专利摘要:
マルチモード干渉抑圧機能を有する移動体受信機とその速度を推定する方法とは高速において干渉抑圧へのパラメトリック・アプローチを利用し、低速において非パラメトリック・アプローチを利用する。特に、移動体受信機が現在のところ非パラメトリック・モードで動作中であり且つその速度が第1の所定の閾値を超える場合に移動体受信機はパラメトリック・モードに切り替える。逆に、移動体受信機が現在のところパラメトリック・モードで動作中であり且つその速度が第2の所定の閾値を下回る場合に移動体受信機は非パラメトリック・モードに切り替える。1つの実施形態において、速度は受信信号におけるドップラ周波数により推定されてもよく、閾値はドップラ周波数である。1つの実施形態では、第1の閾値と第2の閾値とは等しい。代替の実施形態ではこれらは異なり、モード切替におけるヒステリシスを生成する。
公开号:JP2011507320A
申请号:JP2010536416
申请日:2008-12-01
公开日:2011-03-03
发明作者:ダグラス;エー. ケーンズ,;エリアス ヨンソン,;和義 上坂;宏明 渡部
申请人:テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル);
IPC主号:H04B1-7115
专利说明:

[0001] 本発明は無線通信システムの移動体受信機に関し、特に移動体受信機の速度に応じてパラメトリック干渉抑圧モード又は非パラメトリック干渉抑圧モードで動作する移動体広帯域符号分割多元接続(WCDMA)受信機に関する。]
背景技術

[0002] WCDMA信号は分散チャネルにおいて干渉に直面する。この干渉は、シンボル間干渉のような自己干渉と、多重接続干渉すなわち非ゼロ符号の相互相関による干渉と、下りリンクにおける他のセルからの干渉又は上りリンクにおける他のユーザからの干渉との組み合わせである。特に高速パケット接続(HSPA)受信機について良好なスループットを実現するために、この干渉は抑圧されなければならない。さらに、タイプ2(単一アンテナ端末)及びタイプ3(双アンテナ端末)の受信機に対して3GPP標準により設定された向上したスループットの要件は、干渉抑圧なしには満たしえない。]
[0003] 干渉を抑圧するための線形な方法は一般にチップ・レベルの等化又はシンボル・レベルの等化の分類に入る。シンボル・レベルの等化は、受信されたチップ・レベルのデータが複数の遅延で逆拡散され、次いで複数の信号イメージが合成される従来のRAKE受信機アーキテクチャに従う。チップ・レベルの等化はこれらの動作の順序を逆転する。受信されたチップ・データは最初に線形フィルタを用いて合成され、次いで単一の遅延で逆拡散される。これらの技術は性能の観点では等しく、本発明はどちらの等化アプローチへも適用される。]
[0004] シンボル・レベルの等化について、1つの効率的なアプローチは汎用RAKEすなわちG−RAKE受信機である。G−RAKE受信機は、様々な遅延値において逆拡散されたシンボルのコヒーレント合成だけでなく、合成重み定式化における時間的及び空間的な相関の干渉を考慮に入れることによる干渉抑圧を実行するために合成重みを計算する。合成重みは

により与えられる。ここで、Ruは劣化共分散行列であり、hは正味チャネル係数のベクトルである。ここで、「劣化(impairment)」という用語は干渉及び雑音の両方を含み、「正味(net)チャネル係数」という用語は送受信フィルタの影響だけでなくフェージング無線チャネルの影響をも含むチャネル係数である。]
[0005] G−RAKE受信機において劣化共分散行列Ruを取得するために2つの一般的なアプローチ、すなわち非パラメトリックとパラメトリックとがある。非パラメトリックな方法(群)はブラインドであり、観察データから直接にRuを推定する。パラメトリックな方法は基礎をなすモデルを想定し、モデル・パラメータからRuを計算する。]
[0006] チップ等化について、チップ・レベルの受信信号は、r=Hc+vにより与えられる。ここで、rは受信チップのブロックであり、Hはチップ又はサブチップ間隔バージョンの正味チャネル係数の畳み込み行列であり、vは隣接基地局による白色ガウス雑音及び熱雑音を表し、cは送信チップ列である。(2)における干渉を抑圧するチップ等化フィルタfはf=A-1bの解である。ここで、Aは受信パイロット・チップの相関行列であり、bは受信パイロット・チップと実パイロット・チップとの相互相関ベクトルである。]
[0007] G−RAKEと同様に、チップ等化フィルタを生成するために2つの方法、すなわち非パラメトリック型とパラメトリック型とがある。これらの2つの型は主にどのようにA行列が計算されるかが異なる。非パラメトリック型はA行列を計算するために直接に受信チップ・データを用いる。パラメトリック型はその代わりにチャネル・インパルス応答と、サービング基地局の電力と、白色ガウス雑音とに連動する。]
[0008] 既存のパラメトリック等化アプローチ及び非パラメトリック等化アプローチは様々な強み・弱みを有する。これらはG−RAKE受信機の観点で検討される。一般に同じ強み・弱みがチップ等化についても同様に成り立つ。]
[0009] パラメトリックG−RAKEアプローチの強みは、(例えばBER、BLER又はスループットにより測定される)性能がWCDMAユーザ機器(UE)のような移動体受信機の速度に比較的影響を受けにくいことである。パラメトリック・アプローチの主な弱みは受信機内のパス検索器又は遅延推定器により作成されたチャネル情報に依存することである。この情報が正しくないならば、劣化の有効色は正しくモデル化されないだろう。このモデル化失敗はG−RAKE受信機の性能を劣化させる。]
[0010] 非パラメトリック・アプローチの強みはブラインド技術であることである。干渉についての個別のモデルが存在せず、それ故すべての干渉が推定アプローチによって捕らえられる。このブラインド・アプローチも間接的な弱みである。このブラインド・アプローチを良好に実行するために一般に大量のデータの「トレーニング」が必要となる。WCDMAシステムでは、パイロット・チャネルはスロットごとに10個のシンボルのみを有し、それ故、共分散推定へのパイロット・ベースのアプローチが良好に動作するために著しいスムージング(フィルタリング)が必要になる。スムージングは低速UEへのアプローチの効率性を制限する。]
[0011] 米国特許第6,363,104号明細書
米国特許出願公開第2005/0201447号明細書
米国特許出願第2005/0215218号明細書]
先行技術

[0012] G.カッツ(Kutz)及びA.シャス(Chass)著、「DS−CDMA下りリンク受信機のための疎チップ等化器(Sparse Chip Equalizer for DS-CDMA Downlink Receivers)」、IEEE通信レター、第9巻、第1号、p.10−12、2005年]
発明が解決しようとする課題

[0013] 従って、チャネル等化及び干渉抑圧のためにパラメトリック又は非パラメトリックのどちらかの技術を採用する受信機は、それぞれの方法が最善結果を生む環境の下でのみ最適であり、他の環境の下では次善である。]
課題を解決するための手段

[0014] 本明細書に記載される1つ以上の実施形態によれば、マルチモード干渉抑圧機能を有する移動体受信機とその速度を推定する方法とは高速では干渉抑圧のためにパラメトリック・アプローチを利用し、低速では非パラメトリック・アプローチを利用する。]
[0015] 1つの実施形態は、チャネル等化へのパラメトリック・アプローチが用いられるパラメトリック・モードとチャネル等化への非パラメトリック・アプローチが用いられる非パラメトリック・モードとの間を選択的に切り替えるように動作する受信機が、アンテナにより送信された無線通信信号を受信して復号する方法に関する。無線通信信号は移動体受信機において受信され、受信機の速度が推定される。受信機の速度が第1の所定の閾値を超え且つ非パラメトリック・モードで動作中の場合に移動体受信機はパラメトリック・モードに切り替える。受信機の速度が第2の所定の閾値を下回り且つパラメトリック・モードで動作中の場合に移動体受信機は非パラメトリック・モードに切り替える。パラメトリック・モード又は非パラメトリック・モードにおいてチャネル等化を実行することによって干渉が抑圧され、干渉の抑圧の後に無線通信信号が復号される。1つの実施形態において、速度は受信信号におけるドップラ周波数により推定されてもよく、閾値はドップラ周波数である。1つの実施形態では、第1の閾値と第2の閾値とは等しい。代替の実施形態ではこれらは異なり、モード切替におけるヒステリシスを生成する。]
[0016] 別の実施形態は無線通信受信機に関する。受信機は、無線通信信号を受信するように動作する受信機と、受信機の速度を推定するように動作する速度推定機能と、受信された無線通信信号における干渉を抑圧するようにチャネル等化への非パラメトリック・アプローチを用いて非パラメトリック・モードで動作するとともに、受信された無線通信信号内の干渉を抑圧するようにチャネル等化へのパラメトリック・アプローチを用いてパラメトリック・モードで動作する干渉抑圧機能と、非パラメトリック・モードにあり且つ受信機の速度が第1の所定の閾値を超える場合に干渉抑圧機能をパラメトリック・モードへ方向付けるように動作するとともに、パラメトリック・モードにあり且つ受信機の速度が第2の所定の閾値を下回る場合に干渉抑圧機能を非パラメトリック・モードへ方向付けるように動作するコントローラとを含む。]
図面の簡単な説明

[0017] マルチモード干渉抑圧機能を有する移動体受信機の機能ブロック図である。
WCDMA信号を受信して復号する方法のフロー図である。
パラメトリック干渉抑圧機能及び非パラメトリック干渉抑圧機能を有する移動体受信機の一部の機能ブロック図である。]
実施例

[0018] シンボル・レベル(G−RAKE)とチップ・レベル(チップ等化フィルタ)との両方の干渉抑圧への非パラメトリック・アプローチ及びパラメトリック・アプローチの詳細な派生が以下に示される。上述のように、G−RAKE受信機における合成重みは

で与えられる。劣化共分散行列Ruの非パラメトリック推定値を取得するために2つの方法がある。第1のアプローチではスロット・ベースの量を推定するためにパイロット・チャネルを用いる。このアプローチはG.ボトムリー(Bottomley)による「RAKE受信機における干渉キャンセルのための方法及び装置」という名称の特許文献1に記載され、その全体を参照して本明細書に組み込む。正味チャネル係数及び劣化共分散行列のスロット・ベースの推定値は、

で与えられる。ここで、Npはパイロット・シンボル数であり、xpは受信された逆拡散パイロット・シンボルのベクトルであり、sは既知の送信パイロット・シンボルであり、

は正味チャネル係数のベクトルであり、*は複素共役を表し、Hはハミルトン転置を表す。これらの量を用いて、劣化共分散行列は

から得られうる。ここで、λはフィルタ係数であり、nはスロット番号である。]
[0019] 劣化共分散行列の非パラメトリック推定値を生成する別のアプローチは非占有トラヒック符号の使用を含む。これらの符号についての逆拡散値は劣化サンプルのみを含む。これらの劣化サンプルは、以下の式

に従ってRuを直接に推定するために用いられうる。ここで、

はk番目のシンボル間隔の間のq番目の非占有符号についてのトラヒック・シンボルの逆拡散ベクトルであり、NTは符号ごとのシンボル数であり、Ncは非占有符号数である。]
[0020] 劣化共分散行列を生成するためのパラメトリック・アプローチは干渉についてのモデルに依存する。このアプローチは2004年3月12日に出願された「汎用RAKE受信機におけるパラメータ推定のための方法及び装置」という名称のD.ケアンズ(Cairns)、G.ボトムリー(Bottomley)、T.フルガム(Fulghum)及びE.ジョンソン(Jonsson)による特許文献2に記載され、その全体を参照して本明細書に組み込む。モデルはUEとモデル化された基地局(群)との間の無線チャネル(群)に依存する。単一のサービング基地局とJ個の干渉基地局とを想定すると、劣化共分散行列についてのモデルは、

で与えられる。ここで、

である。
ここで、Ec(j)は基地局jについての全チップ・エネルギーであり、gjはUEとj番目の基地局との間のチャネルについての無線チャネル(媒体)係数のベクトルであり、Rp(θ)はθにおいて評価された送受信パルス整形フィルタの畳み込みを表し、τjはUEとj番目の基地局との間のチャネルに対応するL個のチャネル遅延のベクトルであり、Tcはチップ時間であり、dkはUEにより採用されるk番目のフィンガの遅延である。]
[0021] ここで、我々はチップ等化について検討する。全体が参照により本明細書に組み込まれる非特許文献1に記載されるように、チップ・レベルにおける受信信号は前述のように
r=Hc+V (7)
である。ここで、rは受信チップのN+L−1個のブロックであり、Hは遅延広がりLでチャネル・インパルス応答hの時間シフトされたバージョンである列を有する((N+L−1)xN)サイズのテプリッツ畳み込み行列(正味チャネル係数のチップ又はサブチップ間隔バージョン)であり、vは隣接基地局による白色ガウス雑音及び熱雑音を表し、cは送信チップ列を表す。式(7)の干渉を抑圧するチップ等化フィルタfは、
f=A-1b (8)
の解である。ここで、

Cp=NxSサイズのパイロット・スクランブリング及び拡散行列
p=パイロット・チップ列
であり、Aは受信パイロット・チップの相関行列であり、bは受信パイロット・チップと実パイロット・チップとの相互相関ベクトルであり、Xは受信パイロット・チップの時間シフトされたバージョンである列を有する受信パイロット・チップの行列であり、Rは受信チップ・ベクトルrの時間シフトされたバージョンである列を有する、データが受信された場合の行列であり、Nは処理対象のチップのブロック・サイズであり、Sはデータ・ブロックごとのパイロット・シンボル数であり、E{XHX}はXHXの期待ベクトルを表す。]
[0022] A行列を計算するための非パラメトリック・アプローチは受信チップ・データを直接に用いる。

対照的に、パラメトリック型はその代わりにチャネル・インパルス応答と、サービング基地局の電力と、白色ガウス雑音とに連動する。パラメトリック型についてのA行列のエントリは

と記述しうる。ここで、τkはk番目のチップの等化タップ遅延であり、Iorはサービング基地局の電力であり、Iocは白色ガウス雑音の電力である。]
[0023] 上述のように、シンボル・レベルの推定に対するか、チップ・レベルの推定に対するかによらず、干渉抑圧のためのパラメトリック・アプローチは一般に受信機の速度に影響を受けにくい。これらのアプローチは正確なチャネル遅延情報と干渉ソース(下りリンクにおける基地局及び上りリンクにおける高速ユーザ)の知識とを用いて良好な性能を与える。しかしながら、この性能は、計算制約とチャネル遅延推定における誤差とにより現実の実装において劣化しうる。対照的に、非パラメトリック干渉抑圧の性能は、シンボル・レベルとチップ・レベルとのいずれにおいても、受信機の速度次第(contingent)である。しかしながら、非パラメトリック・アプローチは実装誤差に対してよりロバストになりやすく、優れた結果を生じるかもしれない。]
[0024] 本発明の実施形態によれば、移動体受信機はパラメトリック干渉抑圧モードと非パラメトリック干渉抑圧モードとの両方で動作可能であってもよい。パラメトリック・モードは受信機が高速である場合に採用される。なぜなら、非パラメトリック推定に必要なフィルタリングは高速なチャネル変更による干渉変更を追跡できないかもしれないからである。非パラメトリック・モードは、完全な干渉シナリオを捕らえるためのスムージングが適用されてもよい場合に低速受信機において採用される。]
[0025] 受信機の速度は様々な方法で判定されてもよい。GPS受信機、慣性ナビゲーション・ユニット又は同様のもののような位置推定器からの連続する値を比較することによって絶対速度が取得されてもよい。また、受信機の速度は受信信号キャリア周波数のドップラ・シフトから推定されてもよい。]
[0026] 図1は例示の移動体受信機10を図示する。受信機10は1つ以上のアンテナ(群)12、受信器回路14、マルチモード干渉抑圧機能16、ユーザ・インタフェース18及びオプションである位置推定器22を含み、これらすべてがコントローラ20の制御下にある。受信器回路14は、移動体ユーザ機器(UE)10内の送受信器を備えてもよく、本技術分野で知られているように、アンテナ(群)12においてWCDMA信号を受信し、受信信号を増幅してベースバンドへダウンコンバートする。マルチモード干渉抑圧機能16はパラメトリック・モードと非パラメトリック・モードとの何れかにおいて受信信号の干渉を抑圧する。次いで、干渉が抑圧された信号は復号され、さらに他の機能ユニット(不図示)によって処理される。復号されたコンテンツはユーザ・インタフェース18へ提示される。ユーザ・インタフェース18は、キーバッド、ボタン、タッチスクリーン、ジョイスティックなどのような制御入力部と、ユーザへのコンテンツをレンダリングするディスプレイとスピーカとの少なくとも一方のような変換器とを含む。移動体受信機10がデュプレックスUEの場合に、ユーザ・インタフェース18はマイク、カメラなどのような入力変換器を付加的に含む。] 図1
[0027] コントローラ20は受信機10の全体的な動作を制御する。コントローラ20はプログラムされたマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサ又は同様のものを備えてもよい。1つの実施形態では、受信機10はGPS受信機、慣性ナビゲーション・ユニット、又は同様のもののような位置推定器22を含む。位置推定器22は例えばアンテナ(群)12又は個別アンテナ(不図示)から衛星位置信号を受信してもよい。1つの実施形態では、位置推定器22はコントローラ20により実行されるソフトウェア・ルーチンを含んでもよく、複数の基地局からの信号の三角測量、信号タイミングの測定、又は同様のものにより位置を推定する。本技術分野において知られているように、コントローラ20は位置推定器22からの連続した位置推定値を比較することによって移動体受信機10の速度を推定してもよい。別の実施形態では、受信器回路14はWCDMAキャリア周波数におけるドップラ・シフトを検出して定量化するように動作するドップラ識別機能24を含む。(静止した送信アンテナを想定すると)ドップラ周波数は移動体受信機10と送信アンテナとの間の相対速度の関数である。]
[0028] 1つの実施形態では、ドップラ周波数fDは受信器回路14内のドップラ識別機能24により推定される。次いで、干渉抑圧機能16の現在の動作モードと、推定されたドップラ周波数fDと、少なくとも1つの所定の閾値ドップラ周波数とに基づいて、干渉抑圧機能16の動作モードがコントローラ20によって選択される。特に、
・干渉抑圧機能16が現在のところ非パラメトリック・モードで動作中であり且つ推定されたドップラ周波数が所定の閾値の1つを超える、例えばfD>fhigh-speedの場合に、コントローラ20は干渉抑圧機能16をパラメトリック・モードへ切り替える。
・干渉抑圧機能16が現在のところパラメトリック・モードで動作中であり且つ推定されたドップラ周波数が所定の閾値の1つを下回る、例えばfD<flow-speedの場合に、コントローラ20は干渉抑圧機能16を非パラメトリック・モードへ切り替える。]
[0029] 所定の切替閾値flow-speedとfhigh-speedとは同一であってもよいが、本発明の1つの実施形態では同一である必要はないことに留意されたい。これにより、ある種のヒステリシスが可能となり、その結果として、コントローラ20はドップラ周波数推定値における雑音により、パラメトリック・モードと非パラメトリック・モードとの間で干渉抑圧機能16を絶え間なく切り替えることはない。代替の実施形態によれば、複数の切替閾値が存在してもよい。]
[0030] マルチモード移動体受信機10においてWCDMA信号を受信して復号する方法100が図2に図示される。コントローラ20は、ドップラ周波数推定器24、位置推定器22又は同様のもののいずれかから、受信機10の速度の推定値を生成する(ブロック102)。移動体受信機10が現在のところパラメトリック干渉推定モードで動作中(ブロック104)であり且つ移動体受信機10の速度が所定の閾値と比較して低い場合(ブロック106)に、移動体受信機10は非パラメトリック干渉推定モードへ切り替える(ブロック108)。移動体受信機10が現在のところパラメトリック干渉推定モードで動作中(ブロック104)であり且つ移動体受信機10の速度が同一又は異なる所定の閾値と比較して高い場合(ブロック106)に、移動体受信機10はパラメトリック干渉推定モードに留まり、移動体受信機10の速度を監視し続ける(ブロック102)。移動体受信機10が現在のところ非パラメトリック干渉推定モードで動作中(ブロック104)であり且つ移動体受信機10の速度が所定の閾値と比較して高い場合(ブロック110)に、移動体受信機10はパラメトリック干渉推定モードへ切り替える(ブロック112)。移動体受信機10が現在のところ非パラメトリック・モードで動作中(ブロック104)であり且つ移動体受信機10の速度が低い場合(ブロック110)に、移動体受信機10は非パラメトリック・モードに留まり、移動体受信機10の速度を監視し続ける(ブロック102)。] 図2
[0031] 1つの実施形態では、干渉抑圧機能16が非パラメトリック・モードで動作し、且つチャネルがフラット、すなわち非分散的である場合に、RAKEフィンガ配置はオーバーラップされ、フィンガのグリッドは各受信機アンテナ12について報告された遅延に中央化される。これにより、受信機は不完全なサンプリングによる干渉を補償することができる。例えば、遅延検索グリッドが非常に荒い場合に、単に遅延検索グリッドの荒さのせいで、報告されるチャネル遅延は不正確であるだろう。これは、解決されるべき干渉を生じる。]
[0032] 図3は受信器回路14及びマルチモード干渉抑圧機能16の一部の機能ブロック図を図示する。アンテナ(群)12で受信されたWCDMA信号は受信器フロントエンド回路14Aにより増幅されて処理される。ドップラ検出機能24(又は、一部の実施形態では、位置推定回路のような異なる速度推定器)は移動体受信機10の速度を推定する。速度に基づいて、受信信号はパラメトリック干渉抑圧機能26と非パラメトリック干渉抑圧機能28との一方へ選択的に方向付けられる。次いで、干渉が抑圧された信号は更なる処理のために他の受信器回路30へ転送される。] 図3
[0033] 本発明のマルチモード干渉抑圧は先行技術に対して数多くの利点を有する。次善であるパラメトリックG−RAKEのバージョンを実装する受信機について、本発明は低速の受信機において性能向上を提供する。向上された性能は、すべてのソースの干渉を抑圧することに起因する。一方、中速から高速の受信機において、本発明はパラメトリックG−RAKEアプローチによるロバスト性を十分に利用する。]
[0034] 本出願の譲受人に譲渡された公開済みの特許文献3は1つの実施形態において、パラメトリック劣化相関推定器と非パラメトリック劣化相関推定器との両方を含む受信機を有する移動局を開示する(図5B、8ページ、8−26行を参照)。受信信号は、パラメトリック相関推定器と非パラメトリック相関推定器との両方により処理され、干渉基準に基づいて、一方又は他方の出力が選択される。この出願は、パラメトリックと非パラメトリックとの間の干渉推定及び抑圧を移動体受信機10の速度に基づいて選択することについて開示も示唆もしていない。本発明の実施形態は、パラメトリック干渉推定と非パラメトリック干渉推定との一方のみを選択的に計算する。従って、移動体受信機10は計算労力が低減され、バッテリ電力が節約される。さらに、速度ベースの選択は、より単純な構造で実装される。]
[0035] 当業者は、マルチモード干渉抑圧機能16がASIC、FPGA又は同様のものの一部又は全部のような専用ハードウェアとして実装されてもよいことを理解するだろう。これに代えて、マルチモード干渉抑圧機能16は1つ以上のプログラム内蔵のマイクロプロセッサディジタル信号プロセッサ(DSP)又は同様のもので実行される1つ以上のソフトウェア・モジュールとして実装されてもよい。一般に、マルチモード干渉機能16は所与の用途の要件又は要望に応じて、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアの任意の組み合わせで実装されてもよい。]
[0036] 当然ながら、本発明は、本発明の本質的な特徴から逸脱することなく、本明細書で説明された特定のもの以外の方法で実施されてもよい。本実施形態はすべての観点において例示的であり限定的ではないとみなされるべきであり、添付の請求の範囲の文言及び均等の範囲に入るすべての変形はここに包含されることを意図する。]
权利要求:

請求項1
チャネル等化へのパラメトリック・アプローチが用いられるパラメトリック・モードとチャネル等化への非パラメトリック・アプローチが用いられる非パラメトリック・モードとの間を選択的に切り替えるように動作する受信機が、アンテナにより送信された無線通信信号を受信して復号する方法であって、移動体受信機において前記無線通信信号を受信する工程と、前記受信機の速度を推定する工程と、前記受信機の速度が第1の所定の閾値を超え且つ非パラメトリック・モードで動作中の場合にパラメトリック・モードに切り替える工程と、前記受信機の速度が第2の所定の閾値を下回り且つパラメトリック・モードで動作中の場合に非パラメトリック・モードに切り替える工程と、パラメトリック・モード又は非パラメトリック・モードにおいてチャネル等化を実行することによって干渉を抑圧する工程と、前記干渉の抑圧の後に前記無線通信信号を復号する工程とを有することを特徴とする方法。
請求項2
前記無線通信信号は広帯域符号分割多元接続(WCDMA)信号を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
請求項3
前記第1の所定の閾値と前記第2の所定の閾値とは同一であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
請求項4
前記第1の所定の閾値と前記第2の所定の閾値とは異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
請求項5
送信機に対する前記受信機の速度を推定する前記工程は、前記受信された無線通信信号のドップラ周波数fDを推定する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の方法。
請求項6
前記第1の閾値は周波数fhigh-speedであり、前記受信機が非パラメトリック・モードで動作中であり且つfD>fhigh-speedである場合にパラメトリック・モードへ切り替えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
請求項7
前記第2の閾値は周波数flow-speedであり、前記受信機がパラメトリック・モードで動作中であり且つfD>fhigh-speedである場合に非パラメトリック・モードへ切り替えることを特徴とする請求項5に記載の方法。
請求項8
チャネル等化を実行することによって干渉を抑圧する前記工程は、汎用RAKE(G−RAKE)受信機においてシンボル・レベルのチャネル等化を実行することによって干渉を抑圧する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
請求項9
G−RAKE受信機において非パラメトリック・モードでシンボル・レベルのチャネル等化を実行する前記工程は、劣化共分散行列を推定するためにパイロット・チャネルを用いる工程を含むことを特徴とする請求項8に記載の方法。
請求項10
チャネル等化を実行することによって干渉を抑圧する前記工程は、干渉抑圧フィルタにおいてチップ・レベルのチャネル等化を実行することによって干渉を抑圧することを含むことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法。
請求項11
無線通信受信機であって、無線通信信号を受信するように動作する受信機と、前記受信機の速度を推定するように動作する速度推定機能と、前記受信された無線通信信号における干渉を抑圧するようにチャネル等化への非パラメトリック・アプローチを用いて非パラメトリック・モードで動作するとともに、前記受信された無線通信信号内の干渉を抑圧するようにチャネル等化へのパラメトリック・アプローチを用いてパラメトリック・モードで動作する干渉抑圧機能と、非パラメトリック・モードにあり且つ前記受信機の速度が第1の所定の閾値を超える場合に前記干渉抑圧機能をパラメトリック・モードへするように動作するとともに、パラメトリック・モードにあり且つ前記受信機の速度が第2の所定の閾値を下回る場合に前記干渉抑圧機能を非パラメトリック・モードへするように動作するコントローラとを備えることを特徴とする無線通信受信機。
請求項12
前記無線通信信号は広帯域符号分割多元接続(WCDMA)信号を含むことを特徴とする請求項11に記載の無線通信受信機。
請求項13
前記第1の所定の閾値と前記第2の所定の閾値とは同一であることを特徴とする請求項11又は12に記載の無線通信受信機。
請求項14
前記第1の所定の閾値と前記第2の所定の閾値とは異なることを特徴とする請求項11又は12に記載の無線通信受信機。
請求項15
前記速度推定機能は、前記受信された無線通信信号のドップラ周波数fDを推定するようにさらに動作する前記受信器を備えることを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載の無線通信受信機。
請求項16
前記第1の閾値は周波数fhigh-speedであり、前記コントローラは、非パラメトリック・モードにあり且つfD>fhigh-speedである場合に前記干渉抑圧機能をパラメトリック・モードへ方向付けるように動作することを特徴とする請求項15に記載の無線通信受信機。
請求項17
前記第2の閾値は周波数flow-speedであり、前記コントローラは、パラメトリック・モードにあり且つfD<flow-speedである場合に前記干渉抑圧機能を非パラメトリック・モードへ方向付けるように動作することを特徴とする請求項15に記載の無線通信受信機。
請求項18
前記干渉抑圧機能は、シンボル・レベルのチャネル等化を実行するように動作する汎用RAKE(G−RAKE)受信機を備えることを特徴とする請求項11乃至17の何れか1項に記載の無線通信受信機。
請求項19
前記G−RAKE受信機は、劣化共分散行列を推定するためにパイロット・チャネルを用いて非パラメトリック・モードでシンボル・レベルのチャネル等化を実行することを特徴とする請求項18に記載の無線通信受信機。
請求項20
前記干渉抑圧機能は、チップ・レベルのチャネル等化を実行するように動作する干渉抑圧フィルタを備えることを特徴とする請求項11乃至17の何れか1項に記載の無線通信受信機。
請求項21
請求項11乃至20の何れか1項に記載の無線通信受信機を備えることを特徴とするユーザ機器。
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