース705内の装置の位置を固定し、次に、シース705を基端方向に引き出すことにより実現される。装置100がシース705の末端から出るとき、装置は、予め形成した装置の形状をとる(図69D)。] 図69A 図69B 図69C 図69D
[0086] [00153]対称の装置の形状(例えば、図15及び図16Aの装置を参照)は、装置を脈管組織内の多数のアクセス点に配備し且つそのアクセス点から回収することを容易にする。装置100は、腎静脈13(図70)の真下の下大静脈11内にて脈管組織内に配置した状態で示されている。大腿部アクセス路(実線)及び頸部14のアクセス路(仮想線)が示されている。大腿部アクセス路(実線)及び頸部アクセス路は、各々、装置の配備、位置変更及び回収のために使用される。これと代替的に、大静脈は、装置の配備、位置変更及び回収のため支管又は肘前のアクセス点を介してアクセスすることもできる。] 図15 図16A 図70
[0087] [00154] 本明細書に記載した回収可能な特徴部の1つを使用して管腔内に捕捉することにより装置の回収が実行されることが最も好ましい(すなわち、図27A−E)。本明細書に記載した回収可能な特徴部は、その2つを図71A及び図71Bに示した商業的に入手可能なスネアを使用して良好に作用するように設計されている。単一のループグースネックスネア712は、回収シース710の内部にて図71に示されている。多数のループのEnスネア714は、回収シース710の内部にて図71Bに示されている。これら従来のスネアは、外科医が可撓性の一体的なワイヤーを使用して制御する。] 図27A 図71A 図71B
[0088] [00155] 装置を再捕捉し且つ体腔(この場合、大静脈11)から除去する手順は、図72A−Cに示されている。これらの図面において、実線は大腿部から回収することを示し、仮想線は、頸部から回収することを示す(例えば、図70)。折り畳んだスネアは、送り込みシースを介して回収可能な特徴部240の付近まで前進させる(図72A)。所要の位置となったとき、スネア712は露出され、図72Bの両端から示したように回収可能な特徴部240上にてループ状に形成された予め規定した拡張したループの形状をとる。] 図70 図72A 図72B
[0089] [00156] 次に、スネア装置100をシース710内に引き込むか、又は、これと代替的に且つより好ましくは、送り込みシース710は、シース710が装置100の上方を前進するとき、スネア712の確実な制御を維持しつつ、装置100の上方にて前進させる。回収シース710を装置100の上方にて前進させることは、装置100内にて又は装置100の回りにて成長した任意の組織から装置100を非創傷的に除去することを容易にする。装置を半径方向内方に折り畳む傾向のある回収可能な動作(図72D)は、装置上に形成された任意の組織層から除去することを容易にする。ろ過装置に装着された可撓性の回収可能な特徴部を引っ張ることによりろ過装置を回収する。更に、フィルタ構造体(すなわち、回収可能な特徴部)の一部分を引っ張ることは、対向するら旋状の要素を管腔壁から除去することになる。] 図72D
[0090] [00157] 装置がシース710内に引き込まれるとき、装置の予め形成した形状は、支持部材を管腔壁から押し離し、このことは、装置を非創傷的に除去することを助ける。]
[0091] [00158] 可撓性の回収可能な要素240は、図72C及び図72Eに示したように、回収シース内に引き込まれたとき、折り畳んだ形態をとる。装置の他端おける回収可能な特徴部240は、回収シース内に引き込まれるとき、真直ぐな形態をとる(図72F)。単一の湾曲した回収可能な特徴部140(図27A)が送り込みシース710内に引き込まれる追加の実施の形態が図73Aに示されている。末端の回収可能(スネアに対する)特徴部は、図73Dのシース内に完全に引き込まれたとき、図73Bの湾曲した形態から図73Cの真直ぐな形態をとる。] 図27A 図72C 図72E 図72F 図73A 図73B 図73C 図73D
[0092] [00159] 更に、1つの管腔位置から別の位置へのフィルタ100を位置変更することは、図74A−74Dに示されている。本発明のフィルタ装置の非創傷性の設計のため、フィルタ装置100の位置変更は、装置100を回収シース710内に完全に再捕捉し(図74C)又は部分的にのみ再捕捉する(図74B)ことにより実行することができる。装置100の非創傷性の設計は、装置を一端により簡単に固定し(図74B)、また、管腔壁に沿って所望の位置に引っ張り、次に、解放することを許容する。送り込みシース及び回収シースは、同一の参照番号で表示されており、それは、本発明のフィルタ装置は、ほぼ同一の寸法であるシースを使用して脈管組織内に配備し且つ脈管組織から除去することができるからである。従って、本発明の装置は、第一の直径を有する送り込みシースから脈管組織内に配備することができる。次に、装置は、第一の直径よりも2Frだけ大きい第二の直径を有する回収シースを使用して脈管組織から後退させることができる(1Fr=0.013インチ=1/3mm)。これと代替的に、第二の直径は、第一の直径よりも1Frだけ大きくし、又はこれと代替的に、第一の直径は、第二の直径とほぼ同一とする。] 図74A 図74B 図74C
[0093] [00160] 完全に回収したとき、装置は、回収シース(図74A)内に完全に引き込み、シースは、当初の位置(図74A、74C)から第二の位置(図74D)に位置変更し、再度、脈管組織内に配備する(図69D)。スネアワイヤーの縦強度が装置を再配備するのに不十分な場合、スネアは、回収可能なシース内にて第二の内部シース内に送り込むことができる。このことは、図74Bに示したように、回収可能な特徴部を確実に制御することを可能にし、装置は、回収可能なシース内に引き込み且つ、次に、プッシュロッドとして作用する内部シースにより再配備する。
フィルタ装置の色々な使用方法
[00161] 本発明のフィルタ装置の実施の形態は、例えば、血栓切除法、関節切除法、ステント挿入法、血管形成法及びステント移植法のような方法にて末端を保護する方法にて有用である。本発明のフィルタ装置の実施の形態は、静脈及び動脈内にて使用することができることを理解すべきである。一例としての方法は、図75a−I及び図76A−Eに示されている。各方法において、装置100は、治療領域730に隣接して非束縛の仕方にて配置されている。図75A−Iの手順は、送り込みシース710の配置(図75A)、また、管腔10内への完全な配備(図75B)を示す。機械エネルギ、電気エネルギ又はその他の適当な方法を使用する従来の治療装置750は、望まない材料732を管腔壁(図75C)から取り除くため使用される。治療装置750を使用して管腔壁から除去された幾分かの残骸物734は、その後、血流中にて閉塞され(図75C)、フィルタ100により取り込まれる(図75D)。従来の治療装置750を除去して(図75E)、その後、再捕捉シース710を回収位置に前進させる(図75F)。] 図69D 図74A 図74B 図74D 図75A 図75B 図75C 図75D 図75E 図75F
[0094] [00162] 次に、例えば、治療剤の吸引、送り込み又は冷浸のような方法にて装置を再捕捉する前、取り込まれた残骸物734を除去する。更に、装置及び取り込まれた残骸物の全体を再捕捉し、図75Gに示したように装置を再捕捉するため使用されるものと同一のシースを介して除去する。その後、装置100及び残骸物734をシース710(図75H)内に引き込み、シースは、脈管組織から引き出す(図75I)。] 図75G 図75H 図75I
[0095] [00163] 同様に、縛らない末端の保護として本発明を更に使用することは、図76A−Eに示されており、この図において、血管にステントを挿入し、ステントを開いた状態に保つ前に実行されることが多い、バルーン血管形成法の場合のように、病変部732を拡張させるため、バルーン751が使用される。この方法の場合、バルーンカテーテルは、病変箇所まで前進させ、図76Bに示すように拡張させ、プラーク732は、バルーン(図76C)により外方に押し、これにより正常な血流を再確立する。この方法により閉塞された特定の物質734は、フィルタ(図76D)により取り込む。次に、上述したように、フィルタを回収する前に、残骸物734を除去することができ、又は残骸物を取り込んだ装置を共に除去することができる。] 図76A 図76B 図76C 図76D
[0096] [00164] 当該分野にて広く使用されている追加的な方法は、上述した方法の補助として縛った末端保護法を使用することである(すなわち、この方法の間、装置100は束縛したままである)。本発明のろ過装置の実施の形態は、図77A−77Eに示したこの目的のため使用することもできる。フィルタ100の確実な制御は、装置100と接続した一体的なワイヤー又はスネアを介して維持される。一体的なワイヤー又はスネアと装置100との間の接続は、この方法の間、維持され、また、幾つかの実施の形態にて、ガイドワイヤーとして使用することができる。図77Bに示したように、装置100との接続は、その位置に近接する脈管組織を治療する方法(すなわち、病変部732の治療)を実行する間、維持される。] 図77A 図77B
[0097] [00165]束縛した末端の保護方法の一例は、図77A−77Eに示されている。フィルタ装置100の1つの実施の形態は、治療すべき病変部732(図77A)の末端側に配備し、治療を開始し(図77B)閉塞した材料734を、フィルタ100内に捕捉する(図77C)。その後、フィルタを再捕捉する前、残骸物734を除去し、又はこれと代替的に、上述したように、シースを介してフィルタ100内にて処理する。装置100は、シース(図77D)内に回収し、また、管腔10から除去する(図77E)。] 図77A 図77B 図77C 図77D 図77E
[0098] [00166] また、束縛した装置(図77A、図78A)は、血栓切除法の場合におけるように、塞栓材料732を機械的に転位させ且つ血管10から除去するため採用することもできる。このことは、同一の目的を実現するため、多数の装置を必要とせずに、残骸物を除去し且つ取り込むための簡単な手段を提供する。この方法の場合、束縛した装置は、病変部(図78A)の下流にて前進させ且つ配備する(図78B)。次に、束縛し、配備したフィルタ100を病変部732をわたって引き出し(図78C)、血栓を血管壁からフィルタ100内に引き込む(図78D)。次に、上述した方法を介して閉塞した材料734を除去し(図78E)、束縛した装置をシース内に引き込み且つ、管腔から除去する(図78F)。
ろ過装置を使用しての薬剤の送り込み
[00167] 本発明のフィルタ装置の実施の形態は、また、管腔内にて薬剤を送り込むために使用することもできる。管腔内での薬剤の送り込みは、ろ過装置の任意の構成要素を使用して実現することができる。例えば、フィルタ支持構造体が薬剤を送り込むことができる。1つの代替例において、支持構造体は、多管腔構造体により覆われ、また、多管腔構造体は、薬剤を解放する形態とされている。1つの代替例にいて、多管腔構造体の管腔は、少なくとも部分的に、薬剤にて充填されている。別の特徴において、多管腔構造体の管腔は、管腔内に蓄えた薬剤を解放することを許容するポートを有している。1つの代替例において、支持部材に形成されたキャビティは、ある材料にて充填されている。1つの特徴において、キャビティ内の材料は薬剤である。フィルタが薬剤を送り込むことができる。1つの特徴において、材料捕捉構造体は、薬剤にて被覆されている。] 図77A 図78A 図78B 図78C 図78D 図78E 図78F
[0099] [00168] 本発明の追加的な実施の形態は、材料捕捉構造体及び支持構造体の被覆を介して治療薬を送り込む能力を提供する。図79は、フィラメント118/461に装着された治療薬被覆780を示す。図80は、支持構造体105に形成した1つ又はより多くのキャビティを1つ又はより多くの治療薬又はその他の材料にて充填させることにより形成された複合的構造体789を示す。キャビティは、図33、図35及び図36に関して上述したように形成することができる。これらの複合的構造体は、治療薬の濃度、密度及びそのフィルタ装置の構成要素上の位置を変更することにより、特定の溶出曲線を介して治療薬を溶出する設計とされている。この治療薬は、例えば、身体の治療のときに使用される任意の薬剤、抗凝固剤(すなわち、ヘパリン)線維組織の成長を防止し又は遅くする抗増殖剤薬、薬剤の溶出ステントを含む脈管ステント内にて使用される薬剤から選んだその他の薬剤とすることができる。] 図33 図35 図36 図79 図80
[0100] [00169]図81及び図82は、薬剤を管腔内に提供するための送り込み手段として支持構造体上に配置された被覆420、420aを使用する状態を示す。図81は、図44、図45に関して上述したように、多管腔構造体の管腔424a内にある薬剤782を示す。図82にて説明したように、治療薬784は、支持構造体105の上方にて多管腔被覆420aの管腔424を充填する。管腔424の側部に形成された解放ポート785は、薬剤を血液又は組織に送り込むことを許容する。治療薬の溶出パラメータの制御は、解放ポート785の寸法又は隔たりを介して及び(又は)解放が制御された薬剤を使用することを通じて実行することができる。
原型品としてろ過装置
[00170]図83A、83Eは、本発明の実施の形態に従った原型品としてのフィルタの斜視図(図83A)、平面図(図83B)、底面図(図83C)、側面図(図83D)及び端面図(図83E)を示す。原型品は、上述した特徴部を有しており、また、共通の要素は、同一の参照番号を有し、これらの図面に含めてある。支持構造体105、110は、直径約25.4mm(1インチ)の実質的に等しい、2つの開ループ125、128を形成するような形状とした電気研磨した外径0.381mm(0.015インチ)のニチノール(Nitinol)ワイヤーにて形成した。支持構造体105に対して使用した支持構造体のワイヤーは、0.254mm(0.010インチ)のワイヤー直径となるように研磨し、また、各端部に可撓性の回収可能な特徴部240を形成すべく使用した(図28C)。ワイヤーをプラズマにて加工することによりワイヤーの端部に非創傷性の特徴部(この場合、ボール242)を形成する。この場合、タンタルマーカーバンド248である放射線不透過性マーカーをボール242の下方に装着した。材料捕捉構造体115は、フィラメント118を有する構造としたフィルタセル119を有している。フィラメント118は、ePTFEモノフィラメントである。フィラメントは、図47に示した方法を使用して支持構造体に装着する。端部を結合するため使用したカバー185は、図24に示すように、支持構造体の回りにクリンプ止めしたテーパー付きのニチノール管186である。] 図24 図28C 図44 図45 図47 図81 図82 図83A 図83B 図83C
[0101] [00171]図84A−84Eは、本発明の1つの実施の形態による原型品フィルタの斜視図(図84A)、平面図(図84B)、底面図(図84C)、側面図(図84D)及び端面図(図84E)を示す。この実施の形態は、図83Aの実施の形態と同様である。この実施の形態において、材料捕捉構造体115は、図56に関して上述したような押し出し成形した重合系のネット材で出来た材料捕捉構造体312にて置換した。この実施の形態は、支持構造体105、110がクロスオーバ106にて接触していない(すなわち、距離「d」だけ分離している)様子も示す。] 図56 図83A 図84A 図84B 図84C 図84D 図84E
[0102] [00172]図85A、85Eは、本発明の1つの実施の形態による原型品フィルタの斜視図(図85A)、平面図(図85B)、側面図(図85D)及び端面図(図85C)を示す。この実施の形態は、図14Aに示したフィルタ装置と同様であり、共通の参照番号が使用されている。この実施の形態において、材料捕捉構造体は、連続的な重合系材料のシート520にて出来ており、このシートには、機械的切削法又はレーザ切削法を介して円形の穴521が形成されている(図61Aについて上記に説明したように)。] 図14A 図61A 図85A 図85B 図85C 図85D
[0103] [00173]図86A−86Dは、本発明の別の実施の形態による原型品フィルタの斜視図(図86A)、平面図(図86B)、側面図(図86D)及び端面図(図85C)を示す。この原型品フィルタは、連続的な重合系材料のシート520にて出来ており、このシートには、機械的切削法又はレーザ切削法を介してパターン522の空隙が形成されてネット状構造体(図61C)を形成する。] 図61C 図85C 図86A 図86B 図86D
[0104] [00174]図87は、上記の図83A−83Eに示した実施の形態と同様の本発明の1つの実施の形態による原型品フィルタの斜視図である。この実施の形態において、細長い構造部材105、110は一端(すなわち端部102)でのみ結合されている。接続されていない端部における支持構造体の要素には、血管の穴開けを防止し且つ配備及び回収を容易にし得るようプラズマボール242が設けられている。] 図83A 図87
[0105] [00175] 幾つかのフィルタの実施の形態は、配備されたとき、フィルタの位置を維持するのを助けるため、1つ又はより多くの固定要素と、組織アンカーと、又は組織の係合構造体とを含むことができる。各種の代替的な固定要素、組織アンカー又は組織係合構造体については、以下に説明されており、また、これらは、多様な組み合わせ及び形態となるようにすることができる。図88は、第一の端部及び第二の端部を有する第一の支持部材105と、第一の支持部材105の第一の端部又は第一の支持部材105の第二の端部に装着した第二の支持部材110とを備える管腔内フィルタの斜視図である。図示した実施の形態において、第一の支持部材105及び第二の支持部材110は、各々、少なくとも第一の端部102から第二の端部104まで伸びる単一のワイヤーにて形成されている。支持部材は、端部102、104を超えて伸びることができ、また、以下に説明するように、回収可能な特徴部240又はフィルタのその他の要素を形成するように使用することができる。一例としての例において、第一の支持部材105は、組織アンカーに形成することができ、また、第二の支持部材105は、回収可能な特徴部に形成することができる。一例としての実施の形態は、第一の端部102に回収可能な特徴部240を有し、また、第二の端部104に回収可能な特徴部240を有している。第二の支持部材110は、第一の支持部材105と共にクロスオーバ106を形成する。この実施の形態において、第二の支持部材110は、第一の支持部材102の第一の端部に、また、第一の支持部材104の第二の端部に装着されている。材料捕捉構造体115は、第一及び第二の支持部材105、110と、クロスオーバ106と、第一の支持部材105の第一又は第二の端部との間を伸びている。図示した実施の形態において、材料捕捉構造体は、第一及び第二の支持部材105、110と、第一の端部102と、クロスオーバ106との間を伸びている。少なくとも1つの組織アンカー810が第一の支持部材105又は第二の支持部材110にある。図示した実施の形態において、組織アンカーが本体支持体105、110に設けられている。この実施の形態において、固定要素810は、本体814と、管腔10の壁内に又は管腔10の壁を貫通して侵入するのに適した先端812とを有する別個の構造体である。固定要素又は組織アンカー810は、適正な装着部805を使用して細長い本体に装着される。装着部805は、クリンプ部(図示したように)又は固定要素810を細長い本体に結合する任意のその他の適当な技術とすることができる。適当な技術は、単に非限定的な例として、クリンプ、別個の保持部を有するその他の結合技術、周縁狭小部を有する据え込み又はその他の結合技術、はんだ付け、溶接、融接、シュリンク嵌め管、エポキシ、1つのワイヤーが各管腔内に配置され、次に、互いに接合し又は溶融させる多管腔カラーを含む。図91及び図99は、端部にて結合された2つの細長い支持部材にて形成されたフィルタ構造体の可能な形態を示す。] 図88 図91 図99
[0106] [00176]図89A及び図89Bは、図89Cに示した第一の形態に組み立てることのできる個々のフィルタ構成要素を示す。図89Aは、フィルタの基端を示す。細長い本体820、822は、フィルタ構造体115をクロスオーバ106と端部102との間にて固定するため使用される。細長い本体820、822は、クロスオーバ106を超えて端部826、824までかなりの長さを伸びている。回収可能な特徴部240は、端部240に装着され、また、一例としての実施の形態において、細長い本体820、822の何れから形成することができる。図89Bは、フィルタの末端を示す。フィルタの末端は、端部104により結合された細長い本体834、830により形成される。細長い本体830、834の長さは、図89Aの細長い本体820、822と結合し、適正な寸法としたフィルタを形成するよう調節することができる。末端は、また、回収可能な特徴部240と、固定要素810とを含むこともできる。最終的に組み立てたフィルタは、図89Cに示されており、この場合、基端及び末端のフィルタ端部は、適当な結合コネクタ805にて互いに結合されている。フィルタを製造するために使用される製造方法は、基端及び末端を使用することを通じて簡略化されると考えられる。端部の各々は、本出願の他の箇所にて説明したように、ほぼ等しい長さの2つの細長い本体からフィルタを製造するときよりも比較的少なく且つ容易な工程にて別個に製造することができる。更に、基端及び末端を結合するため使用される適当な結合コネクタ805は、例えば、図91、図95又は図99に示したように、固定要素をフィルタフレームに装着するために使用することもできる。] 図89A 図89B 図89C 図91 図95 図99
[0107] [00177] これと代替的に、固定要素を形成するため、細長い本体の端部を使用してもよい。図90A及び図90Bは、固定要素を形成するよう改変した細長い部材の先端を有する基端及び末端のフィルタ端部を示す。図90Aに示した基端のフィルタ端部の実施の形態は、端部824、826に形成されたフック825を有している。図90Bに示した末端のフィルタ端部の実施の形態は、端部832、836に形成されたフック835を有している。] 図90A 図90B
[0108] [00178]図90A及び図90Bは、適正な結合コネクタ805を使用して組み合わせて、図95、図104A、図104B及び図104Cに示したような二重フックの固定要素を形成することができる。これと代替的に、図90A、及び図90Bにおける改変した末端及び基端は、任意の組み合わせにて組み合わせ図89A及び図89Bに示した改変しない末端及び基端のフィルタ端部となるようにしてもよい。図90Cは、図89Aの基端を図90Bの末端と結合する1つの組み合わせの1つの実施の形態を示す。その他の組み合わせが可能である。例えば、組織アンカーは、第一又は第二の装着手段にある。更に又は代替的に、第一の支持構造体の端部に回収可能な特徴部があり、第二の支持構造体の第二の端部に回収可能な特徴部があるようにしてもよい。] 図104A 図104B 図104C 図89A 図89B 図90A 図90B 図90C 図95
[0109] [00179] これらの実施の形態は、その他の実施の形態と共に、一端を有する第一の支持部材と、端部から伸びる第一のセグメントと、端部から伸びる第二のセグメントとを備える第一の支持構造体を示す。また、一端と、端部から伸びる第一のセグメントと、端部から伸び且つ第一のセグメントと交差するが、第一のセグメントに装着されない第二のセグメントとを有する第二の支持部材もある。第一の支持部材の第一のセグメントを第二の支持部材の第一のセグメントに結合する第一の装着手段と、第一の支持部材の第二のセグメントを第二の支持部材の第二のセグメントに結合する第二の装着手段とがある。第一又は第二の支持部材上に又はこれらの部材と共に、組織アンカーが設けられる。上記に詳細に説明したように、第二の支持部材の第一及び第二のセグメントに、また、第二の支持部材の端部と、第一のセグメントが第二のセグメントを横断する場所との間にて装着された材料捕捉構造体もある。]
[0110] [00180] 更に、図89A−90Bは、同一又はほぼ同一の長さを有する細長い本体の構成要素を示すが、この設計はそのように限定されるものではない。異なる長さの細長い本体を使用して固定要素を細長い本体に沿った偏位した位置に配置することができる。細長い本体の長さ部分820、822、830、834は、図91に示したように装着した以前の例にて示したものと異なる長さとすることができる。異なる長さの細長い本体を使用することは、装着部805の間にて隔たり(図面にて「S」により表示)を生じさせる。破線は、固定要素を格納した状態となるように動かしたとき、各固定要素の位置を示す。偏位した隔たり「S」は、フィルタを送り込む前に格納したとき、細長い本体822、834の間にて細長い本体820、830の間の固定要素810が固定要素810と引っ掛かった状態になる可能性を少なくする(図123Bを参照)。これと代替的に、又は更に、偏位した隔たり「S」は、固定要素が引っ掛かるのを防止するため所望の偏位量となる位置にて固定要素を細長い本体上に配置することにより、実現することができる。] 図123B 図89A 図91
[0111] [00181]使用可能な多数の各種の固定要素がある。図92に示した固定要素810は、多数の曲げ及び形成技術を使用して細長い本体(すなわち、図90A及び図90B)の端部に形成することのできる固定要素を示す。端部は、図92に示した細長い本体の他のものと同一の直径のままであるようにすることができる。端部は、取り囲む管腔と係合するように本体814と先端812との間にて所望の曲線部となるような形状とされる。1つの代替的な実施の形態において、細長い本体の端部は、切削、研磨又はその他の方法にて鋭角な先端又は斜角を付した先端812となるような形状とされる。更に又は代替的に、固定要素は、図93A、図93Bに示したように、細長い本体の直径よりも小さい直径を有するようにしてもよい。固定要素810aは、先端812aの所望の最終的直径となるように、遷移部分814aにて小さくされている。次に、このように小さくした直径の端部は、固定要素が取り囲む組織と係合する仕方に依存して所望の曲線部となるような形状とされる。1つの代替的な実施の形態において、遷移部分814aは、単独にて又は先端812aと組み合わせて、本体814と異な材料にて形成してもよい。異な材料を使用し又は異なる材料の量とすることにより可撓性の先端を有する鉤状部又は組織アンカーを提供することができる。例えば、遷移部814a及び先端812aの一方又は双方は、eポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリ(エチレンテレフタレート)(PET)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、テトラフルオロエチレン−co−ヘキサフルオロプロピレン(FEP)、又はポリ(フルオロアルコキシ)(PFA)、その他の適正な医療等級ポリマー、その他の生物適合性ポリマー等のような可撓性の生物適合性材料にて形成することができる。] 図90A 図90B 図92 図93A 図93B
[0112] [00182]図94は、単一のワイヤー803にて形成されたフィルタ構造体の基端102の1つの実施の形態を示す。ワイヤー803は、端部803aにて開始し、支持フレームの一側部に湾曲させ、次に、回収可能な特徴部240に湾曲させる。ワイヤー803は、反転させ(803c)、回収可能な特徴部240の反対側部を形成し、次に、端部803bと反対の支持フレームの側部を形成する。クリンプ部183又はその他の適当な締結具を使用して回収可能な特徴部240の形状及び位置を保つ。この一例としての実施の形態は、基端102に対する単一ワイヤーの形成技術について説明するが、この技術は末端104を形成するために適用することもできる。回収可能な特徴部240は、図示した実施の形態以外の形状とすることもでき、また、例えば、図20−22及び図25−28Cに示した回収可能な特徴部に類似するよう形成することができる。図95に示したように、単一のワイヤー803を使用して末端240にループ833を形成することもできる。これは、第一の支持部材及び第二の支持部材の双方を単一のワイヤーにて形成する技術を示す。この実施の形態は、また、管腔壁の上方にて上昇した位置にあるコネクタ183も示す。更に、両端付きの固定要素822が示されている。これは、基端開口部を有する第一の鉤状部と、末端の開口部を有する第二鉤状部とを備える組織アンカーの一例である。両端付きの固定要素は、基端及び末端を湾曲させることにより形成することができる(図90A、図90Bを参照)。これと代替的に、図104Aに示したように、固定要素822は、本体814が2つの先端812内に湾曲した、独立的な構成要素としてもよい。図104Bに示したように、固定要素822は、適正な固定部805を使用して任意の細長い本体に結合することができる。図示した実施の形態において、固定要素822は、細長い本体110に装着される。端部812は、図104Cに示したように、異なる方向に向けて又は異なる角度にて湾曲させることもできる。] 図104A 図104B 図104C 図20 図25 図90A 図90B 図94 図95
[0113] [00183]はんだ付け、溶接、融接、シュリンク嵌め管、エポキシ、1つのワイヤーが各管腔内に配置され、次に、互いに接合し又は溶融される、多管腔カラー、ワイヤーを互いに捩るといったような多様な接合又は結合技術の任意のものを使用して基端及び末端を互いに結合することができる。これと代替的に、1つ又はより多くの技術を使用して、固定要素を追加し又は追加せずに、細長い本体を結合することができる。次に、組織の成長を開始させるため表面の欠陥を少なくすべく、結合が為される領域を滑らかな材料にて覆う。結合した領域は、エポキシ又は医療等級シリコーン又はシュリンク嵌め管にて被覆し又は、スロット付き管を結合部上に配置し、次に、所要位置に溶融させることができる。結合した領域に対し滑らかな面を提供する、1つの代替的な技術の一例を示す図89A及び図89Bについて検討する。第一に、熱シュリンク管のセグメントは、結合過程に含めた細長い本体の長さをカバーするのに十分に長く、図89Bの端部832、836上にてそれぞれ細長い本体830、834上に配置される。次に、図89Bの端部832、836は、図89Aの端部824、826に結合する。その後、熱シュリンク管セグメントを結合した領域上を前進させ且つ加熱する。熱シュリンク管セグメントが加熱されたとき、この管は結合した領域の回りにて溶融し且つ滑らかな面を提供し、この滑らかな面は、端部826が端部832と結合し、端部824が端部836と結合する領域を封止する。] 図89A 図89B
[0114] [00184]継手805は、第一の支持部材を第二の支持部材と結合する装着手段の一例である。継手805は、図88、図89A、図89B、図90A、図90B、図94及び図96に示した実施の形態にて提案したように、細長い本体を互いに結合するため使用することができる。これと代替的に、継手は、固定要素をフィルタルームに固定するため使用してもよい。更に別の代替例において、継手は、細長い本体を互いに結合して単一のフレームとなるようにし、また、細長い本体が結合される箇所と同一の箇所にて固定要素をフィルタフレームに結合する手段を提供するようにしてもよい。装着のための適正な手段及び継手805を形成するため使用される装着技術は、非限定的な例として、別個の保持部を有するクリンプ又はその他の結合技術、周縁の狭小化を伴う据え込み又はその他の結合技術、はんだ付け、溶接、融接、シュリンク嵌め管、エポキシ、及び1つのワイヤーが各管腔内に配置され次に、互いに接着し又は溶融される多管腔カラーを含む。] 図88 図89A 図89B 図90A 図90B 図94 図96
[0115] [00185]材料捕捉構造体115は、多数の異なる位置及び向きの任意のものをとることができる。図96は、支持部材105、110により形成された2つの開ループ支持フレームを有する本発明のフィルタの1つの実施の形態を示す。管腔10内の流れは矢印で示してある。この実施の形態において、材料捕捉構造体115は、上流の開ループの支持構造体内に配置されている。これに反して、材料捕捉構造体は、下流の開ループの支持構造体内に配置してもよい(図97)。別の代替的な形態において、上流及び下流の支持フレームの双方は、材料捕捉構造体115を保持している。] 図96 図97
[0116] [00186]捕捉構造体無しの支持フレームと等しい数の、捕捉構造体を有する支持フレームを備えるフィルタ装置の実施の形態がある(例えば、図13A、図13B、図97A、及び図97B)。捕捉構造体を有する支持フレームよりも、多くの捕捉構造体無しの支持フレームを備えるその他の実施の形態がある。例えば、図14は、捕捉構造体を有する支持フレームよりも、多くの捕捉構造体無しの支持フレームを備えるフィルタの実施の形態190を示す。フィルタ装置190は、管腔10内の流れに提供される複数の支持フレームを形成するように互いに隣接する位置に配置された2つの支持部材105、110を有している。これらの支持フレームは、本明細書にて説明した任意の組み合わせ又は形態にて固定要素を含むように改変してもよい。これと代替的に、複数の支持フレームは、材料捕捉構造体を装置190又は管腔10の流れ軸線をわたって支持するように配置される。支持部材は、端部192にて互いに結合され、また、端部194にて結合する前に、少なくとも2つの屈曲点を有している。支持部材105、110は、クロスオーバ106、196にて互いに横断する。支持フレーム191は、端部192とクロスオーバ106との間にある。支持フレーム193は、クロスオーバ106、196の間にある。支持フレーム195は、クロスオーバ196と端部194との間にある。本明細書にて説明したように、1つ又はより多くの固定要素を支持フレーム191、193、195の任意のもの又は全てに提供することができる。] 図13A 図13B 図14 図97A 図97B
[0117] [00187]図98は、管腔10の側壁内にて係合した固定要素810を示す。この実施の形態において、固定要素の長さ及び曲率は、管腔10の壁内に止まるように選ばれる。図示したように、先端812は、管腔10の側壁内にある。その他の代替的な形態において、固定要素の長さ及び曲率は、管腔壁に穿刺することにより管腔10と係合するように選ばれる。] 図98
[0118] [00188]固定要素は、別個の要素とするか又は細長い本体の1つによって形成してもよい。更に、固定要素は、多数の異なる位置及び向きの任意のものにて配置してもよい。図88は、端部102、104とクロスオーバ106とのほぼ中間に配置された固定要素を示す。追加の固定要素は、端部104上に配置される。固定要素が単一の支持フレーム上にある図88の一例としての実施の形態と異なり、図99は、支持フレーム及び端部104、102の双方にある追加的な固定要素の位置を示す。図99は、フレーム内にある任意の材料捕捉構造体を示さない。図99において、固定要素810は、一端とクロスオーバとの間にて支持フレーム上にほぼ中間で細長い本体105、110の双方に沿って配置されている。固定要素810の代替的な隔たり及び向きは、図100、図101に示されている。図100は、端部102、104とクロスオーバ106との間のほぼ中間の固定要素810の配置を示す。図101は、追加の要素がクロスオーバ106と先端104、104との間近くに配置された、図100と同様の固定要素の配置を示す。図102に示したように、1つ又はより多くの固定要素又は鉤状部を構造体に沿った位置の各々に配置することができる。図102は、2つの固定要素810を細長い本体105、110に固定する固定装着点805を示す。固定要素810は、別個に提供することができ、又はこれと代替的に、固定要素810の一方又は双方を細長い本体から形成してもよい。例えば、フィルタ構造体に沿った単一の位置にある1つ又はより多くの鉤状部又は固定要素が図95、図104A、図104B及び図104Cに示されている。] 図100 図101 図102 図104A 図104B 図104C 図88 図95 図99
[0119] [00189]図88を参照すると、装着部分805は、個別の固定要素810を細長い本体に取り付けるか又は固定するためにも使用することができる。図103A、図103B及び図103Cにおいて、個別の要素は装着し(図103A)又は側部にあり(図103A、103B)管腔壁に対する所望の向きを提供すると共に、所望の装置のプロファイルを提供することができる。固定要素を細長い本体に固定するため使用される結合構造体805は、細部を示すため省略されている。] 図103A 図103B 図103C 図88
[0120] [00190]固定要素は、1つ以上の装着点にて管腔の側壁と係合し、穿刺又はその他の方法にて装着する設計とすることができる。図102は、単一の装着箇所にて又は単一のカバー又は継手構造体805により細長い本体に装着された1つ以上の固定要素810を示す。図104Aは、2つの固定先端812を有する本体814を備える両端付きの固定要素822を示す。図104Bは、細長い本体110に装着された両端付きの固定要素822を示す。図104Cは、先端が隣接する管腔壁に係合する仕方を調節し得るよう先端812を変更することができる様子を示す。図104Cは、基端方向に開放する1つの先端812と、末端方向に開放する1つの先端812とを示す。] 図102 図104A 図104B 図104C
[0121] [00191] 先端812に対する異なる固定要素の本体の向き及び固定位置とすることが可能である。1つの実施の形態において、組織アンカーは、第一の支持部材又は第二の支持部材の回りに巻かれたコイルと、第一の支持部材又は第二の支持部材の上方にて隆起した一端とを備えている。かかる1つの組織係合又はアンカーの一例が図105に示されている。図105は、細長い本体に沿って伸び且つ細長い本体の回りに巻かれ、次に、曲がって固定部分105と先端812との間に曲がり部分を配置する湾曲したワイヤー817を示す。湾曲したワイヤー817の曲率程度は、組織を穿刺し又は管腔壁に加わる固定力の量を制御するため使用される力を制御するよう調節することができる。これと代替的に、図106に示したように、固定要素本体817は、細長い本体の長さの回りに巻き付けることにより細長い本体110に装着することができる。図105は、組織アンカーが隆起したら旋状の形態を有する組織係合面を備えるコイル又は開放管である、一例を示す。図105は、また、第一の支持部材又は第二の支持部材に装着された装着部分と組織を穿刺し得るようにされた一端とを有する組織アンカーと、装着部分と端部812との間のコイル817とも示す。選択随意の被覆物(図示せず)は、コイル巻きしたワイヤー817上に配置し、細長い本体110に沿って滑らかな装置のプロファイルを維持することもできる。] 図105 図106
[0122] [00192]フィルタ構造体は、また、図107A、図107Bに示した代替的な固定要素を使用して固定してもよい。幾つかの実施の形態において、1つ又は複数の組織アンカーは、第一の支持部材又は第二の支持部材に装着される管にて形成し又は該管に装着することができる。図107A及び図107Bは、細長い本体110上に嵌まり得るようにされた管又は支持体821を示す。支持体821上の特徴部823を使用して管の側壁と係合するようにする。図107Aの図示した実施の形態において、特徴部は、棘と同様の尖った先端を有する全体として円錐形の形状をしている。1つ又はより多くの支持体821を図107Bに示したように細長い本体810に沿って配置することができる。これと代替的に、特徴部823は、支持体821と一体化した構造体から形成するか又は該一体化した構造体の一部分として形成してもよい。特徴部823は、図示したものと異なる形状にて形成することができる。特徴部823は、周縁リブ又は空所/保持部の形態をとることもできる。別の代替的な実施の形態において、支持体821は、図107Bに示した別個のセグメント821ではなく、細長い本体110の長さ又はその長さの大部分に沿って伸びる連続片である。1つ又は複数の特徴部823の寸法、数及び隔たりは、用途に依存して変更することができる。材料捕捉構造体を下大静脈内にて定着するため、例えば、特徴部823は、約0.5mmから約3mmの範囲の高さと、約0.1mmから約5mmの隔たりとを有するようにすることができる。] 図107A 図107B
权利要求:

請求項1
管腔内フィルタにおいて、第一の端部と、第二の端部とを有する第一の支持体と、該第一の支持部材の第一の端部に又は該第一の支持部材の第二の端部に装着され且つ、前記第一の支持部材を有するクロスオーバを形成する第二の支持体と、前記第一及び第二の支持部材と、前記クロスオーバと、前記第一の支持部材の第一の端部又は第二の端部との間を伸びる材料捕捉構造体と、前記第一の支持部材又は第二の支持部材に設けられた少なくとも1つの組織アンカーとを有する、管腔内フィルタ。
請求項2
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第二の支持部材は、前記第一の支持部材の前記第一の端部及び前記第一の支持部材の前記第二の端部に装着される、管腔内フィルタ。
請求項3
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の支持部材及び前記第二の支持部材は、単一のワイヤーにて形成される、管腔内フィルタ。
請求項4
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の支持部材は、組織アンカーを形成し、前記第二の支持部材は、回収可能な特徴部を形成する、管腔内フィルタ。
請求項5
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の端部にある回収可能な特徴部(feature)と、前記第二の端部にある回収可能な特徴部とを更に備える、管腔内フィルタ
請求項6
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の支持部材の前記第一の端部又は前記第二の端部に結合した、組み合わせた組織アンカー及び回収可能な特徴部を更に備える、管腔内フィルタ。
請求項7
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の支持部材を前記第二の支持部材に結合する装着要素を更に備える、管腔内フィルタ。
請求項8
請求項7に記載の管腔内フィルタにおいて、前記装着要素は、組織アンカーを更に備える、管腔内フィルタ。
請求項9
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記少なくとも1つの組織アンカーは、前記第一の支持部材又は前記第二の支持部材の表面に形成される、管腔内フィルタ。
請求項10
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記第一の支持部材又は前記第二の支持部材上の少なくとも1つの組織アンカーは、前記クロスオーバと、前記第一の端部又は前記第二の端部との間に配置される、管腔内フィルタ。
請求項11
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記組織アンカーは、前記第一又は第二の支持部材上の位置に1つ以上の組織アンカーを備える、管腔内フィルタ。
請求項12
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記組織アンカーは、前記第一の支持部材又は前記第二の支持部材の少なくとも一部分を覆う管から形成され又は該管に装着される、管腔内フィルタ。
請求項13
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記組織アンカーは、組織係合面を有する管である、管腔内フィルタ。
請求項14
請求項13に記載の管腔内フィルタにおいて、前記組織係合面は、隆起した形態を備える、管腔内フィルタ。
請求項15
請求項13に記載の管腔内フィルタにおいて、前記隆起した形態は、ら旋状の形態を備える、管腔内フィルタ。
請求項16
請求項1に記載の管腔内フィルタにおいて、前記組織アンカーは、組織を穿刺し得るようにした少なくとも一端を有して前記第一の部材又は前記第二の支持部材の回りに巻かれたコイルを備える、管腔内フィルタ。
請求項17
フィルタにおいて、第一の端部と、第二の端部とを有する第一の支持部材と、第一の端部と、第二の端部とを有する第二の支持部材と、前記第一の支持部材と、前記第二の支持部材と、前記第一の支持部材の前記第一の端部が前記第二の支持部材の前記第一の端部に結合する点と、前記第一の支持部材が前記第二の支持部材に結合されずに、横断する点との間にて懸架されたフィルタ構造体と、前記第一の支持部材の前記第二の端部又は前記第二の支持部材の前記第二の端部の少なくとも一方における組織アンカーとを備える、フィルタ。
請求項18
請求項17に記載のフィルタにおいて、前記第一の支持部材の前記第一の端部が前記第二の支持部材の前記第一の端部に結合する点に組織アンカーを更に備える、フィルタ。
請求項19
請求項18に記載のフィルタにおいて、前記組織アンカーは、前記第一の支持部材又は前記第二の支持部材から形成される、フィルタ。
請求項20
請求項17に記載のフィルタにおいて、前記第一の支持部材の前記第一の端部が前記第二の支持部材の前記第一の端部と結合する点に回収可能な特徴部を更に備える、フィルタ。
請求項21
請求項20に記載のフィルタにおいて、前記回収可能な特徴部は、前記第一の支持部材又は前記第二の支持部材から形成される、フィルタ。
請求項22
請求項17に記載のフィルタにおいて、前記第一の端部と前記第二の端部とを有する第三の支持部材と、前記第一の端部と前記第二の端部とを有し、前記第三の支持部分に結合された第四の支持部材とを更に備え、前記第三の支持部材の前記第二の端部は、前記第二の支持部材の前記第二の端部に装着され、前記第四の支持部材の前記第二の端部は、前記第一の支持部材の前記第二の端部に装着される、フィルタ。
請求項23
請求項22に記載のフィルタにおいて、前記第三の支持部材を前記第二の支持部材に結合し、又は前記第一の支持部材を前記第四の支持部材に結合するため管が使用される、フィルタ。
請求項24
請求項23に記載のフィルタにおいて、前記管は組織係合特徴部を更に備える、フィルタ。
請求項25
フィルタを管腔内に配置する方法において、フィルタを含むシースを管腔を通して前進させる工程と、前記フィルタの材料捕捉構造体の実質的に全てを前記シース内に維持しつつ、前記フィルタの一部分を前記シースから前記管腔内に配備して管腔壁と係合させる工程と、前記フィルタの材料捕捉構造体を前記シースから管腔を横断する1つの位置まで配備する工程とを含む、フィルタを管腔内に配置する方法。
請求項26
請求項25に記載の方法において、前記フィルタの材料捕捉構造体を配備する工程の前又は後に、前記フィルタのクロスオーバ構造体を前記管腔内に配備する工程を更に備える、方法。
請求項27
請求項25に記載の方法において、前進させる工程の間に使用した方向と同一の方向に前記フィルタに向けてスネア(snare)を操縦する工程と、前記スネアを前記管腔の壁に対向して配置されたフィルタの回収可能な特徴部と係合させる工程とを更に備える、方法。
請求項28
請求項25に記載の方法において、前進させる工程の間に使用した方向と反対方向に前記フィルタに向けてスネアを操縦する工程と、前記スネアを前記管腔の壁に対向して配置されたフィルタの回収可能な特徴部と係合させる工程とを更に備える、方法。
請求項29
請求項25に記載の方法において、前記材料捕捉構造体を配置する工程の前に、前記フィルタの回収可能な特徴部を前記シースから配備する工程を更に備える、方法。
請求項30
請求項25に記載の方法において、前記材料捕捉構造体を配備した工程の後に、前記フィルタの回収可能な特徴部を前記シースから配備する工程を更に備える、方法。
請求項31
請求項29又は請求項30に記載の方法において、フィルタの回収可能な特徴部を配備する工程は、前記フィルタの回収可能な特徴部を管腔壁に対向して配置する工程を更に備える、方法。
請求項32
請求項25に記載のフィルタを管腔内に配置する方法において、前記フィルタの一部分を配備する工程は、管腔壁を前記フィルタに装着された固定装置と係合させる工程を更に備える、方法。
請求項33
請求項25に記載のフィルタを管腔内に配置する方法において、前記フィルタの一部分を配備する工程は、前記管腔壁をフィルタ支持構造体により発生された半径方向力にて係合させる工程を更に備える、方法。
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