专利摘要:
本発明の方法は、メニスカスによってウエハの表面を処理する際に近接ヘッドに対して流体の流れを調整するように、近接ヘッドを構成する。方法は、ヘッドをワンピースで構成しつつ、直径の大きいウエハの洗浄のためにヘッドを長くしてもヘッドの剛性を維持する。ワンピースヘッドの構成操作は、ウエハ表面に対する複数の別個の流体流からメイン流体流を分離し、分離は高抵抗流体流構成によってなされ、その結果、流体の供給または回収についてユニット内でヘッドの増大した長さにわたって実質的に均一な流体流を与える。D
公开号:JP2011508425A
申请号:JP2010539509
申请日:2008-12-19
公开日:2011-03-10
发明作者:ホロデンコ・アーノルド;リン・チェン−ユー(ショーン)
申请人:ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation;
IPC主号:H01L21-304
专利说明:

[0001] 本発明は、概して、ウエハ処理プロセスとウエハを処理するための装置に関し、特に、メニスカスによるウエハ表面の処理の際に近接ヘッドに対して均一な流体流れを提供するように近接ヘッドを構成する方法に関する。]
背景技術

[0002] 半導体チップ製造業では、例えば、加工操作によって基板の表面に望ましくない残留物が残される場合に、その操作後にウエハ(例えば、基板)を洗浄および乾燥する必要がある。かかる加工操作の例としては、プラズマエッチングおよび化学機械研磨(CMP)が挙げられ、それらは各々、基板の表面上に望ましくない残留物を残すことがある。残念ながら、望ましくない残留物は、基板上に残されると、その基板から製造されるデバイスに欠陥を引き起こす場合があり、デバイスを動作不可能にすることもある。]
[0003] 加工操作後の基板の洗浄は、望ましくない残留物を除去することを目的としている。基板が湿式洗浄された後に、水またはその他の処理流体(以下では「流体」とする)の残留物が基板上に望ましくない残留物を残すことを防止するために、ウエハを効果的に乾燥させる必要がある。液滴が形成される際に通常起きるように、基板表面の流体が蒸発すると、洗浄流体に溶けていた残留物すなわち汚染物質が、蒸発後に基板表面上に残り、スポットを形成して欠陥を引き起こす場合がある。]
[0004] 蒸発を防止するためには、基板表面に液滴が形成されないよう、できるだけ迅速に洗浄流体を除去する必要がある。これを実現するために、回転乾燥、IPA、マランゴニ乾燥など、いくつかの異なる乾燥技術の1つが用いられてよい。これらの乾燥技術では、何らかの形態の移動する液体/気体の界面を基板表面に対して用いる。かかる界面は、適切に維持された場合にのみ、液滴の形成なしに基板表面を乾燥できる。残念ながら、移動する液体/気体の界面が崩れると、前述の乾燥方法のすべてでしばしば起きるように、液滴が形成されて液滴の蒸発が起き、基板表面上に汚染物質が残る。]
[0005] 上記に鑑みて、効果的な基板洗浄を提供しつつ、流体の液滴が乾燥することによって基板表面に汚染物質が残る可能性を低減する洗浄装置を構成する改良された方法が必要である。]
[0006] 概して、本発明の実施形態は、メニスカスによるウエハ表面の処理の際に近接ヘッドに対する流体流れを調整するように近接ヘッドを構成する方法に対する上述の要求を満たす。この要求は、ウエハ表面への供給に向けて近接ヘッド内に流体を供給することができ、ウエハ表面から近接ヘッド内に流体を供給することができ、直径の大きいウエハの洗浄を可能にするためにヘッドを長くした場合でもヘッドの剛性を維持するように、ワンピースで近接ヘッドを構成する方法によって満たされる。]
[0007] 近接ヘッドは、複数の平面を有するヘッド面を有してよい。ウエハ表面に対して実質的に平行な向きに配置するよう構成された複数の平面について、ウエハ表面への供給に向けてヘッド内のメイン流路を流れる流体は、複数の流出ポートからウエハ表面への実質的に均一な流体の流出を規定するために、実質的に調整される必要がある。その向きに配置された複数の平面について、複数の流出ポートからヘッド内の別のメイン流路まで複数の別個の流路を流れる流体は、ウエハ表面から流入ポート内への実質的に均一な流体の流入を規定するために、実質的に調整される必要がある。]
[0008] 要求は、さらに、ワンピース構成によってヘッドの剛性を維持しつつ、メイン流体流を規定し、ウエハ表面に対する複数の別個の流体流を規定し、ヘッド内でのそれらの流れの構成により、流入ポート内へ、および、流出ポートからの別個の流れが、ヘッドの増大した長さにわたって均一になることを可能にする方法によって満たされる。ヘッドから、および、ヘッド内への流れを調整するために、ヘッドを構成する方法は、低公差に従ったヘッド構成の操作の数を増やし、流体の調整のために各々構成される1つの流体供給ユニットまたは1つの流体回収ユニットを構成するために、高公差に従ったヘッド構成の操作を1つのみとする。高公差に従った構成は、メイン流体流とそれぞれの複数の流入および流出ポートとの間に最も高い流体抵抗の流路を提供するために1つの流体抵抗をヘッド内に構成することに限定され、他の操作が低公差に従った場合でもヘッドの長さにわたってそれぞれの流体流を均一にすることに有効である。]
[0009] 本発明は、方法および処理を含む種々の形態で実施できることを理解されたい。以下では、本発明の実施形態をいくつか説明する。]
[0010] 一実施形態では、複数の流体移送流路でヘッドに対して流体を移送するために近接ヘッドを構成する方法が提供されており、流路の各々は、他の流路の流量に対して実質的に均一な流量で流体を流す。方法は、第1の接合面と、片側において接合面によって境界を規定され、接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面によって境界を規定された中実内部とを有するように、第1のブロックを構成する操作を備えてよい。第1の操作群が、低公差に従ってブロック内で実行される。第1の操作群の1つは、第1の端面を通して第1のブロック内に伸び、そして第2の端面に向かって伸びるメイン流体流路を構成する操作である。第1の操作群の内の第2の操作は、(i)接合面および第1の端面または(ii)第1の接合面のいずれかを通して第1のブロック内に第2の流体流路を構成する操作である。]
[0011] 規定された第2の流体流路は、プレナムおよびプレナムに対して開いた抵抗ボアを含む十字型断面を有する。第1の操作群の内の第3の操作は、メイン流体流路を第2の流体流路に接続する複数のコネクタ流体流路を第1のブロック内に構成する。コネクタ流体流路の構成操作は、接合面の平面を通して第1のブロック内にアクセスすることによって実行される。別の方法の操作が、第2の接合面と、片側において第2の接合面によって、そして、反対側において流体移送面によって境界を規定された中実内部とを備えた第2のブロックを構成する。第2の操作群が、低公差に従って第2のブロック内で実行される。第2の操作群の内の一操作は、第2の接合面を通して第2のブロック内にプレナムの一部を構成する操作である。第2の操作群の内の第2の操作は、プレナムの一部から流体移送面に至る複数の流体移送ボアを第2のブロック内に構成して、流体移送路を規定する。]
[0012] 別の操作が、第1および第2のブロックを一体化するために第1および第2の接合面を融合させ、一体化したブロックは、複数の流体移送ボアと第2の流体流路の十字型断面との間でそれらの両方に対して開いたプレナムを備える。第1および第2の操作群の後に、一操作が、抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を構成する。抵抗の構成操作は、高公差に従う。抵抗構成操作は、メイン流体流路および流体移送ボアの間に高流体抵抗の流体流路を規定する。高抵抗は、メイン流体流路、複数の流体移送ボア、および、コネクタ流体流路の流体抵抗と比べて高い抵抗である。このように、方法は、複数の流体移送ボアの各々を流れる流体が、他の流体移送ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になるように、ヘッドを構成する。]
[0013] 別の実施形態では、ヘッドとウエハとの間で流体を移送するための近接ヘッドを構成する方法が提供されている。その構成は、流体が複数の流体移送流路で移送され、流路の各々における流体の流量が、他の流体移送流路における流量値に対して実質的に均一な値になるようになされる。流体は、限定された材料群に適合する特長を有する。方法は、第1の平坦な接合面と、片側において接合面によって境界を規定され、接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面によって境界を規定された中実内部とを有するように、第1のブロックを構成する操作を備える。第1のブロックは、限定された材料群の中の材料から形成される。第1の他の操作群が、第1のセットのツールを用いてブロック内で実行される。第1のセットのツールは、材料の機械加工に関して低公差を有する。]
[0014] 第1の操作群の第1の操作は、第1の端面を通して第1のセットの第1のツールを移動させて、第1のブロック内にメイン流体流路を規定する操作である。メイン流体流路は、第1の端面から第2の端面の近傍の位置まで伸びる。第1の操作群の第2の操作は、さらに、(i)接合面および第1の端面、または、(ii)接合面のいずれかを通して、第1のセットの1または複数の第2のツールを移動させて、第1のブロック内に第2の流体流路を規定する操作である。第2の流体流路は、第1のプレナムおよび第2のプレナムの第1の部分と、第1のプレナムに対して開いた第1の側および第2のプレナムの第1の部分に対して開いた第2の側を有する抵抗ボアとを含む十字型断面を有するよう構成される。第1の操作群の第3の操作は、さらに、第1の接合面によって規定される平面を通して第1のセットの第3のツールを移動させて、第1のブロックのメイン流体流路と第1のプレナムとの間に複数のコネクタボアを規定する操作である。複数のコネクタボアは、第1の接合面に平行な方向において互いに離間される。別の操作が、第2の平坦な接合面と、片側において第2の平坦な接合面によって、そして、反対側において流体移送面によって境界を規定された中実内部とを備えた第2のブロックを構成する。構成された第2のブロックは、第1のブロックと同じ材料から形成される。]
[0015] 第2のブロックにおける第2の操作群のさらなる(第4の)操作は、第2のセットのツールを用いる。第2のセットのツールは、材料の機械加工に関して低公差を有する。第4の操作は、第2の接合面を通して第2のセットの第4のツールを伸ばして、第2のプレナムの第2の部分を規定する。第2の操作群の第5の操作は、第2のセットの第5のツールを第2のブロックに通して、第2のプレナムの第2の部分と交わる複数の流体移送ボアを規定する。複数の流体移送ボアは、第1の接合面に平行な方向において互いに離間される。さらなる操作では、第2のプレナムの複数の部分が複数の流体移送ボアと第2の流体流路の十字型断面とを接続するように、第1および第2のブロックを1つのユニットに接合するために、第1および第2の接合面を融合させる。]
[0016] 第1および第2の操作群の後に、一操作が、抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を構成し、抵抗の構成操作は、高公差に従って、メイン流体流路および流体移送ボアの間に流体抵抗の最も高い流体流路として第2の流体流路を規定する。最も高い抵抗は、メイン流体流ボア、コネクタ流体流路、第2の流体流路、および、流体移送ボアの流体抵抗に関する。このように、複数の流体移送ボアの各々を流れる流体は、他の流体移送ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な値を有する流量になる。]
[0017] さらに別の実施形態では、複数の流体移送流路でヘッドに対して流体を移送するために近接ヘッドを構成する方法が提供されており、流路の各々は、他の流路の流量に対して実質的に均一な流量で流体を流す。流体移送流路は、ヘッドからウエハへの流体供給路と、ウエハからヘッドへの流体回収路とを含む。方法は、第1の接合面と、片側において接合面によって境界を規定され、第1の接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面によって境界を規定され、離間した前面および後面によって境界を規定された中実内部とを有するように、第1のブロックを構成する操作を備える。]
[0018] 第1の操作群において、複数の操作が低公差に従ってブロックに実行される。第1の操作群は、ブロックの前面および後面の間の第1の位置で実行され、第1の端面を通して第1のブロック内に伸び第2の端面に向かって伸びるメイン流体供給流路を構成する第1の操作を含む。第1の操作群は、さらに、第1の端面を通して、第1のブロック内に第2の流体供給流路の中央部を構成する第2の操作を含んでおり、中央部は、供給抵抗ボアを含む円形の断面を有する。第1の操作群は、さらに、第1の接合面を通して、第1のブロック内に、第2の流体供給流路の上側交差部分および第2の流体供給流路の下側交差部分を構成する第3の操作を含んでおり、それにより、第2の流体供給流路は、上側交差部分として構成された第1の供給プレナムと、下側交差部分として構成された第2の供給プレナムと、第1の供給プレナムおよび第2の供給プレナムの間でそれらに対して開いた供給抵抗ボアとを含む十字型断面を有するようになる。]
[0019] 下側供給プレナムは、第1の接合面と交わる。第1の操作群は、さらに、メイン流体供給流路を第2の流体供給流路に接続する複数のコネクタ流体供給流路を第1のブロック内に構成する第4の操作を含む。コネクタ流体供給流路の構成操作は、第1の接合面の平面を通して第1のブロック内にアクセスすることによって実行される。第2の操作群が、低公差に従って第1のブロック内で実行される。なお、第2の操作群は、第1のブロックにおいて、前面および後面の間の第1の位置から離間した位置で実行される。]
[0020] 第2の操作群は、第1の端面を通して第1のブロック内に伸び、そして第2の端面に向かって伸びるメイン流体回収流路を構成する第5の操作を含む。第2の操作群は、第1の接合面を通して第1のブロック内に第2の流体回収流路を構成する第6の操作を含んでおり、規定された第2の流体回収流路は、上側回収プレナムと、下側回収プレナムと、片側で上側回収プレナムに対して開き、反対側で下側回収プレナムに対して開いた回収抵抗ボアと、を含む十字型断面を有しており、下側回収プレナムは、第1の接合面と交差する。]
[0021] 第2の操作群は、メイン流体回収流路を第2の流体回収流路に接続する複数のコネクタ流体回収流路を第1のブロック内に構成する第7の操作を含み、コネクタ流体回収流路の構成操作は、第1の接合面の平面を通して第1のブロックにアクセスすることによって実行される。さらに別の方法の操作が、第2の接合面と、片側において第2の接合面によって、そして、反対側において流体移送面によって境界を規定され、かつ、第2のブロックの離間した前面および後面によって規定された中実内部とを備えた第2のブロックを構成する。さらに、低公差に従って第2のブロックにおいて第3の操作群を実行することが含まれており、第3の操作群は、第2のブロックの前面および後面の間の第3の位置で実行され、第3の位置および第1の位置は、第1および第2の接合面を合わせた時に整列可能である。第3の操作群は、第2の接合面を通して第2のブロック内に下側供給プレナムの一部を構成する第8の操作を含む。]
[0022] 第3の操作群は、第2のブロック内で、下側供給プレナムの一部と下側流体移送面の間に、複数の流体供給移送ボアを構成して、流体供給路を規定する第9の操作を含む。さらに、低公差に従って第2のブロックにおいて第4の操作群を実行することが含まれており、第4の操作群は、第2のブロックの前面および後面の間の第4の位置で実行され、第4の位置および第2の位置は、第1および第2の接合面を合わせた時に整列可能である。第4の操作群は、第2の接合面を通して第2のブロック内に下側回収プレナムの一部を構成する第10の操作を含む。第4の操作群は、第2のブロック内で、下側回収プレナムの一部と流体移送面の間に、複数の流体回収移送ボアを構成して、流体回収路を規定する第11の操作を含む。さらに別の操作が、第1および第2のブロックを一体化するために、第1および第2の接合面を融合させ、一体化したブロックは、複数の流体供給ボアと第2の流体供給流路の十字型断面との間でそれらの両方に対して開いた下側供給プレナムを備えるよう構成される。一体化ブロックは、複数の流体回収ボアと第2の流体回収流路の十字型断面の間でそれら両方に対して開いた下側回収プレナムを備えるよう構成されている。第1および第3の操作群の後に、供給抵抗ボア内に受け入れられるように供給抵抗を構成する操作があり、供給抵抗は、高公差に従って構成され、供給抵抗の構成は、メイン流体供給流路および流体供給ボアの間に流体抵抗の高い流体供給流路を規定する。]
[0023] 高抵抗は、メイン流体供給流路、複数の流体供給ボア、および、コネクタ流体供給流路の流体供給抵抗と比べて高い抵抗である。結果として、複数の流体供給ボアの各々を流れる流体は、他の流体供給ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。第2および第4の操作群の後、一操作が、回収抵抗ボア内に受け入れられるように回収抵抗を構成する。なお、回収抵抗は、高公差に従って構成される。回収抵抗構成は、メイン流体回収流路および流体回収ボアの間に高流体抵抗の流体回収流路を規定する。高抵抗は、メイン流体回収流路、複数の流体回収ボア、および、コネクタ流体回収流路の流体回収抵抗と比べて高い抵抗である。結果として、複数の流体回収ボアの各々を流れる流体は、他の流体回収ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。]
[0024] 本発明のその他の態様および利点については、本発明の原理を例示した添付図面を参照しつつ行う以下の詳細な説明から明らかになる。]
図面の簡単な説明

[0025] 本発明の方法の実施形態によって構成された近接ヘッドの斜視図。
別個の流体流調整ユニットの別個の列に位置する近接ヘッドのポートを示す、図1Aの一方の近接ヘッドの底面図。
本発明の方法の実施形態によって構成しうる回収流体流調整ユニットの断面を示す、図1Bの線1C−1Cにおける断面図。
流体流調整ユニット内に挿入して受け入れられるように構成された抵抗を示す、図1Cと同様の図の拡大図。
本発明の一実施形態の方法の操作を示すフローチャート。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体供給ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体供給ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体供給ユニットを構成する操作を示す説明図。
ユニット内に受け入れられた抵抗を示す、図1Bに示した供給ユニットの断面図。
本発明の実施形態に従って、抵抗の構成を示す図。
本発明の実施形態に従って、抵抗の構成を示す図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体回収ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体回収ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体回収ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態に従って、近接ヘッドの流体回収ユニットを構成する操作を示す説明図。
本発明の一実施形態において、2つのブロックを融合させてワンピースの近接ヘッドを構成する方法の操作を示すフローチャート。
本発明の一実施形態において、2つのブロックを融合させてワンピースの近接ヘッドを構成する方法のさらなる操作を示すフローチャート。
低公差および高公差に従って実行される本発明の一実施形態の方法の操作を示すフローチャート。
本発明の実施形態に従って、ヘッド内に抵抗を保持するためのプラグの構成を示す図。] 図1A 図1B 図1C
実施例

[0026] 以下では、いくつかの代表的な実施形態が開示されており、メニスカスによるウエハ表面の処理の際に近接ヘッドに対する流体流を調整するように近接ヘッドを構成するための方法の例が規定されている。一例は、ウエハ表面への供給に向けて近接ヘッド内に流体を導入できるように、ワンピースで近接ヘッドを構成する方法である。別の例は、ウエハの表面から近接ヘッド内に流体を導入できるようにさらに構成する方法である。すべての例において、ヘッドは、直径の大きいウエハを洗浄できるような長さを有しつつも、ヘッドの剛性が維持されている。]
[0027] 例示の方法は、ワンピースヘッドとしてヘッドを構成することによりヘッド剛性を維持しつつ、メイン流体流を規定し、ウエハ表面に対する流体の複数の別個の流れを規定し、その結果、ヘッド内でのそれらの流れの構成により、流入ポート内へ、および、流出ポートからの別個の流れが、ヘッドの増大した長さにわたって実質的に均一になることを可能にするように、近接ヘッドを構成する。一例において、ヘッドからの流れおよびヘッド内への流れを調整するために、ヘッドの構成方法は、低公差に従って実行されるヘッド構成の操作数を増やし、必要となる高公差に従ったヘッド構成の操作数を減少させる。したがって、低公差は、メイン流体流路およびコネクタ流体流路を構成するために用いられる。また、高公差に従った選択的な構成の方法は、1つの流体抵抗ボアおよび抵抗を構成して、低公差のメイン流体流路および流体流移送ポートの間に高抵抗流体流路を提供することを容易にする。方法は、さらに、多くの他の操作が低公差に従っても、その構成が、1つの流れのユニットにおいてヘッドの長さにわたって実質的に均一なそれぞれの流体の流れを提供することを可能にする。]
[0028] 以下では、本発明の実施形態(以下では、単に「実施形態」とも呼ぶ)をいくつか説明する。当業者にとって明らかなように、本発明は、本明細書で説明する具体的な詳細事項の一部または全てがなくとも実施可能である。]
[0029] 本明細書で用いる「ウエハ」という用語は、半導体基板、ハードドライブディスク、光学ディスク、ガラス基板、平面パネルディスプレイ面、液晶ディスプレイ面などを指すが、それらに限定されず、それらの上には、処理(例えば、エッチングまたは蒸着)のためにプラズマが確立されるチャンバなどの処理チャンバ内で、材料または様々な材料の層が、形成または規定されてよい。かかるウエハはいずれも、本発明の実施形態によって処理されてよく、実施形態においては、改良された洗浄システムおよび方法が、効果的なウエハ洗浄を提供しつつ、液滴の乾燥によってウエハ面に汚染物質が残る可能性を低減する。]
[0030] ウエハ(および構造)の向きは、本明細書では、直交するX軸、Y軸、および、Z軸によって表される。かかる軸は、表面、移動、または、平面の方向など、方向を規定しうる。]
[0031] 本明細書で用いる「流体」という用語は、液体および気体を指す。]
[0032] 本明細書で用いる「メニスカス」という用語は、部分的には液体の表面張力によって境界を規定され閉じ込められた或る体積の液体を指す。実施形態において、閉じ込められた状態のメニスカスは、表面に対して移動されることが可能である。「表面」は、例えば、ウエハの表面(「ウエハ面」)、または、ウエハをマウントするキャリアの表面(「キャリア面」)であってよい。「W/C面」という用語は、ウエハ面およびキャリア面を集合的に指すものとする。メニスカス処理にとって望ましいメニスカスは、安定したメニスカスである。安定したメニスカスは、連続的な構造を有する。この構造は、X方向の所望の幅およびY方向の所望の長さ(図1AのLMを参照)にわたって完全に連続しており、メニスカスは、Z方向の所望のギャップにわたって連続的に広がる。W/C面に液体を分配(または、供給)しつつW/C面から液体を除去することによって、この連続的な構造で安定するように、メニスカスを確立しうる。除去は、メニスカスに対して減圧を適用することによってなされてよく、「回収(return)」とも呼ばれる。] 図1A
[0033] 本明細書で用いる「近接ヘッド」という用語は、W/C面に近接して配置された時に、液体を受け取って、W/C面に供給し、W/C面から除去することができる装置を指す。近接とは、(i)キャリア面(またはウエハ面)と、(ii)W/C面にメニスカスを提供する近接ヘッドの表面(「ヘッド面」)との間に小さな(例えば、0.5mmの)ギャップがある時の状態を指す。このように、ヘッドは、そのギャップだけW/C面から離間される。一実施形態において、ヘッド面は、ウエハ面と実質的に平行に、かつ、キャリア面と実質的に平行に配置される。一実施形態において、近接ヘッドは、複数の液体をギャップに供給するよう構成されており、さらに、供給された液体を除去するための真空ポートを備えるよう構成される。]
[0034] 「〜に近接して配置された」という用語は、ヘッド面およびW/C面の「近接」を指し、この近接はギャップによって規定される。ギャップは、Z方向に測定された近接距離である。例えば、キャリア面およびヘッド面の相対的なZ方向位置を調整することによって、様々な程度の近接を実現できる。一実施形態において、近接距離(ギャップ)の例は、約0.25mmないし約4mmの間であってよく、別の実施形態においては、約0.5mmないし約1.5mmの間であってよく、最も好ましい実施形態においては、ギャップは約0.5mmであってよい。]
[0035] メニスカスに対する液体の供給および除去を制御することによって、メニスカスを制御してW/C面に対して移動させることができる。処理中に、近接ヘッドが静止した状態で、ウエハを移動させてよい。また、ウエハが静止した状態で、ヘッドを移動してもよい。]
[0036] 「レシピ」という用語は、(1)ウエハに適用される所望のメニスカス処理のプロセスパラメータと、(2)ギャップの確立に関する物理的パラメータとを規定または指定するコンピュータデータまたは別の形態の情報を指す。液体またはメニスカスを規定する液体について、プロセスパラメータは、液体の種類、圧力、流量、および、化学的性質を含みうる。メニスカスについて、プロセスパラメータは、液体メニスカスのサイズ、形状、および、位置を含みうる。]
[0037] 本明細書で用いる「化学的構成」という用語は、与えられたタイプのウエハのメニスカス処理のためのレシピによって指定された流体の特定の組み合わせを指し、かかる流体およびメニスカス処理装置を製造する材料の物理的および化学的性質を含む。通例、特定のタイプのウエハに対して、メニスカス処理のためのレシピによって、特定の化学的構成が指定される。そして、メニスカス処理装置の構成は、特定の化学的構成に適合したものなければならない。]
[0038] 本明細書で用いる「構成操作」という用語は、近接ヘッドなどの装置の本体の形成、成型、鋳造、穿孔、成形、および、研磨など、機械加工操作に関する。かかる構成操作には、表面または境界を規定するなど、本体の1または複数の外面に対して実行されるかかる操作が含まれる。かかる構成操作は、さらに、外面の一つから本体内部に向かって伸びるものなど、内部の穴、ボア、流体流路、空洞、および、凹部を規定することを含め、かかる本体内で実行されるかかる操作を含む。かかる操作によって、ワークピースの本体から材料を除去し、外面もしくは1または複数の表面の形状または広さを本体内部に規定してよい。]
[0039] 本明細書で用いる「公差」という用語は、「構成」操作の各々、および、以下に記載する1または複数の「ツール」を「使用」する操作の各々に関連するものとして理解できる。一例において、「呼び寸法」とは、構成操作によって実現されるべき理想的で正確な寸法である。構成操作の仕様が、呼び寸法のみの実現を求める場合、その構成は、「ゼロ公差」に「従う」と言われる。別の例において、構成の操作は、(i)「呼び寸法」、または、(ii)正確な呼び寸法とは若干異なる寸法、のいずれかの実現を必要とするように、仕様を定められてもよい。呼び寸法(すなわち、正確な寸法)と許容される異なる寸法との差を「公差」と呼ぶ。]
[0040] 公差が小さい差(例えば0.001インチ以下)に制限される場合、その公差は「高い」と言われ、一般的には、実現が困難または費用がかかり、その構成は「高公差に従う」と言われる。公差がそれほど制限されず、仕様が、比較的大きい差(例えば0.005から0.01インチ以上)を許容する場合、その公差は「低い」と言われ、一般的には、実現が容易または費用がかからず、その構成は「低公差に従う」と言われる。多くの高公差が指定される場合、その構成は、「高公差に従う」と言われる。多くの低い公差が指定される場合、その構成は「低公差に従う」と言われる。他の例において、構成される寸法は、穴またはボアの直径、ピースの長さ、もしくは、方向であってよい。同じ基準が、かかる寸法の呼び寸法、および、かかる寸法に関連する低公差および高公差に当てはまる。]
[0041] 方法の考察
本発明の出願人による分析によると、近接ヘッドと、処理されるW/C面との間に規定されたレシピ制御されたメニスカスを利用する際の1つの問題を、実施形態によって解決できることが示唆されている。その問題とは、用いるウエハの直径がますます大きくなるという半導体チップ製造の傾向である。例えば、直径は、初期の25.4mm直径から大きくなり続けて最近の200mm直径に達し、2007年には300mm直径のウエハに置き換わりつつあり、2007年の予測では、例えば2013年までに450mm直径が利用されるようになるとされている。近接ヘッドがY方向においてウエハ直径よりも長く伸び、ウエハ直径がますます大きくなると、近接ヘッドおよびウエハの間の1回の相対移動でウエハ全体を処理するために、メニスカス長LDは、Y方向にますます長くなる必要がある。また、分析によると、その問題は、かかるメニスカスによって処理されるウエハのスループットを向上させる要求、例えば、メニスカス処理中の近接ヘッドに対するウエハの移動速度を増大させる要求に関連することが示唆されている。]
[0042] メニスカス長および相対速度の両方が増大した時に、出願人は、かかるメニスカスを規定する流体の流れの均一性を、メニスカス処理の所望の結果を得ることに関連するものとして特定した。出願人の分析によると、例えば、ウエハ表面への供給に向けて近接ヘッド内に導入された流れおよびウエハ表面から近接ヘッド内に戻される流体の流れを調整するなど、流体流を調整するためのシステムを構成する方法の必要性が示されており、その構成は、容易かつ効果的に構成可能であると共に、ウエハ表面への供給および回収の両方について流体流を調整し、各場合において複数の流出ポートに対して実質的に均一な流体の移送を規定することができる必要がある。出願人の分析によると、ワンピースで近接ヘッドを構成し、(i)ウエハ表面への供給および(ii)ウエハ表面からの除去の両方のために近接ヘッド内に流体を均一に導入する流路を構成し、ますます長い直径を有するウエハの洗浄のためにヘッドが延長された場合でもヘッドの剛性を維持する方法によって、構成の要求が満たされうることが示唆されている。]
[0043] ヘッドから、および、ヘッド内に調整済みの流れを供給するために、出願人の分析によると、ヘッドを構成する方法は、低公差に従って実行されるヘッド構成の操作数を増やして、高公差に従って実行されるヘッド構成の操作数を制限することが好ましいと示唆されている。また、高公差に従った操作は、流体調整のための構成に限定されることが好ましい。高公差に従う構成は、1つの高抵抗流路、および、近接ヘッドの流体移送面への流路に限定される。この構成は、他の操作が低公差に従う場合でも、流体のそれぞれの流れを、ウエハに対向するヘッドの長さにわたって実質的に均一にすることに有効である。]
[0044] 方法の操作
ここで、上記の方法の考察を念頭に置いて、(i)メニスカス長およびヘッド対ウエハの相対速度の両方の増大と(ii)特定のメニスカス処理のためのレシピによって指定されうる化学的構成により課せられる制限があっても、メニスカス処理の所望の結果が得られるように近接ヘッドを構成することを可能にすることにより、上記およびその他の要求を満たす代表的な方法の操作について述べる。これらの方法の操作は、メニスカスを規定する流体の流れの均一性を提供する所望の結果が得られるようにヘッドを効果的に規定し、ウエハ表面への供給に向けて近接ヘッド内に導入される流体およびウエハ表面から近接ヘッド内に導入される流体の両方の構成に効果的に適用される。各場合に、均一性は、ウエハに対向する近接ヘッドの長さにわたって実現されなければならない。]
[0045] 実施形態を記載するに当たって、まず、ウエハ102のメニスカス処理のための装置100を示す図1Aを参照する。装置100およびウエハ102は、互いに相対的に移動される。ウエハの2つの両側すなわち両面104の各々は、別個の近接ヘッド106によって処理されてよい。相対移動の一例として、近接ヘッドが静止した状態で、ウエハ102が近接ヘッド106のそばを移動される様子が図示されている。ヘッド106は、図によると、ウエハ両面104が同時に処理されるように、ウエハ102の両側に位置する。ウエハ直径Dの増大から生じる上述の問題は、図に示すように、ヘッド106が、ウエハ直径Dにわたって完全に伸びることから理解できる。したがって、ウエハ直径Dが長くなるにつれて、ヘッド106の長さLHを長くする必要がある。参考までに、ヘッド長LHは、Y軸方向に図示されている。上側ヘッド106Uは、下側ヘッド106Lの上方に図示されており、図に示すように、下側ヘッド106LからZ軸方向に離間されている。ヘッド106を過ぎるウエハ102の移動の一例(矢印107)が、X軸方向の移動として図示されている。] 図1A
[0046] 各ヘッド106は、それぞれのヘッドとそれぞれの表面104との間のギャップ110をまたぐメニスカス108を確立するよう構成される。長さLHが長くなると、ヘッド106が、例えば、たわみなしに長さLHにわたるのに必要とされる構造的剛性が増大する。長さLHにわたってギャップ110の均一性を維持するためには、十分な構造的剛性が必要である。メニスカス108は、X、Y、および、Zの3方向に広がる。したがって、図1Aは、上側ヘッド106UからZ方向にウエハ上面104Uまで伸びるメニスカス108を示す。また、メニスカスは、図に示すように、Y軸方向に完全にウエハ102にわたってウエハ102よりも長く伸びる長さLMを有する。上側ヘッド106Uの幅WHおよびメニスカス108の幅WMが示されており、両方の幅はX軸方向に伸びる。] 図1A
[0047] 図1Bは、メニスカス108のすぐ上から上側ヘッド106Uの一実施形態を見上げた図であり、配置の一例すなわちネットワーク113を示している。ネットワーク113は、簡単な形態で図示されており、2つの代表的な流体調整ユニットすなわちチャネル114が示されている。ネットワーク113において、例示の流体調整ユニット114の各々は、ヘッド106の長さLHのY方向に列116に沿って伸びている。参照のため、ウエハ102の直径Dも示した。ユニット114の代表的な実施形態が、ユニット114−1および114−2として特定されている。ユニット114−1は、図に示すように、ヘッド106の長さLHの一部にわたる列116に沿って伸び、ウエハ102の直径Dを越えて伸び、後述するように供給ユニットである。ユニット114−2は、後述するように、回収ユニットである。ヘッド106が、それぞれのヘッド106とそれぞれの表面104との間のギャップ110をまたぐメニスカス108を確立することを可能にするためには、ユニット114−1および114−2は、図に示すようにポートすなわち流体移送ポート121を備えるよう構成される。各ポートは、一例としては円形の構成であり、メニスカス108を確立するために、各ポートを通して流体が移送される。] 図1B
[0048] 流体は、ヘッド106に供給され、流出ポート121Oと呼ばれるポートを通って放出されるか、または、回収ポート121Rと呼ばれるポート121を通って、その中に引き込まれ、ヘッド106に引き込まれる。さらに一般的には、安定したメニスカスを維持するために、ユニット114は、ウエハ表面104への供給のための流体の流れ、および、ウエハ面からの収集のための流体の流れが、「実質的に調整される」ように構成される。詳しくは、ユニット114は、流体が、ユニット114の各種の流体流(すなわち、供給および回収)について「実質的に調整される」よう構成される。ヘッド106のユニット114において実質的に調整された流体は、以下の2つの点で均一な流体流の特長を有する:(i)例えば、供給ユニット114−1の列116などの複数の流出ポート121Oから、ウエハ表面104への均一な流出、および、(ii)ウエハ面から、例えば、回収ユニット114−2の列116などの複数の回収ポート121R内への均一な流入。]
[0049] 1つのユニット114−1または114−2のポート121の各々を通る流体の流量が「均一」であるか否かは、以下に記載するように決定される。1つのユニット114のポート121を通る流量の「均一性」は、3つの要素によって規定される。均一性を説明するために、供給ユニット114−1をユニットの例として用いる。1つの要素、平均流量(「AFR」)は、例示のユニット114−1のすべてのポート121を通る総流量(「TFR」)(例えば、オンス/分)を、例示のユニット114−1のポート121の数で割ることによって得られる。第2の要素は、例示のユニット114のポート121のいずれかを通る最大流量の値であり、その値を「MAX」とする。第3の要素は、例示のユニット114のポート121のいずれかを通る最小流量の値であり、その値を「MIN」とする。均一性(「U」)は、以下のように、これらの3つの要素に基づく:
U=[MAX−MIN/AFR]×100 (式1)]
[0050] ユニット114−1による気体および液体の供給、および、ユニット114−2による真空での回収に当てはまる一般的な意味で、例示のユニット114の各ポート121を通る「均一な」流量は、式1がゼロ値になることによって示される。式1がゼロ値である流体は、「調整」されている、すなわち、ユニット114−1において理想的に調整されている。また、例示のユニット114−1による気体および液体の供給、および、例示の回収ユニット114−2による真空での回収に当てはまる一般的な意味で、式1の値がゼロ以外の値を取る流体は、後述するように、「実質的に調整」されているとする。後述する範囲内の式1の値は、ユニット114−1のかかる各ボア121を流れるかかる流体の流量が、例示のユニット114−1の他のポート121のすべてを流れる流体の流量に対して、実質的に均一であることを示す。]
[0051] より具体的には、例示のユニット114の各ポート121を通る「実質的に均一な」流量に対応する式1の値の範囲は、そのユニットによって移送される流体に関して決定される。例えば、ヘッド106に適用された真空が回収を引き起こす回収ユニット114の一実施形態において、式1の値(すなわち、均一性)は、約6%であると決定された。これに比べて、後述する回収ヘッド106Pでは約14%である。一実施形態のかかる回収ユニット114について、実質的に均一な流量は、例えば、約9%から約4%の範囲にあってよい。別の例として、N2/IPAがヘッド106に供給される一実施形態の供給ユニット114の一実施形態において、式1の値(すなわち、均一性)は、約3%であると決定された。これに比べて、同じN2/IPAに対して用いた後述の供給ヘッド106Pでは約5%である。一実施形態のかかる供給ユニット114について、実質的に均一な流量は、例えば、約2%から約4%の範囲にあってよい。別の例として、水がヘッド106に供給される供給ユニット114の一実施形態において、式1の値(すなわち、均一性)は、約0.7%であると決定された。これに比べて、水に対して用いた後述の供給ヘッド106Pでは約3%である。一実施形態のかかる供給ユニット114について、実質的に均一な流量は、例えば、約0.5%から約2%の範囲にあってよい。上述のヘッド106Pは、実施形態として構成されておらず、以下の特長を有する:(a)主プレナムがいくつかの流路に枝分かれし、いくつかの流路の各々が少数の流路に枝分かれし、それらの流路がさらに同じように枝分かれする多段階の分岐;(b)流路が各々、高公差に従って構成される;(c)多くの組の流路の分岐を構成できるように、4以上の別個のピースでヘッドを構成する必要がある;(d)それらの別個のピースは、留め具によって保持される。]
[0052] ユニット(すなわち、チャネル)114の構成の他の態様は、まず、図1A〜図1Dから理解できる。これらの図は、ワンピースのブロックまたは多面体122として構成されたヘッド106の各々を示す。ブロック122は、多くの面124を有する、すなわち、それらの面124によって境界を規定された1つの中実な三次元のピースであってよい。一般に、図1Aは、(i)ヘッド長LHのY方向、(ii)ヘッド長方向Yに直交する流体の流れ(すなわち、供給または回収)のZ方向、ならびに、(iii)YおよびZ方向と直交する幅方向WH(X方向)に伸びる各ワンピースブロック122を示す。一例の各ブロック122は、したがって、長方形の平行六面体として構成されてよい。他の例のブロック122は、様々なユニット114によって実行される機能に必要なように構成された面124を有するよう構成されてもよい。一実施形態において、ブロック122は、複数の互いに直交する外面である面124によって規定される。] 図1A 図1B 図1C 図1D
[0053] 図1Cの断面図によると、上側ヘッド106は、一例としての下面すなわち流体移送面124Bを備えている。使用中、かかる面124Bは、ウエハ処理のためにウエハ表面104に対向するよう配置される。面124Bは、複数の平面126で構成されてよい。1つの上面124Tは、下面124Bの反対側に位置する。図1Bにおいて、反対側の側面124S1および124S2が、ヘッド長LHを規定する。1つの前面124Fは、ウエハが処理に向けてヘッド106に近づく時に、ウエハ102が最初に通過する面である(図1AのX方向を示す矢印107を参照)。1つの後面124Rは、処理後、ウエハがヘッド106を離れる時に、ウエハが通過する面である。] 図1A 図1B 図1C
[0054] 好ましい実施形態において、各ヘッド106のブロック122は、平面126が、適度な範囲内のギャップ値だけウエハ面104から離間されることを可能にするように、ウエハ102にわたって架かることができる高い強度特性を有する材料から製造される。ブロック122を構成する材料が、以下を満たせば、より好ましい実施形態が提供される:(i)平面126が、ウエハ面104から適切に離間されることを可能にするように、ウエハ102にわたって架かることができる高い強度特性を有すること;(ii)例示の流体としてN2およびIPAおよび水を含むメニスカス処理化学剤に適合すること、および、(iii)最も狭い範囲の流体流量の均一性を提供すること。このより好ましい実施形態は、後述の材料のワンピースとして製造された各ヘッド106のブロック122を備えるよう構成される。このより好ましい実施形態において、例示の材料は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、および、エチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体(ECTFE)(Halarという商標で販売されているものなど)を含む群から選択されてよい。]
[0055] 近接ヘッド106に対して流体を移送するために、近接ヘッド106を構成する方法の実施形態について説明する。図1Cは、一実施形態において、流体が、ポート121に向かって開いた複数の流体移送流路128に移送されてよいことを示している。上述したように、かかる各流路128(例えば、ウエハ102の直径Dと交わる各流路128)における流量は、他の流路128の流量に対して(上述したように)「実質的に均一」な流量である。つまり、ウエハ102の直径Dと直交する各流路128の流量は、ウエハ102の直径Dと直交する他の流路128の流量に対して実質的に均一な流量である。] 図1C
[0056] 図2は、図1A〜図1Dに示した近接ヘッド106に対して流体を移送するために近接ヘッド106を構成する一実施形態の方法の操作を示すフローチャート130である。方法は、開始後に、第1の接合面と、片側において第1の接合面によって境界を規定され、第1の接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面によって境界を規定された中実内部とを有するように、第1のブロックを構成する操作132に進んでよい。図3Aは、第1の接合面134−1を備えたブロック122−1を第1のブロックとして示す。ブロック122−1は、まず、方法の操作による構成後の図3Aに示した中実内部(例えば、内部136−1など)を有する。内部136−1は、片側において第1の接合面134−1によって境界を規定され、第1の接合面134に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の面すなわち端面124S1および124S2によって境界を規定される。横方向に伸びるとは、図に示すようにY方向に伸びる第1の接合面134−1に対して、面124S1および124S2がX方向に伸びることである。] 図1A 図1B 図1C 図1D 図2 図3A
[0057] 方法は、第2の接合面と、片側において第2の接合面によって、そして、反対側において流体移送面によって境界を規定された中実内部とを備えた第2のブロックを構成する操作140に進んでよい。例えば、図4Bは、第2の接合面134−2および中実内部136−2を備えた第2のブロック122−2を示す。内部136−2は、片側において第2の接合面134−2によって、そして、反対側において流体移送面124Bによって境界を規定される。ブロック122−2は、まず、方法の操作による構成後の図3Bに示した中実内部(例えば、内部136−2など)を有する。] 図3B 図4B
[0058] 方法は、(上記で定義したように)低公差に従って、第1のブロック122−1に第1の操作群142を実行する工程に進んでよい。図3Aは、第1の操作群142が、第1の端面を通って第1のブロック内に伸び、そして第2の端面122−2に向かって伸びるメイン流体流路を構成する操作144を備えてよいことを示す。例えば、図3Aは、第1の端面124S1を通って第1のブロック122−1内に伸び、そして第2の端面122−2に向かって伸びるよう構成されたメイン流体流路を示す。] 図3A
[0059] 方法は、低公差に従って、第1のブロック122−1の第1の操作群142に含まれる別の操作を実行する工程に進んでよく、操作148において、第1のブロックに複数のコネクタ流体流路が構成される。コネクタ流体流路は、メイン流体流路に接続され、コネクタ流体流路の構成操作は、第1の接合面の平面を通して第1のブロックにアクセスすることによって実行される。例えば、図3Aは、メイン流体流路146に接続されるよう構成されたコネクタ流体流路150を示す。コネクタ流体流路150の構成は、第1の接合面134−1の(XおよびY方向に広がる)平面Pを通して第1のブロック122−1へアクセスすることによって実行される(点線の矢印は、かかるアクセスを示す)。] 図3A
[0060] 方法は、高公差に従って、第1のブロックの第2の操作群152を実行する工程に進んでよい。第2の操作群の操作154では、第1のブロック内に高抵抗流体流路が構成される。図3A〜図3Cを参照して後述する一実施形態において、操作154は、第1の接合面および第1の端面を通してこの構成を実行する。後述の別の実施形態において、操作154は、第1の接合面のみを通してこの構成を実行する。] 図3A 図3B 図3C
[0061] したがって、通例、いずれの構成操作が実行されてもよく、各々が、プレナムとプレナムに対して開いた抵抗ボアとを含む十字型の断面を有する高抵抗流体流路を規定する。構成操作154は、第1のブロック122−1の高抵抗流体流路156を構成する。より具体的には、図3Aは、一実施形態において、操作154が、第1の端面122S1を通して、中央部158と呼ばれる高抵抗流体流路156の一部を規定するよう、この構成操作を実行することを示している。図3Aは、この実施形態において、操作154が、第1の接合面134−1を通して流路156のこの構成操作をさらに実行することも示している。流路156は、上側プレナム160、および、下側プレナム164の部分162と呼ばれる高抵抗流体流路156の他の部分を規定する。プレナム160および164を構成するために、操作154は、図3Aおよび3Bに図示するように、点線154TDに従って、軸TZに沿って、Z方向にツール154Tを導入する。図3Aは、軸TYに沿ってY方向に移動するツール154Tを示す。] 図3A
[0062] 他の実施形態について、図4Aは、中央部158、プレナム160、および、プレナム164の部分162を規定するために、第1の接合面のみを通して、この構成操作を実行する操作154を示す。この構成操作のこれらの実施形態の各々において、高抵抗流体流路156は、プレナム(例えば、上側)160と上側プレナム160に対して開かれた抵抗ボア168とを含む十字型断面(図1Cのブラケット166を参照)を有するよう規定される。図1Cは、さらに、抵抗ボア168に対して開かれた下側プレナムの部分162をさらに備える十字型断面166を有するよう、操作154によって規定された高抵抗流体流路156を示す。] 図1C 図4A
[0063] 方法は、高公差に従って、第2のブロックに第3の操作群170を実行する工程に進んでよい。第3の操作群170は、第2の接合面を通して第2のブロック内にプレナムの部分を構成する操作172を備える。図4Bには、操作172が、第2の接合面132−2を通して第2のブロック122−2内にプレナム164の下側部分174を構成した様子が示されている。ブロック122−1および122−2が離れているため、第2の接合面134−2を介して下側プレナム164を構成するために、アクセスできる。] 図4B
[0064] 方法は、第3の操作群170の操作176に進む。操作176は、第2のブロックにおいて、プレナムの部分から流体移送面までの間に複数の流体移送ボアを構成して、流体移送路を規定する。図4Bは、流体移送路128を規定するために、第2のブロック122−2において下側プレナム164の第2の部分174から流体移送面124Bまでの間に構成された複数の流体移送ボア178を示す。] 図4B
[0065] 図3A、図4A、および、図4Bは、それぞれ第1、第2、および、第3の操作群142、152、および、170の他の態様を示す。] 図3A 図4A 図4B
[0066] メイン流体流路146および高抵抗流体流路156の各々は、図に示すように、Y方向に伸びるよう構成されている。流路146および156は、Y方向におけるウエハ102の直径Dを越えて伸びる。図1Aに示したようなウエハ102について、流路146および156は、ウエハ102の両側で、ウエハの直径Dに完全にわたるように伸びる。さらに、図3A、図4A、および、図4Bは、それぞれのコネクタ流体流路150、流体移送ボア178、流体移送流路128、および、ポート121が、Y方向において互いに離間されていることを示す。図1Bに示したポート121およびウエハ直径Dに基づいて、流体移送ボア178および流体移送流路128の間隔は、ウエハ102の両側で、完全にウエハの直径Dにわたっている。] 図1A 図1B 図3A 図4A 図4B
[0067] 図2のフローチャート130を再び参照すると、方法は、第1および第2の接合面を融合させる操作180に進む。操作180は、複数の流体移送ボアと高抵抗流体流路の十字型断面との間でそれらの両方に対して開いたプレナムが設けられるように、第1および第2ブロックを一体化する。図1Cは、融合操作180が、第1の接合面134−1および第2の接合面134−2を結合した様子を示す。かかる結合は、融合済みの面134−1および134−2に隣接する「xxx」マークによって図示されている。この結合は、第1および第2のブロック122および122−2を一体化すなわちワンピースにしている。図1Cは、ブロック122−1および122−2のワンピース構成において、ブロック122−1および122−2を構成した材料が、現在は、連続的な単一のピースであることを示す。また、プレナム(すなわち、部分162および174による下側プレナム164)は、複数の流体移送ボア178と高抵抗流体流路156の十字型の断面166との間でそれら両方に対して開いている。] 図1C 図2
[0068] 図2のフローチャート130を再び参照すると、方法は、抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を構成する操作182に進む。操作182において、抵抗184は、高公差に従って構成される。抵抗の構成は、さらに、抵抗ボア内で、メイン流体流路146および流体移送ボア178の間に高抵抗流体流路156を規定する。高抵抗は、(i)メイン流体流路146および複数の流体移送ボア178ならびに(ii)コネクタ流体流路150の流体抵抗と比べて高い抵抗である。このように、複数の流体移送ボア178の各々を流れる流体は、他の流体移送ボア178のすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。] 図2
[0069] 図1Dは、図1Cと同様の図面の拡大図であり、図において、操作182で構成された抵抗は、抵抗ボア168内に受け入れられて使用されている抵抗184である。使用の際、抵抗184の構成は、(抵抗ボア168内において)、高抵抗流体流路156を規定する。したがって、メイン流体流路146および流体移送ボア178の間の流体流に課せられる高抵抗は、メイン流体流路146、コネクタ流体流路150、そして、複数の流体移送ボア178によって流体に課せられる低い流体流抵抗に対して高い抵抗である。このように、高抵抗流体流路156は、抵抗が最も高く、それによると、1つのユニット114の複数の流体移送ボア178の各々を流れる流体は、そのユニット114の他の流体移送ボア178のすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。] 図1C 図1D
[0070] 近接ヘッド106の構成操作を、直交するX、Y、および、Z軸に関して説明する。例えば、図1Dによると、第1のブロック122−1に高抵抗流体流路156を構成する操作154は、十字型断面(ブラケット166)の交点に抵抗ボア168を規定することを含む。図1Dは、さらに、高抵抗流体流路156の外側として抵抗ボア168の断面を規定することを示している。図1Bにおいて、ヘッド長LHのほぼ全体にY方向に伸びるユニット114を参照すると、抵抗ボア168内に受け入れられるように抵抗184を構成することは、細長い抵抗外面構成188(すなわち、Y方向に細長い)を規定するように抵抗184の断面を構成することを含むと理解できる。抵抗184は、高抵抗流体流路156の同様に細長い外面190に沿って伸び、外面190との間隔は狭くて均一である。このように、抵抗184は、抵抗外面構成188の周囲に(すなわち、沿って)伸びる曲がりくねった流路(156Tを参照)として高抵抗流体流路156を規定するよう構成される。流路156Tは、図に示すように、X軸、Z軸、そして、X軸の方向に連続的に伸びている。] 図1B 図1D
[0071] 一実施形態において、複数の流体移送流路128で(すなわち、ボア178で)ヘッド106に対して行う上述の一般的な「移送」とは、ヘッド106から、すなわち、メニスカス108に対する流体供給のために、流体を移送することである。かかる移送のために、操作154は、高抵抗流体流路156の円形の外側として外側190を規定する。この実施形態において、操作182は、抵抗面構成188の円形の構成を規定するよう、抵抗184を構成する。この実施形態において、高抵抗流体流路156は、円形の抵抗面構成188の部分の周囲に(すなわち、部分に沿って)各々伸びる一対の曲がりくねった流路156Tとして規定され、それらの部分は、それぞれ時計回りおよび反時計回りに、それぞれ、X軸、Z軸、そして、X軸の方向に連続的に伸びる。]
[0072] 一実施形態において、複数の流体移送流路128で(すなわち、ボア178で)ヘッド106に対して行う上述の一般的な「移送」とは、ヘッド106内に、すなわち、メニスカス108からヘッド106への流体回収のために、流体を移送することである。この実施形態において、図1Dは、操作182が、高抵抗流体流路156の直線的な外面188を規定するよう抵抗184を構成することを示す。この実施形態において、抵抗ボア168の断面は、高抵抗流体流路156の直線的な外面190によって規定され、抵抗184の構成操作は、抵抗184の直線的な抵抗外面構成188を規定する。面構成188は、高抵抗流体流路156の直線的な外面190に沿って伸び、外面190との間隔は狭くて均一である。この実施形態において、図1Dは、X軸、Z軸、そして、X軸と続く一連の方向に直線的に伸びるよう規定された流体流路156の曲がりくねった流路156Tを示す。] 図1D
[0073] ワンピースの近接ヘッド106の構成の必要性を示す上述の分析を再び参照すると、流体移送に対する要件を満たしつつ、ますます大きくなる直径Dを有するウエハ106の洗浄のためにヘッド106を長くしてもヘッドの剛性を維持することができる。一実施形態において、これらの要求を満たす一態様は、同じ材料から各ブロックを構成するよう、第1および第2のブロック122−1および122−2を構成する操作132および140に関する。ヘッド106を構成する材料が、移送される流体と適合するというさらなる要件に沿って、この実施形態の操作132および140は、ポリフッ化ビニリデンおよびエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる群より、ヘッドの材料を選択しうる。また、近接ヘッド106の構成操作は、直交するX、Y、および、Z軸に関するものでよく、図1Aに示すように、近接ヘッド106は、Y軸の方向に伸びる直径Dを有する表面104を備えたウエハ102に完全にわたって伸びるよう構成される。] 図1A
[0074] この実施形態において、ユニット114のY方向の範囲は、図に示すように、直径Dを越えて伸びる。これは、第1のブロック122−1内に高抵抗流体流路156を備えたユニット114を構成する操作154が、少なくともウエハ102の直径Dと等しい範囲までY軸の方向に細長く伸びる高抵抗流体流路156を規定することを示す。また、図4Bは、複数の流体移送ボア178を構成する操作176が、Y軸方向に互いに離間してヘッド106内にボアを設けることを示している。図1Bによって示されるように、これは、ウエハ102の直径Dと少なくとも等しい範囲に設けられる。流体移送流路128は、複数の流体移送ボア178の各々を流れる流体が、直径Dにわたってユニット114の他の流体移送ボア178のすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になるように規定される。] 図1B 図4B
[0075] 図1Cおよび1Dは、さらに、例示の操作132および140が、上記の群より選択された同じ材料から、それぞれ第1および第2のブロック122−1および122−2を構成する一実施形態に関する。] 図1C
[0076] 「xxxx...」の列によって、図1Cおよび1Dは、融合の操作180の他の態様を示す。図5のフローチャート191は、一般に、接合面の各々に隣接する材料を融解させるさらなる操作192を備える。図1Dは、材料を融解させる操作192が、接合面134−1および134−2の各々に隣接する位置194で行われることを示す。また、図5は、融合操作180が、さらに、ブロックのそれぞれ融解した接合面(134−1Mおよび134−2Mとして図示)を互いに対して押しつけ、それぞれの融解した材料が、共に流れて、ブロック122−1および122−2をワンピースに形成するよう促す。] 図1C 図1D 図5
[0077] 図6のフローチャート200は、一実施形態において、方法の操作180が、詳細には、熱エネルギ源を提供する操作202を備えるものとして理解されてよいことを示しており、そのエネルギ源は、それぞれの接合面の各々に対応する熱エネルギ伝達面を有する。表面は、接合面122−1に対応する第1の熱エネルギ伝達面と、接合面122−2に対応する熱エネルギ伝達面とを有する平坦な熱プレートの表面であってよい。方法の操作180は、接合面134−1または134−2の一方に隣接するそれぞれの熱エネルギ伝達面の各々をブロックに備える操作206に進む。操作206は、熱エネルギ伝達面の一方に隣接するそれぞれの接合面134−1および134−2の各々をブロック122−1および122−2に設ける。] 図6
[0078] 方法の操作180は、それぞれの接合面およびそれぞれの熱伝達面の各々を平行に保持しつつ、それらを非接触近接状態に移動させる操作208に進む。かかる非接触近接状態は、例えば、ブロックの動きを制限する複数のステップによって設定されてよい。方法の操作208は、それぞれの接合面およびそれぞれの熱伝達面の非接触近接状態を維持しつつ、それぞれの接合面を融解させるためにそれぞれの接合面に熱エネルギを伝達する操作210に進む。]
[0079] 操作210は、ある期間、例えば、約50秒間、それぞれの接合面134−1に熱エネルギを伝達してよい。操作212は、それぞれの接合面と接触することなく、それぞれの接合面の間の熱エネルギ源を速やかに除去する。方法は、融解した接合面を一定の融合力で互いに接触させるために、ブロックを互いに対して押しつける操作214に進む。押しつける操作について、一定の融合力Fは、融解した接合面132−1Mおよび132−2Mを互いに接触させるように、ブロック122−1および122−2を互いに向かって押しつける。方法は、融解して押しつけられた接合面が融合するまで、一定の融合力に応じて接触させておく操作216に進む。押しつける操作は、例えば、5分間継続してよい。融合の後に、冷却期間(例えば、24時間)を設けてよく、その後、操作180は終了する。]
[0080] 図2のフローチャート130の説明において、様々な「構成」操作に言及した。かかる構成の一実施形態は、ヘッドおよびウエハ102の間で流体を移送するために近接ヘッド106を構成する方法の一実施形態の操作を記載するフローチャート220を示す図7を参照することによって理解できる。この実施形態では、構成において、いくつかの操作を実施するためのツールの使用に言及しており、それらのツールは、上述したようなものであってよく、ツールの使用は、低公差または高公差のいずれかに従ってよい。] 図2 図7
[0081] この実施形態において、かかるツールの使用によって実現される構成は、ウエハ102の直径Dにわたって伸びる複数の流体移送流路128に流体を移送する。また、特定のユニット114の流路128の各々における流体の流量は、同じユニット114の他の流体移送流路128の流量値に対して実質的に均一な値であり、それらの流路128は、ウエハ直径Dにわたって配置される。また、流体は、限定された材料群に適合する特長を有する。この実施形態の方法は、第1の平坦な接合面と、片側において接合平面によって境界を規定され、接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面によって境界を規定された中実内部とを有するように、第1のブロックを構成する操作222を備えてよく、第1のブロックは、限られた材料群の中の材料から形成される。]
[0082] 方法は、第2の平坦な接合面と、片側において第2の接合面によって、そして、反対側において流体移送面によって境界を規定された中実内部とを備えた第2のブロックを構成する操作224に進んでよく、第2のブロックは、第1のブロックと同じ材料から作られる。操作222および224については、第1のブロック122−1が、第1の平坦な接合面134−1と、片側において接合面132−1によって、そして、接合面に対して横方向に伸びる離間した第1および第2の端面124S1および124S2によって境界を規定された中実内部136−1とを備えるよう構成されていることを示した図3Aを参照すれば理解できる。また、第1のブロック122−1は、限られた材料群の中の材料から形成され、ポリフッ化ビニリデンおよびエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる群より選択された材料であってよい。第2のブロック122−2の構成については、ブロック122−1のこの記載と図4Bを参照することで理解できる。] 図3A 図4B
[0083] フローチャート220の方法は、第1のセットのツールを用いて第1のブロックにおいて第1の操作群を実行する操作226に進み、第1のセットのツールの使用は、材料の機械加工に関して低公差に従う。操作226は、第1のセット228のツール230を用いて第1のブロック122−1に第1の操作群を実行する。第1のセット228の使用は、材料の機械加工に関して上述の低公差に従う。第1の操作群226は、最初に第1のセットの第1のツールを第1の端面を通して移動させ、第1のブロック内にメイン流体流路を規定する操作232を備える。メイン流体流路は、第1の端面から第2の端面の近傍の位置まで伸びる。図3Aおよび図4Aは、最初に第1のセット228の第1のツール230−1を第1の端面124S1に通して移動させ、第1のブロック122−1内にメイン流体流路146を規定する操作232を備える第1の操作群226を示しており、メイン流体流路146は、第1の端面124S1から第2の端面124S2の近傍の位置234まで伸びている。] 図3A 図4A
[0084] 操作226は、次に第1のセットの第2のツールを第1の接合面によって規定された平面を通して移動させ、第1のブロック内にメイン流体流路と接続した複数のコネクタボアすなわち流路を規定する操作236に進み、複数のコネクタボアは、第1の接合面に平行な方向(例えば、Y方向)において互いに離間される。図4Aは、第1のセット228の第2のツール230−2を第1の接合面134−1によって規定された平面Pを通して軸PCに沿って移動させ、第1のブロック122−1内にメイン流体流路146と接続した複数のコネクタボアすなわち流路150を規定する操作236を示している。ツール230−2を間欠的に送ることによって、複数のコネクタボア150は、第1の接合面134−1に平行な方向(例えば、Y方向)において互いに離間されうる。] 図4A
[0085] 方法は、第2のセットのツールを用いて第1のブロックにおいて第2の操作群を実行する操作240に進み、第2のセットのツールの使用は、材料の機械加工に関して高公差に従う。第2の操作群240は、第3に、第2のセットの1または複数の第3のツールを移動させる操作242を備える。操作242の第3の移動は、(a)第1の接合面および第1の端面、または、(b)第1の接合面のいずれかを通して行われる。第3の移動は、第1のブロック内に高抵抗流体流路を規定し、高抵抗流体流路は、第1のプレナムおよび第2のプレナムの第1の部分と、第1のプレナムに対して開いた第1の側および第2のプレナムの第1の部分に対して開いた第2の側を有する抵抗ボアとを含む十字型断面を有する。]
[0086] 図3Aは、移動が、第1の接合面134−1および第1の端面124S1を通して行われる場合に、第2のセット246の1または複数の第3のツール(例えば、244−1および244−2)を移動させる操作242を示す。図4Aおよび図4Bは、移動が、第1の接合面134−1を通してのみ行われる場合に、第2のセット246の1つの第3のツール(244−3)を移動させる操作242を示す。第3の移動の操作242の各実施形態において、第1のブロック122−1内に高抵抗流体流路156が規定される。流路156は、第1の(上側)プレナム160と第2の(下側)プレナム164の第1の部分162とを含む十字型の断面166を有する。断面166は、第1のプレナム160に対して開いた側と、第2のプレナム164の第1の部分162に対して開いた第2の側とを有する抵抗ボア168を備える。] 図3A 図4A 図4B
[0087] 方法は、第3のセットのツールを用いて第2のブロックにおいて第3の操作群248を実行する操作に進み、第3のセットのツールの使用は、材料の機械加工に関して高公差に従う。第3の操作群248は、第2の接合面を通して第2のセットの第4のツールを伸ばして、第2のプレナムの第2の部分を規定する操作249を備える。図4Bは、第3のセット250のツールを用いた第2のブロック122−2における操作249を示しており、第3のセットのツールの使用は、材料の機械加工に関して高公差に従う。] 図4B
[0088] 操作249は、第2の接合面132−2を通して第3のセット250の第4のツール252を伸ばして、第2のプレナム164の第2の部分174を規定する。方法は、第2のブロックを通して第3のセットの第5のツールを伸ばして、第2のプレナムの第2の部分と交差する複数の流体移送ボアを規定する操作258に進み、複数の流体移送ボアは、第1の接合面に平行な方向に互いに離間され、ウエハ直径に完全にわたって伸びる。図4Bは、第2のブロック122−2を通して第3のセット262の第5のツール260を伸ばして、第2のプレナム164の第2の部分174と交差する複数の流体移送ボア178を規定する操作258を示す。ツール260を間欠的に送ることによって、複数の流体移送ボア178は、第1の接合面132−1に平行な方向において互いに離間されて、ウエハ直径Dに完全にわたって伸びうる。] 図4B
[0089] 方法は、第2のプレナムの複数の部分が接合されて複数の流体移送ボアと第2の流体流路の十字型の横断面とを接続する1つのユニットに、第1および第2のブロックを接合するために、第1および第2の接合面を融合させる操作264に移動する。図5および図6は、操作264がどのように融合を実行しうるかを示している。図1Cは、操作264が、第1および第2の接合面134−1および134−2を融合させた後、第1および第2のブロック122−1および122−2が、1つのユニットに接合された様子を示す(「xxx」によって示される融合を参照)。また、第2のプレナムの部分162および174は、図に示すように接合されている。接合されたブロックは、流体移送ボア178と高抵抗流体流路156の十字型断面166とを結合する。] 図1C 図5 図6
[0090] 方法は、抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を構成する操作266に進み、抵抗の構成操作は、高公差に従って、メイン流体流路および流体移送ボアの間の流体抵抗の高い流体流路として高抵抗流体流路を規定する。高抵抗は、(a)メイン流体流ボアおよびコネクタ流体流路ならびに(b)流体移送ボアの流体抵抗に対するものである。]
[0091] この高抵抗は、1つのユニット114の複数の流体移送ボアの各々を流れる流体が、ウエハ直径に完全にわたって伸びるユニットの他の流体移送ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な値を有する流量になるように提供される。操作266は、抵抗184が、抵抗ボア168内に受け入れられるように構成される操作182(図2)の上述の説明から理解できる。抵抗184は、メイン流体流路146と流体移送ボア178との間の高流体抵抗の流体流路として高抵抗流体流路156を規定するよう、高公差に従って構成される。参照された最高の抵抗は、(a)メイン流体流ボアすなわち流路146およびコネクタ流体流路150ならびに(b)流体移送ボア178の流体抵抗に対するものである。] 図2
[0092] したがって、流路156の流体抵抗は、流路146、150、および、178の各々の流体抵抗を越える。この高抵抗は、1つのユニット114の複数の流体移送ボア178の各々を流れる流体が、ウエハ直径Dに完全にわたって伸びる1つのユニット114の他の流体移送ボア178のすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な値を有する流量になるように提供される。次いで、方法は終了する。]
[0093] 図4Aは、一実施形態において、操作242の第3の移動が、第1の接合面134−1を通して1つの第3のツール244−3を移動させる様子を示す。図4Cは、第1の直径d1を有する第1の円筒形部分268と、第1の直径d1よりも大きい第2の直径d2を有する第2の円筒形部分270と、第1の直径d1と同じ第3の直径d3を有する第3の円筒形部分272とを備える十字型断面266を有するよう構成された1つの第3のツール244−3を示しており、第2の部分270は、第1の部分268および第2の部分272の間にある。] 図4A 図4C
[0094] 第3のツール244−3の使用は、4段階または操作の移動に関する。第1段階(または、操作)の移動(図4Aの矢印282を参照)は、アクセスボアを構成するために第1の接合面を通して行う第1のブロック内への移動であり、アクセスボアは、第2の直径の円筒形構成を有する。操作282は、位置285にアクセスボア284を構成するために、軸PAに沿った方向に第1の接合面134−1を通して行う第1のブロック122−1内へのツール244−3の移動として図4Aに図示されている。アクセスボア284は、第2の直径d2を持つ円筒形構成を有する。第2段階の移動(図4Aの矢印286)は、第1の接合面に平行に伸びて十字型の断面を有する高抵抗流体流路を構成するために、第1のブロック内でアクセスボアから第1の接合面に平行に行う第3のツールの移動である。図4Aおよび図4Cは、第1のブロック122−1内での第3のツール244−3の移動として段階286を示す。] 図4A 図4C
[0095] 図4Aにおいて、矢印284Rは、第1の接合面134−1に平行に伸びて流路156の十字型断面166を有する高抵抗流体流路156を構成するために、アクセスボア284から第1の接合面134−1に平行になされる移動を示す。流路156は、図4Aの右側の位置156Lに向かって伸びる。第3段階の移動(図4Aの矢印288)は、細長い高抵抗流体流路内で第3のツールをアクセスボアに向かってアクセスボアと揃う位置まで戻す移動である。図4Aは、細長い高抵抗流体流路156内で第3のツール244−3を位置156Lから、再び位置285でアクセスボア284と揃うように移動させる操作288を示す。段階290(図示せず)は、段階282の逆であり、アクセスボア284から第1のブロック122−1の外へ第3のツール244−3を除去し、アクセスボア284の開放端294を規定する。] 図4A
[0096] 図4Cは、段階286において位置285および156Lの間で移動する際に、ツール244−3が、流路156の十字型断面166を規定する様子を示す。また、図4Dの上面図は、アクセスボア284がブロック122−1の端面124S1に隣接する様子を示す。また直線の破線293は、流路156を構成するために段階286でツール244−3の直径d2の部分270が移動する経路を示す。] 図4C 図4D
[0097] 図4Cは、ツール244−3の部分270が、段階286中に接合線134−1の上方にとどまることで、ツール244−3が部分270および接合面134−1の間に上側プレナム160(図1D)を構成することを示す。アクセスボア284がどのように形成されるかを考慮すれば、ツール244−3がボア284から除去されて、他のツールの操作が完了すると、アクセスボア284の開放端にわたって第2の平坦な接合面134−2を整列すなわち位置決めして、アクセスボア284を閉じるために、融合操作264が実行されてよいことが理解できる。このように、ワンピース構成のブロック122−1および122−2は、アクセスボア284を通して流体移送することは許容しない。] 図1D 図4C
[0098] 図3Aおよび図4Aを参照すると、融合操作264の前に実行される操作の1つは、ツール244−1および244−3の移動の第4段階290後に実行されてもよい。例えば、第2の操作群240の別の操作が、第1の端面124S1を通して高抵抗流体流路156と交わるように、第2のセット246の別の円形ツール298を伸ばすことで、より大きな直径で短いボア299を規定してもよい。次いで、プラグ(図8の302)が、第1の端面124S1および高抵抗流体流路156の間で第1のブロック122−1を閉じるために、ボア299内への挿入に向けて高公差に従って構成される。このように、抵抗184がボアすなわち流路156内に挿入されると、プラグ302は、流路156を閉じ、ボア156内にプラグ302および抵抗184を保持するためにブロック122−1の溝にプラグタブ304をはめ込むように回転されてよい。] 図3A 図4A 図8
[0099] 一実施形態では、ブロック122−1および122−2がワンピースに形成された時に、第2のプレナムの第1の部分162および第2の部分174は、第2のプレナム164を規定するように接合される。]
[0100] 上述の一実施形態において、図3Aは、第3の移動の操作242が、第1の端面124S1を通して第2のセット246の円形ツールであるツール244−1を伸ばす操作を含むことを示す。図3Bは、かかるツール244−1が、高抵抗流体流路156の十字型断面166の中央部158(または中央310)として円形の断面を規定することを示す。この実施形態において、流路156は、後面124Rに隣接して伸びる様子が図1Bに図示されている供給ユニット114−1の一部であってよい。また、操作242の別の実施形態が、ユニット114−1について、図3Cに、移動の矢印311として図示されている。] 図1B 図3A 図3B 図3C
[0101] また、操作242は、高抵抗流体流路156の十字型断面166の中央310と交わりそれを越えて第1の深さDHRまで、第1の接合面134−1を通してツール244−2(ここでは、プレナムツールとして特定されており、ツール154Tの一実施形態である)を伸ばす。プレナムツール244−2の伸長は、面124S1および124S2の間の第1の位置312で行われる。この実施形態において、操作242は、さらに、プレナムツール244−2を第1の端面134−1から第2の端面134−2に向かって、第1の深さDHRで、離間した第1の端面124−1および第2の端面124−2の間のヘッド長HLよりも短い第1の距離314だけ移動させる。次いで、操作242は、ブロック122−1からツール244−2を除去する。]
[0102] 操作242のこの部分は、高抵抗流体流路156の第1のプレナム部分316を規定する。この実施形態において、操作242は、さらに、短い距離314の移動の後に、第1のブロック122−1からプレナムツール244−2を除去する。この実施形態において、操作242は、プレナムツール244−2の伸長およびプレナムツール244−2の移動およびプレナムツール244−2の除去の操作(矢印311)を繰り返し、この繰り返しは、短い距離314より長く第2の端面124−2に向かって第1の位置312から離間した第2の位置318で開始される。繰り返された移動は、高抵抗流体流路156のそれぞれの第1および第2のプレナム部分316および320の間にブリッジ322が規定されるように、高抵抗流体流路156の第2のプレナム部分320を規定する。操作242のこれらの態様は、流路156ならびにプレナム160および164に隣接してブロック122−1を支持するために、繰り返されて、高抵抗流体流路156の長さにわたって多数のブリッジ322を設けてよい。]
[0103] 別の実施形態において、図7の方法は、以下のように操作242を実行してもよい。1または複数の他の第3ツール244−1および244−2および244−3が、それぞれ円形または正方形または長方形の抵抗ボアの内の1つとして、抵抗ボア(すなわち、流路)156の外面190を構成するために選択されてよい。ツールの選択は、例えば、どの断面を十字型断面166に提供するかに従ってなされてよい。円形ツール244−1は、図3Aを参照して説明されており、流路156の中央部158の円形断面(すなわち、中央)310(図3B)を構成するために用いられる。図3Dは、融合されたブロック122−1および122−2を示しており、ツール244−1がブロック122−1から除去され、抵抗184を構成する操作182の後に、抵抗が中央(ここでは、ブラケット310として特定されている)の中に挿入されてよいことを示す。図3Eおよび図3Fは、操作182がY方向に細長い抵抗184を構成する様子を示す。図3Dは、第1の接合面134−1と平行なY軸方向に互いに離間された複数の流体移送ボア178のすべてにわたるように伸びる抵抗184を示す。] 図3A 図3B 図3D 図3E 図3F 図7
[0104] 図3Eおよび図3Fに示すように、操作182は、さらに、抵抗184の外面188と、離間した複数の位置で外面188の周りに突出するリブ325とを構成している。図3Dにおいて、外面188は、例示の円形抵抗ボア168に対応しており、それよりも小さい。図3Dは、リブ325が、抵抗外面188から突出していることで、抵抗ボア(すなわち、流路)156の外面190に係合すると共に、抵抗外面188と抵抗ボア168の外面190とを接近した状態で均一に分離している様子を示している。] 図3D 図3E 図3F
[0105] 上述のように、ツール244−1ないし244−3の1つが、十字型の断面166に提供される断面に応じて選択されてよい。十字型断面166に提供される断面に応じてツール244−3を選択することに加えて、一実施形態において、操作242は、回転軸360を有し、軸360の周りで対称になるよう構成された図4Cのツール244−3を用いてよい。対称性は、所望の十字型断面166に対応するツールの断面を規定する。] 図4C
[0106] 第1の直径d1の円筒形部分268と、第1の直径d1よりも大きい第2の直径d2を有する第2の円筒形部分270と、第1の直径d1と同じ第3の直径d3を有する第3の円筒形部分272とを備えた上述のツール244−3を参照すると、第2の部分270は、第1の部分268および第2の部分272の間に位置する。軸360の周りの対称性が直径d2と等しい軸長SLを有するよう構成された場合、この軸360の周りの対称性によれば、正方形の中央を有する十字型断面166が形成され、かかるツール244−3を第3のツール244−3Sと呼ぶこととする。]
[0107] 十字型断面166が正方形の中央を有するこの実施形態では、操作242において、位置285で、第1の接合面134−1を通して第1のブロック122−1内に深さDHR−3Sまで、軸360と平行に第3のツール244−3Sを移動させる(ツール244−3に関して示した図4Aの矢印282)。この深さで、第1の(上側)プレナム部分160と、抵抗ボアの断面166の中央158は、第1のブロック122−1内に完全に受け入れられる。この深さで、ツールの部分272は、第1のブロック内に第2の(下側)プレナム164の部分162を構成するために位置決めされる。プレナム164の下側(第2の)部分174は、第1のブロック122−1内には構成されない。移動する第3のツール244−3S(図4A、矢印282)は、第1のブロック122−1内にアクセスボア284を構成する。第3のツール244−3Sを用いるこの実施形態において、第3のツールは、さらに、深さDHR−3Sで、アクセスボア284から軸360と直交する方向(矢印286)に、第1の接合面134−1と平行な経路に沿って移動される。] 図4A
[0108] このように、高抵抗流体流路156は、図4Bに示すように第1の接合面132−1と平行(Y方向)である第2の接合面134−2と平行な方向に互いに離間されている複数の流体移送ボア178にわたるように伸びる。第3のツール244−3Sの移動は、同じ経路に沿って位置285のアクセスボア284まで第3のツールを戻し(矢印288、図4A)、次いで、アクセスボア284を通して第1のブロックから除去する。第3のツール244−3Sの軸360の周りのこの対称性によれば、十字型の断面166の中央部は、直径d2と等しい軸長SLを有する対称性によって正方形になる。] 図4A 図4B
[0109] 正方形の中央部158および十字型の断面166を考慮して、操作242において、別の実施形態のツール244−3が用いられてもよい。このツール244−3は、第1の直径d1の円筒形部分268と、第1の直径d1よりも大きい第2の直径d2を有する第2の円筒形部分270と、第1の直径d1と同じ第3の直径d3を有する第3の円筒形部分272とを備えるよう構成される。第2の部分270は、第1の部分268および第2の部分272の間に位置する。軸360の周りの対称性が、直径d2より大きいか、または、小さい軸長SLを備える場合、この軸360の周りの対称性により、長方形の中央部を有する十字型断面166が形成される。]
[0110] かかるツールは、第3のツール244−3R(図示せず)と呼ぶこととする。第3のツール244−3Rは、ツール244−3Sに関して上述したのと同じように用いられ、十字型の断面166の長方形の中央部158を構成する。]
[0111] 上述の様々な実施形態において、ウエハ直径Dは、接合面134と平行な方向(Y方向)に伸びる。また、それぞれ第1および第2のブロック122−1および122−2を構成する操作132および140は、ポリフッ化ビニリデンおよびエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体からなる群より選択された同じ材料で各ブロックを構成する。また、第2の操作群152の操作154は、1つのユニット114内、すなわち、1つのユニット114のボア178内で、実質的に均一な流量が、完全にウエハ直径Dにわたって生じるように、ウエハ102の直径Dと少なくとも等しい長さまで(接合面122−1および122−2と平行な)Y方向に細長く伸びる高抵抗流体流路156を規定する。]
[0112] 近接ヘッド106を構成する上述の方法を鑑みると、この構成は、特定のユニット114の複数の流体移送流路178でヘッドに対して流体を移送するためのものである。そのユニット114の各流路178について、流体は、そのユニットの他の流路178における流量に対して実質的に均一な流量である。流体移送流路178は、ヘッド106からウエハ102まで流体を流す流体供給路178Sと呼んでもよい。方法の一実施形態は、第1の接合面134−1と、片側において第1の接合面134−1によって境界を規定され、第1の接合面134−1に対して横方向に伸びるそれぞれ離間した第1および第2の端面124S1および124S2によって境界を規定され、それぞれ離間した前面および後面124Fおよび124Rによって境界を規定された中実内部とを備えるよう、第1のブロック122−1を構成する図2の操作132を含んでよい第1の操作群142は、低公差に従って第1のブロック122−1で実行される。図1Bは、第1の操作群が、それぞれ前面および後面124Fおよび124Rの間の第1の位置400で実行される様子を示す。操作144(図2)は、第1の端面124S1を通して第1のブロック122−1内へ伸び、第2の端面124S2に向かって伸びるメイン流体供給流路146Sとして、流路146を構成する第1の操作であってよい。操作242(図2)は、第1の端面124S1を通して、第1のブロック122−1の第2の(高抵抗)流体供給流路156Sとして、流路156の中央部158(または、中央310)を構成する第2の操作であってよい。中央部158は、供給抵抗ボア(168S)として抵抗ボア168を含む円形の断面166を有する。] 図1B 図2
[0113] 操作154は、第2の流体供給流路156Sの上側交差部分として上側プレナム160を構成し、第2の流体供給流路156Sが十字型断面166を有するように、第1の接合面134−1を通して第1のブロック122−1内に第2の流体供給流路156Sの下側交差部分として下側プレナム164の部分162を構成する第3の操作であってよい。十字型断面166は、上側交差部分として構成された第1の供給プレナムとしてプレナム160を備え、さらに、下側交差部分として構成された第2の供給プレナムとして下側プレナム164を備える。供給抵抗ボア168Sは、第1の供給プレナム160および第2の供給プレナム164の間でそれらに対して開いており、下側供給プレナム164は、第1の接合面134−1と交差している。操作236(図7)は、メイン流体供給流路146Sを第2の流体供給流路(すなわち、流路156S)に接続する複数のコネクタ流体供給流路(150CSと呼ぶ)として流路150を第1のブロック122−1内に構成する例示の第4の操作であってよく、コネクタ流体供給流路150CSのその構成操作(図4A、点線PC)は、第1の接合面134−1の平面P(図3A)を通して第1のブロック122−1にアクセスすることによって実行される。] 図3A 図4A 図7
[0114] 方法は、図4Bを参照する操作176に再び進み、図4Bは、さらに、流路178がウエハ102からヘッド106に流れる流体の流体回収路(178Rと呼ぶ)を含みうることを示す。操作176は、高公差に従ってブロックで実行する第2の操作群である。第2の操作群は、それぞれ前面および後面124Fおよび124Rの間の第2の位置402で実行され、その位置は、第1の位置400から(例えば、X方向に)離間されている。第2の操作群は、第1の端面124S1を通して第1のブロック122−1内に伸び、第2の端面124S1に向かって伸びるメイン流体回収流路(146Rと呼ぶ)として、流路146を構成する第5の操作として操作144を備える。] 図4B
[0115] 操作144は、さらに、第1の接合面134−1を通して第1のブロック内に第2の流体回収流路156Rとして流路156を構成する第6の操作を備えており、規定された第2の流体回収流路156Rは、上側回収プレナム160Rとしてプレナム160と、下側回収プレナム164Rとしてプレナム164と、片側で上側回収プレナム160Rに対して開き、反対側で下側回収プレナム164Rに対して開いた回収抵抗ボア168Rとしてボア168と、を含む十字型断面を有しており、下側回収プレナムは、第1の接合面134−1と交差する。]
[0116] 操作236(図7)は、メイン流体回収流路146Rを第2の流体回収流路156Rに接続する複数のコネクタ流体回収流路150Rとして流路150を第1のブロック内に構成する例示の第7の操作であってよく、コネクタ流体回収流路の構成操作は、第1の接合面134−1の平面Pを通して第1のブロック122−1にアクセスすること(図4Aの直線PC)によって実行される。] 図4A 図7
[0117] 方法は、第2の接合面134−2と、片側で第2の接合面134−2によって、反対側で流体移送面124Bによって、そして、離間した第2のブロックの前面および後面124Fおよび124Rによって、それぞれ境界を規定された中実内部とを備えるよう、第2のブロック122−1を構成するための操作172(図2)に進む。操作172は、高公差に従って第2のブロック122−2に第3の操作群170を実行してよい。第3の操作群170は、第2のブロック122−2のそれぞれの前面および後面124Fおよび124Rの間の第3の位置404(図1C)で実行される。第3の位置404および第1の位置400は、それぞれ、第1および第2の接合面134−1および134−2を合わせた際に整列可能である(すなわち、一直線になる)。第3の操作群170は、第2の接合面134−2を通して第2のブロック122−2内に、下側供給プレナム164Sとしてプレナム164の部分174を構成する第8の操作として操作176を備える。操作176は、さらに、第2のブロック122−2内で、下側供給プレナム164Sの下側部分174と下側流体移送面124Bの間に、複数の流体供給移送ボア178Sとしてボア178を構成して、流体供給路128Sを規定する第9の操作を備えてよい。] 図1C 図2
[0118] 操作172のさらなる実施形態は、低公差に従って第2のブロック122−2に実行する第4の操作群と呼んでよい。第4の操作群は、第2のブロックのそれぞれの前面および後面124Fおよび124Rの間の第4の位置406で実行される。第4の位置406および第2の位置402は、それぞれの第1および第2の接合面134−1および134−2を合わせた際に整列可能である。第4の操作群は、第2の接合面134−2を通して第2のブロック122−2内に下側回収プレナム164Rの部分174Rを構成する第10の操作として操作172を備える。操作172は、さらに、第2のブロック122−2内で、下側回収プレナム164Rの部分174Rと流体移送面124Bの間に、複数の流体回収ボア178Rとしてボア178を構成して、流体回収路128Rを規定する第11の操作を備えてよい。]
[0119] 次いで、第1および第2の接合面134−1および134−2を融合させて、第1および第2のブロックを一体化させるために、操作180が実行される。一体化したブロック122−1および122−2は、複数の流体供給ボア178Sと第2の流体供給流路156Sの間でそれら両方に対して開いた下側供給プレナム164Sを備えるよう構成されている。したがって、これらの一体化ブロックは、さらに、複数の流体回収ボア178Rと第2の流体回収流路156Rの十字型断面166の間でそれら両方に対して開いた下側回収プレナム164Rを備えるよう構成されている。]
[0120] 第1および第3の操作群の後、操作182を用いて、供給抵抗ボア168S内に受け入れられるように供給抵抗184Sとして抵抗184を構成する。なお、供給抵抗184Sは、高公差に従って構成される。供給抵抗構成は、メイン流体供給流路146Sおよび流体供給ボア178Sの間に、高流体抵抗の流体供給流路156Sとして流路156を規定する。任意の1つのユニット114に関して、高抵抗は、メイン流体供給流路146S、複数の流体供給ボア178S、および、コネクタ流体供給流路150S、すなわち、その1つのユニットのすべて、の各々の流体供給流の抵抗に対して高い抵抗であり、その結果、複数のそれらの流体供給ボア178Sの各々を流れる(そして、ヘッド106から流出する)流体は、その1つのユニットの他の流体供給ボア178Sのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。]
[0121] 同様に、第2および第4の操作群の後、操作182を用いて、回収抵抗ボア168R内に受け入れられるように回収抵抗184Rとして抵抗184を構成する。なお、回収抵抗184Rは、高公差に従って構成される。回収抵抗構成は、メイン流体回収流路146Rおよび流体回収ボア178Rの間に、高流体抵抗の流体回収流路156Rとして流路156を規定する。高抵抗は、メイン流体回収流路146R、複数の流体回収ボア178R、および、コネクタ流体回収流路150Rの流体回収流の抵抗よりも高い抵抗であり、その結果、複数の流体回収ボア178Rの各々を流れる流体は、他の流体回収ボア178Rのすべて、すなわち、同じユニット114に関するすべて、を流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる。]
[0122] ヘッド106の内の一部の実施形態は、ユニット114−1の内の多くが流体供給調整ユニットとして構成されるように構成されてもよいことが理解できる。また、ヘッド106の内の一部の実施形態は、ユニット114−2の内の多くが流体回収調整ユニットとして構成されるように構成されてもよい。上述の方法の実施形態は、1つのヘッド106内にかかる多くのユニット114−1および114−2を構成するために用いられてもよい。上記の説明および図面を参照すると、方法の例は、メニスカス108によるウエハ102の表面104の処理において、近接ヘッド106に対する流体の流れを調整するように近接ヘッド106を構成することに関すると理解できる。1つの方法の例は、ウエハ表面104への供給に向けて近接ヘッド106内に流体を導入できるように、ワンピースで近接ヘッド106を構成する。]
[0123] 別の方法の例は、ウエハ面104から近接ヘッド106内に流体を導入できるように、ヘッド106を構成する。すべての例において、近接ヘッド106は、直径Dの大きいウエハ102を洗浄できるような長さを有しつつも、ヘッドの剛性が維持されている。かかる剛性は、流体との適合性、例えば図1Cおよび図1Dに示したワンピース構成に融合される能力、および、ウエハ直径にわたるワンピースの構造強度を含む複数の特徴を有する材料を用いたヘッド106の構成に起因する。例示の方法は、ワンピースヘッドとしてヘッドを構成することによりヘッド剛性を維持しつつ、まず、メイン流体流を規定し、ウエハ表面に対する流体の複数の別個の流れを規定し、その結果、ヘッド内でのそれらの流れの構成により、流入ポート内へ、および、回収ポートからの別個の流れが、各ユニット114において、かつ、ヘッド106の増大した長さLHにわたって実質的に均一になることを可能にするように、近接ヘッドを構成する。一例において、ヘッド106から、および、ヘッド106内への流れを調整し、その結果として、各ユニット114において、かつ、ヘッド106の増大した長さLHにわたって実質的に均一な流量を提供するために、ヘッド106を構成する方法の一実施形態は、低公差に従って実行される多くのヘッド構成操作を提供し、高公差に従ったヘッド構成の操作の数を減少させる。] 図1C 図1D
[0124] したがって、低公差は、メイン流体流路146およびコネクタ流体流路150を構成するために用いられる。また、高公差に従った選択的な構成の方法は、1つの流体抵抗ボア168および抵抗184を構成して、低公差のメイン流体流路146およびコネクタパス150の間の高抵抗流体流路156を提供することを容易にする。方法は、さらに、多くの他の操作が低公差に従っても、その構成が、1つのユニット114においてヘッド016の長さにわたって実質的に均一なそれぞれの流体の流れを提供することを可能にする。]
[0125] 近接ヘッド106の操作に関するさらなる情報、例えば、メニスカス104の形成および基板102の表面104に対するメニスカスの適用などについては、以下を参照できる:(1)2003年9月9日発行の米国特許第6,616,772号「METHODS FOR WAFERPROXIMITY CLEANING AND DRYING」、(2)2002年12月24日出願の米国特許出願第10/330,843号「MENISCUS, VACUUM, IPA VAPOR, DRYINGMANIFOLD」、(3)2005年1月24日発行の米国特許第6,998,327号「METHODS AND SYSTEMS FOR PROCESSING ASUBSTRATE USING A DYNAMICLIQUID MENISCUS」、(4)2005年1月24日発行の米国特許第6,998,326号「PHOBIC BARRIER MENISCUSSEPARATION AND CONTAINMENT」、(5)2002年12月3日発行の米国特許第6,488,040号「CAPILLARY PROXIMITYHEADS FOR SINGLE WAFER CLEANING AND DRYING」。これらは、各々、本願の出願人であるラムリサーチ社に譲渡されており、参照によって本明細書に組み込まれる。]
[0126] ニュートン流体および非ニュートン流体の機能および構成成分に関する詳細情報については、以下を参照できる:(1)2005年6月30日出願の米国特許出願第11/174,080号「METHODFORREMOVING MATERIAL FROM SEMICONDUCTOR WAFER ANDAPPARATUS FOR PERFORMING THESAME」、(2)2005年6月15日出願の米国特許出願第11/153,957号「METHOD AND APPARATUS FOR CLEANING ASUBSTRATE USING NON−NEWTONIANFLUIDS」、(3)2005年6月15日出願の米国特許出願第11/154,129号「METHOD AND APPARATUS FOR TRANSPORTING A SUBSTRATE USING NON−NEWTONIAN FLUID」。これらは、各々、参照によって本明細書に組み込まれる。]
[0127] 加工、形成、および、構成の操作は、コンピュータプログラムによって指示されてよい。つまり、コンピュータプログラムは、近接ヘッドの態様を製造する装置を実行する。これらの操作は、コンピュータシステムに格納されたデータなど、様々なコンピュータ実装操作を用いうる。これらの操作は、物理量の物理操作を必要とするものである。通常、必ずしも当てはまるわけではないが、これらの物理量は、格納、転送、合成、比較、および、その他の操作を施すことが可能な電気または磁気の信号の形態を取る。さらに、実行される操作は、生成、特定、決定、または、比較などの用語で呼ばれることが多い。]
[0128] 本発明は、一部の実施形態に沿って説明されているが、当業者が、これまでの明細書および図面から、様々な変更、追加、置き換え、および等価物を実現することは明らかである。したがって、本発明は、本発明の真の趣旨および範囲内での変更、追加、置き換え、および等価物の全てを含むよう意図されている。特許請求の範囲においては、要素および/または工程および/または操作は、請求項の中で特に言及しない限り、特定の操作の順序を示すものではない。]
权利要求:

請求項1
近接ヘッド内の複数の流体移送流路を通じて半導体ウエハの表面上に流体を移動させる、近接ヘッドの構成方法であって、(a)第1の接合面を有する第1のブロックを準備する工程と、(b)第2の接合面を有する第2のブロックを準備する工程と、(c)前記第1のブロックにおいて第1の操作群を実行する工程であって、前記第1の操作群は、(i)メイン流体流路を形成する操作と、(ii)前記メイン流体流路に接続された複数のコネクタ流体流路を形成する操作と、(iii)プレナムと前記プレナムに対して開いた抵抗ボアとを含む十字型断面を有する高抵抗流体流路を前記第1のブロック内に形成する操作と、を含む、工程と、(d)前記第2のブロックに第2の操作群を実行する工程であって、前記第2の操作群は、(i)前記第2の接合面を通して前記第2のブロック内に前記プレナムの一部を形成する操作と、(ii)前記プレナムの前記一部に交わるように、複数の流体移送ボアを前記第2のブロック内に構成する操作と、を含む、工程と、(e)前記第1および第2の接合面を融合させることにより、前記プレナムが、前記複数の流体移送ボアと前記高抵抗流体流路の前記十字型断面との間でそれらの両方に対して開くように、前記第1および第2のブロックを一体化させ、前記半導体ウエハの前記表面に流体を移送するために用いられる前記近接ヘッドを規定する工程と、を備える、方法。
請求項2
請求項1に記載の方法であって、さらに、前記抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を形成する工程を備え、前記抵抗は、前記メイン流体流路と前記流体移送ボアとの間に前記高抵抗流体流路を形成するために、前記抵抗ボア内に挿入されるよう構成される、方法。
請求項3
請求項2に記載の方法であって、前記高抵抗は、前記メイン流体流路および前記複数の流体移送ボアならびに前記コネクタ流体流路の流体抵抗に対して高い抵抗である、方法。
請求項4
請求項3に記載の方法であって、前記複数の流体移送ボアの各々を流れる流体は、他の流体移送ボアのすべてを流れる流体の流量値に対して実質的に均一な流量値になる、方法。
請求項5
請求項1に記載の方法であって、前記第1のブロック内の前記高抵抗流体流路は、前記十字型の断面の交差部分に前記抵抗ボアを規定することと、前記高抵抗流体流路の外面として前記抵抗ボアの断面を規定することとを含む、方法。
請求項6
請求項2に記載の方法であって、さらに、前記抵抗ボアに対して近接して離間され前記抵抗ボアに沿って伸びる細長い抵抗外面を規定するように、前記抵抗の断面を構成する工程を備える、方法。
請求項7
請求項2に記載の方法であって、前記抵抗は、X軸、Z軸、そして、X軸の方向に抵抗の表面の周りに伸びる曲がりくねった流路として、前記高抵抗流体流路を規定するよう構成される、方法。
請求項8
請求項2に記載の方法であって、前記抵抗ボアの前記断面は、円形として規定される、方法。
請求項9
請求項8に記載の方法であって、前記抵抗は、非円形の形状を有する、方法。
請求項10
請求項10に記載の方法であって、前記第1および第2のブロックは、ポリフッ化ビニリデンまたはエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体の内の1または複数からなる群より選択された材料で規定される、方法。
請求項11
請求項1に記載の方法であって、前記融合させる工程は、前記接合面の各々に隣接する材料を融解させる工程と、前記ブロックのそれぞれの前記融解した接合面を互いに向かって押しつけ、それぞれの前記融解した材料を共に流れさせて、前記ブロックをワンピースに形成する工程と、を備える、方法。
請求項12
請求項1に記載の方法であって、前記融合させる工程は、各前記接合面のそれぞれに対応する熱伝達面を有する熱エネルギ源を準備する工程と、前記各接合面のそれぞれを前記熱エネルギ伝達面の間に位置させて前記ブロックをマウントする工程と、前記各接合面および各前記熱伝達面のそれぞれを平行に保持しつつ、非接触近接状態に移動させる工程と、前記各接合面および前記各熱伝達面の前記非接触近接状態を維持しつつ、前記各接合面を融解させるために前記各接合面に熱エネルギを伝達する工程と、前記各接合面の間から速やかに前記熱エネルギ源を取り除く工程と、前記融解した接合面を、ある一定の融合力で互いに接触させるために、前記ブロックを互いに対して押しつける工程と、前記融解して押しつけられた接合面が融合するまで、前記一定の融合力に応じて接触させる工程と、を備える、方法。
請求項13
半導体ウエハの表面上に流体を移送するための近接ヘッドを製造する方法であって、(a)第1の接合面を有する第1のブロックを準備する工程と、(b)第2の接合面を有する第2のブロックを準備する工程と、(c)メイン流体流路を前記第1のブロック内に形成し、プレナムと前記プレナムに対して開いた抵抗ボアとを含む十字型断面を有する高抵抗流体流路を前記第1のブロック内に形成する工程と、(d)前記第2の接合面を介して前記第2のブロック内に前記プレナムの一部を形成し、前記プレナムの前記一部に交わるように、複数の流体移送ボアを前記第2のブロック内に形成する工程と、(e)前記第1および第2の接合面を融合させることにより、前記プレナムが、前記複数の流体移送ボアと前記高抵抗流体流路の前記十字型断面との間でそれらの両方に対して開くように、前記第1および第2のブロックを一体化させ、前記半導体ウエハの前記表面に流体を移送するために用いられる前記近接ヘッドを規定する工程と、を備える、方法。
請求項14
請求項13に記載の方法であって、さらに、前記抵抗ボア内に受け入れられるように抵抗を形成する工程を備える、方法。
請求項15
請求項14に記載の方法であって、前記抵抗は、前記メイン流体流路と前記流体移送ボアとの間に前記高抵抗流体流路を形成するために、前記抵抗ボア内に挿入されるよう構成される、方法。
請求項16
請求項14に記載の方法であって、前記高抵抗は、前記メイン流体流路、前記複数の流体移送ボア、および、前記コネクタ流体流路の流体抵抗よりも高い抵抗である、方法。
請求項17
請求項13に記載の方法であって、前記第1および第2のブロックは、ポリフッ化ビニリデンまたはエチレン−クロロトリフルオロエチレン共重合体の内の1または複数からなる群より選択された材料で規定される、方法。
請求項18
請求項13に記載の方法であって、前記融合させる工程は、前記接合面の各々に隣接する材料を融解させる工程と、前記ブロックのそれぞれの前記融解した接合面を互いに向かって押しつけ、それぞれの前記融解した材料を共に流動させて、前記ブロックをワンピースに形成する工程と、を備える、方法。
請求項19
請求項13に記載の方法であって、前記融合させる工程は、各前記接合面のそれぞれに対応する熱伝達面を有する熱エネルギ源を準備する工程と、前記各接合面のそれぞれを前記熱エネルギ伝達面の間に位置させて前記ブロックをマウントする工程と、前記各接合面および各前記熱伝達面のそれぞれを平行に保持しつつ、非接触近接状態に移動させる工程と、前記各接合面および前記各熱伝達面の前記非接触近接状態を維持しつつ、前記各接合面を融解させるために前記各接合面に熱エネルギを伝達する工程と、前記各接合面の間から速やかに前記熱エネルギ源を取り除く工程と、前記融解した接合面を、ある一定の融合力で互いに接触させるために、前記ブロックを互いに対して押しつける工程と、前記融解して押しつけられた接合面が融合するまで、前記一定の融合力に応じて接触させる工程と、を備える、方法。
請求項20
請求項13に記載の方法であって、前記流体の移動は、前記近接ヘッドと前記基板の前記表面との間にメニスカスを規定する、方法。
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