专利摘要:
一実施形態では、装置は、使い捨て骨盤領域内支持部分と、支持部分から延在するストラップとを含む。ストラップは、ある長さを有し、骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるように構成される。スリーブは、ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置される。スリーブは、ストラップの長さよりも大きな長さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブの長さは、ストラップの長さの少なくとも2倍である。いくつかの実施形態では、縫合糸によって、スリーブをストラップに連結する。また、装置は、スリーブの内部に少なくとも部分的に配置され、スリーブの内部に2本の糸を形成する縫合糸を含み得る。2本の糸は、スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられる。
公开号:JP2011508632A
申请号:JP2010540862
申请日:2008-12-23
公开日:2011-03-17
发明作者:マイケル;エス.;エイチ. チュー,
申请人:ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.;
IPC主号:A61B17-00
专利说明:

[0001] (関連出願の相互参照)
本願は、米国特許出願第12/341,695号(2008年12月22日出願)の継続であり、これに対する優先権を主張し、この出願は、米国仮特許出願第61/017,212号(2007年12月28日出願)の利益と優先権を主張し、これらの出願の各開示は、その全体が本明細書に参考として援用される。]
[0002] 本願は、また、米国特許出願第61/017,212号(2007年12月28日出願)の優先権を主張し、この出願の開示は、その全体が本明細書に参考として援用される。]
背景技術

[0003] (背景)
開示される発明は、概して、医療器具に関し、より具体的には、患者の骨盤領域内に移植片を送達し、種々の骨盤機能障害を治療するための移植片および方法に関する。]
[0004] 尿失禁の治療、ならびに子宮脱、膀胱脱、直腸ヘルニア、および腟円蓋脱等の種々の脱出状態の矯正のための手技を含む、種々の医療手技が、種々の女性骨盤機能障害を治療するために行なわれる。]
[0005] 女性は、年齢または他の要因によって、膣脱出を経験する場合が多い。例えば、女性は、膀胱脱、直腸ヘルニア、および/または子宮瘤を経験する場合がある。膀胱脱は、膀胱が膣内に突出する場合に生じ、直腸ヘルニアは、直腸が膣内に突出する場合に生じる。子宮瘤は、子宮が膣内に垂下する場合に生じる。また、腸ヘルニア(小腸脱)は、小腸が膣の上壁に押入する場合に生じ得る。子宮瘤と膀胱脱、または子宮瘤と直腸ヘルニア、あるいはそれらの他の組み合わせが併発することは、比較的一般的である。また、異なる種類の脱出が、比較的立て続けに生じることも一般的である。]
[0006] 治療として、縫合手技あるいは支持または懸架のための移植片の使用が挙げられる。子宮瘤は、子宮摘出後、膣円蓋懸架によって治療される場合が多い。種々の器具および手技を使用して、骨盤領域内の種々の異なる解剖学的構造内に骨盤移植片を送達および固着する。移植片は、1つ以上の膣切開および/または患者の外部切開を通して、骨盤領域に送達され得る。]
[0007] 既存の移植片は、ストラップのサイズ、形状、材料、数、および場所を含む、多くの点において、ならびに骨盤領域内に送達および設置される方法において異なる。例えば、移植片の種々のサイズは、異なるサイズの生体構造および患者の骨盤領域に適合する必要がある。例えば、移植片が、特定の患者に対して大き過ぎる場合、周囲組織への損傷が生じ得る。ある場合には、小さ過ぎる移植片は、脱出の再発の可能性を増加させ得る。]
[0008] 治療される特定の状態および使用される移植片に応じて、骨盤底修復術は、骨盤領域内に種々の固定場所を必要とし得る。例えば、移植片は、いくつかの固定点を使用して固着され得る。縫合糸は、移植片を定位置に橋架、係留、懸架するために使用される場合が多い。縫合糸は、組織内殖のための十分な表面積を提供しない場合があり、固着されるために、結節を必要とする場合がある。メッシュ材料によって形成される移植片は、組織内殖をもたらし、メッシュの幅は、組織切断を防止するのに役立ち得る。また、移植片は、周囲組織を把持するための粗面または凸状縁を有し、組織内殖が生じるまで、メッシュ移植片を定位置に保持し得る。いくつかの移植片の送達は、移植片の一部または全部を被覆し、送達の際に、移植片を損傷から保護し、周囲組織への移植片の早期係合を防止するために、スリーブの使用を含む。]
発明が解決しようとする課題

[0009] 例えば、移植手技を行なうための空間制約によって、骨盤移植片を送達および固着するための手技の際に、種々の合併症が生じ得る。多くの場合、送達器具の種類および/または移植片の種類によって、送達の際に、あるいは移植片の余剰な処置によって、移植手技の際に、移植片が損傷され得る。したがって、改良された骨盤移植片と、移植の際に、移植片への損傷を防止するのに役立つそのような移植片に付随する送達プロセスを提供することが望ましいであろう。]
課題を解決するための手段

[0010] 一実施形態では、装置は、使い捨ての骨盤領域内の支持部分と、支持部分から延在するストラップとを含む。ストラップはある長さを有し、骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるように構成される。スリーブは、ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置される。スリーブは、ストラップの長さよりも長い長さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブの長さは、ストラップの長さの少なくとも2倍である。いくつかの実施形態では、縫合糸によって、スリーブをストラップに連結する。また、装置は、スリーブの内部に少なくとも部分的に配置され、スリーブの内部に2本の糸を形成する縫合糸を含み得る。2本の糸は、スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられる。]
図面の簡単な説明

[0011] 図1は、移植片の実施形態の概略図である。
図2は、移植片の実施形態の上面図である。
図3は、図2の移植片の一部の上面図である。
図4は、図2の移植片のストラップの上面図である。
図5は、図4のストラップの一部の側面図である。
図6は、図2の移植片の一部の拡大上面図である。
図7は、送達器具の一部の側面斜視図である。
図8は、前方移植片の別の実施形態の上面図である。
図9は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図10は、図9の移植片の一部の上面図である。
図11は、送達器具の別の実施形態の側面図である。
図12は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図13は、4つの拡張器器具の側面斜視図と、骨盤領域の一部の概略図内に配置されるように示される図12の移植片である。
図14は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図15は、骨盤領域内に配置されるように示される、図14の移植片の側面概略図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図16−21は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図22は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図23は、移植片のストラップに連結されるスリーブアセンブリの実施形態とともに示される、図22の移植片の一部の上面図である。
図24は、移植片のストラップに連結されるスリーブアセンブリの別の実施形態とともに示される、図22の移植片の一部の上面図である。
図25は、図22の移植片の側面斜視図である。
図26および27は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図26および27は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図28−30は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図28−30は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図28−30は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図31は、図30の移植片の一部の上面図である。
図32は、移植片の別の実施形態の一部の上面図である。
図33−36は、移植片の一部に連結される、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図33−36は、移植片の一部に連結される、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図33−36は、移植片の一部に連結される、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図33−36は、移植片の一部に連結される、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図37および38は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図37および38は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図39は、骨盤領域内に移植される配向で示される、図38の移植片の側面概概略図である。
図40は、移植片の実施形態の側面斜視図である。
図41は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図42は、図41の移植片の一部の側面図である。
図43は、図42に示される移植片の一部の側面図である。
図44−46は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図44−46は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図44−46は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図47は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図48は、骨盤領域内に移植される配向で示される、図47の移植片の側面斜視図である。
図49は、骨盤領域の一部の概略図内に部分的に配置されるように示される、図47の移植片の側面斜視図である。
図50−52は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図50−52は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図50−52は、異なる移植片の実施形態の各上面図である。
図53は、拡張器器具に連結される、移植片の上面図である。
図54は、骨盤領域の一部の概略図内に部分的に配置されるように示される、図52の移植片の斜視図である。
図55は、4つの拡張器器具の側面斜視図と、骨盤領域の一部の概略図内に配置されるように示される、図11および52の移植片である。
図56は、非組み立て状態で示される、移植片の別の実施形態の上面図である。
図57および58は、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図57および58は、スリーブアセンブリの異なる実施形態の各上面図である。
図59は、移植片の実施形態の上面図である。
図60は、移植片の別の実施形態の上面図である。
図61は、骨盤領域の一部の側面斜視図と、骨盤領域内に配置される図60の移植片である。
図62は、骨盤領域の一部の側面斜視図と、骨盤領域内に配置される図60の移植片である。
図63は、骨盤領域の一部の側面斜視図と、骨盤領域内に配置されるように示される図38の移植片である。
図64は、骨盤領域の一部の側面斜視図と、骨盤領域内に配置されるように示される図51の移植片である。
図65は、本発明の別の実施形態による、移植片の一部の側面斜視図である。
図66A−66Dは、前方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。
図67A−67Fは、後方切開手技の実施例を示す。] 図1 図10 図11 図12 図13 図14 図15 図16 図2 図22
実施例

[0012] 本明細書に記載される器具および方法は、概して、移植片(例えば、後方支持移植片、前方支持移植片、全骨盤底修復移植片)と、患者の骨盤領域(また、本明細書では「骨盤」とも称される)内へのそのような移植片の送達および設置を対象とする。移植片は、患者の骨盤空間内に設置され、骨盤空間内のいくつかの異なる場所に固着され、多くの異なる女性骨盤底機能障害を治療可能である。例えば、移植片は、子宮温存(例えば、脱出した子宮が、他の点では健康である場合、子宮摘出は行なわれず、子宮は、移植片によって再懸架される)のため、または後方支持のため、仙棘靱帯または尿管仙骨靱帯に固着され得る。別の実施形態では、移植片は、例えば、失禁を治療するために、恥骨尿道組織、あるいは閉鎖筋(例えば、内閉鎖筋または外閉鎖筋)または閉鎖膜(また、本明細書ではそれぞれ「閉鎖筋」とも称される)に固着され得る。さらに別の実施形態では、移植片は、例えば、膀胱脱、直腸ヘルニア、および腸ヘルニアを含む、膣傍修復のために、仙棘靱帯または骨盤筋膜腱弓(すなわち、白線)(また、本明細書では「腱弓」とも称される)に固着され得る。また、移植片は、そのような場所の種々の組み合わせに固着され得る。単一移植片または複数の移植片が、単一手技において使用され得る。いくつかの用途では、複数の移植片が使用される場合、所望の区域に支持が提供され、移植片の伸縮または支持の方向の改良された制御が、達成され得る。また、患者内に移植片アセンブリを送達および固着するための種々の送達器具、送達補助、および方法が記載される。]
[0013] 本発明の実施形態による移植片は、1つ以上の凸状部分および/または1つ以上の凹状部分を含み得る。本明細書で使用される用語「凸状」または「凸部」は、織物または編物メッシュ材料の切断から生じ得るような粗面またはギザギザ縁または区域を意味する。凸状部分を使用して、例えば、移植片を組織に係留または固着可能である。本発明の実施形態による移植片は、例えば、膣切開を通して、後恥骨方向(恥骨の背面)または前恥骨方向(恥骨の正面)に移植され得る。他の実施形態では、移植片は、所望に応じて、他の解剖学的構造の方向に設置され得る。骨盤移植片を展開するための手技は、前膣切開等の単一膣切開、および/または前膣切開と後膣切開を含み得る。いくつかの実施形態では、手技は、外部切開を含んでもよい。]
[0014] 種々の移植片の実施形態が、本明細書に記載される。移植片は、種々の異なる送達器具を使用して、患者の骨盤領域に送達され得、そのうちのいくつかの実施例のみ、本明細書に記載される。また、種々の送達補助が記載されるが、そのうちのいくつかは、移植片の一部として含まれ(例えば、組み立てられた状態で医師に提供される)、そのうちのいくつかは、移植直前に移植片に組み立てられ得る。そのような送達補助は、典型的には、所望の組織固着場所に移植片の1つ以上のストラップを設置後、除去され、組織に係合し、移植片の支持部分を支持するようにストラップを残留させる。例えば、スリーブまたは拡張器アセンブリを使用して、仙棘靱帯または腱弓等の体内の場所(すなわち、患者の体内)における組織を通して、移植片または移植片のストラップを誘導可能である。他の実施形態では、スリーブまたは拡張器アセンブリを使用して、閉鎖筋膜または閉鎖筋を通して、患者の外部切開から等、組織を通して、体外の場所(患者の体外)に移植片または移植片のストラップを誘導し得る。]
[0015] いくつかの実施形態では、移植片は、送達補助が骨盤領域内に設置された後、スリーブアセンブリまたは拡張器器具等の送達補助に結合され得る。例えば、複数のストラップを有する移植片の実施形態では、送達補助の事前設置は、種々のストラップの設置を協調および編成するのに役立ち得る。また、最初に送達補助を骨盤領域内に設置することは、移植片の処置を減少させるのに役立ち、移植手技の際に、移植片への損傷を低減し得る。]
[0016] 一実施形態では、装置は、使い捨ての骨盤領域内の支持部分と、支持部分から延在するストラップとを含む。ストラップはある長さを有し、骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるように構成される。スリーブは、ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置される。スリーブは、ストラップの長さよりも長い長さを有する。いくつかの実施形態では、スリーブの長さは、ストラップの長さの少なくとも2倍である。いくつかの実施形態では、縫合糸によって、スリーブをストラップに連結する。縫合糸は、スリーブの内部に少なくとも部分的に配置され、スリーブの内部に2本の糸を形成し得る。2本の糸は、スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられ得る。]
[0017] 別の実施形態では、装置は、骨盤領域内に移植可能な支持部材と、支持部材から延在するストラップとを含む。ストラップは、骨盤組織内に固着され、骨盤領域内で支持部材を支持するように構成される。スリーブは、ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置され、内部空間を画定する第1の壁と、第2の壁とを有する。縫合糸は、ストラップに連結され、スリーブに連結される。縫合糸は、スリーブの内部空間内に少なくとも部分的に配置され、スリーブの内部空間内に2本の糸を形成する。2本の糸は、スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられる。]
[0018] 別の実施形態では、装置は、骨盤領域内に移植可能な支持部材を含む。第1のストラップは、支持部材から延在し、支持部材が骨盤領域内に移植されると、腱弓に固着されるように構成される。第2のストラップは、第1のストラップの遠位の支持部材から延在し、支持部材が骨盤領域内に移植されると、仙棘靱帯に固着されるように構成される。第1のストラップは、第1のストラップを腱弓に固着可能であるが、腱弓に固着後、膣まで延在不可能であるような長さを有する。第2のストラップは、第2のストラップを仙棘靱帯に固着可能であるが、仙棘靱帯に固着後、膣まで延在不可能であるような長さを有する。第1のストラップおよび第2のストラップは、第1のストラップが腱弓に固着され、第2のストラップが仙棘靱帯に固着されると、膀胱頸部の下に少なくとも部分的に支持部材を支持するのに役立つように構成される。]
[0019] 別の実施形態では、方法は、前膣切開を通して、骨盤領域内に骨盤移植片を挿入するステップを含む。骨盤移植片は、支持部分と、支持部分から延在するストラップと、ストラップ上に配置されるスリーブとを含む。スリーブは、ストラップの長さを上回る長さを有する。スリーブおよびストラップは、スリーブの第1の部分が骨盤組織内に配置され、スリーブの第2の部分が膣切開から延出し、ストラップが骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるが、膣切開から延出しないように、骨盤組織を通して、少なくとも部分的に引っ張られる。スリーブは、ストラップから除去され、骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるようにストラップを残留させる。]
[0020] 別の実施形態では、方法は、膣切開を通して、骨盤領域内に移植片を挿入するステップを含む。移植片は、支持部分から延在する第1のストラップと、第2のストラップとを含む。第1のストラップは、骨盤領域の第1の側面の仙棘靱帯を通して設置される。第2のストラップは、骨盤領域の第1の側面の腱弓を通して設置される。支持部分の前方部分は、骨盤領域の第1の側面の閉鎖筋または腱弓のうちの少なくとも1つに固着される。]
[0021] 別の実施形態では、方法は、移植片の支持部分から延在するストラップを有する骨盤移植片を提供するステップを含む。ストラップは、第1の長さを有する。移植片の支持部分の一部は、ストラップが第1のストラップの長さを上回る第2の長さを有するように切断される。支持部分を切断後、ストラップの少なくとも一部は、骨盤組織を通して設置され、患者の骨盤領域内に少なくとも部分的に移植片を固着する。]
[0022] 本明細書で使用されるように、用語「近位部分」または「近位端」とは、それぞれ、医療手技を行なう際に、医師に最も近い器具の部分または端部を指し、用語「遠位部分」または「遠位端」とは、それぞれ、医療手技を行なう際に、医師から最も遠い器具の部分または端部を指す。例えば、本明細書に記載されるスリーブアセンブリまたは拡張器器具の遠位端または部分は、医療手技の際に、最初に患者の体内に挿入される器具の端部あるいは部分を指す。近位端または部分は、遠位端または部分の後、患者の体内に挿入される器具の端部あるいは部分を指す。また、用語「後端」および「先端」も、本明細書で参照され、それぞれ、近位ならびに遠位に類似する意味を有する。本明細書で使用されるように、用語「先端」とは、最初に体内に挿入される器具または装置の端部を指す。用語「後端」とは、先端の後、体内に挿入される器具または装置の端部を指す。]
[0023] 図1は、本発明の実施形態による移植片の概略である。移植片20を使用して、例えば、前方修復、後方修復、全修復(それぞれ、尖修復を伴うまたは伴わない)、あるいはそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない、種々の状態を治療可能である。移植片20は、支持部分22と、1つ以上のストラップ24とを含み得る。支持部分22は、特定の移植片のために意図された使用に応じて、種々の異なる形状、サイズ、および構成であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、支持部分22は、実質的に、矩形、四角形、卵形、または楕円形であり得る。支持部分22は、膀胱(例えば、膀胱脱を治療するため)および/または膀胱頸部を支持する、および/または子宮(例えば、子宮瘤を治療するため)を支持する、および/または直腸(例えば、直腸ヘルニアを治療するため)を支持するように成形ならびに定寸され得る。支持部分22は、例えば、後方支持部分および/または前方支持部分を含み得る。支持部分は、長さLおよび幅Wを有する。いくつかの実施形態では、長さLは、例えば、12.6cm(4.96インチ)乃至27.69cm(10.90インチ)であって、幅Wは、例えば、4.27cm(1.68インチ)乃至8.31cm(3.27インチ)であり得る。] 図1
[0024] 支持部分22および/またはストラップ24は、それぞれ、メッシュ材料によって形成され、移植後、移植片20への組織内殖を可能にする。例えば、移植片20の一部または全部が、Chuの米国特許出願公開第2005/0038452Al号(本開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)に記載されるメッシュ材料によって形成され得る。いくつかの実施形態では、移植片20の一部または全部が、Advantage(登録商標)MeshまたはPolyformTMSynthetic Mesh材料によって形成され得る(それぞれ、Boston Scientific Corporation(「BSC」)から市販)。移植片20は、一体的に形成され得る、または代替として、移植片20は、複数の異なる材料によって形成され得る、および/またはともに連結される複数の異なる構成要素または部分を含み得る。いくつかの実施形態では、移植片20は、合成および生物学的材料を含む、材料の組み合わせによって形成され得る。例えば、支持部分22は、第1の生体適合性材料によって形成され、ストラップ24は、第1の材料と異なる第2の生体適合性材料によって形成され得る。別の実施例では、支持部分22は、生物学的材料によって形成され、ストラップは、合成材料によって形成され得る。また、ストラップ24および支持部分22は、互いに異なる織り方、ピッチ、質感、色、およびパターンを有し得る。]
[0025] ストラップ24は、支持部分22と一体的に形成される、または支持部分22に連結される別個の構成要素であり得る。ストラップ24および支持部分22は、当接関係、重複関係に連結される、または橋架され得る。ストラップ24は、例えば、熱接合、接着、締結具の使用、および/または縫着によって、支持部分22に連結され得る。いくつかの実施形態では、ストラップ24は、その長さまたはその長さの一部に沿って、熱封止を含み、伸縮を防止あるいは低減させ得る。]
[0026] いくつかの実施形態では、支持部分22および/またはストラップ24は、1つ以上の凸状部分(上述のように)を含む。凸部によって、付加的係留機構または縫合糸を使用せずに、移植片20を骨盤組織内に係留可能となる。いくつかの実施形態では、移植片20は、移植片20の全長に沿って、縁上に凸部を含む。他の実施形態では、移植片20は、移植片の外表面の実質的に全部を被覆する凸部を含む。いくつかの実施形態では、凸部は、移植片20のストラップ24上にのみある。例えば、いくつかの実施形態では、ストラップ24は、係合し、移植片を骨盤組織に固着するのに役立つ凸状部分を含む。骨盤組織は、例えば、靱帯、筋肉(内閉鎖筋または外閉鎖筋等)、筋膜、あるいは患者の骨盤領域内の任意の他の構造または組織を含み得る。]
[0027] 支持部分22と同様に、ストラップ24は、特定の移植片のために意図される使用と、骨盤領域内のストラップのために意図される移植部位に応じて、種々の異なる構成および/または異なるサイズ(例えば、長さ、幅)を有し得る。例えば、ストラップ24は、仙棘靱帯、腱弓、挙筋等の骨盤領域内の特有の解剖学的場所へのストラップ24の固着に適合する長さを有し得る。いくつかの実施形態では、膀胱頸部を支持する際に使用するための移植片は、腱弓に固着されるストラップを含む。そのようなストラップは、移植片の設置から腱弓までの距離が、長いストラップを必要としないため、典型的には、比較的に長さが短い。]
[0028] 特定のストラップ24の長さは、設置の際または後のストラップ24のトリミングが低減または排除され得るように、ストラップ24が固着されることが意図される特定の組織(例えば、靱帯、筋肉)に依存し得る。例えば、いくつかの実施形態では、骨盤の前方区域に固着されるように構成されるストラップ24は、約15cm(5.9インチ)の長さを有し得る。そのような長さは、例えば、腱弓にストラップ24を固着するために十分に長いが、患者内の外部切開から延出するには短過ぎる(例えば、支持部分が、患者の骨盤領域内に適切に設置される場合)。他の実施形態では、前方ストラップは、ストラップが閉鎖孔へと通じる組織を貫通可能であるが、閉鎖孔を貫通するためには十分長くはないような長さを有し得る。前方ストラップの長さは、支持部分22の前方部分の幅とともに、例えば、約5cm(2インチ)乃至30cm(12インチ)であり得る。いくつかの実施形態では、支持部分22の中心線からストラップの端部まで測定される長さは、約7.5cm(3.0インチ)であり得る。後方ストラップ24は、例えば、ストラップ24が、仙棘靱帯等の組織を通して設置される、またはそれに固着されるが、膣挿入点を通して逆行するためには十分長くないような長さを有し得る。いくつかの実施形態では、ストラップ24は、患者の外部切開を通して、骨盤領域から延在可能なような長さを有し得る。そのような実施形態では、スリーブ26は、スリーブ26からストラップを解放し、体内ストラップトリミングを回避するための体外手段を提供し得る。]
[0029] また、移植片20は、それぞれ、ストラップ24のうちの1つ以上に連結される1つ以上のスリーブ部材26(また、「スリーブ」とも称される)を含み得る。例えば、スリーブ部材26は、縫合糸(図1に図示せず)を介して、熱封止(図1に図示せず)によって、あるいは締結具または接着剤等の他の取着方法によって、ストラップ24に連結され得る。スリーブ部材26は、骨盤領域内への移植片の挿入の際に使用され、ストラップ24が、送達手技の際に、早期に組織に係合するのを防止し得る。例えば、ストラップ24が、凸状部分を含む場合、スリーブ部材26は、移植片が骨盤領域内に送達されるのに伴って、凸部が組織に係合するのを防止し得る。反対に、スリーブ26が、凸状縁を有するストラップ24上に配置されない場合、凸部は、周囲組織に係合し、調節のためにストラップ24を円滑に摺動させることを困難にし得る。また、スリーブ26は、例えば、ストラップ張力を緩和するために、ストラップ24の張力を調節するプロセスに役立ち得る。] 図1
[0030] また、スリーブ26は、送達の際に、ストラップ24を損傷から保護し得る。スリーブ26は、遠位端部分では薄く、送達の際に、組織を通ってより容易に進行可能であり得る。例えば、スリーブ26は、先細であり得る。同一種類または構成のスリーブ26が、移植片20の各ストラップ24上に配置され得るか、あるいは異なる種類のスリーブ26が、移植片20の各ストラップ24上に配置され得る。いくつかの実施形態では、スリーブ26がないか、あるいはスリーブ26は、ストラップ24のうちの1つまたはいくつか上にのみに配置される。スリーブ26は、透明、半透明、有色、無色、またはそれらの組み合わせであり得る。スリーブ26は、例えば、先細、平坦、および/または管状であり得る。スリーブ20は、例えば、透明の薄い可撓性の生体適合性ポリマーによって形成され、ユーザが、スリーブ26内に配置される移植片20(例えば、ストラップ)を検査または視認可能なように構成され得る。ストラップ24が、骨盤領域内の所望の場所に配置された後、スリーブ26は、以下に詳述されるように、移植片20から除去され得る。スリーブ26は、スリーブアセンブリまたは拡張器アセンブリの一部として、本明細書に記載されるが、スリーブ26は、代替として、ストラップに個々に連結され得ることを理解されたい。]
[0031] 上述のように、移植片20は、移植片20のための特定の意図される使用に応じて、任意の数のストラップ24を有し得る。例えば、移植片20は、1乃至20のストラップ24を有し得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のストラップ24は、ある角度で、支持部分22(例えば、後方支持部分または前方支持部分)から延在し得る。ストラップ24のそのような角度は、例えば、支持部分22の中心線から20乃至160度等、異なる実施形態で可変であり得る。]
[0032] いくつかの実施形態では、ストラップ24は、周囲組織との干渉嵌合または摩擦嵌合によって、組織に固着されるように構成される。例えば、ストラップ24は、例えば、組織を拡張または膨張させ、ストラップが組織を通して引っ張られる引込(例えば、通路)を提供するように構成される、スリーブまたは拡張器(本明細書に記載されるように)を使用して、骨盤組織を通して引っ張られ得る。骨盤組織は、ストラップが、組織を通して引っ張られ得るが、次いで、より小さいサイズに脱出または待避し、組織とストラップとの間に摩擦相互作用を提供するように拡張される。また、ストラップは、ストラップ24の幅が、引込器具(例えば、拡張器またはスリーブ)によって形成される組織内の対応する通路の幅を上回る場合でも、ストラップが、組織を通して引っ張られるように柔軟であって、組織が、ストラップ24を受容するように拡張または膨張可能であるように、可撓性であり得る。いくつかの実施形態では、1つ以上のストラップ24は、その遠位端に向かって先細であって、支持部分22近傍の幅はより大きく、組織を通しての引込みをさらに提供する。]
[0033] いくつかの実施形態では、ストラップ24のうちの1つ以上は、その対応するスリーブ26と実質的に同一長である。他の実施形態では、1つ以上のストラップ24は、その対応するスリーブ26よりも小さい。そのような実施形態では、スリーブを使用して、挿入プロセスに役立つように、ストラップに伸長を提供し得る。標的組織部位に固着されるためにちょうど十分な長さでストラップ24を形成することによって、移植片20は、より少ない材料によって形成され得る。例えば、多くの場合、上述のように、ストラップは、骨盤領域内に設置後、トリミングされる必要がある場合があり、次いで、トリミングされた材料は、廃棄される。したがって、特定の使用のために構成される長さを有するストラップ24の使用は、トリミングの必要性を排除し、また、移植片20の製造コスとを低減させ得る。また、ストラップ24のそのような実施形態は、より長い長さのストラップ上での引張によって移植片の挿入の際に生じる可能性のある、ストラップの伸縮を防止するのに役立ち得る。また、骨盤内に固着されるストラップ24の実質的部分は、スリーブ26内で保護されるため、対応するスリーブ26よりも短い長さを有するストラップ24は、挿入の際に、ストラップ24の清浄度を維持するのに役立ち得る。また、その対応するスリーブ26よりも短い長さを有するストラップ24は、ストラップ24とスリーブ26の内表面との間の摩擦を低減し(表面積の接触減少による)、スリーブ26の除去をより容易にし得る。]
[0034] 上述のように、支持部分22およびストラップ24は、別個の構成要素であり得る。いくつかの実施形態では、移植片の支持部分に連結されるように構成される、スリーブおよびストラップアセンブリが提供される。例えば、支持部分と、1つ以上のスリーブおよびストラップアセンブリが、非組み立て状態でユーザ(例えば、医師)に提供され得る。次いで、ユーザは、スリーブおよびストラップアセンブリのうちの1つ以上を支持部分に固着し、移植片を形成し得る。そのような実施形態は、以下に詳述される。]
[0035] また、図1に示されるように、拡張器28は、スリーブ26に連結され、骨盤領域への移植片20の送達を補助するために使用され得る。拡張器28の近位端部分(すなわち、後端)は、例えば、圧着、結節、熱接合、熱封止、縫着、伸縮、または傾斜、あるいはそれらの組み合わせによって、スリーブ26に連結され得る。いくつかの実施形態では、スリーブ26は、拡張器28と一体的に形成される。拡張器28は、組織を通るより大きな通路を生成し、ストラップの設置を容易にし得る。拡張器28を使用して、骨盤領域内にストラップ24を導入することは、移植片20本体の処置または引張を減少させ、それによって、移植片20への潜在的損傷を低減あるいは排除し得る。] 図1
[0036] 拡張器28は、種々の異なる構成であり得る。例えば、拡張器28は、種々の異なる長さ、形状、直径等であり得る。拡張器28は、組織を通して挿入の際に、トロカール針32によって形成される通路を拡張し(後述のように)、スリーブ26の断面への組織の開口部の遷移を容易にし得る。また、スリーブ26は、先細であって、組織を通しての引込またはその拡張を提供するのに役立ち得る。拡張器28は、可撓性、半剛性、または剛性であり得る。拡張器28は、湾曲または実質的に直線であり得る。いくつかの実施形態では、拡張器28は、管状形状である。例えば、拡張器器具28は、それを通る内腔を画定し得る。また、拡張器28は、拡張器28の近位または後端におけるより大きな直径から、遠位または先端におけるより小さな直径へと先細であり得る。また、拡張器28は、着色され得る。例えば、複数のストラップ24を有する移植片20が、骨盤領域に送達されるべき場合、そのストラップ24が骨盤内に設置されるべき場所を示すために、それぞれ一意の色を有する拡張器28が、各ストラップに連結され得る。そのような色識別は、送達プロセスの編成に役立ち得る。例えば、一実施形態では、一対の前方ストラップは、青色拡張器に連結され、一対の後方ストラップは、白色拡張器に連結され得る。いくつかの実施形態では、拡張器の付加的識別化が、ストラップを編成するのにさらに役立てるために含められ得る。例えば、前方ストラップに連結される一対の拡張器は、青色に着色され、拡張器のうちの一方は、さらに縞模様が付され(例えば、青色および白色)、ストラップが固着される骨盤領域の右側と左側とを区別するのに役立ち得る。いくつかの実施形態では、ストラップ24に付随するスリーブ26は、拡張器28に対して記載のものと類似方法で色識別され得る。いくつかの実施形態では、スリーブ26および拡張器28の両方が、着色される。]
[0037] いくつかの実施形態では、リーダー30が、拡張器28および/またはスリーブ26の遠位端に連結され、トロカール針32が、リーダー30の遠位端に連結される。リーダー30は、例えば、ポリマーによって形成される縫合糸であり得る。他の実施形態では、リーダー30は、金属または他のファイバから成り、スリーブ26および/または拡張器28の1つ以上の場所に取着され得る。例えば、リーダー30は、例えば、接着、熱接合、結節、または他の取着方法によって、拡張器30および/またはスリーブ26に連結され得る。いくつかの実施形態では、リーダー30は、スリーブ26をストラップ24に連結するために使用される縫合糸の一部であり得る(または、それと一体的に形成される)。1つのリーダー30およびトロカール針32のみ図1に示されるが、リーダー30およびトロカール針32は、移植片20の拡張器28および/またはスリーブ26のそれぞれに連結され得ることを理解されたい。] 図1
[0038] トロカール針32は、例えば、ステンレス鋼または他の手術用鋼等の種々の生体適合性材料によって形成され得る。トロカール針32を使用して、例えば、Boston Scientific Corporation(また、本明細書では「BSC」とも称される)製Capio(登録商標)Suture Capture Device等の送達器具に移植片のストラップを結合可能である。また、そのような縫合器具の実施例は、米国特許第5,741,277号(本開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)に記載されている。代替として、例えば、Chuらの米国特許出願公開第2004/0181243Al号「Re−shapeable Medical Device」(本開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)に記載の縫合器具等、他の種類の送達器具が使用され得る。また、類似送達器具は、図7を参照して後述される。] 図7
[0039] リーダー30の長さ(拡張器28の遠位端から測定)は、可変であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、リーダー30の長さは、選択された組織係留部位を通して設置され(膣切開を介して、骨盤領域に進入後)、拡張器28が膣に進入する必要なく、膣切開から抜出する(例えば、骨盤内の組織を貫通後)ために十分に長い。いくつかの実施形態では、リーダー30の長さによって、医師は、取着された拡張器28が組織または靱帯内に引っ張られる前に、体外の送達器具からトロカール針32を除去可能にし得る。送達器具を使用した移植片の挿入および送達についてのさらなる詳細は、特有の実施形態を参照して後述される。]
[0040] 他の実施形態では、リーダー30およびトロカール32ではなく、拡張器28またはスリーブ26は、ストラップ24を送達器具に結合するために使用可能なコネクタ部分を含み得る。例えば、拡張器28またはスリーブ26は、コネクタ部分(図示せず)を含み得る、あるいは別個のコネクタ(図示せず)は、ストラップ24を送達器具に結合するために使用可能な拡張器28またはスリーブ26に連結され得る。いくつかの実施形態では、ループコネクタが、スリーブ26または拡張器28に連結される。そのようなコネクタまたはコネクタ部分を使用して、例えば、Boston Scientific Corporation製のObtryx(登録商標)Halo、Curve、Advantage(登録商標)、またはLynx(登録商標)器具等の送達器具に拡張器28あるいはスリーブ26を結合可能である。また、そのような器具の実施例は、米国特許出願公開第2005/0075660号および米国特許出願公開第2005/0177022号(その開示全体は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)に記載されている。そのような送達器具は、例えば、閉鎖筋または閉鎖膜(例えば、経閉鎖筋アプローチを使用して)を通して、あるいは例えば、腱弓(例えば、経臀筋アプローチを使用して)を通して、経路または通路を生成し得る。例えば、送達器具の針は、外部切開を通して、膣内に貫通され、移植片アセンブリ20のストラップに連結され得る(本明細書にさらに詳述されるように)。送達器具を使用して、送達器具によって形成される通路を通して、および内外アプローチにおける外部進入部位を通して、移植片20のストラップまたは一部を牽引可能である。また、そのような送達器具の実施例は、図11を参照して本明細書に記載される。また、拡張器は、例えば、2007年10月19日出願の米国仮出願第60/981,159号(名称「Apparatus For Placing Medical Implants」)(本開示は、参照することによって、全体として本明細書に組み込まれる)に記載の送達器具等、他の種類の送達器具に結合されるように構成され得る。] 図11
[0041] また、移植片20は、具体的には本明細書に示さない他の送達器具に結合されるように構成され得る。いくつかの実施形態では、移植片20本体のストラップ24は、送達器具に結合されるように構成される。例えば、コネクタは、送達器具への結合のために、ストラップ24に直接連結され得る、あるいはストラップは、例えば、ストラップ24を送達器具に結合するように構成される開口部または孔を含み得る。いくつかの実施形態では、リーダー30およびトロカール32は、ストラップ24に直接連結され得る。]
[0042] 上述のような送達器具を使用して、例えば、挙筋(例えば、肛門挙筋)、仙棘靱帯、肛門拳筋腱弓(また、本明細書では「腱弓」または「白線」とも称される)、閉鎖筋、または腸骨尾骨筋、あるいは患者の骨盤領域内の他の解剖学的固着部位等、骨盤組織に、もしくはそこを通して、選択された移植片20のストラップを送達可能である。また、送達器具を使用して、膣壁に縫合糸端を貫通させる、または膣壁に縫合糸を貫通させずに、膣壁上皮に縫合糸を貫通させることが可能である。例えば、移植片20のストラップ24は、骨盤領域内の選択された組織部位に被着され、また、移植片20の一部は、膣尖、膣壁等の患者の膣に連結される、膣内部(例えば、膣腔内)または骨盤領域内に固着され得る。]
[0043] いくつかの実施形態では、1つの移植片20のみが、骨盤領域内に移植される。他の実施形態では、2つ以上の移植片20が、移植される。例えば、第1の移植片は、後方に設置され、仙棘靱帯に固着され、第2の移植片は、前方に設置され、腱弓に固着され、例えば、患者の膀胱頸部を支持し得る。別の実施例では、第1の移植片は、患者の骨盤領域の片側に固着され、第2の移植片は、骨盤領域の反対側に固着され得る。いくつかの実施形態では、移植片20は、患者の骨盤領域の後方領域から前方領域まで延在するように定寸される。さらなる他の実施形態では、移植片20は、骨盤領域の一方の側面から骨盤領域の他方の側面まで延在するように、または全骨盤底修復移植術におけるような骨盤底の実質的部分に及ぶように定寸される。]
[0044] 移植片20は、全体として使用され得る、または代替として、移植片20は、2つ以上の部分に分割され得る。例えば、移植片20は、後方部分および前方部分等、2つの部分に切断され得る。次いで、各部分を使用して、特有の脱出状態を治療可能である。いくつかの実施形態では、移植片20は、設置前あるいはその際に、幅Wおよび/または長さLをトリミングされ、異なるサイズの骨盤領域に適合し得る。したがって、移植片20は、例えば、切断によって、ユーザにより修正またはカスタマイズされ得る。他の実施形態では、移植片20は、3つ以上の支持部分を有し得る。例えば、移植片20は、互いからある距離だけ離間した複数の支持部分22を含み得る。]
[0045] 移植片20は、例えば、経膣アプローチ、後恥骨アプローチ(例えば、移植片は、膣切開を通して設置され、次いで、移植片の前方ストラップ(例えば、図2の前方ストラップ134参照)が、恥骨上アプローチまたは経閉鎖筋アプローチによって設置され得る)を含む、種々の異なるアプローチを使用して、骨盤領域内に送達または移植され得る。一実施例では、移植片20は、上述のように、例えば、Capio(登録商標)器具を使用する経膣アプローチを利用して、送達され得る。そのような手技では、移植片20は、例えば、単一膣切開を通して、挿入される。代替として、移植片20の前方ストラップは、上述のように、例えば、Obtryx(登録商標)CurveまたはObtryx(登録商標)Halo等の送達針を使用する経閉鎖筋アプローチを利用して、移植され得る。そのような手技では、移植片20は、中線切開から、閉鎖孔を通して、外部切開へと挿入される。そのような手技は、特有の実施形態を参照して、以下に詳述される。代替として、移植片20(例えば、2つのストラップを有する失禁用移植片)は、上述のように、例えば、Obtryx(登録商標)CurveまたはHalo等の送達針を使用する経閉鎖筋アプローチのみを利用して、移植され得る。そのような手技では、移植片20は、中線切開から、閉鎖孔を通して、外部切開へと挿入される。そのような手技は、特有の実施形態を参照して、以下に詳述される。他の手技では、移植片20は、中線切開から、閉鎖孔を通して挿入されるが、皮膚から抜出しない。] 図2
[0046] 上述の実施形態は、別個の係留器具(例えば、ストラップの凸部によって固着する)を使用せずに、ストラップ24を組織に固着するステップを記載しているが、また、本明細書に記載される移植片は、1つ以上のストラップ24を骨盤組織に固着するための係留具または他の機械的締結具を含み得ることを理解されたい。例えば、縫合糸を使用して、移植片20のストラップまたは他の部分を子宮膣部等の組織に固着可能である。例えば、支持部分22は、尖懸架のために、縫合糸によって、子宮膣部に固着され得る。別の実施形態では、失禁用スリングまたは他の種類の骨盤底移植片が、移植片20と併用され得る。]
[0047] 種々の一般原理が上述されたが、次に、これらの概念のうちのいくつかの例示的実施形態について記載する。これらの実施形態は、実施例に過ぎず、移植片、スリーブアセンブリ、または拡張器アセンブリ等の多くの他の構成が、想定される。]
[0048] 図2−6は、移植片の実施形態の実施例を示す。移植片120は、2つの前方ストラップ134と、2つの中間ストラップ136と、2つの後方ストラップ138とを含む、6つのストラップを含む。また、移植片120は、前方ストラップ134と中間ストラップ136との間に前方支持部分144と、移植片120の一端125と後方ストラップ138との間に延在する後方支持部分146とを有する、支持部分122を含む。中心マーク139は、患者の骨盤領域内の所望の場所に移植片120を配置するのに役立てるために使用可能な支持部分122の中心線に沿って含まれる。] 図2
[0049] 本実施形態では、ストラップ134、136、138のそれぞれの長さは、ストラップをその意図される組織固着部位に固着するために十分であるが、ストラップが、例えば、経膣アプローチを使用して、骨盤領域内への移植片の送達の際に、膣から延出するには十分に長くはない。そのようなストラップの長さは、設置後、ストラップの大部分をトリミングする必要性を排除または減少させ、また、移植片120の設置の際に、膣および/または骨盤領域内の乱雑性を低減し得る。]
[0050] また、図3−5に最も良く示されるように、前方ストラップ134は、加工表面を含み得る。具体的には、示される実施形態では、ストラップ134は、前方ストラップ134の上面および底面に小凹部140を含む。図5に示されるように、小凹部140は、ストラップ134の上面および底面に、交互に対向方向に配置される。小凹部140は、周囲組織に係合するための追加の把持力を提供する。小凹部140の数は、可変であって、また、移植片120の他のストラップおよび/または支持部分122の一部あるいは全部に含まれ得る。また、ストラップ134、136、138は、上述のような凸部を含み得る、および/または組織に係合するように構成される鉤または他の突起を含み得る。] 図3 図5
[0051] 小凹部140は、小凹部140のその基部から一端へと先細であり得る。例えば、小凹部140は、その先端または端部における直径よりもその基部においてより大きな直径を有する、ドーム形状であり得る。小凹部140は、例えば、その先端および/またはその基部において、約0.02cm(0.008インチ)乃至0.04cm(0.02インチ)の幅(例えば、直径)を有し得る。例えば、小凹部140の幅は、その基部において、約0.36cm(0.14インチ)であって、その端部または先端において、約0.22cm(0.087インチ)まで狭小あるいは先細であり得る。小凹部140は、例えば、約0.15cm(0.059インチ)乃至0.23cm(0.091インチ)の長さまたは高さを有し、互いから(例えば、ある小凹部の中心線から別の小凹部の中心線まで)約0.6cm(0.2インチ)離間し得る。また、いくつかの実施形態では、小凹部140は、互いに接触する、重複する、または互いから異なる距離で離間されるように配置され得る。他の実施形態では、小凹部140は、先細でなくてもよい。]
[0052] ストラップは、例えば、1乃至1000の小凹部を含み得る。小凹部140は、移植片のストラップ(134、136、138)および/または支持部分(144、146)のうちのいずれかに提供され得る。小凹部140は、ストラップ材料の熱打刻を介して形成され得る。他の実施形態では、小凹部140または他の表面質感は、例えば、打刻、押出加工、成形、または製織等の他の方法を通して生成され得る。]
[0053] スリーブ126と、先細拡張器128とを含む、スリーブアセンブリ154は、ストラップ134、136、および138のそれぞれの上に配置される(図2にのみ図示)。拡張器128は、例えば、圧着、熱封止、縫着、伸縮、先端傾斜等によって、スリーブ126に連結され得る。代替として、スリーブ126は、先細拡張器を形成する部分を含むように形成され得る。拡張器128を使用して、組織を通して挿入する際に、通路を膨張または拡大し、スリーブ126の断面またはサイズへの遷移を容易にし得る。また、スリーブ126は、先細にされ、また、組織を通しての引込を提供するのに役立つ。] 図2
[0054] スリーブ126は、縫合糸142によって、ストラップに固着される。縫合糸142は、ストラップ134、136、および138のそれぞれを通してループ状にされる。本実施形態では、縫合糸142は、ストラップ134、136、および138を通して、織着または螺着される。例えば、図6に示されるように、縫合糸142は、ストラップ134を通して、場所Aで移植片120に織着される。また、ストラップ134、136、および138を通して螺着される縫合糸142のそのような連結は、ストラップの伸縮を防止するのに役立ち得る。代替として、縫合糸142は、例えば、圧着、熱封止、縫着、伸縮、先端傾斜等による、拡張器のスリーブへの連結の上述の方法のいずれかを使用して、ストラップ134、136、および138に連結され得る。いくつかの実施形態では、縫合糸は、例えば、結節によって、ストラップに螺着または固着され得る。スリーブ126を通してループを形成する縫合糸142の糸は、拡張器128の内側内腔(図示せず)から延出し、例えば、図6に示される場所Bで拡張器128の内壁に圧着密閉および熱接合され、ストラップ134、136、および138をスリーブ126内に維持する。] 図6
[0055] リーダー縫合糸130は、拡張器128のそれぞれに連結され、そこから遠位に延在する。代替として、縫合糸142のリーダー部分は、拡張器128から遠位に延在し得る。トロカール針132は、リーダー縫合糸130のそれぞれの遠位端に連結される。上述のように、トロカール針132を使用して、上述のBSC Capio(登録商標)器具または後述の送達器具164等の送達器具に移植片120を結合可能である。]
[0056] 図6から最も良く分かるように、スリーブ126はそれぞれ、2本のループ状縫合糸142間かつスリーブ126の遠位端近傍に配置される、分離器148を含む。分離器148は、スリーブ126内のループ状縫合糸142の糸の分離を維持する。縫合糸142の糸の分離は、以下にさらに詳述されるように、スリーブ126の除去の際に、例えば、場所CまたはDでループ状縫合糸142の単一糸のみの切断を行なうことを可能にする、あるいはそれを促進するのに役立つ。本実施形態では、分離器148は、例えば、スリーブ126の2つの側面をともに熱打刻(または、図65を参照して記載される鋲を使用)することによって形成され得る、円形封止構成である。代替として、例えば、スリーブ126内に連結される別個の構成要素等、他の種類の分離器を使用可能である、あるいは接着剤を使用して、スリーブ126の2つの側面を糸間のある場所にともに連結可能である。] 図6 図65
[0057] 拡張器128は、後端150における第1の直径から、先端152における第2のより小さい直径へと先細である(図6参照)。第1の直径は、例えば、約0.2乃至0.5cm(0.08乃至0.2インチ)であって、第2の直径は、例えば、約0.03乃至0.2cm(0.01乃至0.08インチ)であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、第1の直径は、約0.37cm(0.15インチ)であって、対応する第2の直径は、0.03cm(0.01インチ)であり得る。拡張器128は、例えば、成形、押出加工、鋳造、焼結、鍛造、機械加工、またはそのような医療器具を製造する他の周知の方法によって、形成され得る。] 図6
[0058] 移植片120は、膣切開(例えば、経膣アプローチ)を通して、骨盤領域内に送達され得る。切開は、例えば、前膣粘膜に沿って、成され得る。切開は、例えば、長さ4cm乃至6cm(1.57乃至2.36インチ)であって、膣道まで約2cm乃至3cm(0.79インチ乃至1.18インチ)延在し得る。膣上皮は、下層尿道周囲筋膜から仙棘靱帯に向かって解離される。具体的には、前膣壁が開放され、内骨盤結合組織が、膀胱頸部の高さの恥骨枝から坐骨棘まで分離され、膀胱側腔および直腸傍空間を露出する。仙棘靱帯が識別され、本欠損を通して単離される。移植片120を設置するための前方切開は、約4cm長であって、頸部から近位尿道の高さまで約1cm延在する。また、切開は、前方体切開としても知られる。そのような手技の詳細は、図66A−66D(以下に詳述される)に示される。また、後方切開は、移植片120の後方部分を設置するためのアクセスを得るように成され得る(例えば、子宮が除去される場合)。後方切開は、膣尖および膣の遠位部分において成される。切開間の上皮下道は、前方直腸壁から後膣壁を解離させる。また、別の種類の後方切開が成され、余剰組織は、図67A−67Fに示されるように切除され得る(以下に詳述される)。ある場合には、子宮が除去される場合、切開は、単一連続切開(前方および後方切開の組み合わせ)を含み得る。子宮がそのまま残される場合、別個の前方および後方移植片ならびに切開が使用され得る。他の種類の切開を使用して、骨盤領域へのアクセスを得ることが可能である。切開の変形例は、例えば、移植片サイズ、必要とされる修復あるいは治療される疾患状態、および/または移植片の意図される設置の場所に依存し得る。] 図66A 図67A
[0059] 移植片120の種々のストラップ(例えば、134、136、138)はそれぞれ、図7に示されるように、例えば、縫合送達器具164を使用して、骨盤組織を通して送達され得る。ストラップ(134、136、138)のうちの1つ上のトロカール針132は、送達器具164の担体162(図7に延長された状態で部分的に示される)内に装填される。次いで、送達器具164を使用して、トロカール針132およびストラップ(そこに取着されるスリーブアセンブリとともに)を骨盤組織に貫通させることが可能である。具体的には、送達器具164の担体162は、選択された組織部位に隣接して配置され、担体162は、トロカール針132が組織を穿刺するように作動される。トロカール針132およびリーダー縫合糸130の遠位端は、組織を貫通後、送達器具164のキャッチ160によって、捕捉または回収される。次いで、送達器具164は、膣を通して除去され、トロカール針132が、キャッチ160から除去される。スリーブアセンブリ154は、組織を通して引っ張られる。例えば、ユーザは、ストラップが組織内に配置されるように、組織を通して、リーダー130または拡張器128を引っ張り得る。次いで、本手技は、移植片120の他のストラップに連結される他のスリーブアセンブリに対して繰り返される。移植片の各ストラップは、選択された組織部位を通して引っ張られ、ストラップは、前方支持部分144を配置し、伸長するように調節される。各ストラップは、同一送達器具を使用して、連続的に送達可能である、あるいは別個の送達器具をストラップの一部または全部に対して使用可能である。ストラップ134、136、および138(依然として取着されているスリーブアセンブリ154とともに)は、ユーザが、膣切開を通して、的確な張力に対する支持部分122の配置を観察するのに伴って、視覚的誘導を使用して、伸長され得る。] 図7
[0060] 各ストラップ(それに取着されたスリーブアセンブリとともに)が、選択された組織部位を通して設置され、上述のように調節された後、スリーブ126および拡張器128は、移植片120から除去され得る。例えば、図6に示されるように、ストラップ134からスリーブ126および拡張器128を除去するために、スリーブ126の一部およびスリーブ126内の縫合糸142の1本のループは、例えば、場所CまたはDで切断され得る。ストラップ134は、スリーブ126の一部を通して切断される縫合糸142を介して、スリーブ126と、縫合糸142の1本のループとに連結されるため、スリーブ126は、ストラップ134に対して自由に可動となるであろう。次いで、スリーブ126(および、スリーブ126に連結される拡張器128)は、スリーブ126および未切断縫合糸142を引っ張ることによって、ストラップ134から引抜され得る。また、切断された縫合糸142も、ストラップ134を通して自由に引っ張られるであろう。したがって、縫合糸142は、スリーブ126に固着されたまま、ストラップ134から本体を単純に解縫または解糸されるであろう。スリーブ126がストラップ134、136、138から除去されるのに伴って、ストラップ134、136、138上の凸部は、ストラップ134、136、138が設置される周囲組織に係合し得る。また、ストラップ134上の小凹部140も、周囲組織に係合し得る。] 図6
[0061] 後方支持部分146は、ストラップ134、136、138からスリーブ126を除去前または後、子宮膣部周囲に配置され得る。いくつかの実施形態では、後膣切開が、後方支持部分146を配置するためのアクセスを提供するように成される。例えば、医師は、後方切開を介して、後方支持部分146にアクセス可能であって、手を使用して、患者の膣と直腸との間の骨盤の後方領域内の子宮膣部周囲に後方支持部分146を押入または巻着し得る。また、随意に、後方支持部分146は、骨盤領域内の組織または靭帯に固着され得る。例えば、後方支持部分は、直腸膣中隔または会陰腱中心に縫合または縫着され得る。]
[0062] 上述のように、ストラップ(134、136、138)は、種々の異なる組織部位において、骨盤領域内に固着され得る。例えば、移植片120の前方ストラップ134は、内骨盤筋膜を通して、あるいは恥骨尾骨筋、恥骨直腸筋、遠位肛門拳筋腱弓、内閉鎖筋または外閉鎖筋、閉鎖膜、骨盤領域内の他の組織場所近傍または内の組織もしくは靱帯を通して設置され得る。中間ストラップ136はそれぞれ、例えば、坐骨尾骨筋、腱弓、あるいは閉鎖筋または膜内に設置され得る。後方ストラップは、例えば、仙棘靱帯または尾骨筋内に設置され得る。]
[0063] ストラップ(134、136、138)が設置される順番は、可変であり得る。ストラップを送達する一例示的順番では、最初に、後方ストラップ138が、骨盤領域の各側面上に送達され、例えば、仙棘靱帯内に設置される。次いで、中間ストラップ136が、腱弓内に送達および設置され、最後に、前方ストラップ134が、腱弓または閉鎖筋(例えば、閉鎖筋または膜)内に送達および設置される。送達プロセスの際の拡張器128の場所を使用して、どの拡張器128がどの組織(例えば、腱弓、閉鎖筋)を貫通しているかを明確に識別可能である。例えば、膣に対して膣前方切開から抜出する拡張器の場所(例えば、ある側面に沿って、上部近傍、または底部近傍)は、どの組織固着部位がどの拡張器に対応するかを示すのに役立ち得る。例えば、膣のある側面から延在する拡張器が、拡張器が患者の腱弓を通して設置されたことを示し得る。]
[0064] また、ストラップを伸長する順番も可変であり得る。いくつかの実施形態では、最初に、前方ストラップ134、次いで、中間ストラップ136、最後に、後方ストラップ138が、伸長され得る。前方ストラップ134を使用して、前方支持部分144を縦方向および側方に配置することが可能である。中間ストラップ136を使用して、例えば、後方支持部分148を調節および配置することが可能である。後方ストラップ138は、膣支持のために、「より深い」係留点および適切な角度を提供し得る。]
[0065] いくつかの医療手技では、移植片120は、前方および後方部分等、2つの別個の部分に切断され得る。次いで、一方または両方の部分が、治療される特定の状態に応じて、移植され得る。また、随意に、移植片120は、異なる形状またはサイズを形成するように切断され得る。例えば、子宮を有する患者では、後方支持部分および前方支持部分を有する移植片は、2つの部分に切断され得る。また、ストラップのそれぞれの長さおよび/または幅は、修正され得る。例えば、いくつかの実施形態では、ストラップのうちの1つ以上を切除または別様に除去することが望ましい場合がある。例えば、医師は、前方ストラップを切除し、縫合糸を使用して、移植片の前方部分を骨盤筋膜に固着することを選択する場合がある。]
[0066] 図8は、移植片120に類似する移植片120’を示す。移植片120’は、2つの中間ストラップ136’と、2つの後方ストラップ138’とを含む、4つのストラップのみを含む。スリーブアセンブリ154’は、ストラップ136’および138’のそれぞれに連結される。スリーブアセンブリ154’は、上述のスリーブアセンブリ154と同様に構成される。また、移植片120’は、前方支持部分144’と、後方支持部分146’とを含む。本実施形態では、前方支持部分144’は、例えば、挙筋、閉鎖筋、または腱弓等の組織に係留可能な一対の段部143’を含む。段部143’は、例えば、縫合糸によって、そのような組織に固着され得る。また、移植片120と同様に、ストラップ136’、138’は、上述のような凸部を含み得る、および/または組織に係合するように構成される鉤あるいは他の突起を含み得る。移植片120’は、前方切開を通して設置され得、支持部分146’は、子宮が存在する場合、切除され、使用され得ない。子宮が存在しない場合、後方支持部分146’(また、移植片120の支持部分146)が、後方鈍的解離、前方解離、または付加的後方切開を通して、押入され得る。ストラップ136’および138’は、移植片120の上述と同様に、組織に送達および係留され得る。例えば、後方ストラップ138’はそれぞれ、仙棘靱帯(骨盤の反対側)に固着され、中間ストラップ136’はそれぞれ、腱弓(骨盤の反対側)に固着され得る。後方支持部分146’は、子宮膣部周囲に巻着され得る。例えば、医師は、前または後膣切開を介して、後方区域にアクセスし、次いで、後方支持部分146’を所望の位置内に引張または押入可能である。] 図8
[0067] 移植片120および120’の種々の構成要素は、本明細書に記載されるように、可変であり得る。例えば、スリーブ、拡張器、縫合糸、リーダー等の他の構成が、代替として、移植片120または120’のストラップに連結され、送達手技を補助し得る。例えば、代替として、移植片120または移植片120’を本明細書に記載されないある種類の送達器具に結合可能なスリーブまたは拡張器アセンブリが、使用され得る。]
[0068] 図9および10は、移植片120に類似する移植片の別の実施形態を示す。本実施形態では、移植片220は、前方ストラップ234と、中間ストラップ236と、後方ストラップ238とを含む。移植片220は、中間ストラップ236および後方ストラップ238上に配置される、スリーブ226と、拡張器228とを有する、可撤性スリーブアセンブリ254を含む。スリーブアセンブリ254は、ストラップ236および238が、上述と同様に、縫合器具(例えば、送達器具164)を使用して送達可能なように、スリーブアセンブリ154および154’と同一構成を有する。] 図9
[0069] 本実施形態は、移植片220が、前方ストラップ234のそれぞれ上に配置されるスリーブアセンブリ254’を含むという点において、上述の実施形態と異なる。スリーブアセンブリ254’は、スリーブ256と、スリーブ256に連結される拡張器258と、拡張器258に連結されるループコネクタ266とを含む。前方ストラップ234は、上述の実施形態の上述と同様に、縫合糸242によって、スリーブ256に固着される。図10に最も良く示されるように、縫合糸242は、場所Aでストラップ234および前方支持部分244の一部を通してループ状にされる。縫合糸242は、スリーブ256のそれぞれに適用される熱封止268によって、スリーブ256に固着される。熱封止268は、縫合糸242の位置を維持し、縫合糸242の糸が、スリーブ256内で巻絡することを防止するのに役立ち得る(例えば、糸が互いから分離されるように維持する)。したがって、付加的分離器部分または部材(例えば、上述の実施形態の分離器148)は、縫合糸242の糸を分離するために必要ではない。縫合糸242は、熱封止268の遠位側に縫合糸242との結節270を形成することによって、スリーブ256にさらに固着され得る。結節270は、熱封止268を越えて、縫合糸242が遊動するのを防止するために十分に大きい。他の実施形態では、結節270は使用されず、代わりに、縫合糸242は、スリーブ256に直接熱接合され、縫合糸242の移動を防止する。] 図10
[0070] 前方ストラップ234は、後述のように、ストラップ234が、針通路を通して引っ張られる場合、患者の片側の皮膚から抜出しないような長さを有し得る。スリーブアセンブリ254およびストラップ234が、組織を通して引っ張られる場合、張力が、熱封止268を介して、スリーブ256から縫合糸242へ、次いで、前方支持部分244へと伝達され得る。これは、ストラップ234がスリーブ256内で伸縮するのを防止して、均一なストラップ幅を維持し、送達の際に、その保持力を最大限にする。また、熱封止268は、ストラップが、組織を通してのストラップ234の送達の際に、スリーブ256から不注意に分離するのを防止するのに役立ち得る。]
[0071] ループコネクタ266は、例えば、拡張器266の遠位端から延在するリーダー(例えば、縫合糸)の一部であり得る。他の実施形態では、代替として、異なる種類および構成のループコネクタ266が、使用され得る。ループコネクタ266を使用して、図11に示される送達器具264等の送達器具にストラップ234を結合可能である。送達器具264は、例えば、上述のように、Boston Scientific Corporation製Obtryx(登録商標)Curve器具、Obtryx(登録商標)Halo器具、Curve、またはLynx(登録商標)器具であり得る。] 図11
[0072] 送達器具264は、ハンドル272と、湾曲シャフトまたは針274と、コネクタ端276とを含む。コネクタ端276は、ループコネクタ264を受容するように構成される、切り欠き278を画定する。送達器具264は、湾曲針274を有するように示されるが、他の実施形態では、針は、実質的に直線、角度を成す、または図11に示されるものと異なる湾曲半径で湾曲される。送達器具264を使用して、以下に詳述されるように、例えば、移植片220の前方ストラップ234を送達可能である。送達器具264は、ストラップ234を患者の骨盤領域内の所望の場所に送達するために使用可能な送達器具の種類の実施例に過ぎないことを理解されたい。例えば、いくつかの実施形態では、管形状コネクタが、拡張器の細長い本体の遠位端に連結され、Boston Scientific Corporation製Advantage(登録商標)またはPrefyxTMシステム内で使用されるような送達器具に拡張器を結合する。そのような器具を使用して、例えば、後恥骨または前恥骨アプローチにおいて、移植片の一部を送達可能である。] 図11
[0073] 送達器具264等の送達器具を使用して、前方ストラップ234(取着されるスリーブアセンブリ254とともに)が、骨盤内の所望の組織場所に貫通され得る。そのような手技は、外内アプローチを使用して、外部切開を通して、次いで、例えば、閉鎖孔を通して、膣内の中線切開へと送達器具針274を挿入するステップを含み得る。スリーブアセンブリ254のループコネクタ266は、送達器具264の切り欠き278に結合される。次いで、スリーブアセンブリ254は、針274が患者の身体から抜出するまで、湾曲針274の挿入によって形成される経路を通して、後方に引っ張られる。次いで、本手技は、骨盤領域の反対側で繰り返され得る。ストラップ234は、ユーザが、膣切開を通して、移植片220の支持部分244の配置を観察するのに伴って、視覚的誘導を使用して、伸長され得る。]
[0074] 組織を通して、スリーブアセンブリ254(および、ストラップ234)を引張(例えば、送達器具264を使用して)後、スリーブアセンブリ254は、上述の実施形態の記述と同様に、ストラップ234から除去され得る。例えば、スリーブ256の一部および縫合糸242の糸は、例えば、図10に示されるように、場所CまたはDで切断される。熱封止268は、縫合糸242の糸を互いから離れるように維持し、1本の縫合糸242のみの切断を促進する。次いで、切断されたスリーブアセンブリ254は、矢印Eの方向に引っ張られ、スリーブ256をストラップ234から解放し、縫合糸242をストラップ234から解縫または解糸させる。代替として、スリーブアセンブリ254は、例えば、場所CまたはDでスリーブ256および縫合糸242を全体的に切断することによって、ストラップ234から解放され得る。そのような場合、スリーブアセンブリ254の断片および縫合糸242の残りの部分は、手動で除去され得る。] 図10
[0075] 全ストラップ(234、236、238)が伸長され、スリーブアセンブリ237、254が除去された後、ストラップの付加的トリミングは、上述のように、ストラップの長さによって、必要ではない場合がある。上述の手技は、内外アプローチを使用して、前方ストラップ234を固着したが、送達器具264(および、例えば、BSC Obtryx(登録商標)送達器具等の類似器具)は、送達器具164に類似する「外内」アプローチにおいても使用可能である。例えば、送達器具は、膣切開を通して挿入され、ループコネクタ266を介して、閉鎖筋または膜等の骨盤組織にストラップ234を貫通させるために使用され得る。]
[0076] 図12は、移植片の別の実施例を示す。移植片320は、前方ストラップ334と、中央ストラップ336と、後方ストラップ338と、前方支持部分344および後方支持部分346を含む支持部分322とを含む。移植片320は、例えば、膀胱脱修復のために使用され、膣の前側に設置され得る。ストラップ334、336、338はそれぞれ、骨盤領域へのストラップの送達のために、種々の構成のスリーブ、スリーブアセンブリ、および/または拡張器器具に結合され得る。本実施形態では、ストラップ334、336、338はそれぞれ、ストラップの残りの部分よりも小さい幅を有する溝または陥凹部分380を含む。溝部分380は、拡張器のコネクタおよび/またはスリーブ/拡張器アセンブリにストラップを結合するための場所を示し得る。図13は、移植片のストラップ320を送達するために使用可能な、328および328’と標識される4つの例示的拡張器器具(また、「拡張器」とも称される)を示す。拡張器328はそれぞれ、腱弓(AT)の概略図を貫通するように示される。拡張器器具328’はそれぞれ、仙棘靱帯(SSL)の概略図を貫通するように示される。拡張器328、328’は、拡張器328、328’のトロカール針332、332’を送達器具に結合することによって、例えば、本明細書に記載される送達器具164等の送達器具を使用して、種々の組織場所に貫通され得る。] 図12 図13
[0077] 移植片320のストラップは、拡張器が患者内に設置された後、拡張器328、328’に結合されるように構成される。例えば、拡張器器具328、328’は、送達器具164等の送達器具を使用して、上述のように、組織に貫通され得る。種々の移植片のストラップ320は、選択された拡張器328、328’に結合され、次いで、拡張器を使用して、組織に貫通され得る。例えば、図13に示されるように、ストラップ336は、矢印AおよびDによって示されるように、ループコネクタ366を通して設置され、ループコネクタ366およびループコネクタ366内のストラップ336の一部に向かって、かつその上を拡張器328の摺動可能管部材331を移動または摺動させることによって、拡張器328に固着され得る。管部材331は、ストラップ336をループコネクタ366に摩擦によって保持し得る。移植片320のストラップ338は、同様に、矢印BおよびCによって示されるように、ストラップ338をループコネクタ366’に貫通させ、摺動可能管部材331’を摺動させることによって、拡張器328’に固着され得る。次いで、拡張器328、328’を使用して、図13に示されるように、仙棘靱帯および腱弓を通して、それぞれのストラップを引張可能である。図13に図示されないが、前方ストラップ334は、同様に、組織を通して、骨盤領域内に送達され得る。例えば、ストラップ334は、拡張器器具に連結され、送達器具164等の送達器具を使用して、閉鎖筋または膜を通して引っ張られ得る。いくつかの実施形態では、コネクタは、ストラップ334が、図11に示される送達器具264等の送達器具を使用して送達可能であるように、ストラップ334に連結され得る。] 図11 図13
[0078] 図14は、移植片320に類似する移植片の実施形態を示すが、後方支持部分は、後方尾支持を提供するように延在される。移植片420は、例えば、膀胱脱および直腸ヘルニア修復のために使用され得る。移植片420は、前方ストラップ434と、中央ストラップ436と、後方ストラップ438と、前方支持部分444と、後方支持部分446とを含む。図14に図示されないが、移植片420は、メッシュ材料によって形成され、得る本明細書に記載されるスリーブアセンブリ、スリーブ、および/または拡張器を含み、骨盤領域へのストラップの送達を補助し得る。例えば、移植片420は、移植片420のストラップ434、436、438が、例えば、送達器具164および/または送達器具264等の送達器具を使用して、送達可能であるように構成され得る。] 図14
[0079] 後方支持部分446は、カスタマイズされた適合のために、所望の長さにトリミングされ得る。いくつかの実施形態では、移植片420は、移植片に沿って、マーク線(図14に図示せず)を含み、移植片をトリミングする場所を示し得る。後方支持部分446は、トリミングされ、例えば、上述の移植片320に実質的に類似する後方支持部分を有するように移植片420を修正し得る。そのような修正は、膀胱脱修復のみが必要とされる場合、望ましい場合がある。患者の骨盤領域内に移植される場合、後方尾支持446は、移植片120および120’を参照して上述のように、膣の後側に押入され得る。] 図14
[0080] 図15は、骨盤領域内に設置後の移植片420の概略側面図である。点Eは、閉鎖膜または筋に固着される前方ストラップ434を表し、点Fは、腱弓に固着される中央ストラップ436を表し、点Gは、仙棘靱帯に固着される後方ストラップ438を表す。後方支持部分446は、矢印Zの方向に引っ張られ、子宮膣部を中心とする膣巻着441をカスタマイズするように示される。] 図15
[0081] 図16−21はそれぞれ、骨盤領域内の固定のための4つのストラップを有する、異なる移植片の実施形態である。図16に示されるように、移植片520は、前方ストラップ534と、後方ストラップ538と、支持部分544とを含む。スリーブアセンブリ554は、図8のスリーブアセンブリ254’に類似し、ストラップ534上に配置される。スリーブアセンブリ554は、スリーブ526と、拡張器558と、コネクタ566とを含む。スリーブ526は、透明の生体適合性ポリマーから成り、窓または開口部582を含み得る。前方ストラップ534は、熱封止568によって、スリーブ526に連結され得る。窓582は、ストラップ534にアクセスして、切断し、随意に、スリーブ526のうちの少なくとも1つの壁を切断する鋏等の切断ツールのためのアクセスポーとを提供する。上述のように、これによって、ストラップ534は、移植片520の移植後、スリーブ526の除去のために、スリーブ526の熱封止された部分から脱着可能となる。] 図16 図8
[0082] 図16に示されるように、リーダー縫合糸530は、リーダー縫合糸530を後方ストラップ538に直接結節することによって、後方ストラップ538のそれぞれに連結される。単一結節570または複数の結節570’が、使用され得る。後方ストラップ538は、組織を通してのより容易な挿入を提供するように先細である。トロカール針532は、リーダー縫合糸530のそれぞれの遠位端に連結される。上述のように、トロカール針532を使用して、送達器具164(図7)等の送達器具に移植片520を結合可能である。リーダー縫合糸530およびストラップ538の一部(必要に応じて)は、移植片520が所望の場所に設置された後、トリミングおよび廃棄され得る。いくつかの実施形態では、ストラップ538の実質的部分は、切除され得る。例えば、ストラップ538は、場所Aで切断され得る。後方ストラップ538は、例えば、仙棘靱帯または尾骨筋に固着され得る。] 図16 図7
[0083] 前方ストラップ534は、本明細書に記載される種々のアプローチのうちのいずれかを使用して、例えば、腱弓(白線)、あるいは閉鎖膜または筋内に設置され得る。例えば、前方ストラップ534は、経閉鎖筋アプローチ、経膣後恥骨アプローチ、恥骨上アプローチ、または恥骨正面アプローチを使用して、設置され得る。送達器具264(図11)等の送達器具を使用して、上述のように、コネクタ566を介して、ストラップ234を送達可能である。ストラップ534、538の縁上の凸部(図示せず)は、上述のように、移植後、周囲組織に係合し得る。] 図11
[0084] 図17は、上述の実施形態(移植片520)に類似する移植片の実施形態を示すが、本実施形態では、移植片は、挿入補助を含む。移植片620は、支持部分644と、前方ストラップ634と、後方ストラップ638とを含む。前方ストラップ634およびスリーブアセンブリ654は、移植片520と同様に構成される。移植片620は、後方ストラップ638のそれぞれに連結される挿入補助684を含み、設置の際に、ストラップ638を損傷および伸長から保護する。本実施形態では、挿入補助684は、拡張器658を含む。挿入補助684は、摩擦嵌合、縫合糸、接着、接合等によって、ストラップ638に連結され得る。挿入補助684は、設置の際に、移植片材料(例えば、メッシュ)は、筋肉または靱帯を通して引っ張られる場合、そのような組織を切断しないように防止するのに役立ち得る。また、挿入補助684は、移植片の全体サイズ(例えば、専有面積)を低減し得る。例えば、上述のように(例えば、移植片120、120’の場合)、ストラップ638の長さは、挿入補助684の長さよりも短い可能性がある。したがって、挿入補助684は、より長く効果的なストラップ638の長さを提供し、組織を通してのストラップ638の引張を補助し得る。また、挿入補助684の長さは、可変であり得る。] 図17
[0085] 錘トロカール針632は、上述のように、挿入補助684のそれぞれから遠位に延在するリーダー縫合糸630の先端に取着され、ストラップ638のそれぞれを送達器具(例えば、送達器具164)に結合するために使用され得る。上述の実施形態(例えば、移植片520)と同様に、リーダー/拡張器部分(630、632、684)およびストラップ638の一部は、移植片620が設置された後、トリミングされ、廃棄され得る。]
[0086] 図18は、移植片620と同様に形成されるが、スリーブを含む挿入補助を伴う、別の移植片を示す。移植片720は、支持部分744と、前方ストラップ734と、後方ストラップ738と、スリーブアセンブリ754とを含む。前方ストラップ734およびスリーブアセンブリ754は、上述のストラップ634およびスリーブアセンブリ654と同様に構成される。挿入補助784は、後方ストラップ738のそれぞれの一部上に配置される、先細スリーブ726を含む。挿入補助784は、例えば、熱封止768をスリーブ726に適用することによって、後方ストラップ738に連結され得る。上述の実施形態と同様に、リーダー縫合糸730およびトロカール針732は、スリーブ726に連結され、移植片720を送達器具に結合するために使用される。] 図18
[0087] 図19は、ストラップを使用せずに、2点で係留組織に当接するように構成される、移植片の実施形態を示す。移植片820は、支持部分844と、前方ストラップ834と、後方ストラップ838と、スリーブアセンブリ854とを含む。前方ストラップ834およびスリーブアセンブリ854は、移植片520、620、および720と同様に構成される。本実施形態では、移植片820は、一対の湾曲タブまたは段部886を画定する、後方支持部分846を含む。縫合糸842は、2つの輪縄またはループ888aおよび888bによって、湾曲タブ886のそれぞれに連結される。輪縄888aおよび888bは、例えば、縫合糸842を締結せずに、2回、縫合糸842を後方支持部分846の湾曲タブ886に螺入または貫通させることによって、形成され得る。トロカール針832は、縫合糸842のリーダー部分830の一端に連結され、縫合糸842の端部分890は、遊離状態のまま残される。] 図19
[0088] 湾曲タブ886を組織に固着するために、トロカール針832が、輪縄888aおよび888bに貫通され、送達器具(例えば、送達器具164)の担体上に装填される。送達器具は、係留組織に近接され、送達器具の担体は、上述の実施形態に記載のように、トロカール針832を組織に貫通させるように作動される。送達器具上のキャッチが、トロカール針832を受容し、送達器具が、身体から除去され、送達器具に取着されたリーダー部分830を輪縄888aおよび輪縄888bに貫通させる。次いで、トロカール針832は、キャッチから除去される。次いで、手技が、反対側で繰り返される。輪縄888aは、リーダー部分830が引っ張られると、閉鎖されるように引き寄せられ、輪縄888bは、端部分890が引っ張られると、閉鎖されるように引き寄せられ得る。各側のリーダー部分830は、移植片820を組織に当接するように、断続的に引っ張られ得る。リーダー部分830および端部分890は、例えば、指によって、交差させて、押入され、湾曲タブ886を組織に固着するための結節を形成し得る。]
[0089] 図20は、移植片520と同様に構成される移植片の別の実施形態を示す。本実施形態では、メッシュ糸は、角パターンではなく、垂直に配向される。移植片920は、例えば、接着剤または熱接合を使用してそこに連結されるリーダー部分930を有する、支持部分944と、後方ストラップ938とを含む。図20に示されるように、移植片920(例えば、支持部分922および後方ストラップ938)のメッシュ糸は、垂直パターンで配向される。メッシュ糸のそのような構成は、ストラップの伸縮を低減するのに役立ち得る。] 図20
[0090] 図21は、図18の移植片820と同様に構成される移植片1020を示す。移植片820と同様に、移植片1020は、支持部分1044と、後方ストラップ1038と、スリーブ1026を含む挿入補助1084とを含む。本実施形態では、挿入補助1084のスリーブ1026は、ストラップ1038に熱封止されず、代わりに、スリーブ1026に連結される縫合糸1042が、スリーブ1026内にストラップ1038を固着するために、場所1094において、ストラップ1038のメッシュを通して、ループ状にされる。組織を通して、ストラップ1038を引張後、スリーブ1026およびループ状縫合糸1042は、例えば、場所1092において、体外で切断され得る。ストラップ1038が、スリーブ1026から解放され、縫合糸1042が、ストラップ1038のメッシュから引っ張られ得る。] 図18 図21
[0091] 図22−27は、長さおよび/または幅を調節可能な例示的移植片の実施形態を示す。移植片へのそのような調節は、移植片の設置前またはその際に成され得る。調節は、例えば、支持部分として使用される移植片の部分が、特に、患者に適合するように調節されるために、移植片を切断するステップまたは骨盤領域内で移植片を操作するステップを含み得る。図22−24に記載される移植片の実施形態は、本明細書に記載される種々のアプローチおよび送達器具のいずれかを使用して、骨盤領域内に移植され得る。各実施形態に必ずしも図示されないが、移植片のいずれも、スリーブおよび/または拡張器ならびに/あるいは挿入補助を含み、挿入の際に、移植片を保護し得る。また、移植片は、送達器具(例えば、送達器具164または送達器具264)に移植片を結合するための種々のコネクタと、種々の係留機構(例えば、凸部、小凹部)とを含み得る。] 図22
[0092] 図22に示されるように、移植片1120は、前方ストラップ1134と、中央ストラップ1136と、後方ストラップ1138と、前方支持部分1144と、延長後方支持部分1146とを含む。図22は、破線によって示される2つの重層部分を示し、前方支持部分1144への可能なサイズ調節の実施例を表す。輪郭1144’は、移植片1120が、広域骨盤領域に適合するために、より大きな前方支持部分を提供するように調節され得る方法の実施例を示す。例えば、支持部分1144よりも大きい支持部分1144’を提供するために、ストラップは、ちょうど1144’の破線の場所まで、骨盤組織を通して設置(例えば、引張)され得る。ストラップのそのような設置は、ストラップの一部を含み、支持部分1144よりも大きい支持部分1144’を提供する。] 図22
[0093] 輪郭1144”は、移植片1120が、小域骨盤領域に適合するために、より小さい支持部分を収容するように調節され得る方法の実施例を示す。本実施例では、ストラップは、1144”の破線の場所まで、骨盤組織内にさらに引っ張られ得る。ストラップのそのような設置は、ストラップのより大きな部分、ある場合には、支持部分1144の一部が、骨盤組織内に引っ張られるため、支持部分1144’よりも小さい支持部分1144”を提供する。]
[0094] 大輪郭1144’と小輪郭1144”との間に示される区域は、移植片1120のストラップ(1134、1136、1138)が骨盤組織内に引っ張られるのに伴って、移植片1120が調節され得る量の実施例を示す。本実施形態では、ストラップ1136は、支持部分1144近傍の幅がより大きく、周囲組織に係留するためのより広い表面積を提供し得る。したがって、いくつかの実施形態では、大輪郭1144’内に示されるストラップ1136の一部は、例えば、組織内に引っ張られずに、より大柄の患者のための支持部分として作用し得る。いくつかの実施形態では、大輪郭1144’内のストラップ1136の一部は、組織または靱帯内に変位あるいは引っ張られ、より小さな支持部分1144”をもたらし、より小柄の患者に適合し得る。]
[0095] 移植片1120のストラップ1134、1136、1138は、それぞれの組織固着部位に延在可能であるが、さらに延在するためには(例えば、膣内または患者の皮膚を貫通する外部切開を通して)、十分に長くはないような長さを有し得る。ストラップは、本明細書に記載されるような送達器具を使用して、骨盤領域内に送達され得る。図23は、ストラップ上に配置され、上述のように送達プロセスを補助可能な、スリーブアセンブリ1154の実施例を示す。図23は、例示目的のために、ストラップ1138上に配置されるスリーブアセンブリ1154を示す。また、同一または異なるスリーブアセンブリ、拡張器、あるいは他のコネクタが、移植片1120の他のストラップに連結され得る。] 図23
[0096] スリーブアセンブリ1154は、先細スリーブ1126と、スリーブ1126に成型された拡張器1128と、リーダー1130とを含む。トロカール針1132は、リーダー1130の一端に連結される。縫合糸1142は、スリーブ1126内でループ状にされ、ストラップ1138を通して、前方支持部分1144内に螺入される。縫合糸1142は、スリーブ1126をストラップ1138に固着し、設置の際に、ストラップ1138の伸長を防止することに役立つ。ループを形成するために、縫合糸1142は、ストラップ1138の遠位端から前方支持部分1144に向かって、ストラップ1138の一端内に螺入される。縫合糸1142は、支持部分1144内で約90度にループ状にされ、ストラップ1138を通して戻るように螺入される。次いで、縫合糸1142の両端が、閉ループ形成するように、結節1170によって、互いに固着される。結節1170または結節1170近傍の縫合糸1142の一部は、例えば、熱封止または接着剤(図23に図示せず)によって、スリーブに連結され得る。代替実施形態では、縫合糸ループは、ストラップの一部のみを通して螺入される。いくつかの実施形態では、リーダーは、拡張器の内腔を通して延在し、ループは、拡張器の近位または後端に形成(例えば、結節または圧着)される。] 図23
[0097] スリーブアセンブリ1154は、組織(例えば、靱帯、筋肉、または軟組織)を通して、例えば、本明細書に記載される送達器具164等の送達器具を使用して、仙棘靱帯または腱弓内に引っ張られ得る。組織を通してスリーブアセンブリ1154を引張後、スリーブアセンブリ1154は、上述の実施形態に記載のように、体外で切断され得る。例えば、組織を通してスリーブアセンブリ1154を引張後、スリーブ1126および縫合糸1142は、膣切開を通して引っ張られ、例えば、図23に示される場所Aで切断され得る。次いで、スリーブ1126は、ストラップ1138から抜脱され、縫合糸1142が、ストラップ1138および支持部分1144から縫合糸1142を解縫または別様に解放するように引っ張られ得る。] 図23
[0098] 図24は、移植片1120のストラップ1138上に配置されるスリーブアセンブリの別の実施形態を示す。本実施形態では、スリーブアセンブリ1154’は、先細スリーブ1126’と、拡張器1128’と、リーダー1130’と、トロカール1132’とを含む。ストラップ1138のごく一部のみ、スリーブ1126’内に配置される。ストラップ1138は、熱封止1168によって、スリーブ1126’に連結される。スリーブ1126’は、ストラップ1138の一部上のみに延在し、したがって、送達手技の際に、ストラップ1138のその部分のみを保護または被覆する。しかしながら、本状況では、ストラップ1138のごく一部のみ、送達の際に、組織と接触するであろう(ストラップの長さが短いため)。上述の実施形態と同様に、スリーブ1126’およびストラップ1138の一部は、組織を通してストラップ1138を挿入後、切断され得る。例えば、スリーブ1126’およびストラップ1138は、図24に示されるように、場所Aで切断され得る。] 図24
[0099] 図25は、スリーブが除去され、骨盤領域内の例示的配向にある移植片1120を示す(骨盤領域は図示せず)。図25に示されるように、後方支持部分1146は、骨盤領域(図示せず)内の後筋膜内に押入され得る。ある場合には、例えば、子宮を有する患者の場合、点線Bに沿って、移植片を切断することが望ましい場合がある。そのような場合、後方支持部分1146は、廃棄される、または膣の後方区域周囲に別個に設置され得る。後方支持部分1146は、随意に、例えば、点線Cに沿って、後方支持部分1146を切断することによって、所望の長さにトリミングされ得る。] 図25
[0100] ストラップ1134、1136、1138はそれぞれ、前膣切開を通して、骨盤領域に送達され得る。中央ストラップ1136および後方ストラップ1138は、余剰な移植片材料が、移植片1120の後方端に向かって変位されるように、移植片1120の後方に向かって角度付けられる。中央ストラップ1136は、例えば、腱弓内に移植され、後方ストラップ1138は、例えば、仙棘靱帯内に移植され得る。前方ストラップ1134は、例えば、腱弓あるいは閉鎖膜または筋内に設置され得る。ストラップを送達する順番は、上述のように、可変であり得る。後膣切開は、子宮膣部周囲に後方支持部分1146を巻着し、所望の位置に押入するために、後方支持部分1146へのアクセスを提供するように成され得る。ストラップ1134、1136、1138は、任意の順番で伸長され得る。前方ストラップ1134は、前方支持部分1144を前方および側方に配置するのに役立ち得る。中央ストラップ1136(例えば、腱弓に固着される)は、前方支持部分1144に側方支持を提供し得る。後方ストラップ1138(例えば、仙棘靱帯に固着される)は、膣支持のために、より深い係留点および所望の角度を提供し得る。]
[0101] 図26は、移植片1120に類似するが、移植片1120よりも長いストラップを有する移植片を示す。移植片1220は、前方ストラップ1234と、中央ストラップ1236と、後方ストラップ1238と、前方支持部分1244と、延長後方支持部分1246とを含む。図26は、前方支持部分1244への可能なサイズ調節の実施例を表す、重層部分1244’を示す。輪郭1244’は、以下に詳述される広域骨盤領域に適合するためのより大きな前方支持部分を示す。移植片1220は、本明細書に記載される方法および器具のいずれかを使用して送達され得る。また、移植片1220のストラップによって、移植片1220は、具体的には本明細書に記載されない種々の他の送達器具を使用して送達されることが可能となる。] 図26
[0102] 支持部分1244の大輪郭1244’と小輪郭との間に示される区域は、移植片1220の長さおよび幅の両方が調節され得る量を示す。移植片1120に対して上述のように、移植片1220のストラップ(1234、1236、1238)は、前方支持部分1144の有効サイズの調節量を可変させ、骨盤組織内に引っ張られ得る。例えば、ストラップは、支持部分1244の所望の量が骨盤の前方領域内に配置されるまで、骨盤組織内に引っ張られ得る。いくつかの実施形態では、前方支持部分1244の一部は、支持部分1144のより小さい部分が骨盤の前方領域内に配置されるように、骨盤組織内に引っ張られる。いくつかの実施形態では、ストラップは、ストラップの一部が骨盤の前方領域内に配置されるように、例えば、輪郭1244’の境界まで、組織内に部分的にのみ引っ張られる。そのような場合、骨盤の前方領域内に残留するストラップの部分は、支持部分1244の有効サイズを増加させる。したがって、大輪郭1244’内のストラップの一部は、より大柄の患者のための支持部分と作用し得る、あるいはより小柄の患者に適合するように、組織内に変位または引っ張られ得る。]
[0103] 図27は、移植片1120に類似する移植片の別の実施形態を示す。移植片1320は、前方ストラップ1334と、中央ストラップ1336と、後方ストラップ1338と、前方支持部分1344と、後方支持部分1346とを含む。移植片1320は、移植片1320の選択された部分を切断することによって、個々の患者にカスタマイズ適合され得る。例えば、点線A、B、Cおよび/またはDの一部あるいは全長が、より小柄の患者のためのカスタマイズ適合を提供するように切断され得る。一実施例では、点線AおよびBを切断することによって、中央ストラップ1336を延伸させ、中央ストラップ1336を骨盤組織内にさらに引張させる、またはそうでなければ延在不可能な骨盤内の固着部位に到達可能にする。例えば、中央ストラップ1336を延伸させることによって、中央ストラップ1336が(腱弓の)中央を貫通可能となる。別の実施例では、点線CおよびDは、後方ストラップ1338が組織内にさらに引張可能となるように切断され得る。ストラップ1338を組織内にさらに引張することによって、骨盤の前方領域内の移植片1320の前方支持部分1344は、より小さくなるであろう。いくつかの実施形態では、線A、B、C、およびDに沿って切断し、ストラップ1336および1338を延伸させることが望ましい場合がある。] 図27
[0104] 図28は、骨盤領域内への移植前または後、骨盤移植片の支持部分に連結可能な取着可能スリーブおよびストラップアセンブリを含む、移植片の実施形態を示す。移植片1420は、前方支持部分1444と、それぞれ、隅部J、Hで前方支持部分1444に取着されるスリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’と、それぞれ、隅部F、Gで前方部分1444に取着されるスリーブおよびストラップアセンブリ1498、1498’とを含む。別個の縫合糸および針(図示せず)を使用して、スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’、1498、1498’のストラップを支持部分1444に固着可能である。他の実施形態では、他の取着方法を使用して、例えば、熱接合、接着、または締結具の使用等、ストラップを支持部分に固着可能である。スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’、1498、1498’はそれぞれ、移植前またはスリーブおよびストラップアセンブリが骨盤組織に貫通された後、ユーザ(例えば、医師または医療専門医)によって、支持部分1444に取着され得る。スリーブおよびストラップアセンブリ1498は、スリーブおよびストラップアセンブリ1498’と同様に構成され、集合的に後述される。同様に、スリーブおよびストラップアセンブリ1496は、スリーブおよびストラップアセンブリ1496’と同様に構成され、集合的に後述される。] 図28
[0105] スリーブおよびストラップアセンブリ1498、1498’は、スリーブ1493、1493’と、ストラップ1438、1438’と、薄型コネクタ1499、1499’とを含む。スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’は、スリーブ1495、1495’と、ループコネクタ1497、1497’とを含む。縫合糸1442を使用して、各ストラップ(1434、1434’、1438、1438’)をそのそれぞれのスリーブ(例えば、1493、1493’、1495、1495’)に固着可能である。例えば、スリーブおよびストラップアセンブリ1498’に対して示されるように、縫合糸1442は、点Aでストラップ1434’に固着され、スリーブ1493’の内側を通して螺入され、点Bまたはそこを中心として、薄型コネクタ1499’に固着される。類似縫合糸1442は、同様に、他方のストラップアセンブリのそれぞれに固着される。単一縫合糸1442が描写されるが、他の実施形態では、複数の糸が使用可能であることを理解されたい。]
[0106] コネクタ1499、1499’およびコネクタ1497、1497’をそれぞれ使用して、上述の送達器具264等の送達器具に結合し、移植片1420のストラップのそれぞれを選択された組織部位に送達可能である。スリーブおよびストラップアセンブリ1498、1498’を使用して、例えば、仙棘靱帯または骨盤筋膜腱弓にストラップ1438を固着可能である。スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’を使用して、例えば、腱弓あるいは閉鎖筋または膜にストラップ1434、1434’を固着可能である。]
[0107] スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’、1498、1498’はそれぞれ、所望の組織部位を通して引っ張られ、例えば、膣切開または外部切開を通して、患者の体外で回収され得る。スリーブおよびストラップアセンブリ1496、1496’、1498、1498’のすべてが配置されると、他の実施形態の上述と同様に、縫合糸1424または縫合糸1424およびそれぞれのスリーブ1493、1493’、1495、1495’の両方が切断され、そのそれぞれのストラップから解放され得る。次いで、スリーブ1493、1493’、1495、1495’が、ストラップ1434、1434’、1438、1438’を周囲組織に係合させたまま患者の身体から抜脱される。縫合糸1424は、例えば、点Aでストラップに取着されたまま、必要に応じて、ストラップをトリミング後、縫合糸1424が、切断されたストラップ部分を回収するように使用可能となる。]
[0108] 図29は、上述の実施形態に類似の移植片の別の実施形態を示す。移植片1520は、スリーブおよびストラップアセンブリ1598と、スリーブおよびストラップアセンブリ1596とを含む。スリーブおよびストラップアセンブリ1598、1596はそれぞれ、移植片1520の支持部分1544に連結される。スリーブおよびストラップアセンブリ1598は、単一ストラップ1591と、ストラップ1591の対向端上に配置される一対のスリーブ1593、1593’とを含む。同様に、スリーブおよびストラップアセンブリ1596は、単一ストラップ1589と、ストラップ1589の対向端上に配置される一対のスリーブ1595、1595’とを含む。スリーブおよびストラップアセンブリ1598、1596の他の構成要素は、それぞれ、スリーブおよびストラップアセンブリ1498、1596と実質的に同一である。例えば、縫合糸1542を使用して、移植片1520のストラップをスリーブに固着可能である。] 図29
[0109] 本実施形態では、スリーブおよびストラップアセンブリ1598は、Rで示される支持部分1544の縁1587に沿って連結される。スリーブおよびストラップアセンブリ1496は、Sで示される縁1585に沿って、支持部分1544に連結される。ストラップ1591の両端はそれぞれ、ストラップ1438および1438’の上述と同様に、組織部位に固着され得る。同様に、ストラップ1589の両端は、ストラップ1434および1434’の上述と同様に、組織部位に固着され得る。]
[0110] 移植片の別の類似実施形態は、図30に示される。移植片1620は、支持部分1644と、2つの近位前方ストラップ1634、1634’と、2つの遠位前方ストラップ(または、後方ストラップ)1638、1638’とを含む。ストラップは、支持部分1644を有する単一構成要素として構成され得る、または上述の2つの実施形態のように取着可能であり得る。] 図30
[0111] 支持部分1644の近位端部分1681は、スリーブアセンブリ1679の2つの半体1695、1695’を結合する中心タブ1677を有するスリーブアセンブリ1679内に配置される。ストラップ1634、1634’は、スリーブ半体1695、1695’内で遊動するように配置される。支持部分1644の一部は、スリーブアセンブリ1679によって画定される内部領域内に配置されないが、いくつかの実施形態では、スリーブアセンブリは、支持部分1644のより広域部分を被覆するように延在可能なフラップ(図示せず)を含み得る。]
[0112] 図31は、ストラップ1638’上に配置される、スリーブ1693’と、薄型コネクタ1699’とを有するスリーブアセンブリ1698’を含む、移植片1620の一部を示す。類似スリーブアセンブリ1698は、ストラップ1638(図30に図示)上に配置され、スリーブ1693と、薄型コネクタ1699とを含む。図31に示されるように、縫合糸1642は、第1の端部1675で結節され、縫合糸1642の第2の端部は、場所A(縫合糸1642が、スリーブ1693’の上部を通して引っ張られるのを防止する結節を伴う)のスリーブ1693’の第1の壁または上部を通って、ストラップ1638’を通って、スリーブ1693’の第2の壁または底部(底側、図31に図示せず)を通って、螺入される。次いで、縫合糸1642の第2の端部は、スリーブの長さ1693’に沿って、場所Bまで、第2の壁の外部に延着され、スリーブ1693’の第2の壁を通って、ストラップ1638’を通って、スリーブ1693’の第1の壁を通って、逆に螺入される。いくつかの実施形態では、縫合糸1642は、ストラップ1638’および縫合糸1642が、実質的に長さが等しくなるような長さに伸長または調節される。結節1670は、場所Bにおける縫合糸1642の第2の端部で形成され、縫合糸1642をスリーブ1693’に固着する。他の実施形態では、縫合糸の第2の端部は、他の手段によってスリーブに連結される、および/または薄型コネクタ1699’に連結され得る。例えば、縫合糸の第2の端部は、熱封止、接着、成形、あるいは結束によって、スリーブ1693’および/またはコネクタ1699’に固着され得る。いくつかの実施形態では、縫合糸は、スリーブの内側に沿って、AからBまで延在し得る。] 図30 図31
[0113] 移植片1620は、他の実施形態に記載と同様に、骨盤領域内に移植され得る。例えば、移植片1620は、内外アプローチ、外内アプローチ、恥骨上アプローチ、または経膣アプローチを使用して、骨盤領域内に送達され得る。そのそれぞれのスリーブアセンブリ1698、1698’を伴うストラップ1638および1638’はそれぞれ、選択された組織部位を通して引っ張られ、任意の必要調節および/または伸長完了後、スリーブアセンブリおよび縫合糸は、上述の実施形態の記載と同様に、ストラップから除去され得る。例えば、スリーブおよび縫合糸は、場所Cで切断され(図31参照)、スリーブ(縫合糸が取着された状態)からストラップを抜脱させ得る。いくつかの実施形態では、縫合糸がスリーブに連結されるため、スリーブのみ切断される。いくつかの実施形態では、縫合糸端のみ切断され(例えば、結節1670が切除される)、ストラップからスリーブを解放する。] 図31
[0114] また、ストラップ1634および1634’上に配置されるスリーブアセンブリ1679(図30参照)は、ストラップを骨盤組織に貫通後、除去され得る。ストラップ1634および1634’が、選択された組織部位を通して引っ張られ後、スリーブアセンブリ1679は、2つのスリーブ半体1695および1695’を解放する、中心タブ1677上の開口部1673を通して切断することによって除去され得る。中心タブ1677の2つの切断部分は、除去され、廃棄され得る。スリーブ1695および1695’は、ストラップ1634および1634’から除去されるように引っ張られ、ストラップ1634および1634’を周囲組織に係合させたままにし得る。] 図30
[0115] 図32は、上述の移植片1620に類似の移植片の実施形態の一部を示す。移植片1720は、近位前方ストラップ1734と、遠位前方ストラップ(または、後方ストラップ)1738と、支持部分1744とを含む。本実施形態では、スリーブアセンブリ1796は、スリーブ1795と、コネクタ1797とを含み、ストラップ1734のそれぞれ上に配置される。スリーブアセンブリ1796は、縫合糸1742によって、ストラップ1734に連結される。縫合糸1742は、場所Aにおいて、縫合糸1742をストラップ1734に結節または結束することによって、ストラップ1734に固着される。次いで、縫合糸1742は、スリーブ1795の内側を通して、場所Bまで延在し、結節、熱封止または接着剤の使用、あるいは他の連結方法によって、スリーブ1795および/またはコネクタ1797に固着される。] 図32
[0116] 同様に、スリーブアセンブリ1798は、スリーブ1793と、コネクタ1799とを含み、ストラップ1738のそれぞれ上に配置される。縫合糸1742は、場所Cにおいて、縫合糸1742をストラップ1738に結束または結節することによって、ストラップ1738に固着される。図32に図示されないが、縫合糸1742は、スリーブ1793の内側を通って場所Dまで延在し、上述のように、スリーブアセンブリ1796のスリーブ1793および/またはコネクタ1799に固着され得る。図32は、例示目的のために、ストラップ1738から除去されたスリーブ1793を示す。本実施形態では、縫合糸1742はそれぞれ、スリーブアセンブリ1798および1796を除去後、ストラップ1738およびストラップ1734に連結されたままである。例えば、図32に示されるように、スリーブアセンブリ1798をストラップ1738から除去するために、場所Dにおける縫合糸端が切断され、スリーブ1793がストラップ1738から抜脱され得る。場所Cにおける縫合糸端は、ストラップ1738に固着されたままであろう。ストラップ1738がトリミングされる場合(必要に応じて)、次いで、縫合糸1742(依然として、ストラップの切断部分に固着される)を使用して、ストラップの切断部分を回収可能である。スリーブアセンブリ1796は、同様に、ストラップ1734から除去され得る。] 図32
[0117] 図33−36はそれぞれ、移植片のストラップの移植を補助するために使用可能なスリーブアセンブリの実施形態を示す。図33−36の実施形態はそれぞれ、送達器具164等の送達器具に連結され、本明細書に記載されるアプローチのいずれかを使用して、骨盤領域内に挿入され得る。図33は、例示目的のために、移植片1820のストラップ1838に結合されるスリーブアセンブリ1854の実施形態を示す。したがって、スリーブアセンブリ1854は、種々の異なる種類または構成の移植片の種々の異なる種類のストラップに連結され得る。] 図33
[0118] スリーブアセンブリ1854は、スリーブ1826と、スリーブ1826に連結される拡張器1828とを含む。縫合糸1842は、スリーブ1826の内側にループを形成し、ストラップ1838を通して螺入される。縫合糸1842は、拡張器1828を通して延在し、拡張器1828の遠位端部分1871から出る。熱封止1868を使用して、縫合糸1842をスリーブ1826に固着可能である。拡張器1828の外側から延在する縫合糸1842の部分は、リーダー1830である。トロカール針1832は、上述のように、リーダー1830の一端に連結され、送達器具に結合するために使用され得る。縫合糸1842の反対端は、拡張器1828(図33に図示せず)内で結節され、そこに固着し、スリーブ1826内でループを形成し得る。] 図33
[0119] 拡張器1828は、比較的に長くかつ平滑であって、端部分1871へと先細となる。他の実施形態の上述のように、拡張器1828は、組織を通して挿入の際に、トロカール針1832によって形成される通路を拡大し、スリーブ1826の断面への遷移を容易にし得る。また、スリーブ1826は、先細にされ、組織を通して拡張器1828によって形成される通路を通る引込を提供するのに役立つ。図33に示されるように、スリーブの長さ1826は、ストラップの長さ1838よりも長い。いくつかの実施形態では、先細スリーブ1826は、縫合糸1842が体外で切断可能なように、送達の際に、膣から延在するために十分な長さであり得る。] 図33
[0120] 一実施例では、スリーブアセンブリ1854は、縫合糸1842を使用して、ストラップ(例えば、ストラップ1838)に連結され得る。縫合糸1842は、スリーブ1826を通して螺入され、拡張器1828の後端に取着される。スリーブ1826の後端1869は、ストラップ1838上に配置される。先細拡張器先端1871は、縫合糸1842によって形成される結節(図示せず)上に結合され、拡張器1828を縫合糸1842に固着する。例えば、拡張器1828は、結節上に成型または形成され得る。図34は、スリーブアセンブリの代替実施形態の一部を示し、縫合糸1842’は、ストラップ1838の一部を通して螺入され、結節1870は、縫合糸ループを形成するように結束される。次いで、別個のリーダー縫合糸(図示せず)が、拡張器の先端に連結され得る。] 図34
[0121] 図35は、拡張器を含まないスリーブアセンブリを示す。スリーブアセンブリ1954は、スリーブ1926と、縫合糸1942と、リーダー1930の一端に連結されるトロカール針1932とを含む。スリーブ1926は、骨盤組織を通して引込を提供可能であって、また、組織を通して抜脱されるのに伴って、組織を拡張するように構成されるために先細である。縫合糸1942を使用して、図35に示されるストラップ1938等のストラップを移植片1920の支持部分に固着可能である。本実施形態では、スリーブ1926は、ストラップ1938の一部のみを被覆する。] 図35
[0122] 縫合糸1942をストラップ1938に固着するために、縫合糸1942の両端が、場所Dにおいて、移植片1920の隅部およびその近傍に螺入される。両端は、縫合糸1942で形成されるループに逆に貫通され、縫合糸1942を移植片1920に固着する。次いで、2つの縫合糸端は、ストラップ1938を通して螺入され、例えば、場所Aまで、間隔を空けてストラップ1938に結束(例えば、結節)される。本点では、縫合糸1942は、スリーブ1926に固着されない。次いで、縫合糸端は、スリーブ1926の内側を通して、場所Bまで螺入され、縫合糸1942は、スリーブ1926に固着される。例えば、熱封止を使用して、縫合糸1942の一端をスリーブ1926に固着可能である。縫合糸1942の他端は、スリーブ1926の一端から出て、リーダー1930を形成する。]
[0123] 上述の実施形態と同様に、リーダー1930に連結されるトロカール針1932は、例えば、送達器具164等の送達器具に結合され、移植片ストラップを組織部位に送達するために使用され得る。場所Cの区域では、縫合糸1942およびスリーブ1926が切断され、ストラップ1938からスリーブ1926を解放し得る。切断後、(場所Bにおいて)スリーブ1926に取着される縫合糸1942の一部は、廃棄される。場所Aでストラップ1938に取着される縫合糸1942の部分は、スリーブ1926が除去されても、ストラップ1938に取着されたままである。続いて、Aでストラップ1938に取着される縫合糸部分を使用して、ストラップ1938のトリミングされた部分を除去可能である。場所Dにおいて、かつストラップ1938に沿って移植片1920に取着される縫合糸部分は、ストラップ1938に取着されたままであり得る。]
[0124] 他の実施形態では、縫合糸は、他の手段によって、スリーブに連結され得る。例えば、縫合糸は、場所Bでコネクタに成型されるか、コネクタに結束されるか、スリーブの一方の壁に結束されるか、スリーブの両方の壁に結束されるか、または別様に固着され得る。いくつかの実施形態では、2つ以上の縫合糸を使用可能である。縫合糸は、随意に、スリーブの外部に配置され、スリーブではなく、縫合糸のみの切断を容易にし得る。例えば、スリーブは、縫合糸の一部を露出する窓または開口部を含み得る。]
[0125] 図36は、スリーブアセンブリ1854および1954に類似するスリーブアセンブリを示す。本実施形態では、スリーブアセンブリは、拡張器を含み、挿入路を拡張することを補助する。スリーブアセンブリ2054は、スリーブ2026と、先細拡張器2028と、縫合糸2042と、リーダー2030の一端に連結されるトロカール針2032とを含む。スリーブアセンブリ2054は、拡張器2028の追加を除いて、スリーブアセンブリ1954と同様に構成される。縫合糸2042は、スリーブ2026および/または拡張器2028に固着され得る。] 図36
[0126] 図37−48は、例えば、膀胱脱および直腸ヘルニアを修復するために使用可能な移植片の種々の実施形態を示す。そのような移植片は、前方移植片の支持部分を骨盤の前方領域(例えば、腱弓または閉鎖筋)に固着するためのストラップと、後方移植片の支持部分を骨盤の後方領域(例えば、仙棘靱帯)に固着するためのストラップとを含む。ある場合には、移植片は、2つの別個の移植片、例えば、骨盤の前方領域内に設置される移植片と、骨盤の後方領域内に設置される移植片として使用するために、2つの断片に切断され得る。必ずしも図示されないが、移植片はそれぞれ、メッシュ材料によって、部分的または全体的に形成され得る。移植片は、移植片の設置の際に使用するために、本明細書に記載されるような移植片のストラップのうちの1つ以上の上に配置されるスリーブアセンブリまたは拡張器アセンブリを含み得る。移植片は、代替として、連結特徴(例えば、ストラップ上に)を含み、移植片のストラップを送達器具に結合し得る。また、移植片は、縫合糸を使用して、骨盤組織に固着され得る。] 図37
[0127] 移植片2120は、2つの前方ストラップ2134と、前方支持部分2144から延在する2つの中央ストラップ2136と、後方支持部分2146から延在する2つの後方ストラップ2138とを含む。また、移植片2120は、後方補強ストラップ2167と、前方補強ストラップ2165とを含み、支持後方ストラップ2138を位置設定および支持するのに役立つように構成される。本実施形態では、後方ストラップ2138は、移植片2120の中心線CLと実質的に垂直であって、補強ストラップ2167は、例えば、約48度の角度α(中心線CLに対して)に角度付けられ、後方に向かって延在する。他の実施形態では、補強ストラップ2167は、例えば、約15乃至80度に角度付けられ得る。異なるストラップはそれぞれ、本明細書に記載される方法および器具を使用して、骨盤領域内に設置され得る。例えば、前方ストラップ2134は、腱弓または閉鎖(筋または膜)に固着され、中央ストラップ2136は、腱弓に固着され、後方ストラップ2138は、仙棘靱帯に固着され得る。後方支持部分2146は、他の実施形態の上述のように、子宮膣部周囲に巻着され得る。例えば、移植片2120は、図37に示されるように、膣巻着部分2141で折重または湾曲され得る。] 図37
[0128] 図38は、移植片2120と類似の別の移植片を示すが、後方ストラップは、移植片の中心線と垂直ではなく、角度付けられる。移植片2220は、2つの前方ストラップ2234と、前方支持部分2244から延在する2つの中央ストラップ2236と、後方支持部分2246から延在する2つの後方ストラップ2238とを含む。また、移植片2220は、後方補強ストラップ2267と、前方補強ストラップ2265とを含む。本実施形態では、後方ストラップ2238は、移植片2220の中心線CLに対して角度付けられる。] 図38
[0129] 折重破線2263は、各ストラップの一端近傍に含まれる。折重線2263を使用して、拡張器またはスリーブ器具に結合され得る場所を示すことが可能である。また、ストラップは、折重線2263で折重され、例えば、拡張器またはスリーブ器具のループコネクタへの結合をより容易にし得る。後方補強ストラップ2267は、例えば、後尖支持を提供し得る。前方支持部分2244は、例えば、膀胱脱修復のために、膣の前方部分を支持し得る。移植片2220は、場所2241で膣周囲に巻着され、例えば、腸ヘルニア修復のために、子宮膣部を支持し得る。後方支持部分2246は、例えば、直腸ヘルニア修復のために、膣の後側に支持を提供し得る。移植片2220は、本明細書に記載される方法に従って、骨盤組織に設置および固着され得る。例えば、前方ストラップ2234は、閉鎖筋を通して、恥骨後部に、恥骨上部に、または恥骨前部に設置され得る。中間ストラップ2236は、例えば、腱弓を通して、または坐骨棘の遠位に、設置され得る。後方ストラップ2238は、例えば、仙棘靱帯を通して、設置され得る。]
[0130] 図39は、骨盤領域内の例示的位置に配向された移植片2220の概略側面図である。示されるように、移植片2220は、移植片2220が、例えば、腱弓ATおよび仙棘靱帯SSLに固着されると、解剖学的に正確な膣支持角度θ内に設置され得る。図39は、ストラップ2234、2236、および2238の取着と、後方補強ストラップ2267、前方支持部分2244、膣巻着2241、および後方支持部分2246の位置ならびに配向とを示す。] 図39
[0131] 図40は、移植片の別の実施形態を示す。移植片2320は、前方ストラップ2334と、中央ストラップ2336と、後方ストラップ2338とを含む。後方ストラップ2338は、前方支持部分2344から延在し、後方補強ストラップ2367に接続される。後方補強ストラップ2367は、後方支持部分2346から延在する。ストラップはそれぞれ、溝または陥凹部分2361を含み、拡張器またはスリーブアセンブリ(図示せず)に取着される場所を示す。移植片2320は、本明細書に記載される方法に従って、設置され得る。] 図40
[0132] 例えば、拡張器(図示せず)は、後方ストラップ2338に結合され、後方ストラップ2338およびその結合された後方補強ストラップ2367の両方を、例えば、仙棘靱帯を通して、同時に抜脱するために使用され得る。後方ストラップ2338および後方補強ストラップ2367を使用して、例えば、骨盤領域内で移植片2320の前方支持部分2344および後方支持部分2346の両方を支持可能である。後方支持部分2346は、子宮膣部周囲に押入される、および/または、例えば、縫合糸によって、後膣区分に固着され、後方支持を提供し得る。例えば、後方部分2346は、2341で巻着され、図40に示される矢印Mの方向に押入され得る。] 図40
[0133] 前方ストラップ2334および中央ストラップ2336は、例えば、腱弓に固着され、骨盤領域内で前方支持部分2344を支持し得る。また、前方支持部分2344は、随意に、縫合糸によって、例えば、骨盤筋膜または子宮膣部にさらに固着され、尖支持を達成し得る。]
[0134] 図41−43は、図3に示される移植片120に類似する移植片を示す。移植片2420は、前方ストラップ2434と、前方支持部分2444から延在する中央ストラップ2436と、後方支持部分2446から延在する後方ストラップ2438とを含む。膣巻着部分2441は、前方支持部分2444と後方支持部分2446との間に配置される。移植片2420は、本明細書に開示される方法および器具を使用して、骨盤領域内に設置され得る。ストラップ2434、2436、2438は、上述のような凸部を含み得る、および/または鉤あるいは組織に係合するように構成される他の突起を含み得る。また、前方ストラップ243は、前方ストラップ2434の保持強度を増加させるように構成される小凹部2440を含む。] 図3 図41
[0135] 図42は、前方ストラップ2440の拡大図であって、図43は、小凹部2440の断面を示すストラップ2434の一部の拡大側面図である。図43に示されるように、小凹部2440は、ストラップ2434の上面および底面に、交互に対向方向に配置される。小凹部2440の数は、可変であって、また、移植片の他のストラップおよび/または支持部分2444および2446の一部あるいは全部に含まれ得る。小凹部2440は、移植片120の上述のように、定寸および成形され得る。] 図42 図43
[0136] 図44は、8つのストラップを有する移植片の実施形態を示す。移植片2520は、前方支持部分2544から延在する6つのストラップと、後方支持部分2546から延在する2つの後方ストラップ2538とを含む。前方支持部分2544から延在するストラップは、前方ストラップ2534と、第1または前方中央ストラップ2536と、第2または後方中央ストラップ2537とを含む。また、移植片2520は、後方支持部分2546と前方支持部分2544との間に配置される膣巻着部分2541を含む。] 図44
[0137] 移植片の種々のストラップは、上述の実施形態に記載のように、個々に組織部位内に設置され得る、または代替として、後方ストラップ2538は、第2の中央ストラップ2537(移植片の片側)と組み合わされ、骨盤領域内の組織部位にともに設置され得る。後方ストラップ2538および反対側の第2の中央ストラップ2537は、同様に、設置のために組み合わせられ得る。例えば、後方ストラップ2538および第2の中央ストラップ2537は、組み合わせられ、仙棘靱帯に貫通され得る。前方ストラップ2534および第1の中央ストラップ2536は、本明細書に開示される方法に従って、設置され得る。]
[0138] 図45は、全体として骨盤領域内に設置され得る、または、例えば、破線Cに沿って切断され、後方修復移植片2646および前方修復移植片2644を形成し得る移植片2620を示す。移植片2620が切断される場合、前方修復移植片2644および後方修復移植片2646の両方が、特定の条件の必要性に応じて、患者の骨盤領域内に個々に設置され得る。代替として、使用されない移植片の一部は、廃棄される、または後の使用のために保存され得る。移植片2620の多用途性によって、患者のために最も適切な手技を柔軟に創造可能となる。移植片2620の種々のストラップは、本明細書に記載される方法および器具に従って、設置され得る。] 図45
[0139] 図46は、6つのストラップを有する移植片の別の実施形態を示す。移植片2720は、一対の前方ストラップ2734と、4つの後方ストラップ2738、2738’とを含む。移植片1320(図27)と同様に、移植片2720は、特定の患者に適合するように調節され得る。移植片2720は、切断破線C1、C2、C3、C4を含み、移植片2720が患者に適合するように、全体的または部分的に切断され得る例示的場所を示す。例えば、移植片1320の上述のように、線C1およびC2に沿って移植片を切断することによって、後方ストラップ2738を組織内にさらに引張可能となる。線C3およびC4に沿って移植片を切断することによって、後方ストラップ2738’を組織内にさらに引張可能となる。後方ストラップ2738’は、例えば、仙棘靱帯(SSL)または腱弓に係留され得る、あるいは移植片2720から除去(切除)され得る。同様に、後方ストラップ2738は、腱弓またはSSLに係留され得る、あるいは移植片2720から除去され得る。移植片2720の一例示的修正では、後方ストラップ2738’が除去(例えば、切除)される場合、移植片2720は、ストラップ2738をSSLに固着するのではなく、随意に、ストラップ2738を使用して、腱弓に固着され得る。別の実施例では、後方ストラップ2738が除去される場合、移植片2720は、ストラップ2738’を使用して、例えば、SSLに係留され得る。移植片2720は、本明細書に記載される方法および器具を使用して、骨盤領域内に設置され得る。] 図27 図46
[0140] 図47は、その6つのストラップに取着されるスリーブアセンブリを有する移植片を示す。移植片2820は、前方ストラップ2834a、2834bと、前方支持部分2844から延在する中央ストラップ2836a、2836bと、後方支持部分2846から延在する後方ストラップ2838a、2838bとを含む。スリーブアセンブリの種々の実施形態は、ストラップ上に配置される。スリーブアセンブリは、本明細書に記載されるものに類似する。例えば、ストラップ2834a(および、2834b)上に配置されるスリーブアセンブリ2854は、図9を参照して記載のスリーブアセンブリに類似する。スリーブアセンブリ2854は、ループコネクタ2866を含み、送達器具264等の係合切り欠きを有する送達器具に結合する。ストラップ2836a(および、2836b)上に配置されるスリーブアセンブリ2854’と、ストラップ2838a(および、2838b)上に配置されるスリーブアセンブリ2854”はそれぞれ、図23および図33を参照して記載のスリーブアセンブリに類似する。スリーブアセンブリ2854’および2854”はそれぞれ、拡張器2828’、2828”と、トロカール針2832’、2832”とを含み、送達器具164等の送達器具に結合する。上述の実施形態の記載のように、移植片2820のストラップはそれぞれ、その周囲スリーブよりも長さが短く、設置後、ストラップの長さをトリミングする必要性を低減させる。] 図23 図33 図47 図9
[0141] また、移植片2820は、図45を参照して上述のように、前方修復移植片および後方修復移植片に切断され得る。本実施形態では、突起2859が、移植片2820の膣巻着部分2841の側面に提供され、後方支持部分2846から前方支持部分2844を分離するための切断場所を示す。例えば、患者が子宮を有する場合、全修復移植片2820は、分離(2つの部分に切断)され、子宮摘出患者の子宮膣部周囲に後方支持部分2846を巻着するのではなく、前方支持部分2844および後方支持部分2846がそれぞれ、別個に配置され得る。] 図45
[0142] 図48は、患者内における展開構成をシミュレートする移植片2820の3次元図を示す。図48に示される移植片2820の位置は、例えば、中央ストラップ2836a、2836bを腱弓(骨盤の反対側)、前方ストラップ2834a、2834bを閉鎖筋または膜(骨盤の反対側)、および後方ストラップ2838a、2838bを仙棘靱帯(骨盤の反対側)に固着することによって、得られ得る。子宮膣部周囲に巻着され、膣の後側に支持を提供するように配置された後の後方支持部分2846が、示されている。] 図48
[0143] 図47に示されるように、移植片2820を骨盤領域内に設置する前に、後方ストラップ2838a、2838bは、前方ストラップ2834a、2834bおよび中間ストラップ2836a、2836bに向かって角度付けられる。しかしながら、移植片2820が、骨盤領域内に展開され、後方支持部分2846が、(例えば、子宮摘出患者の)子宮膣部周囲に巻着される場合、後方ストラップ2838a、2838bは、図48および49に示されるように、仙棘靱帯(SSL)の方向に角度付けられる。] 図47 図48
[0144] 図49は、骨盤領域の概略図内の移植片2820の展開を示す。記載される手技は、骨盤領域の両側の移植片2820のストラップの固着に適用する。図49は、ストラップに取着されるスリーブアセンブリを伴わない移植片2820を示す。移植片2820は、前方および/または後膣切開を通して、折畳構成で送達されるように構成される。例えば、前方切開2857は、膣内に生成され、移植片2820は、切開2857を通して設置される。前方ストラップ2834a、2834bは、閉鎖孔Oを通して引っ張られ、ストラップ2834a、2834bに連結されるスリーブアセンブリ(図示せず)は、図49の方向矢印Aによって示されるように、前方切開2857から抜脱され得る。送達器具264等の挿入ツールが、前方ストラップ2834a、2834bの設置のために使用可能である。また、随意に、尖縫着が、移植片2820の中央から膣尖VAまで生成され得る。] 図49
[0145] 中央ストラップ2836a、2836bは、送達器具164等の縫合器具を使用して、腱弓ATを通して引っ張られ、それぞれのスリーブアセンブリ(図示せず)は、方向矢印Bによって示されるように、前方切開2857を通して抜脱され得る。]
[0146] 次いで、後膣切開2855が、後方ストラップ2838a、2838bを固着し、後方支持部分2946を配置するためのアクセスのために生成され得る。代替として、後方ストラップ2838a、2838bおよび後方支持部分2946は、前方切開を通るアクセスを介して、固着され得る。後方支持部分2846は、膣の後側周囲に巻着され得る。後方ストラップ2838a、2838bは、送達器具164等の縫合器具を使用して、仙棘靱帯SSLを通して引っ張られ、それぞれのスリーブアセンブリ(図示せず)は、方向矢印Cによって示されるように、後方切開2855を通して抜脱され得る。]
[0147] スリーブアセンブリすべてが、前方切開2857または後方切開2855を通して抜脱されると、移植片2820は、所望の移植片位置が達成されるまでスリーブアセンブリを引っ張ることによって、調節および芯合され得る。移植片2820が正確に配置されると、移植片のストラップは、上述のように(例えば、スリーブおよび/または縫合糸を切断し、スリーブアセンブリをストラップから引離することによって)、スリーブアセンブリから解放される。前方ストラップ2834a、2834bは、必要に応じて、体外でトリミングされ得る。]
[0148] 代替として、スリーブおよび/または拡張器アセンブリの他の実施形態が使用され得る。いくつかの実施形態では、錘/トロカール針を伴う拡張器および縫合糸は、例えば、BSC Advantage(登録商標)またはPrefyxTM送達器具ならびにそのそれぞれの送達アプローチと併用するために構成される送達管と置換され得る。いくつかの実施形態では、中央ストラップ2836a、2836bは、除去される。そのような実施形態では、移植片2820は、前方ストラップ2834a、2834bによって、例えば、腱弓に固着され得、および/または前方支持部分2844は、別個の縫合糸を使用して、腱弓に取着され得る。]
[0149] 図50−55はそれぞれ、例えば、直腸ヘルニアを治療するために、または膣の後側に支持を提供するために使用可能な、移植片の異なる実施形態を示す。これらは、図50−55の移植片の可能な使用の単なる実施例であって、移植片の他の使用も可能である。移植片は、例えば、仙棘靱帯に移植片の後方支持部分を固着するためのストラップを含み得る。移植片は、子宮膣部または膣尖部分周囲に巻着可能な全修復移植片のために、上述のような膣巻着部分を含み得る。必ずしも図50−55に図示されないが、移植片はそれぞれ、メッシュ材料によって、部分的または全体的に形成され得る。移植片は、移植片の設置の際の使用のために、本明細書に記載されるようなストラップのうちの1つ以上の上に配置されるスリーブアセンブリまたは拡張器アセンブリを含み得る。代替として、移植片は、移植片のストラップを送達器具に結合するための連結特徴を含み得る。また、あるいは代替として、移植片は、縫合糸を使用して、組織に固着され得る。] 図50
[0150] 図50に示されるように、移植片2920は、後方支持部分2946と、それぞれ、例えば、仙棘靱帯に固着可能な2つの後方ストラップ2938とを含む。また、移植片2920は、上述の実施形態の記載のように、子宮膣部または膣尖区域周囲に巻着可能な膣巻着部分2941を含む。] 図50
[0151] 図51は、移植片2920に類似する移植片3020を示す。本実施形態では、移植片3020は、後方支持部分3046と、例えば、拡張器器具へのそれぞれのストラップの結合を促進するために使用可能な溝3080を含む、2つの後方ストラップ3038とを含む。上述の実施形態と同様に、後方ストラップ3038は、係留のために、仙棘靱帯内に設置され得る。また、移植片3020は、上述のように、膣周囲に巻着され得る。] 図51
[0152] 図52は、移植片3020に類似する移植片3120を示す。移植片3120は、後方支持3146と、例えば、拡張器器具へのそれぞれのストラップの結合を促進する溝3180、3180’を含む、2つの後方ストラップ3138、3138’とを含む。後方ストラップ3138、3138’はそれぞれ、例えば、仙棘靱帯(SSL)に係留され得る。図53は、組織を通してストラップ3138、3138’を引っ張るために使用可能な拡張器器具3153を示す。拡張器器具3153は、先細拡張器3128と、ループコネクタ3151とを含む。移植片3120’のストラップは、ループコネクタ3151を通して設置され、拡張器器具3153に固着するように示される。拡張器器具3153は、トロカール針3132を伴う、送達器具164等の送達器具に結合され得る。拡張器器具3153を使用して、スリーブアセンブリの上述と同様に、骨盤組織を通して、移植片のストラップを引張可能である。] 図52 図53
[0153] 図54は、例えば、送達器具164を使用して、仙棘靱帯SSLの概略図を貫通後の一対の拡張器器具3153、3153’を示す。例えば、拡張器器具3153および3153’は、前または後膣切開を貫通し、骨盤領域の反対側のSSLを通して引っ張られ得る。各ストラップ3138、3138’は、それぞれ、方向矢印EおよびFによって示されるように、それぞれの拡張器器具3153、3153’のループコネクタ3151、3151’を通して設置され得る。次いで、拡張器器具3153、3153’を使用して、仙棘靱帯を通して、ストラップ3138、3138’を引張可能である。代替として、ストラップは、拡張器器具を骨盤領域内に挿入前に、拡張器器具に連結され得る。] 図54
[0154] 図55は、図12に示される移植片320および後方移植片3120の両方を同時に送達するための拡張器器具の使用を示す。また、仙棘靱帯SSLおよび腱弓ATの概略図が、図55に示される。移植片320上のストラップ338、338’および移植片3120上のストラップ3138、3138’は、組み合わされ、それぞれ、方向矢印IおよびHの経路によって示されるように、それぞれ、拡張器器具3153’、3153”上のループ3151’、3151”を通して設置される。次いで、摺動可能管部材3131’、3131”は、図13を参照して上述と同様に、ループ3151’、3151”上を摺動し得る。次いで、拡張器器具3153’、3153”を使用して、骨盤領域の各側の仙棘靱帯SSLを通して、ストラップ338、3138およびストラップ338’、3138’を引張可能である。1つの拡張器によって、組織(例えば、SSL)を通して、2つのストラップ(例えば、338、3138)を同時に設置することは、手技の時間を低減させるとともに、送達プロセスの際のSSLへの損傷を減少させる。拡張器器具は、前または後膣切開によって、SSL内に設置され得る。] 図12 図13 図55
[0155] 移植片320のストラップ336、336’は、それぞれ、方向矢印JおよびGの経路によって示されるように、それぞれ、拡張器3153、3153’’’のループ3151、3151’’’を通して設置され得る。次いで、それぞれ、拡張器3153、3153’’’の摺動可能管部材3131、3131’’’は、上述のように、それぞれ、ループ3151、3131’’’上を摺動し得る。次いで、拡張器3153、3153’’’を使用して、例えば、骨盤領域の各側の腱弓ATを通して、ストラップ336、336’を引張可能である。ストラップ334、334’は、本明細書に記載される類似方法または器具のいずれかを使用して、送達され得る。ストラップ334、334’は、例えば、腱弓または閉鎖筋に固着され得る。]
[0156] 図56は、非組み立て状態の移植片の実施形態を示す。ユーザ(例えば、医師または医療専門家)は、移植片支持部分と、好適なスリーブおよびストラップアセンブリを選択し、必要ン応じて組み立て得る。移植片3220は、図28を参照して上述の移植片1420と同様に構成されるように、組み立てられ得る。移植片3220は、4つの隅部G、F、H、Jを有する支持部分3222を含む。単一スリーブおよびストラップアセンブリ3296のみが示されるが、2つ以上のスリーブおよびストラップアセンブリが、例えば、隅部G、F、H、Jのうちの1つ以上において、支持部分3222に連結可能であることを理解されたい。例えば、移植片は、隅部GおよびFのそれぞれにおいて連結され、移植片を形成するスリーブおよびストラップアセンブリによって、組み立てられ得る。別の実施例では、スリーブおよびストラップアセンブリは、隅部HおよびJに連結され、移植片の別の実施形態を形成し得る。移植片3220を組み立てるために、ユーザは、好みに応じたサイズに切断し、移植片を組み立て可能である(例えば、滅菌環境内で)。] 図28 図56
[0157] ストラップおよびスリーブアセンブリ3296は、ストラップ3238と、スリーブ3295と、縫合糸3242と、トロカール針3232と、湾曲針3249とを含む。縫合糸3242は、結節される、または別様に点Cでストラップ3238の露出部分に固着され、ストラップ3238に再び固着される(例えば、結節を結束することによって)点Aまで、ストラップ3238に螺入かつそこから螺出される。また、縫合糸3242は、点CとAとの間において、ストラップ3238に沿って、断続的に結節され得る。縫合糸3242は、スリーブ3295内側の点Aから、固着されスリーブ3295から出る点Bまで存続する。縫合糸は、トロカール針3232が取着されるリーダー3230を形成するスリーブから延在する。湾曲針3249は、縫合糸3242に固着され、例えば、隅部Gにおいて、ストラップ3238を支持部分3222に縫合または縫着するために使用され得る。スリーブおよびストラップアセンブリ3296が、支持部分3222に固着された後、湾曲針3249および点Gの固着部位から延在する余剰縫合糸は、切断され得る。上述のように、スリーブおよびストラップアセンブリは、支持部分3222の他の隅部のうちの1つ以上において、同様に取着され得る。]
权利要求:

請求項1
骨盤領域内に移植可能な支持部材と、該支持部材から延在するストラップであって、該ストラップは、ある長さを有し、骨盤組織内に固着されて、該支持部材を該骨盤領域内に支持するように構成される、ストラップと、該ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置されるスリーブであって、該スリーブは、該ストラップの長さを上回る長さを有する、スリーブとを備える、装置。
請求項2
前記スリーブの長さは、前記ストラップの長さの少なくとも2倍である、請求項1に記載の装置。
請求項3
前記ストラップの長さは、該ストラップを前記骨盤領域内の組織固着場所に配置可能であるが、該組織固着場所を通して少なくとも部分的に設置後に、膣切開まで延在することが不可能であって、前記スリーブの長さは、該スリーブが該組織固着場所に配置後の該ストラップから該膣切開まで延在することが可能であるように、十分に長い、請求項1に記載の装置。
請求項4
前記スリーブは、内部を画定する、第1の部分と第2の部分とを含み、前記装置は、該スリーブの内部に少なくとも部分的に配置され、該スリーブの内部に2本の糸を形成する縫合糸であって、該2本の糸は、該スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられる、縫合糸をさらに備える、請求項1に記載の装置。
請求項5
前記支持部材は、第1の材料によって形成され、前記ストラップは、該第1の材料とは異なる第2の材料によって形成される、請求項1に記載の装置。
請求項6
前記ストラップは、縫合糸によって該スリーブに固着される、請求項1に記載の装置。
請求項7
前記スリーブは、内部を画定する、第1の壁と第2の壁とを含み、前記装置は、該スリーブ内に少なくとも部分的に配置され、前記支持部分に連結される、縫合糸をさらに備える、請求項1に記載の装置。
請求項8
前記支持部材は、第1の部分と第2の部分とを含み、該第1の部分は、膀胱頸部を支持するように構成され、該第2の部分は、前記骨盤空間の後方領域内の子宮膣部周囲に少なくとも部分的に巻着されるように構成される、請求項1に記載の装置。
請求項9
前記支持部材は、第1の部分と第2の部分とを含み、該第1の部分は、膀胱頸部を支持するように構成され、該第2の部分は、子宮を支持するように構成される、請求項1に記載の装置。
請求項10
前記支持部材は、子宮を支持するように構成される部分を含む、請求項1に記載の装置。
請求項11
骨盤領域内に移植可能な支持部材と、該支持部材から延在するストラップであって、骨盤組織内に固着されて、該支持部材を該骨盤領域内に支持するように構成される、ストラップと、内部空間を画定する第1の壁と第2の壁とを有するスリーブであって、該スリーブは、該ストラップの少なくとも一部上に解放可能に配置される、スリーブと、該ストラップに連結され、該スリーブに連結される縫合糸であって、該縫合糸は、該スリーブの内部空間内に少なくとも部分的に配置され、該スリーブの内部空間内に2本の糸を形成し、該2本の糸は、該スリーブの分離器部分によって画定される距離だけ隔てられる、縫合糸とを備える、装置。
請求項12
前記スリーブの遠位端部分に連結される拡張器をさらに備える、請求項11に記載の装置。
請求項13
前記スリーブは、窓を画定し、前記ストラップは、該窓を通って該スリーブの内部空間内にアクセス可能である、請求項11に記載の装置。
請求項14
前記ストラップは、メッシュ材料によって形成され、骨盤領域内の組織に係合するための凸状縁を含む、請求項11に記載の装置。
請求項15
前記ストラップは、該ストラップの表面上に形成される突起を含み、該突起は、骨盤組織に係合して、該ストラップを該骨盤組織に係留する補助をするように構成される、請求項11に記載の装置。
請求項16
前記支持部材は、前記ストラップが骨盤組織に固着されると、膀胱頸部に支持を提供するように構成される、請求項11に記載の装置。
請求項17
骨盤領域内に移植可能な支持部材と、該支持部材から延在する第1のストラップであって、該支持部材が該骨盤領域内に移植されると、腱弓に固着されるように構成される、第1のストラップと、該支持部材および該第1のストラップの遠位から延在する第2のストラップであって、該支持部材が骨盤領域内に移植されると、仙棘靱帯に固着されるように構成される、第2のストラップとを備え、該第1のストラップは、該第1のストラップが、該腱弓に固着されることが可能であるが、該腱弓に固着された後には膣まで延在することが不可能であるような長さを有し、該第2のストラップは、該第2のストラップが、該仙棘靱帯に固着されることが可能であるが、該仙棘靱帯に固着された後には該膣まで延在することが不可能であるような長さを有し、該第1のストラップおよび該第2のストラップは、該第1のストラップが該腱弓に固着され、該第2のストラップが該仙棘靱帯に固着されると、膀胱頸部の下に該支持部材を少なくとも部分的に支持することを補助するように構成される、装置。
請求項18
前記支持部材から延在し、前記骨盤領域の後方領域内の子宮膣部周囲に巻着されるように構成される、尾部分をさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項19
前記第1のストラップまたは前記第2のストラップのうちの少なくとも1つ上に配置される、スリーブと、該スリーブの遠位端に連結される、拡張器と、該ストラップに、および該スリーブに連結される、縫合糸と、該縫合糸の遠位端部分に連結される針であって、該針は、該ストラップを送達器具に結合するように構成される、針とをさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項20
前記第1のストラップまたは前記第2のストラップのうちの少なくとも1つ上に配置される、スリーブと、該スリーブを該ストラップに連結する縫合糸であって、該スリーブ内に配置され、前記スリーブの分離器部分によって隔てられる第1の糸と、第2の糸とを有する、縫合糸とをさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項21
前記支持部材および前記第1のストラップの近位から延在する段部であって、前記腱弓または閉鎖筋のうちの少なくとも1つに固着されるように構成される、段部をさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項22
前記支持部材および前記第1のストラップの近位から延在する段部であって、縫合糸を介して、前記腱弓または閉鎖筋のうちの少なくとも1つに固着されるように構成される、段部をさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項23
前記第1のストラップに連結される第1の拡張器であって、該第1の拡張器は第1の色である、第1の拡張器と、前記第2のストラップに連結される第2の拡張器であって、第2の拡張器は該第1の色と異なる第2の色である、第2の拡張器とをさらに備える、請求項17に記載の装置。
請求項24
前膣切開を通して骨盤領域内に骨盤移植片を挿入することであって、該骨盤移植片は、支持部分と、該支持部分から延在するストラップと、該ストラップ上に配置されるスリーブであって、該ストラップの長さを上回る長さを有する、スリーブとを備える、ことと、少なくとも部分的に骨盤組織を通して、該スリーブおよびストラップを引っ張ることであって、それにより、該スリーブの第1の部分が該骨盤組織内に配置され、該スリーブの第2の部分が該膣切開から延出し、該ストラップが該骨盤組織内に少なくとも部分的に配置されるが、該膣切開から延出しない、ことと、該ストラップから該スリーブを除去することであって、該ストラップを該骨盤組織内に少なくとも部分的に配置したままにしておく、こととを含む、方法。
請求項25
前記骨盤組織は、腱弓である、請求項24に記載の方法。
請求項26
膣切開を通して骨盤領域内に移植片を挿入することであって、該移植片は支持部分から延在する第1のストラップと第2のストラップとを備える、ことと、該骨盤領域の第1の側面の仙棘靱帯を通して、該第1のストラップを設置することと、該骨盤領域の該第1の側面の腱弓を通して、該第2のストラップを設置することと、該支持部分の前方部分を該骨盤領域の該第1の側面の閉鎖筋または腱弓のうちの少なくとも1つに固着することとを含む、方法。
請求項27
前記移植片は、第3のストラップと第4のストラップとを備え、該方法は、前記骨盤領域の第2の反対側面の仙棘靱帯を通して、該第3のストラップを設置することと、該骨盤領域の該第2の反対側面の腱弓を通して、該第4のストラップを設置することとをさらに含む、請求項26に記載の方法。
請求項28
移植片の支持部分から延在するストラップを有する骨盤移植片を提供することであって、該ストラップは、第1の長さを有する、ことと、該移植片の支持部分の一部を切断することにより、該ストラップが、該ストラップの該第1の長さを上回る第2の長さを有する、ことと、該切断の後に、骨盤組織を通して該ストラップの少なくとも一部を設置して、患者の骨盤領域内に該移植片を少なくとも部分的に固着することとを含む、方法。
請求項29
前記切断することは、前記ストラップの第1の側面に隣接する前記移植片の支持部分の第1の切断と、該ストラップの第2の側面に隣接する該移植片の支持部分の第2の切断とを含む、請求項28に記載の方法。
請求項30
前記移植片は切断線を含み、該切断線は、該移植片の支持部分上に配置されて、該支持部分の一部を切断するための場所を示す、請求項28に記載の方法。
类似技术:
公开号 | 公开日 | 专利标题
US10105160B2|2018-10-23|Surgical articles and methods for treating pelvic conditions
AU2016204967B2|2019-01-31|Surgical implants, tools, and methods for treating pelvic conditions
US9554885B2|2017-01-31|Implants and procedures for treatment of pelvic floor disorders
US10010394B2|2018-07-03|Pelvic floor treatments and related tools and implants
US9615904B2|2017-04-11|Sacrocolpopexy support
US9072585B2|2015-07-07|Implantable sling for the treatment of incontinence and method of using the same
US20190091004A1|2019-03-28|Implants And Procedures For Supporting Anatomical Structures For Treating Conditions Such As Pelvic Organ Prolapse
US9370363B2|2016-06-21|Anchor assembly for an implantable, pelvic support device
US10022210B2|2018-07-17|Pelvic floor treatments and related tools and implants
US10548702B2|2020-02-04|Systems and methods for sling delivery and placement
JP5268206B2|2013-08-21|肛門失禁の治療法
US9283064B2|2016-03-15|Methods and systems for treatment of prolapse
AU769863B2|2004-02-05|Method and apparatus for adjusting flexible areal polymer implants
US8979732B2|2015-03-17|Method and apparatus for treatment of vaginal anterior repairs
US7993261B2|2011-08-09|Method and apparatus for cystocele repair
ES2365129T3|2011-09-22|Sujetador absorbible.
EP1765181B1|2008-02-27|Systems employing a push tube for delivering a urethral sling
EP1948073B1|2014-03-19|Sling anchor system
KR100895598B1|2009-05-06|여성 환자의 골반 기관의 탈출증을 치료하는 방법과 장치
KR100818539B1|2008-04-01|여성 방광을 고정하기 위한 임플란트
US7229404B2|2007-06-12|Surgical prosthesis-forming device used to implant an organ support in a mammal
US9439746B2|2016-09-13|Methods and apparatus for treating ventral wall hernia
JP5232655B2|2013-07-10|配置固定デバイス
US9402986B2|2016-08-02|Method for hernia repair
US6966916B2|2005-11-22|Device and method for surgical repair of abdominal wall hernias
同族专利:
公开号 | 公开日
US20130231525A1|2013-09-05|
WO2009086369A2|2009-07-09|
US8430807B2|2013-04-30|
CA2710519C|2016-03-29|
WO2009086369A3|2010-02-11|
EP2242445A2|2010-10-27|
US20180243069A1|2018-08-30|
EP2242445B1|2017-05-17|
US9974639B2|2018-05-22|
AU2008345196A1|2009-07-09|
JP5352595B2|2013-11-27|
CA2710519A1|2009-07-09|
AU2008345196B2|2014-10-16|
US20090171142A1|2009-07-02|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
JP2004510489A|2000-10-05|2004-04-08|ソフラディム・プロダクション|女性の腹圧性尿失禁の処置に際しての尿道下支持アセンブリ|
JP2005518869A|2002-03-01|2005-06-30|エチコン、インコーポレイテッドEthicon,Inc.|女性患者の骨盤器官脱出症処置のための方法および装置|
JP2007536004A|2004-05-06|2007-12-13|ボストンサイエンティフィックサイムド,インコーポレイテッド|尿道スリングを送達するためのプッシュチューブを使用するシステム|
WO2006069078A2|2004-12-20|2006-06-29|Rosenblatt Peter L|Treatment of anal incontinence|
JP2008523926A|2004-12-20|2008-07-10|ピーターエル. ローゼンブラット,|肛門失禁の治療法|
WO2007097994A2|2006-02-16|2007-08-30|Ams Research Corporation|Surgical articles and methods for treating pelvic conditions|
JP2009527272A|2006-02-16|2009-07-30|エーエムエスリサーチコーポレイション|外科用物品及び骨盤疾患の治療方法|
WO2007149348A2|2006-06-16|2007-12-27|Ams Research Corporation|Surgical implants and tools for treating pelvic conditions|
JP2009539558A|2006-06-16|2009-11-19|エーエムエスリサーチコーポレイション|骨盤の病気を治療する外科用インプラント、ツール、及び方法|JP2015501169A|2011-09-30|2015-01-15|コヴィディエン リミテッド パートナーシップ|ヘルニア修復デバイスおよび方法|
JP2016512452A|2013-03-08|2016-04-28|ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.|失禁インプラントアセンブリ|
JP2016533225A|2013-10-17|2016-10-27|ボストン サイエンティフィック サイムド,インコーポレイテッドBoston Scientific Scimed,Inc.|インプラントを配送するためのデバイス及び方法|US3123077A||1964-03-03||Surgical suture |
US669034A|1900-06-30|1901-02-26|Manly James S|Surgical instrument.|
GB670349A|1949-04-20|1952-04-16|Arthur Henry Dodd|An improved surgical pessary|
US4324331A|1980-08-08|1982-04-13|Zimmer, Inc.|Packaging for surgical implements|
GB8525565D0|1985-10-17|1985-11-20|Speedhom B B|Surgical replacement of ligaments|
US4792336A|1986-03-03|1988-12-20|American Cyanamid Company|Flat braided ligament or tendon implant device having texturized yarns|
US4919667A|1988-12-02|1990-04-24|Stryker Corporation|Implant|
US5217494A|1989-01-12|1993-06-08|Coggins Peter R|Tissue supporting prosthesis|
US5013292A|1989-02-24|1991-05-07|R. Laborie Medical Corporation|Surgical correction of female urinary stress incontinence and kit therefor|
US4998912A|1989-03-02|1991-03-12|Board Of Regents, The University Of Texas System|Diverging gynecological template|
US5290300A|1989-07-31|1994-03-01|Baxter International Inc.|Flexible suture guide and holder|
DE69024876T2|1989-08-10|1996-06-05|Bard Inc C R|Uteruszugangsvorrichtung mit automatischer Oberflächenregelung|
US4935027A|1989-08-21|1990-06-19|Inbae Yoon|Surgical suture instrument with remotely controllable suture material advancement|
US5149329A|1990-12-12|1992-09-22|Wayne State University|Surgical suture carrier and method for urinary bladder neck suspension|
US5108406A|1990-12-14|1992-04-28|L.P. Wagi|Instrument to retrieve intraluminal objects|
US5082112A|1991-02-05|1992-01-21|United States Surgical Corporation|Package for endoscopic ligating instrument|
US5217466A|1991-04-19|1993-06-08|Hasson Harrith M|Guide for facilitating the performance of internal surgery|
US5217486A|1992-02-18|1993-06-08|Mitek Surgical Products, Inc.|Suture anchor and installation tool|
US5263969A|1992-04-17|1993-11-23|Phillips Edward H|Tool for the laparoscopic introduction of a mesh prosthesis|
US5766246A|1992-05-20|1998-06-16|C. R. Bard, Inc.|Implantable prosthesis and method and apparatus for loading and delivering an implantable prothesis|
US5540704A|1992-09-04|1996-07-30|Laurus Medical Corporation|Endoscopic suture system|
US5362294A|1992-09-25|1994-11-08|Seitzinger Michael R|Sling for positioning internal organ during laparoscopic surgery and method of use|
US5383905A|1992-10-09|1995-01-24|United States Surgical Corporation|Suture loop locking device|
US6635058B2|1992-11-13|2003-10-21|Ams Research Corporation|Bone anchor|
US5972000A|1992-11-13|1999-10-26|Influence Medical Technologies, Ltd.|Non-linear anchor inserter device and bone anchors|
US5356432B1|1993-02-05|1997-02-04|Bard Inc C R|Implantable mesh prosthesis and method for repairing muscle or tissue wall defects|
CA2124651C|1993-08-20|2004-09-28|David T. Green|Apparatus and method for applying and adjusting an anchoring device|
US5584859A|1993-10-12|1996-12-17|Brotz; Gregory R.|Suture assembly|
US5425747A|1993-10-12|1995-06-20|Brotz; Gregory R.|Suture|
US5487377A|1993-11-05|1996-01-30|Clinical Innovation Associates, Inc.|Uterine manipulator and manipulator tip assembly|
US5485917A|1993-12-06|1996-01-23|Ethicon-Endo-Surgery|Quick release package for surgical instrument|
US5405359A|1994-04-29|1995-04-11|Pierce; Javi|Toggle wedge|
US5458636A|1994-07-20|1995-10-17|U.S. Biomaterials Corporation|Prosthetic device for repair and replacement of fibrous connective tissue|
US5899909A|1994-08-30|1999-05-04|Medscand Medical Ab|Surgical instrument for treating female urinary incontinence|
US5534008A|1994-09-28|1996-07-09|Acksel; Ione|Suturing guide and clamp|
US5562678A|1995-06-02|1996-10-08|Cook Pacemaker Corporation|Needle's eye snare|
US6562052B2|1995-08-24|2003-05-13|Sutura, Inc.|Suturing device and method|
SE506164C2|1995-10-09|1997-11-17|Medscand Medical Ab|Instruments for the treatment of urinary incontinence in women|
DE19544162C1|1995-11-17|1997-04-24|Ethicon Gmbh|Implantat zur Suspension der Harnblase bei Harninkontinenz der Frau|
US5702397A|1996-02-20|1997-12-30|Medicinelodge, Inc.|Ligament bone anchor and method for its use|
US5948001A|1996-10-03|1999-09-07|United States Surgical Corporation|System for suture anchor placement|
CA2280814A1|1997-02-13|1998-08-20|Barry N. Gellman|Stabilization sling for use in minimally invasive pelvic surgery|
US6423080B1|1997-02-13|2002-07-23|Scimed Life Systems, Inc.|Percutaneous and hiatal devices and methods for use in minimally invasive pelvic surgery|
US6599235B2|1997-03-18|2003-07-29|American Medical Systems Inc.|Transvaginal bone anchor implantation device|
US6039686A|1997-03-18|2000-03-21|Kovac; S. Robert|System and a method for the long term cure of recurrent urinary female incontinence|
US5931855A|1997-05-21|1999-08-03|Frank Hoffman|Surgical methods using one-way suture|
US6042592A|1997-08-04|2000-03-28|Meadox Medicals, Inc.|Thin soft tissue support mesh|
WO1999016381A1|1997-10-01|1999-04-08|Boston Scientific Limited|Pelvic floor reconstruction|
US5976127A|1998-01-14|1999-11-02|Lax; Ronald|Soft tissue fixation devices|
US6221005B1|1998-02-17|2001-04-24|Norman I. Bruckner|Pubo-urethral support harness apparatus for percutaneous treatment of female stress urinary incontinence with urethal hypemobility|
US6382214B1|1998-04-24|2002-05-07|American Medical Systems, Inc.|Methods and apparatus for correction of urinary and gynecological pathologies including treatment of male incontinence and female cystocele|
WO1999059477A1|1998-05-21|1999-11-25|Walshe Christopher J|A tissue anchor system|
US6044847A|1998-06-23|2000-04-04|Surx, Inc.|Tuck and fold fascia shortening for incontinence|
US6012580A|1998-06-30|2000-01-11|Linvatec Corporation|Universal implant dispenser|
US6669735B1|1998-07-31|2003-12-30|Davol, Inc.|Prosthesis for surgical treatment of hernia|
US6010447A|1998-07-31|2000-01-04|Kardjian; Paul M.|Bladder sling|
US6042536A|1998-08-13|2000-03-28|Contimed, Inc.|Bladder sling|
US20050004576A1|1998-11-23|2005-01-06|Benderev Theodore V.|System for securing sutures, grafts and soft tissue to bone and periosteum|
US7410460B2|1998-11-23|2008-08-12|Benderev Theodore V|System for securing sutures, grafts and soft tissue to bone and periosteum|
US6200330B1|1998-11-23|2001-03-13|Theodore V. Benderev|Systems for securing sutures, grafts and soft tissue to bone and periosteum|
US7387634B2|1998-11-23|2008-06-17|Benderev Theodore V|System for securing sutures, grafts and soft tissue to bone and periosteum|
WO2000040158A2|1999-01-08|2000-07-13|Influence Medical Technologies, Ltd.|Surgical tack|
IT246470Y1|1999-01-19|2002-04-09|Beretta Luciano|Modello di protesi in materiale biocompatibile atta alla correzionechirurgica delle ernie inguinali|
FR2792824B1|1999-04-27|2001-06-22|Sofradim Production|Dispositif de traitement de prolapsus par suspension vaginale|
GB9912240D0|1999-05-27|1999-07-28|Smith & Nephew|Implantable medical devices|
CA2376282C|1999-06-09|2008-08-19|Ethicon, Inc.|Method and apparatus for adjusting flexible areal polymer implants|
US6273852B1|1999-06-09|2001-08-14|Ethicon, Inc.|Surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US7131943B2|2000-03-09|2006-11-07|Ethicon, Inc.|Surgical instrument and method for treating organ prolapse conditions|
US7121997B2|1999-06-09|2006-10-17|Ethicon, Inc.|Surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US7226407B2|1999-06-09|2007-06-05|Ethicon, Inc.|Surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US6932759B2|1999-06-09|2005-08-23|Gene W. Kammerer|Surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US6306079B1|1999-12-07|2001-10-23|Arnaldo F. Trabucco|Mesh pubovaginal sling|
US6406423B1|2000-01-21|2002-06-18|Sofradim Production|Method for surgical treatment of urinary incontinence and device for carrying out said method|
GB2359256B|2000-01-21|2004-03-03|Sofradim Production|Percutaneous device for treating urinary stress incontinence in women using a sub-urethral tape|
WO2001080788A2|2000-04-25|2001-11-01|Impres Medical, Inc.|Method and apparatus for creating intrauterine adhesions|
US6596001B2|2000-05-01|2003-07-22|Ethicon, Inc.|Aiming device for surgical instrument and method for use for treating female urinary incontinence|
US6911034B2|2000-06-14|2005-06-28|Sterilis, Inc.|Suturing method and apparatus|
US6638211B2|2000-07-05|2003-10-28|Mentor Corporation|Method for treating urinary incontinence in women and implantable device intended to correct urinary incontinence|
EP1201189A3|2000-08-03|2004-01-07|Ethicon GmbH|Light-assisted surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US6592515B2|2000-09-07|2003-07-15|Ams Research Corporation|Implantable article and method|
US7244260B2|2001-09-18|2007-07-17|Kosek Medical K.K.|Apparatus for holding and arranging threads in surgical operations|
ES2336427T3|2000-09-26|2010-04-13|Ethicon, Inc.|Aparato quirurgico para el suministro de un cabestrillo en el tratamiento de la incontinencia urinaria femenina.|
US6685625B2|2000-09-26|2004-02-03|Shlomo Gabbay|Curved implantable sheath and method of making same|
US6503190B1|2000-09-29|2003-01-07|Ethicon Endo-Surgery, Inc.|Vaginal pessary|
US6702827B1|2000-10-06|2004-03-09|American Medical Systems|Sling adjustment and tensioning accessory|
US20060205995A1|2000-10-12|2006-09-14|Gyne Ideas Limited|Apparatus and method for treating female urinary incontinence|
GB0025068D0|2000-10-12|2000-11-29|Browning Healthcare Ltd|Apparatus and method for treating female urinary incontinence|
US6638209B2|2000-10-20|2003-10-28|Ethicon Gmbh|System with a surgical needle and a handle|
DE10056169C2|2000-11-13|2003-07-03|Ethicon Gmbh|Implantat zum Halten der weiblichen Harnblase|
DE10057383B4|2000-11-18|2005-10-06|Continental Aktiengesellschaft|Multi-stage reciprocating compressor and method for cooling an electric motor for a multi-stage reciprocating compressor|
US20020128670A1|2000-11-22|2002-09-12|Ulf Ulmsten|Surgical instrument and method for treating female urinary incontinence|
US6582443B2|2000-12-27|2003-06-24|Ams Research Corporation|Apparatus and methods for enhancing the functional longevity and for facilitating the implantation of medical devices|
US6648899B2|2000-12-29|2003-11-18|Ethicon, Inc.|Multi-position meniscal needle holder|
US7407480B2|2001-07-27|2008-08-05|Ams Research Corporation|Method and apparatus for correction of urinary and gynecological pathologies, including treatment of incontinence cystocele|
US7037255B2|2001-07-27|2006-05-02|Ams Research Corporation|Surgical instruments for addressing pelvic disorders|
US6612977B2|2001-01-23|2003-09-02|American Medical Systems Inc.|Sling delivery system and method of use|
US7229453B2|2001-01-23|2007-06-12|Ams Research Corporation|Pelvic floor implant system and method of assembly|
US20020147382A1|2001-01-23|2002-10-10|Neisz Johann J.|Surgical articles and methods|
US6652450B2|2001-01-23|2003-11-25|American Medical Systems, Inc.|Implantable article and method for treating urinary incontinence using means for repositioning the implantable article|
US6641525B2|2001-01-23|2003-11-04|Ams Research Corporation|Sling assembly with secure and convenient attachment|
US6890338B1|2001-02-27|2005-05-10|Origin Medsystems, Inc.|Method and apparatus for performing anastomosis using ring having tines with weak sections|
DE60239188D1|2001-03-09|2011-03-31|Boston Scient Ltd|System zum einsetzen einer schlinge|
US7364541B2|2001-03-09|2008-04-29|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems, methods and devices relating to delivery of medical implants|
US8915927B2|2001-03-09|2014-12-23|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems, methods and devices relating to delivery of medical implants|
US9149261B2|2001-03-09|2015-10-06|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems, methods and devices relating to delivery of medical implants|
US8033983B2|2001-03-09|2011-10-11|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical implant|
US20050131393A1|2001-03-09|2005-06-16|Scimed Life Systems, Inc.|Systems, methods and devices relating to delivery of medical implants|
US6953428B2|2001-03-09|2005-10-11|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical slings|
US20020161382A1|2001-03-29|2002-10-31|Neisz Johann J.|Implant inserted without bone anchors|
US6595911B2|2001-04-03|2003-07-22|Lovuolo Michael|Method and device for anchor implantation and support of bodily structures|
US6547800B2|2001-06-06|2003-04-15|Opus Medical, Inc.|Method and apparatus for attaching connective tissues to bone using a cortical bone anchoring device|
US6599310B2|2001-06-29|2003-07-29|Quill Medical, Inc.|Suture method|
US8092529B2|2001-07-16|2012-01-10|Depuy Products, Inc.|Meniscus regeneration device|
US6755781B2|2001-07-27|2004-06-29|Scimed Life Systems, Inc.|Medical slings|
EP1666001A1|2001-08-03|2006-06-07|Aesculap AG & Co. KG|Inkontinenzband zur Behandlung der Harninkontinenz|
US6848152B2|2001-08-31|2005-02-01|Quill Medical, Inc.|Method of forming barbs on a suture and apparatus for performing same|
US6830052B2|2001-10-03|2004-12-14|Solarant Medical, Inc.|Urethral support for incontinence|
US6648921B2|2001-10-03|2003-11-18|Ams Research Corporation|Implantable article|
US6666817B2|2001-10-05|2003-12-23|Scimed Life Systems, Inc.|Expandable surgical implants and methods of using them|
FR2831051B1|2001-10-22|2004-07-30|Johnson & Johnson Internat|Mini soutenement sous urethro-cervical|
US6673010B2|2001-10-22|2004-01-06|T. A. G. Medical Products Ltd.|Biological vessel suspending assembly and systems and methods utilizing same|
US20030125715A1|2001-12-28|2003-07-03|Kuehn Stephen T.|Annuloplasty ring holder|
US7070556B2|2002-03-07|2006-07-04|Ams Research Corporation|Transobturator surgical articles and methods|
US8968178B2|2002-03-07|2015-03-03|Ams Research Corporation|Transobturator surgical articles and methods|
US6911003B2|2002-03-07|2005-06-28|Ams Research Corporation|Transobturator surgical articles and methods|
US7766926B2|2002-04-30|2010-08-03|Vance Products Incorporated|Sling for supporting tissue|
US7122039B2|2002-05-01|2006-10-17|Boston Scientific Scimed, Inc.|Tying knots|
US7198597B2|2002-05-07|2007-04-03|Ams Research Corporation|Male urethral prosthesis with tensioning member|
US7011688B2|2002-05-10|2006-03-14|C.R. Bard, Inc.|Prosthetic repair fabric|
CA2488755C|2002-06-12|2011-07-12|Barry N. Gellman|Medical slings|
US6881184B2|2002-07-16|2005-04-19|Stephen M. Zappala|Absorbable pubovaginal sling system and method|
EP1534154B1|2002-07-23|2012-12-19|Covidien AG|Ivs obturator instrument|
US20040143150A1|2002-08-07|2004-07-22|Barzell Winston E.|Template grid system|
WO2004017845A1|2002-08-23|2004-03-04|Kvinno Centre Pty Ltd|Anchoring device and its implementation|
WO2004019786A1|2002-08-29|2004-03-11|Universite De Liege|Devices for surgical treatment of female urinary incontinence|
FR2843876B1|2002-08-30|2004-11-26|Bernard Bouffier|Dispositif formant prothese chirurgicale, pour l'implantation d'un soutenement d'un organe d'un mammifere|
US7402133B2|2002-12-17|2008-07-22|Boston Scientific Scimed, Inc.|Spacer for sling delivery system|
US7204801B2|2003-01-17|2007-04-17|Massachusetts General Hospital|Pubovaginal support for treating female urinary incontinence|
US20070282259A1|2003-03-06|2007-12-06|Morris Mary M|Sleeve valve catheters|
US8187288B2|2003-03-10|2012-05-29|Boston Scientific Scimed, Inc.|Re-shapeable medical device|
EP1610714A2|2003-03-28|2006-01-04|Analytic Biosurgical Solutions - ABISS|Implant pour le traitement de la rectocele et dispositif pour la mise en place de cet implant|
AU2004233885B2|2003-04-25|2010-11-11|Boston Scientific Limited|Systems and method for treating urinary incontinence|
ITRM20030210A1|2003-04-30|2004-11-01|Mauro Cervigni|Protesi da impiegarsi nella terapia chirurgica del prolasso|
US7361138B2|2003-07-31|2008-04-22|Scimed Life Systems, Inc.|Bioabsorbable casing for surgical sling assembly|
DE602004023314D1|2003-08-14|2009-11-05|Boston Scient Ltd|Chirurgische schlingen|
EP1684661A1|2003-08-14|2006-08-02|Boston Scientific Limited|Medical slings|
US20050038452A1|2003-08-14|2005-02-17|Scimed Life Systems, Inc.|Medical slings|
CA2541069C|2003-10-03|2012-08-14|Michael S. H. Chu|Systems and methods for delivering a medical implant to an anatomical location in a patient|
US7393319B2|2003-10-14|2008-07-01|Caldera Medical, Inc.|Implantable sling having bladder support|
US20050101834A1|2003-11-10|2005-05-12|Merade Bryon L.|Readily implantable sling|
US7338432B2|2003-11-17|2008-03-04|Konstantin Valtchev|Urethral sling introducer and method of use|
CA2546376C|2003-11-17|2013-04-16|Scimed Life Systems, Inc.|Systems and methods relating to associating a medical implant with a delivery device|
US20050181327A1|2004-02-13|2005-08-18|Jack Graham|Disposable protective sleeve for temporarily covering hand-held dental light curing guns|
US20050192600A1|2004-02-24|2005-09-01|Enrico Nicolo|Inguinal hernia repair prosthetic|
US7500945B2|2004-04-30|2009-03-10|Ams Research Corporation|Method and apparatus for treating pelvic organ prolapse|
WO2005110243A2|2004-05-03|2005-11-24|Ams Research Corporation|Surgical implants and related methods|
US8439820B2|2004-05-06|2013-05-14|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems and methods for sling delivery and placement|
US7351197B2|2004-05-07|2008-04-01|Ams Research Corporation|Method and apparatus for cystocele repair|
US8047982B2|2004-05-07|2011-11-01|Ethicon, Inc.|Mesh tape with wing-like extensions for treating female urinary incontinence|
WO2005122721A2|2004-06-09|2005-12-29|C.R. Bard, Inc.|Transobturator introducer system for sling suspension system|
WO2005122954A1|2004-06-14|2005-12-29|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems, methods and devices relating to implantable supportive slings|
EP1784141B1|2004-07-28|2011-10-12|Ethicon, Inc.|Minimally invasive medical implant and insertion device|
US7244759B2|2004-07-28|2007-07-17|Celgene Corporation|Isoindoline compounds and methods of making and using the same|
JP2006069078A|2004-09-02|2006-03-16|Pilot Corporation|装飾体付きの回転繰出式筆記具|
US7527588B2|2004-09-15|2009-05-05|Ethicon, Inc.|System and method for surgical implant placement|
AU2005294479B2|2004-10-05|2011-08-18|Ams Research Corporation|Device and method for supporting vaginal cuff|
US8500624B2|2004-10-25|2013-08-06|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems and methods for sling delivery and placement|
CA2585243A1|2004-10-25|2006-05-04|Scimed Life Systems, Inc.|Systems and methods for sling delivery and placement|
US7914437B2|2005-02-04|2011-03-29|Ams Research Corporation|Transobturator methods for installing sling to treat incontinence, and related devices|
ES2573672T3|2005-02-04|2016-06-09|Boston Scientific Scimed Inc.|Diseño de aguja para sling transobturador masculino|
US7736331B2|2005-03-11|2010-06-15|Merit Medical Systems, Inc.|Drainage catheter hub with welded suture and sidewall stylet|
US20060211911A1|2005-03-18|2006-09-21|Shu-Wen Jao|Vaginal insert|
EP1865873A4|2005-03-22|2013-01-09|Covidien Ag|Mesh implant|
WO2006108045A2|2005-04-05|2006-10-12|Ans Research Corporation|Articles, devices, and methods for pelvic surgery|
WO2006108145A1|2005-04-06|2006-10-12|Boston Scientific Scimed, Inc.|Systems, devices, and methods for treating pelvic floor disorders|
US8043205B2|2005-07-13|2011-10-25|Boston Scientific Scimed, Inc.|Snap fit sling anchor system|
EP3533416A1|2005-07-25|2019-09-04|Boston Scientific Limited|Pelvic floor repair system|
US7981023B2|2005-07-25|2011-07-19|Boston Scientific Scimed, Inc.|Elastic sling system and related methods|
JP2009511091A|2005-08-04|2009-03-19|シー・アール・バード・インコーポレイテツド|インプラントイントロデューサ|
AU2006278522A1|2005-08-04|2007-02-15|C.R. Bard, Inc.|Systems for introducing implants|
US8123671B2|2005-08-04|2012-02-28|C.R. Bard, Inc.|Pelvic implant systems and methods|
US7815562B2|2005-08-11|2010-10-19|Boston Scientific Scimed, Inc.|Tubular implantable sling and related delivery systems, methods and devices|
US7550053B2|2006-01-26|2009-06-23|Ilh, Llc|Catheters with lubricious linings and methods for making and using them|
JP2007097994A|2005-10-07|2007-04-19|K One Home:Kk|病床等に使用の厚紙製小水排泄用容器と厚紙製小水排泄用容器の型紙|
US8506582B2|2005-10-25|2013-08-13|Ethicon, Inc.|Template for surgical meshes|
WO2007059368A1|2005-11-11|2007-05-24|Ams Research Corporation|Integral sling connection system and method|
US8092366B2|2005-11-14|2012-01-10|C. R. Bard, Inc.|Sling anchor system|
JP2007149348A|2005-11-24|2007-06-14|Hitachi High-Technologies Corp|走査電子顕微鏡|
US7615061B2|2006-02-28|2009-11-10|Arthrocare Corporation|Bone anchor suture-loading system, method and apparatus|
US9788825B2|2006-08-04|2017-10-17|Depuy Mitek, Llc|Suture anchor with relief mechanism|
EP2097013B1|2006-10-03|2017-03-29|Boston Scientific Limited|Systems and devices for treating pelvic floor disorders|
US20080091221A1|2006-10-16|2008-04-17|Linda Brubaker|Suture management system|
EP2086465B1|2006-10-26|2012-04-25|AMS Research Corporation|Surgical articles for treating pelvic conditions|
US8257431B2|2006-11-01|2012-09-04|Boston Scientific Scimed, Inc.|Multi-furcated ePTFE grafts and stent-graft prostheses and methods of making the same|
US20080287732A1|2007-05-15|2008-11-20|Generic Medical Devices, Inc.|Needle instruments and implantable sling assembly; kits comprising these components; and methods for use|
US9439746B2|2007-12-13|2016-09-13|Insightra Medical, Inc.|Methods and apparatus for treating ventral wall hernia|
US9078728B2|2007-12-28|2015-07-14|Boston Scientific Scimed, Inc.|Devices and methods for delivering female pelvic floor implants|
US8430807B2|2007-12-28|2013-04-30|Boston Scientific Scimed, Inc.|Devices and methods for treating pelvic floor dysfunctions|
US8491458B2|2008-12-05|2013-07-23|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical device to deliver pelvic floor implant|
US9125716B2|2009-04-17|2015-09-08|Boston Scientific Scimed, Inc.|Delivery sleeve for pelvic floor implants|US7878970B2|2005-09-28|2011-02-01|Boston Scientific Scimed, Inc.|Apparatus and method for suspending a uterus|
EP2617385B1|2006-03-16|2017-07-19|Boston Scientific Limited|System for treating tissue wall prolapse|
WO2008058163A2|2006-11-06|2008-05-15|Caldera Medical, Inc.|Implants and procedures for treatment of pelvic floor disorders|
US8940017B2|2008-07-31|2015-01-27|Insightra Medical, Inc.|Implant for hernia repair|
US9439746B2|2007-12-13|2016-09-13|Insightra Medical, Inc.|Methods and apparatus for treating ventral wall hernia|
US8430807B2|2007-12-28|2013-04-30|Boston Scientific Scimed, Inc.|Devices and methods for treating pelvic floor dysfunctions|
US9078728B2|2007-12-28|2015-07-14|Boston Scientific Scimed, Inc.|Devices and methods for delivering female pelvic floor implants|
US20090192530A1|2008-01-29|2009-07-30|Insightra Medical, Inc.|Fortified mesh for tissue repair|
US8727963B2|2008-07-31|2014-05-20|Ams Research Corporation|Methods and implants for treating urinary incontinence|
WO2010028242A1|2008-09-04|2010-03-11|Enriquez Albert J|System for combined anterior and posterior prolapse repair|
IL194519A|2008-10-05|2011-01-31|Ilana Neuman|Needle for surgical threading|
CA2747608A1|2009-01-05|2010-07-08|Caldera Medical, Inc.|Implants and procedures for supporting anatomical structures|
US20100191038A1|2009-01-27|2010-07-29|Coloplast A/S|Devices and tools for treatment of urinary incontinence|
US9125716B2|2009-04-17|2015-09-08|Boston Scientific Scimed, Inc.|Delivery sleeve for pelvic floor implants|
US8888847B2|2009-05-22|2014-11-18|Medtronic, Inc.|Cover having self-anchoring protrusions for use with an implantable medical device|
WO2011022515A1|2009-08-18|2011-02-24|C.R. Bard, Inc.|Pelvic floor repair system|
US9820730B2|2010-02-04|2017-11-21|Boston Scientific Scimed, Inc.|Tension adapter for medical device|
US20110207992A1|2010-02-18|2011-08-25|Morey Allen F|Implantable urethral prosthesis having table member|
US20140179991A1|2010-03-26|2014-06-26|Boston Scientific Scimed, Inc.|Kit for Placing Fixation Devices|
FR2959116B1|2010-04-23|2013-10-25|Portz Benoit Le|Implant de soutien de l'uretre pour le traitement de l'incontinence urinaire chez l'homme|
US9044220B2|2010-04-30|2015-06-02|Boston Scientific Scimed, Inc.|Delivering pelvic floor repair implants|
US9421076B2|2010-07-29|2016-08-23|Boston Scientific Scimed, Inc|Implants and methods of implanting the same|
US8911348B2|2010-09-02|2014-12-16|Boston Scientific Scimed, Inc.|Pelvic implants and methods of implanting the same|
IL210584D0|2011-01-12|2011-03-31|Ilana Neuman|An implant for supporting the pelvic floor|
CA2829925A1|2011-03-24|2012-09-27|Covidien Lp|Suture loaded umbilical mesh|
FR2976788B1|2011-06-22|2014-04-04|Ct Hospitalier Universitaire Nimes|Prothese pour rectopexie et cystopexie|
US9414903B2|2011-07-22|2016-08-16|Astora Women's Health, Llc|Pelvic implant system and method|
US8864647B2|2011-08-19|2014-10-21|Coloplast A/S|Incontinence treatment device with pubic arm attachment mechanism|
US9283063B2|2011-09-12|2016-03-15|Boston Scientifique Scimed, Inc.|Medical device and methods of delivering the medical device|
US9737390B2|2011-11-17|2017-08-22|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical assembly for delivering an implant|
DK201270066A|2012-02-09|2013-08-10|Coloplast As|Implantable support with dilator attached to arm|
US9554886B2|2012-04-23|2017-01-31|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical assembly with tactile feedback|
US9186053B2|2012-05-03|2015-11-17|Covidien Lp|Methods of using light to repair hernia defects|
EP3636164A1|2012-05-17|2020-04-15|Boston Scientific Scimed Inc.|Devices for access across adjacent tissue layers|
US9241779B2|2012-11-02|2016-01-26|Coloplast A/S|Male incontinence treatment system|
US10111651B2|2012-11-02|2018-10-30|Coloplast A/S|System and method of anchoring support material to tissue|
US10039627B2|2013-03-11|2018-08-07|Boston Scientific Scimed, Inc.|Medical device and method of delivering the medical device|
WO2014162432A1|2013-04-01|2014-10-09|テルモ株式会社|医療用チューブおよび医療用チューブ組立体|
FR3004333B1|2013-04-11|2019-08-23|Biom'up|Prothese implantable de renfort, en particulier pour le renfort de la paroi abdominale|
US10343385B2|2013-07-18|2019-07-09|Boston Scientific Scimed, Inc.|Bodily implant|
US9480546B2|2013-08-05|2016-11-01|Coloplast A/S|Hysteropexy mesh apparatuses and methods|
JP2015058121A|2013-09-18|2015-03-30|テルモ株式会社|インプラントおよびインプラントの留置方法|
RU2570764C1|2014-02-13|2015-12-10|Государственное бюджетное учреждение здравоохранения Свердловской области "Свердловская областная клиническая больница N 1"|Способ хирургического лечения ректоцеле третьей степени|
TWI520721B|2014-04-18|2016-02-11|國立臺灣大學|支撐前陰道壁脫垂器官之植入物|
FR3049850A1|2016-04-07|2017-10-13|Aspide Medical|Implant chirurgical en matiere textile implantable|
US20170304038A1|2016-04-20|2017-10-26|Boston Scientific Scimed, Inc.|Implants and methods for treatments of pelvic conditions|
CN110090090A|2019-05-05|2019-08-06|中国医科大学附属盛京医院|一种适用于全盆底重建术的阴道内网片裁剪组合方法|
法律状态:
2011-11-15| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111114 |
2011-11-15| A621| Written request for application examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111114 |
2013-02-18| A977| Report on retrieval|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130218 |
2013-03-06| A131| Notification of reasons for refusal|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
2013-06-05| A521| Written amendment|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130604 |
2013-07-29| TRDD| Decision of grant or rejection written|
2013-08-01| A01| Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130731 |
2013-08-29| A61| First payment of annual fees (during grant procedure)|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130826 |
2013-08-30| R150| Certificate of patent or registration of utility model|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
2016-08-02| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2017-08-08| R250| Receipt of annual fees|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
2018-08-30| LAPS| Cancellation because of no payment of annual fees|
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
[返回顶部]