![]() Pi3キナーゼ阻害剤として用いられるチアゾール誘導体
专利摘要:
本発明は、式I(式中、置換基は本明細書に定義される通りである)の化合物およびその塩、組成物およびホスファチジルイノシトール3−キナーゼの阻害により緩和される疾患の処置におけるこれらの化合物の使用に関する。 公开号:JP2011506560A 申请号:JP2010538723 申请日:2008-12-18 公开日:2011-03-03 发明作者:ヴィート・グアニャーノ;ジョルジオ・カラヴァッティ;パスカル・フュレ;パトリシア・イムバッハ;ロビン・アレック・フェアハースト 申请人:ノバルティス アーゲー; IPC主号:C07D417-14
专利说明:
[0001] 本発明は、新規なホスファチジルイノシトール(PI)3−キナーゼ阻害化合物としての2−カルボキサミドシクロアミノ尿素誘導体、それらの薬学上許容される塩、そのプロドラッグおよびそれらの製造方法に関する。本発明はまた、単独または少なくとも1種類の付加的治療薬と組み合わせた、また、所望により薬学上許容される担体と組み合わせた、これらの化合物の組成物に関する。本発明はなおさらに、いくつかの疾患、特に、増殖因子、受容体チロシンキナーゼ、タンパク質セリン/ヘロインキナーゼ、Gタンパク質共役受容体およびリン脂質キナーゼおよびホスファターゼの1以上の異常な活性により媒介されるものの予防または治療における、単独または少なくとも1種類の付加的治療薬と組み合わせた、これらの化合物の使用方法に関する。] [0002] ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ(PI3K)は、イノシトール脂質のD−3'位へのリン酸の転移を触媒してホスホイノシトール−3−リン酸(PIP)、ホスホイノシトール−3,4−二リン酸(PIP2)およびホスホイノシトール−3,4,5−三リン酸(PIP3)(これらは次にプレクストリン相同ドメイン、FYVEドメイン、Phoxドメインおよびその他のリン脂質結合ドメインを含むドッキングタンパク質による、多くの場合、原形質膜にある種々のシグナル伝達複合体へのシグナル伝達カスケードにおいてセカンドメッセンジャーとして働く)を生産する脂質キナーゼファミリーを含む((Vanhaesebroeck et al., Annu. Rev. Biochem 70:535 (2001); Katso et al., Annu. Rev. Cell Dev. Biol. 17:615 (2001))。2つのクラス1 PI3Kのうち、クラス1A PI3Kは、p85α、p55α、p50α、p85βまたはp55γであり得る調節サブユニットと構成的に会合した触媒p110サブユニット(α、β、δイソ型)からなるヘテロ二量体である。クラス1Bサブクラスは、2つの調節サブユニットp101またはp84の1つと会合した触媒p110γサブユニットからなるヘテロ二量体である1つのファミリーメンバーを有する(Fruman et al., Annu Rev. Biochem. 67:481 (1998); Suire et al., Curr. Biol. 15:566 (2005))。p85/55/50サブユニットのモジュラードメインには、活性化された受容体上の特異的配列中のホスホチロシン残基および細胞質チロシンキナーゼと結合してクラス1A PI3Kの活性化と局在をもたらすSrc相同(SH2)ドメインが含まれる。クラス1B PI3Kは、多様なレパートリーのペプチド性および非ペプチド性リガンドと結合するGタンパク質共役型受容体により直接活性化される(Stephens et al., Cell 89:105 (1997)); Katso et al., Annu. Rev. Cell Dev. Biol. 17:615-675 (2001))。結局のところ、得られるクラスI PI3Kのリン脂質産物は、上流受容体と、増殖、生存、走化性、細胞移動、運動、代謝、炎症およびアレルギー反応、転写および翻訳を含む下流の細胞活性とを結びつける(Cantley et al., Cell 64:281 (1991); Escobedo and Williams, Nature 335:85 (1988); Fantl et al., Cell 69:413 (1992))。] [0003] 多くの場合、PIP2およびPIP3は、ウイルス癌遺伝子v−Aktのヒトホモログの産物であるAktを原形質膜の動員し、そこで増殖および生存に重要な多くの細胞内シグナル伝達経路の結節点として働く(Fantl et al., Cell 69:413-423(1992); Bader et al., Nature Rev. Cancer 5:921 (2005); Vivanco and Sawyer, Nature Rev. Cancer 2:489 (2002))。PI3Kの異常な調節(多くの場合、Aktの活性化を通じて生存を高める)は、ヒトの癌において最も多い事象の1つであり、何倍ものレベルで見られることが示されている。イノシトール環の3'位でホスホイノシチドを脱リン酸化し、その際にPI3K活性に拮抗作用を及ぼす腫瘍抑制遺伝子PTENは、種々の腫瘍で機能的欠損がある。他の腫瘍では、p110αイソ型PIK3CAおよびAktの遺伝子が増幅され、それらの遺伝子産物のタンパク質発現が増強されていることがいくつかの癌で実証されている。さらに、ヒトの癌では、p85−p110複合体をアップレギュレートする働きをするp85αの突然変異および転座が記載されている。最後に、下流シグナル伝達経路を活性化するPIK3CAの体細胞ミスセンス突然変異が、多様なヒト癌で有意に頻繁に記載されている(Kang at el., Proc. Natl. Acad. Sci. USA 102:802 (2005); Samuels et al., Science 304:554 (2004); Samuels et al., Cancer Cell 7:561-573 (2005))。これらの知見は、ホスホイノシトール−3キナーゼならびにこのシグナル伝達経路の上流および下流成分の脱調節がヒトの癌および増殖性疾患に関連する最も多い脱調節の1つであることを示す(Parsons et al., Nature 436:792 (2005); Hennessey at el., Nature Rev. Drug Disc. 4:988-1004 (2005))。] [0004] 上記の点から、PI3Kの阻害剤は、増殖性疾患およびその他の障害の処置において特に有用となる。] [0005] WO2004/096797には、PI3キナーゼの阻害剤としてのある種のチアゾール誘導体およびそれらの医薬としての使用が開示されている。] [0006] また、WO2005/021519にも、PI3キナーゼの阻害剤としてのある種のチアゾール誘導体およびそれらの医薬としての使用が開示されている。] [0007] 今般、以下に示される式Iの2−カルボキサミドシクロアミノ尿素誘導体が有利な薬理特性を有し、例えばPI3キナーゼ(ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ)を阻害することが判明した。特に、好ましくは、これらの化合物は、生化学アッセイおよび/または細胞アッセイにおいて、βおよび/またはδおよび/またはγサブタイプよりもPI3Kαに対して高い程度の選択性を示す。ゆえに、式Iの化合物は、例えば、PI3キナーゼ(特に、PI3Kα)に依存する疾患、特に、腫瘍性疾患、白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症、および骨髄化生を伴う骨髄繊維症などの増殖性疾患の処置に用いるのに好適である。] [0008] 第1の局面において、本発明は、式I [式中、 nは1を表し、かつ、mは1、2、3または4を表すか、または nは0を表し、かつ、mは0、1、2または3を表し; R1は、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望により置換されていてもよいヘテロシクリルを表し; R2は、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニル、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルコキシ(各アルキルまたはシクロアルキルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニルで一置換または多置換されていてもよく、各フェニルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルキルで一置換または多置換されていてもよい)を表すか;または 2つのR2置換基が一緒になってアルカンジイルまたはアルケンジイル(それぞれ所望によりヒドロキシまたはハロで置換されていてもよい)を形成し、環状部分を形成するか;または 2つの隣接するR2置換基が一緒になって結合を形成し、二重結合を形成し; R3は、水素、低級アルキル、一重水素、多重水素または過重水素低級アルキル、ハロ、ハロ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級ジアルキルアミノ低級アルキルを表す] の化合物またはその塩を提供する。] [0009] 本発明は下記の用語集を含む、また、実施例を含む以下の説明によりさらに詳細に理解することができる。簡潔にするため、本明細書に引用される刊行物の開示は、出典明示により本明細書の一部とされる。本明細書において「含む(“including”, “containing”および“comprising”)」は、それらの開かれた非限定的な意味で用いられる。] [0010] 本明細書に示される式はいずれも、その構造式により示される構造を有する化合物ならびにある種の変種または形態を表すものとする。特に、本明細書に示される式の化合物は不斉中心を持ち得るので、種々の鏡像異性形で存在する。式Iの化合物に少なくとも1つの不斉炭素原子が存在する場合、このような化合物は光学的活性な形態または光学異性体の混合物の形態、例えば、ラセミ混合物の形態で存在し得る。ラセミ混合物をはじめ、全ての光学異性体およびそれらの混合物が本発明の一部である。よって、本明細書に示される式はいずれも、ラセミ体、1以上の鏡像異性形、1以上のジアステレオマー形、1以上のアトロプ異性形およびその混合物を表すものとする。さらに、ある種の構造は幾何異性体(すなわち、シスおよびトランス異性体)、互変異性体またはアトロプ異性体として存在し得る。] [0011] 本明細書に示される式はいずれも、このような化合物の水和物、溶媒和物および多型体ならびにその混合物を表すものとする。] [0012] また、本明細書に示される式はいずれも、化合物の非標識形態ならびに同位体標識形態を表すものとする。同位体標識化合物は、1以上の原子が選択された原子量または質量数を有する原子で置換されていること以外は、本明細書で示される式により表される構造を有する。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体、例えばそれぞれ2H、3H、11C、13C、14C、15N、31P、32P、18F、35S、36Cl、125Iが挙げられる。本発明の種々の同位体標識化合物は、例えば、3H、13Cおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれているものである。このような同位体標識化合物は、代謝研究(好ましくは、14Cによる)、反応動態研究(例えば2Hまたは3Hによる)、薬剤または基質組織分布アッセイを含む陽電子放射型断層撮影法(PET)または単光子放射コンピューター断層撮影法(SPECT)などの検出またはイメージング技術、または患者の放射線治療に有用である。特に、18Fまたは標識化合物はPETまたはSPECT研究に特に好ましいものであり得る。さらに、重水素(すなわち2H)などのより重い同位体での置換は、代謝安定性の増大、例えば、in vivo半減期の延長または用量要求の低減などによる、ある種の治療的利点を与え得る。本発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは一般に、非同位体標識試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用い、下記のスキームまたは実施例および製法に開示されている手順を行うことにより製造することができる。] [0013] さらに、より重い同位体、特に重水素(すなわち2HまたはD)での置換は、代謝安定性の増大、例えば、in vivo半減期の延長または用量要求の低減または治療指数の向上などによる、ある種の治療的利点を与え得る。本明細書において重水素は式(I)の化合物の置換基としてみなされると理解される。このようなより重い同位体、特に重水素の濃度は、同位体濃縮係数により定義される。本明細書において「同位体濃縮係数」とは、その同位体の存在量と特定の同位体の自然存在量の間の比を意味する。本発明の化合物の置換基が示された重水素である場合、このような化合物の、示された各重水素原子に関する同位体濃縮係数は少なくとも3500(示された各重水素原子における重水素の組み込み52.5%)、少なくとも4000(重水素の組み込み60%)、少なくとも4500(重水素の組み込み67.5%)、少なくとも5000(重水素の組み込み75%)、少なくとも5500(重水素の組み込み82.5%)、少なくとも6000(重水素の組み込み90%)、少なくとも6333.3(重水素の組み込み95%)、少なくとも6466.7(重水素の組み込み97%)、少なくとも6600(重水素の組み込み99%)または少なくとも6633.3(重水素の組み込み99.5%)である。本発明のこれらの化合物において、特定の同位体として明示されていない原子は、その原子の安定な同位体を表すことを意味する。特に断りのない限り、ある位置が「H」または「水素」と明示されている場合、その位置は、同位組成物のその天然の存在量において水素を有すると理解される。よって、本発明の組成物において、重水素(D)と明示される原子は、例えば上記の範囲で重水素を表すことを意味する。] [0014] 本明細書に示されるいずれの式についても、特定の変数に関して可能性のあるリストからの特定の部分の選択は、他のどこかに見られる変数に関するその部分を規定するものではない。言い換えれば、ある変数が1回以上見られる場合、特定のリストからのそれらの種の選択は、その式における他のどこかの同じ変数に関するそれらの種の選択に依存しない。上記または下記で好ましいとして特徴付けられる態様における1以上、より一般的な全表現が具体的な定義に置き換えることができるならば、それぞれ本発明のより好ましい態様に至る。] [0015] 複数形(例えば、化合物群、塩群)が用いられる場合、これは単数形(例えば、単一の化合物、単一の塩)を含む。「1つの化合物」という場合、式Iの1を超える化合物(またはその塩)が存在すること(例えば、医薬製剤において)を排除するものではない。] [0016] 特に断りのない限り、本明細書において以下の一般定義を用いる。 ハロゲン(またはハロ)は、フッ素、臭素、塩素またはヨウ素、特に、フッ素、塩素を表す。ハロゲンで置換されたアルキル(ハロゲンアルキル)などのハロゲン置換基および部分は、一ハロゲン化、多ハロゲン化または過ハロゲン化されていてよい。] [0017] ヘテロ原子は、炭素および水素以外の原子、好ましくは、窒素(N)、酸素(O)または硫黄(S)、特に、窒素である。] [0018] 炭素含有基、部分または分子は、1〜7個、好ましくは1〜6個、より好ましくは1〜4個、最も好ましくは1または2個の炭素原子を含む。1を超える炭素原子を有する非環状炭素含有基または部分は直鎖型または分枝型である。] [0019] 接頭語「低級」または「C1−C7」は、最大7個を含み7個まで、特に、最大4個を含み4個までの炭素原子を有する基を表し、これらの対象基は直鎖または1または複数の分枝を有する分枝型である。] [0020] 「アルキル」は、直鎖または分枝鎖アルキル基を表し、好ましくは、直鎖または分枝鎖C1−12アルキルを表し、特に好ましくは、直鎖または分枝鎖C1−7アルキルを表し;例えば、メチル、エチル、n−またはイソ−プロピル、n−、イソ−、sec−またはtert−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、特に好ましくは、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピルおよびn−ブチルおよびイソ−ブチルを表す。アルキルは非置換型であっても置換型であってもよい。例示的置換基としては、限定されるものではないが、ヒドロキシ、アルコキシ、ハロゲンおよびアミノが挙げられる。置換アルキルの一例はトリフルオロメチルである。シクロアルキルもまたアルキルに対する置換基であり得る。このような場合の一例は部分(アルキル)−シクロアルキル、例えば、(アルキル)−シクロプロピルまたは(アルキル)−シクロブチル、例えば、メチル−シクロプロピルまたはメチル−シクロブチルである。(アルキル)−シクロアルキル部分のより具体的な例としては、ジェミナル型の置換パターン、1−アルキルシクロアルキル、例えば、1−メチルシクロプロピルが挙げられる。アルキルに対する置換基としてのシクロアルキルの別の例はアルカンジイル−シクロアルキル、例えば、アルカンジイル−シクロプロピル、例えば、−CH2−シクロプロピルである。C1−C7−アルキルは好ましくは、1個を含み1個から、7個を含み7個まで、好ましくは1個を含み1個から、4個を含み4個までを有するアルキルであり、直鎖型または分枝型であり;好ましくは、低級アルキルはブチル(例えば、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル)、プロピル(例えば、n−プロピルまたはイソプロピル)、エチルまたは好ましくはメチルである。] [0021] 「アルコキシ」、「アルコキシアルキル」、「アルコキシカルボニル」、「アルコキシ−カルボニルアルキル」、「アルキルスルホニル」、「アルキルスルホキシル」、「アルキルアミノ」、「ハロゲンアルキル」などの他の基の各アルキル部分は、上述の「アルキル」の定義に記載されたものと同じ意味を有する。] [0022] 「アルカンジイル」は、2つの異なる炭素原子によってその部分に結合されている直鎖または分枝鎖アルカンジイル基を表し、好ましくは、直鎖または分枝鎖C1−12アルカンジイルを表し、特に好ましくは、直鎖または分枝鎖C1−6アルカンジイルを表し;例えば、メタンジイル(−CH2−)、1,2−エタンジイル(−CH2−CH2−)、1,1−エタンジイル((−CH(CH3)−)、1,1−、1,2−、1,3−プロパンジイルおよび1,1−、1,2−、1,3−、1,4−ブタンジイル、特に好ましくは、メタンジイル、1,1−エタンジイル、1,2−エタンジイル、1,3−プロパンジイル、1,4−ブタンジイルを表す。] [0023] 「アルケンジイル」は、2つの異なる炭素原子によってその分子に結合されている直鎖または分枝鎖アルケンジイル基を表し、好ましくは、直鎖または分枝鎖C2−6アルケンジイルを表し;例えば、−CH=CH−、−CH=C(CH3)−、−CH=CH−CH2−、−C(CH3)=CH−CH2−、−CH=C(CH3)−CH2−、−CH=CH−C(CH3)H−、−CH=CH−CH=CH−、−C(CH3)=CH−CH=CH−、−CH=C(CH3)−CH=CH−、特に好ましくは、−CH=CH−CH2−、−CH=CH−CH=CH−を表す。アルケンジイルは置換型であっても非置換型であってもよい。] [0024] 「シクロアルキル」は、炭素環当たり3〜12個の環原子を有する、飽和または部分飽和、単環式、縮合多環式またはスピロ多環式の炭素環を表す。シクロアルキル基の例としては、以下の部分:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル(cyclpentyl)およびシクロヘキシル(cylclohexyl)が挙げられる。シクロアルキルは非置換型であっても置換型であってもよく;例示的置換基はアルキルに関する定義に示されている。] [0025] 「アリール」は、6個以上(6 or mor)の炭素原子を有する芳香族ホモ環式環系を表し;アリールは、フェニルまたはナフチル、好ましくはフェニルなどの、好ましくは6〜14個の環炭素、より好ましくは6〜10個の環炭素を有する芳香族部分である。アリールは非置換型であっても、または下記のような非置換または置換ヘテロシクリル、特に、ピロリジノなどのピロリジニル、オキソ-ピロリジノなどのオキソピロリジニル、C1−C7−アルキル−ピロリジニル、2,5−ジ−(C1−C7アルキル)ピロリジニル(2,5−ジ−(C1−C7アルキル)−ピロリジノなど)、テトラヒドロフラニル、チオフェニル、C1−C7−アルキルピラゾリジニル、ピリジニル、C1−C7−アルキルピペリジニル、ピペリジノ、アミノまたはN−モノ−もしくはN,N−ジ−[低級アルキル、フェニル、C1−C7−アルカノイルおよび/またはフェニル−低級アルキル)−アミノで置換されたピペリジノ、環炭素を介して結合された非置換またはN−低級アルキル置換ピペリジニル、ピペラジノ、低級アルキル-ピペラジノ、モルホリノ、チオ-モルホリノ、S−オキソ−チオモルホリノまたはS,S−ジオキソチオモルホリノ;C1−C7−アルキル、アミノ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカノイルアミノ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカンスルホニル−アミノ−C1−C7−アルキル、カルバモイル−C1−C7−アルキル、[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−カルバモイル]−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルフィニル−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルホニル−C1−C7−アルキル、フェニル、ナフチル、モノ−〜トリ−[C1−C7−アルキル、ハロおよび/またはシアノ]−フェニルまたはモノ−〜トリ−[C1−C7−アルキル、ハロおよび/またはシアノ]−ナフチル;C3−C8−シクロアルキル、モノ−〜トリ−[C1−C7−アルキルおよび/またはヒドロキシ]−C3−C8−シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級−アルコキシ−低級アルコキシ、(低級−アルコキシ)−低級アルコキシ−低級アルコキシ、ハロ−C1−C7−アルコキシ、フェノキシ、ナフチルオキシ、フェニル−またはナフチル−低級アルコキシ;アミノ−C1−C7−アルコキシ、低級−アルカノイルオキシ、ベンゾイルオキシ、ナフトイルオキシ、ホルミル(CHO)、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ、C1−C7−アルカノイル-アミノ、C1−C7−アルカン-スルホニルアミノ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、例えば、フェニル−またはナフチル−低級アルコキシカルボニル、例えば、ベンジルオキシ-カルボニル;C1−C7−アルカノイル、例えば、アセチル、ベンゾイル、ナフトイル、カルバモイル、N−モノ−またはN,N−二置換カルバモイル、例えば、N−モノ−またはN,N−二置換カルバモイル{ここで、これらの置換基(substitutents)は、低級アルキル、(低級−アルコキシ)−低級アルキルおよびヒドロキシ−低級アルキルから選択される};アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、低級アルキルチオ、フェニル−またはナフチルチオ、フェニル−またはナフチル−低級アルキルチオ、低級アルキル−フェニルチオ、低級アルキル−ナフチルチオ、ハロゲン−低級アルキルメルカプト、スルホ(−SO3H)、低級アルカン-スルホニル、フェニル−またはナフチル−スルホニル、フェニル−またはナフチル−低級アルキルスルホニル、アルキルフェニル-スルホニル、ハロゲン−低級アルキル-スルホニル、例えば、トリフルオロ-メタンスルホニル;スルホン-アミド、ベンゾスルホンアミド、アジド、アジド−C1−C7−アルキル、特に、アジド-メチル、C1−C7−アルカンスルホニル、スルファモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−スルファモイル、モルホリノスルホニル、チオモルホリノスルホニル、シアノおよびニトロからなる群から独立に選択される1以上、好ましくは3個までの、より好ましくは2個までの置換基で置換されていてもよく、ここで、置換アルキル(また、上述の置換アリール、ヘテロシクリルも)の置換基または置換基の一部として上記されている各フェニルまたはナフチル(また、フェノキシまたはナフトキシも)はそれ自体、非置換型であっても、ハロ、ハロ−低級アルキル、例えば、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、アジド、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(低級アルキルおよび/またはC1−C7−アルカノイル)−アミノ、ニトロ、カルボキシ、低級−アルコキシカルボニル、カルバモイル、シアノおよび/またはスルファモイルから独立に選択される1以上、例えば3個まで、好ましくは1または2個の置換基で置換されている。] [0026] 「ヘテロシクリル」は、非置換型の(環内に可能な最高数の共役二重結合を有する)、飽和または部分飽和の複素環式基を表し、好ましくは単環式であるか、または本発明のより広い局面では、二環式、三環式またはスピロ環式環であり;3〜24個、より好ましくは4〜16個、最も好ましくは5〜10個、最も好ましくは5または6個の環原子を有し;1以上、好ましくは1〜4個、特に1または2個の炭素環原子がヘテロ原子で置換され、この結合環は好ましくは4〜12個、特に5〜7個の環原子を有する。この複素環式基(ヘテロシクリル)は非置換型であっても、置換アルキルに関して上記で定義された置換基からなる群から、および/または以下の置換基:オキソ(=O)、チオカルボニル(=S)、イミノ(=NH)、イミノ−低級アルキルの1以上から独立に選択される1以上、特に1〜3個の置換基で置換されていいてもよい。さらに、ヘテロシクリルは、特に、オキシラニル、アジリニル、アジリジニル、1,2−オキサチオラニル、チエニル(=チオフェニル)、フラニル、テトラヒドロフリル、ピラニル、チオピラニル、チアントレニル、イソベンゾフラニル、ベンゾフラニル、クロメニル、2H−ピロリル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、ベンズイミダゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、ピラゾリジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、ジチアゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、ピリダジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、(S−オキソまたはS,S−ジオキソ)−チオモルホリニル、インドリジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、特に、1,4−ジアゼパニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、クマリール、インダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、プリニル、4H−キノリジニル、イソキノリル、キノリル、テトラヒドロ-キノリル、テトラヒドロイソキノリル、デカヒドロキノリル、オクタヒドロイソキノリル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ジベンゾチオフェニル、フタラジニル、ナフチリジニル、キノキサリル、キナゾリニル、キナゾリニル、シンノリニル、プテリジニル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ペリミジニル、フェナントロリニル、フラザニル、フェナジニル、フェノチアジニル、pフェノキサジニル、クロメニル、イソクロマニル、クロマニル、ベンゾ[1,3]-ジオキソール−5−イルおよび2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イルからなる群から選択されるヘテロシクリル基であり、これらの各基は非置換型であるか、または置換アリールに関して上記されたものから、および/または以下の置換基:オキソ(=O)、チオカルボニル(=S)、イミノ(=NH)、イミノ−低級アルキルの1以上から選択される1以上、好ましくは3個までの置換基で置換されている。] [0027] 「アリールアルキル」は、メチルまたはエチル基などのアルキル基を介して分子に結合されているアリール基、好ましくはフェネチルまたはベンジル、特に、ベンジルを表す。同様に、シクロアルキルアルキルおよびヘテロシクリルは、アルキル基を介して分子に結合されているシクロアルキル基、またはアルキル基を介して分子に結合されているヘテロシクリル基を表す。各場合において、アリール、ヘテロシクリル、シクロアルキルおよびアルキルは上記で定義されたように置換されていてもよい。] [0028] 「処置」は、予防的処置および治療的処置ならびに疾患または障害の進行の遅延を含む。] [0029] 「PI3キナーゼ媒介疾患」(特に、PI3Kα媒介疾患)は特に、PI3キナーゼの阻害、特に、PI3Kαの阻害に対して有益に応答する(例えば、1以上の症状の改善、疾患の発症の遅延から疾病の一時的または完全治癒まで)ような障害(処置される疾患の中でも特に、腫瘍性疾患、白血病、真性赤血球増加症、本態性血小板血症および骨髄化生を伴う骨髄繊維症などの増殖性疾患が挙げられる)である。] [0030] 「塩」(またはその塩群」または「またはその塩」)により意味されるもの)は、単独で、または式Iの遊離化合物との混合物として存在する場合があり、好ましくは薬学上許容される塩である。このような塩は、塩基性窒素原子を有する式Iの化合物から、例えば、好ましくは有機酸または無機酸との酸付加塩、特に薬学上許容される塩として形成される。好適な無機酸は、例えば、塩酸、硫酸またはリン酸などのハロゲン酸である。好適な有機酸は、例えば、フマル酸またはメタンスルホン酸などのカルボン酸またはスルホン酸である。単離または精製目的では、薬学上許容されない塩、例えば、ピクリン酸塩または過塩素酸塩を使用することもできる。治療的使用には、薬学上許容される塩または遊離化合物だけが用いられ(医薬製剤の形態で適用可能である場合)、従って、これらが好ましい。遊離形態の新規な化合物と、例えば新規な化合物の精製または同定において中間体として使用可能な塩を含む、それらの塩形態のものとの間の密接な関係に関して、以上および以下において遊離化合物という場合には、適当および便宜であれば、対応する塩も指すものと理解すべきである。] [0031] 組合せは、1つの単位投与形における固定組合せ、または式Iの化合物と組合せ相手(例えば、「治療薬」または「補助剤」とも呼ばれる、以下に説明されるような他の薬剤)が同時に独立に、またはある時間間隔で別に投与され得る場合、特に、これらの時間間隔がそれらの組合せ相手に協働作用、例えば相乗作用を示させる場合の組合せ投与のためのパーツキットのいずれかを表す。本明細書で用いる「同時投与」または「組合せ投与」などの用語は、それを必要とする単一の対象(例えば患者)への選択された組合せ相手の投与を含むことを意味し、それらの薬剤が必ずしも同じ投与経路により、または同時に投与される必要のない処置計画を含むものとする。本明細書において「医薬組合せ」は、1を超える有効成分の混合または組合せから得られる製品を意味し、それらの有効成分の固定組合せと非固定組合せの双方を含む。「固定組合せ」とは、有効成分、例えば、式Iの化合物と組合せ相手が双方とも、単一の存在または投与形の形態で同時に患者に投与されることを意味する。「非固定組合せ」とは、有効成分、例えば、式Iの化合物と組合せ相手が双方とも、独立した存在として、同時、並行または特に時間制限無く逐次に患者に投与されることを意味し、このような投与は、患者の体内で治療上有効なレベルの2種類の化合物を提供する。これはまた、例えば3つ以上の有効成分の投与などのカクテル療法にも当てはまる。] [0032] 好ましい態様(独立に、集合的に、または任意の組合せもしくは部分組合せにおいて好ましい)において、本発明は、遊離塩基形態または酸付加塩形態の式Iの化合物(ここで、置換基は本明細書に定義される通り)に関する。] [0033] 一態様では、本発明は、式I': により示される、窒素含有複素環式環の2位に以下に定義される立体化学を有する式Iの化合物に関する。] [0034] 別の態様では、本発明は、nが1であり、式IA: (式中、置換基は式Iの化合物に関して定義された通りであり、mは1または2を表す) で示される式Iの化合物に関する。] [0035] さらなる態様では、本発明は、nが0であり、式IB: (式中、置換基は式Iの化合物に関して定義された通りであり、mは0または1を表す) で示される式Iの化合物に関する。] [0036] 式IAおよびIBの好ましい態様は、ピロリジン環およびアゼチジン環のそれぞれ2位に式I'のピロリジン環に関して示されているものと同じ立体化学を含む。] [0037] 次の好ましい特徴は、本明細書のいずれの式にも当てはまり、特に、式I、IA、IB、ICおよび/または(I')に当てはまる。] [0038] R1は好ましくは、非置換または置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換アリールを表し、ここで、該ヘテロシクリルは、単環式、二環式、三環式またはスピロ環式であって4〜16個の環原子を有し、その中に1〜4個のヘテロ原子が存在する不飽和、飽和または部分飽和複素環から選択され、該アリールは、6〜14個の環炭素原子を有する芳香族部分から選択され; 該置換基(substiutents)は以下の部分:C1−C7−アルキル;一重水素、多重水素、過重水素C1−C7−アルキル;(フェニル−、C1−C7−アルキルフェニル−、C1−C7−アルコキシフェニル−、ハロフェニル−またはN,N−ジアルキルアミノアルコキシフェニル)C1−C7−アルキル;(フェノキシ−、C1−C7−アルキルフェノキシ−、C1−C7−アルコキシフェノキシ−またはハロフェノキシ−)C1−C7−アルキル;C3−C12−シクロアルキル;一重水素、多重水素、過重水素C3−C12−シクロアルキル;(C1−C7−アルキル)−C3−C12シクロアルキル;(一重水素、多重水素、過重水素C1−C7−アルキル)−C3−C12−シクロアルキル;(フェニル−、C1−C7−アルキルフェニル−、C1−C7−アルコキシフェニル−またはハロフェニル−)C3−C12−シクロアルキル;(ハロC1−C7−アルキル)−C3−C12シクロアルキル;シアノC3−C12−シクロアルキル;アミノ−C1−C7−アルキル;ハロ−C1−C7−アルキル;N−C1−C7−アルカノイルアミノ−C1−C7−アルキル;N−C1−C7−アルカンスルホニル−アミノ−C1−C7−アルキル;ピロリジノ−C1−C7−アルキル;オキソ−ピロリジノ−C1−C7−アルキル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノピロリジニル;ピペリジノ−C1−C7−アルキル;4−(C1−C7−アルキル)−ピペリジノ;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ]−ピペリジノ;ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;モルホリノ−C1−C7−アルキル;チオモルホリノ−C1−C7−アルキル;S−モノ−またはS,S−ジオキソ−チオモルホリノ−C1−C7−アルキル;カルバモイル−C1−C7−アルキル;[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−カルバモイル]−C1−C7−アルキル;C1−C7−アルカンスルフィニル−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルホニル−C1−C7−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C1−C7−アルコキシ、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−シクロアルキル)−アミノ;N−モノ−またはN,N−ジ−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル]−アミノ;N,N−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル][C1−C7−アルキル]−アミノ;アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン7−イル;C1−C7−アルカノイルアミノ;ピリジン−アミノ;イミダゾリニル;2−メチルイミダゾリニル;ピロリジノ;オキソ−ピロリジノ;ピペリジノ;ピペラジン−1−イル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル;4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル;モルホリノ;チオモルホリノ;S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリノ;C1−C7−アルカン-スルホニルアミノ;カルバモイル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、アミノ−C1−C7−アルキルおよび/または(N'−モノ−またはN',N'−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル)−カルバモイル;ピロリジン−1−カルボニル;ピペリジン−1−カルボニル;ピペラジン−1−カルボニル;4−(C1−C7−アルキル)ピペラジン−1−カルボニル;テトラヒドロ−ピラン−4−イル;C1−C7−アルキル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル(特に、4−(C1−C7−アルキル)−テトラヒドロ−ピラン−4−イル);モルホリン−1−カルボニル;チオモルホリン−1−カルボニル;S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリン−1−カルボニル;スルホ;C1−C7−アルカン-スルホニル;C1−C7−アルカンスルフィニル;スルファモイル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−スルファモイル;モルホリノスルホニル;チオモルホリノスルホニル;C1−C7−アルキル−スルファニル;シアノ;ニトロおよびチアゾリルの1以上、好ましくは1〜4個から独立に選択される。] [0039] R1はさらに好ましくは、非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換アリールを表し、 該ヘテロシクリルまたはアリールは、フェニル、ナフチル、インダニル、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾール、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾール、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、フラザン(オキサジアゾール)、ジオキソラン、チオフェン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、オキサゾール、オキサゾリン、オキサゾリジン、イソキサゾール、イソキサゾリン、イソキサゾリジン、チアゾール、チアゾリン、チアゾリジン、イソチアゾール、イソチアゾリン(istothiazoline)、イソチアゾリジン、チアジアゾール、チアジアゾリン、チアジアゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、ピラン、テトラヒドロピラン、チオピラン、テトラヒドロチオピラン、オキサジン、チアジン、ジオキシン、モルホリン、プリン、プテリンおよび対応するベンズアニーリング複素環、例えば、インドール、イソインドール、クマリン、クマロネシノリン、イソキノリン、シンノリン、ベンゾイミダゾールからなる群から選択され、かつ、 該ヘテロシクリルまたはアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、C1−C7−アルキル、過重水素C1−C7−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、アミノ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカノイルアミノ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカンスルホニル−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルキル、オキソ−ピロリジノ−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルフィニル、C1−C7−アルカンスルホニル、C1−C7−アルコキシ、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−シクロアルキル)−アミノC1−C7−アルカノイルアミノ、ピロリジノ、オキソ−ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリノ、C1−C7−アルカン-スルホニルアミノ、カルバモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、アミノ−C1−C7−アルキルおよび/または(N'−モノ−またはN',N'−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル)−カルバモイル、ピロリジン−1−カルボニル、ピペリジン−1−カルボニル、ピペラジン−1−カルボニル、4−(C1−C7−アルキル)ピペラジン−1−カルボニル、モルホリン−1−カルボニル、チオモルホリン−1−カルボニル、S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリン−1−カルボニル、スルホ、C1−C7−アルカン-スルホニル、C1−C7−アルカンスルフィニル、スルファモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−スルファモイル、モルホリノスルホニル、チオモルホリノスルホニル、チアゾリルからなる群から独立に選択される1以上、好ましくは1〜3個の部分で置換される。] [0040] R1は極めて好ましくは、各場合において非置換型であるか、または1以上(好ましくは、0、1、2または3個の置換基)で置換されているヘテロシクリルまたはアリールを表し、ここで、該ヘテロシクリルまたはアリールは、フェニル、2−、3−、4−ピリジル(特に、2−または4−、特に、4−ピリジル)、2−、4−、5−ピリミジニル(特に、4−ピリミジニル)、ピラジニル、3−、4−ピリダジニル、ベンゾイミダゾール(例えば、アルキル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル、例えば、3−メチル−、3−エチル、3−tert−ブチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)、チアゾール−4−イルからなる群から選択され、 ここで、該置換基は、フルオロ、クロロ、シアノ、C1−C4−アルキル(特に、メチル、エチル、イソ−プロピル、sec−ブチル、tert.−ブチル、1,1,2−トリメチル−プロピル、1,1−ジメチル−プロピル)、過重水素C1−C7−アルキル(特に、−CD3、d9−tert−ブチル)、C3−C6−シクロアルキル(特に、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル)、C3−C6−シクロアルキル−C1−C4−アルキル(特に、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル)、1−(C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−メチル−シクロプロピル、2−メチル−シクロプロピル、1−メチル−シクロブチル)、1−(ハロ−C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−トリフルオロメチル−シクロプロピル、1−トリフルオロメチル−シクロブチル)、1−(過重水素−C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−d3−メチル−シクロプロピル、1−d3−メチル−シクロブチル)、1−シアノ−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−シアノ−シクロプロピル、1−シアノ−シクロブチル)、C1−C4−アルキルオキシ(特に、メトキシ、エトキシ)、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル(特に、2−ヒドロキシエチル)、ハロ−C1−C4−アルキル(特に、CF3、2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル、2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)、C1−C4−アルキルオキシ−C1−C4−アルキル(特に、メトキシメチル)、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、C1−C4−アルキルスルホニル(特に、メチルスルホニル)、C1−C4−アルキルスルファニル(特に、メチルスルファニル);アミノ置換基、例えば、特に、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチル−メチル−アミノ、エチル−プロピル−アミノ、シクロプロピルアミノ、2−メトキシ−エチル−アミノ、4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル、メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ、4−メチル−ピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル(特に、(R)−または(S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、イソプロピル−メチル−アミノ、2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ、2−アゼチジン−1−イル、7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル、3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル、ベンジル−エチル−アミノ、1−(4−C1−C4−アルキルオキシ−フェニル)−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロピル)、(4−C1−C4−アルキルオキシ−フェニル)−C1−C4−アルキル(特に、1−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エチル)、1−フェニル−C3−C6−シクロアルキル(特に、1−フェニル−シクロペンチル)、C1−C7−アルキルフェニル(特に、1,1−ジメチル−2−p−トリル−エチル)、C1−C7−アルコキシフェニルC1−C7−アルキル(特に、(4−メトキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチル)、C1−C7−アルコキシフェノキシ(特に、4−メトキシ−フェノキシメチル)、N,N−ジアルキルアミノアルコキシフェニル(特に、1−[4−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−フェニル]−1−メチル−エチル)、4−(C1−C7−アルキル)−テトラヒドロ−ピラン−4−イル(特に、4−エチル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)、ベンジル、フェニルまたは5もしくは6個の環原子を有する芳香族複素環(特に、ピロール、ピラゾール、イミダゾール(特に、イミダゾール−1−イル)、トリアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、チアゾール−4−イル) からなる群から選択され、このベンジル、フェニルまたは芳香族複素環は所望によりハロゲン(特に、クロロまたはフルオロ)、C1−C4−アルキル(特に、メチル、エチル、n−プロピル、tert.−ブチル)、C1−C4−アルキルオキシ(特に、メトキシ)、ハロ−C1−C4−アルキル(特に、CF3)、特に、2−メチル−イミダゾール−1−イル、2−プロピル−イミダゾール−1−イル、2−フルオロフェニル、2,6−ジクロロフェニルメチルからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい(好ましくは、フェニル環上のベンジルに対する)。] [0041] R1が置換ピリジル、例えば、少なくとも1つの置換基(本明細書の上記で定義された通り)で置換されている4−ピリジルである場合、該置換基はそのピリジル基の少なくとも2位にあることが好ましい。] [0042] R1が置換ピリミジニル、例えば、少なくとも1つの置換基(本明細書の上記で定義された通り)で置換されている4−ピリミジニルである場合、該置換基はそのピリミジニル基の少なくとも2位にあることが好ましい。] [0043] R2は好ましくは、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルキルオキシ、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルオキシ、C1−C7−アルキルアミノ、ジ−C1−C7−アルキルアミノ、ジ−C1−C7−アルキルアミノC1−C7−アルキル、フェニルを表し、各アルキル、シクロアルキルまたはフェニルは、フルオロ、クロロ、シアノ、ヒドロキシ、フェニルで一置換または二置換されていてもよい。この局面では、R2は特にヒドロキシ、メチル、フルオロ、クロロを表す。] [0044] R2は好ましくは、さらなる置換基R2と一緒になって基−CH2−;−CH(CH3)−、−C(CH3)2−;−CH2−CH2−、−CH=CH−を表し、それにより環状部分を形成し、よって、窒素含有環と一緒になって二環式部分を形成する。] [0045] R2は好ましくは、さらなる置換基R2と一緒になって結合を表し、特に、nが1の場合には二重結合を形成する。よって、この窒素含有環は不飽和部分である。] [0046] R2は、それが結合されている窒素含有複素環(例えば、式IAのピロリジン環(式Iにおいてn=1)または式IBのアゼチジン環(式Iにおいてn=0)の2位および/または3位および/または4位で置換されていてもよい。最も好ましくは、n=1かつm=1の場合、R2置換基はピロリジン環の2位で、すなわち、同時にカルボキサミド基で置換されている同じ炭素上で置換されている。] [0047] 式Iにおいて、n=1、m=1または2の場合、およびn=0、m=0または1の場合が好ましく、n=0、m=0の場合が最も好ましい。] [0048] 一般に、n=1かつm=2の場合、2つのR2置換基は一緒になってアルカンジイルまたはアルケンジイル(特に、アルカンジイル、最も特には、メタノ基、例えば、2,3−メタノ基)を形成する。あるいは、n=1かつm=2の場合、2つのR2基は分離され、ピロリジン環のそれぞれ2位および4位で置換されていてもよく、あるいは例えばR2がフルオロなどのハロである場合、双方とも1つの位置(すなわち、ジェミナル):2,2−、3,3−または4,4−(特に、4,4−)で置換されていてもよい。] [0049] 最も好ましくは、n=1の場合、m=1である。 R3は好ましくは、水素、低級アルキル、一重水素、多重水素または過重水素低級アルキル、ハロ、フルオロ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級ジアルキルアミノ低級アルキルを表す。] [0050] R3は好ましくは、水素、メチル、一重水素、二重水素または三重水素メチル、クロロ、フルオロメチル、ヒドロキシメチル、ジメチルアミノ低級アルキル、低級ジアルキルアミノメチルを表す。] [0051] R3は最も好ましくは、水素、メチル、d3−メチル(すなわち、−CD3)、クロロ、ジメチルアミノメチルを表す。] [0052] R3はまた、メチル、フルオロメチル(すなわち、−CH2F)、ヒドロキシメチル(すなわち、−CH2OH)を表す。] [0053] 本発明の一態様は、式IC: [式中、 nは1を表し、かつ、mは1、2、3または4を表すか、または nは0を表し、かつ、mは0、1、2または3を表し; R1は、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望により置換されていてもよいヘテロシクリルを表し; R2は、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニル、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、シクロアルキル、シクロアルコキシ(各アルキルまたはシクロアルキルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニルで一置換または多置換されていてもよく、各フェニルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルキルで一置換または多置換されていてもよい)を表すか;または 2つの置換基が一緒になってアルカンジイルまたはアルケンジイル(それぞれ所望によりヒドロキシまたはハロで置換されていてもよい)を形成し、二環式部分を形成するか;または 2つの置換基が一緒になって結合を形成し、不飽和部分を形成し; R3は、水素、フルオロ、ヒドロキシを表す] の化合物またはその塩を含む。] [0054] 本発明の別の態様は、表2に挙げられている式(ID)の特定の1以上の化合物を除く、式(I)または(IC)の化合物に関する。] [0055] 本発明の別の態様は、表2Aに挙げられている式(ID)の特定の1以上の化合物を除く、式(I)または(IC)の化合物に関する。] [0056] 本発明の別の態様は、式ID: [式中、R1は本明細書に定義される通りであり、R3はメチルを表し、nは1を表し、mは0、1または2を表し、2位のキラリティーはSである] の化合物を除く、式(I)または(IC)の化合物に関する。] [0057] 本発明の別の態様は、R1がチアゾール−4−イルである化合物を除く、式(I)、(I')および/または(IC)の化合物に関する。] [0058] 本発明はさらに、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の薬学上許容されるプロドラッグに関する。] [0059] 本発明はさらに、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の薬学上許容される代謝産物に関する。] [0060] 本発明は特に、実施例に示される式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物ならびにそこに記載されている製造方法に関する。] [0061] 本発明はまた、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の製造方法に関する。2つの異なるアミンを対応する尿素誘導体に変換する基本的に全ての既知の方法が好適であり、個々の出発材料を用いることにより適用することができる。] [0062] よって、本発明は特に、式II (式中、置換基は上記で定義される通り) の化合物を活性化剤の存在下で式IIIA (式中、置換基は上記で定義される通りであり、R3はさらにハロメチル、例えば、ブロモメチルまたはクロロメチルを表し得る) の化合物と反応させる(「方法A」)か、または式IIIB (式中、R1は上記で定義される通りであり、RGは反応性基(イミダゾリルカルボニルなど)を表し、R3は上記で定義される通りであり、さらにハロメチル、例えば、ブロモメチルまたはクロロメチルを表し得る) の化合物と反応させる(「方法B」)こと、 各場合において、所望により希釈剤の存在下、所望により反応補助剤の存在下、 得られた式Iの化合物を遊離形態または塩の形態で回収すること、 所望により、方法Aまたは方法Bに従って得ることができる式Iの化合物を異なる式Iの化合物へ変換すること、および/または得ることができる式Iの化合物の塩をその異なる塩へ変換すること、および/または得ることができる式Iの遊離化合物をその塩へ変換すること、および/または得ることができる式Iの化合物の異性体を、得ることができる1以上の異なる式Iの異性体から分離することを含む方法に関する。] [0063] 反応条件 プロセスは当技術分野で公知の方法に従って、または以下の実施例で開示されているように行うことができる。例えば、式IIの化合物は、例えばジメチルホルムアミドなどの溶媒中、例えば有機アミン、例えばトリエチルアミンなどの塩基の存在下で、式IIIの化合物と反応させればよい。] [0064] 以上または以下で温度が示される場合、示されている数値からの小さな偏差、例えば±10%の偏差が許容されるので、「約」を付け加えなければならない。反応は全て1以上の希釈剤および/または溶媒の存在下で行うことができる。出発物質は当モル量で用いることができ、あるいは例えば、溶媒として機能させるため、または平衡をシフトさせるため、または一般には反応速度を高めるために、化合物を過剰量で用いることもできる。] [0065] 酸、塩基または触媒などの反応補助剤を、当技術分野で知られているような、反応必要とされる、一般には既知の手順に従った適量で加えてもよい。] [0066] 保護基 例えばカルボキシ、ヒドロキシ、アミノまたはスルフヒドリルなどの1以上の他の官能基が、反応に関与すべきではないか、または反応を妨げるので、本明細書に記載の出発材料または他の任意の前駆体において保護されるか、または保護される必要がある場合、これらは、ペプチド化合物、またセファロスポリンおよびペニシリン、ならびに核酸誘導体および糖の合成に通常用いられるような基である。保護基は、それらがひと度除去されると最終化合物には存在しない基であり、置換基として残る基は、出発材料または中間体段階で付加され最終化合物を得るために除去される基であるというここで用いる意味において保護基ではない。また、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の異なる化合物へ変換する場合に、有用または必要であれば、保護基を導入し、除去することができる。] [0067] 保護基は前駆体にすでに存在してもよく、アシル化、エーテル化、エステル化、酸化、加溶媒分解および同様の反応などの望まない二次反応から、懸念される官能基を保護するべきである。それ自体容易に、すなわち、望まない二次反応なく、一般には酢化分解、ブロトン化分解、加溶媒分解、還元、光分解により、または例えば生理条件と類似の条件下での酵素活性により除去に至ること、および最終産物には存在しないことが保護基の特徴である。専門家ならば、どの保護基が上記および下記の反応に好適であるかを知っているか、または容易に確認することができる。] [0068] このような保護基による、このような官能基の保護、保護基それ自体、およびそれらの除去反応は、例えば、J. F. W. McOmie, “Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London and New York 1973, in T. W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, Third edition, Wiley, New York 1999, in “The Peptides”; Volume 3 (editors: E. Gross and J. Meienhofer), Academic Press, London and New York 1981, in “Methoden der organischen Chemie” (Methodsof organic chemistry), Houben- Weyl, 4th edition, Volume 15/I, Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974, in H.-D. Jakubke and H. Jescheit, “Aminosaeuren, Peptide, Proteine” (Amino acids, peptides, proteins), Verlag Chemie, Weinheim, Deerfield Beach, and Basel 1982, and in Jochen Lehmann, “Chemie der Kohlenhydrate: Monosaccharide und Derivate” (Chemistry of carbohydrates: monosaccharides and derivatives), Georg Thieme Verlag, Stuttgart 1974などの標準的な参照文献に記載されている。] [0069] 任意の反応および変換 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の異なる化合物へ変換することができる。] [0070] R3がフルオロメチルまたはヒドロキシメチルを表す式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物では、このような化合物は対応する塩素誘導体をヒドロキシまたはフルオロ化合物へ変換することにより得ることができる。このような反応は既知であり、置換反応と呼ばれる。この変換は式(IIIAまたはB)の出発材料の段階で、または対応する式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を変換することにより行うことができる。] [0071] 置換基がアミノまたはアミノ−C1−C7−アルキル置換基を担持する式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物では、アミノを、例えば−20〜50℃の範囲の温度、例えば約室温で、トリエチルアミンまたはピリジンなどの第三級窒素塩基の存在下、塩化メチレンなどの適当な溶媒の不在下または存在下で、対応するC1−C7−アルカノイルハロゲニドまたはC1−C7−アルカンスルホニルハロゲニド、例えば対応するクロリドと反応させることにより、アシルアミノ、例えば、C1−C7−アルカノイルアミノまたはC1−C7−アルカンスルホニルアミノに変換させることができる。] [0072] 置換基がシアノ置換基を担持する式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物では、シアノを、例えば−20〜50℃の範囲の温度、例えば約室温で、例えば低級アルカノール、例えばメタノールおよび/またはエタノールなどの適当な溶媒中、ラネーニッケルまたはラネーコバルトなどの適当な金属触媒の存在下での水素化によりアミノメチル基に変換させることができる。] [0073] 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の、塩形成基との塩は、それ自体既知の方法で製造することができる。従って、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の酸付加塩は、酸または好適な陰イオン交換試薬で処理することにより得ることができる。酸2分子との塩(例えば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物のジハロゲニド)はまた、化合物当たり酸1分子との塩(例えば、モノハロゲニド)に変換させることができ、これは加熱融解させるか、または例えば、真空下、例えば130〜170℃の高温下で固体として加熱することにより行うことができ、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物1分子当たり酸1分子が脱離する。塩は通常、例えば、好適な塩基性化合物、例えば、炭酸アルカリ金属、炭酸水素アルカリ金属または水酸化アルカリ金属、一般には炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムで処理することにより、遊離化合物に変換させることができる。] [0074] 立体異性体混合物、例えば、ジアステレオマー混合物は、好適な分離方法によるそれ自体既知の方法でそれらの対応する異性体へ分離することができる。例えばジアステレオマー混合物は、分別結晶、クロマトグラフィー、溶媒分配および同様の手法により、それらの個々のジアステレオマーに分離することができる。この分離は出発化合物のレベルで行っても、または式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物それ自体で行ってもよい。鏡像異性体は、例えば、鏡像異性体的に純粋なキラル酸との塩形成によるなどのジアステレオマー塩の形成によるか、または例えばキラルリガンドを含むクロマトグラフィー基質を用いるHPLCなどのクロマトグラフィーの手段により分離することができる。] [0075] この節で述べられる変換と類似の反応を適当な中間体のレベルで行ってもよい(従って、対応する出発材料の製造に有用である)ことを強調しておく。] [0076] 出発材料: 式IIおよびIIIの出発材料、ならびに本明細書に、例えば下記に述べられる他の出発材料は、当技術分野で公知の方法、当技術分野で公知かつ/または市販の方法に従って、またはそれらと同様にして製造することができる。出発材料の製造が特に記載されていない限り、それらの化合物は既知であるか、または当技術分野で公知の、例えば、WO05/021519またはWO04/096797の、または以下に開示されるような方法と同様にして製造することができる。新規な出発材料、ならびにそれらの製造方法も本発明の態様である。好ましい態様では、このような出発材料を用い、選択反応を好ましい化合物が取得可能なように選択する。] [0077] 使用可能であり、かつ/または、適当かつ便宜であれば塩として取得可能な出発材料(中間体を含む)において、置換基は好ましくは、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物に関して定義された通りである。] [0078] 本明細書に開示される式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は医薬として有用である。よって、本発明は、一態様において、PI3Kの阻害が指示されるヒトまたは獣医学用の組成物に関する。] [0079] 一態様において、本発明は、PI3Kにより媒介される腫瘍および/または癌性細胞の増殖などの細胞増殖性疾患の処置に関する。特に、これらの化合物は、例えば、肺および気管支;前立腺;乳房;膵臓;結腸および直腸;甲状腺;肝臓および肝内胆管;肝細胞;胃;神経膠腫/膠芽腫;子宮内膜;黒色腫;腎臓および腎盂;膀胱;子宮体部;子宮頸;卵巣;多発性骨髄腫;食道;急性骨髄性白血病;慢性骨髄性白血病;リンパ性白血病;骨髄性白血病;脳;口腔および咽頭;喉頭;小腸;非ホジキンリンパ腫;黒色腫;および絨毛性結腸腺腫を含むヒトまたは動物(例えばマウス)癌の処置に有用である。] [0080] 他の態様では、PI3K媒介症状または障害は、喘息、COPD、ARDS、レフラー症候群、好酸球性肺炎、寄生虫(特に、後生動物)感染(熱帯性好酸球増加症を含む)、気管支肺アスペルギルス症、結節性多発性動脈炎(チャーグ−ストラウス症候群を含む)、好酸球性肉芽腫、薬剤反応により引き起こされる気道を侵す好酸球関連障害、乾癬、接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、多形性紅斑、疱疹性皮膚炎、硬皮症、白斑、過敏性血管炎、じんま疹、水疱性類天疱瘡、紅斑性狼瘡、天疱瘡(pemphisus)、後天性表皮水疱症、自己免疫性血液障害(autoimmune haematogical disorders)(例えば、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆および特発性血小板減少症)、全身性紅斑性狼瘡、多発性軟骨炎、硬皮症、ウェゲナー肉芽腫症、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーブンス・ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患(例えば、潰瘍性大腸炎およびクローン病)、内分泌性眼球突出、ブレーブス病、類肉腫症、肺胞炎、慢性過敏性肺炎、多発性硬化症、原発性胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎(前側および後側)、間質性肺繊維症、乾癬性関節炎、糸球体腎炎、心血管疾患、アテローム性動脈硬化症、高血圧症、深静脈血栓症、脳卒中、心筋梗塞、不安定狭心症、血栓塞栓症、肺塞栓、血栓溶解性疾患、急性動脈虚血、末梢血栓性閉塞および冠動脈疾患、再潅流傷害、網膜症(例えば、糖尿病性網膜症または高圧酸素性網膜症)および眼内圧の上昇または眼房水の分泌を特徴とする症状、例えば緑内障からなる群から選択される。] [0081] 上記の使用に関して、必要な用量は当然のことながら、投与様式、処置する特定の症状、所望の効果によって異なる。一般に、約0.03〜10.0mg/kg体重の1日用量で全身的に満足のいく結果が得られることが示されている。大型哺乳類、例えばヒトにおいて指示される1日用量は約0.5mg〜約1gの範囲であり、便宜には、例えば、1日4回までの分割用量で、または遅延形態で投与される。経口投与に好適な単位投与形はおよそ0.1〜500mgの有効成分を含む。] [0082] 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、いずれの便宜な経路で投与してもよく、例えば錠剤もしくはカプセル剤の形態で経口的に、または例えば注射溶液もしくは懸濁液の形態で非経口的に、例えばローション、ゲル、軟膏またはクリームの形態で局所的に、吸入により、鼻腔内に、または坐剤の形態で投与される。] [0083] 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は遊離形態、または例えば上記で示したような薬学上許容される塩形態で投与可能である。このような塩は便宜な方法で製造することができ、遊離化合物と同程度の活性を示す。] [0084] 結局のところ、本発明はまた、 ・例えば上記に示したようなPI3キナーゼα酵素の活性化により媒介される症状、障害または疾患を、そのような処置を必要とする対象において予防または治療するための方法であって、該対象に有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/もしくは(I')の化合物またはその薬学上許容される塩を投与することを含む方法、 ・例えば本明細書に示されるいずれかの方法における、医薬としての、遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物。 ・例えば本明細書に示されるいずれかの方法において医薬として用いるための、特に、1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患に用いるための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物、 ・本明細書に示されるいずれかの方法における、特に、1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置のための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の使用、 ・本明細書に示されるいずれかの方法における、特に、1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置用薬剤の製造ための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の使用 を提供する。] [0085] PI3Kは、並行するシグナル伝達経路を統合する第二のセカンドメッセンジャー結節点として働き、PI3K阻害剤と他の経路の阻害剤の組合せがヒトにおける癌および増殖性疾患の処置に有用であるという証拠が浮かび上がっている。] [0086] ヒト乳癌のおよそ20〜30%が、薬剤トラスツズマブの標的であるHer−2/neu−ErbB2を過剰発現する。トラスツズマブは、Her2/neu−ErbB2を発現する幾人かの患者で持続的応答を示したが、応答したのはこれらの患者の一部に過ぎなかった。最近の研究では、この限定された応答率がトラスツズマブとPI3KまたはPI3K/AKT経路の阻害剤の組合せにより実質的に改善され得ることが示されている(Chan et al., Breast Can. Res. Treat. 91:187 (2005), WoodsIgnatoski et al., Brit. J. Cancer 82:666 (2000), Nagata et al., Cancer Cell 6:117 (2004))。] [0087] 種々のヒト悪性疾患がHer1/EGFRの活性化突然変異またはレベルの上昇を示し、この受容体チロシンキナーゼに対して、タルセバ、ゲフィチニブおよびエルビタックスをはじめとするいくつかの抗体および小分子阻害剤が開発された。しかし、EGFR阻害剤はある種のヒト腫瘍(例えばNSCLC)では抗腫瘍活性を示すが、EGFR発現腫瘍を有する全ての患者において全般的に患者の生存を高めることはできない。このことは、種々の悪性疾患において、PI3K/Akt経路を含むHer1/EGFRの多くの下流標的高い頻度で突然変異または脱調節されているという事実によればもっともなことであり得る。例えば、ゲフィチニブはin vitroアッセイにおいて腺癌細胞系統の増殖を阻害する。しかしながらやはり、PI3/Akt経路の活性化の増大を示すゲフィチニブ耐性のこれら細胞系統のサブクローンを選択することができる。この経路のダウンレギュレーションまたは阻害はこれらの耐性サブクローンをゲフィチニブ感受性とする(Kokubo et al., Brit. J. Cancer 92:1711 (2005))。さらに、PTEN突然変異を担持し、EGFRを過剰発現する細胞系統を有する乳癌のin vitroモデルでは、PI3K/Akt経路とEGFR双方の阻害が相乗作用をもたらした(She et al., Cancer Cell 8:287-297(2005))。これらの結果は、ゲフィチニブとPI3K/Akt経路阻害剤の組合せが癌における有望な治療標的となることを示す。] [0088] AEE778(Her−2/neu/ErbB2、VEGFRおよびEGFRの阻害剤)とRAD001(Aktの下流標的であるmTORの阻害剤)の組合せは、膠芽腫異種移植モデルにおいて、いずれかの単剤よりも大きな組合せ効力をもたらした(Goudar et al., Mol. Cancer. Ther. 4:101-112 (2005))。] [0089] タモキシフェンなどの抗エストロゲン作用薬は、細胞周期阻害剤p27Kipの作用を必要とする細胞周期の休止誘導を介して乳癌増殖を阻害する。最近、Ras−Raf−MAPキナーゼ経路の活性化がp27Kipのリン酸化状態を変化させ、その結果、細胞周期の休止におけるその阻害活性が弱められ、それにより、抗エストロゲン作用薬耐性に寄与することが示された(Donovan, et al, J. Biol. Chem. 276:40888, (2001))。Donovan et al.により報告されているように、MEK阻害剤処理によるMAPKシグナル伝達の阻害は、ホルモン不応性乳癌細胞系統におけるp27の異常なリン酸化状態を逆転させ、そうすることにより、ホルモン感受性を回復させた。同様に、Aktによる27Kipのリン酸化はまた、細胞周期を停止するその役割を排除する(Viglietto et al., Nat Med. 8:1145 (2002))。] [0090] よって、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、乳癌および前立腺癌などのホルモン依存性癌に処置に用いられる。この使用によれば、通常の抗癌剤を用いた場合これらの癌によく見られるホルモン耐性を逆転させることが目的となる。] [0091] 慢性骨髄性白血病(CML)などの血液の癌では、染色体転座が、構成的に活性化されたBCR−Ablチロシンキナーゼの原因である。罹患した患者は、Ablキナーゼ活性の阻害の結果として、小分子チロシンキナーゼ阻害剤イマチニブに応答性となる。しかしながら、病期の進行した多くの患者は、最初はイマチニブに応答するが、その後、Ablキナーゼドメインにおける耐性付与突然変異のために再発する。in vitro研究では、BCR−Ab1は、その作用を誘発するためにRas−Rafキナーゼ経路を用いることが示された。さらに、同じ経路の1を超えるキナーゼを阻害することが耐性付与突然変異に対するさらなる防御を提供する。] [0092] よって、別の局面において、慢性骨髄性白血病(CML)などの血液癌の処置において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物をGleevec(登録商標)などのキナーゼ阻害剤の群から選択される少なくとも1つの付加的薬剤と組み合わせて用いる。この使用によれば、この少なくとも1つの付加的薬剤に対する耐性を逆転または防ぐことが目的となる。] [0093] PI3K/Akt経路の活性化は細胞の生存を駆動するので、放射線療法および化学療法を含む、癌細胞においてアポトーシスを駆動する療法と組み合わせてこの経路を阻害すると、応答の改善が得られる(Ghobrial et al., CA Cancer J. Clin 55:178-194 (2005))。一例として、PI3キナーゼ阻害剤とカルボプラチンの組合せは、in vitro増殖およびアポトーシスアッセイとの卵巣癌異種移植モデルにおけるin vivo腫瘍有効性の双方において相乗作用を示した(Westfall and Skinner, Mol. Cancer Ther. 4:1764-1771 (2005))。] [0094] 癌および増殖性疾患の他、クラス1Aおよび1B PI3キナーゼの阻害剤が他の疾患領域にも治療上有用であるという証拠が蓄積している。PIK3CB遺伝子のPI3Kイソ型産物であるp110βの阻害は剪断誘導性の血小板活性化に関与することが示されている(Jackson et al., Nature Medicine 11:507-514 (2005))。よって、p110βを阻害するPI3K阻害剤は、抗血栓療法において単剤としてまたは組合せとして有用である。PIK3CD遺伝子の産物であるイソ型p110βはB細胞の機能と分化(Clayton et al., J. Exp. Med. 196:753-763 (2002))、T細胞依存性および非依存性抗原応答(Jou et al., Mol. Cell. Biol. 22:8580-8590 (2002))および肥満細胞分化(Ali et al., Nature 431:1007-1011 (2004))に重要である。よって、p110δ阻害剤はB細胞誘発性の自己免疫疾患および喘息の処置に有用であると思われる。最後に、PI3KCG遺伝子のイソ型産物であるp110γの阻害はT細胞応答を減少させるがB細胞応答は減少させず(Reif et al., J. Immunol. 173:2236-2240 (2004))、その阻害は自己免疫疾患の動物モデルにおける有効性を示す(Camps et al., Nature Medicine 11:936-943 (2005), Barber et al., Nature Medicine 11:933-935 (2005))。] [0095] 本発明はさらに、少なくとも1つの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物をヒトまたは動物対象への投与に好適な薬学上許容されるとともに、単独で、または他の抗癌剤とともに含む医薬組成物を提供する。] [0096] 本発明はさらに、癌などの細胞増殖性疾患に罹患しているヒトまたは動物対象を処置する方法を提供する。よって、本発明は、そのような処置を必要とするヒトまたは動物対象を処置する方法であって、治療上有効量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を単独で、または1以上の他の抗癌剤と組み合わせて投与することを含む方法を提供する。特に、組成物は、組合せ治療薬としてともに処方するか、または個別に投与する。式Iの化合物とともに用いるのに好適な抗癌剤としては、限定されるものではないが、以下に示されるようなキナーゼ阻害剤、抗エストロゲン作用薬、抗アンドロゲン作用薬、他の阻害剤、癌化学療法薬、アルキル化剤、キレート剤、生物反応修飾物質、癌ワクチン、アンチセンス療法のための薬剤からなる群から選択される1以上の化合物が挙げられる。] [0097] A.キナーゼ阻害剤: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて抗癌剤として用いるためのキナーゼ阻害剤としては、上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)キナーゼの阻害剤、例えば、小分子キナゾリン、例えば、ゲフィチニブ(US5457105、US5616582およびUS5770599)、ZD−6474(WO01/32651)、エルロチニブ(Tarceva(登録商標)、US5,747,498およびWO96/30347)、およびラパチニブ(US6,727,256およびWO02/02552);血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)キナーゼ阻害剤、例えば、SU−11248(WO01/60814)、SU5416(US5,883,113およびWO99/61422)、SU6668(US5,883,113およびWO99/61422)、CHIR−258(US6,605,617およびUS6,774,237)、バタラニブまたはPTK−787(US6,258,812)、VEGF−Trap(WO02/57423)、B43−ゲニステイン(WO−09606116)、フェンレチニド(レチノイン酸p−ヒドロキシフェニルアミン)(US4,323,581)、IM−862(WO02/62826)、ベバシズマブまたはAvastin(登録商標)(WO94/10202)、KRN−951、3−[5−(メチルスルホニルピペラジンメチル)−インドリル]−キノロン、AG−13736およびAG−13925、ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン、ZK−304709、Veglin(登録商標)、VMDA−3601、EG−004、CEP−701(US5,621,100)、Cand5(WO04/09769);Erb2チロシンキナーゼ阻害剤、例えば、ペルツズマブ(WO01/00245)、トラスツズマブおよびリツキシマブ;Aktプロテインキナーゼ阻害剤、例えば、RX−0201;プロテインキナーゼC(PKC)阻害剤、例えば、LY−317615(WO95/17182)およびペリフォシン(US2003171303);Raf/Map/MEK/Rasキナーゼ阻害剤、例えば、ソラフェニブ(BAY43−9006)、ARQ−350RP、LErafAON、BMS−354825 AMG−548およびWO03/82272に開示されている他のもの;繊維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)キナーゼ阻害剤;細胞依存性キナーゼ(CDK)阻害剤、例えば、CYC−202またはロスコビチン(WO97/20842およびWO99/02162);血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)キナーゼ阻害剤、例えば、CHIR−258、3G3 mAb、AG−13736、SU−11248およびSU6668;およびBcr−Ablキナーゼ阻害剤および融合タンパク質、例えば、STI−571またはGleevec(登録商標)(イマチニブ)が挙げられる。] [0098] B.抗エストロゲン作用薬: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて抗癌療法で用いるためのエストロゲン標的剤としては、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン;アロマターゼ阻害剤、例えば、Arimidex(登録商標)またはアナストロゾール;エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(ERD)、例えば、Faslodex(登録商標)またはフルベストラントが挙げられる。] [0099] C.抗アンドロゲン作用薬: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて抗癌療法で用いるためのアンドロゲン標的剤としては、フルタミド、ビカルタミド、フィナステリド、アミノグルテタミド、ケトコナゾールおよびコルチコステロイドが挙げられる。] [0100] D. その他の阻害剤: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて抗癌剤として用いるためのその他の阻害剤としては、タンパク質ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えば、チピファーニブまたはR−115777(US2003134846およびWO97/21701)、BMS−214662、AZD−3409およびFTI−277;トポイソメラーゼ阻害剤、例えば、メルバロンおよびジフロモテカン(BN−80915);細胞分裂キネシン紡錘体タンパク質(KSP)阻害剤、例えば、SB−743921およびMKI−833;プロテアソームモジュレーター、例えば、ボルテゾミブまたはVelcade(登録商標)(US5,780,454)、XL−784;およびシクロオキシゲナーゼ2(COX−2)阻害剤、例えば、非ステロイド系抗炎症剤I(NSAID)が挙げられる。] [0101] E.癌化学療法薬: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて抗癌剤として用いるための特定の癌化学療法薬としては、アナストロゾール(Arimidex(登録商標))、ビカルタミド(Casodex(登録商標))、硫酸ブレオマイシン(Blenoxane(登録商標))、ブスルファン(Myleran(登録商標))、ブスルファン注射剤(Busulfex(登録商標))、カペシタビン(Xeloda(登録商標))、N4−ペントキシカルボニル−5−デオキシ−5−フルオロシチジン、カルボプラチン(Paraplatin(登録商標))、カルムスチン(BiCNU(登録商標))、クロラムブシル(Leukeran(登録商標))、シスプラチン(Platinol(登録商標))、クラドリビン(Leustatin(登録商標))、シクロホスファミド(Cytoxan(登録商標)またはNeosar(登録商標))、シタラビン、シトシンアラビノシド(Cytosar−U(登録商標))、シタラビンリポソーム注射剤(DepoCyt(登録商標))、ダカルバジン(DTIC−Dome(登録商標))、ダクチノマイシン(アクチノマイシンD、Cosmegan)、塩酸ダウノルビシン(Cerubidine(登録商標))、クエン酸ダウノルビシンリポソーム注射剤(DaunXome(登録商標))、デキサメタゾン、ドセタキセル(Taxotere(登録商標)、US2004073044)、塩酸ドキソルビシン(Adriamycin(登録商標)、Rubex(登録商標))、エトポシド(Vepesid(登録商標))、リン酸フルダラビン(Fludara(登録商標))、5−フルオロウラシル(Adrucil(登録商標)、Efudex(登録商標))、フルタミド(Eulexin(登録商標))、テザシチビン、ゲムシタビン(ジフルオロデオキシシチジン)、ヒドロキシ尿素(Hydrea(登録商標))、イダルビシン(Idamycin(登録商標))、イフォスファミド(IFEX(登録商標))、イリノテカン(Camptosar(登録商標))、L−アスパラギナーゼ(ELSPAR(登録商標))、ロイコボリンカルシウム、メルファラン(Alkeran(登録商標))、6−メルカプトプリン(Purinethol(登録商標))、メトトレキサート(Folex(登録商標))、ミトキサントロン(Novantrone(登録商標))、マイロターグ、パクリタキセル(Taxol(登録商標))、フェニックス(イットリウム90/MX−DTPA)、ペントスタチン、カルムスチンインプラントを伴うポリフェプロサン20(Gliadel(登録商標))、クエン酸タモキシフェン(Nolvadex(登録商標))、テニポシド(Vumon(登録商標))、6−チオグアニン、チオテパ、チラパザミン(Tirazone(登録商標))、注射用塩酸トポテカン(Hycamptin(登録商標))、ビンブラスチン(Velban(登録商標))、ビンクリスチン(Oncovin(登録商標))およびビノレルビン(Navelbine(登録商標))が挙げられる。] [0102] F.アルキル化剤: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて用いるためのアルキル化剤としては、VNP−40101Mまたはクロレチジン、オキサリプラチン(US4,169,846、WO03/24978およびWO03/04505)、グルフォスファミド、マフォスファミド、エトポフォス(US5,041,424)、プレドニムスチン;トレオスルファン;ブスルファン;イロフルベン(アシルフルベン);ペンクロメジン;ピラゾロアクリジン(PD−115934);O6−ベンジルグアニン;デシタビン(5−アザ−2−デオキシシチジン);ブロスタリシン;マイトマイシンC(MitoExtra);TLK−286(Telcyta(登録商標));テモゾロマイド;トラベクテジン(US5,478,932);AP−5280(シスプラチンの白金酸製剤);ポルフィロマイシン;およびクレアラジン(メクロレタミン)が挙げられる。] [0103] G.キレート剤: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて用いるためのキレート剤としては、テトラチオモリブデート(WO01/60814);RP−697;キメラT84.66(cT84.66);ガドホスベセット(Vasovist(登録商標));デフェロキサミン;および所望によりエレクトロポレーション(EPT)と組み合わせたブレオマイシンが挙げられる。] [0104] H.生物反応修飾物質: 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて用いるための、免疫調節剤などの生物反応修飾物質としては、スタウロスプリンおよびその大環状類似体、例えば、UCN−01、CEP−701およびミドスタウリン(WO02/30941、WO97/07081、WO89/07105、US5,621,100、WO93/07153、WO01/04125、WO02/30941、WO93/08809、WO94/06799、WO00/27422、WO96/13506およびWO88/07045参照);スクアラミン(WO01/79255);DA−9601(WO98/04541およびUS6,025,387);アレムツズマブ;インターフェロン(例えば、IFN−a、IFN−bなど);インターロイキン、特に、IL−2またはアルデスロイキンならびにIL−1、IL−3、IL−4、IL−5、IL−6、IL−7、IL−8、IL−9、IL−10、IL−11、IL−12および天然ヒト配列の70%を超えるアミノ酸配列を有するその活性な生物変異体;アルトレタミン(Hexalen(登録商標));SU101またはレフルノミド(WO04/06834およびUS6,331,555);イミダゾキノリン、例えば、レシキモドおよびイミキモド(US4,689,338、5,389,640、5,268,376、4,929,624、5,266,575、5,352,784、5,494,916、5,482,936、5,346,905、5,395,937、5,238,944および5,525,612);ならびにSMIP、例えば、ベンズアゾール、アンストラキノン、チオセミカルバゾンおよびトリプタントリン(WO04/87153、WO04/64759およびWO04/60308)が挙げられる。] [0105] I.癌ワクチン:式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて用いるための抗癌ワクチンとしては、Avicine(登録商標)(Tetrahedron Lett. 26:2269-70 (1974));オレゴボマブ(OvaRex(登録商標));Theratope(登録商標)(STn−KLH);黒色腫ワクチン;Rasタンパク質における5つの突然変異に向けられるGI−4000系(GI−4014、GI−4015およびGI−4016);GlioVax−1;MelaVax;Advexin(登録商標)またはINGN−201(WO95/12660);HPV−16 E7をコードするSig/E7/LAMP−1;MAGE−3ワクチンまたはM3TK(WO94/05304);HER−2VAX;腫瘍に特異的なT細胞を刺激するACTIVE;GM−CSF癌ワクチン;およびリステリア菌(Listeria monocytogenes)に基づくワクチンが挙げられる。] [0106] J.アンチセンス療法:式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と組み合わせて用いるための抗癌剤としては、AEG−35156(GEM−640);AP−12009およびAP−11014(TGF−β2特異的アンチセンスオリゴヌクレオチド);AVI−4126;AVI−4557;AVI−4472;オブリメルセン(Genasense(登録商標));JFS2;アプリノカルセン(WO97/29780);GTI−2040(R2リボヌクレオチドレダクターゼmRNAアンチセンスオリゴ)(WO98/05769);GTI−2501(WO98/05769);リポソーム封入c−Rafアンチセンスオリゴデオキシヌクレオチド(LErafAON)(WO98/43095);およびSirna−027(VEGFR−1 mRNAを標的とするRNAiに基づく治療薬)などのアンチセンス組成物が挙げられる。] [0107] 式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、気管支拡張性(bronchiodilatory)または抗ヒスタミン性原薬とともに医薬組成物中に組み合わせることもできる。このような気管支拡張薬(bronchiodilatory drugs)としては、抗コリン作用薬または抗ムスカリン作用薬、特に、グリコピロレート、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウムおよび臭化チオトロピウム、OrM3、アクリジニウム、CHF5407、GSK233705およびβ−2−アドレノレセプターアゴニスト、例えば、サルブタモール、テルブタリン、サルメテロール、カルモテロール、ミルベテロール、および特に、インダカテロールおよびフォルモテロールが挙げられる。補助治療薬としての抗ヒスタミン原薬としては、塩酸セチリジン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラタジン、デスロラタジンジフェンヒドラミンおよび塩酸フェキソフェナジンが挙げられる。] [0108] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と血栓溶解疾患、心疾患、脳卒中などの処置に有用な1以上の化合物を含む組合せを提供する。このような化合物としては、アスピリン、ストレプトキナーゼ、組織プラスミノーゲン活性化因子、ウロキナーゼ、抗凝固薬、抗血小板薬(例えば、PLAVIX;重硫酸クロピドグレル)、スタチン(例えば、LIPITORまたはアトルバスタチンカルシウム)、ZOCOR(シンバスタチン)、CRESTOR(ロスバスタチン)など)、β遮断薬(例えば、Atenolol)、NORVASC(ベシル酸アムロジピン)およびACE阻害剤(例えば、リシノピル)が挙げられる。] [0109] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と抗高血圧症の処置に有用な1以上の化合物を含む組合せを提供する。このような化合物としては、ACE阻害剤、脂質降下剤、例えば、スタチン、LIPITOR(アトルバスタチンカルシウム)、カルシウムチャネル遮断薬、例えば、NORVASC(ベシル酸アムロジピン)が挙げられる。] [0110] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と、フィブラート、β遮断薬、NEPI阻害剤、アンギオテンシン−2受容体アンタゴニストおよび血小板凝集阻害剤からなる群から選択される1以上の化合物を含む組合せを提供する。] [0111] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と、関節リウマチを含む炎症性疾患の処置に好適な化合物を含む組合せを提供する。このような化合物は、TNF−α阻害剤、例えば、抗TNF−αモノクローナル抗体(REMICADE、CDP−870など)およびD2E7(HUMIRA)およびTNF受容体免疫グロブリン融合分子(エンブレルなど)、IL−1阻害剤、受容体アンタゴニストまたは可溶性IL−1Rα(例えば、KINERETまたはICE阻害剤)、非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDS)、ピロキシカム、ジクロフェナク、ナプロキセン、フルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェン、イブプロフェン、フェナム酸、メフェナム酸、インドメタシン、スリンダック、アパゾン、ピラゾロン、フェニルブタゾン、アスピリン、COX−2阻害剤(CELEBREX(セレコキシブ)、PREXIGE(ルミラコキシブ)など)、メタロプロテアーゼ阻害剤(好ましくは、MMP−13選択性阻害剤)、p2x7阻害剤、α2α阻害剤、NEUROTI、プレガバリン、低用量メトトレキサート、レフルノミド、ヒドロキシクロロキン、d−ペニシラミン、オーラノフィンまたは非経口または経口金からなる群から選択され得る。] [0112] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と、骨関節炎の処置に好適な化合物を含む組合せを提供する。このような化合物は、標準的な非ステロイド系抗炎症薬(以下、NSAID)、例えば、ピロキシカム、ジクロフェナク;プロピオン酸、例えば、ナプロキセン、フルルビプロフェン、フェノプロフェン、ケトプロフェンおよびイブプロフェン;フェナム酸、例えば、メフェナム酸、インドメタシン、スリンダック、アパゾン;ピラゾロン、例えば、フェニルブタゾン;サリチル酸塩、例えば、アスピリン;COX−2阻害剤、例えば、セレコキシブ、バルデコキシブ、ルミラコキシブおよびエトリコキシブ;鎮痛薬および関節内療法、例えば、コルチコステロイド;およびヒアルロン酸、例えば、ヒアルガンおよびシンビスクからなる群から選択され得る。] [0113] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と抗ウイルス薬および/または抗敗血症化合物を含む組合せを提供する。このような抗ウイルス薬は、Viracept、AZT、アシクロビルおよびファムシクロビルからなる群から選択され得る。このような抗敗血症化合物はValantからなる群から選択され得る。] [0114] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と、CNS薬剤、例えば、抗鬱薬(セルトラリン)、抗パーキンソン薬(デプレニル、L−ドーパ、Requip、Mirapexなど);MAOB阻害剤(セレジンおよびラサジリンなど);comP阻害剤(Tasmarなど);A−2阻害剤;ドーパミン再取り込み阻害剤;NMDAアンタゴニスト;ニコチンアゴニスト;ドーパミンアゴニスト;およびニューロン酸化窒素シンターゼの阻害剤)からなる群から選択される1以上の薬剤の組合せを提供する。] [0115] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と1以上の抗アルツハイマー薬を含む組合せを提供する。このような抗アルツハイマー薬は、ドネペジル、タクリン、α2δ阻害剤、NEUROTIN、プレガバリン、COX−2阻害剤、プロペントフィリンまたはメトリフォネートからなる群から選択され得る。] [0116] 本発明は、さらなる局面において、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と骨粗鬆症薬および/または免疫抑制薬を含む組合せを提供する。このような骨粗鬆症薬は、EVISTA(塩酸ラロキシフェン)、ドロロキシフェン、ラソフォキシフェンまたはフォソマックスからなる群から選択され得る。このような免疫抑制薬は、FK−506およびラパマイシンからなる群から選択され得る。] [0117] 好ましい態様の別の局面では、1以上の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と本明細書に開示される組合せ相手を含むキットが提供される。代表的なキットは、PI3K阻害化合物(例えば、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物)および添付文書またはPI3K阻害量の化合物を投与することにより細胞増殖性疾患を処置することに関する説明書を含む他の表示を含む。] [0118] 一般に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、類似の用途を提供する薬剤の許容される投与様式のいずれかにより治療上有効量で投与される。式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物、すなわち、有効成分の実際の量は、処置する疾患の重篤度、対象の齢および相対的健康状態、用いる化合物の効力、投与の経路および形態、ならびに他の因子をなどの多くの因子によって異なる。薬剤は1日に1回を超えて、好ましくは、1日1回または2回投与することができる。これらの因子は全て、担当医の裁量の範囲内である。式Iの化合物の治療上有効量は約0.05〜約50mg/kgレシピエント体重/日;好ましくは、約0.1〜25mg/kg/日、より好ましくは、約0.5〜10mg/kg/日の範囲であり得る。よって、70kgのヒトへの投与では、用量範囲は最も好ましくは約35〜70mg/日である。] [0119] 一般に、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物は、次の経路:経口、全身(例えば、経皮、鼻腔内または坐剤による)、または非経口(例えば、筋肉内、静脈内または皮下)投与のいずれか1つにより医薬組成物として投与される。好ましい投与様式は、疾病の程度によって調節可能な便宜な1日投与計画を用いた経口投与である。組成物は錠剤、丸剤、カプセル剤、半固体、粉末、徐放性製剤、溶液、懸濁液、エリキシル剤、エアゾールまたは他のいずれかの適当な組成物の形態をとることができる。式Iの化合物を投与するためのもう1つの好ましい様式が吸入である。これは治療薬を気道へ直接送達するのに効果的な方法である。] [0120] 製剤の選択は、薬剤の投与様式および原薬のバイオアベイラビリティなどの種々の因子に依存する。吸入による送達では、化合物を溶液、懸濁液、エアゾール噴射剤または乾燥粉末として処方し、好適な投与用ディスペンサーに装填することができる。数種の医薬吸入装置−ネブライザー吸入器、定量噴霧式吸入器(MDI)およびドライパウダー吸入器(DPI)がある。ネブライザー装置は、患者の気道に送られるミストとして治療薬(液体形態で処方される)を噴霧させる高速空気流を作り出す。MDIは一般に圧縮ガスとともにパックされた製剤である。発動時、この装置は圧縮ガスにより定量された量の治療薬を排出し、従って、設定量の薬剤を投与する信頼性のある方法を与える。DPIは、その装置により、呼吸中に患者の吸気流に分散され得る流動性粉末の形態で治療薬を分配する。流動粉末を得るために、治療薬はラクトースなどの賦形剤とともに処方される。定量の治療薬がカプセル剤の形態で貯蔵され、発動ごとに分配される。] [0121] 本発明はまた、式Iの化合物の粒径が10〜1000nm、好ましくは10〜400nmの間である製剤に関する。このような医薬製剤は、表面積を増やす、すなわち、粒径を小さくすることによりバイオアベイラビリティを高めることができるという原理に基づき、特に、低いバイオアベイラビリティを示す薬剤に関して開発されたものである。例えば、U.S.4,107,288には、10〜1,000nmの粒径を有し、有効材料が架橋高分子マトリックスで支持されている医薬製剤が記載されている。U.S.5,145,684には、原薬が表面改質剤の存在下でナノ粒子(平均粒径400nm)に粉砕され、そして、液体媒体中に分散され、顕著に高いバイオアベイラビリティを示す医薬製剤を与える、医薬製剤の製造が記載されている。両文献は出典明示により含まれる。] [0122] さらなる局面において、本発明は、(治療上有効な量)の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と少なくとも1つの薬学上許容される賦形剤を含む医薬組成物を提供する。許容される賦形剤は無毒で、投与を補助し、式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物の治療利益に悪影響を及ぼさない。このような賦形剤は固体、液体、半固体、またはエアゾール組成物の場合には、当業者に一般に入手可能であるガス性賦形剤であり得る。] [0123] 固体医薬賦形剤としては、デンプン、セルロース、タルク、グルコース、ラクトース、スクロース、ゼラチン、麦芽、米、小麦粉、チョーク、シリカゲル、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸ナトリウム、モノステアリン酸グリセロール、塩化ナトリウム、粉末スキムミルクなどが挙げられる。] [0124] 液体および半固体賦形剤は、グリセロール、プロピレングリコール、水、エタノールおよび種々のオイル(石油、動物、植物または合成起源のもの、例えば、落花生油、大豆油、鉱油、ゴマ油などを含む)から選択され得る。特に注射溶液に好ましい液体担体としては、水、生理食塩水、デキストロース水溶液およびグリコールが挙げられる。] [0125] 圧縮ガスは、式Iの化合物をエアゾール形態で分散するために使用可能である。この目的に好適な不活性ガスは、窒素、二酸化炭素などである。他の好適な医薬賦形剤およびそれらの製剤は、Remington's Pharmaceutical Sciences, edited by E. W. Martin (Mack Publishing Company, l8th ed., l990)に記載されている。] [0126] 製剤中の化合物の量は、当業者に用いられる全範囲内で可変である。一般に、製剤は、重量%(wt%)で、全製剤に対して約0.01〜99.99wt%の式Iの化合物を含み、残部は1以上の好適な医薬賦形剤である。好ましくは、この化合物は約1〜80wt%のレベルで存在する。] [0127] 本発明はさらに、少なくとも1つの式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と少なくとも1つの薬学上許容される賦形剤を含む(すなわち、含有するまたはからなる)医薬組成物に関する。] [0128] 遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を、少なくとも1つの製薬上許容される賦形剤(担体および/または希釈剤など)とともに含む医薬組成物は、これらの成分を混合することにより常法で製造することができる。] [0129] 遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を含み、さらに組合せ相手(1つの単位投与形またはパーツキットとして)を少なくとも1つの製薬上許容される担体および/または希釈剤とともに含む組合せ医薬組成物は、薬学上許容される担体および/または希釈剤と前記有効成分を混合することにより常法で製造することができる。] [0130] 結局のところ、本発明はさらなる局面において、 ・遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物を薬学上許容される希釈剤および/または担体とともに含む、例えば、本明細書に記載されている方法のいずれかで用いるための、組合せ医薬組成物、 ・有効成分としての遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物、1以上の薬学上許容される担体材料および/または希釈剤および所望により1以上のさらなる原薬を含む組合せ医薬組成物(このような組合せ医薬組成物は1つの単位投与形の形態であってもパーツキットとしてでもよい)、 ・治療上有効量の遊離形態または薬学上許容される塩形態の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物と、同時または逐次投与のための第二の原薬を含む組合せ医薬組成物、 ・治療上有効で無毒な量の式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物またはその薬学上許容される塩と例えば上記に示されるような少なくとも1つの第二の原薬を同時投与、例えば、並行投与または逐次投与することを含む上記で定義された方法、 ・a)遊離形態または薬学上許容される塩形態の本明細書に開示される式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の化合物である第一の薬剤と、b)例えば上記に示されるような少なくとも1つの補助薬剤を含む医薬組合せ、例えば、キット(このようなキットはその投与に関する説明書を含み得る) を提供する。] [0131] 以下の化合物式(I)、(IA)、(IB)、(IC)および/または(I')の例はその範囲を限定することなく本発明を例示し、表1および表2に示される。以下、このような化合物を製造するための方法を記載する。] [0132] 表1は式(IC) の化合物に関する。] [0133] ] [0134] 表2は、R3がメチルを表し、nが1を表し、2位におけるキラリティーがSである、式ID の化合物に関する。] [0135] 表2A 表2Aは、R3がメチルを表し、nが1を表し、2位におけるキラリティーがSである、式(ID)のさらなる化合物に関する。] [0136] 表3は式(IC) のさらなる化合物に関する。] [0137] ] [0138] ] [0139] ] [0140] ] [0141] 表4は式(I') (I') の化合物に関する。] [0142] 温度はセ氏度で測定する。特に断りのない限り、これらの反応は室温で行う。以下のHplc/MSおよびMS法を中間体および実施例の製造に用いる。] [0143] 方法A(分析的Hplc/MS)機器:Hewlett Packard Agilent 1100シリーズ、カラム:XBridge(商標)C18 2.5ミクロン3.0×30mm、温度:50℃、溶出剤、2チャネル系:チャネルA 水中5%アセトニトリル、チャネルB 0.2%ギ酸を含有するアセトニトリル 検出:Agilent 1100DAD210−350nm and Waters Micromass ZQ 2000ESI+およびESI−] [0144] 方法B(分取Hplc/MS)機器:Gilson分取HPLCシステム、カラム:Sunfire(商標) Prep C18 OBD(商標)5ミクロン30×100mm、温度:25℃、溶出剤:20分で0.05%トリフルオロ酢酸水溶液中5〜100%アセトニトリルの勾配、流速:30ml/分、検出:UV 254nm] [0145] 方法C(分析的Hplc/MS)機器:Hewlett Packard Agilent 1100シリーズ、カラム:XBridge(商標) C18 2.5ミクロン3.0×30mm、温度:50℃、溶出剤:2チャネル系:チャネルA 水中5%アセトニトリル、チャネルB 0.2%ギ酸を含有するアセトニトリル 検出:Agilent 1100DAD210〜350nmおよびWaters Micromass ZQ 2000ESI+およびESI−] [0146] 方法D(分析的MS)機器:Micromass Platform II、溶出剤:25%水酸化アンモニウム溶液を0.2%含有する水中15%メタノール] [0147] 方法E(分析的Hplc/MS)機器:Hewlett Packard Agilent 1100シリーズ、カラム:XBridge(商標) C18 2.5ミクロン3.0×30mm、温度:50℃、溶出剤:2チャネル系:チャネルA 水中5%アセトニトリル、チャネルB 1.0%ギ酸を含有するアセトニトリル 検出:Agilent 1100DAD210〜350nmおよびWaters Micromass ZQ 2000ESI+およびESI−] [0148] 方法F(分析的HPLC)機器:Shimadzu LC−10ADシステム;RF−10分光蛍光検出器;カラム:NucleosilOD−5−100 C18(150×4.6mm);215nmで検出、流速室温で2mL/分;4分で2〜100% CH3CN(0.1%TFA)およびH2O(0.1%TFA)の直線勾配+2分 100%CH3CN(0.1%TFA);3分で100%CH3CN(0.1%TFA)に戻す。] [0149] 分析的HPLC条件: 系1 5分で20〜100%溶媒Aの直線勾配+1.5分 100%溶媒A;215nmで検出、流速30℃で1mL/分。カラム:Nucleosil 100−3 C18(70×4.0mm)。溶媒A=CH3CN+0.1%TFA;溶媒B=H2O+0.1%TFA。] [0150] 系2 7分で2〜100%CH3CN(0.1%TFA)およびH2O(0.1%TFA)の直線勾配+2分 100%CH3CN(0.1%TFA);215nmで検出、流速30℃で1mL/分。カラム:Nucleosil 100−3 C18HD(125×4mm)。] [0151] 中間体A 5−[4−メタンスルホニル−3−(2−プロピル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン塩酸塩 室温のエタノール(5ml)中、N−{5−[4−メタンスルホニル−3−(2−プロピル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アセトアミド(0.1g、WO03/072557に記載されているように製造)の懸濁液に、トリメチルシリルクロリド(1ml)を室温で加える。この混合物を室温で3.5時間放置した後、65℃で18時間加熱する。冷却した後、この混合物を4℃で4時間放置し、標題化合物を濾過により灰白色固体として単離する。Hplc/MS(方法A)RT1.62分、M+H 377.1。] [0152] 中間体B (2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド 880アンモニア(5ml)中、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸ベンジルエステル(1g)の溶液を18時間攪拌した後、蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートし、標題化合物を白色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 9.15 (s, br, 1H), 8.04 (s, 1H), 7.63 (s, 1H), 5.56 (s, 1H), 4.40 (s, 1H), 4.27-4.16 (m, 1H), 3.27 (d, J = 7 Hz, 1H), 3.02 (d, J = 7 Hz, 1H), 2.33-2.19 (m, 1H), 1.89-1.76 (m, 1H)] [0153] 中間体C (2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド メタノール(10ml)中7Mのアンモニア溶液中、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(1g)の溶液を18時間攪拌した後、蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートする。残渣を最小容量の温メタノールに溶解させ、4℃で4時間放置する。標題化合物を濾過により白色固体として単離する。] [0154] 中間体Dイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 室温で、トリエチルアミン(1.07ml)およびDMF(100ml)中、2−アミノ−4−メチル−5−(2−tert−ブチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾールの臭化水素酸塩(2.62g)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(2.38g)を加え、この反応混合物を70℃で2.5時間加熱する。この反応混合物を冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄し、標題化合物を得る。] [0155] 中間体D1 2−アミノ−4−メチル−5−(2−tert−ブチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール エタノール(4.5ml)および6N塩酸(0.5ml)中、N−[4−メチル−5−(2−tert.ブチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド(90mg)をEmrys Optimiser personal chemistryマイクロ波にて100℃で90分間加熱する。この反応混合物を冷却し、濾過し、標題化合物を得る。] [0156] 中間体D2 N−[4−メチル−5−(2−tert.ブチル−4−ピリジル)−1,3−チアゾール−2−イル]アセトアミド アルゴン雰囲気下、DMF中、2−アセトアミド−4−メチルチアゾール(92mg)、4−クロロ−2−tert.ブチルピリジン(83mg)、酢酸パラジウム(10.4mg)、テトラフルオロホウ酸トリ−tert−ブチルホスホニウム(28.3mg)および炭酸セシウム(319mg)の混合物を150℃で3時間加熱する。この反応混合物を冷却し、セライトで濾過し、蒸発させ、順相、次いで、逆相クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を得る。] [0157] 中間体D3 4−クロロ−2−tert−ブチルピリジン オキシ塩化リン(21.8ml)および2−tert.ブチルピリジン−4−オン(2.36g)をクロロホルム(15ml)中で24時間、加熱還流し、次いで、室温で48時間放置した後、氷(100g)上に注ぐ。CH2Cl2(250mlで3回)で抽出した後、合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させる。これらの有機層を蒸発させ、標題化合物を得る。] [0158] 中間体D4 2−tert−ブチルピリジン−4−オン 2−tert.ブチルγ−ピロン(gamma-pyrone)(3.02g、Koreeda and Akagi Tetrahedron Letters 1980, 21, 1197-1200の手順により製造)を35%アンモニア水溶液(50ml)中、80℃で18時間加熱する。この反応混合物を室温まで冷却し、CH2Cl2で分液し、有機層を水で洗浄する。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、蒸発させ、標題化合物を得る。] [0159] 中間体E (2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド 室温にて、エタノール(2ml)中、(2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸(0.25g)の懸濁液に、エタノール中1.25MのHCl溶液(2.3ml)を加え、この混合物を55℃で62時間加熱する。この反応混合物を蒸発させ、メタノール中7Mのアンモニア溶液(5.6ml)を加える。この反応混合物を室温で36時間放置した後、蒸発させ、残渣をメタノール(0.5ml)でトリチュレートし、濾過し、標題化合物を白色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 7.68 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 5.30 (d, J = 50 Hz, 1H), 3.96 (t, J = 8 Hz, 1H), 3.40-3.12 (m, 2H), 2.48-2.31 (m, 1H), 2.02-1.81 (m, 1H)] [0160] 中間体F (2S,3S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド 室温にて、エタノール(10ml)中、(2S,3S)−3−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸(1g)の懸濁液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl溶液(3ml)を加え、この混合物を21時間加熱還流する。この反応混合物を蒸発させ、メタノール中7Mのアンモニア溶液(10.5ml)を加える。この反応混合物を室温で2日間放置した後、蒸発させ、残渣をエタノール(2ml)でトリチュレートし、濾過し、9:1エタノール/メタノールの冷混合物(2ml)で洗浄し、標題化合物を淡桃色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 8.27 (s, 1H), 7.76 (s, 1H), 5.85 (d, J = 4 Hz, 1H), 4.38-4.32 (m, 1H), 3.97 (d, J = 2 Hz, 1H), 3.36-3.15 (m, 3H), 1.90-1.80 (m, 2H)] [0161] 中間体G (2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸アミド 室温にて、エタノール(5ml)中、(2S,3S)−3−メチルピロリジン−2−カルボン酸(0.5g)の懸濁液に、1,4−ジオキサン中4MのHCl溶液(1.5ml)を加え、この混合物を20時間加熱還流する。この反応混合物を蒸発させ、メタノール中7Mのアンモニア溶液(5.6ml)を加える。この反応混合物を室温で6日間放置した後、蒸発させ、残渣をメタノール(0.5ml)でトリチュレートし、濾過し、冷メタノール(2ml)で洗浄し、標題化合物を白色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 8.06 (s, 1H), 7.67 (s, 1H), 3.60 (d, J = 10 Hz, 1H), 3.25-3.14 (m, 2H), 2.24-2.15 (m, 1H), 2.09-1.98 (m, 1H), 1.57-1.45 (m, 1H), 1.13 (d, J = 8 Hz, 3H)] [0162] 中間体H (1R,2S,5S)−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸アミド 60℃のエタノール(7ml)中、(1R,2S,5S)−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2−カルボン酸(0.7g)の懸濁液に、1分かけて塩化チオニル(0.70ml)を滴下する。最初の激しい反応の後、60℃でさらに50分間加熱を続け、反応物を冷却した後、CH2Cl2とアンモニア水溶液とで分液し、CH2Cl2で2回抽出し、有機抽出物をNa2SO4で乾燥させ、蒸発させる。単離された油状物をメタノール中7Mのアンモニア溶液(8ml)に取り、室温で18時間放置する。蒸発させ、CHCl3/メタノールから結晶化させ、標題化合物を白色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 7.36 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 3.44 (d, J = 4 Hz, 1H), 2.88 (d, J = 10 Hz, 1H), 2.75 (dd, J = 4 and 10 Hz, 1H), 1.58-1.51 (m, 1H), 1.36-1.28 (m, 1H), 0.33-0.20 (m, 2H)] [0163] 中間体I (S)−2−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸アミド メタノール中7Mのアンモニア溶液(22.2ml)中、(S)−2−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸ブチルエステル(2.3g)の溶液をボンベ中、70℃で10日間加熱する。この反応混合物を蒸発させ、ヘキサン(20ml)でトリチュレートし、標題化合物を灰白色固体として得る。1H nmr (d6-DMSO, 400MHz) 7.40 (s, 1H), 6.89 (s, 1H), 2.95-2.84 (m, 1H), 2.72-2.60 (m, 1H), 2.06-1.95 (m, 1H), 1.66-1.44 (m, 2H), 1.42-1.30 (m, 1H), 1.22 (s, 3H)] [0164] 中間体I1 (S)−2−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸ブチルエステル ブタン−1−オール(50ml)中、(S)−2−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸(2g)の懸濁液に濃HCl(2ml)を加え、これを60℃で18時間加熱した後、4日間加熱還流する。この反応混合物を蒸発させ、飽和NaHCO3水溶液とCH2Cl2とで分液し、CH2Cl2で3回抽出し、Na2SO4で乾燥させ、蒸発させる。次に、単離された油状物を10mbarでクーゲルロール(kugelrohr)蒸留し、100〜120℃の炉温での分画蒸留から標題化合物を無色透明の油状物として得る。] [0165] 中間体J N'−[5−((E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジン 5−アセチル−2−アミノ−4−メチルチアゾール(12.5g)とN,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタール(35.4ml)の混合物を100℃で15時間加熱する。室温まで冷却した後、この反応混合物を蒸発させ、で酢酸エチルトリチュレートし、濾過し、標題化合物を橙色の固体として得る。MS(方法D) M+H 267。] [0166] 中間体Kイミダゾール−1−カルボン酸{5−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド トリエチルアミ(0.30ml)とDMF(2ml)の混合物中、5−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(0.68g)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.63g)を加え、80℃で18時間加熱する。次に、この反応混合物を室温で蒸発させ、CHCl3に懸濁させ、4℃で2時間放置した後、濾過し、標題化合物を黄色固体として得る。] [0167] 中間体K1 5−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン N'−[5−((E)−3−ジメチルアミノ−アクリロイル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−N,N−ジメチル−ホルムアミジン(1g)、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(0.90g)および2−メトキシエタノール(3.8ml)の混合物を室温で30分間攪拌する。NaOH(0.3g)を加え、この混合物を125℃で1時間攪拌する。室温まで冷却した後、水を加え、この混合物を蒸発乾固させた後、CH2Cl2からEtOAcへの勾配で溶出するシリカゲルでの順相クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物をベージュ色の固体として得る。] [0168] 中間体Lイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−シクロプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりにシクロプロパンカルボキシアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を黄色固体として得る。] [0169] 中間体Mイミダゾール−1−カルボン酸{5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりに2−フルオロ(flouro)−ベンズアミジン塩酸塩を用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を黄色固体として得る。] [0170] 中間体Nイミダゾール−1−カルボン酸[4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド 室温にて、DMF(1ml)中、4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イルアミン(24mg)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(22mg)を加える。室温で18時間放置した後、この反応混合物をCH2Cl2(2ml)で希釈し、標題化合物を濾過により褐色の非晶質固体として単離する。] [0171] 中間体N1 4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イルアミン 室温のエタノール(2ml)中、N−[4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(29mg、WO04/096797に記載されているように製造)の懸濁液に、トリメチルシリルクロリド(0.3ml)を室温で加える。この混合物を50℃で18時間加熱し、濃HCl(0.2ml)を加え、50℃でさらに46時間加熱を続ける。冷却した後、この混合物を飽和NaHCO3水溶液と10%メタノール含有CH2Cl2とで分液し、さらなるCH2Cl2で2回抽出する。有機層を蒸発させ、標題化合物をベージュ色の固体として得る。1H nmr (d4-メタノール, 400MHz) 8.44 (d, J = 7 hz, 1H), 7.33 (d, J = 7 Hz, 1H), 2.58 (s, 3H), 2.51 (s, 3H)] [0172] 中間体O N−(5−ヨード−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド 室温にて、アセトニトリル(60ml)中、N−(4−メチル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(3g)の溶液に、N−ヨードスクシンイミド(4.75g)を滴下する。5分後に沈殿が形成し、これを濾過により回収し、冷アセトニトリルで洗浄し、標題化合物を白色固体として得る。] [0173] 中間体Pイミダゾール−1−カルボン酸[5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 室温にて、DMF(1ml)中、5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(24mg)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(17mg)を加える。室温で18時間放置した後、この反応混合物を蒸発させ、CH2Cl2(2ml)を加え、標題化合物を濾過により灰白色固体として単離する。] [0174] 中間体P1 5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン 室温にて、エタノール(2ml)中、N−[5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(30mg)の懸濁液に、濃HCl(0.3ml)を加える。この混合物を7時間加熱還流する。冷却した後、この混合物を飽和NaHCO3水溶液と10%メタノール含有CH2Cl2とで分液し、10%メタノール含有CH2Cl2でさらに4回抽出する。有機層を蒸発させ、標題化合物をベージュ色の固体として得る。1H nmr (d4-メタノール, 400MHz) 8.50 (s, 1H), 7.94-7.86 (m, 2H), 7.45-7.37 (m, 2H), 7.16 (s, 1H), 2.51 (s, 3H)] [0175] 中間体P2 N−[5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アセトアミド DME(3.1ml)および水(3.1ml)中、N−(5−ヨード−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アセトアミド(312mg)、6−(イミダゾール−1−イル)ピリジン−2−ボロン酸ピナコールエステル(600mg)、1,1'−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−ジクロロパラジウム(II)(45mg)および炭酸ナトリウム(594mg)の混合物をEmrys Optimiser personal chemistryマイクロ波にて85℃で45分間加熱する。水を加え(5ml)、この混合物をCH2Cl2中10%メタノールで3回抽出し、合わせた有機層を蒸発させ、逆相クロマトグラフィー(方法B)により精製し、保持時間12.8分の成分を回収する。これらの画分を部分的に蒸発させ、NaHCO3で中和し、CH2Cl2中10%メタノールで抽出し(5回)、蒸発させ、白色固体を得る。この材料を、EtOAcからEtOAc中10%メタノールまでの勾配で溶出するシリカゲルでの順相クロマトグラフィーにより精製し、標題化合物を白色固体として得る。Hplc/MS(方法C)RT1.31分、M+H 299.9およびM−H 298.0。] [0176] 中間体Qイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−メトキシメチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりに2−メトキシ−アセトアミジン塩酸塩を用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物をベージュ色の固体として得る。] [0177] 中間体Rイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−イソブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりに3−メチルブチルアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物をベージュ色の固体として得る。] [0178] 中間体Sイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−ベンジル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりに2−フェニルアセトアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を黄色固体として得る。] [0179] 中間体Tイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−エチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりにプロピオンアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を黄色固体として得る。] [0180] 中間体Uイミダゾール−1−カルボン酸[5−(2−トリフルオロメチル(triflouromethyl)−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジンの代わりにトリフルオロアセトアミジン(triflouroacetamidine)を用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を黄色固体として得る。] [0181] 中間体Vイミダゾール−1−カルボン酸[5−(3−tert−ブチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド 室温にて、CH2Cl2(1ml)中、5−(3−tert−ブチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン(20mg)の溶液に、カルボニルジイミダゾール(11mg)を加える。室温で18時間放置した後、この反応混合物を濾過し、冷CH2Cl2(2ml)で洗浄し、標題化合物を白色固体として得る。] [0182] 中間体V1 5−(3−tert−ブチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イルアミン 室温のエタノール(2ml)中、N−[4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アセトアミド(19mg)の懸濁液に、トリメチルシリルクロリド(0.3ml)を室温で加える。この混合物を50℃で18時間加熱し、濃HCl(0.1ml)を加え、50℃での加熱をさらに48時間続ける。冷却した後、この混合物を飽和NaHCO3水溶液とCH2Cl2とで分液し、CH2Cl2でさらに4回抽出する。有機層を蒸発させ、標題化合物を透明な淡褐色のガラス質として得る。1H nmr (d4-メタノール, 400MHz) 7.37-7.24 (m, 3H), 7.26-7.22 (m, 1H), 2.21 (s, 3H), 1.34 (s, 9H)] [0183] 中間体Wイミダゾール−1−カルボン酸{4−メチル−5−[2−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに2,2,3−トリメチルブチルアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を白色固体として得る。] [0184] 中間体Xイミダゾール−1−カルボン酸{5−[2−(4−メトキシ−フェノキシメチル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに2−(4−メトキシフェノキシ)−アセトアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物をベージュ色の固体として得る。] [0185] 中間体Yイミダゾール−1−カルボン酸(5−{2−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチル]−ピリミジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに3−(4−メトキシフェニル)−2,2−ジメチルプロピオンアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を白色固体として得る。] [0186] 中間体Z (2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メチル−ピロリジン−2−カルボン酸アミド エタノール中1.25Mの塩化水素(2ml)中、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−tert−ブチルエステル2−メチルエステル(400mg)の溶液を室温で18時間放置する。次に、この混合物を蒸発させ、残渣をメタノール(5ml)に取り、メタノール中7Mのアンモニア溶液(5ml)を加え、この混合物を密閉容器内、65℃で10日間加熱する。蒸発させた後、単離した材料をそのまま次の反応に用いる。] [0187] 中間体AA (2S,4S)−4−フルオロ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド (2S,4S)−2−カルバモイル−4−フルオロ−ピロリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.0g)、濃塩酸(Hydrochoric acid)(0.6ml)および1−ブタノール(10ml)の混合物を50℃で48時間加熱する。この反応混合物を蒸発させ、ジクロロメタンと重炭酸ナトリウム水溶液とで分液し、ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。この残渣にメタノール中7Mのアンモニア溶液(10ml)を加え、この混合物を密閉容器内、室温で60時間放置する。蒸発させ、エタノールでトリチュレートし、標題化合物を白色固体として得る。] [0188] 中間体ABイミダゾール−1−カルボン酸{5−[2−(4−エチル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに4−エチルテトラヒドロ−ピラン−4−カルボキシアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。] [0189] 中間体ACイミダゾール−1−カルボン酸{4−メチル−5−[2−(1−フェニル−シクロペンチル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに1−フェニル−シクロペンタンカルボキシアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物をベージュ色の固体として得る。] [0190] 中間体ADイミダゾール−1−カルボン酸{5−[2−(1,1−ジメチル−2−p−トリル−エチル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド 標題化合物は、2,6−ジクロロフェニルアセトアミジン(dichlorophenyllacetamidine)の代わりに2,2−ジメチル−3−p−トリル−プロピオンアミジンを用いること以外は、中間体Kと同様の方法で製造する。標題化合物を白色固体として得る。] [0191] 中間体AE(2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−2−カルボン酸アミド (2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル(225mg)およびメタノール中7Mのアンモニア(7ml)の溶液を密閉容器内、室温で18時間放置する。蒸発させ、ジエチルエーテルでトリチュレートし、標題化合物を白色固体として得る。] [0192] 中間体AE1 (2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−2−カルボン酸メチルエステル (2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸1−ベンジルエステル2−メチルエステル(420mg)、10%パラジウム/炭素(80mg)およびメタノール(10ml)の混合物を水素雰囲気下で16時間攪拌する。濾過し、蒸発させて標題化合物を得、これを精製せずに次の工程に用いる。]
权利要求:
請求項1 式I[式中、nは1を表し、かつ、mは1、2、3または4を表すか、またはnは0を表し、かつ、mは0、1、2または3を表し;R1は、所望により置換されていてもよいアリールまたは所望により置換されていてもよいヘテロシクリルを表し;R2は、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニル、低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ、低級ジアルキルアミノ低級アルキル、シクロアルキル、シクロアルコキシ(各アルキルまたはシクロアルキルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、フェニルで一置換または多置換されていてもよく、各フェニルはハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、低級アルキルで一置換または多置換されていてもよい)を表すか;または2つの置換基R2が一緒になってアルカンジイルまたはアルケンジイル(それぞれ所望によりヒドロキシまたはハロで置換されていてもよい)を形成し、環状部分を形成するか;または2つのR2置換基が一緒になって結合を形成し、二重結合を形成し;R3は、水素、低級アルキル、一重水素、多重水素または過重水素低級アルキル、ハロ、ハロ低級アルキル、ヒドロキシ低級アルキル、低級ジアルキルアミノ低級アルキルを表す]の化合物またはその塩。 請求項2 R1が、非置換または置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換アリールを表し、ここで、該ヘテロシクリルは、単環式、二環式、三環式またはスピロ環式であって4〜16個の環原子を有し、その中に1〜4個のヘテロ原子が存在する不飽和、飽和または部分飽和複素環から選択され、該アリールは、6〜14個の環炭素原子を有する芳香族部分から選択され;該置換基(substiutents)は以下の部分:C1−C7−アルキル;一重水素、多重水素、過重水素C1−C7−アルキル;(フェニル−、C1−C7−アルキルフェニル−、C1−C7−アルコキシフェニル−、ハロフェニル−またはN,N−ジアルキルアミノアルコキシフェニル)C1−C7−アルキル;(フェノキシ−、C1−C7−アルキルフェノキシ−、C1−C7−アルコキシフェノキシ−またはハロフェノキシ−)C1−C7−アルキル;C3−C12−シクロアルキル;一重水素、多重水素、過重水素C3−C12−シクロアルキル;(C1−C7−アルキル)−C3−C12シクロアルキル;(一重水素、多重水素、過重水素C1−C7−アルキル)−C3−C12−シクロアルキル;(フェニル−、C1−C7−アルキルフェニル−、C1−C7−アルコキシフェニル−またはハロフェニル−)C3−C12−シクロアルキル;(ハロC1−C7−アルキル)−C3−C12シクロアルキル;シアノC3−C12−シクロアルキル;アミノ−C1−C7−アルキル;ハロ−C1−C7−アルキル;N−C1−C7−アルカノイルアミノ−C1−C7−アルキル;N−C1−C7−アルカンスルホニル−アミノ−C1−C7−アルキル;ピロリジノ−C1−C7−アルキル;オキソ−ピロリジノ−C1−C7−アルキル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノピロリジニル;ピペリジノ−C1−C7−アルキル;4−(C1−C7−アルキル)−ピペリジノ;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ]−ピペリジノ;ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル−C1−C7−アルキル;モルホリノ−C1−C7−アルキル;チオモルホリノ−C1−C7−アルキル;S−モノ−またはS,S−ジオキソ−チオモルホリノ−C1−C7−アルキル;カルバモイル−C1−C7−アルキル;[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−カルバモイル]−C1−C7−アルキル;C1−C7−アルカンスルフィニル−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルホニル−C1−C7−アルキル、ハロ、ヒドロキシ、C1−C7−アルコキシ、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−シクロアルキル)−アミノ;N−モノ−またはN,N−ジ−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル]−アミノ;N,N−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル][C1−C7−アルキル]−アミノ;アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン7−イル;C1−C7−アルカノイルアミノ;ピリジン−アミノ;イミダゾリニル;2−メチルイミダゾリニル;ピロリジノ;オキソ−ピロリジノ;ピペリジノ;ピペラジン−1−イル;4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル;4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル;4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル;モルホリノ;チオモルホリノ;S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリノ;C1−C7−アルカン-スルホニルアミノ;カルバモイル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、アミノ−C1−C7−アルキルおよび/または(N’−モノ−またはN’,N’−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル)−カルバモイル;ピロリジン−1−カルボニル;ピペリジン−1−カルボニル;ピペラジン−1−カルボニル;4−(C1−C7−アルキル)ピペラジン−1−カルボニル;テトラヒドロ−ピラン−4−イル;C1−C7−アルキル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル(特に、4−(C1−C7−アルキル)−テトラヒドロ−ピラン−4−イル);モルホリン−1−カルボニル;チオモルホリン−1−カルボニル;S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリン−1−カルボニル;スルホ;C1−C7−アルカン-スルホニル;C1−C7−アルカンスルフィニル;スルファモイル;N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−スルファモイル;モルホリノスルホニル;チオモルホリノスルホニル;C1−C7−アルキル−スルファニル;シアノ、ニトロおよびチアゾリルの1以上、好ましくは1〜4個から独立に選択され;R2が、ハロ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C1−C7−アルキル、C1−C7−アルキルオキシ、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキルオキシ、C1−C7−アルキルアミノ、ジ−C1−C7−アルキルアミノ、ジ−C1−C7−アルキルアミノC1−C7−アルキル、フェニル(各アルキル、シクロアルキルまたはフェニルは、フルオロ、クロロ、シアノ、ヒドロキシ、フェニルで一置換または二置換されていてもよい)を表す(この局面では、R2は特にヒドロキシ、メチル、フルオロを表す)か、またはR2が、さらなる置換基R2と一緒になって基−CH2−;−CH(CH3)−、−C(CH3)2−;−CH2−CH2−、−CH=CH−を表し、それにより、二環式部分を形成するか、またはR2は、さらなる置換基R2と一緒になって結合を表し、二重結合を形成する、請求項1に記載の化合物またはその塩。 請求項3 R3が水素、メチル、d3−メチル、クロロ、ジメチルアミノメチルを表す、請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。 請求項4 R1が非置換もしくは置換ヘテロシクリルまたは非置換もしくは置換アリールを表し、該ヘテロシクリルまたはアリールは、フェニル、ナフチル、インダニル、ピロール、ピロリン、ピロリジン、ピラゾール、ピラゾリン、ピラゾリジン、イミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、トリアゾール、トリアゾリン、トリアゾリジン、テトラゾール、フラン、ジヒドロフラン、テトラヒドロフラン、フラザン(オキサジアゾール)、ジオキソラン、チオフェン、ジヒドロチオフェン、テトラヒドロチオフェン、オキサゾール、オキサゾリン、オキサゾリジン、イソキサゾール、イソキサゾリン、イソキサゾリジン、チアゾール、チアゾリン、チアゾリジン(thiazlolidine)、イソチアゾール、イソチアゾリン(istothiazoline)、イソチアゾリジン、チアジアゾール、チアジアゾリン、チアジアゾリジン、ピリジン、ピペリジン、ピリダジン、ピラジン、ピペラジン、トリアジン、ピラン、テトラヒドロピラン、チオピラン、テトラヒドロチオピラン、オキサジン、チアジン、ジオキシン、モルホリン、プリン、プテリンおよび対応するベンズアニーリング複素環からなる群から選択され、かつ、該ヘテロシクリルまたはアリールは、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、ニトロC1−C7−アルキル、過重水素C1−C7−アルキル、C3−C12−シクロアルキル、アミノ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカノイルアミノ−C1−C7−アルキル、N−C1−C7−アルカンスルホニル−アミノ−C1−C7−アルキル、ピロリジノ−C1−C7−アルキル、オキソ−ピロリジノ−C1−C7−アルキル、C1−C7−アルカンスルフィニル、C1−C7−アルカンスルホニル、C1−C7−アルコキシ、アミノ、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ、C1−C7−アルカノイルアミノ、ピロリジノ、オキソ−ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、4−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、ハロ−C1−C7−アルキルまたはC3−C10−シクロアルキル)−ピペラジン−1−イル、4−(アミノ−C1−C7−アルキル)−ピペラジン−1−イル、4−[N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキルアミノ)−C1−C7−アルキル]−ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオモルホリノ、C1−C7−アルカン-スルホニルアミノ、カルバモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシ−C1−C7−アルキル、アミノ−C1−C7−アルキルおよび/または(N’−モノ−またはN’,N’−ジ−(C1−C7−アルキル)−アミノ−C1−C7−アルキル)−カルバモイル、ピロリジン−1−カルボニル、ピペリジン−1−カルボニル、ピペラジン−1−カルボニル、4−(C1−C7−アルキル)ピペラジン−1−カルボニル、モルホリン−1−カルボニル、チオモルホリン−1−カルボニル、S−オキソ−またはS,S−ジオキソチオ−モルホリン−1−カルボニル、スルホ、C1−C7−アルカン-スルホニル、C1−C7−アルカンスルフィニル、スルファモイル、N−モノ−またはN,N−ジ−(C1−C7−アルキル)−スルファモイル、モルホリノスルホニル、チオモルホリノスルホニル、チアゾリルからなる群から独立に選択される1以上、好ましくは1〜3個の部分で置換され、R2がヒドロキシ、メチル、フルオロ、クロロを表す、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。 請求項5 R1がヘテロシクリルまたはアリールを表し、各場合において非置換型であるか、または1以上(好ましくは、0、1、2または3個)の置換基で置換され(in each case unsubstituted substituted by one or more (preferably 0, 1 ,2 or 3 substituents))、該ヘテロシクリルまたはアリールは、フェニル、2−、3−、4−ピリジル、2−、4−、5−ピリミジニル、ピラジニル、3−、4−ピリダジニル、ベンゾイミダゾール、チアゾール−4−イルからなる群から選択され、該置換基は、フルオロ、クロロ、シアノ、C1−C4−アルキル、過重水素C1−C7−アルキル、C3−C6−シクロアルキル、C3−C6−シクロアルキル−C1−C4−アルキル、1−(C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル、1−(ハロ−C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル、1−(過重水素−C1−C4−アルキル)−C3−C6−シクロアルキル、1−シアノ−C3−C6−シクロアルキル、C1−C4−アルキルオキシ、ヒドロキシ−C1−C4−アルキル、ハロ−C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルオキシ−C1−C4−アルキル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、C1−C4−アルキルスルホニル、C1−C4−アルキルスルファニル、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチル−メチル−アミノ、エチル−プロピル−アミノ、シクロプロピルアミノ、2−メトキシ−エチル−アミノ、4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル、メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ、4−メチル−ピペラジン−1−イル、3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル、イソプロピル−メチル−アミノ、2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ、2−アゼチジン−1−イル、7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル、3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル、ベンジル−エチル−アミノ;1−(4−C1−C4−アルキルオキシ−フェニル)−C3−C6−シクロアルキル、(4−C1−C4−アルキルオキシ−フェニル)−C1−C4−アルキル、1−フェニル−C3−C6−シクロアルキル、C1−C7−アルキルフェニル、C1−C7−アルコキシフェニルC1−C7−アルキル、C1−C7−アルコキシフェノキシ、N,N−ジアルキルアミノアルコキシフェニル、4−(C1−C7−アルキル)−テトラヒドロ−ピラン−4−イル、ベンジル、フェニルまたは5もしくは6個の環原子を有する芳香族複素環(このベンジル、フェニルまたは芳香族複素環は所望により、ハロゲン、C1−C4−アルキル、C1−C4−アルキルオキシ、ハロ−C1−C4−アルキルからなる群から選択される1または2個の置換基で置換されていてもよい)からなる群から選択される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化合物またはその塩。 請求項6 1−({5−[4−メタンスルホニル−3−(2−プロピル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)トリフルオロ酢酸(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、1−({5−[4−メタンスルホニル−3−(2−プロピル−イミダゾール−1−イル)−フェニル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)トリフルオロ酢酸(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}トリフルオロ酢酸(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}トリフルオロ酢酸(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、(S)−2,5−ジヒドロ−ピロール−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}トリフルオロ酢酸(2S,3S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1R,2S,5S)−3−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,3−ジカルボン酸2−アミド3−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、アゼチジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4−メチル−5−(2−メチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−メトキシメチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ベンジル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−エチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−メトキシメチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2,6−ジクロロ−ベンジル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ベンジル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−エチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4−メチル−5−(2−トリフルオロメチル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(3−tert−ブチル−フェニル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロプロピル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2−フルオロ−フェニル)−ピリジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロブチル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−メチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソプロピル−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−シアノ−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−シアノ−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(3−エチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エチル]−ピリジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−ピリジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−{1−[4−(3−ジメチルアミノ−プロポキシ)−フェニル]−1−メチル−エチル}−ピリジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−d3−メチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−ジメチルアミノメチル−5−[2−(1−d3−メチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2−フルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−ピリジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−4,4−ジフルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(6−イミダゾール−1−イル−ピリジン−2−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(4−メトキシ−フェノキシメチル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[2−(4−メトキシ−フェニル)−1,1−ジメチル−エチル]−ピリミジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド]、(2S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド})、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(4−エチル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−フェニル−シクロペンチル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1,1−ジメチル−2−p−トリル−エチル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド、(2S,4S)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4−メチル−5−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(4−メチル−5−{2−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−アミノ]−ピリミジン−4−イル}−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−((R)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(イソプロピル−メチル−アミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−ピリミジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−((S)−3−ジメチルアミノ−ピロリジン−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−アゼチジン−1−イル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イソプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[5−(2−イソプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[5−(2−イソブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−({4−メチル−5−[2−(1,1,2−トリメチル−プロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[5−(2−シクロプロピル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプト−7−イル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(エチル−メチル−アミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(ベンジル−エチル−アミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド))、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−イミダゾール−1−イル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(エチル−プロピル−アミノ)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[エチル−(2−メトキシ−エチル)−アミノ]−ピリミジン−4−イル}−4−メチル−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(2−メチル−イミダゾール−1−イル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(シス−2−メチル−シクロプロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−メチル−5−[2−(トランス−2−メチル−シクロプロピル)−ピリミジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(R)−2−ベンジル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(R)−2−ジメチルアミノメチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1,1−ジメチル−プロピル)−ピリミジン−4−イル]−4−メチル−チアゾール−2−イル}−アミド)、(2S,4R)−4−シアノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロプロピルメチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−d9−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(R)−2−メトキシメチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−アゼチジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−ジフルオロメチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリミジン−4−イル)−4−メチル−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−tert−ブチル−ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−シクロブチル−ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−メチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(2−ジエチルアミノ−ピリジン−4−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[5−(3−tert−ブチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−チアゾール−2−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[1−(4−メトキシ−フェニル)−1−メチル−エチル]−ピリジン−4−イル}−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(5−{2−[1−(4−メトキシ−フェニル)−シクロプロピル]−ピリジン−4−イル}−チアゾール−2−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({5−[2−(1−d3−メチル−シクロブチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−d3−メチル−5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−d3−メチル−5−[2−(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−({4−クロロ−5−[2−(1−メチル−シクロプロピル)−ピリジン−4−イル]−チアゾール−2−イル}−アミド)から選択される式Iの化合物。 請求項7 (2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]トリフルオロ酢酸→(2S,3S)−3−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(2S,3S)−3−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(2S,4R)−4−フルオロ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(ピリジン−3−イルアミノ)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2,4”−ジメチル[4,2’;4’,5”]ターチアゾール−2”−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(2−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−シクロプロピルアミノ−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−ジメチルアミノ−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[2−(3−アザ−ビシクロ[3.2.2]ノン−3−イル)−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−エチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(4’−メチル−2−ピリジン−3−イル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−メチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−メチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−メチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(2S,4R)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−メチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(2S,4S)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(2S,4S)−4−ジメチルアミノ−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−メチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−シクロブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[4’−メチル−2−(1−トリフルオロメチル−シクロプロピル)−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−[(2−tert−ブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−[(2−シクロブチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−{[2−(1−エチル−プロピル)−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(1S,5R)−2−アザ−ビシクロ[3.1.0]ヘキサン−1,2−ジカルボン酸1−アミド2−{[2−(1−エチル−プロピル)−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル]−アミド}、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−ジメチルアミノメチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]、(S)−2−メチル−ピロリジン−1,2−ジカルボン酸2−アミド1−[(2−シクロプロピルメチル−4’−メチル−[4,5’]ビチアゾリル−2’−イル)−アミド]から選択される式Iの化合物。 請求項8 医薬としての、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物。 請求項9 医薬として用いるための、特に、1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患に用いるための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物。 請求項10 1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置のための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物の使用。 請求項11 1以上のホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置を目的とする薬剤の製造のための、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物の使用。 請求項12 必要とする対象に、治療上有効量の、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物を投与することを含む、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置方法。 請求項13 有効成分としての、治療上有効量の、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物と1以上の薬学上許容される賦形剤(excepients)を含む、医薬組成物。 請求項14 治療上有効量の、遊離形態または薬学上許容される塩形態の請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物と、治療上有効量の1以上の組合せ相手と、1以上の薬学上許容される賦形剤(excepients)を含む、同時または逐次投与に適合された組合せ医薬組成物。 請求項15 タンパク質チロシンキナーゼ媒介疾患、特に、ホスファチジルイノシトール3−キナーゼ媒介疾患の処置に用いるための、請求項13に記載の医薬組成物または請求項14に記載の組合せ医薬組成物。 請求項16 請求項1〜7のいずれか一項に記載の式Iの化合物の製造方法であって、式II(式中、置換基は請求項1〜5のいずれか一項で定義される通り)の化合物を活性化剤の存在下で式IIIA(式中、置換基は請求項1〜5のいずれか一項で定義される通りであり、R3はさらにクロロを表し得る)の化合物と反応させる(「方法A」)か、または式IIIB(式中、R1は請求項1〜5のいずれか一項で定義される通りであり、RGは反応性基(イミダゾリルカルボニルなど)を表し、R3は請求項1〜5のいずれか一項で定義される通りであり、さらにクロロを表し得る)の化合物と反応させる(「方法B」)こと、各場合において、所望により希釈剤の存在下、所望により反応補助剤の存在下、所望により得られた式Iの化合物を遊離形態または塩の形態で回収すること、所望により、方法Aまたは方法Bに従って得ることができる式Iの化合物を異なる式Iの化合物へ変換すること、および/または得ることができる式Iの化合物の塩をその異なる塩へ変換すること、および/または得ることができる式Iの遊離化合物をその塩へ変換すること、および/または得ることができる式Iの化合物の異性体を、得ることができる1以上の異なる式Iの異性体から分離することを含む、方法。
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