专利摘要:
特にビスフェノールAを製造するために使用され得る連続結晶化プロセスを調節する方法およびシステム(10)は、回路において結晶化装置(12)に接続される熱交換器(14)を含む。結晶化装置(12)の出口ストリーム(16)を冷却するための熱交換器(14)の熱交換性能は、供給されるフィードストリーム(24)の関数として設定され、それによって、出口ストリーム(16)の出口温度が調節により伝達される。本発明によれば、現在必要とされる熱交換性能が計算によって決定され、計算された熱交換性能が熱交換器(14)において時間遅延と共に設定される。時間遅延により、熱交換器(14)において温度差が大きくなることが防止され、それによって、熱交換器(14)における汚染が防止される。このことにより、調節の質が改善されると共に、製造の停止が減少し、従って生産性が改善される。
公开号:JP2011506507A
申请号:JP2010538434
申请日:2008-12-16
公开日:2011-03-03
发明作者:アプデラツィツ・トウミ;アルネ・ブラウン;ディルク・ベルクマン;トーマス・マロルト
申请人:バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフトBayer MaterialScience AG;
IPC主号:C07C37-84
专利说明:

[0001] 本発明は、連続結晶化プロセスを調節する方法およびシステムに関し、これは、化学製品、例えばビスフェノールA(BPA)の製造に用いることができる。]
背景技術

[0002] 結晶生成物の製造に関して、生成物として望ましい結晶が溶液から沈殿する結晶化装置を、回路において熱交換器に接続し得ることが知られている。強制循環方式として知られているこの接続の場合において、懸濁液は、ポンプによって熱交換器および結晶化装置を通って循環させられる。熱交換器は、懸濁液を過冷却するのに必要とされる熱、および結晶化において放出される結晶化熱を取り出し得る。連続操作において、熱交換器によって取り出される熱は、結晶化装置内の温度を一定に保持するために使用され得る。結晶生成物を次の処理に供給する生成物ストリームが出口ストリームから分岐するので、特に結晶生成物を必要とする下流の工程のために、結晶化装置を出る出口ストリームの出口温度を一定に保持することが重要である。出口ストリームの出口温度は、循環ストリームに供給されるフィードストリーム(または供給ストリーム)による影響も受ける。]
[0003] 供給されるフィードストリームにおける変化が通常は急激であるので、結晶化プロセスにおいてかなりの中断(または混乱もしくは破壊)が引き起こされ、この中断は、不満足なほど長時間の後にのみ解消され得る。この中断を最小限にするために、熱交換器の熱交換性能を経験値に基づいて手動で調節し得ることが知られている。しかし、これは、熱交換器において冷却媒体と冷却すべき循環ストリームとの間でかなりの温度差が発生するという影響をもたらし、そのことによって、例えば結晶化した生成物が熱交換器壁に析出することを理由とする、熱交換器の汚染が引き起こされる。この汚染が、懸濁液側における圧力損失の増加および熱伝達係数kの低下を引き起こし、また、使用するポンプのポンプ特性に従って、懸濁液側における流れチャンネルに至るまでの層形成および流れチャンネルの閉塞を含む層形成ならびに流速の低下を引き起こすので、汚染層を溶解または溶融することによって繰り返し熱交換器の再生を行うことが必要とされる。汚染により、比較的短い時間間隔の内に熱交換器を再生することが必要とされ、その結果、結晶化プロセスは熱交換器の再生時間の間中断される。これは、製造の停止および低生産性を招く。更に、達成可能な熱交換性能が汚染によって低下し、これにより結晶化プロセスの制御が複雑になる(または困難となる)。より特には、そのような変化は経験値の適用において考慮され得ず、従って、結晶化プロセスに対する不十分な調節の質のみが達成され得る。]
[0004] 本発明の目的は、制御の質および生産性が改善された連続結晶化プロセスの調節方法およびシステムを提供することである。]
[0005] この目的は、本発明に従って、連続結晶化プロセスを調節する方法によって達成され、この方法において、回路において結晶化装置に接続された熱交換器が設けられ、特に結晶化装置の出口ストリームの冷却に関する熱交換器の熱交換性能が、供給されるフィードストリームの関数として設定され、それによって、結晶化装置の結晶化温度および/または出口ストリームの出口温度が調節(または制御)によって伝達され(または送られ、もしくは設定され)、この方法は、現在(またはその時点で)必要とされる熱交換性能が計算によって決定されること、および計算された熱交換性能が時間遅延と共に熱交換器において設定されることを特徴とする。]
[0006] 連続結晶化プロセスを調節するための本発明の方法において、結晶化装置は、まず、回路において熱交換器に接続され、連続循環ストリームが、例えばポンプによって成立させられる。この連続結晶化プロセスは、ビスフェノールA製造におけるビスフェノールA−フェノール付加物の冷却結晶化に特に適している。連続的冷却結晶化において、結晶化すべき生成物の収率は結晶化温度に依存する。温度が低いほど、結晶化能力および収率が増加し、母液中の濃度はそれに対応して減少する。収率と同様に、結晶化温度の選択に関して更なる基準(例えば、温度に依存した、生成物結晶中への不純物の取り込み)が存在し、これは生成物の品質に影響を有する。これらの理由のために、連続的冷却結晶化において、結晶化装置の結晶化温度および/または結晶化装置からの出口ストリームの出口温度が調節される。この目的のために、供給されるフィードストリームの量に本質的に依存する冷却能力が、熱交換器において設定される。]
[0007] 本発明によれば、現在(またはその時点で)必要とされる熱交換性能が計算によって決定され、計算された熱交換性能が、熱交換器において時間遅延と共に設定される。]
[0008] 熱交換性能が計算によってフィードストリームの関数として決定されることを理由として、必要とされる熱交換性能を非常に早い段階で決定することが可能であり、また、ここでは、結晶化プロセスの慣性(inertia)を特に考慮することが可能である。より特には、結晶化装置における平均滞留時間を考慮することが可能であり、この平均滞留時間は、工業プラントにおいて例えば30分〜10時間の範囲内であってよい。これにより、フィードフォワード制御システムを用いて、熱交換性能に関して期待される変化を予測して応答することが可能となる。しかし、計算される熱交換性能は熱交換器において直ちに設定されず、むしろ時間遅延と共に設定される。従って、応答は技術的に可能であるよりも意図的に遅い。時間遅延によって熱交換器における突然の温度変化が防止され、その結果、熱交換器の冷却媒体と循環ストリームとの間の著しい温度差が防止され、または少なくとも減少する。これにより、例えば懸濁液の局所的過冷却に起因して管壁において直ちに発生し、伝熱面における固体の形成または結晶化を引き起こす過飽和ピークが熱交換器において減少する。これにより、伝熱面における固体成長の結果としての熱交換器の汚染を有意に遅くすることができる。汚染されるのが遅い場合、熱交換器の再生間隔を長くすることができ、それにより製造の停止が減少し、生産性が改善される。更に、数学的計算(例えばエネルギー平衡)に基づくフィードフォワード制御システムは、手動の介入により可能であるものよりも有意に正確かつ急速に、結晶化プロセスにおける中断に対して応答し得、従って、調節の質が改善される。特に、熱交換性能の計算においてエネルギー平衡を用いる場合、陽解が数学的に可能であり、従って、場合により、計算を多用する数値反復プロセスを回避し得る。研究により、時間遅延を伴うこのようなフィードフォワード制御システムは、出口ストリームの出口温度において、時間遅延のない同様のフィードフォワード制御システムと比較して僅かな差異をもたらすのみであることが示されてきた。しかし、出口温度におけるこれらの僅かな変化は通常、調節によって、下流の工程において大きな支障なく排除することができ、従って、最終生成物の収率における僅かな損失の危険性でさえ存在しない。]
[0009] 時間遅延は、種々の手段によって達成され得る。例えば、制御システムは、むだ時間(dead time)成分を有してよく、その結果、時間遅延はむだ時間を含む。付加的に又は別法として、熱交換性能は、フィードストリームにおいて急激な変化が発生する場合、本質的に一体的に変化し得、その結果、熱交換性能は本質的に傾斜(またはランプ、ramp)の形態で変化する。付加的に又は別法として、遅延を伴う比例伝達挙動が提供され得、これは特に、本質的にPT1挙動を有する(時間遅延を伴う一次遅延要素)。]
[0010] より好ましくは、時間遅延において、供給されるフィードストリームが出口温度よりも考慮される。この場合、結晶化プロセスの連続操作の間に常に起こるある特定のシステム関連温度変化は、結晶化装置におけるこれらの温度変化がそれら自身を補正し得るので、介入を必ずしも必要としないという事実が考慮され得る。更に、例えば所望の生成物の割合を手動で変化させると、フィードストリームにおける変化が通常は突然発生し、著しい変化を受けるという事実が考慮され得る。そのような変化に比較的大きい時間遅延が与えられることを理由として、熱交換器の強すぎる反応を防ぐことができ、その結果、熱交換器における汚染の危険性が減少し、熱交換器の長い操作時間が確保され得る。]
[0011] より好ましくは、時間遅延は直列(またはカスケード)調節回路によって達成される。より特には、時間遅延に関する熱交換器目標出口温度は、第1調節回路によって、調節(または制御)により結晶化装置の出口温度の関数として伝達され得る(または送られ得る)。第1調節回路によって伝達される熱交換器目標出口温度の時間遅延に対する補正時間は、第2調節回路によって、調節によりフィードストリームの関数として伝達され得る。その結果、第1調節回路によって、出口温度において通常発生する温度変化が連続操作において相殺され得る。操作のこの状態において、フィードストリームにおける変化は本質的に存在しないので、第2調節回路は本質的に影響を有しない。しかし、供給されるフィードストリームの量が著しく増加または著しく減少することを理由として連続操作が中断する場合、第2調節回路は、連続操作に対して最適化された第1調節回路が熱交換器の熱交換性能を大きく変化させ過ぎるのを防ぐ。時間遅延補正時間によって、熱交換器目標出口温度を、熱交換器における汚染の可能性が減少するように調節することが可能となる。]
[0012] 現時点で必要とされる、または規定された後の時間で必要とされる熱交換性能は、エネルギー平衡を用いて計算され得る。この目的のために、特に、結晶化装置から来て熱交換器に入る熱交換器ストリームの質量流量および温度が考慮される。熱交換器ストリームの質量流量および温度が特に計算され得る。出口ストリームの出口温度は、出口ストリームの実際の出口温度を測定することによって調節されるので、性能損失の計算または経験値が、熱交換器ストリームが熱交換器に入るときに有するであろう温度を決定するのに用いられ得る。更に、供給されるフィードストリームの質量流量および取り出される生成物ストリームの質量流量は通常知られており、従って、熱交換器に入る熱交換器ストリームの質量流量を計算することができる。更に、熱交換器に入る熱交換器ストリームの質量流量および温度を計算するために、供給されるフィードストリームの温度および質量流量を単に知ることが十分であり得るように、結晶化装置の挙動を経験的に推定すること、またはそれをシミュレーションすることが可能であり、従って、出口温度を調節するのに必要とされる熱交換器目標出口温度を計算することが可能であり、熱交換器に入る熱交換器ストリームの質量流量を知っていれば、必要とされる熱交換性能を非常に正確に決定することができる。]
[0013] 好ましい態様において、熱交換性能の計算において熱交換器の汚染状態が考慮される。これは特に、熱交換器の熱伝達係数kを考慮することによって行われ得る。熱伝達係数kは特に、理論的に計算した熱交換器出口温度を実際に測定した熱交換器出口温度と比較することによって決定され得る。この比較に基づいて、計算した熱交換器出口温度が測定した熱交換器出口温度と一致するために必要とされる熱伝達係数kが決定され得る。従って、特に、汚染状態に比例する1種類のパラメータを参照して熱交換器の汚染状態を決定すること及び示し得ることも可能である。従って、熱伝達係数kが予め規定された値の範囲外である場合にのみ、熱交換器のメンテナンスおよび再生を行うことが可能である。一定のメンテナンス間隔の規定(または限定)は必要とされない。その代わり、メンテナンスは実際に必要とされる場合にのみ行われる。より特には、時間に対する熱伝達係数kのプロットを外挿し、それによって、熱交換器の次のメンテナンスのおよその時期を前もって予め推定することができる。]
[0014] 熱交換器の熱交換性能を設定するために、より特には、熱交換器の冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度が調節(または制御)によって伝達され得る(または送られ得る)。この目的のために、例えば、冷却レベルが異なる二つまたはそれより多くの冷却源のスイッチを入れる及び/又は切ることによって、冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を変化させることができる。更に、冷却媒体のための冷却ポンプの出力を変化させ、それによって冷却媒体のスループットを変化させることができる。より好ましくは、冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度は、冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を時間遅延熱交換性能の関数として調節する第3調節回路によって調節される。例えば、変化するフィードストリームの情報を熱交換器の冷却媒体に対して実際に利用することができるので、このことにより、特に予測して調節することが可能となる。このことは、十分な冷たさを提供するために追加の装置が必要とされる場合に特に有用であり、この装置は最初にスイッチを入れる又は切る必要があり、この目的のためにリードタイムが必要とされる。]
[0015] 本発明は更に、連続結晶化プロセスを調節するシステムに関し、このシステムは、特に上述のプロセスを実施するのに適しており、かつ/または上述のプロセスに関して説明したように構成および開発することができる。システムは、特にビスフェノールA(BPA)を製造するのに用いることができる。システムは、結晶化装置の出口ストリームを冷却するための熱交換器に、回路において接続される結晶化装置を有する。出口ストリームの出口温度および/または結晶化装置の結晶化温度を調節によって伝達するために、熱交換器の熱交換性能は、設定ユニットによって、供給されるフィードストリームの関数として設定され得る(または確立され得る)。本発明によれば、少なくとも一つの計算機ユニットが設けられ、この計算機ユニットが、現在必要とされる熱交換性能を計算によって決定し、計算された熱交換性能が熱交換器において時間遅延と共に設定され得るような方法で、計算された熱交換性能が設定ユニットに伝達される。]
[0016] 熱交換器において設定されるべき熱交換性能における時間遅延によって、熱交換器内の温度差が大きくなることが防止され、それによって熱交換器の汚染が防止され、または少なくとも減少する。その結果、熱交換器のメンテナンスおよび再生がより少ない頻度で必要とされることとなるので、製造の停止が回避され、生産性が増加する。更に、手動制御の介入を回避し得るので、設定ユニットに接続された計算機ユニットによって結晶化プロセスの調節の質が改善される。]
[0017] 時間遅延に関して、調節によって、熱交換器目標出口温度を結晶化装置の出口温度の関数として伝達するために第1調節回路が特に設けられる。第1調節回路は少なくとも一つのPID調節器を特に有してよい。更に、第1調節回路によって伝達される熱交換器目標出口温度の時間遅延に関する補正時間を、調節によって、フィードストリームの関数として伝達するために、第2調節回路が設けられ得る。第2調節回路は特にPT1調節器を有する。より好ましくは、第1調節回路は、熱交換器目標出口温度を調節によって伝達するための第1調節器、特にPID調節器を有する。更に、第1調節回路において、第2調節器、特にPID調節器が、熱交換器の冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を、調節によって伝達するために設けられ得る。より特には、第1調節器は第2調節器より低速で応答する。第1調節器が比較的低速で応答することを理由として、熱交換器における過剰な温度差が防止され、さもなければこの過剰な温度差は汚染をもたらし得る。しかし、冷却媒体はいずれの結晶化可能な物質も含んではならないので、冷却媒体の温度は、大きな温度差を設けることによって、可能な限り調節され得る。従って、より速い第2調節器は、同時に汚染される危険性を伴わずに非常に速く提供される、冷却媒体が必要とする温度および/または冷却速度をもたらす。]
[0018] 第2調節回路は、好ましくは第3調節器、特にPT1調節器を含み、これは特に、調節パラメータとして時間定数を有する。調節パラメータ、特にT1成分は、熱交換器の汚染状態の関数として、および/または熱交換器の熱伝達係数kの関数として調節され得る。これにより、操作時間と共に変化する熱交換器の汚染状態を、調節において考慮することが可能となる。]
[0019] より好ましくは、システムは、熱交換器出口温度を測定し得るための温度測定器を有する。計算機ユニットを用いて、測定された熱交換器出口温度を、計算機ユニットによる計算によって決定された熱交換器出口温度と比較し得る。この比較により、熱交換器の汚染状態または熱交換器の熱伝達係数kを決定することができる。]
[0020] 本発明を、添付の図面を参照して、好ましい実用的な例を用いて以下に詳細に説明する。]
図面の簡単な説明

[0021] 図1は、本発明のシステムの概略的なブロック接続図を示す。
図2は、本発明の方法の概略的な調節回路図を示す。] 図1 図2
実施例

[0022] 図1に示すシステム10は、回路において熱交換器14に接続される結晶化装置12を有する。出口ストリーム16は結晶化装置12を出て、生成物ストリーム18と熱交換器ストリーム20とに分岐する。熱交換器ストリーム20は熱交換器14に通じる。熱交換器出口ストリーム22は、熱交換器14から結晶化装置12へ流れる。図示している実用的な例において、フィードストリーム24は熱交換器出口ストリーム22に供給される。しかし、フィードストリーム24は熱交換器ストリーム20にも供給され得る。出口ストリーム16、熱交換器ストリーム20および熱交換器出口ストリーム22は回路26を形成し、この回路26において、回路26に存在する懸濁液を輸送するためにポンプ28が配置される。] 図1
[0023] フィードストリーム24の量、即ち、より特には質量流量が、フィードストリーム24に配置される第1バルブ30によって設定され得る。生成物ストリーム18は、例えば、第1バルブ30の代わりに、回路26から抜き出される生成物の量を設定するために第2バルブ32を有してよい。プラントは特に完全に満たされているので、フィードストリーム24によって回路26に供給される流体とちょうど同じ量の流体が、連続操作において生成物ストリーム18によって回路26から運び出される。]
[0024] 熱交換器14を有する回路26を通って供給される媒体は、熱交換器14において、冷却回路36における循環において冷却ポンプ34によって輸送される冷却媒体によって冷却される。冷却媒体を規定された温度に調節し得る冷却熱交換器38が、冷却回路36に配置される。第3バルブ40は、冷却熱交換器38を通る冷却媒体を冷却するための外部冷却剤を、外部冷却ライン42を通して輸送するために使用され得る。]
[0025] 第1測定器44を用いて、本発明の方法によって調節すべき出口ストリーム16の出口温度を測定する。第2測定器46を用いてフィードストリーム24の温度および質量流量を測定し、それにより、この情報を用いて熱交換器14に必要とされるパラメータを計算し得る。調節の質を改善するために、熱交換器ストリーム20の温度および質量流量を、熱交換器14の入口において第3測定器48を用いて測定し得る。調節の成功を確認し得るために、熱交換器出口ストリーム22の温度を、熱交換器14の出口において第4測定器50を用いて測定し得る。出口ストリーム16の出口温度を調節するために、特に、熱交換器14に入る冷却回路36の冷却媒体の温度が設定され、この温度は第5測定器52を用いて測定し得る。この温度は冷却熱交換器38によって設定されるべきものであるので、冷却回路36における冷却媒体の温度および質量流量を、冷却媒体が冷却熱交換器38に入る前に、第6測定器54を用いて測定するということも一つの可能なことである。冷却回路36の温度および冷却媒体を設定するために、測定器56を用いて、熱交換器38に入る外部冷却剤の温度および質量流量を測定し得る。測定された情報を用いて、外部冷却剤ストリーム42の第3バルブ40を設定し得る。更に、冷却ポンプ34の性能は、測定されたパラメータの関数として変化させ得る。]
[0026] 図2に示す調節回路58は直列配置を有し、外側の第1調節回路60および内側の第2調節回路62を含む。第1調節回路60は、結晶化装置12からの出口ストリーム16の出口温度を目標値と比較する比較ユニット64を有する。この比較に基づいて、熱交換器出口ストリーム22の熱交換器出口温度に対する目標値が、低速に設定された第1PID調節器66によって決定される。この熱交換器目標出口温度を達成し得るために、熱交換器14に入る冷却回路36の冷却媒体の温度が、高速に設定された第2PID調節器68によって調節される。冷却媒体温度の調節によって熱交換器出口温度が調節され、このことが今度は結晶化装置12に影響を与え、その結果、結晶化装置12を出る出口ストリーム16の出口温度が調節され得る。] 図2
[0027] 熱交換器14における汚染を防ぐために、熱交換器14において設定されるべき熱交換性能をフィードストリーム24の質量流量および/または出口ストリーム16の質量流量の関数として計算する計算機ユニット70が、第2調節回路62に設けられる。この場合、特に熱交換器14の汚染状態が、例えば熱交換器14の熱伝達係数kを決定することによって考慮され得る。更に、いずれの場合においても存在する測定器44、46、48、50、52、56の結果として特に得られる更なる情報が処理され得る。熱交換器14に関して計算される熱交換性能は、時間遅延と共にPT1調節器72を介して伝達される。この目的のために、第1PID調節器66によって与えられる熱交換器目標出口温度を補正する補正時間が決定される。これにより、熱交換器目標出口温度において変化が大きくなりすぎることが防止される。]
权利要求:

請求項1
特にビスフェノールAを製造するための、連続結晶化プロセスを調節する方法であって、回路において結晶化装置(12)に接続された熱交換器(14)が設けられ、かつ特に結晶化装置(12)の出口ストリーム(16)の冷却に対する熱交換器(14)の熱交換性能が、供給されるフィードストリーム(24)の関数として設定され、それによって、結晶化装置(12)の結晶化温度および/または出口ストリーム(16)の出口温度が調節によって伝達される方法であって、現在必要とされる熱交換性能が計算によって決定され、その計算された熱交換性能が熱交換器(14)において時間遅延と共に設定されることを特徴とする、方法。
請求項2
時間遅延が、むだ時間および/または設定されるべき熱交換性能において本質的に一体的な変化および/または本質的にPT1挙動の形態である、遅延を伴う比例伝達挙動を有することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
請求項3
時間遅延において、供給されるフィードストリーム(24)が出口温度よりも考慮されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
請求項4
時間遅延に関する熱交換器目標出口温度が、第1調節回路(60)によって、調節により結晶化装置(12)の出口温度の関数として伝達され、第1調節回路(60)によって伝達される熱交換器目標出口温度の時間遅延に関する補正時間が、第2調節回路(62)によって、調節によりフィードストリーム(24)の関数として伝達されることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
請求項5
熱交換性能がエネルギー平衡を用いて計算され、特に、結晶化装置(12)から来て熱交換器(14)に入る熱交換器ストリーム(20)の質量流量および温度が計算されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
請求項6
熱交換性能の計算において熱交換器(14)の汚染状態が考慮されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
請求項7
汚染状態を検討するために、熱交換器(14)の熱伝達係数kが考慮されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
請求項8
熱伝達係数kが、計算された熱交換器出口温度と測定された熱交換器出口温度とを比較することによって決定されることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
請求項9
熱交換性能が、調節により、熱交換器(14)の冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を伝達することによって設定されることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか1項に記載の方法。
請求項10
第3調節回路が、冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を時間遅延熱交換性能の関数として調節するために設けられることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
請求項11
特にビスフェノールA(BPA)を製造するための連続結晶化プロセスを調節するシステムであって、結晶化装置(12)と、回路において結晶化装置(12)に接続された、特に結晶化装置(12)の出口ストリーム(16)を冷却するための熱交換器(14)であって、熱交換器(14)の熱交換性能が、供給されるフィードストリーム(24)の関数として設定ユニット(40)によって調節可能であることを理由として、結晶化装置(12)の結晶化温度および/または出口ストリーム(16)の出口温度が調節によって伝達される熱交換器(14)とを含むシステムであって、少なくとも一つの計算機ユニット(70)が設けられ、この計算機ユニットが、現在必要とされる熱交換性能を計算によって決定し、計算された熱交換性能が熱交換器(14)において時間遅延と共に設定され得るような方法で、計算された熱交換性能が設定ユニット(40)に伝達されることを特徴とする、システム。
請求項12
調節により、熱交換器目標出口温度を結晶化装置(12)の出口温度の関数として伝達するための第1調節回路(60)、および調節により、第1調節回路(60)によって伝達される熱交換器目標出口温度の時間遅延に関する補正時間をフィードストリーム(24)の関数として伝達するための第2調節回路(62)が、時間遅延のために設けられることを特徴とする、請求項11に記載のシステム。
請求項13
第1調節回路(60)が、調節により熱交換器目標出口温度を伝達するための第1調節器(66)、特にPID調節器と、調節により熱交換器(14)の冷却媒体の冷却温度および/または冷却速度を伝達するための第2調節器(68)、特にPID調節器とを含み、第1調節器(66)が第2調節器(68)より低速で応答することを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
請求項14
第2調節回路(62)が第3調節器(72)、特にPT1調節器を含み、前記第3調節器(72)が、特に熱交換器(14)の汚染状態の関数として及び/又は熱交換器(14)の熱伝達係数kの関数として調節され得る調節パラメータ、特に時間定数を含むことを特徴とする、請求項12または13に記載のシステム。
請求項15
熱交換器出口温度を測定するための温度測定器(50)が設けられ、測定された熱交換器出口温度が、計算機ユニット(70)による計算によって決定された熱交換器出口温度と、計算機ユニット(70)によって比較可能であり、それによって、熱交換器(14)の汚染状態および/または熱交換器(14)の熱伝達係数kが決定されることを特徴とする、請求項11〜14のいずれか1項に記載のシステム。
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同族专利:
公开号 | 公开日
CN101939092A|2011-01-05|
EP2225020A1|2010-09-08|
TW200942322A|2009-10-16|
US20090159257A1|2009-06-25|
KR20100105837A|2010-09-30|
DE102007062422A1|2009-06-25|
WO2009080243A1|2009-07-02|
引用文献:
公开号 | 申请日 | 公开日 | 申请人 | 专利标题
法律状态:
优先权:
申请号 | 申请日 | 专利标题
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