![]() スラリー研磨用パッドを成形する方法および装置
专利摘要:
半導体の表面を研磨するための半球状研磨用パッドを成形する方法および装置であって、中心と外側周端部とを有する円形本体部、および、外側周端部から中心に向かって延在している複数のスロット、を備えている研磨用パッドプリフォームを、ドーム状成形面上に設置する工程、ドーム状成形面および研磨用パッドプリフォームに向かい合わせてブラダーを配置する工程、ボンネット型のドーム状成形面が研磨用パッドプリフォームを一方の面から押圧し、かつブラダーが研磨用パッドプリフォームを反対側の面から押圧するように、ブラダーを流体で膨張させる工程、および、押圧するステップを所定時間維持して半球状研磨用パッドを得る工程、を備える。 公开号:JP2011508461A 申请号:JP2010541430 申请日:2008-12-22 公开日:2011-03-10 发明作者:シー キャディ,レイモンド;エイ シャルキー,マーク;エイ ストッカー,マーク;ジェイ ムーア,マイケル 申请人:コーニング インコーポレイテッド; IPC主号:H01L21-304
专利说明:
[0001] 本出願は、2007年12月31日に出願された米国特許出願第11/967818号の優先権の利益を、米国特許法第119条(e)の下で主張するものである。] 技術分野 [0002] 本発明は、半導体デバイスを研磨するためなどに用いられるスラリー・パッドの新しい構造に関し、これを製造する方法、およびこれを製造する際に用いられる装置に関する。] 背景技術 [0003] 例えばこれに限定されないが、絶縁体上半導体(semiconductor-on-insulator;SOI)構造のような半導体デバイスは、その上に電子部品が形成される比較的平坦な半導体層が得られるように調製される。SOI技術は、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、アクティブマトリクス型ディスプレイ、集積回路、光起電力装置、薄膜トランジスタ用途などを含むディスプレイに使用する場合にますます重要となっている。] [0004] 絶縁体上半導体構造において最も一般的に用いられている半導体材料は、これまでずっとシリコンであった。SOI構造には、絶縁材料上に実質的に単結晶のシリコンの薄層(一般に厚さ0.05〜0.3μmであるが、場合によっては5μm程度)を設けたものを含むことができる。ポリシリコン上にTFTを形成する最先端のプロセスでは、約50nmオーダーのシリコン厚が得られる。] [0005] 本書で後述するが、シリコン層を基板(例えば、ガラスまたはガラスセラミック基板)上に貼り合わせる際の処理パラメータを制御することで、シリコン層の厚さを調整することができる。ディスプレイ用途において、シリコン層の厚さは典型的には50〜150nmの範囲である。高性能のTFTを得るためには、シリコン層の厚さに加えシリコン層の表面粗さが極めて重要である。シリコン層を基板に貼り合わせた直後(いわゆる「組み立てられたままの」SOI)の表面粗さは、典型的には1〜10nmの範囲である。このため、半導体(シリコン)層の厚さを減少させるために、また層の粗さを減少させるために、後工程が典型的には実施される。これらの工程については後述する。] [0006] SOIの略称を用いて本書では一般に絶縁体上半導体構造を称し、これに限定するものではないが絶縁体上シリコン構造を含む。同様に、SiOGの略称を用いて一般にガラス上半導体構造を称することができ、これに限定するものではないがガラス上シリコンおよび/またはガラスセラミック上シリコン構造を含む。SOI構造はSiOG構造を包含する。] [0007] SOI構造を得る種々の方法には、格子整合基板上でのシリコン(Si)のエピタキシャル成長が含まれる。別プロセスとして、単結晶シリコンウエハを、SiO2の酸化膜を成長させた別のシリコンウエハに貼り合わせ、続いて上部ウエハを研磨またはエッチングして、例えば0.05から0.3μmの単結晶シリコンの層とするものが挙げられる。さらに別の方法として、水素または酸素イオンのいずれかを注入するイオン注入法が挙げられ、酸素イオンを注入した場合には表面がSiで覆われたシリコンウエハに埋め込み酸化層を形成し、または、水素イオンを注入した場合にはSi薄層を分離(剥離)して別のSiウエハと酸化層を介して貼り合わせる。] [0008] 前者の2方法は、コストおよび/または貼合わせの強度および耐久性の点で、十分満足できる構造は得られなかった。水素イオン注入を含む後者の方法はいくらか注目を集め、必要な注入エネルギーが酸素イオン注入時の50%よりも少なく、また必要なドーズ量が2桁少ないことから、前者の方法よりも有利であると考えられてきた。] [0009] 特許文献1では、熱プロセスを用いて基板上に単結晶シリコン膜を得るプロセスについて開示している。平面的な表面を有するシリコンウエハに以下のステップ、すなわち(i)シリコンウエハの表面へのイオンを用いたボンバードメントによる注入により、シリコンウエハの下方領域とシリコン薄膜を構成する上方領域とを画成するガス状微小気泡の層を生成するステップ、(ii)シリコンウエハの平面的な表面を(絶縁酸化物材料などの)剛性材料層と接触させるステップ、および(iii)イオンボンバードメントが実施された温度よりも高い温度で、シリコンウエハと絶縁材料とのアセンブリを熱処理する第3段階のステップ、が施される。この第3段階では、シリコン薄膜と絶縁材料とを貼り合わせ、微小気泡に圧力効果を生じさせ、さらにシリコン薄膜とシリコンウエハの残り部分との間を分離させるのに十分な温度を採用する。(これらのステップでは高温となるため、このプロセスは廉価のガラスやガラスセラミック基板では機能しない。) 特許文献2には、SiOG構造を製造するプロセスが開示されている。このステップには、(i)シリコンウエハ表面を水素イオン注入に曝し、貼合わせ面を生成するステップ、(ii)ウエハの貼合わせ面をガラス基板と接触させるステップ、(iii)ウエハおよびガラス基板に圧力、温度、および電圧を加えて貼合わせを促進するステップ、および(iv)この構造を通常の温度に冷却し、ガラス基板およびシリコン薄層の、シリコンウエハからの分離を促進するステップ、が含まれる。] [0010] 注入前にシリコン表面上に酸化物が存在していなければ、注入エネルギーを調整することによって半導体(シリコンなど)層の厚さを300〜500nmに減少させることができ、これはSiOGプロセスに好適である。300〜500nmから、層の厚さを約100nm未満に減少させることが望ましい。] [0011] 剥離直後のSOI構造は、(例えば、約10nm以上の)表面粗さ、(たとえその層が「薄い」とみなされるものであっても)過度のシリコン層厚、および(例えば、非晶質化シリコン層の形成に起因する)シリコン層の注入ダメージを呈しているかもしれない。非晶質化したシリコン層の任意の部分の厚さは50〜150nmであり得、後に形成される電子部品に所望の電子特性を得るために除去する必要がある。] [0012] 化学機械研磨(CMP)は、シリコン層の厚さを減少させる、またシリコン層の粗さを減少させる、さらに非晶質化されたシリコン層をシリコン層がドナーシリコンウエハから剥離された後に除去する、典型的なプロセスである。SiOG構造用途でのCMPは、研磨剤スラリーを含浸させた織物(ときには繊維状)研磨用パッドと、この研磨剤スラリーとを組み合わせて行われる。スラリーは研磨剤粒子と液体キャリアとの混合物であり、液体キャリアは脱イオン水でもよい。研磨用パッドは(接着剤によって)回転定盤に接着される。研磨対象のSOI構造および研磨用パッドが、注入されたスラリーの流れを受け、研磨剤を含浸させた研磨用パッドをSOIの半導体材料に押し当てることにより研磨動作が行われ、材料が除去され、引続き半導体表面が研磨される。] [0013] ほとんどの場合、定盤および研磨されるSOI構造は両方とも平坦な形状である。研磨用パッドは、パッド表面が平滑および均一で皺や表面凹凸のないように成形かつ定盤に取り付けられ、そうでなければ研磨の均一性に問題が生じる可能性がある。平坦な研磨用パッドの場合、パッドを切断して平坦な研磨定盤に取り付けるのは比較的単純な作業である。パッドの形は(平坦な)定盤の外形に一致するように切断され、このパッドが感圧性接着剤で定盤に接着される。ほとんどの場合、研磨用パッドおよび定盤(およびそのボンネット)は、平坦な円形の形状である。] [0014] 最近の開発では、レンズなどの球面形状のタンゼンシャルバイト接触研磨(tangent tool contact polishing)を可能とするよう、研磨用パッドが半球状ボンネット上に取り付けられる。このタンゼンシャルバイト接触プロセスを用いて、SOI構造のような平面を研磨することもできる。これは一般に、決定性研磨(deterministic polishing)、すなわち研磨を要するSOI構造の領域よりも研磨用パッドの接触領域が実質的に小さい研磨プロセスによって実施される。材料除去プロセスは、ボンネット(および取り付けられた研磨用パッド)を回転させ、同時にこれをSOIの半導体層の外形に沿った所定の走査パターンで動かすことによって実施される。さまざまな走査パターンが利用可能であるが、最も一般的なパターンは、従来型テレビのブラウン管を走査する直線パターンに似た、間隔の狭い平行線列(ラスタ)である。] [0015] SOIの薄膜化と粗さの低減に対する要求は非常に厳しい。最終的な半導体層厚は約±8nmの確度で制御されることが望ましい。半球状ボンネットの曲率半径は、丸みを帯びたボンネットに平坦な研磨用パッドを、研磨プロセスに悪影響を与え得る皺を生じさせず滑らかな状態でしっかりと取り付けるという点で困難を生じさせる。皺および/またはその他の研磨用パッドの凹凸は、ボンネットの回転の偏差が材料の除去に大きな影響を与えるのと全く同じように、研磨プロセスに悪影響を与える可能性がある。研磨用パッドの回転の(ボンネット自体、パッドの皺、整合問題などによる)任意の偏心によって、半導体層厚にばらつきが生じることがあることを理解されたい。ボンネットの偏心のみでも約15nm厚のばらつきを生じ得ることが分かっており、これは所望の層厚許容値よりも大きい。皺によって研磨用パッドにさらに凹凸が生じると、ばらつきを著しく増加させる可能性がある。] [0016] 半球状研磨用パッドを成形する従来の技術では、シート材料を円形に切断し、アセトン(または同様の溶媒)を用いてその材料を軟化させ、さらにそのパッドを2部分からなる金型で押圧する。この金型は、凸状面を有する下部金型と、対応する凹状面を有する上部金型とを含む。図1は、上部金型が取り除かれた後の従来技術の半球状パッド10を示したものである。パッド10の周端部に見られる皺12に留意されたい。] 図1 先行技術 [0017] 米国特許第5,374,564号明細書 米国特許第7,176,528号明細書] 発明が解決しようとする課題 [0018] 上記を鑑みて、当技術では半球状研磨用パッドを製造する新たな方法および装置が望まれている。] 課題を解決するための手段 [0019] 1以上の実施形態によれば、研磨用パッドの幾何学的形状は、既存の半球状ボンネットの寸法に適合する外側直径と、中央開口部を画成する内側直径とを含む。パッドの外側直径上に均等に間隔を空けた放射状スロットを設けることでその部分の材料が取り除かれ、パッドが成形されてボンネットに取り付けられたときに材料が集中しないようにする。このため材料の皺が減少し、より滑らかに適合させることができる。パッドの中央開口部により、パッドの材料の柔軟性がさらに高まって皺を減少させ、さらに(パッドの材料より堅い材料で加工された)参照用ボタン部材をボンネット上に設置できるという特徴が与えられる。このボタン部材を用いて、被研磨面に対する工具の軸位置が定められる。] [0020] 成形する前に、研磨用パッドを、(机の天板の縁のような)エッジ上で複数の半径方向に転がし、パッドの繊維を降伏させ、材料の復元力を低下させて、パッドをより柔軟にし、ボンネットの凸状形状に順応させることによって、調整する。パッド材料を溶媒に浸してパッドをより柔軟かつ従順にし、その後(下部金型のような)ボンネット型上で押圧する。柔軟なブラダー、すなわち空気で満たされた空気ブラダーを、ボンネット型の向かい側からパッド上に押し当て、このブラダーを膨張させて押圧すると、均等な空気力をパッドに加えることができる。この押圧技術が、パッドをボンネット型に均一に順応させ、パッドに生じる凹凸を減少させて、研磨をより精度の高い、またより予測のつくものとする。] [0021] 本発明の1以上の実施形態によれば、半導体の表面を研磨するための研磨用パッドであって、中心と外側周端部とを有する円形本体部、および、外側周端部から中心に向かって延在している複数のスロット、を含む。この本体部は半球状のドーム状形状である。] [0022] 複数のスロットは、研磨用パッドが平坦な位置にあるとき、その長さに沿って略一定の幅を有するものでもよい。代わりに、その幅は、研磨用パッドが平坦な位置にあるとき、その長さに沿って周端部から中心に向かってテーパしているものでもよい。12のスロットを採用するとき、それぞれが互いに約30°の角度をなすようにこれらを本体部の外周付近に均等に配置してもよい。6のスロットを採用するとき、それぞれが互いに約60°の角度をなすようにこれらを本体部の外周付近に均等に配置してもよい。] [0023] この研磨用パッドは、本体部の中心に配置された開口部を含んでもよい。] [0024] 本発明の1以上のさらなる実施形態によれば、半導体の表面を研磨するための半球状研磨用パッドを成形する装置であって、第1定盤と、この第1定盤に連結され、第1定盤から離れる方向に向きかつ研磨用パッドプリフォームを支持するよう機能するドーム状成形面を有している、ボンネット型と、第1定盤から間隔を空けて離れている第2定盤と、この第2定盤に連結され、かつボンネット型のドーム状成形面に面しているブラダーと、さらに、第1および第2定盤に連結され、かつ第1および第2定盤を互いの方向に向かわせて研磨用パッドプリフォームに対するブラダーの係合を助けるよう機能する押圧機構と、を含む。] [0025] 押圧機構は、第2定盤を第1定盤の方向へある距離だけ移動させてボンネット型のドーム状成形面から所定の距離にブラダーを配置するよう機能する。押圧機構は、ブラダーがこの所定の距離に配置されるように第1および第2定盤をロックする、1以上のクランプを含んでもよい。] [0026] ボンネット型のドーム状成形面が研磨用パッドプリフォームを一方の面から押圧し、かつブラダーがこの研磨用パッドプリフォームを反対側の面から押圧するように、ブラダーは、流体圧の変動に応じて制御可能な力を与えるよう機能する。この流体は液体でもよいし、または空気などの気体でもよい。] [0027] 装置の使用方法は、研磨用パッドプリフォームをドーム状成形面上に設置する工程、ドーム状成形面および研磨用パッドプリフォームに向かい合わせてブラダーを配置する工程、ボンネット型のドーム状成形面が研磨用パッドプリフォームを一方の面から押圧し、かつブラダーが研磨用パッドプリフォームを反対側の面から押圧するように、ブラダーを流体で膨張させる工程、および、この押圧するステップを所定時間維持して半球状研磨用パッドを得る工程、を含む。この膨張ステップの間、ブラダー内部の圧力を約1バールまで増加させてもよい。研磨用パッドプリフォームをドーム状成形面上に設置する前に、研磨用パッドプリフォームの繊維材料が降伏し、かつ研磨用パッドプリフォームがより柔軟になるように、パッドプリフォームを真っ直ぐなエッジ上で複数の半径方向に丸めたりおよび/または引きずったりしてもよい。さらに、あるいは代わりに、研磨用パッドプリフォームがより柔軟になるように、パッドプリフォームを溶媒に浸してもよい。] [0028] 本書における本発明の説明を添付の図面とともに理解すると、この他の態様、特徴、利点などが当業者には明らかになるであろう。] [0029] 本発明の種々の態様を示すため、図面には現在好まれている形態を示すが、本発明は図示の正確な配置や手段に限定されないことを理解されたい。] 図面の簡単な説明 [0030] 従来技術による研磨用パッドの斜視図 本発明の1以上の実施形態による、研磨用パッドとして裁断されたプリフォームを示す上面概略図 本発明の1以上のさらなる実施形態による、別の研磨用パッドとして裁断されたプリフォームを示す上面概略図 本発明の1以上の実施形態による、研磨用パッドを成形するための装置を示す斜視図 本発明の1以上の実施形態による、研磨用パッドを成形するための装置を示す斜視図の一部切欠図 本発明の1以上の実施形態による、研磨用パッドを成形するための装置を示す斜視図の一部切欠図 本発明の1以上の実施形態による、図2の裁断されたものから成形された研磨用パッドを示す斜視図 本発明の1以上の実施形態による、図3の裁断されたものから成形された研磨用パッドを示す斜視図] 図2 図3 実施例 [0031] 図面を参照すると、図2には、レンズのような球面形状やSOI構造のような平面等のタンゼンシャルバイト接触研磨法に用いられる、研磨用パッドプリフォーム20が示されている。ここで、同様の番号は同様の要素を示す。研磨用パッドプリフォーム20は平坦であるが、成形プロセス後にはタンゼンシャルバイト接触研磨法を意図した半球状のドーム状形状となる。研磨用パッドプリフォーム20は、中心24を有する円形本体部22と、外側周端部26とを含む。パッドプリフォーム20の具体的な材料は、任意の周知の材料から、また任意の供給者から選定することができる。] 図2 [0032] 複数のスロット28が、外側周端部26から中心24に向かって放射状に延在している。後により詳細に記述するが、スロット28の部分は材料が取り除かれ、パッドプリフォーム20が成形されてタンゼンシャルバイト(tangent tool)(図示なし)のボンネットに取り付けられたときに材料が集中しないようにする。このため材料の皺が減少し、より滑らかに適合させることができる。図2に示す実施形態において、スロット28それぞれは、その長さに沿って略一定の幅を有する。この実施形態において、複数のスロット28は、スロット28が互いに約30°の角度をなすように本体部22の周端部26まわりに均等に配置される。] 図2 [0033] この実施形態におけるスロット28の細部の仕様は、絶対寸法や相対寸法などのいくつかの様式で説明することができる。例えば、スロット28の幅を約0.1インチ(0.254cm)から約0.4インチ(1.016cm)とし、一方スロット28の長さを約0.25インチ(0.635cm)から約0.5インチ(1.27cm)としてもよい。相対的表現で言うと、スロットの幅をその長さの約20%〜160%としてもよい。本体部22の直径に対し、スロットの幅は直径の約2%から約10%であってもよく、一方スロットの長さは直径の約6%から約15%であってもよい。この特定の構造において、本体部22の直径は約4インチ(10.16cm)である(ただし、他の直径も考えられると理解されたい)。] [0034] 開口部29は、本体部22の中心24に配置され、円形状であることが好ましい。開口部29の寸法は、絶対的あるいは相対的表現で表すことができる。例えば、開口部の直径を、約0.5インチ(1.27cm)〜1.0インチ(2.54cm)、または本体部22の直径の約15%〜25%としてもよい。パッドプリフォーム20の中心24から材料を取り除くことによって、本体部22の材料の柔軟性が一層高まり、このため最終的に成形されたパッドの皺が減少する(このことについては後により詳細に論じる)。] [0035] 図3を参照すると、別の研磨用パッドプリフォーム30が示され、これもまたタンゼンシャルバイト接触研磨法に用いられる。この場合も研磨用パッドプリフォーム30は平坦であるが、成形プロセス後には半球状のドーム状形状となる。研磨用パッドプリフォーム30は、中心34を有する円形本体部32と、外側周端部36とを含む。この場合も、複数のスロット38が、外側周端部36から中心34に向かって放射状に延在している。この実施形態において、スロット38それぞれの幅は、研磨用パッドプリフォーム30が平坦な位置にあるとき、その長さに沿って周端部36から中心34に向かってテーパしている。この実施形態において、複数のスロット38は、スロット38が互いに約60°の角度をなすように本体部32の周端部36まわりに均等に配置される。] 図3 [0036] パッドプリフォーム30のこの実施形態におけるスロット38の詳細として、スロット38の周端部36での幅が(例えば、パッドプリフォームの直径が約4インチ(10.16cm)であるときに)約0.1インチ(0.254cm)から約0.4インチ(1.016cm)であることが挙げられる。スロット38の長さを、約0.5インチ(1.27cm)〜1.5インチ(3.81cm)としてもよい。スロット38のテーパしている先端は、尖ったものでもよいし、丸いものでもよく、または真っ直ぐ横に切断されたものでもよい。相対的表現で言うと、スロット38の周端部36での幅をその長さの約6%〜80%としてもよい。本体部32の直径に対し、スロット38の周端部での幅は直径の約2%から約10%であってもよく、またスロットの長さは直径の約12%から約40%であってもよい。] [0037] 図4〜6は、上述のパッドプリフォーム20やパッドプリフォーム30などのパッドプリフォームから半球状研磨用パッド20Aを成形する装置50を示す。装置50は、互いに間隔を空けて離れている第1および第2定盤100,200を含む。第2定盤200は、第1定盤100に対し可動である(ただし、他の実施形態において、この機能は逆であってもよいし、あるいは両定盤ともに可動でもよい)。第1定盤100は、ボンネット型102を取外し可能に支持するよう機能する。ボンネット型102は、第1定盤100から離れる方向に向いたドーム状成形面104を含み、このドーム状成形面104は研磨用パッドプリフォーム20を支持するよう機能する。] 図4 図5 図6 [0038] 第2定盤200は、ボンネット型102のドーム状成形面104に面するブラダー202を支持するよう機能する。膨張ポート206は、ブラダー202の内部容積と連通してそこから流体(液体、または空気などの気体)を送出および移動させる。図5の断面図から最もよく分かるが、ブラダー202は、ブラダー202内の圧力が増加するにつれてさまざまな程度にパッドプリフォーム20,30を押圧する係合面208を含む。定盤100,200が(図4および5のように)間隔を空けて離れているとき、ブラダー202の係合面208は、バルーン型装置に期待されるように凸状の形状となる。] 図4 図5 [0039] 装置50は押圧機構を含み、この押圧機構は、第2定盤200を第1定盤100の方向へある距離だけ移動させてボンネット型102のドーム状成形面104から所定の距離にブラダー202を配置するよう機能する。押圧機構は、第1定盤100に固定されかつ第2定盤200の開口部302内に滑動可能に支持される、1以上の調整ロッド300を含む。押圧機構は、第1定盤100に固定された1以上のクランプ304A,304B,304Cをさらに含み、これらが第2定盤200と(相補的機構を介して)係合し、ブラダー202が上記所定の距離に配置されるように第1および第2定盤100,200をロックする。これらのロック304は、ネジボルトと相補的なネジ支柱を用いて実施されるものでもよい。] [0040] 定盤100,200が(図6のように)間隔を空けて互いに接近しているとき、ブラダー202の係合面208は研磨用パッドプリフォーム20,30を押圧する。ブラダー202(およびその係合面208)の形状は、ボンネット型102のドーム状成形面104およびパッドプリフォーム20,30の形状を補完するように、凸状から凹状に反転する。ボンネット型102のドーム状成形面104が研磨用パッドプリフォーム20,30を一方の面から押圧し、またブラダー202の係合面208がこの研磨用パッドプリフォーム20,30を反対側の面から押圧するように、ブラダー202はポート206から導入される流体の量および/または圧力の変動に応じて制御可能な力を与えるよう機能する。ドーム状パッドを得るために(所定時間の間)十分な力を提供するよう、ブラダー202内部の圧力を約1バールまで増加させてもよい。] 図6 [0041] 研磨用パッドプリフォーム20,30をボンネット型102のドーム状成形面104上に設置する前に、研磨用パッドプリフォーム20,30の繊維材料が降伏し、かつ研磨用パッドプリフォーム20,30がより柔軟になるように、パッドプリフォーム20,30を真っ直ぐなエッジ上で複数の半径方向に丸めたりおよび/または引きずったりしてもよい。さらに、あるいは代わりに、パッドプリフォーム20,30をドーム状成形面104上に設置する前に、研磨用パッドプリフォーム20,30を溶媒に浸してその柔軟性を高めてもよい。] [0042] 図7は、パッドプリフォーム20を装置50に使用して成形された研磨用パッド20Aを示している。従来技術において存在していたような皺が周端部26に見られないことに留意されたい。パッド20Aの中央開口部29により、材料の柔軟性がさらに高まり皺を減少させる。この開口部29を設けることにより、ボンネット103のドーム状成形面104に(パッドの材料より堅い材料で加工された)参照用ボタン部材70を設置できるという特徴がさらに与えられる。ボタン部材70を用いて、被研磨面に対する工具の軸位置が定められる。ボタン部材70は中央開口部29を埋めるように使用され、またボタン部材70の厚さは成形された研磨用パッド20Aと同様とするべきである。精査機能の最中に圧縮されることのないよう、ボタン部材70の材料を大幅に堅い材料としてもよい。精査機能は、部品表面(研磨される部品)に対し研磨用パッド面の位置を定めて、その部品表面に加えられる研磨圧の量を制御することができる。さらに精査機能は、機械軸との関連で部品表面の幾何学的エラーを検出することもでき、研磨動作中の補正を可能とする。ボタン部材70は部品表面と1以上の点で接触し、機械軸のセンサから機械制御がフィードバックを受けて、部品と研磨パッドの位置を決定する。精査中、研磨装置の軸ロードセルがトリガー荷重(trigger load)を検出するまで、この軸は部品に送り込まれる。トリガー荷重が検出されると、その軸位置が記録される。この接触荷重/位置感知を用いて、電気的に部品表面を対応付ける。中心のボタン部材70が堅いものであるほど、これを用いて部品表面を精査したときの繰返し精度の誤差が小さくなる。中心ボタン部材70が非常に圧縮しやすいものであった場合、精査のトリガー荷重が非繰返し性のものとなり、これが後に位置の繰返し精度の誤差に繋がる。織物の研磨用パッドでは、数μmの対応付け誤差を生じることが多い。] 図7 [0043] 図8は、パッドプリフォーム30を装置50に使用して成形された研磨用パッド30Aを示している。この場合も、従来技術において存在していたような皺が周端部36に見られないことに留意されたい。] 図8 [0044] 成形装置50は、成形された研磨用パッド20を研磨用ボンネット103上に接着するために用いることもできる。これは、ボンネット型102(図5〜6)を取り除いて研磨用ボンネット103(図7)を第1定盤100上に設置することにより達成される。ボンネット103を第1定盤100上に取り付ける前に、あるいは取り付けた後に、このボンネット103の表面の適切な位置に接着剤を設置する。ボンネット103は、柔軟な材料で形成されており、第1定盤100の流体適合用(ポート)106を介して所望の作動圧力に膨らまされる。成形された研磨用パッド20は、ボンネット103上に軽く置かれる。次に、第2定盤200を下降させて、研磨用パッド20の成形時(上述)と同様に適切な位置でロックする。空気ブラダー202の内部圧力を調節して荷重を均等に分配し、パッド20を適切な位置で押圧して、皺や接着のゆるい部分を生じさせないようにすることができる。] 図5 図6 図7 [0045] ここまで、特定の実施形態を参照して本発明について説明してきたが、これらの実施形態は本発明の原理および用途の単なる説明であることを理解されたい。そのため、この実例としての実施形態に対し多くの変形が作製可能であり、さらに、添付の請求項によって画成される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その他の配置を考案し得ることを理解されたい。] [0046] 20、30研磨用パッドプリフォーム 22、32円形本体部 24、34 中心 26、36外側周端部 28、38スロット 29、39 開口部 100 第1定盤 102ボンネット型 104ドーム状成形面 200 第2定盤 202 ブラダー]
权利要求:
請求項1 半導体の表面を研磨するための研磨用パッドであって、中心と外側周端部とを有する、半球状のドーム状円形本体部、および、前記外側周端部から前記中心に向かって延在している複数のスロット、を備えていることを特徴とする研磨用パッド。 請求項2 前記複数のスロットの少なくとも1つが、前記研磨用パッドが平坦な位置にあるときに少なくとも1つのスロットの長さに沿って略一定の幅を有し、かつ、前記少なくとも1つのスロットの幅が約0.1インチ(0.254cm)から約0.4インチ(1.016cm)、前記少なくとも1つのスロットの長さが約0.25インチ(0.635cm)から約0.5インチ(1.27cm)、前記少なくとも1つのスロットの幅が該少なくとも1つのスロットの長さの約20%〜160%、前記少なくとも1つのスロットの幅が前記本体部の直径の約2%から約10%、および、前記少なくとも1つのスロットの長さが前記本体部の直径の約6%から約15%、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の研磨用パッド。 請求項3 前記複数のスロットの少なくとも1つが、前記研磨用パッドが平坦な位置にあるときに少なくとも1つのスロットの長さに沿って前記周端部から前記中心に向かってテーパしている幅を有し、かつ、前記少なくとも1つのスロットの前記周端部での幅が約0.1インチ(0.254cm)から約0.4インチ(1.016cm)、前記少なくとも1つのスロットの長さが約0.5インチ(1.27cm)〜1.5インチ(3.81cm)、前記少なくとも1つのスロットがテーパして先端が尖っている、前記少なくとも1つのスロットの幅が該少なくとも1つのスロットの長さの約6%〜80%、前記少なくとも1つのスロットの前記周端部での幅が前記本体部の直径の約2%から約10%、および、前記少なくとも1つのスロットの長さが前記本体部の前記直径の約12%から約40%、のうちの少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の研磨用パッド。 請求項4 半導体の表面を研磨するための半球状研磨用パッドを成形する方法であって、中心と外側周端部とを有する円形本体部、および、前記外側周端部から前記中心に向かって延在している複数のスロット、を備えている研磨用パッドプリフォームを、ドーム状成形面上に設置する工程、前記ドーム状成形面および前記研磨用パッドプリフォームに向かい合わせてブラダーを配置する工程、ボンネット型の前記ドーム状成形面が前記研磨用パッドプリフォームを一方の面から押圧し、かつ前記ブラダーが前記研磨用パッドプリフォームを反対側の面から押圧するように、前記ブラダーを流体で膨張させる工程、および、前記押圧するステップを所定時間維持して前記半球状研磨用パッドを得る工程、を含むことを特徴とする方法。 請求項5 前記研磨用パッドプリフォームを前記ドーム状成形面上に設置する前に、前記研磨用パッドプリフォームの繊維材料が降伏し、かつ前記研磨用パッドプリフォームがより柔軟になるように、前記研磨用パッドプリフォームを真っ直ぐなエッジ上で複数の半径方向に丸めたりおよび/または引きずったりする工程、をさらに含むことを特徴とする請求項4記載の方法。 請求項6 前記研磨用パッドプリフォームを前記ドーム状成形面上に設置する前に、前記研磨用パッドプリフォームがより柔軟になるように、前記研磨用パッドプリフォームを溶媒に浸す工程、をさらに含むことを特徴とする請求項5記載の方法。
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同族专利:
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引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
2012-03-06| A300| Withdrawal of application because of no request for examination|Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20120306 |
优先权:
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