专利摘要:
本発明は、面発光半導体レーザであって、ポンプレーザ(7)を有する第1の半導体積層体(20)と、第1の半導体積層体(20)の上に配置されており縦型発光部(1)を有する第2の半導体積層体(3)と、を備えている面発光半導体レーザ、に関する。この縦型発光部(1)は、放射放出活性層(4)と、放射放出側(5)と、放射放出側(5)とは反対の固定側(6)と、を備えており、縦型発光部(1)の放射放出側(5)にポンプレーザ(7)が配置されており、縦型発光部(1)の固定側(6)の上に支持体(2)が配置されている。さらに、本発明は、面発光半導体レーザを製造する方法に関する。
公开号:JP2011507286A
申请号:JP2010538329
申请日:2008-12-10
公开日:2011-03-03
发明作者:ステファン イレック
申请人:オスラム オプト セミコンダクターズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングOsram Opto Semiconductors GmbH;
IPC主号:H01S5-183
专利说明:

[0001] 本発明は、縦型発光部(vertical emitter)と、ポンプレーザと、キャリアボディとを備えている、特許請求項1に記載の面発光半導体レーザに関する。さらに、本発明は、このような面発光半導体レーザを製造するための、請求項11に記載の方法に関する。]
関連出願

[0002] 本特許出願は、独国特許出願第102007062128.2号および独国特許出願第102008008595.2号の優先権を主張し、これらの文書の開示内容は参照によって本出願に組み込まれている。]
背景技術

[0003] 光ポンピングされる縦型発光部と、縦型発光部を光ポンピングするための集積化されたポンプレーザとを有する従来の面発光半導体レーザにおいては、放熱を改善する目的で、発生した放射を基板側において取り出すことができる(ボトム発光部)。この場合、エピタキシャル積層体の形成時、基板の上にポンプレーザを配置し、基板とは反対のポンプレーザの側に縦型発光部を配置する。熱結合を目的として、基板とは反対の縦型発光部の側に、例えば金を含んでいる電気めっき層(galvanic layer)を形成し、次いで平坦化する。]
[0004] 縦型発光領域と、モノリシックに集積化されたポンピング源とを有する半導体ボディを備えているオプトエレクトロニクスコンポーネントは、例えば、特許文献1から公知である。]
[0005] 電気めっきによって形成された、金から成る補強層を有する半導体チップを製造する方法は、例えば、特許文献2から公知である。この場合、基板の上に活性層を成長させる。活性層の上に背面コンタクト層を形成し、このコンタクト層に電気めっきによって金層を形成する。この補強層に補助キャリア層を電気めっきによって形成した後、活性層から基板を分離する。]
[0006] 電気めっきによって形成された層は、大きなひずみにつながることがあり、これによって、以降の工程が悪影響を受ける。さらには、ひずみは半導体レーザ内の損傷につながることがあり、結果として寿命が短くなる。]
[0007] さらには、大きなひずみにより、面発光半導体レーザの製造がより難しくなることがある。一例として、電気めっき層の結果として生じうるひずみによって、100mm以上のサイズを有する共通のキャリアボディまたはウェハの上に複数の半導体レーザを製造すること、すなわち、大量生産のためウェハアセンブリ(wafer assemblage)において半導体レーザを製造することが、より難しくなる。一例として、ウェハアセンブリにおける層のひずみはウェハの反りや割れにつながることがあり、これによりウェハアセンブリの以降の工程が妨げられる。]
[0008] さらには、発生する放射を基板側において取り出す従来の面発光半導体レーザにおいては、放射を取り出す目的で、エッチングによって基板に光出口開口を形成する必要がある。]
[0009] 独国特許出願第102006024220号明細書
独国特許出願第10040448号明細書
国際公開第2005/048423号パンフレット]
先行技術

[0010] I. Schnitzer et al., Appl. Phys. Lett. 63 (16), October 18, 1993, 2174 - 2176]
発明が解決しようとする課題

[0011] 本発明の目的は、高い長期的安定性、特に、増大した寿命を有する面発光半導体レーザ、を提供することである。さらには、本発明の目的は、特に、減少した製造コストと短縮された製造時間とを特徴とする単純化された製造工程(process implementation)を有する面発光半導体レーザを提供することである。]
課題を解決するための手段

[0012] この目的は、特許請求項1の特徴を備えている面発光半導体レーザと、特許請求項11の特徴を備えている、その製造方法とによって達成される。従属請求項は、本半導体レーザの有利な実施形態および好ましい発展形態に関する。]
[0013] 本発明は、面発光半導体レーザであって、ポンプレーザを備えている第1の半導体積層体と、第1の半導体積層体の上に配置されており縦型発光部を備えている第2の半導体積層体と、を有する面発光半導体レーザ、を提供する。縦型発光部は、放射放出活性層と、放射出口側と、放射出口側とは反対に位置している連結側と、を有する。ポンプレーザは、縦型発光部の放射出口側に配置されている。したがって、動作時に活性層によって発生する放射が、ポンプレーザを通じて取り出される。キャリアボディは、縦型発光部の連結側に配置されている。]
[0014] したがって、半導体レーザの機械的安定性を目的としてポンプレーザおよび縦型発光部が上に配置されている基板が設けられておらず、代わりに、放射出口側とは反対に位置している縦型発光部の側に配置されているキャリアボディが設けられている。したがって、例えば金を含んでおり、基板とは反対の縦型発光部の側に形成される電気めっき層が使用されない。結果として、電気めっき層に起因して発生しうるひずみが生じない。したがって、全体として、半導体レーザの長期的な安定性および寿命が増大し、これは有利である。さらには、半導体レーザに発生するひずみの存在が減少するため、結果として、半導体レーザのさらなる工程が可能となる。]
[0015] さらには、第1および第2の半導体積層体を上に成長させた成長基板が除去されている。したがって、縦型発光部によって放出される放射のための光出口開口をエッチングによって成長基板に形成する必要がない。面発光半導体レーザの製造を単純化し、したがって製造コストを減らして製造時間を短縮することが可能であり、これは有利である。]
[0016] この面発光半導体レーザは、薄膜半導体レーザとして具体化されている。本出願において、薄膜半導体レーザとは、第1および第2の半導体積層体を上に例えばエピタキシャル成長させた成長基板が、製造中に除去されている半導体レーザである。]
[0017] 薄膜チップの基本的な原理は、例えば、非特許文献1に記載されており、これに関するこの文書の開示内容は、参照によって本文書に組み込まれている。]
[0018] 本半導体レーザは、キャリアボディをさらに備えており、キャリアボディは、縦型発光部およびポンプレーザを機械的に安定化し、特に好ましくは、半導体レーザの第1および第2の半導体積層体の成長基板とは異なる。]
[0019] 薄膜半導体レーザのキャリアボディには、成長基板が満たさなければならない比較的厳しい要求条件(例えば、結晶構造あるいは膨張係数に関する要求条件)が課されず、これは有利である。キャリアボディの選択における自由度は、成長基板の選択における自由度と比較して高く、これは有利である。一例として、キャリアボディは、半導体積層体に適合させるべき熱膨張係数あるいは高い熱伝導率などの熱特性に関して、比較的自由に選択することができる。半導体レーザの動作時に縦型発光部において臨界量の熱が発生する用途においては、高い熱伝導率は特に重要である。縦型発光部において発生する熱量が縦型発光部から十分に放散されない場合、縦型発光部の損傷の危険性が高まる。さらには、過度に高い温度では、縦型発光部の効率が大幅に低下する。成長基板とは異なる、好ましくは高い熱伝導率を有するキャリアボディを使用することによって、この危険性を低減することができ、これは有利である。]
[0020] 第1の半導体積層体および第2の半導体積層体は、ヒ化物化合物半導体、リン化物化合物半導体、または窒化物化合物半導体をベースとしていることが好ましい。これに関して、「ヒ化物化合物半導体、リン化物化合物半導体、または窒化物化合物半導体をベースとしている」とは、このように記載されている半導体レーザまたは半導体レーザの一部分が、好ましくはAlnGamIn1−n−mAs、AlnGamIn1−n−mP、またはAlnGamIn1−n−mN(0≦n≦1、0≦m≦1、n+m≦1)を備えていることを意味する。この場合、これらの材料は、上の化学式に従った数学的に正確な組成を有する必要はない。そうではなく、これらの材料は、1つまたは複数のドーパントと、材料の物理特性を実質的に変化させることのない追加の構成成分とを含んでいることができる。しかしながら、説明を簡潔にする目的で、上の化学式は、結晶格子の本質的な構成成分(Al、Ga、In、P、As、N)のみを含んでおり、これらの構成成分は、その一部分をわずかな量のさらなる物質によって置き換えることができる。]
[0021] 縦型発光部の活性層は、赤外放射を放出することが好ましい。]
[0022] 縦型発光部の活性層は、放射を発生させるための多重量子井戸構造(MQW)または単一量子井戸構造(SQW)を備えていることが好ましい。本出願においては、量子井戸構造という記載は、具体的には、閉じ込めにより電荷キャリアにおいてエネルギ状態の量子化が起こりうる任意の構造を含む。特に、量子井戸構造という記載は、量子化の次元について何らかの指定を行うものではない。したがって、量子井戸構造には、特に、量子井戸、量子細線、および量子ドットと、これらの構造の任意の組合せとが含まれる。]
[0023] 縦型発光部は、ポンプレーザによって光ポンピングされる。この場合、光ポンプ放射の波長は、縦型発光部の活性層によって放出される放射の波長よりも短いことが好ましい。ポンプレーザは、ポンプ放射のための共振器を有する。これを目的として、一例として、ポンプレーザの2つの互いに平行な端部領域にミラー領域が形成されており、このミラー領域は共振器ミラーとしての役割を果たす。共振器ミラーは、例えば、エッチング(例:ドライエッチング)し、高い反射率にミラーコーティングすることによって形成することができる。]
[0024] ポンプレーザ構造は、第1の導波層と第2の導波層との間に埋め込まれている活性ゾーンを有することが好ましく、これらの導波層は、第1のクラッド層と第2のクラッド層との間に埋め込まれている。]
[0025] 縦型発光部は、ポンプレーザの領域の上に配置されていることが好ましい。この場合、縦型発光部の活性層は、ポンプレーザ構造に光結合されており、したがって、半導体レーザの動作時、ポンプレーザからのポンプ放射が縦型発光部の活性層の中に導かれる。]
[0026] ポンプ放射を縦型発光部の活性層に結合する原理は、例えば、特許文献3から公知であり、これに関するこの文書の内容は参照によって本明細書の説明に組み込まれている。]
[0027] 縦型発光部へのポンプ放射の結合を改良する目的で、ポンプレーザの一方の導波層の屈折率が、ポンプレーザの第2の導波層の屈折率よりも大きい、もしくは、ポンプレーザの活性ゾーンが、2つの導波層によって形成されている導波領域に非対称に配置されている、またはその両方であることが有利である。]
[0028] さらには、端面発光半導体構造を有するポンプレーザが縦型発光部の活性層を光ポンピングすることが考えられる。この場合、端面発光ポンプレーザは、ポンプ放射が縦型発光部の活性層の中に横方向から放射されるように配置される。特に、縦型発光部の活性層およびポンプレーザは、ポンプレーザの活性ゾーンと縦型発光部の活性層とが同じ高さであるように、互いに横に並んで配置されていることが好ましい。]
[0029] 半導体レーザの好ましい実施形態においては、第2の半導体積層体は放射放出領域を有し、この放射放出領域は、放射放出活性層を備えており、動作時にポンプレーザの光ポンピングの結果として放射を放出する。さらには、第2の半導体積層体は、動作時に放射を放出しない少なくとも1つの領域を有する。]
[0030] 言い換えれば、従来の形態とは異なり、第2の半導体積層体のうち、設けられる放射放出領域の外側全体が除去されるわけではない。以降の工程ステップにおいて第1の半導体積層体にアクセスしなければならない領域のみが、例えば、より深いエッチングによって除去されており、これは有利である。以降の工程としては、一例として、ポンプレーザの共振器ミラーをミラーエッチングする、あるいはポンプレーザを電気的に接続するステップが考えられる。]
[0031] 好ましい実施形態においては、第1の半導体積層体は、ポンプ放射を発生させる領域と、動作時にポンプ放射を発生させない少なくとも1つの領域、の両方を有する。]
[0032] 特に好ましくは、第2の半導体積層体のうち動作時に放射を放出しない領域は、第1の半導体積層体のうち動作時にポンプ放射を発生させない領域の上に形成されている。]
[0033] 結果として、第1の半導体積層体および第2の半導体積層体の両方が大きな領域として、すなわち、以降の工程のためにアクセス可能でなければならない領域とは別に具体化されているため、半導体レーザの機械的安定性が高まり、これは有利である。]
[0034] さらなる実施形態においては、ポンプレーザは、縦型発光部に面している側のうち第2の半導体積層体が除去されている領域の上に、第1のコンタクト層を有する。第1のコンタクト層は、ポンプレーザを電気的に接続する役割を果たす。]
[0035] 好ましい実施形態においては、第1の半導体積層体は、縦型発光部とは反対側の面にエッチング停止層を有する。]
[0036] エッチング停止層は、成長基板の除去時にエッチング工程の結果として生じうる損傷からポンプレーザを保護する。]
[0037] 好ましくは、ポンプレーザとは反対側のエッチング停止層の面に第2のコンタクト層が形成されており、この第2のコンタクト層は、縦型発光部とは反対側に位置する領域にカットアウトを有する。第2のコンタクト層および第1のコンタクト層は、協働してポンプレーザを電気的に接続する役割を果たす。縦型発光部とは反対側に位置する領域における、第2のコンタクト層のカットアウトは、縦型発光部の活性層によって放出される放射を取り出す役割を果たす。]
[0038] 代替形態として、第2のコンタクト層を、縦型発光部とは反対側のポンプレーザの面に形成することができる。この場合、第2のコンタクト層は、エッチング停止層としての役割をさらに果たす。ポンプレーザと第2のコンタクト層との間のさらなるエッチング停止層が不要であり、これは有利である。]
[0039] 第2の半導体積層体は、キャリアボディに固定されていることが好ましい。この場合、第2の半導体積層体は、例えば、はんだ層、接着層、または熱圧着によって、キャリアボディに固定することができる。]
[0040] 結果として、従来の形態とは異なり、縦型発光部に電気めっき層を形成する必要がなく、電気めっき層は半導体レーザにおけるひずみにつながることがあり、これは不利である。結果として、半導体レーザの機械的安定性と同時に寿命が増大し、これは有利である。]
[0041] 縦型発光部は、ポンプレーザとは反対側にミラーを有することが好ましい。特に好ましくは、縦型発光部は、ポンプレーザとは反対側にブラッグミラーを有する。]
[0042] ポンプレーザとは反対側にブラッグミラーが配置されていることによって、ポンプレーザのための電流供給をブラッグミラーを介して行う必要がない。結果として、ブラッグミラーにおけるドーピングを回避することが可能であり、このようなドーピングは、ブラッグミラーの反射率の減少、したがって光学的損失につながりうる。このような配置の結果として、縦型発光部によって放出される放射の吸収が減少する。]
[0043] ウェハアセンブリにおいて、すなわち、共通のキャリアボディまたはウェハ上で複数の半導体レーザを製造することが好ましい。結果として、半導体レーザの大量生産が可能であり、これは有利である。この場合、ポンプレーザそれぞれが、キャリアボディとは反対の縦型発光部の側に配置されることが好ましい。]
[0044] 面発光半導体レーザを製造するための、本発明による方法は、特に、以下のステップを含んでいる。
−成長基板を形成するステップと、
− 第1の半導体積層体をエピタキシャル成長させるステップであって、第1の半導体積層体がポンプレーザを備えている、ステップと、
− 第1の半導体積層体の上に第2の半導体積層体をエピタキシャル成長させるステップであって、第2の半導体積層体が、少なくとも1つの活性ゾーンを有する縦型発光部を備えている、ステップと、
− 第2の半導体積層体を部分的に深くエッチングすることによってポンプレーザの領域を露出させるステップであって、第2の半導体積層体が、動作時にポンプレーザの光ポンピングの結果として放射を放出する放射放出領域を有し、第1の半導体積層体および第2の半導体積層体が、動作時に放射を放出しない少なくとも1つの領域を有するように行われる、ステップ。]
[0045] この方法は、単純化された製造工程を特徴とし、これは有利である。]
[0046] ポンプレーザの領域を露出させる前に、第2の半導体積層体の上にブラッグミラーをエピタキシャル成長させることが好ましい。代替形態として、第2の半導体積層体をエピタキシャル成長させた後、ミラーとしての役割を果たす誘電積層体を、第2の半導体積層体に形成することができる。]
[0047] ポンプレーザのうち、ミラーエッチングのために必要である領域と、ポンプレーザを電気的に接続するために必要である領域とを、露出させることが好ましい。]
[0048] 特に好ましくは、共振器を形成する目的でポンプレーザにミラーエッチングによってミラーを形成し、成長基板とは反対のポンプレーザの側に第1のコンタクト層を形成することによってポンプレーザを電気的に接続する。]
[0049] 第2の半導体積層体のうち、以降の工程(例えば、ポンプレーザのミラーエッチングあるいは電気的接続)のためにアクセス可能でなければならない領域のみを除去することによって、半導体レーザの機械的安定性が高まる。]
[0050] ポンプレーザとは反対の第2の半導体積層体の側に、はんだ層または接着層を形成することが好ましい。これらのはんだ層または接着層によって、ポンプレーザとは反対の第2の半導体積層体の側にキャリアボディを固定する。代替形態として、キャリアボディを熱圧着によって固定する。]
[0051] 従来の形態とは異なり、第2の半導体積層体に電気めっき層を形成する必要がない。結果として、電気めっき層に起因して半導体レーザに生じうるひずみが減少する。半導体レーザの安定性が高まり、これは有利である。]
[0052] 成長基板は除去することが好ましい。]
[0053] 放射出口側とは反対に位置している側において縦型発光部がキャリアボディに固定されていることによって、半導体レーザの機械的安定性のために成長基板がもはや必要ない。さらには、半導体レーザのキャリアボディには、成長基板が満たさなければならない比較的厳しい要求条件(例えば、結晶構造に関する要求条件)が課されない。一例として、熱特性(例えば高い熱伝導率など)に関して、キャリアボディを比較的自由に選択することができる。結果として、縦型発光部の効率が向上し、これは有利である。]
[0054] 第1の半導体積層体を成長させる前に、成長基板にエッチング停止層を形成することが好ましい。]
[0055] エッチング停止層は、成長基板を除去する工程時に、第1の半導体積層体およびしたがってポンプレーザを、損傷から保護する。結果として、基板の除去時にポンプレーザが損傷し、したがってポンプ放射の効率が低下する危険性が減少する。]
[0056] 好ましくは、成長基板を除去し、ポンプレーザとは反対側のエッチング停止層の面に、ポンプレーザを電気的に接続するための第2のコンタクト層をパターン構造として形成する。エッチング停止層は、例えば、リフトオフ技術によって形成する。]
[0057] 結果として、縦型発光部によって放出される放射のための光出口開口を第2のコンタクト層に形成することができ、その結果として、縦型発光部によって放出される放射の効率的な取り出しが得られる。]
[0058] 代替形態として、第2のコンタクト層を、縦型発光部とは反対側のポンプレーザの面に直接形成することができる。この場合、第2のコンタクト層はエッチング停止層としての役割を果たし、したがって、ポンプレーザと第2のコンタクト層との間のさらなるエッチング停止層が不要であり、これは有利である。]
[0059] 複数の半導体レーザをウェハアセンブリにおいて、すなわち、共通のキャリアボディまたはウェハにおいて製造することが好ましい。この場合、複数の第1および第2の半導体積層体、およびしたがって複数のポンプレーザおよび縦型発光部を共通のキャリアボディまたはウェハの上に形成し、各ポンプレーザを、キャリアボディとは反対側の縦型発光部の面に配置する。次に、このように共通のキャリアボディの上に形成されるオプトエレクトロニクスコンポーネントを、エッチング工程によって(例えばメサエッチング工程によって)分離する、したがって個片化することができる。結果として、半導体レーザを大量生産することができ、その結果として、このような面発光半導体レーザの製造時間および製造コストが減少し、これは有利である。]
[0060] キャリアボディは、Ge、モリブデン、またはシリコンを含んでいることが好ましい。]
[0061] 面発光半導体レーザのさらなる特徴、利点、好ましい構造形態、および有用性は、図1〜図4を参照しながらの例示的な実施形態の以下の説明によって明らかになるであろう。] 図1 図2a 図2b 図2c 図2d 図2e 図3 図4
図面の簡単な説明

[0062] 本発明による半導体レーザの第1の例示的な実施形態の概略的な断面図を示している。
第2の例示的な実施形態による本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。
第2の例示的な実施形態による本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。
第2の例示的な実施形態による本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。
第2の例示的な実施形態による本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。
第2の例示的な実施形態による本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。
第2の例示的な実施形態による面発光半導体レーザの概略的な平面図を示している。
本発明による半導体レーザのさらなる例示的な実施形態の概略的な断面図を示している。]
実施例

[0063] 同一の構成部分または機能が同じである構成部分には、それぞれ同じ参照記号を付してある。図示した構成部分と、構成部分の間の互いのサイズの関係は、正しい縮尺ではないことを理解されたい。]
[0064] 図1は、本発明による半導体レーザの概略的な断面図を示している。この半導体レーザは、薄膜半導体レーザとして具体化されていることが好ましい。本出願においては、薄膜半導体レーザとは、第1の半導体積層体20および第2の半導体積層体3を上に例えばエピタキシャル成長させた成長基板が、製造時に除去されている半導体レーザである。] 図1
[0065] 本半導体レーザは、縦型発光部1を備えている第2の半導体積層体3を有する。縦型発光部1は、放射放出活性層4と、放射出口側5と、連結側6とを有する。縦型発光部1の放射出口側5にはポンプレーザ7が配置されている。縦型発光部1の連結側6にはキャリアボディ2が配置されている。動作時に縦型発光部1の活性層4によって発生する放射は、ポンプレーザ7を通じて取り出される。図1には、動作時に縦型発光部1の活性層4によって発生する放射の取り出しを、矢印によって表してある。] 図1
[0066] 半導体レーザの機械的安定性のため、キャリアボディ2が設けられており、キャリアボディ2は、放射出口側5とは反対に位置している縦型発光部1の側に配置されている。特に、縦型発光部1の放射出口側5には基板が設けられていない。さらには、例えば金を含んでおり、従来では縦型発光部1に形成される電気めっき層が、使用されていない。したがって、電気めっき層の結果として発生しうるひずみが生じない。]
[0067] キャリアボディ2は、第1および第2の半導体積層体の成長基板とは異なることが好ましい。したがって、半導体レーザのキャリアボディ2には、成長基板が満たさなければならない比較的厳しい要求条件(例えば、結晶構造に関する要求条件)が課されず、これは有利である。キャリアボディ2の選択における自由度は、成長基板の選択における自由度と比較して高く、これは有利である。一例として、キャリアボディ2は、熱特性(例えば高い熱伝導率)に関して、あるいは膨張係数に関して、比較的自由に選択することができる。縦型発光部1において発生する熱量が縦型発光部1から十分に放散しない場合、縦型発光部1の出力が低下する危険性が高まる。成長基板とは異なる、好ましくは高い熱伝導率を有するキャリアボディ2を使用することによって、この危険性を低減することができ、これは有利である。]
[0068] さらには、成長基板が除去されていることによって、縦型発光部1によって放出される放射のための光出口開口をエッチングによって成長基板に形成する必要がない。半導体レーザを単純に製造し、したがって面発光半導体レーザの製造コストを減らして製造時間を短縮することが可能であり、これは有利である。]
[0069] 縦型発光部1およびポンプレーザ7は、ヒ化物化合物半導体、リン化物化合物半導体、または窒化物化合物半導体をベースとしていることが好ましい。これに関して、「ヒ化物化合物半導体、リン化物化合物半導体、または窒化物化合物半導体をベースとしている」とは、このように記載されている半導体レーザまたはその一部分が、好ましくはAlnGamIn1−n−mAs、AlnGamIn1−n−mP、またはAlnGamIn1−n−mN(0≦n≦1、0≦m≦1、n+m≦1)を備えていることを意味する。この場合、これらの材料は、上の化学式に従った数学的に正確な組成を有する必要はない。そうではなく、これらの材料は、1つまたは複数のドーパントと、材料の物理特性を実質的に変化させることのない追加の構成成分とを含んでいることができる。しかしながら、説明を簡潔にする目的で、上の化学式は、結晶格子の本質的な構成成分(Al、Ga、In、P、As、N)のみを含んでおり、これらの構成成分は、その一部分をわずかな量のさらなる物質によって置き換えることができる。]
[0070] 縦型発光部1は、好ましくは半導体レーザであり、特に好ましくは薄膜半導体レーザである。縦型発光部1の活性層4は、赤外放射を放出することが好ましい。]
[0071] 縦型発光部1の活性層4は、放射を発生させるための多重量子井戸構造(MQW)または単一量子井戸構造(SQW)を備えていることが好ましい。本出願においては、量子井戸構造という記載は、具体的には、閉じ込めにより電荷キャリアにおいてエネルギ状態の量子化が起こりうる任意の構造すべてを含む。特に、量子井戸構造という記載は、量子化の次元について何らかの指定を行うものではない。したがって、量子井戸構造には、特に、量子井戸、量子細線、および量子ドットと、これらの構造の任意の組合せとが含まれる。]
[0072] 縦型発光部1の活性層は、ポンプレーザ7において発生する電磁放射を吸収するうえで適していることが好ましい。言い換えれば、ポンプ放射の吸収は、縦型発光部1の活性層4において起こり、活性層4における電磁放射層の発生を励起する。]
[0073] 縦型発光部1は、ポンプレーザ7の領域の上に配置されている。この場合、縦型発光部1の活性層4がポンプレーザ構造に光結合されており、したがって、半導体レーザの動作時にポンプレーザ7からのポンプ放射が縦型発光部1の活性層4に導かれる。]
[0074] 光ポンプ放射の波長は、縦型発光部1の活性層によって放出される放射の波長よりも短いことが好ましい。ポンプレーザ7は、ポンプ放射のための共振器を有する。これを目的として、一例として、一例として、ポンプレーザ7の2つの互いに平行な端部領域にミラー領域が形成されており、このミラー領域は共振器ミラーとしての役割を果たす。ポンプレーザ構造は、第1の導波層と第2の導波層との間に埋め込まれている活性ゾーンを有することが好ましく、これらの導波層は、第1のクラッド層と第2のクラッド層との間に埋め込まれている。]
[0075] 第2の半導体積層体3は放射放出領域8を有し、この放射放出領域8は、放射放出活性層4を備えており、動作時にポンプレーザ7の光ポンピングの結果として放射を放出する。第2の半導体積層体3は、動作時に放射を放出しない領域9を少なくとも1つ有する。]
[0076] 言い換えれば、従来の形態とは異なり、第2の半導体積層体3のうち、形成する放射放出領域8の外側全体を除去するのではなく、以降の工程ステップにおいて第1の半導体積層体にアクセスする必要のある領域のみを除去する。以降の工程としては、例えば、ポンプレーザ7の共振器ミラーをミラーエッチングする、あるいはポンプレーザ7を電気的に接続するステップが考えられる。]
[0077] さらには、第1の半導体積層体は、半導体レーザの動作時にポンプ放射を発生させる領域と、ポンプ放射を発生させない少なくとも1つの領域9、の両方を有することが好ましい。]
[0078] 第2の半導体積層体3のうち動作時に放射を放出しない領域9は、第1の半導体積層体20のうち動作時にポンプ放射を発生させない領域9の上に形成されている。]
[0079] 結果として、第1の半導体積層体20および第2の半導体積層体3の両方が、大きな領域として、すなわち、以降の工程のためにアクセス可能でなければならない領域とは別に具体化されているため、半導体レーザの安定性が高まり、これは有利である。]
[0080] ポンプレーザ7は、縦型発光部1に面している側のうち第2の半導体積層体3が除去された領域の上に、第1のコンタクト層10を有する。第1のコンタクト層10は、ポンプレーザ7を電気的に接続する役割を果たす。]
[0081] 第1の半導体積層体20は、縦型発光部1とは反対側の面にエッチング停止層11を有する。エッチング停止層11は、成長基板の除去時に生じうる損傷からポンプレーザ7を保護する。]
[0082] エッチング停止層11は、ポンプレーザ7とは反対側の面に第2のコンタクト層12を有することが好ましく、この第2のコンタクト層は、縦型発光部1とは反対側に位置している領域にカットアウト13を有する。第2のコンタクト層12および第1のコンタクト層10は、連帯的にポンプレーザ7を電気的に接続する役割を果たす。第2のコンタクト層12のカットアウト13は、縦型発光部1の活性層4によって放出される放射を取り出す役割を果たす。]
[0083] 代替形態として、縦型発光部1とは反対側に位置しているポンプレーザ7の面に、第2のコンタクト層12のみを形成することが可能である。この場合、第2のコンタクト層12は、エッチング停止層としての役割をさらに果たす。]
[0084] 第2の半導体積層体3は、例えば、はんだ層または接着層14によって、キャリアボディ2に固定されている。代替形態として、第2の半導体積層体3を、熱圧着によってキャリアボディ2に固定することができる。従来の形態とは異なり、縦型発光部1に電気めっき層を形成する必要がなく、電気めっき層は半導体レーザにおけるひずみにつながることがあり、これは不利である。結果として、半導体レーザの安定性および寿命の両方が増大し、これは有利である。]
[0085] 縦型発光部1は、ポンプレーザ7とは反対側にミラー15を有することが好ましい。ミラー15はブラッグミラーであることが好ましい。ポンプレーザ7とは反対側にミラー15が配置されていることによって、縦型発光部1がポンプレーザ7によって光ポンピングされ、したがって、縦型発光部1を電気的に接続する必要がなく、ポンプレーザのための電流供給をミラー15を介して行う必要がない。結果として、ミラー15におけるドーピングを回避することが可能であり、このようなドーピングは、ミラー15の反射率の減少、したがって縦型発光部1によって放出される放射の光学的損失につながる。全体として、縦型発光部1によって放出される放射の、ミラー15における吸収が減少する。]
[0086] 代替形態として、ブラッグミラーの代わりに、誘電積層体から成るミラー15を、ポンプレーザ7とは反対側の縦型発光部1の面に形成することができる。]
[0087] ミラー15は、縦型発光部1の第1の共振器ミラーを形成しており、これは有利である。第2の共振器ミラーは、特に、半導体チップの外側に外部共振器ミラーとして配置することができる(図示していない)。したがって、本半導体レーザは、特に、外部共振器を有する面発光半導体レーザ(VECSEL)である。]
[0088] キャリアボディ2は、Ge、モリブデン、またはシリコンを含んでいることが好ましく、これにより、縦型発光部1によって放出される熱損失の適切な放熱が可能になり、これは好ましい。]
[0089] 図2a〜図2eは、本発明による半導体レーザを製造するための方法ステップを示している。] 図2a 図2b 図2c 図2d 図2e
[0090] 図2aにおいては、ポンプレーザを備えている第1の半導体積層体20を、成長基板16の上にエピタキシャル成長させる。この第1の半導体積層体20を成長させる前に、エッチング停止層11を形成することが好ましい。エッチング停止層11は、後から成長基板16を除去する工程ステップにおいて、ポンプレーザが損傷することなく、したがって、半導体レーザの動作時に最適なポンプ放射効率が達成できるようにする役割を果たす。] 図2a
[0091] 縦型発光部1を備えている第2の半導体積層体3を、ポンプレーザの上に成長させる。第2の半導体積層体3は、放射放出領域として設けられておりかつ放射放出活性層4を備えている領域8を有する。さらには、第2の半導体積層体3は、放射を放出するようには設けられていない領域9を有する。これを目的として、第2の半導体積層体3を、形成する放射放出領域8の周囲の領域において、より深くエッチングする。]
[0092] 第2の半導体積層体3の、より深くエッチングされた領域によって、図2bに示したように、次の工程ステップにおいて、第1の半導体積層体20の必要な領域にアクセスすることが可能になる。実施される次の工程ステップとしては、一例として、ポンプレーザ7の側面領域17aにミラーエッチングによって共振器ミラーを形成するステップが挙げられる。さらには、ポンプレーザ7の上、第2の半導体積層体3が配置されていない領域17bの上に、第1のコンタクト層10を形成する。] 図2b
[0093] ポンプレーザ7の領域17aに共振器ミラーを形成することにより、ポンプレーザ7のポンプ放射のための共振器が形成される。第1のコンタクト層10を形成することにより、ポンプレーザ7が電気的に接続される。]
[0094] ポンプレーザ7の共振器ミラーをミラーエッチングし、ポンプレーザ7を電気的に接続した後、図2cに示したように、第2の半導体積層体3にはんだ層または接着層14によってキャリアボディ2を貼り付ける。] 図2c
[0095] したがって、例えば金を含んでいる電気めっき層が使用されない。結果として、電気めっき層に起因して半導体レーザに生じうるひずみが発生しない。第1の半導体積層体および第2の半導体積層体が大きな領域として具体化されている結果として、半導体レーザの機械的安定性が高まり、この結果として、さらに半導体レーザの寿命が増大し、これは有利である。]
[0096] 次いで、図2dに示したように、成長基板16を除去する。この場合、エッチング停止層11は、成長基板16の除去時に生じうる損傷からポンプレーザ7を保護する。第2の半導体積層体3がキャリアボディ2に固定されていることによって、半導体レーザの安定性のために成長基板16はもはや必要なく、したがって、完全に除去することができる。] 図2d
[0097] ウェハアセンブリにおいて複数の半導体レーザを製造する場合、この方法ステップにおいてウェハアセンブリを個々の半導体レーザに分離することができる。個々の半導体レーザへの分離は、メサエッチングによって行うことが好ましい。]
[0098] 次いで、図2eに示したように、ポンプレーザ7を電気的に接続するための第2のコンタクト層12を、ポンプレーザ7とは反対のエッチング停止層11の側に、例えばリフトオフ技術によってパターン構造として形成する。] 図2e
[0099] 結果として、縦型発光部1によって放出される放射のための光出口開口13を第2のコンタクト層12に形成することができ、これは好ましく、その結果として、縦型発光部1によって放出される放射の効率的な取り出しが得られる。図2eには、取り出される放射の方向を矢印によって表してある。] 図2e
[0100] 図3は、面発光半導体レーザの概略的な平面図を示している。] 図3
[0101] 第2の半導体積層体3は、半導体レーザの動作時にポンプレーザの光ポンピングの結果として放射を放出する放射放出領域8、を有する(縦型発光部1)。さらには、第2の半導体積層体3は、動作時に放射を放出しない領域9を有する。]
[0102] 第2の半導体積層体3の放射放出領域8は、ポンプレーザの上に配置されている。ポンプレーザは、ポンプ放射のための共振器19を有する。共振器ミラー18は、共振器19の2つの向かい合う側面に形成されている。]
[0103] 領域17a,17bにおいては、半導体レーザの製造時に第1の半導体積層体のこれらの領域にアクセスできるようにする目的で、第2の半導体積層体3がエッチング工程によって除去されている。この場合、領域17aは、共振器ミラー18を形成する目的で設けられている。領域17bは、ポンプレーザの電気的接続のために設けられている。第2の半導体積層体3のそれ以外のすべての領域は除去されておらず、動作時に放射を放出しない領域9を形成している。]
[0104] このような配置構成によって、大きな領域として具体化されている第2の半導体積層体3が設けられているため、半導体レーザの安定性が高まる。さらには、第2の半導体積層体3のうち、第1の半導体積層体に関する製造工程のためにアクセス可能でなければならない領域のみを除去するため、製造工程が単純化される。製造コストおよび製造時間が減少し、これは有利である。]
[0105] 図4は、半導体レーザ、特に縦型発光部の断面図を示している。] 図4
[0106] 縦型発光部1は、薄膜縦型発光部として具体化されていることが好ましく、放射放出活性層4と、放射出口側5と、連結側6とを有する。縦型発光部1を安定化する目的で、縦型発光部1の連結側6にキャリアボディ2が配置されており、このキャリアボディは、縦型発光部1の半導体積層体の成長基板とは異なる。]
[0107] 縦型発光部1は、キャリアボディ2に面している側にミラー15を有することが好ましい。ミラー15は、ブラッグミラーであることが好ましい。]
[0108] ミラー15は、縦型発光部1の第1の共振器ミラーを形成しており、これは有利である。第2の共振器ミラー21は、特に、外部共振器ミラーとして、半導体チップの外側に配置することができる。したがって、本半導体レーザは、特に、外部共振器を有する面発光半導体レーザ(VECSEL)である。]
[0109] キャリアボディ2は、Ge、モリブデン、またはシリコンを含んでいることが好ましく、これによって、縦型発光部1によって放出される熱損失の適切な放熱が可能になり、これは好ましい。]
[0110] 放熱を改良する目的で、縦型発光部1とは反対のキャリアボディ2の側にヒートシンク22を配置することができる。ヒートシンク22は、はんだ層または接着層23によってキャリアボディ2に固定されていることが好ましい。]
[0111] 縦型発光部1の放射出口側5にはポンプレーザ7が配置されている。]
[0112] 代替形態として、端面発光半導体構造を有するポンプレーザが縦型発光部の活性層4を光ポンピングすることが考えられる(図示していない)。この場合、端面発光ポンプレーザは、ポンプ放射が横方向から縦型発光部7の活性層4の中に放射されるように配置する。特に、縦型発光部1の活性層4およびポンプレーザは、ポンプレーザの活性ゾーンと縦型発光部1の活性層4とが同じ高さであるように、互いに横に並んで配置されていることが好ましい。特に、この場合、ポンプレーザおよび縦型発光部1は、共通のキャリアボディ2の上に配置される。]
[0113] さらには、半導体レーザの動作時に縦型発光部の活性層4を外部ポンプレーザによってポンピングすることが考えられる(図示していない)。]
[0114] ここまで、本発明による半導体レーザを例示的な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はこれらの実施形態に制限されない。本発明は、任意の新規の特徴と、特徴の任意の組合せ(特に、特許請求項における特徴の任意の組合せを含む)を包含しており、これらの特徴またはその組合せは、それ自体が特許請求項または例示的な実施形態に明示的に記載されていない場合でも本発明に含まれる。]
权利要求:

請求項1
面発光半導体レーザであって、−ポンプレーザ(7)を備えている第1の半導体積層体(20)と、−前記第1の半導体積層体(20)の上に配置されており縦型発光部(1)を備えている第2の半導体積層体(3)であって、前記縦型発光部(1)が、放射放出活性層(4)と、放射出口側(5)と、前記放射出口側(5)とは反対に位置している連結側(6)と、を有し、前記ポンプレーザ(7)が前記縦型発光部(1)の前記放射出口側(5)に配置されている、前記第2の半導体積層体(3)と、−前記縦型発光部(1)の前記連結側(6)に配置されているキャリアボディ(2)と、を備えている、面発光半導体レーザ。
請求項2
前記第2の半導体積層体(3)が、前記放射放出活性層(4)を備えている放射放出領域(8)を有し、前記第2の半導体積層体(3)が、動作時に放射を放出しない少なくとも1つの領域(9)を有する、請求項1に記載の面発光半導体レーザ。
請求項3
前記第1の半導体積層体(20)が、ポンプ放射を発生させる領域を有し、前記第1の半導体積層体(20)が、動作時にポンプ放射を発生させない少なくとも1つの領域(9)を有する、請求項1または請求項2に記載の面発光半導体レーザ。
請求項4
前記ポンプレーザ(7)が、前記縦型発光部(1)に面している側のうち、前記第2の半導体積層体(3)が形成されていない領域の上に、第1のコンタクト層(10)を有する、請求項1から請求項3のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項5
前記第1の半導体積層体(20)が、前記縦型発光部(1)とは反対の側にエッチング停止層(11)を有する、請求項1から請求項4のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項6
前記ポンプレーザ(7)を電気的に接続するための第2のコンタクト層(12)が、前記ポンプレーザ(7)とは反対側の前記エッチング停止層(11)の面に形成されており、前記第2のコンタクト層が、前記縦型発光部(1)とは反対側に位置する領域にカットアウト(13)を有する、請求項5に記載の面発光半導体レーザ。
請求項7
前記第2の半導体積層体(3)が前記キャリアボディ(2)に固定されている、請求項1から請求項6のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項8
前記縦型発光部(1)が、前記ポンプレーザ(7)とは反対の側にブラッグミラー(15)を有する、請求項1から請求項7のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項9
前記第1および前記第2の半導体積層体(20,3)を上に成長させた成長基板(16)が除去されている、請求項1から請求項8のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項10
前記キャリアボディ(2)が、前記第1および前記第2の半導体積層体(20,3)の成長基板(16)とは異なる、請求項1から請求項9のいずれかに記載の面発光半導体レーザ。
請求項11
面発光半導体レーザを製造する方法であって、−成長基板(16)を形成するステップと、−第1の半導体積層体(20)をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第1の半導体積層体(20)がポンプレーザ(7)を備えている、前記ステップと、−前記第1の半導体積層体(20)の上に第2の半導体積層体(3)をエピタキシャル成長させるステップであって、前記第2の半導体積層体(3)が、少なくとも1つの活性ゾーン(4)を有する縦型発光部(1)を備えている、前記ステップと、−前記第2の半導体積層体(3)を部分的に深くエッチングすることによって前記ポンプレーザ(7)の領域(17a,17b)を露出させるステップであって、前記第2の半導体積層体(3)が、動作時に前記ポンプレーザ(7)の光ポンピングの結果として放射を放出する放射放出領域(8)を有し、前記第1および前記第2の半導体積層体(3,20)が、動作時に放射を放出しない少なくとも1つの領域(9)を有するように、行われる、前記ステップと、を含んでいる、方法。
請求項12
共振器(19)を形成する目的で、前記ポンプレーザ(7)にミラーエッチングによってミラー(18)を形成し、前記成長基板(16)とは反対の前記ポンプレーザ(7)の側に第1のコンタクト層(10)を形成することによって前記ポンプレーザ(10)を電気的に接続する、請求項11に記載の方法。
請求項13
前記ポンプレーザとは反対の前記第2の半導体積層体(3)の側にはんだ層(14)を形成し、前記第2の半導体積層体(3)を、前記ポンプレーザ(7)とは反対の側において前記はんだ層(14)によってキャリアボディ(2)に固定する、請求項11または請求項12に記載の方法。
請求項14
前記成長基板(16)を除去する、請求項11から請求項13のいずれかに記載の方法。
請求項15
前記第1の半導体積層体(20)を成長させる前に、前記成長基板(16)にエッチング停止層(11)を形成する、請求項11から請求項14のいずれかに記載の方法。
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