专利摘要:
本発明は、非極性芳香族ポリマーを含む層を導電性ポリマーでコーティングするためのプロセス、およびこのプロセスによって製造される高分子層に関する。なし
公开号:JP2011505681A
申请号:JP2010531491
申请日:2008-10-20
公开日:2011-02-24
发明作者:ウード グンテルマン;ティモ マイヤー−フリードリヒセン
申请人:エイチ・シー・スタルク・クレビオス・ゲゼルシヤフト・ミツト・ベシユレンクテル・ハフツング;
IPC主号:H01L21-368
专利说明:

[0001] 本発明は、非極性芳香族ポリマー(ポリアロマティックス、Polyaromaten)を含む層を導電性ポリマーでコーティングするためのプロセス、およびこのプロセスによって製造される高分子層に関する。]
背景技術

[0002] 分子エレクトロニクスの分野は、安定な有機導電性化合物および半導性化合物の発見があって、過去15年間のうちに急速に発展した。この期間、半導性、導電性または電気光学特性を有する多数の化合物が見出された。分子エレクトロニクスがシリコンに基づく従来の半導体ユニットに取って代わることはないだろうと一般に理解されている。その代わり、分子エレクトロニクス要素は、大面積をコーティングするための適合性、構造上の柔軟性、低温における加工性および低コストが必要とされる新しい使用分野を開くであろうと想定されている。半導体有機化合物は、現在、有機電界効果トランジスタ(OFET)、有機発光ダイオード(OLED)、センサおよび光起電力素子などの使用分野のために開発されている。有機半導体、集積半導体回路およびその応用例の概観は、例えば非特許文献1に記載されている。]
[0003] 半導体化合物のいくつかの重要な代表例は、芳香族ポリマー、例えばアルキル置換ポリフルオレン類またはポリアルキルチオフェン類である。ポリフルオレン類およびフルオレンコポリマー、例えばポリ(9,9−ジオクチルフルオレン−co−ビチオフェン)(I)



については、最高0.02cm2/Vの電荷移動度が達成され(非特許文献2)、位置規則性ポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)(II)



に関しては、最高0.1cm2/Vの電荷移動度でさえ達成された(非特許文献3)。]
[0004] ポリフルオレン、ポリフルオレンコポリマーおよびポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)は、ほとんどすべての長鎖ポリマーのように、溶液から塗布された後に良好な膜を形成し、それゆえ加工するのが容易である。これに関して、例えば、非特許文献4に示されるように、上記非極性アルキル置換基は第一に一般的な有機溶媒に対する必要な溶解性を提供し、第二にそれら非極性アルキル置換基は、当該分子から製造される薄層中の当該分子の秩序に対して配向効果をもたらすことができる。これらの秩序効果は、その半導体層の電荷の最大移動度を可能にするために必要とされる。しばしば、ポリ(3−アルキルチオフェン)は、異なるアルキル基を有する3−アルキルチオフェンのコポリマーの形態で利用される。なぜなら、これは、そのポリマーの溶解性、従って適用性において有利さをもたらすからである。ポリ(3−アルキルチオフェン)を調製するための方法は、例えば、非特許文献5およびその中の引用文献に記載されている。]
[0005] 電子部品の製造には、半導性および導電性の材料の使用が必要とされる。現在のところ、銀または金などの貴金属は、しばしば気相堆積プロセスによってまたはペーストの形態で印刷プロセスによって、例えば導体トラック(Leiterbahnen)として付与される。しかしながら、電子部品の製造において有機材料の利点を利用することができるためには、有機導体材料の使用が望ましい。有機導電性材料は、例えば、ポリアニリン(PANI)、ポリピロール(PPy)、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDT)またはポリ(チエノチオフェン)(PTT)である。電気伝導率は、一般にポリマー鎖にわたって分布されかつ適切な対イオンによって相殺および安定化される正電荷によって成し遂げられる。使用される対イオンは、極性の溶媒(水または短鎖アルコールなど)の中の導電性ポリマーの安定な分散液または溶液を同時に製造できるようにする高分子電解質であってもよい。ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)は、例えば特許文献1に記載されるように、PEDT:PSSを与えるPEDT(III)とポリスチレンスルホン酸(PSS)との錯体の水系分散液の形態で一般に使用される。]
[0006] PEDT:PSSの1つの可能性のある構造式は、(IV)に示される。この構造はイオン性を有する。この錯体の電気伝導率は、PSSのスルホン酸基によって安定化され電荷中性を確実にする正電荷を用いたPEDT鎖のドーピングによって発生される。PEDT:PSSの分子構造および現在の使用分野の概観は、例えば、非特許文献6に与えられる。]
[0007] 式(III)および(IV)において、他の単位への結合は、*で示した位置を介してである。]
[0008] ポリ(ジオキシチオフェン)のさらなる可能性のある形態は、例えば特許文献2に記載される一般式(V)の水溶性のPEDT−S、



(式中、YはC1〜C18アルキレンラジカルある)である。]
[0009] 高分子電解質対イオン、例えばポリ(スチレンスルホン酸)を有する分散液または溶液は、原理上は、任意に置換されたPANI(例えば非特許文献7、および非特許文献8にある)、PPy(例えば特許文献3にある)またはPTT(例えば特許文献4および非特許文献9にある)から得てもよい。]
[0010] PEDT:PSSは、例えば極性の溶媒(好ましくは水)中の分散液として、適切な付与プロセスによって付与される。非常によく行われる塗布プロセスは、例えばスピンコーティングプロセスである。特に洗練された方法は、インクジェットプロセスによる塗布方法である(非特許文献10)。このプロセスでは、分散液は超微細な液滴の形態で基体に塗布され、乾燥される。このプロセスでは、塗布の際の当該導電性層の構造化の遂行が可能になる。その分散液の組成に従って、最高500S/cmの電気伝導度を有する膜が実現される。]
[0011] 電子部品の製造では、導電性層(例えばPEDT:PSS)を用いた半導体材料(例えばポリアルキルチオフェン類)の直接コーティングが必要になる。例えば、有機電界効果トランジスタ(OFET)のいわゆる「トップコンタクト」構成では、ソース電極およびドレイン電極が半導体に付与される。当該非極性高分子半導体、例えばポリ(3−ヘキシルチオフェン−2,5−ジイル)(P3HT)と、極性のPEDT:PSSとの直交する極性は、これらの2つの層の間の接着および濡れの問題(これらは安定なコーティングを妨げる)を生じさせる。]
[0012] 非特許文献10は、PEDT:PSSソース電極およびドレイン電極がP3HT半導体層の下にある(「ボトムコンタクト」様式)OFET構造体を記載する。得られる層の接着安定性に関しては記載はない。]
[0013] この接着は、典型的には「TESA試験」を用いて測定される。このTESA試験では、感圧接着剤ロールの細片が、短時間、当該層に押し付けられ、そして再度引き剥がされる。この細片がその下の層から当該層を剥離させない場合に、十分な接着がある。]
[0014] 導体トラックが半導体層に付与される「トップコンタクト」構成は、印刷および機能の点に関しては「ボトムコンタクト」構成よりも有利である。この目的のために、非極性半導体層は、極性のPEDT:PSS分散液で印刷される必要があるが、しかし、これは疎水性の表面のため不可能である。湿潤剤、例えばDynol 604、Surfynol 104 E、ZonylFF300またはTriton X−100の添加は、その非極性表面を濡らすことには確かにつながるが、得られたPEDT:PSS層は、使用されるコーティング方法、例えば、スピンコーティングまたはドクターブレード法にかかわらず、TESA試験には合格しない。他の補助添加剤、例えば、架橋剤も、非極性アルキル置換芳香族ポリマー層上でのPEDT:PSSの接着においては、何らの改善にもつながらない。]
[0015] 欧州特許第0440957号明細書
欧州特許第1122274号明細書
米国特許第5665498号明細書
米国特許出願公開第2004/0074779号明細書]
先行技術

[0016] Organic Electronics,Materials,Manufacturing and Applications,H.Klauk, WileyVCH、2006年
Science、2000年、第290巻、2123頁
Science、1998年、第280巻、1741頁
Adv.Mater. 2006年、第18巻、860頁
Handbook of Conducting Polymers、第3版、巻:Conjugated Polymers、第9.3.1章
J.Mater.Chem. 2005年、第15巻、2077頁
Journal of the Electrochemical Society 1994年、第141巻、第6号、1409頁
Polymer 1994年、第35巻、第15号、3193頁
Synth.Metals 2005年、第152巻、177頁
IEEE Transactions on Electron Devices 2005年、第52巻、第9号、1982−1987頁]
発明が解決しようとする課題

[0017] 従って、安定で、強固に接着しかつ機能を果たす構造を得るために、非極性有機層、例えば半導体層に極性の導電性ポリマー層を付与することができるプロセスを提供することが本発明の目的であった。このような方法により、安定な有機電子部品の製造が可能になるであろう。]
課題を解決するための手段

[0018] 本発明において、驚くべきことに、非極性芳香族ポリマーを含む層は、この非極性層が置換アルカンを用いて予め濡らされるときに、安定な接着を有する少なくとも1つの導電性ポリマーの極性層を備えることができるということが見出された。特に、少なくとも1つの導電性ポリマーの得られた層はTESA試験に合格し、導電性である。従って、本発明は、非極性芳香族ポリマーを含む層を導電性ポリマーでコーティングするためのプロセスであって、この非極性層は最初に置換アルカンを用いて湿潤化され、次いで少なくとも1つの導電性ポリマーでコーティングされることを特徴とする、プロセスを提供する。]
[0019] 本発明の好ましい実施形態では、非極性芳香族ポリマーを含む層は、一般式(H)の芳香族ポリマー



(式中、
Arは、同一のまたは異なる芳香族単位、好ましくはチオフェニル、フェニレニルまたはフルオレニル単位からなる芳香族単位、より好ましくはチオフェニル単位を表し、
1Rは、同じかまたは異なり、かつ独立に、同一のまたは異なる、直鎖状もしくは分枝状のC4〜C20−アルキルラジカル、モノ不飽和または多価不飽和のC4〜C20−アルケニルラジカル、またはC4〜C20−アラルキルラジカル、好ましくは直鎖状もしくは分枝状のC4〜C20−アルキルラジカル、より好ましくは直鎖状のC4〜C20−アルキルラジカルを表し、
mは0〜2の整数であり、
nは、1以上、好ましくは1〜1000、より好ましくは1〜800、さらにより好ましくは1〜400、極めて好ましくは10〜50の整数である)
から形成される同一のまたは異なる単位を含む。]
[0020] 本発明の特に好ましい実施形態では、当該非極性芳香族ポリマーを含む層は、一般式(H−I)の芳香族ポリマー



(式中、
1Rは同一のまたは異なる、直鎖状のC4〜C20−アルキルラジカルを表し、
mは1であり、
nは、1以上、好ましくは1〜1000、より好ましくは1〜800、さらにより好ましくは1〜400、極めて好ましくは10〜30の整数である)
から形成される同一のまたは異なる単位を含む。]
[0021] 一般式(H)および(H−I)では、他の単位との結合は、「*」で示された位置を介してである。]
[0022] 本発明に関しては、一般式(H)および一般式(H−I)の芳香族ポリマーの異なる単位が使用される場合、1つの単位は少なくとも10mol%で存在することが好ましい。]
[0023] 非極性芳香族ポリマーを含みかつ本発明に係るプロセスで使用される層は、導電性または半導性であってよく、好ましくは導電性であってもよい。]
[0024] 本発明に係るプロセスでは、当該非極性芳香族ポリマーを含む層は、任意に置換されたポリチオフェン、ポリアニリンまたはポリピロールからなる群から選択される少なくとも1つの導電性ポリマーを使用してコーティングされることが好ましい。]
[0025] より好ましくは、少なくとも1つの導電性ポリマーは、一般式(L−I)の繰り返し単位もしくは一般式(L−II)の繰り返し単位もしくは一般式(L−III)の繰り返し単位、または一般式(L−I)および(L−II)の繰り返し単位もしくは一般式(L−I)および(L−III)の繰り返し単位もしくは一般式(L−II)および(L−III)の繰り返し単位、または一般式(L−I)、(L−II)および(L−III)の繰り返し単位:



(式中、
Rは、同じかまたは異なり、かつ独立に同一のまたは異なる、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカル、モノ不飽和または多価不飽和のC2〜C20−アルケニルラジカル、C7〜C20−アラルキルラジカルまたはH、好ましくは直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカル、より好ましくはC1〜C8−アルキルラジカルを表すか、または一緒に任意に置換されたC1〜C4−アルキレンラジカル、好ましくはC2−アルキレンラジカルを形成し、
XはOまたはSであり、
Yは上で定義されたとおりであり、
pは3〜100、好ましくは5〜50、より好ましくは8〜20の整数である)
を含む任意に置換されたポリチオフェンである。]
[0026] 最も好ましくは、少なくとも1つの導電性ポリマーは、一般式(L−IV)の繰り返し単位



(式中、pは上で定義されたとおりである)を含むポリチオフェンである。]
[0027] 上述のポリチオフェンは、末端基上に、好ましくは各々、Hを有する。]
[0028] 本発明に関しては、C1〜C4−アルキレンラジカルは、例えば、メチレン、エチレン、n−プロピレン、またはn−ブチレンである。本発明に関しては、C1〜C20−アルキルは、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカル、例えばメチル、エチル、n−またはイソプロピル、n−、iso−、sec−またはtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ヘキサデシルまたはn−オクタデシルを表し、C2〜C20−アルケニルは、本発明に関しては、少なくとも1つの二重結合を含む上記のC2〜C20−アルキルラジカルである。本発明に関しては、C7〜C20−アラルキルは、C7〜C18−アラルキルラジカル、例えばベンジル、o−、m−、p−トリル、2,3−、2,4−、2,5−、2,6−、3,4−、3,5−キシリルまたはメシチルを表す。上記の一覧は、本発明を例として記載する役割を果たすが、排他的なものであるとみなされるべきではない。]
[0029] C1〜C4−アルキレンラジカルのいずれかのさらなる置換基は、多くの有機基、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホネート、アミノ、アルデヒド、ケト、カルボン酸エステル、カルボン酸、カーボネート、カルボキシレート、シアノ、アルキルシランおよびアルコキシシラン基ならびにカルボキシアミド基であってもよい。]
[0030] この導電性ポリマーまたはポリチオフェンは、電荷を帯びていなくてもよいしまたはカチオン性であってもよい。好ましい実施形態では、それらはカチオン性である。ここで、用語「カチオン性」は、単にこのポリマーまたはポリチオフェン骨格上に存在する電荷のみに関する。Rラジカルの置換基に依存して、当該ポリマーまたはポリチオフェンは正電荷および負電荷をその構造単位の中に有することができ、この場合、この正電荷は当該ポリマーまたはポリチオフェン主鎖上に存在し、負電荷は任意に、スルホネート基またはカルボキシレート基によって置換されたRラジカル上に存在する。当該ポリマーまたはポリチオフェン骨格の正電荷は、Rラジカルに存在するいずれかのアニオン性基によって部分的にまたは完全に飽和されていてもよい。全体的に見ると、このポリマーまたはポリチオフェンは、これらの場合にはカチオン性であってもよく、電荷をおびていなくてもよく、またはアニオン性でさえあってもよい。とはいうものの、本発明に関しては、ポリマーまたはポリチオフェンは、すべてカチオン性ポリマーまたはポリチオフェンであると考えられる。なぜなら、このポリマーまたはポリチオフェン骨格上の正電荷が非常に重要だからである。この正電荷は、上記式の中には示されていない。なぜなら、それらの正確な数および位置は明確に特定できないからである。しかしながら正電荷の数は、少なくとも1であり、多くともnである(nは、このポリマーまたはポリチオフェン内のすべての(同じまたは異なる)繰り返し単位の総数である)。カチオン性ポリマーまたはポリチオフェンは、本願明細書中で以降、ポリカチオンとも呼ばれる。]
[0031] 任意にスルホネートまたはカルボキシレート置換された、従って負に帯電したRラジカルによってこの正電荷が打ち消されていない限りでは、この正電荷を打ち消すために、このカチオン性ポリマーまたはポリチオフェンは対イオンとしてアニオンを必要とする。]
[0032] 可能性のある対イオンは、好ましくは、本願明細書中で以降はポリアニオンとも呼ばれる高分子アニオンである。]
[0033] 本発明の好ましい実施形態では、少なくとも1つの導電性ポリマーおよび少なくとも1つの対イオンが、コーティングのために使用される。]
[0034] 適切なポリアニオンとしては、例えばポリアクリル酸、ポリメタクリル酸もしくはポリマレイン酸などの高分子カルボン酸のアニオン、またはポリスチレンスルホン酸およびポリビニルスルホン酸などの高分子スルホン酸のアニオンが挙げられる。これらのポリカルボン酸およびポリスルホン酸は、ビニルカルボン酸およびビニルスルホン酸と他の重合性単量体(アクリル酸エステルおよびスチレンなど)とのコポリマーであってもよい。]
[0035] この高分子アニオンとして特に好ましいものは、ポリスチレンスルホン酸(PSS)のアニオンである。]
[0036] このポリアニオンを提供するポリ酸の分子量は、好ましくは1,000〜2,000,000、特に好ましくは2,000〜500,000である。このポリ酸またはそのアルカリ金属塩は市販されており、例えばポリスチレンスルホン酸およびポリアクリル酸などは、公知の方法(例えばHouben Weyl、Methoden der organischen Chemie、第E20巻、Makromolekulare Stoffe、第2部、(1987)、1141頁以下参照)を使用して製造することができる。]
[0037] 電荷補償のために対イオンとしてのアニオンを含むカチオン性ポリチオフェンは、当該技術分野でポリチオフェン/(ポリ)アニオン錯体とも呼ばれることが多い。]
[0038] 本発明の特に好ましい実施形態では、3,4−ポリ(エチレンジオキシチオフェン)およびポリスチレンスルホネートが当該コーティングのために使用される。]
[0039] 導電性ポリマーを用いたコーティングは、溶液または分散液から行われることが好ましい。この導電性ポリマーの極性の分散液または溶液はさらなる構成成分、例えば湿潤剤または架橋剤を含んでいてもよい。]
[0040] 湿潤剤は、例えば、Dynol 604、Surfinol 104 E、Zonyl 104 EまたはTriton X−100である。使用される架橋剤は、例えば、Silquest A 187などのエポキシシラン、Crosslinker CX−100などのイソシアネートまたはAcrafix MLなどのメラミン樹脂であってもよい。]
[0041] 好ましくは3,4−ポリアルキレンジオキシチオフェン類を含む上述の水系分散液または溶液は、例えば欧州特許第440957号明細書に記載されているプロセスと同様にして調製することができる。有用な酸化剤および溶媒は、同様に、欧州特許第440957号明細書に列挙されているものである。本発明に関しては、水系分散液または溶液は、少なくとも50%重量パーセント(重量%)の水、好ましくは少なくとも90重量%の水を含有し、かつ任意に、アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノールもしくはオクタノール、グリコールまたはグリコールエーテル、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロパン−1,2−ジオール、プロパン−1,3−ジオールもしくはジプロピレングリコールジメチルエーテル、またはケトン、例えばアセトンまたはメチルエチルケトンなどの −少なくとも部分的に− 水と混和性である溶媒を含む分散液または溶液を意味すると理解される。この水系分散液または溶液では、任意に置換されたポリチオフェン、とりわけ一般式(L−I)の繰り返し単位を含む任意に置換されたポリチオフェンの固形分含量は、0.05〜5.0重量%、好ましくは0.1〜2.5重量%であってもよい。]
[0042] 一般式(L−I)の導電性ポリマーの調製のための単量体前駆体およびその誘導体を調製するためのプロセスは、当業者に公知であり、例えばL.Groenendaal, F.Jonas, D.Freitag, H.PielartzikおよびJ.R.Reynolds、Adv.Mater. 12(2000)481−494およびその中で引用された文献に記載されている。]
[0043] 一般式(L−II)の導電性ポリマーの調製のために必要な単量体はO.Ste’phanらによってJ.Electroanal.Chem. 443、1998、217−226に記載されており、一般式(L−III)の導電性ポリマーの調製のために必要な単量体はB.LeeらによってSynth.,Metals 152、2005、177−180に記載されている。]
[0044] 本発明に関しては、上記のチオフェンの誘導体は、例えばこれらのチオフェンの二量体または三量体を意味すると理解される。この単量体前駆体のより高分子量の誘導体、すなわち四量体、五量体なども誘導体として可能である。これらの誘導体は、同じおよび異なる単量体単位のいずれから形成されてもよく、そして純粋な形態で使用されてもよいし、互いにおよび/または上述のチオフェンと混合されてもよい。これらのチオフェンおよびチオフェン誘導体の酸化された形態または還元された形態もまた、その重合の間に、本願明細書中でこれまでに列挙したチオフェンおよびチオフェン誘導体の場合と同じ導電性ポリマーが製造される限り、本発明に関しては、用語「チオフェンおよびチオフェン誘導体」に含まれる。]
[0045] 当該チオフェンは、任意に、溶液の形態で使用されてもよい。適切な溶媒としては、特に、反応条件下で不活性である以下の溶媒が挙げられる:メタノール、エタノール、i−プロパノールおよびブタノールなどの脂肪族アルコール;アセトンおよびメチルエチルケトンなどの脂肪族ケトン;酢酸エチルおよび酢酸ブチルなどの脂肪族カルボン酸エステル;トルエンおよびキシレンなどの芳香族炭化水素;ヘキサン、ヘプタンおよびシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素;ジクロロメタンおよびジクロロエタンなどの塩素化炭化水素;アセトニトリルなどの脂肪族ニトリル、ジメチルスルホキシドおよびスルホランなどの脂肪族スルホキシドおよびスルホン;メチルアセトアミド、ジメチルアセトアミドおよびジメチルホルムアミドなどの脂肪族カルボン酸アミド;ジエチルエーテルおよびアニソールなどの脂肪族エーテルおよび芳香環を含む脂肪族エーテル。さらに、水または水と上述の有機溶媒との混合物を溶媒として使用することもできる。好ましい溶媒は、アルコールおよび水、ならびにアルコールもしくは水を含む混合物、またはアルコールおよび水の混合物である。酸化条件下で液体であるチオフェンは、溶媒の不存在下でも重合することができる。]
[0046] この水系分散液または溶液はさらに、少なくとも1つの高分子結合剤を含んでいてもよい。適切な結合剤は、高分子有機結合剤であり、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリ酪酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、ポリアクリルアミド、ポリメタクリル酸エステル、ポリメタクリルアミド、ポリアクリロニトリル、スチレン/アクリルエステル、酢酸ビニル/アクリルエステルおよびエチレン/酢酸ビニルコポリマー、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリスチレン、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリアミド、ポリイミド、ポリスルホン、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂またはセルロース誘導体が挙げられる。高分子結合剤の固形分含量は、0〜3重量%、好ましくは0〜1重量%である。]
[0047] 上記非極性高分子層は、好ましくは、一般式(A)の置換アルカン
3R−Q (A)
(式中、
3Rは、直鎖状もしくは分枝状のC4〜C20−アルキルラジカルであり、
Qは、−OH、−N4R5R、−SH、−COO4R、−CON4R5R、−PO(O4R)、−SO34Rまたは−SO2N4R5Rであり、かつ
4Rおよび5Rは、各々独立に、任意に置換された、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカルまたはHである)
を使用して本発明に係るプロセスによって湿潤化れる。]
[0048] 一般式(A)の置換アルカンは、好ましくはアルコールを含む、すなわちQは−OHである。直鎖状のアルキル3Rラジカルを有する第一級アルコールが特に好ましく、直鎖状のC4〜C12−アルキル3Rラジカルを有する第一級アルコールがなお特に好ましい。]
[0049] 本発明に関しては、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカルは、例えば、n−、iso−、sec−またはtert−ブチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1−エチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシルまたはn−エイコシルである。]
[0050] C1〜C20−アルキルラジカルの可能な置換基としては、多くの有機基、例えばアルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、エーテル、チオエーテル、ジスルフィド、スルホキシド、スルホン、スルホネート、アミノ、アルデヒド、ケト、カルボン酸エステル、カルボン酸、カーボネート、カルボキシレート、シアノ、アルキルシランおよびアルコキシシラン基、ならびにカルボキシアミド基が挙げられる。]
[0051] この置換アルカンは、個々の成分として、または異なる置換アルカンの混合物として使用してもよい。]
[0052] 一般式(A)の置換アルカンを用いて湿潤化された後、一般式(H)の芳香族ポリマーを含む非極性層を40〜200℃、好ましくは60〜150℃、最も好ましくは80〜130℃で熱処理することが好ましい。]
[0053] 非極性芳香族ポリマーを含みかつ一般式(A)の置換アルカンで処理された層は、その後、例えば、ドクターブレード法、スピンコーティングまたは印刷技術、例えばインクジェット印刷によって、少なくとも1つの導電性ポリマーを含む分散液または溶液でコーティングされる。]
[0054] この置換アルカンおよび極性の溶液または分散液は、公知のプロセスにより、例えば、噴霧、浸漬、印刷およびドクターブレード法により、当該非極性半導体層に塗布することができる。スピンコーティングによる塗布およびインクジェット印刷による塗布が、特に好ましい。]
[0055] 本発明はさらに、本発明に係るプロセスにより提供される高分子層、電子部品(電界効果トランジスタなど)、発光部品(有機発光ダイオードなど)、または光電池、レーザーおよびセンサ、およびこれらの電子部品における、これらの高分子層の使用を提供する。]
[0056] 本発明に係るプロセスにより製造される層は、例えば熱処理によって(例えば、液晶相を通す)、または構造化のために例えばレーザーアブレーションによって付与後さらに改質することができる。]
[0057] 以下の実施例は、本発明を具体例によって例証する働きをするが、限定として解釈されるべきではない。]
[0058] 使用した高分子半導体化合物は、例えば、McCulloughら、J.Org.Chem. 1993、第58巻、904頁または米国特許第6166172号明細書から公知のプロセスによって合成した。]
[0059] この目的のために、75mlのTHF中で15mmolのブチルリチウムおよび15mmolのジイソプロピルアミンから生成させたリチウムジイソプロピルアミドの新しく調製した溶液を最初に−78℃で加え、適切な2−ブロモ−3−アルキルチオフェンと混合した。この溶液を、最初に−40℃でさらに40分間撹拌し、次いで15mmolの臭化マグネシウムエーテル錯体と−60℃で混合し、−60℃でさらに20分間撹拌した。次いでこの反応溶液を−40℃で15分間撹拌し、その後、30分間以内で−5℃まで加温した。−5℃で、40mgのNi(dppp)Cl2を加え、この溶液を室温で一晩撹拌した。生成したポリ(3−アルキルチオフェン)を、メタノールを加えることにより沈殿させ、濾別し、メタノールおよび水で洗浄し、そして減圧下で乾燥した。]
[0060] 使用したPEDT:PSS分散液は以下の標準的な配合物であった:
PEDT:PSS配合物
42.92重量%のエイチ・シー・スタルク社(H.C.Starck GmbH))から入手したBaytron(登録商標) P、2.58重量%のN−メチル−2−ピロリジノン、0.86重量%のジーイー−バイエル・シリコーン(GE−Bayer Silicones)から入手したSilquest A 187、53.34重量%のイソプロパノールおよび0.30重量%のエアープロダクツ(Air Products)から入手したDynol 604。この配合物の4〜6μmの濡れた膜層は、乾燥後、104Ω/□の表面抵抗率を有する。]
[0061] TESA試験:
このTESA試験では、感圧接着剤ロールの細片が、短時間、当該層に押し付けられ、そして再度引き剥がされる。この細片がその下の層から当該層を剥離させない場合に、十分な接着がある。]
[0062] 実施例1:
ポリ(3−ヘキシルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムを、スピンコーティングにより、市販の1−ブタノールの4〜6μm厚の濡れた膜層で濡らした。この湿ったフィルムを、80℃で10分間熱処理した。この後、4〜6μmの濡れた膜厚を有する上記PEDT:PSS配合物の層をスピンコーティングにより塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格した。]
[0063] 実施例2:
ポリ(3−ヘキシルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムを、スピンコーティングにより、市販の1−オクタノールの4〜6μm厚の濡れた膜層で濡らした。この湿ったフィルムを、130℃で10分間熱処理した。この後、4〜6μmの濡れた膜厚を有する上記PEDT:PSS配合物の層をスピンコーティングにより塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格した。]
[0064] 実施例3:
90mol%の市販の3−ヘキシルチオフェンおよび10mol%の市販の3−デシルチオフェンの共重合体からなるポリ(3−アルキルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムを、スピンコーティングにより、市販の1−オクタノールの4〜6μm厚の濡れた膜層で濡らした。この湿ったフィルムを、130℃で10分間熱処理した。この後、4〜6μmの濡れた膜厚を有する上記PEDT:PSS配合物の層をスピンコーティングにより塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格した。]
[0065] 比較例1:
上記PEDT:PSS配合物の4−6μm厚の濡れた膜層を、スピンコーティングにより、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムに塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格しなかった。]
[0066] 比較例2:
PEDT:PSS配合物の4〜6μm厚の濡れた膜層を、スピンコーティングにより90mol%の3−ヘキシルチオフェンおよび10mol%の3−デシルチオフェンの共重合体からなるポリ(3−アルキルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムに塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格しなかった。]
[0067] 比較例3〜9:
90〜99重量%の上記PEDT:PSS配合物および1〜10重量%のさらなる補助添加剤からなる分散液の4〜6μm厚の濡れた膜層を、スピンコーティングにより、90mol%の3−ヘキシルチオフェンおよび10mol%の3−デシルチオフェンの共重合体からなるポリ(3−アルキルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムに塗布し、次いで80℃で乾燥した。使用した補助添加剤および対応するコーティングの結果を表1に列挙する。いずれの場合も、2重量%の補助添加剤を常に使用した。比較例3〜9におけるこのPEDT:PSS層の表面抵抗率は、いずれの場合も104Ω/□であった。]
[0068] ]
[0069] 表1から明らかなように、この補助添加剤の使用により湿潤化がもたらされるが、これらの層は不十分な接着しか有しない。なぜなら、それらはTESA試験に合格しないからである。]
[0070] 比較例10:
1重量%のオクタノールを含有する上記PEDT:PSS配合物の4〜6μm厚の濡れた膜層を、スピンコーティングにより、90mol%の3−ヘキシルチオフェンおよび10mol%の3−デシルチオフェンの共重合体からなるポリ(3−アルキルチオフェン)でコーティングしたPETフィルムに塗布し、次いで80℃で乾燥した。このPEDT:PSS層は、104Ω/□の表面抵抗率を有していた。このPEDT:PSS層はTESA試験に合格しなかった。]
权利要求:

請求項1
非極性芳香族ポリマーを含む層を導電性ポリマーでコーティングするためのプロセスであって、前記非極性層は最初に置換アルカンを用いて湿潤化され、次いで少なくとも1つの導電性ポリマーでコーティングされることを特徴とする、プロセス。
請求項2
前記非極性層が一般式(H)の芳香族ポリマー(式中、Arは、同一のまたは異なる芳香族単位を表し、1Rは、同じかまたは異なり、かつ互いに独立に、同一のまたは異なる、直鎖状もしくは分枝状のC4〜C20−アルキルラジカル、モノ不飽和または多価不飽和のC4〜C20−アルケニルラジカル、またはC4〜C20−アラルキルラジカルを表し、mは0〜2の整数であり、nは1以上の整数である)から形成される同一のまたは異なる単位を含むことを特徴とする、請求項1に記載のプロセス。
請求項3
Arが、チオフェン、フェニレンまたはフルオレニル単位からなる群から選択される同一のまたは異なる芳香族単位を表すことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のプロセス。
請求項4
前記非極性層が、一般式(H−I)の芳香族ポリマー(式中、1Rは、互いに独立に同一のまたは異なる、直鎖状のC4〜C20−アルキルラジカルを表し、mは1であり、nは1以上の整数である)から形成される同一のまたは異なる単位を含むことを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のプロセス。
請求項5
少なくとも1つの導電性ポリマーが任意に置換されたポリチオフェン、ポリアニリンまたはポリピロールであることを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のプロセス。
請求項6
少なくとも1つの導電性ポリマーが、一般式(L−I)および/または(L−II)および/または(L−III)の繰り返し単位(式中、Rは、同じかまたは異なり、かつ互いに独立に、同一のまたは異なる、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカル、モノ不飽和または多価不飽和のC2〜C20−アルケニルラジカル、C7〜C20−アラルキルラジカルまたはHを表すか、または一緒に任意に置換されたC1〜C4−アルキレンラジカルを形成し、XはOまたはSであり、Yは、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキレンラジカル、モノ不飽和または多価不飽和のC2〜C20−アルケニルラジカルまたはC1〜C20−アラルキルラジカルを表し、pは、互いに独立に、3〜100の整数である)を含む任意に置換されたポリチオフェンであることを特徴とする、請求項5に記載のプロセス。
請求項7
少なくとも1つの導電性ポリマーが、一般式(L−IV)の繰り返し単位(式中、pは3〜100の整数である)を含むポリチオフェンであることを特徴とする、請求項6に記載のプロセス。
請求項8
少なくとも1つの導電性ポリマーおよび少なくとも1つの対イオンが前記コーティングのために使用されることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のプロセス。
請求項9
3,4−ポリ(エチレンジオキシチオフェン)およびポリスチレンスルホネートが前記コーティングのために使用されることを特徴とする、請求項8に記載のプロセス。
請求項10
一般式(A)の置換アルカン3R−Q(A)(式中、3Rは、直鎖状もしくは分枝状のC4〜C20−アルキルラジカルであり、Qは、−OH、−N4R5R、−SH、−COO4R、−CON4R5R、−PO(O4R)、−SO34Rまたは−SO2N4R5Rを表し、かつ4Rおよび5Rは、互いに独立に、任意に置換された、直鎖状もしくは分枝状のC1〜C20−アルキルラジカルまたはHを表す)が湿潤化のために使用されることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のプロセス。
請求項11
Qが−OHであることを特徴とする、請求項10に記載のプロセス。
請求項12
前記非極性層が、前記置換アルカンを用いて湿潤化された後に40〜200℃で熱処理されることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか1項に記載のプロセス。
請求項13
請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のプロセスにより製造されることを特徴とする、高分子層。
請求項14
請求項13に記載の高分子層を含む電子部品。
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